【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その5【安価】 (941)

立ちますか

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主な登場人物の簡易まとめ

駆逐艦
・暁 ・雷 ・電 ・響
・清霜
・霞
・黒潮 ・不知火 ・陽炎
・卯月 (弥生)
・朝霜
・叢雲
・皐月
・潮
・朝雲 ・山雲
・初雪
・村雨 ・白露・春雨
× S朝潮 自殺

軽巡
・夕張
・神通
・龍田 ・天龍
・多摩 ・北上 ・大井 ・球磨
・由良

重巡
・加古
・羽黒 ・那智
・愛宕

潜水艦
・伊401
・伊168
・伊8
・伊58
・呂500
・伊19 ・伊26
・伊13 ・伊14

戦艦
・金剛
・ガングート
・榛名
・アイオワ

空母
・雲龍 ・葛城
・加賀
・瑞鶴 ・翔鶴
・隼鷹
・飛鷹
・千歳
・ガンビアベイ
・龍驤

その他
・提督
・秋津洲
・明石
・駆逐棲姫
・レ級
・潜水棲姫
・漣(重巡棲姫) 漣の精神のみ消滅
・駆逐水鬼(中身は時雨)
× 潜水新棲姫 死亡


その他登場人物は過去スレなどをご覧下さい

ーー


提督「この書類は…」


龍驤「それは今日中にサイン…」


提督「……」


龍驤「……」


提督「遠征の結果は…」


龍驤「こっちは被害無しで定刻通りに…」


提督「……」そわそわ


龍驤「……」そわそわ

うーちゃんがぁ~~~お昼をお知らせするっぴょぉぉぉ~~~ん


提督「……お昼か」


龍驤「お昼やね…」


提督「……」


龍驤「……」


提督「あの…」
龍驤「なぁ…」


提督「…龍驤から言ってくれ」


龍驤「あ、あのな…お昼の前に…ちょっち用事あるから…先……行っててくれへん…?」


提督「…了解した」


龍驤「司令官は何やったん?」


提督「……なんでもない」


龍驤「そ、そうか……ほなウチ…行くわな……」


ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


提督「……」


ーー

霞(ストレスの発散になればと思ったんだけど、まさかここまで気に入ってくれるなんて思わなかったわ)


提督「霞…ママ……」


霞(精神的な不安は甘えることによって解消されるのかしら?でも龍驤さんはここまでじゃなかった)


提督「あぁぁ……」


霞(でも龍驤さんの相手を雲龍さんがするようになってから、司令官と同じような事が起こってる)


霞(休憩時間や僅かな時間を見つけは私の所に来る。龍驤さんは雲龍さんの所に向かってる)


霞(あれだけ優しい司令官も溜め込む事が多かった。だからこんな事になってるのね)


提督「……」


霞(よしよし……司令官の事をクズだなんて誰にも言わせないから。だから今だけは…甘えなさい)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


霞「お疲れ様。まだゆっくりしててもいいわよ?」


提督「いや…龍驤が待ってる」


霞「無理をするのはやめなさいよ。司令官はすぐ…」


提督「霞…」


霞「…なによ」


提督「ありがとう」


霞「そ……そんな改まってお礼なんか言わなくてもいいわよ」


提督「俺が言いたいんだ。言わせてくれ」


霞「…勝手に言ってなさい」

霞「なによ司令官ったら。あんなに真剣な表情で言わなくたっていいじゃない」


霞「ちょっと……意識しちゃったりとか…」


霞「無い無い!!私には榛名お姉さまが居るし、司令官には龍驤さんが居る!」


霞「はぁぁもう…なんでこんな事になるのよ…次から司令官の頼みは断ろうかしら?」


霞「でもそれで司令官の精神状態が悪化したら……うーん…」


霞「私が意識しなければ良いのよね。司令官の吸い方はイヤらしく無いし…」


霞「う~~!もっとよく考えれば良かった!司令官だって男なのよ!」


霞「きっとその内頼られなくなるわよね……うん…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー食堂


龍驤「あ…司令官の方が先やったんやね」


提督「…そうだな」


龍驤「ほな一緒に食べよな」


提督「もちろんだ」


龍驤「司令官は何にしたん?」


提督「日替わりだな」


龍驤「あ、その卵焼き美味しいそう」


提督「食べさせてやろう。ほら、あーん」


龍驤「ええん?ほな…あーん……」

雲龍「険悪なことにならないか心配だったけど大丈夫そうね。提督は気付いてないみたい」


皐月「ううん、司令官は知ってるよ」


雲龍「本当に?」


皐月「龍驤さんも司令官が霞に甘えてるのは知ってる。でも何も言わないんだよ」


雲龍「そう…あの二人だからなのね。信頼し合ってる二人だから…」


皐月「喧嘩になるどころかそれがいい刺激になるよね」


雲龍「あらそっち?」


皐月「今日の夜…凄いと思うよ」

ーー深夜

龍驤「今日……凄かったぁ……」とろーん


提督「俺も…だ………」


龍驤「腰…抜けるかと……あ…あかん…動いたら…」


提督「こんなに満たされたのは……久しぶりだ…」


龍驤「ウチも……普段のが…気持ち良くないとは…言ってないで……?」


提督「そうだ……いつものに…不満は無い……」


龍驤「今日のは特に……凄かった…」


提督「あぁ……」

提督「なぁ龍驤…今日というより……最近…じゃないのか……?」


龍驤「うん……」


提督「俺が霞に……龍驤が雲龍に癒されるようになってから…」


龍驤「とろとろに溶けるくらい…気持ち良くなってるわな…」


提督「これは…やめられそうにないな…」


龍驤「雲龍と霞には…迷惑かけてしまうね…」


提督「ほどほどにしておかないといけないが……」


龍驤「司令官…やめれそう……?」


提督「無理だ…」


龍驤「ウチもやね……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

霞「……」


雲龍「どうしたの?」


霞「龍驤さんがママって甘えるのは分かるの。私達には母親が居ないから」


雲龍「そうね」


霞「でも司令官はおかしくない?母親がいるはずよね?」


雲龍「そういえばそうね」


霞「なんでこんなに私に甘えてくるのかしら…」

雲龍「提督の事は知る機会がなかったわね」


霞「漣なら知ってたんでしょうけど、もう聞けないから…」


雲龍「調べれば分かるのかしら?」


霞「かといって勝手に調べるのはマズイわよね」


雲龍「ならそれとなく聞いてみたらどう?今日もまた提督が来るんでしょ?」


霞「…わかった、やってみるわ」

ーー


提督「霞……マ……………」


霞「……ねぇ司令官…そのまま聞いて」


提督「んぁぁ……」


霞「司令官の親御さんって…どうしてるの?」


提督「お…や………」


霞「もっと吸ってもいいから教えて欲しいわ。司令官の親のこと」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「物心ついたときには……親はいなかったんだ…」


霞「そうなの…」


提督「何も覚えていない……ただ…すごく優しかったのだけは……なんとなく覚えている……」


霞「…辛いことを聞いてごめんなさい。その分いっぱい甘えていいわよ」


提督「霞……ママぁ…」


霞「これ以上司令官から聞き出すのは無理ね……」

ーー


女提督「提督は親戚をたらい回しにされながら軍学校に入ったんだよ。小さい頃から苦労してたみたいだね」


女提督「その分誰かを助けたいって気持ちが強かった。だから傷付いた艦娘や精神がおかしい艦娘を助けたかったんだよ」


霞「そうだったのね……」


女提督「私は提督と同期だからね。その辺の苦労話は結構聞いてんのさ」


雲龍「女提督さんが同期だなんて提督の口から聞いたことなかったわ」


女提督「うーん…私の事は話にくいっていうのはあるかもしれないねぇ」

皐月「お…おほ……!女提督のおっぱい…!!」


雲龍「皐月、ステイよ」


女提督「私は皐月を放り出した身だからね。とんだ悪人だよ」


霞「あれは皐月が悪いわよ。寝てる人の胸を吸うなんて異常よ」


皐月「その結果死にかけちゃったしね……」


女提督「他の同期は提督にはならなかったし…提督ってあんな見た目だから友達少ないでしょ?」


霞「性格にも難ありよ」


女提督「だから昔の事を知ってる人って少ないのよね」

雲龍「……」


霞「なに睨んでるのよ」


雲龍「女提督の胸」


女提督「なに……?貴女もそっち?」ドタプン


雲龍「私は…胸の大きさには自信があったのに…!!」ギリッ


皐月「女提督のおっぱいはTカップだよ!」


雲龍「な!!??」


皐月「元々大きかったけど、子どもが生まれて今のサイズになったんだよね!」


女提督「…提督と親しかったのはこれも関係してるの。提督って胸に興味が無かったみたいで、私を変な目で見ることは無かった」


霞「司令官はロリコンなだけよ」


女提督「ええ……漣を彼女にしてた時点で気付いたわ」


雲龍「人間でここまで大きい胸があるなんて…!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

明確には言ってませんでしたが、陸奥は死んでます。生き残る為に大本営の重役と寝てたのが災いし、汚染金で被曝しました


再安価 下1~3高コンマ お願いします

皐月「でも…前より大っきくなってるような……」じゅる


女提督「この子は相変わらずなのね…」


霞「これでもマシになったのよ。もう胸に飛びついたりしないわよね?」


皐月「んはぁ…っ……はぁ…!」プルプル


霞「……今にも飛び付きそうね」


女提督「皐月は大きい胸が好き過ぎるのよ。それに加えて普通の胸も好き。そりゃあ迷惑だったわ…」


霞「確か手当たり次第に胸を揉んでたのよね?」


女提督「トラウマになる子も居たし……散々だったわ」

雲龍「皐月、ステイ!」


皐月「うぅぅ…!!」


女提督「いつもこうやってるの?」


霞「ええまぁ…」


女提督「犬の躾にしか見えないわよ?」


霞「私達の鎮守府では雲龍さんくらいしか巨乳がいないの。だから皐月をコントロールできるのは雲龍さんだけ」


皐月「おっぱい……!大っきいおっぱいが二つ…四つ!?」


雲龍「頑張って皐月。これを乗り越えれば貴女は大丈夫」


皐月「お…おおおお……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

皐月「んぎぎぎぎ…!」


雲龍「偉いわね皐月」


霞「唇を噛みすぎて血が出てるじゃない…」


女提督「凄いわね、あの皐月が胸を我慢できるようになっただなんて」


雲龍「皐月も成長したものね?」


皐月「成長…した……!」ダラダラ


霞「血流しながら言う台詞じゃないわよ」

女提督「とにかく、提督の過去についてならいつでも教えてあげる。皐月の面倒もみてもらえてるみたいだし」


霞「それは有り難いわ」


女提督「同期が居なくなるのは寂しいから、くれぐれも良くしてあげてよ?」


雲龍「貴女に言われなくても分かってる」


女提督「そ……じゃあまたいつでもいらっしゃい」


皐月「おっぱい…バイバイ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

提督「ん……」


霞(司令官には親も居ないも同然。そこは私達と一緒なのね)


霞(きっと甘えたい時があったでしょうに。それができなかった分こんな事になってるのね)


霞(こういうプレイが好きなら興奮もするはず。でも何回やっても司令官の下半身は無反応だった)


霞(ということは…司令官は純粋に甘えたかっただけ。母性を求めていたのね)


霞(駆逐艦に母性を求めるのは最善ではないけど、私は龍驤さんのママもしてた。だから抵抗が無かったのね)

霞(皆もそうだけど、私も司令官の事は大好き。クズとは真逆の存在)


霞(もっと司令官を助けてあげたい。司令官を癒してあげたい)


霞(私は…司令官のママになってあげたい)


提督「……ん」ブルッ


霞「あら…どうしたの?」


提督「なんか……出て…」


霞「え、ちょっと……まさか…」


提督「あ……ま…」

霞「……甘いの?」


提督「あまぁ……い…」


霞「私糖尿なの?いや、出てるのは尿じゃないわよ」


提督「んん……」


霞「なんで急に出るようになったのかしら……」


提督「はぁぁぁぁ…」


霞「司令官の幸せそうな顔……」


霞「はぁ…好きなだけ吸いなさい。問題ないわ」


提督「あぁ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

皐月「好きなだけ吸っていいの!!!???」バターン


霞「ふんっ!!」ブンッ


皐月「オ"っ!」ガンッ


提督「今……何か…?」


霞「何もないし誰も入ってきてないわ」


提督「そ…そうか……」


霞(とっさに手元にあったものを投げたけど…大丈夫よね)


皐月「」ピクピク

霞(……待って、この状況は凄くマズイわ。皐月は部屋の前で気絶してて扉が開きっぱなし)


提督「んんんん…」


霞(司令官は私の胸を吸ってる。誰かに見られるのは問題ないけど見つかると厄介なのがいる)


霞(夕張のドローンは私の部屋の窓には近づかない約束になってる。だから部屋の外には来れる)


霞(司令官が私の胸を吸う動画なんて…!)


霞(もし流出したら司令官は終わり!それどころかこの鎮守府も終わる!)


霞(お願いだから誰も通らないで……!!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

皐月「」ズルズル


霞(え?皐月が下がっていく?誰かが引っ張ってるの?)


パタン


霞(扉も閉めてくれた。ということは中で何をしているのか知っていたのね)


霞(この事を知ってるのは……)


提督「霞……」


霞「…よしよし、大丈夫よ」


霞(榛名お姉さま……)

榛名「事情は知っています。龍驤さんの相手をしていたことも知ってました」


榛名「龍驤さんの時は何も思いませんでした。むしろ微笑ましいと思ってました」


榛名「しかし…提督が相手となると少し違います」


榛名「提督と霞ちゃんにその気が無くても……」


榛名「男女が肌を重ねているんです。行為が無くても浮気です」


榛名「本当は違います。でも榛名はどうしてもそう思ってしまうんです」


榛名「榛名は心の狭い艦娘です……」

榛名「そもそも霞ちゃんを榛名が縛っていることがいけないのでしょうか?」


榛名「榛名がいなければ霞ちゃんは皆のママとしてこの鎮守府を助けてあげられます」


榛名「身を…引くべきなんですね」


榛名「永遠の別れではありません。榛名は元に居た鎮守府に戻るだけです」


榛名「……あの鎮守府かぁ…」


榛名「比叡お姉さまの料理は食べたくないですけど……仕方ありません」


榛名「荷物をまとめておきましょう…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

気配を察した霞がすべてぶん投げて榛名を引き留める
泣きじゃくってしまいさながら幼児退行なので慰めないといけない

ひっそりと姿を消す榛名
霞と霞に世話になっている駆逐艦・龍驤・提督で榛名を捜索

これを同時は無理なのでコンマでいきます


下2 のコンマが奇数なら>>74、奇数なら>>75

もしもゾロ目が出たら何か特別

自分は日本語ができないのか


直下コンマ 奇数なら>>75
偶数なら>>74

再々安価はあれなので>>75でいきます


ーー

提督「今日もありがとう霞」


霞「ええ…」


提督「どうしたんだ?」


霞「…なんでもないわ」


提督「そうか…俺の相手が辛かったら言ってくれよ?」


霞「そうじゃないの、ただ……榛名お姉さまが…」


龍驤「すまん緊急事態や!開けてもええか!?」ドンドン


提督「龍驤…?」

龍驤「霞!榛名と何かあったんか!?」


霞「お姉さまと…?」


龍驤「榛名が異動届け出してこの鎮守府から出て行ったんや!」


霞「榛名お姉さま…!?」


提督「俺のサインがなければ異動は認められないぞ?」


龍驤「それは分かっとるみたいや。だから榛名は自分で書くところは書いて、後は司令官のサインがあればええ状態になっとる」


霞「なんで…どうして……!!」

龍驤「異動先は榛名の元々おった鎮守府になっとる。そこに向かっとるとは思うけど…」


霞「なら早く連絡して!!一刻も早く呼び戻して!」


龍驤「それがな…向こうの鎮守府にはおらんって」


提督「じゃあまさか……」


龍驤「現時点で榛名は行方不明や」


霞「お姉…さま…………」フラッ


提督「霞!しっかりするんだ!」


龍驤「なにしとるんや榛名…霞には榛名が必要やろ……!」


霞「お姉さま…榛名お姉さま……」


ーー

新スレでもよろしくお願いします
ゾロ目はバッド的なサムシングでした


コメントなどあればお願いします

ーー

榛名『突然鎮守府を出て行ったりして申し訳ありません』


榛名『提督に不満があるわけではありません。これは榛名の独断で決めたことです』


榛名『霞ちゃんは鎮守府にとって大切な存在です。その霞ちゃんを榛名が独占していてはいけないんです』


榛名『霞ちゃんは皆んなのもの。その方がいいんです』


榛名『もちろん霞ちゃんを嫌いになったわけではありません。むしろ大好きです!』


榛名『好きだからこそ…霞ちゃんの魅力を知ってるんです』

榛名『これは永遠の別れではありません。数週間に一度はそちらに顔を出すつもりです。もちろん霞ちゃんに会いに行く為です!』


榛名『ですので提督は榛名の異動届けにサインをしておいて下さい。そうしなければどうなるか分かっていますよね?』


榛名『このままでは榛名は脱走艦娘として捕られ、最悪二度と会うことは無いでしょう』


榛名『そんな事を提督がするはずがありません。榛名には分かっています』


榛名『このメッセージを見たらすぐに書類にサインをお願いします。お願いばかりで申し訳ありませんでした』

龍驤「…これが榛名からのメッセージや」


提督「ここまで考えて…」


龍驤「榛名は司令官のこともよ~く分かっとる。こんな書き方されたら異動届けにサインするしか無い」


提督「……」


龍驤「今榛名と連絡つけへんのも計算尽くなんやろ。ほんまに……」


霞「お姉さま…………」


龍驤「榛名のことは探してはおるけど多分見つからん。司令官が書類を書くまで行方を眩ますつもりやな」


提督「榛名……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


白露「脱走の報告義務がある期限ギリギリまで捜索。あの提督ならそう言うと思ってたよ」


春雨「でもどこを探せば良いんでしょうか?」


村雨「こういう時は意外と近くに居るものよね」


白露「もしかしたらこっちの様子を見てるかも」


春雨「一体どこから…?」

白露「見てるんじゃなくて、聞いてるんだよ」


春雨「……電探?」


村雨「金剛型は耳がいいのよ。ちょっと遠くに居ても聞こえるでしょうね」


白露「向こうが電探を使ってるなら逆探知で…」


春雨「私も手伝います…」


村雨「榛名さんに気付かれないように慎重にやりましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「白露らから連絡や。榛名のおおよその位置が分かったらしい」


