【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その8【安価】 (925)

立ちますか

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主な登場人物の簡易まとめ

駆逐艦
・暁 ・雷 ・電 ・響
・清霜
・霞
・黒潮 ・不知火 ・陽炎
・卯月 (弥生)
・朝霜
・叢雲
・皐月
・潮
・朝雲 ・山雲
・初雪
・村雨 ・白露・春雨
× S朝潮 自殺

軽巡
・夕張
・神通
・龍田 ・天龍
・多摩 ・北上 ・大井 ・球磨
・由良

重巡
・加古
・羽黒 ・那智
・愛宕

潜水艦
・伊401
・伊168
・伊8
・伊58
・呂500
・伊19 ・伊26
・伊13 ・伊14

戦艦
・金剛
・ガングート
・榛名
・アイオワ
・ウォースパイト

空母
・雲龍 ・葛城
・加賀
・瑞鶴 ・翔鶴
・隼鷹
・飛鷹
・千歳
・ガンビアベイ
・龍驤

その他
・提督
・秋津洲
・明石
・駆逐棲姫
・レ級
・潜水棲姫
・漣(重巡棲姫)
・駆逐水鬼(中身は時雨)
・ 潜水新棲姫 記憶を受け継いだ別個体が活動中。オリジナルは死亡


その他登場人物は過去スレなどをご覧下さい

ーー


漣「大本営の様子はどうですか?」


長門(何か不穏な動きを感じる。それが何かまでは分かっていない)


漣「それでは、一部の鎮守府に支援が届いていない件はご存知ですか?」


長門(知っている。この鎮守府を含め物資が不足している所がある)


漣「ウォースパイトさんの鎮守府もその様子でした。他にも天城さんの鎮守府など知り合いの鎮守府も同じ状況だそうです」


長門(全ての鎮守府がそういう状況ではない。きちんと支援が送られている所もある)


漣「これはどういうことなのでしょうか?」


長門(私の推測でよければ教えよう)


漣「ぜひお願いします」

長門(大本営は鎮守府の選定に入ったんだ)


漣「何を選ぶんですか?」


長門(自分達に都合よく動いてくれる鎮守府を残し、後は放置。最悪処分だろう)


漣「そんな事をすれば深海棲艦の侵攻を許す事になります」


長門(今の大本営は深海棲艦を脅威とも何とも思っていない。新兵器を使えば全て解決する)


漣「…この鎮守府はいらないという判断なんですね」


長門(いらないというよりは都合が悪いんだろう。これからの大本営にとってな)

漣「大本営は何をするつもりなんですか?」


長門(まともでない事は確かだろう)


漣「…歴史は繰り返すというやつでしょうか」


長門(そうで無いことを祈るしかない)


漣「……」


長門(お前の心配は分かる。だが我々ではどうすることもできないんだ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


幹部「大本営が所持している兵器八島。あれは核を燃料にして動いている」


幹部「下手に壊せば日本は崩壊。我々に向けられれば為すすべもなくチリとなる、恐ろしい兵器だよ」


幹部「現状で壊す方法は無い。発射権限を奪うくらいしか無力化する方法は無いんだよ」


龍驤「大本営はそれを使って何をするつもりなんよ?」


幹部「思い当たる節が多過ぎて一つに絞れていないんだ…」


提督「……」

幹部「核燃料も何処から手に入れているか分からない。そもそも現時点でどれくらい保管されているかも何も分からないんだ」


龍驤「既に十分な量を蓄えてるかもしれんのか…」


幹部「これ以上は私でも調べられなかった。八島の事を知っているのは大本営の中でかなり上の人間だけだね」


提督「…我々も八島に撃たれる可能性はあるんですね」


幹部「無いとは言い切れない。ここは大本営の思想とは違うと判断されてしまったからね」


龍驤「大本営は戦争仕掛ける気か」


幹部「……幹部としてその質問には答えられないね」


龍驤「ほんなら人間に聞く。駆逐棲姫の夫として答えてや」

幹部「…八島の射程はまだ短いと考えられる。それが伸びて日本の反対側、地球全体を射程内に入れられるならそれを使うだろう」


幹部「大本営は世界を掌握するつもりなのかもしれない」


龍驤「…何を考えとるんや」


幹部「日本としては戦争を仕掛けられない。だから大本営が日本から独立、その後宣戦布告…様々なシナリオが考えられる」


提督「…阻止するには八島をどうにかするしか無いんですか」


幹部「無理だ。ある場所も分からないし、機密性が以上な程高い。無理に知ろうとすればこちらが消されてしまう」


龍驤「ウチらは黙って見てるしか無いんか…!」


幹部「…今はどうにもできないね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「女幹部の目標は?」


菊月「八島の完全掌握。無効化及び破壊は不可能だ」


若葉「何処にあるのか分かっているのか」


菊月「その為にコイツを使う。おおよその位置は分かったか?」


島風提督「防衛ラインと配置されている艦娘などを一枚の地図にまとめた。その結果円を描くように配置されていた」


信濃「つまりこの円の中心に八島がある」


菊月「そう考えるのが妥当だろう」

若葉「掌握と言っていたがどうするんだ」


菊月「とりあえず八島に乗り込む」


信濃「まさか何も考えてないの!?」


菊月「その場所に八島があるか確認、そして中に入ることができるのかを先に確かめる必要があるだけだ」


島風提督「この配置がダミーの可能性がある。確認は必要だ」


菊月「そういうことだ。早くこの場所に向かうぞ」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

リュウジョウ「本拠地に突っ込む前にこれも確認してくれへん?」バシュッ


菊月「なんだそれは」


アケボノ「大本営がスポンサーになってる建造場よ。そこでこれが作られてたの」


信濃「これは……」


島風提督「移動要塞か何かか」


若葉「かなり巨大なものだな」


リュウジョウ「大本営は八島を動かそうと思っとるみたいやね」

アケボノ「八島を動かす必要があるということは射程は伸びてない」


菊月「今ある地点からでは伸ばせないということか」


若葉「動かすのは改修する為か」


信濃「ならその時がチャンスね。私は多分その時に護衛として呼ばれる筈」


島風提督「その時に情報を入手してきてくれ」


菊月「なら乗り込むのは中止だ、引き続き情報集めは続ける」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


信濃(やっぱり護衛の任務はあったわね。でも運んでいるのは八島本体では無さそう)


信濃(でも私に護衛をやらせるくらいだから重要な物には違いない。ひょっとして原子炉…?)


信濃(私ならこの荷物を強奪する事ができる。でも今それをやるべきじゃない)


信濃(菊月は今の大本営は白か黒かを見極める必要があると言ってた。私もそれには同意見ね)


信濃(私が殺そうとしていた奴らは全員死んだ。だからって新しい重役達が白だとは確定してない)


信濃(今日…ある程度絞り込めれば良いのだけど」

信濃(この任務中でも過剰な護衛を付けてる人間はいるかもしれない。そうなればそいつが怪しい)


信濃(その人間には手を出せなくても艦娘ならどうとでもなる。こちらには菊月達が居る)


信濃(あの力は理解できないけど強力なもの。私でも勝てるかどうか分からない)


信濃(任務を遂行しながら周りをよく見ていないと…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃(過剰なくらい護衛を付けている重役は居なかった。でも一つある傾向を見つけた)


信濃(任期の若い役人や重役は護衛が少ない。つまり彼らは白である可能性が高い)


信濃(まだ確定した訳ではないけどこの情報は大きい。今現在の重役達を疑う材料になった)


信濃(今日の収穫としてはこれで十分。無理をする必要は無いけど…)


「……」


信濃(やっぱりやるのね。菊月が大人しくしてるとは思えなかったわ)

信濃(あそこに居るのは人間に変身したリュウジョウ。それが誰かまでは教えてくれなかったけど、これで騒ぎを起こすと言っていた)


信濃(騒ぎを起こすだけで誰も攻撃はしない。けど誰がどう動くかを見ることはできる)


信濃(リュウジョウを危険に晒すかもしれないのに、よくもこんな事を思い付くわね)


信濃(リュウジョウも断らなかったということは覚悟できてるのね…)


「……」スッ


信濃(…やるのね)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「うわぁぁぁぁぁーーーー!」


「なんだ!?」


「街の…家族の恨みぃ~!!!」


信濃(役人達や護衛の艦娘も慌ててる。何が起こったか分かっていない)


「……」


信濃(その中で……あの重役は落ち着いている)


「…生き残りか」ボソッ


信濃「……」


「信濃、アイツを捕えろ」


信濃「分かりました、少々お待ちください」

「離せ!離せよぉーー!」


信濃「民間人だと思われますがどうしますか」


「待て、少し考える」


リュウジョウ(どうや、うまくいったか?)


信濃(お陰様で。皆んな狼狽える中あの重役だけ冷静だった)


リュウジョウ(つまりアイツは八島に関わっとるって事やな)


信濃(貴女が叫んだ台詞の意味は分からないけど、あの重役には分かったようね)


リュウジョウ(うちも菊月からあれを言えって言われただけや。でもちゃんと効果はあった)


信濃(ほんと、流石ね…)

「……」


リュウジョウ(あいつは今どこに連絡しとると思う?)


信濃(関係者…ごく一部しか知らない八島と繋がっている人物)


リュウジョウ(それが分かっただけでもええ。うちの仕事はここまでや)


信濃(一歩間違えれば射殺よ?無茶もほどほどにしてよ)


リュウジョウ(ちょっとくらいの無茶やったら喜んでやったるわ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「…信濃、その人間を連れて来い」


信濃「どうするんですか?」


「こちらで保護することになった」


リュウジョウ(なんやて…?)


信濃「この人間は大本営に恨みがあるのでは無いのですか?」


「それは勘違いだ。話せば分かってもらえるはずだ」


リュウジョウ(信濃、どう思う)


信濃(リュウジョウさんを生き残りとして世間に出すのでは無いでしょうか)

リュウジョウ(うちが変身してんのは八島の攻撃で全滅した街の住民なんや)


信濃(民間人相手に……!!)


リュウジョウ(あの街は深海棲艦の攻撃で壊滅したことになっとる。でもこれが真実やそうや)


信濃(…菊月が私に教えなかった理由がよく分かったわ)


リュウジョウ(うちらは繋がっとるからいつでもテレパシーみたいなもんで情報を共有できるんや)


「どうした信濃、早く連れて行くぞ」


信濃(それは分かったけどこの状況はどうするのよ。貴女の変身は長時間無理なんでしょ)


リュウジョウ(そういう時こそテレパシーや……頼むで…)


信濃(人任せなのね……)

リュウジョウ(ん、分かった。これを叫ぶわ」


「…?」


リュウジョウ「見たんだ!空が光ったと思ったら街が壊滅したんだ!」


「なに……?」


リュウジョウ「あれは間違いなく大本営の仕業だ!それしか無い!」


信濃(そんな事言って大丈夫なの!?)


リュウジョウ(菊月が揺さぶれって言うんやから…)


「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「そういえば私も空が光るのを見た事があるな」


「自分もあるな」


「……」


リュウジョウ(これが狙いやったんか?)


菊月(あんなものを使って隠し通す事は不可能だ。一射目の言い訳は隕石が落ちてきた、だぞ)


リュウジョウ(あれか!あれがそうやったんか!)


菊月(関係の無い大本営の役人達におかしいと思わせる。こうすれば黒の重役達はいい気分ではない)

「あの光は大本営の敷地内から…」


「……」スッ


リュウジョウ(あの重役、また連絡しとるで)


菊月(……)


リュウジョウ(おい、まさか…!)


菊月(何が起こってもいいように用意はしておけよ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

荷物を運んでいる最中なので外のつもりでした


再安価 下2 お願いします

「あれはなんだ!?」


リュウジョウ「あれは…」


信濃「傀儡!」


「おいお前達!早く対応しろ!」


信濃「なんでこんな所まで来ているの…!」


リュウジョウ「うちはこの隙に逃げる!後は頼むで!」


信濃「分かったわ!」

信濃「新型艤装を使います!私の射線上に入らないで!」ジャキッ


「ぐぁぁっ!!」


信濃「やらせないわよ…!」


「どこから情報が漏れた!?」


「作戦は中止だ!『荷物』は戻す!」


信濃「く……!数が多い!」

リュウジョウ「大本営の重役が傀儡を使うって事はあの国と付き合いがあるっちゅうことやな」


リュウジョウ「これは戦争仕掛けるので確定か。何がしたいねんコイツらは…」


リュウジョウ「騒ぎを起こすのが目的やからそこまで強い傀儡や無い。誰も被害に合わんやろうからうちは逃げさせてもらうで」


リュウジョウ「ほんまやったら助けに行きたいんやけど…そうすることはできへんねん」


リュウジョウ「ごめんな信濃、うちらの勝手のせいで色々と巻き込んで…」


リュウジョウ「でもうちらはどうしても提督を取り戻したいねん。その為やったらなんでもやる」


リュウジョウ「でも国を相手に喧嘩か…ほんまはやりたくないんやけどなぁ……」


ーー

新スレでもよろしくお願いします


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「相変わらず艦載機の支援が来ませんね…」


龍驤「ウチら空母は何もできへん状態が続いとってほんまにごめんやで」


漣「龍驤さんが悪い訳ではありません。不穏な事を企んでいる大本営がアホなんですよ」


龍驤「この状態でいつまで持つやろうな…」


漣「ここは元々戦艦の少なさを空母で補っていたんです。その空母が動けないんでかなりまずいですよ」


龍驤「ええ時にウォースパイトが来てくれたもんやわ。大助かり所か救世主やで」


漣「そうに違いありませんね」

漣「ご主人様もうまくやってくれました。向こうに居辛いからという理由で引き取るとは建前です。戦艦が欲しかったという本音を隠してまんまと手に入れたんですから」


龍驤「……」


漣「ご主人様も世渡りが上手くなってきましたね。これでこそ提督です」


龍驤「…そんなん言わんといてや」


漣「どうしましたか?」


龍驤「司令官はウォースパイトの事を本気で心配しとったんや。そんな下心は無い」


漣「…龍驤さん、この場合下心が無いとダメなんですよ。ご主人様が無能ということになりますよ」


龍驤「……」


漣「思うようにいかなくてイライラするのは分かります。ですが漣に怒った所でどうしようも無いんですよ」


漣「今は遠征をこなしながら備蓄を増やしましょう。何があってもいいように蓄えはあればあるだけいいですからね」


龍驤「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー食堂


漣「え~状況は厳しいままですが、ここのしきたりとして新人が来れば歓迎会です」


漣「数人が入院中という中での歓迎会ですが、今日は無礼講です!」


漣「丸一日騒ぎましょう……と言いたい所ですが、支配海域の維持で戦艦や重巡の皆さんには絶えず出撃があります」


漣「ですので今日は交代交代で楽しむということで…オナシャス!」


漣「それでは別室のご主人様、伊13さん、いきますよ~!」


漣「乾杯っ!」


漣「物資はありませんが食べ物はありますので、好き勝手に食べて下さいね~」

ーー

提督「龍驤もこっちに来たのか」


伊13「提督の側を…離れたくないから…?」


龍驤「…今ちょっと漣の近くにはおりたくないねん」


伊13「喧嘩…?」


龍驤「……」


提督「何があったんだ?」


龍驤「考え方の違いと司令官の事や」


伊13「ダメですよ…揉め事は…」


龍驤「漣が悪いんや。司令官の事…あんな風に言うて……」

提督「漣に悪気は無いはずだ。昔とは違うだろう」


龍驤「……」


伊13「提督…龍驤さん不安になってるんじゃないかな…」ヒソヒソ


提督「…そうか」


伊13「病んじゃう前に…もっと構ってあげて…」


提督「そうだな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「……」ぶつぶつ


提督「…龍驤」ダキッ


龍驤「ひゃあっ!?き、キミ!何してんのよ!?」


提督「何って…後ろから抱き締めてるだけだ」


龍驤「伊13が見てんのにあかんって…」


伊13「気にしないから…大丈夫…」


龍驤「そんなん言うても……」

提督「龍驤の匂い……」スンスン


龍驤「うなじの匂い嗅がんといて!汗の匂いもあるねん!」


提督「俺は好きだぞ、龍驤の匂い」


龍驤「ぐ……うぅぅ…」


伊13「ラブラブ…」


提督「…龍驤、何が不満なんだ」


龍驤「……」


提督「今はやれることをやるしか無い。これからどうなるかは分からないが、俺はできることは全てやる」


提督「その為には龍驤の協力も必要なんだ。これからも力を貸してくれ」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

龍驤「…皆、うちに任せといてや」


提督「そんな状態では任せられないな」


伊13「龍驤さん…」


龍驤「……こんな厳しい中で何もできへんウチが腹立たしいねん。演習さえもできへんのや」


龍驤「せめてウチに左側の腕と脚があったら…」


提督「龍驤、それは違う。その考えは間違っている」


伊13「そんな事考えちゃダメ…」


龍驤「ほなウチはどうすればええんや?こんな体やったら遠征もできへん!」


龍驤「ウチはただのお荷物やないか……!」

龍驤「ウチがこうなったのは自業自得や……全部ウチのせい…」


提督「龍驤、もういいんだ」ギュッ


伊13「提督…龍驤さんを安心させてあげて…」


提督「分かっている」


龍驤「あかんよ…ウチは汚れてんねん…」


伊13「私も手伝うから…」


提督「俺には龍驤が居ないといけないんだ。それを分かってもらうぞ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督「一片も汚れてない者なんていない。それに龍驤の過去を知っても鎮守府に居る皆をもっと信じてくれ」


龍驤「……」


伊13「龍驤さん…」


龍驤「ごめん…ちょっち一人にさせて……」


提督「龍驤!」


伊13「今一人になるのはいけない…」


龍驤「ごめんな……でもこれはウチが一人で考えなあかんねん…」


提督「そう言われて離すと思うか?」ギュッ


龍驤「…離してくれへんだら自殺する」


提督「龍驤!!」


伊13「何言ってるの…!」


龍驤「本気やで。ウチはやるって言うたらやる」

龍驤「司令官はいつだって優しいよ。でもそれだけや」


龍驤「キミの事は大好きやで。でもウチが欲しい答えはそれや無かった」


提督「おい……龍驤…」


龍驤「安心して、一人にしてくれたら変な事も考えへんから」


提督「龍驤…俺は……俺では…」


伊13「提督…!」


龍驤「…ごめんな司令官」ガチャッ

ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


龍驤「何してるんやろうなウチ…司令官に当たったりして……」


龍驤「…ウチは艦娘やからこの体でも生きてこれた。でも戦争が終わったらウチはただの障害者や」


龍驤「艦娘やないウチに魅力は無い。まともに働くこともできんし、家事もできへん」


龍驤「こんなウチは……司令官とは釣り合わん。司令官はモテる…とは言わんけど、ええ人なのには間違いない」


龍驤「そもそも深海棲艦との戦いが終わらんかったら…ウチは艦娘のままでおれる」


龍驤「戦争を終わらす為に戦かってんのに……そうなるとウチが…」


龍驤「…………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤プチ家出
ほっしょさんのとこにたどり着く

ーー


龍驤「ん……ここって孤児院…」


鳳翔「龍驤さん……?」


龍驤「鳳翔…」


鳳翔「なんでこんな所に居るんですか?どうやってここまで来られたんですか?」


龍驤「…電車とバス。何も考えへんと乗り継いで来たんや」


鳳翔「…訳ありみたいですね。どうぞ敷地内に入って下さい」


龍驤「ん……」

荒潮「龍驤さんが家出なんて珍しいわね~」


龍驤「荒潮までおったんか…」


鳳翔「彼女のお陰で凄く助かってますよ。ここの子ども達は食欲旺盛ですし」


龍驤「…ここはなんとかなってんの?」


荒潮「ここの心配する前に~龍驤さんの心配をしたいわ~」


鳳翔「提督さんには連絡してますか?」


龍驤「……」


鳳翔「分かりました、私から連絡しておきますね」


龍驤「ちょっと…待って……」


荒潮「ダメよ~提督が心配するじゃない~」

龍驤「…ほな場所は言わんといて。鳳翔の所におるってだけ知らせて」


鳳翔「仕方ないわね…」


荒潮「連絡はしないと~脱走兵扱いになっちゃうものね~」


龍驤「ウチはまだ帰りたくない…帰ってもやる事無いんや…」


荒潮「どういうこと~?」


鳳翔「龍驤さんにも事情があるのね。話を聞かせてもらうわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

話を聞いた鳳翔はまだ龍驤には自分本位な考えが思考の根底にあると悟る
厳しいようだけれどいつかは伝えないと根本の考え方は変わらないだろうとも

ーー

「かっけー!お姉ちゃんって合体ロボ!?」


「ダイズイウンだ!」


龍驤「違うよ、ウチのは義肢っていうてな…」


荒潮「鳳翔さん~龍驤さんの話を聞いてどう思う~?」


鳳翔「そうね…彼女にはまだ自分本位の考えが根底にあるわね」


荒潮「私もそう思うわ~」

鳳翔「ここの所龍驤さんの調子が良かったのが悪い方に影響してるわね」


荒潮「昔の感覚が~戻ってきてるわね~」


鳳翔「昔の龍驤さんは酷かったわ。浮気はするし提督さんは財布程度にしか思っていなかった」


荒潮「それに~障害のある艦娘も毛嫌いしてたんでしょうね~」


鳳翔「龍驤さんはその頃に戻りかけてるのね」


荒潮「良くないわね~とっても良くないわ~」


鳳翔「人も艦娘も簡単には変われない。楽な道があればそちらに逸れてしまうものなのよ」

荒潮「放っておけばどうなるかしら~?」


鳳翔「また浮気をするわね」


荒潮「そうよねぇ…」


鳳翔「厳しいかもしれないけどこれは伝えないといけないわ」


荒潮「子ども達の前で暴れたら~実力行使ね~」


鳳翔「そうならない事を期待しましょう…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「…自分でもそんな気はしとった。テレビでええ男みたら色々考えてしもとったし……」


龍驤「それから目を逸らして誰かから指摘されたかったんや…司令官に怒って欲しかった……」


龍驤「……鳳翔さん、暫くの間ウチをここで働かせてくれへん?」


鳳翔「龍驤さんが…」


龍驤「ごめん、働かせてくれへんなんて言い草無いわ。どうかウチを手伝わせて下さい。お金はいりません」


荒潮「結構大変よ~?そんな貴女にできるかしら~」


龍驤「やります、やらせて下さい!」

龍驤「鳳翔さんの所におったらウチは…」


鳳翔「分かりました、提督さんには私が預かると連絡しておきます」


龍驤「ほんまに!?ありがとう鳳翔さん!」


荒潮「平気なの~?」


鳳翔「このまま龍驤さんを返せば最悪二人は離れてしまうわ。それは可哀想とは思わない?」


荒潮(自業自得…なんて言ったら怒るわよね)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

荒潮「片腕でも料理はできるのよ~」


龍驤「ぐ…難しい……」


荒潮「龍驤さんはまだマシなのよ~利き腕の右腕が無いのに頑張って料理を作ろうとしてた子を私は知ってるのよ~」


龍驤「負けてられへんな…!」


荒潮「火加減には気をつけなさい~」


龍驤「おっと……」


荒潮「もっと厳しくいくわよ~」


龍驤「喋り方の割にスパルタや…」

ーー


「ロボのお姉ちゃん変形して!」


龍驤「無茶言うなや!腕は取れるけど変形はせぇへん!」


「ダイズイウンのパーツにならないの?」


龍驤「だからなんやねんそれ!」


「知らないの?たまちゃんが乗り込むロボで合体するの!」


龍驤「アニメなんか見てないねん!」


「お姉ちゃん!次はこっち~!」


龍驤「待ってや!ウチは走られへんねんって!」

ーー夜


龍驤「なんやこれ……めちゃくちゃ疲れる…鳳翔さんと荒潮はこれを毎日やっとんか…?」


龍驤「これは…出撃よりもしんどい……早朝の出撃なんか可愛いもんや…」


龍驤「もう体が動かん…クタクタや……」


龍驤「でも……不思議と心が満たされとる…」


龍驤「これは…そういう事なんか……こんなウチでも…やれることは多いんや…」


龍驤「家事だってどうにでもなるし……働こうと思ったらいくらでも働ける…」


龍驤「こんな簡単な事を…ウチは気付けれへんだんか……その結果また司令官を傷付けた…」


龍驤「…うん、ウチは司令官に甘えっぱなしやったんやね。今回ので良く分かったわ」


龍驤「暫くここで勉強させて貰お……こんな簡単な事を教わらなあかんなんて…ほんまにウチはダメダメや…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー食堂


漣「…そうですか、では引き続きお願いします」ピッ


提督「どうだった!?」


漣「龍驤さんは頑張っているそうです。相変わらず場所は教えてくれませんが、朝から晩まで働きっぱなしだそうです」


雲龍「それは違法じゃないの。龍驤さんは他の人より体力が無いのよ」


多摩「落ち着けにゃ。鳳翔さんはちゃんと分かってるにゃ」


黒潮「あの女…龍驤はんもちょっとは分かってきたんと違うか?」


提督「そうだとしても、せめて場所が分かれば…」


漣「そうなったらご主人様達は様子を見に行くでしょ?ダメですよ、そうすると龍驤さんの為になりません」


雲龍「何よ、貴女は龍驤さんの何が分かるの」


多摩「落ち着けにゃあ~~」


黒潮「司令はん、気持ちは分かるけどあの女はまた昔に戻る所やったんや。これは必要な事やったんやで」


提督「うぅぅむ…」


ーー

正義の光よ輝け、ダイズイウン


コメントなどあればお願いします

おつです
監督:師匠(確信)
今日のMVP>>104あと>>96。珍しい分かり易くミスしたぞ宣告からこの上ないリカバリの流れ作り、痺れる
荒潮の言ってる司令官大好きだけどはじめ素直になれなかった駆逐艦は誰だろうなー?

