～演習前～　
　
長門「」ｲﾗｲﾗ　
　
長門「一体いつまで待たせる気なんだ.....」　
　
リットリオ「Buongiorno(おはようございます)リットリオ、配置につきました～」ﾑﾆｬﾑﾆｬ　
　
ローマ「ふあぁ～....眠いわね姉さん、シャワーでも浴びれば良かったかも」ﾑﾆｬﾑﾆｬ　
　
長門「遅い！約束の時間からもう10分も過ぎている！みんな待っていたんだぞ！」　
　
ローマ「そんなに怒らないでよ、今日は私たちシエスタ（昼寝）から早起き出来るよう頑張ったのよ？」　
　
リットリオ「文化性の違いって奴ですね～」ﾑﾆｬﾑﾆｬ　

長門「ここは日本だ！少なくとも指定された時間までには来るようにしろ！」　
　
リットリオ「.....は～い」（不満げ）

ローマ「逆に日本人がゆとり無さ過ぎるんじゃないの？世界でもこんなに時間に煩いのって日本人くらいよ？」ﾌﾞｳﾌﾞｳ　
　
長門「お前たち.....」ﾜﾅﾜﾅ　
　
ローマ「.....はいはいわかったわよ、すぐ準備するわ」（不満げ）　
　
リットリオ「演習終わったらまた寝よ....ふあぁ～」ﾑﾆｬﾑﾆｬ　
　
長門「全く......」ｲﾗｯ　

長門「（......2ヶ月前にイタリア艦達が着任してきたが未だ十分な信頼関係を築けてはいない....)」

長門「（これでは作戦や業務の際にも支障が出てしまうだろう.....）」　
　
長門「（....そもそも私は彼女たちからちゃんと認められているのか？）」　
　
長門「（着任してきたばかりで文化性の違いという壁もあるし.....）」　
　
長門「（どうすれば彼女たちと強い信頼関係を結べるのだろうか....)」　
　
長門「（......いっそ彼女たちの言う通りわたしももっとゆとりを持つべきなのか？）」 　

長門「いや.....しかしイタリア艦たちのペースに流されるというのも.....」　

長門「....ハッ！」

長門「しまった！今日は夕方から鎮守府間交流の為の会食があったんだ！」

　
長門「まずい....今のうちに書類整理をしておかないと.....」ｱｾｱｾ　
　
長門「くそっ....今日も忙しいな....」　
　
長門「.....イタリア艦との件についてはまた改めて考えておこう....」　
　
長門「今はとりあえず仕事をこなさなくては！」ﾀﾞｯ　
　

～同時刻～　
　
ポーラ「ザラ姉さま～お金貸してくれませんかぁ～？」ﾋｯｸ　
　
ザラ「ポーラ？急にどうしたの？」　
　
ポーラ「最近お高めのワインいっぱい買っちゃって～」ｳｪﾋﾋ　
　
ポーラ「もう今全財産1919円しか無いんですよぉ～」　
　
ザラ「1919円！？全く....金欠のときは○Kストアの格安ワインを買いなさいって何回も言ったのに.....」　
　
ポーラ「それならもう飲み過ぎて飽きちゃいました～、というか○Kに売ってるワインはほぼコンプリートしちゃいました～」　
　
ザラ「（そんなことするからお金が無くなるんじゃ.....）」　

ザラ「とにかく！給料日まであと少しなんだから！まだワインは残ってるんでしょう？」　
　
ポーラ「もうあんまり残ってないんですよぉ～ザラ姉様ぁ～お願いしますよ～♪」　　
　
ポーラ「2000円でいいですからぁ～♪」ｳｪﾋﾋ

　
ザラ「もう！いい加減にしないとザラは怒りますよ！？」　
　
ザラ「それに1919円あれば安いワインならまだいくらか買えるでしょう？」　
　
ザラ「この機会にお金のやりくりの仕方を学びなさい！」　
　
ポーラ「そんな～」ﾌﾞｳﾌﾞｳ　

ポーラ「あ～あ.....結局ザラ姉様お金貸してくれなかった....」ﾄﾞﾝﾖﾘ

　
ポーラ「これじゃあ新しいワイン買えそうにないなぁ～」　
　
ポーラ「というかポーラがいつも買ってる価格帯のワイン自体マンネリ化してきたし...」　
　
ポーラ「あ～あ、今までに飲んだことの無いようなワインが飲みたいなぁ～」　
　
ポーラ「それも天地がひっくり返るくらい高級でおいし～いワイン....」　
　
ポーラ「まあ....今は給料日まで我慢するしかありませんな」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ　　

長門「くそっ....まだまだ仕事が残ってる....考える事が山積みだ」　
　
長門「早く....部屋に戻らないと」ｽﾀｽﾀ　
　
長門「よし！この角を曲がればもうすぐ....」ｸﾙｯ

　
ポーラ「そういえば今日の夕飯当番めんどくさいな～」ﾃｸﾃｸ　　
　

　
ドンッ！　　
　

　
ポーラ「ひゃっ！？」ドｻｯ　
　
長門「うっ！？」ドｻｯ　　

～数分後～　
　
ポーラ「うっ....当たり所が悪かったので気を失ってしまったのか....」ﾑｸ

　
ポーラ「.....しまった.....誰かとぶつかってしまったようだ.....」

ポーラ「おい....すまなかった....大丈夫か？」　
　
ポーラ「相手は....えーっと....」　
　
ポーラ「......え～っと....これ...」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ　
　
ポーラ（長門）「.....私じゃないのか......?」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ポーラ（長門）「おい！起きろ！どういうことだこれは！」ﾕｻﾕｻ　

長門（ポーラ）「痛てて.....もぉ～気を付けて下さいよ長門さん～」ﾑｸ　
　
長門（ポーラ）「あれ～？長門さんとぶつかったと思ったのにぃ....なんで目の前にポーラがいるのぉ～？」　
　
長門（ポーラ）「ポーラまだ酔いが残ってるのかしら...」

ポーラ（長門）「おい....まさかこれって.....」ｻｱｱｯ

　
ポーラ（長門）「入れ替わってるのかっ！？」　
　
長門（ポーラ）「？」ﾎﾟｶｰﾝ