【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その7【安価】 (953)

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前スレ

【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その6【安価】

主な登場人物の簡易まとめ

駆逐艦
・暁 ・雷 ・電 ・響
・清霜
・霞
・黒潮 ・不知火 ・陽炎
・卯月 (弥生)
・朝霜
・叢雲
・皐月
・潮
・朝雲 ・山雲
・初雪
・村雨 ・白露・春雨
× S朝潮 自殺

軽巡
・夕張
・神通
・龍田 ・天龍
・多摩 ・北上 ・大井 ・球磨
・由良

重巡
・加古
・羽黒 ・那智
・愛宕

潜水艦
・伊401
・伊168
・伊8
・伊58
・呂500
・伊19 ・伊26
・伊13 ・伊14

戦艦
・金剛
・ガングート
・榛名
・アイオワ

空母
・雲龍 ・葛城
・加賀
・瑞鶴 ・翔鶴
・隼鷹
・飛鷹
・千歳
・ガンビアベイ
・龍驤

その他
・提督
・秋津洲
・明石
・駆逐棲姫
・レ級
・潜水棲姫
・漣(重巡棲姫)
・駆逐水鬼(中身は時雨)
・ 潜水新棲姫 記憶を受け継いだ別個体が活動中。オリジナルは死亡


その他登場人物は過去スレなどをご覧下さい

ーー


提督「支援艦隊も日替わりで来てくれることになって助かっている」


漣「ご主人様の為ですから!使える人脈は全て使いますぞ!」


龍驤「大本営からの支援はまだかかるそうや。暫く頼らせてもらうで」


漣「どうぞどうぞ!吹雪達も支援が来るまでいくらでも手伝うと言ってくれました」


提督「本当に助かる……」


龍驤「下手したら鎮守府の危機や。ほんまに危ない所やったんや」


漣「うちから空母を取るとえらいことになるとよ~す分かりましたねぇ…」

龍驤「知り合いの吹雪や叢雲らの支援は主力級が来てくれるんやんな?」


漣「その通りです!それが数日間ぶっ続けならオーケーは出ませんでしたが、日替わりですのでどうぞとなりました!」


提督「ありがとう漣。おかげでなんとか乗り切れそうだ」


漣「いえいえ~もっと褒めてください!」


龍驤「大本営から艦載機の支援来るまで褒めまくったるわ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

葛城「もう…燃料が無いせいでロクな訓練もできないだなんて!」


葛城「基礎体力は毎朝ランニングしてるし、筋トレだって欠かさずやってるわ!」


葛城「下手に筋肉を付けすぎるとよくないって加賀さんに教えてもらったし…」


葛城「うぅ~~!私は何をすれば良いのよ!」


葛城「……こんな事言ってても虚しいから何かしないと。秘書艦の仕事を覚えるのは向いてないって言われちゃったしなぁ」


葛城「うーん……どうしよう…」

アイオワ「……」


葛城「あれはアイオワさん?支援の子達が来たからやっと休めるとは聞いてたけど…」


アイオワ「……」


葛城「なんだかフラフラしてるわ、体調が悪いのかしら?それなら千歳さんの所に運んであげた方がいいわね」


アイオワ「……」スタスタ


葛城「あれ、急に普通に歩き始めた……ちょっと気になるなぁ…」


アイオワ「……」


葛城「なんだか表情も暗いし……コッソリ後をつけてみようかしら」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーアイオワの部屋


アイオワ『こんなに連続で出撃したのは初めてね……流石に疲れが溜まってきたわ…』


アイオワ『だけどそれは見せられない。戦艦が弱いところを見せるのはハッピーじゃない』


アイオワ『でもお風呂に入るだけじゃ疲れは取れない。誤魔化せないところまできてしまったのよ…』


アイオワ『…………一回だけ』


アイオワ『あと一回だけならアンハッピーにはならない……』


アイオワ『そう…そうよ、私は止められた。だから後一回だけ……』


アイオワ『ヘロインは疲れも取れて心も癒してくれる。州によっては合法になるって聞いたわ』


アイオワ『だから私のやろうとしてることは間違いない……』

葛城「あの…アイオワさん?」ガチャ


アイオワ「!!」


葛城「ずっと英語で喋ってたんで何を言ってたか分かりませんけど…疲れてるんですよね?」


葛城「そういう時は無理しないで休めばいいんですよ。支援も来てくれることになりましたから、数日くらい休んだって平気です」


葛城「提督に言えば休ませてもらえますよ。ここがそういう鎮守府なのは知ってますよね?」


葛城「私も似たような経験があるので……無理はダメですからねアイオワさん」


アイオワ「安価」


下1~3高コンマ アイオワの台詞や行動などを

アイオワ『きっと神が葛城を通じて止めて下さったのね……あぁ主よお許し下さい……』


葛城「は…え……?英語全く分からないんだけど…」


アイオワ「…サンキュー葛城。ミーは少し休ませてまらうわ」


葛城「あ、うん……」


アイオワ「ベリーサンキューね。ありがとう」


葛城「よくわかんないけど、感謝されて悪い気はしないわ。提督には私から伝えといてあげるからゆっくり休んで!」


アイオワ「ハァイ……」

ーー


アイオワ「そうよ、こんなアンハッピーなものがあるからいけないの」


アイオワ「靴底に仕込んで持ってきてしまったこのヘロイン。これが無ければいいの」


アイオワ「これはもうミーには必要ない。だから処分しても問題ない」


アイオワ「こうやって水道に捨てるのも躊躇うはずが無い……」


ジャーーー


アイオワ「……」


ジャーーー


アイオワ「……捨てるのよアイオワ。ヘロインとは永遠にサヨウナラ」


ジャーーー


アイオワ「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

アイオワ「……!!」パッ


ジャーーー


アイオワ「あ…あ、ぁ……ぁぁぁぁ………流れて…いった…」


アイオワ「……違う…これで良かったの…」


アイオワ「ミーはもう…あんな思いはしたくない……アンハッピーなのはこれで終わり!」


アイオワ「ミーは間違ってない!これが正しいのよ!」

ーー


アイオワ「……」


長門 アイオワか


アイオワ「長門…」


長門 私も休みをもらったんだ。一緒に風呂でも行かないか?


アイオワ「……」


長門 日本語が読めないのか?困ったな……


アイオワ「いいえ…分かるわよ」


長門 そうか


アイオワ「長門……一緒に行きましょう」


長門 アイオワ、良かったな


アイオワ「ン…?」


長門 何があったか知らないが、一つ何かを乗り越えたような


長門 吹っ切れたような。スッキリとしたような顔をしている


アイオワ「…ミーの選択が間違ってなかったって事が分かったのよ」


長門 そうか、それは良い事だな


アイオワ「ミーはもうドラッグには手を染めない。そうすればハッピーな毎日が待ってる!」

ーー

憲兵「ぐ……」


北上「だから無理しないでって。座ってるだけでも激痛でしょ?」


憲兵「俺が門番をしなければ…」


北上「あたしがなんとかしといてあげるから。憲兵は休憩してなって」


憲兵「……」


北上「無理して悪化とか一番嫌だからね?更にメンヘラ化してやるから」


憲兵「それは厄介だな……」

「すいません失礼します」


北上「あ~新しい医務室関係の人でしょ。入って入って」


憲兵「お前…適当に……」


北上「いちいち確認してたら負担でしょ?今は医務室関係と支援艦隊の子達がうじゃうじゃ出入りしてるんだから、何も危険性は無いって」


憲兵「だがな……」


北上「だから憲兵は休憩しててって…なんで分かってくれないのさ…」


憲兵「う……」


北上「なんなの……もっと痛め付けたら言うこと聞くの…それとも……」ぶつぶつ


憲兵「こうなった北上は面倒だ…」

「……愛宕」


「やっと君に会えるんだね」


「君への想いを伝えたいだけなのに…ストーカーだなんて酷いよね」


「でも君は分かってくれるよね?僕の事が好きだって頭の中で言ってくれてるもんね」


「塀の中でもずっと聞こえてたよ」


「早く会いたいなぁ愛宕……」

「どこに居るのか…なんてことは言わないよ。僕達は引かれ合う運命だから」


「愛宕…この世界は僕達にとっては不都合だ。二人だけの世界に行こう」


「今日のこの日をどれだけ待ち望んだことか。愛宕も待っててくれたんだよね」


「今会いに行くからね…愛宕……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー愛宕の部屋


「これだけ部屋がある中で君の部屋を探し当てるなんて。やっぱり僕の思いは本物なんだ」


「でも肝心の愛宕が居ない……どうしちゃったのかな?」


「君は几帳面だから全部記録を残してあるよね。出撃に関するメモか何かは……」ゴソゴソ


「あった、これによると君は今凄く忙しいみたいだね」


「働き過ぎは良くないよ?嫌々やらされてるなら僕が提督を片付けてあげるからね」


「その辺も含めてやっぱり話たいな。心が通じ合ってても言葉に出さないといけない時もあるからね」

「メモによると帰ってくるまでまだ暫く時間があるみたいだ。じゃあここで待ってようかな」


「いきなり姿を見せるのはびっくりしちゃうかもしれないから、ベッドの下で待ってよう」ゴソゴソ


「最愛の僕がベッドの下から出てきたら…喜んでくれるだろうな」


「君の嬉しそうな顔が思い浮かぶよ」


「早く帰ってきてくれないかな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

北上「千歳さん……薬ちょうだい…」


千歳「かなり調子が悪そうね。大丈夫?」


北上「大丈夫じゃないから…薬……」


千歳「はいはい、すぐ用意するから待ってて」


北上「……あれ…」


千歳「どうしたの?」


北上「今日…医務室の工事は…… ?」


千歳「工務店さんが休みだから工事は無いわよ?」


北上「え……でもさっき…工事の人が…」


千歳「何か確認しに来たのかしら?工事に必要な下見とか?」

ピピピピピ…


北上「電話……この距離なのに…?」


北上「はい…なんなのさ…」


憲兵『北上、何か引っかかったんで考えていたんだが、思い出したぞ』


北上「何をさ……」


憲兵『工事関係者だと思っていた男だ。あれは愛宕のストーカーじゃないのか?』


北上「…………」


北上「……いぃっ!!」


憲兵『俺の記憶違いかもしれない。北上は確認してないか?』


北上「した…思い出した……あの男はそうだ!!」

憲兵『顔の印象が変わっていたんですぐには気付かなかったが…やはりそうか』


北上「前に憲兵を撃った時はあそこまで痩せて無かった!刑務所の中で痩せたんだ!!」


千歳「愛宕は今どこにいるの!?」


北上「出撃から帰ってきて……部屋に居る…」


千歳「もしそこにストーカーが待ち構えたら……」


憲兵『急いで愛宕の部屋に向かってくれ。頼む』


北上「冗談じゃないってぇ……!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

北上「愛宕はどこ!?」


皐月「さっき部屋に戻って行ってたよ?」


千歳「愛宕を見なかった!?」


神通「愛宕さんなら…部屋の方向に…」


北上「間違いなく部屋まで戻ってる…!」


千歳「急ぎましょう!まだ間に合うかもしれないわ!」

北上「…居た、愛宕!!」


愛宕「そんなに急ぎの用でもあるの?」


那智「貴様ら、廊下は走るな」


千歳「早く部屋の前から離れて!」


愛宕「どうして?何かあるの?」


北上「愛宕のストーカーがこの鎮守府に入ってきたの!!」


愛宕「ひぎっ!!」


那智「それは本当か?憲兵は何をしていたんだ」


北上「ごめん、それはあたしが悪くて……」


千歳「とにかく今は部屋に入らないで。ここじゃなくてもどこかに潜んでいる可能性があるから」


那智「執念深い奴だな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ガタッ


愛宕「ひっ!!部屋の中から音が!!」


千歳「やっぱりこの中に居たわね」


那智「愛宕、会ってやるのはどうだ」


北上「何言ってんのさ!」


那智「私が側に居るし危険な事にはならない。だから奴とはっきり決別をつげたらどうだ?」


千歳「那智が居たとしても危険よ。何をしてくるか分からないわ」

愛宕「…やるわ」


北上「本気!?」


愛宕「那智が居てくれるなら…怖くない」


那智「ここで決着を付けなければ一生つきまとう。それは避けたい」


千歳「…危険だと思ったらすぐ止めるわよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ガチャ…ギィィィ


愛宕「提督……中に入るのが怖いから…廊下から言わせてもらうわね…」


愛宕「そう…怖いの……提督が…」


愛宕「私は提督の事は好きでもなんでもない…むしろ嫌いなの…」


愛宕「お願い…もう私に近付かないで……」


愛宕「私は提督のものにはならない……」

愛宕「提督の事を好きだって言った覚えもない……誤解させてしまったのならごめんなさい…」


愛宕「提督…私を自由にして……!」


那智「聞こえたかストーカー。愛宕はお前の事は好きでもなんでもない」


那智「今すぐに立ち去るなら陸の警察は呼ばないでやる。ただし抵抗すれば命の保証はない」


千歳「ちょっと…」


那智「警告はしたぞ、ストーカー男め」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「……あの日々は嘘だったのかい?」モゾモゾ


愛宕「ひっ!!」


那智「ベッドの下に居たのか…」


「僕と朝まで愛を語り合ったじゃないか。君が僕を愛しているのは知っているんだよ」


「その綺麗な髪を撫でながら……」


千歳「…ダメね。彼は妄想と現実が分からなくなってる」


北上「後は警察にお任せ…まるゆ警部補の出番だね」

愛宕「……」ガタガタ


那智「大丈夫だ愛宕、ここには私や提督がいる。もう心配しなくていい」


愛宕「那智……今日は貴女の部屋で寝かせてくれない?」


那智「あんな奴が居た部屋では寝れないだろう。いつでも来ればいい」


愛宕「ありがとう……」


那智「…ストーカーの何をが楽しいか分からない。相手を苦しめるだけの最低な行為じゃないか」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー夜


那智「ストーカーはまるゆが連れて行った。もう安心していいんだぞ」


愛宕「……」ギュッ


那智「私に抱き付いて心が休まるならいくらでもそうしていればいい」


愛宕「那智……!!」ギュゥゥゥ


那智「…貴様も苦労したな。悪いことをした訳ではなかっただろうに」

那智「これが不知火や陽炎ならこうなっても文句は言えない。だが愛宕は違う」


那智「勝手に好きになられた挙句付け回される。愛宕の何が悪かった?」


那智「まさかこの鎮守府が原因か?ここにいる奴らは何かしら問題や因果を持っている」


那智「愛宕はここの奴らに関わってしまったからこんな目に?」


那智「ただのストーカーならこうはならなかった。命の危機にまでなることは…」


那智「助け合う、補い合うといっても限界がある。提督はそれを分かっているのか…?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「調子どうや?」


那智「愛宕は私の側を離れると不安定になるようだ」


愛宕「那智…那智那智……」


提督「出撃が続いて精神も疲れていたのかもしれない。暫くの間出撃も控えるから十分に休んでいてくれ」


那智「休む…か。それで解決すると思っているのか?」


龍驤「心はそう簡単には治らんよ。でも今よりはマシになるんと違うかな?」


那智「貴様らは何も分かっていないようだな」


提督「どういうことだ?」

那智「この鎮守府が原因じゃないのか?ここにいる奴らは因果を持っている。龍驤も覚えがあるだろう」


龍驤「……」ビクッ


那智「愛宕はここの奴らに関わってしまったからこんな目にあったんじゃないのか?愛宕はここに来なければここまで追い詰められることも無かったんじゃないのか?」


那智「足りないものを補い合うといっても限界がある。貴様はそれが分かっているんだろうな?」


那智「貴様がここに因果を集めてしまったんだぞ」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「因果を集めた?関わらない方が良かった?……何もわかってないのはお前の方じゃないのか」


那智「なんだと?」


提督「愛宕を引き取っていなければ、今頃どうなっていたと思う?」


那智「それは結果論だ」


提督「本人に非がなくても危害が及ぶことはある。何の非もない艦娘が食い物にされていた事があるだろう」


那智「……朝潮か」


提督「あれも俺が悪いのか?俺達が引き取ってしまったから朝潮は自殺したのか?」


那智「……」

提督「龍驤の犯したことも俺が悪いのか」


那智「……」


提督「何か答えてみろ那智」


龍驤「司令官…もうええよ、な?」


愛宕「那智……」


那智「……すまなかった」


提督「…そうか」


龍驤「あのな、那智が言わんとしてることは分かるよ、分かってしまうねん。でも……それは違う…」


龍驤「そんなもんは無いって…信じるしかないねん
……な……?」

龍驤「腕と脚千切れてウチのやったことが許させるんやったら、いくらでも千切って欲しい」


龍驤「不知火かって、死ぬほど苦しい思いをしたら許されるんやったら死ぬまで辛いことをする…」


龍驤「でもな……罪は消えへんねん…………!!」


龍驤「そんなん分かってるよ!でも……許される…許されたと思わな生きていかれへん…!!」


龍驤「お願いや……二度とそんな事言わんといて…」


龍驤「そうやないと…ウチ……ウチ…」


提督「……那智」


那智「……」


愛宕「あ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

那智「最近の愛宕を見ていてついカッとなってしまった。すまない」


提督「…俺も大人げなかった。申し訳ない」


龍驤「那智に不満があるのも分かってるよ。葛城と那智は足りへんもんは無いからね」


提督「…望むのなら異動も認める」


那智「なんだと?」


龍驤「ウチらの考えを理解してもらえれへん人がおるのは分かってる。無理に付き合わせるのはエゴや」


提督「いつでも対応する。その気になれば言ってくれ」


愛宕「那智……?」


那智「…そうか、覚えておこう」


ーー

新スレでもよろしくお願いします


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「いや~吹雪氏達のお陰でここのところ助かったますぞ」


忍者吹雪「これくらいで良かったらいくらでも支援するから任せといて!」


漣「大本営からの支援はまだ無い上に不審者が侵入…なーんか嫌な流れが来てんですよね」


忍者吹雪「倉庫を吹き飛ばした犯人も捕まってないんだよね?」


漣「海の向こうに飛んでっちまいましたからね。捕まえようが無いんす」


忍者吹雪「せめて犯人が捕まればこうはなってないのに…」


漣「今回の爆破騒ぎ、見ようによっては自作自演とも取られてしまいますからね」


忍者吹雪「取られるっていうか…大本営はそう考えてるんだと思うよ」


漣「やっぱそうですよねぇ…」

忍者吹雪「もっといい艦載機が欲しいからわざと壊したりするのはたまにあることだからね」


漣「せめて爆破された倉庫を見てもらえたら信用性はあるんでしょうけど、書類だけだとどうもイマイチ伝わってない感じなんですよ」


忍者吹雪「ここにあった艦載機はそこまで優秀なのじゃ無いっていうのも怪しい原因かな」


漣「こっちはそれで今まで頑張ってたんすよぉ…他の鎮守府が烈風だ、烈風改だ~って言ってる中でうちは紫電改二でやりくりしてたんす……」


忍者吹雪「早く艦載機が届くといいね…」


漣「ほんと、早くきてくれないと萎え~な感じです…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

「ねぇ、あの人がここの提督よね?」


秋津洲「そうかも」


「本物の絶倫提督…!」


明石「絶倫……」


「お菓子を配ってるのも本当なの?」


陽炎「配ってるのは間違いね。司令が作ったスイーツが食堂で出る時があるの」ギラッ


「眩しっ……」


「誘拐犯なのも本当なんだ…!」

「こ、ここの提督は三人以上の艦娘と寝るのが基本だって聞いたけど!?」


秋津洲「間違ってはいないかも。昨日も龍驤さんと朝霜と寝てたかも」


「うわぁぁ…!」


明石「提督の噂がとんでもないことになってます…」


陽炎「鬼畜カニバよりマシでしょ?」


明石「絶倫誘拐犯も相当です…」


陽炎「誘拐犯はともかく絶倫はいいじゃない。早漏男とかって言われるより全然いいわよ」


明石「よくないです…」

「はっ!こんな事してる場合じゃなかった」


「吹雪とここの提督に報告があったのよ」


「出撃の帰りに不審な艦娘を見たんです。ここの鎮守府の艦娘では無いようでしたが、何か聞いていませんか?」


秋津洲「何か聞いてるかも?」


明石「いえ…」


陽炎「艦種か名前は分からないの?」


「駆逐艦雪風…のような気がしました」


秋津洲「それって……」


明石「ここを爆破した…?」


陽炎「司令に報告しておいた方がいいわね。今度は街の方から攻めてくるかもしれないわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー会議室


秋津洲「目撃されたのがあの雪風だとして、どうやれば撃退できるかも?」


忍者吹雪「憲兵さんの話によると、とても運が良いそうです」


漣「だからただのBB弾がショットガンのような威力になったと」


明石「こちらが攻撃しても…当たりませんね…」


忍者吹雪「私が後ろから捕まえたとしても、すぐに抜けられるか最悪返り討ちに…」


漣「どないすりゃいいんでしょう?運が敵とかどうしようも無いっすよ」

陽炎「避けられないくらい広範囲の攻撃を仕掛けるのは?」


漣「多分軽症で済んで終わりですよ。もしくは攻撃すらできないとか」


忍者吹雪「攻撃しようとした瞬間、武器が暴発…」


秋津洲「それが街に行ったとしたら洒落にならないかも!」


明石「止めないと…!」


漣「戦えば戦うほどこちらに不利なんでしょう。話し合いに持ち込むのが最善ですが、果たして聞いてくれるかどうかですな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

老幹部「これはどういうことなんじゃ?」


「「「……」」」


老幹部「儂らはここに呼ばれたのでは無いのかのぅ?」


「「「……」」」


老幹部「やれやれ…言葉が通じんとこうなるのか。こんな時に若葉君が居ればのぅ」


「「「……」」」


老幹部「お主らは軍人じゃな?この装置らが欲しいのかぇ?」


「「「……」」」


老幹部「お主らが手に入れたところで使いこなせるとは思わんが…好きにすればええ」


老幹部「それにしても雪風君の運は凄いのぉ。儂がこうなる直前に癇癪を起こして日本に向かうとは」


老幹部「運を使わずともこれとは…恐ろしい存在じゃよ」

ーー港


雪風「ぎ…ぎひひひ……」


雪風「殺す……誰でもいいから殺してやる…!」


雪風「もう限界なんですよぉ……頭の中が疼いて疼いて壊れちゃいそうなんです…!」


雪風「私の頭痛薬になってくれるのは誰なんですか…?居ないならこっちから探しに行きますよぉ…」


雪風「ぎひひひひひひひ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


きゃああぁぁぁぁーー!


