【アズールレーン】欠陥品の漂流基地【安価】 (598)

某日 ルルイエ基地洋上


ザザーン ザザーン

指揮官「………」スパー

グラーフ・ツェッペリン「随分と美味そうに吸うのだな」

指揮官「そう見えるか?」

グラーフ「ああ」

指揮官「…だとしたら、相当ストレスが溜まってるってことだな」

グラーフ「到着前でこれとは、心配だな」

ザッパーン

グラーフ「…あの基地に配属されるとは、不憫でならん。いや、自業自得…と言えばそれまでか」

指揮官「上司の饅頭を自爆ボートに括り付けておいて、銃殺刑にならないだけ温情だ」

グラーフ「そのような奇行に走るほど、思い詰めていたのか?であれば、我か他の者にでも相談してもらいたかったな」

指揮官「それが出来る人間なら、今ここにはいねぇよ…」ポイッ

ポチャン

グラーフ「…そうだな。失言だった」

ガコン カタカタカタ

指揮官「っと。到着したな」

指揮官「じゃあ、元気でな。新しい奴と仲良くするんだぞ」

グラーフ「卿に言われても…な。…いや、新しい指揮官も饅頭だ。気にすることはないか」スッ

グラーフ「この指輪は卿に預ける。その意味は分かるだろう?」

指揮官「…ああ。約束だ。俺がまた基地に戻った時」スッ

指、グ「「指輪を、もう一度嵌めよう」」ギュッ

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指揮官「とは言ったものの。俺が生きてあの基地に戻れる日は来るのかね」スタスタ

指揮官「………」フキフキ

指揮官「汚いな…。初めの頃を思い出すよ」

饅頭「ぴよぴよ」ノッシノッシ

指揮官「………」ビクッ

指揮官「下っ端の方か…。ただ掃除をしてただけみたいだな」

コツコツ コツコツ

指揮官「…そういえば、既に一人配属されてるんだったな。まぁ、マトモじゃあないだろうが」


↓2 配属されてるKAN-SEN 何らかの欠陥(肉体的、精神的問わず)を併記

Z46「そこにいるのはどなただろうか?」

指揮官「誰だ何だと言われても。目の前にいるから服装で分かるはずだが」

Z46「私には光が無い。この眼は、映るはずのものを悉く映さない」

指揮官「目が、見えないのか。リュウコツに異常がある、天城と同じパターンか…?」

Z46「建造時に何かがあったのかもしれない。が、それを私が知る術は存在しない」

指揮官「他に誰かいない…よな。そんな身体で良く生きてこれた」

Z46「この身体では、大それた仕事は出来ない。故に、時間だけはふんだんにあった」

Z46「この基地の構造なら、既に把握は済んでいる。饅頭の支援も受ければ、大した苦労はしない」

Z46「…このような身ではあるが、あなたの為に尽くさせてもらおう」

指揮官「…ああ。よろしく」

指揮官(出港前に言われた通りだな。こういうのが、これからもここに来るとしたら…)

指揮官(ここは、地獄絵図になる)


↓2 何をするか

あ、saga入れ忘れてた 踏んでたらずらしてください

Z46「あなたは何故、このようは僻地に?」

指揮官「島流しとか左遷とか、そんな感じだ。ちょっとやらかしてな」

指揮官「俺のことを話してもしょうがない。この基地について、色々と教えてくれないか?」

Z46「あなたがそれを望むのならば、私はそれに応えよう」スッ

指揮官「手が必要なら言ってくれ」

Z46「あなたの手を煩わせるわけにはいかない。気にしないでおくれ」

指揮官「とは言ってもな」

Z46「………」スタスタ

コツン ヨロヨロ

指揮官「…Z46。お前、壁に身体をぶつけてばかりじゃないか」

指揮官「怪我されちゃ、こっちが困るんだよ。手を借りるぞ」ギュッ

Z46「…すまない」

Z46「…以上が、この基地の概要である。説明不足な点はあっただろうか」

指揮官「いや、特に無いな。元いた基地とそんなに変わらんなら、後は何とかなる」

Z46「それなら、良かった」

指揮官「…ああ、そうだ」

Z46「………?」

指揮官「見学ついでに、幾つか書類に目を通したんだが。気になる部分があってな」

指揮官「この基地、建造したところで、Z46と同じような奴しか出来ないらしいんだよ」

Z46「そんなことはあり得るのだろうか…。建造は、メンタルキューブと人々のイメージが複雑に絡み合った結果。それが、歪められるなど…」

指揮官「原因は分からない。が、セイレーンが噛んでると見て間違いないだろう」スパー

指揮官「…あいつらは、こちらのそれとは文字通り『次元が違う』からな」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 食堂


指揮官「腹が減っては戦は出来ぬ。というわけで、腹ごしらえといこうか」

Z46「私はまだ空腹ではないが、あなたに同伴させていただこう」

Z46「何もせずに無為に時を浪費するよりも、あなたと共にいる方が有意義だと、私は判断した」

指揮官「お好きにどうぞ」カチャカチャ

饅頭「ぴよ」コトッ

指揮官「秘伝冷却水だけか。しょっぱいな」

指揮官「こっちは…Z46には王家グルメを回してくれ。在庫があるなら、ケチる必要は無い」

饅頭「ぴよぴよ」イソイソ

Z46「私よりも、あなたが多く食事を摂るべきだと思う。私はまだ、空腹を感じてはいない」

指揮官「どうせ何もすることが無いなら、飯でも食って内臓を動かしとけ」

Z46「…だが…」カチャッ

カラーン

Z46「…私の粗相を詫びよう」ペコッ

指揮官「…食器がどこにあるのかも分からないなら、無闇に動くな。俺が食わせるから、口を開けるんだ」

Z46「あなたが手を施す必要は無い。饅頭に任せれば、この程度の問題は…」

指揮官「それで服を汚されたら、こっちが困るんだよ。俺のミスでそうなったなら、諦めがつくってもんだ」

指揮官「だから、大人しく食べさせられろ」スッ

Z46「…承知した。あなたの言葉に従おう」パクッ

Z46「言葉に出来ない味であった…。これが、未知との遭遇、というものか…」

指揮官「違うと思うぞ。あれはただのゲテモノだ。何であれが高級品なのか、未だに理解できねえ」

Z46「贅沢なもの、だったのか…。気を遣わせてしまったのだろうか」

指揮官「そんなつもりはない」

指揮官「…そういや、目が見えないなら、戦闘なんて出来ないんじゃあないか?」

Z46「心配には及ばない。艤装を接続すれば、後は彼らが代わりに戦ってくれる」

指揮官「鉄血の艤装は自律兵器型が多いんだったな。…だが、それは重巡以降の大型艦だけのはずだが」

Z46「…戦う間だけは、感覚が鋭敏化する。故に、ある程度のことは把握出来る。だから、気にしないでおくれ」

Z46「あなたは、指示を出してほしい。それだけで、私は戦える」

指揮官「…俺たちが出撃する時なんて、来ないだろうがな」

指揮官「この基地は、切り捨てられた奴の集う場所。ここにいるだけで、役目は果たされるから、な…」

Z46「ならば、私は何故、生まれたのだろうか。…何故、生きているのだろうか…」

指揮官「それを見つける為に生きてるんだろ。俺も、俺が生きてる理由や意味なんて知らないさ」


↓2 何をするか

Z46「………」ウツラウツラ

指揮官「ふぁぁ…」

指揮官「やることが無い。Z46も、ずっとこうだったのか?」

Z46「んぅ…。私の仕事は…基地の見回りと、物資の確認だけだった…」

Z46「あなたの仕事も、恐らくは日誌の記入のみ…のはず…」

指揮官「…道理で暇なわけだ。仕事が無きゃ、何もやることが無いわけだからな」

Z46「然り…。故に、普段は基地を散策していたのだが…」

指揮官「もう全部見終わった、と」

Z46「………」コクリ

Z46「………」ウトウト

指揮官「…眠いのか?」

Z46「生理的欲求には…抗えない…」

指揮官「…じゃあ、寝るか。起きてたってやることも無いし」ガサゴソ

バサーッ

指揮官「…これでよし。こっちに寝転がってくれ」

Z46「ん…」ゴロン

指揮官「おやすみ」ゴロン

Z46「………」ギュッ

指揮官「…Z46?急に手を握って、いったいどうした?」

Z46「私の目は…何も映さない…。そこにあなたがいると分かるのは、触れるか…声を聴くか…それだけしかない…」

Z46「だから、感じたい…。あなたの温もりを…この、尊き感触を…」

Z46「………」コテン

指揮官(…もしかしなくても、初めてだったんだろうな。誰かに触れたのは)

指揮官(いくらなんでも、悲しいだろう、それは。暗闇の中で、ただ一人在り続けるなど…)


↓2 何をするか

Z46「そろそろ…瞼が重く…なってきた…。指揮官…先に失礼…させてもらう…」

指揮官「………」

指揮官「…あー。ちょっといいか?」

Z46「………?」

指揮官「俺さ、昔から何かに抱きついてないと寝られない質なんだ。前も抱き枕とか使ってたんだが」

指揮官「ここにはそんなもん無いからな。Z46が良ければ、その」

Z46「抱き締めても構わないか…。それを…問うているのだろうか…?」

指揮官「そう、それだ」

Z46「あなたがそれを望むのならば、私は受け入れよう…。拒む理由も無い…」

指揮官「…いいのか?」

Z46「受け入れて…状況が悪化するわけでもなし…。ならば…そうするのが無難だろう…」

Z46「それに…温もりを更に感じられるとなれば…。指揮官の要望を…甘んじて受け入れよう…」

指揮官「…じゃあ、失礼する」ギュッ

Z46「んっ…」

指揮官(温かい…子供だからなのか、布団の中にいるからなのか。それは分からないが、とにかく温かい)

指揮官(…それに、華奢な身体だ。こうやって抱き締めるとよく分かる。難解な言い回しをしていても、結局は子供なんだ)

指揮官(身体も子供だというなら、心だって子供なんだろうな)

Z46「くぅ…」

指揮官「…思ったよりも早く寝たな」

指揮官「俺もシエスタと洒落こもう。こういう時間の使い方は、滅多に出来ないもんだ」

指揮官「今は、有難くこの時間を使わせてもらう…」

指揮官「昼寝を済ませて、適当に日誌を書いて。これで、今日の仕事は終わりだな」

指揮官「…閑職に左遷された人の気持ちが分かるよ。これは嫌だな」ペラッ

指揮官「…出撃なんてしないっていうのに、資源だけは配給されるんだな。これじゃあ燃料も資金も溢れちまう」

指揮官「キューブやユニットもある。まるで、誰かが捨てた基地をそのまま貰ったようだな」

Z46「メンタルユニットの補給には、出撃するのが絶対条件だが。私にその経験は無い」

指揮官「そこが不可解なんだよなぁ。出撃しないと入手出来ないものがあるってのが」

指揮官「委託をする人数もいないし、研究をしたような記録も無い。どういうことだ?」

Z46「それは…『神のみぞ知る』のではないだろうか?」

指揮官「…考えても仕方のないこと。それだけは確かそうだがな」


↓2 何をするか

指揮官「…順序が逆になっちまったが、今からお互いのことを知らないとな」

Z46「そう言われても、私にこれ以上供述出来る過去は無い」

指揮官「そもそもの話だが。Z46はここ生まれなのか?それとも、他の基地からの転属なのか?」

指揮官「俺はお前がどこで創られたのか。それを知らないんだ。まずはそこからだな」

Z46「その問いに適切な回答を、私は持ち得ない。先述した通り、私の記憶している過去は全て話し尽くしている」

指揮官「………?」

Z46「この基地で過ごした記憶以外、私の脳には存在していない。それだけのことである」

指揮官「KAN-SENには他者の認識を調整するシステムが備わってはいるが、記憶を弄るシステムがあることは聞いていない…」

指揮官「一部は都合の悪い記憶を抹消してたりするが、それはあくまで『艦としての記憶』に過ぎない」

指揮官「生まれた後の記憶。それを消したり出来るなんて話は、今の今まで一度も出ていないんだ」

Z46「だが、これは事実である。幾ら私を揺さぶろうとも、砂粒一つ落ちはしない」

指揮官「…なら、これ以上聞きようがないな」

Z46「申し訳ない」

指揮官「俺は元々、横須賀基地に配属されてたんだが、一つ失態をやらかしてここに島流しされたんだ」

指揮官「それ以外に特筆すべきことは無い。所詮は指示を出したり、基地を運営する裏方だからな」

Z46「首から懸けている物は何か、差し支えなければ教えていただいてもよろしいだろうか」

指揮官「…これか?これは、まぁ。横須賀でケッコンしていたKAN-SENの指輪だな」

指揮官「っていうかよく気付いたな」

Z46「不定期な金属音から推測しただけに過ぎない。褒められるようなものではない」

Z46「…して、婚約の相手は何者なのか」

指揮官「…グラーフ・ツェッペリン。お前と同じ未成艦にして、お前と同じ鉄血のKAN-SENだ」

Z46「…なるほど」


↓2 何をするか

指揮官「………」チュィィィィィン

Z46「倉庫から木材を取り出したかと思えば。何に勤しんでいるのだろうか」

指揮官「それは見てからのお楽しみ…いや、出来てからのお楽しみってやつだが。まぁ隠す必要も無いか」バキッ

指揮官「杖だよ。あるのと無いのでは大違いのはずだ」ガリガリガリ

指揮官「電動ノコギリとかの工具があって助かった。学生時代に何回か扱ったからな」

指揮官「塗料は…塗るとしたら何色がいい?」

Z46「特に希望は無い。何色であろうと、私には分からないのだから」

Z46「…だが、強いて挙げるならば。私は白を所望しよう。…盲人の持つ杖も、白色に塗装されていると聞く」

指揮官「了解だ」ペタペタ

Z46「………」キュッ

指揮官「どうだ?少し不恰好かもしれんが、大きさは合わせてるから使いやすいと思うが…」

Z46「………」コツコツ

Z46「………!」コツン

Z46「指揮官」

指揮官「ん?」

Z46「あなたに送るべき賛辞の言葉、感謝の言葉を、今の私は表せない。だが、せめて一言だけでも言わせてもらいたい」

Z46「…ありがとう。それ以外の言葉で、この感情を表すことは、私には出来ない」

指揮官「…別に。ずっと不自由してたら、俺も困るんだよ」

Z46「あなたは天邪鬼、という性格なのか?」

指揮官「違うよ。…ただ、感謝されるのに慣れてないだけだ」


↓2 何をするか

指揮官「…さて、建造でもやってみますかね」

Z46「良いのだろうか。私のようなKAN-SENが建造されれば、指揮官。あなたの負担は計り知れなくなる」

指揮官「一人も二人も、百人も変わらんだろ。上手くやっていくさ」

指揮官「資金も充分、キューブもいっぱい。とりあえず、二人作るかね」カチャカチャ

ゴウンゴウン プシュー ガガガガガ

指揮官「メンタルキューブが人々のイメージを具現化して生まれるのがKAN-SENなら」

指揮官「そのイメージに、誰かがノイズを混入させてるんだ。それで、欠落したり歪められた情報が、欠陥となって現れる」

Z46「…まるで『ヒト』のようだ」

指揮官「その辺りのメカニズムは解明されてないがな。そもそも、このキューブが何で出来ているか。どこから供給されているか」

指揮官「それさえも分からない。俺たちの生死に関わるもんなのにな。…怖いよ、正直」

Z46「未知のまま受け入れる。それは、我らに牙を剥く危険性も知らないまま扱うということ」

Z46「…果たして。我らに、人類に未来はあるのだろうか?」

指揮官「…それでも、生き残らないといけない。劇物を使おうと、命を浪費しようと。人類は生き延びなければいけない」

指揮官「どこぞの馬の骨に、滅ぼされてたまるかよ」


↓2、4 建造されるキャラ 前と条件は同じ

ガコン プシュー

指揮官「終わったか。ドリルを投入したから当たり前だがな」

Z46「時間は如何ほどであった?」

指揮官「片方は1:55、もう片方は4:30。鏡面海域とかが出現してなければ、前者はドイッチュラント級、後者はイラストリアス級が出てくるはずだ」

指揮官「…だが、先程言ったようにノイズが入るとしたら」

Z46「結果そのものを歪められる可能性があるかもしれない」

指揮官「ああ。下手したら、海域でしか回収出来ない奴も出るかも…」ガチャ

アドミラル・グラーフ・シュペー「…ドイッチュラント級三番艦『アドミラル・グラーフ・シュペー』、着任した」

ツェッペリンちゃん「………」キョロキョロ

指揮官「………」

指揮官「なんで…?」

ツェッペリンちゃん「………!」

ツェッペリンちゃん「け、卿よ!早く我を逃してくれ!ここは嫌だ!怖い!」

シュペー「指揮官は…殴ったり怒鳴ったりしない人…?」

指揮官(今回は精神的な欠陥持ちかぁ…)

Z46「一人の名は分かったのだが…もう一人の駆逐艦の名は何だろうか…教えてほしい」

ツェッペリンちゃん「こ、来ないで!」

Z46「…拒絶、された?」

指揮官「ああもう滅茶苦茶だよ」


↓2 何をするか

シュペー「ぐ、グラーフさん?ちゃん?そんなに怯えてどうしたの?」

ツェッペリンちゃん「来るな!来るなっ!!来ないで…っ!?」ブルブルッ

指揮官「まさか…ちっ!」ガサッ

ツェッペリン「おえっ…!えぇ……っ………!」ビチャビチャ

指揮官「間に合わなかったっ…!」

指揮官「二人は別の部屋に行け!グラーフは俺が対処する!」

シュペー「う…!?」ビクッ

指揮官「…二人がここに残るのは彼女にとって悪いことだ。この場を収めたいなら、一度離れるんだ」

Z46「…シュペーよ。寮に向かおう」ギュッ

シュペー「う、うん」トコトコ

ツェッペリンちゃん「ふぅー…っ…。う…うぅっ…」ガタガタ

指揮官「…もう大丈夫だ。他のKAN-SENはいない。…が、コートが汚れたな」

ツェッペリンちゃん「わ…我は…我…は」

指揮官「精神疾患で嘔吐…。該当するものはあるが、内臓に何かある可能性も否定出来ない、か」

指揮官「ヴェスタルがいれば、医療機器は使えるんだが…。マニュアルとかが残存していればいいが…」


↓2 何をするか

指揮官「胃液と涎で滅茶苦茶だな…。動けるか?」

ツェッペリンちゃん「う…うん…」

指揮官「寮に二人は向かったんだったな…。仕方ない、俺の部屋に行くか」

指揮官「口の中を綺麗にして、服を洗って、食事を用意して…。やることが増えたな」スタスタ

ツェッペリンちゃん「ご…ごめん…なさい…」テクテク

指揮官「…気にするな。ここは、そういうワケありの奴しか来ない場所だ。苦痛には思っていない」ガチャッ

指揮官「寧ろ、これで銃殺刑を免れるのなら安いもんだとも思ってる。…だから、今は自分の心配だけをしろ」

指揮官「安物の布団だが、地べたで寝るよりはマシのはずだ。不満かもしれないが我慢してくれ」

指揮官「俺は服を洗ってくる。何かあれば、饅頭を伝令代わりに使うんだ」

指揮官「じゃあな。お大事に」ガチャッ

ツェッペリンちゃん「………」

ツェッペリンちゃん「…どうして、我は。我は、この場所に生まれたのだ…」

指揮官「………」ジャバジャバ

指揮官「…後は乾かせばいいかな」

シュペー「あっ…」バッタリ

Z46「………?」

指揮官「シュペーとZ46か」

シュペー「え、えっと…。グラーフちゃんは…大丈夫?」

指揮官「今は落ち着いている。ただ、二人はあまり接触しない方がいいだろうな」

指揮官「女性恐怖症か、はたまたKAN-SEN恐怖症か。何かは判明していないが、二人と対面することがトリガーとなって、また何かが起きるかもしれない」

シュペー「わ、分かった」

Z46「………」コクリ

シュペー「…指揮官は、その、怒ったりしないの?私たちが原因で、グラーフちゃんがあんなことになったのに…」

指揮官「…今俺が怒って、状況が好転すると思うか?」

シュペー「………」フルフル

指揮官「そういうことだ。過ぎたことは仕方がない。これからに活かすことの方が重要だろう」

指揮官「そう気に病むな。最悪を想定していなかった俺が悪いんだからな」スタスタ

シュペー「あ…」

Z46「…言っただろう?指揮官は危害を加えない、と」

シュペー「…うん。フィーゼちゃんのことを聞いて、気が逸ってたのかも…」

Z46「説明不足だった私も悪い。あまり気にすることの無きよう」

シュペー「…優しいね、二人とも」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 食堂


指揮官「シュペーとZ46の食事は、個人の意向に沿ってあげてくれ」

饅頭「ぴよぴよ」グツグツ

指揮官「さて、俺は…」ガサッ

シュペー「あ」

Z46「また指揮官か?」

シュペー「うん」

指揮官「晩飯か?」

Z46「相席で食事をした方が友好的な関係を築けると思い、私が提案した」

シュペー「私も、断る理由は無かったし。お話したいって思ったから」

指揮官「…そうか。仲間同士、仲良くな」グツグツ

Z46「淡白な香りと煮込む音。オートミールを作っているのだろうか」

指揮官「外れ。古き良き重桜食のお粥だ。吐いた後に刺激物を食わせるわけにはいかないからな」

Z46「…彼女を、頼んだ」

指揮官「言われなくても。こういうのは俺の仕事だ」

ツェッペリンちゃん「ふー…ふー…」

指揮官「少し温め過ぎたか。暫く冷やしておいてもいいが」

ツェッペリンちゃん「この程度で臆する我ではない!」ガクガクブルブル

指揮官「じゃあ、ほれ」スッ

ツェッペリンちゃん「………!」ビクッ

指揮官「ビビってるじゃあないか…。少し待ってくれよ」カチャカチャ

指揮官「…これくらいならいいか?一口食べてみてくれ」

ツェッペリンちゃん「う…」

ツェッペリンちゃん「あ、あーん…」

ツェッペリン「ん…」パクッ

ツェッペリンちゃん「…美味しい」

指揮官「なら良かった」

ツェッペリンちゃん「…あ!美味であったぞ!褒めてつかわす!」

指揮官「お褒めに預かり光栄です」

ツェッペリンちゃん「…むぅ~。調子が狂う…」

指揮官(グラーフ経由で生まれてないからなのか。鉄血の基地に戻ろうとはしないし、そこまで警戒もしてないようだ)

指揮官(その代償がアレなわけだが。いいことなのか、悪いことなのか。…まぁ、こっちの方が事態は重いがな)

指揮官(編隊を組めないのは、かなりの痛手だ。かといって、矯正する手段も無いし、それが得策とも思えない。大人ならまだしも、彼女は子供だ)

指揮官(Z46一人だったのも頷ける酷さだ。こりゃ、流刑地としてはいい場所なのかもな)

ツェッペリンちゃん「~~~♪」モグモグ

ツェッペリンちゃん「お代わりを所望する!」

指揮官「あーはいはい」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 執務室


???「ふっふっふー…。とうとうここまでやって来たにゃ」コソコソ

???「後は、名簿にちょちょいと細工をすれば…」ガサゴソ

指揮官「どちら様でしょうかー?」ジャキンッ

???「う゛に゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!?!!」ビクッ

指揮官「…なんだ、明石か」

明石「うぅ…頭に拳銃を突き付けながら、そんな軽い感じで喋らないでほしいにゃ…」

指揮官「忍び込んだお前が悪い」

指揮官「で、何用でここに来た?上層部のスパイ?それとも金庫破りか?お帰りはあちらです」

明石「私はちゃんと、指示を受けてここに来たんだにゃ!明石をそんな危険人物みたいに言わないでくれにゃ!」

指揮官「俺の知ってる明石は夕張と組んで実験して、母港を停電させるくらいにはヤバい奴なんだがな」

明石「そ、それは個体差があるだけ…にゃ。たぶん、私はしないにゃ…きっと」

指揮官「信用ならねぇ」

指揮官「指示を受けて来たって言うなら、書類かなんかあるよな?」

明石「…これにゃ」パサッ

指揮官「………」ペラッ

明石「………」ドキドキ

指揮官「………」ポンッ

指揮官「…たしかに、ちゃんとした書類だな。了解した」

明石「やったにゃ!」

指揮官「………」ジーッ

明石「…あっ」

明石「コホン…。これから世話になるにゃ。指揮官、よろしくにゃ~」

指揮官「ああ、よろしく」

明石「それじゃ、明石は失礼するにゃ~…」ソソクサー

指揮官「………」パサッ

指揮官「…まぁ、今回は大目に見てやるよ。書類偽装の件はな」

指揮官「さて、この明石はどんな欠陥を持っているのやら」


↓2 何をするか

新月出てないからまだ10章には行ってません
限定建造は今日までなので、まだ揃ってなかったり忘れてる方はご注意を


指揮官「………」カチャカチャ

ゴウンゴウン ドルルルルル ブッピガン

指揮官「…グラーフの件で、本来出現しないKAN-SENが出ることも確認出来た。海域限定の奴も出るかもしれないな」

指揮官「とは言っても。こんな小さな基地に強い奴が来たところで、という話だがな」

指揮官「………」ウツラウツラ

指揮官「…深夜だから流石に眠いか。ドリルなんて腐るくらいに集まるんだ。惜しむことはない」ポイッ


↓2 建造されたKAN-SEN 条件は同じ
何隻建造するか書いてない時は基本一人です
指定ありなら最高四人です

ご指摘の通り兄貴姉貴は現時点では小型からしか排出されないので安価下


指揮官「…今回はクイーン・エリザベス級か。どちらが出るか…」

プシュー

指揮官(あの特徴的な髪型は、ウォースパイトだな)

