【艦これ】「なんか隠してることあるでしょ?」ってカマかけるドッキリ (25)

提督「……なにそれ?」

黒潮「水曜日やーん しらんぷりはあかんよ」

龍驤「キミも好きやねぇ」

提督「いや、うん。だからそれが?」

黒潮「取れない秋刀魚で皆疲れとる。それを癒すには」

提督「笑い?」

龍驤「そこで水曜日のダウンタウン企画!」

黒潮「仕掛け人がターゲットを呼び出して」

龍驤「怒っている顔を作って」

黒潮&龍驤『なんか隠してることあるでしょ』と問い詰められたら余計なこと白状してまうどっきり~!!」

提督「うわぁ 女にやらせると怖いやつだぁ…」

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黒潮「まぁ たまの息抜きやね」

龍驤「じゃ一回目~  仕掛け人『時雨』 ターゲット『夕立』」

龍驤「で話通してあんねん。」

提督「夕立ならなんかこー、ペラペラ聞かれてもないこと喋りそうだな」

黒潮「仕掛けたカメラの映像がそちら」

提督「準備いいな」

龍驤「いいタイミングで看板持って乱入してなー」

提督「へいよー」


【間宮 奥の個室】

時雨「で、今日呼び出した用件なんだけどさ」

夕立「うん どうしたっぽい? まぁ夕立はおごってくれるなら大丈夫っぽー『僕に何か言うことあるよね?』

夕立「……ぽ ぽい?」

時雨「正直に…言ってほしいんだ」

夕立「えっと… あの こないだ時雨のモンブラン食べちゃったこと」

時雨「それじゃないよ」

夕立「じゃあじゃあ。時雨より夕立のほうが強いって海防艦に教えて回ったこと…」

時雨「違うよ」

夕立「お掃除サボったこと?」

時雨「そんなかわいいことじゃないね」

夕立「ハロウィンの衣装あえて犬キャラ被せていったこと?」

時雨「ちょっとイラくるけど違うね?」

夕立「それとも装備勝手に借りたこと もしくはクレープも食べちゃった。ああ、大福も」

夕立「あーっ  ブ、ブラ勝手に借りたらフック壊したこと…っぽい?」

時雨「キミか 僕のを壊したのは 苦労したよ、なにせ我が姉妹は該当者が多いからさ」

夕立「……どれ?」

時雨「ねぇ 塵も積もれば山となる 知っているかい言葉の意味をなぁ!!」

提督「ほら ポロポロと可愛い秘密がダダ漏れで」

黒潮「おっ 首絞めだしたやん」

龍驤「ええでええで! やれー いてまえー!」

提督「ちょちょちょ 止めろ 映像生か? 行くぞ!」

龍驤「大丈夫や 取っ組み合いは最終的に体格いいほうが勝つ」

提督「あ、馬乗りになった時雨がひっくり返された」

提督「体格一回違うから」

「不満なら揉んで大きくしてあげるっぽい」

提督「おっ いいぞ もっとやれ」

「や、やめっ 馬鹿っ この ひゃっ」

龍驤「…止めにいかんと」

黒潮&提督「いや、様子見よう」

~15分後~

「チャッチャラーン」

黒潮「はい ドッキリ大成功~」

夕立「えーっ ドッキリだったっぽい~? いやだー もー」

夕立「いきなり時雨がつっかかってくるからおかしいって思ったっぽい」

夕立「腕力でねじ伏せちゃったっぽい ごめんねー」

黒潮「大成功ですねー時雨さん 感想を一言お願いしますぅー」

時雨「……なぜもう少し早く止めなかった」

黒潮「サービスやーん?」

時雨「貴様、その笑みはなんだ」

黒潮「ええ取れ高やったで」



龍驤「フォローしに行かないでええんか?」

提督「ちょっと今歩けないから」

龍驤「じゃ次行こか」

提督「キャットファイトって良いよね」

龍驤「えー 2回目は 仕掛け人『古鷹』 ターゲット『加古』」

提督「古鷹って仕掛け人とかできんの?」

龍驤「話振ったらノリノリやったで」

提督「想像つかないんだけど」

黒潮「男の前でもいつも同じ性格か。それは幻想やんな」

提督「えっ?」


