本作品は現在公開中のDRAGON QUEST YOUR STORYのネタバレを含んだ作品となりますので、まだ観ておられない方はくれぐれもご注意ください。
それでは以下、本編です。
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ウイルス「駄々を捏ねるのもいい加減に……」
ぼく「うるせえっつってんだろ!? 金返せ!!」
ウイルス「なっ!?」
ぼく「汗水流して稼いだ映画代を返せよ!!」
ウイルス「社会人の癖にドラクエなど……」
ぼく「黙れ! 貴重な休日を使って観に来てやったのになんだその言い草は!? まさか楽しみにしてた映画の最後に説教されるとは思わなかったよ!」
ウイルス「これはメタフィクションで……」
ぼく「都合の良い解釈を観客に押し付けんな! ドラクエにメタフィクションなんざいらねえんだよ! とにかく金と時間を返せ馬鹿野郎!!」
ウイルス「あの、謝るので返金だけは……」
ぼく「ならさっさとミルドラースと代われ! お前みたいな邪魔者はぼくの物語に必要ない!」
ウイルス「わ、わかりましたから、落ち着いて、席を立たずにそのままお待ちください!?」
ぼく「早くしろよヴォケ!!」
ウイルス「は、はい! ただいま変身します!」
>ウ イ ル ス は ミ ル ド ラ ー ス に へ ん し ん し た。
ミルドラース「大変長らくおまたせしました」
ぼく「よっしゃあ、キタキターッ!!」
アルス「父さん! ぼくも一緒に戦うよ!」
ぼく「お前は下がってろ! これはぼくの物語なんだ! 天空の勇者はお呼びじゃないんだよ!」
アルス「あ、はい」
ぼく「ビアンカ!」
ビアンカ「へっ? な、なに……?」
ぼく「バイキルトを頼む」
ビアンカ「えっ……?」
ぼく「どうした!? 早くしろ!!」
ビアンカ「だ、だって、さっきこれはあんたの物語だから下がってろってアルスに……」
ぼく「細かいことは気にするな! ぼくは大ダメージを与える爽快感を大事にしたいんだ!!」
ビアンカ「もう……ほんと自分勝手なんだから!」
>ビ ア ン カ は バ イ キ ル ト を と な え た。
ぼく「よっしゃあ! 力が漲ってくるぜ!!」
ビアンカ「これでミルドラースを倒せるの?」
ぼく「いや、まだだ。ぱふぱふも頼む」
ビアンカ「はあ!? あんた何言ってんの!? 状況を考えなさいよ! ラスボス戦なのよ!?」
ぼく「ドラクエの映画なのにぱふぱふの描写がないのはおかしいだろ!? ぼくが何ヶ月前からビアンカのぱふぱふを待ちわびていたと思ってる!! だから早くぱふぱふしてよぉ!?」
ビアンカ「だぁーめ! ラスボスに勝って世界を救ってから2人っきりで、ゆっくりと……ね?」
ぼく「うし。いっちょ世界を救ってやるか」
> ビ ア ン カ は ぼ く を ま る め こ ん だ。
ぼく「またせたな!」
ミルドラース「いえ、お気になさらずに」
ぼく「覚悟はいいだろうな?」
ミルドラース「あ、はい。いつでもどうぞ」
ぼく「ならいくぞ! うおおおおおおおっ!!」
>ぼ く は バ ギ ク ロ ス を と な え た。
ぼく「バギクロスッ!」
ミルドラース「グゥッ!?」
ぼく「まだまだぁっ!!」
>ぼ く は グ ラ ン ド ク ロ ス を は な っ た。
ぼく「グランドクロスッ!!」
ミルドラース「ヌゥッ!?」
ぼく「これで終わりだあああああっ!!!!」
>ぼ く は ギ ガ ス ラ シ ュ を は な っ た。
ぼく「ギガスラッシュッッ!!」
ミルドラース「さっきからDQ5ではまだ実装されていない技ばかり……」
ぼく「うっせぇ! さっさとくたばれ!!」
ミルドラース「グァアアアアアアアッ!?」
>ミ ル ド ラ ー ス を た お し た。
ぼく「ふぅ……すっきりした」
ウイルス「これで満足頂けましたか?」
ぼく「は? ミルドラースは倒した後、変身するに決まってんだろ。んなことも知らねぇのか?」
ウイルス「こ、これは大変失礼しました。それではご要望にお応えして、引き続きミルドラース最終形態との戦闘を存分にお楽しみください」
ぼく「あくしろよ」
>ミ ル ド ラ ー ス は へ ん し ん し た。
ぼく「よし、ブオーン! お前の出番だぞ!!」
ブオーン「お、おで……?」
ぼく「ああ! 早くこっちに来い!!」
ブオーン「お、おでになんか用か……?」
ぼく「その場ですみやかに脱糞しろ!!」
ブオーン「な、なんでおでがそんなこと……」
ぼく「その為にお前を生かしておいたんだよ! いいから早く脱糞しろ! エンディングまであと5分しかない! 間に合わなくなるぞ!?」
ブオーン「わ、わかったお」
>ぶ り ゅ り ゅ り ゅ り ゅ り ゅ り ゅ ~ っ !