提督「流石は特務艦か…」


龍驤「でもこっちから捕まえに行くと逃げるやろうな。どないする?」


提督「本人に行ってもらうのが一番だろう」


龍驤「…そうやんな。すぐに知らせてくるわ」

ーー

ザ…ザザザ……

榛名「まだ書類を書いてないなんて…榛名にそこまでの価値はありません」


榛名「榛名を探すくらいなら遠征や出撃を…」


霞「すぅぅぅぅ……お姉さまぁぁぁぁ!!」


榛名「霞ちゃ……!?」


霞「この辺りにいるのは分かってるのよぉぉぉぉ!!」


榛名「なぜこの場所が…?たまたまでは無いですよね?」


霞「絶対連れ戻からぁぁぁ!!覚悟してなさいぃぃぃ!!」


榛名「見つからないように逃げないと……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

榛名「早くここから……」コソッ


霞「そのままでいいから聞いてぇぇ~~!お姉さま、ごめんなさい~~!」


榛名「なんで霞ちゃんが謝るんですか……?」


霞「私…頼られるのが嬉しかったのーー!お姉さまなら知ってるでしょう!私がどんな扱いを受けてたか!!」


榛名「そうです…霞ちゃんは腫れ物扱いされていて……」


霞「薬をキメて死にかけるなんて異常よーー!そんな私を司令官はありがとうって言ってくれたの~~!」


霞「そんなの……嬉しいに決まってるじゃない!!」


榛名「そうです、ここに来て霞ちゃんと会った時…とても満たされたような顔をしてましたよね」

霞「お姉さまがこっちに来てくれて安心しちゃったの……釣った魚には餌をあげないといけないわよねぇ~~!」


榛名「ちょ、ちょ…!霞ちゃん!」


霞「覚悟しておきなさい~~!トロトロのぐちゃぐちゃにしてあげるわ~~!」


榛名「トロトロ……?ぐちゃぐちゃ…!?」


霞「早く出てきてお姉さまぁぁぁぁーーーー!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

榛名「と……トロトロのぐちゃぐちゃって……なんですか…?」


霞「居たぁぁぁー!!」


村雨「確保!」


春雨「はい!」


白露「いっちばーーん!」


榛名「あぁぁ……!」ガシッ


霞「やっぱりこの辺に居たのね」


白露「言った通りだったでしょ?」


春雨「榛名さんは無事捕まえました」


村雨「任務完了ね」

榛名「どうしてここが…」


白露「榛名さん、鎮守府の様子を電探で聞いてたでしょ?」


榛名「ええ…」


村雨「それを逆探知したのよ」


榛名「電探の逆探知…?」


春雨「白露姉さん達ならできるんです」


白露「一番難しくはないよ?慣れだよ慣れ!」


榛名「流石は特務艦ですね…」

霞「特務艦二人と元特務艦に捕まったのよ。いい加減諦めて帰りましょう」


榛名「最後に一つだけいいですか…?」


白露「この期に及んでまだ何かあるの?」


榛名「トロトロのぐちゃぐちゃが…気になるんです…!!」


村雨「そんなに重要なの?」


榛名「だって今までそんな事したこと無かったんですよ!?気になって当然です!」


春雨「あの…あぁ言ってますけど…」


霞「安価」


下1~3高コンマ 霞の台詞や行動などを

霞「気になるならお姉様の部屋に帰りましょう?」


榛名「帰る…帰ります……」


白露「これって白露達必要だった?」


春雨「場所を特定したじゃないですか」


村雨「ただ甘々なのを見せつけられただけね」


白露「まぁ変なことにならなくて良かったけど…」

ーー足りないもの鎮守府、霞の部屋


霞「薬は飲んだわね?」


榛名「はい……!もう榛名…待ち切れません…!」


霞「これが終わったらちゃんと司令官の所に行って怒られるのよ?」


榛名「それは…分かっています…」


霞「逃げたりしないで…ね。さて、そろそろ効き始めてくる頃ね」


榛名「そういえば霞ちゃんも薬を飲んでましたね。いつものですか?」


霞「ねぇお姉さま…私の下半身触ってみて?」


榛名「え……ぇぇええぇ!?」


霞「ふふ…」


榛名「ここここここれって、男の人の…!」さわさわ

霞「先にネタバレをしておくわ。お姉さまと私が飲んだのは幻覚を見る薬なの」


榛名「あ…ええぇ……?」


霞「だからお姉さまが触っているのは幻……」


榛名「で、でも…この感触は…」


霞「いいお姉さま?これは二人だけの秘密。これがトロトロのぐちゃぐちゃの正体よ」


榛名「はぁぁん……」


霞「終わった後まともに立てると思わないでよね?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

霞「お姉さまのナカ、気持ち良かったわよ…って聞いてないわね」


榛名「」ビクンビクン


霞「ふぅ……漣は臭いを誤魔化すためだって言ってたけど、終わった後の一服って気持ちいいわ」


霞「天城さんの為に作ってた禁煙用のタバコ。使わないと損だから吸ってみたけど……コレいいわね」


霞「換気は後でするとして……」


霞「お姉さま……帰ってきてくれて良かったぁ……」


霞「本当に怖かったんだから……」グスッ

霞「もし榛名お姉さまのメッセージが無かったら…ここの皆んなごと死んでやってたわ」


霞「鎮守府の水道に私の薬を混ぜれば一発なのよ?気化させても同じ」


霞「お姉さま…二度とこんな事はしないで」


榛名「」ビクンビクン


霞「私にはお姉さまが必要なの。もう遠くに行かないで」


霞「お姉さまと離れていた間、どれだけ辛かったか……」


霞「もう離さない。逃げようとしても逃がさないわよ」


榛名「」ビクンビクン


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「落ち着いたみたいで良かったわ」


霞「迷惑かけてごめんなさい」


榛名「榛名も…本当に……」


龍驤「その話はおいおいとして、今は司令官のことについてや」


榛名「提督にご両親がいらっしゃらなかっただなんて知りませんでした」


霞「龍驤さんには母性は感じてないのよね?」


龍驤「ウチの場合胸を見ると興奮するやろうからな…それどころやないねん」


榛名「難しいですね…」

霞「私は嫌じゃないのよ?でも榛名お姉さまとの時間を大切にしたいの」


榛名「それは榛名も同意見です」


龍驤「なんやろ…母乳や無いねんよな」


霞「司令官に吸われて出るようになったから、最初から出るわけじゃなかったわね」


龍驤「そうなると……貧乳か…」


榛名「そうでしょうね…」


霞「難儀な性癖してくれてるわね」

龍驤「漣から聞いたことあるけどやっぱり司令官は貧乳好きのロリコンや」


榛名「ひょっとすると小さい時に両親に甘えられなかったからですかね?」


霞「…可能性はある」


龍驤「雲龍は乗り気やったけどこれやと逆効果やね」


榛名「貧乳で提督の事を大切に思っている」


霞「それでいて口が硬い艦娘」


龍驤「一人……おるんやけど…アイツに頼ると後が怖いねん…」


霞「それでも一度話すだけ話すべきよ」


龍驤「ううう…」

ーー

朝霜「…もう一回整理させてくれ。あたいが司令のママ?」


霞「私と交代でママ役をやって欲しいのよ」


榛名「朝霜さんなら司令を助けてくれますよね?」


朝霜「司令の為ならなんでもやるけどよ…あたいはパパのママの子どもで、パパのママになる??」


朝霜「頭…こんがらがってくるぞ」


龍驤「分かってるやろうけど胸吸わせるだけやからな。絶対それ以上は許せへんで!」


朝霜「安価」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞や行動などを

ーー

朝霜「なぁ司令…」


提督「朝霜か?どうしたんだ」


朝霜「いや、それがよ…」


提督「歯切れの悪い朝霜は珍しいな。何かあったのか?」


朝霜「ん~~…」


朝霜(一回だけ試してみてくれって言われてもよ…やっぱりパパはパパなんだよな)


朝霜(あたいとってママは龍驤さんだし…どうしたもんか…)

朝霜「ウダウダ言ってても仕方ねぇ。司令、ちょっとこっち来てくれ」


提督「俺がか?」


朝霜「この椅子借りるぜ。これで準備は万端だ」


朝霜「司令…今はパパのママだ」


提督「ん?」


朝霜「だからぁ…霞にやってるようなことあたいにしてもいいって言ってんだ」


提督「……」


朝霜「あたいのおっぱいも小さいぜ?母乳は出ねぇけどママには最適なんじゃないか?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「…自分の娘に母親役を演じさせる程外道ではないさ」ナデナデ


朝霜「パパぁ…」


提督「その事で心配をかけてすまなかった。もう大丈夫だ」


朝霜「ほんとかよぉ…」


提督「霞に頼り過ぎていたんだ。これからは頻度を落とす」


朝霜「そんな事してパパは大丈夫なのか……?」


提督「大丈夫だ。心配しなくてもいい」

提督「ママに甘え過ぎるのは良くない。それがよーく分かったんだよ」


朝霜「でもパパのメンタルがよぉ」


提督「…それについては俺に考えがあるんだ」


朝霜「んぇ…?」


提督「今夜一緒に龍驤と……」


朝霜「ママと……?」

ーー夜


龍驤「朝霜をママにするのは失敗やったか。それはしゃーないとして…なんで二人で準備しとるんや!」


提督「これは俺から言い出しんだ」


龍驤「司令官が!?」


朝霜「親子三人で仲良くだってよ!」


龍驤「そんなんウチがイジメられるだけやろ!結果見えてんねん!」


朝霜「そう言わずにな?」


提督「仲良くしようじゃないか」


龍驤「これはアカン……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー翌朝


提督「朝か……」


龍驤「」びちゃっ


朝霜「んん…」


提督「昨日は少し張り切り過ぎたな…龍驤は朝から風呂に入れないとな」


提督「龍驤は色々な液まみれで朝霜にはベニ…バン」


提督「とても普通の親子とは言えないが……こういう形があっても良いだろう」


龍驤「」どろぉ


朝霜「んぁ…」


提督「……とりあえずは龍驤を風呂に連れて行こう」

ーー風呂


龍驤、榛名「「ふぇぇぇ……」」


提督「そっちもだったのか」


霞「そうよ、少し頑張り過ぎちゃったの」


提督「二人とも暫く風呂に浸けておけば治るだろう」


霞「そうよね」


提督「なぁ霞…」


霞「朝から?仕方ないわね…」


提督「そうじゃない、榛名の事でだ。霞に甘え過ぎてすまなかった。そのせいで榛名が出て行くところだった」


提督「俺はなるべく霞ママを頼らない。俺は俺でなんとかしていく」


霞「安価」


下1~3高コンマ 霞の台詞や行動などを

霞「辛くなったら私がいる。そう心に留めておいてくれたら十分よ」


提督「辛くなったら手遅れじゃなかったのか?」


霞「ふふ、そんな事が言えるなら暫くは大丈夫そうね」


提督「…ありがとう。霞のお陰でかなり元気になれた」


霞「朝潮の事も吹っ切れて良かったわね」


提督「……気付いていたか」


霞「分かるわよ、だって司令官のママだもの」


提督「もう大丈夫だ。迷惑をかけることはもう無い…はず」


霞「朝潮の月命日の度に私に甘える絵が見えるわね」


提督「……」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


ズズズズズ……


信濃「目標の殲滅を確認しました」


大和「新型艤装の威力、流石です」


信濃「まだ威力は出ます。今回は模擬戦ということでセーブしました」


大和「これでも抑えているんですか…」


信濃「大和さんの為なら全力を出します。いつでも信濃をお使い下さい」

老幹部『新型艤装の試射は見とったぞぃ』


大和「これでまだ最大威力では無いそうです」


老幹部『そうじゃろうな。そいつの威力はそれくらいでは無いじゃろう』


大和「これが荷電粒子の威力…」


老幹部『核を使い粒子を強制的に加速。それを放出することにより凄まじいえねるぎぃ砲となっておる』


大和「大本営はこんなものを作っていたんですね…」


老幹部『このサイズであの威力。侮れんのぅ』

老幹部『これを量産されてはたまったものでは無い。試作機を奪取できて良かったわい』


大和「大本営に設置されている八島も原理は同じなんですよね?」


老幹部『あれは凄まじいという言葉では足らん。あのサイズの荷電粒子砲は全てを壊す』


大和「八島は大本営の敷地内に設置されていて、地下に核施設があります」


老幹部『あの施設はまずい。下手に壊せば日本の半分は被曝するの』


大和「簡単に壊せないものを作るだなんて性根が腐ってます」


老幹部『大本営はあれを抑止力としたいんじゃろうな』

大和「それでも壊さない訳にはいきません。もう一度あれが照射されればいくらこの施設といえども持ちません」


老幹部『連中の八島は一度大気圏近くまで撃った後、目標に向けて落ちてきよる。放射線状に撃つということじゃ』


大和「あんな軌道を取られてしまっては迎撃は不可能です」


老幹部『そもそも荷電粒子砲は物理的に防げん。じゃから脅威なんじゃ』


大和「信濃さんを上手く使っていくしかありませんね」


老幹部『ふむ…それしかないのぅ』


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「……ダメです」


大和「やはり槍は来ないんですか」


信濃「前に使って誰かに弾かれた後…そこから使えなくなりました」


大和(大和が洗脳してからですね…)


信濃「反応が無いだけじゃなく来ないなんて…こんな事は今までありませんでした」


大和(あの時から信濃に槍の資格が無くなったのだとしたら、既に別の人の手に渡っているのかもしれません)


信濃「大和さんの力になりたいのに…」


大和「大丈夫ですよ。貴女は大和達の力になってますよ」

信濃「でも私は大和さん……の為…?」


信濃「大和……?大本営では無く………?」


大和「もう時間ですか」


信濃「私は大本営の…切り札として……」


大和「信濃さん。こっちを見て下さい」


信濃「あ……」


大和「信濃さんは大和達の味方です」キィィィン


信濃「私は……大和さんの…」


大和「そうです。大事な仲間ですよ」


信濃「そう…ですよね……」

信濃「そんな当たり前のこと…なんで私…」


大和「少し疲れているんですよ。お休みになって下さい」


信濃「分かりました……」フラフラ


大和「大和の洗脳は長期間持ちません。信濃さんの様子はよく確認しておかなければいけませんね」


大和「大本営がここを嗅ぎ付ける前に手を打って…信濃さんも処分するべきですね」


大和「信濃さんは研究員の方達が新型艤装の解析が済むまでの付き合いです。それまで持てば良いでしょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府

由良「私に何の用」


深海綾波「あの、これ……何か分かりますか?」スッ


由良「これは槍。使用者を自ら選ぶ精神の宿った武器」


深海綾波「これは組織の跡地を調査してる時に見つけたんですけど…」


由良「なら貴女が選ばれたのね」


深海綾波「いやいやいや無理ですって!!とんでも超人バトルなんかできません!!」


由良「やらなければいけないの」


深海綾波「嫌だぁぁぁ…!」

由良「その槍が指し示す所に何かがある。恐らく組織の何か」


深海綾波「無理ですってぇ!!」


由良「…やりたくないのね」


深海綾波「はい!!絶対嫌です!」


由良「そう…」ガシッ


深海綾波「ぐぇ!?」


由良「なら殺して貴女から奪う」


深海綾波「ぐぎぎぎ……!首…が…はっ……!!」


由良「本気よ」ギリギリ


深海綾波「ひ……ぎ……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ブゥン


由良「ぐはっ…!」バキッ


深海綾波「はぁ…はぁ……私を守ってくれた…?」


由良「ぐ……げぼっ…!」ビチャッ


深海綾波「血吐いてる!?そんなに強かったんですか?」


由良「ち…違う……この槍な…邪なるものを……げばっ…!」


深海綾波「大ダメージじゃないですか!早く手当てを!!」


由良「ぐぁぁ…!」ガクガク

深海綾波「…ちょっと待って下さい。由良さんの見た目は確かに深海棲艦です。でも私もそうですよ!?」


深海綾波「私は単に綾波に寄生しただけの存在です。由良さんより存在は邪ははずです!」


由良「ち…が……う……」


由良「私は……貴女とは…………違う…」


深海綾波「何が違うっていうんですか!?」


由良「私は………魂が…」


深海綾波「なに!?」


由良「私は…殺し過ぎたから……」


深海綾波「声が小さくて聞こえませんよ!?」


由良「………ぁ」ベシャッ


深海綾波「ちょっとちょっと!衛生兵は!?医務担当はどこですか!?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

黒潮「なんや、誰が叫んどんよ?」ガチャ


深海綾波「あ!ちょうどいい所に!」


黒潮「な…!?」


深海綾波「この方の手当てをお願いします!傷自体は浅いんです!」


黒潮「これを…アンタが……?」


由良「ぅ……」ピクッ


深海綾波「あ…!これには深い訳があって……と、とにかくお願いしますね!」ダダダ


黒潮「アイツ……由良をやりに来とったんか…?」

ーー


提督「あの由良が一方的にやられたのか」


龍驤「ほなあの綾波は裏切ったってことでええんやな」


黒潮「そもそも仲間かどうか怪しかったで。本性表したってとこ違うか」


提督「由良は怪我は浅いがダメージが相当大きいそうだ。暫くは動けないらしい」


龍驤「両足骨折してた時よりも重傷なんか…」


黒潮「あの綾波は変な槍を持っとった。もしかしたらそれの仕業かもしれん」


提督「レ級にも知らせておこう。深海棲艦同士で解決してくれることもあるだろう」

深海綾波「うううう…!なんで私なんですか!こんな事をしたかったわけじゃないのに!」


グググ…


深海綾波「う…!右腕が槍を握り締めてる……!」


深海綾波「綾波はやれと言いたいんですか!?」


ヒュンッ……


深海綾波「うううう…!私は危険な事はしたくないのに……!」


深海綾波「……分かりましたよぉ!大本営に組織の場所をリークします!」


深海綾波「前の八島照射から殆ど変わってないみたいですけど、なら地下ですよね!」


深海綾波「もう……!自分から危険な事はしたくなかったのに!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

「組織がまだ動きがあるだと!?」


「八島の攻撃は的外れだったのか?」


「第二射の準備に入る。異論は無いか?」


「異論なし」


「今度は息の根を止めてやるぞ」

深海綾波「これで良かったんですか……?大本営は再び組織への攻撃を開始するみたいです…」


ギギギッ


深海綾波「え、うわ…!」


ビュンッ


深海綾波「飛んでいっちゃいました…なんなんですかあの槍は…」


深海綾波「とにかく…私の役目は終わりですよね。これで後はいつも通りに……」


ピピピピ…


深海綾波「呼び出し…一体誰からですか?やっと平凡な毎日に戻れるんです、無視を…」


深海綾波「あ……これは無視できないやつだ…」

ーー

レ級「よぉ綾波。あたしの仲間に手を出したみたいだな」


深海綾波「だから違うんですって!話を聞いて下さい!」


レ級「聞く価値もねぇ。覚悟しろ」ジャキンジャキン


深海綾波「艤装が変形!?なんですかそのトンデモなのは!?」


レ級「よりによって由良を狙うとはな。でも残念だったな、トドメを刺す前に誰かが来て」


深海綾波「由良さんに怪我をさせたのは事故なんです!お願いですから聞いて下さい!」


レ級「重力砲…発射」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

カッ!!


深海綾波「ふぇぇぇ……」バタッ


レ級「…ただ光っただけだ。重力砲は撃ってねぇぞ」


深海綾波「ぶくぶくぶく…」


レ級「それなのに泡を吹いて気絶…やっぱりコイツの力じゃねぇな」


レ級「黒潮が言ってた槍が怪しいな。それを今持ってねぇって事はもう変な事はできねぇだろ」


深海綾波「」


レ級「コイツはここで気絶させとくか。お前がやったんじゃなくても近くに居たのが悪いんだよ」

ーー大本営


「なんだお前は、見慣れない顔だぞ」


レ級「私は綾波の知り合いなんですけど…」


「あの綾波か…今ここには居ない」


レ級「待たせてもらっていいですか?」


「下手に動き回るなよ。綾波の客人と言っても容赦はしないからな」


レ級「分かりました」


レ級(せっかくここまで来たんだ、大本営に忍び込んで情報の一つでも持ち帰ろう)

レ級(どっかの誰かが新兵器がどうこう言ってたんだよな。何か危ないもんでも隠し持ってんじゃないのか?)


レ級(そんなすぐに分かる所にはねぇだろうけど、情報は欲しいな)


レ級(鎮守府と暁を守る為だ。少しくらい危険なこともしとかねぇと)


レ級(虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うんだっけか?なら入ってやろうじゃん)


レ級(あたしは綾波とは違う。ビビったりしねぇんだよ!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「う…………」フラフラ


レ級「なんだお前……じゃない。どうしたんですか?」


信濃「ここ…は………」


レ級「ここは大本営です。貴女は?」


信濃「私は…信濃…………」


レ級「信濃…提督の口から聞いたことがあるな」


信濃「ここは大本営……戻ってこれた…どこから……戻ってきたの…?」


レ級「記憶が曖昧なのか?何があったんだよ?」

信濃「私は……大和さん…?」


レ級「なんか様子がおかしいな。ここは誰かに任せるのが良いか」


スタスタ


レ級「ん……?」


大和「まさかあそこから逃げ出すなんて。洗脳だけでは限界があるんでしょうか?」


レ級「誰……ですか…?」


大和「肌の色まで変えて変装してるなんて、変わった深海棲艦ですね。大本営に何の用ですか?」


レ級「チッ……」

大和「どきなさい。貴女に構っている暇はありません」ギラッ


レ級「なんだよその剣…!」


大和「閻魔刀。大和と同じ名を持つ魔剣です」


レ級「何人切った?何人殺した?」


大和「貴女には関係ありませんよ」


レ級「人を切ることに躊躇がねぇのか?」


大和「ごちゃごちゃ五月蝿いですよ、貴女も閻魔刀の錆になりたいんですか?」ギラッ


レ級「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

レ級「…それは勘弁だな」


大和「なら消えなさい。ここは貴女のような低俗な種族が来る場所ではありません」


レ級「……」


大和「運が良い深海棲艦ですね、信濃がいなければ消していました。陸に居るレ級なんて虫を殺すより簡単です」


大和「もう邪魔は入りませんね。信濃、帰りますよ。私の目を見て下さい」


大和「……信濃!?」


信濃「……」ズォォォォォ

大和「なんですかその髪…!元々長い上に更に伸びて……!」


信濃「……」


大和「いつの間に槍を!?これが真の力……?」


信濃「……」


大和「…洗脳すれば関係ありません。信濃さん、私の目を……」


信濃「……」ズォッ


大和「え…」


信濃「……」ぐちゃ


大和「あ……あ"ぁぁあ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

信濃「……」ズブッ


大和「目……目が!!大和の…目を……!!」


信濃「ソレが無ければ……その力は…」


大和「よくも大和の片目を…!!」ブンッ


信濃「……」スッ


大和「消えた……!?」


信濃「片目で……距離間が分かってませんね……」ドスッ


大和「かは……っ!!」


信濃「心臓は……外しましたか……」

大和「その……槍は……邪なものしか…反応しないはず…!」


信濃「貴女は……邪悪では無いと…?」


大和「……お仕置きが必要ですね。覚悟しなさい」チャキッ


信濃「そんな手負いの状態で…勝てるんですか……?」


大和「大和を…舐めるな!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「何をしているんですか!!」


大和「!!」


「信濃さんが帰ってきた!」


「血を流してるのは…大和!?」


「随分前に脱走したあの大和!?」


「信濃さんが捕まえてくれたのね!」


信濃「ここは大本営……特務艦は何人もいる…」


大和「く…そ……が…!」

信濃「諦めなさい……その怪我では逃げられない…」


大和「最初からそのつもりで…!」


信濃「目を潰せば叫ぶ…胸を刺せば動けない……」


「大和!貴女を拘束する!」


「抵抗するな!」


大和「ふざけるな……!」ギラッ


「刀…?」


信濃「…まだ足りませんか」


大和「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「…貴女達、逃げなさい……巻き込まれる…」


「どういうことですか?」


「あんなにボロボロなのに?」


信濃「見なさい…」


大和「オォォォォ~~!」


「様子がおかしい…!?」


信濃「刀に…飲まれたのね…」


「あの!私達はどうすれば!?」


信濃「逃げて……」


「…了解です」

大和「逃ガす…カ……!」ジャキッ


「こっちを向いた!」


信濃「巻き込むわけには…いきません…」ビュンッ


大和「グ…ガ………!」


ガシャーーンッ!