雪風「あ~~最高……悲鳴を聞いてる時が一番幸せ…」


「射撃許可がおりた!撃てーーー!」ズガンッ


「「てぇーー!!」」ズガガッ


雪風「……」


「全弾……外れました…」


「馬鹿な!?」


雪風「次は貴方達ですか……?」


「ひっ!」


「怯むな!撃ち続けろ!!」

ズズズ……


雪風「ふぅ…少し落ち着きました。やっぱり人間は殺す為の生き物なんですね」


雪風「雪風相手に武器を使うなんて知能も低いみたいです。こんな街はいりませんよね」


雪風「せっかくですから壊していきましょう」ジャキッ


雪風「勝手に持ってきた深海魚雷です。これが地上で爆発するとすっごいんですよ!」


雪風「それでは……発射!」バシュッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ドォォォォン…


雪風「…邪魔をするのは誰ですか」


若葉「それは老幹部の指示なのか」


雪風「若葉……」


若葉「無駄に殺すな。老幹部も言ってただろう」


雪風「余計なお世話です。雪風の事は放っておいて下さい」


若葉「そうはいかない。これ以上暴れるならお前を止める必要がある」

雪風「貴女は若葉じゃありませんね」


若葉「何を言うんだ」


雪風「若葉は雪風に逆らったことがありません。雪風の能力を知っているからです」


雪風「……」


雪風「魚雷を撃ったのも貴女ではないでしょう。他に仲間がいるんですね」


雪風「あぶり出すのは簡単です。こうやって空に向けて主砲を撃てば……」ダァンッ


あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


雪風「ほら、簡単ですよね?」


若葉「……」

菊月(アケボノが被弾した。先に帰っているぞ)


若葉「……そうか」


リュウジョウ「あんたの幸運は本物みたいやな」シュウゥ…


雪風「姿が変わった?変な艤装なんですね」


リュウジョウ「これは艤装の力やない。ウチの力や」


雪風「よく分かりませんが雪風の敵に違いはありません」ジャキッ


リュウジョウ「……」


雪風「雪風から逃げられると思ってるんですか?貴女を殺せばもう少し楽しいかもしれませんね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

リュウジョウ「逃げるんやない、その力を相手を変えて使ってみんか?」


雪風「はぁ?」


リュウジョウ「あそこやったらお前の力をどれだけ使っても誰にも邪魔されへん。殺したい放題や」


雪風「そんな嘘はいいですよ」


リュウジョウ「嘘やない。お前はあの話を聞いたことないか?」


雪風「何ですか?」


リュウジョウ「鉄の海域の話や。あそこには新型や姫級の深海棲艦がうじゃうじゃおるねん」

リュウジョウ「街で暴れるよりも大規模に暴れられるんやで?やりたい放題や」


リュウジョウ「まさにお前の為にあるのような海域や、魅力的やないか?」


雪風「鉄の海域…」


リュウジョウ「案内せえって言うんやったら連れて行ったる。場所を教えてくれって言うんやったら教えたる」


リュウジョウ「どうや?こっちの方がええんと違うか?」


雪風「安価」


下1~3高コンマ 雪風の台詞や行動などを

雪風「楽しそうです!雪風凄くワクワクしてきました!」


リュウジョウ「そうやろ?ほなウチが…」


雪風「でも貴女について行く必要は無いですよね?」


リュウジョウ「あ……?」


雪風「えいっ!今度はビー玉です!」シュッ


リュウジョウ「」ビチャッ


雪風「うーんこれだと苦しむ顔が見れませんね…良いことが知れました!」


リュウジョウ「」


雪風「雪風は鉄の海域に一人で行きます!被弾もしないからきっと楽に辿り着けます!」

ーー海上


雪風「名前さえ知っていればどうとにもなります!頭痛も治まりましたから場所も覚えられますよ!」


雪風「適当に会った艦娘から聞き出すのもいいですけど、この近くに鎮守府がありましたよね」


雪風「あそこには行ったことがあったんでしたっけ……?雪風忘れてしまいました」


雪風「でも問題ありません!教えてもらえるで聞けばいいんです!断れば皆殺しです!」


雪風「これからいっぱい殺せそうで…雪風ワクワクしっぱなしです!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

雪風「……帰還信号。これは老幹部…組織からですね」


雪風「帰るわけないじゃないですか!これから楽しみが待ってるんです!」


雪風「あのクソジジイはもう要らないです!組織に居なくても殺し放題なんです!」


雪風「若葉も知りません!勝手に死んでたらいいんですよ!」


雪風「雪風はこれから幸せになるんです!誰にも邪魔はさせません!」

雪風「……!!」バッ


ゴォォォォォォォ…


雪風「今の攻撃は…雪風を狙った……?」


雪風「実弾じゃない…何処から撃ってきたんですか」


雪風「姿が見えなくても雪風には関係ありません!全方位に魚雷乱舞です!」バシュッバシュッバシュッ


雪風「雪風を倒せるものなら倒してみればいいんです!」

ーー

信濃「……外した。訓練では外れた事の無い距離なのに」


菊月「お前が外したんじゃない、雪風相手には攻撃が当たらないんだ」


信濃「そんなのどうやって倒すのよ」


菊月「いいから荷電粒子砲での攻撃を続けろ」


信濃「何か考えがあるんでしょうね菊月」


菊月「その名前を呼ぶな。私は女幹部だ」


信濃「分かったわよ女幹部…さん!」キィィィィン


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「……着弾点が近くなってるの?」


菊月「そうだ、それが奴の弱点だ。あいつの幸運は底知れないが、クールタイムが必要なんだ」


菊月「そのクールタイムはごく短い。逃げられたら終わりだが何も無い海の上で逃げられる場所はあるか?」


信濃「これだけ連続で攻撃していればあそこからは動けないわよ……ね!」キィィィン


菊月「…雪風に掠り始めたようだな」


信濃「向こうも相当焦っているようね」

ーー

雪風「攻撃が……当たった…!?」


雪風「この雪風が……被弾………!?」


雪風「こんな事は今までなかった…!雪風に武器を向けたらそれが壊れていたのに……!」


雪風「姿が見えないから?相手が見えない攻撃には運が使えない?」


ゴォォォォォ…


雪風「いぃぃぃ…!!」ビリビリ


雪風「掠っただけで皮膚が裂けそうな…!」


雪風「もし当たったら…雪風は……死ぬ…?」

雪風「この雪風が…………死…?」


雪風「あ…ありえない………雪風の運は…幸運は…」


ゴォォォォォォォ…


雪風「あ"っ!!」ビリビリビリビリ


雪風「どんどん…近くなって……」


雪風「死…ぬ………?」


雪風「この…雪風……が…?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「…命中。左腕をやったわ」


菊月「よくやった。この調子でいけば仕留められるな」


信濃「クールタイムは終わりじゃないの?」


菊月「そうだとしても左腕を奪ったのは大きい。このまま押し切るぞ」


信濃「了解……」ジャキッ


菊月(よくやったリュウジョウ。お前が体を張ってくれたお陰で時間を稼ぐことができた

ーー


雪風「か……は…!!」


雪風「ひ、左腕が……!血、血がぁぁぁぁぁ!」


雪風「…こんなの認めない!雪風は死なない!!」


雪風「運はこの雪風に味方している!!絶対死なないんだ!!」


雪風「死んでたまるか!雪風は沈まない!沈まないんだ!」


雪風「やれるものならやってみろ!雪風を沈めてみせろ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ズォッ……


雪風「……雪風の何がいけなかったんでしょうか」


雪風「私は雪風として生まれた時から頭痛に悩まされていました。これはどうしようもなくて着任した鎮守府では迷惑しかかけていません」


雪風「私はお荷物でした。こんな雪風にできることは何も無かったんです」


雪風「でも大和さんと出会ってから私の運命は変わりました。私には凄い力があるといってスカウトしてくれたんです」


雪風「その時に頭痛の止め方も教わりました。提督を…人間を殺せば頭痛は治まるんです」


雪風「生まれてからずっと悩まされていたものが人を殺すだけで治るだなんて。雪風はそれからいっぱい殺しました」

雪風「それだけなら何も問題無かったのに…あの老幹部のせいです」


雪風「あのクソジジイは私の力を使いたいと言ってきました。大和さんには恩があるので仕方なく協力していましたが、それが間違いだったんですね」


雪風「大和さんがやられた時…私も逃げれば良かったんです」


雪風「私は……もう死ぬでしょう…」


雪風「お腹…欠けちゃいました……もんね…」グチャッ


雪風「でも…………ただでは…死にません………」


雪風「…………!」


雪風「どうか……最後の力を………!!!」

ーー


老幹部「あーいかんいかん、そのコンテナはでりけぇとなんじゃ」


「……」スッ


老幹部「お…?そうか、英語は通じるんじゃな。それには傀儡を作る機械が詰まっとる。下手に扱うととんでもないことになる」


老幹部「こんな事になるならちゃんとした傀儡を作っておくべきじゃったな。今動ける傀儡は喋れんものしかおらん」


老幹部「せめて若葉君が居ればのぅ……」


「……」ギィィ


老幹部「それは乱暴に扱っちゃいかん!どんと、ばいおれんす!もあ、せーふてぃ!」


「……」スッ


老幹部「ふぅ…これは疲れるわい」

老幹部「この国は組織の技術が欲しいんじゃな。それを使ってあの国にプレッシャーをかける…」


老幹部「大統領選挙も関係しとるんじゃろ。新しい大統領は強硬派のようじゃなぁ」


……グラッ


老幹部「儂の扱いは組織の使い走りか…いや、ロシアの犬に成り下がりじゃな」


老幹部「殺されないだけマシと思うべきなのかものぅ」


……グラグラッ


老幹部「儂が望むのは戦争の管理。艦娘を救うにはこれしか無いというのに…それが分かってもらえんのは悲しいわい」


老幹部「じゃが儂が生きとる限り組織は潰れん。若葉君もまだ生きとるはずじゃ」


ギィィィィ……


老幹部「……ん?何の音じゃ?」

オォォォォ……


老幹部「な…?コンテナが落ち


グチャッ


ズズゥン…………



『何の音だ!?』


『コンテナが落ちてきた。老人がその下敷きになった』


『コンテナが?上に積んであるのは固定されてたんじゃないのか?』


『たまたまロックが外れていたんだろう。不運な老人だ』


『あのコンテナは勝手に動いていた気がしたが……まぁ気のせいだろう』


『コンテナから出せるものは運び出すぞ』

ーー

雪風「……はは」


雪風「あはははは……」


雪風「あははははははははははははははは!!」


雪風「ざまあみろ!お前だけ生かせておくはずないだろ!私を狂わせたお前も道連れだ!」


雪風「はは…あはは……あははははははは!!」


雪風「は……


ゴォォォォォォォ…

信濃「……目標殲滅。ターゲットは沈黙」


菊月「あいつ…最後何をしていた?右手だけで祈るような…」


信濃「神頼みなら笑えないわ。自分が何をしたのか分かってるのかしら」


菊月「……民間人に対して無差別な攻撃及び陸の警察部隊を沈黙。その罪は重い」


信濃「新型艤装での処分はやむなし…って所ね」


菊月「あれは頭がイカれていたか脱走兵だったことにする。そうすればマスコミへの言い訳になる」


信濃「戻って被害の確認ね。被害が少ないといいけど…」


菊月「お前は大本営に戻れ。新型艤装を見られるのはマズイ」


信濃「…以外と冷静なのね。分かった、そうするわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

リュウジョウ「危な…今回は死ぬかと思ったわ」


アケボノ「あたしはそこまでじゃなかったけど、ほんとリュウジョウは危なかったわ」


菊月「すぐにグラーフの所に戻したからなんとかなったがほぼ死んでたぞ」


リュウジョウ「やっぱりなぁ…ビー玉で全身風穴開けられるとは思わんかったわ」


菊月「だが雪風を倒せたのはお前のお陰だ、感謝する」


リュウジョウ「そんなんええって。ウチらの目的はただ一つやろ?」


菊月「そうだ、なんとしても司令官を連れ戻す」


アケボノ「そして失った名前を取り戻すの。名無しはゴメンよ」


リュウジョウ「その為には雪風を倒す必要があったんや。これは必要な怪我やったんやで」


菊月「そう言ってくれるのか…」


リュウジョウ「菊月と司令官がラブラブなのは知っとるからね。夜な夜なすすり泣く菊月は見たくないねん」


菊月「それは私じゃない!!」


リュウジョウ「でも夜中に泣き声が聞こえきたけど…?」


アケボノ「…………」

若葉「雪風が死んだ」


若葉「老幹部も死んだのか」


若葉「……私に生きる価値はあるのか?」


若葉「このまま生きていても菊月達に組織の情報を渡すだけだ」


若葉「……」


若葉「死ぬしかないのか」


若葉「私は大本営を裏切って正解だったのか?失敗だったのか?」


若葉「その答えが……これか」


菊月「大人しくしているようだな」


若葉「菊月……」


菊月「安価」


下1~3高コンマ 菊月の台詞や行動などを

菊月「お前は雪風程ではないが殺して来たのだろう。ならこれからは殺したぶんだけ償え」


若葉「……」


菊月「私達の能力は知ってるだろう?寝首をかけるものならやってみろ」


若葉「……」


菊月「何か言ったらどうなんだ」


若葉「私は死のうとしていたんだ」


菊月「なら勝手に死ね。私は止めない」


若葉「……」


菊月「言っておくが私達は正義の味方でもなんでも無い。ただ自分達の為に戦っているだけだ」


菊月「私達に協力したとしても許されることは無い。それだけは覚えておけ」


若葉「そう……か」


菊月「次の作戦は人手がいる。手伝う気があるのならついて来い」


若葉「……」スッ


菊月「組織は実質崩壊だ。荒潮は回収して次に……」



ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「街への支援艦隊、編成終わりました」


提督「そうか、なら直ぐに出発してくれ」


漣「了解です。旗艦はガングートさんでよろしいですよね?」


提督「ガングートならボランティアの件で顔が知れている。孫さんの知り合いも多いはずだ」


漣「我が鎮守府の医務室建設はストップしてもらいました。優先度を考えれば街の復興が先ですからね」


提督「港を中心に被害が出てしまった。俺達の仲間じゃなくとも艦娘が被害を出したことは事実だ」


漣「同じ艦娘が責任を取るということです。奴が壊したものは我々が直します」

提督「俺達が直せるのは物だけだ。想いや気持ちは治せない」


漣「ここの街の皆さんは我々の事を分かってくれています。しかし今回の件で亀裂が入るかもしれません」


提督「なんとしてもそれは避けたい。できることは全力で手伝おう」


漣「もちろんです。漣も秘書艦の仕事に目処が立ち次第支援に向かいます」


提督「…頼む」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

「おうガンちゃん、ここを襲ったのは艦娘なんだよな?」


ガングート「そうだ」


「艦娘ってのはどっかの鎮守府に所属してるんじゃないのか?」


ガングート「ほとんどの場合はそうだ。だが今回のように例外もある」


「よくわかんねぇな…」


「俺らでいう密漁みたいなもんか?」


ガングート「表現としては近いな。それ以上は話せない」


「禁則事項って奴か?」


ガングート「そういうことだ」

ガングート「上から黙っていろと言われただけなら教えてやるさ。今回のは事情が違う」


「ガンちゃんが言い淀むって事は相当なんだな」


「これからもこういう事があるかもしれないって事か?」


ガングート「そうならないように全力を尽くす。ここには私の夫と子が居るんだ」


「そりゃそうだけどよ、街の方はそれで納得するかね?」


「俺達漁師はガンちゃん達の事はよーく知ってるよ。でも鎮守府と全く関係ない連中はそこまで知ってるかどうか…」


ガングート「観艦式や祭りには参加しているぞ」


「こういう時怖いのは外に出ない連中だぜ。事件を切り取ってそれが事実だと思い込むんだよ」


「提督さんによーく伝えといてくれるかい?」


ガングート「勿論だ、提督もその辺は敏感だからな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「さて…そろそろ仕事に戻るか」


「ガンちゃんも調べることがあるんだろ?」


ガングート「被害を受けた建物の確認や損害度合いを調べるんだ」


「一軒一軒やるんだろ?時間かかるぜぇ~」


「だから鎮守府の艦娘が出てきてんだろ?」


ガングート「私達でもできることは多い。少しでも民間の負担を減らしたい」


「あの暴れてた奴もガンちゃんと同じような艦娘だったら良かったのになぁ」

「港自体はそこまでの被害は無いからさ、次は街の方を見に行ってあげなよ」


ガングート「そうさせてもらう」


「孫さんは大丈夫なんだよな?」


ガングート「孫の酒蔵は港からは離れている。暴れた艦娘は街の中心部には来ていない」


「なら安心だな」


ガングート「昨日から忙しくて孫との部屋には帰っていないが、今日は帰れるはずだ」


「子どもはどうしてんだい?」


ガングート「鎮守府で見てもらっている。あそこは嫌でも手伝ってくれるからな」

「おぉーい!ガングートさんは居るかい!?」


ガングート「そろそろ行こうとしていた所だ。今行く」


「早く病院に行った方がいい!」


ガングート「病院?そっちに被害が出たのか?」


「違うって!孫さんが病院に運ばれてたんだよ!」


ガングート「な……に…?」


「どういうことだよ?孫さんは酒蔵に居たんじゃないのか?」


「それが港の市場に買い物に来てたらしくて…そこで子どもを庇ったとかなんとかで…」


ガングート「あ……あぁぁ…………」フラッ


「ガンちゃんしっかりしろ!」


「こうなりゃ俺達が送っていくしかないぜ!」


「車なら俺が出す!任せとけ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院


孫「すいませんガングートさん…暫く車椅子のお世話になりそうです…」


ガングート「お…お前ぇぇぇ……私がどれだけ心配したか…」


孫「ごめんなさい…咄嗟に体が動いてしまったんです」


ガングート「う……うぅぅ………お前は……子の親だろう……」


孫「本当に…そうですよね……」


ガングート「人助けは立派だが……ぐずっ………それで貴様が死んだらぁ…!」


孫「…はい、その通りです」


ガングート「う……うぅ…………!」

孫「…僕が助けたのは男の子と女の子なんです。二人は兄妹だったと思います」


孫「逃げ遅れたあの子達を見たら…僕の子どもの事を思い出したんです」


ガングート「ぐす……」


孫「今回は自分ができないことをしようとしてしまいました。庇わなくても一緒に逃げるとか、どこかに隠れるのが正解でしたね」


孫「次にこういう事があった時はそうします。なので今回は…これで許してくれませんか?」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞や行動などを

ガングート「優し過ぎるんだ貴様は……!!」


孫「うん…ごめんね」


ガングート「覚悟しろ……嫌という程面倒見てやる…!」


孫「それは嬉しい……かな」


ガングート「なんだとぉ……!」


孫「ガングートさん…最近忙しかったですよね……?」


ガングート「あ…ぅ……」


孫「会えないのが寂しかったので…これでガングートさんと…いっぱいお話しできる…だなんて……」

ガングート「なぁ孫……私が側に居ないと寂しいか…?」


孫「…少しだけ」


ガングート「私はな……ごるしこふがちゃんと一人前の艦娘として…私の持つ全てを教えた後……艦娘を辞めるつもりだったんだ…」


ガングート「だがな……お前の側に居たいのは私もなんだ…」


ガングート「お前が望むのなら…私は今すぐにでも艦娘を辞める………お前の妻として…一生添い遂げる……」


ガングート「私が必要なら…そう言ってくれ……」


孫「安価」


下1~3高コンマ 孫の台詞や行動などを

孫「……今の鎮守府には貴女が必要です。全て片付いた後でも遅くはありませんよ」


ガングート「孫ぉ……」


孫「僕は戦っているガングートさんは好きですよ。凛々しくって強くて……」


ガングート「うぅ…ぅぅぅぅ……」


孫(本音を言えばガングートさんは僕の側に居て欲しいです。でもガングートさんは戦艦の艦娘です、提督さんの迷惑になってしまいます)


孫(提督さんは艦娘をぞんざいに扱う人ではありません。あの鎮守府に所属している間はガングートさんも安全ですよね)

孫「…ガングートさん、そろそろ戻らないといけないんじゃないですか?」


ガングート「嫌だ……孫の側に居る…」


孫「提督さんに心配をかけてしまいますよ。それに調査の最中だったんですよね?」


ガングート「んぅ……」


孫「僕は大丈夫です。だからガングートさんは戻っていて下さい」


ガングート「また…来るからな……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

コンコン


孫「あれ?誰ですか?」


ガングート「う……」ぐしっ


「こんにちは!」


「お兄ちゃん怪我は大丈夫!?」


孫「君達はあの時助けた兄妹…」


「足、痛いの?」


孫「少しね…」


「大丈夫?痛いの飛んでいけする?」


孫「お医者さんに治してもらったからもう平気だよ」

「あ…お姉さんも怪我しちゃったの?」


ガングート「この顔は別の怪我だ」


「痛くない?」


ガングート「痛くは無いさ」


「ほんと?よかったぁ」


孫「君達に怪我が無くて良かったよ」


「そうだった!助けてくれたお礼を言いに来たんだった!」


「お兄さん、助けてくれてありがとう!」


孫「どういたしまして」


「お姉さんもお礼言いにきたの?」


ガングート「私は違う。その…」


孫「このお姉さんはね、僕の奥さんなんだ」


「オクサン?」


「凄~い!二人は夫婦なんだね!」


孫「そうなるよね、ガングートさん」


ガングート「そうだな」

「ほんとだ、指輪してる!」


孫「子どもも居るんだよ。しかも君達と同じで男の子の女の子なんだ」


「凄い凄~い!」


「お兄さんの子どもはここに居ないの?」


孫「奥さんの所にいるんだよ」


「ふーんそっか」


「またお見舞い来るからね!お兄さん!」


孫「いつでもおいで、待ってるよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「こら、病院で走ったらダメじゃないか」