>ブ オ ー ン は だ っ ぷ ん し た。
ぼく「ヘンリー!」
ヘンリー「余のことはヘンリー王子様と……」
ぼく「いいから早くこっちに来い!」
ヘンリー「なんだよ、藪から棒に」
ぼく「思えば、ぼくの物語はお前と糞塗れになって脱走した時に幕を開けたんだよな……」
ヘンリー「だからどうしたというのだ」
ぼく「だから糞塗れから始まり、そして糞塗れで終わるのがぼくの物語だと、そう思うんだ」
ヘンリー「お前は頭がおかしいのか?」
ぼく「ああ、おかしいのかもしれない」
ヘンリー「お前は狂っている」
ぼく「ああ。狂おしい程にドラクエが好きだ」
ヘンリー「ふっ……なら、仕方ないな」
ぼく「最後まで付き合ってくれるか?」
ヘンリー「元々はお前の父上から貰い受けたこの命、糞塗れとなって返してみせよう!!」
ぼく「よし! そうこなくっちゃな!!」
>ぼ く と ヘ ン リ ー は く そ に ま み れ た。
ミルド最終「凄まじい臭気で近寄れぬ……」
>ミ ル ド ラ ー ス は ひ る ん で い る。
便リー「意外と効いているみたいだな」
ぼく「フハッ! ぼくの計画通りだ!」
便リー「フハッ! 結果オーライだな!」
ぼく「フハハハハハハハハハハハッ!!!!」
便リー「フハハハハハハハハハハッ!!!!」
>ぼ く と ベ ン リ ー は た か わ ら い し た。
ミルド最終「やだ、なにこの人たち。怖い」
ぼく「よし! びびってる今がチャンスだ!!」
便リー「一気に畳み掛けるぞっ!!」
ぼく「うぁおおおおおおおおおおっ!!!!」
便リー「はぁあああああああああっ!!!!」
ぼく・便リー「 ギ ガ ブ レ イ ク ッ ッ !!!」
ミルド最終「ギャアアアアアアアッ!?!!」
> ミ ル ド ラ ー ス を た お し た。
ぼく「やれやれ、また世界を救っちまったぜ」
ウイルス「これで気は済みましたか?」
ぼく「おう。大満足だよ。大だけにな」
ウイルス「ふっ……」
ぼく「なんだよ?」
ウイルス「いえ、ダイの大冒険を思い出しまして」
ぼく「ふん……まさに今回も大便冒険だったな」
ウイルス「それでは邪魔者の私はこの辺で……」
ぼく「待て。消える前にひとつだけ言いたい」
ウイルス「まだ何か?」
ぼく「ゲマを倒すまでの90分間は本当に最高の出来栄えだった。それだけでもぼくは観て良かったと思えたし、映画代に見合うだけ楽しめた。だから映画代を返せなんて言ってごめん」
ウイルス「っ……それなら、良かったです」
>ウ イ ル ス は う れ し そ う に な い た。
ぼく「それと最後にもうひとつ頼みがある」
ウイルス「なんですか?」
ぼく「フローラと重婚させてくれ!」
ウイルス「最低ですね」
ビアンカ「最低ね」
ぼく「ち、違うんだ、ビアンカ。あんなに製作陣が力を入れて作り込んだフローラの出番があまりにも少なすぎて不憫だったから、つい……」
ビアンカ「はあ……ほんと、あんたって馬鹿ね」
ぼく「ごめんなさい」
ビアンカ「まったく。でもまあ……英雄は色を好むのがお決まりだし、特別に許してあげるわ」
ぼく「い、いいのっ!?」
ビアンカ「ただし、たまには私にも構ってね」
ぼく「もちろんだよ! しょっちゅう構うよ!」
アルス「ぼくに新しいお母さんが出来るの?」
ぼく「そうだぞ。すぐにかわいい弟か妹を作ってやるからな。ア◯スはどっちがいい?」
ア◯ス「んーと、どっちも!」
ぼく「よーし! 父さん頑張っちゃうぞー!!」
ウイルス「はあ……もう勝手にしてください」
ぼく「勝手にするさ! これはぼくの物語だ!」
>こ う し て せ か い は へ い わ と な っ た。
【DRAGON QUEST ~ぼくの物語~】
FIN
おまけ
ど、どうも、皆さまこんばんは。
ルドマンの娘、フローラと申します。
お呼びではないことは重々承知しておりますが、ほんの少しお付き合い頂ければ幸いです。