【会場 古鷹型の部屋】

古鷹「加古… なにを隠してるの?」

加古「ふっ、貴様には関係ない」



提督「…加古ってこんなんだったっけ?」

黒潮「なんか改二になって幾数年。外見に性格が引っ張られたらしいんよ」

提督「見た目だけクール系イケメンだからなぁ」

龍驤「内面はニート系ひきこもりなくせして」

古鷹「隠さないで! そんなことしてたら加古の健康が」

加古「ああ そのことか」

加古「酒とタバコはハードボイルドのたしなみだろ」

古鷹「ううう 昔のあなたはそんなんじゃなかったのに」

加古「怠け者のサボり魔 あたしは昔からこうだったよ」

加古「酒は呑む 駆逐艦を布団に連れ込む ヤクザ者さ」

加古「説教はおわり? じゃ寝るわ。」

古鷹「うう」シクシク

提督「…どうやって入っていきゃいいの?」

黒潮「いや、男の前だと態度変わるパターンとしたら~」

黒潮「チャッチャラーン と入っていくやん」

黒潮「そしたら『えへへっ 提督さんおはようございまーす』とかしな作るかもせーへん」

提督「想像つかんなぁ まぁいいか」

「チャッチャラーン」

提督「ドッキリ大成「うるさい!」

加古「人が寝てんのに常識ないの!?」

提督「…あ、はい」


提督「普通に怒られて終わった」

古鷹「ううっ ごめんなさい ここ最近の加古はどんどん…」

古鷹「古鷹の力ではもう」

提督「…わかった。加古是正化プランを発案する」

提督「私に任せてくれ」


黒潮「古鷹はんはホンマ頭ええよな」ヒソヒソ
龍驤「おるよなぁ 男を上手いこと使うやつ」ヒソヒソ


提督「朝風朝霜朝潮朝雲 4人体制で生活習慣を更生させよう」

古鷹「立派な重巡洋艦に戻してあげてください」

龍驤「第三弾 仕掛け人『扶桑』 ターゲット『山城』」

提督「なんか重そうで嫌」

黒潮「いやいやいや 鎮守府姉妹でも上位の仲良しやん きっと隠しごとなんてあらへんよ~」

龍驤「本音は?」

黒潮「うぇっへっへっへww 業深そで楽しみやわ」

提督「関西人ってこういう人多いよね」




【会場 居酒屋鳳翔 個室】

「ねぇ 山城。今日呼び出したのはね… 正直に言いなさい?」

「…ね、姉さま?」

「あるでしょ? 私に隠していること?」

「言いなさい!! 正直に!!」

コップを力強くテーブルに叩きつけると叫ぶ。
黒髪を振り乱し、夜叉のようが形相となった扶桑は怒りを隠そうともせず

【別室】
提督「…あの人演技派だな」
龍驤「えらいこっちゃで…」

「え、あの 別に姉さまに隠し事もなにも…」

「山城… 正直に言って 今なら許してあげなくもないこともないわ」

「だから私はなにも…なにも」

「あるでしょ? ほら実は私より好きな人がいるとか」

「いないです」

「一人だけ幸せを掴んでいるとか」

「姉様がいることが私の幸せです」

「あ、うん。はい」

【別室】
提督「扶桑さん困ってきてんじゃん」
黒潮「取れ高足らんなぁ」


「えっと… 山城? なにかあるでしょ?」

「ないです… ありません…」

「あ、泣かないで 泣かないで」

【別室】
黒潮「というわけで放送時はカットでおねがいしますー」
青葉「へいよー」
龍驤「せちがらいなー」
提督「放送すんの?」

「あのー そろそろボード持って来ていただいても」

黒潮「じゃ次いこか」

龍驤「はい 第四…じゃなかった第三弾 仕掛け人は『風雲』 ターゲットは『秋雲』」

龍驤「すでに『成年向け風雲本を全年齢と偽って本人に売り子させた』ことを隠してるのが発覚済みやねん…」

提督「それダメだろ…」

龍驤「風雲に見せる用のダミー本まで作る手の込み具合…」

黒潮「そら買った人捗ったやんな」

提督「そのこと風雲は知ってるのか?」

龍驤「せやね 昨日買った人から卑猥な連絡があって…」

龍驤「放送することで社会的制裁を与えたろ? って言ったら承知したんや」