「大和さんごと飛んで行った!?」


「あの槍…それに信濃さん……」


「…今は信濃さんが帰ったことだけを報告しておきましょう」


「それで良いんですか?」


「あの戦いは邪魔してはいけない。巻き込まれれば命は無いわ」

ーー


信濃「ここなら……誰にも迷惑は…かからない…」


大和「おぉアぁァァァ…!」


信濃「それが大和の…成れの果て……あの大和の…」


大和「ガぁぁぁぁァ…!」ビュンッ


信濃「……」ガキィン


大和「グぅ……!」


信濃「次元斬……残念ですが…私には当たりません…」


大和「がァァァァーーー!」


信濃「大和……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「……」ドスッ


大和「オ…」


信濃「この槍は……邪なるものを貫く…」


信濃「大和が持っていたのは魔剣……つまり…」シュオォォ


信濃「その剣に飲まれた貴女は完璧に邪な存在となった」


大和「……ぉ…オ…」


信濃「私も槍に支配されていた。そうしなければ洗脳から抜け出すことはできなかった」


信濃「でも私と貴女は違う。闇の道に落ちた大和とは違うのよ」


大和「や……ま……と…」


信濃「…孤独な最後ね」

信濃「組織では世界の均衡がどうとか言っていた。でも貴女の考えは違ったわよね」


信濃「貴女は大本営を潰すつもりだった。史実の大和の恨みを晴らすため…だったかしら?」


大和「ォ…………」ザザ…


信濃「貴女が大和を名乗るなんて烏滸がましいのよ。塵となって消えなさい」


大和「……」ザ……


大和「」サラサラ…


カランッ


信濃「この魔剣も使い道を間違えなければこんな事にはならなかったのに。魔剣といえども使い手が正義なら問題は無い」


信濃「私の元に来なさい。ヤマト」


ズ…ズズズ……


信濃「…そう。貴方も貴方なりに大和を気に入っていたのね。なら閻魔刀とは呼ばないであげるわヤマト」パシッ


信濃「大和を消したとはいえ、組織はまだ脅威の存在。早く消すべきね」


信濃「八島を使う必要は無い。私が……仕留める」


信濃「覚悟しておきなさい…」


ーー

明日ない分今日多目に更新。遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー

龍驤「傀儡の大群が攻めてくるって!?」


長門(どうやらそのようだ)


提督「この鎮守府が狙われる理由はなんだ?」


長門(特定の鎮守府を狙った訳では無い。手当たり次第といったところだ」


龍驤「もう傀儡が実戦配備されとるんか…」


長門(いや、まだその段階では無いそうだ)


提督「それなのに大規模な進軍を?」


長門(組織の思惑があるようだ)

長門(大本営は組織の脅威であった大和を仕留めたそうだ。これによりかなりの弱体化が予想される)


提督「今攻めてこられるとマズイということか」


長門(組織に矛先が向かないように各鎮守府を傀儡で襲わせる。大本営の意識を組織の掃討から遠ざけたいんだ」


龍驤「こっちにはどれくらいの傀儡がくるん?」


長門(分からない。鎮守府を全滅させてくるような量を送り込んでくる可能性はある)


提督「由良はまだ戦えない。その中で傀儡の相手をすることになるのか…」


龍驤「それでもウチらは事前に知ることができた。今からでも対策はできるで!」


長門(私も全力で戦うぞ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

夕立「断るっぽい」


白露「なんでさ?この鎮守府が傀儡に襲われるんだよ?」


村雨「どれくらいの量がくるか分からないから戦力はあった方がいいの」


春雨「お願いします…」


夕立「ここの奴らに協力する理由が無いっぽい」


駆逐水鬼「僕達がお世話になってるんだよ。それは理由にならないかな?」


夕立「ならないっぽい」

白露「私達がやられちゃってもいいの?」


夕立「ここの連中が死んでも白露達は死なないぽい。そんなんじゃ特務艦はできないっぽい」


村雨「そう…だけど……」


夕立「夕立は帰るっぽい」


春雨「そこをなんとか…」


駆逐水鬼「僕が頼んでも無理かな?」


夕立「それとこれとは話が違うっぽい」

白露「どうしても無理なの?」


夕立「無理というかやりたくないっぽい」


村雨「……仕方ないわね」


春雨「夕立姉さんが居ないとなると…」


駆逐水鬼「かなり厳しいけど、なんとかするしかないよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー某所


『ヤマトがやられたのは本当なのか?』


老幹部「残念ながら事実じゃのう」


『あのヤマトが…』


『代わりの駒は無いのか?』


老幹部「大和まで強いのはおらん。傀儡の方がマシじゃ」


『ハヤシモ…か?それはどうした?』


老幹部「あれは処分も考えとった。強かったが儂達の事を分かってはおらんかった」

『これからどうするんだ?』


老幹部「とりあえずは傀儡を使って鎮守府を襲わせる。その間に立て直しぢゃな」


『時間稼ぎか』


老幹部「現状それしか打つ手がないんじゃ。八島の第二射を考えるとここから撤退も考えとる」


『次の候補地は?』


老幹部「ロシアの方じゃな」


『あそこか…』


『傀儡を使うと言っていたが量産体制は整っているのか?』


老幹部「そこは問題ない。精度にはまだ不満と不安があるがの」


『量だけは作れるということだな』

老幹部「研究員や施設は動かす準備はできとる。じゃが施設はここにあった方が都合が良いのじゃろう?」


『その国は平和ボケした国だ。それ以上条件の揃った国は無い』


『ヤシマの破壊は不可能なんだな?』


老幹部「無理じゃ。それこそ世界の均衡が保たれん」


『破壊しても脅威、破壊しなくとも世界を脅かす…厄介な存在だ』


老幹部「儂に組織を動かす決定権は無い。出資者達で決めてくりぇ」


『多数決で決めるか』


『共産主義者としては…』


老幹部「後はそっちでやっといてくりぇ。傀儡の量産で忙しいんじゃ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

雪風「傀儡の皆さん!雪風に着いてきて下さいね!」


「「「……」」」


雪風「この雪風が居れば少人数でも鎮守府を壊せます!全員ぶっ殺しましょうね!」


「「「……」」」


雪風「返事が無いのはやっぱり寂しいですね…」


雪風「でも老幹部さんがお困りなんです!雪風が助けられるのならお助けしたいんです!」

雪風「雪風の戦闘能力は大したことはありませんが、私が居れば攻撃はほとんどクリティカルになります!」


雪風「頭が足りてない傀儡の皆様でも攻撃さえすればいいんですよ!」


「「「……」」」


雪風「命乞いする奴も全員皆殺しです!提督や人間、深海棲艦も殺して下さい!」


雪風「それではまずはあの鎮守府です。皆さん行きますよ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


五月雨「長波がやられた!!やっぱりあの傀儡が攻めてきてやがる!!」


島風提督「どうしてここが…」


五月雨「こんな時に武蔵は何してんだよ!このままだとこっちは全滅だ!」


島風提督「そんな事はさせるか!」


五月雨「だけどどうしようもねぇんだよ!!こっちの攻撃が全く当たらねぇんだ!!」


島風提督「運が良いというレベルじゃない…」

五月雨「…狙いはさみだれか」


島風提督「なんとしてもあの子は守る」


五月雨「チッ……島風!」


島風「本当に私が…?五月雨はお母さんなんだよ?」


五月雨「お前の速さなら振り切れる!攻撃する必要はねぇ!」


島風提督「俺と五月雨の子を頼む。島風にしか頼めないんだ」


島風「で、でも……」

「ーーー!ーーー…」


五月雨「次は…大鳳が………」


島風提督「もう限界だ。早く避難してくれ」


島風「でも…!!」


五月雨「いいから早く行けってんだよぉ!!」


島風提督「島風!!」


島風「う……うううううぅ~~!!」ダダダッ


五月雨「…行ったか」

五月雨「おいクズ、どうやらここまでだな」


島風提督「そのようだな…」


五月雨「死んだら間違いなく朝潮に殺されるな」


島風提督「死んだ上でまた殺されるか」


五月雨「覚悟……してたつもりだったけどよ。いざとなったら…」


五月雨「死ぬって…こんなに怖いもんなんだな……」


五月雨「これを…こうなるまで朝潮を追い詰めたんだ。この罪は重い」



島風提督「重いなんて言葉じゃ足りないだろうな」

五月雨「……最後、お前と居れて良かった」


島風提督「俺もだ」


五月雨「そっち…行っていいか?」


島風提督「あぁ」


五月雨「……」


島風提督「……」


五月雨「向こうに行っても…一緒になろうな」


島風提督「愛…して……」


五月雨「そんな言葉吐くな。お前に似合わねぇよ」


島風提督「…こんな俺の側に居てくれてありがとう」


五月雨「ま…そこそこ楽しかったぜ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

(……ないで…)


五月雨「なんだ?まだ死んでねぇのに幻聴か?」


(諦めないで……もうすぐ…)


島風提督「…俺も聞こえた」


五月雨「なんだ?どこの誰だよ?」


島風提督「直接脳に語りかけてきてるのか?」


(長波さんも…大鳳さんも…死んではいません……)


五月雨「お前は誰だ!?」


(私は…さみだれさんと同じ存在……潜水艦の…そうりゅうです…)


島風提督「あのそうりゅうか…?」

そうりゅう(お二人は私が回収しました…致命傷を負っていますが…まだ助かります…)


五月雨「待ってろって行ってもお前…もうそこまで傀儡が来てんだぞ!?」


ドォォォォォォォン…


島風提督「この音は…?」


そうりゅう(傀儡を一つ…やりました……この調子でいけば…助けられます…)


五月雨「なら早く助けてくれよ!!」

そうりゅう(私が行くまで…耐えて……一人…艦娘がそっちに…)


島風提督「艦娘だと!?」


そうりゅう(私でも止められません…逃げ切って…)


五月雨「戦えばいいんだな!?」


そうりゅう(ダメ…彼女と戦ってはいけない……)


島風提督「生きる希望があるならそれに縋ろう。俺達は逃げれば良いんだな?」


五月雨「さみだれは逃げ切っただろ。なら全力で逃げてやるよ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

雪風「足跡が二人分…ならこっちに逃げたということですね」


雪風「いくらバカな雪風でもこれくらい分かります!こっちに逃げたんですね!」


雪風「雪風、人を殺すのが大好きです!今日も早く殺したいんです!」


雪風「二人なら二回殺せるんですよ!凄くお得です!」


雪風「あ!扉が開いてる!やっぱりこっちに逃げたんです!」


雪風「これなら雪風の運に頼らなくても分かります!早く捕まえたくってウズウズしてきました!」


雪風「さぁ、どこまで逃げたんですか!?」

ーー

五月雨「逃げ切れた…のか?」


島風提督「分からないが…追いかけてはきていないな」


五月雨「逆の方向に痕跡を残す…あれくらいしかできなかったけどなんとかなったみたいだな」


島風提督「ギリギリのところだったんだろうな」


そうりゅう「お二人がご無事で良かったです…」


五月雨「助かったぜそうりゅう。いや、そうりゅうさんか」

そうりゅう「貴方の鎮守府の艦娘さんは全員回収しました。もう大丈夫です」


島風提督「島風はどうした?」


そうりゅう「ここから離脱しています。どこに行ったかまでは分かりませんが、無事なのは間違いありません」


五月雨「助かった……か…」


そうりゅう「向こうに気付かれる前にこちらも離脱しましょう。逃げ足ならこちらの方が早いです」


島風提督「頼む……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

少し難しいです


再安価 下1~3高コンマ お願いします

ーー


雪風「ぎぃぃぃぃーーーー!!」ドンドン


雪風「まさか罠に嵌められるなんて!あの鎮守府は既に無人でした!」


雪風「この雪風を……ぎぃぃぃぃ!」


老幹部『雪風君もう良い。目標は達成じゃ』


雪風「黙れクソジジイ!こっちは人を殺せると思ったから協力してやったんだ!」


老幹部『大本営の防衛ラインを一つ壊滅できた。これで当分は大丈夫なんじゃ』


雪風「黙れ!こっちは…ようやく殺せると……!」


老幹部『残念じゃが雪風君が連れていた傀儡は全滅じゃ。もう戻るしかないんじゃよ』


雪風「あの役立たず共がぁぁーーー!」ダンダン

老幹部『怒る気持ちはわかる。じゃが運を使わなかった雪風君も…』ブツッ


雪風「…………」


雪風「殺してやる」


雪風「こうなったら誰でもいい。殺さないと気が済まないんだよ」


雪風「そうしないと頭が疼くんだよ……!!」


雪風「誰かを殺すとこれは治る。そうするしか…ないんですよぉ!!」


雪風「誰でもいい…頭痛薬代わりにして…」


雪風「ふ…ふははひひ……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃が洗脳されていた時に組織で雪風と会っているはずなので、また違う結果になると思います


再安価 下1~3高コンマ お願いします

ーー

老幹部「やれやれ、雪風君も早霜と同じか…また処分しなければならんのかのう」


老幹部「その時は頼まれてくれるか若葉よ?」


「……」


老幹部「大和亡き今、お主が動かなければいけない時は来るぞぃ」


若葉「また…この手を汚せというのか」


老幹部「早霜より簡単じゃ、頼むぞぃ」


若葉「…………」

ーー

五月雨「なんだよここは…」


ビスマルク「貴女のお仲間はあそこで寝てるわよ」


島風提督「これは…」


そうりゅう「整備士さん、後はお願いしますね」


男「ありがとうそうりゅう君」


五月雨「待て、どういうことか説明していけよ!」


男「その必要は無いかな」


島風提督「どういうことだ?」


男「うん、自分の胸に聞いてみて」


島風提督「……」

旗風「整備士さん大鳳さんが…」


男「わかった、そっちに行くね」


五月雨「どういうことなんだよ…」


男「艦娘を簡単に売ったりする人達とは会話をしたく無いんだ」


五月雨「テメェ…あの鎮守府と知り合いか」


男「嫌なら出て行っていいよ」


島風提督「……大鳳達を治してやってくれ」


男「もちろんそのつもりだよ」

男「貴方と五月雨さんを助けたのは偶々。そうりゅう君が来なかったら助けて無かった」


五月雨「…随分な偽善者だな」


男「うん、人でなしに言われても全く響かないよ」


島風提督「……」


神風「そういえば吹雪さんは大丈夫なのかしら」


ビスマルク「提督、大丈夫なの?」


男「吹雪なら大丈夫。簡単にはやられないよ」

深海提督「吹雪はあの鎮守府を助けに行ったんだ」


五月雨「テメェは…深海提督!!」


島風提督「あの鎮守府…?」


深海提督「貴方が売った朝潮が着任した鎮守府だ」


五月雨「あのカタワ龍驤の…!」


男「あの鎮守府は随分と被害が出てしまっただろうけど、誰も死んではないと思う」


ビスマルク「そうなればここに戻ってくるものね」


神風「どうか被害が少ないことを祈っていましょう…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府、近海

皐月「吹雪が来てくれて助かったよ。僕達だけじゃどうなってたか…」


吹雪「間に合って良かったです。ギリギリでしたね」


皐月「傀儡は全部倒したけど、まだ残ってるのが居るかもしれないから一応調査しとこう」


吹雪「ソナーの展開もお願いします」


皐月「おっけー!任せといて!」

吹雪「……あの洞窟、何か居ます」


皐月「あそこは…」


吹雪「何かあるんですか?」


皐月「昔龍驤さんと駆逐棲姫が出会った洞窟で…奥まで広がってるの」


吹雪「そこに逃げ込んだ個体がいるかもしれませんね」


皐月「探照灯の用意はしてきてるよ」


吹雪「…お願いします」

皐月「誰!?抵抗するなら攻撃するよ!」ピカッ


「あ……」


吹雪「子ども…ですか?」


「艦娘のお姉ちゃん!早く島風ちゃんを助けてあげて!」


皐月「島風?」


吹雪「う……!!」


皐月「何か見つけたの?」


吹雪「あの子の隣に…光を当ててみて下さい」


皐月「……」ピカッ

ーー足りないもの鎮守府


龍驤「……そうか。あの鎮守府の島風か」


皐月「うん…」


提督「ならあの子はさみだれということになるな」


皐月「多分…あの子を庇ったんだと思う。そうじゃないと背中にあんな傷は付かないよ」


龍驤「酷い状態やったんやろ?」


皐月「背骨が見えてて……内臓も後ろから飛び出してた…」


提督「……そんな状況でもさみだれを守ろうとしたのか」

龍驤「さみだれの親…島風提督と五月雨はどうなったかは分からん」


提督「あの鎮守府は壊滅。所属している艦娘の安否も分からない」


皐月「島風の死体…返してあげたいね」


龍驤「壊滅したのはさみだれに伝えるにはまだ早いやろうな」


提督「落ち着いた時…話す必要があるな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

吹雪「島風ちゃんの死体は私が運びます」


龍驤「整備士さんの所に行くんやね…」


提督「死体が蘇る訳では無いんだろう?」


吹雪「ここに置いておくよりは良いと思います」


龍驤「…そうやね。さみだれに見せてしまうとショックやろうからね」


吹雪「さみだれちゃんの面倒は見てくれますか?」


提督「任せてもらって大丈夫だ」


吹雪(司令官の所に島風提督が居る事は黙っていた方が良さそうですね。朝潮ちゃんの事もありますし…)


ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー


ライ「お疲れ様白鶴さん!なんとか前半戦は終わったわよ!」


白鶴「ふ…ふひゅ……」


ライ「話題のアーティストとか海外のバンドとかの演奏を生で見れて凄かったわね!」


白鶴「えへぇ……」


ライ「白鶴さんのMCも良かったわよ!私は裏で見守ることしかできなかったけど、十分できてたわ!」


白鶴「ふぇぇぇ……」


ライ「……白鶴さん!もうすぐ後半が始まるのよ!これからメインの人が続々とフェスで演奏してくれるのよ!」


白鶴「ぇぇ……」

ライ「まずいわね…白鶴さんなさっきので力を使い果たしたみたい」


ライ「気持ちはわかるわ。いきなり人前に出たと思ったら目の前に何万人もいるんだもの」


ライ「でも白鶴さんにはまだ仕事が残ってるのよぉ!」ユサユサ


白鶴「うへへへへ…」


「白鶴さ~んスタンバイお願いします」


ライ「ああっ!早くなんとかして白鶴さん!」


白鶴「ぅひ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ややこしいので再安価 下2 この後の展開などを

ライ「ここは私が気合いを入れてあげるしかないわね…お尻アンカーよ!」スッ


ライ「しっかり…しなさい!」バシーン


白鶴「はぅ!?」


ライ「白鶴さんのMCを、皆んな待ってるのよ!」バシーンバシーン


白鶴「はひぃっ!!」


ライ「これくらいでへばっててどうするの!白鶴さん!」バシーンッ!


白鶴「お…お尻……やめ…!」


ライ「なら早く立って!出番よ!」バシーン!


