ココア「反抗期のチノちゃん!?」 (25)

ココア「チノちゃんなにしてるの?」

チノ「……なんですか?」

リゼ「あ、おい!チノお前またか…!」

ココア「チノちゃん仕事中なんだから携帯見ちゃだめだよ!」

チノ「…わかってますよ、メール着たから少し見ただけです」

ココア「そうなの?じゃあしょうがないね」

リゼ「いやいや、仕事中なんだから携帯はしまっておけよ…」

チノ「…もういいじゃないですか、早く戻りましょう」


リゼ「…なあココア」

ココア「ん?」

リゼ「チノ、どう思う?」

ココア「どうって、でも仕事中に携帯見るのは良くないよね!」

リゼ「実は四回目なんだよこれ」

ココア「えっ!?」

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ココア「四回も注意したのにまだ携帯見るのやめないの?」

リゼ「ああ、それにあいつメールじゃなくて実は最近有名なゲームアプリを遊んでるんだ」

ココア「え…………」

リゼ「スタミナ制のやつで空いた時間にポチポチやらないとゲージが溜まって上限になったら勿体無いから仕事中にスキを見てやってるんだろうな」

ココア「私にはよくわからないけど…とにかくやめるように言わないとね!」

リゼ「ああ、あの真面目なチノがハマるほどのゲームか…どんなゲームなんだろうな」

ココア「じゃあ仕事終わったら二人で言おう?チノちゃんならわかってくれるよ、チノちゃんは良い娘だからね♪」

リゼ「そうだな」

チノ「二人とも、何やってるんですか!早く来てください!」

ココア「わっ!ご、ごめんね!」

リゼ「………」

チノ「まったく……これだからココアさんは」ブツブツ…

仕事終わり

リゼ「おつかれ」

ココア「おつかれー!」

チノ「…………」ポチポチポチッ…

ココア「リゼちゃん…」ボソッ

リゼ「ああ……」

ココア「あの、チノちゃん、ちょっといいかな?」

チノ「…なんです?」

リゼ「単刀直入に言うがチノ、仕事中に携帯みるのはやめてほしいんだ」

チノ「…そのことですか、わかってますよ、さっきも言われましたし」

リゼ「いや、わかってないな、もう四回目なんだぞ、それにお前の店なのにお前がちゃんとしないでどうするんだ!」

チノ「わ、わかってます…メールがきたから読んだだけじゃないですか…」

リゼ「本当にメールか?……ったく…それはまあいい……とにかくもう携帯みるなよ??」

チノ「はい…」

ココア「えっと!…はい!この話はおしまいねっ!チノちゃんもわかってくれたしいいよね?リゼちゃん」

リゼ「ん?まあそうだな」

ココア「じゃあみんな仲直りね!」

リゼ「そうだな…私も言い過ぎたかもしれない、済まないチノ」

チノ「いえ、私が悪いので…本当に………」

チノ「……………」

リゼ「それじゃあ帰るわ、またな」

ココア「じゃーね!」

チノ「また明日」



ココア「ふぅ…さてチノちゃん晩御飯どうしよっ……か……って、キャッ!?」

ガシャーン!

チノ「っはぁ…はぁ………」

ココア「ち、チノ…ちゃん……なにして………」

チノ「ッチ…リゼさん…うざすぎますっ……なんなんですかあの人は……はぁはぁ………」

ココア「……………」

チノ「…なんか言いましたか?ココアさん……」

ココア「ぁ、え……な、なんでも…ないよ?…!」

チノ「そうですか、じゃあ私部屋に戻ってますから」タッタッタ…

ココア(…いつもより足音でかい…イライラしてるのかな………でも…そんな素振り見せてなかったし……どうしちゃったのチノちゃん……私心配だよ…)

ココア「ていうか…投げて割ったコップ私が片付けるの?………はぁ…仕方ないか……」

ココア「…晩御飯どうするんだろ、まあいいや、私が作ろ」

…数時間後

ココア「チノちゃん」コンコン

チノ「…なんです?」

ココア「ご飯できたよ?」

チノ「わかりました」



ココア(そういえばチノちゃん最近ご飯一緒に作ってくれなくなったなぁ…宿題があるからとか言って私が一人で全部作ってるけど…)