ウォースパイト「…私はウォースパイト。本日付で、艦隊に加入することになったわ」

ウォースパイト「よろしく頼むわね」

指揮官「…酷い火傷の痕だ」

ウォースパイト「そうね。多少身体を動かすのに支障は出るけれど、無視出来る範囲よ」

ウォースパイト「それより、他の艦船はどこなの?」

指揮官「こんな時間だ。皆眠ってるさ」

ウォースパイト「ロイヤルの艦船はいるのかしら?」

指揮官「生憎、他の三人は鉄血艦だ。お前が初めての戦艦だよ」

指揮官「いや、二人目とも言えるか。アレは『ポケット戦艦』とも呼ばれるし」

ウォースパイト「…まぁいいわ。同じ艦隊にいる以上、仲良くはさせてもらう」

指揮官「…ああ。一人だけ、少し事情があって会わせられないKAN-SENがいる。そこは承知しておいてくれ」

ウォースパイト「ええ」


↓2 何をするか

明石の処遇はガバノ・ガバァーナです
基地にいるんで正式加入ということで

指揮官「こんな時間にはなったが、風呂には入らにゃならん」

指揮官「寝落ちしないように気をつけないとな…」

指揮官(ウォースパイトは直接寮に向かったし、この時間なら子供は寝ているはず)

指揮官「タオルを巻く必要はないな」スタスタ

ガララッ


↓2 誰がいるか アクシデントとかでも何も起きなかったとかでも可

(特に決めて)ないです
ダラダラ過ごすのもよし復帰しようと頑張るのもよし
このスレ内では終わらせる予定です


Z46「………」チャプッ

指揮官「………!?」ガタッ

Z46「誰かいるのか?であれば、何か一言発しておくれ」

Z46「ご存知だろうが、私は何も見えない。声を聞かねば、誰がいるのか判別することも出来ないのだ」

指揮官「俺だ」

Z46「指揮官か。夜遅くに入浴とは」

指揮官「それはZ46もだろう。子供が夜遅くまで起きてるもんじゃないぞ」

Z46「艦船は外的要因では大きな変化はしない。唯一の例外が改造であり、食事や睡眠での変化は些細なものだ」

指揮官「…それはそうだが」

Z46「…すまない、不快にさせたようだ。指揮官も湯船に浸かっておくれ」

Z46「身体が冷えて、風邪を引かれたら私たちが困る。だから」

指揮官「…ああ」チャプッ


↓2 フィーゼと何をするか アクシデントとかも可

指揮官「髪は洗ったのか?」

Z46「先ずは身体を温めようと思い、湯船に浸かった。その時にちょうど、あなたが来た形である」

指揮官「ということはまだか」

指揮官「Z46が良ければ、俺にやらせてくれないか?ちゃんと洗えてるかどうか、分かりにくいだろう?」

Z46「ふむ…」

Z46「…たしかに、この身体では鏡を見て確認することすら不可能だ。指揮官の厚意に甘えてさせていただこう」ストンッ

Z46「さあ、早く髪を洗っておくれ」

指揮官「急かすな急かすな。今行くから」ザパッ

饅頭「ぴよ~」プカー

指揮官「あっ」グニッ

饅頭「びよ゛っ゛!!?」

指揮官「あっ」ツルッ

指揮官「阿゛!」ゴスッ

Z46「………?」クルッ

Z46「指揮官、何があったのだ?返事をしておくれ」

指揮官「」

Z46「指揮官…?」ヨロヨロ

ツンッ

Z46「もしや…気絶、しているのだろうか…?」

指揮官「」

指揮官「う…うう…む…」ヨロッ

Z46「目が覚めたか。大事なさそうで何よりだ」

指揮官「俺…は……?」

Z46「どうやら、湯船から出た時に介護用の饅頭を踏んでしまったらしい」

Z46「私の膂力では指揮官を運べない故、こうして膝の上に寝かせていた」

Z46「私の幼い身体では、窮屈だったかもしれない。だが、これが私の考え得る最善だった。どうか、気を悪くしないでもらいたい」

指揮官「………」

指揮官「大丈夫だ。寧ろ、俺のドジで迷惑を掛けた」

Z46「迷惑などとんでもない。私の方こそ、指揮官には世話になってばかりだ」

指揮官「…気を取り直して、髪を洗うとしよう。二の轍は踏まない」

Z46「では、私も胸を借りさせてもらおう」

指揮官「シャワーも悪くないが、やはり、湯船でのんびりとするのが一番だ」スタスタ

Z46「有意義な時間だった。指揮官、あなたに感謝を」トコトコ

指揮官「…ホント、悪かった。俺の不注意だよ」

Z46「あなたが気にすることは無い。私も気に留めていないのだから」

Z46「自室まで共に来てもらってすまない。お陰で、特に苦労することもなく戻れた」

指揮官「シュペーはもう寝てるらしいからな。俺がやるのは当然だ」

Z46「では、また明日。いい夢を見られるよう祈っている」

指揮官「おやすみ。身体を冷やすなよ」

Z46「心得た」バタン

指揮官「俺も早く寝るか」


↓2 何をするか

指揮官「………」カタカタカタ

指揮官「………」スパー

指揮官(…落ち着かんな。ずっとグラーフの基地が気に掛かってる)

指揮官「…連絡してみるか。饅頭が管理してるなら、色恋沙汰とかは起きないだろうが…」ピッ

プルルルル プルルルル ピッ

グラーフ「…指揮官か?」

指揮官「ああ」

グラーフ「健康そうで何よりだ。いったいどうした?」

指揮官「今の基地がどうなってるか気になってな。こうして電話させてもらった」

グラーフ「今の基地、か」

指揮官「差し支えがなければ教えてくれ」


↓2 今の基地がどうなっているか イッチに任せてもいいですが、悪い方向には向かいません

グラーフ「…一応、暴力沙汰が起きるような事態には至っていない。饅頭が配属させた新人の指揮官も、それなりには頑張ってくれている」

指揮官「赤城とか大鳳、ローンや隼鷹は…?」

グラーフ「我が何とか手綱を握っている。薄氷一枚、というような瀬戸際だがな…」

グラーフ「…訂正しておくと、ローンはそれほど脅威ではない。嫉妬する対象が近くにいないからな。温厚…と言っていいだろう」

グラーフ「我のことは気にしなくて良い。卿は卿自身の心配をしたまえ」

グラーフ「…我は、卿さえいればそれだけで良い。この下らない世界でも、卿が望むのならば足掻いてやろう」

指揮官「…グラーフには敵わないな。助けてもらってばかりだ」

グラーフ「ふっ…。お互い様…と、柄にもないことを言わせてもらおうか」

赤城「今、指揮官様の声が聞こえたのだけれど。グラーフ・ツェッペリン?」

グラーフ「今は取り込み中だ。後にしたまえ。指揮官に嫌われたくないのなら、そうした方が賢明だ」

赤城「…指揮官様を出すのは卑怯じゃあないかしら。でも、流石と言ってあげましょう」

グラーフ「我はお前を基に作られている。我自身を相手していると思えば、幾分かは楽に思える」

赤城「大人しく引き下がる代わりに、伝言を頼むわ。『絶対に帰ってきてくださいませ』。そう伝えてちょうだい」

グラーフ「…とのことだ。気張れよ」プツッ

指揮官「………」スパー

指揮官「安心したような…不安になったような…」

指揮官「明日から煙草の消費が増えそうだ…」ジュッ


↓2 何をするか

明石「指揮官~。購買部の入荷報告書、ここに置いとくにゃ~」パサッ

指揮官「不知火がいないから、明石がやるしかないものな」

明石「にゃ。でも、収入が増えると考えれば悪くないにゃ」

指揮官「金箱から修理施設が出なければ買うんだがな」

明石「文句はメーカーに言ってほしいにゃ。明石はただ仕入れてるだけだにゃ」

指揮官「どうだか。もしかしたら、何か細工してるかもしれん」

明石「し、してないにゃ。金色に塗ったりするのはぬいぬいの仕事にゃ」

指揮官「当たり前のように仲間売るのなお前な」

明石「にゃはは…」

指揮官「…っと…」ポロッ

指揮官「悪い、万年筆を取ってくれないか」

明石「しょうがないにゃ~」ヒョイッ

明石「落としちゃダメにゃよ?」スッ

指揮官「助かった」パシッ

指揮官「…む?」

明石「………?」

指揮官「…明石。手を見せてくれ」

明石「にゃ!?」

指揮官「俺の勘違いなら良いが、どうにも違和感を覚えてな。確かめておきたい」

明石「い、いったい何のことにゃ!?」

指揮官「今ペンを取った時…感触が無かったんだよ」

指揮官「ペンを乗せているはずの、手の感触がな」

明石「………っ!?」

指揮官「見せないなら、見せないでいいんだ。その時は『何か隠し事をしている奴』って認識するだけだからな」

指揮官「卑怯と思うか?俺からすれば、そうやって他人を騙す方が卑怯と思うがな」

明石「…わ、分かったにゃ。見せるから、そんなこと言わないでほしいにゃ」

指揮官「…慰めてにならないかもしれないが、ここには似た奴ばかりしかいない。そう後ろめたく思う必要はねぇ」

明石「………」スッ

指揮官「見事に無いな。手首から先の両手が」

明石「こんなことでバレるなんて、一生の不覚にゃ…」

指揮官「…義手とかの配給申請をしてみるか。通るかもしれない」


↓2 何をするか

指揮官「………」カリカリカリカリ

指揮官「この物資配給申請、俺たちの要望は通るのか?」

明石「にゃ?…ん~。正当な理由があって、不適切な物じゃなければ通るはずだにゃ」

指揮官「じゃあ、薬とかの申請は問題ないわけだ」

明石「基本的な物は揃ってるから、個人の問題ににゃるけど、睡眠薬程度ならどこも仕入れてるにゃ」

指揮官「…なら、これを頼む」ピラッ

明石「ふむふむ。火傷用の軟膏を…えっと。これ、何人負傷してるんだにゃ…?」

指揮官「一人だ。少し火傷の程度が酷くてな。既に治ってるみたいだが、処置しなければ予後が良好とは限らない」

指揮官「手遅れかもしれないが、何か手を施す方が良いだろう?」

明石「…分かったにゃ。どうにかして仕入れてみる…にゃ。けど、最低でも数日は必要にゃよ?」

指揮官「やってくれるだけでも充分大助かりだよ。ありがとう」


↓2 何をするか

指揮官「………」コツコツコツ

ガチャッ

ツェッペリンちゃん「…指揮官!卿は我を独りぼっちにしてどこに行っていたのだ!」

指揮官「仕事があるからな。まぁ、終わらせたからこっちに来たんだよ」

ツェッペリンちゃん「………!」

ツェッペリンちゃん「そ、そうか!我がいないとダメなのだな!」

指揮官「…で、ちょっとしたお土産を持ってきた。好きなだけ食べてくれよ」ポスッ

ツェッペリンちゃん「…シュトーレン?まだクリスマスは来ないぞ?」

指揮官「鉄血の料理だから選んだだけだ。それ以外の意図は無いよ」

ツェッペリンちゃん「…これを、我が食して良い…の?」

指揮官「ああ。グラーフの為だけに作った。好きなだけ召し上がれ」

ツェッペリンちゃん「あ…ありがとう!」

ツェッペリンちゃん「すぅ……すぅ……」

指揮官「…明石」

ガチャッ

明石「ぐっすり眠ってるにゃ。これなら、エコー検査とかをやっても起きないにゃ」

明石「…大丈夫にゃ?辛い顔をしてるにゃよ…」

指揮官「…ああ。問題ない」

明石「明日には結果を送るから、それまで待ってほしいにゃ。患者は医務室に運んでおくから、適当に理由を付けて帰してあげてにゃ」

指揮官「分かっている。KAN-SENに何かをされたと知れば…」

指揮官「グラーフは…壊れてしまうかもしれないからな」

指揮官「………」ガララッ

ツェッペリンちゃん「…指揮官…?何故、我が床に伏しているの…?」

指揮官「…シュトーレンを食べてたら、お前が倒れたんだよ。だから、念の為に休ませてた」

ツェッペリンちゃん「ほ、他の艦船は来なかったのか…!?」

指揮官「ああ。人払いは済ませて、ずっと見張ってたからな。大丈夫だ」

ツェッペリンちゃん「………!」ホッ

指揮官「…もう夜も遅い。部屋に戻るぞ」

ツェッペリンちゃん「…卿は優しいね。卿が側にいてくれて、本当に嬉しい」

指揮官「…そんなことを言う暇があるなら、安静にしておくんだ」

ツェッペリンちゃん「うむ…。卿が言うのなら…我は…」

指揮官「………」

指揮官(騙しているようで辛いが…こうするしかない)

指揮官(俺が嫌われるくらいで済むなら、安いもんだ)

明石「指揮官、結果が出たにゃ」パサッ

指揮官「…画像を見せられてもな。俺にその手の知識は無いぞ」

明石「そこよりも、一番下の所見に目を通すにゃ」

指揮官「………」

指揮官「肝臓肥大?原因はいったい…」

明石「『ヒト』なら、過剰な飲酒とかでそうなる場合はあるにゃ。だけど…」

指揮官「グラーフはKAN-SENだ。後天的な原因は考えにくい。となると…」

指揮官「先天的な奇形、か。治療方法は?」

明石「薬剤投与、患部切除。治療方法はあるけど、どれも時間は掛かるにゃ…」

指揮官「明石の干渉は避けられない…か」

指揮官「俺が薬を投与するのは駄目なのか?」

明石「専門知識も無しにやるのは危険にゃ。研修で習うような、腕部注射とかとは次元が違うにゃよ」

明石「アレよりも、よっぽど重い薬を使うにゃ。副作用とかにも気を遣う以上、指揮官には任せられないにゃ」

指揮官「重篤な副作用が出れば、死ぬ可能性もあるわけだからな…」

指揮官「…想定以上に、重いもんだ

明石「指揮官、結果が出たにゃ」パサッ

指揮官「…画像を見せられてもな。俺にその手の知識は無いぞ」

明石「そこよりも、一番下の所見に目を通すにゃ」

指揮官「………」

指揮官「肝臓肥大?原因はいったい…」

明石「『ヒト』なら、過剰な飲酒とかでそうなる場合はあるにゃ。だけど…」

指揮官「グラーフはKAN-SENだ。後天的な原因は考えにくい。となると…」

指揮官「先天的な奇形、か。治療方法は?」

明石「薬剤投与、患部切除。治療方法はあるけど、どれも時間は掛かるにゃ…」

指揮官「明石の干渉は避けられない…か」

指揮官「俺が薬を投与するのは駄目なのか?」

明石「専門知識も無しにやるのは危険にゃ。研修で習うような、腕部注射とかとは次元が違うにゃよ」

明石「アレよりも、よっぽど重い薬を使うにゃ。副作用とかにも気を遣う以上、指揮官には任せられないにゃ」

指揮官「重篤な副作用が出れば、死ぬ可能性もあるわけだからな…」

指揮官「…想定以上に、重い問題だな」ハァ


↓2 何をするか

ちびディエゴの入手だけが出来ませんでした
大型イベの途中から周回イベ組み込むのは許可しないぃ~~~ッ!


ツェッペリンちゃん「ううむ…。やはり、シュトーレンを食べた後の記憶がすっぽりと抜け落ちている…」

ツェッペリンちゃん「お菓子は美味しかったし、身体も悪くなかったのに…」

指揮官「…余計なことは考えずに、安静にすることだけを考えるんだ」

ツェッペリンちゃん「…うむ。指揮官が、卿がそう言うのなら、我が背く道理は無い。大人しく従おう」

ツェッペリンちゃん「………っ!?」ドクンッ

指揮官「…グラーフ?」

ツェッペリンちゃん「はぁー……っ…!はぁー………!」ガタガタ

指揮官「おいおい…!今回は俺しかいないってのに!」ガサッ

ツェッペリンちゃん「うっ…!ん゛…あ゛ぁっ…」ビチャビチャ

指揮官「………」サスサス

指揮官(今回は何も、原因となるものは無い…のに。どうしてまた嘔吐した?…まさか、病状が悪化したとでも…)

指揮官(…こんなこと言えるか。こんな子供に、そんな残酷なことを言えるものか)

指揮官(…クソッ。最悪、実力行使も視野に入れなければならないか…)


↓2 何をするか

ツェッペリンちゃん「うぶ…ぉ…えっ……」

指揮官(…こういう時こそ、ユニオンのヴェスタルの力が必要なんだが…)

指揮官(大規模艦隊であるユニオンの医療を一手に引き受けていた工作艦。彼女に救われたKAN-SENは数知れず…)

指揮官(明石も治療は出来る方ではあるが、あくまで医療機器を用いたものに長けているだけだ。看護師や医師として働けるわけじゃない)

指揮官(…無い物強請りをしても変わらないとはいえ、泣き言一つくらいは言いたくなるな)

指揮官「ゆっくり深呼吸をしようか。ほら、いーち、にー、さーん」

ツェッペリンちゃん「すぅー……はぁー……」

指揮官「…よし。呼吸は安定してきたな。そのまま眠るといい」

ツェッペリンちゃん「…ごめん。ここに来てから、卿には迷惑を掛けてしかいない」

ツェッペリンちゃん「我も、卿の役に立ちたいのに。なのに、身体が、心が、それを否定する」

ツェッペリンちゃん「どうして…どうして、我は…こんな身体…に…」コテン

指揮官「…この基地自体がおかしいだけだ。グラーフ、お前は悪くないんだよ」

指揮官「悪いとしたら、建造を実行した俺なんだ。そうしなければ、こんなことにはならなかったんだから…」


↓2 何をするか

指揮官「………」ガラガラガラ

ウォースパイト「駆逐艦一、重巡一、工作艦一、そして私か。正直、心許ないわね」

指揮官「怖気付いたのか?」

ウォースパイト「いいえ?ただ、私たちは一度も出撃したことはない。それを心配するのは当然だと思うが」

シュペー「フィーゼちゃん、大丈夫なの?」

Z46「問題無い」

明石「修理と対空しか出来ないから頑張ってにゃ」

指揮官「実戦経験があるのは俺だけだからな。上手くやる必要がある、か」

指揮官「そろそろ作戦エリアに入る。俺はここから支持を出すから、主力艦隊は俺の前に、前衛艦隊は主力艦隊の前に布陣しろ」

指揮官「主力艦隊は接近する航空機と自爆ボートの迎撃に集中。俺の支持があれば各自主砲の砲撃を」

指揮官「前衛艦隊は俺の支持に従って移動、雷撃を行うように。主砲、副砲の照準等は各個の判断に委ねる」

Z46「承知した」

シュペー「………っ」ギュッ

指揮官「では、作戦を開始する」


↓2 どうなったか アクシデントとかでも可

指揮官「戦闘終了。損害は砲撃を僅かに受けた程度か」

Z46「試運転は済ませていたが、実際に撃ち合ったのは初めてだ。これが、戦場の空気…」

シュペー「お…思ったよりも痛くなかった…」

明石「航空機が来なけりゃやることないにゃ」

指揮官「最初から激戦区に送るような馬鹿じゃない。とはいえ、今回の成果は及第点だ。よくやった」

ウォースパイト「激戦区ではどのような敵が出てくるの?」

指揮官「…まぁ、場所にもよるが、セイレーンや強化型の駒が出てくる。量産型も、厄介な奴が複数出てくることもあったな」

ウォースパイト「なるほど」


↓2 何をするか

ぷにくすべに厳し杉内?


指揮官「…よし。腹を見せてくれ」

ツェッペリンちゃん「…断る」

指揮官「何故だ?いつもは素直に頷くじゃあないか」

ツェッペリンちゃん「今日は…見せたくないの…」

指揮官「お前の健康のためだぞ。グラーフ。専門的な検査を受けられない以上、原始的な手段に頼るしかないんだ」

指揮官「だから…」

ツェッペリンちゃん「では、逆に問わせてもらう。…我の身体に何が起きてるの!?」

指揮官「何、とは」

ツェッペリンちゃん「何故…我の腹が不自然に膨れているっ!!?!?右の腹だけが膨らむなど、おかしいことくらい我にも分かる!」

指揮官「なっ…!?」

指揮官(そこまで病状が進行した…!?いくらなんでも速過ぎやしないか!?)

ツェッペリンちゃん「指揮官は、卿は知っているのか!?なら教えて!教えてよぉっ!!」

指揮官「………っ!」


↓2 真実を話すかどうか ツェッペリンちゃんの反応を書いても可

指揮官「…肝臓肥大だ」

ツェッペリンちゃん「肝臓…肥大?」

指揮官「胃の右側辺りに存在する肝臓という臓器が肥大…大きくなる疾患だ。今までの嘔吐は、それとストレスが原因だと思われる」

ツェッペリンちゃん「な、治る…のか…?」

指揮官「適切な治療をすればな。だが、それは望めない状態だ」

指揮官「グラーフ。お前は他のKAN-SENと接触する度に、体調を崩す可能性が高い。…そして、治療には明石たちKAN-SENの手が必要だ」

指揮官「…体調不良のまま、切除手術や投薬治療に耐えられるとは思えない」

指揮官「こうなったのは俺の責任だ。設備や人員を確保していれば、未然に防げた可能性だってあった」

指揮官「…恨むなら恨んでくれていい。その権利がお前にはあるんだ」

ツェッペリンちゃん「…我は、死ぬのか」

指揮官「…放っておけば、そのリスクは高まるな」

ツェッペリンちゃん「…嘗ては進水することすら叶わなかった。だが、こうして艦船としての生を受け、戦えるようになったというのに」

ツェッペリンちゃん「我は…海上で没することも許されず、陸で死にゆく運命(さだめ)なのか?使命を全うすることすら、出来ないという…のか…」

ツェッペリンちゃん「…そんなの嫌だ。我は、果たせなかった使命を、また諦めるのは嫌だ…!」

ツェッペリンちゃん「鉄血の一員として…この基地の艦船として…!何もせずには終われないのよ…!」

指揮官「…なら、治療を受ける他はない。かなり辛い道のりになるぞ」

ツェッペリンちゃん「構わぬ…。また、艦船としてすら生きられず死ぬというのなら…苦しむ方が余程楽だっ!」

指揮官「…じゃあ、これから一緒に頑張ろうか。俺たちも手は尽くす」

ツェッペリンちゃん「…もし、心が折れそうになった時は。その時は、卿を頼るよ?…それくらいはいい…よね…?」

指揮官「グラーフがそれを望むなら、拒む理由は無い」


↓2 何をするか

指揮官「………」ペラッ

指揮官「…鉄血の艤装はセイレーンの技術由来のものが多い。何か利用出来るものがあるかと思ったが…」

指揮官「そもそもアレは何だ…?シャルンホルストは稚魚を放流していると言ってたし、普通に飯を食べるし…」

指揮官「…ああ、グナイゼナウが否定してたな。生体兵器であるのは確定としても、内部構造がどうなっているかはよく分からん」

指揮官「ぶっ」ベチッ

明石「あ、ごめんにゃ」

指揮官「何をどうしたら顔面に書類が直撃するのか…。まぁ、いい」

指揮官「何かあったのか?」

明石「まー…あるといえばある…にゃ」

明石「鉄血製大型艦の艤装の特徴は分かってるにゃ?」

指揮官「今そのことについて考えてたところだ」

明石「なら、話が早いにゃ。放置されてたグラーフ・ツェッペリンの艤装を調べてたら、ちょっとした仮説に辿り着いたのにゃ」

指揮官「詳しく」

明石「これは『内臓にも意識がある』ことを前提としてるから、仮説としてもかなりレベルが低いことは念頭に入れてにゃ」

明石「生体兵器である以上、その体内には複数の臓器が存在するにゃ。それを彼女のと取り替えれば、一命を取り留める可能性だってあるのにゃ」

指揮官「…某黒い医者じゃあるまいし。そんな高度な手術は可能なのか?」

明石「あくまで仮説にゃ。出来るかどうかは二の次で、そういう可能性があることだけを言ってるのにゃ」

明石「でも、物理法則とかに喧嘩を売ってるセイレーンの技術を利用出来るなら、あり得ない話じゃないにゃ」

指揮官「…どうやって『鏡面海域』から奴を引きずり出す?」

明石「それを考えるのは今じゃないのにゃ」

指揮官「………」

指揮官「…頭の片隅には置いておく」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 小会議室


指揮官「………」ナデナデ

ツェッペリンちゃん「我はどうしてここに連れてこられたのだ?」

指揮官「…色々と話し合う必要があると思ってな」

指揮官「お前のためにも、皆のためにも」

ツェッペリンちゃん「うっ……。でも、我慢しなければ…約束したし…」

指揮官「グラーフが直接話す必要はない。俺が仲介役をする」

指揮官「…だが、少しずつでも慣れていかねばなるまい。その辺りは頑張ってくれよ」

ツェッペリンちゃん「…分かった。頑張る」

Z46「只今到着した」ガチャッ

シュペー「お、お邪魔します」

ウォースパイト「話し合い…どんな話題があるのやら」

明石「昔の武勲でも語ったらどうにゃ?」

ウォースパイト「それはまたの機会にしましょう」

ツェッペリンちゃん「………」コソコソ

指揮官「揃ったな。じゃあ、会議未満の話し合いを始めるとしようか」


↓2と↓4 何を話し合うか

龍驤スレの作者様と自分は別人です
これだけははっきりと真実を伝えたかった
科学技術艦って『科学技術を持っている艦』ってことでいいのかな
U-73は鉄血イベの化学実験しかイメージがない


指揮官「各員に通達した通り、グラーフ・ツェッペリンの体調は芳しくない」

指揮官「医療機関から検査結果も届いたので、この際全員に知ってもらおうと思い、この場で報告をする。勿論、本人の了承は取ってある」

指揮官「グラーフ・ツェッペリンが患っている疾患は二つ。『肝臓肥大』と『艦船恐怖症』だ」

指揮官「前者は適切な治療を施せば、根治の可能性も充分ある…との報告を受けているが、問題は後者の方だ」

指揮官「精神疾患の治療には、相応の時間が必要となる。今回のような恐怖症の類は、反復的な交流で克服する他、薬物療法が存在する」

指揮官「…が、そのような治療が出来る者など、ここには誰もいない。薬に頼らない治療を行っても、逆に悪化してしまう可能性だってあるんだ」

指揮官「治してあげたいのは山々だが、最悪を想定すると迂闊に手は出せない。だからといって、何もしないのも不味い」

Z46「…つまり、我らで出来る対処法を模索する、ということか?」

指揮官「ああ。理解が速くて助かるよ。俺が考えているのは、環境整備とかの類だな」

シュペー「普通に話すのは…駄目なのよね。うーん」

ウォースパイト「重桜のドラマに出てくる面会室?とかを作るのはどうかしら」

ウォースパイト「それなら、何かをされると考えることも無いでしょう。まずは壁越しにでも交流をしないと、何も始まらないと思うわ」

指揮官「…そうだな。饅頭に指示を出しておくべきか」

指揮官「…案は多い方がいい。手間を掛けるが、思いついたものをこの書類に記入してくれ。明後日に回収する」

指揮官「Z46は直接俺に言うか、他の人に書いてもらってくれ」

Z46「心得た」

指揮官「次に、工作艦や技術保有艦についてだが」

指揮官「これは、明石だけでは手が足りなくなる場合を想定すると、嫌でも向き合わなければならない問題だ」

指揮官「…とは言っても、入手する手段は単純だ。建造すればそれで解決するからな」

ウォースパイト「資料に書いてあったわね。『理論上、今までに建造が可能だった艦船は全て如何なる期間でも排出される』と」

指揮官「セイレーンが原因と見て間違いないだろう。グラーフの建造は、現時点では不可能だからな」

明石「特別計画艦はどうやって造るか不明だけどにゃ」

指揮官「アレは…俺の場合は一月掛けて一隻のペースだったな。この基地では気にする必要も無いだろう」

シュペー「大変らしいね…。私はよく知らないけど」

指揮官「…まぁ、海域攻略が進むと考えたら悪くはないさ。燃料消費は少し考えものだが、いつでも進められるわけだからな」

指揮官「…結局、独り言ばかりで終わってしまったな。話し合いと言っておきながら」

ウォースパイト「そういうこともあるでしょう。気にすることはないわ」


↓2 何をするか

指揮官「ロイヤルメイド隊…彼女らがいれば、運用もグッと楽になるんだが」

ウォースパイト「彼女たちがいるなら、陛下も欲しくなるのだけれど」

指揮官「システム上、狙い撃ちは不可能だ。カミにでも祈ってくれ」

ウォースパイト「重桜じゃあるまいし。そんなことはしないわ」

指揮官「…いや、重桜のKAN-SENもそんなことは言わないがな。敵対している者はその限りではないが」ピッ

ガタガタ メメタァ フワーオ!!