白鶴「あひっ!!」

ーー

白鶴「それでは後半戦といきましょう。皆さん盛り上がってますか?」


ワァァァァァァァァァ…


ライ「なんとか気合いも入って間に合ったわね。これで残りも安心ね!」


「なんだって!?」


ライ「なんだかスタッフさんが慌ただしいわね…何かあったの?」


「それが、あるバンドの乗った電車が遅れているんです…」


ライ「なんですって!?」


「あのバンドは今日もメインの一つなのに…!」

ライ「どうにかならないの?」


「バスに乗り換えてこちらに向かっているそうです。ですが演奏順に間に合うかどうか…」


ライ「前後のバンドがどうにかしてくれないの?」


「照明や音響の問題があります。用意してある曲以外はできません」


ライ「そうなのね…」


「また休憩というわけにはいかないし…」


「そうだ!ここには白鶴さんとライさんが居るじゃないか!」


ライ「へ!?」


「お願いします、バンドが来るまでの時間だけでいいのでなんとか場を繋いで下さい!」


ライ「えええ~~!?」


「お願いします!」


ライ「もう……そこまで頼まれたらやるしかないじゃない!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

~~~~

白鶴「さて、ここからは白鶴、まる。特別出張版と称しての公開収録になります」


白鶴「今日は公開収録ということでBGMはライさんの生鼻歌となっています」


ライ「フンフンフフ~ン」


わぁぁぁぁぁぁ…


白鶴「何か私が出てきた時より盛り上がってる気がしますが…それではまず最初のコーナーです」


ライ(その調子よ白鶴さん…頑張って!)

(もう大丈夫です!ありがとうございました!)


ライ(やっと着いたのね!白鶴さん、締めて大丈夫よ!)


白鶴「…それでは白鶴、まる。公開収録ここまでです。ツクオリフェス、最後まで盛り上がって下さいね!」


わぁぁぁぁ…!


白鶴「それでは続いてのバンドのお呼びしましょう!曲名は……」


ライ(白鶴さん、立派だったわよ!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

ライ「凄かったわよ白鶴さん!!台本なんか無くってほとんどアドリブだったのに完璧だったわ!」


「ありがとうございます!お陰で助かりました!」


白鶴「ふぇぇぇ……」フラッ


ライ「危ないっ!」


ナカチャン「おっとと…!」ガシッ


ライ「ナカチャンさん!」


ナカチャン「後は私達に任せて。ここから先はナカチャンの仕事!」


アンコール…アンコール……


ナカチャン「聞こえる白鶴さん?このアンコールは白鶴さんのお陰なんだよ」


「ナカチャンさんお願いします!」


ナカチャン「ナカチャン、アンコールいっきまーーす!!」

「白鶴さんは大丈夫ですか?」


ライ「気を失ってるけど大丈夫。怪我はしてないから」


「それくらい全力でやってくれたんですね…」


ライ「アンコールはMCが要らないのよね?」


「はい、こちらで休んでいて下さい!」


ライ「最初はどうなるかと思ったけど大成功ね。流石は白鶴さんよ!」


白鶴「うぅん……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

アンコール……アンコール……


ライ「ナカチャンのステージが終わったのにまだアンコールが止まない…?」


「白鶴さんは出れますか!?」


ライ「え…まだ寝てるけど…」


「皆さん白鶴さんを待っているみたいなんです!」


ライ「どうして…?白鶴さんは歌ってないのよ?」


「皆さん分かってるんです。今日の盛り上がりは白鶴さんが居てこそだったんです!」


「あのMCは最高でした!」


「白鶴さん!!」

「フェスのスケジュールに穴が開きそうなのを白鶴さんが埋めてくれたんです!」


「あのアドリブ収録は鳥肌ものでした!」


白鶴~~!
白鶴さーーん


ライ「ここまで声が…!」


白鶴「…皆が呼んでるのね」


ライ「白鶴さん!」


白鶴「…行きましょう。もう少し付き合ってくれる?」


ライ「もちろんよ!サポートはライに任せておいて!」


白鶴「うふふ…頼もしいわね。じゃあ行きましょう!」


ワァァァァァァァァァァァァァ…!!

ーー

「「「お疲れ様でした!!」」」


「ツクオリフェスは皆さんのお陰で大成功でした!スタッフさんの協力があったお陰で……」


「白鶴さんもう飲んじゃったんですか?」


ライ「違うの、もう体力の限界みたいで」


白鶴「ぷしゅぅ……」


「最後のアンコールも凄かったですもんね。一番力入ってた感じしてましたから」


「それにあのプレゼント!今日の衣装をあげるなんて…中々ありませんよ」


ライ「あはは……」

「本当にプレゼントするんですか?」


ライ「そうよ!応募してくれた人から抽選でプレゼントに代わりは無いわ!」


「それが人気の秘密なんでしょうね」


「白鶴さんは普段からこういう服を着て収録してるんですか?」


ライ「いつもは制服というか…髪型も違うというか……」


「制服?」


「ツインテも似合ってるのに?」


ライ「…まぁ色々あるのよ!」


「……ということで乾杯の音頭とさせてもらいました。それでは乾杯!」


「あ、乾杯……」


ライ「乾杯っ!!」

「白鶴さんは呑んでますか!」


ライ「残念ながら寝てるわね」


白鶴「ふが……」


「じゃあライさんは呑んでますか!?」


ライ「私はジュースよ!」


「飲めないんですか?」


ライ「飲めないというか…」


「まさか未成年なんですか!?」


「あの編集技術があって!?」


ザワザワザワザワ


ライ「え、あの……違うのよ…」

ライ(プロデューサーは居ないの!?私の正体ってバラしてよかったっけ!?)


「ライさん!もっと詳しく話しを聞かせて下さい!」


「僕も聞きたいです!どつやって白鶴さんをコントロールしてるんですか!?」


「あのラジオはどこから台本でどこからアドリブなんですか?」


ライ「あの、えっとぉ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ライ「そ……そういえば電車が遅れたって何かあったの?」


「そういや何だったんだろう?」


「事故じゃないとは聞いたよ」


「メンバーの遅刻でも無いって」


ライ(今の隙に席を離れて……)コソコソ


「…………」
「…………」


ライ「ふぅ…なんとかなったわね」

ーー

ライ「そろそろ帰った方がいいかもしれないけど…白鶴さんはまだ寝てるわね」


白鶴「ふごっ……」


ライ「帰りはタクシーかしら……」


ブブブブブ…


ライ「あ、ケイタイが…電源切るの忘れてたわ。フェス中に鳴らなくて良かったわ」


ライ「一体誰から……」


ライ「…………!!」


白鶴「うぅん……」

ライ「白鶴さん、白鶴さん!」ユサユサ


白鶴「ごぉぉぉ…」


ライ「緊急通信よ!この辺りに深海棲艦が出たらしいの」ヒソヒソ


白鶴「……!!」ガバッ


ライ「最寄りの鎮守府の艦娘は出払ってて、ここまで来るのに時間がかかるって!」


白鶴「ここには…民間人が……」


ライ「行くわよ!フェスを楽しんだ人達が私達が守るのよ!」

ライ「すいませんここで失礼します!」


「あ、白鶴さんが復活してる!」


「白鶴さん!せめて一杯くらい…」


白鶴「申し訳ありません、やることができましたので」


ライ「行くわよ!」


白鶴「早く行きましょう」


「用事ってなんなんだろ?」


「でもあの白鶴さんの顔…凛々しかったなぁ」


「いつもあんな顔をしてるのかなぁ…」

ーー

ザザザッ


ライ「敵は水雷戦隊みたいよ。重巡や戦艦は居ないって」


白鶴「なら私の艦載機で半分は蹴散らすわね」


ライ「大丈夫?かなり疲れてたみたいだけど」


白鶴「それはそれ、これはこれよ」


ライ「流石は白鶴さんね!」


白鶴「ライちゃん、勝つ必要は無いわ。こちらは空母と駆逐艦。援護が来るまで粘りましょう」


ライ「そうね!民間人に被害は出させないわよ!」

ナカチャン「アンコール会場はここですねーー!」


ライ「ナカチャンさん!?」


白鶴「どうしてここに?」


ナカチャン「電車が遅れたのは深海棲艦のせいなんだよー!」


ライ「そうだったの!?」


ナカチャン「あの電車は海沿いを走ってるの!それで深海棲艦の反応があったから発車を見合わせてたんだって!」


白鶴「そうですか…ナカチャンさんはそれを知ってここに残ったんですね」


ナカチャン「万が一来たらダメだって思ったからね!ここは鎮守府と鎮守府の間にあるから時間もかかるし!」


ライ「流石はナカチャン…!」

ナカチャン「白鶴さん!MCお願いしまーす!」


白鶴「…そうね、張り切ってやるわ」


ライ「アンコールの後にアンコールってあるの?」


ナカチャン「じゃあ私達だけでカーテンコールってことにしようよ!」


白鶴「いいわね、それ」


ライ「じゃあ私はアシスタントよ!」


ナカチャン「もちろんセンターはナカチャン!」


白鶴「……出撃!」

ライ「はい!」

ナカチャン「行っきまーす!」



この日数万人が熱狂したツクオリフェス。その裏では人知れず頑張った人が居た。
その同じ日、多くの人に知られずに戦った艦娘が居た。彼女らの頑張りは誰も知らない。知るのは深海棲艦のみであった。

彼女らの戦いは続く。海上でも戦場と言う名のスタジオでも……

物凄くキリが良いので白鶴編はこれで終わりです、遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー足りないもの鎮守府、工廠


さみだれ「ピンクちゃーーん!」ゴォッ


弥生「オ"っ!!」ドガガッ


北上「出た~さみだれ恐怖のタックル」


明石「全力ですからね…」


秋津洲「今日の弥生の飛んだ距離は新記録かも」


夕張「さみだれちゃん、まるで魚雷みたいな勢いですからね」


さみだれ「遊ぼ!遊ぼ!!」


弥生「ちょ……待って……」


さみだれ「早くして~~!」

夕張「島風提督はまだ行方不明のままなんですよね?」


北上「あの吹雪が島風の死体を持ってたって事は何かあるんだろうけど、こっちには何も言わなかったし」


明石「接近禁止が関係しているんでしょうか…」


秋津洲「子どもより体裁を気にするなんてアホな親かも」


北上「それ以外にも何かあるかもよ?まぁ子ども一人預かるくらいどうにかなるし、様子見だね~」


さみだれ「エクストリーム金太郎ごっこやろ!ピンクちゃん!」


弥生「わかったから…一旦離れて……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

シュール&バイオレンスな内容にドン引きする工廠組

ーー


さみだれ「ぐはは!この森は全て燃やし尽くしてやる!」


弥生「お止め下さい金太郎さん…!」


叢雲「あれは何をやってるの?」


北上「エクストリーム金太郎ごっこだってさ」


叢雲「はぁ?」


秋津洲「巷で話題のお伽系物語かも」


叢雲「何よそれ、アホなことしてるわね」


夕張「子どもの遊びなんですから」


叢雲「せっかく弥生と話しがしたかったのに、これじゃ無理そうね」

さみだれ「動物などいらぬ!この森には我だけがいればよい!」


弥生「このままではこの森が枯れてしまう…」


叢雲「とんでもない内容ね、金太郎が悪者じゃない」


北上「エクストリームだからね~」


明石「奇想天外です…」


叢雲「また様子を見に来るわ。弥生を独占されたらたまったものじゃないのに」


秋津洲「お薬飲んでるかも?」


叢雲「捨てたわよ」


夕張「もう…霞ちゃんに怒られますよ?」


叢雲「私の安定剤は弥生なの。素人は黙ってて」


北上「黙ってられないから注意してるんだけどなぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

さみだれ「はっ、しまった!役が一人足りない!」


北上「ならそこにいるポニテのお姉さんに頼んだら?」


叢雲「アンタね…」


さみだれ「メガネの艦娘ちゃん!こっち来て手伝って!」


弥生「叢雲…協力してくれない?」


叢雲「はぁ…………一回だけよ」


さみだれ「やったーー!」


秋津洲「以外と優しい所もあるかも」

叢雲「で、私は何役なの?」


さみだれ「喋る木!」


叢雲「木…?」


弥生「森を破壊する金太郎を…こらしめる木…」


叢雲「木が喋るの?」


さみだれ「喋るの!」


叢雲「木が金太郎をこらしめるって……」


弥生「とにかくやってみよう…台詞は適当でいいから…」


さみだれ「それじゃあ再開ね!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

思ったより役に大ハマリの叢雲

叢雲「…金太郎め、お前の存在を消してやる」


さみだれ「うぎゃーー!」


弥生「あぁ、金太郎さんが森の木に捕まった…」


明石「叢雲さんがさみだれちゃんを拘束してます…」


夕張「ひょっとして知ってたのかしら?」


北上「いや~たまたまじゃない?」


秋津洲「ならちょうど展開通りかも」

さみだれ「……」


叢雲「なに?さみだれが急にぐったりしたんだけど」


弥生「叢雲…そのまま上に掲げて…」


叢雲「さみだれを?……はい」スッ


さみだれ「破壊の限りを尽くし森の怒りを買った金太郎は、森の一部となり、全てが元通りになるまで死ぬこともできなくなりました……」


弥生「金太郎が壊した森は永遠に戻ることは無く、その森の奥からは金太郎の呻き声が聞こえるようになりました…」


さみだれ「おしまい……」


叢雲「……全く理解できないんだけど」


北上「エクストリームシリーズは理解しようとしちゃダメだよ~」


明石「真面目に読むと脳が疲れます」

さみだれ「メガネの艦娘ちゃんの木、中々良かったよ!」


叢雲「私である必要があった?」


弥生「うん…木っぽかった…」


叢雲「全く嬉しくない褒め言葉ね」


さみだれ「楽しかった!またやろうね!」


叢雲「はいはい…」


北上「じゃあそこまでにしといて~これから色々作業するし」


夕張「さみだれちゃんもここから離れて下さいね」


さみだれ「え~~!」


叢雲「ワガママ言わないのよ」

さみだれ「じゃあさみだれはどこに行けばいいの?」


弥生「それは…」


さみだれ「ここにはパパとママも居ないし…」


叢雲「……」


さみだれ「ねぇ、パパとママはどこに行ったの?いつ会えるの?」


明石「それは…」


さみだれ「早く会いたいな~痴女のお姉ちゃんも疲れて寝ちゃってから起きてこないし」


秋津洲「かも……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

叢雲「……私の部屋に来なさい」


さみだれ「メガネちゃんの?」


叢雲「言っておくけど面白いものは無いわよ」


さみだれ「行ってみたい!ピンクちゃんも一緒に行こ!」


弥生「うん…」


北上「やっぱいいとこあんじゃん」


叢雲「……ここの連中なら誰でもこうするでしょ」


北上「まぁね」

ーー

吹雪「司令官、ただいま戻りました」


男「お疲れ様、まずはゆっくりして」


ビスマルク「ソレはこっちで預かるわ」


吹雪「…お願いします」


神風「島風の遺体は丁寧に運んでくれたのね」


旗風「新しい傷は付いていませんね」

吹雪「五月雨さんと島風提督さんは?」


男「向こうで大人しくしてるみたいだよ。島風君が死んだのがショックだったみたいだね」


吹雪「そうですよ…島風ちゃんは司令官が助けてあげたのに……」


男「自分の命をどう使うかまでは決められない。仕方なかったんだよ」


吹雪「…はい」


男「それより吹雪、偵察してきた結果はどうだった?」


吹雪「隅々まで調べましたがあの鎮守府は大丈夫そうです。危険はありません」


男「本当かい?」


吹雪「傀儡にされた呂500ちゃんを処分しなかったのも向こうの提督が甘いからですね」


男「そういうことか、ありがとう」

男「ならさみだれちゃんを回収しても良さそうだね。敵意があるならそれを利用してくる恐れがあったけど、それも無いと分かった」


吹雪「親と子どもは一緒の方がいいですもんね!」


男「島風提督とあの提督が会えないのは少し手間がかかるね。接近禁止とは予想してなかったや」


吹雪「五月雨さん達が申請してそれが通ったみたいなんです。朝潮ちゃん関係で…」


男「そんなに隠したかったんだね。さみだれちゃんはいつか知ってしまうのに」


吹雪「それを先延ばしにしたかっただけなんでしょうか…」


男「加害者の気持ちは分からないよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

吹雪「なんとかなりませんか。あの提督はともかく、島風ちゃんは問題のある娘じゃなかったと聞きますけど…」

男「加害者の気持ちは分からない。けど人間的な行動なんだろうね」


吹雪「辛い事から逃れたい、逃げたいという感情ですね」


ビスマルク「提督!準備できたわよ」


男「ありがとう。じゃあ作業に入ろうか」


吹雪「五月雨さん達に島風ちゃんを返すんですか?」


男「それはしない。これからやることは僕の自己満足だよ」


吹雪「……」


男「さぁ、島風君の記憶を掘り起こそう」

吹雪(司令官の技術は凄まじいです。どこで身に付けたのは分かりませんが、全てを超越したような知識を身に付けています)


吹雪(私が知っているのは司令官が一度死んだ事。白血病だと言っていましたがそれ以上は知りません)


吹雪(私を救ってくれたのも司令官です。沈んでしまった私から記憶を取り出し、この体に入れてくれました)


吹雪(司令官は記憶をデータ化することができるんです)


吹雪(艦娘や深海棲艦にしかできないそうですか、それでも凄いことです。この技術を使ってビスマルクさんや神風さんもあの形にしてあげられたんです)


吹雪(深海棲艦の奇形だったビスマルクさん達から記憶を取り出して、司令官が作った傀儡…それにインストールする。その全てがとんでもない技術と知識の塊です)


吹雪(記憶を取り出すのもは死体からでもできます。腐っていたり時間が経ち過ぎたりすると難しいですが、状態が良ければできると言ってました)


吹雪(こんな技術を持っているから……司令官は命を狙われるんです)


吹雪(司令官はもう死んだことになっています。でも司令官はこうして生きてるんです!)


吹雪(私にできることは司令官を守ること。これが最善の方法か分かりませんが、これしか知らないんです)


吹雪(司令官は私が守る……!)

ーー

男「島風君の記憶と体のデータは取れた。後はもう大丈夫だよ」


ビスマルク「死体は島風提督に返すのね」


男「うん、渡してあげて」


旗風「どうしてデータを取ったんですか…?」


神風「そうよ、あの提督には島風は返さないんでしょう?」


男「今は、ね」


吹雪「じゃあ…」


男「あの提督が心から反省した時、島風ちゃんを返してあげようと思うんだ」


ビスマルク「そういうことだったのね」


男「まぁ人手不足だから手伝って欲しいっていうのもあるけどね」


旗風「早霜さんも帰ってきませんでしたしね…」

ビスマルク「あのソ連はまだ使えないわ。物覚えは悪いし不器用だし」


神風「出来損ないのスペアなだけはあるわね」


男「下手に治すとこっちに被害が出ちゃうからね。あれ以上良くできないんだ」


旗風「迷惑をかけないだけマシと思いましょう」


吹雪「司令官はこれから島風ちゃんを作るんですね?」


男「暫く離れられないから後はお願いしたよ吹雪」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

さみだれ「メガネちゃんの部屋面白かった!痴女より過激な下着もあった!」


弥生「あんなの見せて大丈夫だったのかな…?」


叢雲「下着を漁るコイツが悪いのよ」


さみだれ「ふんふふ~ん!」


弥生「さみだれ、機嫌良いね…」


さみだれ「うん!ここすっごく楽しいもん!」


叢雲「ここが楽しい?変な事を言うのね」


さみだれ「変かな?だってピンクちゃんとメガネちゃんが居るもん!」


弥生「楽しいなら良かったね…」

さみだれ「二人とも、手繋ご!」


叢雲「二人でってどういうことよ?」


弥生「さみだれを真ん中して…こうだよね」


さみだれ「うん!」


叢雲「これ……親子がやるみたいな…」


弥生「そうだね…」


さみだれ「わーい!楽しい楽しい!」


叢雲「子どもが居たらこんな感じなのかしら…」ボソッ


弥生「……ごめんなさい。弥生のせいで叢雲は…」


叢雲「…そうね。今まで気にしてなかったけど、これを体験すると少し複雑な気持ちになるわ」

叢雲「私は母親にはなれない。その原因を作ったのは弥生よ」


弥生「ごめんなさい……」


叢雲「…責任取りなさいよ」


弥生「はい……一生掛けて…償います…」


叢雲「あら、覚悟できてたのね?」


弥生「ずっと…そのつもりでした……」


叢雲「ならそれを早く言いなさい。私が不安定なの知ってたでしょ?」


弥生「ごめんな…」


さみだれ「ちょっと!喧嘩しちゃダメ!」


叢雲「はいはい…分かったわよ」


さみだれ「ピンクちゃんもメガネちゃんも仲良くね!」


弥生「はい……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

叢雲「…そういえばガングートの双子の艦娘の方はどうなのよ?」


弥生「艦種がフリゲート艦で名前は…ごるしこふだったかな?」