「だって~早くお礼が言いたかったんだもん」


「すいませんこの子が…って貴女は確か艦娘のガングートさん?」


ガングート「私の事を知っているのか?」


「あれですよね、危険が危ない…」


ガングート「んぐっ!!」


孫「あぁ…あの動画とニュースはこの街では有名ですもんね」


ガングート「早く忘れろ……!」


「何を言うんですか、ガングートさんは体を張ってこの街を守ってくれたんですよ」


「簡単には忘れられません」


ガングート「ぐ…むむ……」

「お母さん!お姉さんは孫さんの奥さんなんだって!」


「本当に?」


「そういえば指輪を付けてますね」


「子どももいるんだって!僕達と同じで男の子と女の子!」


「艦娘が…出産……?」


ガングート「その辺の話は長くなるぞ」


「あの…掻い摘んでで良いので聞かせてくれませんか?」


ガングート「これも何かの縁というやつだろう。いいな孫?」


孫「もちろんです」

ーー

漣「……で、その家族としっぽり話してたんでこんなに遅くなったんですな」


ガングート「そういうことだ」


漣「いやほんと…何もなくて良かったんですが、できるだけ連絡下さいね?こっちは孫さんが病院に運ばれてたってとこしか知らなかったんすよ」


ガングート「…すまない」


漣「まさか孫さんに何かあったんじゃないかと心配してた所でしたが…足を怪我しただけならまだ良かったですね」


ガングート「不幸中の幸いだ」


漣「それは街の被害もですね。これだけ建物に被害が出ても犠牲者はゼロでした」


ガングート「…良かった」


漣「危篤の人が何人か居たんですが、全員助かったそうですよ。いや~良かったっすね」

漣「被害状況もある程度分かりました。これにて任務は完了です」


ガングート「今日の所はこれくらいか」


漣「ですです。復興はとりあえず置いといて、報告が先になります」


ガングート「港の方は目立った損傷は無かった。すぐにでも漁を再開できるそうだ」


漣「それは良かったですな。さぁ早く鎮守府に帰りましょう!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

漣「脱走艦雪風が起こした事件の住民説明会を提督がするようにだって……厄介事押し付けやがってあのクソ野朗共」


提督「街の人達相手なら慣れている。下手にあがる事も無い」


漣「漣が言いたいことはそういうことじゃねぇんですよ!厄介事は押し付ける癖に未だに艦載機を寄越しやがらないんですよ!!」


提督「大本営の支援が遅いのは今に始まったことじゃないだろう」


漣「ほんっと頭きてんすよ。龍驤ネキの浮気見つけた時よりも怒ってますよ、えぇ」


提督「……」


漣「あぁ~~イライラする!ご主人様はこんなに頑張ってるのに!!」

潜水新棲姫「そういう時はワタシが居るじゃないか」


漣「はぁ~~癒される…」ダキッ


潜水新棲姫「即堕ち二コマという奴だな」


提督「説明会は俺と龍驤で行こう。暫くの間執務室を頼めるか?」


漣「了解です!漣のこの子にお任せ下さい!」


潜水新棲姫「ワタシも仕事していいんだな?」


提督「書類仕事は基本漣に任せてくれ」


潜水新棲姫「わかった、そうしよう」


漣「ヘルプはいつでも駆けつけますんで、好きなだけ連絡してきて下さいね~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー市民会館


提督「…という訳でありまして、建物の被害については大本営が保証します」


龍驤「建物以外にも壊れたものがあれば保証します」


「この街を襲撃した犯人はどうなりましたか?」


龍驤「それは…あの……調査中で…」


「捕まっていないんですか?」


龍驤「せやからあの…調査中……」


提督「……」


龍驤(司令官…これ以上は苦しいで…)


提督(…分かった、俺がなんとかしよう)

提督「…申し訳ありません。襲撃犯の情報は出せません」


「それは艦娘を庇っているからですか?」


提督「皆さんを守るためです、分かっていただけませんか?」


「守れなかったからこんな被害が出てるんじゃないんですか?」


提督「更なる被害を出さないようにです」


「更なる被害というのは…」


龍驤(雪風は組織の艦娘で…なんて言われへんもんな。なんとか納得してもらうしかないで……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「司令官…見てみぃよこれ」


提督「新たる護り手、市民の為に着任す…」


龍驤「大本営はこれが狙いやったんやな。雪風がやったって事実を隠したいんや無くて、信濃をアピールしたかったんや」


提督「その為に俺達は使われたのか…」


龍驤「…司令官のやってることは立派やで。分かってくれへん人がおるのはしゃーないよ」


龍驤「多くの人に色んな事は言われると思う。でもウチは何があってもキミの味方やから」


提督「…………龍驤」


龍驤「こんなんで挫けんと頑張ってな?お願いやで」


提督「分かっている…さ」


ーー

漁師さん達は外伝の方からお借りしました


コメントなどあればお願いします

おつでした
漁師さんズ外伝産?!自然に溶け込んでてあーこの人達前出てきてたよなってナチュラルに読んでたわ書いた人ナイス
ごるしこふちゃんが喋ってるシーンはよはよ
提督…下が理解あるからまだマシだけど中間管理職ってやっぱり辛いよなあ…(平並感)

ーー

菊月「大本営はいよいよお前をお披露目したな」


信濃「私が出れば艦娘のイメージも良くなって、大和という汚点を払拭できる」


菊月「それに新しい試みとして艤装の換装だ。空母と戦艦を行き来できるんだろう」


信濃「私専用にドックが必要になるけど、空母と戦艦を出撃ごとに切り替えられるのは大きいわね」


菊月「そのドックがあるのは大本営だけ。他の鎮守府では扱えない…これが大本営の発表だ。だが実際はそうでは無いな?」


信濃「戦闘中の換装も可能よ。空母で艦載機を全発艦後、戦艦に切り替えて主砲斉射…なんて」


菊月「まさに夢のような艦娘だ」

おうゲームにも実装はよ

信濃「信濃としての艤装は海上に浮かぶだけのもの。ゼロ状態とも呼べるわ」


菊月「そこから空母や戦艦の艤装を装着する訳か。だから換装も容易になる」


信濃「それに加えて私には新型の艤装、荷電粒子砲もある」


菊月「お前のようなのが量産されれば、これまでの艦娘は必要無くなるな」


信濃「そうでしょうね…」


菊月「信濃、お前は何の為に戦う。お前が撃つ気だった元帥は死んだぞ」


信濃「……」


菊月「元帥が居なくなっても戦争は終わらない。むしろ加速している」

信濃「その答えを探す為に貴女に協力するのよ」


菊月「私は一人の人間を取り戻したいだけだぞ」


信濃「芯の通った理由だと思うわ。元帥を殺す為に生きていた私からすれば羨ましい限りよ」


菊月「私の特務艦になった以上はしっかりと働いてもらうぞ」


信濃「そのつもりよ。この力は好きに使って」


菊月「お前の力と影響力…全て使わせてもらうぞ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「この若葉は組織の艦娘だったのよね」


菊月「コイツから組織の情報はある程度聞き出した。だがもう組織は崩壊、吸収された」


若葉「あれはもうロシアのものだ。傀儡の技術も含めてな」


信濃「ロシアは何がしたいというの?」


若葉「傀儡を使って戦争を仕掛けるつもりか、もしくは抑止力として使うか」


菊月「ロシアから仕掛けるとは考えられないだろう」


信濃「そうとは限らないわよ。深海棲艦の脅威が無くなれば海路は確保できて軍艦が出れる」

若葉「向こうの気候を考えれば文句の言わない人員代わりと考えても良さそうだ」


菊月「…とにかく組織としての形は消えた。残党も殆ど居ないんだな?」


若葉「使える研究員達は船に乗っていた。残党が居たとしても役立たずだ」


信濃「それで、これから荒潮を迎えに行くのね」


菊月「荒潮は船に乗る直前で逃げたらしいんだが、それから連絡が取れていない」


若葉「傀儡を使って追いかけたそうだが、結局船には乗せられなかったらしい」


信濃「まだ逃げているなら早く見つけてあげましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

信濃「千里眼的な能力を持った子はいないの?」
菊月「居たんだがな…」

ーー


漣「幌筵の辺りで変な動きですか?」


忍者吹雪「そこの鎮守府の一部の艦娘がおかしな動きをしてるって情報が入ってきたの」


漣「それってロシアが関係してんすかねぇ。あそこからちょっと行ったらもうロシアですもんね」


忍者吹雪「何をやってるんだろう…」


漣「ひょっとしてロシアに寝返るとか」


忍者吹雪「ありえな……くないんだよね」


漣「そうだとしたら非常に良くないっすね。なんとかできないもんか…」


忍者吹雪「下手に関わるとこっちがやられちゃうよ」


漣「忍びでも無理っすか…」

忍者吹雪「そういえばここにはヴェールヌイさんが居るんだよね?」


漣「向こうから来た方のっすね。でも彼女は政治関係の事しか知りませんよ」


忍者吹雪「そっかぁ……」


漣「彼女は知ってることを全て話してくれましたが、そんな情報は聞いてないっすよ」


忍者吹雪「ここが巻き込まれないように注意してるしかないんだね」


漣「それが一番の予防策でしょうな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

隼鷹「あたしこの前鳳翔さんのお店に行ったんだけどさ、店がやってなかったんだよ」


隼鷹「空いてるはずなのにおかしいなって思ったらさ、入り口に書き置きがあったんだよ」


隼鷹「いつか私が言った事をお忘れですか?……これって提督に向けてのメッセージだよなぁ…」


提督「……」


隼鷹「なぁ…鳳翔さんと何があったんだよぉ……」


提督「…思想の違いという事だ。それ以上言える事はない」


隼鷹「うぇ……」

提督「伊8と伊168はこちらに帰ってきた。鳳翔さんとは繋がりが切れて……丁度良かったのかもしれない」


隼鷹「提督…それでいいのかよ…」


提督「良くは無い。だが俺の考えがあるように鳳翔さんにも考えがあるんだ」


隼鷹「……」


提督「説得できるならしていた。だが鳳翔さんも考えを変えない人なんだ」


提督「願わくば鳳翔さんとは繋がりを持ち続けたかった。俺達の近くで意見を言ってくれる貴重な人だった」


提督「だが…我慢の限界だったんだろう。それがこうなったんだ」


隼鷹「提督のやってる事ってよぉ…正しいんだよな?」


提督「それは分からない」


隼鷹「んぇ…」

提督「正しいかどうかを決めるのは俺じゃない。それだけは間違えてはいけない」


隼鷹「でもよ…」


提督「俺は龍驤とこの鎮守府の艦娘を守るために提督をやっているんだ。正義の味方だなんて思った事はない」


隼鷹「……」


提督「足りないものは補い合えばいいと思っていたんだが……那智のように疑問を持つ艦娘も居る。身内にいるんだから周りに疑問を持たれても仕方ない」


提督「一度…皆に聞く必要があるな。名前は聞かずにこの鎮守府をどう思っているのか……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

異動させられたのなら加賀もかな

ーー

漣「匿名のアンケートの結果は思った通りになりましたな」


龍驤「足りない子たちへのフォローは素晴らしいって。でも足りていない部分が無い子へのフォローは無いに等しい…」


漣「多摩さんや翔鶴さん達他、足りものが無い人は居ますよね」


提督「……そう…か」


龍驤「加賀もそうやで…瑞鶴を助けてくれるだけや無くて皆んなを助けてくれとる……それやのに加賀に何かをしてやった事は…無い……」


漣「漣はこうなると思ってましたよ。葛城さんや那智さんに対して何もしてこなかったのも大きいですな」


提督「……」

龍驤「鳳翔が言うてた事はこういう事なんかな……こんなん…那智らへのイジメ…」


漣「その言葉を口にしてはいけません。絶対にです」


提督「……そうか」


漣「ご主人様、こうなる事は分かっていたんですよね?まさかここに居る皆なら分かってくれるとか甘っちょろいことは言いませんよね?」


提督「……」


漣「足りないものが無い人。つまり健常者にはここは暮らしにくいんですよ」


漣「皆さんいい人だからある程度は分かってくれますよ。しかし一度はこう思ったはずです『なんで私がこんな事』って」


漣「自分はどこも悪くないのに手伝ったり…たまの休みを誰かの絶叫で邪魔されたり」


漣「この世にはお人好しは居ないんですよ」


提督「……」

漣「ご主人様」


漣「足りないものが無い人達の異動を進言します」


提督「……」


漣「ここに居てくれるならそれで構いません。ですが数名は喜ぶのでは無いでしょうか?」


漣「表立って異動を勧めるのでは無く、極秘に本人だけに知らせるべきです」


漣「ご主人様がやりたくないのなら漣がやります」


提督「…いや、俺がやろう」


漣「出すぎた真似をしてすいませんでした」


龍驤「ええよ…うん……分かってるから…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

個人の面談をすると足りてる本人達はフォローが足りていないとはそこまで思ってない
どちらかというと足りてない子達からの意見だった

>>312

ーー


多摩「んにゃ~多摩は何とも思ってないにゃ。先生に会いに行くのに都合付けてもらったりしてるし、むしろ感謝にゃ」


龍驤「……多摩もか」


多摩「んにゃ?」


提督「実は…多摩を含めて足りないものが無い組はフォローが足りないとは思わないと言ってるんだ」


龍驤「それでもアンケートの結果が出てるねん…」


多摩「多摩達じゃないなら答えは一つにゃ。足りないもの組がそう書いたんにゃよ」


提督「そう……だよな…」


多摩「それしかないにゃよ~」

多摩「いつも助けられてばかりで申し訳ない。自分も何かお返しができたら…そう思ってるんにゃ」


多摩「提督、そう思わせたのはお前にゃ」


提督「……そうだ、俺が悪い」


多摩「今から厳しい事言うにゃ。覚悟して聞いて欲しいにゃ」


多摩「……お前はフラフラし過ぎなんだ。提督とあろうものが情けない」


多摩「何が起こっても堂々とできるようにしてろ。そんなのじゃ部下は安心できない」


多摩「こっちはお前の命令だから従ってるんだ。お前以外の指揮官につくつもりは無い」

語尾消し多摩さんの男前力よ

多摩「龍驤との共依存はマシになったのか」


龍驤「うん…朝霜が間に入るようになってくれたから……少しは改善したと思う…」


多摩「龍驤の事を好きなのは良い事だ。だが行き過ぎると不安でしかない」


多摩「いいか、お前以外の提督に従うなら艦娘を辞めた方がマシなんだ。こっちは全員お前を慕っているんだ」


多摩「艦娘を信じろ、仲間を信用しろ!」


多摩「全員お前の事は好きだ!わざわざ言われないと分からないのか!?」


提督「……すまない」


多摩「ま……こんなとこかにゃ。後はどうすればいいか分かるにゃね?」


龍驤「うん……ありがとうな…」


多摩「たまにはこういうものいいにゃね~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

皆を集めて、相互不信を煽るようなアンケをした事、艦娘を信じていなかった事を謝罪し(那智を意識して)誰ももう欠けさせないから俺に付いてきてくr、付いてこいと宣言

ーー

提督「…皆んな、集まってくれてありがとう。ここには居ない艦娘も居るが、後で聞いてもらうつもりだ」


提督「皆んな、すまなかった。あんなアンケートは相互不信を煽るだけだった」


提督「何故そうなってしまったのか。それは俺が艦娘を心から信じていなかったからだ」


提督「口では信頼という言葉は言っていた。しかしそれには心がこもって無かったんだ」


提督「……もう誰も欠けさせることは無い」


那智「……」


提督「だから皆んな、俺に付いてきて……付いてこい!」


北上「……なんでそこで言い直すかなぁ」


明石「せっかくかっこよかったのに…」

神通「その方が…提督らしいじゃ無いですか…」


瑞鶴「提督、こんな事はもうやめてよね?」


提督「あぁ…分かってる」


龍驤「ウチからも謝らせてな、司令官がこうなったのはウチのせいでもあんねん。だからその…」


漣「ご主人様に対して好意を向けるのを少しばかり解禁したいと思ってます」


龍驤「これまではウチがなんでもかんでも止めとった。それが司令官が皆んなを信じられへんだ事に繋がったかもしれんねん」


漣「好意を向けられて嫌になる人間は居ませんからね。どこまではセーフとかは皆さんの良心に任せますので~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー孤児院


「お姉さん、今日のご飯は?」


荒潮「待ってなさ~いすぐに出来るから~」


鳳翔「お皿の用意してますね」


荒潮「ありがとう~」


鳳翔「お料理上手なんですね、どこで習ったんですか?」


荒潮「生きる為に~身に付けたのよ~役立たずは解体されてもおかしくなかったの~」


鳳翔「悲しい事を思い出させてしまってすいません…」


荒潮「もう終わった事よ~気にしてないわ~」

鳳翔「貴女が追われていたのは関係ありますか?」


荒潮「少しあるって所かしら~」


鳳翔「そうですか…」


荒潮「そういう貴女はどうなの~?なんでここに居たのかしら~?」


鳳翔「私のやりたい事に近かったんです。鎮守府に所属している艦娘は食べるものに困りませんが、この子達はそういう訳にはいきません」


荒潮「職員が逃げて子どもだけになった孤児院なんて…放っておいたら全滅よねぇ」


鳳翔「大人は何を考えているんでしょうか…」

荒潮「少し調べてみたけど、誰かがここのお金を持ち逃げしたみたいね~」


鳳翔「ここは民間の孤児院です。代表者が逃げてしまえばどうにもなりません」


荒潮「子どもの命よりお金なんて…ふざけてるわねぇ」


鳳翔「今の私にできるのはこの子達の面倒を見てあげることです」


荒潮「私も~できるだけ手伝うわよ~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「お姉さんのご飯美味しいよ!」


荒潮「うふふ~ありがとうね~」


「お母さんのも美味しいけど、こっちも好きだな!」


荒潮「あらぁ……」


鳳翔「……」


荒潮「ほら…子どもは正直だから……」


鳳翔「私はまだ一人も産んで無いのに…」


荒潮「オーラというか…子どもは正直なのよ…」

荒潮(…という具合なのよ。事情は分かってくれたかしら?)


菊月(こちらの応答に答えなかった理由はそれか)


荒潮(流石の私も放置されてる子どもを無視できないわ~)


菊月(私なら無視するぞ)


荒潮(いざ目の前にしたらいくら菊月でも無理よ)


菊月(……)


荒潮(鳳翔さんと二人でもギリギリだから、暫くは帰れそうに無いわ)


菊月(生きていると分かればいい。また追って連絡しろ)


荒潮(おっけ~よ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

荒潮「ふぅ…ひと息つけるわねぇ」


鳳翔「皆んな元気いっぱいですから。ご飯が美味しかったのも原因の一つかもしれませんね」


荒潮「うふふふふ~」


鳳翔「この孤児院に居る子は皆んな戦災孤児なの。全員親と死別してるわ」


鳳翔「それだけでも大変なのに…この子達がこれ以上酷い目に会わない時代は来るのかしら」


荒潮「作るしかないわよねぇ」


鳳翔「そう簡単にはいきませんよ」


荒潮「分かってるわ~でも私が探してる人ならできるかもしれないのよ~」


鳳翔「探している人…?」

荒潮「私が逃げていたのはそれが関係してるの。私の大切な人…その人は記憶を無くしていたのよ」


荒潮「記憶を取り戻したのは良いんだけど、無くしてる間に色々やっちゃったのよねぇ」


荒潮「でもあの人は私を救ってくれたの。生きる希望の無かった私にそれを与えてくれたの」


荒潮「私はあの人を取り戻す為ならなんだってするつもり…」


荒潮「あの人は多くの人間が忘れているものを持ってるの。とても素敵な人なのよ~」


鳳翔「安価」


下1~3高コンマ 鳳翔の台詞や行動などを

鳳翔「貴女がそういうのならとても素敵な人なんでしょうね。私も信じていた人がいたから…気持ちは分かります」


荒潮「その人はどうしたの?」


鳳翔「…何処かに行ってしまったわ」


荒潮「探そうとはしなかったの?」


鳳翔「……諦めたつもりだったの。でも諦め切れなかった」


鳳翔「私がお店をやっていたのはあの人の情報を集める為でもあったの」


荒潮「成果はあったの?」


鳳翔「……」


荒潮「そう……」


鳳翔「近くに居てくれる気がするんだけど姿は見ていない。いつ現れてもいいように私はずっと待っているの」


荒潮「待ち続けるのも一つの手段なのね…」


鳳翔「これは私と彼だから…かもしれないわ。荒潮ちゃんはそのまま追いかけた方がいいと思う」


荒潮「ええ…地の果てまで追いかけてやるつもりよ~」


ーー

信濃の換装ギミックはライガーのイメージです


コメントなどあればお願いします

ーー


秋津洲「夕張がダウンしてる分あたし達が頑張らないといけないかも!」


明石「うん、頑張ろう」


陽炎「こういう状況になったら流石に自分の事だけをしようとは思わないわね。私も手伝ってるけど夕張さんの穴を埋めるまでじゃないわ」


秋津洲「あたし達が来るまでは北上と二人でここを支えてたかも。それは凄いことかも!」


明石「工作艦も居ませんでしたし…よく持ってましたね…」


陽炎「それで二人とも状態が悪かったんでしょ?ほんと凄いと思うわ」

北上「秋津洲、ちょっといい?」


秋津洲「なにかも~?」


北上「ちょっと大きい声で言えないんだけどさ…」


秋津洲「……え?」


北上「提督から聞いたんだけど間違いないって。秋津洲の居た鎮守府が壊滅したってさ」


秋津洲「あそこは…皆んな強くて……そんなはず無い…」


北上「傀儡が原因とかじゃないみたい。気になるなら直接確かめてくる?」


秋津洲「……かも」


北上「一人で不安なら誰か連れて行けばいいしさ。とになくそういうことになったのは知らせておきたかったんだよね」


秋津洲「あの鎮守府が……信じられないかも…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

秋津洲「鎮守府が無くなってる……」


翔鶴「焼け跡が残ってるということは火事か何かがあったのね」


加賀「全焼しているということは大きな火災だった」


雲龍「全員が無傷ということは無いでしょうね」


秋津洲「何があったかも……」


加賀「考えられるのは深海棲艦の襲撃ね」


雲龍「でもここには高練度の艦娘が多かったんでしょう?」


秋津洲「そうかも…あたしがゴミ扱いされるくらい……皆んな強かったはずなのに…」

翔鶴「あそこにある社は何か関係あるのかしら?」


秋津洲「あれはあたしが居た頃には無かったかも…」


加賀「見るからに新しいわね」


雲龍「最近建てられたと見て良さそうね」


翔鶴「近所の人なら何か知ってるはずよね。聞き込みをしてみましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

