【安価】エレン「七不思議?」【推理ホラー?】 (1000)

ゆっくり更新
安価とコンマで脱出する感じです
調整しつつやってきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371985353

 普段寝起きは良くない方だが、なぜかその日は自然と目が覚めた。

エレン「……朝か?」

……窓から太陽の光が差し込んでくるが、何だかやけに静かだった。
 
エレン「……? アルミン、起きろ! 俺たち寝過ごしたみたいだぞ!」

 周りを見回して顔を青くする。ほとんどのベッドはもぬけの殻で、まるで新品のように綺麗に整えられていた。
 慌てて隣で眠っている幼馴染に声をかけてからハシゴを降りる。

アルミン「う……エレン?」

エレン「アルミン、早く起きろ! くそ、ほっといて行っちまうなんて薄情な奴らだな」

アルミン「え……あれ? もう皆行っちゃたの!?」

エレン「俺たちを置いてな……おい、コニー、ジャン! お前らも早く起きろ! ベルトルトにライナーもだ! サシャに朝飯食われちまうぞ!」

 取りあえずまだ布団にくるまっている奴らに声をかけていく。不思議なことに、普段早起きしている奴らが今日に限って揃って寝坊しているらしい。

ジャン「うるせえな……静かにしろよエレン、まだ起床時間じゃねえだろ」

エレン「ああ? おいジャン、隣のベッド見てから言えよ」

ジャン「隣のベッドだ……? っ!? ま、まじで寝過ごしたのか!?」ガバッ

エレン「ああ……これで全員か。コニー! 早く起きろ!」

 体を揺すってもコニーはヨダレを垂らしてぐっすり寝入っている……。
 鼻でもつまんでやるかと手を伸ばした所で、ライナーとベルトルトが慌ただしくハシゴを降りてきた。

ライナー「エレン、今日は特別早朝訓練なんてなかったよな?」

エレン「なかった……はずだけどな」

ベルトルト「とにかく、早く着替えて食堂に向かおう。そうすれば誰かしらはいると思うし」

 言いつつ、ベッドの下の個人荷物箱を取り出したベルトルトが声をあげた。

ベルトルト「あれ、軽い……いや、ない! 僕の服も荷物もなくなっている、空っぽだ!」

ライナー「なに? ……俺の箱もだ! 全部なくなってやがる」

エレン「ま、マジかよ……」

 慌てて俺も自分の荷物箱を確認するが、二人と同様箱は空っぽだった。
 ハシゴを降りてきたアルミンとジャンも自分の箱を確認し、うめき声をあげた。

アルミン「僕のもだ……なんで? 一体何があったんだ……」

ジャン「くそ、盗まれたのか!? いや、もしかすると……他の奴らのイタズラなんじゃねーのか?」

ライナー「他の奴らの……? ありえるな。それならなぜか揃って俺たちを置いて起き出していたのにも納得できる」

 他の奴らのイタズラだって……? 本当にそうなのか?
 いや、考えたって仕方ない。とにかく行動しないと……。

エレン「さっきベルトルトの言ってた通りだ、とにかく食堂へ行こう。寝間着だけど、裸って訳じゃないからまあいいだろ」

ジャン「ああ……くそっ、それしかねえか! おいコニー! いつまで寝てんだこのバカ!」バシッ

コニー「いてえ! ……何すんだジャン! 俺がこれ以上バカになったら責任とれんのかよ!?」

ジャン「お前がこれ以上バカになれるわけねえだろうが! いいから早く行くぞ!」

 コニーへの説明は後回しにして男子部屋から飛び出すと、すぐに何か違和感を感じた。

エレン「なんだ……なんでこんなに静かなんだ……?」

 いつものような訓練生同士の話すざわめきだとか、誰かの足音だとかそういうものが全く聞こえない。
 静まり返っている、という表現がよく当てはまっていた。

 胸騒ぎがした。
 何かが違っている。自分が昨日まで過ごしていた日常とは、何かが。

ライナー「どうしたエレン、早く行くぞ」

エレン「あ、ああ。分かってるよ」

 ……とにかく、食堂へ行こう。

 だが、食堂に向かった俺たちは更に信じられない光景を目にすることになった。

ベルトルト「いない……誰も……」

ジャン「なんで……なんでだよ……」

 誰もいなかった。いつもなら日が登る頃には朝食当番の奴らが騒がしく大勢の分の朝食を作っているはずなのに。
 調理場には料理をした形跡も、火の気もなかった。ただ整然と片付いている。

コニー「おい、何がどうなってんだ?」

 イマイチ事情を理解していないコニーに、アルミンが朝起きてからのことを説明している。
 しかしいくらアルミンでもこんな意味不明のことを説明するのは骨が折れるだろう。

ライナー「誰も……誰もいないのか? 俺達以外……」

エレン「……」

 ……いや、まだそう決めるのは早いはずだ。

【推理フェイズ】・チュートリアル
推理フェイズではまずヒントの有り無しを選択してもらい、その後に皆様に自由記述で問いに答えて頂きます。
取りあえず↓1〜↓3までのうちに正解があれば成功です。この範囲は後で調整するかもしれません。


問い:他に誰かいないか探すべき場所……それは……。


↓1でヒントの有無を選択

 1.ヒント有り(1を選んだ場合コンマ下二桁が50±25でヒント成功)
 2.ヒントなし(ヒントなしで推理に正解した場合推理力にボーナス+5)

導入終了
こんな感じでゆっくりやってきます
安価は下

まあ正解ですがチュートリアルなんでこのまま続行



【ヒント】が成功した

エレン(偶々俺が起きていなかったら、俺たちはまだ寝ていたはずだ……それなら、可能性はある)

推理開始
自由記述で↓1〜3
その中に正答があったら成功です


今回は飛ばします

なんか空気読めなくてすまぬ

エレン「……もしかしたら、女子寮でまだ寝ている奴がいるんじゃねえか?」

ライナー「! 確かに……俺たちもエレンに起こされるまではぐっすりだったしな。よし、女子寮に行って確認するぞ!」

 全員でさっき来たばかりの道を逆走する。
 その時にも、やっぱり誰の姿も見えず声も聞こえない。人の気配というものが全くなかった。

エレン(何でだ……何で誰もいないんだよ!)

 女子部屋に向かって走る間、焦燥感でどうにかなってしまいそうだった。
 もし誰もいなかったら……俺たち以外にどこにも、誰もいなかったら……。

 考え事をする間もなく、女子寮の扉の前にたどり着く。

ライナー「いいな、開けるぞ?」

 先頭を走っていたライナーが扉に手をかけ振り返った。
 アルミンや事情がよく分かっていないコニーが遅れているが、俺もジャンもベルトルトもすぐに頷いた。

 部屋の中に誰もいないことを恐れる反面、早くこの異常な事態の中で他の人間がいることを確認したい。
 それはライナーも同じだったのだろうか、恐る恐るドアノブを回したかと思うと、一息に扉を開け放った。

ライナー「っ!」

 けたたましい音を立てる扉に構わず、躊躇いを振り切るようにライナーが素早く部屋に身を滑らせる。
 その様子をまるで犯罪者だ、と思いながら俺も続いた。

ライナー「ぬぐぁああ!」

エレン「は? うおっ!?」

 部屋に入った瞬間、ライナーが吹っ飛んできた。

>>10
反応ないより100倍ええんやで



エレン「何やってんだよライナー……って、ミカサ?」

ミカサ「エレン……いくらエレンでも女子寮にいきなり入ってくるのは問題がある。私は呼んでくれればどこにでも行くので、もし私に会いたくなったら……」

 ミカサだ。確かにいつものミカサだ。
 寝間着姿は見慣れないが、いつもと同じように訳の分からないことをブツブツ呟いている。

エレン「良かった……お前、無事だったんだな」

ミカサ「無事?」

ジャン「ミカサ、良かった! ……その、寝間着も似合ってるな」

 問答無用でジャンを部屋の外に蹴り出すミカサ。
 それを横目に俺は部屋を見回した。

アニ「ちょっと……朝からなんの騒ぎ?」

サシャ「うぅ……お腹が空きました……朝食の時間でしょうか……」

エレン「アニ、サシャ! お前らも無事だったか!」

 ミカサの騒ぎで起きだしたらしい、寝惚け眼のアニとサシャが聞いてくるが、それに答える前に部屋の奥のベッドで2つ並んでふくらみがあるのを見つけた。
 片方は小柄な膨らみで、もう片方はそれに比べて身長の高い奴が眠ってるようだ。




 取りあえず、こいつらを起こさなくちゃな……

 ↓2
 1.布団を一気にはがす
 2.声をかけつつ揺する
 3.ダイブする

2.声をかけつつ揺する

エレン「おい、早く起きてくれ! 緊急事態なんだ!」

クリスタ「んぅ……エレン?」

ユミル「……あー? 朝からうるせえな……何だよ緊急事態って」

アニ「……あんたがそんなに慌ててるってことは、よっぽどのことみたいだね」


>女性陣の好感度が+3された!
>エレンの信頼度が+5された!


Result
エレン・イェーガー
推理力=25
精神力=25
注意力=25
信頼度=30(+5)
戦闘力=25


ミカサ「いない……? 私たち以外の人が、誰も?」

 女性陣の目も覚め一息ついたところで、食堂に移動して簡単に事情を説明した。
 やはり女子の訓練兵も一部を除いて全員消えており、さらにはミカサ達の荷物もなくなっていたそうだ。
 なので、当然着替えることも出来ず全員寝巻きのままで食堂の椅子に座っている。

アニ「……信じられない話だね」

ジャン「わけわかんねーよ……なんでいきなりこんなことになってんだ」

コニー「訓練兵だけじゃなくて、キース教官達もいないんだよな……?」

ライナー「教官方までいないってことは、イタズラの線はないだろうな」

サシャ「ご飯……朝ご飯……」

ベルトルト「…………」

ユミル「ちっ、まるで夢みてーな話だな。ちょっと確認してみるか」

ムギュッ

クリスタ「ふみる、ひたい」

アルミン「……女神」ボソ



 しばらく話した後、本当に他に人がいないか確認するために手分けして探索することになった。
 さて、俺はどこに行こうか……。



>話しかける相手を選んでください。選択によって好感度が変動したり、ヒントを見つけてくれたりします。
 
話しかける人↓2


エレン「アニ、どこ行くんだ?」
 
 たまたま目に入ったアニに声をかける。こんな状況だってのにいつも通り冷静な様子だ。

アニ「……倉庫かな。確か制服の予備が置いてあったはずだし」

エレン「なるほどな」

 確かに寝間着のままでは落ち着かない。
 しかし……。


↓2
1.「案外女の子みたいなこと気にするんだな」
2.「寝間着のアニって新鮮だな」
3.「寝間着の俺ってどう思う?」


エレン「寝間着のアニって新鮮だな」

アニ「アンタ、ちょっとデリカシーが足りないんじゃないの?」

エレン「ああ、わりい。ただ、いつもと大分印象変わってる気がして、ついな」

 背が低いことは知っていたが、それに加えて薄着のアニは何となく儚げに思えた。

アニ「まあいいけど」

>アニの好感度が2上がった

アニ「アンタはどこを探すの?」

エレン「俺も倉庫に行くかな。皆の分の制服を持ってきたほうがいいだろう」


 倉庫に到着した俺たちの前には、ズンと積まれた制服の山があった。

エレン「これは……」

アニ「おかしいね。いくらなんでも多すぎるよ」

 普段あまり倉庫には行かないが、予備の制服は隅にいくらか積まれるだけだったはずだ。
 俺の記憶では、中央にはもっと雑多なガラクタが置いてあった。

エレン「とにかく、これなら人数分あるだろ。早く持っていこうぜ」

 もしかすると、つい最近大量に予備を購入したのかもしれない。
 気にしていても仕方がない。

エレン「あれ? アニ?」

アニ「……ちょっとこっちに来てみな」

 アニはどうやら別の倉庫の中を見ていたらしい。言われるままにその倉庫を覗き込む。

エレン「……は?」


 中に整然と並べられていたのは、見慣れた立体起動装置だった。
 それが、夥しい数並べられている。

エレン「立体起動装置が、何でこんな……」

 この数は予備にしても流石におかしい。ただでさえ立体起動装置は高額なものだ。

アニ「おまけに、これ全部新品みたいだね」

 手近な一つを検分していたアニが言った。



↓2
1.「俺たちの立体起動装置を探しに行かないか?」
2.「まあ気にしたって仕方ねえよ。とにかく服を持っていこうぜ」
3.「ちょっと使ってみようぜ」

エレン「俺たちの立体起動装置を探しに行かないか?」

 何でこんなことを言ったのかは分からない。ただ、何となく不安だった。
 ずらりと並べられ、ギラギラと鈍く光を反射している夥しい数の立体起動装置が。

アニ「……まあ、服は後でもいいかな」

 少し考えている様子ではあったが、アニも了承した。
 俺たちは普段立体起動装置を置いている訓練兵個人用ロッカーまで移動した。

 しかし。

エレン「ない……! 何も!」

 立体起動装置。ブレード。使い慣れた、巨人殺しの武器はロッカーの中から忽然と消えていた。
 それだけじゃない。他の細々とした、整備用具だとかも全てなくなりロッカーは空っぽだった。

アニ「私もだ……この分じゃ、全員そうだろうね」

エレン「…………」

 一体、なんなんだ。何が起きているんだ。

エレン「……とにかく、服を食堂まで運ぼう」



 全員分の服を食堂まで運んだところで、アニとは別れた。
 さて、まだ時間はある。

 今度は誰に話しかけるかな……。
 ↓1

ユミルに声をかけてみるか。

エレン「ユミル」

ユミル「お、女子の部屋に忍び込んだエレン君じゃねーか」

エレン「忍び込んだわけじゃねーよ……ユミルはどこを探すんだ?」

ユミル「あー……そうだな、お前もついてこいよ。多分お前もよく知ってる場所だからな」

 俺のよく知っている場所……? とにかく、ユミルについていくか。



ユミル「ここだ」

エレン「ここって……女子寮じゃねーか」


↓2
1.「女子部屋なら任せとけ!」
2.「女子部屋なんかよく知らねーよ」
3.「折角だから隅々まで調べるか」

エレン「女子部屋なんかよく知らねーよ」

ユミル「冗談に決まってんだろ? つまんねーやつだな」

>好感度変動なし

エレン「それで、何か気になることがあるのか?」

ユミル「いや、朝はゆっくり見られなかったからな。何か見落としがあるかもしれない」

エレン「なるほどな。それなら、俺は男子部屋の方でも見てくるか」

ユミル「ああいや、お前もこっちを探してくれ。普段見慣れてない奴の方が、新しい発見を出来るかもしれないからな」

 ……そんなものか? まあ、今は他の奴がいないんだから別にいいか。


 女子部屋の中は、およそ朝に見た男子部屋と変わりがないようだった。
 いくつか乱れているのはユミル達の分であろうベッド。他は相変わらず綺麗に整えられている。
 ユミルが適当に引き出した荷物箱の中は、やはり空っぽ。

ユミル「……別に朝と変わったとこはなさそーだな。どうだ、エレン。何か気づいたことはあるか?」

エレン「そうだな……」

【推理フェイズ】
↓1で選択

1.ヒントあり(下二桁50±25で成功)
2.なし(正解時推理力ボーナス)

【ヒント】が成功した

エレン(待てよ……朝起きた時も不思議だったが……)

エレン(他の奴らは……いついなくったんだ?)

エレン(考える材料に出来そうなものは……)



↓1〜3で自由記述してください。人がどのくらいいるかわからないので、状況を見て判断します

外れ・正解(単語でOK)・大正解(正解単語+推理)があります

言い忘れてましたがエレンの現ステータス

エレン・イェーガー
推理力=25
精神力=25
注意力=25
信頼度=30
戦闘力=25

スキル【フルアタック】
コンマ下二桁が80±戦闘力なら発動。相手にダメージ戦闘力×100を与える。
失敗すると次ターン行動不能&ダメージ倍。

>正解! 
>エレンの推理力に+3のボーナス! 
>ユミル好感度+2




エレン「ベッドだ……」

ユミル「ベッド?」

エレン「ああ。男子の部屋も女子の部屋も、俺たち以外のベッドはやたら綺麗に整えられていたんだ」

ユミル「なるほどな……確かに、こりゃあまるで新品だ」

エレン「女子は知らねえけど、男子は朝おきてわざわざシーツを整えるなんてしない。それも、シワ一つなくな」

ユミル「女子はまあ、整える奴は結構いたけどな……あいつらは私たちに気づかれないよう、こっそり逃げ出したはずだろ?」

エレン「ああ。そんな奴らがどうしてわざわざシーツを整えたのか……」

ユミル「……どーも、一筋縄じゃ解決できそうにないな」



もう少し考えをまとめたいと言うユミルと別れた。
さて、集合時間まであとちょっとだけあるな。誰に話しかけるか……。

↓2(アニ、ユミル、ベルトルトは除外)

エレン「アルミン」

アルミン「あ、エレン……」

 アルミンは食堂にいて、何か考え込んでいる風だった。

アルミン「今、昨夜のことを思い出しているところなんだ。けど、僕の憶えている限り何も変わったことなんてなかった」

エレン「ああ。俺も昨夜はいつも通りだったと思うぞ」

アルミン「うん。でも現に僕らはこんな状況に陥っている。理由はまだ分からないけど……潰せる可能性から潰していこうと思うんだ」

 流石アルミンと言うべきか、頭を使ったアプローチだった。
 俺も少し考えてみるか……。

 昨日。
 朝はいつもどおりに目覚めた。勿論今日みたいなけったいな状況ではなく、起床の鐘に急かされるようにだ。

 朝食はアルミンとミカサとサシャの3人だった。
 パンとスープという、いつも通りの味気ない食事だ。

 訓練は乗馬と対人格闘だった。
 乗馬では、サムエルやトーマス、ミーナと同じ班になって開発中の小隊用索敵陣形の訓練を行なった。
 対人格闘では、珍しくマルコが申し出てきて一緒に訓練を行なった。普段真面目に取り組んでいるだけあって、かなりの腕前だった。
 その時に、前の日にサボった罰としてミカサと組まされたダズがライナーの方へ飛ばされて気絶した。
 その後、俺とアルミンとミカサでダズと、ついでにライナーの見舞いに行った。

 夕食ではアルミンにミカサと、珍しくマルコとも一緒に食べた。
 俺の対人格闘術の伸びがいいので、話を聞きたいと言ってきたから出来る限りのコツを教えた。

 夕食の後、馬術で班を組んだ3人と少し話し込んだ。暫くこの班で訓練を行うようなので、自主練をしないかという提案だった。
 調査兵団には馬術が不可欠だ。俺は一も二もなく賛成した。


 夜にはいつものようにみんなと軽く話をして早めに寝た。やたら寝つきがよく、今思えばそのせいで今朝は早く目が覚めたのかもしれない。

エレン「んー……」

 思い出せる限り思い出したが、やはり特別なことはないだろう。
 
アルミン「何かわかった?」

エレン「そうだな……」


1.マルコについて話す
2.サムエルトーマスミーナについて話す
3.ダズについて話す

>ちなみにこれは正解とかはなく、ただ話題に出せるだけです

1

安価だし忘れたので>>52でいきますすいません



エレン「そういや、マルコはいないんだな」

アルミン「マルコ?」

エレン「ああ。今いる俺たちって、結構普段つるんでるやつらだろ? なのに皆と仲がいいマルコはさ」

アルミン「いない……確かにそうだね。こう言っては何だけど、特にジャンよりかはマルコの方が皆と友好的な関係のはずだ」

エレン「つまり、仲の良さで選ばれたわけじゃないってことか」

 仲の良さで選ばれたワケじゃない……それなら、どうして俺たちなんだ?


↓2

1.「成績がいいからか?」
2.「今は分からないな」
3.「実はマルコは皆とあんまり仲が良くなかったんだ!」

エレン「……今は分からないな」

アルミン「そうだね。仲の良さでもないし、成績でもない。成績ならマルコより僕が落とされるはずだから」

 ……そんなことない、とは言えないな。座学ではぶっちぎりトップなんだけど。

エレン「とにかく、これで可能性は一つ潰せたんじゃないか?」

アルミン「うん、一歩進んだかもしれない。核心部分まではまだ遠いけど……」


>アルミンの好感度が+2された!
>注意力が+2された!(現在27)


 そろそろ、集合時間だ。皆を待とう。


ライナー「よし、集まったな……それじゃあ、それぞれ分かったこと発見したことを報告してもらおう」

コニー「俺は大した発見はしてねえな。色々見回ったけど、やっぱり兵舎に人はいなさそうってだけだ」

ベルトルト「それじゃあ、僕が……。男子部屋はやっぱり誰もいなかったし、荷物も僕らの物だけじゃなく、他の人の分も全部空っぽだった」

ユミル「女子部屋も一緒だな……それとエレンが気づいたんだが、ベッドがシワ一つなく整えられていたな。だからなに、ってワケじゃないけどさ」

ミカサ「……」

アニ「私は倉庫で取りあえず服を見つけたよ……新品同然だったから、普通に着れると思う。それに、同じく新品みたいな立体起動装置にブレードもね」

サシャ「私は食料を見つけましたよ! 食料庫の中に大量に備えがありました!」

ライナー「そりゃ朗報だな。取りあえず食事と寝床は安心ってわけだ」

ジャン「ついでに、包帯やら薬もな……複雑なのは無理でも、簡単な処置なら大丈夫そうだ」

クリスタ「私は、あんまりいい知らせじゃないかな……。馬小屋にいたはずの馬はみんないなくなってたの」

アルミン「人間だけじゃなくて、馬もか……」


 
 各々報告していったが、今の事態の真相にはっきり近づけるような発見はなかったようだ。
 朝から捜索を始めたにも関わらず、いつの間にか夜と言ってもいい時間帯になっていた。

 サシャとクリスタが率先して台所に今日の夕食を作りに行ってくれて、他の奴らは食堂で思い思いに過ごしている。


 誰かに話しかけてみるか……。↓2(サシャとクリスタでも大丈夫です)

エレン「ミカサ」

ミカサ「……エレン。待っていた」

エレン「は? 待ってたって、何がだよ」

 ミカサは相変わず訳の分からないことを言っている。服もアニと俺で持ってきた制服に着替え、いつものマフラーをしているのですっかり普段のミカサだ。

エレン「ってあれ? そのマフラー……」

 着の身着のまま、こんな状況に陥ったはずなのにミカサは何でマフラーを持っているんだ?

ミカサ「寝るときにも着けていたからだと思う」

エレン「寝るときくらい外せよな……暑いだろ?」

ミカサ「……安眠できるので」

 寝苦しいと思うんだけどな。
 まあ、ミカサに今日の発見について意見を聞いてみるか。


↓2で話題選択

1.【マフラーについて】
2.【制服や立体起動装置について】
3.【綺麗に整えられたシーツについて】
4.【昨夜の行動について】

エレン「なあミカサ。昨日の事なんだけど……」

ミカサ「昨日?」

エレン「ああ。何か変わったことがなかったか?」

ミカサ「……ごめんなさい、思い当たることはない」

エレン「そうか……」

 どうやらミカサにも特別不思議なことはなかったようだ。
 まあ、考えてみれば俺たちはよく一緒に行動している。俺たちに憶えがなかったんだから、ある意味当然かもしれない。

ミカサ「……ただ」

エレン「ただ?」

ミカサ「そういえば、昨夜はサシャが夕食時にどこかに行っていた」

エレン「サシャが? そうか……」

 言われてみれば、サシャの姿が見当たらなかった。
 誰とでも仲良くなれるタイプだから、他の奴と食っていたのかもしれないが……。



クリスタ「みんな、ご飯出来たよー」

サシャ「食材がたっぷりあったので、いつもより豪華に作ってしまいました……ぬふ」

 夕食の準備をしてくれていた二人が呼びに来た。

ミカサ「エレン……明日は私が朝食を作ろう」

エレン「ミカサが?」


↓2
1.「ご冗談でしょう、アッカーマンさん」
2.「サシャの方がいいな」
3.「楽しみだな」
4.「料理が出来るクリスタ……結婚しよ」

エレン「そうか……楽しみだな」

ミカサ「!」

エレン「けど、女子ばっかにやらせるのもあれだからな。俺も手伝うぜ」

ミカサ「一緒に……料理……」


>ミカサの好感度が30上がった!
>ミカサはスキル【戦う覚悟】を手に入れた!


エレン「後は……そうだな。おいジャン、お前も明日の朝飯作るの手伝えよ」

ジャン「明日の朝飯? は、お前と一緒に料理なんて御免だな」

エレン「女子にばっかやらせるのも悪いだろ? ミカサも手伝ってくれるっていうし」

ジャン「! ちっ……仕方ねーな」


>ジャンの好感度が3上がった!


エレン「よし、皿を運ぶの手伝うか」

 夕食が始まった。サシャの言っていた通り、具材は豪華で美味しかった。
 しかし、会話は少ない。時々食器にスプーンが当たるカチャカチャという音がやけに響いて聞こえた。

 それも仕方ないだろう。結局、今日の探索では何も成果は上がらなかった。
 この理不尽な状況からいつ脱せられるかも分からないまま、夜になってしまった。
 他の奴らは見つかるのか、俺たちはどうなるのか。募る不安感に苛まれているのだろう。

ライナー「提案なんだが」

 スープを啜っていたライナーが、おもむろに声を上げた。

ライナー「もう、訓練兵舎の探索は十分に行っただろう。明日は、町を探索してみようと思う」

コニー「あ、ああ! 流石に町には誰かいるだろうしな!」

サシャ「そ、そうですね! それがいいと思います!」

 コニーとサシャが、いつも以上に元気よく答えた。こんな状況だからこそ、明るく振舞っているのだろう。だが。

ジャン「いなかったら、どうする」

 顔を俯かせたままジャンが言った。

ジャン「もし、誰もいなかったら……! もう、手詰まりなんじゃねーのか!?」

アニ「だからって、探索しないわけにはいかないんじゃない?」

ユミル「ここで引きこもるんでも手詰まりは変わらないだろ」

クリスタ「け、喧嘩はやめようよ……」


 場が荒れ始めてる……俺は何を言うべきだろうか。

↓2
1.「食事中は静かにしろよライナー」
2.「今日は男女一緒に寝よう」
3.「……」(無言のままいる)

エレン「今日は男女一緒に寝よう」

ジャン「……は?」

ライナー「……ん?」

 俺の唐突な発言に、皆面食らっている。取りあえず場を収めることは出来たようだ。

サシャ「ええと……どういうことですか?」

 いや、ヤマシイコトナンテカンガエテマセンヨ、ホントダヨ 。と言いそうになったが、何とかこらえた。

エレン「昨夜のことをアルミンやミカサと思い出してみたんだが……寝る前までは、皆特におかしなことはなかったはずなんだ」

ベルトルト「……うん、確かにそうだった。僕も早めに寝たけど、それまではいつも通りだったはずだ」

エレン「そう。つまり、今起きている異変は俺たちが眠っている間……つまり夜に起きた可能性が高いんだ」

アルミン「そうか! エレン、君は夜に見張りを立てるべきだって言いたいんだね!」

 アルミンが素早く俺の考えを補足してくれた。そう、疚しいことなんて考えていないのだ。

エレン「そうだ。この場には11人いるから……3組に分けて、順番に4時間ずつ寝ずの番をすればいいだろう」

クリスタ「うん、いいと思うな……正直、またあの部屋で寝るのは少し怖いし」

ユミル「ならここに布団だけ持ち込んで眠るか」

 皆の反応はいい感じだ……。

>エレンの信頼度が+3上がった!
>エレンの精神力が+5上がった!

エレン「なら、組み合わせをどうするかだな。言いだしっぺだから、俺は2番目の組に入るぜ」

 つまり、4時間眠って4時間見張り、そしてまた4時間眠る組だ。多分一番きついだろう。

ライナー「3人、4人、4人か。3人なのは最初の組でいいだろう」

ミカサ「組み合わせはエレンに任せる。エレンの決めたことなら従おう」

エレン「組み合わせか……んー」

 
>組み合わせを決めてください。
↓1で最初の組3人
↓2で次の組エレン+3人

>ちなみに、戦力などを考慮してエレンの信頼度に最大+5のボーナスが付きます
>これは自分のさじ加減なので、あんまり考えなくてもいいです

1組目:ミカサ・アルミン・サシャ
2組目:エレン・ライナー・ベルトルト・アニ
3組目:クリスタ・コニー・ユミル・ジャン

エレン「こんな感じでどうだ?」

アルミン「今のところの成績上位5人のうち、4人が2組目なんだね」

エレン「ああ。多分深夜が一番危険だと思ったからな」

ユミル「ジャンとコニーか……対人格闘じゃあ私より頼りにならないな」

コニー「うるせーデカ女! この馬鹿力!」


>エレンに信頼度ボーナス+3!


ライナー「よし、とにかく見張りの順はこれでいいだろう。俺たちはもう寝よう」

エレン「ああ。明日は町を探索しなくちゃいけないからな。それじゃあミカサ、アルミン、サシャ、頼んだぞ」

 全員で寮から布団を運んできて、俺たちは眠ることにした。
 こんな状況で眠れるのかとも思ったが、精神的に疲れていたせいか直ぐに眠りにつけた。



あ、なしですね
すいません

アルミンが被ったので、ミカサ・アルミン・サシャ・エレン・クリスタ・ユミルを除いて一人安価

↓1

1組目:ミカサ・アルミン・サシャ
2組目:エレン・クリスタ・ユミル・ベルトルト
3組目:ライナー・コニー・アニ・ジャン

エレン「こんな感じでどうだ?」

アルミン「うん、バランスは取れてると思う」

ユミル「エレンに、ベルトルさんか。まあ悪くないな」

クリスタ「もう、ユミルはそういうこと言わないの!」


>エレンに信頼度ボーナス+5!