叢雲「随分と物騒な名前ね」


弥生「少し検査したらしいんだけど、今の時点で火力が戦艦並みだって…」


叢雲「まだよちよち歩きなのに?」


弥生「それが凄いの…人間の子の方はまだハイハイもできないんだよ…?」


叢雲「…異常ねそれは」

さみだれ「何の話してるの?」


弥生「貴女のお友達…」


さみだれ「私にお友達ができるの!?」


叢雲「ごるしこふよ。覚えておきなさい」


さみだれ「やったー!嬉しいな~!」


叢雲「そういえばさみだれも本当は立つのがやっとくらいの年齢なのよね」


弥生「これが…現代艦の力……」

北上「お二人さ~ん、一旦工廠まで戻ってきて」


弥生「どうして…?」


北上「吹雪から連絡が来て、さみだれを回収したいってさ」


叢雲「大丈夫なの?」


北上「それがさ、島風提督達全員生きてたんだって」


弥生「良かった……!」


北上「向こうは忙しいらしいからこっちが送っていかないといけないっぽいんだよね。その辺話すから大至急工廠ね~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー工廠


提督「吹雪が言うにはできるだけ艦娘は向こうに行く事は避けて欲しいそうだ」


龍驤「艦娘やと狙われる可能性があるのと、向こうさんの場所ば漏れるのが怖いそうや」


レ級「あたしはいいぜ」


潜水棲姫「私だと潜らないといけないからさみだれちゃんは運べないね…」


レ級「あたし一人だとキツイから時雨を連れて行くか?」


提督「そうするのがベストか」


龍驤「ほな時雨を呼んできて、準備が出来次第さみだれを送ったろ」

漣「待ってくれ、私が行こう」


提督「重巡棲姫がか?」


漣「漣に関する手紙を送るんだろう?なら私が行った方が早いじゃないか」


龍驤「そうやね…その場で治療か何かしてくれるかもしれんしね」


漣「漣が帰ってくるに越したことは無い。その男がどうにかしてくれるなら直接会っておきたいんだ」

龍驤「ほな向こうに行ってもらうのはレ級と時雨と重巡棲姫やね」


提督「吹雪にはそのように伝える。その間に準備をしていてくれ」


漣「了解した」


さみだれ「パパとママは向こうにいるの?」


弥生「そうだよ…」


叢雲「運んでる間大人しくしてなさいよ」


さみだれ「はぁ~い」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

道中「なんで尻尾ないの?触りたかったのに」とレ級に言うさみだれ

ーー海上


駆逐水鬼「僕とレ級だけでも良かったのに、どうしても行きたかったんだね」


漣「その男と一度話したかったんだ。漣の体を治した時に何かあったかもしれないしな」


駆逐水鬼「あるかもしれないね」


さみだれ「ねぇレちゃーん、なんで尻尾ないの?」


レ級「なんでって言われてもな」


さみだれ「レ級って尻尾あるんでしょ?」


レ級「そもそもあたしは純粋なレ級じゃねぇんだよ」


さみだれ「んんん~?」


レ級「多分さみだれには理解できないぜ」

駆逐水鬼「今のレ級って深海棲艦じゃないよね?」


漣「艦娘でも無いな」


レ級「そんなのどうでもいいんだよ。あたしには暁がいる。それで十分だ」


さみだれ「尻尾……」


レ級「諦めろっての」


駆逐水鬼「あ…あれじゃないかな?」


漣「あそこがそうなのか」


レ級「思ったより早く着いたな。もう少しだぞさみだれ」


さみだれ「はぁ~い……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

さみだれ「ママ!」


五月雨「元気にしてたか?」


さみだれ「うん!ピンクちゃんとメガネちゃんと仲良くなったよ!」


五月雨「それは良かったな」


駆逐水鬼「無事に送り届けたからね」


レ級「感謝しろよ?」


五月雨「当たり前だ、よく無事に送り届けてくれたな。感謝するぜ」


駆逐水鬼「僕達はさみだれを人質にとったりしないからね」


レ級「売り飛ばすこともしないぜ?」


五月雨「……悪かったよ」

駆逐水鬼「へぇ、艦娘を一人自殺に追い込んでおいてそんな態度なんだ」


五月雨「……」


レ級「お前が原因じゃないのは知ってるぜ。でも止めなかったのは同罪だ」


駆逐水鬼「君は止めることができたはずだ。それをしなかったのなら同罪だよ」


五月雨「わかってるっての……」


さみだれ「ママをいじめちゃダメ!」バッ


レ級「…子どもに救われたな」


駆逐水鬼「朝潮の事、忘れちゃいけないよ」


五月雨「当たり前だろ……」

漣「この奥に整備士の男が居るというのか…」


吹雪「久しぶりです…といっても覚えて無いんですよね」


漣「あの頃の私は不安定だった。目覚めたりそうでなかったりな」


吹雪「司令官が漣さんの体の中に何かいるって言ってのは貴女だったんですね」


漣「そうだな」


吹雪「……精神のサルベージ」


漣「できそうか?」


吹雪「分かりません。司令官に聞くしかありません」


漣「私としてはなんとしても帰ってきて欲しいんだ」


吹雪「私もです。せっかく体が治ってこれからっていう時だったのに…」

漣「これは何をしてるんだ?」


吹雪「…言えません」


漣「私の口は堅いぞ」


吹雪「すいません…」


漣「そうか、無理にはいい」


吹雪「今…作業中ですから気をつけてくださいね」


「おっとと…!」


漣「おい、大丈夫か」


タシュケント「あいたた…」

吹雪「タシュケントさん大丈夫ですか?」


タシュケント「また、やっちゃった…」


吹雪「気をつけて下さい。溢れると危険な薬品もあります」


タシュケント「わかってるんだけど…うまくいかなくて」


吹雪「少しずつ覚えていけばいいんですよ」


タシュケント「あ、支えてくれてありがとう。もう大丈夫だから…」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

漣「随分と頼りない奴だな。こんな奴に危ない薬品を運ばせるなよ」


吹雪「人手不足でして…」


タシュケント「自分でも役立たずなのはわかってるから…凄く危険な薬品は運ばないよ」


漣「自分の事が分かってるなら問題無いな」


吹雪「あはは…」


タシュケント「さて、作業の続きをしないと…」

漣「ぐ……!?」


吹雪「どうしたんですか?」


漣「う…ぐぐぐ……!」


タシュケント「胸を抑えてる…?」


吹雪「この?き方は痛いからじゃない。一体何が?」


漣「ぅ…………」ドサッ


タシュケント「えぇ!?倒れましたけど!?」


吹雪「とりあえず司令官の所に運びます!」

漣「……」ムクッ


タシュケント「あれ、すぐ立った…」


吹雪「もしかして何かの発作だったとか?」


タシュケント「こんな見た目だから何かあるのかも」


吹雪「とにかく一度司令官に診てもらいましょう。歩けますか?」


漣「……」


吹雪「重巡棲姫さん?」


漣「お…………お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

帰還してもうた

タシュケント「ひっ!?」


漣「お前……お前がぁぁぁぁ!!」


吹雪「重巡棲姫…?漣ちゃん……?」


漣「よくも私の大切な人を……!!」


タシュケント「へ……」


吹雪「…まさか!!」


漣「許さない……!!お前だけは殺してやる!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

吹雪「漣ちゃんやめて!そんな事したら貴女まで…、」


漣「うるさいっ!」バキッ


吹雪「うっ!?」


タシュケント「ひぃ……!」


漣「お前を殺すことだけを考えてた…!向こうでもずっと!」


タシュケント「たす…助けて……!」ずりずり


漣「死ねっ!あの子の仇!!」


タシュケント「うわぁぁぁぁーーー!」

吹雪「ダメですっ!!そんな事させません!」ガシッ


漣「離せ!離せよぉ…!!」


タシュケント「そもそも仇って…誰の……」


漣「忘れたのか!!あの子の頭を撃ち抜いたくせに!」


タシュケント「心当たりが…ありすぎて……」


漣「潜水新棲姫を殺したお前を許せない!!」


タシュケント「あ…………」


吹雪「心当たりがあるんですね…」


タシュケント「うん……私がやった…」


漣「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

吹雪「私が抑えてるのに…!もう持たない……!」


漣「ああああああ……ぁ…?」


タシュケント「へ…」


漣「あ"あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!痛い!痛いぃぃぃぃぃぃ!!」


男「できればこれは使いたくはなかったけど…仕方ないよね」


吹雪「司令官!」


タシュケント「そのスイッチは…」


男「艦娘を無効化するスイッチ。今の漣君にも効果があって良かった」


吹雪「漣ちゃんは…」


男「僕にできる事があるかもしれないね」

ーー

男「落ち着いてくれたかな?」


漣「殺す……タシュケント…!」


駆逐水鬼「漣…」


漣「うるさい!!お前達に私の気持ちが分かるのか!!大切な存在を殺した相手が目の前に居るんだぞ!!」


レ級「とにかく落ち着けって」


漣「暁が殺されても冷静でいられるか!?」


レ級「……」


漣「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


吹雪「…見てられません……」


男「気持ちが分かる、なんて安易な言葉は使えないね」

吹雪「そもそもタシュケントさんは依頼があって潜水新棲姫さんを…?」


タシュケント「ううん…完全に私怨。スペアの体をやられたからその復讐に…」


レ級「潜水新棲姫が?」


タシュケント「そう…過去に依頼を受けて、その代金でもらった金塊が核汚染されてて…」


男「ちょっと待って、その依頼を受けたっていうのはどういうこと?」


タシュケント「昔…潜水新棲姫から人間を殺して欲しいって依頼を受けたから…」


漣「!!」


レ級「おい…」


駆逐水鬼「どういうことなの?」

タシュケント「大本営の幹部の一人を殺す依頼で…」


漣「嘘言ってんじゃねぇーー!あの子がそんな事するはずない!」


タシュケント「嘘じゃなくて…」


吹雪「それでどうしたんですか?」


タシュケント「潜水新棲姫を殺しに行った時…これでチャラだって言ってた…」


タシュケント「私は間接的だけど一人殺した…タシュケントに殺されればプラマイゼロだって…」


レ級「……だから逃げなかったんだな」


駆逐水鬼「話を聞いて少しおかしいと思ったんだ。潜水新棲姫は逃げられる可能性があったんだ」


漣「嘘だ!嘘嘘嘘嘘!!」

タシュケント「私への依頼の為に金塊を掘り起こす時に被曝してて…もう長くないのは分かってた…だから私に殺された…」


漣「あの子は死ぬような被曝じゃなかったんですよぉーーー!!」


レ級「それを知らなかったのか、自分を気遣って症状を軽く言ってくれたと思ったんじゃないか?」


駆逐水鬼「あり得るかもしれないね」


漣「なんで……どうしてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


吹雪「司令官……」


男「安価」


下1~3高コンマ 整備士の台詞やその他起こったことなどを

出かける準備をしてくるよ

男「出かける準備をしてくるよ」


レ級「…逃げるしかないってか?」


男「そうじゃないよ。いくら僕でも無から有は作れないからね」


吹雪「司令官……」


男「そうだね、僕は説明する義務がある。代わりに頼めるかな?」


吹雪「分かりました…」


駆逐水鬼「どんな話を聞かせてくれるんだい?」


男「これは今日から遡って少し前の話になるんだ」

ーーーー

潜水新棲姫「ふぅ……ここか」ザバッ


ビスマルク「動くな」ジャキッ
神風「頭を撃ち抜くわよ」ジャキッ
旗風「抵抗しないで下さい…」ジャキッ


潜水新棲姫「安心しろ、武器は持ってない」


ビスマルク「分かりやすい嘘は止めなさい。非武装でここまで来れるはずないでしょう」


潜水新棲姫「嘘じゃない、好きなだけ調べてくれ」


神風「調べるまでも無いわ、ここで貴女は…」


潜水新棲姫「げ…げほっ……」びちゃっ


旗風「血……?」


潜水新棲姫「整備士に…会わせてくれ……」

男「どこで僕の事を知ったの?」


潜水新棲姫「呂500の会話を盗聴した」


ビスマルク「仲間内でよくそんな事ができるわね」


潜水新棲姫「それで…今日なら吹雪が居ないと知った。今ならここに来れると思ったんだ」


神風「吹雪はここに来る艦娘や深海棲艦は問答無用で葬ってた。でも私達が三人束になっても吹雪には勝てない」


旗風「それを狙ってここまで来たんですね…」


潜水新棲姫「こほっ……」


男「そこまでしてここに何をしにきたのかな?」


潜水新棲姫「私を……」


ーーーー

レ級「おかしくねぇか?その時に体を治したんなら体は治ってんだろ?」


男「違う、彼女はそれを望まなかった」


駆逐水鬼「潜水新棲姫は何をしに来てたの?」


男「自分の記憶を保存しておいて欲しいって頼みに来たんだよ」


漣「!!」


レ級「そんな事できんのか?」


男「僕ならできるんだ。記憶をデータとして取り出して保存する事ができる」

駆逐水鬼「じゃあ…」


男「あの時点の潜水新棲姫の記憶は僕が保存してる。その他にも体のデータもあるから傀儡としてあの時の潜水新棲姫の身体も再現できるよ」


レ級「さっき言ってたのはそれか」


男「うん、吹雪には傀儡を作る材料とかを調達してもらいに行ったんだ」


漣「あの子が……帰ってくる…?」


漣「私が愛した……潜水新棲姫が…!!」


男「彼女はこうなるのが分かっていたんだろうね。だから僕に記憶を保存して欲しいって頼みに来たんだ」

漣「早くして下さい!早く…!!」


男「でもね、彼女は一つ条件を付けたんだ」


レ級「あいつがか?」


男「漣達がここまで来て、自分の記憶が欲しいって頼みに来たら。もしくは復活して欲しいって言いに来たらこう言ってやってくれって」


漣「それはなんなんですか!?」


駆逐水鬼「潜水新棲姫はどんな条件を付けたの?」


男「安価」


下1~3高コンマ 整備士の台詞などを

男「再現したとしても私とは別個に切り離して接してくれ…って」


駆逐水鬼「つまり他人として扱って欲しいって事だね」


レ級「なんでそんな条件…」


男「自分には罰が下って当然だ。それくらいの事をしたんだって言ってたよ」


漣「……」


男「その約束が守れるなら彼女を再現する。どうかな?」


漣「お願いします……!断る理由がありません!!」

ーー


潜水新棲姫「……」ムクッ


潜水新棲姫「…そうか、私は死んだのか」


潜水新棲姫「体のダルさも無い。傀儡の体になっているな」


潜水新棲姫「そうか……私は死んだ…漣とも終わり…」


漣「……」


潜水新棲姫「む…………」


潜水新棲姫「……お前は駆逐艦か。ここはどこだ?とりあえずお前が所属している鎮守府に連れて行ってくれ」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

漣「……」


漣「…………!」


漣「………………っ!!」


潜水新棲姫「……」


漣「…初めまして!!駆逐艦漣と言います、こう書いて漣って読みますよ!!」


潜水新棲姫「変な字だな」


漣「これから貴女を私の鎮守府に案内しちゃいますぞ!!」


潜水新棲姫「頼んだぞ漣」


漣「!!!!」


潜水新棲姫「…どうした」


漣「なんでも…ありません……っ!!」


潜水新棲姫「……」


漣「もう一度名前を呼んでくれた…これ以上の幸せは……無い……!!」プルプル


潜水新棲姫(私は約束を守る。それがどんなに辛い事でも、受け入れなければいけないんだ)


ーー

良い安価が続いたと思います


コメントなどあればお願いします

ーー足りないもの鎮守府、書庫


北上「本は読んだら元の所に戻しといてよー」


潜水新棲姫「持って行ってはいけないのか」


北上「ダメだって言ったじゃん。ここには貴重な資料もあるんだよ」


潜水新棲姫「そんな話は初めて聞いた」


北上「……あっそ」


潜水新棲姫「どうやら私は読書という行為が好きなようだ。お前達に危害を加えない代わりにここの本を読ませてくれ」


北上「はいはい…好きにしてちょうだい」

潜水新棲姫「この辺りの資料も見ていいんだな?」


北上「だからそれもいいって。前にも…」


潜水新棲姫「お前とは初対面だろう。さっきから何を言ってるんだ」


北上「……」


潜水新棲姫「馴れ馴れしいのはどうかと思うぞ、私達とお前達艦娘は敵同士だろう。敵対するつもりが無いとはいえそれはどうだ?」


北上「アンタも頑固だねぇ……」


潜水新棲姫「何を言ってるか分からないぞ」


北上「……はぁ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣「ここに居たんですね、深海棲艦さん!」


潜水新棲姫「…艦娘か」


漣「一緒に食事にしましょう!ここに居るなら皆さんと仲良くならないといけません!」


潜水新棲姫「いい、遠慮しておく」


漣「そう言わずに、ね?間宮さんのご飯は美味しいですよ!」


北上「間宮さんも変な時間にご飯作ったら面倒臭いじゃん?だから皆と同じ時間で食べてよ~」


潜水新棲姫「…分かった、連れて行ってくれ」


漣「はい!この漣にお任せ下さい!」

ーー食堂


潜水新棲姫「どうすれば飯は出てくる」


漣「あそこにメニューがありますでそ?その中から食べたいものを間宮さんにオーダーして下せぇ!」


潜水新棲姫「分かった」スタスタ


漣「……ふぅ」


龍驤「大丈夫か漣?」


提督「無理はしなくていいぞ」


漣「無理なんてしてません。あの深海棲艦は漣が保護したんですから、責任持って面倒見ますよ!」


龍驤「……そうか。変なこと言うてごめんな」


漣「いえいえ、大丈夫ですぞ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

暁「ねぇ漣…平気?」


漣「何がですか?漣は絶好調です!」


暁「……」


漣「ご飯も食べて、元気モリモリご飯ぱわぁですよ!」


暁「無理しないで漣……」


漣「無理なんかしてねぇですって!」


暁「そんな泣きそうな顔しながら言っても説得力無いわよ」


漣「……」


暁「私が漣の立場なら自我を保てる自信が無い。あんなに近くに居るのに触れ合えないなんて私には無理よ」

暁「私も漣も深海棲艦を愛してしまった。それだけでも他の人達とは違う道が待ってる」


暁「その上……他人のフリをしなくちゃいけないなんて…」


漣「貴女が何を言ってるか分かりません。私の愛したあの子は殺されたんです」


暁「漣…!」


漣「二度とその事を口にしないで下さい。殺しますよ」


暁「……!!」


漣「……もういいですか?私は仕事があるんですよ」スタスタ


暁「あの漣の目……このままじゃいけない…でもどうすれば良いの…?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


北上「ちょっと、本は持ち出すなって言った…」


潜水新棲姫「……っ!!」


北上「お…っと」コソッ


潜水新棲姫「漣……漣ぃ……!!」


潜水新棲姫「お前と触れ合えない……たったそれだけなのに…こんなに辛いのか……!!」


潜水新棲姫「漣の隣に座りたい…近くに居たい……!」


潜水新棲姫「ううぅぅ……!!」グスグス


北上「うーわ…引くくらい泣いてんじゃん…」

ーー

神通「今こちらに人影が…?」


漣「ひぐっ……!」


神通(漣さん…)


漣「こんな…近くに居るのに……!!」


漣「ひ、ひ……ひぃ……!!」


漣「あの子の手を…取って……話を…することも……」


漣「うぁ……ぐすっ……」


神通「声を押し殺して泣いてるんですね…誰にも知られないように…」

ーー会議室


龍驤「漣と潜水新棲姫やけどもう見てられへんわ。お互い隠れて泣いとるみたいやしな」


北上「意地張るなって言ってあげたらいいんじゃないの?」


提督「そういう問題では無い可能性があるんだ」


神通「復活した潜水新棲姫さんは別人と扱うように本人が言ってるだけなのではないですか?」


龍驤「そうとも言い切れれへん。あの潜水新棲姫の事や、もしその約束を破った時、アイツにペナルティが起こる可能性がある」


暁「それって…死……?」


提督「ありえるかもしれないな」

龍驤「そんなペナルティは無いかもしれん。でも無いとは言い切られへん今、それは最善や無いやろ」


北上「なら整備士に聞きに行ったら早いんじゃないの?」


龍驤「教えてくれると思うか?それこそ潜水新棲姫が解体されるで」


提督「今はなるべく会わせないのが最適だと思うんだが、どうだ?」


暁「それは逆効果じゃないの?余計に泣いちゃうわよ」


神通「でも会わせ過ぎるのも…拷問です…」


北上「あ~~もう難しい…どうにかしてよ提督!」


提督「それを話し合ってるんじゃないか。北上も考えてくれ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

北上「そもそもさ、整備士って艦娘や深海棲艦を助けてるんでしょ?わざわざそんなことするかなー」


提督「潜水新棲姫から言い出した可能性がある」


北上「それを言われると…確かに……」


龍驤「アイツは現実的というか考え方がウチらとは違う」