指揮官「…確か、大型ではシリアスが出てくることはなかったはずだ。それ以外が来るなら…」

指揮官「…夕張とかが来てくれても、それはそれで楽になるんだけどな」


↓2と↓4 大型から出てくるキャラ 条件はいつもの
限定建造のキャラはその時によってベースとなる建造が決まってますが、一々調べるのも面倒いので気にしなくていいです

流石に腕だけは自分にはレベルが高すぎるのでナドレにします


指揮官「…おぉ…。珍しくピンポイントで当たった気がする」

ウォースパイト「また私が出る可能性も否定出来ないが」

指揮官「やめてくれ」

プシュッ

指揮官「…ベルファストとクイーン・エリザベスか。だが…」

クイーン・エリザベス「…何よ。あなたが指揮官でしょ?早く仕事に…」

ウォースパイト「陛下…」

エリザベス「ウォースパイトじゃない。その火傷、どうしたのよ…」

ウォースパイト「陛下と同じです。生まれた時から、この傷と共に生きる運命を背負っているのです」

エリザベス「そう…。あなたも大変ね。私ほどではないけれど」

エリザベス「…しんみりした空気は嫌いよ。さあ、ベル。挨拶をしなさい」

ベルファスト「かしこまりました。エディンバラ級二番艦、ロイヤルメイド隊のメイド長を務めておりますベルファストと申します」

ベルファスト「陛下共々、よろしくお願い申し上げます」ペコリ

指揮官「………」ウーン

ベルファスト「どうかなさいましたか?」

指揮官「…いや、何も無いのかと思ってな。例外がある、そういうパターンも極稀にあるのかもしれないな…」

ベルファスト「…お言葉ですが、ご主人様。私もその何かしらを抱えております」

指揮官「…外見には何も違いはないが。精神的なものか…?」

ベルファスト「俗に言う『偏頭痛』でございます。今はまだ、その兆候は出ておりませんが」

ベルファスト「ですが、活動には支障を来たさないよう務めますので、ご安心ください」

指揮官「…言っておくが、無理は禁物だ。それだけは忘れることが無いようにな」

ベルファスト「お気遣いありがとうございます」


↓2 何をするか

指揮官「………」カラカラカラ

指揮官(歩行困難なKAN-SENが建造されることを想定しておいて正解だった。…まさか、四肢欠損…それも重度のものを持つKAN-SENが生まれるとはな)

指揮官「この部屋で合ってる…よな」スッ

コンコンコン

エリザベス「下僕?いったい何用でここに来たのよ」ガチャッ

ウォースパイト「陛下は動かなくてもいいですよ」

エリザベス「あら」

指揮官「車椅子だ。抱き抱えて移動するより効率的だろう?」

エリザベス「き、気が利くのね。見直したわ」

指揮官「まだ数十分しか経っていないんだが」

指揮官「…ほら、座ってみるんだ」

エリザベス「ウォースパイト、頼んだわ」

ウォースパイト「承知しました、陛下」ストンッ

エリザベス「………」カラカラカラ

エリザベス「…悪くないわね。褒めてあげるわ!」

指揮官「…当たり前のことをやっただけだ。感謝される筋合いは無い」

エリザベス「か、感謝くらいは有難く受け取りなさいよ!馬鹿!」

ウォースパイト「はぁ。面倒な性格だな、指揮官も」

指揮官「…何のことやら」


↓2 何をするか

指揮官「よっこいせ…っと」ドサッ

指揮官「食糧を冷蔵庫に入れるのも大変だな。だが、身体能力に差がない以上、男の俺がやるしかない」ガサゴソ

ベルファスト「ご主人様、私に任せてもよろしいのですよ?」

指揮官「それには及ばん。仕事も無くて暇なのでな」

指揮官「それより、先程エリザベスたちに振る舞った紅茶の処理が先じゃないか?」

指揮官「こっちはそれほど手間じゃないんだ。そちらに注力してくれた方が助かる」

ベルファスト「かしこまりました。お言葉に甘えさせていただきます」

ベルファスト「………」カチャカチャ

指揮官「………」バタン

指揮官(…こっちはあと少しで終わる。ベルファストは…)

ベルファスト「…っ…!これ…はぁっ………!」

指揮官(偏頭痛か。だが、様子がおかしい)

ベルファスト「あ…っ!あぁっ…。う゛っ…あ゛ぁっ………!」フラッ

指揮官(ティーセットを持ったまま蹲る…!相当重いやつだな!)

指揮官「………っ!」ダッ

ベルファスト「し…ま゛っ…!!?」ポロッ

指揮官「ちいっ!」パシッ

ベルファスト「………!」ガクッ

指揮官「薬は…これか!早く飲むんだ!」

ベルファスト「ご迷惑を…お掛け…う゛…!」ゴクン

ベルファスト「…はぁっ…はぁっ………」

指揮官「…偏頭痛は尋常じゃないほど痛いと聞いている。無理はするなと言ったはずだ」

ベルファスト「申し訳…ございません…!恥ずべき失態を…犯してしまいました…!」

指揮官「もう喋るな。後は俺がやるから、部屋で休むんだ」

ベルファスト「…かしこまりました…」

指揮官「…あのベルファストが、作業を中断せざるを得ないほどに苦しむとは…」

指揮官「…タイミングによっては、最悪の事態を招くな…」


↓2 何をするか

設定を纏める能力は皆無なので有難いデス
饅頭は縁の下の力持ち的重要ポジション(大鳳のドレスを作ったりもしてる)の割に、自爆ボートで特攻させられたりウォースパイト改造イベではガムテープで爆竹満載ボートに括り付けられた上で目隠しされたり、悉く扱いが悪いのは可哀想とは思いません


ルルイエ基地 寮の一室


指揮官「気分はどうだ?」

ベルファスト「落ち着いてきました…。これなら、あと数分もすれば復帰出来るかと」

指揮官「今日はもう薬は使えない。休んでおくことだ」

ベルファスト「ですが、陛下とご主人様のお手伝いをしなければなりません」

指揮官「分かっているだろう。KAN-SENとヒトは、平時では何ら変わりはないことを。怪我をすれば風邪も引く」

指揮官「偏頭痛を抑える薬を、小まめに飲んでまでして働く気か?それだと中毒になりかねんから却下だ」

ベルファスト「メイドとしてやらなければならないことです」

指揮官「馬鹿を言うな。身体が壊れたら何も出来なくなるだろうが。それで働けなくなったら、それこそ本末転倒というものだ」

指揮官「滅私奉公も、度が過ぎれば自殺行為と変わらなくなる。少しは自分を労われ」バタン

ベルファスト「………」ポスッ

ベルファスト「…それが、私の存在意義ですから。仕方のないことですよ、ご主人様」

ベルファスト「…ですが、私の我儘でご主人様を困らせるのはいただけませんね。今は、許しを得るまで身体を休めましょうか…」

ベルファスト「…すぅ…」

指揮官「明石、時間はあるか?」

明石「にゃ?」

指揮官「クイーン・エリザベスの義肢の製作。可能であれば、取り掛かってもらいたい」

明石「別に、足が無くても出撃は出来るにゃよ?推進機は下肢の先端に付ければいいのにゃ」

指揮官「日常生活のことを考えれば、ある方がいいだろう。第一、彼女が何もかもを手伝ってもらうのを良しとするような性格じゃない」

明石「…まー、指揮官の前では強がったりしてるかもしれないにゃー」

指揮官「何せ女王だからな。余裕を見せておかないと、示しがつかないんだろうな」

明石「義肢の件に答えるとするなら、義肢の製作自体は普通に出来るにゃ」

明石「ただ、戦闘にも耐えられる物を作るとしたら、相応の時間を要するにゃ。オーダーメイドの義肢じゃないといけないのにゃ」

指揮官「細かな方向転換や、軸足に使ったりと。使い方は無数にあるからな…」

明石「接続部の神経のデータや、サイズとかも色々と合わせないと、ただの義肢じゃ慣れるのに大変にゃ」

指揮官「拒絶反応が出る可能性は?」

明石「あるに決まってるにゃ。急に身体が増えるようなものなのにゃ。脳がびっくりしちゃうのにゃ」

指揮官「…そこは運次第、というわけか」

明石「にゃ」

指揮官「作る方向で考えておいてほしい。材料などは俺が方面に頭を下げてかき集める」

明石「大変にゃね~」

指揮官「恩赦を貰っている側だ。これくらい何とも思っていないさ」

指揮官「生きてるだけで丸儲け。生かしてくれているだけで、感謝してもし足りないくらいなんだよ、俺は」


↓2 何をするか

指揮官「ふぅ…」スパー

Z46「鼻腔を擽る独特な香り。煙草なる嗜好品か」

指揮官「偶には吸わないと、集中出来なくなるんでな。病気みたいなもんさ」

Z46「ふむ」

指揮官「…最初に比べると結構増えたよな。いい意味でも、悪い意味でも」

Z36「私を含めて合計七名。当初の七倍にもなるとは、嘗ての私に伝えても信じまい」

指揮官「数が増えてやれることは増えた。が、同時に色々な苦しみも背負ってしまった」

指揮官「それが運命だと、そう言われればそれまでなんだが」

Z46「仕方あるまい。この基地ではそうなるように決まっているのだから」

指揮官「…だな。これからもそうなっていくなら、それに対応していくしかない」

指揮官「生きているなら、やりようはあるんだ。泣き言を言う暇は無いな」


↓2 何をするか

明石「本部からの書類にゃ」スッ

指揮官「どうも」パシッ

指揮官「………」パラパラパラ

指揮官「………!よし」

指揮官「前に出していた申請が通った。軟膏と義肢製作用の材料、他にも幾つかの医療機器も届けるそうだ」

明石「どんな機械が来るか気になるにゃ…」

指揮官「えっと…。MRIや人工心肺、後は透析装置とかも輸送してくるみたいだな」

明石「億は飛びそうだにゃ」

指揮官「とは言っても、型落ちをこちらに流すだけらしいがな。…それでも充分有難い」

明石「にゃ」

???「明石の小娘はこちらに逃げていたのですか」ヌッ

明石「に゛ゃ゛ぁぁぁぁぁぁああぁあああ!!?!?!!!?」ビックゥゥゥ

指揮官「…不知火か。こんな場末の基地に何用だ?」

不知火「転属願が受理されたので、こちらに参りました。まさか、断るような大うつけではございませんよね?」スッ

指揮官「上層部直々の指名だ。断ったら鉛弾が飛んでくるだろうに」パシッ

指揮官「………」ジーッ

指揮官「確かに受け取った。明石のとは違って、ちゃんとした書類だな」

明石「…にゃ?」

明石「…もしかして、バレてた…にゃ…?」

指揮官「…ここに来る前は、毎日毎日山のような書類を相手にしてたんだ。分かるに決まってるだろう」

明石「」

不知火「明石の小娘と違い、妾は正当な手続きを踏んでこちらに来ております。それを忘れなきように、指揮官さま」

指揮官「分かっている。この書類を見て疑うほど、俺は馬鹿じゃないさ」

指揮官「…ところで、どうして車椅子に乗っているのかな?」

不知火「…やはり、大うつけでしたか。『でりかしー』が皆無でございますよ?」

指揮官「知る必要があるだろう。どういう欠陥があるかによって、こちらの対処も変わってくる」

不知火「…ごもっともですね。分かりました」

不知火「妾は右半身不随を患っております。ただ、それだけにございます」

指揮官「それだけの一言で済むものじゃないだろうに…」

明石(明石より重いにゃ…。アレからいったい何があったのにゃ…?)


↓ 2 何をするか

指揮官「………」スパー

ゴウンゴウン アイガッタビリー

指揮官「………」ジュッ

指揮官「…はぁ。最後の一本が無くなっちまった」

指揮官「…ん?」

シュペー「指揮官、こんにちは。…けほっ」

指揮官「こんにちは。少し煙たかったか」

シュペー「う、ううん。大丈夫。…煙草、吸うんだね」

指揮官「これっきりだ。もう在庫が無いからな…我慢する他ない」

シュペー「取り寄せないの?」

指揮官「いい機会だろう。これを続けていたって、身体を壊すだけなんだ」

指揮官「それに、KAN-SENたちのことを考えれば、な」

シュペー「…そっか。私は気にしないけど、グラーフちゃんとか気にするかもしれないしね」

指揮官「それもあるが、周囲に毒を撒いているようなもんだからな。いつかは辞めようと思っていた」

指揮官「それが偶々今日だっただけの話だ」

ゴウンゴウン


↓2 特型建造限定のキャラ 条件はいつもの

自分の記憶は天狐無双時代で止まっています


プシュー ガチャッ

指揮官「今回はハーミーズか。…だが、何かおかしい」

ハーミーズ「………」

指揮官「…例のディスクはどこにいった?」

シュペー「ディスク?」

指揮官「彼女はカードゲームに精通していてな。その道具を一式持っている…はずなんだ。だが…」

指揮官「今のハーミーズは、なぜかスマホを持っている」

ハーミーズ「………」ポチポチポチポチ

指揮官「………?」

ハーミーズ「チッ。守護無視十点とかゲームを否定していないか。天狐も回復と攻撃を両立していて、戦うのが馬鹿らしくなる」

指揮官「あっ」

指揮官「…シュペー、行くぞ」

シュペー「えっ。挨拶…しないの?」

指揮官「…気が済むまで遊ばせてあげよう。話はそれからにした方が良さそうだ」

ハーミーズ「…クソォッ!どうしてマリガンで高コストばかり来るんだ!」


↓2 何をするか

プリキュアぼく分かんないのでお手柔らかに


ベルファスト「………」ゴシゴシ

ベルファスト「………」ジャバジャバ

ジャー

指揮官「お邪魔しまーす」ガララッ

ウォースパイト「精が出ているな。ベルファスト」

シュペー「よいしょ…っと。洗剤とかはここでいいの?」

指揮官「ああ。助かった」

ベルファスト「ご主人様?それと、皆様方も…。まだ入浴時間ではございませんよ?」

指揮官「分かっているさ。風呂に入るために来たんじゃないからな」

ベルファスト「では、何をしにいらっしゃったのですか?」

指揮官「風呂掃除と洗濯」

シュペー「ベルファストさんのことを知っちゃったら、居ても立っても居られなくなって…」

ウォースパイト「複雑かもしれないが、ここは私たちに任せてほしいわ」

ウォースパイト「ベルファスト。あなたは、他人に迷惑を掛けるのは良しとしない人でしょう?」

ベルファスト「気持ちは有難いですが、メイドとしての務めは果たさなければなりません」

ベルファスト「今はまだ、兆候は見られません。掃除と洗濯なら終わらせられます」

指揮官(…予想はしていないわけではなかった。だが、想像以上に手強い)

指揮官(何か、鶴の一声足りうるものは無いだろうか)


↓2 どうやってベルファストを納得させるか 結果を併記しても可

指揮官「…健康なのは何よりなんだが、実を言うと…だな…」パチパチ

ウォースパイト(…なるほど。分かったわ)パチッ

シュペー(うん、指揮官に合わせるね)パチパチ

指揮官「その…ベルファストに頼みたい、ベルファストじゃないと駄目な仕事があってだな…」

ベルファスト「………?言葉に詰まっておられますが、言い淀むような仕事なのですか?」

指揮官「ああ…。エリザベスの、女王陛下の世話を任せたいんだ。ウォースパイトは今ここにいるからな」

ウォースパイト「そういうことよ。私には言いづらいこともあるでしょうし、メンタルケアも頼みたいのよ」

シュペー「最初は指揮官がやるって話になってたんだけど…ね?」

指揮官「…ああ。男の俺がやるのは不味い世話だってあるはずだ。アレ、とか」

ベルファスト「アレ、ですか。何を指しているのか、想像するしかありませんが…」

ベルファスト「…確かに、殿方のお世話を受けては、陛下が拗ねてしまう可能性も否定出来ませんね」

ベルファスト「承知しました。…申し訳ありませんが、ご主人様。この場はお任せしたく思います」

指揮官「分かった。エリザベスのこと、頼んだぞ」

ベルファスト「はい」ペコリ

タッタッタッ

指揮官「…さて、俺たちも仕事に取り掛かろうか」

ウォースパイト「ええ」

シュペー「うん!」

ジャバジャバ ゴシゴシゴシゴシ

エリザベス「で、ベルが私のお世話をしに来たってわけ?」

ベルファスト「はい。不必要でしたでしょうか?」

エリザベス「…まぁ、私は一人で何でも出来るから。でも、厚意を無下には出来ないわね」

エリザベス「ベル、あなたの手を借りさせてもらうわ」

ベルファスト「かしこまりました、陛下」クスッ

エリザベス「…早速だけど、一ついいかしら?」

ベルファスト「ええ。何なりとお申し付けくださいませ」

エリザベス「その…ね…」ゴニョゴニョ

ベルファスト「………」コクリ

ベルファスト「では、向かいましょうか」

エリザベス「お願い。…こういうのは、下僕には任せられないから」


↓2 何をするか

指揮官「………」カリカリカリカリ

不知火「指揮官さまに書類でございます…」スッ

指揮官「書類?…ああ、催促してんのか。金箱なんか買ってもな」

不知火「今ならお安くしますよ?」カラカラカラ

指揮官「確実に金装備が手に入るならまだしも、運次第だからな。虹箱でも用意してほしいもんだ」

不知火「『こあでーた』を使えば、上等な装備が手に入るでしょう」

指揮官「そんなのにデータを使えるほど、出撃しちゃいない。諦めるんだな」

不知火「むう」

明石「…ぬいぬい、もしかして暇なのかにゃ?」

不知火「妾は暇ではございません。明石の小娘と一緒にしないでくださいませ」

明石「一言多いにゃ」

指揮官「…お前たち、どういう関係なんだ?お互いを知っているみたいだが」

明石「にゃ?」

不知火「はて、なんのことやら」

指揮官「惚けるな。不知火がここに来た時の会話、アレは親しい間柄じゃないと出来ないだろう」

明石「親しい…のにゃ?明石とぬいぬいが?????」

不知火「屈辱的なことを言われました」

指揮官「だから…」ハァ

不知火「…知り合いだと知られているのなら、隠す必要はありませんね。分かりました」

不知火「端的に申しますと、妾と明石の小娘は同じ基地に所属しておりました」

不知火「そこで色々とありまして、明石の小娘は両手を損失。強制的に除籍させられたのです」

指揮官「…明石、それは本当か?」

明石「…ぬいぬいの言う通りにゃ。誤魔化す必要もないくらい、どストレートにゃ…」

指揮官「…手を失うこと自体が、常識の埒外のものだ。ダメージは基本、艤装が全て肩代わりしてくれるからな」

指揮官「それに、除籍か。何かしらの手当は受けていないのか?」

明石「………」フルフル

指揮官「…補償も無しの使い捨てとは、酷い話だ」


↓2 何をするか

指揮官「グラーフは投薬治療を始め、ベルファストは定期的に休養を取らせるようにしたが…大丈夫だろうか」スタスタ

指揮官「薬も、そこまで強力なものは使っていない。最初は軽い薬で少しずつ進行を遅らせて、身体を慣らしていかないとな」

指揮官「まだ子供だから、何が起こるか分からない。大人なら大したことない量でも、副作用が出る可能性もあるんだ。慎重に進めないと…」

指揮官「………」ゴソゴソ

指揮官「…煙草が無いと解っていても、ついつい胸ポケットとかを探ってしまうな」


↓2と↓4 ツェッペリンちゃんとベルファストの容態はどうか
↓2の方がツェッペリンちゃん ↓4の方がベルファスト

ルルイエ基地 病室前


【面会謝絶!医療従事者以外立ち入り禁止!にゃ】

指揮官「駄目か…」

指揮官「………」カチカチカチカチ

指揮官『アレからどうだ?身体に異常はないか?』

ツェッペリンちゃん『いつもと変わらん。食べて、吐いて。苦しいだけだ』

ツェッペリンちゃん『だけど、薬を使い始めてから、少しだけ、ほんの少しだけ楽になった気がする…』

指揮官(病状は然程変わってないらしいが…。プラシーボ効果でも起きているのか、ただの思い込みなのか)

指揮官(とりあえずは様子見だな)

指揮官『そうか。辛いだろうが、気を強く持ってくれ。必ず治してみせるからな』

ツェッペリンちゃん『うん。我も頑張る!』

指揮官「…俺にも何か出来ればな。素人が易々と触れていい領域ではないのが、悔しいものだ…」

ウォースパイト「………」ペラペラ

ベルファスト「………!」コクリ

エリザベス「………」ファァ

指揮官「井戸端会議でもしてるのかな?」スタスタ

ベルファスト「ご主人様」

ウォースパイト「ただ雑談していただけよ」

エリザベス「下僕は仕事を終わらせたの?」

指揮官「仕事なんか殆ど無い。ここはそういう場所だからな」

エリザベス「ふーん。サボってるわけじゃないのね」

指揮官「そんな不真面目に見えるか?」

エリザベス「…見方によっては見えるかも…」

指揮官「………」

ベルファスト「ご主人様、物凄い微妙な表情をなされてますよ」

指揮官「笑えばいいのか悲しめばいいのか困ってるんだ」

指揮官「あ、そうそう。近いうちにまた周辺海域に出撃する計画を立ててるんだ。偶には身体を動かしたいだろ」

エリザベス「基地でぐうたらしてるわけにもいかないわよね。私たち、艦船だし」

ベルファスト「装備の換装は必要ありませんか?」

指揮官「近場なら、雑魚しかいない。練度を上げる方が重要だ」

指揮官「…金箱を買ったところで、欲しい装備を狙い撃ち出来はしないからな。だいたいが紫だし」

エリザベス「世知辛いのね」

ベルファスト「遠征が出来れば、状況も変わってくるのでしょうが…」ピクッ

ベルファスト「………!?」ガクッ

指揮官「…発作か。すぐに横にさせなければ…。ベッドは近くにあったか…」

ウォースパイト「すぐそこの仮眠室は?」

指揮官「そこが良いか。すまない、ベルファスト。少し背負うぞ」

ベルファスト「だ…めぇ……っ!!」フルッ

指揮官「えっ…?」

ベルファスト「あ…!?あぁっ……!!ぁぁぁあぁああ……………!!」ショワァァァァ‥

指揮官「………ぃ!?」

ベルファスト「………っ」ブルブルッ

エリザベス「ウォ、ウォースパイト!!」

ウォースパイト「………っ!はいっ!」ダッ

ベルファスト「粗相をして…しまい…申し訳…ございません……」ポロポロ

指揮官「…ベルファストは何も悪くない。そう自分を責めるな」

指揮官「…それよりも、だ。汚れた服を着たままでは、衛生的に良くない。早く着替えよう」

ベルファスト「申し訳ございません…本当に…申し訳…ございません…ご主人様…」

指揮官「責めるなと言ったろうが…」

ベルファスト「うぅ…うっ…」グスッ

指揮官(ベルファストの泣き顔など、初めて見た…)


↓2 何をするか

ルルイエ基地 購買部


Z46「酸素コーラが欲しいのだが」

不知火「右の冷蔵庫からお取りくださいませ。代金は指揮官さまにツケておきますので」

Z46「それには及ばない。私の求める物は、私の財産で購入する」スッ

Z46「今触れているのが取っ手だろうか?」

不知火「そうでございます。開けたら、中にぎっしりと詰まっておりますので、引き抜く際に落とさないようご注意を」

Z46「助言、感謝する」クイッ

Z46「………」ジャラジャラ

Z46「代金はここに置いておくが、過不足がないか確認しておくれ」

不知火「問題ありませんよ」

Z46「承知した。また来るかもしれない」コツコツ

不知火「ありがとうございました」

指揮官「俺も注文よろしいか?」

不知火「どうぞ。お金を落としてくれるのなら大歓迎です」

指揮官「グラーフ用の薬や、ベルファスト用の薬など、様々な物が欲しいんだが。在庫はあるか」

不知火「少々お待ちくださいませ…」カラカラカラ

不知火「んっ…」スッ

パシッ

不知火「………」パラパラパラ

不知火「…ベルファストさまの物なら、多少の在庫が。グラーフさまのような重病人に充てられる薬は、取り寄せるのも難しいかもしれません」

不知火「本来、重病人の治療は本部の軍病院で行うものです。基地で出来るのは、応急処置か軽度のものの治療くらいです」

不知火「薬の保管も『でりけーと』な上高級品なので、そう簡単には輸送出来ないのでしょう」

指揮官「…俺が前所属していた基地は、設備も充分に整っていたが」

不知火「初期に設立された『ブレスト』、『トラック』、『横須賀』の三基地は、歴戦の勇士が在籍しております。故に、設備投資が充分に受けられているのです」

不知火「それに対し、後続の基地は相対的に練度が低いです。その為、優先順位も下げられているのでしょう」

指揮官「…まぁ、先述した三基地の仕事は大変だからな。俺もそうだった」

指揮官「…そう考えれば、支援を受けられないのは仕方のないことであるな。医療機器の搬入が出来るだけでも、とんでもないことなのか」

不知火「そういうことです」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 リラクゼーションルーム


ハーミーズ「………」スッスッ

ハーミーズ「私の考えているデッキだと、どうしても序盤に弱くなってしまうな…。マナカーブの形も悪いし、組み直すか」

ハーミーズ「好きなカードを入れたいが、それだと弱くなってしまう。悲しいことだ」

ハーミーズ「…やはり、強いのはヘクターだ。フォロワーさえ残っていれば打点が取れるし、盤面も守れる」

ハーミーズ「フェリグレモリーは待つのが長いから好かん。もっと派手に決めたいものだ…」ブツブツ

指揮官「…まぁ~た影詩をやってるのか」

ハーミーズ「指揮官、知っている口なのか?」

指揮官「前に少し齧ったくらいだ。昏きに蹂躙されてもう辞めた」

ハーミーズ「私もあの時は苦労した。Nヴの酷さは今でも思い出すよ」

指揮官(デュエリストの彼女はどこに行ったんですかね…)


