エド「全て我々の思うがまま・・・」 (19)

エド「ウルトラスパークの強奪に成功したお陰で、M78星雲の光の国はウルトラの星ごと無力化に成功した」

エド「強大すぎる力を持ちながら、独自の価値観で惑星間秩序を乱してきた宇宙警備隊がいない今星団評議会の権威は安定したも同然」

エド「宇宙は我々が導く、繁栄していくのだ。マルチバースへの移動技術が確立すればそれはますますの繁栄をもたらすだろう。」

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腹心の部下「最高評議長、テレビを、テレビをつけてください。」

エド「わたしを最高評議長と呼ぶなとー」

腹心の部下「いいからはやくテレビをつけてください!」

エド「なにがおきているというのだ」

エド「こ、これは・・・!」

キャスター「緊急速報です、政府は横浜に怪獣警報を発令しました!これは40年ぶりのことです!」

キャスター「繰り返します、政府は横浜に怪獣警報を発令しました!信じがたいことに40年以来、出現例の確認されていない怪獣が横浜に出現しました!」

横浜 ミサイル超獣 ベロクロン

エド「ば、バカな、地球の怪獣は我々が駆逐したはずだ! なのになぜ怪獣が!」

エド「宇宙から我々の意向に逆らい、怪獣を持ち込むなどそんなバカな奴がいるはずが!」

キャスター「ああ、何ということだ! 失礼しました、今入っだニュースによりますとパリとニューヨーク、北京にも怪獣が!」

パリ エースキラー

ニューヨーク uキラーザウルス

北京 一角超獣バキシム

腹心の部下「怪獣の正体はわかりません!ですが、やプールを名乗るものから戦線布告を物語る内容が送られてきています。」

エド「ヤプールだと・・・?何者だ?」

腹心の部下「それと申し訳にくいのですが・・・」

エド「今度はなんだ!」

腹心の部下「評議会に属する星が攻撃を受けています。黒い宇宙警備隊員に似た姿をしたものと、魔人を名乗る怪獣を率いた存在、人工天体です!」

腹心の部下「太陽系の防衛網も彗星ツイフォンが彗星型怪獣のだったらしく攻撃を受けて・・・」

同時刻 科学技術研究所

ハヤタシン「シンジロウ!」

ハヤタシンジロウ「うわあああ!」

コオクス「脆すぎるな、人間! 忌々しい奴らの力を基にしたパワードスーツと聞いてみれば、このざまか」

コオクス「わたしの期待外れもいいところだ、少しは骨のあるところをみせてくれると思ったが・・・」

ハヤタシンジロウ「舐めるなー!」

コオクス「眠っていろ!」脳波撹乱光線

ハヤタシンジロウ「ZZZ!」

ハヤタシン「シンジロウ、キサマ息子になにをした!」

コオクス「ほう、その気迫、曲がりなりにもウルトラマンと一体化していたものということか・・・期待外れもいいところだが、少しは気骨があるようだな」

ハヤタシン<若さとウルトラガンさえあれば、異星人が小型怪獣といえどむざむざとやられはしないというのに・・・」

ハヤタシン「キサマは、何が目的だ」

コオクス「その気迫に免じて答えてやろう、わたしはヤプール。端的にいえば異次元人、並行世界を自由自在に移動できる力を有する知的生命体だ。」

コオクス「目的はベリアルの二番煎じだが、憎きエースを含む奴ら宇宙警備隊に吠え面をかくことだ。つまりこの地球と地球人類を完全に滅ぼすことだ」

ハヤタシン「な、なんだと!し、しかし、宇宙警備隊は滅びたはずだ、確かウルトラスパークの爆発によって・・・!」

コオクス「ウルトラマンを無条件に信じるのも問題だが、かつて地球を攻撃したゼットン星人を信じるのもおかしいと思わないか?」

コオクス「並行世界といっただろう、宇宙警備隊がいまもかわらずありつづけ、活動を続けている世界とて存在するのだ。」

ハヤタシン「・・・」

コオクス「私はその世界で地球侵略を企て、宇宙警備隊に敗北し、数多くの同胞を失った。だからこの世界の地球を破壊する、奴らは地球に特別な思いいれがあるからな」

コオクス「奴らの大事な地球を、大好きな地球人ごと破壊するのは格好の復讐だ!」

ハヤタシン「情けない奴だな、真っ向からの勝負で恨みを晴らさないとは・・・」

コオクス「情けないのは、貴様ら地球人も同じだろう」

ハヤタシン「なに?」

コオクス「地球は我々地球人の手でまもらなければならない・・・。この世界では存在しなかった科学特捜隊に変わる防衛組織の言葉だ。私が初めに侵略した次元の地球は、怪獣や宇宙人の脅威にこの次元以上にさらされていた。」