黒潮「本にプレミア付くだけちゃうん?」

【秋雲 作業場】

ドーン という音と共に蹴破られたドアが弾け飛ぶ。

風雲「秋雲の馬鹿はどこだぁ!?」

秋雲「な、なにぃ!? 編集者? 取り立てぇ?」

風雲「聞いたぞ貴様! 隠していることを言え!!」

秋雲「か か 隠してることぉ?」

鬼のような形相で連装砲を構えた女が飛び込んでくる
その状況には秋雲といえどもつい口が滑って……


秋雲「新刊は長波本なこと?」

風雲「……う うん?」

秋雲「いやあの違うんだよぉ 胸デカいとか小さいとかそういうことじゃなくあるんだけどそうじゃなくて」

風雲「……売り子は?」

秋雲「いやぁー 夕雲型いい子多いよね言いくるめればなんとかーじゃなくてそのまぁ冬は大丈夫だよ来なくてもうん」

風雲「あっ はい」


「チャッチャラーン」

提督「はい ドッキリ大成功~」

秋雲「何っ ええっ? 何?」

提督「今回は! 『何か隠してることある』とカマをかければ色々喋っちゃう説~」

秋雲「あ゛あ゛あぁあああああ なぁによ~ もー」

秋雲「騙されたぁ~」

提督「いい仕事だったよ風雲!」

風雲「あ はい」

提督「どうだった 仕掛け人の感想は」

風雲「なんかこう なんか ねぇ?」

提督「はいドッキリ大成功~」

秋雲「もぉ~ あーやられたー」

提督「はい、ではスタジオにカメラ返します お二人ともありがとうございました」

風雲「あぁ うん はい」

秋雲「えーと その ごめんねぇ」

風雲「なんだこの空気感」

龍驤「はいー 第四弾 これで仕込んだ分は全部やで」

提督「今回の仕掛け人とターゲットは?」

龍驤「中継をどうぞ」

赤城改二「吐けっ!」

加賀「あなたが隠していることは知っている」

蒼龍「さぁさぁさぁさぁ」

飛龍「私たち怒ったら結構怖いよ?」

瑞鶴「ふぇっ なにこれぇ!?」


龍驤「最近調子乗ってる後輩を呼び出したパターンや」

提督「やめようよそういうの」

黒潮「ええやんもっとやれ」

瑞鶴「あのー 友永隊を乗っけぱなし…のことですか?」

飛龍「あっ そこにいたんだ。返して返して」

瑞鶴「はい…」

瑞鶴「あとは補強増設がもらえることになってます」

蒼龍「じゃそっちはいただきー」


提督「カツアゲ?」

黒潮「あと普段敬語なんか?」

龍驤「これが空母寮の闇やねん…」

黒潮「えっ マジのやつ?」

龍驤「せやねぇ たまにおかずが徴発されるわ」

提督「ちょっとこれも放送はやめとこうか?」

龍驤「さて困った 一本足らんなぁ」

龍驤「青葉には計4本回すって報告してもうたのに」

龍驤「黒潮はん ちょっと誰か問い詰めてみてーや」

黒潮「うち? まぁええよ えっと…適当に強く言ってなんか言ったら流れでええ?」

黒潮「親潮~ 親潮~」

親潮「はい?」

黒潮「親潮 うちに隠してることあるやろ!」

黒潮「もう全部聞いとる…だけど親潮の口から聞きたいんや」

親潮「不知火さん…の件でしょうか?」

黒潮「それや!」

「チャッチャラーン」

提督「はい ドッキリ大成功~」

黒潮「ちょ。早いて」


提督「その親潮~ 実は! 偽物でした!」
龍驤「急いでたらアクセサリ外した親潮と朝潮見分け付かない説 どうや?」

黒潮「…… いや、画像ないとダメな奴やない? それ」

黒潮「あと…急いでなくても見分けつかんよ…たぶん」
提督「あっ、俺も」
龍驤「ウチもかな…」

親潮(朝潮)「えっ?」

「チャッチャラーン」

おわり

「親潮と見分けがつかない」 言われたら朝潮ちゃんはどんな顔するのかドッキリしたい

間宮「さて、皆さん」

伊良湖「何か隠し事は」

鳳翔「無いですか」

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