チノ「今日も美味しいですね」

ココア「あ、うん、ありがとう」

チノ「ココアさん…その……今日はすいませんでした」

ココア「え?」

チノ「いろいろと迷惑かけて…」

ココア「い、いいよいいよ!気にしないで」

チノ「で、でも…」

ココア「あ、でもお仕事中は集中しないとだめだよ?私はいいけどリゼちゃんが怒っちゃうからね?」

チノ「………わかってますけど…ほんとあの人…うざいです、嫌いです」

ココア「だ、だめだよそんなこといったら…リゼちゃんだってチノちゃんのこと思っていってるんだよ?」

チノ「………ごちそうさまでした」

ココア「えっ、まってよ まだ話終わってないよ…」

チノ「…お風呂先入ってくださいね」タッタッタ…

ココア「もう……」



ココア(そして一ヶ月前からチノちゃんはなんだか…難しい娘になった気がする…なんて言えばいいんだろ………なにかあったのかな…本当は真面目で可愛い良い娘なんだけどなぁ…)

ココア(そうだ!お風呂に一緒に入ってみよう!なにかわかるかも)

ココア「チノちゃーん」ガチャ

チノ「っ!!ココアさん!?」

ココア「久しぶりにお風呂一緒に入らない?」

チノ「え、遠慮しておきます…」

ココア「えー!?なんで?入ろうよぉ」

チノ「結構です…ていうよりも…!…ノックしてくださいよ!」

ココア「あっ、ご、ごめん…ね?……」

チノ「ほんとココアさんはデリカシーが無いんですから…」

ココア「ご、ごめんってチノちゃん!それよりお風呂入ろうよ!一緒に久しぶりに!」

チノ「私はいいって言ってるじゃないですか!いい加減にしてくださいっ!うざいです!」

ココア「う、うざい…そんな…うっ…うぅ……わ、わかったよ……ごめんね……」トボトボ…

ガチャバタン…

ドア越しチノ「もうっ…!ほんとに…!…なんなんですかっ……」イライラ…


ココア「…………一人で入ろう…」

ココア「ふぅ…良いお湯だった…あれ?チノちゃん」

チノ「もう上がったんですか」

ココア「うん」

チノ「あ、あの…ココアさん…その……さっきは

prrrr

ココア「あっ電話!ごめんちょっと待ってね」

ココア「もしもし?あ、リゼちゃん!」

チノ「……」

ココア「うん、うん……ほんとっ!?いく!うん、いいよ!わかった、じゃあ明日!うん!おやすみー!」

ココア「ごめんねチノちゃん話の途中だったね…ってあれ?チノちゃん?」



チノ「…………………」


チノ「ほんとムカつく………」ギリッ…

ココア「…」コンコン

チノ「なんですかまた……」

ココア「あ、何度もごめんね?そのリゼちゃんからの電話だったんだけど今度の土曜日みんなで遊びに行こうってなったんだけどチノちゃんも行くよね?」

チノ「…私はいいです」

ココア「え!?な、なんで?」

チノ「行きたくないから」

ココア「えー、行こうよチノちゃんも!」

チノ「私は誘われてないので行きません」

ココア「ち、ちがうよ!リゼちゃんに私が伝えてって言われたんだよ!」

チノ「とにかく私はいいです!」

ココア「そんな…なんで………ねえ…チノちゃん…」

チノ「なんですか?」

ココア「なにか悩みでもあるの?…相談に乗るよ?」

チノ「……悩みなんてないですよ、ていうより余計なお世話です」

ココア「嘘っ!だって最近のチノちゃん変だもん!」

チノ「別に変じゃないです」

ココア「違う!チノちゃんはこんなんじゃなかったよ!本当のチノちゃんに戻ってよ!」

チノ「言ってる意味が本当さっぱりです、いい加減出ていってくれないと怒りますよ…」

ココア(っ…ひ、引き下がれないよ…ここで引いたらずっとこのままな気がするし…)

ココア「チノちゃん…!」

チノ「うるさい………!」ドサッ!