加賀「少しいいかしら。あの鎮守府と社について聞きたいのだけど」


「……」


加賀「無視するの?」


「厄介ごとには関わりたくないんだ」


加賀「何か厄介なことがあったのね」


「……」


加賀「それが分かっただけでも十分よ」

雲龍「少し聞きたいことがあるのだけど」


「艦娘……!」


雲龍「そんなに怯えなくても大丈夫よ」


「…そうだな、あそこの艦娘は全員死んだはずだからな」


雲龍「あの鎮守府で何があったの?」


「艦娘なのに知らないのか?」


雲龍「鎮守府が違うなら知らなくて当然よ」


「あれだけの事件を知らないとは思えないな。悪いが俺から話すことは無い」


雲龍「それだけの事があったのね」


「俺から話す事は無い」


雲龍「そう…失礼するわね」

翔鶴「あの…」


「ひいっ!艦娘だ!」


「逃げろ!」


翔鶴「私は何もしてないのに……いえ、誰かが何かをしたのね」


翔鶴「あの焼け跡と社……最悪な事が起きたようね」

ーー

秋津洲「あたしが前に居た鎮守府は最低だったかも。最前線っていうのもあったけど、皆んなギスギスして仲良くなんて出来なかったかも」


秋津洲「提督も酷い人だったかも。戦果を挙げられなかった艦娘はゴミ扱いでご飯もまともに食べさせてくれなかったかも」


秋津洲「あたしは弱かったかも。まともにあったかいご飯を食べられた事なんて無かったかも」


秋津洲「暴力だって何回も振るわれたかも。あたしはそのせいで前歯が折れたかも」


秋津洲「でも……提督の事は…」


秋津洲「あの人は悪い人じゃないかも。島風提督とは違って艦娘を売ったりなんてしなかった」


秋津洲「あの環境が全て悪かったかも……」

秋津洲「……皆んな限界だったかも。いつかこうなるんじゃないかって心の隅で思ってたかも」


秋津洲「火を付けたのは多分最後かも。それが原因で鎮守府が壊滅したんじゃない」


秋津洲「皆んな……楽になりたかったんだよね…」


秋津洲「生きてても辛い…癒しがないこの鎮守府じゃ限界だった……」


秋津洲「辛くて…毎日苦しくて……他の道が思いつかなかった…」


秋津洲「あたしには……分かるかも…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

秋津洲「……」ぶつぶつ


加賀「そっちは何か分かった?」


雲龍「いいえ、皆んな話したがらないみたいなの」


翔鶴「ここの人達は艦娘に怯えているみたいでした…」


加賀「こちらも成果は無しよ。でもそこから分かったことがあるわ」


雲龍「この鎮守府をやったのは傀儡ね。それは間違いなさそう」


翔鶴「ですが火を付けたのは別の人物だと思われます」


加賀「傀儡はこんな事はしない。この鎮守府が全滅したのと火事はまた別の話」

翔鶴「あの……」


加賀「犯人はここに恨みを持っていたのでしょうね。この鎮守府は過去に艦娘を売り飛ばしたりしていたそうじゃない」


雲龍「一度捕まった筈なのにいつのまにか塀の中から出てきて、その上子どもまで作った」


加賀「過去にここで酷い目に遭っていた艦娘からすれば信じられないでしょうね」


雲龍「現実とは認めたくはないわ」


翔鶴「……」

加賀「秋津洲は自分の記憶を改竄してるわ」


雲龍「島風提督の所に居たことを忘れている」


加賀「恐らく朝霜の足首を切った時。あの後からおかしくなっていった」


雲龍「確信は無かったわ。辛いことを乗り越えようとしていただけかもしれなかった」


加賀「自分がここに居たことは覚えていても、島風提督が秋津洲を殴ったりした事は忘れているはず」


雲龍「そうしないと自我が持たなかったのよ。自分を酷い目に合わせた人間が幸せになっているだなんて」


秋津洲「…………」ぶつぶつ


翔鶴「秋津洲ちゃん…」

加賀「ここが火事になった日を調べましょう」


翔鶴「加賀さん…」


雲龍「翔鶴の気持ちは分かるわ。でもはっきりさせないといけないことがある」


翔鶴「……」


加賀「少し前の夜、彼氏に会いに行った明石の後を追いかける為に、秋津洲は出掛けたわよね?」


雲龍「もしその日に火事が起こっていたなら…」


翔鶴「……」


加賀「ここの警察が協力してくれないならまるゆさんも居る。早く調べましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府


加賀「あの鎮守府の近くのカメラの映像を確認したけど、火を付けたのは秋津洲ではなかったわ」


雲龍「もっと小柄な人影なのは確認したわ」


翔鶴「でも誰かまでははっきりと分かりませんでした」


漣「秋津洲さんではなかっただけでも安心です。本当…そうじゃないかと心配だったんです」


漣「夜に秋津洲さんが出かけた…よく考えればこれほど危険は行為はありませんでしたからね」


雲龍「秋津洲の記憶がどうなってるかは曖昧だったから仕方ないわ」

加賀「秋津洲は千歳に任せたわ。最悪入院もあり得るとは言ってたわね」


翔鶴「元気そうにしてたのに…」


漣「躁鬱ってのがあります。イイ時はめちゃくちゃ元気なんですが、鬱の時はもう…それは凄まじいですよ」


雲龍「工廠で寝ているのもそれが関係してたかもしれないわね」


漣「秋津洲さんの件はこれで一旦区切りとしましょう。次はあの鎮守府を放火した犯人ですよ」


加賀「秋津洲よりも小柄な人物であの鎮守府に恨みがあった」


雲龍「やったのは駆逐艦や潜水艦と考えるのがいいでしょうね」

漣「島風提督が売り飛ばしたのは朝潮さん、浜風さん、文月さんです」


漣「その内朝潮さんはうちの鎮守府に来て、浜風さんは幹部さん預かりなはずです。文月さんは幼女塾が運営する民間の鎮守府に所属していると」


加賀「朝潮は残念な事になってしまったわね…」


翔鶴「まずは浜風さんから聞きに行きますか?」


漣「いえいえ、ここはまずあぶぅこと阿武隈さんを頼りましょう。彼女は幼女塾鎮守府の秘書艦です」


雲龍「秘書艦なら誰がどうしてるか情報は知ってるはずだわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

阿武隈「皆さんお久しぶりですぅ!」


漣「おぉぅ…」


雲龍「凄く大胆な制服ね」


阿武隈「もう…慣れました」


漣「パンチラはしてるしおヘソは見えてるし…」


阿武隈「真夏仕様はもっと凄いそうです」


雲龍「…目が死んでない?」


阿武隈「あははきのせいですよー」


漣「…乙っす」

阿武隈「あ、それで文月ちゃんなんですけど、その日は遠征に行ってましたよぉ」


漣「ここでも遠征があるんですか?」


阿武隈「あたし達の神衣を……御殿に輸送…」


漣「あ……」


雲龍「それは確かなのね?」


阿武隈「記録にはそう残ってますけどぉ…?」


雲龍「そう…」


阿武隈「文月ちゃんに何かあったんですか?」


漣「それを調べたくてここまで来たんすよ」

ーー

阿武隈「文月ちゃんが放火なんて…」


雲龍「殺すつもりは無かったと思うわ。犯人はあくまであの鎮守府を燃やしたかった」


漣「自分の過去を消したいとかって理由でしょうな」


阿武隈「そんな…いくらなんでも……」


雲龍「とにかく一度話してみたいの」


漣「許可をくれませんか?」


阿武隈「…あたしは文月ちゃんを信じます。だから面会を許可します」


漣「ありがとうございます」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


文月「うん、やったのはあたしだよぉ」


雲龍「貴女……」


文月「誰もあそこに居ないのは分かってたんだよぉ。だから燃やしたのぉ」


漣「……」


文月「あたしはそうする権利があったと思うんだけど、どう思う?」


雲龍「どんな理由があっても放火はいけないわ」


文月「…黙れ。お前らクズに売られた事がないからそんな事言えんだよ」

文月「あんな所残ってるだけで反吐がでるんだよ。これであのクズを思い出す事はない」


漣「…あんな男の為に罪を犯すことなんて無かったんです」


文月「あたしが捕まるとでも?」


雲龍「確かに証拠は無かったわ。でも貴女がやったんでしょ?」


文月「あたしを陸の警察に突き出すならお前らもクズと一緒だ」


漣「それとこれとは違います…」


文月「一緒なんだよ。あたしがやったからあれで済んだんだぞ?朝潮が生きてたならどうなってた?」


雲龍「……」


文月「お前らだから話したんだ。他の奴らには話すつもりは無い」


漣「…朝潮さんの為でもあったんですか?」


文月「そうだ、だからあんな事したんだよ」

文月「あれは朝潮への弔いの炎だ。あれで朝潮も満足してくれただろう」


漣「朝潮さんはそんな事望んでません」


文月「お前らは朝潮じゃない」


雲龍「でも一緒に過ごした仲間よ」


文月「お前らは何も分かってねぇな。いいか、あたしはあの鎮守府を燃やしたんだ。クズを殺したかったんじゃねぇんだよ」


文月「もう話すことは無い。帰ってあたしの言ったことをよーく考えろ」


文月「…あたしは訓練があるから、これで失礼するよぉ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

浜風「やっぱり貴女だったんですね」ガチャ


文月「浜風…!」


漣「話を聞いてたんですか?」


浜風「私も文月が怪しいと思って聞きに来たんです。そうしたら貴女達が先に来てました」


雲龍「貴女はどう思ってるの?」


浜風「文月が自分の為にやったのなら支持しました。でも朝潮の名前を出した時点でそれは無くなりました」


文月「どうしてだよ!」


浜風「貴女が誰かの為に何かをするとは考えられません。朝潮のことはただの言い訳です」


文月「なに…!」

浜風「貴女が証拠を残してきたとは思えません。しかし捕まった時の言い訳を考えておくのは必要です」


文月「勝手な事言うな!」


浜風「貴女の口調が乱れる時は動揺している時でしたよね」


文月「…!!」


浜風「漣さんと雲龍さんがここに来て、本当は焦ってたんじゃないんですか?」


文月「嘘ばっかり言ってんじゃねぇ!」


浜風「口調」


文月「あ…う……!!」

漣「さっきまでのは虚勢だったんですか…」


浜風「そうです。この子は昔からこうなんです」


文月「やめろ!昔の話はするな!!」


雲龍「改二になったくらいだから練度は高いわよね」


浜風「心が成長してないんです。でもその原因はあの提督です」


文月「そうだよ…あのクズがまともな提督ならあたしは……」


漣「文月かもしれないと思ってここに来たということは、何か考えがあったんですよね」


浜風「はい、あとは私に任せて下さい」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

浜風「まずはここの提督にちゃんと話しましょう。もし犯人が文月だとわかった時に一番迷惑をかけるのがここの人達です」


文月「阿武提督に…迷惑……」


浜風「ここの提督は素晴らしい人なんですよね?幼女塾にずっと寄付をしていたと聞きました」


浜風「そんな人に迷惑をかけていいんですか?」


文月「……」


浜風「私もついててあげますから、一緒に行きましょう」


文月「うん…」
その上でどうするのかは提督や幼女塾の方達に決めてもらいましょう

ーー


阿武提督「……そう。そうだったの」


阿武隈「文月ちゃんが…」


文月「……」


浜風「文月は証拠は残していないと思います。ですが何処から情報が出てくるか分かりません」


阿武提督「阿武隈が元いた鎮守府の秘書艦さん達が来てるものね。他に誰かが気付いてもおかしくないわ」


文月「……」


阿武隈「阿武提督…見逃してあげませんかぁ…?」


文月「え…」


阿武提督「バレた時が怖いわよ」


阿武隈「あたし達が全力で守ってあげるんですぅ!覚悟を決めてれば問題ありません!」


文月「なんであたしを庇うの…?」


阿武隈「幼女塾の仲間だから!……っていうのは建前ですねぇ」

阿武隈「秋津洲ちゃんや朝潮ちゃんを知ってるからですぅ。やった事はよくないけど、あの鎮守府が無くなれば嫌な思い出も消えますよねぇ?」


阿武隈「秋津洲ちゃんは自分で記憶を消しちゃうくらい嫌な事があったんですぅ。あんな鎮守府無い方がいいに決まってます!」


漣「秋津洲さんの記憶が変になってるのを知ってたんですか?」


阿武隈「秋津洲ちゃんのカウンセリングしてる声が聞こえた事があって…その時に知りました」


雲龍「島風提督に関する記憶が改竄されていたのよ」


阿武隈「そう聞けば…納得です」


阿武提督「…私達は何も聞いてないし、文月を問い詰めた事実も無い」


文月「え、え……」


阿武隈「今日はこの後訓練ですね、頑張って下さい!」


文月「あたし……」


浜風「…今度は良い人に恵まれましたね」


文月「安価」


下1~3高コンマ 文月の台詞や行動などを

文月「……浜風、あのクズ…ううん、島風提督が居る所って知ってる?」


浜風「もちろんですよ」


文月「あいつとは話したくも無いけど…放火したことだけは謝らなきゃ」


浜風「そうですね、それがいいと思います」


文月「阿武提督、阿武隈…いい?」


阿武提督「当たり前よ、許可するに決まってるわ」


阿武隈「ちゃんと謝ってきて下さいね?」


文月「はい……」

漣「これで文月さん達は解決したとしましょう。次は秋津洲さんですよ」


雲龍「彼女の心が崩壊するのを防ぐ為に、記憶を消すという手段を無意識で取った」


漣「それを無理やり止めさせようとしてんです。何かある可能性があります」


雲龍「千歳ならうまくやると思うけど心配だわ」


漣「漣達も帰りましょう。早く帰って嫌な予感を払拭するんです」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

千歳「秋津洲の状態は良くないわ。確信に触れようとすると気絶してしまうの」


漣「思い出す事を全身で拒否しているんですね」


雲龍「治療でどうにかなるの?」


千歳「長い……とても長い時間が必要ね」


漣「治らないという訳ではないんですね。なら少しずつやっていきましょう」


雲龍「このままにしておくのはいけないの?」


千歳「今は島風提督の事だけを忘れているけど、症状が進めば色んな事を忘れてしまうわ」


漣「秋津洲さんの事、よろしくお願いします」


千歳「私のキャリアをかけて、秋津洲は絶対に治してみせるわ」


ーー

伏線も含めて分かりにくいものが多くてすいませんでした


コメントなどあればお願いします

ーー


北上「お帰り飛鷹~戦線復帰おめでとうってことで」


飛鷹「思ったより早く帰ってこれて良かったわ」


北上「飛鷹は傷の手当ての他に精神面の治療もあったからね~」


飛鷹「向こうの先生も良い人だったわ。だから思ったよりも早く出撃の許可が出たのよ」


北上「ふ~ん、本当にそう思ってる?」


飛鷹「北上は何が言いたいの?」


北上「飛鷹が口にしなかったこと」


飛鷹「……」

北上「今思うと伏線はあったんだよね~響が多摩の旦那が居る病院に通ってた時は、あそこまで酷くなった時は無かったんだよ~」


北上「と、こ、ろ、が、千歳が響を診るようになってから叫んだり、極度に不安定になったりしたよね」


飛鷹「北上は何が言いたいの?」


北上「千歳さんってさ、本当に医者の免許持ってんのかねぇ」


北上「霞みたいにさ、薬剤師の免許を取るのに二年くらいで済む制度はある。でもあれはよっぽど頭が良くて実力が認められた場合だけ」


北上「千歳は精神科が専門みたいな事言ってたでしょ?でもその割にはなーんかイマイチなんだよね」


飛鷹「貴女……」

北上「先生の方は間違いなく医師免許はあった。あたしも確認したしね」


北上「でも千歳のは少なくともあたしは確認してない。コピーを取ったどうかも記録は無いね」


飛鷹「それは先生もでしょ」


北上「その通り、先生のもコピーは取ってない。けど直接見たんだよ」


北上「多摩姉は今日旦那と食事会みたいなのに参加してる。先生の嫁として参加させてもらうって」


北上「その時に千歳の事を探ってもらう。各地を転々としてたのは本当だから、何か情報が出てくるかもしんないでしょ?」


飛鷹「そんな疑うような事を…」


北上「だからこの話はあたしと多摩姉、そして飛鷹だけが知ってるよ~」


飛鷹「……」


北上「何も出てこないのを信じて待つしかないよね~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


多摩「経過報告にゃ。分かった事は多摩の旦那も千歳の事を知ってるし、他の先生も学会で見た事があると言ってたにゃ」


北上『そうなんだ…』


多摩「学会に出るだけなら免許は必要無いにゃ。でも相当な知識はあると推測できるにゃ」


北上『……』


多摩「北上の読みが外れかもしれないにゃね」


北上『まだ分かんないよ。他にも何か情報があるならそれを拾ってきて』


多摩「了解にゃ」ピッ


多摩「こんなスパイみたいな事は多摩は苦手にゃ…」

多摩「本当なら今日は交友を深める機会にゃ。奥さんとして頑張らないといけないにゃ」


多摩「でも北上の言うことも分かるにゃ。あいつの勘はよく当たってしまうにゃ」


多摩「提督と鎮守府の為に頑張るかにゃぁ…」


多摩「いつまでもトイレにいると変に思われるにゃ。早く戻るにゃ」


多摩「北上には貸しイチにゃね。帰ったらタップリ文句言ってやるにゃ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ありえないレベルの本を抱えている千歳らしき影を見る

ーー

「千歳さんというとひょっとして水上機母艦のままの…?」


多摩「何か知ってるんですか?」


「昔大量の本を抱えている所を見ましたね。精神や脳に関する本ばかりでしたよ」


多摩「そうなんですか…」


「彼女がどうかしたんですか?」


多摩「実は彼女は今私達の鎮守府にいるんです。精神科医として働いてくれているんですが…」


「精神科…?」


多摩「何か問題でもあるんですか?」


「いや…艦娘が医師免許を取得する場合少し特殊なんだ」

「知識や技能があれば二年ほどで医師免許は取得できます。けど麻酔、脳、精神科に関しては別なんですよ」


「麻酔科は更に二年、脳、精神科は一年病院で働く必要があるんです」


多摩「免許があればなんでもできるわけじゃないんですね」


「千歳さんは免許は間違いなく持ってますよ。ですが精神科の病院に通っていた記憶はありませんね」


多摩「そうですか…」


「多摩さん、彼女がここに来た時に何と言ってたか覚えていませんか?」


多摩「……」

「メンタルケアができる、カウンセリングが得意とだけしか言ってませんでしたか?」


多摩「そういえば…」


「断っておきますが違法性はありません。カウンセリングをするだけなら誰でもできますからね」


「違法になるのは『精神科医として』開業したり治療を行ったりすることです」


多摩「……」


「気になるんでしたら一度千歳さんや提督さんとお話しになってはどうでしょう?」


多摩「帰ったらそうします…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

某へぇ~の番組でやってたけど、医師免許はすべての科目にある程度精通していることを前提としているから、免許さえ取れれば(たとえ専門じゃなくても)外科でも内科でも小児科でも何でも名乗っていいらしいと聞いた
ただし麻酔科のみ専門の知識を要するため例外だとか

千歳先生もある程度の精神科に関する知識は有してたのは確かなのかもしれない
それがどれほどかはこれから明らかになるけど

ーー足りないもの鎮守府


千歳「私はここの皆を何とかしたかったの。精神的に不安定な子が多いって聞いてたから少しでも楽にしてあげたかった」


千歳「鎮守府を転々としてた時のカウンセリングは上手くいってたの。私のお陰で良くなったって手紙をくれたこともあったわ」


千歳「それで気をよくしてしまったの。私は精神科の先生みたいにカウンセリングができるんだって思い込んでしまった」


千歳「実際はそうじゃなかった、私は何も分かってなかったのよ。私が過去に相手をしていた子は不安を抱えている程度の子ばかり。病名が付くくらい重い子は一人も居なかった」


千歳「それなのに私はここの子も治療できると思ってしまった。過去の経験を活かせると思い込んでしまっていたのよ」

千歳「響が悪化してしまったのは私のせい。他の子の治療が上手くいっていないのも私の力不足によるものよ」


医者「精神科医の免許を持っていなくともカウンセリングはできます。それとこれとは別かもしれません」


千歳「でも私に免許があればきっと皆んな良くなっていたわ」


医者「……」


千歳「先生…私はここから出ていこうと思ってるの」


医者「待って下さい、それは…」


千歳「行方知れずになるつもりは無いわ。今から精神科医の免許を取りに行こうと思うの」


千歳「最短で一年もかかってしまうのは知ってるわ。でももっと勉強すれば皆を助けてあげられるの!」


千歳「私を止める理由は無いわよね…?」


医者「安価」


下1~3高コンマ 医者の台詞や行動などを

たしかにより確実な治療のためには免許は必要かもしれません
しかし、目の前の患者を置いて立ち去ること、それは医師のやることじゃない!!