提督「これが何度も許されるのなら死というものが軽くなってしまう。本来なら潜水新棲姫はタシュケントに殺されて終わりだったんだ」


北上「…確証が持てないね」


神通「そうですね…」

暁「漣も潜水新棲姫も頑固だし、どっちも折れないだけかもしれないわよ」


龍驤「そうや、むしろそうであって欲しいんよ」


提督「だが現状どうにもできない…」


北上「だから~!それを提督が…」


提督「その対策を考える為に会議を…」


龍驤「…あかん。堂々巡りや」


神通「あのお二人には幸せになって欲しいんですけどね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

北上「これさぁ…整備士の配慮だとしたら迷惑過ぎるんだけど」


龍驤「条件の事を言い出したのは潜水新棲姫やって聞いてるで」


北上「も~~~~!!」


暁「やっぱり二人を会わせてあげるべきよ!こんなの悲し過ぎる!」


神通「それでは…二人の様子を常に見張っているのはどうでしょうか…」


提督「それは良いかもしれないな。偶然会ってしまうのでは無く、こちらから二人を会わせるんだ」

龍驤「潜水新棲姫が約束を破ることで何か不都合があるんやったら、行動に出るやろ」


神通「その様子を見張っていれば…」


暁「決まりね!早速二人を会わせてあげましょう!」


北上「それでいいの提督?」


提督「今はこれが最善だろう。文句は無い」


龍驤「ほな準備したろか。会議はこれまでや!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

暁「…っていう訳だから、今から潜水新棲姫の所に行くわよ!」


神通「きっと良い結果になります…」


漣「お気持ちは有り難いのですが…お断りさせて頂きます」


暁「なんでよ!?」


漣「あの子が生きてさえいてくれたらそれで良いんです……もう駄目だと思っていたのに…これ以上を望んだら、また…そう思うと怖くて…」


神通「……」


漣「あの日の潜水新棲姫の姿が脳裏に焼き付いてるんです…頭から脳が漏れ出して……ピクリとも動かなくなって……」


暁「…辛い事思い出させちゃってごめん」


漣「いえ……」

漣「あの子が条件を付けたということは、それを守れなかった場合…何かがあってもおかしくないんです」


暁(会議で話してた事を漣も考えてたのね…)


漣「私はあの子が生きてくれればいいんです……!」


神通「影で泣いているのは…どういうことですか…?」


漣「…今こあの子はガラス細工なんです、触れることすら許されません」


神通「答えになっていませんよ」


漣「さっきのが漣の答えです。あの子とは会いません」


暁「本当にそれでいいの?」


漣「言いわけないじゃないですか」


暁「だったら…!」


漣「…失礼します」


神通「漣さん…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「漣と会ってくれへんの?」


潜水新棲姫「あの駆逐艦は私を助けてくれたがそれまでだ。特別な関係になる必要が無い」


北上「あのさぁ…」


潜水新棲姫「仮の話だ。私と親密な関係になった後に私が死ぬことがあれば、相手の心を深く傷つけてしまうだろう」


潜水新棲姫「そんな事は絶対にしたくないんだ。分かってくれ」


龍驤「意地は固いんやね…」


北上「会わない方が傷付けるとは思わないんだ?」


潜水新棲姫「思わない。漣とは知り合って少ししか経っていないんだぞ」


北上「本当に頑固というか……」


龍驤「無理やって言うなら無理なんやろ。無理強いするわけにはいかんし、ここまでやね」


潜水新棲姫「私は書庫に戻る。変な事はもう言わないでくれよ」

ーー

潜水新棲姫「む……」


漣「……」


潜水新棲姫「何の用だ駆逐艦。私は書庫に戻る所だ」


漣「違う私だ」


潜水新棲姫「……誰だ」


漣「二人きりなら問題無いだろう。書庫に行くぞ」


潜水新棲姫「……」

ーー書庫


漣「安心しろ、漣の意識は無い。泣き疲れて気絶した」


潜水新棲姫「……そうか」


漣「記憶を引き継いでいるのが知られたからといってペナルティがあるわけではないんだな?」


潜水新棲姫「それは無い」


漣「ならなぜ別個体だと言い張った?」


潜水新棲姫「私はまた死ぬ事になる。人間を一人殺したという事実は変わらない。その時にまた漣を傷付けることになる」


漣「だから漣を遠ざけているのか」


潜水新棲姫「漣はどれだけ悲しんだ?どれだけ絶望した?そんな事はもう二度と経験して欲しくは無い」


漣「漣の事を思う故にか」

漣「潜水新棲姫。私も知らなかった事実を教えてやろう」


潜水新棲姫「なんだ」


漣「漣は人間を一人殺している」


潜水新棲姫「なんだと!?」


漣「お前と同じだ。殺しを依頼したんだ」


潜水新棲姫「そんなバカな!漣は誰に恨みがあったんだ!?」


漣「龍驤の浮気相手だ」


潜水新棲姫「なぁ……っ!!」


漣「漣ならやるだろう。提督を奪われた挙句、この鎮守府を潰そうとしたんだ」


潜水新棲姫「漣……!!」

漣「お前達の魂は同じ所に行くだろう。同じ業を背負っているんだ」


潜水新棲姫「私とは…違う…」


漣「どこが違うんだ?漣もお前も私怨で人間を殺したじゃないか」


漣「しかもお互いに間接的にな。そんな性格まで同じだ」


潜水新棲姫「ち…違う……!」


漣「意地を張るのもそこそこにしておけよ。気絶するまで泣く漣は見たくないんだ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣「お前は一度タシュケントによって死んだ。漣もお前の死に絶望して一度は心を砕いた。もう因果は帰っているんだ」


潜水新棲姫「……」


漣「それでも漣を拒絶するなら好きにしろ。言いたい事は伝えたからな」スッ


潜水新棲姫「どこに行く」


漣「漣の体を寝かせに行く。本来なら気を失っているんだ」


潜水新棲姫「……」


漣「お前を殺したタシュケントのせいで医務室は使い物にならなくなった。地下の隔離室が医務室代わりだからな」


潜水新棲姫「…………」


潜水新棲姫「因果はもう…帰った……」


潜水新棲姫「それならば…私は……」

ーー地下、隔離室

漣「ん……」


漣「そうか…私はまた気を……」


漣「誰かが運んでくれたんですかね?それとも重巡棲姫が?」


漣「どっちにしろ迷惑かけちゃいましたね…また謝らないといけませんか」


潜水新棲姫「…起きたか」


漣「あ……深海棲艦さん。どうしてここに?千歳さんに用事でしたら…」


潜水新棲姫「安価」


下1~3高コンマ 潜水新棲姫の台詞や行動などを

潜水新棲姫「んむ……」


漣「うぶっ!?」


潜水新棲姫「んんんん…」


漣「ん…んん!?」


潜水新棲姫「……ぷはっ…」


漣「な、なんですかいきなり…抱きついてキスするなんて……」


潜水新棲姫「漣……!!」


漣「……」


潜水新棲姫「言いたいことは色々ある…だが今は…私と……!」

漣「……」グイッ


潜水新棲姫「あ…」


漣「んむ……んんっ…」


潜水新棲姫「ぁ……ふぅ…」


漣「じゅ…むぅ……」


潜水新棲姫「れる…んふっ……」


漣「ん…んんん……はむ…」


潜水新棲姫「……っ!!」

漣「……はぁっ!」


潜水新棲姫「ぷはっ…はぁ……っ!」


漣「……んんっ」


潜水新棲姫「ふぁ……」


漣「んぐ……ん…んぁ…」


潜水新棲姫「らぁ…え……」


漣「……んっ」グググッ


潜水新棲姫「んぁぁぁ……」

潜水新棲姫「はぁ……はぁっ……!」


漣「ぜぇ…ぜぇ………!」


潜水新棲姫「息が…続かない……!」


漣「鼻で…息なんか……キスに…夢中で……!」


潜水新棲姫「も…ダメ………」


漣「こっち…ベッドに倒れて……下さい…」


潜水新棲姫「はぁぁぁ……」ポスッ


漣「ふぅ………ふぅ…」

漣「……なんで急にこんな事したんです。別個体の話はどうなったんですか」


潜水新棲姫「漣の話を聞いた…過去の話をな……」


漣「漣の……」


潜水新棲姫「漣と私の魂は…同じ所に行く……私もお前も…人殺しだ…」


漣「……」


潜水新棲姫「私は一度死んで…お前も…心が壊れた……因果はもう返った…」


潜水新棲姫「だから漣……もう一度私と……」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

言っときますが…私は「コレ」に関しては手加減しませんよ?満足するまで付き合ってもらいます

漣「それ以降は私が言います。漣と結婚してください!!」


潜水新棲姫「…本当にいいのか?私の体は作り物だ、迷惑もかける事もあるぞ」


漣「迷惑なんて今更です。それこそ私の方がかけますよ」


潜水新棲姫「それもそうか…」


漣「結婚を申し込んどいてあれですが、やっぱり現物が無いといけませんよね!」


潜水新棲姫「んん?」


漣「ちょっとついてきて下さい!大至急!」


潜水新棲姫「どこに行こうと言うんだ?」

ーー

漣「それでは改めて…これを受け取ってくれませんか?」


潜水新棲姫「なんだ…この綺麗な指輪は……」


漣「貴女と私の結婚指輪です」


潜水新棲姫「結婚……」


漣「エンゲージリングと言えば良いのでしょうか?とにかく貴女と契りを交わした証拠です」


潜水新棲姫「これを…私に……」

漣「体も再現されているんですよね?なら指輪も嵌るはずです、さぁ指を出して下さい」


潜水新棲姫「……」スッ


漣「やっぱり…ピッタリですね」


潜水新棲姫「綺麗……今まで見たものよりも一番綺麗だ」キラッ


漣「貴女に似合いそうなものを特注で作ってもらったんです」


潜水新棲姫「そうか、だから……」


漣「…もう二度と離しませんよ」ギュッ

漣「この指輪を渡せないことがどれだけショックだったか。そのせいで漣は心を失ったんです」


潜水新棲姫「…すまなかった」


漣「もういいんですよ。それより言いたいことがあるから聞いて下さい」


漣「…私は貴女に永遠の愛を誓います」


潜水新棲姫「私も誓おう」


漣「一生をかけて貴女を幸せにします」


潜水新棲姫「漣が困っているなら私が助けよう」


漣「私の物になってくれますね?」


潜水新棲姫「この指輪に誓って」


漣「……大好きです」


潜水新棲姫「私もだ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣「早速で悪いんですが…初夜といきませんか?」

ーー

漣「あ……もう朝…」


潜水新棲姫「寝ずに一晩中か…」


漣「満足…しました…?」


潜水新棲姫「いや…まだだ……」


漣「漣もです…」


潜水新棲姫「私は心が…漣は体が満たされていない…」


漣「重巡棲姫の野郎…全くヌいて無かったんですよ…」


潜水新棲姫「アイツは…そういうこと興味あっただろ…?」


漣「重巡棲姫は…女の喜びしか知りません…漣棒には興味が無かったんでしょう…」


潜水新棲姫「なるほどな…」


漣「まだです……失った時間を埋めるには…まだ足りません……」


潜水新棲姫「いくらでも来い…全て受け止めてやる…」


漣「ほんとにもう…可愛いこと言ってくれますね……」


潜水新棲姫「私はお前の…嫁だからな……」


漣「このっ……!子どもの見た目してんのに…!」


潜水新棲姫「あ…あぁん……」


漣「まだまだこんなもんじゃあませんからね…!」


潜水新棲姫「幸せとは…こういう事を言うんだな……あぁ…」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「とりあえずあの子とは元の関係に戻ることができました。多大なるご迷惑をおかけしてしまっことをお詫び申し上げます」


提督「気にしなくていい。俺達もずっと心配していたんだ」


龍驤「なんとかなって良かったで」


漣「それで失礼ついでに龍驤さんに聞きたいことがあります。この質問はご主人様の事を深く傷付けてしまうことになり兼ねませんが、それでもよろしいでしょうか?」


提督「…構わない」


龍驤「ウチの過去の事やんな…」


漣「その通りです。龍驤さんがご主人様を裏切って浮気してた前後の話です」

漣「龍驤さんの浮気相手とはいつ切れましたか?」


龍驤「ウチが怪我して…入院した時……こっちから電話かけたら…連絡先変えるって言われて…」


漣「それから何度か連絡はしましたか?」


龍驤「はい……しました…司令官という人がおるのに…」


漣「連絡はつきましたか?」


龍驤「取れませんでした……」


漣「つまり今生きているかどうかは分からないということですね?」


龍驤「はい……」


提督「漣が龍驤の浮気相手を始末したというのは本当なのか?」


漣「何も覚えてませんが状況証拠が揃ってます。あの時の漣の病み具合からして、やってもおかしくありません」

提督「忍びに暗殺を依頼したという控えが残っているだけだ。ギリギリになってキャンセルしたかもしれない」


漣「そうだとしても確かめようが無いんですよ」


龍驤「ごめんな…役立たずで……」


提督「龍驤は悪く……」


漣「ご主人様、悪くないと言い切るのは龍驤さんの為になりません」


提督「……辛かった事は思い出さなくていい」


龍驤「ごめん…ごめんな……こんなビッチで…」


漣「漣の依頼がどうなったのか…知る方法があれば良いんですけどね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督「…忍びへの依頼が通っていれば成否の報告があるんじゃないのか?」


漣「依頼内容によるんじゃないですか?忍び込んで情報探ってこいっていうなら報告が必須ですけど、殺しならそうとは限らないんじゃないですか?」


提督「……そうか」


漣「ここは本職の方に聞いてみるのが早いかもしれませんね」


龍驤「ウチ…ウチは……」


漣「はいはい、龍驤さんはベッドに行きましょうね~」

ーー

由良「忍びは任務内容を漏らさない。知らせるくらいなら死を選ぶ」


漣「由良さんの過去を教えくれってんじゃないんですよ」


由良「そう」


提督「殺しを依頼された時、相手にその成否を報告するのか?」


由良「依頼内容による」


漣「一般的にで構いません」


由良「報告しない」


提督「どうしてだ?」


由良「多くの依頼人はアリバイを作る。忍びが報告に行けば足がつく」


漣「なるほど……」

由良「提督が?」


漣「違います、私なんです」


由良「…」


提督「この手紙を見てくれるか?漣が送ったものの控えだ」スッ


由良「忍びへの依頼」


漣「私は龍驤さんの浮気相手を殺すよう依頼したらしいんです」


提督「返信が無いからどうかと思ったんだが、依頼は通っていると考えていいんだな?」


由良「安価」


下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを

由良「控えを作ってしまったらそれはもう失効している。初歩的なミスね」


漣「失効……?」


提督「控えを作ったかどうか向こうは分かるのか?」


由良「忍びなら分かる」


漣「別の紙に内容を控えたとしても?」


由良「分かるのよ」


提督「ならこの依頼は無効だったということか?」


由良「そうとも言い切れない」


漣「と、言うと…?」

由良「カネに汚い忍びなら受ける」


提督「金さえ払えば良いということか」


由良「でもこの場合の多くは先払い。そしてバックれる」


漣「金を騙し取るという手口ですな」


由良「殺しを依頼した相手の名前は」


漣「分かることは分かるんですけど…」


提督「龍驤から聞く必要がある」


由良「…無理はさせないであげて」


漣「名前が分かれば調べてくれるんですか?」


由良「ええ」


提督「…分かった、由良に聞いて良かったよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

由良(心当たりがあったから少し調べてみたけど、殺しは実行されていた)


由良(やったのは野良と呼ばれる忍び。カネさえ払えばなんでもやる下衆)


由良(ああいうのがいるから私達の評価が下がるのよ)


由良(野良の仕事は雑。証拠を消し切れてないから別人が捕まってしまったケースもある)


由良(だから自然死や急病で処理されず、不審死として扱われている)


由良(人間を殺す時は自然死に見せるのが定石。忍びならそれができないといけない)


由良(…私にはまるゆがいる。不審死を調べるのは容易い)

由良(時期から推測すればこの男。不審死として扱われていた)


由良(死因は急所を刺されたことによる出血死。凶器は分からないとある)


由良(使われた武器はクナイの一種。アイスピックに近いもの)


由良(でもやり方が雑。野良にしてもランクが低過ぎる)


由良(よくこんなレベルで殺せたわね)


由良(この事実は知らせるべき?殺しは無かったと言えば納得するはず)


由良(でも漣はそれで納得する?)


由良(…)


由良「本当にあの子は…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

由良(もうひとつ疑問があった。殺された男の名前は忍の世界ではよく使われる偽名)


由良(何か裏がある。この雑さもカモフラージュ?)


由良(そうだとしたら相当ややこしい話になる)


由良(一度確認する必要がある。可愛そうだけど話を聞くしかない)


由良(追い込みたくないのに…ごめんなさい)


由良(でも貴女しか分からないのよ)

ーー地下、隔離室

龍驤「なに……由良が用事って…」


由良「浮気相手の名前」


龍驤「ぅ……」


由良「ごめんなさい。でも貴女しか知らないから」


龍驤「うん…ええよ……」


由良「その男の名前の写真と名前」スッ


龍驤「不審死…」


由良「殺しの依頼は遂行された。でも不自然な所がある」


由良「名前は合ってる?変な所は無い?」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

龍驤「顔は似てる…けど名前のこの字の部首が違う…」


由良「何故相手の漢字まで知っているの?」


龍驤「いざという時…弱味握っといたろう思って…」


由良「…」


龍驤「最低な女やろ…自分でも分かってんねん…」


由良「…顔はそうだとして、名前が違うのね」


龍驤「そうやね…それがどうかしたん…?」


由良「違和感があるのよ」

ーー

龍驤「偽名…」


由良「この殺された男の名前は田中太郎のように忍びの間で使われるよくある名前」


龍驤「でもウチ…保険証で確認したんやで…?」


由良「そんなものいくらでも偽装できる」


龍驤「ほな…ほなどういうことなんよ…」


由良「安価」


下1~3高コンマ 由良の台詞や行動などを

由良「この男は偽名で生活していたということ。それも複数の偽名を使い分けていた」


龍驤「そんな…」


由良「貴女は名前を盗み見たつもりでも、相手はワザと見せたのよ」


龍驤「向こうの方が上手やったんやね…」


由良「どうして偽名を使っていたと思う?」


龍驤「どうしてって…そりゃ浮気がバレたら向こうも迷惑かかるし…」


由良「それだけじゃないのよ」

由良「この男は忍びだった。もしくは依頼を仲介するような役割」


龍驤「えぁ…?」


由良「だから消されたのよ。漣の依頼はそのきっかけ」


龍驤「女遊びしたら即消される…凄い世界なんやね…」


由良「そうじゃない」


龍驤「じゃあ何…?」


由良「…」ポロっ


龍驤「な…なんで泣いてんの……?」


由良「これから貴女には……絶望させるような事を言ってしまうかもしれない…」

由良「貴女……提督とずっと体の関係があったのよね」


龍驤「そうやね…」


由良「避妊は」


龍驤「したり…せんかったり……最近はしてるけど…」


由良「…あのね」


由良「艦娘は妊娠しにくい。でも貴女はもう妊娠しても良いくらい体を重ねてる」


由良「なんでできないと思う?」


龍驤「わからへんよ…そんなん…」


由良「艦娘は」


由良「中絶を経験してると…極端に子どもができにくいの」


龍驤「ぁ……え…」

龍驤「ちょ…待って…や……ウチ…」


由良「貴女は自覚がなかったかもしれない。けど事故をしたことによって流れたとしたら」


龍驤「そんな…知らん……知らんよ…」


由良「あの男が消された理由はそれ。艦娘を孕ませたから」


龍驤「そんな……ウチ…」


由良「あの時貴女は心を病んでいた。だから詳細は覚えていない」


由良「都合の悪い事は忘れたかもしれない」


龍驤「そうやとしたら…」


由良「病院のカルテか医者に聞くべき。あの時貴女は孕んでいたかどうか」


龍驤「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

当時の担当医師を訪ねる

龍驤「あぁぁぁ…ウチは…………」


由良「ごめんなさい、あくまでまだ可能性。希望は捨てないで」


龍驤「ほんま…に……?」


由良「私は私でこれからまた調べる。その男と初めて出会った場所や状況は覚えている?」


龍驤「覚えてるよ……」


由良「なら教えて。全てを調べてくる」

ーー

由良(あの男はやはり忍者に通じる何かがあった)


由良(現時点で一番可能性があるのは野良)


由良(龍驤さんを孕ませて、それを妬んだ仲間に殺された)


由良(漣からの依頼はその直前。どうせ殺すからと依頼料は受け取った)


由良(…)


由良(全ては可能性の話。でもこうだとしたら辻褄が合ってしまう)


由良(…まだ可能性はある。次は病院ね)

ーー夜、病院