ライナー「よし、とにかく見張りの順はこれでいいだろう。俺たちはもう寝よう」

エレン「ああ。明日は町を探索しなくちゃいけないからな。それじゃあミカサ、アルミン、サシャ、頼んだぞ」

 全員で寮から布団を運んできて、俺たちは眠ることにした。
 こんな状況で眠れるのかとも思ったが、精神的に疲れていたせいか直ぐに眠りにつけた。

 ———深夜。

ミカサ「エレン……起きて」

 ミカサに揺り動かされて、目が覚めた。

エレン「う……交代の時間か」

 ちょうど眠りが深くなる時間なので、少し頭がぼんやりする。
 訓練で寝ずの番は何度かやったことがあるが、練習して楽になるものでもない。

 見ると、ベルトルトはアルミンに、クリスタとユミルはサシャに起こされて起きだしている。

エレン「何かあったか?」

ミカサ「特には何もなかった。エレンも気をつけて、何かあったらすぐに私を起こして欲しい」

エレン「ああ、何かあったらちゃんと皆を起こすさ」


 少し言葉を交わしてから、1組目の3人は眠りについた。
 俺たちは他の奴らが眠っている所から少し離れた、ドアの近くに陣取って座り込んだ。


エレン「悪かったな。俺の独断で、きつい2組目に回して」

ベルトルト「僕は大丈夫さ。どっちにしろ、誰かがやらなくちゃいけないことだしね」

クリスタ「そうだよ。それに、私は昼間も大した発見は出来なかったから……このくらいちゃんとやらないと」

ユミル「まあ、文句は言わないさ。けど明日は別の組にしてほしいね」

 欠伸をしながら言うユミルも、あまり不満はなさそうだ。戦力が均等になるように組分けしたからか、あるいは単にクリスタと一緒だからか。

 
夜は長い。誰かと会話するか……。↓2

1.ベルトルト
2.ユミル
3.クリスタ
4.「筋トレしよ」(運動力5アップ)

エレン「そういえば、今日は……もう昨日か? とにかくクリスタ、夕食ありがとうな」

クリスタ「ふふ……どういたしまして。あんまり大したものじゃないけど……」

エレン「そんなことねーよ。まあ、明日の朝飯は俺たちで作るから、期待しないで待っててくれ」

クリスタ「うん。期待して待ってるね」

 眠いだろうに、にこにこ返してくれるクリスタは流石というべきだろうか。

 さて、何を話すかな……。
↓2

1.【クリスタの今日の発見】
2.【異変前夜】
3.【眠そうだから、そろそろ1を寝かせてやるか】
4.【制服や立体起動装置について】
5.【綺麗に整えられたシーツについて】

4.【制服や立体起動装置について】

クリスタ「そういえば、制服はアニが見つけてきてくれたんだよね」

エレン「ああ、倉庫でな。それに、新品みたいな立体起動装置やブレードが、大量にな」

クリスタ「うーん……それって、おかしいよね? わざわざ私たちの立体起動装置とかは奪ったのに、新品を置いていくなんて」

エレン「確かにおかしいな。もしかして、使ったらその瞬間に……」

クリスタ「その、瞬間に……?」ゴクリ


エレン「……爆発したり」

クリスタ「……それが本当だったら、かなり悪質だね」

エレン「まあ、そんな回りくどいこと多分ないけどな」

 制服や立体起動装置について、クリスタの意見を聞いた。



クリスタ「そういえば、明日はエレン達が朝ご飯を作ってくれるんだよね」

 話が一段落したところでクリスタが思い出したように言った。

エレン「ああ。俺と、ミカサと、ジャンで作る予定だ」

クリスタ「何を作ってくれるの?」

 何を作るかな……正直、まだ決めてないんだけど。
 まあ、俺たちの料理スキルだと……。

↓2

1.生キャベツ(水洗い済)
2.ポテトサラダとパン
3.パンとシチュー

エレン「ポテトサラダとかかな」

クリスタ「ポテトサラダ?」

エレン「ああ。食ったことないか? 茹でた芋を潰してキュウリとか玉ねぎとかと混ぜるんだ。母さんの得意料理だったな」

クリスタ「エレンのお母さんって、確か……」

エレン「そうだ、五年前……。でも、これは直接母さんに作り方を教わったんだ。『男の子でも、これくらいは出来なさい』ってな」

クリスタ「…………」

エレン「その日の晩飯には、俺の作ったポテトサラダが付いてたんだよな。教えるときはガミガミ言ってた癖にさ、ニコニコしながら食って……美味しいって、褒めてくれたんだ」

クリスタ「……そっか」

エレン「……何か湿っぽい話になっちまったな」

クリスタ「私は、聞けてよかったって思うよ。明日の朝ご飯……楽しみにしてるね」

エレン「……ああ。楽しみにしててくれ」



>クリスタの好感度が+3上がった!

これは……涙? 欠伸してるのは、私?


というわけで眠いしきりが多分いいので寝ます。
その前に、次の日の町探索メンバーを安価出しときます。

↓1、↓2、↓3です。

ちなみに、戦闘ある可能性もあります。

では、おやすみなさい。ありがとうございました。

安価がいい感じにばらけてますね

話は聞かせてもらった!巨人たちは滅亡する!

出先から失礼しますが、>>116は大分いい線行ってます

感想ありがとうございます
再開します


エレン・イェーガー

現ステータス

推理力=28
精神力=30
注意力=27
信頼度=33
戦闘力=25


 クリスタとの会話も一段落し、その後も何も変わったことは起きなかった。
 俺たちはライナー達を起こし、また眠りに落ちていく。

 眠りに落ちる直前の、ぼんやりした頭で思う。

 俺たちは、確かに異常事態の中にいる。
 きっと本当に一人だったのなら、既に気が狂ってしまっていたかもしれない。
 だけど、仲間が……こいつらがいるから、この不可思議な中にあっても何とかなる気がするのだ。




 そんな風に、呑気に考えていた俺を誰が責められるだろう。
 知らなかったのだ。今この瞬間にも、俺たちの命は消えかかっていたことを。




>【プロローグ】終。
>【第一章】始。


 起床時間だ。
 中途半端な寝方をした割には、俺は昨日に続きすっきりと目覚めることが出来た。

ミカサ「おはよう、エレン」

エレン「ああ、ミカサか」

 ミカサが枕元に座り込み、俺の顔を覗き込むようにしていた。
 起こそうとしていたか、あるいは実際に起こしていたのかもしれない。

 周りを見回すと、他の奴らも次々目を覚ましている所だった。幸い、昨日の夜は何もなかったらしい。


ジャン「よお、今日は俺たちで朝飯作るんだろ? なら早く行こーぜ」

エレン「そうだったな……じゃあライナー、俺たちは炊事場にいるからな」

ライナー「おう、楽しみにしてるぞ」

ミカサ「……行こう」


 
 炊事場には、サシャが言っていた通り大量の備蓄があった。
 いもや玉ねぎといったいつも通りの野菜に加え、奥の箱には高級品である干し肉まで置いてある。

ジャン「よく考えりゃ、これもおかしいよな。ありがたいと言えばありがたいけどよ」

エレン「ああ、そうだな……」

 倉庫にあった制服や立体起動装置はまだ分かる。
 普段立ち寄らない場所なのだから、いつの間にか大量に置いていたというのも分からなくはないからだ。

 だが、この炊事場や食料庫に鍵さえかけず大量の食料……ましてや、干し肉まで置くとは。


ミカサ「いくらなんでも、無用心すぎる」

エレン「ああ。サシャがいるのに干し肉まで置きっぱなしでいるなんて、これは明らかにおかしい」

ジャン「厳重に保管してあるってんならまだしもな」


 真面目な顔で推理を重ねるが、考えても上手い説明は思いつきそうになかった。
 取りあえずは仕事……朝食の支度をしよう。




エレン「よし、完成だ」

 クリスタと約束した通り、俺はポテトサラダを作った。

 その出来栄えは……↓2


1.「前衛的な味付けにしたぜ!」(下二桁80以上で全員の好感度+5)
2.「母さんに教えてもらったとおり作ったぜ」(下二桁40±27で成功、特定キャラの好感度+3)
3.「まあ、失敗はしてないだろ」(注意力が確実に+3)


エレン「母さんに教えてもらった通り、上手く出来たな」

ミカサ「私のパンも出来上がった」

ジャン「具が豊富に使えると、ただのスープでもやたら美味そうに作れるもんだな」

 全員担当の料理を作り終え、食堂で待っている皆に食器を運んでいく。


クリスタ「あ、エレン……これがそうなの?」

エレン「ああ、多分上手く出来たと思うんだけどな」

 やがて全員が席に座り、朝食が始まった。皆一眠りしたことで気分が幾分晴れたのか、昨日の夕食よりかは和やかな雰囲気だ。

サシャ「あ、このポテトサラダ……美味しいですね!」

エレン「そ、そうか?」

 何となく気恥ずかしい。

クリスタ「うん、美味しい! 毎日食べたいくらいだよ!」

エレン「流石に言い過ぎだろ……」

ミカサ「そんなことはない。……懐かしい味がする」


>サシャ・クリスタ・ミカサの好感度が3上がった!


ライナー「さて、それじゃあ今日の予定を決めようか」

ジャン「町の探索、だな」

コニー「お、何だジャン。いきなりやる気になってんじゃねーか」

ジャン「うるせーな。昨日はちょっと気が乗らなかっただけだっつーの」

 どうやらジャンも町の探索に異論はないようだ。

ベルトルト「そうなると、また班分けした方がいいかな」

アルミン「うん、そうだね。全員で固まって町をうろつくのは非効率的だ」

ユミル「それなら、昨日の班でいいんじゃねえか? 私と、クリスタと……」

ライナー「ダメだダメだ! あまり固まってグループを作ると、集団同士の軋轢を生みかねない! ここはくじ引きで決めよう」

エレン「おお……」

 ライナーはやはり頼りになる。そんな所にまで気を回していたとは。
 勿論俺は組み分けすることに異論はないので、大人しくくじを引いた。



サシャ「あ、エレンと同じ番号ですね」

コニー「……何か、あんまり頼りになんねー面子だな」

ジャン「作戦誤認して味方を攻撃したバカが何言ってやがる」

 メンバーはサシャ、コニー、ジャンだった。
 座学の得意な人間は俺を含めていないが、単純な戦闘力なら中々の班だ。



アニ「提案なんだけど」

 珍しくアニが手を挙げて言った。

ライナー「提案?」

アニ「何があるか分からないからね。立体起動装置と、ブレードを持ってった方がいいんじゃないかって思っただけ」

 ……確かに、使い慣れた自分の物ではないとはいえ、武器があったほうが安心は出来る。
 だが、昨日のクリスタとの会話を思い出した。

ライナー「そうだな……エレンはどう思う?」

エレン「俺か? 俺は……」


↓2

1.「あれは危険かもしれない。持っていかないほうがいいだろ」
2.「……何があるか分からない。持っていこう」
3.「十分に安全点検をした上で持っていくべきだ」(探索が1ターン少なくなります)


エレン「十分に安全点検をした上で持っていくべきだ」

ミカサ「確かに……何か仕掛けてあるかも分からない」


 午前中は、それぞれ立体起動装置を分解して入念に調べることに費やした。
 しかし、誰も特に変わったことは発見出来なかった。


ジャン「大丈夫そうだな……ったく、時間の無駄だったぜ」

ライナー「まあそう言うな。これがまさに命綱になるかもしれないんだから、点検は慎重にした方がいい」

エレン「……取り越し苦労だったかな」


>信頼度が-3下がってしまった!



【探索フェイズ】

コニー「それじゃあ行くか。俺たちは今日はどこを探すんだ?」

エレン「そうだな……」


>探索スポットを選択してください

↓2

1.墓場
2.街中
3.壁
4.訓練兵団兵舎


 俺たちは他の班と相談して町を探索することに決めた。



エレン「……よし、行くぞ」

 訓練宿舎の扉を開けて外に出る。
 それだけのことが、まるで巨人が野放しになっている『壁』の外へと出ていくような緊張感だった。

 それでも、行かない訳にはいかない。俺は、一縷の望みをかけて扉を開いた。
 町は普段通りに人で賑わっていて、完全装備の俺たちを何事かという眼で見るという、そんな望みを。


 
 しかし。


ジャン「……は、はは。……なんだよ、これ」


 ……いない、誰も。
 人の気配というものがない。姿も、声も、足音も。そういう雑多な音が、まるで聞こえない。

 だというのに、大通りの道も、そこに建つ建物も、しっかり存在しているのが、一層不気味だ。
 
 シン、と静まり返った町を恐る恐る歩いてみると、やけに靴音が反響して聞こえる。


コニー「……この状況がまるで分からないのは、俺がバカだからじゃねーよな?」

 声が響くのを嫌ってか、小声でコニーが呟いた。

エレン「俺だって何もわかんねーよ」

 俺は力なく、そう答えるしかなかった。


サシャ「あの、何かおかしくありませんか?」

 会話をする気力もなく、黙々と歩いておよそ二十分ほど経ったとき、サシャがおもむろに口を開いた。
 町は相変わらず静まり返っている。

ジャン「何かおかしいって? どうせならおかしくないことを見つけて欲しいもんだな」

 皮肉っぽくジャンが言うが、サシャは気にせずに周辺をキョロキョロと見回していた。

エレン「おかしいって、何がだ?」

サシャ「はい……何となく、違和感というか。いつもの町じゃない……ような」

コニー「ああ、そりゃあ分かる気もするぜ。この通りだって、よく歩いてるのにな。人がいないってだけで、いつもとは別物だ」

サシャ「いえ、そうではなく……あれ?」


 頻りに首を捻っていたサシャが、不意に動きを止めた。


ジャン「今度はなんだよ」

サシャ「何か今……足音が、聞こえたような」

 
 
 足音。

 その言葉に俺も、ジャンも、コニーも、ピタリと動きを止めた。



エレン「……ライナー達じゃないよな?」

 声を潜める。
 さっきまで誰かいてくれないかと思っていたというのに、実際にこの町に人がいるとなると、その人間を警戒せざるを得ない。

サシャ「違います……これは、一人分のような……」


 ——コツ


エレン「……!」

 聞こえた。俺にも聞こえてしまった。
 間違いなく、足音だ。

コニー「おい、どうする! こっちから声をかけるか?」

ジャン「バカやめろ! 俺たちをこんな風にした犯人かもしれねえだろうが!」

 声を殺したままコニーとジャンが揉めている。

 ここは……どうする。どうするべきだ。

 ……分からない。
 正解なんて分からないが……俺は……


↓2

1.「立体起動に移れ!」(下二桁70±30で成功)
2.「隠れろ!」(下二桁80以上で成功)
3.「……このまま待とう」(下二桁50以上で???)

エレン「隠れろ!」

 俺の咄嗟の叫びに、恐らくは反射的に3人とも従った。
 足音を殺して細い路地に走り込み、物陰に身を潜める。

 ジャンもコニーもサシャも、同じようにして息を殺していた。


——コツ
——コツ
——コツ


エレン「……」

ジャン「……」

コニー「……」

サシャ「……」


 足音が、段々に近づい来る。
 俺は僅かに頭を出し、足音の主を見極めようとした。


——コツ
——コツ


エレン「……ッ!」

 やがて、人影が大通りを横切った。その姿を見て、俺はぞくりと背筋が震え、思わず声を漏らしそうになった。


 その人影はマントを着てフードを目深に被っているため、細かい人相は分からなかった。だが、その両手に握られているものは、見間違えるはずがない。
 そいつは、ギラギラと光る巨人殺しの刃を……今すぐにでも振るえるよう、両手に構えていた。


——コツ
——コツ
——コツ


 やがて足音は遠ざかっていったが、それでも俺たちは、しばらくは路地裏で固まっていた。


コニー「なんだったんだ……あいつは」

ジャン「さあな。だが……まあ、お前の判断のおかげで何とかやり過ごせた。助かったぜ」

 ジャンが俺に礼を言うことなど珍しい。それだけ、今の人影に恐怖を感じたということかもしれない。


>信頼度が+3上がった!


サシャ「けど……これからどうしましょう。一回宿舎に帰りますか?」

エレン「いや、皆に一刻も早く報告をしたいのは確かだが……どっちにしろ、集合時間は決まっているからな」

 闇雲に外で他の奴らを探すより、その時間まで出来る限り調査をした方がいいだろう。
 あの人影のように俺たち以外の人間がいるかもしれない。

コニー「……どっちにしろ、あいつには会わないように気を付けようぜ」

ジャン「同感だな……」



探索の結果↓1(下二桁30±27で発見)

安価が簡単すぎかもしれないですね
エレンのステータスを10下げるとかちょっと調整するかもしれません




エレン「お、あれは……」

 不意に、トビラが開きっぱなしになっている建物が目にとまった。
 『  商会』と書いてあるが……名前は薄れてよく読めない。
 
エレン「ドアが開いてるってところが気になるな。もしかすると……さっきの奴はここから出てきたんじゃねーか?」

ジャン「……この中に手がかりがあるかもしれないってことか」

サシャ「け、けど……もしアレの仲間とかがいたらどうするんですか?」


 ……サシャの懸念は分からなくもないな。


 どうするかな……。

↓2

1.入る
2.出直す(次回以降の探索時に直接『  商会』を選べます)



>『  商会』の中に入るのは見送ることにした。


エレン「何があるか分からないしな。皆の意見を聞いてからでも遅くはないだろう」

ジャン「ちっ……まあそろそろいい時間だしな。一旦帰るか」


 

——訓練兵舎


 幸い皆無事だったようだが、やはり大した発見は出来なかったようだ。

ライナー「エレン達はどうだ? 何か見つかったか?」

エレン「……無茶苦茶あぶねーやつがな」


>『徘徊する影』のことを話した。
>『  商会』のことを話した。


アルミン「その建物のことはともかく……ブレードを持って徘徊する人だって?」

ユミル「今日は全員班ごとに行動していた……エレン達が見たのは、確かに私たち以外の人間だな」

クリスタ「…………」

エレン「……?」

 クリスタの表情が青ざめている。俺たちの話が怖かったのだろうか。

ミカサ「エレン……くれぐれも無茶はしないで」

エレン「ああ。向こうが襲ってこない限りはな」



 食事は今日から当番制で作ることにした。今日の当番はアニとコニーだ。

 食事が出来るまで、誰かと話すか……。

↓2 話しかける人物を選択

エレン「クリスタ」

クリスタ「……」

エレン「? おい、クリスタ?」

クリスタ「え!? あ、エレン……」

 やはり様子がおかしい。何かを考え込んでいるようにぼんやりしている。

エレン「なあ、何かあったのか? さっきから、何か変だぞ?」

クリスタ「……ねえ、エレン。エレンが見た影は、私たちが使っているのと同じようなブレードを持っていたんだよね?」

エレン「ああ。はっきり間近で見たわけじゃねーけど、俺は同じ物だと思ったな」

クリスタ「……そっか。それで、人や獣が誰もいない世界……ここはもしかして……」

 ……クリスタはブツブツとまた考え込んでいる。


↓2

1.「何か知っているのか?」
2.考え事の邪魔をしないよう、無言で去る
3.「わっ!」と大声を出して驚かす


 考え事の邪魔をしないように、黙って去ることにした。




 やがて、食事が出来上がった。干し肉に、相変わらず具だくさんのスープとパンだ。
 朝は折角雰囲気が明るくなっていたというのに、今はまた皆押し黙っている。

 兵舎だけでなく、町にすら普通の人はいなかった。
 唯一見つかったのが刃を持って徘徊する危険人物だけとなれば仕方ないかもしれない。


エレン「……」

 黙ったまま食事を食べ終えた。明日は何か見つかるといいんだが。




ライナー「さて、夜の見張りだが……」

ベルトルト「危険人物がうろついているとなると、切実だね」

アルミン「組み合わせは、昨日のままでいいんじゃないかな? ローテーションで順番だけ変えて、一周したら組を変えよう」

エレン「ああ、それでいいぜ」



 今日は一番最初の組だ。皆が寝静まるのを確認してから、また誰かと会話をすることにした。


↓2

1.ベルトルト
2.ユミル
3.クリスタ


エレン「よう、ユミル」

ユミル「……何だよ」

 普段はタフなユミルも、徒労に終わった今日は流石に堪えたらしく声に元気がなかった。

エレン「大分疲れてるみたいだな」

ユミル「……いいや、違う。ちょっと参ってるだけさ。こんな状況にいきなり放り込まれちまったからな」

エレン「……それは疲れてるのとは違うのか?」

ユミル「全然違うっての。ちょっと気分が塞いでるだけだからな」

 言って、にやりと笑った。

ユミル「まあ、気分転換に話し相手にしてやるよ」

 ……少しいつもの調子が出てきたみたいだな。


↓2

1.【徘徊する影】について
2.【  商店】について
3.【異変前夜】について
4.【クリスタ】について

ちょっと休憩します

>3.【異変前夜】について


ユミル「異変が起きた前の日?」

エレン「ああ。何か変わったことがなかったか?」

ユミル「そうだな……別にいつも通りだったと思うが」

エレン「そうか……」

 そういえばミカサが言ってたな。夕飯の時にサシャがどこかに行っていた、って。
 ユミルは確かサシャと仲が良かったし、聞いてみるか。

エレン「その日の夕飯にサシャがいなかったのは知ってるか?」

ユミル「夕飯? ……あー、そうだったな。クリスタが医務室にいるライナーとダズの分の夕食を運ぼうっつって、私と一緒にそれについて行ったんだ」

エレン「なるほどな。クリスタが二人分の夕食を運ぶのを手伝ってたのか」

ユミル「そうとも言えるし、あわよくばあいつらの夕食を掠め取ろうとしたとも言えるな」

エレン「……」

 ユミルから【異変前夜】について聞いた。




ユミル「そういえば、聞いていいか?」

エレン「? 何だよ」

ユミル「お前はもし……この『異変』を解決できなかったら、どうするつもりだ」

エレン「解決、出来なかったら……?」

ユミル「今日みたいに、無駄に終わるような調査で毎日を使い潰して、そのままじじいになってポックリ逝ったらってことさ」

 ……やはり、ユミルも不安だったのかもしれない。
 訳も分からずこんなことになって、今日も真相には全く近づけなかった。

 見えない先行き……俺だって、不安が無いわけじゃない。
 でも……


↓3

1.「皆と一緒なら、それもいいかもしれない」
2.「明日は何か見つかるさ」
3.「今日の調査は無駄じゃなかった」


エレン「今日の調査は無駄じゃなかった」

ユミル「はあ?」

エレン「徘徊する影を見たっつったろ? そいつはこの異常事態の中で、悠々刃をぶら下げて歩いていた」

 少なくとも、俺たちよりは……この事態についての知識を持っているはずだ。

エレン「だから……今度は逃げはなしだ」

ユミル「へっ……なるほどな、そいつを動けない程度にぶちのめしてから」

エレン「ふん縛って、情報を聞かせてもらう。何も知らない奴だったら、その後で謝ればいいさ」

ユミル「……面白いじゃねーか。それじゃあ、私もソイツと出くわしたらそうさせてもらうとするか」

 ユミルと盛り上がった。


>ユミルの好感度が+3上がった!
>戦闘力が+3上がった!

>次回に探索スポットで街中を選択した時、強制で【徘徊する影】との戦闘になります。
>その時の班を考えて探索する場所を考えてください。

ちなみに現在の戦闘力一覧

エレン  体力2800  スキル:【フルアタック】
ミカサ    4500  スキル:【戦う覚悟】
アルミン   1300
ライナー   3700
ベルトルト  3500
アニ     3600
ジャン    3000
サシャ    2700
コニー    2800
クリスタ   2000
ユミル    3100


取りあえず、スキルがないうちなら体力の多さがそのまま強さといってもいいです


 ……朝だ。昨日も、どうやら何もなかったらしい。

クリスタ「…………」

 クリスタは相変わらずじっと何事か考え込んでいるな。


 さて、今日の朝食当番はライナーとアルミンらしい。
 誰かに話しかけるかな……。

↓2


エレン「なあ、クリスタ」

クリスタ「…………」ブツブツ

エレン「……」


↓1

1.「おい、しっかりしろクリスタ!」
2.「…………」
3.「クリスタ……大丈夫なのか?」


エレン「クリスタ……大丈夫なのか?」

 軽く肩を揺すりながら声をかけると、ようやくクリスタは反応した。

クリスタ「え……あ、エレン。おはよう」

 ズレた答え。心ここにあらずといった、焦点の合っていない目。ふらふらと揺れる体。

エレン「ああ、おはようクリスタ……。なあ、一体何をそんなに考え込んでいるんだ? 俺たちじゃあ、それの助けにはならないのか?」

 あまりにも、今のクリスタの姿は弱々しかった。疲れと不安に苛まれ、今にも倒れてしまいそうな様子だ。

クリスタ「……ごめんねエレン、心配かけて。ただ、少し昔のことを思い出してただけなの」

エレン「昔のこと……?」

クリスタ「……そう。昔の、ずっと昔のこと」

 段々とクリスタの目に生気が戻ってきた。けれど、どこか熱に浮かされたような様子はそのままだ。

クリスタ「昔……聞かされたの。地下牢……私を連れて行くって、多分脅しだったんだ……けど」

エレン「……クリスタ?」

 クリスタは俺を見ていない。焦点の外れた目は、多分クリスタの昔の記憶と繋がっている。

クリスタ「でもそうだ、思い出した……あの本の中の紙に……」




 ———カンカンカン!
 と、突如鳴り響いた音に俺もクリスタも我に返った。

ライナー「おらおら、飯ができたぞ! 豪華男たちのパン入りスープだ!」

アルミン「ライナーって料理中はテンション上がるんだね……」

 何故か元気いっぱいのライナーと、ぐったり疲れたアルミンだ。
 どうやら食事が出来たらしい。


エレン「クリスタ……とにかく朝飯をちゃんと食えよな。お前、今にも倒れそうだぞ?」

クリスタ「うん……もう大丈夫。ちゃんと意識もはっきりしてるから」

 確かに、今はいつも通りのクリスタのように思える。
 だが、さっきのは一体なんだったんだろうか……。


 朝食の後はまたくじ引きだ。

 今日の俺と同じ探索班のメンバーは……

↓1
↓2
↓3

>>175 忘れてました
>クリスタの好感度が+3上がった!


 ミカサ、ライナー、クリスタか。

ミカサ「不束者ですが……」

ライナー「よろしくな」

クリスタ「ええと……足を引っ張らないようにするからね」

 どうやら、クリスタも調子を取り戻したみたいだ。
 さて、午前中はどこを探すかな。



↓3

1.墓場
2.街中(  商会) ※強制戦闘
3.壁
4.訓練兵団兵舎


 相変わらず誰もいない町の中を、最大限警戒しながら歩く。
 足音を殺し、息を殺し、気配を殺す。

 耳をそばだて、目を凝らし、手に握ったブレードの柄を握り直して、いつでも立体起動に移れる体勢だ。


ライナー「……来た」

——コツ
——コツ
——コツ

ミカサ「これが……」

 聞こえてくる、例の足音。恐らくそう遠くはない。

 振り返って後ろにいるクリスタの様子を伺うと、まるで心配いらないとでも言うように頷かれた。
 クリスタも、あの厳しい訓練をくぐり抜けた立派な兵士だ。余計な心配だったかもしれない。

エレン「……よし、行くぞ」

 ゴクリ、と唾液を嚥下する。

 ブレードを持っているということは、立体起動装置も身につけている可能性が高い。
 立体起動と立体起動で戦えば……唾を飲み込む暇もないだろう。


ライナー「相手が平和的な人間なのを祈ってるぜ」

 緊張を紛らわすようににやりと笑いかけてくるライナーに、軽く笑い返した。


↓1

1.「立体起動に移れ!」(下二桁30±30で成功)
2.「立体起動に移れ!」(下二桁60±30で成功)
3.「立体起動に移れ!」(下二桁90±30で成功)


エレン「立体起動に移れ!」

 声を上げると同時、右の建物の壁に四つ、左にの建物に四つのアンカーが突き刺さった。
 同時にトリガーを入れれば、間髪入れずにワイヤーの巻き込みが始まり俺たちの体が空中へと投げ出される。
 人類が巨人へと対抗するために作り上げた、叡智の結晶だ。

 屋根の上へと躍り出た俺たちは、ほぼ同時に別の道から空中へと上がってきた影を捕捉した。
 ブレードを構え戦闘態勢に入っている、マントとフードの影。
 平和的な交渉は無理そうだ。

エレン「……行くぞ!」


【戦闘フェイズ開始】

【戦闘フェイズ】

エレン(2800)↓1
ミカサ(4500)↓4
ライナー(3700)↓3
クリスタ(2000)↓2
徘徊する影(10000)↓5


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在28)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります



攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


ミカサ「ふっ!」
 
 先手を取ったのはミカサだった。
 相変わらず柔軟かつ高速の立体起動で相手のバックを取る。

ミカサ「……っ!」


>600のダメージ:徘徊する影(9400)


 躊躇を見せず、ブレードを振り抜いた。
 ブレードは確かに謎の怪人にあたり、その体を抉った。

 だが……。


?「…………」

 ソイツは、頓着する様子もなく立体起動装置を駆ると、ミカサへ猛然と斬り返していった。


エレン「ミカサ!」

ミカサ「うっ!」


>700のダメージ:ミカサ(3800)


クリスタ「……えいっ!」

 その隙にと、クリスタが背中を見せている影に斬りかかる。


>200のダメージ:徘徊する影(9200)


エレン「ナイスだぜクリスタ!」

 ———今だ。
 俺はアンカーを打ち込み、ガスを全開で吹かす。

 これが俺の……全力攻撃だ!