↓2 何を話すか アクシデントとかも可

Z46「………」コツコツ

ハーミーズ「前にやっていたのなら、復帰してもすぐに順応出来るはずだ。もう一度やってみないか?」

指揮官「遠慮するよ…。もう煽られまくってストレスを溜めるのは懲り懲りだ」

Z46「………」カチャカチャ

ゴトン

指揮官「…何か音がすると思ったら。Z46じゃないか」

Z46「指揮官と…もう一人、誰かいるのだろうか。雑談の邪魔をしてしまったか」

ハーミーズ「いや、そんなことはない。気にしないでいいぜ」

Z46「ハーミーズ、だったか。こうして面と向かって話し合うのは、初めてであるな」

ハーミーズ「たしかに。これからよろしくな」

Z46「………」コクリ

指揮官「ゴミ捨てか?部屋に置いてくれてたら、捨ててたんだけどな」

Z46「身の回りのことは自分でする。任せっきりでは、身体が鈍ってしまう」ポロッ

コツーン

Z46「………!?」サッ

Z46「すまない…!杖がどこに落ちたか教えておくれ…!」

指揮官「すぐそこだ。あー…四時方向にある」

Z46「………!」サワサワ

Z46「み…見つからない…っ!」

パシッ

指揮官「ここだ。もう、落とさないようにな」スッ

Z46「申し訳ない…。一層、丁寧に扱うよう注意をしよう」

指揮官「…そんなに大事か?一時間クオリティの粗末な物なのに…」

Z46「…あなたからの初めての贈り物とあれば、私にとっては値千金である」

Z46「…だから、決して失わない。決して、壊させない。この母港の誰であろうと、それだけは許さない」


↓2 何をするか

ハーミーズ「Z46…いや、『フィーゼ』と言うべきかな?」

Z46「私に名乗れる名は無いのでな。好きに呼んで構わない」

ハーミーズ「では、フィーゼと呼ばせてもらおうか。フィーゼ、君に頼みたいことがあるのだが…」

Z46「私に頼みたいこと…か。忌憚なく言っていただいて構わない」

ハーミーズ「そうか。なら遠慮なく頼ませてもらう。実はだな…」ゴニョゴニョ

Z46「…ふむ…」

指揮官「………?」

Z46「成程。事情は分かった。私の介護をしたい、ということか」

ハーミーズ「ああ。君はどうも危なっかしいからな。僭越ながら、手を貸したいと思ったんだ」

ハーミーズ「それに、陛下の介護をする時が来るかもしれない。その時に何も出来ないとあれば、申し訳が立たないんだ」

Z46「私は本番前の練習用なのだろうか?」

ハーミーズ「そういうつもりじゃないさ。純粋に君のことが心配なんだ。いや、陛下のことも心配なんだが…」

ハーミーズ「何と言えば良いか…うーん…」

Z46「…冗談だから、そう重く捉えないでいただきたい。先日、シュペーに言われてな」

Z46「『もう少し明るくなったら、フィーゼちゃんはもっと可愛いのに…』と」

ハーミーズ「そ、そうなのか。狼狽えてしまったよ」

Z46「申し訳ない」

ハーミーズ「…いや、謝罪には及ばない。それより、フィーゼはこれから部屋に戻るのか?」

Z46「………」コクリ

ハーミーズ「では、早速向かうとするか。指揮官、私たちはこれで失礼する」

指揮官「ああ」


↓2 何をするか

被虐体質って『自身の意思とは関係無しに負傷する体質』ってことで良いのだろうか(扱いに困ってた)


指揮官「ゴミはこれで全部か?」ガサッ

饅頭「ぴよ」ピシッ

指揮官「そうか。じゃあ、廃棄処分は任せたぞ」

饅頭「ぴよっ!」

ブロロロロー

指揮官「ふう…」

指揮官(…ふと気になったが、シュペーは未だ目立った欠陥を見せていないな)

指揮官(何があるのか把握しておきたいが、そう都合良くいくわけがないか?)

指揮官(いや、とりあえずは行動をするか。何かがあるかもしれない)スタスタ

最初に渡したのは愛宕です
純粋にグラーフが好きなので選びました
勿論指輪は渡してます


指揮官「…で、シュペーの部屋の前まで来たが…」コソコソ

指揮官「誰かに見られたら誤解されてしまうな。そんな心配は必要無い状況だが」

指揮官(ウォースパイトたちはお喋り中で、Z46とハーミーズは一緒に部屋にいる。不知火と明石も、売店でくっちゃべっているだろう)

指揮官「よし…」スッ

ガタガタガタッ

指揮官「………!何の音だ…!?」

指揮官「考えるよりも確かめるのが先か!シュペー、どうした!?」ドンドンドン

シュペー「し…き…かん…」

指揮官(声が弱々しい…!急がないと!)

指揮官「今助けるぞ!」ガチャッ

シュペー「痛い…う…ぁあ……」

指揮官「なっ…!?!!」

指揮官(目に映ったのは、無数の調理器具に埋もれ、全身にナイフやフォーク、包丁や皿の破片が突き刺さったシュペーの姿だった)

指揮官「早急に手当てをしないと…少しの間、辛抱してくれよ…!」

シュペー「う……ん………」

指揮官(まさか…これが欠陥だってのか…!?なんでもありなのかよ!!?)

シュペー「はぁ…はぁ……」


↓2 何をするか

んにゃぴ…よく分かんなかったです(池沼)
説明ありがとうございます
シュペーが自傷するイメージと、他のキャラから(故意か否か関係無しに)被害を受けるイメージが付かなかったので、事故扱いにさせていただきました
ゆるして
開発艦はゲームと同じ仕様だと永遠に完成しないので、所属陣営の艦船がある程度増えたら作れるようにしましょうか
帰還する時に残った子をどうするかは決めてないので、その時が来たら安価で決めろ!


指揮官「とりあえず今抜ける奴を抜くか…。大動脈付近のものはそのままにしよう。却って出血してしまう」ズポッ

指揮官「痛いよな…。だが、今は我慢してくれ…」

シュペー「う…ん…」

指揮官「………」カチャカチャ

指揮官「…これでよし。残りの処置は医務室で…!」ダッ

明石「今日も今日とて物を売り~♪」トコトコ

指揮官「ちょうどいい!ちょっと付き合え!」グイッ

明石「なんでにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ………………!!!」

シュペー「………」スヤスヤ

指揮官「疲れた…。細かい破片を取るのは、流石に肝が冷えるな」

明石「事情の説明無しに誘拐なんて、人間のすることじゃないにゃ」

指揮官「焦ってたんだよ。大目に見てくれ」

明石「じゃあ、何か買ってくにゃ。ダイヤを恵んでにゃ」

指揮官「母港拡張もしないでいいし、衣装だって…な?」

明石「………」スッ

指揮官「シュペーとエリザベスのドレスとベルファストの春節衣装をください」

指揮官「毎度ありにゃ」

指揮官「ついでに明石のドレスも買うか。これ以上は出せません」ゴトン

明石「………にゃ?」

指揮官「二度は言わんからな。じゃあ、俺はこれで」スタコラサッサ

明石「…毎度あり…にゃ…」


↓2 何をするか

指揮官「ベルファスト、そこのファイルを」

ベルファスト「かしこまりました」ガサッ

指揮官「ありがとう」パシッ

指揮官「………」ペラッ

指揮官「…この海域なら、今の戦力でも行けるな。出撃してみようか」

指揮官「となれば、面子を考えないとな。エリザベスがいるなら、ロイヤル編成が強いだろうが」

指揮官「さて、どうする」


出撃可能KAN-SEN
主力艦 クイーン・エリザベス ウォースパイト ハーミーズ 明石
前衛艦 Z46 不知火 ベルファスト

↓2に前衛艦、↓4に主力艦

指揮官「データによると、この海域は量産型と『駒』の飛龍が巡回しているようだ。赤城、加賀、蒼龍はまた別の場所だな」

指揮官「警戒すべきは航空攻撃だ。明石、ベルファスト。二人の対空が要となる」

ベルファスト「承知しました」

指揮官「そして、編成からも分かる通り、火力面でもロイヤルの面々に頼ることとなる。特に、ウォースパイト。お前だ」

ウォースパイト「ええ。オールドレディの力、見せてやるわ」

指揮官「………」スッ

指揮官「十一時方向に艦影あり。接敵まで残り二十秒」

指揮官「手筈通りに進めるぞ。作戦開始」

Z46「了解」

不知火「分かりました。明石の小娘よりは大きな戦果を挙げましょう」

明石「工作艦に負けたら大変にゃ。ぬいぬい、頑張るにゃ」

指揮官「…少しは責任感を持ってほしいな」

ウォースパイト「陛下。あなたに勝利を捧げます」

エリザベス「思いっきりやっちゃって。ウォースパイト!」

ウォースパイト「はい!」ジャキンッ

ドンドンドンッ


↓2 どうなったか アクシデントとかでも可

飛龍「………」ブクブク

指揮官「戦闘終了、か。お疲れ様」

ウォースパイト「空母がいれば、まだ楽だったか…」

エリザベス「でも、明石のお陰で被害は軽減出来たわ。明石、いい働きだったわ」

明石「上から目線にゃ」

ウォースパイト「女王だから、下手に出ると問題になったりするのよ。目を瞑って」

ベルファスト「…ん…ぐぁ…!」フラフラ

指揮官「…ベルファスト。この船に乗れ」スッ

ベルファスト「申し訳ございません…ご好意に甘えさせていただきます…」ギュッ

Z46「…電探に感あり。指揮官、何か見えるだろうか?」

指揮官「KAN-SENが一人。おそらく戦利品だな」

指揮官(セイレーンの目的は不明だが、鏡面海域で実験をしているのは、今までの作戦報告から推測出来る)

指揮官(ルルイエ基地の惨状がセイレーンの齎したものとすれば、このエリアも影響下にある可能性も否定出来ない)

指揮官「…俺の予想が間違ってなければ、これも…」

エリザベス「何か言った?」

指揮官「…いや。救助を完了し次第、帰投するぞ」

不知火「『遠隔操作型まじっくはんど』。用意しておいて正解でしたね」キリキリキリ

明石「倉庫に無いと思ったら、ぬいぬいがくすねてたのかにゃ…」

ガシッ


↓2にドロップするKAN-SEN 通常、イベント問わず、海域泥するキャラならなんでもあり 条件はいつもの

グローウォームがどこぞのアイドルとしか思えない欠陥を抱えてますね
ダウンズちゃん、CW出演してるそうで嬉しい


不知火「指揮官さま。こちらを」スッ

指揮官「よっ…と。ダウンズだな」

ダウンズ「ん…ふぁ…ぁぁ…」

ダウンズ「………」ムクリ

ダウンズ「あんたが指揮官かい?」

指揮官「ああ。身体に何も異常は無いか?」

ダウンズ「いや。あたいは見ての通りだい」

指揮官「…そうか」

指揮官(そういえば、ダウンズのカンレキは…。それが欠陥として認識された。そういうことか?)

Z46「指揮官。早く撤退を」

指揮官「そうだな…。ダウンズ。話すことは幾つかあるが、それは後にしよう」

ダウンズ「合点。ま、これからよろしく!」

赤城「………」グビグビ

グラーフ「…おい。流石にハイペース過ぎるぞ」

赤城「放っといて頂戴」

グラーフ「我を誘ったのはお前だろう、赤城。これで酔われたら、我も困るのだ」チビチビ

赤城「焦っている様子は無いわねぇ。正妻の余裕かしら?」パクッ

赤城「…このザワークラウトとアイスヴァイン、お代わりを頼んでもいい?」

グラーフ「ああ。好きなだけ貪って構わん」

赤城「そう。………」

赤城「ねえ」

グラーフ「ん?」

赤城「指揮官様のこと、心配していないのかしら?」

グラーフ「心配したところで、状況は変動しない。我に出来るのは、信じて待つことだけだ」

グラーフ「なに、我らの指揮官だ。この程度で力尽きるような、軟弱な者ではないこと。それは、赤城も知っているだろう」

赤城「…ええ。赤城は分かっていますわ。でも、この眼(まなこ)で確かめたい、その気持ちは分かるのではなくて?」

グラーフ「まあ、な。だが、それを上の者共は許さんさ。実行に移した時、迷惑を被るのは我らと指揮官だ」

赤城「…はあ………」

グラーフ「………」グビー

赤城「…この脚を斬り落とせば、赤城も指揮官様の元に行けるのかしらね。それならば…」ブツブツ

グラーフ「…指揮官に余計な負担を掛けるのはやめろ。お前は、指揮官を困らせることを望んでいるのか?」

赤城「…いいえ。そうよね、赤城が怪我をしたら、指揮官様は悲しんでしまう。あのお方なら、絶対そうする」

グラーフ「信じて待て、赤城。皆、気持ちは同じだ」

赤城「…グラーフ・ツェッペリン。あなたが同じ艦隊にいて、良かったと初めて思ったわ」

グラーフ「そうか。なら、僥倖というものだ」


↓2 何をするか

ちざきゃ兄貴の漫画大好きです
だから皆グラーフを書いてください愛宕を容易にショタと組ませないでください(支離滅裂)


ダウンズ「指揮官ー。暇ならあたいと遊ばないかい?」ズシッ

指揮官「今は入り用だ。控えてくれると助かる」カタカタカタ

ダウンズ「仕事ならしょうがないねぇ。んじゃ、時間を改めて来るよ」ガチャッ

指揮官「………」

指揮官「………」ピッピッ

プルルルル ピッ

ヴェスタル『はいはい~。指揮官、お久しぶりです~』

指揮官「…ヴェスタル。急ではあるが、お前のデバイスに書類データを転送した。確認してほしい?」

ヴェスタル『えーと。…あ、はい。ありました』

ヴェスタル『…あら~…。少し、大変なことになってますね~…』

指揮官「…どうだ?そちらの設備で治療は出来そうか?」

ヴェスタル『うーん。まだ手遅れにはなってないみたいなので、こっちでなら治せそうですね』

ヴェスタル『でも、指揮官。この子って…』

指揮官「………」

ヴェスタル『…分かりました~。受け入れ準備、済ませておきますね。運んでくる時は、連絡お願いします~』

指揮官「…すまない。頼ってばかりで」

ヴェスタル『いえいえ。私たちもお世話になってましたから。お洋服とか、エンタープライズちゃんとか、ね♪』

指揮官「…じゃあ、通話は切るぞ」

ヴェスタル『はい。指揮官もお身体はお大事に~』

指揮官「ああ」プツッ

指揮官「…光明が見えた、か。これならば…」


↓2 何をするか

指揮官「…さて。やることも粗方片付いたし、休憩でもするとしよう」ポフッ

指揮官「シュペーももうすぐ治るらしいし、グラーフとほんの少しではあるが打ち解け始めていると聞く」

指揮官「問題が解決していくようで気分が良い」

指揮官「………」

指揮官「ソファーじゃ寝付けないな。ベッドでのんびりとさせてもらおう」


↓2 誰が来たか 二人までなら一緒に書いても可

カチャ

Z46「………」キィィ

シーン

Z46「…はて。指揮官がここから出たということは聞いていないが…」

Z46「私の記憶が定かであれば、今の時刻は…」

Z46「…前も、今ほどの時間帯で共に仮眠を取っていたな。となれば…」

Z46「………」コツコツ

指揮官「………」スヤスヤ

Z46「…やはり、いた」スッ

Z46「…私は、あなたの温もりが恋しい。あなたの傍にいるだけで、心が安らぐ」

Z46「指揮官、あなたに出会えたこと。それだけで、今までの人生が報われた気がする。そして、これからの人生に意味を、希望を見出せた」

Z46「だから、どうか。これからも共にいておくれ。私を置いて、消えないでおくれ」

Z46「どうか…」

Z46「………」スヤスヤ

指揮官「………」ウトウト

指揮官「このもちもちすべすべぷにぷにな感触は…。前にも感じたことがあるな…」

指揮官「………」チラッ

Z46「……」スヤスヤ

指揮官「やっぱりかー…」

指揮官「………」モゾモゾ

指揮官「…駄目だ。がっしりと抱きつかれて、下手に動くと目を覚まさせてしまう」

指揮官「…仕方ない。彼女の目が覚めるまで、寝続けるとするか…」

Z46「……ふふ………」

指揮官「………」

指揮官(俺は何も突っ込まないぞ)


↓2 何をするか

ダウンズ「おいーっす!」ガチャッ

指揮官「…静かにしろ」

ダウンズ「…おっ。そこにいる駆逐艦は…フィーゼ…?」

指揮官「見ての通りぐっすりだ。このまま眠らせてあげたい」

ダウンズ「さっき、後で来るって言ったし。あたいと遊ぼうぜ~」ツンツン

指揮官「…見ての通り捕まっている。それは出来ない」

ダウンズ「…かぁ~。フィーゼにお熱かい?」ニヤニヤ

指揮官「そういうわけでは…ないのだが…。ただ、あまり強気には出れんのだ。子供には特にな」

ダウンズ「へぇ~~~~~」ニヤニヤ

指揮官「そのニヤケ顔はやめてもらいたいな…。誤解の結果がそれであるなら尚更だ」

ダウンズ「いや、でもねぇ…」

指揮官「なんだ?」

ダウンズ「指揮官、すっごい穏やかな顔してんぜ?」

指揮官「…マジ?」

ダウンズ「マジ」

指揮官「………」スッ

ダウンズ「あ…!恥ずかしいからって布団で顔隠すなよ~」


↓2 何をするか

ダウンズ「ほら指揮官。あたいもフィーゼをどかすの手伝うから、遊ぼうって」グイグイ

指揮官「ちょ、おまっ…」ズリッ

Z46「んう……?うぁ……」スリスリ

指揮官「んぃ!?」

ダウンズ「フィーゼの頭がお腹に」

Z46「ぅーぅ?………ふ…わぁ……」グリッ

指揮官「!???!??!?!!」

ダウンズ「ぃっ!!??!?」

ダウンズ(フィーゼの顔がっ!指揮官のあ、あ、あ、アソコに!!!)

指揮官「これは…まずい…!」グググ

Z46「んー………」グイッ

指揮官「あっ駄目だわ」

ダウンズ「あ…あわわ…」

ダウンズ「あたいは何も見てないからなーっ!」ダダダダダ

指揮官「ダウンズーーッ!?」

Z46「………♪」スヤスヤ


↓2 何をするか

指揮官「…どうすればいいんだ」

ベルファスト「ご主人様、ダウンズ様が先ほど慌ただしく行かれましたが、何かあったのでございますか?」

指揮官「!??!」

ベルファスト「ご主人様?…あら、部屋の扉が開いていますね」

指揮官(頼む、来ないでくれ、頼む!)

ベルファスト「消灯されたまま…。寝相が悪くなっていないか、確認させていただきます」

ベルファスト「おや?」

指揮官(なんでこんなことになったんだ)

ベルファスト「お楽しみのところ失礼いたしました」ペコリ

ソソクサー

指揮官「待って!誤解したままどこかに行くんじゃあないっ…!」

指揮官「ああクソ!今日はなんで同じようなことが二度もあるんだ!」

Z46「………」スヤスヤ


↓2 何をするか

指揮官「二度あることは三度あると言うが、そうは問屋が卸さない。三度目の正直にしてやる」コソコソ

Z46「………」ギュッ

指揮官「ここで服を脱いで、囮(デコイ)として利用する…」スルスル

スポッ

指揮官「…よし!次にZ46を仰向けにして…」

Z46「……むぅ………」コテン

指揮官「…本当に寝てるんですかね」

指揮官「…しかし。Z46は何故失明しているんだ?理由は本人から聞いたことが無いな」

指揮官「失明の原因だって、様々なものがある。視神経がやられたパターンや、脳の後頭葉が駄目なパターン。眼球に問題があるパターンも」

指揮官「どれかは分からないが、場合によっては治る可能性もあるんだ。端から無理と決めてたら、出来るものも出来なくなる」

指揮官「…Z46はヒトじゃなくてKAN-SENなんだ。艤装に付随する技術を転用すれば、あるいは…」


↓2 何をするか

明石「指揮官~。言われた通りに、フィーゼの検査とテストをやってきたにゃ~」

指揮官「…結果は?」

明石「失明の原因は『重度の角膜損傷』にゃ。自然治癒も出来ず、マトモに光を通せないくらいに傷ついてるから、目が見えなかったのにゃ」

指揮官「…ということは、角膜移植が出来れば治る可能性があるわけだな」

明石「簡単に拒絶反応のテストをしたところ、にゃんと!一人だけ適合するヒトがいたのにゃ!」

指揮官「俺、か」

明石「大正解にゃ。よく分かったのにゃ」

指揮官「…ヒトと態々言うんだ。すぐに察する」

指揮官「…とりあえず、何故俺だけが大丈夫なのか、お前の見解を聞かせてもらう」

明石「明石たち艦船は、いわば『契約済みの存在』なのにゃ。完全な異物である艤装を扱えてるのは、契約によって身体が対象の艤装に適合しているから。とか適当に考えてにゃ」

明石「『二重契約』っていうのは、基本的に無理なのは想像がつくはずにゃ。だから、明石たちは適合しないのにゃ」

明石「でも、指揮官は艤装と契約していないクリーンな存在にゃ。キューブから生まれてないから、当たり前なんだけどにゃ」

指揮官「…だから、契約とやらに抵触することが無い、と。そういうことだな」

明石「にゃ。助けるとしたら、指揮官が犠牲になる他ないにゃ。コラテラル・ダメージにゃ」

指揮官「…少し考えさせろ」


↓2 何をするか

Z46はマジで可愛いので是非キャラストを見てください
自分はケッコンまで漕ぎ着けました、名前も変えました


明石「指揮官!!」

指揮官「どうしたっていうんだ。そんな慌てて」

明石「ぐ、グラーフが大変なのにゃ!急いで来るにゃ!!!」

指揮官「グラーフが、か?言って良い冗談と悪い冗談があることくらい、分かっているはずだが」

明石「冗談でもなんでもないのにゃ!危篤状態にゃ!」

指揮官「………っ!?!!?!?」

指揮官「なら早く言えよっ!!!」ダッ

明石「だから言ってたのにゃ!!!」ダッ

ツェッペリンちゃん「………」ピッピッ

指揮官「………」

明石「応急的に、鎮静剤と強心剤を投与してるにゃ。今ここで出来るのは、延命措置だけにゃ…」

シュペー「指揮官…グラーフちゃんを治してあげて…!私の内臓とか、移植出来ないの…!?」

指揮官「…移植は無理だ。血縁者ならともかくとして、赤の他人となれば、その確率は天文学的数字なんだ…」

指揮官「…俺がもっと早く移送しておけば。しっかりとした治療を受けさせておけば。グラーフが苦しむことはなかった」

指揮官「…などとたらればを言っている暇は無いな…。今、決めなければならない」

指揮官「グラーフの命を諦めるのか。それとも、無理を承知で前の基地に送るか」

明石「移送するなら、時間との勝負にゃ。急がないと、グラーフの身体が保たないにゃ…」

指揮官「…分かっている。だから、大急ぎで考えてるんだ」

指揮官「俺の内臓を移植することもな。…肝臓なら、全摘しなくても大丈夫のはずだ。Z46よりは、リスクは小さい…」

指揮官(…俺はどうするべきなのだ。こういう時は、普通のヒトは何をする…)