医者「より確実な治療のためには免許は必要かもしれません。しかし、目の前の患者を置いて立ち去ることは褒められた事ではありませんよ」


千歳「あ……」


医者「精神科医の治療に明確な答えはありません。免許を取ったからといって全ての患者さんを治せるとは限らないんです」


医者「麻酔、脳、精神科医が別に免許が必要な理由は専門的な知識を身につける以外にも理由があるんです」


千歳「免許を取得しているという事実が必要になるから…」


医者「脳も精神も人によって違います。内科や外科のように絶対的な答えが存在しないんです」


医者「治療の結果残念な事になってしまう患者さんも居ます。その時に免許の有無が責任問題に絡んできます」


医者「脳や精神科医の免許を持っている医者が治療を施した結果患者が亡くなってしまった。この場合は殆どの場合罪に問われることはありません」


千歳「その時の法改正のお陰で私達も免許を取得することができるようになった…」

法律上は罪に問われないとはいえ、それでも亡くなった場合は遺族から責任を問われることもあるし社会的な評価も下がるリスクがあるから、精神上問題のある患者はたらいまわしをくらいやすいんだよね……

安価下

医者「精神科医に大切なのは相手に心を込めて治療してあげることです。所詮免許は責任逃れの為に過ぎません」


医者「免許を取りに行くのはここの皆さんを治療してからでも遅くないんじゃないですか?」


千歳「…そうよね、私は大切な事を忘れていたみたい」


医者「千歳さんが全員を診る必要は無いんです。相性がそれほど良くない艦娘さんは他の病院に通ったっていいんですよ」


千歳「私……提督にもお話してくるわ」


千歳「先生と話した事…これからの事を」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー執務室


提督「千歳のカウンセリングが全て裏目になったわけではない。最近だと霞が無理をしている時には千歳が気付いてくれて助かったじゃないか」


龍驤「ウチも感謝してるんやで?辛い時側におってくれたし、千歳で良かったって思うわ」


千歳「ありがとう……凄く嬉しいわ」


提督「先生の言う事に従おう。千歳と相性が良くない子については多摩の先生のいる病院に通ってもらう」


龍驤「ウチは千歳の方がええけど、皆んなが皆そうや無いかもしれんからね」


千歳「提督の指示に従うわ…」


提督「思い当たる艦娘にはそう知らせて来てくれ」

ーー


北上「で、龍驤さんと提督と清霜は千歳さんのお世話になって残りは多摩姉の先生の病院行きと」


多摩「とりあえず一回試してみるそうだにゃ。その結果によっては変わるらしいにゃ」


北上「どうなるか見ものだねぇ~」


多摩「千歳はヤブじゃないにゃ。何度も助けられてるにゃ」


北上「でも精神科の免許が無かったのは事実じゃん」


多摩「北上は何が気に入らないんだにゃ?」


北上「嘘ついて龍驤さんを治療したこと」


多摩「嘘じゃないにゃ、多摩達が誤解してただけにゃ」


北上「やり方が詐欺師と変わんないんだよ」


多摩「それは言い過ぎだにゃ」

北上「あたしは龍驤さんを傷付けた。あたしじゃ治せない所を怪我させたんだよ」


北上「それを治せると思ってたのに、あのヤブ医者が嘘付いて…」


多摩「北上、お前も病院に行ってこいにゃ」


北上「はぁ?今は夕張も居ないんだよ?冗談やめなって」


多摩「いいから行ってこいにゃ」


北上「黙れっての」


多摩「無理やり連れて行かれるのとどっちが良い」


北上「へぇ、あたしとやる気?いいよ、久しぶりにやってやろうじゃん」


多摩「……」


北上「あたしは自分の事は分かってるから。多摩姉は干渉してこないで」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

多摩「……お前、ひょっとして千歳に龍驤さん取られて嫉妬してるにゃ?」
北上「」ギクッ

多摩「…北上は憲兵が怪我したから気が立ってるにゃ 。調子が悪くない事は多摩も分かってるにゃ」


多摩「憲兵が居なくなったらって気が気じゃないのはわかるにゃ。でも言って良い事と悪い事の区別がつかないなら頭を冷やしたほうがいいにゃ」


北上「……」


多摩「北上がそこまで憲兵を好きになってるとは思わなかったにゃ」


北上「ほんとに黙れって……」


多摩「多摩も北上も面食いにゃ。憲兵は多摩が先に告白したくらいイケメンにゃ」


多摩「でもあの性格は無いにゃ。振られて良かったと思ったのは初めてにゃよ」


北上「人の彼氏の悪口言ってんな!」


多摩「丁度いいから言わせてもらったにゃ」

(姉妹艦で男の趣味似てくるのか)

多摩「あの性格じゃ北上以外に女ができるはず無いにゃ。安心してろにゃ」


北上「……」


多摩「憲兵がここから離れても二人は一緒にゃ」


北上「……やっぱ…ここから……居なくなるのかな…」


多摩「高確率でそうなるにゃ。あんな状態じゃまともに警備なんかできんにゃ」


多摩「憲兵の役割を思い出せにゃ。提督が変な事しないようにだとか、艦娘が問題行動しないか見張る為とか」


多摩「仕事の中に鎮守府の警備も入ってるにゃ。今この鎮守府に不審者が来たとして憲兵が対象できるかにゃ?」


北上「……」


多摩「うまくいけば大丈夫にゃ。でもそうならない事もあるって知っとけにゃ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

北上と憲兵、ふたりきりの病室

離れたら浮気するでしょ?!と憲兵に詰め寄りにいくメンヘラモード北上

ーー

憲兵「なんだ北上、仕事の邪魔だ」


北上「……」


憲兵「俺は鎮守府の門番も仕事のうちなんだ。そこに居られると邪魔なんだよ」


北上「許さない…」


憲兵「何がだ?」


北上「浮気したら許さないから……」


憲兵「…何の話だ?」


北上「ここから離れたら浮気するつもりでしょ。あたしは分かってるから」


憲兵「あのなぁ…」

北上「憲兵が浮気したらあたし死ぬから。あんたの目の前で死んでやる」


憲兵「昼間からメンヘラはやめてくれ…」


北上「あんたが浮気するからでしょ!!」


憲兵「してない…あと大声はやめてくれ、傷に響く」


北上「あたしは知ってんだからね!」


憲兵「何をだ…」


北上「憲兵は浮気する!!」


憲兵「だから……」


北上「言い訳するなって言ってんの!!」


憲兵「こうなった北上は面倒だ……誰か来てくれないのか…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

憲兵「こんな俺を受け入れてくれる女はお前しかいないのに…浮気なんかするわけないだろ」


北上「証拠も無い癖に!口でならなんとでも言えるのは知ってんだから!」


北上「あたしだけを愛してくれないなら憲兵なんか……道連れにしてやる!」


憲兵「はぁ……もういい…」


北上「浮気したの認めるんだ!!」


憲兵「本当にお前は手に負えない女だよ……」

憲兵「そこの引き出しを開けてみろ」


北上「ここに証拠が入ってんだ!!」ガチャン


憲兵「……何が入ってた」


北上「……」


憲兵「箱も断ったから裸で入っているだろう。俺は変に洒落た箱や入れ物は嫌いなんだよ」


憲兵「そこには何が入っていた」


北上「指輪……」


憲兵「サイズは」


北上「あたしの……薬指…」

憲兵「露出癖があってメンヘラ。お前は一生隣に居られると寒気がするような女だ」


憲兵「だが……お前しか居ないんだ」


北上「……」


憲兵「意味は分かるな?これから毎日それを付けてろ」


北上「今日から……」


憲兵「言っておくが過度な期待はするなよ。俺の性格は分かってお前は俺を選んだんだろう」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞や行動などを

え、えへへ…しょーがないなあこんな(憲兵の性格のヤバい所)な憲兵、私以外乗りこなせないだろうから一緒にいてあげるよ……ありがとね(笑ってるが頬に涙)

北上「へ……へへ…へへへ……」キラッ


憲兵「石の良し悪しは俺に分からない。値段の高いものを買ってきた」


北上「給料の三ヶ月分……へへ…」


憲兵「…そういうことだ」


北上「うわぁ…こんなに綺麗なんだ……うへへ…」


憲兵「俺からすればただの指輪だがな」


北上「……」ポロポロ


憲兵「な、なんだ?何故泣いている?」


北上「嬉しい…嬉しいよ………」

北上「あたしなんかが幸せになっていいのかな…龍驤さんにあんた事したのに…」


北上「憲兵…いいのかな……」


憲兵「それを決めるのは俺じゃない」


北上「……うん」


憲兵「だが俺はお前を選んだ。それでいいだろう」


北上「憲兵…」


憲兵「これでメンヘラがマシになればいいんだがな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

憲兵「ところで俺のケガと憲兵の仕事の話だが」
北上「今?それ言う?いやー何というかさすがだよね…」

ーー

龍驤「どうや千歳、調子よぉやっとるか?」


千歳「ええ…おかげさまで。龍驤さんも清霜も…私を元気付けてくれて嬉しいわ」


龍驤「そんな事言えるんやったら落ち込んでは無いみたいやね」


千歳「こんな私を必要だって言ってくれるんだもの。今まで以上に頑張らないといけないわ」


龍驤「ウチが助かってんのはほんまやで。鬱が治ったって言うてもカウンセリングは必要やしね」


千歳「私は重い症状の子は治せない。それは分かっていたのに…」


龍驤「もう自分を責めんでええ。これからもよろしくやで」


千歳「ありがとう……」

千歳「そういえば秋津洲はどうなったの?」


龍驤「今まさに病院に行っとる。付き添いで明石が行ったから工廠は大変やろな」


千歳「私のせいで……」


龍驤「だからもうええって。カウンセリング以外でも助かっとるんや。同じ艦娘の医者やっていうだけでも安心できんねん」


龍驤「……って、またウチが千歳を元気付けとるな。これじゃどっちが患者か分からんで!」


千歳「…ふふ、そうね。龍驤さんに負けてられないわね」


龍驤「これからもその調子で頼むで!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院


明石「秋津洲ちゃんはどうですか…?」


「よくありません。彼女はこのまま入院してもらいます」


明石「でも…日常生活も送れてましたし…仕事もできてましたよ…?」


「それは彼女が良い状態だったからです。悪い状態の時は酷かったはずです」


「悪い時を誰も見ていないから健康に見えるんです。彼女はとても危険な状態でした」


明石「そこまで……」


「彼女は過去の記憶を消してしまっています。それだけではなく自分の都合のいいように書き換えているんです」

「真実の記憶と彼女が作った記憶の差異があったはずです。それを埋める為にもう一つの人格ができてもおかしくありません」


明石「二重人格…」


「彼女は暴力を振るわれていた、これも悪い原因です。痛みを和らげるには忘れるしかありませんからね」


「彼女は殴られて差し歯になったと言っていますが、それ以外も何かあるかもしれませんね」


明石「そんな…」


「秋津洲さんの治療は最善を尽くします。どうか悲観なさらずに」


明石「秋津洲ちゃんを…お願いします……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

U秋津洲(バレた、全部知られた)


S秋津洲(遅かれ早かれこうなるのはわかってたかも)


U秋津洲(なんでそんなに余裕なの?自分の都合の良いように記憶を書き換え無かったら死んでたんだよ?)


S秋津洲(死んでたも何もあたしは一回死んでるかも。島風提督に殴られ過ぎて心臓が止まってるかも)


U秋津洲(あの男の話はしないで!!)


S秋津洲(秋津洲が助かったのは偶然かも。あの時倒れたあたしを邪魔だ!って島風提督に蹴られて無かったらあたしの心臓は止まったままかも)


U秋津洲(やめてやめてやめて!)

S秋津洲(あたしは一度死んだ。その時にあたしは二人に分かれたかも)


U秋津洲(そうしないと生きていけなかった…)


S秋津洲(今の鎮守府に来るまではそっちが表に出てたかも。でも皆のお陰であたしが表に出る事が多くなった)


U秋津洲(でもそれと引き換えにどんどん記憶を書き換えるしか無くなった。私達が幸せになるにはそれしか無い…」


S秋津洲(それも限界が来たかも)


U秋津洲(このままじゃ私は…)


S秋津洲(自我を保てなくなって狂って終わりかも)

U秋津洲(せっかく明石ちゃんと仲良くなれたのに…)


S秋津洲(それだけが心残りかも)


U秋津洲(どうすれば良いんだろう)


S秋津洲(そっちが表に出るかも?)


U秋津洲(それしか無いのかな…)


S秋津洲(でも生きる希望を持ち続けられるかも?)


U秋津洲(無理かも……)


S秋津洲(そう言うと思ったかも)


U秋津洲(自殺しようとしても誰か止めてくれるよね?)


S秋津洲(多分大丈夫かも。ここは病院だから誰か見てるはずかも)


U秋津洲(じゃあ…交代)


S秋津洲(あたしを頼んだかも)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

明石「秋津洲ちゃん…」


秋津洲「……」


明石「ご飯…食べないの…?」


秋津洲「……」


明石「一言も喋ってくれない…」


明石「秋津洲ちゃんが…こんな闇を抱えてたなんて……」


明石「でも私が側に居るよ……秋津洲ちゃんを見捨てたりしない…」


秋津洲「……」


ーー

人が少ない時は下2とかにしないといけませんね


コメントなどあればお願いします

ーー


龍驤「秋津洲は入院、電らも向こうの病院に通院が来まったね」


龍驤「向こうは専門の先生がおるだけあってやっぱり違うみたいやね」


龍驤「それを踏まえて……どう思っとる?」


千歳「……」


龍驤「おーい、生きとるか~」


千歳「ふ…ふふふふ……私ってほんと…」


龍驤「それ以上はあかん、死亡フラグが立ってしまうで」


千歳「自分のポンコツ具合を…思い知らされてるわ……」


龍驤「空気を読んで千歳の所に行く子がおっても良かったんやけど…まぁこれもこの鎮守府のええとこやね」

龍驤「空母勢は今の所仕事ないから治療に専念できるっていうのもあるで?決して千歳がヤブやからって話と違う」


千歳「素晴らしい慰めよ……」


龍驤「まあ免許無いのはほんまなんやし、自分の得意な事をやっといてよ」


千歳「そうよね…ここには優秀な薬剤師さんが居るから、自分の仕事に集中できるのよ」


龍驤「ほなそういうことやから、これからも頼むで~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー風呂


隼鷹「どーせやることも無いしさ、こういう時は風呂場でダベろうぜ!」


飛鷹「なんでわざわざ風呂場なのよ」


隼鷹「裸の付き合いってやつじゃん!」


加賀「たまにはいいんじゃないかしら」


雲龍「私もそう思うわ」


瑞鶴「…目が見えなくなって今日ほど良かったと思う日は無いわね」


葛城「なんで皆さんこんなに大きいんでしょう…」

龍驤「おーい、ウチらも仲間に入れてや~」ガラッ


千歳「私も空母といえば空母だけど…」


龍驤「ガンビアベイは仕事中やからしゃーない。でもこうやって空母が揃うのも久しぶりや」


雲龍「会議でもしましょうか。今必要なのは備蓄よね」


龍驤「そうやね、油断したらボーキサイトは直ぐに無くなるし…」


隼鷹「あたしはもっと軽いもんを想像してたのに…」


飛鷹「これも必要な話し合いよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

千歳「私…ちゃんと見るのは初めてかもしれないわね」


龍驤「何がや?」


千歳「龍驤さんの体よ。全身に印があるのは知ってたけど、見るのは初めてね」


葛城「私も全部は見たことありません…」


隼鷹「あたし達は何回かあるもんな」


飛鷹「体の印が増えていく所も知ってるものね」


雲龍「私は怪我をする前も知っているわ」

加賀「印を一つ入れるだけでも痛いのよね?」


龍驤「めちゃくちゃ痛いよ。一番初めに左脚のとこに入れた時は泣き叫んだで」


瑞鶴「それを何度も体に入れたのよね…」


龍驤「体はある程度慣れたよ。でも最後に入れたこの舌はな……凄かったわ」


龍驤「何日経っても痛みは引かんし、ずっとペンチか何かで舌を潰されたような痛みやったよ」


千歳「そこまでして…」


龍驤「ウチは戦うことしか知らんかったからね。艤装付けて海の上に戻ることしか考えてなかったんよ」

翔鶴「よく見ると細かい傷も多いのね…」


龍驤「これはすっ転んだりしたのもあるわ。左側が突然無くなってもうてバランスが取りづらくてしゃーなかったねん」


龍驤「その他にはまぁ……な。色々あったってことや」


雲龍「私は一番酷い時を知っているけど、こんなに明るい龍驤さんを見れるなんて思わなかったわ」


龍驤「ウチがこうなれたのは皆が居てくれたからや。ほんまにありがとうな」


葛城「私…もっと龍驤さんの事知りたいです!」


龍驤「え?」


加賀「まだ知らない話がありそうよね」


隼鷹「この際だから教えてやってよ龍驤さん!」


飛鷹「隼鷹ったら、真面目な会議をしたくないだけでしょ」


龍驤「…ええよ、ウチの事やったらいくらでも教えたる」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

飛鷹「せっかくだから質問してみようかしら。昔の事だけどいい?」


龍驤「まぁ…大丈夫やで」


飛鷹「最高で何股というか…同時に何人と関係があったの?」


龍驤「えーっと……4、5…」


葛城「片手じゃ足りないくらい居たんだ…」


龍驤「多分…7人かな」


加賀「凄いわね…」

隼鷹「一週間に一人ずつってか?」


龍驤「ううん、毎日のように会っとったのもおるし…」


葛城「毎日!?」


龍驤「酷い時は一日三回はやっとったよ」


千歳「避妊はしてたの?」


龍驤「まだしとったらマシやったんやろうな…」


瑞鶴「それは鎮守府を追い出されるわね…」

雲龍「そんな龍驤さんが良く提督といい関係になれたわね」


龍驤「ぶっちゃけな……司令官やなかったらウチはこうなって無かったよ」


葛城「それってどういう意味ですか?」


龍驤「体の相性とかそういう話や」


葛城「う……!」


瑞鶴「提督ってそんなに凄いの?」


龍驤「凄いよ。今までやった男の中で一番やと思うわ」


飛鷹「遊びまくってた龍驤さんが言うだけあって説得力が凄いわね」


隼鷹「でもさ、提督って漣とヤるまで童貞だったんだろ?」


龍驤「初めは技術なんか無かったよ。でも持ってるもんが違うかってん」

加賀「長いの?」


龍驤「太さと硬さや。あとはスタミナやね」


瑞鶴「回数が多いのは知ってたわ。でも太さ…」


龍驤「…凄いよ。何回やっても太いままなのがウチの中で……」


龍驤「下品な話やけど女ってそれに弱いやん、なぁ?」


葛城「……」


加賀「貴重な話が聞けたわね」


瑞鶴「龍驤さんとこんな話をする機会なんて無かったものね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「やっぱり一番ええのは首絞めやね。あれは他のプレイとは別格やわ」


加賀「そんなに凄いの?」


龍驤「頭の中が気持ちいいで埋め尽くされんねん。絞められてる時のウチの締め付けも凄いって司令官は言うてたで」


飛鷹「清霜に首を絞めてもらう……」ゴクッ


隼鷹「飛鷹が暴走する前にこの話はここまでにして、龍驤さんと雲龍の話が知りたいな~」


雲龍「私と龍驤さん?」


隼鷹「雲龍って龍驤さんのママなんだろ?」


龍驤「う…それは……」


雲龍「いいじゃない龍驤さん」

瑞鶴「いつもはどうしてるのよ?」


雲龍「口で説明しにくいから実演するわ」


龍驤「え、ちょ……」


雲龍「ほら、龍驤さん」


龍驤「……ん」


葛城「わ、わ……!」


隼鷹「ほぉぉ…こんな事してんだ…」

龍驤「んぐっ……」


飛鷹「龍驤さんが飲んでるのは噂の雲乳ね」


葛城「本当に出てるんだ…」


隼鷹「これってあたし達も飲めばキラキラになるんだよな?」


加賀「艦種によって必要な量が違うらしいわ。私達がキラキラになるには相当な量が必要だそうよ」


龍驤「んまぁ……」


瑞鶴「声で分かるわ。龍驤さんは相当リラックスしてるみたいね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「ママぁ……」


雲龍「うふふ…」ナデナデ


隼鷹「雲龍の乳はあんまり関係ないんじゃない?」


飛鷹「あの光景を見ればそう思うわね」


加賀「雲龍は聖母か何かなのかしら」


葛城「雲龍姉からオーラが見えそう…」

ーー

隼鷹「かぁー!風呂上がりはやっぱこれだよな!」


翔鶴「蓋が…開かない……」


飛鷹「お酒を飲むより牛乳の方が百倍いいわよね」


龍驤「ウチはええわ。雲龍の乳を飲んだからね」


雲龍「私はもらおうかしら」


加賀「瑞鶴、貴女の分よ」


瑞鶴「ありがとう加賀」


翔鶴「蓋が……」

千歳「楽しい時間だったわ、いいリフレッシュにもなったし」


隼鷹「リフレッシュの割にはシモの話が多かったなぁ」


飛鷹「体も綺麗になったし私は清霜の所に行ってくるわ」


加賀「負けてられないわね、私は瑞鶴の部屋に行くわ」


瑞鶴「変なことで張り合わないで!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

不知火「隼鷹さん、ここに居たんですか」


隼鷹「不知火……」


不知火「不知火の部屋に来てくれませんか?」


龍驤「なんや自分も飛鷹の事言われへんやん」


飛鷹「人の事散々ロリコンだって罵った癖に…」


隼鷹「いや、あのさ……」


不知火「不知火は体を綺麗にしてから向かいますので。先に部屋で待っていて下さい」ガラッ


隼鷹「……」

雲龍「どうしてそんな複雑な表情なの?」


隼鷹「あたしと不知火の関係ってさ…」


龍驤「気にしとるのは隼鷹だけ違うか?ウチらは全員知ってるし」


瑞鶴「似たようなので皐月と潮が居るらしいじゃない」


加賀「体だけの関係もあるのよ。龍驤さんだってそうだったじゃない」


龍驤「ウチの場合はやるだけやから愛情は無かったよ。でも皐月らも隼鷹もそれとは違うやろ?」


隼鷹「でもよぉ…」

葛城「気になるなら本人に言ってみたら?」


隼鷹「不知火はそんなつもり無いって…前に言ってたから…」


千歳「隼鷹は不知火の相手をするのは嫌じゃないんでしょ?」


隼鷹「……」


龍驤「今はそれでええんと違うか?いつかまた何かあるって」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