>スキル【フルアタック】失敗


 攻撃は外れて俺は壁に激突した。痛くてちょっと動けない。



ライナー「ナイス陽動だな……エレン!」

 俺の攻撃をかわしてできた隙に、ライナーが狙いすました一撃を叩き込んだ。

ライナー「うおおおお!」


>900のダメージ:徘徊する影(8300)


 今のはまともに入ったはずだ。だというのに……影はまた大して気にする様子もなく、再びアンカーを射出した。


影(8300)↓1
ミカサ(3800)↓2
ライナー(3700)↓3
クリスタ(2000)↓4


 影がアンカーを射出したのは……俺のすぐ傍だ!

エレン「ぐ……おお!」

 猛然と迫る影の刃を、何とか屋根を転がることでかわす。

クリスタ「エレン、危ない!」

エレン「……っ今……だ!」

 対人格闘術。
 アニから痛いほど叩き込まれた蹴りを思いだし、俺に向かって刃を振り上げる影の足に蹴りを叩き込む。
 
 ぐらりと、元より安定の良くない屋根の上で影は体勢を崩した。
 すぐさまアンカー射出体勢に戻った影に、再びクリスタが攻撃を仕掛ける。

クリスタ「……はっ!」


>700のダメージ:徘徊する影(7600)


エレン「よっしゃ!」

 影は屋根を転げ落ちて地面に墜落した。それでもなお、ダメージらしいダメージを受けた様子がない。

ライナー「いい加減……沈め!」

 影を追うように屋根から飛んだライナーが、その勢いのままに刃を振り下ろす。


>900のダメージ:徘徊する影(6700)


 おかしい。今のは確かに影の胴に刃が通ったはずだ。
 だと言うのに、影はまたもすぐさまアンカーを射出し、再び空中へと躍り上がった。

ミカサ「……落ちて」

 そして待ち構えていたミカサに、すぐさま空中で蹴りを叩き込まれ地上に叩き落とされた。


>400のダメージ:徘徊する影(6300)


エレン「よし……もう動けるぜ。俺が引導渡してやる!」


エレン(2800)↓1
ライナー(3700)↓2
クリスタ(2000)↓3
ミカサ(3800)↓4
徘徊する影(6300)↓5

【ユニゾンアタック】が発動した。


エレン「クリスタ、俺がタイミングを合わせる! これで決めるぞ!」

クリスタ「わ、わかった!」

 屋根を駆け、空中に身を躍らせる。
 影は未だにミカサに叩きつけられたまま、起き上がろうとしているところだった。

エレン「……っ行け!」

 アンカーを射出する先は……地面。影が倒れている場所のすぐそばだ。

エレン「クリスタ!」

クリスタ「うん!」

 クリスタも影のすぐそばにアンカーを打ち込み、そしてガスを全力で吹かす。
 俺もタイミングを僅かにずらしてガスを吹かし、その反動で縦に回転しながら影の胸部へと蹴りを叩き込む。

 ゴシャア、と。およそ人体が発するとは思えない音がした気がした。


>5×6×100=3000ダメージ:徘徊する影(3300)



【戦闘フェイズ終了】


 俺とクリスタの空中からの蹴りを同時に喰らった影は、流石にまともに動けないようで地面に倒れたままだった。

エレン「……つーか、生きてるよな?」

クリスタ「……そのはず、だけど」

 あまりにもしぶといから、ついつい全力でやってしまった。

ミカサ「エレン、怪我は無い?」

 ミカサも上から降りてきて、すぐに俺の心配をし始めた。

エレン「おい、俺は一発も食らってねえぞ」

ライナー「ああ。壁にぶつかっただけだな」

エレン「あれは陽動だっての。それよりミカサ、お前こそ斬られてたじゃねえか。怪我は……」

 ないのか、と聞こうとしたところで。



エレン「嘘だろ……」

 何かが、後ろで動く気配。振り返れば予想通りに、影がゆっくりと立ち上がっていた。
 
ライナー「こいつ、不死身なのか?」

 ライナーが刃を構える。俺は地上ならむしろ格闘術の方が得意なので、ブレードはホルダーに収めて構えの姿勢を取った。
 ミカサもクリスタも、各々身構えて影に注視していた。

影「…………」

 影は相変わらずフードを目深に被っているが、僅かににらみ合うような硬直。
 不意に影は踵を返して、脱兎のごとく逃げ出した。





エレン「……ふう」

 正直、助かった。まだ体力には余裕があるが、相手はなにせ得体が知れない。
 何度攻撃を行なっても堪える様子のない相手には、先にこちらの精神がすり減りそうだ。

ライナー「何とか撃退、か。しかし分からないな……一体何なんだ、あいつは」

エレン「さあな。人間ではなさそうだけどな……ん?」

 俺とクリスタの同時攻撃の時の余波か、ひび割れへこんでいる地面に紙切れが落ちている。
 位置的には、さっきの影が落としたものだろうか。



>【七不思議断章4/7】を手に入れた

【七不思議断章4/7】

4.通りをさ迷う。巨人殺しの刃を持って。見つかれば、襲いかかって来る。


というわけで、今日はこれで終わりです
お疲れ様でした

今日色々やってみて、調整の必要を切に感じたのでちょっと考えておきます

我ながらよく分からないゲームシステムを自分で考えてしまったので、何か質問がおありでしたらどうぞ何でも聞いてください


では、おやすみなさい
ありがとうございました


1から読み終えた
途中までビューティフルドリーマーかと

>>220
ビューティフルドリーマーって寡聞にして知らないのですが、オチがもしや被ってるかも……


それと、エレン以外の班の行動は指定出来ません
ですが、そういう提案だとか、現時点での推理だとかは自由にやってもらえると嬉しいです

現時点での変更点、取りあえず戦闘フェイズ

【ユニゾンアタック】
 味方と行動順(下二桁目)が一致することで発動
 ダメージを2×(攻撃値+攻撃値)×100に変更
 3人一致の場合は3×(攻撃値+攻撃値+攻撃値)×100

【カウンターチャンス】
 敵と行動順(下二桁目)が一致することで発動
 二分の一の確立で相手か自分に2×(攻撃値+攻撃値)×100のダメージ


【敵の行動】
 一方的にボコボコにされて可哀想なので、何とか強化したいです
 行動順を二回くらい増やすかもしれませんが、テンポが悪くなりそうなのでもうちょっと考えます

再開します


現在のステータス

エレン・イェーガー
推理力=28
精神力=30
注意力=27
信頼度=33
戦闘力=28


 影を撃退した俺たちは、そのまま訓練兵舎に1度戻った。
 再び影が襲ってくるかも分からない。消費したガスの補給は早めに行ったほうがいいだろう。

エレン「…………」

 『4.通りをさ迷う。巨人殺しの刃を持って。見つかれば、襲いかかって来る。 』
 
 補給は終わったが、小休憩を入れようということで俺たち4人は食堂で休んでいた。
 
 拾った紙切れを机に置いて、最初から最後まで読み返す。
 この短文が表しているのは、多分あの影自身のことだろう。だが、何故そんなものをあいつが持っていた?

 ……しばらく考えても、これといった説明は浮かばない。少し、気分を変えるか。


 誰かに話しかけよう……


↓2

1.ミカサ
2.ライナー
3.クリスタ


 ミカサに話しかけよう。

エレン「ミカサ」

ミカサ「エレン……壁に激突してたけど、本当に怪我はなかった?」

エレン「俺は大丈夫だって、さっきも言っただろ。それより、お前こそ思いっきり斬られてたじゃねえかよ」

ミカサ「……大丈夫、心配いらない」

 確かに、見た感じではどこも怪我をしていなように見える。出血すら見当たらない。
 斬られたように見えたが、実際にはかわしていたのだろうか。

ミカサ「そんなことよりエレン、これから無茶な攻撃は……」

 お説教が始まりそうだ……話題を変えよう。


↓3

1.【拾った紙の文章】について聞く
2.【ミカサの怪我】についてもう1度聞く
3.【お説教】を真面目に聞く


 ミカサに話しかけよう。

エレン「ミカサ」

ミカサ「エレン……壁に激突してたけど、本当に怪我はなかった?」

エレン「俺は大丈夫だって、さっきも言っただろ。それより、お前こそ思いっきり斬られてたじゃねえかよ」

ミカサ「……大丈夫、心配いらない」

 確かに、見た感じではどこも怪我をしていなように見える。出血すら見当たらない。
 斬られたように見えたが、実際にはかわしていたのだろうか。

ミカサ「そんなことよりエレン、これから無茶な攻撃は……」

 お説教が始まりそうだ……話題を変えよう。


↓3

1.【拾った紙の文章】について聞く
2.【ミカサの怪我】についてもう1度聞く
3.【お説教】を真面目に聞く

3

間違えてニ回書き込んでました……申し訳ない
>>235で行きます


【お説教】を真面目に聞いた。

ミカサ「大体エレンは……昔から……あの時も……この時も……そういえばあれも……」

エレン「…………」

 延々とミカサの説教を聞いた。休憩していたはずなのに、精神的にむしろ疲れてしまった。


>精神力が-3下がった!


ミカサ「……あれも……あの日も……」

ライナー「おい、そろそろ行くぞ」

エレン「! ああ、今行く! ほらミカサ、休憩時間は終わりだ!」

ミカサ「……分かった。続きは夜にしよう」

 ……聞かなかったことにしよう。



クリスタ「午後はどこを探そうか?」

ミカサ「1度撃退したから、少なくとも今日はあの影は出てこないと思うけど……」

 ミカサとクリスタが装備を整えながら話している。
 不意に、ライナーが身を寄せて話しかけてきた。

ライナー「なあエレン。ちょっとさっきの紙をもう一度見せてくれないか?」

エレン「ん? ああ、ほらよ」


 謎めいた文章が書かれた紙を、ライナーは眉を寄せて読んでいた。

エレン「なあ、それってやっぱりあの影自身のことだよな?」

ライナー「ああ、そうだと思うが……しかし、この文章……まさかな」

エレン「?」

 ライナーは首を捻りながら紙を俺の手に戻した。

ライナー「すまんな、なんでもない。それで、午後の探索はどこに行く?」

 ライナーの様子は気になるが……今は探索をしよう。


>1度影を撃退したら、その日はもう出てきません


探索する場所 ↓2

1.墓場
2.街中(  商会) ※強制戦闘
3.壁
4.訓練兵団兵舎

あ、またミスです
戦闘はないです

この書き込みは数えないでくださいすいません

>壁を探索することにした


ライナー「壁……ウォール・ローゼか」

 何故かライナーは複雑そうな顔をしている。

ライナー「いや、いい。行こう」



 ウォール・ローゼ。人類の活動領域と巨人どもに奪われた土地を別ける壁は以前と変わらずしっかり存在していた。

エレン「…………」

 この壁の向こうの、さらに奥にある壁に囲まれた……囲まれていた町。
 シガンシナ区を少し思い出す。

ミカサ「……エレン」

 ミカサが、心なしか気遣わしげに声をかけてきた。

エレン「心配いらねーよ。よし、壁を登ろう」

 立体起動装置を構える。

 クリスタが発見した、馬が消えていたという事実。
 俺たち自身で確かめた、人が消えているという事実。
 化物のような謎の存在が町中を闊歩しているという事実。

 なんにしても、これを確認しないわけにはいかない。


 壁を少しずつ、確実に登っていく。

 巨人は……いるのか、いないのか。


 壁を登りきり、緊張しながら眼下の平野を見渡す。

 ……いない。
 いや、まだ分からない。偶々巨人が近くにいなかっただけかもしれない。

 

 だが、いくら待っても見渡す限り巨人の影も形も見えなかった。
 それどころか、時折風が吹いて草原や木々を揺らす以外には、動きというものが全くなかった。


クリスタ「……いないのかな?」

ライナー「そうみたい、だな」

 ……いないのか?
 人も、馬も、巨人も消えて。
 いるのはただ、俺たちとあの影の野郎だけなのか?

 改めて思う。
 一体、俺たちが置かれているのはどんな状況なんだ、と。


ミカサ「……エレン、降りてみる?」

エレン「……いや、止めておこう。巨人がいないにしても、壁を登り降りするには十分なガスがいる。ウォール・マリアの中でガスが補給できるか分からないからな」

 向こうに行くなら、ガスの予備を十分に持って行く必要があるな。


>次回の探索以降、ウォール・マリア内を選択できるようになりました。


エレン「よし、降りよう」

ライナー「ああ、皆に報告しないとな……あの影のこと、巨人のこと」

エレン「そうだな……ん?」

 不意に何かが引っかかって周りを見回した。

クリスタ「どうしたの?」

エレン「いや、何か……違和感がな」

 
 なんだこれは。
 何か……何かが変な気がする。

 これは……

↓1(コンマ下二桁が70±27で成功)

【発見 成功!】

エレン「……壁上固定砲だ」

 ない。俺たちが時折整備していた砲台が……いや、それどころか放題を移動させるために取り付けられていたレールさえもなくなっている。

ライナー「そうか……! 何か足りないと思ったら、確かに全部なくなってやがる!」

 レールごとなくなっていたから、むしろ気づきにくかった。
 だが……壁上固定砲を、レールごと外して壁の上から降ろしたっていうのか?

 俺たちの荷物を奪うのとは、まるでわけが違う。
 そんなこと……普通の人間には、到底出来ない。


 どうやら……報告事項が増えてしまったようだ。

一応今でも1/2程度の確率なんですが、ちょっとコンマが成功しすぎな気が…
という訳で、申し訳ないのですが若干調整させていただきます



 壁からの帰り道……俺は道端にキノコを見つけた。

エレン「あ! 美味そうなキノコだ! 食おう! もぐもぐ!」

ミカサ「エレン……拾い食いはいけない。それに、毒キノコの可能性もある」

エレン「うるせえ! こんなに綺麗な紫色をしたキノコが毒キノコの訳ないだろ……ぐああああああああああ腹いてえええ!」

 しまった! どうやら毒キノコだったようだ……。

>エレンのステータスが全て-10下がった!





逆にハズレが連続し始めたらまた調整します

現在

エレン

推理力=18
精神力=17
注意力=17
信頼度=23
戦闘力=18

嫌な性格してるなー


 俺は腹痛を堪えながら何とか訓練兵舎に戻った。
 もしこの状態であの影に襲われていたらと思うと、冷や汗を禁じえない。

 
 ひと騒動あったせいか、既に他の二組は戻っていた。
 体調の優れない俺に代わって、ライナーが今日の探索で発見したことを簡単に話した。
 皆、呆然とした様子で聞いている。


コニー「あいつ……そんなあぶねえ奴だったのかよ」

サシャ「か、隠れることが出来てよかったです……」

 サシャとコニーは間一髪だったことを思い出したのか、今更ながらに震えている。

ユミル「しかし、何度斬りつけても全く堪えた様子がなかったんだろ?」

クリスタ「うん……確かに手応えはあったはずなんだけど」

アニ「それでも、逃げ出したってことは全く無敵ってわけでもないんじゃない?」

ライナー「かもな。何にせよ、これから探索するときには十分に警戒して状況を判断してくれ」


 ……そうだ。探索を中止するわけにはいかない。
 今日は、幾つか発見があった。明日も何か見つかるか分からないが、少なくとも昨日よりは真相に向けて進んだはずだ。


アルミン「けど、巨人がいないっていうのは朗報だね」

ジャン「確かにな……不気味でもあるが」

ベルトルト「ウォール・マリア内も探してみたほうがいいだろうね。人がいる可能性も……ないとは言えない」


 ちなみに、他の二班は特にめぼしい発見はなかったらしい。




 報告も終わり、夕食を作りにベルトルトとユミルが炊事場に向かった。

 食事が出来るまでの間、誰かに話しかけるかな……。


↓3

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)


ちょっと休憩します
>>254 すいません、ゲーム性がないかと思ったので

ヒントを聴いたりする関係上、複数人はなしということでお願いします



ライナー「よおエレン、今日はお互い波乱万丈の一日だったな」

エレン「全くだ。今日の見張りは一番最後だからな、さっさと寝ることにするさ」


 そういえばライナーのやつ……例の紙切れについて何か知っている風だったな。

 さて、何を話すかな。


↓2

1.【怪人】について
2.【紙切れ】について
3.【壁上固定砲とレール】について
4.【ウォール・マリア内部】について
5.【巨人】について

【紙切れ】について


 俺はポケットに入れておいた紙を取り出した。


『4.通りをさ迷う。巨人殺しの刃を持って。見つかれば、襲いかかって来る。』


エレン「なあライナー。お前、この紙に書いてあることを何か知ってんのか?」

ライナー「……そうか。エレン、お前は聞いたことがなかったか」

 ライナーはしばし頭に手をやって考えている風だったが、やがてため息を吐いた。

ライナー「俺が知っている限りのことは教えよう。我ながらおかしな話だろうが……これは決して俺の気が狂った訳ではないということを忘れないでくれ」

 やたらと重々しい前置きをしてからライナーは話し始めた。



ライナー「エレン。お前は最近訓練兵の間で噂になっていた、【七不思議】というものを聞いたことがあるか?」

エレン「【七不思議】……? いや、聞いたことないな」

ライナー「そうか。俺も何かの折に簡単に聞いただけなんだが、ようするに怪談の類らしいな」

エレン「怪談って、要するにうわさ話ってことか?」

ライナー「ああ。何でも七不思議ってのは昔から色んなところで作られたらしい。それはホラーもあればギャグとか、豆知識みたいなものもあったそうだ。とにかくそういうのを七つ集めて、何々の七不思議、なんて呼んだそうだ」

エレン「ふうん……。で、その七不思議ってのがこの文章と何か関係あるのか?」

ライナー「……俺が聞いたのは、最近噂になっているという七不思議のうちの二つだけだ。そのうちの一つの内容は……」


 逡巡しながらも、ライナーは続けた。


ライナー「昔処刑された連続殺人鬼の亡霊が……獲物を探して、道を歩いているというものだ」

エレン「な……!」

 獲物を探して、道を歩く殺人鬼の亡霊。それは……マントとフードを目深に被ったあいつに、しっくりくるような気がした。
 しかも、亡霊? では、俺たちが何度斬りつけても手応えがなかったのは……。


ライナー「それにな、エレン。何でもそいつは表向きは憲兵団に所属していたらしく、人目につかない夜に立体起動装置を使って逃げていたらしい。その連続殺人事件の特徴はな」

 
 脳裏に浮かぶ、俺を目掛けて刃を振り上げるあの姿。


ライナー「全て……俺たちが使っている、超硬質ブレードが凶器だったそうだ」



エレン「それじゃあ……それじゃああいつは、その亡霊だっていうのか? その噂が、本当だったって?」

ライナー「それは、正直分からない。何せ荒唐無稽な話だしな。ただ……」

 ライナーが俺の手に握られた紙切れを指した。

ライナー「実際にあいつを見て、そしてその紙の文言を読んで。俺はこの話を思い出したってだけだ」

エレン「…………」

 もう一度、紙切れを開いて文章を読んでみる。


『4.通りをさ迷う。巨人殺しの刃を持って。見つかれば、襲いかかって来る。』

 
 なるほど確かに……ライナーが聞いたという話と内容は一致している。
 ふと、俺は一番左に書かれた番号に気が付いた。

 ライナーは『七不思議とは、色々なことを七つ集めたもの』だと言っていた。

 ここに書かれている番号は4。これが、通し番号だとすれば……。



ライナー「話はまだ終わりじゃないんだ、エレン」

エレン「まじかよ……」

 とっくに頭が限界なんだが……ライナーには、まだ話すべきことがあるらしい。

ライナー「この異常事態に気づいて、最初にここを探索していたのを憶えているか?」

エレン「そりゃ覚えてるけどよ……そういや、珍しくライナーは一人で食堂に座ってたな」

 アルミンと会話をしていた時、ライナーが何か考え込んでいる様子だったのを見かけた。

ライナー「その時な……ちょっと気になっていたんだ。俺が聞いた話のうち、もう一つの方がな」

エレン「もう一つ?」

 そういえば、ライナーは七つの話のうち二つを聞いたんだったな。

ライナー「何でも、こういうホラー系の七不思議では大体決まって定型みたいな話があるらしい。いわゆる、七番目の不思議だ」

エレン「七番目の不思議……か。どんな話なんだ?」

ライナー「これを七番目の話と言っていいのか、俺には分からないんだがな」

エレン「……は?」



ライナー「多くの七不思議での七番目の話はな。七不思議を七つ全てを知った人間は、異界に連れて行かれる……というものらしいんだ」



 ……異界。
 その表現に、ゾクリとする。

 人が消えた。馬が消えた。巨人が消えた。

 ……違うんじゃないか?

 本当は俺が、俺たちが……『消えた』んじゃないのか?



 そんな荒唐無稽で非現実的な考えは、脳裏にこびりついて離れようとしなかった。



 夕食の時間はよく憶えていない。
 折角作ってくれたベルトルトとユミルには悪いが、ただ脳裏には……ライナーから聞いた話が、ぐるぐる回っていた。


 ライナーは、あまり気にするなと言った。
 多くの七不思議で共通する話を正確に言うと……『七つの不思議を全て知った者』は、異界に連れ去られるという話だから。
 二つしか聞いた覚えのないライナーは勿論、七不思議という言葉さえも聞いたことがなかった俺にまでその話が適用される訳がないのだと言った。

 だが、偶然で片付けるにしては……もう片方の殺人鬼の話は、俺たちの体験と似通った所が多すぎる。



 それでも疲れていたせいか、就寝時刻に眠ることは出来たが……見張り交代の時間になって起こされても、頭はあまりすっきりしていない気がした。

クリスタ「エレン、大丈夫? 何だか元気がなさそうだけど」

ベルトルト「仕方ないさ。エレンは昨日色々あったからね」

ユミル「そりゃクリスタもだけどな」

エレン「ああ、わりい。ちょっとぼんやりしてるだけだから、大丈夫だ」


 食堂の窓から外を眺めると、朝日がちょうど出てきた所だった。
 朝の太陽の光を浴びると、多少は気分も上向いた気がする。


 よし、誰かに話しかけて時間を潰すか……。


↓2

1.ユミル
2.クリスタ
3.ベルトルト
4.「筋トレしよ」(戦闘力+5)


クリスタ「エレン、本当に大丈夫?」

エレン「ああ、大丈夫だって。そういえば、クリスタはあの戦闘で怪我しなかったか?」

 思い返すと、クリスタは結構活躍していた気がする。
 戦闘に入る前は心配していたのに、どっちかといえば俺が足を引っ張っていたかもしれない。

クリスタ「うん、私も大丈夫だよ。そういえば、エレンとの連携攻撃も上手く決まったよね」

 確かにあれはぶっつけ本番にしては会心の攻撃だった。


>エレンの【ユニゾンアタック】で戦闘を終了させると、そのキャラに好感度ボーナスと、戦闘力ボーナスが入ります
>クリスタの好感度が+3上がった! 
>クリスタとエレンの戦闘力が+3上がった!


 よし、何か話すか……。

↓2

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【壁上固定砲とレール】について
4.【ウォール・マリア内部】について
5.【巨人】について
6.【紙切れ】について

>【七不思議】について


クリスタ「七不思議?」

エレン「ああ。何でも最近噂になっていたらしいんだが……聞いたことないか?」

クリスタ「うーん……ごめんね、私は聞いたことがないよ」

エレン「そうか……実はな」

 俺は七不思議に殺人鬼の話と、異界へ連れ去られる話があったのだということをクリスタに簡単に伝えた。

クリスタ「そんな話が……?」

エレン「ああ。まだ確定したわけじゃないけど、関係ありそうだろ?」

クリスタ「…………」

 クリスタは何事かじっと考え込んでいる。
 七不思議を聞いたことがないというのは本当のようだが、何か気になるのだろうか。

クリスタ「ねえエレン、その七不思議……っていうのは誰から聞いたの?」

エレン「ああ、昨日ライナーから聞いた。ライナーは……何かの時にその二つだけ話を聞いたって言ってたな」

クリスタ「うーん……どこからその噂が出てきたのかが気になるなぁ」

エレン「噂の出処か……」

 確かに気になるが、噂を始めたのが誰かなんて中々分からないものだ。
 ましてや、他の人間が全然いないこんな状態じゃあそれを調べるのは諦めたほうがいいだろう。

クリスタ「もしくは、せめてその七不思議を出来るだけ知りたいよね。もしこの異変と七不思議に関連があるなら、そうすれば元に戻れる可能性も出てくるんじゃないかな」

エレン「確かにな」

 七不思議について、他の奴らに訊いてみるのは簡単だがもし知らなければそれまでだ。
 ……それ以外には何かあるだろうか。何か……『正確に七不思議を知れる方法』は。


【推理フェイズ】

問:『人に訊く以外の方法で、七不思議を知る方法』

ヒントの有無を選択してください
↓2

1.ヒントあり(コンマ下二桁が50±18で成功)
2.ヒントなし(推理力にボーナス+5)

【ヒント 失敗】

問:『人に訊く以外の方法で、七不思議を知る方法』


↓1〜3で自由記述

大正解(正解+理由)、正解、外れの判断をします
ちなみに自動的に一番大正解に近いものを取り上げるので、数打った方が有利です

【外れ】 やはりヒントなしでは厳しいかもしれない



エレン「図書館で調べるっていうのはどうだ?」

 俺の案に、クリスタは「うーん」と迷う素振りを見せた。

クリスタ「ライナーが言う七不思議って、最近噂になっているんだよね? それなら、本や新聞には記載されていないんじゃないかな」

エレン「あー……そうかもな」

クリスタ「けど、実際に調べてみなきゃ分からないよね。私、今日の探索で提案してみる!」

エレン「ああ。けど、アイツには気をつけろよ」

クリスタ「うん、エレンもね」



 クリスタと七不思議についての会話をした。


 やがて起床時刻になり、俺たちは手分けして皆を起こして回った。
 今日も探索だ。
 
 何か、真相に近づく発見があればいいんだが……。



 そういえば、今日で食事当番は一周したことになる。
 朝食当番は、俺と(↓2)だった。

 料理をする傍ら、七不思議についての話を聞くのもいいかもしれない。



コニー「朝食当番かあ……めんどくせえなあ」

 ぶつぶつ言いながらも、何だかんだ真面目にやるのがコニーのいいところだろう。
 切り方が雑なのはご愛嬌だ。

エレン「なあ、コニー。最近噂になってるみたいなんだけど、七不思議って知ってるか?」

コニー「はあ? なんだそりゃ」

エレン「何でも、怪談みたいなうわさ話なんだが……心当たりはないか?」

コニー「怪談……って、怖い話ってことだよな。別に聞いたことねーな」

エレン「そうか……」

 やはり、朝食の席ででも皆に聞いてみよう。



 さて、今日は汁物の担当になったが……味付けはどうするかな。

↓1

1.繊細な味付け(注意力+3)
2.濃い目の味付け(戦闘力+3)
3.上品な味付け(推理力+3)

 分かる人には分かる、上品な味付けをした。

>推理力が+3上がった!