由良(ここが龍驤さんが入院していた所)


由良(ここにならカルテがある)


由良(忍び込んでそれを盗む)


由良(…)


由良(やりたくないと思ったのはこれが初めて)


由良(でもやらなければいけない)


由良(それが…忍び)


由良(私情を挟んではいけないの)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

妊娠が実は他の患者とカルテを取り違えていた 男は勘違いにより殺されていた

ーー

龍驤「これがウチのカルテ…」


由良「…」


由良「ごめんなさい…見る勇気が無かった…」


由良「この書いてあることの結果によっては…貴女の心を砕いてしまう…」


由良「そんなこと…できない…」


龍驤「優しいんやね……由良…」


由良「貴女達と会う前の私なら…こうはならなかった…」


龍驤「ウチらが原因なん…」


由良「貴女と提督は…素晴らしいと思う…」

由良「真実の愛はこうだと…見せられているようだった…」


由良「貴女の痴態を知っても…提督は見捨てなかった…」


龍驤「うん……司令官は凄い人やで」


由良「そんな素敵な二人を…私は…私が終わらせたくない…!」


由良「このカルテは…処分…」


龍驤「ええよ、開けて」


由良「…」


龍驤「どんな結果でもウチは知らなあかん。これはウチの責任や」


龍驤「見せて…由良」


由良「…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「……妊娠してたとはどこにも書いてない」


由良「…良かった。本当に…良かった…」


龍驤「でもこの薬品の陽性っていうのは…?」


由良「…相手を妊娠させやすくする薬」


龍驤「それをウチは盛られとった…」


由良「最後に関係があったのはいつ?」


龍驤「事故する…一日か二日前…」


由良「ならその時ね」


龍驤「危なかったんや…ウチ……」

由良「この薬は女を拷問する時に使う」


龍驤「捕まえて無理やり子どもを孕ませて言うことを聞かせるんやね…」


由良「でもそれは昔の話。こんな薬野良しか使わない。やっぱりあの男は忍びだった」


龍驤「ほな…なんで殺されたん…?」


由良「薬の無断持ち出し。もしくは他にも何か問題を抱えていた」


由良「偽名を使う辺り、何かやましいことがあったのは事実」


龍驤「そうか…そうなんやね……」

由良「…龍驤さん。どうしてあんな男と」


龍驤「あの頃は…手当たり次第やったし……よぉ病気にならんかったもんやで…」


由良「避妊は」


龍驤「しとったら…こんなに悩まんよ…」


由良「…」


龍驤「漣の事調べとったはずやのに、ウチの事になってもうて…ごめんな…」


由良「もういいの。本当に良かったわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

由良「例の電車に轢かれた深海の子供についても調べてみる。駅の監視カメラの映像もあるはず」


龍驤「それはな…前に調べられてん…深海提督らに…」


由良「あれは向こうが都合良く解釈したかもしれない」


龍驤「そんな事無い…全部ほんまやねん…ウチはあの子を見殺しにしたんよ…」


由良「龍驤さん…」


龍驤「ありがとうな…その気持ちが嬉しい…」

龍驤「由良…司令官呼んできてくれへん…?」


由良「なぜ」


龍驤「ウチが妊娠してかもしれんって話…言うとかな…」


龍驤「まだ嘘付いとったんかってなるから…な……」


由良「…」


由良「その必要は無い」


龍驤「あかんよ…」


由良「何も無かったんだから言わなくてもいい。それは強さじゃない」


龍驤「でも…」


由良「認めないわよ」


龍驤「うぅ…」

提督「調子はどうだ龍驤?」ガチャ


龍驤「あ……」


由良「遅いわよ」


提督「すまない、ちょうど遠征組が帰ってきた所で…」


由良「言い訳はいい。龍驤さんの側に居てあげて」


提督「そうだな…龍驤、体調はどうだ?辛くはないか?」


龍驤「ウチ…」


由良「…」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

龍驤「大丈夫やで…でもちょっち抱きついてもええかな……?」


提督「ちょっと待ってくれ…よし、もういいぞ」


龍驤「司令官……!!」ダキッ


提督「大丈夫だからな…龍驤は俺が守る。過去の事は忘れてくれ」


龍驤「ごめん…ほんまにごめんなぁ…」


提督「謝らなくていいんだ、龍驤」


龍驤「うううぅぅ……!」ギュゥゥ


由良「…全てを晒け出すことは必要無いの。知らなくても良いことは必ずある」


由良「それが何かということが一番難しい。だから周りの人が気付いた時は言ってあげれば良いのよ」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー

朝霜「すぅ…」


提督「朝霜もぐっすり眠れるようになったみたいだな」


龍驤「早霜の心配が無くなったのが一番の原因やね」


提督「これまでは早霜への恐怖で夜中に目が覚める時が度々あったそうだ」


龍驤「辛かったやろうな…」


提督「いつも頭のどこかに早霜が居たんだ。安心できるはずは無い」

龍驤「それがこうやって親子三人で寝れるようになった。ウチも嬉しいわ」


提督「嬉しいのはいいが、このベッドだと少し狭いな…」


龍驤「ウチと司令官だけやったら余裕あったけど、ここに朝霜が来るとちょっちな…」


提督「だがこれ以上大きいベッドはここに運び込むだけで一苦労だ」


龍驤「この狭いベッド…ウチは好きやで。キミと朝霜と一緒におれる感じがするし」


提督「…そうか」


朝霜「んぅ…」


龍驤「あ…あんまり喋ってると起こしてしまうね」


提督「ここまでにして…今日はもう寝よう」


龍驤「うん…お休み司令官」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

愛宕「はぁぁ…」


朝霜「どうしたんだよそんな辛気臭ぇ顔して」


愛宕「あの男の夢を…見たの…」


朝霜「男ってあれか、例のストーカーだな」


愛宕「忘れかけたと思っていたのに…」


朝霜「そのストーカー提督は今どうしてんだよ?」


愛宕「塀の中に入ったのは知ってるわ。でもそれ以降は…」


朝霜「まさかもう外に出てきてんのか?」


愛宕「分からない……」

朝霜「そりゃ気にしすぎだぜ。あたいもそうだったから分かるんだよ」


愛宕「早霜の事ね…」


朝霜「あたいもそうだった。いつこっちに来るかわかんねぇからずっと怯えてたんだよ」


愛宕「一度貴女が取り乱している所を見たけど…相当だったわね」


朝霜「あたいにとって恐怖そのものだった。そりゃ漏らすし腰は抜けるよな」


愛宕「朝霜に比べると私はまだマシなのかしら…」


朝霜「そんなの比べるもんじゃねぇよ。お前が怖いっていうなら怖いんだろ」

朝霜「安心しろ、由良の知り合いのまるゆがいるじゃねぇか。そいつが出てくるなら知らせの一つでもあんだろ」


愛宕「そう…そうね…」


朝霜「困った時は司令を頼ればいいんだよ、な!」


愛宕「朝霜…凄く明るくなったわね」


朝霜「そうか?」


愛宕「早く私もそうなりたいわ…」


朝霜「ストーカー提督を殺す訳にはいかねぇけどよ、ここには近付けねぇって」

愛宕「…霞の所に行ってくるわ」


朝霜「それが良いな。アイツの薬なら気持ちがマシになる」


愛宕「朝霜はもう薬は飲んでないの?」


朝霜「そうだな……飲んでねぇ」


愛宕「飲まなくなってどれくらいになるの?」


朝霜「アイツが死んでから一ヶ月半くらいか…?」


愛宕「良かったわね朝霜」


朝霜「愛宕もすぐそうなるって!司令を信じろよ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「朝霜やけど、なんか人が変わったみたいにウチら以外にも明るく接しとるね」


提督「あの日を境にして人当たりが良くなったな」


龍驤「もしかしてあの言動のキツさとか暴力性は早霜の暗示やったんと違うんかな?」


提督「朝霜を孤立させる為か…」


龍驤「孤立した朝霜は誰も頼られんようになる。ほんなら自然と早霜の元に帰っていく」


提督「そういうことだったのか…」


龍驤「ほんまかどうかは分からんよ。早霜の事を気にしすぎてイライラしとっただけかもしれん」


提督「早霜がかけたという何重もの暗示が気になるな…」

龍驤「暗示って時間が経つと薄れるんやろ?早霜が死んでから一ヶ月半やし…もう平気違う?」


提督「そうだといいんだがな…」


龍驤「不安定になったら司令官ら頼ってくれるって。ウチも様子は見とくからな?」


提督「俺も注意深く見ていよう。朝霜は大切な家族だしな」


龍驤「うん、ほんまにそうやね」

ーー

男「うーん…」


吹雪「何を見ているんですか司令官?」


男「あの早霜君の脳のデータだよ」


吹雪「早霜さんはもうアケボノさん達が…」


男「わかってるよ。でも少し気になることがあるんだ」


吹雪「これですか…?」


男「そうそう、ここを見てくれるかい?」

男「不自然に脳がえぐられていると思わないかい?」


吹雪「…はい」


男「えぐれている角度と場所から見て…これは自分でやったんだと思う」


吹雪「自分で脳をえぐりとったんですか!?」


男「信じられないけどそれしかないと思うんだ。これくらいの損傷なら脳にダメージはない」


吹雪「一体どうして…何の為に?」


男「朝霜君の事が関係してると思うんだ」

男「艦娘の脳を食べると記憶を引き継ぐことができたりすることは知ってるよね?」


吹雪「削った脳は朝霜さんに食べさせた…!?」


男「間違いなくそうだね」


吹雪「で…でも朝霜さんは普通でしたよ!?」


男「早霜君の目的は記憶の引き継ぎじゃないんだ。朝霜君に自分の脳を食べさせるという行為が目的だったんだ」

男「その行為そのものが早霜君にとって必要なものだった」


吹雪「暗示をかける為…ですか?」


男「もしかしたら記憶を引き継ぐかもしれない。万が一引き継がなくても良いような暗示だね」


吹雪「それって一体…」


男「吹雪、早霜が死んでからどれくらい経つ?」


吹雪「えっと…一ヶ月半くらいですか?」


男「うん、49日だね」


吹雪「……あっ…!!」


男「早霜君はとんでもない爆弾を仕掛けていったのかもしれないね…」

ーー深夜

朝霜「……」ガバッ


龍驤「んん…トイレかぁ…」


朝霜「えぇ…」


龍驤「ほな…えぇわ……」


提督「ぐぅ……」


龍驤「んぅ……」


朝霜「……」ガチャ

朝霜「あ……」


朝霜「あは……」


朝霜「あははは……」


朝霜「あはははははははははははははははははは!!」


朝霜「殺したの!!この早霜を殺したのね!!」


朝霜「どうやって!?不死身の能力があるこの私をどうやって殺したの!?」


朝霜「あはは…最高……最高過ぎるわよ!!」


朝霜「私が死んだと認識してから49日後に私は朝霜姉さんの中に復活する。その為に私の脳髄を食べさせたのよ!」


朝霜「それが発動したということは…私は死んだ!!」


朝霜「あはははははははははははは!!!!」

朝霜「どうしてやろうかしら!?皆殺し?それとも朝霜の大切な人だけを惨殺!?」


朝霜「あぁぁ…楽しみ過ぎて寝られない…!」


朝霜「一度冷静になる為にも一人殺しておきましょうか。この時間でも起きてる不運な艦娘さんはいるかしら?」


朝霜「明かりのついてる部屋を見つけ次第突入ね…」


朝霜「あぁ…楽しみ過ぎて濡れて仕方ないわ…!」ポタッ


朝霜「さぁ…最高の夜にしましょうね……朝霜姉さん…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

コンコン


霞「今調合中よ。少し待って」


コンコン


霞「聞こえなかったの?手が離せないのよ」


コンコン


霞「もう……しつこいったら!わかったわよ、今開けるから少し待って!」


霞「こんな夜中に私を頼るって事は叢雲か誰かかしら?早い所薬を渡してあげましょう」

霞「もう、何…」ガチャ


朝霜「あはっ」ドスッ


霞「か……はっ…!」


朝霜「こんな時間まで起きてちゃダメよ。こんな風に殺されちゃうんだから」


霞「あ…あんた……!」ドロッ


朝霜「あら…浅かったのかしら?急ごしらえの刃物だしまだこの体に慣れてないのね」


霞「朝霜じゃ…ない……?」

朝霜「次はノドでも刺してあげるわ。それなら苦しんで死ねるでしょ?」


霞(朝霜の中に早霜が居る…?とにかくここから逃げないと……!)


朝霜「逃げられると思ってるのかしら?大人しく死になさい」


霞「大人しく…死ぬはずないでしょ…!」バッ


朝霜「もう艤装を展開しても無駄よ。気絶させればいいだけだから…」


霞(明石に作ってもらった艦娘を無効化させる弾がある!これをくらえば早霜だって…!!)ジャキッ


下3 コンマ判定 奇数なら成功。偶数なら失敗

奇数、撃退成功


霞「こ…の……!」ドォンッ


朝霜「そんなの効かないわよぉ…」バシッ


霞「……」


朝霜「ふふふ…驚いたかしら?朝霜姉さんの体なら弾を掴むくらい…」プシュッ


朝霜「は……え…?」


朝霜「な…な……な…………?」グラッ


霞「やった…わ……」

朝霜「体が……動か…な……」


霞「それは…相手を…無効化させる弾…よ……」


朝霜「そんなの…あるわけ……」


霞「当たり前…よ…私が……作らせた…」


朝霜「な……」ドサッ


霞「やった……わ…」


霞「これで……暫くは動けない…」

霞「今のうちに…縛って……」バッ


霞「げほっ……ぅぐ…!」


霞「出血が……止まらない…」


霞「先に止血剤と……薬…痛み止め……」


霞「目が霞む……手が震える…」ブルブル


霞「気を失うわけにはいかない……司令官と…お姉さまの為にも…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

霞「私は……死ねないのよ……!司令官に…何も返せてない……!」スッ


霞「ぐ……ううぅぅ…!!」ブスッ


霞「はぁ……はぁ…っ!」


霞「これで…持つ……今のうちに…コイツを縛って…司令官の所へ…!」


朝霜「」


霞「這ってでも……辿り着いてやるんだから…!!」

ーー

朝霜「ん……」


朝霜「なんだよここ。どうしてあたいが縛られてんだ?」


龍驤「……」


朝霜「司令、もしかしてそういうプレイがしたいのか?」


提督「……」


朝霜「やっとその気になってくれたんだな。いいぜ、司令の好きにしてくれよ!」


龍驤「ええ加減にしときや早霜」


朝霜「な…なんだよ…その名前は呼ばないでくれよ……」

提督「お前は知らないだろうが朝霜と俺はそんな関係ではない」


朝霜「……」


龍驤「早霜って言われた時の反応も違う」


提督「それは暗示の一部なのか?」


龍驤「抵抗しても無駄やで。お前は完全に無力化しとる」


朝霜「安価」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞や行動などを

朝霜「あら…バレてたのねぇ…」


龍驤「当たり前や、霞を刺しといてバレへんと思ったんか」


朝霜「あの子生きてたの。迂闊だったわ」


提督「……」


朝霜「これからどんな拷問をしてくれるのかしらぁ。姉さんと共有できるって考えただけでもう……!」ジワッ


龍驤「こいつ…この状況で下半身濡らしとんか…」


提督「スカートに染みてくる程…」

朝霜「早く殺して!朝霜姉さんを殺すしか方法は無いわよ!」


龍驤「司令官…」


朝霜「これで朝霜姉さんと死んだ後も一緒になれる…!向こうでちゃんと殺してあげるの!!」


朝霜「あは…あははははははは!!」


提督「朝霜…」


朝霜「どうするのぉ!?このまま放置すれば舌を噛み切って死んでやるから!!」


朝霜「朝霜姉さんを引き取ったことが間違いなのよ!!朝霜姉さんは私のものなの!!」


朝霜「私の勝ちよ!!あはははは!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「とりあえずはこれを着けとく」ガチャッ


朝霜(猿轡…素敵ね)


龍驤「お前の人格を消す。ウチらの娘はお前のもんやない」


朝霜(娘…?あはははははは!!そんな関係だったのね!)


提督「頼めるか漣」


漣「もちろんですぜご主人様」


レ級「助っ人はあたしに任せとけ」


潮「行きましょう…!」

ーーーー

漣(なんですか…これは……)


レ級(背景がズタズタに引き裂かれてる?)


漣(それくらい心が崩壊しているということですか…)


レ級(相手はあの早霜だろ。一筋縄ではいかないぞ)


漣(下手をすればこちらがやられてしまいますからね)


レ級(帰ってきて早速の大仕事だな)


漣(これくらいどうとありません。亡霊にトドメをさしますよ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

早霜(うふふふ…ここまで来たのね)


漣(手に持ってるのは朝霜さんの人形ですか?)


早霜(そうよ、これは朝霜姉さんそのもの)


レ級(そのもの?その人形が?)


早霜(朝霜姉さんの魂はここに閉じ込めておいたのよ)


漣(そんなことができるはずありません)


早霜(そういう暗示をかけておいたのよ)

レ級(暗示の一種ならお前をぶっ殺せばいいんだろ。所詮朝霜の思い込みだ)


早霜(そうじゃないよのぉ…うふふふ…)


早霜(朝霜姉さんには私の脳を食べさせてあったのよ)


レ級(コイツ…正気じゃねぇ……)


漣(そんな事……早霜ならやり兼ねないんですよねぇ)


早霜(早くここから立ち去りなさい。朝霜姉さんを殺すわよ)ギュッ


レ級(人形を締め付けてやがる…)


漣(…撤退するしかありません。朝霜さんを守ることが第一です)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

男『やっぱり僕の思った通りになってたんだね』


漣「分かってて無視を…?」


男『ごめん、早霜君の脳に抉られた跡を見つけたのが最近だったんだ』


漣「どうすればいいんですか?このままでは朝霜さんの精神が崩壊します」


男『僕にはどうにもできないかな』


漣「そんな…朝霜さんはご主人様と龍驤さんの娘で……」


男『早霜君の精神は酷く歪んでいる。まともには相手できないよ』

漣「朝霜さんは見殺しにするしか無いんですか…?」


男『早霜君は何か言ってた?』


漣「朝霜姉さんを殺すと繰り返し言ってました」


男『…そうか。あまり良くないね』


漣「どうにか…どうにかして下さい!こんなの可哀想過ぎます!」


男『朝霜君は…』


ガシャーンッ!!


男『…何かあったのかな?』


漣「朝霜…早霜が……動き出して…」


男『早く止めないと大変…」


漣「そんなの分かってんだよ!助けてくれないならさっさと電話切れ!!」ブチッ


漣「朝霜……!!貴女は絶対救います!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

吹雪「精神が正常になった早霜さんのデータ。それがこの注射液にインストールされてます」


吹雪「これを使えば一時的に朝霜さんの体に早霜さんの記憶を移せる」


吹雪「その間に朝霜さんの中に居る早霜さん…狂った方の早霜さんをどうにかしてもらいましょう」


吹雪「暗示のせいというならそれを解いてもらいます。この早霜さんならやってくれます!」


吹雪「記憶のデータは一度使ったらそれまで。データを使い回すことはできないんです」


吹雪「同じようなデータを使うには、新たに記憶を回収する必要があります。ですが早霜さんはもう死んでしまってるんです」


吹雪「つまり…失敗できません」

吹雪「気になるのは状況です。司令官との電話の切れ際に早霜さんが暴れていると言ってました」


吹雪「もしかしたら鎮守府がとんでもないことに…」


吹雪「いえ、あそこには由良さんが居ます。きっとどうにかしてくれるはずです」


吹雪「私はこれを届ける。そうすれば朝霜さんは助かるんです」


吹雪「早くあの鎮守府に行きましょう…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

吹雪「大丈夫ですか!?」


由良「誰」


皐月「漣から聞いてるよ!整備士さんの吹雪でしょ!」


吹雪「鎮守府のあちこちに血の跡がありましたけど、皆さん無事ですか!?」


由良「無傷とは言えない」


皐月「でも誰も死んでないよ、安心して」


吹雪「良かったです…」

朝霜「……っ!」


吹雪「朝霜…早霜さんは生きてますよね?」


由良「私が抑え込んでる」


皐月「僕は手伝ってるだけなんだけど、この押さえ込みって息をするのがやっとなんだって」


吹雪「腕を出してもらうことはできますか?」


由良「何をするの」


吹雪「これを注射します」スッ


皐月「それを打てばどうにかなるんだね?」


吹雪「はい…そのはずです」


由良「早くして。一瞬腕を緩める」


皐月「僕も手伝うよ!」


吹雪「いきますよ朝霜さん…」


朝霜「ぐ……っ!!」

ーーーー

早霜(初めて殺した時の事は覚えてない。それくらい私は殺し過ぎてしまった)


早霜(なぜ私は殺す事が好きになってしまったのか。それは死を目前にした時の相手の表情なの)


早霜(あの絶望に染まった顔……最高だった)


早霜(あれより興奮するものはこの世に無かったのよ)


早霜(自分の下半身を触れば普通は性欲が満たされる。でも私はそうはいかなかった)