↓2 どうするか

指揮官「…何言ってるんだ、俺は。何をするかなんて決まっているだろうに」ポチッ

指揮官「…ヴェスタル?聞こえるか?」

ヴェスタル『は…い~。聞こ…て…よ…』ザザザッ

指揮官「…ノイズが酷いな。どうした?」

ヴェスタル『………』ザザザッ

ヴェスタル『すみませ~ん。今しがた、鏡面海域を突破しました。通信はもう大丈夫ですよ~』

指揮官「出撃していたのか?だったらすまない、それを中断して、すぐにこちらに向かってほしいんだが…」

ヴェスタル『今、そちらに向かっている最中ですよ。オースバーンちゃんと、トリオンファンちゃんと編隊を組んで急行中です~』

ヴェスタル『エンブレムも装備してるので、スピードならそれなりに出ていますから。あと少しの辛抱ですよ』

指揮官「…何故、こちらに来ているのだ。連絡なんてしていなかったのに…」

ヴェスタル『容態が急変する可能性を考慮して、こちらから出向いたまでです。医療従事者たる者、臨機応変に対応出来ないといけませんから』

指揮官「…本当、敵わないな。皆には」

ツェッペリンちゃん「………」ガラガラガラ

ヴェスタル「………」サワサワ

プスッ カチャカチャ

ヴェスタル「…うん。これで、一先ずは安心です。後はこの子を運んで、緊急手術をして…」

ヴェスタル「皆さん~。今から急いで、でも慎重に帰りますよ~」

指揮官「…グラーフを、頼んだ」

ヴェスタル「はい。責任を持って、元気いっぱいになったグラーフちゃんの姿を見させますね」

ヴェスタル「では、出港します。レーダーでの索敵、疎かにしないでくださいね~」

ザザザッ

シュペー「…グラーフちゃん、大丈夫かな…」

指揮官「…大丈夫だ。何せ、ヴェスタルは…」

指揮官「彼女は、三百人以上のKAN-SENの治療を引き受ける、正真正銘のエキスパートだからな。絶対、大丈夫だ」


↓2 何をするか

指揮官「もう大丈夫、なのか?」

シュペー「うん。まだ血は出るけど、ちょっと滲む程度だから。大丈夫」

指揮官「本人がそう言うなら、引き留めはしないが。何かあったら、すぐに病室送りだからな」

シュペー「…うん。分かった」

シュペー「ところで、その駒は何なの?」

指揮官「作戦を練っていた。グラーフに捧げる勝利。それに?がる作戦を…なんて、柄じゃないがな」

指揮官「グラーフも生きようと頑張ってるのに、俺たちが頑張らない道理は無い。恥ずかしいだろう、そんなの」

シュペー「…そうだね。グラーフちゃんが帰ってきた時に、ずっと遊んでたりしてたら、合わせる顔が無いよね」

指揮官「…ああ」コトッ


↓2 誰をお留守番させるか 最低でも一人は残してください

ダウンズ「ちぇっ。あたいは出撃出来ないか」

ウォースパイト「万が一、母港が襲撃された時に備えて、戦力を残すのは当然のことよ。我慢しなさい」

ダウンズ「あんたは良いのかい?あの女王様の隣に居たいんじゃないの?」

ウォースパイト「まあ、そうね。でも、決定権を持つのは指揮官だから。余程巫山戯た采配でもない限り、意見具申はしないつもりよ」

ダウンズ「ふーん。ま、それもそっか」ダムダム

ウォースパイト「それは…バスケットボールね。何をするつもりか?」

ダウンズ「何って、一緒に遊ぼうと思ってね。軽くやるくらいなら出来るでしょ?」

ウォースパイト「…分かったわ。饅頭も加えて3on3でしましょう」

ダウンズ「そうこなくっちゃな!」

指揮官「…というわけで、今回は艦隊を二つに分ける」

指揮官「一つは小型艦隊と交戦する露払い艦隊で、もう一つはそれ以外の艦隊と交戦する本隊だ」

指揮官「一応、前回挑んだ場所よりかは楽な海域を選択している。旗艦は『ホーネット』が担当している…との資料がある」

指揮官「特に警戒すべき事項は無いが、油断は敗北を招く。慢心することの無いようにな」

指揮官「では、戦闘を開始する」


↓2 どうなったか アクシデントとかでも可

シュペー「当たれっ!」ドンッ

チュドーン

シュペー「やった…!」

量産型シラツユ型「」ジャキンッ

シュペー「え…!?」ピタッ

ベルファスト「シュペー様!」グイッ

ドッパァァァァン

シュペー「………っ!」

Z46「音源探知…そこだな」ドシュッ

ズドーン

指揮官「シュペーは一旦後退、Z46が護衛に回れ。ベルファストは前列に移動して、煙幕での撹乱を」

ベルファスト「承知しました」

Z46「了解した」

ホーネット「出番…これだけ…」チーン

Z46「これで最後…なのか…?」

ベルファスト「そのようですね。お疲れ様でした」

ハーミーズ「盲目だからと心配していたが、杞憂だったようだ」

Z46「指揮官の采配、そして、皆がいる。恐れるものなど何も無い故、ここまで上手く進めたのだ」

ハーミーズ「そうか。確かに、信じ合える仲間がいれば、どんな敵にだって勝てるだろう」

シュペー「う…」ブルブルッ

Z46「どうした、シュペー。どこか負傷でもしたのだろうか」

シュペー「ううん…。ただ、役に立てなかった…って…」

Z46「そのようなことは無い。あなたがいるだけで、私の士気は充分なまでに高まっていた」

Z46「…助けられたことを思い詰めているのなら、気にすることはない。私たちは仲間、家族である」

Z46「家族に頼ることが、悪いことになろうか。ならないだろう」

シュペー「…うん。ありがと、フィーゼちゃん」

Z46「礼には及ばない」

ベルファスト「…ところで、あちらに浮かんでいる方はどうしましょう」

指揮官「回収だ回収。戦利品なら有難く受け取るまでだ」

ベルファスト「かしこまりました」ヒョイッ


↓2 ドロップしたKAN-SEN 条件はいつもの レアリティ指定はございません(SSRだろうと指定すれば出るので)

ベルファスト「この銀髪は…」

指揮官「加賀だな。…尻尾しか無いが、この着物は間違いなく加賀だ」

加賀「………」チーン

エリザベス「こういうの、何て言うのかしら」

明石「半分くらいアイデンティティがクライシスしちゃってるにゃ」

指揮官「そうは言うが、重桜のKAN-SENは基本獣耳とか尻尾が付いてるからな。逆にそれがアイデンティティになるかもしれん」

指揮官「…そんな話、帰ってからすれば良いんだ。帰投するぞ」


↓2 何をするか

指揮官「…この加賀、いったいどちらなのだろうな。服装からして、空母の方のようだが」

ベルファスト「それ以外が存在しているのですか?」

指揮官「ああ。加賀は空母と戦艦の二系統が確認されている。空母の方が、目に毒な服装をしているな」

ベルファスト「なるほど」

指揮官「…さて、母港周辺まで戻ってきたわけだが。何かがおかしい」ピキュリリリリン

指揮官(この頭蓋を起点とする閃きは…!)

指揮官「全員止まれっ!!!」

エリザベス「下僕、何かあったの?」

指揮官「…不知火。試しに水面下に向けて砲撃してくれ」

不知火「大うつけですか?そんな、弾を無駄遣いするような真似…」

指揮官「いいから。やれ」

不知火「…分かりました」ハァ

ジャキンッ ドンドンドンッ

不知火「…何も無いようですが」

指揮官「………」ピクッ

指揮官「…衝撃に備えろ」ガシッ

不知火「えっ」

ズドォォォォォォォン

不知火「?!!?!!」

指揮官「…ダウンズめ。暇だからって爆雷を敷設していたな。気づかなかったらどうするつもりだ」

Z46「………!?」フラフラ

指揮官「爆音で耳がやられたか?船の上でちょっと休憩しておけ」

Z46「………?………?!」ピヨピヨ


↓2 何をするか

ルルイエ基地 指導室


指揮官「ダウンズ」

ダウンズ「………」ダラダラ

指揮官「何故ここに入れられたか…分かっているな…?」

ダウンズ「………」ダラダラダラダラ

指揮官「ダウンズ?」ニッコリ

ダウンズ「………!」ブンブン

指揮官「そうか、なら言ってみろ」

ダウンズ「爆雷を周辺海域にばら撒きました!」

指揮官「やって良いことと悪いことがあるのは分かってるだろう?KAN-SENはまだしも、ヒトの俺が食らったら一たまりも無い」

指揮官「出撃時には俺も出て行くんだ。気付かないまま触雷したらどうなるか、想像してみろ」

ダウンズ「………」サァー

指揮官「どうした?顔が真っ青だぞ」

ダウンズ「…怒ってる?」

指揮官「死ぬ可能性もあったんだ。無かったことにするほど、俺は聖人じゃあない」

ダウンズ「あ、あたいを退役させたりする?」

指揮官「さて、な。それはお前の反省次第だ」

ダウンズ「ご、御免よぅ…。まさか、こんなに早く帰ってくるとは思わなかったんだよ…」

指揮官「そういう問題じゃないだろう…。危険な行為をしたこと自体が問題だ。どう丸く収めるか、そんなスケールの話ではないんだよ」

ダウンズ「うっ…ごもっともだい…」

指揮官「さーて、どんな罰を与えるべきか」

ダウンズ「………」プルプル

指揮官「…お咎め無しってのは、示しが付かないからな。明らかな失態には、何かしらの罰を与えないとな」

指揮官「でないと、同じように違反をする奴が出てくる可能性がある。そうなったら、指揮系統は完全に崩壊してしまうんだ」

ダウンズ「…分かってるよ。煮るなり焼くなり好きにしろい」

指揮官「そこまでするとは言ってねぇよ」


↓2 どんなお仕置きをするか

ルルイエ基地 食堂


ダウンズ「………」チョコン

ウォースパイト「言わんこっちゃない…。やめておけ、と言ったでしょうに」

ダウンズ「返す言葉も無い…。何やってんだろうね、あたい…」

ウォースパイト「はぁ。喉渇いてる?それなら、冷却水を持ってくるけど」

ダウンズ「ううん、あたいは大丈夫。処分が終わるまで、我慢するさ」

ウォースパイト「そう。じゃあ、ここで終わるまで待っておく。先程の続きがしたいし」

ダウンズ「またダンク決めちゃうぜ?」

ウォースパイト「スリーポイントを決めれば勝ちでしょう?」

ダウンズ「ぐう」

指揮官「楽しそうですねぇ」

ダウンズ「ぴぃっ!?」

指揮官「…そんなビビんなよ。俺も混ぜてもらいたいだけだ」

ダウンズ「指揮官も出来んの?」

指揮官「人並みには出来る。それ以上は期待するなよ」

ダウンズ「へへっ。人が多い方が楽しいからな。指揮官も歓迎するよっ!」

指揮官「そうか。じゃあ、あと一時間頑張れよ」

ダウンズ「…もう足がヤバいから勘弁して?」

指揮官「足の組み方が悪いからだ。こうしたら…」

ダウンズ「ひ…やぁっ………!!?!」

ダウンズ「痺れてるのに触るなよぉ…!」

指揮官「…ちょうどいいお仕置きになったじゃないか」

ダウンズ「痛いんだよぉ!」


↓2 何をするか

ベルファスト「陛下、口をお開けください」

エリザベス「あーん…あむっ♪」パクッ

エリザベス「ん~!やっぱり、ベルのお菓子は美味しいわね!」

ベルファスト「お褒めに預かり光栄ですが、菓子作りの腕前ならサフォーク、紅茶の腕前なら姉さんの方が上手ですよ」

エリザベス「だとしても、ベルの作ってるのは美味しいの。それは事実なの!」

ベルファスト「ふふっ…。そこまで褒められてしまうと、柄にもなく照れてしまいますね」

ベルファスト「スコーンも焼き上がってますので、少々お待ち…!」ズキン

ベルファスト「うっ……!?また…っ!!」ガシャーン

エリザベス「ベル!?だっ誰か来て!ベルが!ベルがぁっ!!!」

エリザベス「下僕!?ウォースパイト!?ハーミーズ!!?誰でもいいから、ベルを助けて!!!」


↓2 誰が来たか 複数選択や誰も来ないでも可

ベルファスト「あ…あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ああああぁ゛ぁぁ………!!!」ジタバタ

エリザベス「ベル!ベルぅっ!わっ私はどうすればいいの!!?!!頭を撫でればいいの!?!!!?!?」

ベルファスト「う゛ーっ……!ぁうーぁ………っ!!」ガタガタ

エリザベス「ししし死んだりしないわよね…!?大丈夫なのよねっ…!?!!」

エリザベス「誰かぁ!ベルが大変なの!!早く来なさいよぉ!!!来てぇ!!!」

ベルファスト「へ…いか…ぁ………っ!!!」

Z46「…只事ではないようだが…。何があったというのだ?」コツコツ

シュペー「………っ!?」ゾクッ

エリザベス「しゅ、シュペー…フィーゼ…。ベルを助けて…お願いよぉ……」ポロポロ

シュペー「う…うんっ…!え、えっと、こういう時は…!」ゴソゴソ

シュペー「『ベルファストのメイド服のポケットに薬があるから、それを飲ませて絶対安静。その後に事の顛末を全て明石と指揮官に報告』…!」ゴソゴソ

シュペー「あった…!この錠剤と、注射薬だね…」

ベルファスト「う…が…ぁあっ……」ジタバタ

シュペー「………っ!」カタカタ

エリザベス「な、何震えてるの!?それを注射すればいいんでしょ?!!??」

シュペー「う…うぅっ……!」プルプル

Z46「貸してくれ」スッ

シュペー「えっ…?」パシッ

Z46「………」ギュッ

Z46「…ここか」ピトッ

チクッ ゴクン

ベルファスト「?ぅっ…う………」

ベルファスト「すぅ………すぅ……………」

Z46「これで処置は済んだはずだ。指揮官に連絡を」

シュペー「え、あ、うん…!」タッタッタッ

エリザベス「………」ギュッ

エリザベス(…何も出来なかった。ベルが苦しんでるのに。私は女王だから、配下を助けるのは、私の義務なのに)

エリザベス「…私は、何も出来ない置物…なの…?」ボソッ

Z46「………?」


↓2 何をするか

Z46「クイーン・エリザベス。今、何と言ったのか教えてもらえないか?よく聞こえなかった」

エリザベス「…何でもないわ。それより、ベルを助けてくれてありがとう」

Z46「仲間同士、助け合うことは当然である。故に、感謝されるものではない」

エリザベス「私がお礼を言いたかっただけよ。ただ、それだけ…」

Z46「弱々しいな。悩み事でもあるのなら、私で良ければ相談相手になるが」

エリザベス「何でもないわ。何でも」

Z46「…嘘、だな。普段のあなたとは違い、言葉から活力が感じられない」

エリザベス「う…。見えてないのに、よく分かるわね…」

Z46「生憎、耳と鼻は利く方でな。盲目故なのか、感覚が鋭くなっている」

Z46「…これは私の予測に過ぎないが、もし、自身の欠陥によって他者に迷惑を掛けること、助けになれないことがあって、無力感に苛まされたとしても」

Z46「それでも、思い詰める必要は無い。ヒトは、一人では何も出来ない生き物故に。健常な者でもそうなのだから、欠陥のある私たちは尚更である」

Z46「…そんな私たちを許容してくれるのが、この基地と艦船。そして、指揮官だ」

Z46「辛いこと、苦しいことがあるのなら、忌憚なく仲間に吐き出すと良い。皆、それを受け入れるだろう」

Z46「私たちは仲間、家族である。苦しみも喜びも共有し、共に進んでいく。謂わば運命共同体だ」

Z46「だから…」

Z46「…すまない。私は口が達者な方では無い故、伝わらないことが多々あっただろう」

エリザベス「…いえ、フィーゼ。あなたの想い、私には伝わったわ」

エリザベス「こっちに来てくれる?」

Z46「了解した」コツコツ

エリザベス「…ありがと」ギュッ

Z46「温かい、な。やはり、ヒトの温もりは心に安らぎを与えてくれる」

エリザベス「何言ってるのよ…」クスッ


↓2 何をするか

指揮官「…というわけで、今から簡単な講習を始める」

ウォースパイト「講習、ね。陛下と不知火がいないようだが」

指揮官「両手が使えないとどうしようもないからな。二人には席を外してもらっている」

加賀「難儀なものだな。戦闘中に発症してしまえば、戦闘どころではないだろう」

指揮官「その辺りは仕方がないさ。上手く付き合っていくしかない。副作用のことを考慮すると、四六時中投薬するわけにもいかん」

指揮官「…えー。偏頭痛の程度によって、錠剤を飲ませるか注射をするか変わってくるんだが。これは個人で判断する他ない」

指揮官「だいたいの目安としては、ベルファストが蹲ったりする、ある程度の行動の制御が可能な場合は錠剤の服用」

指揮官「それも敵わないほど重篤な場合…つまり、痛みに耐えかねて叫んだり、無造作に身体を動かす場合は注射をする必要がある」

指揮官「錠剤も、誤嚥を防ぐために色々とやることがあるんだが。それはベルファストの方がやってくれるから置いといて、だ」

指揮官「問題は注射の方だ。やり方や注意点を知っていないと、大問題になりかねんからな」

明石「まぁ、ざっくり言うと、注射出来るのは青い血管…つまり、静脈だけなのにゃ。動脈に注射するのは、基本厳禁にゃ」

明石「それと、注射する血管も吟味する必要があるのにゃ。付近を神経が走行してることもあるから、一歩間違えれば神経損傷なんてことも…」

ダウンズ「お、脅すのはやめてほしいなぁ…」

明石「脅すも何も、重要なことにゃ」

指揮官「…やり方は、実際に訓練を行いながらする。そのために、態々倉庫からモデルを引っ張ってきたからな」

かんたんくんEX「やぁ」

ハーミーズ「…マネキン?」

指揮官「どの部位での注射が練習出来る凄いやつだ。大事に使えよ」

指揮官「あ、ある程度練習したら、俺で試すから。やらかさないよう注意しろよ?」

シュペー「よ…余計に緊張してきた…」

指揮官「失敗は許されないんだから、その方が良いだろう」

ベルファスト「………」スヤスヤ

エリザベス「………」キィィ

エリザベス「…ぐっすりね。そんなに強い薬なのかしら」ツンツン

ベルファスト「………」スヤスヤ

エリザベス「…もし、また発作が起きたら、その時は…」

エリザベス「…ううん。そんなこと考えたって、何にもならないわ。出来ることをやるだけ、よね」

エリザベス「いざとなったら、皆がいる。大丈夫…のはず」

ベルファスト「へい…か…」ゴロン

エリザベス「ベル…。私はここにいるわ。だから…」

エリザベス「だから、今は休みなさい。頑張りすぎよ、あなた…」ギュッ

ベルファスト「すぅ…」ギュッ

指揮官「あー痛い…。実習以来だよ。こんなに針ぶっ刺されたの」

明石「指揮官の血管、大きいから凄いやりやすいのにゃ」

指揮官「左は死ぬほど細いけどな。昔採血した時に地獄を見たよ。痛くて死ぬかと思った」

明石「ご愁傷様にゃ~」

指揮官「…あれ、上司の饅頭から手紙だ」ピラッ

指揮官「『嫌気が差して逃げ出したりしてないかぴよ?基地の暮らしはどうぴよ?』」

指揮官「『せいぜい、艦船に背中を刺されないように頑張るぴよ。一応言っておくと、次巫山戯たことをやったら即処刑ぴよ』」

指揮官「…次は水底に沈めてやろうかな。証拠隠滅すりゃ、誰も咎めないだろ」

明石「…指揮官?鬼の形相をしてるにゃよ?」

指揮官「よく分からない存在に使役されてる身になってみろ…。何者なんだよ、饅頭って…」

明石「知らないにゃ」


↓2 何をするか

不知火「…ふむ。今週の収益は黒字、と」カリカリ

指揮官「そんなに売れてるのか?」

不知火「ええ。酸素コーラががっぽりと」

指揮官「そりゃ重畳」

不知火「指揮官さまも一本いかが?」

指揮官「俺はパス。KAN-SEN用に調整された飲み物だ。俺には合わない」

不知火「それもそうですね」ポロッ

カランカラン

不知火「…おや」

指揮官「…っと」ヒョイッ

不知火「すみません、指揮官さま」ポロッ

不知火「…あれ…?」プルプル

不知火「まさか…」

指揮官「どうした?」

不知火「………!」プルプル

不知火「身体が…感覚が…無くなってきております」

指揮官「…はぁ!?」

不知火「…いやはや。これは困りましたね。これでは、帳簿の記録や物資の搬入が困難になってしまいます」

指揮官「そこじゃあないだろうが!お前、それは不味いんじゃあないか!?!」

不知火「そう言われましても。受け入れる他ないでしょう」

指揮官「お前…なぁ…」


↓2 何をするか

指揮官「………」ペラッ

指揮官「…なるほどな。病名は…」

不知火「『筋萎縮性側索硬化症』…でございましょう?」

指揮官「…知っていたのか」

不知火「妾の身体ですから。妾自身が、一番良く知っておりますよ」

不知火「まぁ、良く保った方でしょう。難病を患いながら、戦えたのですから。充分務めは果たせたはずです」

不知火「…ああ。明石の小娘に頼んでも無駄でございますよ。神経自体が壊れていくので、神経の接続しようがありません」

指揮官「…強いな、お前は」

不知火「いつかはこうなることは分かっておりましたから、覚悟は出来ていましたよ」

不知火「それに、妾は『おばけ』にございます。生に執着する必要はありません」

指揮官「………」ハァ

指揮官「…頭がおかしくなりそうだ。色々なことが、一度に起きすぎている…」

不知火「全て抱え込み、どうにかしようとするからでしょう。取捨選択も必要なのですよ」

指揮官「…そう簡単に割り切れれば、苦労してないさ」


↓2 何をするか

現在の医療技術では、角膜くらいなら培養出来るらしいです ヤバいですね


ルルイエ基地 購買部


ザザーン ザザーン

不知火「………」

不知火「…覚悟していましたのに。病名を宣告されてから、この日が来ることが、分かっていましたのに」ツー

不知火「どうして、妾は泣いているのでしょう…」ポロポロ

不知火「嘆いたところで…状況は変わらないのに…。どうして…このような無駄なことを…」グスッ

不知火「…明石の小娘…。あなたなら、治せるのですか。この身を、癒すことが出来るのですか」

不知火「…無理、でしょうね。それが妾の患った病。決して治ることのない、難病なのですから」

不知火「…だから、泣くことしか出来ないのですね…。ふふ、ふふふ………」ポロポロ

不知火「ああ……あぁぁぁぁぁぁぁ………!」

???