お恥ずかしながら、私は所謂行き遅れでして、幼馴染のアンディに愛想を尽かされ、このまま一生を独りで過ごすところをありがたいことに旦那様に拾って頂き、妾として頂きました。
旦那様とは幼い頃に面識があって一目惚れし、互いに成長してからその時の想いを改めて思い返し、一度は婚約を申し込んで頂きました。
しかし、後に良き妻となられるビアンカさんと旦那様の強い絆と信頼関係を目の当たりにし、僭越ながら身を引いた次第でございます。
要するに私は過去の女という立場だったのですが、ひょんなことからこうして妾にして頂き、とても嬉しく思っております。しかしながら。
「あの、ビアンカさん……」
「なに? フローラさん?」
「本当にその……よろしいのですか?」
「なにが?」
「旦那様と私が、あの……同衾しても」
時刻は深夜で、私は悩んでいました。
今日は旦那様と初めて同衾する夜。初夜です。
嬉しいやら恥ずかしいやら申し訳ないやら。
傍らには旦那様の妻であるビアンカさんがいらっしゃり、私はご夫人の心中を尋ねました。
「あはははっ! 何を悩んでるかと思ったら!」
彼女は不安げな私の背中を励ますように叩いて微笑み、あっけらかんと一笑に付しました。
「同衾なんて、そんな大袈裟に考えないの」
「で、ですが……」
「フローラさんは何も考えずに、ただリラックスしてればいいの。緊張する必要なんてない」
「しかし、私は恥ずかしながら初めてで……」
「じゃあ尚のこと、優しくして貰わないとね」
そう言ってビアンカさんは優しい手つきで私の背中を撫でてくれました。本当に感無量です。
思わず涙が溢れてしまい、そんな私を見てビアンカさんは驚き、心配してくださいました。
「ううっ……ぐすんっ」
「ど、どうしたのよ? 大丈夫?」
「ご、ごめんなさい……自分が、許せなくて」
「自分が許せないって、どういう意味?」
「旦那様とビアンカさんとお子さんの幸せな家庭を壊すようで、なんだか申し訳なく……」
「あのね、フローラさん」
みっともなく泣きじゃくる私の肩を掴み、ビアンカは真面目な顔と声で叱って下さいました。
「あなたは私達の家庭を壊しに来たの?」
「ち、ちがっ……」
「それなら、あなたが幸せな顔をしなくてどうするのよ。初日から泣き言なんて言わないで」
「ご、こめんなさ……」
「謝るのも禁止。だからほら、笑って?」
至極もっともな説教をしてくださり、感銘を受ける私を促すようにビアンカさんは美しく微笑みました。その笑顔につられ、私も微笑みました。
「ふふっ。フローラさんは笑顔が素敵だから、きっとあいつもその顔の方が喜ぶと思うわ」
「ビアンカさんの笑顔には敵いません……」
「あら、ありがと。笑顔は私の数少ない長所だから褒められると嬉しいわ。さて、それじゃあこの話はおしまい。もう泣かないでね?」
ご謙遜をなされたビアンカさんは、話を打ち切り、旦那様についての愚痴を口にされました。
「それにしてもこんな良い子を捨てて私を選ぶなんて、つくづくあいつは馬鹿だと思うわ」
「運命だったのだと、私は思います」
「それなら今こうしてあなたがここに居るのも運命ってことになるわね。そうじゃない?」
「ビアンカさん……」
「ん?」
「本当にありがとうございます」
「あはは! いいっていいって!」
ビアンカさんにそう言われると、なんだかそんな気がしてきて、もしかしたら彼女こそがその運命の女神様なのかも知れないと思い、心から感謝をしました。
「それにしても、あいつときたら……」
「どうしました?」
「フローラさんを2人目のお嫁さんにしたいって言った時の理由が、私は未だに気に入らない」
「理由?」
「そう。あいつ、可哀想だとか抜かしてさー」
「あはは……事実ですから」
「ちがーう! ただフローラさんのことが好きで、忘れられないのに言い訳してるだけよ!」
「それはきっと、ビアンカさんに気を使って」
「だーかーらー! そういうところがムカつくって言うか、情けないって言うか、ほっとけないって言うか……とにかく、ムカつくから殴る!」