不知火「ふぅ…いい湯でした」ガラッ


翔鶴「凄く早いわね…」


不知火「烏の行水と言われてます」


隼鷹「あのさ不知火…」


不知火「もしかして今日はここでスるんですか?そういうのもいいですね」


隼鷹「違っ……」


不知火「隼鷹さん……」クイッ


隼鷹「んっ……んん…」


千歳「あら…」


加賀「大胆ね」

不知火「ちゃんと体は洗いましたよ。ですから早く……」


隼鷹「待てってぇ……」


不知火「もう待ちきれません……早く…」ぐりぐり


隼鷹「股をあたしの脚に擦り付けるなってぇ…」


龍驤「お二人さ~ん今やったら風呂場使ってもええで~」


不知火「それは良いですね隼鷹さんのお風呂で仲良くしたいです」


隼鷹「おい~~!!」


龍驤「楽しんだらええやん、な?」


飛鷹「私も早く清霜…キヨシニウムを……」


加賀「飛鷹がロリコンの目をしているわ」


瑞鶴「放っておけばいいわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

不知火「隼鷹さん、体をキレイキレイにしましょう」


隼鷹「さっき洗ったって…」


不知火「自分で洗えない所もありますよ、ほらこことか」ゴシゴシ


隼鷹「んんん…」


不知火「不知火にお任せ下さいね」


隼鷹「……」

不知火「ふ…んん……」


隼鷹「んぁっ……」


不知火「ん、ん…んん……ん…」


隼鷹「そんな…抱き着いてくるなって……」


不知火「はぁ……隼鷹さん…」


隼鷹「なんだよぉ…」


不知火「お風呂だと…凄いです……音…響いて……」


不知火「我慢……できません…」


隼鷹「わかったよ、もう……」

ーー


不知火「隼鷹さんありがとうございました。今日も気持ち良かったです」


隼鷹「……」


不知火「不知火もちゃんと感じる事ができると分かって嬉しいです。隼鷹さんにはお世話になりっぱなしですね」


不知火「そうですね、隼鷹さんが手伝って欲しいことはありませんか?」


隼鷹「……」


不知火「不知火でよければお手伝いします。何でも言って下さい」


隼鷹「安価」


下1~3高コンマ 隼鷹の台詞や行動などを

隼鷹「不知火…あたしと恋人になって欲しい」


不知火「恋……?」


隼鷹「身体だけじゃなくて心でも繋がってたいんだよぉ」


不知火「…どうしてですか?」


隼鷹「お前は知ってんだろぉ?あたしがアル中で…どれだけ迷惑かけたか…」


隼鷹「あそこから立ち直れたのはここを信用できたからで……皆を信じられたからなんだよぉ…」


隼鷹「あたしは弱い……弱いから繋がりが欲しいんだ……」

隼鷹「恋人が無理ならそれ以下でもいい…セフレでもいいんだよぉ…」


隼鷹「とにかく…形としてはっきりさせたいんだ……」


隼鷹「不知火はあたしの事…好きか……?て


不知火「不知火は…」


隼鷹「あのな…聞いた話なんだけど……セフレと恋人じゃ…気持ち良さが違うんだってよ…」


不知火「え?」


隼鷹「心が繋がると…いつもより気持ち良いって……」


隼鷹「それ目的でもいいから…ダメか……?」


不知火「安価」


下1~3高コンマ 不知火の台詞や行動などを

不知火「不知火は……傀儡はやはり艦娘とは違うのでしょうか」


隼鷹「何がだよぉ……」


不知火「隼鷹さんに好きだと言われて嬉しいのに……どんな顔をしていいのかわかりません」


不知火「不知火は恋というものが分かりません。隼鷹さんに答える事ができません」


不知火「…やはり傀儡は艦娘とは違いますね。戦闘が目的の傀儡に恋なんて分からないんです」


不知火「……自分の存在がよく分かりました。それでは失礼します」


隼鷹「おい待てって、おい……!」


不知火「……」

ーー

由良「どうしたの。元気が無い」


不知火「…自分が傀儡だと再確認したまでです」


由良「そう」


不知火「今日の特訓はいつもより時間を伸ばしてみます」


由良「傀儡の力を使い過ぎるとそちらに傾く。コントロールできるの」


不知火「無理をしなければいつまでも活動時間は延ばせません」


由良「そう」

由良「危険だと思えば止める」


不知火「お願いします」


不知火(不知火が恋だとなんだと言う権利はありません。不知火はかつて仲間を傷付けてしまったんです)


不知火(傀儡は傀儡らしく。戦闘をしていれば良いんです)


不知火「……戦闘開始。目標→由良。攻撃開始」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

由良「止め。これ以上意味は無い」


不知火「…どうしてですか」


由良「自分の心を理解しようとしないのに。力をコントロールできるはずがない」


不知火「何を言ってるんですか」


由良「…」


不知火「待って下さい、不知火の特訓はまだ…」


由良「そこ」


不知火「あ……」


隼鷹「不知火ぃ……」

隼鷹「そんな寂しいこと言うなよぉ…あたし達は傀儡だとか関係ないだろ……」


隼鷹「あたしは不知火の事…好きなんだ……」


不知火「ですが…不知火はそれに答えられません……」


由良「不知火」


由良「貴女は欠陥品じゃない」


由良「恋は難しい。私でも正解が分からない」


由良「私も…あの人に対する感情が愛だと気付くのに時間がかかった」


不知火「由良さんが…」


由良「意識して一緒に居てみればいい。そうすれば答えは見えてくる」


不知火「…分かりました。由良さんを信じてそうしてみます」


ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー


まるゆ「どうもお久しぶりです~今回は大変でしたね」


五月雨「何の用だよ」


まるゆ「いや~前回お会いした時は取り調べ室でしたねぇ。あの時はどうもでした」


島風提督「……」


まるゆ「貴方達の鎮守府が襲撃されて全滅かと思ってましたが、逃げることができて良かったですね」


五月雨「要件を言えってんだよ」


まるゆ「今は皆さん療養中なんですよね。五月雨さんはお子さんが居ますし、妥当な判断だと思います」


島風提督「……」


五月雨「聞いてんのかクズ!!」


まるゆ「…では本題に入らせてもらいます」

まるゆ「貴方達が居た鎮守府は不審火により焼け落ち、資料や何からは全て燃えてしまいました」


まるゆ「実は島風提督にはまだ容疑があったんです。艦娘に対する暴行や罵倒。ハラスメントのようなものですね」


五月雨「証拠が無ぇなら捕まえられねぇだろ」


まるゆ「おっしゃる通りです。被害に遭われていたうちの一人、秋津洲さんの件の立件は困難になりました」


まるゆ「彼女の前歯は差し歯になっていますが、それが島風提督さんがやったという話があったんです」


五月雨「証拠が無ぇってんだろ。それ以上言うなら侮辱罪だぞ」


まるゆ「分かっています。これはあくまで…例え話のようなものです」


島風提督「……」

まるゆ「ところがですね、ある民間の方からこんな映像を提供してもらったんです」


五月雨「なんだよ」


まるゆ「ぜひご覧になって下さい」


「…………」
「……」


五月雨「……」


まるゆ「映像に映っているのは島風提督と秋津洲さんですね?そして秋津洲さんが土下座している様子が見えるかと思います」


まるゆ「何を言ってるかは分かりませんが、問題はその次です。島風提督は秋津洲さんを蹴り上げましたね?」


島風提督「……」


まるゆ「蹴った場所は胸の辺り、心臓付近ですね。蹴られた秋津洲さんは動きが止まって、再び島風提督さんが蹴り上げた所動き始めました」


まるゆ「そして次に見てもらいたいのが秋津洲さんのカルテです。秋津洲さんは不整脈があるようなんです」


まるゆ「不整脈の原因は色々あるらしいんですが…過去に心臓が止まったりするとこうなる事があるそうですよ」


島風提督「……」

五月雨「…この映像は合成だ。民間から出てきたってのが怪しい」


まるゆ「民間と言っても艦娘さんから頂いたものです。ほら、幼女塾さんが民間の鎮守府を運営してますよね?」


五月雨「文月……!!」


まるゆ「ただ殴ったりすれば暴行罪ですが、心臓を蹴り上げるというのは暴行ではなく殺人未遂です」


まるゆ「島風提督、貴方を殺人未遂の容疑で逮捕します」


島風提督「……」


五月雨「てめぇ……!!」


まるゆ「抵抗しないで下さい。更に罪が重くなりますよ」


五月雨「あいつら…あの鎮守府とは絶縁したのに……!!」


まるゆ「さぁ、手を出して下さい」


島風提督「……あぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

五月雨「映像だけで判断するってのかよ!随分適当なんだな!」


まるゆ「実はですね、あの動画には音声もあるんですよ」


五月雨「な…!!」


まるゆ「他にもまだ証拠はあるんですが…まだ続けますか?」


五月雨「……っ!」


島風提督「…もういいんだ五月雨」


五月雨「何言ってんだよ…お前……」


島風提督「さみだれを…頼んだぞ」


まるゆ「○時○分、逮捕です」ガチャッ


五月雨「あ、あ、あ…あぁぁ……」


島風提督「……」

五月雨「やめろ…やめ…て……あの子には…父親が…島風提督が……」


まるゆ「お気持ちは分かります。ですがあれはやり過ぎです。証拠もある以上捕まえない訳にはいかないんですよ」


島風提督「……」


まるゆ「面会が可能になればまたお知らせします。今回は認められるか分かりませんが…」


五月雨「連れて行かないで……あなたが居ないと…私………さみだれ……」


島風提督「……すまない」


まるゆ「…行きましょう」


五月雨「待って…待って……待って…………」


五月雨「あ……あぁぁぁ………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


五月雨「ぐず……なんでぇ…」


摩耶「仕方ねぇよ。提督は捕まっても仕方ねぇことをしてたんだ」


大鳳「あのまるゆとかいう刑事…次会ったら……」


長波「あいつは警部補だろ。下手に手出したらこっちがヤバい」


大淀「心臓が止まるくらい強く蹴るって…捕まって当然じゃ……」


天津風「下手に喋ると貴女から消されるわよ」


大淀「ひっ!!」

浜風「文月の狙いはこれだったんですね。鎮守府を燃やしたって謝りに来たのは伏線だったんです」


大淀「あ…文月さんは捕まらないんですか?」


摩耶「あいつの事だ、証拠なんて残さねぇよ」


長波「まるゆ警部補も不審火だって言ってたしな。事件性無しってことだろ」


天津風「私達って評判悪かったものね。街の人は基本無視してたし」


大淀「地元の警察も協力してくれなかった…」


五月雨「ううぅぅぅ……」


摩耶「…元気出せよ五月雨」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「おい聞いたか、またまるゆが星あげたって」


「昇進するって噂だぜ」


「艦娘の癖に…なんて言ってたのによ。俺達より星あげてんだもんな」


「まるゆが担当してんのは艦娘に関する事件ばっかりなのも関係してんだろうな」


「クソ……」


「俺達がこうやって駄弁ってる間にもまるゆは働いてんだろうな」


「…俺達も張り込み行くか」


「そうだな」

ーー取り調べ室


まるゆ「おはようございます、よく眠れましたか?」


島風提督「…よくは眠れなかったな」


まるゆ「寝不足の中申し訳ありませんが、今日も取り調べを始めさせて下さい」


まるゆ「秋津洲さんに暴力を振るっていたのは何故ですか?」


島風提督「…弱かったからだ。出撃しても戦果はあげない。デコイにするにしても脆過ぎる」


まるゆ「だから気に食わなかった?」


島風提督「俺達は常に命の危機があった。あの鎮守府は最前線で、油断すればあっという間にお陀仏だ」


島風提督「そんな中であんな戦力にもならない艦娘が来て……腹が立っていたんだ」


まるゆ「それは貴方の勝手ですよね」


島風提督「……」

まるゆ「秋津洲さんの索敵能力はトップクラスです。戦力が無くとも使い道はありましたよ。使いこなせなかった貴方が悪いんです」


島風提督「……その通りだ」


まるゆ「貴方が秋津洲さんの心臓を蹴り上げた時、死ねという言葉を使ってましたね?」


島風提督「……」


まるゆ「これは殺意があったという事ですね?」


島風提督「…殺すつもりはなかった」


まるゆ「殺す気は無かったけど死ねという言葉を使って心臓を蹴り上げたというという事ですね?」


島風提督「……」


まるゆ「取り調べはまだまだ終わりませんよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

「××番、面会だ」



島風提督「……五月雨が来てくれたか」


「来い」


島風提督「あぁ……すぐに行く」


島風提督「さみだれは元気にしているだろうか…俺の事は何と言っているんだ……」

島風提督「し……島風……!?」


島風「提督……」


島風提督「…俺は夢を見ているのか。島風は死んだはずなんだ」


島風「違うの、整備士さんが私の記憶をサルベージして傀儡の体にインストールしたの!」


島風提督「は……?何が…だ……?」


島風「提督が抵抗せずに捕まったのを知って、ちゃんと反省してるって認めたから私が帰ってきたの!」


島風提督「言ってる事はよく理解できないが…お前は間違いなく島風なんだな?」


島風「そうだよ!私は提督の島風だから!」

島風「私…待ってるから。さみだれの事も任せておいて!」


島風提督「…頼む。五月雨一人では無理だ」


島風「さみだれは大好きな提督の子どもだもん。大切に育てるよ!」


島風提督「俺はいつ戻れるか分からない。最悪さみだれには俺は死んだと伝えてくれ」


島風「死んだなんて言わないよ……言うなら遠くに行ったって言うもん」


島風提督「…さみだれを犯罪者の子どもにしたくない。島風と五月雨に託したぞ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「防衛線を下げる?」


「私達はどうなるんだ!」


役員「申し訳ありませんが全員避難となります」


「なんだよそれ…」


「うちの子は受験生なんですよ!どうしてくれるんですか!」


役員「責任は全て我々が取ります。どうかご安心下さい」


「納得できるか!俺達はここから離れないぞ!」

役員「……」


「…………!!」
「……!」
「………………!!」


役員(ここの地域の住民はどれくらいだ)


役員(三千人も居ません)


役員(随分と小さい町だな)


役員(ここは最前線です、好んで住もうとは思いませんよ)


役員(こいつらは全員補助金狙いということだな)


役員(深海棲艦の攻撃により家や土地に被害が出れば大本営が負担。更に国から補助金も出ます)


役員(カネカネカネ…か。こいつらの方が厄介だ)

役員(八島の準備はどうだ)


役員(本日中に完了するとの事です)


役員(そうか、なら予定通りここを攻撃する)


役員(たった三千人の小さい町です。消えたとしても直ぐに分かりません)


役員(焼け落ちた鎮守府を上手く使う。後は大本営に任せておけ)


「……おい聞いてるのか!」


役員「勿論です。また明日保証などを詳しく説明しますので、今日はこれまでにさせて下さい」


「チッ…明日だからな!」


役員(目の前にカネをぶら下げればほいほいと言うことを聞く。本当に単純な連中だよ)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

『鎮守府の闇、行き過ぎたハラスメント』


五月雨「あ"ぁぁっー!!」


島風「落ち着いて五月雨、ね?」


五月雨「どいつもこいつも……!!クソが…!」


摩耶「テレビ消せ消せ。そんなニュースなんて見なくていいんだよ」


長波「マスコミの連中め…」


大鳳「あんな映像誰が撮ってたのよ!」


大淀「監視カメラの映像じゃ…」


天津風「それは分かってるのよ」

五月雨「ぎ……いぎぎ…!!」


島風「正気を保って。さみだれにそんな顔見せられないでしょ」


浜風「これも文月だと思います。この番組のスポンサーは幼女塾だったはずです」


大鳳「…あのクソチビを先にやる」


長波「バーカあいつは今民間人だ」


大淀「なんで気に入らないと殺すって話になるんですかぁ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー翌日


島風「……」


摩耶「またニュース見てやがるのか。もう見るの止めろって」


島風「ねぇ、ここって……」


『突如一夜にして町が荒廃した町のようになってしまいました!これも深海棲艦の仕業だというのでしょうか!?』


摩耶「おいおいおい……!」


島風「私達が居た鎮守府と町が……こんな事に…」


摩耶「これが深海棲艦の仕業だっていうのか…?陸にまであがって来たっていうのかよ……」

天津風「違うわね。これは深海棲艦の仕業じゃない」


摩耶「何か知ってんのか?」


天津風「幹部さんの所で居た時に噂で聞いたことがあるの。大本営には局地破壊兵器があるって」


島風「それを人間相手に使ったの!?」


天津風「最前線にあえて住む人間なんて普通じゃない。皆んなお金が目当てだったのよ」


摩耶「だからって…町を消すか……?」


天津風「あの大本営ならやるわよ。貴女達も知ってるでしょう?」


島風「だからって…そんな……」

天津風「ここから逃げる準備をした方がいいかもしれないわね」


摩耶「なんでだよ?」


天津風「ここは大本営が用意してくれた施設。でもおかしいと思わない?負けた艦娘の面倒を見るなんて普通じゃないわ」


島風「そうだよ…動ける子はどこかの鎮守府に異動するのが普通……」


天津風「なんでそんな事をしたと思う?」


摩耶「あたし達をまとめてやる為か!?」


天津風「局地破壊兵器なんか使わなくても新型艦娘…信濃一人で十分でしょうね」


島風「なんで兵器を使わないの?」


天津風「ここにはさみだれがいるでしょ」


摩耶「…マジかよ」


天津風「信濃が来る前に逃げるわよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「いい、もう一度言うわよ。貴女達全員私の所に来なさい」


五月雨「信用できるわけないだろクズ」


信濃「…貴女の子どもも保護する。約束するわ」


五月雨「民間人を皆殺しにしたお前らをどう信用しろってんだよ」


信濃「だから…私は大本営所属だけど言いなりじゃないの」


五月雨「だからそれが信じられねぇんだよ」

島風「天津風はどう思う?」


天津風「油断させる為だとも思えるし、さみだれを保護したいだけの可能性もある」


摩耶「つまり味方の可能性は低いんだな」ら


大鳳「今ならやれますよ」


長波「やっちまうか」


大淀「勝てませんって……」


浜風「私は反対です。信濃さんは味方と思っていいですね」


摩耶「根拠はあんのかよ?」


浜風「根拠はありません。ただの勘です」


摩耶「それじゃ信用ならねぇな」

浜風「私は信濃さんを信用しますよ。荷物をまとめてきます」


摩耶「…どうする」


大鳳「一撃で決めるわ」


長波「今なら五月雨が注意を引きつけてくれてるしな」


大淀「ダメですって……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

菊月「遅いぞ、何をしている」バシュッ


五月雨「どこから現れやがった……ってお前は…」


菊月「お前と会うのはあの時以来か」


五月雨「…どういう事だ」


信濃「私は菊月…いいえ、女幹部の特務艦なのよ」


五月雨「んだよそれ……先にそれを言えって…」


信濃「貴女が話を聞こうとしなかったんじゃない」


菊月「信濃の言う事は本当だ。本来ならお前達は処分対象だが私が個人的に匿うことにした」

摩耶「危ねぇ……あと数秒遅かったら…」


浜風「ね、私の勘は当たるんです」ドヤッ


長波「腹立つ顔…」


大鳳「中絶ビッチが…」


天津風「はいはい、話聞いてたでしょ。全員荷物まとめるわよ」

さみだれ「お母さん、これから何処行くの?」


五月雨「…少し遠くだ」


さみだれ「ふぅ~ん…」


五月雨「とっとと荷物用意しろよ」


さみだれ「ねぇ、向こうにはお父さんはいる?」


五月雨「…あいつは今仕事中だ。暫く帰ってこねぇ」


さみだれ「残念…早く会いたいなぁ」


五月雨「…本当の事なんか言えるわけねぇだろ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


菊月「私の狙いは戦力を集めて何れは八島と大本営を牛耳る事だ。特に八島は私の手中に収めたい」


菊月「お前達の所に来た理由は島風提督だ。アイツのの戦略眼は評価できる。出来れば引き込みたかったが…」


大鳳「汚い小娘が提督の事を軽々しく言わないで」


菊月「なんだと?」


長波「ブチ殺すぞ」


大淀「やめて下さいよぉ…相手は幹部さんですよ……」

天津風「あの人は秋津洲への殺人未遂で有罪。世論も厳しいわね」


浜風「方法が無いことはないと思いますよ」


信濃「どうするんですか?」


浜風「秋津洲を脅して被害届を取り下げさせるんです」


摩耶「お前……」


浜風「被害届が取り下げられれば大抵の場合は不起訴になります。今回のケースでもそうなるかは分かりませんが、可能性はありますよ」


菊月「…なるほどな」

信濃「正気?被害を受けた艦娘は入院してるのよ」


菊月「私は目的の為なら手段を選ばないと言っただろう」


五月雨「…俺も賛成だ。そもそも秋津洲が今更話を蒸し返すのが悪い。島風提督は悪くねぇんだよ」


大淀「殴ったり蹴ったりしたのは本当…」


五月雨「黙れクソメガネ!!」


大淀「ひぃっ!」


信濃「本当に秋津洲を脅しに行くの?」


菊月「……」


天津風「その顔、何か考えてるわね」

菊月「脅してもダメなら殺す」


信濃「貴女ねぇ…!」


菊月「もしくは右手を切り落とす。あいつの拇印があれば書類はどうとでもできる」


大鳳「コイツも大概狂ってるわ」


長波「こっちは島風提督が助かるなら協力するまでだ」


浜風「…決まりましたか」


菊月「…あぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院


秋津洲「……はい、サインしました」


菊月「書類は確認した」


明石「いいの…秋津洲ちゃん…?」


秋津洲「私は復讐がしたいんじゃない…もう関わりたくないの……」


秋津洲「今度は殺されるかもしれないから…」


菊月「懸命な判断だな。これで島風提督はすぐに出てこられるはずだ」

明石「どうしてあの人を…朝潮ちゃん達にあんな事したのに……」


菊月「私は使える奴を使うだけだ」


秋津洲「一つ…聞いていいですか」


菊月「なんだ」


秋津洲「私が…悪かったんですか……?弱いってだけで…心臓が止まるくらい蹴られて……」


秋津洲「私はどうすれば良かったんですか……?」


菊月「安価」


下1~3高コンマ 菊月の台詞や行動などを

菊月「お前には不幸な話だが全ての状況が最悪だったんだ。誰にもどうすることもできなかった…運が悪かったんだ」


秋津洲「……」


菊月「だが一生お前に島風提督は関わらせない。それは約束しよう」


明石「それくらい当然です…」


菊月「…私は帰る。用は済んだからな」ガチャ


明石「自分勝手で……あんな人だったなんて…」


秋津洲「運が悪かった……それだけの理由で…」


秋津洲「そんなのもう……生まれ変わるしか無い……」ボソッ


明石「秋津洲…ちゃん……?」


秋津洲「ううん…何でもないよ……」


ーー

U秋津洲の時はかもかも言いません


コメントなどあればお願いします

ーー


菊月「これが秋津洲の同意書だ。被害届を取り下げる」


まるゆ「これは…」


菊月「秋津洲の拇印もあるだろう。これは間違いなくあいつが書いた」


まるゆ「……」


菊月「これで島風提督は不起訴になるだろう。被害者が被害届を取り下げたんだからな」


まるゆ「…まだ確定ではありません。これから色々やることがありますし……」


菊月「過去に被害届が取り下げられた殺人未遂で起訴された事例があるのか?」


まるゆ「……」


菊月「早くあいつを釈放しろ」


まるゆ「…すぐには無理です」


菊月「お前達のクビが飛ぶ前に急ぐことだな」

まるゆ「なんで…どうして……そもそも秋津洲さんはこんな書類を書ける状態じゃないはず…」


まるゆ「まさか無理矢理書かせた……?」


まるゆ「そうだとしてもこの同意書がある限り…被害届は取り下げになる…そして島風提督はいずれ釈放…」


まるゆ「大本営は捜査に協力してくれた…ということはこれは女幹部さんの個人的な判断…」


まるゆ「私には理解できません…島風提督はそこまでの価値があるのでしょうか……」


まるゆ「……やれることはやりましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

「この事件からは身を引きなさい」


まるゆ「どうしてですか!」


「貴女も分かる筈です。我々でも敵に回してはいけない存在があるでしょう?」


まるゆ「しかし…」


「どっちみち被害者が取り下げられたんです。不起訴になるのは間違いありません」


「同意書を本人が書いたかどうかは関係ありません。拇印がある以上どうしようも無いんですよ」


まるゆ「うぅ……」


「貴女が全力を尽くせば彼を起訴まで持っていけるでしょう。しかしその代わりに貴女の命は無い」


「まるゆ警部補は亡くすには惜しすぎます。貴女の活躍でこれから何人も救えるんです」


「目の前の一人より他大勢。分かってくれますね?」


まるゆ「……はい」ギリッ


「…これは貸しと思って下さい。いつか必ず返しますよ」


まるゆ「…覚えておきます」

ーー

菊月「話は聞いたな、お前は不起訴になる。出てきたら身柄はこちらで預かる」


島風提督「俺が不起訴…」


菊月「この資料を差し入れで渡す。大本営を掌握する為に必要なものだ」


島風提督「…秋津洲はどうしている」


菊月「お前には関係ない。お前は自分の仕事をしろ」


菊月「言っておくが真面目にやらないとどうなるか分かっているな?」


島風提督「さみだれ達がそっちに居るんだろう」


菊月「生かすも殺すも私の自由だ。よく覚えておけよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

信濃「安心して、貴方の子どもには何もしてないわ」


島風提督「…そうか」


信濃「まだ不起訴は確定してないからそこから出てこれないけど、時間の問題ね」


島風提督「……」


信濃「貴方はそこから出てきたら女幹部の部下になるわけだけど、覚悟しておいた方がいいわよ」


信濃「彼女は目的の為ならなんでもする。女幹部の特務艦になって少しだけど…随分と色々見たわ」


島風提督「…一つ教えてくれないか?」


信濃「私が言えることは少ないわよ?」

島風提督「秋津洲はどうしている。女幹部が同意書を書かせたんだろう」


信濃「…私からは言えないわ」


島風提督「まさか……」


信濃「それより貴方、資料には目を通したの」


島風提督「それより……だと…」


信濃「貴方は人質を取られているのよ。やれと言われた事はやるしかない」


信濃「志しは高いけど…とんでも無い人に仕えたみたいね……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