エレン「よし、出来た。持っていこうぜ」

コニー「おう」





 朝食の席。

ユミル「このスープ味薄いな」

クリスタ「え? 美味しいと思うけど……」

 俺のスープは、クリスタ以外にはまあ可もなく不可もなくといった感触だ。

 食事が一段落したところで、俺は話を切り出した。
 七不思議のことだ。



ジャン「つまりなんだ、エレン。お前らは七不思議なんつー噂話が実は本当のことで、それで俺たちが異界に連れ去られたなんて言いたいのか?」

ライナー「荒唐無稽だとは思うさ。例の影と実際に交戦するまでは、俺自身信じてなかったしな」

アルミン「けど……可能性としては現状一番有力だと思う」

ベルトルト「ああ、僕もそう思う」

ユミル「そもそも今の私らの状況が荒唐無稽だしな」



エレン「今回の事態と七不思議との関連は分かっただろ? それで聞きたいんだが、誰か七不思議について知ってる奴はいないか?」

 俺の言葉に、ついとアニが手を上げた。

エレン「知っているのかアニ!?」

アニ「ミーナから聞かされたよ。一つだけだけどね」

クリスタ「それ、どんな話だったの!?」


 ……? 何だか、クリスタがやけに食いついている気がする。そういえば、朝もどことなくおかしかったな。


アニ「それが七不思議かどうかは分からないよ。話したミーナも、単なる怪談のつもりみたいだったしね」

 ただ、それが最近聞いた話だとミーナは言っていたから、可能性はあるだろう。
 アニはそう前置きしてから語りだした。



 ある所に、絵描きの男がいた。絵には普通抽象画だとか人物画だとか、そういうテーマがあるが、その男の描く絵にはテーマの傾向はなかった。
 そもそも、男には目標としている絵があった。
 他人に話す時は、その絵のことを『究極の絵』と表現していたそうだ。
 男は文字通り、テーマを超越した究極の絵を描こうとしていた。
 いつの時代の誰にも賞賛され、賛美されるような絵を。

 それは容易く為されることではない。だが、男には才能があった。
 絵を一枚描くたびに、自身の表現の幅が広がるのを男は感じていた。
 やがて、『史上最高の傑作』と誰もが唸る作品を男は完成させた。

 だが、男は納得していなかった。その絵はまだ『究極の絵』ではないと感じていた。
 同時に手応えもあった。
 次の作品……既に構想はある、次の作品こそ男の求める『究極の絵』になるであろうと確信していた。

 だが、不幸にも男は病で倒れた。重病に体は動かず、絵筆も持てないような状態だった。
 男は絶望し、死んでもいいから一週間だけでも右手が自由に動くようにしてくれと縋り付いた。

 ……そんな医療技術はなかった。不治の病は進行し……男はやせ細り、あと幾ばくの命もないように思えた。
 

 ……そして、男は消えた。
 この世からという意味ではなく、指一本動かせもしなかったはずの男が、病室から忽然と消え失せた。
 男はその頃画家としてひとかどの人物であったから、それなりに話題にもなったが結局見つかることはなかった。




アニ「……終わり」

 淡々とした調子でアニが語り終える。

エレン「何か……すっきりしない終わり方だな」

 怪談といえば怪談なのかもしれないが、殺人鬼が襲ってくるのに比べるとどうもインパクトが薄い。


アニ「私に文句を言われてもね」

 まあ、そりゃそうだろう。アニ自身七不思議かどうかは分からないと前置きしていた。

ライナー「ううむ……これが七不思議のうちの一つだと、断定は出来ないな」

エレン「そうだな。大体、ライナーが聞いてきた七不思議に比べると長すぎな気もするけど」

アルミン「いや、それは別におかしくないよエレン。色々付け足されるうちに元の話から離れていくっていうのは噂話ではよくあるからね」

 なるほど。元は七不思議のうちの一つだったものが、勝手に一人歩きして色々話が膨らんできたかもしれないってことか。

ライナー「まあ、どっちにしろ断定は出来ないな。精々絵とかキャンバスを見つけたら注意するぐらいか」

 結局、他の七不思議についての有力な手がかりは手に入らなかった。
 何か気にしていた風だったクリスタも落ち込んでいるだろうと、クリスタの方を見やって、気付いた。


クリスタ「…………」

 震え、青褪めたその顔は、一昨日に町を徘徊する影について聞いた時と同じだった。

キリがいいので今日はここで終わります
お疲れ様でした

推理に関しては、ヒントありでまあちょっと考えれば分かる、ヒントなしで運が良かったら正解出来るって感じを想定していたので許してください
ちなみに外れた推理に関してはまた同じテーマの話題を提起すれば同じ問題が出てくるので、多分すぐに解決すると思います

繰り返しになりますが、何か質問がおありでしたらどうぞ何でも聞いてください
作者が見落としてることがあるかもしれないので、「○○はダメなんですか?」とかの要望でもいいです

では、おやすみなさい
ありがとうございました

あ、すいません
この日の探索の組分けだけ決めさせてください

エレンと同じ探索班のメンバー
↓2、↓3、↓4

ミーナはいないんです……

のでエレン・アニ・ベルトルト・ライナーの班になります

故郷に帰りたい面子ですね


では今度こそおやすみなさい
ありがとうございました

あ、間違えた
↓234なのでアニではなくミカサですすいません

皆さんの意見を見て、確かにいきなりステータスをダウンさせるのは些か独り善がりに過ぎたかと思い直しました
なので、多数決を取らせて頂いてこの件について決定しようかと思います

1.ステータスはこのまま(ダウンしない)
2.難易度を若干上げる(ステータスのダウン、敵の攻撃回数の増加など)

を↓1〜5まででお願いします


自分の初期設定値の甘さ、その対処の短慮さが原因で不快な思いをさせてしまったことを重ねてお詫びします


今日の本編の更新も八時過ぎ頃になるかと思いますので、よろしくお願いします

ご意見ありがとうございます!
取りあえずステータスは回復、敵は攻撃回数+1にします

それに伴って若干戦闘に変更点を加えます

・【カウンターチャンス】のダメージを(自分の攻撃値+敵の攻撃値)×100に
・敵の二度の安価の下二桁目が一緒だったら、特殊判定【モノユニゾン】が発動

【モノユニゾン】
ダメージは2×(攻撃値1+攻撃値2)×100


ということでお願いします



では再開します

エレン・イェーガー
推理力=31
精神力=27
注意力=27
信頼度=33
戦闘力=31


エレン「…………」

 クリスタの様子は、一体どういうことなんだ。
 七不思議について知らない、と言っていたのは本当だろう。

 けれど、町をさ迷う影を見た話。
 アニの、絵描きの話。

 どちらにも、まるで怯えたような反応をしていた。
 ……気になるな。




ベルトルト「エレン、どうかしたの?」

 ふと気づくと、ベルトルトが気遣わしげに俺の様子を窺っていた。
 もしかすると声を掛けられていたのかもしれない。

ミカサ「調子が悪いのなら、無理はしない方がいい」

エレン「わりい、大丈夫だ。ちょっとぼーっとしてただけだからな」

ライナー「今ならまだいいが、戦闘中にやるのは止めてくれよな……それで、今日はどこに行く?」

 そうだった。朝食の後班分けしてミカサ、ライナー、ベルトルトと同じ班になって……今はどこを探索するかを話し合っていたんだ。

エレン「そうだな……今日は……」


↓2

1.墓場
2.街中(  商会) ※確率で戦闘
3.ウォール・マリア内
4.訓練兵団兵舎

 


エレン「午前中はこの兵舎の中を見回ろう」

ライナー「おいおい……もうこの中はざっと見たはずだろ?」

 確かに、初日にこの場所は全員で手分けして探し回った。
 だがその探索では……結局、確かなところは分からず新たな謎を発見するだけだった。

 現在拠点としている場所だからこそ、改めて調査するべきだろう。
 実際に、毎日過ごしているうちに幾つか謎を発見した。

 消えた荷物。新品のような制服や立体起動装置。サシャの存在を考えれば余りに無防備な食料。

 ……これらの謎を解く手がかりが、ここにあるかもしれない。


注意力判定……

↓1(20±27で成功)

【成功!】


ベルトルト「……ん?」

エレン「どうしたベルトルト、何か見つかったか?」

 全員で手分けして一室ずつ探索する中、新しい部屋に入った時に不意にベルトルトが声を上げた。
 食料や装備の予備は大量にあったというのに、教官室や教室などの荷物は俺たちのものと同じように綺麗になくなっていて、この探索も無駄骨だったかと思い始めた時だった。

ベルトルト「ほら……あそこの壁に、何かかかっているよ」

ライナー「これは……賞状か?」

 空っぽの棚をひっくり返す作業に飽きていた俺たちは、全員でその壁にかかっていた賞状のような物に近づいていった。

エレン「何て書いてあるんだ?」

ベルトルト「ええと……どうやらこの訓練兵舎の設立を記念して書かれた物みたいだね」

エレン「へえ……」

 よく見ると、確かにここの訓練兵団の支部の名前と、801年に設立したというような内容の文章が書いてあった。

ミカサ「それは確か以前からこの壁にかかっていた」

ライナー「そうなのか? 気がつかなかったが……」

ミカサ「私も内容まではあまり気にしていなかったけど、確かに見覚えがある」

エレン「ふうん……あんまり手がかりにはならなそうだな」

 その後もめぼしい物は発見できず、俺たちの午前の探索は終了した。




ライナー「まあ、得るものがなかったとは言わないさ」

ベルトルト「少なくとも、個人的な荷物は悉くどこかにやられてしまったみたいだということは分かったしね」

 結局午前の探索は空振りに終わったな……気を取り直して、午後に期待するか。

ミカサ「午後はどこを探索するの?」

エレン「そうだな……」


↓3

1.墓場
2.街中(  商会) ※確率で戦闘
3.ウォール・マリア内

———墓場

 
ライナー「分かってはいたが、多いな……」

ベルトルト「…………」

 巨人に、飢えに、そして人に……毎日誰かしらが殺されるようなこんな世界では、全ての死者に対して一々墓を作ることなんて不可能だ。
 故に墓所では……例えば調査兵団なら、『第○○回壁外調査』というような石碑が作られ、そこに名前が列挙される。
 遺体を埋めることも出来ず、ただ荼毘に付された後に残った灰の一部を埋めるだけだ。

 自分の墓が作れない、というのがどういうことなのか、正直俺にはよく分からない。
 母さんの墓も、五年前の惨劇の死者全員を悼むために作られた大きな墓石だけだ。
 一つ確かなのは、墓の場所にも困窮するのは……巨人によって土地を奪われたことに起因するということだけだ。

 しかし、例外もある。例えば、駐屯兵団の団長だったとか、町の町長だったとか、あるいは単に金持ちだったとか。
 そういう、いわゆる有力者の一部の遺体だけは、棺桶というものに入れられて墓場の隣に建てられた堂の中に収められている。


ミカサ「それで、エレン。ここには何を探しに来たの?」

エレン「ああ、それは……」


【推理フェイズ】

問:墓に来て分かりそうなこと


↓2

1.ヒントあり(下二桁50±31で成功)
2.ヒントなし(正解で推理力にボーナス+5)

【ヒント成功!】


ジャン『よく考えりゃ、これもおかしいよな。ありがたいと言えばありがたいけどよ』

 食料庫には干し肉があったのを見たな。
 しかし、クリスタが言うことには、馬小屋には馬は一匹もいなかったらしい。

 なら……確かめたいことがある。



 ↓1〜3 自由記述で推理してください

 推理の理由有りで大正解になります

【大正解!】
>推理力が+3上がった!
>信頼度が+3上がった!


エレン「それは……死体の確認だ。あの中のな」

 棺桶が収められている堂を指して言うと、ベルトルトとライナーがぎょっとするように目を見開いた。

ライナー「流石にそれは、理由がなくてはやらんぞ」

エレン「ああ、勿論理由はあるさ」


 俺はクリスタの言葉と今まで動物は見ていないこと、そして干し肉のことを話した。


エレン「生きている動物は皆消えている……俺たちと、あの影を除いてな。その死体の肉が残っているんなら、人の死体が残っていてもおかしくないだろう?」

 そう、おかしくはない。ただ、確認しておきたかった。
 
 生きている動物が消えて、死体は残るというなら……俺は、何故虫の死骸か何かを見ていないのだろう。

 初日も、今日の午前中も。俺は兵舎の一部屋一部屋を隅から隅まで探した。
 普段掃除しないような、棚の上の部分だとか、棚と壁の隙間だとか、そういう所まで。

 そして、そういう場所には往々にして羽虫の死骸か何かがあるものだ。

 だが俺は、一つもそれに類するものを見ていない。


エレン「それが偶然最近誰かが掃除したからなのか、それとも……必然なのか。それを確かめるためには、偶然では片付けられない場所……つまり、絶対に死体があるはずの場所を確認すればいい」

ミカサ「……私は協力しよう」

 真っ先に頷いたのはやはりミカサだった。

ミカサ「倫理に反する行いではあるけれど……私にとっては、この異変のことを突き止める方が優先されるから」

ライナー「……分かったよ、そこまで理路整然と説明されちゃあな」

ベルトルト「勿論、僕も協力するよ。誰かがやらなくちゃならないことだと思うから」

 ライナーもベルトルトも、すぐに頷いてくれた。罰当たりな行いであることは百も承知だ。それでもこれを確認できれば、どちらにせよ有力な手がかりになるだろう。

エレン「……よし、行こう」



 堂には鍵がかかっていた。大型だが、些かに古びた鍵だ。
 周りに咎める人間がいないのを幸いに、ミカサが無理矢理こじ開けてくれた。

エレン「…………」

 軋むような、擦れるような音を立てて扉がゆっくりと開く。中から冷たく埃っぽい空気が流れ出てきた。

ライナー「俺が先行しよう」

 僅かに逡巡した隙に、ライナーがずいと中に入り込んでいった。
 俺も覚悟を決める。そもそも、言いだしっぺは俺なのだ。
 ライナーに続いて、暗闇の中に入っていった。


 堂の中には、放射状に棺桶を収める棚が作られていた。ライナーはそのうちの一つから棺桶をずりずりと引きずり出した。

ライナー「どれでも変わりはないだろ? エレン、そっちを持ってくれ」

エレン「ああ、分かった」

 巨漢のライナーと二人がかりでも棺桶は重たい。ベルトルトも真ん中のあたりを持ち上げることで何とか外まで運び出した。

エレン「開けるぞ」

 宣言して、棺桶の蓋に手をかける。密閉度が高いらしく棺桶の蓋は固かったが、今度はミカサも入れた四人がかりで何とか僅かに持ち上げることに成功した。
 一度開けばもう簡単だ。ずるようにして、横に棺桶の蓋をずらしていく。

 頭上の太陽の光が、少しずつ棺桶の中を照らしていった。

エレン「……ない」

ライナー「……ないな」

 ……空っぽだ。棺桶の中は、空っぽだった。死体など、灰の一摘みも骨の一片もなかった。

ベルトルト「他の棺も念の為に調べてみよう」

 死体のない棺桶に遠慮する必要もないかと、引きずり出した棺をそのままに俺たちは次々に棺を取り出しては確認していった。
 だが、その中のどれにも死体は入っていなかった。

ミカサ「……これは、どういうこと?」

 いつもは表情に乏しいミカサが、珍しく困惑した風に言った。

ミカサ「肉は……動物の死体はあった。けれど虫の死骸は確かに、私たち四人は誰も見ていない。そして、人間の死体もない」

エレン「……まだ分かんねえな」

 これがどういうことを示すのかは分からない。ただ、皆に報告しなければならないのは、確実だろう。




ライナー「そろそろ戻るか。腕がパンパンだ」

 取り出した棺を全て元の位置に戻してから、ライナーが自分の腕をさすりながら言う。

ベルトルト「僕も疲れたよ……夕飯が楽しみだな」

 ベルトルトも、疲れきった顔で言う。その気持ちは分かる棺は出すよりも戻す方がずっと疲れた。俺もクタクタだ。

エレン「あ、わりい。ちょっと待っててくれ。おいミカサ」

 声をかけると、ミカサも直ぐに思い至ったようでこちらに駆け寄ってきた。

エレン「わりいけど、折角ここまで来たからさ。俺たちちょっと母さんの墓参りしてもいいか?」

 二人は何故か、俺の言葉に物凄く複雑そうな顔をした。

ライナー「あ、ああ。勿論だ。ほら、行ってこい」

 どことなく引きつった顔で言うライナーに釈然としないものを感じたが、まあ疲れているんだろうと思って気にしないことにした。

ミカサ「行こう、エレン」

エレン「ああ」

 何度か来たことがあるから憶えている。人類が壁に引っ込んでからこっち、最大規模の人が死んだ事件だけあって、墓所の中でも奥まった所にある特別大きな石碑が墓石だ。


エレン「……あれ?」

ミカサ「……ない?」

 けれど、そこにあったはずの巨大な墓石は忽然と消えていた。

エレン「移動した……ってことは、ないよな?」

 共同の墓石のせいか、あまりそれが母さんの墓だという実感は湧かなかったから、ミカサと一緒に時折訪れるだけだったから、ありえない話ではないが。

ミカサ「違う……と思う」

 ミカサも首を捻っている。
 これも、そうなのか? 俺たちの荷物にm人や馬や、巨人に死体……そういえば、壁の上の壁上固定砲とそのレールも消えていた。
 そして、巨大な墓石もそこに加わったというわけだ。



エレン「いつまでもここにいても仕方ないからな……帰るか」

 結局、俺たちは首を捻りながらもそのまま兵舎に帰るしかなかった。



アルミン「あ、良かった。無事だったんだね」

 兵舎に着くと、アルミンがほっとしたように迎えてくれた。遅かったから心配してくれていたらしい。

ライナー「悪いな、報告はあるんだが後回しにして夕食を先にしてもいいか?」

ベルトルト「うん……とにかく疲れたから、お腹が空いちゃって」

アルミン「え? うん、それは構わないけど……それじゃあ、よろしくね」

ライナー「ん?」

ベルトルト「へ?」

アルミン「え? だって、今日の夕食当番は二人でしょ」

ライナー「……」

ベルトルト「……」



 ライナーとベルトルトは、元気のない足取りで炊事場に向かっていった。

 さて、俺も夕飯が出来るまで誰かに話しかけるか……。


↓3

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)

>>1 質問です。
一人で考えるって、昨日クリスタに聞いたことを考え直すこともできるんですか?


エレン「アルミン、ちょっといいか?」

アルミン「あ、エレン。そういえば、何かライナーが報告することがあるって言ってたね」

エレン「ああ。アルミンにも無関係な話じゃないから、先に話しておこうかと思ってな」


 俺は死体が棺桶の中になかったことと、何より五年前の犠牲者達の墓石がなかったことを伝えた。


アルミン「それは……妙だね。特に、あんな大きい墓石なんてよっぽど大掛かりな工事でもやらなきゃ、10cmだって動かせやしないよ」

エレン「ああ、巨人でもなきゃな」

アルミン「はは、ここがウォール・ローゼの外ならありえなくはないね」

 取りあえず今日の発見については伝えたな。後は何を話そうか……。


↓2

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【死体】について
4.【ウォール・マリア内部】について
5.【墓石】について

>>363
それは推理をもう一度出来るかということでしょうか?
それなら誰に対してでも話題で【七不思議】を選べば出来ます

一人で考えるを選択すると、エレンが今まで話を聞いた中で気になってるけどまだ確認はしていないことを幾つか想起します
要するに、これ結構大事ですよっていうヒントと、後はそれに+αって感じですね

>>367
了解しました。回答ありがとうございます。
ちなみに、複数の人間に同じ話題で話しかけることで、推理成功率が上がる(成功値に補正がかかる)
と言うことはありますか?

【怪人】について


エレン「そういえば、あの怪人には会わなかったか?」

アルミン「うん、僕たちは運良く会わなかったよ。もし会ってたら、僕じゃああっさりやられちゃうかも……」

 アルミンは顔を俯かせた。

エレン「アルミンだって、今までちゃんと訓練をこなしてきただろ? それに直接戦わなくても、頭を使ってアイツが一体何なのか推理すれば大金星だぜ」

アルミン「何なのか……っていうのは、本当にソイツが七不思議の亡霊なのかどうかってこと?」

エレン「俺も正直半信半疑なんだよな。蹴りの時の手応えはちゃんとあったけど、ライナーやミカサ、クリスタがいくらブレードで斬っても大して堪えた様子がなかったんだ」

アルミン「実体がちゃんとある……って意味では亡霊らしくないけど、いくら攻撃しても堪えた様子がなかったっていうのは確かに亡霊らしいね」

エレン「それに、ライナーの聞いてきた噂が本当ならアイツは元連続殺人鬼なんだろ? そんな奴がいたら話題になってるはずなのに、俺は全く聞いたことがない」

アルミン「それは……アニの話の時にも言った、噂話によくある尾ひれってやつかもね。よっぽど昔なら僕らが聞いたことないのも頷けるけど」



 アルミンと【怪人】について話した。



アルミン「はあ……」

 アルミンがため息を吐いている。

エレン「どうしたんだ?」

アルミン「……うん、もし怪人に襲われたらどうなるのかなって。足手まといにはなりたくないけど……実際の戦闘になったら僕なんて……」

 ……アルミンの悩みは深いようだ。何か言わないといけないな。


↓2

1.「お前には無茶苦茶強力なスキルがある」
2.「お前には命を助けられた」
3.「お前は俺が守る」

>>368 その考えはありませんでしたが、名案だと思うので採用します
同一の推理の場合その度にヒント成功率が10%上昇ということで


エレン「お前は俺が守る」

 アルミンには、今まで何度も助けてもらった。ハンネスさんと並んで俺とミカサの命の恩人だ。

 助け、助けられるような三人の関係だった。だから俺は今回もそのつもりだった。

 考えるのがあまり得意でない俺とミカサはあの怪人を退け。
 アルミンはこの現象に関して考える。

 ハンネスさんがいつか言っていた。
 俺たち三人はそれぞれ足りないところがあるけれど、三人が揃えば出来ないことなんてきっとないだろうと。

 けれど、アルミンは表情を強ばらせた。


アルミン「大丈夫……例え死んでも、足手まといにはならないようにするから」

エレン「アルミン……」

 しまった! 今のは失言だった……。  


>アルミンの好感度は変化しなかった
>エレンの精神力が-3下がった


ライナー「おう……食事が出来上がったぞ」

ベルトルト「ごめんね……簡単なものだけど」

 アルミンとの話が一段落したところでぐったりした様子の二人が食堂にやって来た。



 夕食中、話す気力もなさそうな二人に代わって俺とミカサは今日の発見について語った。

サシャ「干し肉があったのはラッキーでしたね」

ジャン「ラッキーとか、そういう問題じゃねえだろ」

 死体がなかったということについて、皆気にはなっている様だったがこれといった推測は出ない。

ユミル「気になるのは、むしろ墓石だな」

アニ「私らの荷物……壁上固定砲とレール、墓石……後は人と獣と巨人。死体も一応そうかな」

アルミン「何か、共通点があるのかな……」

クリスタ「……もう一個あるよ、無くなったもの」

 クリスタが静かに発言した。

クリスタ「今日は少し調べ物をしようと思って、私の班は図書館に行こうとしてたの」

コニー「ん? 俺たちは図書館に行こうとしてたのか?」

サシャ「そうみたいですね」

ジャン「この二人を同じ班にするのやめようぜ……」

 話が脱線しそうだ。しかし、クリスタはどうやら今朝話し合った通り図書館に向かったらしい。

エレン「それで、何か見つかったか?」

 先を急かす俺の問いにクリスタは力なく首を振った。

クリスタ「ううん……見つからなかったんだよ、図書館が」



エレン「……は?」

クリスタ「確かに図書館があったはずの場所に行ったのに……全然見つからなかったの」


 ……それが、クリスタの言っていた『無くなったもの』か。

 図書館。今までも大概そうだが……また、簡単にはなくせそうにないものだ。
 いくら巨人でも、建物を丸ごと持ち上げはしないだろう。


 
 こうしてその日も……謎だけを発見して終わった。




ライナー「そういえば昨日で寝ずの番も一周したのか」

エレン「ああ、それじゃあ交代だな。ライナーとベルトルトは三組目でいいんじゃないか? 早く寝たいだろ?」

 皆も特に異議はなかったので二人が三組目だということは決定し、さっそく眠りだした。

ユミル「うし、それじゃあ残りを決めるか。どうんすんだエレン?」

エレン「そうだな……」



夜の見張りをする班を決めてください。ただし、ライナーとベルトルトは必ずセットになります。


エレンと同じ班の人間
↓1〜3

>ただし1,2でライナーorベルトルトが出たときは3切り捨て
>3で出たら3切り捨てで下に行きます


ユミル「お前な……私のこと好きなのか?」

エレン「ちげーよ」


一組目:エレン・アルミン・クリスタ・ユミル
二組目:ミカサ・アニ・サシャ
三組目:ライナー・ベルトルト・コニー・ジャン


 何となくだけど、この組分けをライナーが知ったら睨まれそうな気がするな。

エレン「よし、それじゃあお前らも寝ていいぜ」

ミカサ「気をつけてエレン。今のところ夜には何もないけど、今日アイツが襲ってこない保証はない」

エレン「分かってるって。ちゃんと見張っててやるから、安心して寝ろ」

ミカサ「……おやすみなさい」



 どうやら皆も眠ったようだ。さて、今日もしっかり見張りしながら、時間を潰すか。


↓3

1.ユミルに話しかける
2.アルミンに話しかける
3.筋肉を鍛える(戦闘力+5)
4.一人で考えや発見を整理する
5.クリスタに話しかける


 クリスタはどこか思い悩んでいる風だった。

エレン「どうかしたか、クリスタ?」

クリスタ「あ、エレン……。大丈夫、大したことじゃないから」

エレン「そうか?」

クリスタ「うん、ただ……」

 クリスタは言おうかどうか悩んでいるようだ。

 言いたいけれども、事情があって言えない……そんな風に見える。


↓2

1.「無理して言葉にしなくてもいい」
2.「言ってしまえばすっきりする」
3.「誰にも言わないさ」

エレン「無理して言葉にしなくてもいい」

 俺の言葉に、クリスタはきょとんとした顔で少し俺の顔を見て、それからほっとしたように笑った。

クリスタ「ありがとう、エレン……けれど、私だけの問題じゃないから。何とか考えてみるね」


>クリスタの好感度が+5上がった!
>信頼度が+3上がった!
>クリスタはスキル【勝利の女神】を使用可能になった!


 クリスタは幾分か安らいだ表情になった。

エレン「なあ、クリスタ……」

 俺はどう切り出していいものか、迷っていた。
 ここ数日、クリスタの様子は明らかにおかしい。

 だがそれは本人も思い悩んでのことで、そしておいそれと他人には話せないことなのだろう。

 結局俺は、聞きたかったこととは別の話題を提起することにした。


↓3

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【死体】について
4.【ウォール・マリア内部】について
5.【絵描き】について

5.【絵描き】について

 
 ……いや、ダメだ!
 クリスタはあの絵描きの話をアニがした時に様子がおかしかった。それも、何かに怯えているようだった。
 それは他の人間には簡単には言えないことなのかもしれないけれど、それでも仲間が悩んでいるのに気づかないふりは出来ない。

エレン「なあ、クリスタ……もし言いたくなかったり、言えなかったりすることなら答えなくてもいい」

 俺の慎重な前置きに、クリスタも何か察知したのだろうか。表情を引き締めた。

エレン「質問するぞ。お前……アニがミーナから聞いたっていう、絵描きの話を聞いたことがあるのか?」



 ……沈黙。俺の質問に、クリスタはじっと黙ったままだった。
 答えられない、ということだろうか。それならそれで仕方がない。

 しかし俺が話を変えようとしたとき、クリスタが重い口を開いた。

クリスタ「私は全部は言えないけれど、一つだけ」





クリスタ「『絵』……それか、キャンバスや絵筆、絵の具に気をつけて」

 ライナーが取りあえずの警戒をしようと言ったものを、クリスタもまた気をつけてと言った。
 だが、ライナーと違ってクリスタはまるで確信しているようだった。
 それらが、その絵描きが……



クリスタ「間違いなく、七不思議に関連しているはずだから」


【勝利の女神】
スキル成功時、その戦闘中味方全員の攻撃値を二倍にする



なお、仲間のスキルは指定コンマ±エレンの信頼度(現在39)で成否判定します

今日はここで終わります
お疲れ様でした

自分の書くスピードが遅いせいで進行が非常に遅くて申し訳ないです

スキルに関してですが、元々戦闘力が高い人はリスキーだけど効果は高いか、あるいは地味に使えるかもしれない小ワザを
戦闘力が低い人はリスクなしの強力なスキルを持っているという感じです


では、翌日の探索班だけ決めておきます
↓2〜5でお願いします

やばい多かった
一人減らしてくださいすいません

では翌日の探索班はアルミン・サシャ・ジャンになります

色々と不手際があって申し訳ありませんが、出来るだけいい作品にしたいとは思ってますので、意見などありましたら何でも聞かせていただきたいです

おやすみなさい
今日もありがとうございました

再開します


現在のエレンのステータス
 
推理力=34
精神力=24
注意力=27
信頼度=39
戦闘力=31


 翌日、3組目だったコニーに起こされた俺は寝起きの頭で昨夜クリスタが言っていたことを思い出していた。


『間違いなく、七不思議に関連している』

 
 そんなことが……どうしてクリスタに分かるのか。気になるのは勿論だが、昨日の様子から言って尋ねても簡単には答えてくれないだろう。


エレン「……誰かに話しかけるか」

 とにかく今はもうそのことは考えたくなかった。



 クリスタとミカサは朝食当番のようだ。

 

↓2で話しかける人物指定


アルミン「あ、エレン」

 そういえば、昨夜はアルミンと気まずい感じになってしまったんだった。
 今のうちに仲直りしたいな……。

エレン「アルミン。その、昨日は……」

アルミン「ああ……いいんだ」

 察しの良いアルミンはそれだけで俺が何を言おうとしているのか気づいたようだ。

アルミン「エレンは何も悪くないんだ。ただ、僕が勝手に気にしているだけで……」

エレン「……」


↓3

1.「俺をアイツから守ってくれ」
2.「俺はアルミンを頼りにしてる」
3.「ミカサもいるから安心しろ」


エレン「俺はアルミンを頼りにしている」

 俺の言葉に、アルミンは怪訝そうな顔をした。やはり、自覚はしていなかったようだ。

エレン「俺だけじゃないな、ミカサも……俺たちは今まで何度もアルミンに助けられた」

アルミン「それは……逆だよ、エレン。僕は何度も二人に助けてもらったけど……僕が二人を助けたことなんて」

エレン「五年前のことを思い出せよ。お前がハンネスさんを呼んでくれなきゃ、俺もミカサも……母さんと一緒に、巨人に食われてたよ」

アルミン「あ……」

エレン「それにな、アルミン。俺たちの夢を憶えているか?」

アルミン「外に……壁の外に行って、世界を探検する……エレン、憶えていたの?」

エレン「忘れるわけねえだろ。けど、俺の夢は世界を探検するだけじゃダメなんだ。……お前と一緒じゃないとな」

 無理強いはしないけどな、と言う俺にアルミンは首を振った。

アルミン「僕の夢も、そうだよ。エレンと一緒に外の世界を探検する……それまで、死ぬもんか。生きて、この異変もきっと解決するんだ」

エレン「……ああ!」


>アルミンの好感度が+5上がった!
>エレンの精神力が+3上がった!