エネルギーが核らしいからそれに耐えうるものを作るとなるとやっぱり肥大化しちゃうんじゃない?
となると原発施設丸々移動させる程の大きさだったり?

>>130
多分、話の本筋とは直接関係無い部分だろうから
そこまで細かい設定はしてないとは思うけど
例えば、現代のニミッツ級空母なら加圧水型原子炉が2基だから
陸上の移動型施設なので「二次冷却材をどうするのか」などの話は有るけど
商用炉の原子力発電所みたいな常時100%出力が理想運用みたいな炉とは違って
付随施設維持用のアイドリング低出力とか、移動時(移動方法が不明だけど)出力とか
八島発射時の出力(フルパワー?)とか、何発まで連射出来るのか?
など未設定な為に推定しずらい話ではあるものの
少なくとも常時フルパワーでも無いだろうしそこまで大きくしなくても成り立つとは思う

そもそも八島の形態が超巨大砲形状なのか、
大型アンテナを複数並べた様な形状なのかとか不明な点が多いし

ーー


荒潮「どう龍驤さん~ここには慣れたかしら~」


龍驤「毎日大変やけどその分やり甲斐もあるし、勉強させてもらってるで」


荒潮「龍驤さんの料理は~最初は食べれたものじゃなかったわ~」


荒潮「それがたった数日でここまで上手になるなんて~凄く頑張ったのね~」


龍驤「ウチは今まで料理はできへん、したらあかんって言われとったんや。でもそれは甘えや、ちゃんと気を付ければウチにそれくらいできるんや!」


荒潮「そうよ~片腕があるんだから、料理くらいできるわ~」


龍驤「荒潮の話はほんまに心にきたわ。ウチがどれだけ甘いかよーく分かったで」

龍驤「片腕でも司令官に…好きな相手に尽くせるんや」


荒潮「あの子は~心身共に全てを大切な人に捧げていまわ~」


龍驤「それに比べてウチは……ほんまにヘコむわ」


荒潮「龍驤さんは変われるわ~」


龍驤「うん、絶対変わる。ほんで司令官を助けてあげるんや!」


荒潮「その志しのまま~頑張ってちょうだいね~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

孤児院の大口寄付者がくる

ーー

「ロボ姉ちゃん何を見せてくれんの?」


龍驤「ウチはロボちゃう…けど、真似事はできるんやで」


「どういうことぉ?」


龍驤「見てたら分かるで……っと」ジャキッ


「んん~?」


龍驤「たまたまこっちの義肢付けてて良かったわ。皆んなに面白いもん見せれるしな!」バシュッ


「「「わぁぁぁ~~!!」」」

荒潮「龍驤さんの義肢にそんな機能があったのね~」


龍驤「義肢は何個か持ってるんやけど、これだけロケットパンチみたいな機能が付いてんねん」


荒潮「実用性はあるの~?」


龍驤「ロマンはあるって言うてたな」


荒潮「それは確かね~」


「姉ちゃんすげー!もう一回やって!」


「ダイズイウンよりカッコいい!」


龍驤「よっしゃ、ほなもう一回やな!」


「おおおおおおーー!」


「ロボ姉ちゃんは本物だったんだ…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府


W提督「うちのウォースパイトが迷惑かけていませんか?」


漣「問題ありませんよ、戦力不足の我々にとってウォースパイトさんは助けに船です」


山城「不幸だわ…」


W提督「山城、提督さんの前で失礼じゃないか」


山城「なんで私があの淫乱戦艦の為に…」


W提督「その事は口外しない約束だろう?」


山城「この人達は知っているんでしょう…」

漣「あ~それなんですけどね、ウォースパイトさん脅されてAVに出たらしいんですよ」


W提督「なんですって!?」


漣「原因は借金です。ヤミ金とかそういう所で借りて返せなくなって、ああいうことになったらしいです」


W提督「そんな…相談してくれれば良かったのに…」


山城「不幸だわ……」


漣「この鎮守府では昔に何があったかなんて関係ありません。ウォースパイトさんは漣達にとってとても頼もしい存在である事は確かです」


W提督「…ありがとうございます」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

何だかんだスパ子がちゃんとやれてるか心配で質問多な山城

山城「…秘書艦さん、あの子が最近挙げた成果は」


漣「へ?」


山城「ちゃんと出撃してるのか気になっただけよ…」


漣「最近でしたらついさっきですよ。支配海域の維持する為の出撃でしたが、見事MVPでした」


山城「そう…」


漣「被弾はあったようですが軽微であったと報告を聞いています」


山城「当たり前じゃない、あの子はそう簡単に被弾しないわ」


漣「はぁ……」


山城「……」

山城「演習はどうなの。まさかサボったりしてないでしょうね」


漣「むしろその逆です。毎日のようにお世話になってます」


山城「毎日!?あの子はちゃんと休んでるの!?」


漣「勿論空き時間を利用してもらっていますが…」


山城「そ、そう……ならいいのよ…」


漣(なんだ、ただのツンデレか」


山城「……貴女、口に出てるわよ」


漣「マ!?」


山城「……不快だわ、これで帰らせてもらうわよ」スクッ


W提督「待つんだ山城!どうもすいません…」


漣「いえ…漣もごめんなさいです……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー風呂場


ウォースパイト「サッパリしたわ、被弾も少なかったなら直ぐにドックからも出れたし」


山城「やっぱりここに居たのね」


ウォースパイト「山城っ!?どうしてここに!?」


山城「貴女の様子を見に来たのよ。ここに迷惑かけてないでしょうね」


ウォースパイト「置いてもらっている以上は活躍するに決まっているじゃない」


山城「よくも偉そうに言えるわね。自分が何をしたのか分かってるの」


ウォースパイト「それは……」

山城「まぁ精々頑張りなさい。貴女の帰ってくる場所くらい空けておいてあげるわよ」


ウォースパイト「え…?」


山城「もう帰るから。本当に不幸だわ……」


ウォースパイト「山城……貴女の優しさに何度助けらたか分からないわね」


ウォースパイト「私には帰る場所がある。それを確認できただけで…私は頑張れるわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

一方孤児院
何処かに連絡しているほっしょさん

ーー

W提督「ウォースパイトは受け入れらたみたいで良かったよ」


山城「不幸だわ…」


W提督「何がさ?」


山城「あの子に会えないのが…不幸だわ……」


W提督「…きっと帰ってくるさ」


山城「そうだといいのだけど…」


W提督「あまり鎮守府を留守にしておくのも良くないし、急いで帰ろう」


山城「……変ね」


W提督「どうしたんだい?」


山城「私の荷物ってこんなに軽かったかしら……?」

ーー

ジャーヴィス「突然鎮守府を離れるなんて、ウォースパイトさんに何かあったに違いない!」


ジャーヴィス「この鎮守府は提督が凄く悪い人って聞いてる!ウォースパイトさんが酷い目にあうかもしれない…」


ジャーヴィス「そんなの私が許さない!ウォースパイトさんを連れて帰るんだ!」


ジャーヴィス「山城さんだけじゃ心配だけど、私が居れば大丈夫!」


ジャーヴィス「待っててねウォースパイトさん!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督に一番に見つかっちゃうジャービス

ジャーヴィス「ええ!なんで空母の人が犬を連れて歩いてるの!?」


瑞鶴「……」


ジャーヴィス「なんで誰も何も言わないの…」


ガンビアベイ「……」


ジャーヴィス「今度は車椅子!?まさかここには怪我人しか居ないんじゃ…」

暁「…」
レ級「…」


ジャーヴィス「深海棲艦!!……だよね?肌の色は白くないけど、あの雰囲気は間違いなく…」


暁「…」
レ級「…」


ジャーヴィス「え、えぇ!?キスしてる!?深海棲艦と艦娘が!!」


ジャーヴィス「意味が分からない…ここは鎮守府なの…?」


ジャーヴィス「頭痛くなってきた…早くウォースパイトさんを見つけて帰ろう…」

潜水新棲姫「動くな」


ジャーヴィス「ひ!!」


潜水新棲姫「どうやってここに忍び込んだ。何が目的だ」


ジャーヴィス(深海棲艦が……!)


ジャーヴィス(分かった…ここは深海棲艦によって支配されてしまってるんだ!艦娘は全員痛め付けられてる!だからさっきの車椅子もそうなんだ!)


ジャーヴィス(ウォースパイトさんが危ない……!)


潜水新棲姫「おい答えろ」


ジャーヴィス「う…うわぁーー!」ジャキッ


潜水新棲姫「な…っ!?」


ジャーヴィス「爆雷は無いけどこの距離ならダメージはあるもん!」


潜水新棲姫「待て!ワタシは艤装を放棄……!」


ジャーヴィス「ウォースパイトさんは私が守るんだ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

Warspite「Jervis!? What!!」

ウォースパイト「ジャーヴィス、待ちなさい!」


ジャーヴィス「ウォースパイトさん…」


潜水新棲姫「この頭のおかしい奴と知り合いか!早く止めてくれ!」


ウォースパイト「ジャーヴィス、とにかく一度艤装を解除しなさい」


ジャーヴィス「…分かりました」スッ


潜水新棲姫「あと数秒遅かったらワタシは蜂の巣だったぞ…」


ウォースパイト「ごめんなさい…」


ジャーヴィス「どうして深海棲艦が……」


ウォースパイト「ジャーヴィス、執務室に行きましょう」

ーー執務室


提督「…この鎮守府の事は理解してくれたか?」


ジャーヴィス「さっきのは盲導犬だったんだ…」


ウォースパイト「ここには訳ありの艦娘が多いの。Admiralはそう言った子達の足りないものを補い合いながら、短所を皆んなで補っているのよ」


漣「ご主人様はねぇ~深海棲艦も受け入れるような寛大なお方なんですよぉ~」


漣「さっき貴女が殺しかけた深海棲艦は~私の嫁なんですけどぉ~~~~」ジロー


ジャーヴィス「知らなくて…ごめんなさい……」


提督「鎮守府の中に深海棲艦を発見した場合、撃破しようとするのは間違いではないぞ」


漣「…次やったらブチ殺しますよ」


ジャーヴィス「ひぃ……」

ウォースパイト「私からも謝るわ。ジャーヴィスを許してあげて」


漣「仕方ありませんね、ウォースパイトさんのお陰で助かってますので…許します」


ジャーヴィス「ほっ…」


提督「ウォースパイトは雑に扱わないし、敬意を持って接している。ぞんざいな扱いをしないと約束しよう」


ウォースパイト「これで納得してくれたかしら?私は暫くここでお世話になるわ」


ジャーヴィス「安価」


下1~3高コンマ ジャーヴィスの台詞や行動などを

ジャーヴィス「それは分かったけど…一つ気になることがあるから聞いてもいい?」


ジャーヴィス「ウォースパイトさんはなんでここに来ることになったの?提督は諸事情でっていったけど……ちゃんとした理由を教えて!」


提督「……」


漣「それは…」


ウォースパイト「……」


ジャーヴィス「え…なに……まさか…ウォースパイトさん…?」


漣「漣達からは何も言えませんとだけは言えます」

提督「……」


ウォースパイト「ジャーヴィス…貴女には真実を話しておくわ」


漣「良いんですか?ウォースパイトさんはそれを避ける為にここに来たんですよ」


ウォースパイト「ジャーヴィスだけは真実を伝えておきたいの」


ジャーヴィス「一体…何なの……?」


ウォースパイト「貴女が尊敬している戦艦の…本当の姿よ」


下1~3高コンマ ウォースパイトの話を聞いたジャーヴィスの反応などを

真っ赤になりながらも食い気味に質問攻めしてくる

ーー

ウォースパイト「……これが真実よ」


ジャーヴィス「……」


漣「あの子めっちゃ怒ってるんですかね…顔が真っ赤です」


提督「二人の関係なら大丈夫かと思ったが、これはフォローをしてやるべきだな」


漣「そこは漣にお任せください、悪い方にはいかせません」


ジャーヴィス「…ウォースパイトさん、質問してもいい?」


ウォースパイト「いいわよ…」


ジャーヴィス「撮影してた時…気持ち良かった?」


ウォースパイト「は?」


漣「んん…?」

ジャーヴィス「相手はプロだから痛くは無かったんだよね?」


ウォースパイト「そ……そうね…」


ジャーヴィス「そうだよね、あんなに気持ち良さそうにしてたし…潮を吹いてたもんね!」


ウォースパイト「…………」


ジャーヴィス「なんで私が知ってるのかって思ったでしょ?実は…私ウォースパイトさんの動画持ってたんだ」


ウォースパイト「どうして…?ずっと知ってて裏で私をあざ笑っていたの……?」


ジャーヴィス「私ねウォースパイトさんのこと尊敬してるけど……エッチな目でも見てたんだ」


ウォースパイト「えぇ……」

ジャーヴィス「最初は単なる憧れだったんだ。でもウスイホン?っていうのかな、えっちなウォースパイトさんの本を見てから私……」


ウォースパイト「……」


ジャーヴィス「それでね、本だけじゃ足りなくなってウォースパイトさんの動画が欲しいなって思ってた時……見つけたの」


ジャーヴィス「動画タイトルはウォースパイトさんのコスプレになってたけど、私には分かったよ。ずっと憧れてたウォースパイトさんだもん!」


ウォースパイト「……」


ジャーヴィス「でもエッチなビデオに出てましたか、なんて聞けないし……もしかしたら違うかもって思ったし…」


ジャーヴィス「あれ……やっぱりウォースパイトさんだったんだ…!」

ジャーヴィス「ヴッ……!!」ガクッ


ウォースパイト「どうしたの!?」


ジャーヴィス「触らないで!」


ウォースパイト「ごめんなさい…貴女に触る権利なんて……」


ジャーヴィス「今…気持ち良くなってるから……!」ビクビク


ウォースパイト「……」


ジャーヴィス「ウォースパイトさん!私はずっと貴女に付いていきます!」


ウォースパイト「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣「とりまW提督に連絡しときましょうか…ジャーヴィスさんは帰る気は無さそうですし」


提督「……」


ウォースパイト「ジャーヴィスが知ってたという事は駆逐艦の皆んな…海外艦の集いのメンバーも…あぁぁ……」


ジャーヴィス「これからはウォースパイトさんとお風呂…裸……裸っ!?」


ジャーヴィス「えっちな体…むちむち……裸…お風呂……マチガイが起こる…!」ビクンビクン


提督「…なぜこの鎮守府はこうなんだ」


漣「ご主人様は鬼畜カニバロリエロ及び絶倫誘拐犯なんですから、当然ですよ」


提督「……」


ーー

ジャーヴィスってこんなのでしたっけ


コメントなどあればお願いします

ーー


鳳翔「またそちらに新しい子が入ったんですね」


漣『入ったというかこちらで面倒を見るしか無いという状況ですね…』


鳳翔「向こうの提督は納得しているの?」


漣『ウォースパイトさんとジャーヴィスの提督はW提督とおっしゃるんですが、あちらも仕方ないなぁ…という状況です』


鳳翔「処遇はどうするつもり?」


漣『ウォースパイトさんと同じくレンタル移籍といううことになりそうです』


鳳翔「そっちには駆逐艦は多いから出撃機会は少なそうね」


漣『そうなるでしょうねぇ…』

漣『龍驤さんの様子はどうですか?』


鳳翔「毎日頑張ってくれてるわ。健康状態にも問題は無さそうよ」


漣『あの…漣にでもいいので直接お話しさせてはもらえませんか?』


鳳翔「それは無理よ」


漣『そうですか…』


鳳翔「本人の希望でもあるし、私もしない方がいいと思ってるの」


漣『……』


鳳翔「貴女達の声を聞けば龍驤さんはまた元に戻ってしまうかもしれないのよ」

鳳翔「龍驤さんが何をしていて、どんな風に思っていたかは知ってるわ。彼女はきっと精神年齢が子どもだったのね」


鳳翔「そちら風に言うなら精神年齢が足りなかったと思ってるの」


漣『……』


鳳翔「彼女の心はやっと成長し始めたの。貴女達との関わりを断つ事は龍驤さんの為よ」


鳳翔「こうやって様子は報告するから、提督さんにもそう伝えてもらえないかしら?」


漣『…了解です。ご主人様にはそう伝えます』


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督が納得するお菓子を作ることを目標にする龍驤

ーー


提督「そう……か…」


漣「鳳翔さんの言う事も一理あります。我々は今まで龍驤さんを甘やかし過ぎました」


漣「龍驤さんは精神科医としての免許を持っていない千歳さんのカウンセリングの方がいいと言っていました。常識的に考えてそうは思えません」


漣「ですが龍驤さんのはただの甘えと言われれば納得がいきます。千歳さんが鬱だと診断してもそれは根拠がありません」


漣「あんな事故があったから…印を体に刻むのを何度も見たから…そんな事があったから龍驤さんに対しては甘いんですよ」


漣「ご主人様は龍驤さんの本当の姿を知ってるじゃないですか」


提督「……」

漣「あえて言いますよ、龍驤さんは股の緩いクソビッチです。そんなアホ女が簡単に変わりますか?」


漣「ちょっと調子が悪かったらご主人様に甘えて、良くなったら頑張ってるように見せる。ずっとその繰り返しだったんですよ」


漣「ですが……龍驤さんはそれに気付いたんです。自分が前と同じ過ちを犯そうとしていると」


漣「自分で姿を消すのは簡単です、しかし龍驤さんはご主人様に気付いて欲しかった」


漣「愛する人に……漣が今言った事を言って欲しかったんですよ…!」


提督「……」


漣「喧嘩をしないのは良いことです。でもねぇ……なんでもかんでもはいはい言うのは違うんです!」

漣「今の龍驤さんを作り上げたのはご主人様の責任でもあるんです!それを自覚してますか!?」


漣「料理は危ないから作らなくていい、家事は負担になるからやらなくていい…なんですかこれ!?龍驤さんはお嬢さまか何かですか?」


漣「片腕と片脚でも家事くらいできるんですよ!本当に相手が好きならね!」


漣「私の四肢が歪んでいた時、提督にどうしていましたか!?あんな体でも提督の為にできることは全てやって貴方に尽くしていたんです!」


漣「なぜだか分かりますよね!?提督の事が大好きだったからですよ!!」


漣「……龍驤さんは無条件で愛されると思ってしまった。何もしなくても構わないと思った」


漣「そりゃあ出撃は頑張ってますよ。でも龍驤さんの練度からすれば手を抜いていると思えるような戦果が多いです。なぜだか分かりますか?」


提督「……」


漣「あんな女にしたのは貴方です。提督も心を改めて生活するようにして下さい」


提督「……あぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

鎮守府のカップル達をみて眩しく感じ俺も龍驤とああなるんだと気を引き締める提督

ーー


漣(少し言い過ぎましたかねぇ……でもご主人様相手ならあのくらい言わないと気付いてくれないし…)


富士(そうよ、言い過ぎなんて事ないわ)


漣(ですが言い方はもっとありましたよね?)


富士(股の緩い女…は確かに……)


漣(はぁぁもう……嫌われたらどうしよう…)


富士(あの人が貴女を嫌ったりすると思う?)


漣(それは……まぁ無いでしょうけど…)


富士(それが彼の良い所でもあって、悪い所でもあるのよ)

漣(富士さんは龍驤さんに干渉できないだけで、何をしてるのは分かりますよね?)


富士(私はコアとして『艦娘』の中に居るわ。私を追い出していない限り存在している)


漣(龍驤さんの様子どうですか?)


富士(それを貴女に伝えるのは容易いわ。でもそれをしても良いの?)