「ま、まあまあ、私は気にしてませんし、むしろ有難いとしか感じてませんから、穏便に」
憤然としたビアンカさんを宥めつつ、私のせいで禍根を生んでしまった気まずさから冷や汗流すと、何やら誤解したようで彼女は席を立ち。
「あ、ごめん。つい話し込んじゃったわね」
「いえいえ、私から話しかけたのですから……」
「そろそろお邪魔虫は退散するわ。良い夜を」
なんて、格好良い捨て台詞を残して退室しようとするビアンカさんを私は思わず引き留めて。
「あ、あの! もしよろしければ……ご一緒に」
「ほえ?」
なんともはしたない切望をついつい口走り、私は顔を真っ赤にして恥じ入りました。恥ずい。
スパァンッ!
「んっ……あっ」
それからすぐに旦那様が部屋に来られて、私の初めての夜が幕を開けました。なんと、3人で。
スパァンッ! スパァンッ!
「フハッ!」
「わ、嗤わないで……!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「んあっ!? フ、フローラさん見ちゃダメ!」
見るなと言われても、それは無理な話でした。
一応、火照りに火照った顔を両手で覆ってはおりますが、いかんせん指が閉じてくれず、目の前で繰り広げられるビアンカさんと旦那様の激しい情事を、私はガン見せざるを得えなくて。
パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!!
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「あっああっ……んあああああああっ!?!!」
ちょろろろろろろろろろろろろろろろろんっ!
響き渡る哄笑と、スパンキングの打撃音。
良い感じに赤く腫れ上がった朱色のお尻。
ビアンカの臀部は食べ頃で肉汁という名の尿がシーツいっぱいに滴り落ちました。飲みたい。
「はあ……はあ……」
瞬く間にプレイは終わり、ぐったりとするビアンカさんに私は駆け寄り回復魔法をかけます。
「ビアンカさん、お気をたしかに。ベホマ!」
「ふわあ~……生き返った~」
魔法には疲労感を取り除く作用がありますが、残念ながら放出した尿を取り戻すことは出来ず、ビアンカさんは未だ予断を許さない危険な状態です。無力な自分を歯痒く思っていると。
「フローラさん……見た?」
「えっ?」
「私の、恥ずかしいところ……」
「み、見てません……」
「嘘。ずっと見てた。ガン見してたでしょ?」
「じ、実は……ちょっとだけ」
「あはは……私ベッドの上ではいつもこうなの」
「こう、とは……?」
「この通り。いつも足腰立たなくなるまで好き放題されちゃってさ……もしかして幻滅した?」
「げ、幻滅だなんて、そんな! むしろ大変勉強になったというが、おしっこが飲みたくて……」
「はい?」
「な、なんでもありませんっ!?」
>フ ロ ー ラ は お か し な せ い へ き を お ぼ え た。
「じゃあ、今度はあなたの番ね」
閑話休題。というわけで。
いよいよ私の番が来てしまいました。
恐る恐る、ビアンカさんに尋ねます。
「ど、どうしたら……?」
「まずは、ぱふぱふからよ」
「ぱふぱふ、ですか……?」
「そう。お尻でぱふぱふしてあげるの」
「む、むむ、無理ですよぉ~!?」
お尻でぱふぱふ。なんと甘美な響きでしょう。
最初から最高難易度のウルトラC。
ならぬ、ウルトラお尻テクニックです。
私にはとてもとてもと、尻込みしていると。
「ひゃんっ!?」
「あっ! こらあんた! 優しくしてあげて!」
「フハッ!」
ペロンと旦那様にお尻を撫でられて、まさに字の通り私のお尻に火がついてしまいました。
「フハハッ!」
「ひぅっ!? ひぐっ!? ふあっ!?」
「フハハハハハッ!!」
的確に私のお尻の穴をほじくる旦那様の指先のスピードが増すと共に、高笑いに愉悦が帯びて、哄笑に変わるその寸前、反撃をしました。
「んっ!」
ぶりゅっ!
