店長「バケツ杏仁豆腐お待ちどおさまアルヨ～」


ﾄﾞｽﾝ!　


かな子「わぁ…」

杏「デケェ…」

智絵里「見てるだけでお腹いっぱいになってくるよ…」



双葉「よーし！食べるぞ～」

葉子「隣のテーブルの方々も頼んでますわよ」

照「双葉みたいな物好きって他にもいたのね」

双葉「さて、それじゃ…」


双葉・かな子・一芽「「「いただきまーす！」」」




双葉「うめー！」ﾁｭﾙﾙﾙ

かな子「美味しい…」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

一芽「うおおおおおおおお！！！！！」ｶﾞﾂｶﾞﾂﾑｼｬﾑｼｬ

杏「うわ、隣の子ストロー使ってるよ」

智絵里「凄い…」



葉子「あの方、まさか双葉さんと互角とは…」

照「世の中は広いわね…」



小芽「お兄ちゃん頑張って！」

～数分後～

双葉「プハー！」

かな子「ごちそうさまでした」


杏「うわ、ホントに全部食べちゃったよ」

智絵里「隣の人もすごい…」


照「相変わらず引くぐらい見事な食べっぷりね」

葉子「隣の方も美味しそうに食べてましたわね」




一芽「うぷっ…」

小芽「お兄ちゃああああああああああん！！！」

智絵里「かな子ちゃん、お腹大丈夫？」

かな子「美味しいから大丈夫だよ」

杏「あっそう…」


双葉「いい食べっぷりだったよ、やるじゃん」

かな子「えっ？」

双葉「まさか私以外にこんなのに挑戦する人がいるなんてね～驚きだよ！」

かな子「はぁ…私はただこの店に美味しいスイーツがあるって聞いたので友達と来ただけなんですけど」

双葉「そうなんだ、私は小田切双葉、よろしく！」

かな子「あ、私は三村かな子です」


杏（双葉…）

双葉「でこっちの姫カットが葉子様！」

葉子「よ、よろしくお願いしますね」

智絵里（葉子様…綺麗な人だなぁ）


双葉「で、こっちのメガネが葉山照ちゃん！」

照「おい」

杏（何で怒ってんだこの人…）

かな子「わ、私は三村かな子です、それで…」ﾁﾗ

智絵里「お、緒方智絵里…です」

杏「双葉杏でーす！」

双葉「双葉、私の名前と一緒だね！」

葉子「もし双葉さんと結婚したら双葉双葉になってしまいますわね」

照「言うと思った」

店長「いや参ったアルヨ、双葉ちゃん以外でアレを完食する子が出てくるとは…」

かな子「あ、店長さん」

店長「記念に写真いいアルか？店に飾りたいから」

かな子「あ、えっと…」


杏「あーすみません、杏達写真はNGなんで」

かな子「そ、そうなんです！」

店長「それは残念アルヨ」

双葉「さて、口直しにラーメンでも頼みますか！」

智絵里「まだ食べるんですか…」

照「双葉の胃袋はブラックホールだからね」




小芽「ちょっとあなたたち！」

双葉「んー？」

かな子「この子は…？」

杏「隅っこのテーブルでバケツ杏仁豆腐食ってた男の子と一緒にいた子じゃん、中学生かな？」

小芽「高校生よ！」

杏「あっそ、何か用？」

小芽「あなたに用はないわ！おのれ小田切双葉！」

双葉「ん？」

小芽「またお兄ちゃんに勝ったわね！許さないんだから！」



一芽「」ﾁｰﾝ

かな子（あ、食べられなかったんだあの子…）

小芽「それとアナタ！」

かな子「は、はい！」

小芽「アナタまでお兄ちゃんに勝ってくれちゃって…」ﾜﾅﾜﾅ

かな子「あ、なんか…すみません」

杏「謝んなくていいと思うよ」

小芽「これも全部小田切双葉のせいよ！」

双葉「結局私！？」

杏（コイツ頭おかしいの？）

小芽「うわーん！小田切双葉のバカー！！！」ﾋﾞｴｰ

かな子「泣き出しちゃった…」

智絵里「お、落ち着いてください…」


杏「あのさぁ」

小芽「え？」ｸﾞｽッ

杏「泣き喚けば全部正当化するとか思ってない？」

小芽「そ、そんなこと…」

杏「勝手に勝負とか何とか言っといてさぁ、負けていちゃもんとかウザいんだけど」

杏「しかも杏の友達まで巻き込んで…いい加減にしないと怒っちゃうよ？」









杏「智絵里ちゃんが」

智絵里「私！？」

杏「智絵里ちゃんが怒ったら恐いよ～」

智絵里「前もって言われたら怒りづらいよ…」


小芽「ふ…ふ…」

杏「ふ？」



小芽「W双葉のバカアアアアアアアアアアアアアアアッ！！！！！」ﾀﾀﾀ…

かな子「行っちゃった…」



一芽「おい、俺を置いていくな…」ﾌﾗﾌﾗ

杏「えっと…なんかゴメンね、出しゃばっちゃって」

照「いいのよ、見てて面白かったから」

智絵里「それでいいんだ…」


双葉「じゃあ口直しに何か食べよっか！」

かな子「まだ食べるの…」

葉子「それならわたくしの家に来ませんか？」

葉子「丁度山路がバイト先で大量にもらってきたもやしを持て余していた所でしたのよ！」

双葉「何やってんだよ山G～」

葉子「どこかの事務所でプロ…なんとかをしていると聞きましたわ」

杏「プロデューサーの事？」

葉子「そう！それですわ！」

照「よくわかったね」

杏「まぁ…ね」

双葉「決まり！じゃあ行こっか！」

かな子「私たちもいいの？」

照「まぁいいんじゃない？」

葉子「園部さんの店でもらってきたケーキもありますわ！」

かな子「じゃあお言葉に甘えて…」

杏「おい、まぁタダ飯ならいいか」

智絵里「あはは…」








？？「プロデューサー、この店で少々腹ごしらえをしたのですが」

山路「俺が音無さんに怒られるからやめてください四条様」

～その夜、体重計の上のかな子～


かな子「あっ…」

かな子「またダイエットしなきゃ…」


～おわり～