漣(……)


富士(彼女は変わろうと頑張っているの。干渉が毒だというならそれを遠ざけるのが彼女にとって一番なのよ)


漣(後はご主人様をどうするかかぁ…)


富士(人間の事は良く分からないし、特別助けたいとは思えないの。私をこうしたのは人間なのよ)


漣(わかってますよ~……ご主人様のフォローは漣達でやるしかありませんね…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督、白鶴、まる。のお悩み相談に葉書き書いてみる

ーー深夜


提督「……」


朝霜「パパ、寝れないのか?」


提督「少し……な」


朝霜「今までも龍驤さんが入院したりとかあっただろ?」


提督「期限が決まらずに帰ってこない状況は初めてだ。こんな事は無かった」


朝霜「パパがどれだけママの事好きだったか良くわかるな」

朝霜「パパもちょっとは悪いんだぜ?なんでもかんでもママの事やっちまうんだ」


提督「龍驤の事を思っての行動だったんだ…」


朝霜「ママはそれが良くないって気付いたんだ。それをなんとしようと頑張ってんだよ」


朝霜「ママがしっかりして帰ってくればまた一緒に暮らせるんだから、な?」


提督「ふぅ……」


朝霜「そう落ち込むなってよぉ~」

朝霜「…せっかくだ、もっと本音で話すか?」


提督「ん……?」


朝霜「いつもはママと三人でシてるけどよ、今日はあたいとパパしか居ねぇし…」


朝霜「裸の付き合いってあるだろ?あたいも色々思うことあるし、良い機会だから話しながらやろうぜ」


提督「……」


朝霜「ママとのルールは破らねぇから大丈夫だ。三人でシてる時もそうだけど、娘とやる時はゴムだよな」


提督「……」


朝霜「疲れちまえば寝れるだろ?ほら、ちゃちゃっと脱いじゃおうぜ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


朝霜「ぐぅ……」


提督「…先に眠ってしまったか。それもそうだろうな、俺と龍驤なら一晩で四回や五回は当たり前だ」


提督「そんな回数に慣れていないだろうし、色々と話しながらだったから余計に疲れたんだろう」


提督「…龍驤は精神的にも自立した大人になろうとしている。これからはちゃんとした大人同士の付き合いをしなければいけない」


提督「だが……俺にできるのか…?」


提督「俺は龍驤が生活の全てだった。今思うとこれが異常だったんだな」


提督「仕事をしていても昼食を食べていても風呂に入っている時でも……龍驤の事を考えない時は無かった」


提督「これは完璧な依存だな……」

提督「直ぐに治るものではないないだろう。そう簡単には依存は治らない」


提督「……こうやって龍驤と離れるのが一番なのか」


提督「龍驤が何処に居るか分からず、いつ帰ってくるかも分からない……」


提督「会いたい。龍驤に会って抱きしめたい」


提督「あんなに好きになったのは初めてなんだ……」


提督「龍驤……」


提督「…この考えがいけないのか。こういう時間を少なくしていければいいんだが…」


朝霜「パパぁ……」


提督「…今は娘の事を考えよう。ちゃんと後始末と服を着せてやって……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

朝霜『ん…んん……パパぁ…あのな…ぁん……」


朝霜『パパは…優しさと甘さ……んっ…その線引きが出来てないのが…問題……ぁ…』


朝霜『…ふぅ……それがさ、良い方に作用していればこの鎮守府の良い所になるんだよ』


朝霜『でもよ、悪く作用すると今回のママ件みたいな事になる。他にも覚えがあんだろ?』


朝霜『…って、まだ硬いままかよ……新しいの着けて…』


朝霜『んくっ……はぁ…』


朝霜『その二つがさ…ちゃんと分けられるようになれば……ぁ………ん…』


朝霜『きっと…ママも……パパも……』

ーー執務室


提督「……」


漣(メッチャ考え込んでますな。大方龍驤さん関係でしょうな)


提督「優しさと甘さ……その違いはなんだ…」


漣(口に出てますよご主人様~)


提督「……」


漣「…ご主人様、先にこの書類をお願いします」


提督「あ、すまん……」


漣(元気もないっぽいですし、超不安なんですけど…)


提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣達作戦会議

ーー

提督「深海棲艦との和平…」


幹部「そうだ、今度こそ実現させるんだ」


漣「大本営が黙っているとは思えませんよ」


幹部「その点は抜かりない。今だからこそ…これが最後のチャンスかもしれないんだ」


漣「何か情報を握っているんですか?」


幹部「大本営は八島を撃てない状況なんだ」


漣「あの新兵器が……」


幹部「これは確かな情報だ。それにはある事情があるんだよ」

幹部「八島本体を動かすことは不可能という結論に至ったらしい。大部分が地面に埋まってしまっているものを掘り起こす技術は無いそうだ」


幹部「そこで出力を上げる為に原子炉を更に大きく、複数個用意しようとしているんだ」


幹部「原子炉の交換中は撃てる筈が無いんだよ」


漣「なるほど、和平交渉を進めたからといって新兵器での粛清は無いんですね」


幹部「そういう事だね」

漣「ですが他に気をつけなければいけない事もあるんじゃないですか?大本営の艦娘とか怖いですよ」


幹部「それはだね…」


提督「幹部さん、自分も参加させて下さい」


幹部「本当かい?」


提督「はい、自分でよければ力をお貸しします」


幹部「そう言ってくれると助かる…!今はとにかく人員が欲しいんだ!」


提督「私は何かを掴まなければいけないんです」


幹部「提督君にも事情があるんだね。作戦への参加を感謝するよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督、前回交渉決裂した時を思い出し他の提督への対応を考える

ーー

漣「それは本当ですか?」


レ級「間違いない。深海棲艦にも和平派が多くなってきてる」


潜水棲姫「鬼級とか姫級も中立や和平派になってきてるよ」


レ級「あたし達のやってきた事は間違いじゃなかったんだな」


漣「まさか…本当に……」


潜水棲姫「でもこっちの話を全く聞いてくない深海棲艦も居るから油断はできないよ」

レ級「全員が一つになれればかなり大きな力になる。大本営なんか目じゃないぜ」


潜水棲姫「もしかしたら…戦争が終わる……」


漣「それが幹部さんやご主人様にかかっているんですね」


レ級「今の提督に任せて大丈夫なのか?や


漣「不安ですよ、ですが信じるんです。私はずっとご主人様を信じてきました」


潜水棲姫「漣ちゃん…」


レ級「頼むぞ幹部…あたしの妹を嫁にしたんだから、それくらいできるだろ……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

幹部さんの大本営の艦娘対策を聞く面々

ーー

信濃「大本営は八島の原子炉を新しいものにするみたいよ」


菊月「射程を伸ばす為か」


若葉「単に威力を上げたい可能性もある」


菊月「いずれにせよ黙って見てるわけにはいかないな」


信濃「原子炉の交換なんて秘密裏にできる筈が無いわ。多くの人数が関わってるはずよ」


若葉「そこに隙が生まれるということだ」

菊月「奴らは核の恐ろしさを知っている。そんな危険な現場に現れるとは思えない」


信濃「リュウジョウのお陰で八島に関わってる重役は分かってる。それを理由しない手はないわ」


若葉「何か考えはあるのか」


菊月「私達の力を全て使うだけだ」


信濃「私の役目は戦闘よね」


若葉「間違っても原子炉に当てるなよ」


菊月「…行くぞ、作戦開始だ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

派手に火災(ボノ)起こして隠ぺいのできないテロの印象付け、報道が入れば好き勝手には打てまい
鎮圧に来る戦力は信濃に抑えてもらってあわよくば重役とのつながりも晒せたらよし

ーー


菊月(アケボノ、リュウジョウ。状況はどうだ)


菊月(おい、返事をしろ。どうなっている)


信濃「どうしたの、緊急事態?」


菊月「アケボノ達から返事が無い」


若葉「あの二人は現場に行っているんだろう。それが返事が無いとなると…」


菊月(アケボノ!リュウジョウ!)


菊月「……ダメだ」


信濃「作戦は中止よ。二人の救出に切り替えるわ」


菊月「いや…原子炉を奪うには今日しか無いんだ」


若葉「強行するつもりか」

モチヅキ(あ~もしも~し。あたしだけど)


菊月(どうかしたのか)


モチヅキ(原子炉の交換とかあれ全部ウソっぽいよ)


菊月(なんだと?)


モチヅキ(ついさっき予知を見れたんだけど、かなりヤバい状況だよ~)


菊月(……陽動だったのか)


モチヅキ(そうだね、まんまとはめられたね)

モチヅキ(あたし達がバレたのはリュウジョウの変身だね。あれが原因っぽい)


菊月(…あの二人は)


モチヅキ(アケボノも頑張ったんだけどね……)


モチヅキ(早く助けに行ってあげて。あたしの予知によると二人は殺される)


モチヅキ(捕まってる場所も見えた。後は頼んだ)


信濃「どう?」


菊月「…移動しながら話す。付いて来い」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

話を聞いた信濃「意外ね。こういう時貴女は切り捨てると思っていたけど」
菊月「……もう私たちは1人失っている。これ以上は、司令官になんて言ったらいいか分からなくなるからな……」

ーー


信濃「特務艦の信濃よ。陽動作戦があるって聞いて様子を見に来たのだけど」


重役「心配無用だ。先程テロリスト達を捕まえた」


信濃(やっぱりコイツね…)


重役「後は我々が始末する。文句は無いな?」


信濃「大本営が直々でやってくれるなら文句の付けようがないわ」


ウゥゥゥ~~


重役「なんだ、緊急事態か?」


信濃「何かあったというの?」

信濃「テロリストが逃げ出したのでは無いの?」


重役「それは無理だ、歩くことすらできないよう痛め付けておいた」


信濃「……そう」


重役「おい私だ、何があった」ガチャッ


重役「……なに!?」


信濃「顔色が変わったけど、何かあった?」


重役「…組織の艦娘である若葉からの攻撃を受けている」


信濃「組織……?もう日本には居ないはずよね」


重役「それがどうして…」


信濃「まさかテロリストの正体は……」


重役「そんな筈はない。これには理由があるはずだ」


信濃「…そう」

信濃「ここにいるのは全て傀儡?」


重役「何をするつもりだ」


信濃「私がやることと言えば一つよ」ジャキッ


重役「…ここには何も無い。我々以外は全て壊しても構わん」


信濃「なら貴方達は東の方に逃げて。いい、絶対よ」


重役「そっちの射程はどの位だ」


信濃「走って逃げる相手なら一時間逃げた後でも当てられるわ」


重役「…東だな」


信濃「私の活躍はちゃんと報告しなさいよ」

ーー

若葉「作戦は成功か」


信濃「後は捕まっている二人を助けるだけ」


若葉「しかし手応えが無かったな」


信濃「貴女は傀儡相手ばかりしてたからでしょ」


若葉「二人の様子は聞いたか」


信濃「痛め付けられているそうよ」


若葉「モチヅキの予知が気になる。早く助けてやるぞ」


下1~3高コンマ アケボノとリュウジョウの様子や状況などを

ーー

若葉「…居たぞ、アケボノとリュウジョウだ」


信濃「二人とも、意識はある!?」


アケボノ「」


リュウジョウ「ぐ……」


若葉「リュウジョウ、喋れるか?」


リュウジョウ「なんとか…な……」


信濃「酷い怪我……」


リュウジョウ「うちは多分…腕と脚……全部折れられたな…」


信濃「アケボノは…」


リュウジョウ「もう…死んでまう……」

リュウジョウ「アケボノは最後まで抵抗しとった…さやから……徹底的にやられとった…」


リュウジョウ「多分……首…背骨………砕かれとる……」


若葉「ピクリとも動かないのはそれか!」


信濃「グラーフは呼べないの!?」


リュウジョウ「あかん……痛くて…テレパシーに集中できへん…」


若葉「……菊月はどうした!?」


信濃「重役を追ってるはずよ。東に逃がせと言われたもの」


若葉「クソ…!」


リュウジョウ「アケボノ……死ぬな……そんなん…やめて…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

アケボノ(ここは何処?誰かいなの?)


アケボノ(……なんてね。ここがある程度想像できるわよ)


アケボノ(こんな所で死ぬなんて。クソ提督の姿も見れて無いのに)


アケボノ(悔しい。あたしの能力じゃ太刀打ち出来なかった)


アケボノ(死ぬことに後悔は無い。けどクソ提督に会えなかったのが心残り)


アケボノ(菊月の隙を見て抱き付いたりとか……とにかくもう一度…会いたかった……)


アケボノ(あたしも…あの人の事は大好きだった……)

アケボノ(……菊月、後は頼んだわよ)


アケボノ(あたしはもうここには居れない。上があるかどうか分からないけど、見守ってるわよ)


タイホウ(アケボノ……)


アケボノ(タイホウ!?あんた…なんで……!?)


タイホウ(アケボノはまだこっちに来てはダメ。やる事が残っているわ)


アケボノ(戻れるなら戻りたいわよ。でも首を折られてるのよ?)


タイホウ(まだグラーフは間に合うわ。さあ早く帰って)


アケボノ(帰ってって……帰り方なんか分からないわよ)

タイホウ(なら私が力を貸すわ。ずっとこっちに居たから力も溜まっているの)


アケボノ(……ずっと見てくれていたのね」


タイホウ(ええ、全部見ていたわ)


アケボノ(貴女の分まで頑張るから)


タイホウ(期待してるわよ、ツンデレさん)


アケボノ(懐かしいわね、このやり取り…)


タイホウ(…行ってらっしゃい)


アケボノ(ええ、行ってくるわ)

ーー

アケボノ「……」ピクッ


信濃「今…動いた……?」


リュウジョウ「意識が…戻ったんか……?」


若葉「…チヨダと連絡が取れた!こちらの座標を送ればアケボノは助かるぞ!」


リュウジョウ「もうちょっと…頑張れ……アケボノ…!」


信濃「こっちはなんとかなりそうよ。そっちは任せたわよ菊月」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

重役「ここまで来れば巻き込まれないか…?」


菊月「あぁ、もう大丈夫だ」


重役「誰だ!?」


菊月「信濃は私の特務艦だ」


重役「女幹部か…」


菊月「信濃から連絡があった、若葉を排除したそうだ」


重役「そうか…まあ信濃なら当然だろう」

菊月「若葉は老幹部を崇拝していたそうだ。この襲撃も組織がロシアのものになったのが許せないと言っていた」


重役「逆恨みもいい所だな」


菊月「なぜだ?八島を使ってロシアと…」


重役「たかが女幹部がそれ以上踏み込むな」


菊月「……」


重役「信濃を特務艦にしているからといってなんでも思い通りになると思うな」

菊月「…ところで重役、他の人間はどうした」


重役「む……?」


菊月「はぐれたのか?」


重役「そんな筈は無い、私を守って……ん?」


重役「周りにあるものはなんだ、何かの粉か?」


菊月「……」


重役「女幹部、何か知っているのか」


菊月「……」


重役「おい、答えろ女幹部」


菊月「これは錆だ」


重役「錆……?」

菊月「人が錆びると形を保てなくなり粉状となる」


重役「何を言っているんだ?」


菊月「こういうことだ」ズズッ


重役「何だ……何をするつもりだ!」


菊月「お前……右手はどうした」


重役「……ぐおぉぉぉああ!!」


菊月「殺されたくなければ八島の事について全て話せ。猶予は無い」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

重役「これが八島に関する全ての情報だ!」


菊月「この状況で嘘は付けないだろう。全て本物だな」


重役「だから右手を戻してくれ!早く!」


菊月「……お前はテロリストをどうするつもりだった」


重役「なに!?」


菊月「答えなければ殺す」


重役「テロリストを始末して何が悪い!?」


菊月「あいつらはテロリストなんかじゃない、私の仲間だ」


重役「なんだとぉぉ!?」


菊月「こんな私に付いてきてくれる唯一無二の仲間なんだよ」

菊月「お前は殺そうとしたな?」


重役「ま…待て!私を殺しても意味は無い!」


菊月「お前を助ける意味も無い」ズズッ


重役「が……あ…ぁぁぁ………」


菊月「……」


サラサラ…


菊月「もう少しだ司令官、もう少しで助けられる。私はどんな手を使ってでも司令官を……」


ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー


長門(幹部が言っていた八島についての情報は誤りだ。実際には停止していない)


長門(大本営は新兵器に対してのテロを察知し、偽情報を流したと推測できる)


長門(どうやら思惑通りテロは防げたらしい。だが八島の情報を知っている一人が消されたそうだ)


長門(大本営がやったのか、それとも他の誰かの思惑があったのか。真実は分からないが、状況はまずいことになった)


長門(大本営は予定を繰り上げて行動を進めていくそうだ)

長門(八島にてK島にある深海棲艦の巣、繭を破壊。その後、ロシアの一部と共に同盟を組み宣戦布告。その相手は…)


漣「アメリカ……」


長門(この国もロシアもあの国には恨みがある。新兵器を手にし、恨みを晴らすなら今…ということだ)


長門(大本営は日本から独立するだろう。それに待ったがかかればこの国も八島で葬る)


漣「頭イカれてんすか……」


長門(正常ではないだろうな)

長門(ここや一部の鎮守府には先日からまともな補給が来ていない。その理由が独立だ)


長門(大本営の思想と懸け離れた鎮守府。つまり深海棲艦との和平や終戦を望む派閥を切り捨てるようだ)


長門(ただ捨てるならいい。連中は国家反逆罪で和平派を潰すつもりだぞ)


漣「…戦うしか無いんですか」


長門(平和的に解決できるなら私もその方法が知りたい)


漣「……」


長門(敵は大本営だ。覚悟を決めるしか無い)


漣「なんで人間は同じ過ちを繰り返そうとするんですかねぇ…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

幹部「まさか……」


H幹部「やっぱりそうだったのねぇ…」


提督「気付いていたんですか?」


H幹部「あたしの朧が仮設を立ててたんだけど、大筋が合ってるのよぉ」


長門(頭の周る奴なら想像できるだろう)


幹部「私は何も知らされていない……」


H幹部「あたしもよぉ。つまりこれからは大本営は敵と思っていいのねぇ」


長門(間違い無いだろうな)

提督「我々にできるのは団結することだと思います。現時点で補給が行き届いていない鎮守府や幹部級と連絡を取り合いましょう」


H幹部「それからどうするのよぉ」


提督「……」


H幹部「そうよねぇ…言葉にするには重いわよねぇ…」


幹部「まさか……大本営が…」


H幹部「とにかく大本営が動き出してからじゃ遅いわねぇ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣「会議中失礼します。提督にお客様が来ているそうです」ガチャ


H幹部「後にしてくれないかしら。大事な話し合いの最中なの」


漣「それは分かっています。ですが相手が相手なので通すしかないと思い、こうやって報告に参りました」


提督「…誰なんだ」


漣「政府の関係者です」


幹部「国の…かい……?」


漣「こちらにお通ししてもよろしいですね?」


提督「…頼む」

ーー

高官「幹部さんやH幹部さんがこちらに居ると聞き、是非お話しをと思ってやって来たんです」


高官「大本営を止めて下さい。国民は誰一人戦争など望んでいないんです」


H幹部「そんな簡単に止められないわよ」


高官「ですがこのままでは世界大戦になってしまうんです!必要な資源は我々が支援します!」


幹部「支援は有難いが…口だけというのはね」


高官「これを見て下さい」スッ


提督「これは…」


H幹部「総理大臣の署名……本物ね」


高官「我々は本気なんです!」

高官「幹部クラスで大本営派ではない人物は貴方達くらいなんです。我々に残された最後の希望なんです!」


提督「…女幹部さんはどうなんですか?」


高官「存在は知っています。しかしどうやっても連絡が取れなかったんです…」


幹部「国からの支援があるというなら…希望はある」


H幹部「やるしかないかもしれないわねぇ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


アケボノ「待たせたわね菊月、もう大丈夫よ」


菊月「無茶はするなよ」


アケボノ「普段から無茶しかしてない貴女には言われたくないわよ」


リュウジョウ「力は使えるか?」


アケボノ「そうね…その事で少し報告があるわ。あたしの能力は物や人を相手を着火させて燃やすこと。それを応用した技はあるけど、基本的にはこれしか無い」


アケボノ「…言葉で説明するより実際に言った方が早いわね。菊月、アンタ下着は白ね」


菊月「……」


アケボノ「そしてリュウジョウは黒ね」


リュウジョウ「それって…まさか……」

アケボノ「これがタイホウの見ていた世界なのね。隅々までよーく見えるわ」


リュウジョウ「どうやったか知らんけど、神威の能力と合わせたら…!」


菊月「どうしたかは聞かない。肝心なのはその能力の範囲だ」


アケボノ「透視できる範囲は数100mくらいね。でも使い慣れればタイホウがやってたみたいに千里眼化させることができるはずよ」


菊月「……やるぞ。次こそ八島を無力化する」


リュウジョウ「同じ失敗は繰り返せへんで!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「私の傀儡を量産…?」


「そうだ、それが我々の駒として使う」


「艦娘だけでは数が足りないんだよ」


信濃「待っ……て下さい。私は…」


「君はよくやってくれたよ。人間から艦娘に成り下がって新型艤装のテストをやってくれたんだからね」


「あれの動力は核だ。使えば使うほど被曝のリスクは高まり、被弾すれば核爆発の恐れもある」


信濃「私は被曝を逃れる為に艦娘に…」


「あぁ、あれは嘘だ」


「そんな技術は我々には無い。いや…無かったというべきか」

「君がなぜこんな危険な事を引き受けたのか。その理由も知っていたんだよ」


「元帥があんな形で死ぬとは君も予想外だったんじゃないのか?」


信濃「貴方達…!」


「君はもう用済みだ」


「色々と知り過ぎた君は処分する」


信濃「黙ってやられる訳…!」ジャキッ


「ほれ、ポチッとな」カチッ


信濃「あ"あぁぁあ"あ"あ"……!!」ドサッ


「艦娘の無効化にはやはりこれですね」


「頭痛が起これば艤装を展開していられない。こうなれば人間以下だ」


信濃「お前…ら……!!」


「君は本当に愚かだよ。艤装のテストだけなら人間のままで良かったんだ。なぜそれに気付かない?」


「後先考えずに復讐だけを考えていた結果だろう。これはもう…いらないな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「獣の……槍…!!」