アルミン「……けど、今日はミカサが食事当番で良かったよ」

エレン「ん? ああ、あいつは俺たちが外の世界に行きたがってんのをよくは思ってないからな」

アルミン「…………」


 ミカサとクリスタの作ってくれた朝食も食べ終え、また今日も班分けのクジを引いた。
 今日のメンバーは、アルミンとサシャとジャンだ。


アルミン「それで、どこに行こうか」

サシャ「出来れば戦闘は避けたいですね……」

ジャン「つっても、向こうがどこで襲ってくるのかわかんねーしな」

エレン「……そうだな、それじゃあ午前中は……」


↓2

1.街中(  商会) ※確率で戦闘
2.ウォール・マリア内


ジャン「ウォール・マリアか……俺は行ったこともないからな。何があるんだ?」

アルミン「僕らも住んでいたのはシガンシナ区だからね。ウォール・マリアの中はあんまり行ったことはないんだ」

エレン「サシャはどうだ?」

サシャ「いえ、私も小さい頃は山に篭もりきりでしたから……。ところで、本当に巨人はいないんですかね?」

 不安そうにサシャが聞いてくる。そう改めて聞かれると、確かにはっきり確認したわけじゃないんだよな。

ジャン「馬もいねえからな……一匹くらいならまだしも、集団で来られりゃどうしようもないぜ」

アルミン「……それでも、行ってみるべきだと思う。確かにリスクは大きいけど」

サシャ「うう……分かりました。それじゃあ慎重に、慎重に進みましょうね?」


エレン「よし、それじゃあ行くか」


 俺たちは怪人の気配に注意しながら町中を移動し、順調にウォール・ローゼの上まで登った。

ジャン「確かに見渡す限り巨人はいないな……」

 見晴らしのいい平地を眺めながらジャンが呟く。壁の上から見える景色は以前に見た時と変わりなく、静かなものだ。

エレン「サシャ、確かお前視力良かったよな。何かこっから見えるか?」

サシャ「うーん……ここからは動くものは何も見えないですね」

 目を凝らすサシャに、この中で戦闘が一番不得手だからと自発的に予備のガスを持っているアルミンが言った。

アルミン「それじゃあ、やっぱり降りてみるしかないよ。暫くは平地で、森とか小規模な村が幾つかあるだけだから森を避ければ見通しはいいはずだ」

エレン「市街地まで行かないと立体起動も満足には出来ないからな。大分移動も時間がかかりそうだ」

ジャン「そう考えると森を突っ切った方が速いんじゃねーか?」

 壁上でしばらく話し合った後、とにかく移動しながら考えることにして、俺たちは巨人たちの領土……ウォール・マリアの中を進んでいった。





エレン「お、やっと市街地だぞ」

 結局、巨人はいなかった。
 戦々恐々と平地を、森を通過する時にも、影も形もない。俺たちは段々に警戒心を緩めていた。

ジャン「よし、これでやっと立体起動が使えるってわけだな」

 言うが早いかジャンは手近な建物にアンカーを打ち込みガスを吹かせた。

エレン「おい、待てよ!」

 俺たちも次々立体起動に移り、先程までとは段違いの移動スピードで町のあちこちを見て回る。
 しかし、何もない。やはり人も巨人もいないし、他の動物も全く見ない。

アルミン「おかしい……」

 市街地をしばらく探索して、アルミンが言った。

アルミン「ここには巨人が何匹も入り込んでいたはずだ。それなのに……」

サシャ「あ、壁が見えてきましたよ!」

 サシャの指す方向を見ると、確かに壁が見えた。ウォール・マリアだ。

エレン「……は?」


 だが、同時に。俺にとって見覚えのある……しかし、有り得ないものが見えた。


 それは、門だ。ウォール・マリアの外……シガンシナ区へと、続く門。
 そして、五年前……鎧の巨人によって、粉々に壊されたはずの門。


 その門はしっかりと閉じられ、道を塞いでいた。


エレン「なん、で……」

アルミン「門が……」

 唖然とする。確かに、この異変によって色々なものがなくなってはいた。
 だがこの門は、なくなるどころか出来上がっていたのだ。

ジャン「ん? どうしたんだよ」

サシャ「何かあったんですか?」

 土地勘のない二人は、どうやらあれがシガンシナ区を繋ぐ門だと……五年前に壊されたはずの門だと気づいていないらしかった。

アルミン「あの門は……壊されたはずなんだ。五年前に!」

 そうだ。確かに壊されたはずだ。
 だが……目の前には確かに門がある。

エレン「…………壁を登ろう」



 シガンシナ区。俺たちの町。
 行けば……あるはずだ。
 五年前に壊されたけれど……それでも、俺たちの家があるはずだ。



 家はあった。壊れてもいなかった。
 しかし、それは俺たちの家ではなかった。

 俺とミカサと……母さんと、父さんとで過ごした家があるはずの場所には、見たこともない家が建っていた。

すいませんちょっと休憩します

もし万が一門のすぐ向こうに巨人がいたら門を開けた瞬間に入り込んじゃうのと、壁の上から一望して取りあえず見える範囲に巨人がいないことを確認するためにも壁を登りました
描写不足で申し訳ない







 シガンシナ区まで行ってきたせいで、兵舎に帰ってきた時には既に夜で皆も先に帰っていた。



コニー「それで……超大型巨人にぶち開けられた穴ももうなかったんだよな」

エレン「ああ……」

ミカサ「……そんな」

ライナー「なんてこった……」

ベルトルト「…………」

 俺たちの報告は皆に驚きを持って迎えられた。
 特にミカサは、俺たちの過ごしてきた家がなくなっていたと聞いて殊更にショックを受けているようだ。

ユミル「しかしなあ……どういうことなんだ、こりゃあ」

エレン「…………」

 ユミルが首を捻りながら言うが、誰も答えられるわけがない。





 ……いや、本当にそうか?
 俺が自分の家を間違えるはずもない。鎧の巨人が壊した門も、超大型巨人に壊された門も、確かに今日見た場所だったはずだ。

 これと、今までの発見を合わせれば……推理は、出来るかもしれない。


【推理フェイズ】

問:『この不可思議な状況を推理せよ』


ヒントの有無を選択してください。
↓2

1.ヒントあり(コンマ下二桁が50±34で成功)
2.ヒントなし(推理力にボーナス+5)





ヒントなしでも行けそうな気がしますが大正解は難しいかもしれません

age忘れてました
この書き込みは数えないでください

【ヒントなし】


 今までの発見から考えて……諸々の説明がつくのは、もうこれしかない!


↓1〜5で自由記述

ここは105年以上前、人類が移住して来る前の世界。実はすべてはそこに用意されていた。オレ達はこれから移住して来る人類に巨人との戦い方を指導しなければならない。クリスタが困ってるのは=壁の秘密そのもので昔から聞かされていたから。

どうでもいいけど、ローゼマリア間は200キロ以上あるので、馬いないのに一日で走破は無理だと思う。

【ヒントなしで大正解!】
>推理力が+8上がった!
>信頼度が+5上がった!
>全員の好感度が+3上がった!


エレン「ここは……過去の世界なんじゃないか?」

 俺の言葉に、全員が怪訝な目を向ける。いや、アルミンだけははっとしたように俺を見た。
 今日の光景を実際に見たアルミンも、薄々気づいていたのだろう。

エレン「壁だけじゃない……シガンシナ区もウォール・マリアの中も、巨人どもが散々に暴れていた……俺の家だけじゃなく、他の建物だって少なくない数ぶっ壊されたはずだ。それなのに、今日は壊された建物なんて一つもなかった。それどころか……俺の家は、別の家になっていた」

アニ「じゃあ、図書館がなかったていうのも?」

アルミン「書籍が一般人にまで普及してきたのは、精々ここ二十年くらいの間だったと思う。そのくらい前なら図書館が出来てないのもおかしくはないよ」

ジャン「おいおい……マジかよ」

エレン「俺の家は、俺が生まれる一年くらい前に新しく建てたんだ。父さんがどうしても地下室が必要だったみたいでな」

サシャ「それじゃあ……ここはずっと前の世界ってことですか?」

エレン「ああ、そうだと思う。だけど、もうちょっとしぼり込めるかもしれないな」

 俺はこの兵舎を探索した時のことを思い返す。

エレン「新品みたいなブレードに、新品みたいな制服、立体起動装置。新品みたいじゃない、実際にこれは新品だったんだ」

 俺たちの荷物だけじゃない。教官室にさえ、何の荷物もなかった。そして、壁にかけられていた紙に書いてあったこと……。

エレン「本当にすっからかんだったっていうんならともかく、食料や食器に調理用具、制服や武器は豊富にあった。なくなっていたのは、個人の荷物だ」

ライナー「なるほど……制服や武器は、新品なら個人の物じゃない。訓練兵団側から支給されるものだ」

エレン「ああ。さらに、年度をわたっても全員でなくとも何人かは教官は残るだろう。その荷物もすっかりなくなっていた、いや、もし始めからなかったとすると……」

ミカサ「801年?」

 俺と一緒にあの設立記念の紙を見たミカサが言った。

ユミル「私らは……この兵舎が出来たばっかの時代に来たってことか?」

エレン「いや、そこまでははっきりとは言えないけどな。その可能性があるってだけだ」

 荒唐無稽。
 一体、こうなってから何度その言葉を使っただろう。

 だが……その荒唐無稽な考えが、現状一番可能性があるのだ。


 余りにも突飛な考えだ。
 誰も彼もしばらくは何も言わず、無言の時間が過ぎていく。


サシャ「……そういえば」

 不意にサシャが口を開いた。

サシャ「私たちが初めて町を探索したとき……あの怪人を初めて見たときなんですけど」

 そういえば、サシャが何かの足音を聞きつけ、それで急いで隠れたんだったか。
 確かサシャはあの時直前に何か言ってたな。

サシャ「その後のことですっかり動転して忘れてましたが……あの時、微妙に町の様子がいつもと違っている気がしたんです。よく考えたら、あの通りにあった果物屋さんがなくなっていたんです」

エレン「その果物屋……いつできたか分かるか?」

サシャ「つい、最近です。お客さんが入りやすいようにって、入口が広い屋台みたいなお店を新しく建てたそうです」


 ……サシャの言も、図らずして俺の考えを支持する形となった。
 だが、まだ全てが解決した訳ではない。


 いなくなった人や獣。そして、死体。
 これらの謎は未だに残っている。


 それでも……一歩前進だろう。





 それで、その日の会議は終わった。ユミルとアニが夕飯を作りに行って、待っている皆はそれぞれ物思いに耽っているようだ。
 俺はどうするかな……。


↓3

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)


エレン「ベルトルト、ちょっといいか?」

ベルトルト「あ、エレン……」

 じっと考え込んでいたベルトルトだが、俺が前の席に座ると僅かに微笑んだ。

ベルトルト「何ていうか……実感が湧かないよね。過去の世界に来たって言ってもさ」

エレン「まあな……それに、依然として人がいない理由はさっぱりだしな」

 それにしても、ベルトルトは比較的落ち着いている気がした。
 元のように戻れる保証もないと言うのに……。

ベルトルト「実はね、エレン。僕は少し……ほっとしているんだ」

エレン「ほっと……って、こんな状況でか?」

ベルトルト「勿論、早く元の世界に戻らなくちゃいけないって思ってる。ここがずっと前の世界だからって……僕らの過去がなかったことなるわけじゃないってことも分かっている。けれど……」

 ベルトルトは言葉を濁した。
 普段は無口で、笑顔も余り見せないベルトルト。
 しかし、もしかしたら俺が知らないだけでこいつは何か大きな物を背負っているのかもしれない。


↓2

1.「俺は早く帰りたい」
2.「皆と一緒で良かった」
3.「はっきり言ってくれ」


エレン「まあ、そうだな」

ベルトルト「え?」

エレン「ここにはおかしな殺人鬼野郎がいるし、他の人はいないし、何が何だか分からない状況だけど……」

 それでも、俺が今まで諦めなかった理由は簡単だ。

エレン「一人でこんなところに放り出されていたらと思うとぞっとするけど、皆がいるから何とかなるんじゃないかって思えるんだよな。だから、皆と一緒で良かった。不幸中の幸いってやつかな」

 何か気恥ずかしい気がしなくもないが、本心だった。

ベルトルト「僕も……そうだ。きっといつの間にかに皆と過ごす時間に安らいでいた。いつか別れが来ると知っていたけど……それでも、今が楽しかったのは本当だったから」

 エレン、とベルトルトは、真っ直ぐに俺の目を見た。

ベルトルト「君は……調査兵団に行って、巨人を殺すんだよね」

エレン「ああ、そのつもりだ」

ベルトルト「そうか……それなら、決して躊躇わないで。巨人なんて皆獣だ。人の気持ちなんて、何にも理解しない……だからエレン、君はどんな巨人が相手でも、決してその心を忘れないで……殺しにかかるんだ」

 ベルトルトはどこか悲しげに微笑んでいる。
 ……普段は大人しいけれど、ベルトルトも強い心を持ってる……そんな気がした。

ベルトルト「さあ、この話は終わりにしよう。何か他に聞きたいことはある?」


↓2

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【死体】について
4.【過去】について
5.【異変前夜】について

>1が忘れていた! ベルトルトの好感度が+5上がった!


【死体】について


ベルトルト「死体か……」

 ベルトルトは考え込むように腕を組んだ。

ベルトルト「過去に戻ったから、僕らが見た場所も昔は空っぽだったんじゃないかと少し思ったんだけど……」

エレン「いや、それはないと思う。俺たちがあそこに入った時、まだ棺桶の入っていない棚があったろ?」

ベルトルト「ああ、そうか。棺桶って確か死んだ後で作るんだったね」

エレン「俺も詳しくはないけどそのはずだ。だからやっぱり、死体が消えたってことには間違いないと思う」

ベルトルト「うーん……何なんだろう、分からないな」



 ベルトルトと死体について話し合った。


 
 話し込んでいるうちに夕食が出来上がったようだ。



 夕食を食べ終え、就寝時間になった。
 今日は見張りは二組目だ。

ライナー「しかし……ちょっと気になるな」

エレン「ん? 何がだよライナー」

ライナー「あの怪人さ。あいつがもし人を殺すためにふらついているんなら、俺たち以外に人がいない現状だ。俺たちは油断しているであろう夜にでも、強襲をかけてきてもおかしくないんじゃないか?」

コニー「おいおい……恐ろしいこと言うなよ」

ジャン「俺たちがどこにいるのか分からないんじゃねーか?」

ベルトルト「いや、僕たちは皆訓練兵の制服を着ているから、アタリをつけるのは簡単なはずだ」

エレン「……しっかり見張っててくれよ」

ライナー「ああ、安心して眠れ。お前も自分の時には油断するなよ……なんて、言うまでもないか?」

エレン「当たり前だろ」





 ライナーは危惧していたようだが、怪人の強襲はなかったらしい。
 だが俺も油断は出来ない。目を光らせつつ……時間を潰そう。



↓3

1.ユミルに話しかける
2.アルミンに話しかける
3.筋肉を鍛える(戦闘力+5)
4.一人で考えや発見を整理する
5.クリスタに話しかける


エレン「……フッ……フッ……」

 見張りながら出来る筋肉のトレーニングとして、俺は窓から外の様子を窺いながらスクワットをしていた。四時間ずっとだ。
 やがて交代の時間になって、俺は布団に倒れ込んだ。

 足がパンパンだが、朝起きたときにはきっと素晴らしい筋肉がついているだろう……。



>戦闘力が+5上がった!



クリスタ「見習わなくちゃ……」

アルミン「エレン、君は……」


>何故かクリスタとアルミンの好感度が+2上がった!

いきなりのブルースクリーン……不気味な情景(キョロワット)を書いていたせいかもしれない



ミカサ「エレン……起きて」

 起床時間になり、いつかと同じようにミカサに起こされる。

エレン「……?」

 心なしか、重心が安定した気がする……。



 今日の朝食当番はコニーとジャンのようだ。

 朝食が出来るまでどうするか……。


↓3

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)


エレン「ようジャン、手伝いに来てやったぜ」

ジャン「あ? いらねーよ……と言いたいところだが、まあ素直に感謝してやるぜ」


>ジャンの好感度が+3上がった!


 俺は炊事場に行って二人の料理を手伝うことにした。
 特に予定もないし、たまにはいいだろう。

コニー「なあ? 俺は前にエレンと一緒に当番だった気がするんだが……」

エレン「奇数だからな……決して忘れてたわけじゃないぞ?」


 さて、サラダの味付けはどうするか……。


↓2

1.「貴重品だがどうせ過去の世界なら盛大に塩振っておくか」(戦闘力+3)
2.「健康のために生でいいか」(精神力+3)
3.「手作りドレッシングとかいいかもしれない」(注意力+3)


エレン「手作りドレッシングでも作ってみるか」

ジャン「朝から凝ったもん作んだな」

 注意深く味見しながらドレッシングを作った……。


>注意力が+3上がった!


アルミン「うん、このサラダとドレッシング凄く美味しいよ!」

アニ「……意外な才能だね」

 ドレッシングは好評だったようだ。



 さて、班分けのクジだが……今日俺たちが行く所は決まっている。残り一つだからな。
 戦闘がある可能性が大きいな。


クジの結果

エレンと同じ班 ↓2〜4

探索班:エレン・ミカサ・アルミン・クリスタ


今日はここで終わります、お疲れ様でした
明日(恐らく九時過ぎ開始)は戦闘あってイベントあってで次章に行って終わりって感じだと思います

>>447
距離の問題は確かに考えたんですが、泊りがけにしたりすると見張りの班とか食事当番とかが色々面倒になるのでこういうことになりました
このことは別に謎でもなんでもないので、スルーして頂けるとありがたいです


ではおやすみなさい
ありがとうございました

再開します

現在のエレンのステータス

推理力=42
精神力=27
注意力=30
信頼度=44
戦闘力=36


アルミン「それじゃあ、今日行くのは……エレンが見つけた『商会』の中だよね」

 怪人に警戒しながら町の大通りを歩きつつ、アルミンが確認するように言った。

エレン「ああ。何となくだけど、あそこには何かがありそうな気がするんだ」

ミカサ「気をつけて。町にはアイツがいるし、もしかしたらその商会の中にも似たような存在がいるかもしれない」

クリスタ「その商会のトビラが開いていたんだよね? なら、あの怪人が根城に使っている可能性もあるよね」

 話し合いながら、徐々に以前に発見した商会の建物へ近づいていく。この調子なら、アイツに出くわさないで行けそうだと思った、ちょうどその時。


———コツ。
———コツ。
———コツ。


エレン「……!」

 微かに聞こえる足音。

 怪人、アイツだ。

ミカサ「エレン……」

 ミカサが問うようにこちらを見る。この班の仮班長は俺だ、指示を出さなければ……。


↓2

1.「立体起動に移れ!」(下二桁30±44で成功)
2.「隠れろ!」(下二桁80以上で成功)
3.「……このまま待とう」

成功!



エレン「立体起動に移れ!」

 皆の反応は素早く、俺が叫ぶのとほぼ同時にアンカーを射出し、ガスを吹かした。

 にも関わらず、屋根の上に飛び出たのは向こうも同時だった。
 コイツも気づいていたのだろう。自分の獲物が、すぐ近くにいることを。

エレン「今度こそ……やってやる!」

【戦闘フェイズ】

徘徊する影(15000)↓0
エレン(3600)↓1
ミカサ(4500)↓2
アルミン(1300)↓3
クリスタ(2300)↓4
徘徊する影(15000)↓5


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

クリスタの安価で特殊コマンド【勝利の女神】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみこの戦闘中味方全員の攻撃値を二倍にします


攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


アルミン「僕から行くよ!」

エレン「アルミン!」

 影に一番近い位置にいたのはアルミンだった。
 無謀にも思えるような突進で一気に影に迫る。

アルミン「……っ、ぁあ!」


>影に900のダメージ:徘徊する影(14100)


 体ごと影にぶつかるようにして刃を影の体に突き刺す。
 しかし、相変わらず影は自分の体を貫く刃など気にもとめない様子で刃を振り上げた。

エレン「……っくそ!」

 ガスを全力で吹かす。反動で体勢が崩れるが、構わずもつれ合うようにしているアルミンと影の元へ急いだ。

エレン「らあ!」

 先のアルミンと同じように、体当たりをするようにして影の体勢を崩して何とかアルミンと影の体を引き離した。成功だ。
 だが息つく暇もない。影の体に刺さったまま折れたアルミンの刃を、影はまるで鞘から抜くように自分の体から無造作に引き抜き空中のアルミンへと投げつけた。

アルミン「ぐっ!」


>アルミンに300のダメージ:アルミン(1000)


エレン「アルミン!」

ミカサ「私が!」

 空中で体勢を崩したままのアルミンの体が屋根に衝突する直前、ミカサが滑り込んで何とか受け止めた。

アルミン「ごめん、ミカサ……けど、なんて奴だ。本当に全然堪えた様子がない」

 体にしっかり突き刺さった刃を無造作に引き抜き投げつける。確かに人間業ではなかった。
 だが、退くわけにはいかない。


エレン「行くぞ、クリスタ!」

クリスタ「う、うん!」

 アルミンとミカサが体勢を整える時間を稼ごうと、クリスタとの連携で影に向かう。

エレン「……ちっ!」

 先行して斬りつけるも、空中にも関わらず影は最小限の動きで見事に回避した。が、そこにクリスタが迫る。

クリスタ「……やぁっ!」


>影に900のダメージ:徘徊する影(13200)


 相変わらず影は痛みさえ感じていないようだが、こいつに攻撃が全く聞かないワケじゃない。現に前回の邂逅ではこいつはある程度ダメージを与えたら逃げ出していた。

 なら……必要なのは、反撃を許さない連続攻撃だ。


エレン「くらい……やがれ!!」

 ガスを全力で吹かして、一息に間合いを詰める。直線的だが、加速力は段違いだ。
 そして、そのスピードを保ったまま影と交錯。巨人のうなじを刈るように、影の体を切り裂いた。


>【フルアタック】成功! 影に3600のダメージ:徘徊する影(9600)


エレン「……やった!」

 あたった。もろにあたった。
 影は衝撃の反動か、きりもみしながら少し離れた屋根へ落ちていく。

 不意に、俺の後ろから銀閃が走った。真っ直ぐ、あの影に向かって。


>影に800のダメージ:徘徊する影(8800)


ミカサ「……お返し」

 後ろを振り向くと、屋根の上でミカサが何かを振りかぶって投げたような体勢で静止していた。
 まさかこいつ……さっきの折れたアルミンの刃を投げつけたのか?


徘徊する影(8800)↓0
エレン(3600)↓3
ミカサ(4500)↓2
アルミン(1000)↓1
クリスタ(2300)↓4
徘徊する影(8800)↓5


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

クリスタの安価で特殊コマンド【勝利の女神】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみこの戦闘中味方全員の攻撃値を二倍にします


攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です

女神こい!

>>526
これはコマンドってことでOKですか?

フルアタックだと【ユニゾンアタック】起きないですか?


エレン  510 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/06/28(金) 21:24:09.54 ID:2czXcAb0O [1/2]

クリスタ 513 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/06/28(金) 21:25:38.59 ID:+8VfHK4po [1/3]

あ、すまん一応そのつもりで書いた

>>530
一応ユニゾンアタックは通常攻撃の被りで発生するので、攻撃系スキルでは発生しません
説明不足で申し訳ない

>>531
了解です

敵の攻撃は2回あるんじゃないの?
さっきの敵の攻撃300はおかしくない?


クリスタ「……!」

 この機を逃さないとばかりに、クリスタが影の落ちた方向へ空を駆ける。
 だが、奴の頑丈さは俺たちの想像の埒外だった。

エレン「……危ない!」

 影が激突した衝撃で屋根は壊れていた。にも関わらず、影は既に立ち上がり己に向かってくるクリスタを待ち構えていた。

クリスタ「あっ!」


>クリスタに600のダメージ:クリスタ(1700)


 一閃、クリスタの攻撃を躱しながら鋭く放った斬撃が的確にクリスタを抉った。
 その勢いのまま、影のいる建物の屋根を転がったクリスタに、刃が迫る。

エレン「させるかよ!」


>影に800のダメージ:徘徊する影(8000)


 間一髪で間に合った。無防備な背中に向けて俺が振るった刃は、確かに影の体を切り裂いた。
 屋根に着地してすぐ、倒れているクリスタと影の間に割り込む。

 やはり影は先程の斬撃などなかったかのように俺に刃を向けていた。
 こいつは、強い。体の頑丈さも、斬撃の鋭さも、体の使い方も。あるいは総合的にはミカサ以上かもしれない。

 だが、致命的な弱点がある。何故か知らないが、こいつはいざ俺たちを攻撃しようとするとき、頭の中がそれだけになるように隙だらけになるのだ。

 勿論、俺ですら気づいたそんなこと。
 あいつが気づかないわけがない。


アルミン「二人から……離れろっ!」

 刃を補充する時間も惜しんで突進してきたアルミンが、まだ刃が残っている左のブレードを振るう。


>影に100のダメージ:徘徊する影(7900)


 動きが速い。惜しくも躱された。
 だが、躱した先にはミカサが刃を構えていた。

ミカサ「そろそろ……死んで」


>影に600のダメージ:徘徊する影(7300)


 相変わらずの力強い斬撃だ。
 そろそろダメージが溜まってきたのか、影がうずくまる。

クリスタ「……っ」

エレン「クリスタ、大丈夫か?」

 だが、どうやらクリスタも直ぐには立ち上がれないようだ。
 さっきの影の攻撃と屋根への衝突のせいだろう。

クリスタ「私は大丈夫……だから、あの影を!」


>【勝利の女神】成功! この戦闘中味方の攻撃値を全て二倍に!


 気丈に言うクリスタ。
 だが、アイツはクリスタが弱っているのを察知したのか、立ち上がると立体起動装置も使わずに猛然とクリスタへ向かって駆け出してきた。


ミカサ「させな……!?」

 影を止めようと敵の進路に体を割り込ませたミカサを、まるでいないもののようにあっさりと躱した。

エレン「な……!」

 ミカサがあっさりと躱されたことに驚く間もなく、影は蹲ったクリスタを斬りつける。

クリスタ「ぁぐっ……!」


>クリスタに900のダメージ:クリスタ(800)


エレン「クリスタ!」

>>533
攻撃値が片方0だったのでダメージ表記はありませんが、多分300で合ってると思います

>>537
ん、600じゃない?
下二桁目でしょ?

徘徊する影(8800)↓0
エレン(3600)↓5
ミカサ(4500)↓1
アルミン(1000)↓2
クリスタ(800)↓4
徘徊する影(7300)↓3


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

クリスタの安価で特殊コマンド【勝利の女神】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみこの戦闘中味方全員の攻撃値を二倍にします


攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です

縺昴>

>>540
あ、攻撃値は下一桁目で攻撃順が下二桁目です
敵の安価判定は509と514なので、(0+3)×100で300です

>>546
自分のだと文字化けになってるのですが、これはスキルでしょうか?

unicodeにしても 『>>546そい』 としか書いてないよ >>547

>>547
あ、そっか

ごめんね

敵が誰に攻撃するかは完全に>>1の采配?


ミカサ「っ!」

 クリスタをに深い一撃を与えた影にミカサが刃を振る。
 影は軽い身のこなしでそれを回避して、別の建物にアンカーを打ち込み俺たちから距離を取った。

エレン「……逃がすか!」

 直ぐさま俺もその近くにアンカーを放ってガスを吹かす。さっきと同じように、全速力で敵へと迫る。

アルミン「エレン、気をつけて!」

 敵が、待ち構えるように刃を構えているのが見える。クリスタにしたように、俺も返り討ちにするつもりだろうか。



 ……いいだろう。
 真正面から、勝負してやる!



【カウンターチャンス】
>↓2で「偶数」か「奇数」かを入力してください
>正解すればエレンがカウンター成功、失敗すれば……

>>548
ありがとうございます

>>549
いえ、わかりづらくてすみません
自分が普通に間違えているときもあると思うので、今後も間違えてるんじゃないかと思ったら遠慮なく言ってください

>>552
敵は行動順が一個上の人間を攻撃します
そちらの方が話を書きやすいので

>【カウンターチャンス】成功!



エレン「……っおおおおおおおおお!」

 視界一杯に迫る影。振り上げられた刃。
 もう止まらない。
 互いに相手を切り裂こうと、刃を振る。

エレン「……っ!」

 襲い来る刃から、最後まで目を逸らさない。
 ぎりぎりまで相手の攻撃を見て、自分の攻撃対象を見る。
 それは対巨人戦に関わらず、およそ戦いと呼ぶもの全てに共通することだった。


 迫る、迫る……そして、交錯。


 俺の刃は影の凶器を持つ腕を切り裂いた。


>影に500のダメージ:徘徊する影(6800)


エレン「……今だ!」

 腕を斬られた影が柄を取り落とした。柄は刃と立体起動の制御の両方に使う重要な道具だ。
 今のこいつは、攻撃の手段と移動の手段両方をもがれたと言ってもいい。

 俺の声に呼応するようにクリスタとアルミンが影に向かう。

クリスタ「てやぁ!」


>影に900のダメージ:徘徊する影(5700)


アルミン「えい!」


>影に200のダメージ:徘徊する影(5500)


 だが、影はそれでもなお反撃してきた。未だ腕が使えないのか、柄を拾わず蹴りでアルミンを攻撃する。


>アルミンに700のダメージ:アルミン(300)


アルミン「……っう!」


 アルミンがやばいかもしれない……だが、相手にもダメージは重なっている。
 もう一息で行けそうだ!

徘徊する影(5500)↓0
エレン(3600)↓1
ミカサ(4500)↓2
アルミン(300)↓3
クリスタ(800)↓4
徘徊する影(5500)↓5


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

クリスタの安価で特殊コマンド【勝利の女神】と入力すると、その安価のコンマが20±44だった時のみこの戦闘中味方全員の攻撃値を二倍にします


攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


ミカサ「戦わなければ……勝てない」


>【戦う覚悟】成功! ミカサの体力が1になった! ミカサの攻撃値が10倍になった!
>エレンの体力が3600になった!
>アルミンの体力が1300になった!
>クリスタの体力が2300になった!