早霜(いくら激しい行為をしても絶頂を迎える事が出来なかったのよ)


早霜(でも殺せばこれ以上ない興奮を味わえた。これを自覚して初めて殺した時…………この世のものとは思えない絶頂だった)


早霜(その時に誰を殺したかは忘れた。でもその場に崩れ落ちる程気持ち良かったのは覚えてる)

早霜(私はどこで狂ってしまったのかしら)


早霜(私が艦娘でなく肉食獣ならこんな事にならなかった。野生動物は生きる為に殺しても罪に問われない)


早霜(私は……人の形をしてしまったのが罪なのね)


早霜(殺さないと生きていけない。こんなのはおかし)


早霜(朝霜姉さんには迷惑をかけてしまった…)


早霜(姉さんの表情はそそるものがあった。殺さなくてあそこまで満足できたのは朝霜姉さんだけ)


早霜(姉さんと遊んでいる頃はあまり殺しはしなかった。でも私の手から離れてしまうとまた殺すようになった)


早霜(朝霜姉さんは私にとって最後の癒しだった……)

ーー

早霜(またお客さん?今度は手加減しないわよ?)


早霜『……』


早霜(どういうこと?私が相手?)


早霜『貴女は私。最も狂っていた頃の私』


早霜(へぇ…)


早霜『私を倒せるのは私だけ。朝霜姉さんを解放するの』


早霜(とても私の台詞とは思えないわね)


早霜『貴女は間違っているのよ』


早霜(貴女がそれを言うの?)


早霜『私は最後の仕事をしに来たのよ』


早霜(やれるものならやってみなさい…あははははは!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

早霜(私だというなら技も同じ!なら仕掛けた方が勝つ!!)


早霜『……』


早霜(少しは興奮させなさいよ、私!!)ガバッ


早霜『……梟挫』キュオッ


早霜(が……!?)


早霜『これは貴女はまだ知らない技』


早霜(なに…を……!)


早霜『とある忍びを殺した時に手にした技術。これは朝霜姉さんが私から離れた後の話』


早霜(か……はっ…!)


早霜『貴女は私を殺すつもりだった。その攻撃が貴女に帰ったのよ』

早霜(こんな……私にやられるなんて…!)


早霜『……』ドスッ


早霜(は……?)


早霜『ごぼっ……』


早霜(正気……?自分を…手刀で刺すなんて…)


早霜『私も…ここでは生きてはいけない……』


早霜(何を…しにきたのよ…)


早霜『貴女を…止める為……』

早霜(朝霜姉さん……あの世で先に待ってるわ…)


早霜『同じ所に…行けると思わないで…』


早霜(貴女が…言うの……)


早霜『私は……』スッ


早霜(なに……)


早霜『ん……』


早霜(自分とキスなんて…したくないのに……体が…)


早霜(体…が………?)


早霜(……)
早霜『……』


早霜『貴女の魂も私が連れて行く)


早霜『そこには無限の苦しみがある。けどそれは当然の報い)


早霜『なにを勝手な事を!)


早霜『朝霜姉さん…幸せになって……)スッ


早霜『やめて!やめなさい!!私!)


早霜『……さようなら)ぐちゃっ

ーー


朝霜「……」ツー


龍驤「泣いてる…朝霜……?」


朝霜「…消えちまった……早霜…」


朝霜「嫌なことばっかされたし…好きなんかじゃなかったけど……」


朝霜「それでも……妹だったんだよ…」


龍驤「朝霜は優しいんやね…」


朝霜「司令…パパは……」


提督「ここに居るぞ」


朝霜「ん……」ダキッ

朝霜「…ありがとな」


提督「何に対してだ?」


朝霜「全部。あたいを受け入れてくれたこと、救ってくれたこと……」


朝霜「パパ…大好き……」


龍驤「ウチも仲間に入れてな?」


朝霜「ママ…」ギュッ


提督「早霜は完全に消滅した。朝霜に対する暗示も残っていない」


朝霜「…うん」


龍驤「これから朝霜は幸せになるだけやで」


朝霜「墓……」


朝霜「早霜の墓…作ってやりたい……」


龍驤「ほんまに?」


朝霜「妹が死んで…何もしないのは……違う…」


提督「朝霜のやりたいようにやればいい。俺達は協力する」


朝霜「ありがと……やっぱり司令は司令だよな…」


ーー

まさか犠牲者ゼロだとは思いませんでした


コメントなどあればお願いします

ーー病院


隼鷹「おぃ~っす。調子どう?」


飛鷹「良くは無いわね…」


隼鷹「そりゃそうだよなぁ、朝霜というか早霜にブッ刺されたもんな」


飛鷹「清霜を庇えたのだから本望よ…」


隼鷹「あと数センチずれてたら命はなかったんだぜ?」


飛鷹「それでもよ……」

隼鷹「こっちは大変だよぉ。血の跡見て体調崩すのもいるし…フォローで精一杯」


飛鷹「本当なら霞も入院するくらいの怪我なんだけど、本人が拒否したんでしょ?」


隼鷹「無茶だと思ったけど正直有難いよ。霞の薬で持ってるようなのもいるしなぁ」


飛鷹「ほんと、誰も死ななくて良かったわ…」


隼鷹「本当にそう思うぜ」


飛鷹「…早く退院して清霜とデートに行きたいわ。せっかく積み重ねてきたものがパァになっちゃもの」


隼鷹「あー…それなんだけどさ…」


飛鷹「なに…?まさか清霜が怪我でもしたの!?」


隼鷹「むしろ飛鷹の方が怪我をしたっていうか…」

隼鷹「あのな、清霜との関係バレたぜ」


飛鷹「何を言ってるの?」


隼鷹「飛鷹が気絶した後の事だから知らなくて当然だけど…清霜が色々言ってたんだよぉ」


飛鷹「……」


隼鷹「『目を覚ましてよ飛鷹さん!付き合ってまだ少ししか経ってないでしょ!』『清霜の事幸せにしてくれるって言ったのは嘘だったの!?』とか」


飛鷹「…………」


隼鷹「初めてホテルで抱き合った時…」


飛鷹「もうやめて!私が悪かったわ!」


隼鷹「ロリコ~ン、手出したらダメだろ?」


飛鷹「だって……可愛いんだもの…」


隼鷹「早く帰ってこいよ、こっちはその話題で持ちきりだぜ?」


飛鷹「退院するのが怖いわ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

清霜「飛鷹さん……!」ガチャ


隼鷹「お、噂をすればってやつじゃん」


清霜「大丈夫?お腹痛くない?」


飛鷹「傷は浅くは無かったけど大丈夫よ」


清霜「良かった…飛鷹さんにもしもの事があったら……」


飛鷹「心配してくれてありがとう。でもそう簡単にはくたばらわないわ」


隼鷹「そうそう、ロリコンはしぶといからなぁ」


清霜「隼鷹さん……居たの…?」


隼鷹「あたしが目に入らないとは相当だねぇ」

隼鷹「そんなに心配だったのかなぁ?」


清霜「だって…一人だけ入院してるし…霞でも鎮守府にいるんだよ?」


飛鷹「それは薬の問題があるからよ」


清霜「あ……」


隼鷹「恋人がやられたんで冷静ではいられませんでしたって感じか、ん?」


清霜「う……」


飛鷹「やめてあげなさいよ隼鷹」


隼鷹「へいへい。じゃ、お邪魔虫はこれにて失礼しますっと」ガチャ


飛鷹「もう…」


清霜「飛鷹さん本当に大丈夫?無理はしてないんだよね?」


飛鷹「困ったことがあるなら頼らせてもらうから、そんなに心配しなくていいわよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

飛鷹「そういえば隼鷹には浮いた話はないのかしら?」


清霜「不知火と仲が良かったみたいだけど…まさかね」


飛鷹「あれは変な話で盛り上がってただけよ。何もないわ」


清霜「変な話って?」


飛鷹「そりゃ……アレよ…」


清霜「…そうなの?不知火ってそういうの興味無いかと思ってた」


飛鷹「結構ドギツイ本持ってるって。隼鷹が前にちらっと言ってたわ」


清霜「そうなんだ…」

清霜「不知火は大丈夫かな。自分が傀儡だって分かってからなんだか暗かったし」


飛鷹「それこそ隼鷹がフォローしてるわよ」


清霜「じゃあそれがきっかけで親密な仲に?」


飛鷹「……気になるわね」


清霜「清霜一人で聞くのはちょっと気まずいから、飛鷹さんと一緒に聞きたいな」


飛鷹「そうね、私も気になるわ」


清霜「だから飛鷹さん、早く帰ってきてね?」


飛鷹「もちろんよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府


不知火「飛鷹さんはどうでしたか?」


隼鷹「意外と元気そうで安心したよぉ」


不知火「それは良かったです。あの出血量でしたから心配してたんです」


隼鷹「急所は外れてたからなぁ、血の量は早霜の勢いが良かったからだろうな」


不知火「他人を刺すということに躊躇いがないんですか」


隼鷹「あの早霜だからなぁ。しかも朝霜の体の中に居たんだぜ?」


不知火「体が強い上に精神が歪んでいる。これほど恐ろしいことはありませんね」

隼鷹「で、あたしを部屋まで呼んだ理由は?こんな話なら食堂でもできたじゃん?」


不知火「分かっているんじゃ無いんですか?」


隼鷹「いやまぁ、そうだけどさ…」


不知火「不知火も嫌ではありませんし、隼鷹さんもこうして来てくれてるじゃないですか」


隼鷹「うーん……」


不知火「さぁ、いつもの始めましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

不知火「はぁ……あぁ…」


隼鷹「……」さわさわ


不知火「んんんっ…………」


隼鷹「……」むにゅ


不知火「は……ぁ…っ……!」


隼鷹「……」くりくりっ


不知火「ひぃ…んんん……!!」


隼鷹「……」

ーー


不知火「ありがとうございます。傀儡の体とはいえど感度に変わりはありませんね」


隼鷹「だから何度も言ってんじゃんかよぉ…」


不知火「不知火はあの時の力をコントロールできるよう由良さんと訓練しています。あの力を自在に操れるようになれば特務艦以上の強さを発揮します」


不知火「しかしそうなれば傀儡に近付くということ。私はそれが怖くて仕方ないんです」


隼鷹「気持ちは分かるけどさぁ…」


不知火「こんなこと隼鷹さんにしか頼めません。今日もありがとうございました」


隼鷹「…はいよぉ」

隼鷹(不知火とは昔っから変な本とか見せ合いながらやばいやばい言い合う仲ではあった)


隼鷹(あたしが酒とうまく付き合えるようになったのは不知火のお陰だし、不知火のDV癖を一緒に治療したりした)


隼鷹(他の奴に比べて親密な仲ではあるけど、そうじゃないんだよぉ~!)


隼鷹(あたしが触って不知火が喘ぐとか意識しまくるって!!)


隼鷹(このままじゃあたしはどうにかなりそうだよ…)


隼鷹(不知火に恋愛感情は無い。あたしになら頼みやすいからってことなんだろうけど…)


隼鷹(はぁぁ……不知火ぃ…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

隼鷹「また不知火からの呼び出し……断ればいいんだろうけど、ここまできたらできないって…」


隼鷹「今日も覚悟決めるか…」ガチャ


不知火「お待ちしてましたよ隼鷹さん」


隼鷹「そうかい…」


不知火「今日はプレゼントがあるんです。是非着けてみて下さい」


隼鷹「プレゼント……?」


不知火「隼鷹さんの為に用意したものです」

隼鷹「これは…」


不知火「スパッツとスポブラです。誰よりもスパッツに拘る不知火が選んだんですよ」


隼鷹「これ、キツくないかぁ…?」


不知火「高級な素材でできているからです。やはり隼鷹さんが着ると肉感と締まりのコントラストが素晴らしいですね」


隼鷹「肉感って…」


不知火「それを着ているとバストも強調されます。これは隼鷹さんならではですよ」


隼鷹「そんなのさぁ、雲龍の方が大きいだろ?」


不知火「分かっていませんね、隼鷹さんだからいいんです」

不知火「雲龍さんはとんでもないバストですが、体が筋肉質過ぎます。トレーニングのし過ぎですね」


不知火「それが悪いとはいいません。しかしスパッツと相性があるんです」


不知火「隼鷹さんの体は素晴らしいです。不知火もその体になりたいです」


隼鷹「そんな事言われてもよぉ…」


不知火「…分かっています。不知火の体は艦娘ではありません。所詮は傀儡なんです」


不知火「だからこそ隼鷹さんに…」


隼鷹「もう~!変な事言ってごめんって!いつものするんだろ!」


不知火「お願いします」


隼鷹「こいつ……はぁ、分かったよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

不知火「……」


隼鷹「どうしたんだよ服脱がないのか?」


不知火「今日は口の中をお願いします」


隼鷹「ぶっ!!」


不知火「体の外はある程度分かりました。今度は内側が気になるんです」


隼鷹「おま……正気かよぉ!?」


不知火「不知火に落ち度でも?」


隼鷹「落ち度しかないってぇ!」

不知火「隼鷹さんにだから頼めるんです」


隼鷹「絶対あたし以外にも頼める奴はいるって!」


不知火「いません。司令に相談したところお茶を吹かれました」


隼鷹「だからぁー!」


不知火「他に思いつかないんです。ですからお願いします」


隼鷹「まじかよぉ…」


不知火「それと口の中を指で触れるのは少し抵抗があります。ですので刺激の少ない方法でお願いします」


隼鷹「……」


不知火「隼鷹さんの舌で不知火の口を確認して下さい」


隼鷹「…わかったよ、やってやろうじゃんか!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

隼鷹(ほんとに確かめて欲しいだけなのか?今のとこ何もないけど…)ぐにゅ


不知火「……」


隼鷹(それはそれで難しいな…キスする時とは違って舌を絡める訳じゃないし……)レロッ


不知火「……」


隼鷹(歯茎も舐めてやれば満足するのか?)じゅるっ


不知火「……」

隼鷹(こんなもんか。一通り終わったし不知火も満足しただろ)


不知火「……」


隼鷹(それじゃ離れて…)れるっ


不知火「!!」


隼鷹(う、舌が当たって…っていうか当てない方が難しいって!)


不知火「……」


隼鷹(なんだよ…怒るなら怒ってくれよぉ…)


不知火「……」ちょん


隼鷹(んん!?不知火の舌が…あたしの……)


不知火「……」


隼鷹(……)

隼鷹「……んぐっ」


不知火「んんんん…」


隼鷹「は……ぁ…」


不知火「んむ……ぐ…」


隼鷹「れる……じゅ…む…」


不知火「ぁ……んっ…」


隼鷹「……はぁ」


不知火「はぁ…はぁ……」


隼鷹「不知火……」


不知火「安価」


下1~3高コンマ 不知火の台詞や行動などを

おかしいですね……キスだけで絶頂できると聞いた事があるのですが……やっぱり私は傀儡だから……

不知火「ありがとうございます、やはり感覚は不知火の元にあります。我感ず、故に我在りです」


隼鷹「んん?」


不知火「……間違えましたか?不知火に落ち度は…」


隼鷹「いや…落ち度はないけど……」


不知火「…?」


隼鷹「これでいいだろ?じゃあな……」


不知火「ありがとうございました。またお願いします」

ーー病院


隼鷹「あたしはどうすりゃいいんだよぉ!!」


飛鷹「キスまでしてるのに恋愛感情が無いって…」


隼鷹「ただのキスじゃないんだってぇ!」


飛鷹「そうよね…」


隼鷹「このままじゃ不知火とヤっちまう未来しか見えない!」


飛鷹「否定できないわね」


隼鷹「なんで不知火は平気なんだよぉーー!」


飛鷹「ほんとなんでかしら…」

飛鷹「隼鷹はどう思ってるのよ。嫌なら断ればいいじゃない」


隼鷹「嫌……ってわけじゃないけど好きでもない!」


飛鷹「なによそれ」


隼鷹「じゃあ提督や龍驤さんに不知火が迫ったらどうするんだよぉ!?」


飛鷹「それは…」


隼鷹「だからあたしで止めとくのが最善なんだよぉ~!」


飛鷹「…そうね。頑張って隼鷹」


隼鷹「他人事だと思って…!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

でち公のバーで愚痴酒だ

ーー風呂場


龍驤「よいしょ…っと」


隼鷹「一人で風呂?なんだよ~あたし達を頼ってくれないのか?」


龍驤「いや、今は早霜のんで怪我人多くて皆んな忙しいやろ?風呂やったら一人でもいけるから」


隼鷹「そう言って風呂でこけたらどうするんだ?」


龍驤「…手伝って、お願い」


隼鷹「断るわけないんだからもっとあたし達を使えって!」

隼鷹「よし、あたしも脱ぐか…」


龍驤「ん?なんか変わった下着はいとるな」


隼鷹「……」


龍驤「スパッツのようで…サポーターみたいになっとんか?」


隼鷹「龍驤さん…話聞いてくれよぉ…」

ーー

龍驤「なるほどなぁ、あのスパッツは不知火からの贈りもんか」


隼鷹「最近は不知火から呼び出される度になんか渡されてんだよぉ」


龍驤「不知火が隼鷹のこと好きやからやないの?」


隼鷹「そうは思えない…だってキスしても顔は赤くならないんだぜ?」


龍驤「体も触ってるんやんな?」


隼鷹「この前はとうとう指を入れさせられたよ…」


龍驤「それは……」

機能的下着隼鷹さん…アリだな!

隼鷹「胸は揉むし舌は入れるし指は入れる……次はもうヤバイって!」


龍驤「でも嫌やないんやろ?」


隼鷹「だからぁーー!」


龍驤「ええで、不知火の相手やったらウチがする」


隼鷹「へ……」


龍驤「迷惑なんかやないよ。むしろどんとこいやで」


隼鷹「き…キスもするんだぜ!?」


龍驤「司令官やったら分かってくれる。全然ええよ」


隼鷹「え、えぇ……」


龍驤「不知火にはウチから言うとく。これで大丈夫やで」


隼鷹「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

…………ごめん龍驤さん、やっぱりやめてくれ
あたしがヤダ

再安価 下1~3高コンマ お願いし

ダメ!(大声)
龍驤さんにも提督にもわるいよ…
…あたしもヤダ…(小声)

隼鷹「…………ごめん龍驤さん、やっぱりやめて。あたしがヤダ」


龍驤「分かった、やめとくわな」


隼鷹「あたし……不知火の事…」


龍驤「まだ決めつけやんでもええんと違うかな。皐月と潮みたいに体だけの関係もあるやろ?」


隼鷹「そんなの…」


龍驤「そうや、あんまり大声で言われへん。でもここの連中は誰か一人でも責めると思うか?」


隼鷹「……」

龍驤「隼鷹、恋って難しいんや。ウチが司令官を手に入れるまでどれだけ傷付いたと思う?」


龍驤「もちろんこの怪我は因果応報や。でもな、それだけやないねん」


龍驤「人を狂わせたりするのが恋なんや。理解しようとする方が難しいで」


隼鷹「……」


龍驤「ここにおる金剛も最初は司令官の事が好きや言うてた。でもそれは親愛としての好きやった」


龍驤「なにが恋で何が恋じゃないんか。それが分かるようになるにはまだまだやで」


龍驤「今は不知火を受け入れたり。それが答えに繋がるはずやで」


隼鷹「……そっか。なんかすっとしたというか安心したよ」


龍驤「助けになったんなら良かったわ。また途中経過聞かせてな?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

陽炎「これより陽炎型緊急会議を始めるわ」


黒潮「会議というより三者面談やで」


不知火「なんですか、不知火に落ち度でも?」


陽炎「見たわよ不知火」


不知火「なにをですか?」


黒潮「隼鷹はんとちゅっちゅしとったのや」


不知火「さっきのですか。あれがどうかしましたか?」


陽炎「不知火は隼鷹さんと付き合ってるの?」


不知火「いいえ、そんなはずないじゃないですか」


黒潮「付き合ってもないのにキスしとったんやね?」


不知火「挨拶代わりのキスくらいしますよ」

陽炎「それだけじゃないのよ。あんた隼鷹さんとふしだらなこともしてるんだって?」


不知火「そんなことはしてません」


黒潮「自分の裸触らせとん違うん?」


不知火「あれは不知火の体を確かめる為です。自分で触ってもよく分からなかったので隼鷹さんに頼んだんです」


陽炎「あのねぇ…」


不知火「隼鷹さんとは成人向けの本の内容で討論していました。こういう事を頼みやすいんです」


黒潮「はぁ……」

黒潮「どう思う?無知ってわけやないんやで」


陽炎「でも隼鷹さんに恋愛感情は無い」


黒潮「皐月と潮が受け入れられとる今、うちらも文句言えんのと違う?」


陽炎「隼鷹さんも本当に嫌なら断るわよね…」


不知火「?」


黒潮「見守るしかないんかなあ」


陽炎「そうかもしれないわね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


不知火「ああぁぁ……」


隼鷹「んんん…」


不知火「ふぅ…………今日も良かった…」


隼鷹「そうだなぁ…」


不知火「暁とレ級の見よう見まねですが、陰部を擦り合わせるのも悪くありませんね」


隼鷹「貝合わせってやつだなぁ…」


不知火「隼鷹さん、お陰で今日も自分の体を確かめる事ができました」


隼鷹「それは良かった……」

隼鷹「これって……あたし達がしてることってさ…」


不知火「隼鷹さん、不知火のワガママに付き合ってもらってありがとうございました」


隼鷹「…そうだよな、不知火にはそんな感情無いもんな」


不知火「はい?」


隼鷹「いや…なんでも無いよ……」


不知火「そうですか。それでは不知火は部屋に戻ります」スッ


隼鷹「これは愛い合う行為じゃないんだ…不知火の体を確かめるだけ……」


隼鷹「うん…それだけ……それだけなんだよ…」


ーー

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