ガシャーン


「なんだ!?」


「何かが飛び込んで来たぞ!」


信濃「これで…私は……少しの間…艦娘じゃ…ない……」スズズ…


「信濃の髪の毛が伸びた…?」


信濃「私のデータは…使わせない……!」

信濃「貴方達は…刺し違えてでも止める……!」


「ふ…ふふふ…」


信濃「何が…おかしいの……」


「我々に構っている暇があるのかね?」


信濃「どういう…こと……」


「八島が君の大切な仲間を消してしまうかもしれないぞ?」


信濃「貴様ら……!」

「早く助けに行った方がいいんじゃないか?」


信濃「ぐ……」


「安心してくれ、君のデータはもう手元にある」


「もう用済みと言っただろう?」


信濃「貴方達も…消す……!」


「やれるものならやればいいさ」


「八島で全てを灰に帰すだけだ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

再安価 下1~3高コンマ

信濃「覚えて…なさいよ……」ガシャーン


「仲間の元へ助けに行くか。お手本のような行動だ」


「信濃を追えば仲間の場所も特定できる」


「自分に何か埋め込まれていると考えないものかね」


「いつもと違い場所に向かうならそこを目標にする」


「信濃諸共処分できるということだな」

ーー

信濃「良かった…まだ無事ね……」


アケボノ「あんたがそれで飛んできたって事は緊急事態?」


信濃「……ええ、ここが八島で狙われているわ」スッ


リュウジョウ「ここがバレたんか…」


菊月「なら攻撃される前に脱出だ。神威、頼む」


アケボノ「……待ちなさい」


菊月「どうしたアケボノ。早く逃げるぞ」


リュウジョウ「全員やられてしもうたらお終いや!」

アケボノ「信濃…ちょっと我慢してなさい」


信濃「え?」


アケボノ「ふんっ!」グチャッ


信濃「かはっ……!」


リュウジョウ「何で信濃を刺すんや!?」


アケボノ「今のあたしは色々見えるのよ」グリグリ


信濃「アケボノ……!!」


アケボノ「我慢して。こうしないと出てこないから……」


菊月「それくらいの傷ならグラーフですぐ治る。我慢してろ」

アケボノ「……取れたわ、これが何か分かる?」スッ


リュウジョウ「血まみれやけど、これって何かの部品か?」


菊月「信濃に埋め込まれていた発信機か何かか」


信濃「私の体に……うぐっ…」


アケボノ「アンタ、向こうで何を言われか知らないけど多分ハメられたわよ」


菊月「私達が今いる場所を確定させる為か」


信濃「私……」


アケボノ「次はこっちがハメてやるのよ。これを利用しない手は無いわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「どう思う。一度止まった後更に動いてここで止まった」


「止まった時は合流した時。そして再び動いた移動先は、ここなら安全だと思っている場所のはずだ」


「まさか……ロシアの軍基地だとは」


「信濃の仲間はあの国の連中?向こうが裏切ったのか?」


「待て、そうと決まった訳ではない」


「あの国が協力して八島の射程を伸ばす中継リングを開発するんだろう?」


「まさかそれさえも嘘か?」


「まだ結論を出すな。今は確認が先だ」


「八島は出力を維持したまま待機だ」

ーー軍基地


軍人『これを持っていれば良いのか?』


夕立『そうだ』


軍人『これが何かは分からないが、夕立が持っていろというならそうする』


夕立『…軍人、聞いた話だが近々仕事があるらしいな』


軍人『流石に耳が早いな。だがそれは俺の仕事じゃない』


夕立『どういうことだ?』


軍人『俺は空軍のパイロット。仕事があるのは海の方さ』


夕立『そういうことか…』

軍人『そっちこそどうなんだ。夕立は忙しくならないのか?』


夕立『……迷っている。アイツらから話を聞いた時は信じられなかった。だが証拠を見せられたら納得するしかない』


軍人『迷うも何も、これを俺の所に持って来た時点で答えは決まってるんじゃ無いのか?』


夕立『……』


軍人『夕立達が望むなら俺達は味方をするぞ。海軍のやろうとしてる事はどうもきな臭いしな』


夕立「安価」


下1~3高コンマ 夕立の台詞やその他起こったことなどを

夕立『お前に国が動かせるか?無駄死にするのがオチだ。お前は何もしなくていい、汚れ仕事は慣れてる……』


軍人『……』


夕立『後はこちらに任せておけ。お前達を使うつもりは無い』


軍人『ふ…そんなに民間人を殺した事を気にしているとはな』


夕立『なんだと!?』


軍人『夕立らしくも無い。お前なら必要な犠牲だったと切り捨てるんじゃないのか?』


夕立『なぜ…それを知って……』


軍人『俺はパイロットなんだ。自分で名乗ったつもりは無いが肩書きはエースだ』


軍人『エースともなるとKGBや国と仲良くさせてもらえるのさ』

軍人『夕立、たった二人で悩めるお前が羨ましい。俺は何人殺したか分からないんだ』


軍人『エースになる為には必要な事だった。俺が生き残るにはこれしか無かったんだ』


夕立『あ…ぅ……』


軍人『それに出撃する理由ならある』


夕立『……なんだ』


軍人『目の前で俺の女が泣いてるからだ』


夕立『泣いて…ない……!!』


軍人『そうだな、そういう事にしてやろう』


夕立『ぐ……!』

軍人『海軍の奴らは日本の大本営と共に独立国家樹立を宣言する。それを黙って見てるほど平和ボケしてないんだ』


夕立『…本音はそれか』


軍人『だが言ったことに嘘は無い。夕立、手は怪我するな。特に左手の薬指だ』


夕立『……』


軍人『お前の荷物くらい俺に預けろ。いいな』


夕立『…後悔しても知らないぞ』


軍人『この寒さに比べれば大した問題じゃない』


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

日本に核兵器。ヒロシマの数百倍の威力

ロシアは核放棄を提言。日本は核保有を否定

日本とロシア。秘密条約で核を取引かー


「これはどういう事だ」


「どうもロシアの方からの情報だ」


「ならどうして八島の情報が載っている!」


「誰かがリークしたんだろう」


「信濃がロシアに渡った。そこから漏れたんだ」


「恩知らずの欠陥品め……!」

「信濃はロシアの空軍基地に向かった。海軍は空軍を買収できなかったようだ」


「あれだけ金を渡したのにか!」


「その金はほとんど中継リングの製作に使われたと聞いたぞ」


「ぐ……」


「向こうで傀儡の生産は止めさせた。信濃の傀儡も止めるしか無い」


「リングが無い今、射程は日本のみだ。まずはそれを優先させる」


「今回のはフェイクだとマスコミに報道させるのに金が必要だ。開発費を凍結し、そちらに回す」


「…八島は停止。発射は当分の間行わない」


「異論なし」


「火消しが優先だからな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

提督「女提督、ここにも大本営からの連絡は来ているだろう」


女提督「そうね…」


提督「日本…大本営が核を保有しているのは誤報だと。周辺住民への対応も通達された筈だ」


女提督「……」


提督「普通はそれだけでは騒動は収まらない。民間はそれで納得しないし、何より核を持っているのは本当なんだ」


女提督「貴方…何を言ってるか分かってるの」


提督「お前こそ分かっているのか」


女提督「……」

提督「このまま大本営に従えばお前達も仲間になるんだぞ」


女提督「意味が…分からないわ」


提督「ここの艦娘を人質にされたんだろう。大本営のやり方は分かりやすいんだ」


提督「傀儡を襲わせると言われたのか?それとも他の何かか?俺に教えてくれ」


女提督「安価」


下1~3高コンマ 女提督の台詞や行動などを

女提督「……」


提督「……」


女提督「何もないって言ってるでしょ。貴方こそどうしたの」


提督「……」


女提督「きっと疲れているのね。貴方の鎮守府の周りはクレーマーが多いって聞いてるわ。だから核なんか持ってるって言いたくなる気持ちは分かる」


女提督「またいい病院を紹介してあげるわね。今日はもう帰りなさい」


提督「……あぁ、そうさせてもらう」


女提督「悪いけどこれから用事があるの。送ってはいけないわ」


提督「大丈夫だ…問題無い」


女提督「早く元気になりなさいよ」


提督「……」

ーーーー

提督「……」


女提督「せっかくのデートなのに暗いわね」


提督「お前と行動すると男の視線が集中するんだ。それにデートじゃない」


女提督「そうね、私一人だとナンパされて仕方ないから男避けに連れて来ただけよ」


提督「明日もまた研修だぞ。こんな事していていいのか」


女提督「応援してるチームの地元なんだから、行くしか無いわよ!配置される鎮守府によっては、ここには二度と来れないかもしれないのよ!」


提督「はぁ……」

女提督「打てーー!いけー!」


提督「……」


女提督「提督!あんた野球のルール知らないの!?」


提督「詳しくは無い」


女提督「こんないい試合…滅多に無いのよ!」


提督「……」


女提督「行けー!熱くなれーー!」


提督「……」

女提督「良かった…凄い…見てよかった……」


提督「…そうか」


女提督「提督は何も思わなかったの!?」


提督「そうだな…あの選手が気になったな。打席で激しく瞬きをしていた人だ」


女提督「あの選手はそれが売りなのよ」


提督「確かにホームランは打っていたな」


女提督「あれだけ瞬きしても球が見えてるのよね」


提督「…これは何かに使えるかもな」


女提督「何かって何よ」


提督「そうだな、例えば……」

ーー

提督(俺と女提督だけのサインは瞬きを利用したモールス信号だ。それだけでは気付かれる可能性もあるから間に無意味な瞬きを挟む)


提督(参考にしたのはあの選手だ。規則性があるように見えて無い。それが分かるのは俺と女提督だけ)


提督(この部屋は隠しカメラとマイクで監視されているから迂闊なことは喋れない。詳しくは後日説明すふ…それが女提督のメッセージだった)


提督(隠しカメラを仕掛けたのは大本営だろう。そこまでして……)


提督(向こうも本気だという事が分かった。怖気付いてはいられないな)


提督(戦争なんかさせない……絶対にだ)


ーー

熱男


コメントなどあればお願いします

ーー


提督(あれから数日後、女提督から暗号文が送られてきた。表向きは俺の体調を心配する手紙だ、誰かにバレている可能性は無いだろう)


提督(暗号の中身は概ね予想通りだった。女提督は子どもと所属している艦娘をどうにかすると脅され、このままでは大本営に従うしかないと書いてあった)


提督(女提督の鎮守府は戦力が揃っている。やろうと思えば本気で抗う事はできる)


提督(しかし子どもを人質にされてはどうしようも無い。艦娘と子どもを同時に守る事は困難だ)


提督(せめて艦娘だけならなんとかなったんだろうだがな…)

提督(それと暗号文には一つ気になる事が書いてあった。部屋を盗聴したり監視カメラを仕掛けたのは大本営では無いかもしれないと)


提督(裏で手を引いているのは大本営だ。しかし行動したのは大本営では無く、女提督の艦娘なのかもしれない…)


提督(確信は無いようだったが、その可能性は否定できない。大本営は艦娘の事くらい容易に調べられる)


提督(誰にも知られたくない秘密や人質を取られ、仕方なく女提督を裏切った…)


提督(所属している艦娘が敵かもしれない。この状況はこちらに都合が悪過ぎる)


提督(俺も迂闊に漣達にこの話はできないな…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

H幹部『こっちはびっくりするくらい何も無いわねぇ』


提督「そうですか…」


H幹部『あたしをどうにかするには骨が折れるって判断じゃないかしらぁ?ホモは一筋縄ではイかないわよぉ』


提督「そうですか…」


H幹部『心配なのは幹部ねぇ。あのロリコンはお嫁さんが居るわよねぇ?』


提督「幹部さんの家は以前に襲われたことがあるんです。それを反省にしてかなりセキュリティの高い所に引っ越したと聞きました」


H幹部『そんなの大本営ならどうにでもできるわよぉ。幹部は少し信用できないわねぇ』

提督「数日前に会った時は大丈夫でしたよね?」


H幹部『そうねぇ、でもあれからお互い会ってるかしらぁ?』


提督「…確認した方がいいでしょうか」


H幹部『危険な事はやめなさい』


提督「駆逐棲姫の姉がうちには居ます。この状況を知れば確認したいと言うはずです」


H幹部『やってくれるなら助かるわねぇ。グレーの味方が白になるならそれに越したことは無いわぁ』


提督「確認でき次第、報告します」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

レ級「なんだよお前ら!そこをどけ!」


「……」
「……」


レ級「あたしの妹がここに居るんだよ!聞いてないのか!?」


「……」
「……」


レ級「お前ら…まさか……クキを…」


「……」
「……」


レ級「……全員ブチ殺してやる。あたしの妹に手を出した事後悔させてやるからな」

駆逐棲姫「大丈夫だお姉ちゃん。私は生きてるぞ」


レ級「クキ!!」


駆逐棲姫「この人達はSPだかなんだからしい。パパが言ってた」


レ級「なんだ…味方かよ……」


駆逐棲姫「私とパパを守ってくれるらしい。国が動いてるって言ってた」


レ級「そうか……良かった…」


駆逐棲姫「私語はできないからこうなってるらしい。喋らないのを除けば安全で良い」

レ級「…連絡だ。幹部は味方のままなんだな」


駆逐棲姫「何かあったのか?」


レ級「クキは巻き込みたくない。お前はここで保護されててくれ」


駆逐棲姫「そう言われても納得できない」


レ級「ダメだ。ここから出るな」


駆逐棲姫「じゃあ一つだけ約束して欲しい。お姉ちゃんは絶対に死なないで」


レ級「…善処する」


駆逐棲姫「お姉ちゃん、暁が悲しむぞ」


レ級「そんなのは分かってるんだよ!クキはそこで守られてろ!!」ダダダッ


駆逐棲姫「待ってくれお姉ちゃん!」


「……」ササッ


駆逐棲姫「おいどけ!おい……!」


レ級「提督も暁もクキも全部同時に守れないのは分かってるんだよ…何かを天秤にかけるくらいならあたしは……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


女提督「あれからどう?クレーマーの対策で参ってないでしょうね」


提督「どうにかなりそうだよ…」


女提督「大本営を信じていれば良いのよ」


提督「……」


女提督「……」


提督(あれからどうだ)


女提督(こっちは厳しいままね。子どもを人質にされてるとどうにもできないの)

提督(大本営は核兵器のリーク動画の対応でゴタゴタしている。今なら大丈夫じゃないのか?)


女提督(大本営だけが敵ならね…)


提督(ここには大本営側の艦娘が居るのか)


女提督(居ないという確信が無い。迂闊に行動できないの)


提督(調べる方法があれば良いんだけどな…)


女提督(あるにはある。貴方が協力してくれるのが前提だけど)


提督(難しい事ではないなら協力する)

女提督(提督、話を合わせて)


提督(話を?)


女提督(私に乗ってくれれば良いのよ)


女提督「……貴方が疲れているのはよーく分かったわ。でもそれは私もなの」


提督「あ、あぁ……」


女提督「提督…」


提督「なんだ?」


女提督「昔の事を思い出すわね…」

女提督「私はシングルマザーとしてあの子を育ててきた。皆んなには夫とは別居中だって説明してるわ」


女提督「あの子…目元が貴方そっくりなのよ」


提督「おま…!」


女提督(話を合わせて!!)パチパチ


提督「……」


女提督「貴方の子を身篭った時はどんな思いだったか。結局貴方は認知はしてくれないと言ったわね」


女提督「あの子を堕ろすという選択肢は無かった。その結果がこれよ」


提督「……そうか」


女提督「怒っては無いわよ?あの時の行為には合意があったわけだし…」

女提督「ねぇ…久しぶりに私を慰めてくれない?」


提督「…いいのか?」


女提督「二人目が欲しいと思ってた所なのよね…」


提督「……」


女提督「冗談よ。でも癒して欲しいのは本当よ」


提督「…時間はあるのか?」


女提督「もちろんよ。私の部屋で…楽しみましょう?この胸に溺れるのも久しぶりでしょ?」


提督「……あぁ」


女提督「待ちきれないわ…早く部屋に行きましょう……」


提督(こんなので引っかかるのか?)


女提督(うちの艦娘が盗聴してるなら…必ず引っかかるわよ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

女提督「あら…どうしたの鬼怒。私の部屋の前で何してるの?」


鬼怒「……!」


提督「何か怒っているようだが…」


女提督「鬼怒は鬼が怒るって書くけど、いつでも怒ってるわけじゃないわよ?」


提督「なら今日は機嫌が悪いのか?」


女提督「そうかもしれないわね…」

女提督「そこをもどいてくれないかしら?これから提督と大事なお話があるの」


提督「艦娘には聞かれたく無いんだ」


鬼怒「……どの口が言ってんのさ!」パシーン


提督「う…っ!」


女提督「ちょっと鬼怒、何してるの!?」


鬼怒「あんたみたいな最低な男があの子の父親だったなんて!絶対許せない!」


女提督「ぁ……」


提督「……」


鬼怒「女提督は鬼怒が守るんだ!あんたなんか指一本触れさせない!」

女提督「鬼怒……貴女…」


鬼怒「そんか悲しそうな顔しないで!こいつは二度と近付けないようにする!」


鬼怒「女提督はちょっと落ち込んじゃっただけなんだよね。本当はこんな事言わないもん!」


提督「こんな事ってどんな事だ?」


鬼怒「あんたは黙ってて!妊娠させて子どもを認知しないなんて……最低のクズだ!二度とここに来ないで!」


提督「……」


鬼怒「なに!?言いたいことがあるならハッキリ言って!」

提督「その話はどこで聞いたんだ?」


鬼怒「しらばっくれる気!?鬼怒はちゃんと聞いたよ!あの子を認知しなかったって!」


提督「どこで聞いたんだ?」


鬼怒「だからぁ……!」


女提督「鬼怒…………」


鬼怒「……!!」


提督「子どもを認知だとか俺の子どもというのは嘘なんだ。あそこで話したことに事実は含まれていない」


提督「その話をなぜ君が知っている?あの部屋には俺と女提督しか居なかったぞ」


女提督「貴女が……裏切って…………」ポロポロ


鬼怒「違う…違うの………」


提督「…どういうことか全て説明してもらおう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

女提督「鬼怒は私の事…嫌いだったの……?」


鬼怒「……これ、見てくれる…?」スッ


提督「首の後ろ…?うなじの辺りか?」


鬼怒「そう言っても…見ただけじゃ分からないんだけどね……」


女提督「何か…あるの……?」


鬼怒「女提督は傀儡は知っちゃってるんだよね…」


提督「俺も知っているぞ」


鬼怒「そっか…なら話しは早いや……鬼怒はね、傀儡なんだ…」


女提督「そんな……」

鬼怒「それだけじゃなくて…鬼怒には爆弾が埋め込まれてるって…」


提督「なに……?」


鬼怒「鬼怒だけじゃなくて…大本営が艦娘として作った傀儡には……爆弾が…」


女提督「そんな…まさか……」


鬼怒「首の後ろ…背骨に隠れるようにあるんだって……そうすれば…簡単には気付かれない……」


鬼怒「鬼怒が協力しないとこの爆弾を爆発させる……そう言われたから…」


提督「大本営に協力するしか無かったのか」


鬼怒「爆弾がどれくらいの規模か分からないから…自爆もできない……従うしかなかったの…」


女提督「鬼怒が傀儡…爆弾……」


提督「…話してくれてありがとう。貴重な情報だ」

鬼怒「あの言い方なら全ての傀儡艦娘には爆弾が仕掛けられてるかもしれない…もしそうだとしたら…」


提督「簡単には取り外せない位置にあるということは…そういうことなんだろう」


鬼怒「ねぇ…大本営は何をしようとしてるの?鬼怒達はどうなるの?」


提督「…大本営には好き勝手にさせない。その為に戦うんだ」


女提督「提督……」


提督「爆弾を外せなくてもいい、起動させなければいいんだ。全ては大本営を止めることなんだ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


幹部「傀儡の艦娘にはそんな事実が…」


提督「全ての傀儡艦娘に爆弾が仕掛けられているか分かりません。その上判別方法も分かりません」


幹部「首の後ろというなら外科的に外す事も困難だろう」


提督「どうにかできれば良いんですが…」


幹部「現状では厳しいね。今はそれより他にやるべき事がある」

提督「どれくらいの鎮守府に傀儡がいるのでしょうか」


幹部「全く想像ができない。一つの鎮守府に一人は居る…そう考えた方が良いかもしれないね」


提督「自分の鎮守府にも陽炎や不知火が居ます…」


幹部「まずは彼女達に爆弾が仕掛けられているか調べてみるのはどうだい?」


提督「…そうしている時間はあるんでしょうか」


幹部「私にできることはしておく。君はまず自分の鎮守府の艦娘を調べてあげてくれ」


提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

不知火「司令の話を聞きましたか陽炎」


陽炎「……」


不知火「まさか私達傀儡に爆弾が仕掛けられているなんて予想外でしたね」


陽炎「…なんであんたはそんなに冷静なのよ」


不知火「爆弾が仕掛けられているとは思いませんでしたが、何か不利益になる事はあるだろうと思っていました」


不知火「そうでないと傀儡艦娘の存在を隠す理由がありません。そうは思いませんか?」


陽炎「……全く」


不知火「そうでしたか」

不知火「爆弾を取り除くことは不可能だそうですね。困ったものです」


陽炎「…それだけ?」


不知火「何がですか?」


陽炎「困ったもの…それだけで済まそうとしてるの!?」


不知火「勘違いしないで下さい。きちんとこれからの事は考えていますよ」


陽炎「…なに」


不知火「こんな事をしでかした大本営には責任を取ってもらうんです」

不知火「不知火達の爆弾の起動方法は分かりません。しかし誘爆させれば何も問題ありません」


陽炎「あんた……本気?」


不知火「不知火の傀儡としての力を使えば大本営まで近付けます。そしてそこで自爆です」


不知火「もし新兵器の場所が分かるならそこで自爆です。いずれにせよ自分で爆発させる道しか残っていません」


陽炎「……」


不知火「司令やここの皆さんを危険に晒せません。覚悟はできています」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