アルミン「足手まといなんか……死んでもごめんだ!」


>影に800のダメージ:徘徊する影(4700)


 蹴られ、体勢を崩しそうになったアルミンだが何とか持ちこたえた。
 そればかりか、刃をしっかり握り直して影に一太刀見回った。

エレン「いいぞ、アルミン!」

 俺も影に向かって駆ける。今のうちに決着をつけてやる。


影「…………」


 だが、影は何か少し考えるような素振りをした後、素早い動きで自分の柄を拾い直して屋根から飛び降りた。


エレン「な……待ちやがれ!」

 ここまで来て逃がすかと、俺も直ぐに屋根から飛び降りる。だが、既に奴は影も形もなくどこかに逃げたらしかった。
 駆けるような足音がどこかで聞こえたが、それも直ぐに消える。

エレン「……くそ!」



【戦闘フェイズ】終了

すいません、ちょっと休憩します
戦闘システムが自分でも分かりにくいと思うので、何か質問がありましたらどうぞ

>>568
では質問!
敵の体力が戦闘開始時の半分になったら戦闘終わり?

スキル発動失敗した時にどうなるのか教えて

影の攻撃翌力は900じゃないの?
>541>544

>>570
5000以下になったらですね
ラスト近くで最後まで戦えます
勿論やりようによっては一度に5001以上のダメージを与えて倒すことも不可能ではないです

>>572
エレンのように特に書いていない場合は、そのターン何も出来ないだけでまた次ターンに発動できます

>>573
541はエレンとカウンターになったのでそのダメージは敵に行きました
敵は攻撃翌力を足し合わせるわけではなく、ニ回攻撃してくるということです

スキルは重複する?
女神+フルアタックで7200とか、女神+覚悟で20倍になったりするの?

ほうほう

味方の回復方法はなんかあったりする?
スキル以外で

お待たせしました、再開します



 敵を退けた……と言えば聞こえはいいが、追い詰めたところで逃げられたも同然だ。 
 もっともこちらも大分ギリギリだった。深追いはしない方が懸命だろう。

エレン「けど……アルミンとクリスタは大分やられてたよな。大丈夫なのか?」

アルミン「う、うん……大したケガじゃないよ、ミカサが手当してくれたし」

クリスタ「……私も、大丈夫」

 流石に疲れた様子ではあるが、確かに大きな怪我も出血もないようだ。
 結構深手だったはずだがと首を捻ったが、実際に怪我がなさそうなのだから大丈夫なのだろう。

エレン「どうする? まだ時間は早いが、今日は一旦帰るか?」

ミカサ「それはあまり賛成できない」

 ミカサが首を振った。
 
ミカサ「まだ仮説の段階ではあるけれど……もし本当にあの影が今から行く商会の中を根城にしているのだとすれば、もし出直したとしてもアイツが中で待ち構えている可能性がある」

 それは……確かにぞっとするような話だ。
 そんな状況になったら、暗闇の中立体起動装置も使えずにアイツと戦闘になる。しかも地の利は当然向こうにある。

エレン「そうなるくらいだったら、アイツを一回追い詰めた今のうちに向かった方がいいってことか?」

ミカサ「そう。私たちも疲れてはいるけれど、体力自体は問題ない。今なら私たちが有利だと思う」

 ……確かに、分からなくはないな。特に、ミカサさえあっさり躱したアイツの身のこなしだ。
 狭い室内で体調万全のアイツを相手取るのは難しいかもしれない。

 話し合った末、十分に警戒した上で商会へと向かうことに決めた。

>>577
そう?ならいいやー
>>1さんすまんね、>>576は無しで!

>>575
フルアタックは攻撃値を使わないので女神パワーの恩恵はないですが、カウンターやユニゾンアタックは味方の攻撃値に恩恵ありです
ミカサは重複します

>>576
今のところスキル以外にはないですね
スキルにしてもレアな部類です

>>579
答えちゃったけどまあ聞かなかったことにしてください


——『  商会』——



 ギィギィと、風でドアが揺れている。
 何日かぶりで来たそこはやはりドアは開きっぱなしで、看板の文字は薄れて読めなかった。

アルミン「見覚えのない建物だね」

 アルミンが看板を見上げながら言う。

アルミン「これも僕らがいた時代にはないのかもしれない。今でも少し古びた感じがするし」

エレン「そうかもな……」

クリスタ「エレンが言っていた通り、ドアが開いてるね」

ミカサ「これが偶々ずっと開きっぱなしになっているのか……それとも、アイツが出入りしているのか」

 ミカサが俺たちの顔を順々に見回していく。

ミカサ「……十分に注意して欲しい」




エレン「暗いな」

 警戒しながらトビラから中を覗き込んだが、そこにはトビラのすき間から差し込む太陽の光以外に何の灯りもなかった。
 窓がないのだろうか? 奥の方など、完全に真っ暗だ。

ミカサ「……大丈夫、取りあえずは誰もいない」

 俺と位置を変わったミカサが直ぐさま言う。

エレン「見えるのか?」

ミカサ「夜目は利く……あそこに何かある」

 暗闇に戸惑う様子もなく、しっかりとした足取りでミカサが中に入っていった。
 しばらくそこでゴソゴソやっていたかと思うと、やがてそこに火が点った。

アルミン「……それ、カンテラ?」

ミカサ「ここにマッチと一緒にあった。二つあるので、アルミンとクリスタに持って欲しい」

クリスタ「あ、うん……分かった」

 ミカサが見つけてくれたカンテラの明かりを頼りにもう片方のカンテラにも火を点す。
 大分明るくなって、そこの様子も分かるようになった。

 どうやらここはこの商会の受付だったようで、非常用に置いてあったカンテラをミカサが拝借したらしい。

アルミン「……ねえ、これを見て!」

 カンテラを置いて受付の机を調べていたアルミンが声を上げた。

エレン「それ……紙か?」

アルミン「多分帳簿だと思う。節約のためかかなり小さな字で書いてあるから読みにくいけど……」

 アルミンが目を凝らしている間に俺は机の引き出しの中を覗いてみた。
 中には、同じような紙やらどこかの部屋の鍵やらが雑多に入っている。

 ここの荷物は俺たちの兵舎と違って残ったままだな。


アルミン「……ダメだ。詳しい年号やめぼしい情報は書いていない。ただ売買の内容と相手と、金額だけだ」

クリスタ「ちょっと見せてもらっていい? ……ううん、私も誰も知らないなぁ」

 俺もちらりと見てみたが、確かに聞いたことのない名前ばかりだ。最も俺には商会と取引するような知り合いはいないので当たり前かもしれない。

ミカサ「……先に進もう。私が先頭を行くので、エレンは後ろを警戒して欲しい」

エレン「……分かったよ」

 一番危険なのは勿論先頭だが、俺は何も言わずに頷いた。ミカサはこのメンバーの中で一番強いし、何より夜目が利く。ミカサが先頭で俺がしんがりというのは利に適っていた。


 ミカサを先頭に、警戒しながらじりじりと進む。
 途中、部屋部屋で中に誰もいないことを確認してから何かないかと探索をしていたが、骨董品やら家具やらがあるだけでこれといって気になるような物はなかった。

アルミン「これで、一階は全部見て回ったね」

エレン「ああ、次は二階だな……それにしても本当に暗いな。通りに面した部屋くらい、窓をつければいいのに」

アルミン「泥棒や強盗を警戒していたのかもね。貴重品を多く扱っている商会みたいだし」

 そんな会話をしながら二階へと階段を登る。

ミカサ「二階は手前から見て行くのがいいと思う。もしアイツが潜んでいるにしても、出口が一階の玄関だけなら逃げ道をなくしたほうがいい」

アルミン「うん、そうしよう」

 影に対する警戒をしながら、ミカサとアルミンは手前の部屋に入っていった。
 俺も入ろうとして、クリスタが立ち止っているのが見えた。

エレン「どうした、クリス……」

 声をかけようとして、気づく。
 クリスタは二階の廊下の先を、じっと見ていた。


 その視線を追って、思わず俺はぞっとする。


 別に、影が……誰かがいたわけじゃない。
 商会のような場所なら、調度品としてあっても何もおかしくない。


 けれど……俺も、そこから目を離せなくなる。


 クリスタの視線の先、廊下の壁には……一枚の絵画が掛かっていた。


エレン「……クリスタ」

クリスタ「…………」

 クリスタは言っていた。アニの話した画家の話……それに関連する絵画や絵筆が、ほぼ間違いなく七不思議に絡んでいると。
 そこに、絵画だ。
 俺も何か、予感がする。胸騒ぎが。

クリスタ「……確かめよう」

 しばらく黙って絵を見つめていたクリスタがこちらを振り返って言った。
 その表情は、今まで時々そうなっていたような青ざめた弱々しい表情ではなく……何か、心を決めたような顔だった。

エレン「……ああ」

 異存はなかった。
 七不思議とこの異変には、必ず重大な関連がある。ならこれは避けては通れない。
 一瞬ミカサとアルミンを呼ぼうかとも思ったが、何となく一瞬でもあの絵から気を逸らしたらその瞬間にあの絵はなくなってしまうような気がしたので止めておく。

 今の位置からでは絵があることは分かっても、それがどんな絵なのかまでは分からない。

 カンテラを持つクリスタと一緒に、一歩、二歩と絵に近寄っていく。
 直ぐに絵の目の前までたどり着き、クリスタが明かりを掲げた。



 ……これが、究極の絵?
 アニから聞いた話を思い出しながら、俺は正直拍子抜けした気分だった。
 究極の絵というからには、何か見た瞬間に感動して頭にガツンと来るようなものを想像していたのに、その絵はそう大したものではないように思われた。


エレン「……これ、カップルか?」

 絵の中には二人の男女が描かれていた。
 少し身長差があるが、親子というほどではないように見える。

 手でも繋いでいれば恋人とも言えそうだが、その二人は身を寄せ合っているだけだった。

 二人の周り……絵のベースとなっている背景は、夜なのか黒々としていた。
 それもまた二人の関係を推察する邪魔をしている。

クリスタ「何か……見てるのかな」

 クリスタが目を凝らそうとして少し絵に顔を近づけた。
 俺もじっと絵を見る。

 背の低い女の子の方が何か光源を持っているようで、彼女の左手を中心に黒い背景の中でそこだけクリーム色の円があった。
 彼らは、その光源を掲げて何かを見ているようだ。

 背中を向けているために、二人の表情は分からない。何を見ているのかも、二人の体に遮られよく分からない。

 男の方は黒っぽい髪で、女の子の方は金色の髪をしていた。



 ちりちりと、頭が何か俺に信号を送っている気がする。

エレン「あ、この服……」

 影になって見辛いが、二人の背中のあたりに何か模様が見えた。
 おそろいの紋章のようだ。交差した刃の形、それは見慣れた訓練兵の服装だった。

 訓練兵の少年と少女は、背を屈めて何かをじっと見ていた。
 やがて暗闇に目が慣れるように、段々と二人が見ているものがはっきりしてきた。



 二人が見ているのは、絵だった。
 壁のような場所に、掛けられている絵。

 それを、黒髪の訓練兵の少年と、金髪の訓練兵の少女が覗き込んでいる絵なのだ。

 

 ゾクリとした。
 それは……俺たちだった。

 背格好も、状況も……今現在の俺とクリスタと、まったく一緒だ。


 同時に……視線を感じる。
 後ろから……誰かに見られているような、そんな視線だ。

 ちょうど、今の俺たちが絵の中の俺たちを覗き込んでいるように……誰かが見ている。


エレン「……」

 ぎこちない動きで、ゆっくりと顔を後ろに動かしていく。
 途中で、クリスタと視線が合った。わずかに頷きあう。

 そして……意を決して、一気に後ろを向いた。



 そこには……何もなかった。ただ、クリスタのカンテラによって暗い廊下と閉まったままのドアが照らされているだけだ。
 情けないが……ほっとして、息を吐いた。
 先ほどの見られていたような感覚もなくなっている。

 何となく照れくさくなって、もう一度クリスタと視線を交わして苦笑し合って絵に向き直った。


 視線が合った。

 さっきまで背中を向けていた絵の中の二人が、真っ直ぐにこちらを見つめていた。


エレン「…………」

クリスタ「…………」

 時間が止まっていた。
 いや、本当に時間が止まっていたわけがない。
 単に、俺の思考能力が活動を休止していたのだ。

 俺たちは、ただ見詰め合っていた。

 ……ただ無表情で、食い入るようにこちらの表情を見つめる、絵の中の俺たちと。



 何秒……何分経っただろうか。

「……エレン?」

 声をかけられて、はっとする。金縛りが解けたように、今までピクリとも動かなかった体が猛然と声に反応して後ろを振り向く。

エレン「……ミカサ」

 さっきアルミンと一緒に入った部屋から顔を覗かせたミカサが、こちらを怪訝そうに見つめていた。

ミカサ「何をしているの……クリスタも」

クリスタ「ミ、カサ……」

 クリスタもミカサに声をかけられて、動けるようになったようだ。

 俺がふと何の気なしに絵に視線を戻すと、絵はいつの間にかに真っ黒に塗りつぶされていた。

ミカサ「これを見ていたの?」

 ずんずんとミカサが絵に向かって何の遠慮もなく歩み寄る。

ミカサ「……印象画?」

 俺は今度こそほっと安堵のため息を吐いた。ミカサは何もこの絵に感じることはないようだし、俺たちも既に先ほどの重苦しい気配から解放されていた。

クリスタ「今のが……?」

エレン「ああ……多分な」

 俺は壁の絵に手をかけた。今はもう真っ黒になってしまったこれが見せた光景の手がかりが何かないかと。
 
エレン「ん……何かあるな……紙?」



>【七不思議断章1/7】を手に入れた

【七不思議断章1/7】

1.究極の絵。鑑賞者の反応を知りたくて、覗き込む。絵の中から。


 結局、それ以外には商会の中では何も見つからなかった。
 怪人も見つからず、怪人が潜伏していたような痕跡もない。

 だが、ある意味ではそれ以上の物を発見したと言ってもいいだろう。

 俺たちがミカサとアルミンに見たものを説明して、例の気味悪い文章が書かれた紙を見せると二人も俺たちが七不思議に遭遇したことを納得してくれた。

 ミカサは真っ黒になった絵をひっくり返したりして眺めていたが、特に何もなかったようだ。

 とにかく、大発見だ。
 早く兵舎に帰って報告してやろう。



ライナー「おう、エレン! サシャがとんでもない大発見をしたぞ!」

 ところが、俺たちを迎えたのはライナーのそんな言葉だった。

エレン「一応俺たちも大発見はしたんだけどな……どんなのだよ」

ライナー「おう、お前らも見ろ見ろ!」

 ライナーがそう言って持ってきたのは紙切れだった。
 一瞬、あの文章が書かれた紙と同種の物かと思ったがどうやら紙の種類も大きさも違った。

エレン「なんだよ、何が書いて……」

 その紙には、妙に角ばった字で単語の羅列が書いてあった。



 "ウォール・シーナ"
 "レイス"ケ トショカン



>【謎の手紙】を手に入れた

>【第一章 「七不思議」編】終。
>【第二章 「内地の大屋敷」編】始。

というわけで、今日はこれで終わりです
お疲れ様でした

絵の怪談は実は一番最初に思いついた話で、そこからホラーを書こうと思ってこのssが出来た次第です
それだけに結構力を入れましたが、楽しんでいただけたら幸いです

引き続き、何か質問がありましたら何でもお聞きください

では、おやすみなさい
ありがとうございました

追いついた 乙

すごい気味悪い感じが読んでて気持ちいい
あとマルコはどうなったの?

再開します
感想、ありがとうございます

エレンのステータス

推理力=42
精神力=27
注意力=30
信頼度=44
戦闘力=36


>>613
マルコは未だ不明です



 謎の手紙。それに、俺たちが遭遇した七不思議。
 間違いなく……事態は動こうとしていた。


アルミン「レイス……聞いたことがある。確か、内地に住んでいる大貴族の家名だったはずだ」

ライナー「内地……"ウォール・シーナ"の中ってことか」

 サシャが発見したという、謎の手紙。そこに書かれている文言。

アニ「誘導されているような気もするけど……行くしかないだろうね」

ジャン「他に手がかりらしい手がかりもねえからな」

ベルトルト「そういえば、エレン達も何か発見したんだって?」

エレン「ああ……」


 俺はクリスタと二人で新しい七不思議……それも、アニがミーナから聞いたという芸術家が関係しているであろう七不思議を体験したことを伝えた。

コニー「で、これがその紙か……」

ライナー「やはり、この異変と七不思議は根深い関係があるってことか」


 その後もしばらく話し合い、明日は内地の『レイス家』へ向かうことに決まった。



クリスタ「…………」

ユミル「…………」



 会議が終わり、当番のアルミンとアニが炊事場に向かった。
 俺は夕飯までどうするかな……。


↓2

1.一人で考えや発見をまとめる
2.誰かと話す(名前も)


クリスタ「あ、エレン……」

 クリスタはぐったりしているようだ。

クリスタ「今日は……何ていうか、色々あったよね」

エレン「確かに、考えてみると濃い一日だったな」

 振り返ってみると、影と戦闘したり、商会の中を手探りで探索したり……そして、極めつけにはあの絵だ。
 絵の中の二人と視線が束の間見つめ合っていたことを思い出すと、未だにゾクリとする。

クリスタ「本当に……あの時は、どうなることかと……」

 クリスタもそう言って体を震わせる。
 話題を変えるか……。


↓2

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【絵】について
4.【謎の手紙】について
5.【異変前夜】について

4.【謎の手紙】について


エレン「そういや、あの手紙……レイスケ、トショカンとか書かれてたやつな」

 ピクリ、とクリスタが反応した。

エレン「あれは何なんだろうな……七不思議のことが書いてある紙と似たようなもんかと思ったけど、ちょっと様子が違うんだよな」

クリスタ「……私には分からないよ。サシャが拾ったみたいだから、聞いてみたらどうかな」

エレン「ああ、後でな。けど……もしここにいるのが俺たちとあの影だけだとしたら、あの手紙はあの影が書いたってことになるのか?」

クリスタ「うん……どうだろうね」

 クリスタの返事はどこか空虚だった。

 クリスタと謎の手紙について話した。




クリスタ「…………」

 クリスタが黙り込んでしまった。何か声をかけるか……。
 

↓2

1.「クリスタ……何か知っているのか?」
2.「元気出せって」
3.黙っている


エレン「クリスタ……何か知っているのか?」

 クリスタの様子は、明らかにおかしかった。
 それに、あの絵……クリスタが言っていたように、本当に絵が七不思議に関係していた。

 クリスタが何か知っているのは間違いない。

クリスタ「……ごめんね、エレン。私には……」

 クリスタはそれだけ言ってまたうつむいてしまった。
 これは……言えない、とそういういうことだろう。



 夕食を食べ終わって、就寝時間になった。今日の見張りは三組目だ。

アルミン「今日は色々あって疲れたからね……早く寝よう」

エレン「そうだな」

 アルミンの言葉に頷く。確かに肉体的にも精神的にも疲れた一日だった。
 布団の中に入って直ぐに、俺は眠りについた。



 
>↓1 特殊判定 下二桁90以上でイベント

>特殊判定 失敗


 特に何も起こらず、俺は二組目だったライナーに起こされた。

ライナー「クリスタに手を出すなよ?」

エレン「出すわけねーだろ……いいから早く寝ろ」

 また四時間ばかり、退屈な時間だ。



↓3

1.ユミルに話しかける
2.アルミンに話しかける
3.筋肉を鍛える(戦闘力+5)
4.一人で考えや発見を整理する
5.クリスタに手を出す 


ユミル「なあエレン、ちょっといいか?」

 俺がユミルに声をかける前に、逆に向こうから話しかけてきた。

エレン「ああ。ちょうど俺もお前と話そうと思ってたんだ」

ユミル「よし、そんじゃあこっちに来い」

 言ってユミルは少し離れた席に移動した。
 声を潜めれば、クリスタにもアルミンにも聞こえない位置だ。


エレン「で? 何の用だよ」

ユミル「あー……いや、先にお前の方から話してくれ。まだちょっと話がまとまってなくてな」

エレン「そうか?」

 どうやら、ユミルの話そうとしていることは言いづらいことらしいな。
 さて、俺は何を聞くかな……。


↓2

1.【怪人】について
2.【七不思議】について
3.【絵】について
4.【謎の手紙】について
5.【巨人】について

2.【七不思議】について


エレン「そうだな……七不思議についてなんだが」

ユミル「七不思議?」

エレン「ああ。何か知らないか?」

ユミル「それってあの噂話だよな」

 ユミルはしばらく腕を組んで考えていたが、やがてため息を吐いた。

ユミル「いや……悪いけど、それっぽいのは聞いたことないな。そういえば、今日クリスタと一緒に二個目の七不思議を見つけたんだって?」

エレン「ああ。偶々だけどな」

ユミル「ふうん……まあ、これで七不思議とこの異変が関係あるのは決定だろうな。ライナーの話してた連続殺人鬼に、アニの話していた絵描き……まだどんな風に関係してるのかは分かんないけどさ」


 ユミルの言う通りだった。間違いなく、この事態と七不思議には関係があるが、まだどんな関係があるのかまでは分からない。
 それに、アルミンの言っていた通り、噂話という形だと途中で話が付け足されていたりする可能性もあるんだ。

 なら……他の七不思議を、出来るだけ正確に知る方法は……。


【推理フェイズ】


↓2

1.ヒントあり(下二桁が50±42で成功)
2.ヒントなし(推理力にボーナス+5)

【ヒント 成功】

 いや……違うか。
 七不思議を正確に知りたいワケじゃない、この異変に七不思議がどういう風に関わっているのかを知りたいんだ。

 それなら……『異変』そのものから……。



問い『七不思議を知る方法』

↓1〜3 自由記述

【正解!】
>エレンの推理力が2上がった!
>ユミルの好感度が2上がった!


エレン「この紙だ……」

 俺は怪人が落とした紙と、絵の裏に隠されていた紙を取り出す。
 
ユミル「あの変な文章が書かれた紙か?」

エレン「ああ。この文章の左側……ここを見てみてくれ」

 俺はユミルに紙を差し出しながら、その文の頭の部分を指差した。


1.究極の絵。鑑賞者の反応を知りたくて、覗き込む。絵の中から。
4.通りをさ迷う。巨人殺しの刃を持って。見つかれば、襲いかかって来る。


ユミル「なるほどな……この番号か」

エレン「ああ。1と4……恐らく、七不思議の通し番号みたいなものだろう。そして1と4があれば当然2と3があるし、七不思議なら5も6も……そして7もあるだろうよ」

ユミル「まあ、そうかもな。それで?」

エレン「ライナーが言っていた。多くの七不思議で、七番目の話は……『七不思議を七つ全てを知った人間は、異界に連れて行かれる』……そういう話だってな」

ユミル「待てエレン、『異界に連れて行かれる』だって?」

エレン「ああ、そうだ」

 ならば……この断章の、七番目には書かれているはずだ。
 七番目の話……異界に連れていくという話が。

 そこに、この異変の真実があるような……そんな気がした。


エレン「それでユミル、お前の話はまとまったか?」

 話に一段落着いたところで、ユミルに話を振る。
 こいつとそれほど親しく話したことはないが……話すのを躊躇ったりするようなタイプではないはずだ。
 なら、今こいつが言おうとしていることは余程の内容なんだろうな。

ユミル「あー……そうだな、お前レイス家って知ってるか?」

エレン「いや。けどアルミンに教えてもらった。内地の大貴族だろ?」

ユミル「ああ、そうだ。まあ憲兵団ならともかく、調査兵団志望のあんたには縁のない話だろうよ」

 まあ、確かにそうだろう。

エレン「それで、レイス家がどうしたんだよ」

ユミル「私はな。少しだけ、レイス家の奴らを知ってんだよ。個人的にな」

エレン「知り合いがいるってことか?」

ユミル「……いや、そうじゃないな。ただ単に、そいつらの考え方を知ってるって言うかな……とにかく録でもない奴らなのさ」

エレン「へえ」

 しかし失礼ながら、ユミルの方こそ内地の貴族など縁がない話に思える。
 一体どこで知ったのだろう。

エレン「それで……レイス家が録でもない奴らだってことは分かったけど、今はあんま関係ないんじゃないか? だって今日調べに行くのは、昔のレイス家なんだろ?」


ユミル「まあ聞けって。私の聞いた話だと、昔の方がよっぽどひどかったらしい。今も録でもないけど、それでも多少は風通しが良くなってる……何せ昔は、閉鎖的で秘密主義でな。何をやってるのか全然知られていないが、お金と王の信頼はしっかり手に入れていたんだとよ」

エレン「閉鎖的で秘密主義、か」


 確かに少し不気味な話だ。

エレン「それで、明日の探索では気をつけろってことか?」

ユミル「あ? ちげーよ……だからだな、とにかくクリスタのことを気にかけてやれ」

エレン「クリスタを?」

 どうしてここでクリスタが出てくるのだろう。
 確かに、ここに来てからのクリスタは様子がおかしいが。

ユミル「詳しくは言えないんだが……あいつは無駄に責任感が強いからな。自分が悪くないことまで背負い込もうとしてる。だから、あいつが潰れないように気にかけててくれってことだ」

 
 ユミルの話はイマイチ要領を得なかったが、とにかくクリスタを守ってほしいようだ。
 なんて答えるかな……。


↓2

1.「知ってることを全部話したらいいぜ」
2.「あいつはそんな弱くねーよ」
3.「まあ、気にするくらいならいいぜ」

エレン

>>649 最後のエレンはミスです



エレン「まあ、気にするくらいならいいぜ。確かに俺も、クリスタの様子がおかしいのは気になってたしな」

ユミル「悪いな……ありがとよ」


>ユミルの好感度が5上がった!
>信頼度が3上がった!
>ユミルはスキル【二度目の生】を使用可能になった!


 ユミルと話し込んでいるうちに、起床時間になった。
 皆を起こさなければ……。

【二度目の生】

発動に成功すると戦闘中一度だけ、味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復する


 今日の朝食当番はユミルとサシャだった。
 これでまた、当番を一周したことになるな。

エレン「朝食が出来るまで、誰かと話すか……それとも、考え事でもするかな」


↓3

1.一人で考えや発見をまとめる
2.誰かと話す(名前も)



エレン「コニー」

コニー「よお、エレン。なあ、ちょっといいか?」

エレン「お前もか……何だよ」

コニー「今日は内地のレイス家ってとこに行くんだよな? けど、この中でそのレイス家がどこにあるか知ってる奴っているのかよ。俺は道わかんねーぞ?」

 ……珍しく頭を使ったなコニー。

 だが正論だ。
 ユミルは多少レイス家について知っているそうだが、住所までは知らないかもしれない。
 アルミンだって名前くらいだろう。

エレン「そうだな……」


↓2

1.「クリスタが知ってるよ」
2.「知らないけど何とかなるさ」
3.「俺が知ってるよ」


エレン「クリスタが知ってるよ」

コニー「え、そうなのか? それなら安心だな」


>コニーの好感度が3上がった!


 やべえ……適当に答えちまった。
 まあ、後でクリスタには謝るとして……話を変えよう。


↓2

1.【怪人】について
2.【異変前夜】について
3.【絵】について
4.【謎の手紙】について
5.【巨人】について

2.【異変前夜】について


コニー「この異変の前の日? ……そんな昔のこと、忘れちまったよ」

エレン「頑張って思い出せ」

コニー「つってもなあ……何も特別なことなんて……」

 まあ、もしかしたら何か聞けるかもしれないという程度の期待だ。
 相手がコニーだし、確かに少々日が経っている。

コニー「あー……そういや、夜にマルコがどっか行こうとしてたな」

エレン「マルコが?」
 
 気付かなかった。俺が寝た後の話だろうか。

コニー「確か教官に呼ばれたっつってたかな」

エレン「何の用事かとかは聞いていないんだな?」

コニー「ああ。俺も暇だったしついて行こうとしてたんだけどな。教官に一人で来いって言われてたんだとさ」

エレン「教官の用事か……」

コニー「そんで途中で別れて、ライナーの様子を見に行ったんだよな。医務室でちょっと話して、男子部屋に帰ってきた時もマルコは確かまだ帰ってなかったと思う」

エレン「マルコがいつ帰ってきたかは分かるか?」

コニー「んー……確か、俺はもうそれで寝ちまったんだよなぁ」

エレン「そうか……分かったよ、ありがとうな」


 コニーから異変前夜の話を聞いた。


 朝食を食べ終え、探索の時間になった。
 今日はウォール・シーナを超えて内地にあるレイス家に向かう。

エレン「じゃあ、今日は班分けはなしか」

ライナー「取りあえずはな。向こうに着いたら分担して何かを探すかもしれないが……」

 まあ、目的地が同じなのにバラバラに行っても仕方がないだろう。

ベルトルト「そうなると、あの影と遭遇した時にどうするか考えたほうがいいね」

エレン「そうだな。この人数で一度に戦闘したら立体起動も満足に出来なさそうだ」

ライナー「精々……そうだな、五人くらいの戦闘班を決めるか」

アルミン「じゃあ、今のうちに決めちゃおうか。有事の際には、そのメンバーで戦闘に入るってことで」

エレン「戦闘班か……」


戦闘メンバー

エレン
味方1(↓1)
味方2(↓2)
味方3(↓3)
味方4(↓4)

今ミカサって体力1なんじゃ?