オブザーバー「………」

ピュリファイアー「何してるの~?」

オブザーバー「鏡面海域のデータ分析よ。近頃、目ぼしいデータが得られなくて困ってるの」

ピュリファイアー「じゃあさ、私が出ようか?」

オブザーバー「イレギュラーはまだ確認されていないわ。リセットする必要も無いから、あなたはお休み」

ピュリファイアー「ええ~~。早く戦いたいなぁ」

オブザーバー「…そんなに戦いたいなら、横須賀辺りにでも行く?」

ピュリファイアー「うーん。そこを壊したらダメって、前に言われたし」

オブザーバー「へぇ、憶えてたのね。お利口さん」

ピュリファイアー「貴重な戦力だから、実験用に残しておきたい。そう言ってたじゃない」

オブザーバー「まあ、ね」ブゥゥゥン

オブザーバー「…これだけ弄れば、また何かしらの影響が出てくるでしょう。あとは、様子見ね」

ピュリファイアー「前もルルイエ辺りの情報を書き換えてたわね。何してるの?」

オブザーバー「艦船に負荷を掛けて、わざと欠陥を持たせているの」

オブザーバー「進化に関係した情報が得られるかもしれないから。試さないよりは、試した方がいいでしょう?」

オブザーバー「私たちも、形振り構ってられない。アレに勝つためには、何でもしないと」

ピュリファイアー「そうねー。何か鍵が見つかればいいけど」

指揮官「…ああ、グラーフか」

指揮官「…何?手術が全て終了した…だと?」

指揮官「どうなった。彼女は、治ったのか?」

指揮官「…それは直接確かめろ、か。俺は移動出来ないぞ」

指揮官「…許可を取っている?それに、既にこちらに向かっている?」

指揮官「はあ。手回しが早い奴だよ、まったく」

指揮官「分かった。準備は済ませておくよ」

ピッ


↓2と↓4に迎えに来るKAN-SEN ↓6にツェッペリンちゃんの手術結果
迎えは前者が前衛、後者が主力のキャラで、最大三人まで

チュドーン

指揮官「…ああ。もうすぐ近くだな」

ハーミーズ「10点バーンはやめろ…対抗策が無いんだよ…」カチャカチャ

指揮官「…よくやるよ」

ガチャッ

エリザベス「ベルの紅茶をお裾分け…って、何あの黒煙」

ベルファスト「交戦した跡のようですが。それにしては、範囲が広すぎではないでしょうか」

指揮官「練度は高かったからな…この辺りなら、文字通り瞬殺出来るか」

指揮官「たぶん、近付いてくる量産型全部を潰してるな。あ、また爆発」

シュペー「………」カタカタカタ

指揮官「…そう震えるな。気性の荒い奴はいない。…はず」

ゴウンゴウン ガチャガチャ

指揮官「燃料はこれくらいでいいか。次は弾薬を…」ガチャッ

平海「指揮官、煙草臭くなくなったね」

指揮官「…そんな臭ってたの?リセッシュとかちゃんとしてたんだけどな」

平海「うん。でも、ちょっと残念。前の匂いも嫌いじゃなかったから…」

寧海「…ん?ってことは、煙草はもう辞めたの?」

指揮官「そういうことになるな」

寧海「じゃあ、余計な出費は無くなったのね。…いやいや、煙草を辞めて、本当に良かったの?」

指揮官「いいんじゃないか?決めたのは俺だし」

寧海「ほら、吸えないストレスとか溜まったりするんじゃないの?それを考えたら、仕方のないことかもって思ってたんだけど…」

寧海「…まぁ、指揮官が良いっていうならそれで良いのよね。これ以上の詮索はやめておくわ」

指揮官「そうしてくれ。下手したら、また吸いたくなるからな…」

平海「指揮官、前いた時は一日で二箱吸ってた」

指揮官「書類仕事ばかりでストレスフルだったんだよ」

エンタープライズ「指揮官、艦載機の補充を」

指揮官「もう済ませた。請求書も用意したから、あっちの指揮官殿に渡しておいてくれ」

エンタープライズ「分かった」

指揮官「…で、実際どうなんだ。俺がいなくなってから」

エンタープライズ「新任の指揮官とグラーフ・ツェッペリンが頑張ってくれているが、不穏な空気が漂っているのは否めない」

エンタープライズ「やはり、一度あなたが顔を見せて、直接言うべきだ」

指揮官「…だよな。幾らかガス抜きしておかないと。爆発しちゃ困るし…」

エンタープライズ「…上層部に嘆願書を提出した方が良いだろうか?」

指揮官「既に目を付けられてるんだ。これ以上、刺激するようなことは控えたい」

エンタープライズ「…分かった。何かあれば、すぐに私が駆け付ける。だから、その時は連絡を」

指揮官「あー…うん。考えとく」

指揮官「よっ、と。イラストリアス、これで大丈夫か?」

イラストリアス「はい。指揮官さまの支えが無ければ、転覆していたところでした」

指揮官「トップヘビーだからな…。仕方のない部分があるか」

イラストリアス「構造上の問題ですものね」ボインッ

指揮官「………」プイッ

イラストリアス「指揮官さま?どうして目を逸らしたのでしょう…」

指揮官「聖なる光で目がやられそうだっただけだ」

イラストリアス「仰っている意味がよく分かりません…」

指揮官「お願いだから深入りしないでくださいお願いします」

指揮官「…じゃあ、行ってくる。来週には帰還する予定だから、まあそれまで休暇と思ってくれ」

明石「気をつけるのにゃ」

指揮官「往復は心配無い。…まぁ、あっちに着いてどうなるか、だな」

Z46「私が同行するのは可能なのだろうか?」

指揮官「無理だ。そこまでは許されなかったらしい」

Z46「…そうか…」ショボン

モナーク「…指揮官、あとはお前だけだ。どうせすぐ戻ってこれる。長居するほど、後ろめたくなるだけだ」

指揮官「…分かってる。またな」ドルルルルル

ザザザッ

Z46「…行ってしまったな」

シュペー「うん…。私たちを置いてあっちに住んだりとか、しない…よね…?」

Z46「指揮官がそのようなことをするはずがない」ギュッ

Z46「するはずが…ない…」


↓2 到着までに何かあったか

ピュリファイヤー(ランクEX)と遭遇

オブザーバー「ピュリファイアー、出撃の時間…あら?」

オブザーバー「………」ハァ

オブザーバー「また勝手に出て行ったわね…。座標は…ここか」ブゥゥゥン

オブザーバー「…へぇ。横須賀の奴らが近くにいるじゃない。なら、お相手させてあげましょう」

オブザーバー「…鏡面海域形成完了。お膳立ては済んだわ。思う存分楽しんで」

オブザーバー「そして、ありったけの情報を持ち帰りなさい」

指揮官「凪いだ海だな…」

モナーク「嵐の前の静けさ、か。それとも、ただの杞憂か」

指揮官「エンタープライズ、索敵の方はどうだ?」

エンタープライズ「遠方に反応がある。おそらくセイレーンだろうが、これは…」

指揮官「どうした?」

エンタープライズ「単騎なんだ…。そこにいるのは、それ一つだけなんだ」

指揮官「逸れたわけじゃあるまいし。何か目的があると思っていいな」

指揮官「迂回だ。多少時間は掛かるが、リスクを回避するためには仕方がない」

平海「指揮官、あれ」

指揮官「あれ?………」

指揮官「わーお…。これはまた、大層なお出迎えだ…」

イラストリアス「鏡面海域ですね。それも、私たちのいる場所も覆ってしまうほど大型の」

指揮官「…はぁ。これじゃあ、あのセイレーンを撃退しない限り逃げられないな」

指揮官「仕方ない…通信が繋がらない海域だ。俺たちでどうにかするしかないぞ」

寧海「…よね。相手が重桜なら、負けないのに…」

モナーク「この状況で勝利をもぎ取ってこそ最優…か。だが、勝利するよりも重要なのは…」

エンタープライズ「指揮官を守り抜くことだな。私たちはまた作れるが、指揮官はそうはいかない」

モナーク「ああ。私の場合はどうなるのか不明ではあるが」

ピュリファイアー「…おぉう。臨戦態勢じゃない!」ジャキンッ

ピュリファイアー「私を楽しませてよ!態々ここまで来てあげたんだからっ!!!」

指揮官「とっとと帰れや。迷惑なんだよ…」

ピュリファイアー「やだ、すっごい煙たがられてる!!」


↓2 どうなったか

ピュリファイアー「光学兵器!やっちゃうよーっ!!!」ビーム

エンタープライズ「相変わらず、巫山戯た装備だ…!」

イラストリアス「二人とも、気を付けてください!」

イラストリアス「聖なる光よ…私に力をっ!」ペカー

ピュリファイアー「うわっまぶしっ!!」

寧海「ビームが掠めるくらいなら、痛くも痒くもないわね」

平海「でも姉ちゃん、私たちの攻撃も通らないよ?」

寧海「攻撃は主力に任せて、私たちは耐えればいいのよ!」

指揮官「…というわけだ。モナーク、やってくれ」

モナーク「分かっている。その期待に応えよう」ジャキンッ

モナーク「セイレーンよ、一つ教えてやろう」

ピュリファイアー「んー??」

モナーク「…開発艦は、対セイレーン戦を考慮して作られている。だから、お前に勝ち目は無い」ドンドンドンッ

ピュリファイアー「えぇぇぇぇーーー!!?!??!!??」チュドーン

指揮官「…言っておくが、開発艦は皆、竜骨編纂済みだ。いくらなんでも、甘く見過ぎだぞ」

ピュリファイアー「先に言ってよぉぉぉぉーーーーーー!!!!!!」チュドーン

キランッ☆

モナーク「ふん、他愛ないな」

エンタープライズ「流石、帝王の名を冠することはある」

モナーク「lucky Eのエンタープライズに言われても、だな」

エンタープライズ「ははは、名前など、ただの飾りに過ぎないさ」

指揮官「…鏡面海域が消えた。速力を上げるが、大丈夫だな?」

イラストリアス「ええ。モナークさんが速攻で殲滅したお陰で、損害は軽微です」

指揮官「なら、気にするところは無いか」

横須賀基地 病棟


指揮官「…つまり、大丈夫なんだな。お前が慌ててないってことは」

ヴェスタル「はい。少し手強かったですけど、身体の方は完治しました」

ヴェスタル「あ、いえ。完治…っていうのは言葉の綾ですね。病巣の摘出が完璧に出来たってことです」

ヴェスタル「これからは、快復に向かうかの経過観察です。心の方も、処置が必要ですけど…」

指揮官「…そうか。突然頼んで、すまなかった」

ヴェスタル「救える命があるなら、私も救いたいですし。気にすることはないですよ~」

ヴェスタル「それより、早く会ってあげてください。すっごく心細かったみたいで」ガララッ

ツェッペリンちゃん「む、おやつの時間…!?」

指揮官「…はは…。はははは…!」

ツェッペリンちゃん「指揮官っ!?卿はっ…来て、くれたのかっ!?」

指揮官「本当に…治ったんだな…!顔色が良くなってる…!」

ツェッペリンちゃん「皆のお陰で、元気になったの!」

指揮官「そうか…!感謝してもしきれねぇよ…!皆には!」


↓2 何をするか

ツェッペリンちゃん「………」ジーッ

指揮官「これは、俺が基地に配属されて一週間の写真だな。この時は愛宕と高雄、サンディエゴしかいなかったから、主力で悩んでいた」

ツェッペリンちゃん「ふむふむ…」

指揮官「それで…」ペラッ

指揮官「おお、あったあった。これが、就任一年記念のパーティーの写真だ」

ツェッペリンちゃん「この女性は、我と似ているな」

指揮官「あー。何と言えばいいのやら…。まぁ、お前が大人になった姿、とでも思ってくれ」

ツェッペリンちゃん「…こんなに大きくなるんだ」

指揮官「…まぁ、大型艦って大きくなりがちだからな。軽巡とか駆逐艦にもデカいのいるけど」

ツェッペリンちゃん「…これは?」

指揮官「これは、配属前日の集合写真か。思えば、あの饅頭とは長い付き合いだ」

ツェッペリンちゃん「あの饅頭?」

指揮官「…俺の上司。心底気に食わない奴だよ」


↓2 何をするか

折角だからにくすべ(小)ににくすべ(大)を会わせてみる
ただし執務室に詰めかけていたやべーやつらに見つかる

ガコン ガタン

指揮官「ふぅ…」プシュッ

指揮官「やっぱり、コーラはペプシよりもコカコーラの方だな」グビグビ

指揮官「………」ゾクッ

指揮官「このプレッシャーは…来るか…!」

赤城「指揮官様!こんなところにいらしたのね!…お邪魔虫はあちらに行きなさい!」ドドドドド

大鳳「指揮官様~!大鳳はずっと、ずぅっっとお待ちしておりましたわ~!!」ドドドドド

隼鷹「おかしいわね!?指揮官と「昔から」仲が良かったのは私だけなのに!!!」ドドドドド

愛宕「指揮官!お姉さんのものになってちょうだい!!一緒にいて!!!」ドドドドド

ローン「うふふ…うふふふ…!指揮官が帰ってきてから私、ずっと嫉妬心が渦巻いているんです」

ローン「ケッコンしてる艦船がいるのに、他の人にまで好かれて…もう、許せないよねっ!!?」ドドドドド

指揮官「ピィッ!?オールスターじゃねぇかぁ!!?!!」

グラーフ「指揮官…我ではもう抑えきれん…!健闘を祈って…いる…」ガクッ

指揮官「グラーフぅぅぅぅぅーーーッッッ!?!!??」

指揮官「」

赤城「指揮官様?指揮官様!?」

大鳳「………」カタカタカタ

愛宕「揉みくちゃにされて、指揮官が…」

隼鷹「あら…。まぁ「いつものこと」だから、私が看病しなきゃ」

ローン「何しようとしてるんですかぁ???」ニッコリ

グラーフ「………」ピッ

グラーフ「今だ!かかれぇッ!!!」

加賀「指揮官の身に何かあるのは困るからな…。仕方ない。姉様、失礼します」ガシッ

赤城「か、加賀!?裏切るっていうの?」

加賀「裏切ってはいません。指揮官の身を優先した場合、これが最善だと思ったまでです」

赤城「ぐ…確かに、ここで更に押したら、印象が悪化する可能性も…」

加賀(手遅れなのでは?)

大鳳「たたたた大鳳はどどどどどどどうすればばばばば」

アルバコア「何してるのー?」ヌッ

大鳳「あああアルバコア!!?」ビックゥゥゥ

大鳳「…いえ、今はそれどころじゃないわ。どうすれば良いのか教えなさい!」

アルバコア「………」ジーッ

アルバコア「ふむふむ…」

アルバコア「とりあえず、指揮官をベッドに寝かせれば?」

大鳳「それだわ!」ギュッ

ドドドドド

愛宕「指揮官が攫われた!?」

グラーフ「…心配するな。あいつなら、問題は無い」

愛宕「普段の言動を知ってれば、そんな言葉出てこないわよ!?」

グラーフ「いや…大鳳はああ見えて、指揮官の嫌がることは絶対にしないぞ?」

グラーフ「硝子のように心が脆いからな…」

愛宕「あっ」


↓2 何をするか

指揮官「………!?」ガバッ

大鳳「アルバコア!グラーフ!指揮官様が目覚めたわ!」

グラーフ「見れば分かる。指揮官よ、災難だったな」

指揮官「…え、何かあったの?記憶吹き飛んでて怖いんだけど」

大鳳「何も、憶えていないのですか?」

指揮官「恥ずかしながら」

グラーフ「…その方が良い」

アルバコア「指揮官、ホントモテモテだねぇ~。今基地で頑張ってる人が、ちょっと可哀想だよ」

指揮官「そんな酷い状況なのか?」

アルバコア「いや、そういうわけじゃないんだよね…」

グラーフ「単純に、打ち解けられないだけだ。まだ、双方の間に壁がある状態だな」

大鳳「悪い方ではないのは、分かっているのですが。指揮官様の存在が大き過ぎるのです」

指揮官「…何か、複雑な気分だな」

指揮官「………」

指揮官「…すまない。少し、一人にしてくれないか?」

グラーフ「承知した。我らも出るぞ」

大鳳「…ええ。それでは指揮官様、失礼します」ペコリ

アルバコア「またね指揮官~。今度、皆でゲームしようね~」

指揮官「…ああ」

バタン

指揮官「…はぁ」

指揮官「………」ペラッ

指揮官「…俺はルルイエに戻って、何をすれば良いんだ?」

指揮官「ここなら、艦隊を率いて敵対勢力の撃退をすれば良かった…が…」

指揮官「ルルイエではそうはいかない。そもそも攻め入る奴がいないし、他の基地と連携しているわけでもない。孤立した基地だ」

指揮官「だから、目ぼしい仕事も無いわけだからな。左遷にもちょうどいい場所だろう」

指揮官「…分からない。何をするべきなのか、何をしたいのか」

指揮官「自身に問い続ければ、答えは見えてくる…のか?」


↓2 何をやるべきこととして見出すか 保留でも可

指揮官「………」グビグビ

指揮官「…俺に出来るのは、サポートだけだ。皆が生きていけるように、手を尽くすことだけだ」

指揮官「なら、やるしかないよな。それが俺の義務であって、彼女たちを生み出した責任なんだから」

ローン『指揮官、夕食の時間が迫ってますよ?』

指揮官「…ローンか。分かった、すぐに向かう」

ローン『は~い。お待ちしてますねぇ』


↓2 何をするか

今はジョージア建造中なのでジャン・バールには留守番してもらってるのです 着せ替えをください
やっと一本作れたので再開です 沼に嵌り込んで本当に申し訳ない

↓2 誰が電話を取るか

指揮官「比叡の料理も久し振りだったな。良い思い出になった」

プルルルル プルルルル ガチャッ

指揮官「もしもし。横須賀基地ですが」

Z46『…指揮官か。良かった…』

指揮官「Z46?電話をしたということは、何かあったのか?」

Z46『いや、母港は平穏無事だ。平和に皆過ごしている』

指揮官「なら良かった。いったい何用なんだ?」

Z46『あなたがいなくて不安だった。そう言ったら、あなたは私を嘲るだろうか』

指揮官「…オーケー、なるほどな。事情は大体把握した」

指揮官「悪いが、あと数日は帰れないぞ。まだ任期が終わってないからな…」

Z46『…指揮官。あなたは、戻ってくるのだろうか。それとも…』

指揮官「それとも?」

Z46『…私たちを置いて、嘗ての母港に留まるのだろうか…?」

↓2 何と返事するか

指揮官「………」フゥー

指揮官「お前たちも仲間だが、横須賀の連中の方が付き合いは長い」

指揮官「俺は一人しかいないからな。だから、取るとしたら…」

指揮官「…いや、うーん。んん…」

指揮官「…俺はどっちを取ればいいんだ?」

Z46『…我儘を言えば、私たちを取ってもらいたいが。それを決めるのはあなただ』

Z46『私たちは指揮官の決定に従おう』

Z46『…あなたの声が聞けて良かった。では、失礼する』プッ

指揮官「………」ガチャッ

指揮官「俺は…どうすりゃいいんだろうな…」


↓2 何をするか

横須賀基地はシルバーバック学園です
全キャラ保有で120到達してると思ってください


横須賀基地 研究室


コンコンコン

夕張「入っていいよ~」

指揮官「失礼する」ガチャッ

夕張「おお、ご主人がここに来るのは久し振りだね」

指揮官「左遷されてたからな。上司殺害未遂がこれで済んで良かったよ。HAHAHAHA」

夕張「…ご主人、なんか自棄になってない?」

指揮官「…ふざけないとやってられないんだよ。こっちにも色々あるんだ」

指揮官「夕張、少し頼みごとがあるんだが」

夕張「ルルイエ基地の調査かな?」

指揮官「Exactly(そのとおりでございます)」

夕張「無理だぞ?空間そのものに干渉してるっていうなら、夕張たちの技術ではそれを知れないよ」

指揮官「ぐ…」

夕張「お迎え組から聞いたけど、セイレーンに襲われたらしいね」

指揮官「…ああ」

夕張「じゃあ、そのセイレーンをボコボコにしてやればいいんじゃないかな?こういうのって、大体の黒幕がセイレーンだし」

夕張「普通なら夕張たちが鏡面海域に赴くけど、今回は鏡面海域を設置して待ち構えてた」

夕張「それだけでも、セイレーンが一枚噛んでるのは分かるぞ?」

指揮官「…俺も就任当時から仮説は立ててた。ヒトの持つイメージにノイズを発生させ、カタチを歪めてるんじゃないか…ってな」

夕張「既に答えは出てる。なら、夕張が何かするまでもないよ?」

夕張「あとはご主人たちの問題。夕張たち部外者が関わるのは、良いこととは言えないかな」

夕張「あ、困った時は頼っていいぞ!」

指揮官「…分かった。その時は頼らさせてもらう」バタン

指揮官「………」ハァ

指揮官「その解決の糸口が知りたかったんだが…。まぁ、セイレーンを叩くしか無さそうだな」


↓2 何をするか

横須賀基地 防波堤


ゴオオオオオオ

シリアス「誇らしきご主人様、風邪をひいてしまいますよ」

指揮官「偶には夜風に当たりたくなる時があるんだ。放っといてくれ」

シリアス「そうですか…。肌寒く感じた時は、どうぞなんなりとシリアスにお申し付けください」

シリアス「シリアスの身体で、責任を持って暖めさせていただきます」

指揮官「やめろ。普通にコートをくれればいいから…」

シリアス「そ、そうですか」

プルルルル プルルルル

シリアス「電話ですね。お出にならないのですか?」

指揮官「こっちに電話が来ることは滅多に無いんだが。…ルルイエから?」ピッ

指揮官「もしもし、指揮官です」

ウォースパイト『指揮官!?何があったのよ!!?』

指揮官「何が…って、何…?」

ウォースパイト『フィーゼが泣いてるのよ!?なにがあったか知ってるでしょう!?』

指揮官「Z46が!?何があった…あっ」

指揮官「………」ダラダラダラダラ

シリアス「誇らしきご主人様、汗が滝のようになっておられます」

ウォースパイト『…何をしたのよ。彼女が泣くなんて、余程のことよ』

指揮官「 ………」ダラダラダラダラダラダラダラダラ

指揮官「Z46に戻ってくるか聞かれて、曖昧な返事をしてしまいました…」

ウォースパイト『…指揮官。帰ってきたら、フィーゼに謝りなさい。蟠りが無くなるよう、手は尽くすから』

指揮官「ハイ」プツッ

指揮官「」ドサッ

シリアス「ほ、誇らしきご主人様!お気を確かに!」


↓2 何をするか

横須賀基地 大浴場


カポーン

赤城「………」チャプッ

大鳳「………」ブツブツブツブツ

隼鷹「んー…」ノビー

ローン「ふふふふふふ…」ニコニコ

ダンケルク(あの一角だけオーラが禍々しいわね…)

ジャン・バール「何見てるんだ」

ダンケルク「…この世の深淵かしら?」

ジャン・バール「何世迷言を…」ピタッ

ジャン・バール「…もう上がろうぜ。いいだろ?マサチューセッツ」

マサチューセッツ「ぼくは構わないけど」

ジャン・バール「ん。じゃあ、風呂上がりの卓球勝負もいいな?」

マサチューセッツ「うん」

ダンケルク「運動後のお菓子、用意しておいた方がいい?」

ジャン・バール「いや、ギャラリーの駆逐艦たちに用意してやる方が良いだろう」ザパッ

ダンケルク「分かったわ」ザパッ

マサチューセッツ(明らかにこの場から逃げようとしてるけど、言わない方が良いよね)ザパッ

ローン「それで、どうしてこの面子でお風呂に入ってるんですか~?」

赤城「あなたたちの手を借りるのは癪だけど、そうこう言ってられないもの」

赤城「指揮官様をルルイエに戻さず、ここ横須賀に留める…。そのために、力を借りたいのよ」

隼鷹「『死が二人を分かつまで一緒』だって約束したのに…。忘れてあっちに行っちゃうなんて、私じゃなかったら絶縁ものよ」

大鳳「話がややこしくなるので黙ってください」

隼鷹「五月蝿いわねぇ。いつもいっつも喧しいくせに」

隼鷹「あ、そういえば。指揮官はお淑やかな女性が好みみたいよ。具体的には、服をはだけさせない人」

大鳳「なっ………!?……こうなったら、饅頭に新しいドレスを…。いえ、前に自作したドレスをお褒めいただいたし…」

赤城「…嘘は駄目よ。そんなことを言ったら、殆どの重桜艦船は全滅するわ。…実際、何と言っていたの?」

隼鷹「知らないわ。あの人、考えがよく分からないとこあるから」

ローン「グラーフとケッコンしてるし、大きい方が好きそうですけどねぇ」

赤城「…話が脱線したわね。作戦はこうよ。まずは現指揮官様伝に上司の饅頭を脅迫して、指揮官をこちらに異動させる」

大鳳「どうやって呼び出すのかしら?」

赤城「セイレーンの重要情報を入手したとか言えば、ノコノコ姿を現わすわよ」

グラーフ「待て赤城。そのようなこと、我が許さん」ザパーン

赤城「グラーフ・ツェッペリン!?!!」

グラーフ「お前…流石に焦り過ぎだぞ。現状が頭から抜け落ちているじゃあないか」

グラーフ「饅頭を口封じしたところで、他の者に勘付かれたら全て水泡に帰すだろうに」

グラーフ「それに、実行して失敗した場合。我らは貴重な戦力故に不問に付すと思われる。が、指揮官はどうだろうな」

グラーフ「実際に被害を被るのは、巡り巡って指揮官になること、忘れるなよ」

グラーフ「…その時は、実力行使させてもらう」

赤城「一航戦に勝てると思って?」

グラーフ「ビスマルクたちを動員する。如何に一航戦といえど、数の暴力には勝てまいよ」

グラーフ「それに、加賀が賛同するとは思えないな。こんな無謀な策、講じる意味すらない」

赤城「…それでも、後には引けないわ。もう、離れ離れになるのは嫌なのよ」

赤城「会うことがなければ、想うだけで済んだのよ。でも、また出逢ってしまった。識ってしまった」

赤城「赤城は、指揮官様のもの。あのお方の傍で、艦船とともに戦うことこそが、赤城を赤城たらしめるの」

赤城「それを妨げるのなら、いくらあなたとはいえ、容赦はしないわよ…?」

グラーフ「………」バシャッ

赤城「わぷっ」

グラーフ「頭を冷やせ。今はまだ、その時ではない」

赤城「………?」

グラーフ「時が満ちるまで、辛抱しろ。我とて、現状を快くは思っていないさ」

赤城「………ッ!」

赤城「……ええ。そうねぇ。あなたが言うなら、今は耐えましょう」

赤城「…でも、その時は。思う存分暴れていいのよね?」

グラーフ「ああ」

赤城「………」ニヤリ

赤城「皆、行きましょう。ヴィシアとユニオンの戦艦が、卓球に興じるらしいわ」

赤城「それを肴に、楽しもうじゃない」ザパッ

赤城「ふふ…ふふふふふふふ…………!!!」

大鳳(今は雌伏の時…ということね)

ローン(あら…結局、計画は凍結するんですね)

ローン(でもぉ…楽しそうですねぇ…!全てを壊すというのも、また一興です…)

グラーフ(…このカード、まだ切るべきではなかったが…。仕方あるまい…)

グラーフ(指揮官…あとは卿次第だ。伴侶として力不足で、すまない…)


↓2 何をするか

指揮官「………」スパー

指揮官(俺が建造しなけりゃ、ウォースパイトたちが生まれることも無かった)

指揮官(責任は俺にある。それは分かってる…けど…)

指揮官(介護が必要となれば、話が違う。そこまで行くと、俺の処理能力の範疇外だ)

指揮官(…俺は指揮官だ。介護士じゃあない。そんな技術、持っているはずがない)

指揮官(全員の面倒を見るなんて、土台無理な話だ…。一人を見るだけでも辛いって聞く。それを何人もするとなったら…)