明石「もう大丈夫だからね秋津洲ちゃん…」


秋津洲「私なんかの為に…ずっと側に居なくてもいいんだよ?」


明石「大切な親友だから放っておけないよ…」


秋津洲「親友……そう言ってくれるの…」


明石「当たり前だよ…秋津洲ちゃんの事は大切…」


秋津洲「ありがとう…」


明石「うん…だからずっと一緒に居るよ…」

明石「辛くない…?私で良ければなんでも手伝うよ…」


秋津洲「大丈夫だから…うん…」


明石「……」


秋津洲「側に居てくれるのは嬉しいけど…帰らなくても大丈夫…?工廠には…北上さんと陽炎さんしか居ないんでしょ…?」


明石「大丈夫だよ…今は空母が出撃できないし…」


秋津洲「少し…心配かな……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

明石「……」ブブブブ…


秋津洲「電話…鳴ってない…?」


明石「気のせいだよ…」


秋津洲「電源…切り忘れてたんだね…」


明石「…秋津洲ちゃんの側から離れないもん」


秋津洲「ダメだよ…多分鎮守府からだから…出ないと…」


明石「出たら帰らないといけないから…」


秋津洲「やっぱり…」


明石「私は秋津洲ちゃんを助けたいの…!」


秋津洲「でも…提督や龍驤さんには迷惑かけられないよ…?」


明石「う……」


秋津洲「行ってらっしゃい…」


明石「すぐ…戻ってくるから……」

ーー

明石(良かった、電話でまだここに居てもいいって言ってくれた)


明石(秋津洲ちゃんの状態は凄く悪い。誰かが側に居てあげないと何かしちゃうかもしれない)


明石(秋津洲ちゃんがもう一つの人格…暗い秋津洲ちゃんになってるのは気付いてた)


明石(最初はおかしいと思ったけど、次の日になったら元に戻っていつも通りかもかも言ってたから大ごとじゃないと思ってた)


明石(でも違った、秋津洲ちゃんは自分の記憶を書き換えるくらい苦しんでたんだ)


明石(私はずっと側に居たのに…気付こうと思えば気付けたんだ)


明石(秋津洲ちゃんをああしてしまったのは私の責任でもある)

明石(嫌がっても無理矢理病院に引きずっていけば良かったんだ。そうしたらもっと違うことになってた)


明石(そうしなかったのは私。いざとなると何も出来なかった)


明石(変わるんだ。秋津洲ちゃんを助ける)


明石(いつまでも宙ぶらりんにしてちゃいけない。ちゃんと向き合うんだ)


明石(待っててね…秋津洲ちゃん……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

明石はしばらく病院に居ていいことになっています


再安価 下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

明石(秋津洲ちゃんは私にとって唯一無二の大切な存在なんだ。こんな私を受け入れてくれた大切な親友)


明石(秋津洲ちゃんは幸せにならないといけない。生まれてからずっと不幸なんてそんなの…)


明石(島風提督の所に着任したのは間違いなんだ。そんなのって無いよ)


明石(提督の所に居ればきっと幸せになれる。そうだよね秋津洲ちゃん)


明石「…電話も終わったし…秋津洲ちゃんの病室に帰ろう」

明石「秋津洲ちゃんお待たせ…」


ギシッ


明石「あ……れ…?なに…これ……」


明石「てるてる坊主……?こんな大きいの…あったっけ……?」


明石「あ…れ……?あれ…れ………」


明石「凄く大きい…なぁ……まるで…人くらい……大きい」


ギシ…ギシッ…


明石「あ……違うや……てるてる坊主じゃ…ない……」

明石「秋津洲……ちゃん………?」


秋津洲「」


明石「どうして……秋津洲ちゃんが…宙ぶらりんになってるの…?」


明石「なんで……どうして…?」


明石「私が…側に居るって言ったのに……こんなの…無いよ…」


明石「ほんの数分……電話しただけなのに…」


明石「……そうだ…数分…まだ……大丈夫…!」


明石「秋津洲ちゃん!今下ろしてあげるから!!」


秋津洲「」ギシッ

ーー

信濃「貴方の不起訴が決まったわね。数日後には釈放よ」


島風提督「……」


信濃「新しい資料には目を通した?女幹部はまた別の作戦を考えてるわ」


島風提督「……」


信濃「聞いてるの?」


島風提督「秋津洲はどうなったんだ…」


信濃「私からは言えないわ。何度聞かれても同じ」


島風提督「……」

信濃「…これは私の独り言。秋津洲は病室で首を吊ったわ」


島風提督「ぐ……!!」


信濃「仲間が首吊りにすぐに気付いたみたいで死んではいないわ。ただ…意識も戻ってない。回復も見込めないそうよ」


信濃「もしかしたら貴方が釈放されるのと入れ替わりで…」


島風提督「ぐ…うぅぅ……!」


信濃「貴方は後悔することすら許されない。女幹部はそう言っていたわ」


信濃「これからは自分の出来る事を全力でして。それしか残っていないわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「秋津洲の様子はどうや?」


漣「思わしくありません。今日にでも…という状況が続いています」


龍驤「そうか……」


漣「明石さんが付きっ切りで見てくれていますが…流石に一度帰ってきてもらわないと……」


龍驤「無理やと思うで。自分が少し目離した瞬間に…やろ」


漣「……辛いですね」


龍驤「明石の辛さは計り知れん。ウチらでは理解できへんよ」


漣「秋津洲さん……頑張って下さいね…」

ーー

明石「ひぐ……ううぅ……どうしてぇ…」


明石「なんでこんな事になっちゃったの……」


秋津洲「……」


明石「秋津洲ちゃん……そんなに辛かったなら言ってよ……」


明石「う……うぅぅ………」


明石「秋津洲…ちゃん……」


明石「う……ぁ……」


明石「ぅ……」


秋津洲「……」

ーーーー


明石(あれ……ここは…どこ…?)


明石(私は病院に居たはずなのに……)


明石(ここには何も無い……何も…)


明石(こんな空間は作れるはずがない…何も無い空間なんか作れない……)


明石(…あそこに誰かいる?あの後姿は……)


明石(秋津洲ちゃん……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

秋津洲(来ないで!!誰も近づかないで欲しいかも!)


明石(秋津洲ちゃん…)


秋津洲(私は生きる価値なんか無いかも!)


明石(あれは昔の秋津洲ちゃんだ……誰の言うことも信じられずに前を見ることもできなかった)


秋津洲(もう…嫌!早く死んで楽になりたいかも!!)


明石(ダメ!明石ちゃん!!)ダキッ


秋津洲(誰かも!離せ、離せぇ!)


明石(落ち着いて秋津洲ちゃん…!)

明石(秋津洲ちゃんは私にとって大切な存在なの!唯一無二の親友なんだよ!)


秋津洲(お前なんか知らないかも!離せっ!)


明石(絶対に離さない!秋津洲ちゃんは私が連れ戻すんだ!)


秋津洲(この……!)


明石(大好きな秋津洲ちゃんを死なせない!死なせるもんか!)


明石(秋津洲ちゃんが居なかったら私も……生きていけないよ…)


明石(お願い……戻ってきて……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ええ地震?ちょっと中断します

うわ、全然気付きませんでした。イカ食べながらスレ更新してて恥ずかしいです。

思ったより大変そうでえらいことになってますね


今日はとりあえずこれくらいにしておきます。また落ち着いたら続きか、もしくは少し戻すとか色々考えます


どうか皆さんご無事で…

こんにちは。続きはどこから始めようかと思っていたんですが、秋津洲が首を吊ったと書いていた時間に地震があって少し怖いので、その直前くらいから開始しようかと思っています。

窓から飛び降りようとしていたという安価を使おうかと思いましたが、その手の病院では窓から落下できないような細工がありますのでどうかなぁと思っています。


何か良い案がありましたら、良ければ書き込んでおいて下さい

考えてもしっくり来なかったので安価を出します


>>732からで、安価内容は

下1~3高コンマ 部屋での秋津洲の様子などやその他起こったことを

でお願いします

ガチャ…ガチャガチャ…


明石「なんだろう…秋津洲ちゃんの部屋の中から変な音がする……」


明石「何か音のするもの置いてあったっけ…?」


明石「秋津洲ちゃん…何してるの…?」ガチャッ


秋津洲「開かない……窓が…」


明石「え…?何してるの……?」


秋津洲「あ……」


明石「ねぇ…私凄く嫌なこと考えたんだけど…」


秋津洲「……」


明石「何しようとしてたの…!!」


秋津洲「……」

明石「ここから飛び降りても解決しない!なんでそれが分からないの!」


秋津洲「……」


明石「秋津洲ちゃんが死んでも周りの人が悲しむだけ!私だってそう!」


明石「なんで分かってくれないの…!!」


秋津洲「もう……無理…」


明石「無理じゃない!私達をもっと頼って!」

明石「私だって何度も死のうと思った!でも提督や龍驤さんがそうさせてくれなかった!」


明石「私だけ生き残るのは辛かった。毎日毎日生きてるだけで苦痛だった…!」


明石「でもこんな私に生きろって言ってくれた!仲間だとも言ってくれたの!」


明石「もうこんな事は二度としないで!秋津洲ちゃんが死んだら私も死ぬ!」


明石「本気だからね!秋津洲ちゃん!」


秋津洲「安価」


下1~3高コンマ 秋津洲の台詞や行動などを

秋津洲「わかった…明日からは前を向くかも」


明石「いつもの秋津洲ちゃんに戻った……?」


秋津洲「明石が怒るから引っ込んだかも」


明石「ごめん…」


秋津洲「謝らなくていいかも。怖いから引っ込んだ訳じゃないかも」


明石「じゃあなんで…?」


秋津洲「あっちはあたしが話すならあたしだって言って代わってくれたかも」

秋津洲「明石、あたしは耐えられないかも」


明石「前を向くって言ったのに…!」


秋津洲「そういう意味じゃなくて…あっちのあたしが耐えられないと思うって話かも」


明石「暗い方の秋津洲ちゃん…」


秋津洲「もう一度あっちに代わったら次こそ死んじゃうかも。ここの窓が開かないのはもうわかったかも」


明石「いつもの秋津洲ちゃんが止められないの?」


秋津洲「……」


明石「そんな…」

秋津洲「最近まで鎮守府にさみだれが来てたかも。あれが……トドメになったかも」


秋津洲「島風提督が幸せそうにしてる…それが分かってしまったかも」


明石「記憶が…」


秋津洲「あたしは運が無かった。ただそれだけでこんな事になってるかも」


秋津洲「運だけはどうすることもできないかも。生まれ変わるくらいしか方法が無いかも」


明石「絶対やめて!!」


秋津洲「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

明石「運がなかったのなら私も一緒…昔の私が偏った思想に取り憑かれてあんな事をして……」


明石「脳みそもいじられて皆から嫌われてた…けど今ではこうして親友もできて暮らしてる!」


明石「昔の私が消えたのは自業自得。でも私が目覚め時に嫌われてた…これは運の問題でしょ?」


明石「秋津洲ちゃんと私も変わらないよ…何も変わらない!」


明石「だからそんな事言わないで…!」


秋津洲「…かも」

明石「島風提督にもきっと罰が当たるよ!今は幸せでも酷いことをした報いはある!」


明石「逆に秋津洲ちゃんはこれから良くなるだけなんだよ?これより悪くなるなんてあり得ない!」


明石「だから信じて……お願い…」


秋津洲「……」


明石「秋津洲ちゃん…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

秋津洲「…ちょっとあっちの方と話し合ってくるかも」


明石「ダメ…!」


秋津洲「心配しないで欲しいかも…って無理か…」


明石「本当に大丈夫なの…?」


秋津洲「必ず話を付けてくるから信じて欲しいかも」


明石「…わかった。ここで待ってるね」


秋津洲「じゃあ…行ってきます……」

ーーーー

秋津洲(話は聞いてたかも?)


U秋津洲(……うん)


秋津洲(それでも納得でいないかも?)


U秋津洲(私がこうやって二人に分かれてしまってからじゃもう遅いよ)


秋津洲(そんな事ない、まだ間に合うかも)


U秋津洲(ううん…もう限界なんだ……)

U秋津洲(貴女は自分で分かってるよね?)


秋津洲(それは…)


U秋津洲(貴女は本当の私じゃない。私が限界だったから貴女と別れた)


U秋津洲(貴女は私の逃げ道なの。だから前を向こうと思えるし、私を止めようとしてる)


U秋津洲(貴女は私を消せない。けど私は貴女を消せる)


秋津洲(あたしを殺すかも?)


U秋津洲(……)


秋津洲(明石の言ってることは間違いは無いかも。きっとこれから幸せになれるかも)


U秋津洲(安価)


下1~3高コンマ 台詞や行動などを

U秋津洲(怖い…また不幸が起こるんじゃないかって…信じたいけど怖いの……)


秋津洲(怖い……)


U秋津洲(信じきれない自分が嫌……でも貴女なら分かってくれるでしょ?)


秋津洲(かも…)


U秋津洲(…暫く考えさせて)


秋津洲(あたしも一緒に考えるかも)


U秋津洲(一人になりたいの…ごめん)


秋津洲(あ……!!)

秋津洲「う……」


明石「秋津洲ちゃん!」


秋津洲「追い出されたちゃったかも…」


明石「向こうはなんて言ってた…?」


秋津洲「信じたいけど信じられない。そんな自分が嫌だって言ってたかも」


明石「そう…」


秋津洲「あっちは一人で考えたいからって考え込んでるかも」


明石「信じるって…大変だもんね……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー翌日


秋津洲「救われるかもしれないこと、いつかは向き合って受け入れなきゃいけないこと、死んでも意味ないことは分かってくれたかも」


明石「良かった…!」


秋津洲「でも時間と話し合いがまだまだ必要かも。ちょっとしたことでまた傾いてしまうかも」


明石「私にできることならなんでもするからね!」


秋津洲「ありがとうかも明石」


明石「良かった…!」

秋津洲「明石…聞いてみたいことがあるかも」


明石「なに…?」


秋津洲「復讐ってどう思うかも」


明石「え…」


秋津洲「あたしがどうこうってことじゃなくて、あくまで聞いてるだけかも」


秋津洲「明石はどう思ってるか教えて欲しいかも」


明石「安価」


下1~3高コンマ 明石の台詞や行動などを

明石「復讐は復讐する側に不幸を呼んじゃうよ…朝潮ちゃんがそうだったでしょ?」


秋津洲「……」


明石「だからもう誰にも復讐はさせない。そんな人がいれば考える必要がないくらい幸せにしてあげたい…」


明石「まあ…そんな人がいればだけどね……」


秋津洲「……かも」


明石「島風提督を殺しても解決しないよ」


秋津洲「誰も名前なんか出してないかも」


明石「じゃあこれは私の独り言だよ」

明石「あの人を殺しても五月雨さんやさみだれちゃんがいる。きっと秋津洲ちゃんは二人に殺される」


明石「復讐は復讐を呼ぶんだよ……何も良いことなんて無い…」


明石「お願い…そんな事は考えないで……」


秋津洲「……」


明石「あんな男…許せないんて言ってないよ……でも復讐は違う…」


明石「どうしてもって言うなら…私が止めるから!」


秋津洲「安価」


下1~3高コンマ 秋津洲の台詞やその他起こったことなどを

明石は許せとは言っていません


再安価 下1~3高コンマ お願いします

秋津洲「こんなにあたしの事を思ってくれる明石がいるのに……どうかしてたかも…」


秋津洲「明石ぃ~ごめんがもぉ~!」


明石「ううん…大丈夫だよ…」


秋津洲「がもぉ~~!!」


明石「もう、鼻水が垂れてる……ティッシュティッシュ…」


秋津洲「うぁ~~~~!」


明石「ほら秋津洲ちゃん…鼻……」


秋津洲「ずびっ……」


明石「あぁ、また出てきちゃった…」

U秋津洲(明石がどれだけ私の事を思ってくれてるか、こっちにも伝わってるよ)


U秋津洲(良い友達に巡り会えたね。これならもう運が無いなんて言えないよ)


U秋津洲(貴女は私の逃げ道に過ぎなかったのに。私以上に凄いことをしてしまった)


U秋津洲(悔しいけど貴女の勝ち。何があったんだろう、何が違ったんだろう)


U秋津洲(なんて…答えは分かってるよね。あの鎮守府に着任したのがきっかけなんだ)


U秋津洲(早くあそこに戻ろうね、あたし)


U秋津洲(あれ…今……自分の事…あたし……?)


