輿水幸子「Pさん、ソープってなんですか?」 (13)

P「あれ、もうコーヒーなくなったか?」

幸子「どうしたんです?」

P「いっつも冷蔵庫に大量に缶コーヒー冷やしてあったろ?あれ、箱で買ってきて冷蔵庫入れてたんだけどさ。いつの間にか無くなっちまったわ」

幸子「あー。毎日飲んでますもんね」

P「まあ毎日飲んでたらなくなるの早いわな。仕事終わったら買いに行くか」

幸子「あの量を頻繁に買ってたら結構かかりませんか?」

P「そうでもないよ。箱で買うし。コンビニとか自販機とかで1本ずつ買うよりもかなり安いぞ」

幸子「へぇ~箱で…箱で…」

P「どうした?」

幸子「…ボクも箱でジュース買うっていうのをしてみたいので、今日一緒に行ってもいいですか?」

P「えっ!?べ、別にいいが…」

幸子「フフーン♪楽しみです!」

P(箱で買ってみたい…か。確かに俺も子供の頃はそういうのに憧れてたなぁ…今では安いからとか言って当たり前に買ってるが…)

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~仕事終わり~

P「お待たせ!行くかー」

幸子「はい!いつもどこで買ってるんですか?」

P「ちょっと遠いんだが、ド〇キで買ってるんだ」

幸子「あーーなるほど。確かに安いですもんねぇ」

P「そうそう。安いからお菓子とかもよく買ってる。じゃあ車出すから乗ってくれー」

幸子「はい!では、宜しくお願いします」

P「うむ」

幸子「ドライブですね!ドライブ!」

P(なんかウキウキしててカワイイ)

幸子「今日はどれくらい買うんですか!」

P「そうだなぁ。どうせ毎日飲むし買えるだけ買っちまうかぁ」

幸子「おぉー」

P「幸子はジュース買うって言ってたけど何買うんだ?」

幸子「とりあえず着いてから箱で置いてあるジュースを見て決めようかと思ってます」

P「なーるほどな……ってそういや箱で買ってそれを持ち帰るのか?」

幸子「まさかーそんなわけないですよ。Pさんに預けて、明日事務所に持ってきてもらおうかと」

P「あーそういうことね。」

幸子「宜しくお願いしますね!」

幸子「フンフンフーン」

P「ご機嫌だな」

幸子「車に乗って景色を見るの好きなんです」

P「はは。そう言ってもらえると運転する方も気が楽でいいな」

幸子「フンフー……ん?」

P「ん?どうした?」

幸子「Pさん見てくださいあれ」

P「ん?見てくださいと言われても…運転してるしあんまりしっかり見れんぞ…何かあったか?」

幸子「そーぷらんど…って書いてある看板を見つけました!」

P「……………」

幸子「そう言えばたまにそういうお店見かけるんですけど、ソープランドってなんですか?」

P「……………」

幸子「ソープランド…ってお店…ですよね?たぶん。料金表?とかも一緒に書いてありましたし」

P「……………」

幸子「……なんで黙ってるんですか…?顔も…怖いですよ…」

P「えっ…あーあー。いや。ソープねぇソープ…」

P(知らないって言ってつきとおすのが一番楽なんだが…絶対顔に出るんだよなぁ…知ってるのに知らないって言ってるってバレちまうんだよなぁ。変な空気にしたくないし適当に風呂屋とでも言っとくか…)

P「あれだ。風呂屋だな……たぶん」

幸子「お風呂屋さん?」

P「あーまあ銭湯的なね?そういうやつだ」

幸子「…なるほど。ソープランド…なるほど!そういう事ですか!納得です!」

P(上手くいったー!!)

幸子「にしても、めちゃくちゃ高級な銭湯なんですねー。40分9000円とか書いてありましたよ!」

P「お、おぉーそうだなー。なんか高級な銭湯とか聞いたことあるわー俺は行ったことないからよく分からんがなー」

幸子「銭湯で入れる時間が決まってるって凄いですねぇ…。9000円…一体どんなお風呂なんでしょうか…」

P「どんな風呂なんだろうなー」

幸子「いつか行ってみたいですね!」

P「えぇ!?」

幸子「な、何ですか!?9000円のお風呂…気になりませんか?」

P「気には…なるけど…」

幸子「いつか行ってみます。また感想聞かせてあげますよ!」

P「……楽しみにしてる(ごめんな幸子…頼むから学校とか家でその話しないでくれよ…)」

幸子「フンフー……あ!Pさん見てください!」

P(今度は何を見つけたんだ…)

幸子「おもちゃ屋さんがありますよ!」

P「おもちゃ屋さんかー!なんだ幸子おもちゃ屋さんではしゃぐなんてカワイイ奴めぇ~」

幸子「は、はしゃいでるわけでは…だっておもちゃ屋さんってなかなか見ないじゃないですかー。あんな看板に大きくおもちゃ屋!って書いてあるお店今時なかなかないですよ」

P「古い店なのかな。そういう所って昔懐かしのおもちゃが置いてありそうでワクワクするんだよなぁ」

幸子「今度一緒に行きましょうか!」

P「はは。そうだな」

幸子「大人のおもちゃ屋って書いてあったので、もしかしたらちょっと高級なおもちゃが置いてあるのかもしれませんね!」

P「……………」

幸子「…Pさん?」

P「……………え?あ、ああそうだな」

幸子「……たまにフリーズしますね…」

P「あ、ああちょっと運転に集中しててな」

幸子「なるほど…。大人のおもちゃ屋さんって何が売ってるんですかね?」

P「…何売ってるんだろうなー」

幸子「Pさんは行ったことないんですか?」

P「ないないないない!あるわけない!」

幸子「そんな全力で否定しなくてもっ」

P「いやほんとないからさぁ!何売ってるのか分からんわぁ!気になるわぁ!」

幸子「気になりますよねぇ~模型とかでしょうか?高級な。今度一緒に行ってみませんか?」

P「えぇっ!?いいのか…?」

幸子「えっなんですかその目は…こわい…」

P「え、あ、いや…さ、幸子にはまだ早いんじゃないかー?大人のおもちゃだからなぁ~」

幸子「む…別に見るくらいいいじゃないですかー!」

P「ま、まあ…そうだが…残念ながら18歳未満は入れないからなぁ~見ることもかなわんのだよ」

幸子「そうなんですねぇ…年齢制限があるとは…本当に大人の世界なんですね……って行ったことないのに詳しいんですね?」

P「えっ……まあ、行ったことはないが話は聞いたりするからな…」

幸子「ふーん…」

P(ぐぅ…とりあえずしのいだか…)

幸子「あ!また珍しいの見つけましたよ」

P「なんでしょう…」

幸子「なんで敬語なんですか…」

P「い、いや別に何でもないよ…」

幸子「ビデオ屋さんです!」

P「………(またか)」

幸子「個室ビデオ…?って書いてありますね…ビデオを個室で見られるんですかね?今時ビデオ屋って…珍しいですよね!」

P「う、うーんそうだなぁ」

幸子「これもまたPさん行ったことないんですか?」

P「え、うん、まあ…」

幸子「気にならないんです…?ボクだったら大人になって自由に色々行けるようになったら絶対入っちゃいますねぇ~」

P「お、おぉ~…幸子はアクティブだなぁ」

幸子「個室ビデオ…どんなビデオが置いてあるんですかねぇ~?」

P「どんなのってそりゃエr…」

幸子「エ…?」

P「……選びたい放題だろうーなぁー。流行りのヤツとか…昔のヤツとか…な…」

幸子「おぉー」

P「まあでも…なんか…聞いたところによると…男性しか利用できないみたいだけどなぁ~~」

幸子「えぇー!!そんな!ずるいですよずるい!」

P「ず、ずるいかなぁ!?」

幸子「ずるいですよ!映画とかドラマとか…個室でのんびり楽しめる空間を男性しか楽しめないなんて!ずるくないですか!」

P「え、う、うーん…そう言われるとたしかに…ま、まあ、幸子が大人になる頃には女性も利用できるようになってるかも…?」

幸子「だといいんですけどねぇ…。まあもし出来ていなかったら、ボクが作るまでですね!ボクのカワイイ映像を個室で見られる空間を!」

P(幸子のカワイイ…映像…個室で……)ゴクリ

幸子「……Pさん…?」

P「え、え、なに!?」

幸子「…鼻の下伸びてましたけど…」

P「……」

幸子「…ボクが作る個室幸子鑑賞屋をそういう目で見ないでください!」

P「スミマセン…」

P(疲れた…あと少しでド〇キだ…頼むから平和についてくれ…)

幸子「…あっ!Pさん!あのお店に大きくTENGAありますって書いてありますけど…TENGAってなんですか?」

P(ダメだったか…)

幸子「あれも前から気になってたんですよねぇ。赤と白のシマシマの何か…あれ何に使うんですか?」

P「えーーとねぇあれは…なんというかねぇ…」

幸子「?」

P「……マッサージ道具かなぁ」

幸子「へぇ~!あんなに大きく書いてあるってことは結構人気なんですねぇ~」

P「まあ…そうだねぇ。人気…なんだね」

幸子「Pさんも持ってるんですか?」

P「えっあっえっっっと…まあその…えーーまあ持ってるかなぁ」

幸子「おぉ~!色んなものに対して興味が薄いあのPさんが持ってるってことはかなり人気なんですね!今度貸してくださいよー。ボクも使ってみたいです!」

P「えぇっ!?さ、幸子は使えないと思うけど…」

幸子「使えない?」

P「いやその…男性用女性用あるから…女性用の方がいいかなーって…」

幸子「なるほど~!」

P「ま、まあTENGAの話はこれくらいにして…ド〇キついたぞぉぉぉー!イヤッホォォォォイイ??????????」

幸子「そ、そんなに嬉しいですか?」

P(やっとついた…長い道のりだった…)

P「さーーてコーヒー買ってジュース買おうなぁぁぁ幸子!」

幸子「や、やけに張り切ってますねぇ」

P「ふんふふーんふんふふーん!!」

幸子「…………」

P「ん?どうした?」

幸子「いやぁ。さっきのTENGAなんですけど、このマッサージ器具コーナーにあるかなーと思って見てました」

P「ちょ、さ、幸子っ!」

周囲の客「えっ…」ザワザワ

幸子「ないですねぇー」

P「さ、さ、幸子。な、その話はもう…やめよう?」

幸子「えっ…何かまずかったですか?」

P「いやその…まずくないけど…まずい…」

幸子「なんですかそれ…」

P「たぶん…ド〇キには…ない…と思う」

店員「何かお探しですかー?」

P(なんでこんな時だけ声かけてくるんだよ!!)

幸子「あ、はい!実はTEN」

P「て、テント!テント探してるんすよねぇー!」

幸子「え?」

店員「テント…ですか?」

幸子「え、いやTEN」

P「そう!テント!」

店員「テントですかぁーあったかなぁ…ちょっと調べますねぇ」

P「いやいやいやいいっす!大丈夫っす!さぁいこう幸子!」

幸子「え、えええっ」

幸子「……何でそんなに慌ててるんですか?」

P「いや別に……」

幸子「……」

P「あ!見て見て幸子!かわいい衣装があるぞー!」

幸子「また誤魔化す…衣装って…コスプレのやつですか」

P「いやぁ安っぽいけどかわいいな。幸子にも着てほしいなぁ」

幸子「フフーン!まあカワイイボクならなんでも似合いますからねぇ!」

P「ナース…いいなぁセーラー服もたまらん」

幸子「…なんか変な目で見てませんか…。って言うかなんですかこれ…ちょっと露出しすぎでは…」

P「まだ幸子には早いかなぁはっはっ」

幸子「うわぁー…ってちょっとPさん!」

P「どうした?」

幸子「この先…18禁コーナーですよ…」

P「おっと…本当に幸子にはまだ早いな…」

幸子「……あ、あれ…?あの看板に…TENGAありますって書いてあるんですけど…」

P「えっ」

幸子「そうだ。TENGAでいこうって書いてあるんですけど…」

P「…」

幸子「…あの…18禁コーナーに置いてあるマッサージ器って…」

P「…」

幸子「…Pさん…」

P「…買う?」

幸子「いりません!!!」///

~おわり~

勢いで書き始めてネタがなくなったので終わりです。

読んでくださってありがとうございました。

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