指揮官「…でも、責任があるし…。ううむ…」

指揮官「………」ハァ

指揮官「…数日振りのニコチンが沁み渡るわぁ…。辞める辞める言ったが、こうやって吸うと格別だな」

指揮官「今日で最後だ。うん…。これで最後にしよう…」


↓2 何をするか

指揮官「………」クシャッ

指揮官「…何やってんだ、俺らしくもねぇ」

指揮官「うだうだ考えてる暇があるなら、行動しろよ。いつもそうやって来たじゃねぇか」

指揮官「俺が今やるべきなのは、ここでの仕事だ。あっちのことを考えるのは後だ」

指揮官「…でないと、またあのクソ饅頭にどやされる。次あんなことがあったら、血管が切れて死ぬっての…」

指揮官「………」パサッ

指揮官「書類、結構溜まってるな。新米がこの基地を受け持つなんざ、采配がおかしいからしょうがないか」

指揮官「あとで菓子折り持っていくか…。流石に申し訳ない。やってること、ただのケツ持ちだからな」カリカリカリカリ


↓2 何をするか

横須賀基地 周辺海域


指揮官「もう大丈夫だ。あとは一人で帰れる」

グラーフ「…そうか。卿が言うのであれば、信じようか。本来なら、我たちが護衛に就くべきなのだろうが」

グラーフ「もし、上層部に不審な動きをしていると捉えられては敵わん」

指揮官「…だな。どう受け取るかは奴ら次第だ。あまり刺激しないように、無難な対応をした方が良い、か」

指揮官「…そういえば、赤城や大鳳、ローンとかはいないんだな。てっきり、着いてくるものかと」

グラーフ「彼女らは任務に就いている。この基地にはいない」

指揮官「そうか」

グラーフ「………」ジーッ

指揮官「な、なんだよ」

グラーフ「…いや、指輪をまだ持っているのかと思ってな」

指揮官「当たり前だ…。これは、お前たちとの繋がりを証明するものなんだから」チャラッ

グラーフ「ふ…。だが、あまり人目に付くようにはしない方が良いぞ。卿が妬かれるかもしれんからな」ムニッ

指揮官「そんなとこに隠してたんですね」

グラーフ「鎖部分だけなら、アクセサリーに見えないこともない。我も、これをつもりは無いさ」

指揮官「………」ピーピー

指揮官「…時間だ。またな」

グラーフ「ああ。『また』逢おう」


↓2 道中に何かあったか 何も無くても可

× グラーフ「鎖部分だけなら、アクセサリーに見えないこともない。我も、これをつもりは無いさ」

○グラーフ「鎖部分だけなら、アクセサリーに見えないこともない。我も、これを手放すつもりは無いさ」


指揮官「………」ザザザッ

指揮官「寂しいものだな。独りぼっちってのは」

指揮官「基地にいる時は、誰かしらが傍にいた。…それは、横須賀だと顕著だった」

指揮官「…でも。Z46はずっと孤独だったんだよな。真っ暗闇の中に、ただ一人」

指揮官「…俺、馬鹿じゃあないか。人の心も知らないで、巫山戯たこと言ってさ」

指揮官「ん………」ピクッ

指揮官「基地が見えてきた。やっと帰ってきたんだな」

指揮官「…あれ…?誰かいる?」

Z46「指揮官…!どこにいる…!?」

指揮官「…Z46?なんで、ここに。ここ、海、なのに」

指揮官「なんで、一人で…」

Z46「………ッ!!」

Z46「そこに、いるのか。指揮官。本当に、あなた…なのか…?」

指揮官「お前…!飛沫で服がずぶ濡れじゃあないか!?何やってるんだよ…!?」

Z46「…あなたを迎えるなら、陸(おか)に上がる前が良かった。誰よりも早く知りたかった」

Z46「もう、会えないと思っていた…が、ウォースパイトの言う通り、帰ってきてくれた」

Z46「どれほど嬉しいか。心が喜んでいるか。あなたに伝わっているだろうか?」ギュッ

Z46「…伝わっていなくても構わない。だが、今は。今だけは…」

Z46「…この喜びに、身と心を委ねさせておくれ…」グスッ

Z46「う…うぅ……ッ………!」ポロポロ

指揮官「…それよりも先に、服を着替えろよ。風邪でも引いちゃ、台無しじゃあないか…」

Z46「今は…このままでいたい…。温もりを…甘受していたい…」

指揮官「…分かった。気が済むまでここにいるよ」

Z46「…すまない…。あなたの厚意に感謝を…!」ポロポロ


↓2 何をするか

欲を出したら駄目ですね、燃料がイッてしまった


指揮官「俺の服しか余りが無いから、すまんが我慢してくれ」ゴソゴソ

Z46「感謝する。…少し、大きいか」

指揮官「そりゃあそうだ。体格が違うんだからな。髪は…乾いてるな、よしよし」

指揮官「…ふぅ」スッ

指揮官「よっ…と」ギュッ

Z46「………っ!?」ビクッ

指揮官「…すまん、驚かせたか」

Z46「し、指揮官。何故、私を抱き締めている?」

指揮官「…罪滅ぼし、って柄じゃあないが。色々と辛い思いをさせたみたいだから、何かしなきゃとは思ってた」

指揮官「…思えばさ、俺からこうしたことは一度もないんだよ。いっつも、Z46にされた後とか、そうせざるを得ない状況だった」

指揮官「されてばっかりじゃあ、気が済まない。だから、俺からこうしたってわけだ」

Z46「指揮官…」

指揮官「おっと、指摘はやめろよ。俺だって恥ずかしいんだよ…」

Z46「心臓の鼓動が、私の耳に届いている」スッ

指揮官「だから言うなって」

Z46「あなたの肌が、熱を帯びていくのを感じる」

指揮官「だから…。はぁ、もういいや…」

Z46「…指揮官」

指揮官「ん?」

Z46「私は今、夢を見ているのだろうか。再び見(まみ)えることが出来、こうして抱き締めてもらっている」

Z46「…私は、幸せ者だ。仲間に、あなたに、想ってもらえる私は」

Z46「…私では、この恩に報いることは出来ない。だが、命を、この身を使うことは出来よう」

Z46「我が身が肉塊と成り果て、艤装が鉄屑と化すその瞬間まで、あなたの為に戦おう」

Z46「…それこそが、艦船である私の使命だ」

指揮官「…馬鹿言うなよ。俺が、そんなこと許すと思ってるのか」

指揮官「俺がいる限り、誰も死なせねえよ。今までそうだったように、これからもそうする」

指揮官「Z46の言葉を借りるなら…それこそが、指揮官である俺の使命なんだよ」

Z46「ふふ…。では、あなたを信じて戦おうか。何度死地に赴こうと、私はあなたの元に帰ってくる」

指揮官「なら、俺も死ぬ気で采配しないとな。俺の指示に全てが懸かってんだから」


↓2 何をするか

建造の深淵に嵌っていました まだ伊168は出てません
わりぃ…やっぱつれぇわ…というわけで明鏡止水してきます


指揮官「………」メガネクイッ

指揮官「では、横須賀遠征の報告を開始する」

エリザベス「何してるのよ下僕。悪い物でも食べちゃったの?」

ベルファスト「ご主人様、お薬を用意いたしましょうか」

指揮官「俺は正常だ。巫山戯ないと胃痛で死ぬ状況だったんだよ」ポイッ

パリーン

指揮官「一週間留守にした結果、大変なことがあったらしいからな…」チラッ

ウォースパイト「………」ジーッ

Z46「………」

ハーミーズ「ナーフされた復讐は脅威じゃあない…!」ポチポチ

指揮官「…ハーミーズ。真面目な場でぐらいはゲームを控えような」

ダウンズ「指揮官が言える立場かねぇ」

指揮官「うん、そうだね。ごもっともで何も言い返せないわ」

加賀「…お前が言わないと、事は進まんぞ、指揮官」

指揮官「…分かってるよ。じゃあ、気を取り直して報告を開始する」

指揮官「えー、入院治療を行っていたグラーフ・ツェッペリンですが」

シュペー「大丈夫だったの!!?」

指揮官「経過良好、来週にはこちらに帰ってこれるそうです」

シュペー「やった…!やったよ、フィーゼちゃんっ!」ギュッ

Z46「嬉しいのは分かるが、急に抱き着くのはやめておくれ」グワングワン

指揮官「…で、次に報告することだが。これはあくまで仮説を基に立てたものだから、話半分に聞いてほしい」

指揮官「欠陥を持つKAN-SENしか建造、救出出来ない問題だが」

指揮官「これはセイレーンの出す特殊な電磁波のようなものが、人々の持つイメージを塗り替えていることが原因だと、推測している」

指揮官「間違えている可能性も充分にあるが、まぁ、とりあえずは奴らをぶん殴れば済むことだ」

加賀「ほう……」ゴキゴキッ

明石「他の何かが原因の可能性は無いのかにゃ?」

指揮官「考えればあるだろうが。一番現実的なのはセイレーンが元凶と考えることだ。こんな出鱈目なことが出来るのは、あの化け物だけだ」

指揮官「対抗するには、こちらも化け物をぶつけるするのがセオリーだ。開発艦を入手しなければならない」

不知火「条件は歴戦の指揮官でも厳しいものでございましょう?」

指揮官「ああ。…だが、これだけ滅茶苦茶な状況だ。どんなヘンテコな条件になってても不思議じゃあないぞ」

明石「プラモデルを奉納するのが条件だったりすれば良いんだけどにゃ」

指揮官「そんな一部の人だけが得するシステムになるか」


↓2 何をするか

指揮官「というわけで出撃だ。SALLYだ」

エリザベス「どういうわけよ」

明石「練度を上げるためじゃないかにゃ?」

エリザベス「…正直、出撃しても上がってる実感湧かないんだけど」

指揮官「少し強くなったくらいで実感出来るか。気がついたら強くなってるもんなんだよ」

エリザベス「そういうものなのね」

指揮官「だから、編成を変えるぞ。何人かは基地に残す」

加賀「私を出せ、指揮官。戦いたくてしょうがない」

指揮官「…相変わらずの戦闘狂だ。まぁ、お前らしいと言えばらしいか」


↓2 誰をお留守番させるか 最低一人は残してください

不知火「留守番ですね」

明石「留守番だにゃ」

不知火「大うつけですね…」

明石「なんでそうなるのにゃ!?」

不知火「妾はまだ戦えますのに…」

明石「…巫山戯たこと言うなにゃ。ぬいぬいのカルテ、見させてもらったにゃ」

不知火「………!?」

不知火「明石の小娘……っ!もしや…!」

明石「…艤装はまだ残してるにゃ。有事の際に備えて」

明石「…よく考えるにゃ。今のぬいぬいに出来ることを」トコトコ

不知火「………」ポツン

不知火「………そんなもの………」

不知火「……妾にはもう…ありません……」グスッ

指揮官「作戦は特にありません。とにかく敵を爆撃したまえ」

ベルファスト「ご主人様、流石に投げやり過ぎです!」

指揮官「じゃあ、俺の指示が必要と思う人手を挙げてください」

シーン

指揮官「ほらぁ!誰もいないじゃあねぇか!」

ベルファスト「私は必要だと思っています!」

Z46「私は、あなたの声が聞こえると安心する」

ベルファスト「こう言っている方もおられますから!」

指揮官「……あっ!敵がもう目の前にいるから応戦しろ!」

ウォースパイト(露骨に話題を逸らしたわね)

指揮官「第一艦隊は後方で待機、第二艦隊が対応しろ。本命にはこちらの最高戦力をぶつける」

シュペー「切り替えが早い!」

指揮官「練度では優っているんだ。落ち着いていけよ」

ハーミーズ「ゴブリントーヴゴブリーアリスバフォ昏きエメラダ昏き」ブツブツ

指揮官「悪魔のコンボ呟くのやめろや!」


↓2 どうなったか アクシデントとかでも可

皆様は誰に投票したでしょうか


ルルイエ基地 購買部


明石「人がいないと暇にゃ~…」

不知火「そう…ですね…」ウトウト

不知火「…ハァ…ッ。んっ…ヒューッ……」

明石「…ぬいぬい?」

不知火「…こむ…すめ…。…うぅ…っ……」フルフル

明石「ぬいぬいっ!」ガタッ

明石「饅頭!至急人工呼吸器の準備をするにゃ!」

明石「気をしっかり持つにゃぬいぬい!こんなところで死ぬのは許さないにゃ!」

不知火「………」ヒューッ

明石「………っ!指揮官にも連絡するのにゃ!」

饅頭「ぴよ!」

作戦海域 補給拠点


指揮官「………」カリカリカリカリ

加賀「指揮官、まだ動かないのか?」

指揮官「ちょっとシミュレーションをな。艦隊をぶつける順番とかを考えないと」

指揮官「…こんなものか」バサッ

指揮官「よし、そろそろ行動を開始…」プルルルル

指揮官「基地から…?もしもし」ピッ

饅頭『ぴよ!ぴよぴよっ。ぴよぴよぴよーっ!!!』

指揮官「…は?それは本当か!?」

饅頭『ぴよっ!』

指揮官「分かった、すぐに帰投する!」ピッ

Z46「基地で何かあったのだろうか」

指揮官「不知火が倒れた!急いで撤退するぞ!」

シュペー「りょ、了解!」

ルルイエ基地 医務室


不知火「………」ピッピッ

指揮官「…呼吸不全か」

明石「このままじゃ、ぬいぬいは…」

指揮官「…不知火の改造は終わっていたはずだ。肉体の再編は出来ない」

指揮官「治療法も、存在しないんだ…。俺たちに出来ることは、祈ることだけだ…」

指揮官「俺の神経を移植したところで、また再発する可能性がある。何が原因か分からないからな」

指揮官「…打つ手なし、だ。新しく不知火を建造しても、細胞が適合しない。同一種族であって、同一の存在、クローンじゃあないから…」

明石「ぬいぬい…」

指揮官「彼女だって、この日が来ることを覚悟していたはず…だ…」

明石「うぅ…うっ……」ポロポロ

指揮官「…この世界は理不尽だらけだ」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 執務室


指揮官「………」ペラペラ

指揮官「………」カタカタカタ

指揮官「………」ウーン

指揮官(駄目だな。やはり、治療は不可能な病気のようだ。出来て、進行を遅らせる程度)

指揮官(…それも、ここまで進行すれば手遅れだ。服で巧妙に隠されていたが、身体は痩せ細っていた…)

指揮官「はあ…」ペラッ

指揮官(…いっそ、一度沈めて仮死状態にして、カッシンやダウンズが嘗て施してもらった大規模修繕でもするか?)

指揮官(上手くいけば、侵されている部分だけ取り除くことが出来るかもしれない。…上手くいけば、だが)

指揮官(だが、問題が三つある。一つは、どうやって艤装の許容量を超えるダメージを与えるか)

指揮官(俺が指揮する限り、KAN-SENは撃沈されない。戦闘不能になった時点で、強制的に回収されるからな)

指揮官(二つ目は、不知火を出撃させることが出来るのか、だ。あの身体では、主砲一発すら撃てまい)

指揮官(…そして三つ目は、そもそもその治療法が成功するようなものなのか、だ。実艦とKAN-SENとじゃ話が違う)

指揮官「…はは。本格的にイカれ始めたか俺は。いや、違うか」

指揮官「そもそもがイカれてるんだ。だから、饅頭括り付けとかをしでかしたんだよ」

指揮官「…あぁ、クソ。俺にどうしろってんだよ…」ゴソゴソ

指揮官「…煙草吸いてえなぁ……」

↓2 何をするか

ピピピッ ピピピッ

指揮官「…おっと。そろそろ購買部の仕事をやらないとな。明石にもやることがあるから、俺がしないと」ガチャッ

指揮官「確か、薬の入荷があったな。ウォースパイトやベルファストに渡さなければ…」スタスタ

指揮官「あっ、酸素コーラや魚雷天ぷらもあるはずだ。冷蔵庫とかに入れないと…」スタスタ

グニャァッ

指揮官「…おっ?今、地面が揺れたか?」ヨロッ

指揮官「…気のせいか。饅頭に指示を出しに行くとしよう」スタスタ

ガクンッ

指揮官「あ………れ………………?」フラッ

指揮官(なんで、地面が近づいて)ドシャッ


↓2 誰が助けに来たか 誰にどうされたでも可

提督と指揮官を間違えてはいけない(戒め)


指揮官「…づ…ぅ…。頭が痛ぇ…」ムクリ

指揮官「俺の部屋…誰かが連れてきたのか」チラッ

Z46「………」スヤスヤ

指揮官「…なるほど。世話掛けたな」ナデナデ

指揮官「…ぶっ倒れるくらいに疲れてたのか。横須賀のデスクワークに比べちゃ何ともなかったんだが…」

指揮官「………」ズキズキ

指揮官「クソ…吐き気もするな…。一回出すもん出してくるか」スタスタ

指揮官(薬とか配布してくれたかな。饅頭のことだから、気を利かせてくれただろうが)

指揮官「…空回りしっぱなしだな、俺…」


↓2 何をするか

ローンに着せ替えが来ると聞いて


ルルイエ基地 医務室


不知火「………」ピッピッ

明石「指揮官…ぬいぬいは…もう…」ボロボロ

指揮官「分かってる。…解ってる」

指揮官(その日が来ることは解ってた。進行性なら、絶対にその日はやってくる)

指揮官「…だが、存外速いものだな。あれから数日経過しただけ…なのにな」

指揮官「…こういう時こそ、泣くべきなんだろうが。どうしてだろうな」

指揮官「これっぽっちも涙が出ない。悲しいと心は思っているのに、一滴たりとも涙が出ない」

指揮官(昔からそうだった。産まれた時も、親が死んだ時も。俺は一度たりとも泣くことはなかった)

明石「ぬいぬい……うわぁぁぁぁぁぁん……」ボロボロ

指揮官(…それ”も”俺が持つ欠陥、か。まあ、それよりもだ)

指揮官「…安らかに眠れ、不知火」

指揮官「もう充分働いただろう?少し、休養を取るんだな…」スッ

不知火「………」ピトッ

ピーーーーー


↓2 何をするか

ルルイエ基地 裏山


饅頭「ぴよぴよ」ゴウンゴウン

重機「」ガガガガガ

墓石「」ゴトン

指揮官「………」

明石「ぬいぬい……」グスッ

Z46「…本当に、亡くなったのか」

指揮官「ああ」スッ

墓石「駆逐艦『不知火』、此処に眠る」

指揮官「………」スポッ

花瓶「」

エリザベス「…艦船も、死ぬのね」

指揮官「KAN-SENだって病気になるんだ。死にもするさ…」

エリザベス「……そう」

指揮官「…不知火の艤装は有事に備えて残しておく。…それが餞になれば、嬉しいのだがな」

明石「………」ポロポロ


↓2 何をするか

ルルイエ基地 ショップ


明石「………」ボーッ

指揮官「…何椅子に座って呆然としているんだ」スタスタ

明石「…指揮官」

指揮官「はぁ。そんな体たらくでは、不知火に笑われてしまうぞ」

明石「…本当に笑われるなら、どれだけ嬉しいんだろうにゃ…」

指揮官「………」

指揮官(いかん、かなり重症だ)

指揮官(辛い気持ちは分かるが、だからといって魂の抜けた人形のようになられても困る)

指揮官(購買部の切り盛りは俺がやるしかないし、それにショップの経営まで入ったら流石に俺も死ぬ)

指揮官(やるべきことはしなきゃならないんだ…。それが、生きている者たちの務めなんだから)


↓2 どうやってフォローするか

指揮官「………」スタスタ

指揮官「…明石」

明石「…何にゃ?」

指揮官「いつまでそうしているつもりだ?」

明石「いつまで…って言われても、にゃ。すぐに切り替えられるわけないにゃ…」

明石「ぬいぬいは親友だったにゃ…。商売敵でもあったけど、一緒にイベント計画を立てたりしてきたのにゃ…」

明石「そんな人が死んだのに、簡単に気持ちを切り替えることが出来るわけないにゃ…!」ボロボロ

指揮官「…確かに、親友が死んだ今、辛いだろうな」

指揮官「…月並みかもしれないが、まあ聞け」

指揮官「俺たちは不知火の分まで、必死に生き続けなければならない。生きていれば出来ること。それをやり遂げなければならない」

指揮官「生きていれば出来ることを投げ出すのは、先に逝ってしまった不知火に失礼だろう」

指揮官「残された者は、逝った者の意志を受け継ぎ、未来へと繋げるんだ。それが、俺たち『残された者』の使命だと、そう思ってる」

指揮官「俺に言えるのはこれだけだ。それでもなお、悼むだけで何も出来ないのなら、何も言わないさ」

指揮官「何が正しいのかなんて、神さましか知らないんだからな」スタスタ

バタン

明石「………」ポスッ

明石「…私は、どうしたらいいのかにゃ…?ぬいぬいぃ…」グスッ


↓2 何をするか

指揮官(遺品整理を始めて二日。事務書類ばかりで目立った物は見受けられない)ガサゴソ

指揮官「今日の整理も終わりだな。商品の方を用意しなければ」トンッ

ゴトン

指揮官「………?桐箱…?引き出しに入っていたのか」カポッ

鍵「最後の鍵とかじゃないで」

指揮官「この形…この基地で使われているものとは違うな。個人所有のコンテナの物…か?」

指揮官「…考えても仕方ないな。仕事に戻ろう」

指揮官「一日三回の商品入れ替えも終わった。そろそろ、執務室に戻るかな」キィィ

指揮官「…前から思っていたが、ここだけ床板が薄いな。何かあるのか?」

指揮官(それに、一箇所だけ不自然に板が貼り付けられている。修繕したようには見えない)

指揮官(釘で固定されているだけなら、剥がせるか)カチャ

指揮官「よっ…」バリバリ

鍵穴「やぁ」

指揮官「…床に鍵穴。地下室の扉か」カチャカチャ

カチリ

指揮官「空いた…」ギィィ

桐箱「」

指揮官「………」カポッ

指揮官「これにも鍵…と、地図…?」

指揮官「…回りくどいことをしてくれるな」クスッ

ルルイエ基地 周辺海域


指揮官「………」ザザザッ

Z46「指揮官、あなたはどこに向かっているのだろうか」

指揮官「ちょっと、な。会敵することを考えたら、少しでもいいから戦力が欲しいんだ」

Z46「あなたが望むのなら、私は応えよう」

加賀「…この場所では、雑魚としか出会わんだろうに」

指揮官「そう言うなよ。正規の作戦じゃないんだから」

加賀「むう」

指揮官「…見えた。あの島だ」

加賀「無人島だな。…だが、この施設は」

指揮官「民間の倉庫だな。セイレーンが大暴れして、シーレーンが断たれたから廃棄されたんだ」

指揮官「…俺の予想が正しければ、ここに不知火の遺言がある」

加賀「遺言、か。このような手の込んだ真似をしないでいいだろうに」

指揮官「理由があるんだろう。明石に知られたくない、とかな」

指揮官「………」カチャッ

Z46「鍵が開いた…」

指揮官「さて、何があるかな」ガラガラガラ

指揮官「………」

資金「」

メンタルキューブ「」

メンタルユニット「」

強化パーツ「」

金装備箱「」

加賀「当てが外れたな。遺言らしき書き置きはどこにもないぞ」

指揮官「…いや、あるじゃないか。ここに、いっぱい」

加賀「…なるほど。では、有効活用しなければな」

指揮官「ああ。不知火の想い、無駄には出来ないさ」

指揮官(不知火が命を懸けて積み重ねた物、無駄にはしない)

指揮官「…だから、見守っていてくれよ」


↓2 何をするか

指揮官「…というわけだ。明日から、本格的に艦隊の強化を行う」

指揮官「充分に休養を取って、存分に英気を養ってくれ」

Z46「承知した」

シュペー「りょ、了解!」

エリザベス「分かったわ」

ウォースパイト「了解した」

ベルファスト「かしこまりました」

加賀「ふふ…明日が待ち遠しい…」

ハーミーズ「陛下と指揮官に、勝利を捧げよう」

ダウンズ「あたいの力、見せてやらぁ!」

明石「…頑張るにゃ。ぬいぬいのためにも…」

指揮官「じゃ、俺も寝る」スタスタ

ベルファスト「おやすみなさいませ」

ルルイエ基地 執務室


指揮官「…そうか。明後日には戻ってくるんだな」

ヴェスタル『はい。肝肥大は根治しました。恐怖症の方は…皆さん次第、ですかね』

指揮官「充分だ。よく頑張ってくれた」

ヴェスタル『いえいえ~。指揮官こそ、頑張ってくださいね~』

指揮官「ああ。またな」プッ

指揮官「………」フゥー

指揮官「…寝るか」スタスタ

指揮官「………」ポスッ


???


オブザーバー「………」キュイィィィィィィン

ピュリファイアー「暇。凄く戦いたい気分だわ」

オブザーバー「前横須賀の連中にこっ酷くやられたじゃない」

ピュリファイアー「そうだけど!戦いたいんだからしょうがないでしょ!」

オブザーバー「あなたの役目は、データ収集中の不穏分子の排除よ。戦闘データを収集するなら、テスターが適任」

テスター「そういうこと。あなたの出番は、今は無いわよ」

ピュリファイアー「…ちぇっ」

オブザーバー「テスター、このデータを見て」

テスター「…へぇ。へぇ…!」

オブザーバー「これで、ほんの少しだけど光明が見えたわね。もっとデータを取りましょう」

テスター「了解。未来のために、戦いましょう」

???


???『ふざけないで!彼女たちは、そのようなことのために造られたわけじゃない!』

???『何故そう言い切れる?そのための力を持たせておきながら、何故そのような妄言を吐ける?』

???『………ッ!?』ギリッ

???『力は責任を伴うものだ。『あれ』にも、責任を果たしてもらうだけさ』

???『無論、君にもな。■■■。牢屋の中で頭を冷やすといい』

???『そんな………ッ!』

???『計画は次に進めよう。来たるべき戦争を、征するために』

ルルイエ基地 執務室


指揮官「う………ん……」ムクリ

指揮官「…夢、か」

指揮官「だが、何だ。他人事とは到底思えないもの…だった…」

指揮官「………」チラッ

ギュォォォォォォ

指揮官「鏡面海域…いや、『特異点』か」

指揮官「…どうにかするべきかな。今の戦力じゃ無理筋だが」

指揮官「出方を待って、戦力増強に努めるのが良さそうだ」


↓2 何をするか

ガキンッ キュルルルル

ベルファスト「『試作型三連装152mm両用砲Mk17』…。このような装備、初めて見ました」

ウォースパイト「こっちは『試作型457mm連装砲MKA』ね。…今までの武装とは次元が違うわ」

指揮官「他にも研究産や装備箱産の金装備、虹装備が沢山だ…。虹磁気魚雷まである…」カチャカチャ

指揮官(だが、外見がおかしいな。セイレーンの量産型…いや、セイレーンの艤装そのものじゃないか)

指揮官「…また奴らが噛んでいるのか?まったく、いい加減にしてくれよ」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 訓練エリア


饅頭「ぴよ…?」プカプカ

ベルファスト「………」ジャキンッ

Z46「………」カチャッ

ウォースパイト「…よし」ジャコンッ

饅頭「………」キョロキョロ

饅頭「びよ゛ーーーッ!!?」

指揮官「饅頭、ボートをオートパイロットにして発進させろ。そうしたら逃げて構わない」

饅頭「ぴよ…!」ホッ

指揮官「ああ、流れ弾と流れ魚雷には気をつけろよ」

饅頭「ぴーよー!!!」


↓2 結果がどうなったか お任せでも良いですが、ろくなことになりません

グラーフ・ツェッペリンが反応しそう(ジャベリンイベ並感)


ベルファスト「目標捕捉。砲撃を開始します」キュイィィィィィィン

饅頭「ぴよぴよーーー!」ダバダバダバ

ベルファスト「そこですっ!」ブッピガン

ベルファスト「………ッ!?」ビキビキッ

饅頭(あ、死んだ)

ボート「」ズドォォォォォォォン

饅頭「びぃっ!?!?」ヒューン

キランッ☆

指揮官「うっ…おぉ……!?」ブオッ

指揮官(爆風でボートが…!)グラッ

指揮官「それよりこの威力…!ベルファストッ!?」

ベルファスト「く…ッ……!まさか、これほど…とはっ…」

指揮官「腕が…脱臼してる…!?急いで嵌めるぞ!」グイッ

ベルファスト「お願いします…」スッ

指揮官「我慢しろよ…ッ!」ゴキンッ

ベルファスト「あぁんッ!…つぅ…!」ビクッ

指揮官「よし、上手く嵌まった。後は固定して…」グルグル

指揮官「…当分、ベルファストは安静にしないとな」

ベルファスト「はい…」

指揮官(この軽巡用主砲、装填速度が速いのが売りの武装だぞ…。それでこの火力…)

指揮官「…最大稼働させたら、ベルファストでも身体が保たない…」


↓2 何をするか

シュペー「『試作203mmSKC三連装砲』…?す、凄い物々しい見た目してるけど…」

Z46「私は『138.6mm単装砲Mle1929』。俗に言うアイリス砲である」

指揮官「駆逐主砲で金徹甲弾は無いからな。紫で代用するのも手なんだが、試射しておきたい」

指揮官(セイレーンの技術を用いたアクシズ組なら、或いは)

指揮官「饅頭、今回はボートを浮かべるだけで良いぞ。またあんな大惨事が起きたら敵わん」

饅頭「ぴよ」イソイソ

指揮官「さて、どうなるかね…」


↓2 結果がどうなったか

Z46「さて、艤装に接続する必要があるのだが」

シュペー「…なんか、艤装がおかしいね」

Z46「然り。…何故、拒絶する」

Z46艤装「………!」パクパク

シュペー艤装「!!!」ガブッ

シュペー「あいたっ!!お尻噛まれた…」

指揮官「………」

指揮官「セイレーンの技術を転用した生体兵器だから、いけると思ったんだがな」

シュペー艤装「!!!」ガチガチ

指揮官「なんてこった。番犬ガオガ○みたいに噛み付いてきやがる」

シュペー「うぅ…ちょっと腫れちゃった…」サスサス

指揮官「…駄目みたいですね」


↓2 何をするか

指揮官「ほーれ『しゅている』、『おすかー』、そこまで高いわけじゃないけどそんなに安いわけでもない肉だぞー」

Z46艤装→しゅている「………」ガツガツ

シュペー艤装→おすかー「!!!」ムシャムシャ

指揮官(Z46の艤装…しゅているはそこまで活発なわけじゃないな。おすかーが凄い噛むけど)

おすかー「シャー」ガブリ

指揮官「いってぇなこの野郎!」

おすかー「キシャー」

指揮官「あ…?もっと高い肉よこせって?」

おすかー「!!!」コクコク

指揮官「黒毛和牛とかそーいうのを買う資金は無い。建造とかに使うのはまた別のやつだからな」

おすかー「………」ウルウル

しゅている「………」ペチペチ

指揮官「しょうがねぇなぁ。今回だけだかんな!」ガサゴソ

おすかー「………!」ガブガブ

指揮官「だから痛いってんだろ」


↓2 何をするか

艤装の二匹で良いんですよね
あと酉を付けるのは今更な気がするのでしません


指揮官「うーん」ガジガジ

おすかー「フシュー」ガブガブ

指揮官(なんで二人は大人しいのに、こいつだけこんなアグレッシブなんだろう)

指揮官(…そういえば、こいつらって物覚え良いのかな?)

