ハンバーグ師匠「ハンバーグ、この間宮本武蔵にディスられたんだ」

ハンバーグ師匠「『何故このクオリティでギャグを？』ってな」

ハンバーグ師匠「そこでハンバーグ、思わず『なんだァ？ てめェ……』ってキレちまったんだ」

ハンバーグ師匠「そう、ナイフで切れるハンバーグのようにね」

デエエエエエエエエエエエエエン！！！

ハンバーグ師匠「ハンバアアアアアアアアアアアアグ！！！」

刃牙「……」

ハンバーグ師匠「？ どうした刃牙、付け合わせのミックスベジタブルを見るような目で俺を見やがって」

モブ「……オイオイオイ」

モブ「死ぬわアイツ」

ハンバーグ師匠「ようし、最初の対戦相手はガイアだ！！ 待ってろよ！」ダッ

刃牙（いくらあれだけ調子が良くてもガイアなら倒せ……）

ガイア「……」ボコボコ

刃牙「！！ ガッ……ガイアッッッ」

刃牙「なっ……なんで……」



















ガイア『ぶっちゃけスピードワゴンの小沢って面白くないよな』

ハンバーグ師匠「俺を馬鹿にするならいいが……小沢さんも馬鹿にするやつは許さねえ！！」

小沢「潤ちゃあん……」ウルウル
























男と生まれたからには誰もが一生のうち一度は夢見る『ハンバーグ師匠』。

スピードワゴンとは、「地上最強のハンバーグ愛好家」を目指すお笑いコンビのことである！

小沢「えっ、俺ライス坊やじゃないの！？」

デエエエエエエエエエエエエエン！！！

ハンバーグ師匠「範馬あああああああああああああ具！！！」

決勝

ハンバーグ師匠「……」ボコボコ

勇次郎「……」

小沢「潤ちゃあん！！ 起きてよ潤ちゃああん！！」

刃牙（やっぱり……いくらおじさんでも親父には……）

勇次郎「……」スッ

一同「！！！」

会場にいる全員が確かに目撃した。

地上最強の手が慣れた手つきでこねる合挽き肉……。

刻む玉ねぎ……。

漂う匂いまでもが……。

それほどまでに……父親の動きは完璧だった。

勇次郎「おい、できたぞ起きろ」

ハンバーグ師匠「……！！」

ギャラリーははっきりと見た。










アツアツの鉄板の上で切れ目を入れられるハンバーグを……。

巨凶、範馬勇次郎会心の作、ハンバーグを……。

ハンバーグ師匠「……エア……ハンバーグ……！！」

ハンバーグ師匠「ああ……そんな時間か……」

勇次郎「こんなものしかねぇ……」

ハンバーグ師匠「充分すぎる程です……お父さん……」

勇次郎「よせ……勇次郎でいい」

小沢「こ、これは……団欒じゃねえか！！」

ハンバーグ師匠「……なあ勇次郎さん、そろそろ仕事についた方がいいんじゃないか？ そう……定食にね」

勇次郎「……」

カーン！！

ハンバーグ師匠「……ハンバーグ」

刃牙「！！」

小沢「じゅ、潤ちゃんも……エアハンバーグ……それにエアヴィブラスラップ！！」

刃牙「高度な技……！！」

勇次郎「……元気か？」

ハンバーグ師匠「……ああ、あんたの手作りハンバーグのお陰でな」

勇次郎「……元気があればなんでもできる」

ハンバーグ師匠「……いくぞ」

ハンバーグ師匠「……1」

勇次郎「……2」

















ハンバーグ師匠・勇次郎「……10！！！」

ジュウウウウ！！！

小沢「うわああああああああ！！！ エア鉄板だ！！！ お互い、顔にエア鉄板をぶつけたあああああああああ！！！」

ハンバーグ師匠「……」

勇次郎「……」

小沢「ふ、二人とも動かない……どっちが勝ったんだ？」

ハンバーグ師匠「……ご馳走さまでした」バタッ

小沢「！！！ 潤ちゃん！！！」

刃牙「……親父の勝ちだ」

刃牙「……安達祐実の手作りハンバーグを再現した……親父の勝ちだ」

勇次郎「味噌汁の味一つ分からない男が……人妻のハンバーグを再現できる日が来るとはな」

ハンバーグ師匠「……再婚してえなあ」ウルウル

勇次郎「……」

ハンバーグ師匠「……勇次郎……」

勇次郎「……？」

ハンバーグ師匠「ハンバーグ師匠を……名乗れ」

勇次郎「！！！」

ハンバーグ師匠「俺の……敗北です」

刃牙「親父が……ハンバーグ師匠だ！！！」

小沢「潤ちゃん……」

ハンバーグ師匠「小沢さん……やっぱ俺、小沢さんと漫才やる時が一番楽しいわ」




















ハンバーグ師匠→井戸田「漫才……またやろうぜ」

小沢「……うん！！！」















範馬勇次郎、2代目ハンバーグ師匠襲名……

地上最強のハンバーグ喧嘩、ここに終了……！！

終わり