>>675 体力は夜に全回復します



>戦闘班
 エレン 
ベルトルト
ユミル
ミカサ
ライナー


エレン「これでどうだ?」

アルミン「エレン……これは本気だね」

ライナー「中々防御の高い面子だな」

エレン「まあ、影が襲って来なければ戦闘もないだろうけどな。ベルトルトはこれでいいか?」

ベルトルト「僕は構わないよ」

アルミン「それじゃあ、後でユミルとミカサにも伝えておくよ……さあ、そろそろ出発の時間だ」


サシャ「そういえば……あの影って、ここにも出るんですかね」

 兵舎を出発してから大分時間が過ぎた。
 既に俺たちはウォール・ローゼを越え、今はウォール・シーナに向けて影を警戒しながら進んでいる。

エレン「どうだろうな……まあ、立体起動装置をつけてるから壁を登るのも不可能じゃないだろうが」

 トロスト区の中だけなのか、それともあいつも壁を越えるのか。

ミカサ「もしアイツが私たちを狙っているのなら……私たちを追って壁を越えてくるかもしれない」

ジャン「どっちにしろ、警戒は必要ってことだな」

エレン「まあ、もし出てきても俺たちに……」


——コツ


 任せとけ、と続けしようとしたところで……聞き慣れた音が耳に入る。


——コツ
——コツ
——コツ


コニー「く、来るのかよ!?」

 コニーが器用に押し殺した叫びを上げた。

エレン「……アイツも壁を越えるのか……」

 どうするか……。


↓2

1.「立体起動に移れ!」(下二桁30±47で成功)
2.「隠れろ!」(下二桁63以上で成功)
3.「……このまま待とう」

成功!


エレン「戦闘班、立体起動に移れ!」

 もしアイツが壁を越えてこれるのなら……ここをやり過ごしてもまた追撃を受けるかもしれない。
 なら……今ここで、今度こそ倒す!



ユミル「……こいつか」

ベルトルト「これが……」

ライナー「気をつけろ……かなりタフだぞ」

 上に登った俺たちを待ち構えるように、影は屋根の上で佇んでいた。

ミカサ「……」

エレン「……行くぞ!」



【戦闘フェイズ】開始

徘徊する影(15000)↓0
エレン(3600)↓2
ミカサ(4500)↓1
ライナー(3700)↓5
ユミル(3100)↓4
徘徊する影(15000)↓3


それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

ユミルの安価で特殊コマンド【二度目の生】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみこの戦闘中一度だけ、味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復します



攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です

ごめんねベルトルさんごめんね

ベルトルト(3500)↓6
>>684に追加してください

この書き込みは数えないでください


ユミル「薄っ気味悪い野郎だな……間違ってもこんな奴に殺されなよ?」


>【二度目の生】成功! 一度だけ味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復!


エレン「言われるまでもねえよ……っと!」

 早速俺を狙って影が突進して来た。前に腕をやられたことを覚えているのか?

ミカサ「隙だらけ」


>500のダメージ:徘徊する影(14500)


 ミカサが影にカウンターの様なタイミングで斬撃を見舞った。
 やはりこの影は……攻撃する時に隙が出来る。

ライナー「ベルトルト!」

ベルトルト「ああ!」

 影が体勢を崩して倒れ込んだその瞬間、ライナーとベルトルトが同時に襲いかかる。


>【ユニゾンアタック】発動
>2×(9+9)×100=3600のダメージ:徘徊する影(10900)


エレン「流石……頼りになるぜ!」

 俺も影に向かって駆け出す。
 今こそ……畳み掛ける!


>【フルアタック】失敗


 だが、刃を振り上げたその瞬間、影が起き上がり鋭い斬撃を俺の足に放った。

エレン「……っ!」


>1100のダメージ:エレン(2500)


ミカサ「エレン!」

 くそっ……馬鹿か俺は。
 こいつのタフさなんて……よく知っていたはずなのに!

徘徊する影(10900)↓0
ミカサ(4500)↓1
ライナー(3700)↓5
ユミル(3100)↓4
ベルトルト(3500)↓2
エレン(2500)↓6(行動順のみ)
徘徊する影(10900)↓3



それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

ユミルの安価で特殊コマンド【二度目の生】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみこの戦闘中一度だけ、味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復します



攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


ベルトルト「……っエレン!」


>500のダメージ:徘徊する影(10400)


 足が痛む。当たり前だ、斬られたのだから。
 影が追撃してこないのは、どうやらベルトルトが間に入ってくれたらしい。


 ……くそっ、早く復帰したいが……足をやられたら、もう。


 俺は怪我の具合を調べるために、斬られた部分に手を当てた。



エレン「……え?」



ライナー「くっ……エレン! 俺たちで時間を稼ぐから、その間に待機班のところまで下がれ!」

 こちらを気遣いながら、ライナーが影に向かって刃を振るった。
 だが、俺は呆然としてライナーの指示を聞き流していた。


>800のダメージ:徘徊する影(9600)


ユミル「ちっ! この場で倒しまえばいいだろ!」

 俺を動けないと判断したのか、ユミルも強引に仕掛けた。
 だが、それは影に躱され掠っただけだった。


>100のダメージ:徘徊する影(9500)


ミカサ「よくも……殺す!」

 
>100のダメージ:徘徊する影(9400)


 ミカサの攻撃も躱しながら距離を取った影は、一転アンカーを打ち込んでガスを吹かし、ミカサに急襲をかけた。

ミカサ「……っぅ!」


>【モノユニゾン】発動
>2×(0+8)×100=1600ダメージ:ミカサ(2900)

 
エレン「ミカサ!」

 まともにあたった。だけど、やっぱり……。

ライナー「エレン! 動けるか?」

エレン「問題ない……戦闘を続行する!」

徘徊する影(9400)↓0
エレン(2500)↓1
ミカサ(2900)↓2
ライナー(3700)↓3
ユミル(3100)↓4
ベルトルト(3500)↓5
徘徊する影(9400)↓6



それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

ユミルの安価で特殊コマンド【二度目の生】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみこの戦闘中一度だけ、味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復します



攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


エレン「……っらあ!」

 影が着地した瞬間を狙って斬撃を仕掛ける。
 だが影は素早く、横に転がるように躱した。

 やはり……相手の攻撃のタイミングに合わせないと無理か。

エレン「ライナー、ユミル、気をつけろ!」


ライナー「お前と連携か……ひょっとして初めてじゃないか?」

ユミル「これっきりにして欲しいな……是非とも」


 影が凄まじ速度で二人に迫っていく。
 二人は……カウンターで合わせる気か?


ライナー「……ふっ!」

ユミル「……おら!」


>【ユニゾンアタック】発動
>【カウンターチャンス】発動

>2×{0+2×(0+9)}=3600のダメージ

↓1が偶数でカウンター成功!


ユミル「……っ」

ライナー「ぬ!」


>1800のダメージ:ユミル(1300)
>1800のダメージ:ライナー(1900)


エレン「な……」

 何て動きだ。
 影は両手の刃で、あの二人を相手に見事にカウンターを合わせた。

ミカサ「……」

 だが、ミカサが迫る。
 カウンターを成功させて、僅かに体勢を崩した影の背中に向けて刃を振り下ろした。


>900のダメージ:徘徊する影(8500)


ベルトルト「ここだ!」

 ベルトルトが続く。ミカサに勝るとも劣らない鋭い斬撃が、再び影を襲った。


>900のダメージ:徘徊する影(7600)


ベルトルト「よし……」

エレン「まだだベルトルト!」

 クリーンヒットに僅かに気を緩めたベルトルトを、直ぐさま起き上がった影の刃が襲った。


>500のダメージ:ベルトルト(3000)


ベルトルト「本当に……何てタフなんだ」

 だが、無敵じゃない。
 そろそろ敵の限界も見えてきた。

徘徊する影(7600)↓0
エレン(2500)↓6
ミカサ(2900)↓5
ライナー(1900)↓4
ユミル(1300)↓3
ベルトルト(3000)↓2
徘徊する影(7600)↓1



それぞれ下二桁目の高い順に攻撃します
下二桁目が敵と被ったら特殊コンマ【カウンターチャンス】が発生します
下二桁目が味方と被ったら特殊コンマ判定【ユニゾンアタック】が発生します

エレンの安価で特殊コマンド【フルアタック】と入力すると、その安価のコンマが80±戦闘力(現在36)だった時に限り全力攻撃(戦闘力×100)を行えますが、失敗すると次ターンは行動不能+ダメージ倍です

ミカサの安価で特殊コマンド【戦う覚悟】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみ戦闘中一度だけ現在のミカサの体力分味方全員を回復出来ますが、ミカサの体力は1になります
その後、ミカサの攻撃値は10倍になります

ユミルの安価で特殊コマンド【二度目の生】と入力すると、その安価のコンマが20±47だった時のみこの戦闘中一度だけ、味方の体力が0になった時にその体力を半分まで回復します



攻撃値は下一桁目×100、体力は現戦闘力×100で、0になったら行動不能です


エレン「……っ!」

 どこかの建物の屋根を、先程斬られた足で踏みしめて跳躍する。
 痛みは……やはり、全くなかった。

 いや、今は敵に集中するんだ!


ベルトルト「……エレン!」

 影の近くにいたベルトルトが、素早く俺の意図を察知して影の腕を捕らえた。

エレン「サンキュー……ベルトルト!」

 これなら外す心配は必要ない。
 影とベルトルトのすぐ傍にアンカーを打ち込み、ガスを全開で噴射する。

エレン「これで……終わりだ!」


>【フルアタック】成功
>3600のダメージ:徘徊する影(4000)


 タイミングを見計らって、ベルトルトが横に飛び退く。
 過たず、次の瞬間に俺の刃が影の腹部を切り裂いていた。



ユミル「な……まだなのかよ!?」

 直撃した俺の全力攻撃。
 だが、影はよろめきもしなかった。
 
 前と同じように、少しだけ考える素振りを見せた後、素早い身のこなしで屋根から飛び降り逃走した。

ライナー「終わった……か?」

エレン「いや……また、終わらせられなかったんだ」


【戦闘フェイズ】終了


エレン「ユミル、それにライナー。お前らも大分まともに喰らってたみたいだが……大丈夫なのか?」

ライナー「その様子からすると……お前の足も大丈夫そうだな」

ユミル「……気味悪いな、本当に」

 以前の戦闘でダメージを受けたミカサも、それに今回の戦闘で僅かにダメージを受けたベルトルトも、俺たちの言わんとしていることは分かっているだろう。

 俺は……屋根の上でブーツを脱いで、傷口を確認する。
 出来ればまだ……下にいる待機班には教えたくはなかった。

 もっとも、アルミンとクリスタは気がついているのだろうが。


エレン「……やっぱりか」


 斬られたはずの足には、怪我一つなく。
 血の一滴も、流れてはいなかった。

ちょっと早いのですが、今日はここで終わります
お疲れ様でした

それと申し訳ないのですが、明日は私用で更新できそうにありません
次回の更新は月曜日の夜になります
楽しみにして下さっている方には申し訳ないですが、ご了承ください

次回は屋敷の探索からになります

では、おやすみなさい
ありがとうございました

再開します
お待たせしてすいませんでした

エレンのステータス

推理力=44
精神力=27
注意力=30
信頼度=47
戦闘力=36


 戦闘が終わり、俺たち戦闘班は待機していた皆の元に戻った。
 皆には敵を無事撃退したということは伝えたが、怪我のことは言わなかった。

 もしこれが元の世界に戻るヒントになるにしても……自分たちの体に起きた変化はあまりに不気味だったから。
 話し合った末、このことは各々が気づくまで秘密にしておくことになった。
 

 
アルミン「見て、ウォール・シーナだ」

ジャン「やっと内地かよ……」

 一度撃退した後は影も出てこず、俺たちは順調にウォール・シーナにまでたどり着いていた。
 ここを越えれば内地。そして、目指すレイス家である。

サシャ「ところで、そのレイスって貴族の家の場所は……誰か知っているんですか?」

コニー「そういえば、ク——」

エレン「アアアアルミン! 何か知らないか!?」

アルミン「あ、うん。僕が前に読んだ本では、王宮の近くに住むことを古くから許された名家って書いてあったからね。大体のあたりはつくと思うよ」

 さすがだ。本当に頼りになる。

ライナー「なら目指すは王宮か……マルコがいたら喜びそうだな」

ジャン「…………」

 マルコと特に仲の良かったジャンが目を伏せた。
 ひょっとすると、寂しがっているのかもしれない。


 
 ともかく、目的地までは後少しだ。

 俺たちは会話を打ち切って、シーナの壁を登り始めた。

よし来た!


———レイス家


エレン「鍵、開いてるな……」

 ようやく探し出した広大な敷地を持つレイス家は、貴族の家と言うに相応しいごつい門扉を有していたが、その鍵は……正門も正面玄関のトビラも、どちらも閉まっていなかった。

ミカサ「……あの商会と一緒」

エレン「そうだな」

 他の建物と違って開け放されていたあの商会。
 そこから影の潜む場所かと考えたが、実際にはまた別の七不思議に遭遇した。

 ならば……この中にも?


ユミル「入らないわけにもいかないだろ。さっさと図書館ってのを探そうぜ」

 一瞬ためらう俺を置いてユミルが遠慮なく屋敷の中へと入っていった。
 ユミルには、あの手紙が罠だという考えがないのだろうか。


ライナー「一人にさせるのは危険だな……ユミルの言う通り、あの手紙を無視するわけにはいかない。俺たちも行こう」

エレン「……ああ」


 ぞろぞろと、屋敷の中に入っていく。

 ここにあるという図書館。そこには……一体何があるのだろうか。


 何となく、あの商会と同じような雰囲気を想像していたがそれはいい意味で裏切られた。
 窓がなく真っ暗だったあの商会とは違い、廊下には窓を通して太陽の光が差し込む屋敷はつい警戒心を薄れさせた。

 意外だったのはもう一つ。
 その『図書館』とやらは、入ってすぐ左手にそれらしきものが見つかってしまった。
 そこに行くまでには何らかの苦難があったり、若しくは図書館は実は巧妙な隠し部屋だったりするのではないかという俺の予想が幸い裏切られたのだ。

エレン「まあ、ここからが大変かもな」

アルミン「確かにね……これは流石に全部調べるのは骨が折れるよ」

 本、本、本。
 図書室ではなく図書館と言うのが相応しい蔵書量だ。

ライナー「手分けして調べる他ないだろ……もうちょっとヒントをくれたら良かったのにな」

 ライナーが誰かも分からない謎の手紙の持ち主に文句を言う。その気持ちも分かる。

 
 とにかく俺たちは手分けして本の山を捜索し始めた。




エレン「ふう……」

 何番目かの棚の捜索を終え、俺は息を吐いた。
 勿論一冊一冊読んでいるわけではなく、タイトルをチェックし、何か隠されていないかパラパラとめくったりして探すだけである。
 それでも中々重労働であり、めぼしい発見もなく少し疲れてしまった。

エレン「ちょっと休憩するかな……」



↓2

1.一人で考えや発見をまとめる
2.誰かに話しかける(名前も)


 ユミルから気にかけるように言われてたしな。
 クリスタの様子を見てみよう。

エレン「ええと……あ、クリスタ」

 いた。
 どうやら俺と同じように、本をパラパラとめくって何か探しているようだ。
 
クリスタ「あ、エレン……何か見つかった?」

エレン「いや、何も。クリスタは?」

クリスタ「私も何も……ここら辺だとは、思うんだけど」

エレン「ここに?」

 ここら辺という言葉に、クリスタが探していた棚にある本のジャンルを見てみる。

 ……聞いたことがあるタイトルはないが、その名前だけで簡単に想像がつく。その棚は、小さな子供……それも少女向けの、お姫様が出てくるような絵本が集められている棚だった。

 とてもじゃないが、七不思議に関する何かがあるとは思えないが。

エレン「なあ、クリスタ……」


↓2

1.「やっぱりお前何か知ってるんだろ?」
2.「こんな場所には何もないだろ」
3.「俺もここら辺探していいか?」




エレン「俺もここら辺探していいか?」

クリスタ「え? う、うん……それはもちろん、いいよ」

 一見、この棚の本は何も関係がなさそうに見える。
 だが、クリスタは……隠そうとはしているがこの事態、七不思議について何か知っている。それは間違いないだろう。

 なら、彼女が探しているここに何か手がかりがあるかもしれない。


 けれど、本当なら……俺は……。


エレン「けどその前に、少し休憩したらどうだ? 今まで休んでなかったんだろ?」

クリスタ「ん……そうだね」

 一瞬ためらってから、クリスタは検分していた本を閉じて棚に戻した。



クリスタ「それじゃあ、エレン。何かお話でもしようか」

エレン「……ああ」




 ……本当なら、俺はきっと彼女を問い詰めるべきなんだろう。
 知っていることを、全部話してくれと。

 けど、俺には出来なかった。
 クリスタが好きで黙っているような人間でないことなんて、この数日で十分に分かっていた。

 あの手紙は……多分、精一杯の譲歩だったんじゃないだろうか。

 彼女が、何かと俺たちを天秤にかけて。
 苦しみながら出した、精一杯の。


>クリスタの好感度が5上がった!
>精神力が3上がった!


↓3

1.【怪我】について
2.【異変前夜】について
3.【レイス家】について
4.【謎の手紙】について
5.【他愛のない話】について

5.【他愛のない話】について


エレン「よく考えてみると、クリスタと俺ってあんまり仲良くなかったよな」

クリスタ「確かに……別に喧嘩する訳じゃないけど、良く話すって訳でもなかったよね」

エレン「こうなってからかな、話すようになったの」

クリスタ「ううん……そうかも。前は挨拶するくらいだったもんね」

 どうしてかクリスタに話しかける機会が多く、気がつけばよく会話する仲になっていたのだ。



クリスタ「こんなことがなかったら、私たちってこんな風に仲良くなってなかったのかな」

 言葉とともに、クリスタの息が頬にあたる。
 不思議に思って視線を上げると、クリスタの少し伏せた顔が思ったより間近にあってぎょっとした。

エレン「ああ……どうだろうな」

 姿勢を変える振りをして少し後ろに下がって、気が付いた。
 この数日で……今の距離が自然な距離になる程に、俺たちは仲が良くなっていたのだ。いつの間にかに。
 


クリスタ「……ねえ、エレン。ここには人がいない。巨人がいない。獣がいない」

 クリスタはそんなことは気にせず話を続けていた。

クリスタ「けど、仲間がいて……食べ物もあって。エレンとも仲良くなれた」

エレン「殺人鬼が町をうろついているけどな。ついでに、良く分かんねえ怪談もあるし」

クリスタ「巨人とあの怪人と、どっちが危険なのかな」

エレン「どっちって……」

クリスタ「ねえ、エレン」


 クリスタは顔を上げて、俺の目を真っ直ぐに見つめてきた。


クリスタ「ここって……そんなに悪くない所だと思わない?」


エレン「……え?」



エレン「なに……言ってんだよ」

 信じられなかった。
 俺は……いや、俺たちはこの訳の分からない現象を解決して、今までの日常に戻ろうと足掻いていたのだ。

 正直考えたこともなかった。

 ここが……元の場所より、マシだなんて。


クリスタ「…………ごめんね、変なこと言ったよね」

 そう言いつつ、クリスタは自分が変なことを言ったとは思っていないようだった。
 ただ、ああ俺には分からないのか、とでも言うように淋しげにまた顔を伏せただけだった。

エレン「なあ……クリス」

 


「みんな、集まってくれ!」




 クリスタに声をかけようとした時、この部屋中に響くような大声が聞こえた。ライナーの声だ。

クリスタ「何か見つかったのかな?」

 立ち上がったクリスタは、まるでさっきの話がなかったかのように俺に笑いかけてきた。

クリスタ「行ってみようよ、エレン」

エレン「……ああ」



ライナー「よし、全員集まったな」

 部屋の中央、恐らく読書用であろう机がいくつか並んでいる真ん中にライナーが立っていた。

アニ「何か見つかったの?」

ライナー「まあな。この本のタイトルを見てみてくれ」

 言ってライナーは右手に持っていた本の表紙を俺たちに向けた。

アルミン「切り裂き魔……考?」

エレン「切り裂き魔?」

 何やら不穏な響きだ。

ライナー「どうやら切り裂き魔というのは、俺たちからすれば五十年以上前……七百年代末期に発生した、内地の連続殺人事件の犯人の通称らしい」

 連続殺人事件という言葉に、俺は自然とライナーの話した七不思議を思い出していた。

ベルトルト「それは……もしかして、アイツの?」

ライナー「まだ分からんが、可能性は高いだろうな。どうやらこれは、その一連の事件の研究書のようなんだがな」

 パラパラとページを捲りながら、ライナーはその本の内容を簡単に話していった。

ライナー「切り裂き魔のやり口ってのが、夜間に一人で道を歩いている通行人を殺す、通り魔みたいな犯行でな。動きが早く、その姿を誰にも見られなかったから、憲兵団の警戒にも関わらず犯行を繰り返していったらしい。その凶器が特定されるまでは亡霊だの人間型巨人だのって噂があったみたいだな」


エレン「凶器って……まさか」

 俺の頭に、ぎらりと光る刃が思い起こされた。

ライナー「そう、巨人を殺すためのブレードさ。こいつは実は憲兵団の一員でな……素早すぎる逃げ足は立体起動だったらしい」

ユミル「おいおい……完全に一致してんじゃねえか」

コニー「……て、ことはよ」

 コニーが目を見開いて、怯えたように言う。

コニー「俺たちを襲うアイツは……その切り裂き魔本人だってことじゃねえのか? だってここって……過去の世界なんだろ?」

ライナー「いや、この本を読む限りでは……コイツはちゃんと捕まったらしいぞ。ただ問題なのが、捕まって死刑判決を受けたにも関わらず……判決を受けてから、刑の実行までの所在が完全に不明らしい」

エレン「不明?」

ライナー「ああ。記録の上ではあるんだが、看守などに話を聞くとどうもその記録も怪しいとここには書いてあるな。おまけに刑の実行も行われたって記録はあるものの、それを見届けたのは極少数の限られた人間だとさ」

 確かにその記述は気になる。まさかコニーの言うように、その切り裂き魔が生き残っていたのだろうか。

ライナー「まあ、この本に書いてあるのはこんなところだ。ところで、そろそろ日が暮れるんじゃないか?」


 ライナーが有力な情報を見つけたものの、まだこの屋敷には何かが隠されているような気がしてならなかった。
 話し合いの末、わざわざ訓練兵舎に戻るのではなく、しばらくこの屋敷の客間らしい所に泊まらせてもらうことにした。
 幸い、この屋敷の中にも食料は大量に備蓄されている。

 俺としては怪しいこの屋敷で夜を明かすことに不安もあったが、そのための夜の見張りだと自分に言い聞かせる。



エレン「よし、それじゃあ見張りも一周したし、新しい組み合わせを決めようぜ」

 くじを引いた結果、俺と同じ組だったのは……。



エレンと同じ組
↓1〜3


ユミル「お前な……」

エレン「いや、クジだからな」

ライナー「よしっ」

クリスタ「よかった、またユミルとエレンと一緒だね」

 見張りのメンバーが決まった。



サシャ「そういえば食事当番も一周してましたね」

エレン「そういえばそうだったな。じゃあ、今晩は俺がやるか」

アルミン「いいの? それじゃあもう一人をクジで決めてから、残った人で順番を決めようか」


エレンと一緒に今日の食事当番になる人
↓1


 ライナーと食事当番になった。



ライナー「しかしまあ、広い屋敷だよな」

エレン「貴族ってのは皆こんな家に住んでんのか?」

 ライナーと二人、食事の準備を進めながらとりとめもない話をする。

エレン「この頃はまだ壁が破られていないからな。土地に少しは余裕があるってことか」

ライナー「そうか……そうかもな」

 会話が途切れたな。何かライナーに聞きたいことはあっただろうか。


↓2

1.【二つの七不思議】について
2.【異変前夜】について
3.【レイス家】について
4.【謎の手紙】について
5.【他愛のない話】について

5.【他愛のない話】について



ライナー「壁が破られていない、か……」

エレン「……? 何だよ、どうかしたのか?」

 ライナーは俺の言葉が気になっているようだった。


ライナー「なあ、エレン。あの影に斬られた怪我は大丈夫か?」

エレン「ああ、お前も知っての通りな。もう痛みもねえよ」

ライナー「そうか」

 ライナーは何かじっと考え込んでいた。

エレン「どうかしたか?」

ライナー「いやな。確かにアイツは脅威だが……数人がかりでいけば倒せない相手じゃない。今までは逃げられていたが、本気で作戦を考えれば逃げられる前にふん縛ることも出来るだろう」

 おまけに、俺たちもアイツも怪我をしても直ぐに治っちまうと、ライナーは苦笑した。

エレン「まあ、そうかもな。今度は本気でやろうってことか?」

 そういうことなら大賛成だったのだが、ライナーは首を振った。





ライナー「違うさ、エレン……アイツさえ何とかすれば、俺たちは……案外気楽に仲良く、幸せにやっていけるんじゃないか? つまり……『ここ』でさ」

 そして……そんなことを言った。

このままみんな病んで逝くのか(震え声)


エレン「……おい、おい」

 冗談だろうと笑おうとして、自分の顔が引き攣ったのが分かった。
 それでも……ライナーの言葉を認めるわけにはいかなかった。

ライナー「真面目な話だぞ、エレン。ここにいれば俺たちは巨人の脅威に怯えなくて済む。アニやベルトルトとも……別れなくて済む」

 アニと、ベルトルト。あいつらは確か、憲兵団行きを希望していた。

 その二人だけじゃない。ジャンやコニーに、マルコも確か憲兵団志望だったはずだ。いや、そもそも調査兵団を志望している俺が少数派なのだ。 
 
 考えたこともなかったが……間近に迫っている、訓練兵団の卒団。それが終われば、当然あいつらの大多数とはお別れだ。

 

エレン「いや……いや、だからって……違うだろ、それは?」

ライナー「真面目な話だ、と言った。考えてみろエレン。ここで、気の合う仲間とずっと……仲良く暮らしていけるんだ。何だったら、壁の外にも行ったらいいさ。巨人がいない世界なら、のんびり歩きでも物見遊山も出来るだろうよ」

 それは、アルミンと俺の夢だった。
 元の世界では誰もが不可能だと断じるような話が……ここでは、確かに夢物語ではないのだ。


エレン「俺は……けど……」

ライナー「なあ、エレン。元の世界に戻ってどうなるってんだ? お前の意思は知ってるさ。だがな、結局今仲良くやっていれる様な連中だって、壁を壊されれば直ぐに死ぬかも分からないんだぞ? お前は調査兵団に入るんだから尚更だ」

 調査兵団の死亡率は、確かに飛び抜けて高い。
 それに、超大型巨人は未だ健在のはずだ。壁はいずれまた壊され、仲間たちがきっと死んでいくだろう。

ライナー「それなら……ここで安全に暮らすのが、そんなに悪い選択肢なのかよく考えてみてくれ。仲間たちと……ずっと一緒に、仲良く笑い合えるかもしれないってことが、どんなに奇跡的なことなのかをな」

エレン「…………」

ライナー「無駄話が過ぎたな。そろそろ料理も出来上がる」

エレン「……ああ、持っていこう」



 夕飯の時間は静かだった。
 俺はクリスタと、ライナーに言われたことを考え。
 他の奴らも、物思いに耽っているようだった。



 ……やがて、就寝時間になった。
 今日は見張りは一番最初だ。



↓3

1.ユミルに話しかける
2.ライナーに話しかける
3.筋肉を鍛える(戦闘力+5)
4.一人で考えや発見を整理する
5.クリスタに話しかける


 今は少しクリスタやライナーとは話しづらい。ユミルに話しかけよう。


エレン「ユミル、ちょっといいか?」

ユミル「……まあ、いいぜ。暇だからな。おいライナー、クリスタに手を出すなよ」

ライナー「俺からはな」

クリスタ「もう……大丈夫だよユミル、ライナーはそんな人じゃないから」


 まるで……以前と、元通りのようなやり取りだ。
 この裏で二人は、この世界に対しての希望を抱いている。


ユミル「で、何か話したいことでもあるのか?」

エレン「ああ……」


↓2

1.【怪我】について
2.【二つの七不思議】について
3.【レイス家】について
4.【謎の手紙】について
5.【他愛のない話】について

5.【他愛のない話】について


エレン「なあ、ユミル……」

ユミル「何だよ」

エレン「お前はさ……その、この異変を……戻したいって思ってるか?」

 恐る恐る、尋ねた。
 怖かった。何より、俺自身が揺らいでいたことが。

ユミル「戻したいって……つまり、元に戻りたいってことか?」

エレン「ああ」

ユミル「さあな……分からん」

 少しだけ考え、あっさりとユミルは言った。

エレン「分からんって……お前な」

ユミル「まあ、正直……今の状況も悪くないとは思ってる。けどまあ、どうしてもこのままがいいって訳じゃないな」

エレン「それはつまり、どっちでもいいってことか?」

ユミル「大差ないってとこだな。で、エレン。お前は何でいきなりこんなこと言ってきたんだよ」

エレン「……」

 答えられない俺に、ユミルはふん、と笑った。

ユミル「クリスタが、このままがいいとか言ったのか?」





 図星だった。正確にはライナーも追加されるが。

ユミル「なるほどな」

 まるで分かっていたとでもいうように、ユミルは頷いた。

エレン「何が……なるほどなんだよ」

ユミル「つまりお前らは、クリスタから好かれてるってことさ」

 喜べよ、とまた軽く笑ってユミルは言葉を続けた。

ユミル「そしてまあ、私も……クリスタが一番なのは決定してるが、お前らのことは嫌いじゃない」

エレン「だから……ここにいてもいいって?」

ユミル「私は他人なんて気にしないけど、アイツはそうはいかない。ならいっそ、全部なくなったここなら幸せかもしれない。色んなことから開放されて、大好きな仲間と一緒に新しい『人生』を自由に歩く。案外ここは理想の世界かもな」


 理想の世界? ここが……こんなところが?