陽炎「呆れたわ…あんたそれ隼鷹さんの前でも言える?」


不知火「隼鷹さんは関係ありません!!」


陽炎「はぁ…あんた程分かりやすい奴は居ないわよ」


不知火「何を言っているんですか!」


陽炎「後は直接話したら?私はもう行くわよ」


隼鷹「不知火……」


不知火「あ…あの……隼鷹さん…これは………」

陽炎「自爆して終わりならそれで良いのよ。話しを聞いて私はその後があると思ってる」


陽炎「爆弾が仕掛けられているのなら、それ以外にも仕込まれていても不思議じゃない」


陽炎「大本営は核を持っている。それはいつから?傀儡を作れるようになる前から持ってるんじゃないの?」


陽炎「私達傀儡は即席の核爆弾になるんじゃないの……」


陽炎「これ以上は自分でも調べられない。爆発してからじゃないと分からないわ…」


陽炎「こんな体なら……生まれてきたく無かった…」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


深海吹雪「まさか全ての傀儡に爆弾が仕掛けられているだなんて…」


男「正確には大本営が作った傀儡艦娘、だね。僕はそんな事をしないから」


深海吹雪「あ…ごめんなさい……」


男「吹雪にそういう気が無いのは知ってるから大丈夫だよ」


伊400「爆弾が仕込まれてんなら核を仕掛けられててもおかしくないぞ」


男「流石に核爆発を起こせるような仕掛けは無いよ。でも核物資が混じってるのは間違い無いね」


深海吹雪「そんな…」

男「傀儡艦娘がもし爆発すれば周りは核で汚染される。それが目的なんだよ」


伊400「爆発の程度は?」


男「鎮守府が吹き飛ぶとかそんなレベルじゃないね。もし部屋の中に居たなら被害はその部屋だけだと思うよ」


深海吹雪「大本営は何の為に…」


男「独立の為に邪魔な勢力や鎮守府、特定の人物を狙う為だろうね」


伊400「爆弾としてじゃなく、その後がマズいんだな」


男「爆発で核が広がって、死体からも放射能が出る。まさに生体兵器だね」


深海吹雪「酷い……なんでそんな事を…」

伊400「ボスなら助けられるか?」


男「僕にでもできない事はあるよ」


深海吹雪「うぅ……なんで…あの子達はそんな運命を背負うことになるの…」


伊400「お前が泣いてても解決しないんだよ。ボスが助けられなくても何か考えはあんだろ?」


男「そうだね、僕達にできることをしよう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

伊400(情報を集めるならコイツらの鎮守府だな。大本営派じゃない幹部二人と仲良くしてんのはここくらいだ)


伊400(ボスから借りてきた消しゴム…イレイサーのフルボトルがある。これを使ってる間は誰にも見つからない)


伊400(吹雪も情報を探してるらしいが…あいつは潜入は苦手だからな。ここは潜水艦に任せとけ)


伊400(…っと。言ってる間に着いたか。早速行動開始だな)


伊400(この鎮守府で一番ヤバイのは深海キメラの由良だ。これを使ってる限り大丈夫だろうが…油断はできねぇな)

ーー

伊400(ここには傀儡が何体がいるが、大本営の傀儡は二体か。しかも姉妹艦かよ)


伊400(起爆信号が同じなら同時に爆発するだろうな。そうなりゃここは終わりだ)


伊400(どうなっても知ったこっちゃねぇが、ここには朝潮の骨がある。それだけは回収しときてぇな)


伊400(だがそれはまた今度でも良い。今は情報収集だ)


伊400(誰か…何かを掴んでねぇか?それをボスに持って帰りてぇんだよ)


伊400(出来損ない共でもそれくらい役に立ってくれよ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー工廠


北上「潮って傀儡のチューナーとして作られたんでしょ?だったらさ、爆弾くらいどうにかしてよ~」


潮「無茶言わないで下さい…」


北上「実際言いたくなるんだよ?傀儡に爆弾仕込まれてるって…どうしたら良いのさ」


明石「取ることは不可能です…」


潮「取り出さなくても爆弾を無効にできないんですか?」


北上「そんな簡単に言わないでよ~」

明石「陽炎さんと不知火さんのデータは解析しましたけど…ここじゃどうにもできません…」


北上「ここは研究所じゃ無いしね~」


潮「私のデータがあっても意味が無いんですね…」


明石「このデータがあれば何か分かるかもしれないのに…もどかしいです…」


北上「まぁまぁ、あたし達にできることをしてればいいんだって」


潮「提督を信じていればきっと…悪いことにはなりません」

北上「考えるのは一旦ここまでにしてさ、甘い物でも食べに行こうよ」


潮「今日のデザートは提督のケーキですよね…!」


明石「……」


北上「ね、明石」


明石「……はい」


潮「急いで行きましょう!明石さん!」


北上「早くしないと潮が全部食べちゃうからね~」


明石「それは困ります…だから…行きます」

伊400「……傀儡のデータか」スッ


伊400「ボスはもう持ってるかもしんねぇけど、ここの傀儡って事が大事かもしんねぇならな」


伊400「このデータは有難くもらっていくぜ。お前らが持ってても意味ねぇもんな」


伊400「誰かに気付かれる前に帰るか…それとももう少し探っていくか…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー執務室


伊400(せっかく来てこのデータだけじゃ物足りねぇな。他にも何か持って帰るか)


提督「……」


伊400(こいつが提督……朝潮を死なせた奴か)


伊400(直接的な原因はあのクズだ。でもコイツは朝潮を助けられなかった)


伊400(どんな事情があったかは知ったこっちゃない。こっちは朝潮が死んだって事実しか知らねぇんだよ)


伊400(艦娘一人助けられない奴が偉そうにしてんじゃねぇよ)

伊400(秘書艦は席を外してんのか?無防備にも程があるぜ)


提督「……」


伊400(…コイツやっちまうか?適当に脅せば知ってることでも吐くだろ)


伊400(人間、お前もボスの為に死ぬなら本望だよな?どうせ生きてたって何もできねぇんだろ?)


伊400(なに…殺しはしねぇよ。ちょっとばかし痛い目見てもらうだけだ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊400「おいお前、動くなよ」スッ


提督「な…!?何処から…!」


伊400「動くなっつったろ」ガシッ


提督「ぐぁ……!!」


伊400「人間って脆いよな。首をこうやって絞めるだけで動かなくなるもんな」ギリギリ


提督「……ぉ…」ガクッ


伊400「いっちょ上がりっと。長々と話されたら覚えるのめんどくさいし、連れて帰った方が早いよな」

伊400「確かこれって二人消せるんだよな?よーーくフルボトルを振って…」シャカシャカ


北上「提督~潮がケーキ全部食べちゃったから追加で作ってくれない?」ガチャ


明石「ケーキ…食べれなかった……」


潮「て…提督!!」


北上「あんた!何してんのさ!!」


伊400「うるせぇな…ちょっと借りていくだけだ」


明石「まさか大本営の…!」

伊400「コイツが大人しくしてんなら殺しはしねぇよ。じゃあな」スッ


北上「消えた…!?」


潮「提督が拐われちゃった…!!」


明石「は…早く!漣さんを呼んでこないと!」


伊400(あーうるせぇ…なんだよコイツら…)


提督「……」


伊400(もう疲れたしさっさと帰るか…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

漣「ご主人様を連れ去った曲者には心当たりがあります。 非常にピンチですがこれはチャンスかもしれません」


北上「どういうこと?」


漣「ご主人様は恐らく整備士さんの所に居ます。連れ去ったのはその関係者ですね」


明石「無事なんですか…?」


漣「暗殺する気なら誰にも気付かれずにやってます。ご主人様を連れて行く必要があったという事です」


北上「本当に無事って確信ある?スクランブルかけるべきじゃないの?」


漣「大丈夫です。ご主人様は生きてます」


北上「分かった、何か確信があんだね」

漣「ご主人様が何か情報を持っていると思われたのでしょう」


明石「連れ去る理由はあるんですか…?」


漣「いやぁ…確か整備士さんの所にはクレイジーな潜水艦が居ましたし…」


北上「…あれは確かにそうかもね」


明石「提督の首をキめるなんて…」


漣「きっとすぐに戻ってくるか、連絡があるはずです。連絡が来れば一番いいんですが…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

深海吹雪「すいませんその通りです…」スッ


北上「ぬぁっ!?」


明石「急に姿が現れた…!?」


深海吹雪「提督さんは私達の基地で保護しています。危害は加えていません」


漣「やはりそうでしたか…」

深海吹雪「伊400ちゃんも反省してます。許してあげてくれませんか?」


北上「簡単には無理だよね~こっちは提督拉致されてんだよ?」


明石「気絶させられてましたし…」


深海吹雪「本当にごめんなさい…」


漣「貴女達はこんな事をする集団ではなかったはずです。どうしてしまったんですか?」


深海吹雪「力を…貸して欲しいんです…」

ーー

提督「うぅん……」


ビスマルク「あら、起きたわね」


旗風「報告してこないと…」


提督「ここは…?」


ビスマルク「あそこで正座してる艦娘に見覚えはない?」


伊400「……」


提督「あれは…」

男「伊400君、僕は人を拐ってきてなんて頼んだかな?」ニコニコ


伊400「怖ぇ……笑ってるだけなのに…」ガクガク


提督「な……?」


男「あ、起きたんだね。初めまして…でいいのかな?」


提督「整備士……」


男「提督さん、貴方に話があるんです」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

男「大本営が作った傀儡の艦娘の子達を詳しく調べさせて欲しいんです。貴方の鎮守府には陽炎さんと不知火さんが居ますよね?」


男「それとあと二人のデータを取った工廠の艦娘さんと話がしたいんです」


提督「……」


男「僕が作る傀儡と大本営の傀儡は造り方が違います。隅々まで調べる必要があるんです」


男「全てが解析できれば貴方の傀儡も助けられますよ」

男「提督さん、協力してくれますよね?」


提督「…貴方には漣を治してもらった借りがあります。しかしこんな状況で断れるわけがないでしょう」


男「それは伊400君がやらかしちゃって…強制させるようなつもりじゃなかったんです」


提督「……」


男「僕は助けられる命は助けたいんです。傀儡の艦娘だって助けられる可能性があります」


男「貴方は協力してくれますよね…?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「…陽炎達に説明しなければなりません。どんな調査をするんですか?」


男「そうですね、まずは僕が開発した特殊な液体で満たしたカプセルの中に入ってもらって、体を開きます」


提督「開く…!?」


男「内臓や脳を切り開いてどうなっているか調べるんです。時間があれば血管を剥いたりしたいですね」


提督「…陽炎達を犠牲にするというんですか」


男「そうは言ってません。きちんと調べて元に戻しますよ」

提督「そこまでして元に戻せるんですか?」


男「ええ、記憶は事前に保存しておきます。そして僕の作った傀儡に記憶を移すんです」


提督「なに…?」


男「陽炎さんと不知火さんのデータがあれば、次の傀儡からは記憶を移す必要が無くなります」


男「貴方は傀儡が核を撒き散らしながら爆発するのを防げて、他の傀儡は助けられる。いい事尽くしじゃないですか」


男「すぐにでも作業に入りたいんですが、貴方から陽炎さん達をここに呼ぶように連絡してもらえますか?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「お前は…何を言ってるんだ……?」


男「僕の説明が足りませんでしたか?」


提督「いや…もういい。とにかく一度帰らせてくれ」


男「それは困ります。この場所が何処かに漏れては困ります。帰るなら陽炎さん達と帰って下さい」


提督「…脅しか」


男「どこをどう解釈すればそうなるんですか…?僕はただ傀儡を救いたくて…」


伊400(ボスは世界をひっくり返すような力を持ってんのに、その使い方がまともじゃねぇ。百人を救うのに平気で十人以上殺しやがる)


伊400(でもよ、それって人間としては正しいんだろ?人間は動物を実験台にしてきた。それこそ何万匹って殺してんだろ)


伊400(多くを救う為なら少数は平気で殺す。でもボスは殺したと思ってねぇんだよ。傀儡に作り変えたらノーカン?ほんっと狂ってるよ)


伊400(だからよ…そんな奴の所でいるとゾクゾクしっぱなしだよ。ここに来てから退屈なんかしたことねぇ)


伊400(また艦娘の解体ショーが見れそうだな……)


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いしますよう

ーー


漣「ご主人様が拉致されたってどういうことなんですかねぇ~」


深海吹雪「すいません…」


雲龍「すぐに帰ってくるんじゃなかったの?」


深海吹雪「協力を頼むだけのはずだったんですけど…」


漣「このまま帰ってこなかったらどうするんですかねぇ~~?」


深海吹雪「そんな事は無い…です…」


雲龍「何故言い切れないの?何か他に思惑があるの?」


深海吹雪「いえ…あの……」

漣「ご主人様を人質とはやりますねぇ~何が目的なんすか?」


深海吹雪「いや……だから…」


雲龍「早く提督を返しなさいよ」


深海吹雪「その……」


漣「下手な行動でもしたらどうなるか分かってますね?」


深海吹雪「はい……」


雲龍「貴女は強いかもしれないけど、こっちにはそれなりに戦力もあるのよ」

漣「単独でここまで来たということは絶対に何か裏があります。監視体制を敷きましょう」


雲龍「そうね、そうした方がいいわ」


深海吹雪(この人達の勘が鋭いのか、私のやり方が露骨だったのか……こうも簡単にバレるなんて)


深海吹雪(司令官は陽炎さんと不知火さんを連れて帰って来て欲しいって言ってました。司令官なら多くの傀儡艦娘を救えます)


深海吹雪(陽炎さんと不知火さんは必要な犠牲なんです…!たった二人の犠牲でどれだけ多くの艦娘が助かるか!)


深海吹雪(分かってくれたらいいんですけど、もし分かってくれないなら……)


深海吹雪(大丈夫です、もし殺してしまっても司令官なら傀儡として復活できるんです。だから殺して終わりじゃない!)


深海吹雪(そう……司令官は一人も殺してなんかない…!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

深海吹雪「…確かに私は司令官からやって欲しいと言われている事はあります」


漣「ほう…正直に話しますか」


雲龍「コソコソされるよりは良いわね。その内容は?」


深海吹雪「陽炎さんと不知火さんを連れて帰ることです」


漣「お二人をですか?」


雲龍「連れて帰ってどうするの?」


深海吹雪「二人を解剖して仕掛けられている爆弾の排除方法を確立させるんです。核物質が含まれているならその対処も…」


漣「ちょ……待って…」


雲龍「貴女いま何て言ったの?」


深海吹雪「……」

深海吹雪「大丈夫です、お二人の記憶は保存しておきます。それを司令官が作った傀儡の体にインストールするので、元通りです」


漣「はあ……?」


雲龍「漣、コイツは消すわ。暴れていいわよね」


漣「ご主人様の無事が確認できてからにして下さい」


深海吹雪「漣さん、貴女は保存されていた記憶から再生した潜水新棲姫さんと仲良くしてますよね?」


漣「それとこれとは話が違うんですよ!陽炎さんと不知火さんはまだ生きてるんですよ!?」


深海吹雪「同じです。記憶を引き継げばそれは同じ個体なんですよ」

雲龍「貴女の司令官はとんでもない殺人鬼ね」


深海吹雪「違う!そんな事を言わないで!」


漣「言うに決まってんでしょうがよぉ!!こっちは仲間が殺されようとしてんです!」


深海吹雪「違うって言ってるのに……!!」ザワ…


雲龍「漣、重巡棲姫を表に出しなさい」


漣「室内で戦いたくないのに…」


雲龍「あっちに先に手を出させるけど、一撃でやられるんじゃ無いわよ」


漣「マジ怖ぇぇ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

深海吹雪「力尽くはしたくなかったのに…!貴女達のせいですからね!!」


漣「とうとう本性を現したか」


深海吹雪「深海棲艦が寄生しただけの駆逐艦と素質の低い空母に私が止められる筈ない!!」


雲龍「そうね、私は足手まといなだけ。でも私はここには戦力が揃ってると言ったのよ?」


レ級「ニヒッ」


深海吹雪「!!」


レ級「コイツ陸で戦い慣れてねぇな。あたし一人でも抑えられる」ガシッ


深海吹雪「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


漣「オーラがまさに深海棲艦そのものだ。ここでは危ない、部屋の外に連れ出すぞ」

ーー工廠


深海吹雪「離して下さい……!」


レ級「できるわけねぇだろ」


漣「この変なボトルで姿を消してたんだな」シャカシャカ


雲龍「他にも持ってたみたいね。効果は分からないけど没収しておいて損は無いわ」


深海吹雪「何をしてるか分かってるんですか!?貴女達は多くの艦娘を犠牲にしようとしているんです!」


レ級「こっちは仲間を殺されようとしてんだよ」ギリギリ


深海吹雪「ぃぎ……!」

陽炎「…話は聞いたわ。不知火は許せないけど私で良ければ使って」


漣「何を言ってるんだ?」


陽炎「新しく傀儡の体を作る時に私の最低な癖を消してくれる?それをやってくれるなら…」


雲龍「陽炎」


陽炎「え……あっ!!」パシーン


雲龍「ふざけた事は言わないで。次は殴るわよ」


陽炎「…殴りたければ殴ればいいじゃない!私がどれだけ悩んでるか知ってるの!?」


漣「冷静になれ。身内同士で揉めるな」

陽炎「私は吹雪の味方よ!レ級、どきなさい!」


レ級「お前……!」


陽炎「レ級は味方を傷付けるような深海棲艦じゃないのは知ってるのよ!」


レ級「やめろ!あたしに近付くな!」


雲龍「やめなさい陽炎!」


陽炎「やれるものならやってみなさいよ!あんた達甘ちゃんは無理なのよ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

リュウジョウ「なんやなんや、えらい騒ぎになっとるな」


陽炎「誰!?」


不知火「……ふんっ!」バキッ


陽炎「ぁがっ……あ、あ……!」ドゴッ


レ級「工廠の隅までぶっ飛んでいったぞ…」


漣「リュウジョウと不知火か」


雲龍「不知火…やり過ぎよ」


不知火「傀儡の力を少し開放しましたからね」

陽炎「し…しらぬ……い…」


不知火「命を粗末に扱うなと言ったのはどの口ですか?」


陽炎「死ぬ訳じゃなくて……傀儡に記憶を…」


不知火「……!」パシーン


陽炎「あっ…!!」


不知火「記憶を引き継いだとしてもそれは陽炎ではありません」


陽炎「何…言って……」


不知火「その魂は貴女だけの物です。陽炎が死ねば魂も死ぬ事になるんですよ」


深海吹雪「……」

リュウジョウ「吹雪…でええんやな?うちの力を使えば解剖なんかせんでもええんやで?」


リュウジョウ「体の中に何かがあるのもすぐ分かるし、それ使ってデータ取ったらええんと違うん?」


深海吹雪「…そんな非科学的な力、信用できません」


レ級「お前のやってる事の方が信用できねぇよ」


深海吹雪「陽炎さん!早く私を助けて下さい!司令官に頼んで貴女の望み通りの体にします!」


陽炎「……」


深海吹雪「癖を直すだけじゃなくて新しく長所だって作れます!だから私を助けて下さい!」


陽炎「安価」


下1~3高コンマ 陽炎の台詞や行動などを

陽炎「魂って…非科学的な物よね……」


深海吹雪「はぁ…?」


陽炎「貴女の司令官…整備士って人は科学の塊みたいな人よね……そんな人が…魂なんか信じる筈ない…」


深海吹雪「それは関係ありません!」


陽炎「ごめんなさい……貴女達を信じられない…」


不知火「それで良いんですよ陽炎。こんな奴の言う事なんて聞く必要はありません」

漣「陽炎が死ぬような病気や怪我をしているならまた別だ。だがそうじゃないだろう」


雲龍「この吹雪からは色々と話を聞く必要がありそうね」


不知火「下手をすれば同じ手口で数百以上殺しているかもしれません」


深海吹雪「司令官を悪く言うなっ!!」


レ級「こっちは仲間が殺されかけてんだよ。悪以外何者でもねぇ」


リュウジョウ「悪気の無い悪意って…一番厄介なんやで…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

リュウジョウ「そもそも共通の敵は大本営なのにこんな押し問答してるなんてアホらしいやろ。うちらの能力と陽炎達のデータと整備士の技術を組み合わせるのが一番や」



リュウジョウ「大本営がゴタゴタして思うように動けん間になんとかしないとアカン。味方同士で潰し合っとる場合やない」


レ級「こんなイカれた奴が味方だって?冗談キツイぞ」


深海吹雪「黙れぇ……!」


リュウジョウ「そうは言うても協力せなあかんやろ?このままやったら大本営が好き勝手して全部終わってまうで」


雲龍「なら貴女は陽炎が殺されてもいいと言うのね」


リュウジョウ「せやから…そんな事せんでもええって。うちの能力を使えばええんや」

漣「整備士がその非科学的なデータを信用するとは思えない」


レ級「狂った奴に正論は通じねぇだろうな」


深海吹雪「だから…!」


雲龍「…吹雪から取り上げた端末が鳴ってるわ」


リュウジョウ「噂をすればって奴やな。ちょっち待ち、うちが出る」


リュウジョウ「あんたの体は……ふむふむ…」


深海吹雪「なんですか…!!」


リュウジョウ「よし、大体分かった。時間短いから不完全やけど、声は安定させられるわ」


漣「何をするつもりなんだ?」

リュウジョウ「まぁ見ときって…変身!」スッ


レ級「あぁ!?」


雲龍「一瞬で姿が変わった…?」


リュウジョウ「あ、あーーんん。声もバッチリやね」


深海吹雪「な、何が起こってるんですか…?」


リュウジョウ「整備士を呼ぶ時は司令官、やったね。ほな電話に出てみよか~っと」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


リュウジョウ「よしっ、こんなもんやな」


漣「完璧に騙せていたな…」


深海吹雪「司令官が気付かないなんて…」


リュウジョウ「見た目は不完全やけど、声は完璧や。喋り方も大体分かったしな」


レ級「お前達と会う約束を取り付けてたけどよ、大丈夫なのか?」


リュウジョウ「うちらの能力は直接見せた方が早い。万が一があってもどうにかなるしな」


雲龍「凄い自信ね」

リュウジョウ「…っていうわけで吹雪と整備士の所に行くことになったから、離したってくれる?」


レ級「解放したら暴れるだろ」


リュウジョウ「そこは大丈夫や。うちの仲間がおるからね」


アケボノ「下手な行動したら燃やすわよ」バシュッ


漣「また突然現れたな…」


アケボノ「ちょっと、ここに何か燃やしていいものは無い?」


不知火「不知火の履き古したスパッツならあります」


陽炎「なんで持ち歩いてるのよ…」

アケボノ「じゃあそこに置いて。あんた、変なことしたらこうするから」


アケボノ「すぅ……燃えろっ!」


ボッ…


雲龍「燃えたわ…手も触れずに」


アケボノ「分かったわね?レ級、離してもいいわよ」


レ級「…ほらよ」スッ


深海吹雪「……」


リュウジョウ「ほな行こか。楽しい話し合いになればええな」


深海吹雪「司令官…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


男「やぁ、君達が言ってた艦娘かい」


リュウジョウ「そうやで~よろしゅうな」


アケボノ「ここが秘密基地ねぇ…」


深海吹雪「……」


男「陽炎君達を連れて帰るのでは無く彼女達を連れて帰ってきてくれた理由は改めて聞かせてもらえるかい?」


アケボノ「それはあたしからも説明するわ。実際に見てもらった方が早いだろうし」

リュウジョウ「うちはこっちか…おーい無事か~?」


提督「良かった……」ポロッ


リュウジョウ「なんや!?まさか酷い目に遭ったんか!?」


提督「違う……誰とも話が通じなかったんだ…」


リュウジョウ「よぉ分からんけど、それなりに辛かったんやね」


提督「これでやっと帰れる…」


リュウジョウ「うちらが来たからもう安心や。いつでも帰れるけど、アケボノらの話が終わるまで待っとこな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


男「提督さん、少しいいですか?」


提督「あぁ…まだ帰れないのか…」


リュウジョウ「もうちょっと我慢しいって」ヒソヒソ


男「アケボノさんの能力は素晴らしいです。彼女が居れば傀儡をわざわざ解剖しなくても、僕が欲しかったデータが取れます」


提督「お…?」


男「これは素晴らしい…よくやってくれましたよ吹雪君」


深海吹雪「あの…まぁ……はい…」

男「僕がデータを取るにはアケボノさんと付きっ切りで作業をしなければいけません。その打ち合わせをしたいのですが…」


リュウジョウ「それやったら今日や無くてもええやろ?この人疲れてるみたいやし」


提督「……」


男「どうして疲れるんですか?ここはそこまで不便じゃありませんよ?」


リュウジョウ(それはお前だけや……)


提督「…俺は自室じゃないと癒され無いんだ」


男「成る程…そういう人もいるでしょうね。ではまた数日中にお会いしましょう」


リュウジョウ「やっと帰れるな…」ボソッ


提督「早く…鎮守府に帰りたい……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー鎮守府、工廠


男「……ダメだ。この爆弾はどうやっても外せない」


深海吹雪「司令官でもできないことがあるだなんて…」


男「脊髄や神経に絡み付いているんだ。とてもじゃないけど外すだなんて…」


アケボノ「ふんっ、コイツも所詮は人間ってことよ。ビスマルクは神だとか大袈裟な事言ってたけど、この程度なのね」


男「……」


深海吹雪「司令官をバカにすることは許しません!」

北上「その調子だとあたし達が開発した首輪の方が効果がありそうだね~」


明石「本当に効果があるかは分かりませんけど…」


陽炎「結局…私達が危険な存在なのは変わりないのね…」


アケボノ「結果論だけどアンタは無駄に陽炎を殺す所だったわね。助かって良かったじゃない」


深海吹雪「いい加減にして下さいよ…!!」ザワ…


男「…いいんだ吹雪君」


深海吹雪「司令官!」


男「安価」


下1~3高コンマ 台詞や行動などを

男「僕にもまだまだできないことがある…まだ成長できるんだ、それがわかったのは収穫だよ」


深海吹雪 「…はい」


男「それに今は説得しきれない人もいるということも分かったんだ。それも良かったね」


北上「言っとくけど提督がそっちにつくなんて有り得ないから」


男「でも君達は借りを返さないといけない。漣君達のこと、忘れたとは言わせないよ」


明石「それは…」


男「提督さん、ここの場所は覚えました。また吹雪君がお邪魔するかもしれません」


深海吹雪「その時は…よろしくお願いします」ズズズッ


アケボノ「なんてオーラ出しながら言ってんのよ…」


提督「……」


ーー

男は早霜よりやってるかもしれません


コメントなどあればお願いします

足りないの奴らどんだけこの整備士にお世話になってると思ってるんだよ自分達に都合のいいときだけ体治してくださいとか頼んで其を整備士は治してあげたり協力してやったのにこの手のひら返しよ


不知火「記憶を引き継いだとしてもそれは陽炎ではありません」


陽炎「何…言って……」


不知火「その魂は貴女だけの物です。陽炎が[ピーーー]ば魂も死ぬ事になるんですよ」


これ傀儡の体の艦娘に言ってみろよ全否定してる発言だからな

ーー


潜水新棲姫「重巡棲姫、漣はどうしたんだ」


漣「表に出ようとしない。私が何かした訳ではないぞ」


潜水新棲姫「いつから出てこないんだ?」


漣「整備士の所の吹雪を取り押さえようとした時からだ」


潜水新棲姫「やはりそうか…」


漣「お前もある程度想像はできるだろう」


潜水新棲姫「ワタシの予想通りということなんだな」

漣「お前は一度死んでいる。整備士に復活させたが、それはお前でいいのか?」


潜水新棲姫「この記憶に偽りは無い。だがワタシはオリジナルとは言い切れないだろう」


漣「本来のお前は頭を撃ち抜かれて死んでいる。死体も弔った」


潜水新棲姫「本来のワタシはちゃんと死んでいるんだ。ではワタシは何だ?」


漣「同じ魂が宿っているとは限らない。その可能性も低いだろう」


潜水新棲姫「だがこの思考と行動はワタシのものだ。他の誰でも無い」


漣「……私では答えは出せない」


潜水新棲姫「今ここにある本を読んでも答えは書いていなかった。余程難しい問題なんだろう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

重巡棲姫(話は聞いていただろう漣)


漣(…もう少し時間を下さい)


漣(あの子への気持ちは変わりません。ですが迷っているのも事実です)


漣(私はタブーを犯しているんです。命は一度死んでしまえば終わり、これがこの世界のルールなんです)


漣(私が今愛しているのはあの子であってあの子では無い。これが全てなんです)


漣(そうやって簡単に…割り切ればいいんですけどね)

重巡棲姫(漣では無理なのか)


漣(無理に決まってるでしょう。なるべく考えないようにしてましたが、吹雪にああ言われてはそうもいきません)


漣(死んでしまったあの子の魂が今のあの子に宿る。そんな単純な事じゃありません)


重巡棲姫(…分かった。なら本人から話を聞けばいい)


漣(舐めてんですか?)


重巡棲姫(違う、イタコ?と呼ばれる知り合いがいるじゃないか)


漣(日進さんですか…)


重巡棲姫(あいつの霊を呼び出せるかは知らないが、相談する価値はあると思うぞ)


漣(…あんたにしてはマシなアドバイスですね)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


日進「言いたいことは分かったけぇ、確かにこれは普通の事やない」


日進「クローンとはまた違う倫理の問題じゃなぁ…」


漣「同じじゃないのか?」


日進「クローンは記憶を受け継がん。ある個体の情報を使って、複数個作るのがクローンじゃけ」


漣「その情報には記憶は含まれないのか?」


日進「う…う~ん……難しいのぉ…」


漣「そうか。なら漣はタブーを犯しているのは事実か?」


日進「それは言い切れん」


漣「何故だ?」


日進「いま動いとる潜水新棲姫は別物と考えることができるからじゃ」

日進「彼女が死んだから似てる彼女に乗り換えた。そう思えばタブーとは言えん」


漣「……どうやら漣が気にしている部分のようだ」


日進「反応があるんけ?ほな表に出してくれん?」


漣「漣も出たがっている。少し待ってろ」


漣「……」


漣「…よくも漣が気にしてるところを言いやがりましたね」


日進「誰かが言う必要のあることじゃ」

漣「元を辿ればあの子を死なせてしまった漣が悪いんですよ。それは分かっています」


漣「でも新しいあの子は前の記憶があるんですよ!?」


日進「わしに言わせれば別物じゃ。オリジナルは死んどる」


漣「あの子の死を気軽に口に出すな!!」


日進「…どうするんじゃ。降ろすんかぇ?」


漣「……」


日進「深海棲艦でも艦娘と深く関わっとったなら降ろせる。やりたいならやっちゃる」


漣「あの子と…もう一度……」


日進「用意はしてきとるけ、いつでも言うてくれて大丈夫じゃ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーランチ海底


漣「本当は分かってるんです…あの子はきっと私の為にああして残してくれた…危うくそれをふいにするところでしたが…」


漣「私はどうしたらいいんでしょうか……」


伊58「なんでここに相談しに来るでち」


漣「こういう時に頼れるのは伊58さんしか居ないと…」


伊58「日進はどうしてるでち?」


漣「鎮守府で待ってもらっています……」


伊58「呼び出しといて待たせるでちか」

伊58「昼間はそれなりに忙しいから早めに帰れでち」


漣「…伊58さんだって漣と同じじゃないですか」


伊58「なにがでち?」


漣「呂500さんは傀儡です。オリジナルは殺されたたいう所も同じです」


漣「伊58さんはどう考えているんですか、死んだ呂500さんと今生きている呂500さんは違うんですよ」


漣「漣と同じ悩みを抱えている貴女だから聞きにきたんですよ」


伊58「安価」


下1~3高コンマ 伊58の台詞や行動などを

伊58「ろーが死んだのは紛れも無い事実でち。でも今生きてるろーから目を背けるわけには行かないでち」


漣「……」


伊58「それに漣とごーやは同じじゃないでち。こっちは覚悟をしてるんでちよ」


漣「…何をですか」


伊58「ろーには爆弾か何か。爆発物が仕掛けられてるでちね」


漣「あり得ません…大本営の傀儡じゃないのに……」


伊58「ろーは変な所で作られたんでち。あれは異常でちよ」

伊58「ごーやはろーと心中するつもりでち。ろーが爆発した時、それがごーやの最期でち」


漣「……」


伊58「あの様子じゃろーも気付いてるでちね。でも爆弾を取ってくれなんて言ってこないでち」


漣「どうして…」


伊58「ろーが生きてるだけで奇跡なんでち。これ以上は望まないんでちよ」


伊58「ろーの爆弾は時限式なのか遠隔なのかは分からんでち。でも…そう決めたから」


漣「……」


伊58「ごーや達はあと何日生きれるか分からないでち。でも絶望感は無いでちよ」

伊58「そう決めてから毎日楽しいんでち。明日死ぬかもしれないから今日を一生懸命生きるんでち」


伊58「漣もここに来る暇があるなら潜水新棲姫の所に行った方がいいでちよ」


漣「……」


伊58「言っとくけどこの事はノータリンに言うなでちよ」


漣「……」


伊58「ごーやから言えることはこれくらいでち。分かったらさっさと帰れでち」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


漣「……」


潜水新棲姫「何をそんな暗い表情をしている」


漣「……」


潜水新棲姫「どこに行ってきたんだ?」


漣「……」


潜水新棲姫「はぁ……漣、今まで言っていなかった事を言う。これを言えばお前の悩みは消えるだろう」


漣「なんですか…」

潜水新棲姫「ワタシは自分とは話した後だ」


漣「……」


潜水新棲姫「意味が分からないか?タシュケントに殺されたワタシと話したと言えばいいか?」


漣「そんな……嘘ですよ…」


潜水新棲姫「ワタシの大事な漣はあれでいて弱い。油断しているとすぐに病む、そうなる前にフォローを頼むと任せられたんだ」


漣「……」


潜水新棲姫「正にワタシが言いそうな事だろう?」


漣「どうやって……」


潜水新棲姫「それはワタシも知りたい。目の前にいきなりワタシが居たんだ」

潜水新棲姫「その時に色々教えてもらった。ワタシが記憶を保存してから殺されるまでに起こった事も知っている」


漣「だからあの時…そうか……」


潜水新棲姫「漣、ワタシは見ている。お前の全てを見ていると言っていた」


漣「あの世から……?」


潜水新棲姫「それは分からない。だがその言葉に嘘は無い。ワタシが言っていたことだから分かるんだ」


潜水新棲姫「漣、ワタシを愛することはワタシを裏切ることにならない」


漣「……」


潜水新棲姫「もう悩まなくていいんだ。な……?」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞やその他起こったことなどを

漣「……もう迷いはありません!あなた達のことを死ぬまで…いえ、死んでも愛してやりますよ!」


潜水新棲姫「死ぬのはやめてくれ」


漣「例えの表現です!それくらいどちらも愛しているということです!」


漣「漣の目の前にいるあなたの想いも尊重します!貴女も潜水新棲姫には変わりないんです!」


潜水新棲姫「納得してくれたなら良かったぞ」


漣「ええ、もう大丈夫ですぞ!」

潜水新棲姫「もうこの事は解決したな。なら次だ」


漣「え…他に何かあるんですか…?」


潜水新棲姫「ワタシから教えてもらった事だ。絶対に漣に言うなと言われていたが、漣がこうやって気持ちを晒してくれたなら言う必要がある」


漣「えっと…めちゃくちゃ怖いんですけど……」


潜水新棲姫「ワタシが記憶を保存してから殺されるまでの間にあった事だ。ワタシは漣は気付いていないだろうとは言っていたが…」


潜水新棲姫「ちなみに何の事だか分かるか?心当たりがあるなら言ってみてくれ」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

漣「日記に書き残していたことですよね…?それなら知っていますけど」


潜水新棲姫「一人で楽しみ過ぎて、漣の下着をダメにして新しいものとすり替えた話じゃない」


漣「じゃあ分かりませんね…」


潜水新棲姫「発端は一冊の本だ。そこには被曝治療に関しての論文があったんだが、その中にある事が書いてあった」


潜水新棲姫「ある物質が軽度の被曝治療に効果があるかもしれないという内容だ。調べるとそれは高価な鉱物だった」


潜水新棲姫「それを粉状にして体に取り込んだ後、血液検査をすると症状が軽くなっていたと」


潜水新棲姫「人間に対しての論文だったが、ワタシはなりふり構わずにはいられなかったんだ」

潜水新棲姫「ワタシは高価なものを買える程もう金はもっていなかった。じゃあどうするか?答えはこの体を使ったんだ」


漣「売春……」


潜水新棲姫「ワタシは体を売った。人間の男と行為に至った」


潜水新棲姫「この見た目だ、相手は金を弾んでくれた。お陰でその鉱物を買うことができた」


潜水新棲姫「苦労して手に入れて飲んでみたが効果は無かった。ワタシはただ体を汚しただけだった」


潜水新棲姫「ワタシはこの事実を伝える時に泣いていた。どれだけ後悔してももう遅いと」


漣「……」

潜水新棲姫「漣、ワタシを許してくれないか?もしかするとワタシがワタシに会いに来たのはそれが理由だったかもしれない」


潜水新棲姫「ワタシの事だ、殺されていなくてもいつかこの事実は打ち明けていただろう。だがワタシは死んでしまった」


潜水新棲姫「ワタシはワタシだ。犯した罪や失態もワタシのものなんだ」


潜水新棲姫「……ごめんなさい」


潜水新棲姫「被曝していた事も漣に伝えるべきだった。そうすれば結果は違っていた」


潜水新棲姫「もう二度と漣に隠し事はしない。だからワタシを許して下さい」


潜水新棲姫「お願いします…もうこんな事はしません……」


漣「安価」


下1~3高コンマ 漣の台詞や行動などを

漣「別に黙っていればいいものを…本当に真っ直ぐですね…」ギュッ


潜水新棲姫「う……うぅ…」


漣「やっぱり貴女はあの子です。黙っていろと言ったのも分かりますし、こうやって打ち明けるのも分かります」


漣「帰ってきてくれてありがとう……」


潜水新棲姫「ふぐっ……うぅ……っ…」


漣「もしまた何かがあっても今度は貴女にそんな事はさせません。しなくてもいいように私が守ります」


潜水新棲姫「漣ぃ……ぐす…」


漣「これからはお互いに隠し事は無しですよ?」


潜水新棲姫「うん……もう…しない……」


漣「…これも見てるんですよね。漣が言ったことは本心です、どうか安心して見てて下さいよ」


漣「苦しかったんですよね?この子の涙を見れば分かります。もう苦しまなくていいですからね……」


潜水新棲姫「う、う……うぁ…っ……」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「ご主人様、大本営からの支援物資が完全に途絶えました。燃料弾薬鋼材。その他食料などが全く入ってきません」


漣「その理由としてこういった書類が送られてきました。ご覧になられましたよね?」


提督「…あぁ」


漣「簡単に言えばこの鎮守府は大本営からの思想とはかけ離れた重大な違反

ミス



漣「ご主人様、大本営からの支援物資が完全に途絶えました。燃料弾薬鋼材。その他食料などが全く入ってきません」


漣「その理由としてこういった書類が送られてきました。ご覧になられましたよね?」


提督「…あぁ」


漣「簡単に言えばこの鎮守府は大本営の思想から外れ、重大な違反があっと書いています」


漣「身に覚えが無いと言えば嘘になりますが、食料すら送ってこないのは問題です。このままでは餓死を待つだけです」


漣「食料は備蓄しにくいですし、余剰の分はアケボノさん達に譲渡しています。この鎮守府には食料がありません」


提督「……」

漣「……どうしますか。大本営に頭を下げて食料だけでも送ってもらいますか?」


漣「そうすれば当面の危機は免れます。しかしその代償は重いでしょう」


漣「大本営は日本から独立するつもりです。そこに頭を下げるということは大本営側に付くということです」


漣「ご主人様」


提督「……」


漣「決断の時です。我々のいく末を決める時が来ました」


漣「これまでのようになあなあで済む期間は終わったんです。提督としての判断を…」


提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

すいません、安価の出し方が悪かったです


下1~3高コンマ 提督の台詞やその他行動などを

でお願いします

提督「俺達の使命は国民を深海棲艦から守る事だ、大本営と共にこの国を焼く事ではない」


提督「奴らに下げる頭なんか無い。これが俺の答えだ」


漣「ナルホド、大本営に楯突くという選択ですな。間違った選択だとは思いませんが、これから先の問題はどうお考えですか?」


提督「燃料や弾薬は備えがある。食料は地元の…」


漣「そうではありません。大本営を裏切るのなら粛清が待っているとはお考えになりませんか?」ジャキッ


提督「……」

提督「……」


漣「漣の性分をお忘れですか?長いものに巻かれるのが漣ですよ」


提督「…潜水新棲姫はどうするつもりだ」


漣「ご主人様は人質を取るような悪人ではありません。もちろんここの皆さんもです」


漣「甘っちょろいのは分かってるんですよ。漣の嫁に危害を加えられるはずありません」


漣「もう一度聞きます。大本営を裏切るという選択肢で良いんですね?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞やその他起こったことなどを

漣「…そうですか。それではお覚悟を」


提督「……」


漣「……!」ドォンッ


「…………」ベチャッ


漣「傀儡を使ってくるとは、大本営もなりふり構っていられ無いんでしょうね」ジャキン


漣「不知火さん達から情報が送られていたかもしれませんが、こちらが裏切るのは予想されていたようですね」


漣「…貴方の覚悟は解りました、私も腹を括ります。最後までついていきますからね」


提督「…ありがとう漣」

ガシャーン!


漣「おおっと、やはり傀儡は一体だけじゃ無かったみたいですね!」


提督「緊急事態だ、迎撃組と避難組で別れて…」


漣「緊急事態マニュアル通りですね!了解です!」


提督「俺は避難組の所に行く。そっちは頼んだ」


漣「漣にお任せお~~!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


ガンビアベイ「皆さん大丈夫でしょうか…」


提督「傀儡が大量に来ているなら状況は良くない。そうでない事を祈ろう」


暁「情け無いわ、こんな時に戦えないなんて…」


電「電達にもできることはあるのです。陸での戦闘は皆さんにお任せするしか無いのです」


明石「どうか無事でいて下さい……」

漣「ご主人様~任務完了ですぞ」ガチャ


ガンビアベイ「怪我はありませんか!?」


提督「数はどうだった?」


漣「傀儡の数はそれなりだったんですが、いやぁ…我々には頼もしい味方が居たものですね」


由良「終わった」


提督「由良か…」


漣「傀儡はほとんど由良さんが倒してくれました。こちらの被害はゼロです」


明石「良かった…!」

漣「他の鎮守府でも同じような状況かもしれません。我々はなんとかなりましたが、傀儡の対処を知らない鎮守府では全滅もあり得ます」


提督「傀儡は大本営から来ているはずだ。ここから更に大本営に遠い鎮守府では襲撃がまだ来ていないだろう」


漣「もちろん助けに行きますよね?」


提督「当たり前だ」


漣「ここから大本営に遠い鎮守府となると…女提督さんの鎮守府ですか」


提督「支援が向かっても間に合うか分からない。対処法を連絡しよう」


漣「すぐに連絡の準備をします!」

提督「…繋がらない……?」


漣「大本営からシャットアウトされてます!全ての通信機器が使えません!」


提督「個人の端末ではどうだ?」


漣「……ダメです!鎮守府そのものに繋がりません!」


提督「傀儡の襲撃を生き延びたとしても、反大本営側を集めさせないつもりか…」


漣「そうこうしてる間にも女提督さんの鎮守府が…!」


提督「ここまでやるのか大本営は……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督「…女提督が心配だ。もう遅いかもしれないが支援艦隊は出そう」


漣「我々もここに留まるのはこれまでにしませんか?これ以上は危険です」


漣「政府が秘密裏に建造した基地に向かうべきです。国はこんな時の為に作ってくれていたんですよ!」


提督「…分かった、漣達はそちらに向かってくれ」


漣「ご主人様はどうするんですか!?」


提督「俺はこの鎮守府の提督だ。この街を守る義務がある」


漣「う……!」


提督「自分達だけ逃げるなんてできるはずが無い。せめて俺だけでもここに残る」


漣「ふざけないで下さい!死ぬつもりですか!?」


提督「それは街の人に対しても言えるだろう」

漣「……漣も残ります。重巡棲姫の力を使えばそれなりに戦えます」


提督「漣は皆を基地へ導いてくれ」


漣「できるわけないでしょうが!」


提督「誰かがやらなければいけないんだ」


漣「それはご主人様である必要は無い!」


提督「…いいから早く皆んなを連れて行ってくれ」


漣「ご主人様!!」


提督「早くするんだ漣」


漣「ぐぎ……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

漣「皆さん何故指示に従ってくれないんですか!?」


瑞鶴「そんな分かりきったことを聞くの?」


雲龍「提督がここから離れないなら私達も動かないわよ」


北上「まぁそういうことだよね~」


漣「ここに居たらまた傀儡が攻めてくるかもしれないんですよ!?」


多摩「そんなの分かり切ってるにゃ。何度でも返り討ちにしてやるだけにゃ」

ガングート「ここには夫と我が子が居る。離れるくらいならいっそ…」


由良「私が居る限り負けはない」


不知火「私達を上手く使えば囮になるのでは無いですか?」


陽炎「本当なら大本営で自爆でもしたい所だけど、そうもいかないのよね」


潮「私もここに残ります…!」


漣「これじゃあ全滅エンドしか無い…」

高官「提督さんから話は聞きました。皆さんは政府基地に向かって下さい」


漣「貴方は政府の…」


高官「ここを含めた鎮守府や街の護衛は軍が引き受けます」


加賀「何を言ってるの?この国は自由に軍を出撃できないのよ?」


高官「おっしゃる通り、『この国の軍』はそう簡単には動けません」


皐月「どういうこと?」


高官「護衛を引き受けてくれたのは国連軍なんです」


金剛「国連が動いたというんデスか…」

高官「核兵器の開発および非人道的措置の製作。リークされた情報を元に事の重大性が認められ、常任理事国決議で大本営を監視下に置くことが決まったんです」


長門(常任理事国の決議にロシアは参加したのか)


高官「…いえ。何故か不参加という事は聞いています」


榛名「これで決まりですね…」


高官「とにかく、この街と鎮守府は軍が守ります。皆さんは基地に急いで下さい!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「まさか極秘情報の傀儡に仕掛けた爆弾まで把握されているとは」


「常任理事の決議にロシアが参加しなかったそうだ」


「我々との関係もバレたと見るべきだ」


「ここまで来ると我々の誰かが裏切ったとしか思えない」


「重役に決まっているだろう。ここに居ないのが何よりの証拠だ」


「奴は処分するしかない」


「こちらからも動くしかないだろう」


「引き続き通信機器は使えないままにする。大本営に逆らう奴らを一つにさせない為だ」


「テレビの通信も切る。これでどんな回線を使ってでも情報を交換することはできない」

ーー足りないもの鎮守府


雷「テレビも映らなくなったって事は全ての通信が切られたのね…」


響「直接会うくらいしか情報を交換する方法が無いね」


黒潮「陸にも海にも傀儡がうじゃうじゃおる中で移動するんは自殺行為やで…」


阿武隈「他の鎮守府の皆さんも基地に着くことさえできればなんとかなるんですぅ…」


天龍「それを伝える手段が無ぇ。どうしようも無いぜ」

龍田「手紙なら大丈夫でしょうけど、そんな暇は無いわよねぇ…」


葛城「傀儡がうろうろしてるなら手紙も難しいわ」


秋津洲「テレビもネットも使わないで情報を伝えるなんて……あっ!相手に声だけ届くような方法があれば良いかも!」


明石「そんなの…無いよ……」


秋津洲「う…わかってるかも……」


翔鶴「……あっ!!」ガタッ


雷「どうしたの翔鶴さん?」


翔鶴「雷ちゃん!一緒に来て!!」ガシッ


雷「え、ちょっ…あぁぁ~~!」

ーー


雷「突然どうしたの、これから皆んなで基地に向かうのよ?」


翔鶴「雷ちゃん!私達にはこれがあるじゃない!」


雷「え?」


翔鶴「テレビもネット通信も無理でも…これなら!」


雷「あ……!」


翔鶴「急いで準備をしましょう!まだ間に合うわ!」


雷「大急ぎで準備するわ!翔鶴さん……白鶴さんはスタンバイしてて!」

ザザ…ザザザ……


白鶴「…ますか?皆さん…聞こえますか……?」


白鶴「私は…白鶴です。いつもラジオを…聴いて下さって…ありがとうございます」


ザ…ザザザ……


白鶴「今日は…そうで無い方も……聞いているかも…知れません……放送日は…いつもと…違います……」


白鶴「今日は…番宣では……ありま…せん……緊急事態を…伝えたいんです……」


白鶴「大本営に…逆らった……叛意を翻そうとしている皆さん……」


白鶴「鎮守府は…放棄しても大丈夫です……国連軍が…動いています……」


白鶴「軍と合流出来れば…そのまま……あの場所へ…そうで無い方が…居るなら……伝えてあげて…下さい……この放送を聞いた…貴方達が…」


白鶴「皆さんの協力が…必要……なんで…」


ザザザザザ……

翔鶴「どうだった雷ちゃん?」


雷「ノイズが多かったけど、ツクオリ放送局から白鶴さんのメッセージは伝わったはずよ」


翔鶴「後は皆んなが聞いてくれているかどうかね…」


雷「私達にできることはやったわ、早く基地に向かいましょう!」


翔鶴「いいえ、まだよ。もう一度やるわ」


雷「翔鶴さん!」


翔鶴「雷ちゃんは向かって。私一人でもなんとかする」


雷「そんな…ダメよ……!」

翔鶴「これが私にできることなの。ラジオを使って情報を伝えることは私にしかできない」


翔鶴「雷ちゃんは電ちゃん達と基地に向かって。全てが終われば私も…」


雷「……翔鶴さん、スイッチャーはどれか知ってる?」


翔鶴「えっ……と。この辺りよね…?」


雷「それはミキサー。こっちは音響よ」


翔鶴「え…ええっと…」


雷「翔鶴さん、私達は二人で一人よ。白鶴さんとアシスタントのライが揃って初めて一人前なのよ!」


翔鶴「……こんな私に付き合ってくれるの?」


ライ「当たり前じゃない!さぁもう一度よ白鶴さん!」


白鶴「…ええ、やりましょう!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー基地


提督「ここに居るのが全員か?」


忍者提督「その可能性は高い。他の鎮守府の面々は大本営に付いたと考えるべきだ」


天城「見慣れた奴らが多いな。提督の知り合いなんだから当然といえば当然か」


島風提督「お前のところの提督はどうした」


天城「新人が逃げ出したんで天城が提督代理だ。文句あるか?」


島風提督「いや……」


提督「……」

女提督「提督……よくあの放送をしてくれたわ…」ポロポロ


幹部「あのラジオは正に救世主と言った所だよ。私も妻を連れてここまで来れたのはあの放送があったからだ」


駆逐棲姫「お前が白鶴だったのか!サインくれサイン!」


翔鶴「サインならいくらでも書くわ」


択捉「こっちにもサインお願いします!」


K提督「お願いします!」


瑞鶴「翔鶴姉がちやほやされてる…!?」


提督「…自分もまさかこうなるとは思っていませんでした」


女提督「皐月の面倒を見てくれただけじゃなくて今度は子どもまで…また貴女に助けられたわね……」


提督「皆んなが無事ならそれで良いんだ」


天城(ほとんど知ってるとは言ったが知らない奴もいるな。ザラを連れた提督は見た事もねぇ。油断は禁物だな)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

ザラ提督「私はイタリアから戻ってきたばかりなんです。まだこちらでは馴染みが浅いのはそのせいかと…」


K提督「こっちは知ってますよ。欧州遠征に出ていた択捉達から話は聞いてますからね」


天城「ふーん……」


ザラ提督「日本に来たと思ったらこれです。大本営のやり方には賛成できませんね」


H幹部「外国から戻ってきたからその考えができるのよ。日本人は長い物に巻かれる主義だから、こうやって大本営に逆らうのは少数派なのよねぇ」

幹部「さて…これからどうする?」


忍者提督「大本営の見方を見ながら様子見か?」


島風提督「それでは遅い。向こうに何かをされてからじゃこちらは終わりだ」


H幹部「じゃあ何か策があるのぉ?」


天城「下手に動くとただの的だ」


提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

菊月『いいか、作戦は伝えた通りだ。これをやるにはお前以外に協力者が必要だ』


菊月『反大本営派が一箇所に集まるのなら手間が省ける。誰が使えるか見極めろ』


菊月『誰も条件に合わない場合はそこから離れろ。こっちに合流するんだ』


菊月『失敗すれば子の命は無い。お前以外の周りの奴らを消していく』


菊月『お前の様子は見ている。本来なら確認しに行く必要があったが、こっちには新しい手札がある』


菊月『いいか、お前のやるべきことを忘れるな』

島風提督(菊月の作戦がうまくいっても大本営を止めることはできない。だが邪魔をすることはできるだろう)


島風提督(菊月の目的は大本営をどうにかすることでは無い。もっと別にある)


島風提督(それが何か知ったことじゃない。俺は五月雨達の為にやるしか無いんだ)


島風提督(ここに来る連中はある程度予測できた。しかしそれでは菊月の立てた条件を満たせない)


島風提督(俺の知らない奴で条件を満たす奴が来れば…と思っていたが。まさかその通りになるとはな)


ザラ提督「……」


島風提督(ザラ提督、お前が当てはまっているんだ。悪いが嫌でも協力してもらうハメになるぞ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

深海綾波「司令官一体何があったんですか?」


「大本営に捜査が入る…」


深海綾波「陸の警察は私達の味方では無いんですか?」


「もっと大きい所からの圧力があったんだろう…」


深海綾波「ニュースでは臨時の常任理事国の会議を開催すると言っていました。まさかそれが原因じゃ…」


「そうなれば俺達もお終いだ…」


深海綾波「そんな……」


「俺は証拠を消すのと口裏合わせに向かう。お前はここで待機だ」


深海綾波「分かりました」


深海綾波「……」


深海綾波「……っべぇ…なんなんだよぉ…」

深海綾波「陸の警察にはアホみたいに金渡してんだろ?それが敵に回るって…マジでカニ同士動いてんじゃん!」


深海綾波「ちょ…リアルに世界大戦か!?そんなのお断りだって!ここは逃げるが勝ち…!」


深海綾波「な…なんだよ……!止めるなよ綾波!」グググッ


深海綾波「お前だって死にたくないだろ!ここに居ても捕まるだけだ!」


深海綾波「今ならまだ逃げられる!逆らうんじゃねぇ~~!」


菊月「そうだ逃げるな」


深海綾波「はひぃっ!!」


菊月「ちょうどいい、お前も協力しろ」


深海綾波「嫌だ!」


菊月「ならここで死ね」


深海綾波「もっと嫌だ~~~~!」


菊月「ならやることは一つだな。私についてこい」


深海綾波「なんで毎回こうなるのさ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

まるゆ「貴方は何も聞いていないんですね」


「そうだ、俺は何も知らない」


まるゆ「そうですか…ではこの書類を見てもらますか?」


「……」


まるゆ「これには貴方のサインがありますよね?」


「…知らない」


まるゆ「知ってますか?筆跡鑑定ってすぐに結果が出るんですよ」


「……」


まるゆ「このチャンスは逃しません。大本営は私達が止めるんです…!」

ーー

「大本営を裏切るわけには…」


深海綾波「そんな事言わないで…ね……?」サワサワ


「ひゃんっ…!」


深海綾波「私達と来てくれれば…もっとイイことしてあげますよ?」


「イイこと…?」


深海綾波「ね…綾波の下半身触って下さい」


「え…!?」


深海綾波「ホンモノですよ?私達の仲間になってくれたら…」


「……」


深海綾波「これで良いんですよね…もし全員相手することになったら私の棒がとんでもないことになりますけど…」

ーー


アケボノ「とうとうここまでたどり着いたわね」


菊月「やはりあの時とは様子が違うな」


リュウジョウ「ここが『八島』の制御しとる所やな」


チヨダ「まだ暴れちゃダメなの?」


グラーフ「脳筋がこんな所で暴れたらとんでもない…」


ガンビアベイ「いよいよ…ですね」


神威「これで…ようやく…」


菊月「全てを終わらせてやるぞ……富士」



ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーーーー

菊月『霊砲富士……大本営はこんなものを作っていたのか』


望月『あたシ達みたいな超能力者をこコに集メてエネルギーを増幅させル。そしてそノ力を霊砲としテ放つ』


荒潮『非人道的な兵器ねぇ…』


曙『その分威力は強力なんでしょ?』


如月『そう……この国…世界が滅ぶ程の……』


千代田『私の能力を使って暴れればこんな装置ぶっ壊せるわよ!』


龍驤『壊したらあかん。そんな事したら理想郷への扉とかいうやつが開けへんようになるやん』


大鳳『わざわざここまで来た理由がなくなりますよ』

如月『理想郷への扉は…物…場所…力が揃った時に現れる……』


菊月『場所はここで物は霊砲富士。そして力は私達ということか』


如月『扉が開けば…貴女達の願いは叶う……菊月の失った腕と目も…元通り…』


望月『あたしは半分深海棲艦なノが戻るっテ話か』


荒潮『私は艤装の不具合が治るとして…タトゥーはどうなの?これは私の命くらい……大切なものなの』


如月『なら…願うのよ……理想郷は叶えてくれるはず…』


グラーフ『そんな話…怖い……』


如月『やりたくなければ…それでいい……けど…貴女達の願いは…同じ……』


如月『司令官と共に……いつまでも一緒に…』


曙『口に出さなくていいのよ!如月の球を燃やすわよ!』


如月『それは困るわね……』


羽黒『ツンデレだ~』


曙『うるさい!!ちゃっちゃと済ませて鎮守府に帰るわよ!』

菊月『どうすれば良いんだ』


如月『願うのよ。強く、強く願うの』


望月『力を使う感ジで?集中すれば良イの?』


如月『そんな感じね』


龍驤『ただ願うだけっていうのも難しいな』


如月『その事しか考えないように。強く願うのよ』


羽黒『むむむ…』


グラーフ『難しい…』


神威『遅れました…』バシュッ


ガンビアベイ『Admiralは寝てますよ!』


菊月『そうか、なら心配はいらないな』


神威『念の為にル級さんには留守番してもらっています。何かあればすぐに戻れますよ』

千代田『あ……なんか…来る…』


龍驤『うちも…何か……変な気分……』


菊月『……』


望月『どうしたノ菊月?こっちに集中シないの?』


菊月『一つ…気になることがある』


曙『まさか今更怖気付いたの?』


菊月『そうじゃない。お前達は気にならないのか?』


望月『あたしは気ニなったけど、悪い予知が見エないからいいかナ~って』


曙『何を言ってるのよ?』


菊月『如月、お前はその呪いの球を使ってこちらに干渉している。そんなにはっきりと喋ったことは今まであったか?』


『あら……まさか気付くなんて思ってなかったわ』


望月『うわ……マジか…』


曙『はぁ!?どういうことよ!?』

『如月ちゃんにはどいてもらったの。この世界にはもう干渉できない』


菊月『お前は何者だ?』


『私は富士。貴女達の始まりと言ったところかしら』


曙『この兵器と同じ名前!?一体何が起こってるのよ!?』


『私の為にありがとう。無知の艦娘さん達』


菊月『……神威!ここから逃げ…』


望月『あ…扉…が……』


…………

……

『理想郷への扉が開くと世界は作り直される。今日できたばかりのルールでも、何千年も前から存在していたかのように扱われる』


『なら見つけたら誰でも開ければいいと思うわよね?でもそんな単純なものじゃないの』


『願いを込めて扉を開くと世界は望み通りになる。けど開けた張本人の願いは叶う事は無い』


『知識を求めたサルのお陰で二足歩行が生まれた。でも扉を開けたそのサルは二足歩行を得ることは無かった』


『天下統一を願い扉を開いた人物。その本人の希望は叶う事は無かった。だけれど天下は統一された』


『私が何をさせようとしたのか…もう分かるわよね?』


『私は戦闘で怪我をするようなこの世界が嫌なの。それを作り変えて欲しかった』


『だからあの子達を使ったの。私が扉を開いてしまうと矛盾が起こってしまうものね』


『我ながら良い考えだと思うわ。たった数人の艦娘を犠牲にするだけで、もっと多くの艦娘を救えるんだもの』

『あの子達は人間と共にずっと一緒に居たいと願った。残念ながらその願いは一生叶う事は無いの』


『それが扉を開けた代償。そんなうまい話は無いのよ』


『さて……世界はどう作り直されるのかしら?』


『…………へぇ』


『あの子達の怪我は世界のルールが変わったから最初からなかったことに。でも不良品を集めた鎮守府というものも当然無い。だからあの子達は突然海に放り出された…』


『それと提督…あの人間ね。彼は……深海棲艦の所に…』


『彼は扉には関与していない。けど願いに巻き込まれてしまったからこうなってしまったのね』


『さて…私も行かないといけないわね。新しい世界では私の記憶も再構築される。この事も覚えていないわ』


『でもきっと気付くはず。全ては…人間を葬る為。こんな私を生み出した復讐を…』


『きひ……きひひひひひひひひひひひひ……』

ーー

菊月「…私達は富士に騙されて扉を開かされた。その結果がこれだ」


アケボノ「元に戻す方法なんか無い。けどやらないといけないことはわかってるわ」


モチヅキ「八島を使って富士を消すしかない」


リュウジョウ「コード入力終わりや!目標は…大本営の一番ドッグ!」


チヨダ「富士の居る建造ドッグごと消してやるわよ!!」


菊月「こうする事が正しいのかは分からない。だがこうしなければいけないんだ」


アケボノ「あたし達をよくも騙したわね!!」


モチヅキ「こっちも司令官を取り戻すのに必死なんだよ」


菊月「…やれ、八島!富士を殺せ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ゴォォォン……


菊月「なんだ!?」


リュウジョウ「…あかん!八島の発射が中止された!」


アケボノ「コードは間違い無かったんでしょう!?」


モチヅキ「富士を庇った…?まさか……」


菊月「ならもう一度だ。富士を消すまで何度でもやるだけだ」


チヨダ「不発ならまだ分かるのに…なんで発射されないのよ…!」

ゴォ……ゴゴゴ…


神威「また起動音?そんなに早くコードを入力できたんですか?」


リュウジョウ「うちや無い!誰かが八島の発射コードを入力したんや!」


アケボノ「重役達は捕まったんじゃないの!?」


モチヅキ「……見えた。役員の一人が逃げてる。そいつが起動させたっぽいね」


チヨダ「目標は……鉄の海域。あの島…」


菊月「深海棲艦を生み出している繭をやるつもりか」


アケボノ「大本営は繭を破壊したあと独立宣言をするのよ!なんとしてでも止めるのよ!」


リュウジョウ「あかん!コードが入力された以上はどうやっても止められへん!!」


ゴゴゴゴゴ…


菊月「チッ……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ゴォォォン……


リュウジョウ「またや…また止まった……」


神威「連続で止まるなんて…」


モチヅキ「そもそも不具合が多かったってオチじゃないの?」


アケボノ「そんなの聞いたこと無いわよ!」


菊月「……」フラッ


チヨダ「…アケボノ!ここに来て何分経ってるの!?」


アケボノ「しまっ…!」


モチヅキ「菊月がもう限界っぽいね。神威、後はよろしく~」


神威「はい……ここを離れましょう」バシュッ

ーー

ハグロ「どうだったの?」


グラーフ「ダメだった……」


リュウジョウ「八島が撃てさえすれば作戦は成功やったんや!」


モチヅキ「あたし達には時間制限があった。あんな場所は菊月の能力をフルで使わないと危険だからね~」


アケボノ「菊月の能力は全てのものを錆びさせる。空気とか目に見えないものだって可能なのよ」


チヨダ「それを使って放射能まで錆びさせて無効化させるなんて…ほんとに無茶な考えよ」


神威「あの場所は本来防護服を着て行くような所なんです。菊月さんの負担は凄かったと思います…」


菊月「ぐ…ぅ………」


アケボノ「八島が使えないなら次の作戦よ」


モチヅキ「なんか思い付いてんの?」


アケボノ「それをこれから考えるのよ!」


リュウジョウ「無茶言うとんな…」


菊月「しれ……い…か…ん………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「……何故だ!!八島の発射コードは入力したぞ!」


「ロシアが協力する条件としてあげたのはあの繭の破壊。それがなされない限り我々に明日は無い…!」


「ぐ……こうなれば最終手段だ!」ピピピッ


「あの国への攻撃手段として使う予定だったが、出し惜しみをしている状況では無い!」


「私だ!アレを繭に向けて総動員させろ!」


「そうだ全員だ!なんとしてでも繭は破壊しろ!」


「居たぞ!あそこだ!」
「あいつを捕まえろ!」


「クソ……!だが一瞬私の方が早かったようだな…」ニヤッ

ザザザァ…


「「「……」」」


「目標……鉄の海域」


「荷電粒子砲…起動」


「射程距離に到達後、繭を攻撃」


「私達が破壊する」


傀儡信濃「信濃艦隊、目標へ出撃」


傀儡信濃「任務を遂行する」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー鉄の海域


傀儡信濃「目標地点に到着」


傀儡信濃「ターゲットロック」


傀儡信濃「発射準備」


傀儡信濃「完了」
傀儡信濃「完了」
傀儡信濃「完了」


傀儡信濃「発射まで3」

傀儡信濃「2」

傀儡信濃「1」


傀儡信濃「発射…!」ガキンッ

傀儡信濃「命中」
傀儡信濃「命中」
傀儡信濃「命中」


傀儡信濃「被害…無し……」


傀儡信濃「あり得ない。荷電粒子砲を防ぐ方法は無い」


ズォ…オオオォォォォ


傀儡信濃「何が起こっている?」


傀儡信濃「繭が胎動している」


傀儡信濃「どういうこと」


傀儡信濃「……もう一度発射を」


傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」ジャキッ

傀儡信濃「…繭とは本来生物の変態途中の形態。外敵から身を守る為に殻に篭っている」


傀儡信濃「この繭からは深海棲艦が産まれていた。だからこれは生物としての繭とは思われていない」


傀儡信濃「でもそれが間違いなら……産まれていた深海棲艦は繭を守る為のものだとしたら…」


オォォォォ…!


傀儡信濃「声が」


傀儡信濃「あの繭から」


傀儡信濃「…撃て!あの繭を破壊!」


傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「了解」
傀儡信濃「りょ……」


傀儡信濃「なに、どうした…」


オォォォォォォオォォ…ン…!!

ーー基地


レ級「かはっ……!!」


暁「どうしたのよレ級!しっかりして!」


潜水棲姫「ぐ…うぐ……!」


潜水新棲姫「なんだ、なにが起こっているんだ」


漣「ここに居る深海棲艦の皆さんが一斉に苦しみ始めています…」


潜水新棲姫「そうか、ワタシは傀儡の体だ。だからこうなっていないのか」


駆逐棲姫「呼んで…いる……!!海が…!深い海の向こう……!」


レ級「半分メンタルモデルの…あたしまで……呼ばれる…ぐは…!!」


暁「しっかりして!レ級!」


潜水棲姫「死ぬ……!苦し…!ぁ……!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

潜水新棲姫「そういえば漣は大丈夫なのか?中には重巡棲姫がいるんだろう」


漣「ハッキリ言って苦しいですよ。ですが我慢できる範疇です」


球磨「クマの中に居るのは自我を持っていないクマ。それでも少し苦しいクマ」


潜水新棲姫「深海棲艦の力の強さによって違うということか」


漣「それで仮説は立てられますね」


球磨「あっちを見てもそれで説明ができるクマ」

由良「ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァァァァ!!」


忍者提督「由良!しっかりしろ由良!」


川内「大丈夫ですか師匠!」


由良「ア"ァァーーーーー!!!!」


漣「由良さんの中には四人の深海棲艦がいるそうなんです」


球磨「それもかなり強かったらしいクマ。それを由良が捕食して、自分の体の中に入れたクマ」


潜水新棲姫「漣より強いのが四つ分…か」


漣「体が裂けそうな痛みが…想像しただけで……」

レ級「あたし達は……ここから離れ…ぅぐ……」


潜水棲姫「どうなるか…分からないから……それが…良い…」


駆逐棲姫「ここには…地下か何か…無い……か…?」


漣「あると聞いてます。漣を含めて皆さんは一時的にそこに退避しましょう」


球磨「由良もなんとかして運ぶクマ」


川内「師匠…!」


忍者提督「由良…俺が側に居るからな……!」


由良「あ…ォォ………」

ーー

深海海月姫「ギ…イイィィ……!!」


深海提督「一体何が起こっているんだ…?」


深海海月姫「よ……呼んでる…アレが……!」


深海提督「アレ…?」


深海海月姫「全ての深海棲艦を……一つに…不純物を……取り除いて……!」


深海提督「何を言っているんだ……?」


深海海月姫「繭が……孵る…………!!」

深海提督「繭が孵るとどうなるんだ?」


深海海月姫「終わる……!全てが終わってしまうのよぉ…!」


深海海月姫「私は…イヤ……!アレにはなりたくない……!アナタ…抱き締めて…!」


深海提督「お前を…か?」


深海海月姫「アナタに記憶が戻ったのは…知ってる……!けど…これしか無いから……!」


深海提督「…!」


深海海月姫「早く……私を…!!」


深海提督「……」ギュッ


深海海月姫「は…あぁぁ……もっと…強く……」


深海提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー鉄の海域


A翔鶴「この周りの深海棲艦だけじゃない。各地の深海棲艦が繭に吸収された」


A翔鶴「その結果…繭は孵ろうとしている」


オォォォォォォ……


A翔鶴「もう孵化は止められない。あれはどうやっても産まれてしまう」


A翔鶴「私はそうならないようにと監視を続けていた。それなのにあんな遠距離から攻撃してくるなんて…」


A翔鶴「私が気付いた時は傀儡は全滅していた。そして繭の孵化が始まっていた」


A翔鶴「繭に攻撃を加えるなんて…愚かな事をしたのかしら……」

A翔鶴「世界が滅びるなんて言わないわ。でも半分は壊滅してもおかしくない」


オ…ォォォォ……


A翔鶴「繭が開く……孵化が終わる」


A翔鶴「産まれたばかりなら皮膚は弱く完全じゃない。私の全てを叩き込めば弱体化はできる」


A翔鶴「私はあの時死んでいてもおかしくなかった。今までよく生きてこれた方ね」


A翔鶴「私の命に代えて……やってやるわ」


A翔鶴「いくわよ…艦娘の力を思い知りなさい」バサッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

A翔鶴「効いてる…予想通りだったわね。孵化したばかりの蝶は飛べない。蛹から孵った甲虫の皮膚は脆い」


オ…ォォォォォ……


A翔鶴「これの攻撃方法は何?それが分かればそこを攻撃するのに……」


A翔鶴「ただ弱らせるだけじゃいけない。もっと効率よく…」


ゴォ……!


A翔鶴「う…こっちを見……」ビチャッ


ォォォォ……


オォォ……


オオオォォォォ……

ーー


A翔鶴「……」


老婆「…気が付いたかい?」


A翔鶴「……ぁぐ…っ!!」


老婆「動かん方が良い。ゆっくりしんさい」


A翔鶴「貴女…は………」


老婆「またこうやって会うのも何かの縁かもしれんねぇ」


A翔鶴「私……」


老婆「あんたやなかったら死んどった。あれだけの衝撃を受けて生きとるのは無理じゃ」


老婆「咄嗟に羽で体を包んだから重症で済んだんじゃよ。普通なら即死じゃ…」


A翔鶴「そう…自分でも無意識だったわ……」

老婆「大きな白い塊が沖から転がってきたのを見て何事かと思ったけど、まさかあんただったとは…」


老婆「また…無茶なことでもしとったんかい?」


A翔鶴「……そう、私は…」グググッ


A翔鶴「こんな所で寝てる暇…うぐ……っ!!」


老婆「立つのも無理じゃろうて。今は休みんさい」


A翔鶴「そんな事言ってられないの……!あれをどうにかしないと…とんでもない被害が出る…!」


A翔鶴「私が戦えなくても…この情報は……伝える……!」


A翔鶴「おばあちゃんを守る為でもあるの…行かせて……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

上手く飛べなくなっていて愕然とするA翔鶴に情報なら任せんさい、あんたは休むといいとおばーちゃん

武蔵はある事情によりダメです


A翔鶴「ぐぅぅぅ……!翼が…うまく……いかない…」


老婆「自分を守る為に力を使い過ぎたんじゃろうなぁ」


A翔鶴「そんな…これは……私しか知らない…情報…それを……!」


老婆「情報を届けられれば、あんたが飛んでいかなくてもいいんじゃね?」


A翔鶴「でも…私が知らせる以外に方法は……」


老婆「情報ならこっちに任せんさい。あんたは今は休むんじゃ」

ーー

鳳翔「分かりした、翔鶴さんにはお礼を言っておいて下さいね」


荒潮「誰からなのぉ?」


鳳翔「昔お世話になった人です」


龍驤「どんな連絡やったん?ていうかその装置は何なんよ…」


鳳翔「これは無線の一種です。本当なら免許が必要なんですが…ご愛嬌ということで」


龍驤「ええ…」


荒潮「翔鶴さんがどうしたのぉ?」


鳳翔「鉄の海域にいるはずの翔鶴さんからです。貴重な情報をくれたんですよ」


荒潮「……あれが動いたのね」


鳳翔「動くだけならまだ良かったですね…」


龍驤「なんの話をしてるん?」


鳳翔「龍驤さん。子ども達を地下に誘導しましょう」


龍驤「誘導はするけど…なんでまた……」

荒潮「龍驤さんはここに居てもらいましょう」


鳳翔「普通なら私だってそう言います。ですが事情が違うんです」


荒潮「……繭から孵ってしまったのね」


鳳翔「はい。龍驤さんの協力無しでは不可能です」


荒潮「気が進まないけど…仕方ないわよね……」


鳳翔「時間がありません。子ども達を避難し終えたらすぐに出ましょう」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞や行動などを

子供を誘導してきた龍驤、ただならぬ二人の様子に気おされつつも何が起こっとるのか知ってるなら話して欲しいと

龍驤「話は聞こえてたで。理由を聞かずに子どもたちをほっていくわけにはいかへんよ」


荒潮「なら全てを説明するわねぇ」


鳳翔「私達がやろうとしている事は、子ども達を助けることにもなるんです」


龍驤「どういうことや?」


鳳翔「鉄の海域にある繭…あれから深海棲艦の成虫が孵化してしまったんです」


荒潮「向こうで繭を監視してた翔鶴からはその連絡だったのよぉ」


龍驤「深海棲艦の成虫……?孵化…?」


鳳翔「我々が普段相手をしている深海棲艦……あれは繭になる前の存在。幼虫にも満たない生物として弱い部類に入ります」


龍驤「あれで……?あの強さで幼虫…?」


荒潮「鳳翔さん時間が無いわぁ」


鳳翔「…詳しくは移動しながら話します。着いてきてくれますね?」


龍驤「そんな…断られへんやん……」


ーー

区切る所を無理やり作るべきでした


コメントなどあればお願いします

おつです
終幕に向けて翔鶴という艦娘の露出が増えてる…何回もコンマに弾かれてたのはこの伏線だったんだな!()
前世界線の富士はわっるい顔して嗤いそう

ーー


朝霜「司令、あたい達は深海棲艦の成虫の退治に向かうぜ」


白露「ここにいる特務艦全員でかかれば足止めくらいできると思う」


村雨「全く歯が立たなくて全滅もあり得るけどね…」


春雨「ここも安全ではありません。皆さんは避難の準備を始めて下さい」


駆逐水鬼「成虫が進むルートの予想ができたらその情報を送るから、逃げるのに役立ててね」


提督「ちょっと待ってもらえないか?」


朝霜「待たねぇし意見も聞かねぇ。これは決定事項だ」

K提督「なにか手伝えることは無いかい?」


朝霜「無ぇよ、足手まといになるだけだ」


白露「この中に練度限界までいってる子は居ないもんね…」


皐月「僕はダメなの!?」


春雨「練度が足りません……」


駆逐水鬼「君は条件は満たしてるけど、少なくとも三倍の練度が必要かな」


皐月「うぅぅ……!」


朝霜「あたい達に意見があっても通らねぇのはわかってるな?ここにはあたい達より権力のある奴がいねぇのは分かってんだ」


幹部「そうだ…特務艦は提督や幹部よりも強い権限を持つ。君達が決めたことには逆らえない」


村雨「いい?私達が出撃したと同時に逃げて。時間稼ぎができるのかもわからないの」


朝霜「司令…行ってくるからな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督、全員に
全員、生きて帰ってこい
これは命令だ、特務艦と言えど書類上は俺の部下だからな、命令違反は許さん

忍者提督「待ってくれ、長良達なら助けになるはずだ」


長良「…」


朝霜「忍者は化け物の相手したことあんのか」


名取「どんな相手でも倒す」


白露「全長20mは超える敵を倒したことは?」


五十鈴「無いわ」


村雨「なら皆さんの誘導をお願いします」


春雨「由良さんなら手伝ってもらいたかったですけど…」


川内「師匠は無理…人の形を保つので精一杯みたい……」


駆逐水鬼「なら仕方ないね」

朝霜「あたい達に構うなら由良を助けてやれ。お前は由良の旦那なんだろ」


忍者提督「……」


白露「朝霜、行こっか」


朝霜「あぁ、こっちは準備できてるぜ」


提督「朝霜……」


朝霜「そんな顔すんなって。あたいは絶対戻ってくるから、パパは自分のやることをしといてくれよ」


提督「必ずだぞ。絶対に戻ってくるんだ」


朝霜「わかってるって。それじゃちゃちゃっと済ませてくるからよ!」

ーー

漣「…行ってしまいましたね」


提督「力尽くでも止めるべきだったか…」


漣「そうだったかもしれません。朝霜の目は覚悟した目でした」


提督「……」


漣「戻ってくるとは言っていましたが、『生きて』とは言ってません」


提督「朝霜…」


漣「ご主人様、朝霜の考えは分かりますよね?時間を稼いでもらっている間に皆さんと逃げるんです」


提督「……」


漣「ご主人様、行きましょう」


提督「……朝霜…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

漣(このまま皆さん帰って来なかったら…)


富士(そうね…いよいよとなったら私の全てを賭けて……)


漣(そんな事をしたら全ての艦娘が止まってしまいますよ)


富士(そう……そんなのは分かってるのよ)


漣(特務艦の皆さんが勝てるのなら問題はありません。しかし話で聞く限りかなり厳しい戦いになりそうです)


富士(あの子達の中に私は居ない。どうなるか結末さえ見ることはできないの)


漣(特務艦の方々は富士さんを追い出してますからね)

富士(……ねぇ貴女、少し手伝ってくれない?)


漣(何を…ですか?)


富士(大本営にある建造ドックに行って欲しいの)


漣(それは……富士さんが居る所ですか?)


富士(そうよ、そこに向かって欲しいの。今の大本営なら警備なんて無いようなものよ)


漣(それが皆さんの助けになるのなら…喜んで手伝います)


富士(ありがとう……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー大本営


漣「ここを新しい拠点として使えたらと思っていたんですが…」


まるゆ「まだ捜査が終わってませんのでそれは無理です」


漣「さいですか……」


まるゆ「でもまるゆ達がここに居る間は色々見ても大丈夫ですよ」


漣「助かりますぞまるゆ警部補殿!」


まるゆ「調べたいことが終わったら声をかけて下さいね」

ーー建造ドック


漣「ここが建造ドック……普通なら艦娘は立ち入ることすらできなきない神聖な場所…」


漣「富士さんはここで何をして欲しいんでしょうか?色々と助けてもらったのでやれることはやりますけど…」


漣「建造は無理ですよね…資材がありませんし……」


漣「あの……着きましたけど…」


漣「……」


漣「何も無いなら鎮守府に帰りましょうかね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

富士(このドックの中には生まれるはずだった私の身体が残っているはず。でもそれは魂は入っていない脱け殻…)


富士(私の体を動かすには魂と力を使うしかない……でもこれは理想郷への扉を開くために集めていたもの…)


富士(…いいえ、迷っている場合じゃないわ。今なんとかしないと理想郷も何も無い。艦娘も世界も無くなった後に理想郷なんて無いの)


富士(ごめんなさい皆んな……私のために力を使わせて…)


ゴゥン……

漣「建造ドックが動き始めた!?資材も入れてないのにそんな事有り得ない!」


漣「でもこの反応は間違いない…何かが建造されようとしてる!」


漣「何ができるのか分かりませんが、とりあえず高速建造の準備はしましょう!」


ガチャン


漣「物音…?まるゆさんですか?」


武蔵「……」


漣「あれ…えっと……島風提督さんの所に居た武蔵さんですか…?」


漣「どうしてここに…っていうか自由人とか行方不明だとか聞いてましたけど……」

武蔵「……」


漣「あの…なんで無言なんすかねぇ?それに格好が前と違うというか……改二になってません?どこの資材使ったんですか?」


武蔵「……」


漣「ええっと…」


武蔵「邪魔」ブンッ


漣「オ"……!!」ガシャーン


武蔵「ひひひ……何しようとしてるのかなぁ…お、ね、え、ちゃ、ん…」


武蔵「ダメだよぉ……お姉ちゃんみたいなのが干渉するなんて許さないから…」ニヤァ

むさ、わい、八島さん!?

武蔵「あたしはこの世界の概念そのもの。神とかそういうのは遥かに超えてるの。こっちからいくらでも干渉できたけど、器が無かった」


武蔵「でもほんと……いい器があったよねぇぇ…」ニタァ


武蔵「これは偶然じゃなくて運命だよ。八島も武蔵も二番艦。もし武蔵が別のキャラならこうはなって無かった」


武蔵「あたしを呼んだのはお前らだ。こうしたのもお前らなんだよ」


武蔵「あーーそうそう、説明しとかないと。八島が発射されなかったのはあたしがこの器に移ったから。この武蔵を殺さない限り八島は発射されないんでよろしく~」


武蔵「あたしは説明したからな。頓珍漢な安価出して八島を撃たせようとすんなよ」

武蔵「さて…もういいかな。覚悟はできたお姉ちゃん?」


武蔵「八島でここをぶっ飛ばしても良かったんだけどさ…やっぱりやるなら直接やった方がいいじゃん?」


武蔵「あたしみたいなのは二人も要らないの。愚姉の代わりくらい寝ながらでもできるんだって」


武蔵「お前はこの世界に必要無い。あたしがトドメを刺してやる」


武蔵「アホでバカでクズなお姉ちゃん、死んで!」


武蔵「そうそう…お姉ちゃんはこうやって笑うのが本当なんだよね」


武蔵「きひひひひひひひひひひひ!!」ジャキッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

漣が稼いでくれたほんの少しの時間のお陰、タッチの差で富士さん顕現完了
全艦娘の母たる姿に八島の器(武蔵)の部分が感応し気圧される八島

ーー

武蔵「……はぁ、なに!?ここはどこ!?」


武蔵「あたしは富士を殺す為に引き金を引いた!それなのにこれはどういうこと!?」


武蔵「おい!どんな安価を出した!!あたしが干渉できないなんて有り得ないんだよ!」


ギギギィ……


武蔵「は……?扉…………どこの……?」


武蔵「……あぁぁぁぁ!?」


武蔵「場所は……建造ドック…物は富士の……抜け殻…力は……あたし…!?」


武蔵「ふざけるな!!こんな簡単に扉なんて開かないんだよ!」


武蔵「おい閉じろ!その為の安価を出せ!」





武蔵「あ……?どうなって…安価が…………」


武蔵「あたしの…力が……?なんで…どうして……」

武蔵「そもそもあたしは扉を開こうとしていない!それなのになんで開いてるの!」


漣「ぅ……ぐ…」


武蔵「お前かぁぁぁぁぁ!!」


漣「扉を開けた時に…世界が作り変えられ……その代償は…漣が…」


漣「なら…願い方によっては………その代償を…」


武蔵「か…は………っ!!」


漣「私が願った…のは……貴女を消すこと…この世界には…もう二度と……干渉できない…」


武蔵「やめ…ろ……!!」


漣「そして…本来私が背負うはずの代償を……全て…貴女に……」


武蔵「扉を開ききる前にお前から殺してやる!!」

ピタッ


武蔵「体が……動か…な…」


富士「貴女の負けよ、八島」


漣「富士…さ……ん…間に合っ…て……」


富士「八島が器を手に入れていたのは知っていたわ。私でも干渉できない所に干渉して武蔵の存在を隠していた。そして裏で改二改装までしていた」


富士「でもね八島……貴女もその子も『艦娘』なのよ。その中にはコアとして私がいるのよ」


武蔵「やめろぉぉぉぉああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


富士「貴女が八島を名乗ってしまった時点でこの結末は約束されていたの。それが遅いか早いか…それだけだったのよ」

漣「そう…か……富士さんは…全ての艦娘の中に居る…」


富士「貴女は富士型戦艦二番艦八島を名乗った。ただの気まぐれだっかもしれないけど、その時点で勝敗はついたの」


武蔵「ぎ……!」


富士「八島……この世界は貴女のオモチャじゃない。干渉するのはもうやめましょう」


武蔵「知ったような…口を……!そもそも…こうしたのは…お前だ……!」


富士「えぇ…全てを思い出したわ。菊月達を騙して扉を開けさせるなんて、酷いことをしてしまった」


漣「私も……見ました…扉を開けたことにより……富士さんのしたことを…」


富士「……ごめんなさい。謝っても遅いのだけど、そうしないと気が済まないわ」


武蔵「偽善者が……!!」


漣「偽善でも…善という……考えが…ありますぜ…」

富士「漣、八島を消した後私がどうなるかは分からないの。私の体はまだ建造ドックの中にある」


漣「今…目の前にいる富士さんは……?」


富士「漣と武蔵と八島の中には私がいる。だから幻想のようなものを同時に見せているだけよ」


漣「やっぱり……凄い力を持っていた…」


武蔵「認めない…!こんな愚姉が……あたしに勝つだなんて……!」


富士「そうね、まともにやれば貴女に勝てるはずが無い。デコピン一発で頭を割られるくらい貴女は強いの」


富士「でもね…大事な事を忘れているわ」


武蔵「なんだ…!」


富士「姉に勝る妹なんて居ないのよ」


武蔵「ぎぃぃぃ……!!」

武蔵「お前…お前のせいだ……!あたしには分かってる…!」


武蔵「覚悟してろ……!IDは覚えたからな…!次…会った…ら……!!」


武蔵「……あがっ…!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」プチュン


漣「……消えた…」


富士「最後まで馬鹿な子……IDなんて日付が変われば違うものになってしまうのに…」


富士「八島…貴女は画面に現れる文字を見れるだけ……その先なんて知れないのよ…」


富士「もっと…早くそれに気づいていたら……」

あと45分もしない内に分からなくなるぞ(メメタァ)

漣「…これからどうなるんですか」


富士「分からない…神のみぞ知るって事ね…」


漣「そうですか…」


富士「貴女も私も扉を開いたことは忘れてしまう。でも代償は八島になすり付けることができた」


漣「ほんと…どうなるんでしょうね…」


富士「答えは…この扉の向こう側ね…」






富士「あ…ちょっと待ってもらえるかしら。消したのは八島で…貴女は消していないわよ。何のことだか分かるわよね?」


富士「貴女は××を名乗ることは無かった。Y子だなんて素敵な名前じゃない」


富士「じゃ……そういうことだから。また会えたらいいわね」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

あんまり改変するのも大変だから八島が再建不可能になって再開

あ、良いなら優しい富士さんが全ての艦娘の中にいて見守ってくれてる事は全艦娘が知ってる事にする

もっと具体的に何かを

再安価 下1~3高コンマ お願いします

富士『ごめんなさい…ごめんなさいね…』
漣「突然どうしたんですか"お母さん"。それよりやっぱり大本営に秘密兵器なんて無いじゃないすか!どーすんすか朝霜達を助けに行かないと行けないんですよ!?」

ーー

「できることなら妹を殺すなんてしたくはなかった……私が過ちを犯すことさえなければ……」


漣「…え。どこから声が……」


漣「って、こんな事をしてる場合じゃないんですよ!早く核を止めないと!」


漣「まゆるさん!建造ドックの方にはありません!違う場所に核弾頭はあるはずです!」ガチャッ


まゆる『わかりました!漣さんは引き続きそちらの方を探索して下さい!』


漣「全く…大本営は何を考えてんすかねぇ……!」

漣「鉄の海域にあった繭から深海棲艦の成虫が孵化した時点でやべえっていうのに、ロシアと独立国家を樹立しようとしてた大本営が核を撃とうとしやがったんですよ!」


漣「まるゆさん達が大本営のアホ連中を捕まえたんで、この危機さえ乗り切ればなんとかなるんです!」


漣「成虫の所には朝霜さん達がいるんですよ!核なんて使わせません!!」


漣「発射コードを上書きして今は発射されていない状況です。でも再起動してしまえば核は発射される…!」


漣「電源を落とすしか無いのに……発射施設が無い!」


漣「早くしないと……朝霜さん達が…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

菊月達は元々覚えています。漣が覚えていないのは××に代償を押し付けたからです


再安価 下2 お願いしまふ

ーー

漣「ダメです、どこにもありません!」


まるゆ『普通に見つかるような所にはありません!逆を考えるんです、ありえないような場所にきっとあります!』


漣「それが分かったら苦労しませんって~!」


まるゆ『……漣さん、見つけたかもしれません』


漣「早っ!どこにあったんですか?」


まるゆ『地下にあるかもしれないんです。どこか入り口はありませんか?』


漣「地下といえば……訓練所がありましたね」


まるゆ『案内して下さい、地上に無いのならしたしか無いんです!』


漣「ガッテンです!」

ーー訓練所


漣「どうですか?」


まるゆ「静かに…壁を叩いて音を聞いています」


漣「漣もやります。空洞があればそこが怪しいんですね」


まるゆ「……」トントン

漣「……」トントン


まるゆ「……ここだ」ダンダン

漣「ここですね…」ダンダン


まるゆ「入り口はどこかにあるかもしれません。けどそんな時間は惜しいんです」


漣「部屋に入っていきなり核弾頭は無いでしょう!ぶち破りますよ!」ジャキッ

ゴシャァンッ!


漣「…ここだ!制御室に間違いありませんよ!」


まるゆ「ここの電源を落とせば核は発射されません!」


漣「片っ端から線を引っこ抜いて、スイッチも切りましょう!」


まるゆ「スイッチはまずいです!線を抜くだけにしておきましょう!」


漣「朝霜さん…こっちはなんとかなりました。あとはそちらの武運を祈るばかりです……!」


ーー

お願いしまふってなんなんだ


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