コオクス「それで地球をまもれたのは、なぜだと思う? ウルトラマンが防衛に協力してきたからでもあるが、先に述べた言葉のように地球人が開発した兵器技術や戦術で怪獣や宇宙人を倒すこともたたあった」

コオクス「かくいう私も地球人の手で、封印に追いやられたみだ。地球人を倒そうというのもそれが理由でもある」

コオクス「なのに、この地球はなんだ?星団評議会などという本当に味方かも分からない組織を信用し、本格的な異星人の侵略対処を丸投げ・・・」

コオクス「地球人による異星人の対処もウルトラスーツに頼りっきり 腑抜けた地球もあったものだ。ヒルなんとかやらよりはそれでもましだがな、十分侮蔑するに値する」

ハヤタシン「勝手なことを、これは高度な政治的判断だ!」

コオクス「マルス133や無重力弾、異星人にも通用する兵器技術の保有を制限されるのが政治的判断か? 星団評議会にかいならされているだけだ、腑抜けた地球じんなどみたくもない。
大人しく滅ぼされろ」

瞬間移動

ハヤタシン「くそおおお!」

イデ「ハヤタ、大丈夫か」

ハヤタ「イデ、こっちは大丈夫だ・・・それより息子を頼む」

イデ「シンジロウくんを運ぶんだ、医務室に! 他の負傷者と同じように」

ハヤタ「イデ、地球はもうおしまいか? 星団評議会に怪獣対策は丸投げにしていたからな、その評議会の対応が鈍いならばもう地球はおしまいだ・・・」

ハヤタ「並行世界でウルトラマンと戦った経験があるなら、地球侵略も容易だろうさ!」

イデ「馬鹿野郎!」

ハヤタ「イデ、なにをするんだ!」

イデ「ハヤタ、お前は防大大臣だ!防衛大臣ともあろうものが、強力な怪獣が現れたと絶望してどうする!」

イデ「国の防衛に任を置くものとして対抗手段を模索すべきだろうが!」

ハヤタ「それは・・・しかし」

イデ「ウルトラマンと我々はもちつもたれつ、昔そんな言葉をウルトラマン相手にいったとお前は言っていたな! そんなお前がそのざまでどうする」

ハヤタシン「しかし、現実問題怪獣に対抗できる火力が存在しない!星団評議会の要請で対怪獣兵器の保有制限と怪獣がでないせいで開発が凍結されたからな!」

イデ「それなら心配はない。何世代か前の政権は、完全に星団評議会を信用してはならないと対怪獣兵器の密かな製造を下した。その命令は今も有効だ。」

ハヤタ「ということは?」

イデ「あるんだよ、マルス133やゼットンを倒したほどではないが無重力弾が!」

イデ「新兵器としてならスペシウム弾頭弾なんてのもある! さすがにr1号やマリンミサイル、シルバーシャークなんて小惑星を吹き飛ばせる兵器は開発できなかったが!」

ハヤタ「なら俺も絶望している場合じゃないようだ。 俺は防衛大臣だ!」

ハヤタ「国民の命を守るのが仕事である以上、その責務を果たさせてもらう。今から官邸に向かうぞ、今の首相は怪獣相手とはいえ防衛出動を出すガッツはないからな!」

いで「こっきは航空機搭載型の無重力弾やスペシウム弾頭弾を搬送しておく。マルス133は、拳銃型だから使い所が難しい」

ゼットン星人エドを最高評議会議長とする星団評議会が築き上げた秩序。光の国が輝きを失った今、その支配にくさびを穿つものは誰もいないかと思われた。

しかし、それが通用するのはその宇宙のみの話。マルチバースを移動する能力をもつ異次元人ヤプールは、地球に最強の鳥獣Uキラーザウルスを解き放ちその秩序に敢然と挑戦する!

そして宇宙でもその秩序を打ち砕く者がいた!

所詮自らは模倣品に過ぎぬとの絶望から創造主に歯向かった黒き巨人。

数多の平行宇宙を移動し、有機生命体の抹殺に力を注いできた人口天球。

何万年も尽きぬことなく光の国の戦士と戦いを繰り広げたこの次元に属する宇宙の魔人。

彗星として宇宙を巡りながら破壊を繰り広げてきた怪獣。



アンノウンハウンド『ダークザギ!』

人口天球『ビートスター天球!』

宇宙の帝王『ジュダ』

彗星戦神『ツイフォン!』

星団評議会の秩序を崩しかねない化け物がマルチバースから、この宇宙からあらわる!

エド「私の判断でこの次元の光の国は、人口太陽を失い、それによる気候変動で滅びたわけだ」

エド「もしかするとサイドスペースにいたからマルチバース移動できるベリアル陛下や」

エド「マルチバース移動できるトレギアが」

エド「この宇宙の光の国を見たらどうおもうだろうか?」

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