U秋津洲(ふふふ…やっぱり凄いよ明石は。あたし達が一つになる時も近いかも……しれないね)


ーー

秋津洲は生き残って正解なはずです


コメントなどあればお願いします

ーー


漣「今日漣は秘書艦ではありません。なので嫁と思う存分楽しみましょう」


漣「相変わらず艦載機の支援はありませんが…たまには気分を変えてみるのも大事です」


漣「さて、あいつはいつも通り書庫にいるはずですよね~っと。今日はどんな本読んでやがりますかね」


漣「色んな本が読みたいっていうからわざわざ買い漁ってここに追加してってんですよ。元は取ってくれないと困りますぜ」


漣「おーい、いらっしゃいやがりますか~」ガチャ


シーン…


漣「あれ、居ない…部屋には居ないからここしか無いと思ったんですがね」


漣「ん…?何か机の上に置いてある……?」

ーー執務室


漣「ご主人様!!」バタン


龍驤「そんなに慌ててどないしたんよ」


漣「うちの嫁知りませんか!?」


提督「ここには来ていないぞ」


龍驤「書庫におらんかったん?」


漣「やばい……これはとんでもないことになるかも…」


提督「一体何があったんだ?」


漣「ご主人様…これ、覚えてますか?」スッ


龍驤「DVD……?」

漣「これは漣とご主人様との情事をコスプレAVとして売り出していた時の物です」


提督「…全て処分されたんじゃないのか?」


漣「海賊版として新たに出回ったのかもしれません。中身を確認しましたが、映像の中に漣が入れた覚えのないサイトのURLなどが表示されていました」


龍驤「それが書庫にあったって事は潜水新棲姫が見たって事か…」


漣「あの子ならこの映像に映っているのが漣だと気付いた可能性があります。そして相手の竿役ですが、加工しまくった為ご主人様だと気付いていないかもしれません」


提督「…手の空いている艦娘に手伝ってもらって潜水新棲姫を探そう」


漣「お願いします!会えさえすれば誤解は解けるんです!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーネットカフェ


潜水新棲姫「……」カチカチ


潜水新棲姫「これはロシアのサイトか。違法と思われる映像をアップロードしているんだな」


潜水新棲姫「映像を見るだけなら広告を見れば良い。ダウンロードするには会員登録か」


潜水新棲姫「なるほど、ここにアップロードされている動画の目的は客寄せか。このサイトの目的は会員登録させることと、DVDを買わせることだな」


潜水新棲姫「ワタシは向こうの言葉は分からないが、翻訳サイトを経由すれば…」カチカチ


潜水新棲姫「思った通りだ、全て日本語で表示できるようだ。この翻訳サイトも怪しいな」


潜水新棲姫「だがそれは後だ。今はこのサイトが優先だ」

潜水新棲姫「…あった、漣の動画だ。DVDとは違う内容のようだな」


潜水新棲姫「この動画の関連シリーズが購入できる……大体分かってきたな」


潜水新棲姫「これはサンプルだ。これを見て気に入った奴がDVDを買う。そうすれば向こうに金が入るわけだ」


潜水新棲姫「あのDVDの内容は凄かった。相手の男は恐らく提督だろう。見た目は編集しているだろうが、あんな絶倫男は提督しか居ない」


潜水新棲姫「それに比べてこのアップロードされている動画は少し劣る。興奮度も低い」


潜水新棲姫「だが無料で見れる動画としては最高だろう。だからこそアクセス数も多い」


潜水新棲姫「金を稼ぎたいのは分かるが、お前達は踏み入ってはならない所に入ってきた」

潜水新棲姫「ワタシの旦那がまだ人の女だった頃、しかも病んでいた頃の動画など他人に見せられる筈がない」


潜水新棲姫「漣の裸はワタシだけのものだ!他の誰にも見せられるか!!」


潜水新棲姫「ワタシを敵に回したことを後悔させてやる」


潜水新棲姫「コイツらには地獄を味あわせてやろう……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

潜水新棲姫「こういうサイトはセキュリティが甘いはず。それを突いてやれば…」カタカタ


潜水新棲姫「……ダメか。そもそもこのパソコンでは無理だ」


潜水新棲姫「もっと高性能で処理の早いパソコンが無ければいけない」


潜水新棲姫「個人所有のパソコンを使えばそこから足がつく。ワタシの都合で他の誰かを危険に晒す訳にはいかない」


潜水新棲姫「……改造するか」


潜水新棲姫「この近くには電気街もある。パーツは揃っているだろう」

ーー


潜水新棲姫「よし、メモリも増やしてCPUもより良いものにした。これなら対抗できる」


潜水新棲姫「まずは管理パスワード…これは数字とアルファベットか」


潜水新棲姫「それならこれだ。幾万通りの数字とアルファベットが入ったUSBのデータを使えば…」カタカタ


潜水新棲姫「……よし。管理者権限で入れた」


潜水新棲姫「今のうちにパスワードを変更だ。日本語を入力できるようにして、それを新しいパスワードにする」


潜水新棲姫「『漣愛してる』……でいいな」カタカタ

潜水新棲姫「次はデータを削除だ。まずは漣の動画だな」カタカタ


潜水新棲姫「ここにアップロードされているものは削除できた。だがDVDに焼かれたデータが無い」


潜水新棲姫「他のページか?それともワタシの気付いていないファイルの中か?」


潜水新棲姫「これは少し時間がかかるな……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

再安価 下1~3高コンマ お願いします

ーー

潜水新棲姫「なんなんだこのサイトは…次から次へと艦娘のハメ撮り動画が出てくるぞ」


潜水新棲姫「しかも無修正まであるのか。これも削除しておいてやるか」


潜水新棲姫「顔が隠れていないものまである…どれだけ無法地帯なんだ」


潜水新棲姫「これも削除だ。この調子でサイトの動画を削っていこう」


潜水新棲姫「全て削除しても良いんだろうが、このサイトが証拠になるように少しは残しておかないとな」

ーー


潜水新棲姫「終わった……最後にパスワードも変更しておこう」


潜水新棲姫「『変態は死ね』…と」カタカタ


潜水新棲姫「向こうも日本語入力が必要だとは思うまい。ましてや漢字なんか判別も無理だろう」


潜水新棲姫「これでワタシの仕事は終わりだ。早く鎮守府に帰ろう」


潜水新棲姫「…一応改造した部品は回収しておくか。付けるのができるなら外すこともできるはずだからな」

ーー夜


潜水新棲姫「朝からやっていたがすっかり暗くなってしまった」


潜水新棲姫「パソコンの改造と元に戻す作業も時間がかかったし、動画の削除も手間取った」


潜水新棲姫「だがこれで安心できる。漣が何かの被害に遭う可能性は限りなく小さくなった」


潜水新棲姫「いつも守ってもらってばかりだからな、だにはワタシが役に立たなければ」


潜水新棲姫「これ以上遅くなる前に帰ろう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーコンビニ


店員「いらっしゃいませ」


潜水新棲姫「いくらなんでも腹が減った。チキンでも買い食いして帰ろう」


「えっと…この振り込み先に……」


潜水新棲姫「ファミチキ下さい」


店員「ここはローソンだぞ」


潜水新棲姫「とにかくチキンをくれ」


店員「分かった」ゴソゴソ


潜水新棲姫「……」


「あ、あれ……もう一回最初から…」


潜水新棲姫(ATMの前で狼狽えているのは艦娘か?何処にでも居るんだろうが何か違和感があるな…そうか、どこかで見たことがあるような既視感だ)

潜水新棲姫(アイツをどこで見たんだ?ワタシは鎮守府からほとんど出ないはずだが…)


「えっと……これが…こうなって……」


店員「おいチキンだ。早く受け取れ」


潜水新棲姫「…」パシッ


「ひめちゃ……交代………」


店員「分かった、レジだけ確認させてくれ」


潜水新棲姫「…………そうだ、あのサイトで見たんだ」


潜水新棲姫「アイツの無修正の動画は何個もあった。だから顔に見覚えがあったんだ」


潜水新棲姫「青い顔をしてATMを操作しているのと関係がありそうだな」

ーー


漣『じんばいがげやがっでぇぇぇーー!どごでなにじでんずがぁ!!』


潜水新棲姫「連絡が遅れてすまない。どうしてもやらないといけない事があったんだ」


漣『どれだけざがじだど……!!』


潜水新棲姫「それは一旦置いてくれ。ガンビアベイに相談がある」


漣『え"ぇあ"ぁぁぁーーーー!』


潜水新棲姫「…泣き止むまで一旦待つか」


「あの……」


潜水新棲姫「ワタシに任せておけ。こっちには法の専門家がいるんだ」


「…はい」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー足りないもの鎮守府


ガンビアベイ「彼女は期限までにお金を振り込まないと無修正の動画をばら撒くと脅されていたみたいです」


潜水新棲姫「相手が誰か分かっているのか?」


ガンビアベイ「指示はメールで来てたみたいです。陸の警察に頼めば解析してくれますが、恐らく特定はできません」


潜水新棲姫「どうしてあいつはそんな怪しいメールを信じたんだ?」


ガンビアベイ「そのメールに短い動画が添付されていたんです。その動画が…」


潜水新棲姫「アイツが身に覚えのある動画だったんだな」


ガンビアベイ「そうみたいですね…」

潜水新棲姫「あの動画を見る限りアイツはコスプレイヤーとして動画を撮ったつもりだが、それが誰かにバレたんだな」


ガンビアベイ「動画を知っているんですか……どうして…?」


潜水新棲姫「少し事情があってな、それは後で話す」


ガンビアベイ「はい…」


潜水新棲姫「アイツを脅してる相手は動画サイトの運営者か、偶然動画を見つけた奴のどちらかだろう。後者の場合、アイツと同じ鎮守府の誰か、もしくは関係者だろう」


ガンビアベイ「そこまで絞り込めてるんですか…」


潜水新棲姫「後はお前の仕事だ、早くアイツを安心させてやってくれ」


ガンビアベイ「…もちろんです!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「あ、あの!期限に間に合わなかったから動画をばら撒いたってメールが来ました!」


潜水新棲姫「安心しろそれはハッタリだ」


「でも……!」


潜水新棲姫「そのメールの続きにはこう書いてないか『これ以上拡散されたくなかったら早く金を振り込め』」


「あ……同じような意味の文章があります」


潜水新棲姫「やはりそうだろうな」


「あの……大丈夫なんですよね?」


潜水新棲姫「よくある手口だ。今回はワタシが居て助かったな」

潜水新棲姫「そのメールを送っているのはお前と面識がある」


「そんな…!」


潜水新棲姫「お前の動画は海外のサイトで流れていた。犯人はそれを偶然見つけてお前を脅そうとしたんだ」


潜水新棲姫「あのサイトは動画をダウンロードする為には会員登録が必要だ。わざわざそんな事をするとは思えない」


潜水新棲姫「お前に送られた動画というのはパソコンの画面をスマホか何かの端末で撮影したんだ」


「少し画面が粗かったのはそれが原因……」


潜水新棲姫「パソコンの画面をスマホで撮っているんだ。万が一その動画が拡散されても詳細は分かりにくい」

「どうすればいいんですか…?」


潜水新棲姫「ガンビアベイに頼むのもいいが、ワタシで解決できるかもしれない」


潜水新棲姫「金を振り込みでは無く直接渡したいと返信してみろ」


「ええっ!?」


潜水新棲姫「メールアドレスをガンビアベイには教えておいて…こっちも行動開始だ」


「平気なんですか…?」


潜水新棲姫「これでも修羅場は経験してる。任せておけ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー廃倉庫

「……」キョロキョロ


潜水新棲姫「人気のない所に呼び出すとは分かりやす過ぎるな」


「本当に来るだなんて…」


潜水新棲姫「お前はここで待っていろ。そしてアイツが誰か確認するんだ」


「分かりました…」


潜水新棲姫「ワタシは変装で夏の帽子を被っていくか」


「あの…無理はしないで下さいね」


潜水新棲姫「分かっている」

潜水新棲姫「待たせたな」


「アイツはどうした!」


潜水新棲姫「金ならここだ。ワタシは代理を頼まれた」スッ


(見たところ駆逐艦…それ以下か?なら力尽くでこっちをどうこうできそうには無いな)


「分かった、金を寄越せ」


潜水新棲姫「その前に動画を削除しろ。それが確認できればこの封筒を渡す」


「分かった、動画は消す」スッ


潜水新棲姫(仕掛けるなら今だが…どうする)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「早く金を渡せ」


潜水新棲姫「悪いがこれの中身は空だ」


「な……!」


潜水新棲姫「大人しく捕まってもらおう!」


「コイツ…クソガキが!」ブンッ


潜水新棲姫「そんな攻撃当たるか、ハエの動きより遅い」


「ぐ……!」


潜水新棲姫「今ので分かった、お前は人間だ。マスクとサングラスをしていたから分からなかったがこれで確定だ」

「……クソ!」ダダダッ


潜水新棲姫「おい待て、逃すか!」


「……!!」


潜水新棲姫「コイツ、ちょこまかと…!」


潜水新棲姫「運動神経はあるようだな、ある程度は鍛えているということか。だがワタシだって負けていられない」


「…………!」ダダダッ


潜水新棲姫「いい加減諦めろ、人間!」ガシッ


「離せ!この……!」

「あの子が犯人に飛びついた……」


……!!


「あ!マスクがズレて顔が見えた!」


「あれは……整備士さん…?」


「私達の鎮守府は工廠が狭くて外部の整備士さんに手伝ってもらってるけど…」


「まさか、あの人が犯人だったなんて……」

「いい加減話せ…この!」バキッ


潜水新棲姫「ぐっ!?」


「ガキに力負けしてたまるか!」ゲシッ


潜水新棲姫「うわっ……!」ゴロゴロ


「今のうちだ!」ダダダッ


潜水新棲姫「う!!」ゴスッ


潜水新棲姫「……」


潜水新棲姫「…………」

「整備士さんがあの子を、振り払って逃げていく…」


「犯人は分かったしもういいよね、あの子にお礼言わないと」


潜水新棲姫「……」


「ありがとう、お陰で助かった…あとね、犯人も分かったよ!」


潜水新棲姫「……」


「あれ、どうしたの?そんなに痛かった?」


潜水新棲姫「……」ドロッ


「血……!血が!頭から出てる!あ……この角で打ったんだ!」


「待ってて!すぐに連絡するから!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


潜水新棲姫「んん……ここは鎮守府…」


漣「だからぁ~~無茶すんなって言ってんですよぉぉぉ!!」


潜水新棲姫「漣か…」


漣「お前は…どれだけ心配をかけたら気が済むんですか!」


潜水新棲姫「すまなかった…自分一人で突っ走り過ぎた」


漣「それが分かってるならなんであんなこと!」


潜水新棲姫「困ってる奴が目の前に居るんだ。見過ごすわけにはいかなかった」

漣「だからってねぇ…!!」


潜水新棲姫「ワタシは軽症だ。それよりアイツはどうなった」


漣「…ガンビアベイさんが頑張ってくれてます。逮捕まで時間の問題です」


潜水新棲姫「それは良かった…」


漣「貴女へのお説教はまだ終わってませんよ。いいですか!?」


潜水新棲姫「あぁ…漣になら怒られてもいい」


漣「コイツは…ほんとに……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


「私の艦娘を助けてもらってありがとうございました」


提督「いえ、こちらも勝手をし過ぎたようで…」


「艦娘が民間人に脅されるなんて世間に知れればどんな事になっていたか…本当にありがとうございます」


龍驤「犯人の整備士は捕まったんやね」


「はい…ガンビアベイさんのお陰だと聞いています」


提督「彼女は正義感の強い艦娘です。どうしても犯人を許せなかったんでしょう」

龍驤「ちょっと聞いてもええかな?脅されてた子はどないしてる?」


「何があったかは艦隊には知らせていません。内容が内容ですので…」


提督「…お気持ちは分かります」


「ですがこのままでは誰か気付いてしまうかもしれません。その前にどうにかしたいのですが…」


龍驤「司令官」


提督「あぁ、俺もそう思っていた」


「……?」

龍驤「良かったらうちでその子の面倒見たろか?」


「え?」


提督「レンタル移籍でもいいんです。暫く時間を開けるのが最善かと思います」


龍驤「ゴタゴタしとったのは移籍の件で~って言えばいい訳になるやろ?」


「そこまで面倒をかけるわけには…」


龍驤「気にしやんでええって。なぁ司令官?」


提督「その通りですよ」


「……分かりました」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

漣「血…血が……血…」


潜水新棲姫「うぅん……何をぶつぶつ言ってるんだ漣……」


漣「嫌だ……死なないで…私を残して………」


潜水新棲姫「……」


漣「あ…あぁぁ………」


潜水新棲姫「ワタシが死んだ時の夢か。確か頭を撃ち抜かれて死んだんだな」


潜水新棲姫「物音に気付いた漣がワタシが寝ている部屋に入ってきて、ワタシの死体を発見した」


潜水新棲姫「一番に見つけたのが漣なんだ。それはトラウマにもなるだろう」

潜水新棲姫「ワタシはこうして生きている。だが本来のワタシはあの時死んでいるんだ」


潜水新棲姫「こうして漣の隣で寝ることができるのは奇跡なんだ、普通ではあり得ない」


潜水新棲姫「奇跡は一度しか起きないから奇跡なんだ。ワタシに二度目は残されていない」


漣「う、あう…うぅぅ……」


潜水新棲姫「今回のはもう少しやり様はあったはずだ。取り押さえなくても写真を撮ったり…」


潜水新棲姫「漣に心配をかけることはやってはいけない。学んだはずだったんだがな」


漣「やだ……行かないで…嫌だぁ……ぁ…ああああっ!!」ガバッ


潜水新棲姫「…起きたか」


漣「はぁっ……はぁ…!!」

漣「あ……!」


潜水新棲姫「漣、ワタシはここに居るぞ。お前の隣から離れない」


漣「夢じゃないですよね……本物ですよね…」ギュッ


潜水新棲姫「本物だ。もっと抱きしめてもいいぞ」


漣「うぅぅ……!」


潜水新棲姫「信じられないなら今から抱くか?」


漣「…貴女は怪我人です。無理はさせられません」


潜水新棲姫「激しくしなければ良いんだ。いつの日かみたいに繋がったまま寝るのもいいだろう」ゴソゴソ


漣「…二度とあんな無茶はしないで下さい」


潜水新棲姫「あぁ、約束する」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


潜水新棲姫「激しくしなくてもこんなに出るのか…」


漣「こちらと悪夢明けなんですよ。そりゃぁ相手の事を思えば出ますって」


潜水新棲姫「いい…この温もりは漣がくれたものだから」


漣「そう言われるとちょっと恥ずかしいですね…」


潜水新棲姫「漣…もう無茶はしないが困っている奴は助けられるなら助けるぞ」


漣「……」


潜水新棲姫「ワタシはこの鎮守府の一員だからな。手を差し出せるならそうするまでだ」

漣「止めたところで聞かないんでしょうよ貴女は」


潜水新棲姫「そういう事だ」


漣「はぁ…無茶しないなら止めません。それは約束します」


潜水新棲姫「ありがとう」


漣「今回ので助けた艦娘が暫くうちに来るんですよ。また貴女が色々やらかしそうで怖いんで、今のうちから釘刺しときますよ」


潜水新棲姫「ワタシのできる範囲で助けてやる」


漣「…ほんと、頼みますよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

龍驤「あの子は今日から来てくれるんやよね」


提督「とりあえずレンタル移籍で様子を見ることになったんだ」


龍驤「向こうの提督は何があったか言いふらすような人や無いよ。でも噂はどこから漏れるか分からん」


提督「こっちで暫く様子を見る判断は間違ってはいないだろう」


龍驤「後はこの鎮守府をどう思ってくれるかやね…」

龍驤「…それにしても遅いな。もう来る時間やろ」


提督「そうだな…」


潜水新棲姫「提督、少しいいか」


提督「どうしたんだ?」


潜水新棲姫「アイツがワタシの部屋に挨拶に来たんだ。部屋から離れそうに無いから迎えに来てくれ」


龍驤「助けてもらったから先にそっちに行ったか…」


提督「分かった、俺がそっちに向かおう」


下1~3高コンマ 艦娘の名前を

ーー

ウォースパイト「挨拶が遅れてごめんなさいAdmiral。でも恩人には先に挨拶しておきたかったの」


潜水新棲姫「そういうものなのか?」


龍驤「そっちの国には女王様がおるのが関係しとるんか?」


ウォースパイト「いえ、私の判断です」


龍驤「そうか…」


提督「俺は構わないが潜水新棲姫が迷惑してるそうだ。一旦執務室に来てくれないか?」


ウォースパイト「恩人さんに失礼を…!」


潜水新棲姫「ワタシは何とも思っていない。だから早く執務室に行け」

ーー執務室


ウォースパイト「改めて挨拶よ。クイーンエリザベス級二番艦、ウォースパイトです」


龍驤「暫くの間よろしくな」


提督「うちには戦艦が少ない。レンタル移籍での出撃限界まで頼ることになる」


ウォースパイト「構いません。この力を存分に使って下さい」


龍驤「頼もしい限りやわ」


提督「挨拶はこれくらいにして…あの事を聞いてもいいか?」


ウォースパイト「……」コクリ


龍驤「なんでなその…エッチなビデオに出ようとしたんよ?」


ウォースパイト「安価」


下2 ウォースパイトの台詞などを

ウォースパイト「この国に来て驚いたのは物価の違いなの。向こうに居るつもりで服やアクセサリー、バッグを買っていたらあっという間に破産寸前だったの」


ウォースパイト「この国では簡単に借金ができるのね。困った私はすぐにそれを頼ったわ」


ウォースパイト「でも返す目処は立たなかった。そしたらお金を借りてた人達がやってきて…」


龍驤「動画に出ろって言われたんか」


ウォースパイト「それしか無かったの。これで借金がチャラになるって思ったら…」


ウォースパイト「動画も素人がコスプレしてる設定で撮影だったから、問題無いと思ってしまったの」


提督「そうだったのか…」

ウォースパイト「もう大丈夫だって思ったら今度は整備士さんに脅されて……もう終わりだと思ったわ」


龍驤「整備士へのお金を振り込む所を潜水新棲姫に見られたんやな」


ウォースパイト「メールを見て慌ててこの格好で飛び出したから艦娘だと分かってしまったのね」


提督「結果的にそれが良かったということだ」


ウォースパイト「Admiral、偶然とはいえ私は助けられた。この恩は絶対に返すわ」


龍驤「さっきも言うたけど頼りにしてるで?」


ウォースパイト「任せて、全ての敵は私が片付けるわ!」


下2 この後の展開などを

ーー


雲龍「どうしたの?」


潜水新棲姫「お前と話しがしたかった」


雲龍「私は何も無いわよ」


潜水新棲姫「ワタシはあるんだ。漣やウォースパイトの動画を見ていたサイトでお前の動画を見つけた」


潜水新棲姫「どれも本番はしていなかった。だがそれに近いことはしていたな」


潜水新棲姫「胸でシていたり口で…だ」


雲龍「そう」


潜水新棲姫「認めるんだな?」


雲龍「この胸は誤魔化しがきかないもの」


潜水新棲姫「そうだ、ワタシがお前だと気付いたのはその胸の大きさだ」

潜水新棲姫「お前も誰かに脅されているのか。それとも他にトラブルに巻き込まれているのか?」


潜水新棲姫「この鎮守府の中でまだワタシしか気付いていない。今なら誰にも知られずに解決できるかもしれない」


潜水新棲姫「提督に知られたくないんだろう。ワタシが協力してやるぞ」


雲龍「そう…」


潜水新棲姫「なぜあんな事をしていたか話してくれ」


雲龍「安価」


下1~3高コンマ 雲龍の台詞などを

雲龍「私はいつか平和になったらこの鎮守府だけじゃなくてもっと色々な人に癒しを届けてみようと思っているの。あれはその予行演習よ」


潜水新棲姫「あの動画エロかったぞ。癒しじゃなくていやらしじゃないのか?」


雲龍「そうかもしれないわね。オッパイパブでも働いてみようと思ってるの」


潜水新棲姫「絶対卑猥な店だ。名前からして分かる」


雲龍「私…悔しかったの。どんな男の人でも私の胸を見れば目の色を変えた。でもここの提督は違ったのよ」


潜水新棲姫「提督はロリコンで貧乳好きだ。まな板の龍驤に興奮するんだぞ」


雲龍「だから私は誓ったの。全ての男の人を癒せる存在になりたいって」


潜水新棲姫「全ては無理だな。提督はお前で興奮しない」


雲龍「今はそうでしょうね。でもこれからは分からないわよ」


潜水新棲姫「なんでもいいがあんな動画に出るのはもうやめておけ」


雲龍「そうね…それは自重するわ」


ーー

このスレはここまでです。動画を撮られた艦娘を自分で出すなら初春でした。絶対ムッツリですよ、絶対


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