ユミル「お前は違うのかよ死にたがり野郎。ここには巨人が一匹もいない。命を賭けて戦う必要はないから、お前の家族は喜ぶだろうよ」

 ミカサか。俺にいつでも過保護で、たった一人になった家族を失うことを殊更に恐れるミカサ。確かに喜ぶかもしれない。

ユミル「前に演説ぶってたろ? 外の世界を探検するってよ。巨人も野生の獣もいない世界だ。どうせ暇で退屈するだろうし、私も付き合ってやるよ。他にすることないんだから、皆ついてくるんじゃねーか?」

エレン「皆、で?」

 皆で一緒に、外の世界を探検する……。気の合う仲間と、気ままに旅をする。



 それはまるで、俺にとって……幸せなこととのように思えた。

【推理フェイズ】開始

【推理フェイズ】

 これは本ssの本筋には影響を与えません。
 なので、皆さんの率直な考えを書いて下さい。


問い『この世界で暮らしていくのは、幸せなことだろうか』


↓2〜6で自由記述でお願いします

本当「夢のような」世界だな
でもエレンなら否定してくれるはず

あ、安価か
じゃあ「幸せとはいえない」で
たった十人ぽっちで何もかも無かったことにされた世界をさ迷うのはつまらんだろ

思ったより人がいてビビりました
折角なので、ここで打ち止めで今までの意見は全部入れてみます


エレン「確かに……それは幸せだろうな。けど、ユミルも知ってるだろ? 今日……あの影に斬られた傷が、血も流さないで直ぐにふさがった。ここは本当に現実なのか?」

ユミル「まあ、現実じゃあないかもな」

 ユミルもその可能性は考えていたようで、あっさりと認めた。

ユミル「けど、さっきも言ったように私はどっちでもいい。ここでのんびりやって、不意に現実に戻っちまったらまた自分のために生きるし、ずっとここにいれたんなら……まあここで、お前らと一緒に暮らしていくのも悪くはないさ」

エレン「お前は……それでいいのかよ。マルコとか、ミーナとか……他の仲間たちのことは、どう思ってるんだ?」

ユミル「まあ、一生会えないかもしれないとなりゃ少しは考えるさ。けど、それは向こうでも一緒だろ? いつ死ぬか分からない世界なんだからよ」 

 それは……確かにライナーにも同じことを言われたな。だからって、そんな風に諦めることは出来なかった。

エレン「確かに、いつ死ぬかも分からない世界だったさ。けど俺はあそこで生まれた。あそこで生まれて、育って、生きてきたんだ。悲しかったことも、辛かったこともあったけど……幸せなことだってあったんだ。俺はそれをなかったことにしたくない」

ユミル「……まあ、お前はそうなのかもな」

 ユミルはそっぽを向いてため息を吐いた。

ユミル「私だって、きっとクリスタだって、楽しかったことが全くなかったわけじゃないさ。けど、楽しいことばかりだった訳じゃない。生まれた時から周りを憎むことを強いられてきたんだ。ひょいと幸せを与えられて、それを喜んでもいいじゃねえか」

エレン「与えられた幸せだ。いつか取り上げられたらどうするんだよ」

ユミル「巨人が跋扈してるのも、与えられた不幸だろ? けどお前みたいな奴は、それがなくなるのを壁の中で頭を抱えて待っていない。諦めないで戦い続けている。それと逆に、与えられた幸せを甘受し続けるってだけだろ? 堕落かもしれないけどさ……ただ、向きが逆ってだけだろ」 


 ……ダメだ。

 ユミルやクリスタの過去に、何があったのか分からない。
 ライナーも、何かを抱えているのかもしれない。

 俺には……正しいことなんて判断できない。

 ユミルたちの言うことを、間違っているなんて言えない。



ユミル「お前は、正しいと思うけどな」

 俺の心を読んだかのように、ユミルが言った。

ユミル「私は、自分が間違ってるとも思わないぜ」

エレン「……俺も同じだ。不思議なことにな」



 ……俺は、諦めない。
 元の世界に帰るために、全力を尽くす。

 けど、周りの仲間にそれを強要することは出来ない。




 俺はこんなおかしな状況でも、仲間がいるから諦めないで抗い続けることが出来た。
 なら、仲間が皆この異変を受け入れたなら……俺はそれでも、戦っていけるんだろうか。


 やがて、見張りの交代の時間になった。

ユミル「まあ、私はしばらくは手伝うぜ。どっちにしろ今みたいに訳がわかんないのは気持ち悪いしな」

エレン「ああ」

 いずれ、選択しなくちゃいけない時が来るだろう。

 今日は疲れた。早く寝てしまおう……。



↓1(下二桁90以上で特殊イベント)

>特殊イベント失敗



 やがて、朝が来た。
 何となく頭が重いのは、昨日の三人との会話が重くのしかかって来ているからだろう。

エレン「今日の朝食当番は……ジャンとアルミンか」

 朝食の時間まで何をするかな。


↓2

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける (名前も)


 少し休んで考え事をしよう。

 

【二つの七不思議】について

 そういえば、今までに遭遇した二つの話……ライナーが本で読んだ切り裂き魔の話と、アニがミーナから芸術家の話……どっちも【結末】が似ているな。


【謎の手紙】について

 レイス家へ呼ぶ手紙。
 この手紙はやたら角ばった筆跡で書かれていた。
 何か物差しのようなものをあてがって、元の筆跡を隠したんだろうか。
 筆跡をわざわざ隠すってことは……元の筆跡を使うと、誰かにばれるかもしれないってことだろう。
 なら、やっぱり手紙を出した人間は【この中に】……そして、一番怪しいのは。


【この世界】について

 皆がこのまま生きていきたいって気持ちも、分からなくはない。
 けど、今の状況に関してはまだ謎だらけだ。
 皆を説得するのは、【もっと情報が集まってから】でもいいだろう。




 天からのお告げが聞こえてくる……。

↓2

1.誰かのスキルを教えてもらう(名前も)
2.今後のざっとしたガイドをしてもらう(話の内容までは言わず、何をしたら進めるのかのみ)
3.何かお願いをする(叶わない可能性もあり)

アニ

【命の賭け金】
コンマ下一桁が偶数なら相手の体力を残り1に
奇数ならアニの体力が残り1になる


 じっくり考え事をして、朝食までの時間を潰した。




 
ライナー「さあ、探索の時間なんだが……」

エレン「他の奴らはどこに行ったんだ?」

ライナー「どうも、他に気になるところがあるみたいでな。図書館に隠されているものは昨日俺が見つけた本なんじゃないかとか言って、別の場所を探しに行ったんだ」

 なるほど。図書館にはまだ何かある気がするが、確かに他の場所も怪しい。

エレン「そうだな……俺は誰かを手伝うか」



↓3(手伝うキャラの名前)

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)


これダメだろユミルとのコンボ強すぎてヌルゲーなるぞ


 誰か探しに行こうと図書館を出たとき、ちょうどサシャと鉢合わせた。

サシャ「あ、エレン。どうしたんですか?」

エレン「いや、俺も誰かと一緒に探索しようかと思ってな。サシャは何をやってるんだ?」

サシャ「たんけ……いえ、私も探索をしようかと思ったんですが、一人だと少し心細くて……良かったらエレンも一緒に行きませんか?」

エレン「ああ、じゃあ一緒に行くか」


 しばらく、サシャと二人並んで廊下を歩いた。


 そういえば、サシャはこの世界のことをどう思っているんだろう。
 普段明るくて、故郷に親がいるサシャなら元の世界へ帰りたがっている気もするし、肉がたくさん食えるからここに残りたがる気もする。いや、これは馬鹿にしすぎか。


サシャ「そういえば、エレンはもう二回怖い目に遭ってるんですよね」

エレン「ん? ああ。七不思議のうちの二個……しかもそのうちの影の方は何度かあってるな」

サシャ「私はまだ、あの影をこっそり見たことしかないんですが……絵の七不思議って、どんな感じでしたか?」


↓2

1.「無茶苦茶怖かった」
2.「大して怖くなかった」
3.「素晴らしい絵だった」


エレン「正直言って、無茶苦茶怖かった」

サシャ「エレンでも、怖がったりするんですね……それほど怖かったということでしょうか」

エレン「不気味といえば不気味だな」

 未だにあの時……絵の中の自分と視線が合ったことを思い出すとゾッとする。

サシャ「うぅ……想像しただけで……」

エレン「まあ、そんなにホイホイ七不思議なんて出会わないからな。大丈夫だって」

サシャ「そうですよね!」



>注意力判定

↓1(65±30で成功)

sageてしまいました
この下で

>失敗


サシャ「あれ? 今何か、音が……」

エレン「音?」

サシャ「いえ、多分気のせいですね。次は向こうの方に行きましょう!」


>サシャの好感度が3上がった!


 結局その後もサシャと屋敷中を練り歩いた。





エレン「さて、午後はどうするかな……」



↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)

廊下に何かあるフラグが出たのに、お前らは研究室でアニと白衣プレイがしたいのか



エレン「アニ、何してるんだ?」

 俺がアニをようやく見つけた時、アニは部屋の中央の大机の上に紙をぶちまけて、何かを探しているようだった。

アニ「研究室みたいだから、何かないかと思ったんだけどね」

エレン「研究室?」

 俺は部屋の中を見回した。
 部屋は至って普通のデザインで、壁際にある棚に紙の束が大量にあるのと、中央の大机と並べられた椅子、それだけだった。

エレン「ここで何かを研究していたのか?」

アニ「研究室って言っても、ここでは会議をして研究のことについて議論するだけだったんだってさ」

 ほら、とアニが指差す紙を見ると、確かに以前に行なった会議の記録らしかった。
 それぞれの意見や主張、そして結論などが書いてある。

エレン「何かそれらしいものはあったのか?」

アニ「さっぱりだね……アンタも、突っ立ってるのは暇じゃないの? 手伝ってくれてもいいけど」

エレン「分かった分かった」



>注意力判定

↓1(35±30)

>成功!


エレン「ん? これは……」


>被験者Oについてのレポート(1)を手に入れた

被験者Oについてのレポート(1)

「街の中に誰もいない。僕は一人だった。虫も、獣も、人も何もいなかった」

実際に会った彼は、大きな病に伏せっていたためか覇気のない顔をしていた。
元は最近各地で設立されている訓練兵団に所属していた一兵士だそうだが、見る影もなく細った体は今にも折れてしまいそうだった。
だが、兵士でなくなった彼は、少なくとも巨人の餌になるよりかは遥かに人類に貢献するだろう。

というわけで、今日はこれで終わりです
お疲れ様でした

>>850
ちょっと考えておきます

>>866
ご期待に添えなくてすみません


では、おやすみなさい
ありがとうございました

再開します
関係ないですが自分は結構ヤンデレが好きです


エレンのステータス

推理力=44
精神力=30
注意力=30
信頼度=47
戦闘力=36


アニ「『街の中に誰もいない。僕は一人だった。虫も、獣も、人も何もいなかった』……ね」

エレン「これって……」

 誰もいない街。俺たちは一人ではなかったが、それでもこれは……俺たちの今の状況と、似通いすぎていた。

エレン「俺たちと同じ状況になって、それをメモに残していたってことか?」

アニ「それにしては少しおかしいと思うけど……こことか」

 言ってアニは『実際に会った彼は』という部分を指で示した。

アニ「一人で私たちと同じ状況になった誰かがいた。これは多分、その体験談をまた別の誰かが聞いた物みたいだけど」

エレン「ああ……確かにそうだ」

 なるほど、冷静に考えればアニの言う通りだろう。
 だがそれなら、俺たちと同じ状況になった『誰か』は……他人がいて巨人もいる、元の世界に帰還したということになりはしないだろうか?

 ならこれは……ようやく見えた、光明かもしれない。



 俺たちはこの発見を皆に報告することにして、一旦捜索を打ち切った。
 そろそろ集合時間だ。


 当然のことながら、この発見は大きな驚きを持って皆に迎えられた。
 だが、その発見に対する……元の世界に帰還出来るかもしれないということに対する、喜びや希望のような反応があまりなかったような気がするのは、俺の錯覚なのだろうか。



 ……夕飯まで時間がある。
 今日の夕飯当番はサシャとユミルだが……俺は何をしようか。

↓2

1.一人で考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)

 
 ライナーと少し話をするか。

エレン「なあ、ライナー。今ちょっといいか?」

ライナー「エレンか……ああ、構わん」

 ライナーはこの世界で生きていくことに何か希望を持っているようだったな……。
 説得を試そうか……それとも、まだこの世界に対する情報を集めたほうがいいのだろうか。

ライナー「それで、何か話があるのか?」

エレン「ああ、そうだな……」


↓2

1.【怪我】について
2.【レイス家】について
3.【帰還】について
4.【好みの異性】について
5.【被験者Oについてのレポート(1)】について

4.【好みの異性】について


ライナー「好みの異性、か。エレンもそんなもんを気にするんだな」

エレン「何だよ……やけに余裕ありそうだな」

 にやにやと自信有りげに笑うライナー。
 確か恋人なんていなかったはずだが……。

ライナー「まあ、な。誰かに好かれていれば何となく分かるもんだ。俺にだけ特別優しかったりな」

エレン「ライナーのことを好きな女の子がいるのか!?」

 思わず驚いてしまったが、成績も良く性格も頼りになるライナーなら確かに女の子にもてていても不思議ではない。

ライナー「はは、まあエレンはそういうのに疎そうだからな」

エレン「うるせえよ……」

 快活に笑うライナーに、何となく負けたような気分になる。


エレン「けど、ライナーも満更でもなさそうだな。その女の子と付き合ったりするのか?」

ライナー「ん? そうだな、俺もその子のことは好きだし……両思いなら当然付き合うもんだろ?」

エレン「……それなら」

 その女の子のためにも元の世界に帰るべきだ、と言おうとしてライナーに手で制された。

ライナー「待て待て! 何となくエレンの言おうとしていることも分かるが、そのことで俺を説得するのは諦めたほうがいいぞ」

エレン「は? なんでだよ」

ライナー「何せその子も……この世界に来ているからな」

 声を潜めて自慢げに言うライナーに、俺は今度こそ度肝を抜かれた。


 この場にいる異性と言ったら……ミカサ、アニ、サシャ、ユミル、クリスタの五人だ。
 この中にライナーのことを好きな奴がいるのか?

 ……全然気が付かなかった。


ライナー「気づいてなかったみたいだな。エレンは元からそういうのに興味もなかったし、仕方ないのかもな」

エレン「うわ……マジかよ」

 一体誰なんだろうか……カマをかけてみるか。


↓3

1.「ミカサのことか?」
2.「もしかしてアニか?」
3.「意外だけど、サシャか?」
4.「ユミルが……まさかそうなのか?」
5.「クリスタはやっぱりライナーのことが好きだったのか」
6.「ライナーは冗談が上手いな」


エレン「意外だけど、サシャか?」

ライナー「サシャ……?」

エレン「だから、お前のことを好きな女の子がサシャなんじゃないかって」

 ライナーは呆気に取られたような表情だった。
 どうやらサシャではなかったらしい。

ライナー「そうだったのか……言われてみれば、思い当たる節がある」

エレン「は?」

 俺は適当に言っただけなのだが、ライナーには思い当たる節があったようだ。
 ……これは、ライナーの話は話半分に聞いていたほうがよさそうだな。


>ライナーの好感度が3上がった!




サシャ「あ、エレンにライナー! 夕食の支度が出来たので、早く食べましょう!」

ライナー「ああ。お前が心を込めて作ってくれた料理だからな……」


 ううん……やっぱりサシャがライナーを意識しているようには見えないんだが。
 まあ、いいか。


 夕食を食べ終え、就寝時間になった。
 今日は二組目だ。早く寝よう……。



↓1 特殊イベント(下二桁80以上で成功)

>失敗


 夢も見ないでぐっすり眠っていた俺は、アルミンに揺り動かされてようやく目が覚めた。
 二組目だとこれが辛い。

ユミル「…………」

クリスタ「…………」

ライナー「…………」

 沈黙が痛いな。
 さて、どうするか……。


↓2

1.ユミルと話す
2.クリスタと話す
3.ライナーと話す
4.真面目に見張りをする(信頼度+3)


 そういえば、昨日はクリスタとの話は中途半端に終わってしまったんだったな。
 少しクリスタに話を聞くか。

エレン「なあ、クリスタ。今日も図書館で探索してたんだろ?」

クリスタ「うん、そうだよ。けど今日も見つからなくて……量が多いから、中々ね」

エレン「そうか……」

 見つかってはいないようだが、やはりクリスタははっきりした確信を持ってあそこを探しているようだ。

クリスタ「あの、エレン。昨日の話なんだけど……」

エレン「昨日って……」

 昨日、途中で終わってしまった話。
 クリスタが、この世界で生きていくのもいいんじゃないかと思っているという、そういう話だったはずだ。

クリスタ「昨日はああ言ったけど、皆まで巻き込むつもりじゃないからね? エレンがどうしても戻りたいなら、私も頑張って手伝うから」

 ……それは有り難いが、やはりクリスタもこの世界で生きていきたいのだろうか。

エレン「……ああ、分かった」

 何と言ったらいいのか分からず、それだけ口にした。

クリスタ「……うん」

エレン「…………」

クリスタ「…………」


 会話が途切れてしまった。何か話を変えるか……。


↓2

1.【怪我】について
2.【レイス家】について
3.【帰還】について
4.【謎の手紙】について
5.【被験者Oについてのレポート(1)】について

3.【帰還】について


エレン「言いたくなかったら言わなくてもいいんだけど……クリスタはさ」

クリスタ「なに?」

 ユミルから聞いた色々なことが思い起こされる。

エレン「いや……この世界が悪くないんじゃないかって言ってたよな」

クリスタ「あ……うん」

 俺の確認に、クリスタは躊躇いがちに頷いた。

クリスタ「エレンは、元の世界に戻りたいんだよね?」

エレン「まあ、な」
 
 ここが理想の世界だというのも、分からなくはない。
 けれど、ここにやって来たのは余りにも突然で、未だに何が何だか分からない。

 何故俺たちなのか。何故怪我をしないのか。何故昔の世界なのか。何故人がいないのか。何故七不思議などというものがあるのか。

 分からないことだらけのこの世界で一生を過ごすという青写真は、俺に昔を思い起こさせた。


 5年程前。超大型巨人の存在を人類が知らなかった時だ。
 100年間破られなかった壁に、誰もが頼りきっていた。
 壁は永遠に破られず、壁の中で暮らしていれば人類は安全で、態々そこから出て命懸けで巨人達や世界のことを調べる調査兵団など、人と金の無駄だと皆が馬鹿にしていた。

 しかし壁は破られた。
 皆が絶対だと信じていたものが破られ、壁が永遠であるなどという慢心は一度崩壊した。


 今なら何となく分かる。
 誰もが、壁が破られるなんて……巨人にまた何もかも奪われるなんて、信じたくなかったんだ。
 信じたくなくて、その不安を心の中に押し込めていた。

 この世界を素晴らしい、この世界で生きていこうと語るのは壁が絶対安全だと言うのに似ている気がした。



エレン「クリスタは、この世界がいいんじゃないだろ?」

クリスタ「え……」

エレン「そうじゃなくて、お前は……元の世界が嫌なんじゃないのか?」

 ユミルは言っていた。
 楽しいことが全くなかった訳じゃないが、辛いことだってあったのだと。
 この世界にいたいとクリスタやライナーが思うのは、ここが元の世界よりかは辛くないからなんだろう。



エレン「ここにいれば前より幸せになれるっていうなら、それでもいい。でも、約束してくれ」

 クリスタは俺の話をちゃんと聞いてくれているようだった。
 俺の勝手な決めつけに目を見開いているが、否定する素振りはなかった。それを支えに言葉を続ける。

エレン「嫌なことから逃げるためでも、目を逸らさないでくれ。信じたくないことでも、見なかったふりをしないでくれ。ちゃんと、この世界の本当を知って、それから決めてくれ」

 心に浮かんだことをそのまま口にする。
 説得にしてはまとまっていないかもしれないが、それでも俺の伝えたいことはクリスタに伝わっているだろうか。

エレン「もし、この世界にいられなくなって元の世界に帰ることになっても……その時は……」


↓2

1.「俺たちが守るから」
2.「俺が守るから」
3.「ライナーが守るから」


エレン「その時は俺たちが守るから」

クリスタ「俺たち、って……」

エレン「決まってるだろ。俺もユミルも、ミカサも、アルミンも……いや、皆だな。クリスタが辛いんなら、絶対に何とかしようとしてくれる」

クリスタ「そんな……けど」

 クリスタは迷うような素振りを見せた。

エレン「断ろうとしても、多分無駄だと思うぞ。義務感とか命令とかじゃない。皆クリスタのことを助けたいって思うから助けるんだ」

 それは、容易に想像できた。
 何年も一緒に過ごしてきた。辛い訓練を一緒に乗り越え、楽しい時間を一緒に過ごしてきた。
 いつからかは分からないけど、いつの間にかに俺たちは仲間になっていた。
 競い合うだけじゃなく、もし苦しんでいるなら助けたいと思い合えるような仲間に。

 俺も、ミカサやアルミン以外の心の拠り所を手に入れていたんだ。
 今まで気づいていなかったけれど、気づいた後でははっきりそうだったんだと分かった。



 クリスタは頷いた。
 顔を腕に埋めて隠しながら、何度も頷いていた。
 俺はクリスタが落ち着くまで、黙って待っていた。



クリスタ「エレンに、聞いて欲しいことがあるの」

 やがて、目元を腫らしたクリスタが顔を上げた。

クリスタ「皆にもちゃんと話すけど、まずは……エレンに」

 聞いてくれる?と不安げに尋ねるクリスタに、当たり前だと頷いた。



>クリスタの好感度が8上がった!
>信頼度が3上がった!
>精神力が3上がった!
>信頼度がMAXになった!
>エレンはスキル【イミテーション】を使用可能になった!

何か恥ずかしいからちょっと休憩します

【イミテーション】
 50±精神力(現在33)で成功
 仲間が使用可能なスキル名を指定することで、そのスキルをエレンが使用することが出来る


 クリスタとの会話を終えると、ちょうど見張りの交代の時間だった。
 三組目を起こして回ってから寝床に潜り込む。

 起床時間まで、ゆっくり寝よう……。


↓1 特殊イベント(下二桁80以上で成功)

>失敗


 夢も見ないでぐっすり眠った。



アニ「ちょっといい?」

 アニが声をかけてきた。

エレン「どうかしたか?」

アニ「あの研究室……まだ何かありそうだしね。私はまだ調べるから」

 遠まわしに、手伝いに来いと言っているのだろうか……。



クリスタ「あの、エレン。ちょっといいかな?」

 クリスタが声をかけてきた。

エレン「何か用か?」

クリスタ「いや、大したことじゃないんだけど……私は今日も図書館にいるからね?」

エレン「ああ……」

クリスタ「うん、それだけだから……それじゃあ」

 そういえば、クリスタが話したいことがあるみたいだったな。図書館に行けば会えるだろうが。



 
 今日の朝食当番は、ミカサとベルトルトだった。
 俺はどうするかな……。


↓2

1.考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)



エレン「よう、ジャン」

ジャン「あ? ああ、お前か……」

 そういえば、ジャンはこの世界についてどう思っているのだろうか。
 訓練兵の仲間でジャンが一番仲が良かった相手といえばマルコだが……。

ジャン「何か聞きたいことでもあんのか?」

エレン「そうだな……」


↓2

1.【異変前夜】について
2.【レイス家】について
3.【他愛のない話】について
4.【好みの異性】について
5.【被験者Oについてのレポート(1)】について

3.【他愛のない話】について


エレン「なあ、お前は……元の世界に帰りたいって思っているか?」

ジャン「はあ? 当たり前だろうが」

 あっさり即答するジャンに、何となく肩透かしを喰らった気分になる。

ジャン「俺はな。憲兵団になって、内地で安全快適に暮らすんだよ。その為にも、とっとと戻らないとな」

エレン「けどな、ジャン。ここには巨人がいない。少なくとも、人類の大敵に怯える必要はなくなる。それでもか?」

ジャン「巨人が、か。確かにそれは……」

 俺の言葉に、ジャンは少し考え込む素振りをした。

ジャン「いや、ダメだな。ここには先がない」

エレン「先?」

ジャン「俺は正直者だから正直に言うがな……確かに、ここもそう悪くはないかもれない。けど巨人だけじゃない。ここには未来がない」

エレン「未来がない、か……」

ジャン「この世界でずっとのんべんだらりと暮らすのも悪くはないだろうよ。だけど俺は、今よりもっと幸せになりたいんだよ。面白おかしく内地で暮らす。その為に頑張ってきたんだからな」

エレン「なるほどな……」

 これもまた、向上心と言うのだろうか。

ジャン「何だ、突っかかってこないのか?」

エレン「いや、何となく理解できた……ような気がするからな」


 ジャンと【他愛のない話】をした。





エレン「そういえば、ライナーと話してたんだけどな」

ジャン「あ?」

エレン「いや、ここにいる女子の中でな。ライナーのことを好きな女子がいるらしいぞ」

ジャン「……はあ!?」

 素っ頓狂な声を上げるジャン。やはりジャンも全くそんなこと感じていなかったらしい。

ジャン「だ、誰だよそいつは! 名前は……聞いたのか?」

エレン「いや、名前までは……けどまあ俺の想像通りなら……」


↓3

1.「ミカサだな」
2.「クリスタはライナーにベタ惚れだぜ」
3.「ライナーの勘違いだろ」


エレン「ミカサだな」





 ジャンは暫く無言だった。
 長い沈黙の後「お前が言うんならそうなんだろうな」と言った。

ジャン「へ、へへ……俺は帰る……元の世界に帰って、新しい恋を……見つけるんだ……」

 ジャンはどうやら帰還の意思を固くしたようだった。
 頑張れ、ジャン。


>好感度変動なし


 流石に可哀想だから、今度機会があったら励ましてやるか……。

後20くらいで完結出来るだろうか……




 朝食を食べ終え、今日も探索の時間だ。
 何か新しい発見があるといいが……午前中は誰の所に行こうか。


↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)


 そういえば、アニはまた研究室を探索しているって言ってたな。行ってみるか。



エレン「よう、手伝いに来たぞ」

アニ「……」

 アニは無言で机の上にでんと鎮座している紙の山を指差した。俺の分、ということだろうか。
 本人も先程から視線すら上げずに次々と紙の山を確認している。

 俺もため息を吐いて仕事に取り掛かった。


↓1 注意力判定……下二桁30±30で成功

次スレです

【安価】エレン「二つ目の七不思議」【推理ホラー?】
【安価】エレン「二つ目の七不思議」【推理ホラー?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372774459/)

>成功!

エレン「これは……」

>【被験者Oについてのレポート(2)】を手に入れた

アニ「前の奴の続きみたいだね」

エレン「ああ……」

被験者Oについてのレポート(2)


 Oは、病床のついてから時折不思議な体験をするようになったという。
 時折体から心が離れるように、ふわりと精神が別の世界に行くようになったというのだ。
 これは、過去の記録にある幽体離脱と呼ばれる現象によく似ていた。

 「街の中に誰もいない。僕は一人だった。虫も、獣も、人も何もいなかった」
 Oはそう言った。彼は、度重なる幽体離脱の度にあちこちを彷徨ったが、他の生命に出会ったことが一度もなかった。
 町並みもまるであやふやで、「何かグニャグニャしていて、不確かだった」と彼は言った。

 彼の話を聞いた我々は仮説を立てた。
 誰もいない、グニャグニャした世界というのは、死後の世界なのではないだろうかと。
 Oのそれは、即ち臨死体験に他ならないのではないかと。

 我々はその世界のことを、エーテル世界と名付けた。


エレン「エーテル世界……?」

 耳慣れない言葉に、思わず口に出して呟く。

アニ「便宜上名前を付けただけだと思うけど。ここにも、死後の世界って書いてあるしね」

 死後の世界だって?
 ここが?

エレン「なら……俺たちは……もう、死んでるっていうのか?」

アニ「ありえないね」

 ばっさりとアニは切り捨てた。
 いや、確かに有り得ない。
 俺たちはこの異変の前夜、特にいつもと変わらない日常を過ごしていた。
 いきなり死ぬわけがない。

 もし眠っているうちに大災害が起きたなら、死後の世界にいるのは俺たちだけじゃないだろう。

アニ「それに、本当にこのOって奴が行っていた世界と、私たちが今いる世界が同じとは限らない」

エレン「ああ、そういえばそうか……」

 人や獣がいないという表現ですっかり同じものだと思ったが、今回のレポートにはさらに追加された描写が有った。
 『町並みもまるであやふや』とあるが、俺たちのいるここは町は決してグニャグニャなんてしていない。

エレン「ってことは……無関係だったのか?」

アニ「決めつけることは出来ない。どっちにしてもね」

ちょっと中途半端になりそうなので、午後の探索からは次スレで書きます
取りあえず、今までお付き合いありがとうございました

華麗なる1000

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom