春香「トリガー?」P「ボーダーの武器だ」 (14)
アイドルマスターとワールドトリガーのクロスSS書きます
今月休載だから書きます
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春香「ボーダーって……近界民から私たちを守ってくれてるあの組織ですよね?」
美希「ミキ知ってるよ。ネイバーって宇宙人のことだよね?」
真「宇宙……っていうか異世界だって聞いたけど」
やよい「あ!だから宇宙人じゃなくて近界民って書くんですね!」
あずさ「あら。やよいちゃんかしこいわねぇ」
亜美「亜美もボーダーなら知ってるよ!テレビで見たことある!」
真美「真美も!なんかビームソードみたいなの使って近界民をズビズビ斬ってた!」
貴音「びいむそおど……刀のことですか?」
千早「話から察するに、それをトリガーと呼ぶそうです」
雪歩「そ、それを…どうしてプロデューサーが持ってるんですか?」
伊織「そうよ。そのトリガーってボーダーの機密情報なんじゃない?」
響「え…プロデューサー、なんか危ないことしてない?」
律子「はいはいみんな、ガヤガヤしないの。今から色々説明するからちゃんと聞きなさい」
小鳥「まあボーダーって所謂秘密組織ですし、わくわくしちゃう気持ちもわかりますけどね」
P「この間、ボーダーの記者会見があったろ?」
美希「きしゃかいけん?」
真「あっ。ボクそれ観ましたよ」
響「自分も観たぞ」
千早「…先日の大規模侵攻についての会見ですね」
P「ああ。内容についてはここでは省くが、あの会見を観た社長がえらく感動してな。うちでも何か支援できないかと考えたらしく」
伊織「ボーダーのスポンサーになったってわけ?」
P「スポンサーなんて大それたものじゃない。765プロにそんな資金があるもんでもないしな」
亜美「あれ?亜美たち最近けっこー頑張ってるよね?」
真美「アイドルって実はそんなに儲かりまへんの?」
律子「ほら…社長って思いつきであれこれやり始めるから…やりくりするのも大変で……」
小鳥「律子さんには苦労かけますね…およよ…」
春香「えーと、つまり……?」
P「結論から言うと、765プロのアイドルから何名かボーダーに入隊してみないか?という話になった」
春香「………………はい?」
雪歩「え、えっ?わ、私たちがボーダーに……?」
あずさ「あ、あらあら……突然ですねぇ……」
やよい「それって……近界民と戦うってことですか……?」
亜美「双海亜美、やらせていただきます!」
真美「真美も!ボーダーめちゃカッコイイし!」
伊織「まちなさいあんた達!近界民と戦うってどういうことかわかってんの!?」
響「ねぇプロデューサー!それって危険じゃないのか!?」
真「アイドルがやっていいんですか、それっ?」
P「まてまて早とちりするな。あくまでもうちは芸能プロダクションだ。アイドルを危険に晒すつもりは一切ない」
千早「では、アイドルの仕事としてボーダーに入隊するということですか?あまりに無責任ではありませんか?」
P「もちろん利害の一致だ。うちにとってもあちらにとってもな」
伊織「説明してみなさいよ。私たちが納得のいく理由をね」
春香「……もしかして、ボーダーの宣伝活動ですか?」
P「お。よくわかったな春香」
美希「宣伝~?ボーダーってなにか商品でも出してるの~?」
春香「そうじゃなくて、えーと……ボーダーってこの前の防衛戦でたくさん被害が出たと思うんです。建物とか、人材とか……」
響「記者会見でタヌキっぽい人も言ってたね。お金が足りないとか」
春香「うん。お金もいっぱいかかると思うの。でも私達がボーダーに入隊してボーダーについて宣伝すれば入隊してくれる人も増えると思うし」
伊織「……お金を出してくれるスポンサーも名乗りを上げるってわけ」
小鳥「人気絶頂中(当社比)のアイドルたちがイメージキャラクターをしてくれるわけだもの。向こうとしてもありがたいと思うわ」
律子「こちらとしても有難い話よ。今まで秘密を徹底してきたボーダーの情報は、世間にとってかなり興味深いはず。それをうちのアイドルを通して発信できるんですもの」
真「いいんですか?ボーダーのことをボク達が世間に向けて言っちゃっても」
P「ボーダーもスポンサーを得るために少しずつ情報を小出しにするつもりみたいだ。これを機会に世間に認知してもらうためもあるだろう」
雪歩「たしかに…私もあんまりボーダーのことよくわかってませんし……」
貴音「民に秘密多き者達を快く受け入れろというのも酷な話です」
やよい「よく知ってる人のことは信じられますもんね!」
あずさ「そうねぇ。信頼関係が大事だものね~」
響「2人はよく知らない人のことも信じてそうだけどね…」
P「あずささんの言うとおりで、この話は信頼関係の上に成り立っている。基本的にボーダーの言うことには従うこと、それが前提条件になる」
美希「ひみつひみつなボーダーがよくミキたちに頼んできたね。ダメなことでもうっかり喋っちゃいそうなの」
P「それは高木社長の人望と実績によるものが大きいな。うっかり喋っちゃうと社長の顔に泥を塗ることになるぞ?」
美希「……プレッシャーというやつなの」
P「もちろん強制じゃない。ボーダーに入隊するということは戦闘訓練もあるということだ。戦うことに抵抗のない子なんてうちにはいないだろう」
P「全員不参加でも問題は無い。アイドル達の意思が第一条件ということは向こうにもわかってもらっている。その上でどうするか決めて貰いたい」
亜美「亜美と真美はやるってばっ。あんなゲームっぽいことリアルで出来るなんてゲーマーのドリームってやつっしょ!」
真美「パヤリのVRなんて目じゃないぜ!」
律子「ゲームと一緒だと思ったら大間違いなのよ?もうちょっと慎重に考えなさい」
真美「でもりっちゃーん。事務所的にもありがたーい話なんでしょ?」
律子「う」
亜美「そだよ~。むしろバトルはゲームで慣れてる亜美たちこそテキサステキトーっしょー?」
響「適材適所って言いたいのか?」
真「うーん……そう考えたら一応格闘技経験のあるボクは参加しないと、かなぁ…」
雪歩「ま、真ちゃん。それは関係ないんじゃ…」
P「再度言うが、あくまでも自分の意思で決めてくれ。事務所の都合とか考えなくていいからな」
真「そうは言いますけど…ボーダーってボクたち市民の平和のために戦ってくれてるんですし……協力したい気持ちもありますよ」
伊織「アイドルだってみんなを笑顔にするための大事な仕事よ。本業が疎かになったら本末転倒だわ」
あずさ「そうねぇ。ボーダーに入隊するからにはボーダーとしてのお仕事だってやることになるわよねぇ」
貴音「…やるからには半端は許されません。何事にも覚悟を持って取り組むべきです」
美希「あふぅ。アイドルやるだけでも大変なのにボーダーもやんなきゃいけないなんて、疲れちゃうと思うな」
小鳥「やっぱり、なかなか乗り気にはなれないかしらね…」
春香「…………」
千早「……春香?」
春香「……私は、やります」
春香「私、ボーダーの記者会見に出てた子がすごい印象的で…」
千早「……あの眼鏡の子?」
春香「うん。まだ中学生くらいなのにしっかりしてて、自分の意思を持ってて……マスコミの人たちに責め立てられても堂々としてて…立派でした」
春香「ああいう子たちが毎日命を張って訓練してるんだなって思ったら、なんだか憧れちゃって……涙が出ちゃった…えへへ…」
やよい「春香さん~…」
春香「プロデューサーさん!私、やります!ボーダーに入隊して精一杯頑張ります!」
P「ありがとう、春香。じゃあ参加者は……亜美、真美、春香で大丈夫か?」
千早「……プロデューサー、私も」
P「千早もか、意外だな」
千早「この3人では少し不安ですし」
春香「ち、千早ちゃん?」
亜美「亜美たちのなにが不安だー!千早お姉ちゃーん!」
真美「ぶーぶー!ぶひぶひー!」
P「じゃあ千早も加えて、4人で提出するぞ?」
伊織「待ちなさいよ。この流れで拒否したら私たちが血も涙もない鬼みたいじゃないのよ」
亜美「いおりんは元から鬼っ子みたいなも」
伊織「シャーーーッ!!」
亜美「うあうあーっ!?」
やよい「プロデューサー!私も頑張ります!ボーダー!」
真「うん、ボクも!身体を動かすことは嫌いじゃないしね!」
響「だねー。春香たちだけじゃアイドルとしての仕事はこなせてもボーダーの仕事は厳しそうだしなぁ」
春香「うぅ…面目ない…」
あずさ「うふふ。でも春香ちゃんの言葉に胸を打たれたわ~」
やよい「私、感動しちゃいましたぁ~…!」
貴音「真、私の心にも染み渡りました。やるからには全力で臨みましょう」
雪歩「き、危険じゃないなら……私も……!」
美希「しょーがないの。ミキも一肌脱いじゃおーかな?あはっ」
律子「本当に脱ぐのをやめなさい」
小鳥「止めないで律子さん」
伊織「訂正しなさいプロデューサー。全員参加、よ!」
P「了解、12名全員参加!」
導入が一番難しいのあるある
書くの久々だからおかしいとこあったら教えてください
忍田「765プロの件だが、所属アイドル全員参加で話を進めていいそうだ」
唐沢「それはそれは。よかったじゃないですか根付さん」
根付「まあその方が角も立たなく進められるからねえ。しかし12人ものアイドルを預かるというのは……いささか気を使うことになりそうだねえ」
鬼怒田「アイドルだからといって特別扱いはせんぞ。支給できるトリガーにも限りがあるんだ」
林道「鬼怒田さーん。それってうちの宣伝してくれる子等にC級からやらせるってこと?」
鬼怒田「当然だ。なんの成果もあげてない隊員をアイドルだからといって特例でB級扱いしろと言われてもな」
忍田「ふむ。それでは当初の予定にあった防衛任務等に関する話はできないな。C級トリガーでは現場には出せない」
根付「し、忍田本部長。アイドルを現場に出すなどとは冗談でも言わないでいただきたい。何かあっては責任問題になりますぞ」
忍田「何かあった場合我々に責任が問われるのは他の隊員でも同じことだ」
根付「経験値が違うと言っているんです。場数を踏んだA級B級の隊員には任せられる任務でも、トリガーもろくに使ったことのないアイドルにやらせるなどと…」
唐沢「しかしそれでは提供できる情報が少なすぎますね。マスコミの気を引くには既存の情報だけでは弱い」
林道「現場には出すけれども本人たちには戦わせないって形にすればいいんでは?」
鬼怒田「いや駄目だ。B級以上でないとそもそも防衛任務に参加させること自体認められん」
林道「なるほどなるほど。ならアイドルをさっさとB級に上げる方向で考えた方がよさそうだ」
城戸「……林道支部長?なにを考えている?」
林道「いえね?要は木虎とかみたく、初期ポイントを多めに与えてちゃっちゃとB級に上がってもらえればそれが一番楽かなってね」
根付「765プロのアイドルとは、それほどまでに優秀なのかね!?」
鬼怒田「それとも何か。千佳ちゃ……雨取隊員みたく他の隊員のポイントを移行しようとでもいうのか?」
唐沢「いえ、もっと単純な話でしょう。要は入隊試験までにB級レベルの実力をつければいい……そういうことを言いたいのでは?」
鬼怒田「なにぃ?」
根付「し、しかしだね林道支部長。それは入隊試験までにトリガー訓練を受けさせるということになるんじゃないのかね?」
忍田「ランク戦までとはいかなくとも、前もってトリガーに触れさせておくというのは悪いことではないだろうが……しかし」
根付「そう!765プロのアイドルがボーダーに所属することはまだ公表していない!そんな中でC級も利用する模擬戦ブースを使わせるわけにはいかないねえ!」
唐沢「記者会見の日程は決まってますからね。騒ぎにするのはいただけません」
林道「本部のブースを使えばそうでしょうね」
城戸「!…まさか」
林道「そそ。765プロのアイドルは、ウチに預けてみません?」
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