「おっ?」
「フハッ!」
気がつくと、私のお尻の穴は緩みきって。
口角が釣り上がり、秘めたる性癖がこみ上げてくるのを感じ、自らの変態性を自覚しました。
だから私は幼馴染のアンディと別れたのです。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ~!
「どあっ!?」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
私の便が、糞が、旦那様の指を、汚している。
それが申し訳なく、嬉しくて、気持ち良くて。
気持ち悪い哄笑を響かせ、愉悦をぶちまける。
ああ、なんと罪深く、至高且つ至福なひと時。
今日この日の為に、私は生まれ、生きてきた。
それこそがこれこそが、私のウン命であると。
私は実感し、悟り、解脱して、脱糞しました。
「ふーっ! ふーっ!」
決してネコ科動物の威嚇ではありません。
誠にお恥ずかしながら、私の呼吸音です。
盛り狂い、高ぶった、はしたない吐息を。
旦那様の枕に顔を押し付け、吐き出して。
余韻に浸るとすぐ後悔が押し寄せました。
>フ ロ ー ラ は ま た や っ て し ま っ た。
「ご、ごめんなさいっ! ごめんなさぁい!?」
ベッドを汚してごめんなさい。
脱糞して愉悦を感じてごめんなさい。
愛する旦那様の指を汚してごめんなさい。
ありとあらゆる謝罪を込め私は懺悔しました。
「フローラさん……大丈夫?」
「ビアンカさん、私……ごめんなさい」
「何も謝ることはない。だから泣かないで?」
「でも私、最低で、すぐに出ていきますので」
「出ていく必要なんてないわ。あれを見て?」
優しい声音で私を慰めてくれるビアンカさんに促されて顔を上げると、なんと旦那様ったら。
「クンクン……フハッ!」
私の糞に塗れたご自分の指先を熱心に嗅ぎ、愉悦を漏らされている姿を見て、涙が出ました。
私は独りではないと尻で知り、安堵しました。
「ほらあんた、指ばっか嗅いでないでこっちに来なさいよ! フローラさんを慰めてあげて!」
「尻を舐めればいいのか?」
「ちがーう! 愛を囁くのよ! 愛を!」
ビアンカさんに叱咤された旦那様は、しばらく考え、そして私を抱きしめてこう囁きました。
「フローラ、よく聞いてくれ」
「はい……旦那様」
「君の糞のひとひねりまで、ぼくは愛してる」
「ああっ……嬉しい! 嬉しいです旦那様っ!」
「ええっ!? そんなに良い台詞かなぁ……?」
ビアンカさんは首を傾げておられますが、私にとってはこれほど嬉しい愛の言葉はありませんでした。やはり、趣味の合う男性が一番です。
これからビアンカさんと2人で子育てをしながら愛する旦那様を支え幸せな家庭を築いていこうと私はこの夜、ウン命の女神様に誓いました。
随分と長くなりましたが、これにて私のお恥ずかしい、おまけ話の幕を下ろさせて頂きます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
【お尻でぱふぱふ】
FIN
訂正です。
>>15レス目の まさに字の通り は、まさに読んで字の如く の間違いでした。
確認不足で申し訳ありませんでした。
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