指揮官「お手」

おすかー「………」ガジガジ

指揮官「お手」

おすかー「ペッ」

指揮官「………」プッチーン

指揮官「よし、お前らシキカンズブートキャンプで鍛えてやる」

しゅている(俺関係ないのに)グデー

ルルイエ基地 グラウンド


指揮官「よぉしッ!お前ら鉄屑共を一騎当千のオリハルコンに変えてやるッ!!!」

おすかー「………」スヤスヤ

しゅている「………」ウトウト

指揮官「これから始めるトレーニングをクリア出来たら、最高級のステーキをくれてやろうッ!!!」

おすかー「!!!」ドドドドド

しゅている「………」ムクリ

指揮官「あの夕日に向かって、疾れぇぃ!!!」

翌日


ツェッペリンちゃん「身体は遂に治った…基地にも戻ってこれた…」

ツェッペリンちゃん「指揮官、喜んでくれるかな…」

アォーーン

ツェッペリンちゃん「ひっ!?」ビクッ

ツェッペリンちゃん「ぐ、グラウンド…から…!?」トコトコ

ツェッペリンちゃん「………」ヒョコッ

指揮官「しゅている!翔べッ!」

しゅている「………」ピョーン

指揮官「よぉしッ!おすかー、撃てッ!!!」

おすかー「ガツガツ」ドンドンドンッ

チュドーン

指揮官「敬礼ッ!!!」

しゅている「………」ピシッ

おすかー「!!!」ピシッ

指揮官「良ぉ~~~~~~~~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデ

しゅている「………」ファァ

おすかー「………」ピシッ

ツェッペリンちゃん「………」

ツェッペリンちゃん「」バタッ

通りすがりのシュペー「グラーフちゃんが倒れた!」

通りすがりのエリザベス「この人でなし!」

指揮官「えーせーへー!!!」

ツェッペリンちゃん「きゅう………」

※普通にすぐ目覚めました。


↓2 何をするか

ルルイエ基地 会議室


エリザベス「せーの…っ!」グイッ

パンパンパァンッ

ダウンズ「グラーフ・ツェッペリン、復活!」

シュペー「おめでとう!」

ハーミーズ「ふっ…。この喜びは昏きナーフを超えるな」

指揮官「流石にこの状況で例えるのはやめい」

Z46「また顔を見ることが出来て、私は嬉しい」

ツェッペリンちゃん「え、えっと。その…」モジモジ

ツェッペリンちゃん「………」キョロキョロ

ツェッペリンちゃん「…見知らぬ人は増え、見知った顔が一人減ってる…ね…」

加賀「ああ、私か」

加賀「…不知火は他界した。重篤な症状が出たようで、どうしようもなかったそうだ」

指揮官「…墓は裏山に建てている。墓参り用の花は、購買部に取りに来てくれ」

ツェッペリンちゃん「…彼女は、使命を全うすることが出来たのか?」

指揮官「…分からない。不知火は本心を隠すタイプだから、何を思っていたのかは推し量るしかない」

指揮官「…だが、おそらくは。悔しかったんだろうな、きっと」クイッ

ツェッペリンちゃん「………」ギュッ

指揮官「…暗い話題はここまでにしよう。仲間の帰還…それを祝うための祝賀会だからな」


↓2 何かイベント、アクシデントがあれば

ツェッペリンちゃん「こっ、この料理は鉄血の…!」

指揮官「ん?…ああ、アイスヴァインとザワークラウトのドリアだな」

指揮官「グラーフ…横須賀の大人の方な。…に教えてもらったんだ。料理は結構好きな方だから、色々覚えておきたくて」

ツェッペリンちゃん「む…また別の我…」

指揮官「…元ケッコン艦なんだ。大目に見てくれよ」

エリザベス「…下僕、ナヨナヨに見えてヤることはヤッてたのね」

指揮官「想像してるようなことは多分してないぞ。…いや、そこまで浅い関係でもないんだけど」

エリザベス「言わなくていいわ。そういう生々しいの、聴きたくないもん…」

指揮官「ごもっとも」

加賀「そのグラーフ・ツェッペリンとやらは強いのか?」

指揮官「戦闘力は保証する。新型の鉄血攻撃機や爆撃機が開発されれば、もっと高みを目指せたんだろうが」

加賀「ほう」ゴキンッ

Z46「………」トコトコ

Z46「………」ギュッ

指揮官「…どうした?Z46」

Z46「…すまない。少し、不安になった」

Z46「所詮私は、あなたの愛する艦の代替品に過ぎないのか、と。そう考えてしまった」

Z46「そのような悪辣な男性ではないこと。私もそれは理解している、のに…」

指揮官「…そこまで俺は盛ってねぇよ。もし抱くとしても、それは親愛に過ぎない。恋愛感情は…他の人には抱かないだろうな」

指揮官「つまり、その、なんだ。見捨てたりとか、グラーフの代わりとして見たりとかはしてない。だから、安心しろ?…で、良いのかな」

Z46「…あなたの気遣い、感謝する」

Z46「…私を、選んではくれないのか」ボソッ

指揮官「………」ピクッ

指揮官(…随分と、信頼されてるんだな。前のことも考えれば、察するにはもう充分だが)

指揮官(フォロー、するべきなのか?でも、下手にしたら爆発しそうだしな)

指揮官(うーむ。乙女心というものは、男には分からないものだからなぁ…)


↓2 指揮官の行動 指定出来るのは指揮官の行動だけです

やっと吾妻が完成しました 後はFDGとガスコーニュだけ…


指揮官(…まぁ、何もしないで問題が起きるよりは、何か手を施して駄目だった方が精神衛生上よろしいか)

指揮官「…しょうがねぇなぁ~~~!!(ホルマジオ)」ヒョイッ

Z46「………?」

指揮官「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」ナデナデ

Z46「えっ…!?」

シュペー「し、指揮官がフィーゼちゃんを…!?」

ウォースパイト「抱っこしてナデナデしているッッッ!!!」

エリザベス(ウォースパイトってこんな喋り方したかしら)

ベルファスト(重桜の書物に目を通したのでしょうか)

指揮官「まだだ、まだ終わらんよ!!!」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

Z46「あ…うぅ…」プルプル

Z46「皆の前でされるのは…些か…羞恥心があるものだ…」カァァ

シュペー(かわいい)

ダウンズ(かわいい)

ツェッペリンちゃん(我もされたいが、今は言わない方が良さそう…)

指揮官(その後、突如ケーキが吹き飛んでシュペーがケーキ塗れになったりしたが、恙無くパーティは終了した)


↓2 何をするか

深夜 ルルイエ基地 裏山


指揮官「………」ゴシゴシ

指揮官「………」トポポポ

指揮官「………」チャプッ

指揮官「…よし、綺麗になった」チラッ

特異点「」ゴゴゴゴゴ

指揮官「…まだ、収まらないな。他の基地の奴らもだんまりを決め込んでるし…」

指揮官「横須賀の皆が来ることは期待してたんだが、な」

ビュオオオオオオオ

指揮官「………」ブルッ

指揮官「…寒い。そろそろ寝るか」

指揮官「じゃあ不知火、また明日な」スタスタ

墓石「」

???「風邪を引かないように注意してくださいよ、大うつけ…」

ルルイエ基地 執務室


指揮官「………」カチッ

フッ

指揮官「………」ゴソゴソ

ドアバーン

指揮官「…敵襲ですか?」

ツェッペリンちゃん「我だ!」

指揮官「ドアは静かに開けましょう」

ツェッペリンちゃん「はい…」

指揮官「…飲み物を用意するから少し待っていろ」

ツェッペリンちゃん「う、うむ!気が利くのだな!」

指揮官「そうでもないさ…」

指揮官「バンホーテ○のココアだ。そこまで温かくないから、火傷はしないはず」

ツェッペリンちゃん「このココア、美味しいから我は好きだ」ゴクゴク

指揮官「俺も好きだよ。コーヒーよりもよっぽどな」クイッ

指揮官「…で、何用で態々夜分遅くに来た」コトッ

ツェッペリンちゃん「………」ゴクン

ツェッペリンちゃん「フィーゼにもしたことを、我にもしてほしいのだ!!!」ズイッ

指揮官「顔が近い。それにちょっと見えてる」

ツェッペリンちゃん「へ、変態め…!これでもくらえ!」ペチペチ

指揮官「不可抗力なのに理不尽だなオイ」

指揮官「…Z46と同じこと、か。前から思ってたんだが、どうして子供は頭を撫でられたがるものかね」

指揮官「俺はしてもらいたいと思ったことは無いんだけどなぁ。…ハゲでは断じてないからな」

ツェッペリンちゃん「…軍帽外したとこ、見たことないのだが…」

指揮官「今外してるだろ」

ツェッペリンちゃん「…そんなことより、早くやってくれ!」

指揮官「あーはいはい。分かったから大声は出さないでくれ。寝る前だったからちと辛い」

指揮官「よっこいせ」グイッ

ツェッペリンちゃん「わわっ」

指揮官「嫌って言ってもやめねぇからなぁ」ナデナデナデナデ

ツェッペリンちゃん「ん……♪」

ツェッペリンちゃん「もう少し、強めにお願い…」

指揮官「…仰せの通りに、お嬢様」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ

ツェッペリンちゃん「ふふ…至福の時とは、このことを言うのだろうな…♪」


↓2何をするか

???「………」ジーッ

ツェッペリンちゃん「じゃあ、また明日!」

指揮官「ああ」

バタン

???「………」ジーッ

指揮官「…さて、寝るとするか」ゴソゴソ

???「………」ジーッ

指揮官「………」

指揮官「何してんの」

???「ぴーひょろろー」

指揮官「おい不知火」

不知火「どうしてバレたのでしょう」

指揮官「壁から顔出してるのにバレないわけないんだよなぁ…」

不知火「今の妾は正真正銘の『おばけ』ですのに」

指揮官「知るか。っていうか、なんでお前そこにいんの…?せっせこ墓掃除してる俺はどんな顔すりゃいいんだ…」

不知火「船霊とか言うではありませんか」

指揮官「それ神様であって船そのものじゃないからな。それだとお前神様になっちゃうからな」

不知火「いっそ、お金の神様でも名乗っておくべきでしたか」

指揮官「自称『おばけ』だろお前ェ!」

不知火「今は誰が何と言おうと『おばけ』です。この大うつけ」

指揮官「コロコロ主張変えないでもらえますか」

指揮官「…それで、なんでまだいるの?未練でも残ってた?」

不知火「あの世に行ったところで、退屈でしょう。なら、明石の小娘のやらかしを見るのもまた一興と」

指揮官「明石が可哀想でならんな…」

不知火「というより、お墓があるのでこの世に残れると言いますか。仮初ではありますが、お墓を依代として活用しております」

指揮官「最早何でもありですね…」

指揮官「…そもそもがセイレーン技術の産物だから、どんなトンデモ現象が起きてもおかしくないか」

不知火「そういうことです」

指揮官「なんか複雑な気持ちだよ俺」


↓2 何をするか

この事は皆に話した方がいいのか不知火の希望を聞いてみる

指揮官「………」ピーン

指揮官「…不知火、俺に取り憑いてみろ」

不知火「大うつけ?????」

指揮官「前から思ってたけど凄いdisるな…」

不知火「艦船と人類が適合するとでも?」

指揮官「いや無理かどうか分かんないだろ?ポートランドがしてた問題発言を鑑みれば、人間とKAN-SENは然程変わらないんだから」

不知火「とは言いましても…」

指揮官「…何か問題があるのか?」

不知火「妾、女ですよね」

指揮官「ああ」

不知火「指揮官さま、男ですよね」

指揮官「………」

指揮官「あっ(察し)」

不知火「流石に妾でも抵抗ありますよ…」

指揮官「…それでも、やってみてくれ。俺で可能なら、他のKAN-SENにも出来るはずだ」

不知火「はあ。どうなっても知りませんからね」イソイソ

不知火「えくそしすと!!!」ペカー

指揮官「あばばばばばばばばばばばばばば!!!」ブッピガン


↓2 どうなったか

気が付くと目の前に幽体不知火
「できる事は出来たが(タバコ)臭いので無理」だそうな
提督、凹む

???「……ま。……さま」

???「大うつけっ!」

指揮官「はぅわぁ!!!」ビックゥゥゥ

指揮官「し、不知火か。結果はどうなったんだ?」

不知火「成功です。今の妾は『幽波紋』のようなものです」フワフワ

指揮官「スタンド?どれどれ…」スッ

指揮官「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!」ブンブン

不知火「………」

指揮官「ラッシュ出来ないじゃないか!」

不知火「出来ると思っていたのですか。…ジャマイカなら出来たのかもしれませんが」

不知火「…それはそれとして、指揮官さま。煙草臭くありませんか?」

指揮官「………」

指揮官「……えっ。俺ここ1カ月近くは吸ってないんだけど」

指揮官「…今度ファブっとこう」

指揮官「っと、趣旨がズレてた。次は艤装を装備してみようか」

不知火「廃棄しなかったのですか?」

指揮官「退役とは訳が違うからな。万一に備えて残してた」

不知火「大うつけ、ですね…」クスッ

指揮官「俺そんな馬鹿なの…?一応筆記試験パスしたんだけど…」

不知火「そういう意味ではございません」ムスッ


↓2 どうなったか

展開できねぇ
不知火「この艤装は実体がある……妾のやうに幽体にできればあるいは……」

pppppppppppppppppp ブッピガン

指揮官「…足に推進器を付けて…艤装を背負って…っと」カチャカチャ

指揮官「…これをこうしてっ!」ブッピガン

キュイィィィィィィン

指揮官「う……おぉ……っ!!?」

不知火「指揮官さま?」

指揮官「し、視界が広まった…。真後ろまで見えるとか、白○みたいだ」

不知火「白眼…?また意味の分からないことを」

指揮官「こっちの話だ。変化が起きたってことは、これは適性があるってことで良いのか…?」

不知火「妾たちはそんな感覚ありませんが…」

指揮官「まぁいいや。次は海に浮かんでみよう」ピョーン

ザパーン

指揮官「ガボガボゴボボボボ」ブクブク

不知火「何やっているんですか!?大うつけ!?」

不知火「艤装を外してください!」

指揮官「ゴボゴボ」カチャカチャ

ザパッ

指揮官「駄目なのかよ…」プカプカ

不知火「人類には扱えないようですね」

指揮官「いけると思ったんだがな…」


↓2 何をするか

起きていて見ていた誰か
夜中に指揮官が入水自殺してるようにしか見えなくて慌ててくる

先行者ってこいつか…初めて名前知った


ルルイエ基地 倉庫


不知火「何か良い依代は…」ゴソゴソ

指揮官「もうすぐ朝になるから眠い…」ファァ

不知火「寝たら良いではありませんか」

指揮官「…なんか、丸投げするようで嫌なんだよ」

不知火「…この『ろぼっと』は…?」

先行者「オッスオッス」

指揮官「なんだこれ。見たことはある。あるんだけど…」

指揮官「名前なんていうのか全く知らん」

不知火「『先行者』と刻印されておりますね。…ふむ」

不知火「えくそしすと!」ピカー

指揮官「うおっまぶしっ」

不知火それ言わんとだめ?w

先行者「」

指揮官「不知火?おい不知火!?」

指揮官(まさか、成仏してしまったのか…?)

先行者「ここです」ガション

指揮官「ヴェッ!?」ビクッ

不知火(in 先行者)「いやはや。自由に身体が動くとは素晴らしいですね。感無量でございます」ガタガタ

指揮官「………」

指揮官(俺はツッコミ入れねぇからな…絶対に)

不知火(in 先行者)「………」ジャキンッ

指揮官(股間を月に向けた)

不知火「さてらいとぉ!!!」ズドォォォォォォォン

指揮官「月が出てるからってそれはねぇだろが!!?!???!!」

チュドーン

指揮官「」

不知火「月にほんの少しですが『くれーたー』が出来たようですね」

指揮官「加減しろ莫迦!!!」


↓2 何をするか

時雨様に改造来ましたね 指輪渡したいけど持ってねぇんだ


ルルイエ基地 購買部


指揮官「機械にコアデータをぶち込んで…」ドサドサッ

指揮官「機械を弄って…」カタカタカタ

ピッピッ ピッピッ

指揮官「よし。後は艦と装備を選べ…ば……」

指揮官「表示バグですかね…。ラインナップが俺のとこと違うだけど」

大量の艦船「やあ」

大量の装備「こちとら暇なんじゃハゲ」

指揮官「は?え、ちょ…。これ開発艦以外全部入ってねぇかな…」

指揮官「セイレーンさん?お前ら本当に何してるんだよ…?何が目的なんだよ…?」


↓2 購入するKAN-SENと装備 欠陥も併記(装備のみ無くても可)

ガタガタガタッ チーン カポッ


筍「煮物にしたら美味しいですよ」

指揮官「…筍?そんな外装あったっけな」ヒョイッ

指揮官「うわぁ…質感も筍だよ。皮も剥ける」ベリベリ

筍「痛い痛い痛い」シュゥゥゥン

指揮官「また皮が生えた…というより、時間が戻った、のか?」

指揮官「…どこからどう見ても筍だが、SHS、だよな…。装備の判別に自信が無いのは、初めてだ」

チーン

指揮官「…あぁ。そういえば、ランダムでKAN-SENを選んでいたな。誰が出るか」

綾波「…綾波、です。粉骨砕身の思いで戦う、です」

指揮官(ううむ、普通の綾波と少し違う、か?違和感はあるが、まだ不明瞭だな)

指揮官「綾波だな。『鬼神』と呼ばれたその力、あてにさせてもらうよ」

綾波「…綾波は、そんな名前を戴けるほど強い存在じゃない、です…」ポロッ

指揮官(あれ、今のに泣く要素とかあったかな)

綾波「単艦で敵艦隊に突っ込んで、がむしゃらに、無様に、ただただ闇雲に砲を、魚雷をばら撒いていただけの、愚かな存在です…」ポロポロ

指揮官「いやいや、それだけであの戦果が出せるわけがない。あれはお前の実力が生んだ結果だろう」

綾波「やめてください…!綾波如きを気にかける必要なんて、ありません…!」ダッ

指揮官「………っ!?おい、綾波!?」

指揮官「…行ってしまった。普通に期待してるって言っただけなのに…。いくらなんでも、卑屈過ぎやしないか…?」


↓2 何をするか

ルルイエ基地 道路


綾波「…基地を出ちゃいました…。流石に、指揮官もここまでは…」チラッ

指揮官「あーやーなーみー!!!話を聞けーーー!!!」ドドドドド

綾波「なんで、綾波を……っ!!」ダンッ

指揮官「うおーーーいっっ??!?」

指揮官(クッソ速ぇ!?ウサイン・ボルトかお前は!?)

指揮官「チッ…!こっちだって指揮官やってるんだ、負けられるかよぉ!!!」ダダダダダ

指揮官「加速しろ…誰よりも…疾くっ!!!」ダンッ

ルルイエ基地 旧基地エリア


立て看板『この先キケン!入ってはいけません』

綾波「………」コソコソ

綾波「綾波は戦うことしか出来ない、奪うことしか能がない、価値の無い存在なのに…」

指揮官「あの服装なら、山には入っていないはずだ…」ゼェゼェ

指揮官「旧基地エリア…か。こんなの、地図には載っていなかったがな」

指揮官「綾波、どこにいる?」スタスタ

綾波(こっちに来ます…。どうすれば…)チラッ

綾波(あの建物を屋根伝いに行けば…?)タンッ

ガターン

綾波(登れた…!)スッ

指揮官「そっちかっ!………っ!おい、足元ォッ!!!」

綾波「………っ!?」グラッ

ビシビシビシビシ バキッ

指揮官「………!今、助けるっ!」

綾波「くっ…」トンッ

指揮官「え」

綾波「あっ」

指揮官(鉄骨蹴って安全圏まで逃げるとか、身体能力化け物過ぎない…?)ズポッ

ドンガラガッシャーン

綾波「指揮官…!?」

CW遊んでないので、カチカチ山コンビのキャラが全く掴めておりません
コラボ組みも原作の方とか知らないので控えていただけますと…


綾波「指揮官…しっかりしてください…!」グイッ

指揮官「」スポーン

指揮官「…死ぬかと思った」

綾波「良かった…無事、でした…」

指揮官「…で、なんでそんな逃げるんだ?」ポンポン

綾波「…綾波に関わっても、指揮官にメリットは無いです。だから…」

指揮官「メリットデメリットって…。そんな効率的なこと考えてる人間じゃねぇよ、俺は」

指揮官「…俺はしたいと思ったことをやる、馬鹿正直なクソ人間なだけだ」

指揮官「『鬼神』呼びされるのが嫌ならやめる。だから、まぁ…勝手に逃げたりするのは勘弁してくれ。追う側は地獄なんだ」

綾波「指揮官…」

指揮官「そこまで俺は気にしてないから、そう気を重くすることはうぷ…」フラッ

指揮官「あーやべ…。全力疾走し過ぎてダメージが……っ!!!」

指揮官「ビニール袋プリーズ……………」プルプル

綾波「………」キョロキョロ

綾波「えいっ…!」ギュッ

綾波「少しだけ、我慢してください…!」ダンッ

指揮官(揺らさないでマジでヤバいヤバい吐く吐く吐く吐く!!!!)

※尊厳を失うギリギリで水源に到着しました。


↓2 何をするか

ルルイエ基地 大会議室


指揮官「…というわけで綾波が友軍に加わるわけだが、例によって欠陥が一つ。度を越した卑屈な性格をしてるんだ」

指揮官「注意事項は…うん。褒めたり文句を言うのは厳禁だ。あくまで普通に接してやってくれ」

シュペー「普通に接したら、褒める状況とか出てくると思うよ…」

指揮官「…悪いけど、気を遣ってやってほしい。また脱走されたら、今度は俺入院コースになりかねないから」

ベルファスト「何があったのですか?」

指揮官「鬼ごっこ。…超絶頭が良い赤兎馬とのな」

ダウンズ「赤兎馬?」

指揮官「昔存在したとされる名馬だよ。一日で千里…4000kmを走ると言われる、な」

ダウンズ「…えっと…」

ダウンズ「それ、休み無しだと時速160kmくらいにならない?」

指揮官「それだけヤバいってことだ。お前たちも普通のKAN-SENに比べればスペックは高い。が、綾波は規格外だ」

指揮官「…全く鍛えてない状態で、横須賀の綾波に勝ち得るくらいに…強いんだ…」

ダウンズ「化け物じゃん…」

指揮官「…それ、絶対に綾波の近くで言うなよ」

指揮官「…さて、本題に入るとしよう。二人とも、良いぞ」

先行者「」ガションガション

綾波「………」コソコソ

指揮官「彼女が綾波。先日付で加入したKAN-SENだ」

綾波「よろしく、です…。綾波のことは、無視していただいて構いません…」ペコリ

シュペー「………」オロオロ

指揮官(今は触れない方が良い。よろしくとだけ言うんだ)パチパチ

エリザベス(しょうがないわねぇ)パチパチ

エリザベス「ま、同じ艦隊にいるのなら、無下に扱うのは女王としてのプライドが許さないからね。よろしく、綾波」

綾波「………」ペコリ

指揮官(俺をぞんざいに扱うのは良いんですね分かりました)

加賀「…いつ言及するか悩んでいたが、そろそろ良いか。その絡繰は一体何だ?」

指揮官「絡繰じゃない、先行者だ」

加賀「どこからどう見ようと絡繰だろう。そんなものをここに置く必要は無いはずだ」

指揮官「うんうん、そう言いたい気持ちは良く分かる。でもな、退っ引きならない事情があるんだ」

指揮官「………」スッ

指揮官「不知火っ!」パチンッ

明石「ぬいぬい…?」

先行者「」ペカー

不知火(in 先行者)「妾です」

明石「………は?」

明石「冗談言うなにゃ。流石に不謹慎にゃ。ぬいぬいはもうこの世にいないのにゃ…」

不知火「最近、一時間に20回は溜め息吐いてますよね。明石の小娘」

不知火「情け無いと思わないのですか。たかが一隻が消えた程度で、そこまで脆くなるとは」

明石「………え、その毒舌…」

明石「聞いたことあるにゃ…聞いたことしかないのにゃ…!ま、まさか…!?」

不知火「だから言っているでありましょう。妾です、と」

明石「ぬいぬいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!!???」

不知火「冥府の底から戻って参りました」ガッツポーズ

ハーミーズ(冥府…ハデスを主体としたデッキ、また改良してみるか)

指揮官(この雰囲気でその話はやめような)

明石「……恥ずかしさで死にそうにゃ…。あれだけ泣いた意味は何なのかにゃ…」

不知火「写真に残しておけば良かったですね」

明石「本当に死にかねないからやめてにゃ」


↓2 何をするか

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