ココア「キャッ!!」

チノ「…いいましたよね…怒るって……」

ココア「ち、チノちゃ…………離して!…んっ…」

ココア(な、なんで抜け出せないのっ!?チノちゃんのほうが力強いなんて…)

チノ「クスッ…ココアさん弱すぎ……でもそんなとこが可愛いんですけどね……」

ココア「な、なにいって…」

チノ「………」グッ…

ココア「い、痛っ…腕強く握らないでっ…」ジワッ…

チノ「駄目ですよ、…お仕置きです……」

ココア「や、やめて…!お仕置きって…何するの!?」

チノ「そうですね…じゃあ

prrrrr…

チノ「ちっ…」

ココア(チノちゃんが舌打ち…)

チノ「ほら、またリゼさんです…出たらどうですか?」

ココア「う、うん…もしもし?リゼちゃんどうしたの?」

リゼ「ああ、すまない、言い忘れたことがあって」

いつっ…

リゼ「ん?どうかしたか?」

ココア「う、ううん…!なんでもないよ…!続けて…」

チノ「クスッ…」

リゼ「その、もうチノは誘ったのか?」

ココア「えっ?」

チノ「…………誘ってないって言ってみてください…言わないと……」小声

ココア「っ…ま、まだ誘ってないよ」

リゼ「そうか、じゃあそのままチノは誘はないでくれないか?」

ココア「え…な、なんで?」

チノ「……」

リゼ「今いざこざがあってあんまし楽しめない気がするからだよ、ココアならわかるだろ最近のチノがおかしいこと」

ココア「え…えっと…」

リゼ「だから、いいだろ?」

ココア「で、でも…チノちゃん可哀想だよ…仲間外れはだめだよ……!」

リゼ「…いや…別にそんな……」

ココア「ごめん…リゼちゃん…私やっぱ行くのやめるよ…」

リゼ「え!?な、なんで!?」

ココア「シャロちゃんとチヤちゃんと三人で行って…?」

リゼ「…わかった……それじゃ」



チノ「……どういうつもりですか?」

ココア「わ、私はチノちゃんといるから!」

チノ「…なっ……別に嬉しくなんてありませんから……」

ココア(あ、ちょっと嬉しそう)

ココア「チノちゃん、その日は二人で遊ぼ?」ニコッ

チノ「…………こ、ココアさんがそう言うなら………それと…私はココアさんと二人きりがいい……です……だから家がいいです…」

ココア「うんっ!じゃあ家で遊ぼっか!」

チノ「はいっ」

土曜

ココア(土曜日…皆は街に遊びに行ったらしいけど、私はチノちゃんと二人でいろんなことをして遊んだ、この間のことが嘘のように思えるほど楽しくて前に戻ったように思えた)

ココア「今日は楽しかったー」

チノ「……はい、その……ココアさん」

ココア「ん?」

チノ「……そ、その……私……………………………今まd

カランカラーン!

シャロ「こらー!ココアー!」
チヤ「シャロちゃん落ち着いて!」
リゼ「……」

ココア「わっ!?みんな!どうしたの??」


チノ「…………………………」

シャロ「ココア!来ないなんてどういうつもりよ!」

チヤ「うぅ…ココアちゃんいなくて寂しかったわ…」

リゼ「ココア……」

ココア「ご、ごめんねみんな!でも三人でも楽しかったでしょ?」

シャロ「そりゃそうだけどココアがいないと…ねえ?」

チヤ「うん、ココアちゃんどうしてこれなかったの?」

リゼ「……」

ココア「え、えっと都合悪くて…えへへ」


チノ「はぁ………相変わらず人気者ですね!…ココアさんは!!!!」

ココア「っ……ち、チノちゃ……!?」

ココア(……チノちゃん…な、泣いてる…)

ココア「チノちゃん………?ど、どうしたの……」オロオロ…

チノ「別に…!…グスッ……なんでもないです!もういいです!私のことは放っておいてください!」

シャロ「な、何よ突然…」

チヤ「ち、チノちゃん…?」

リゼ「……」

チノ「…あなた達三人ももう帰ってください!速くっ!」
 
シャロ「ちょ、押さないでよっ」

ココア「や、やめて!チノちゃん…!」

チノ「…うるさいっ!」バチンッ!

ココア「いづっ…!?…………」

リゼ「な、何してるんだチノ!」

チノ「いいから出ていけ!もう二度と来るな!」ダッ…

ココア「ま、まって!チノちゃん…!」

うぅ………ひぐっ……ぐすっ…………

ココア「チノ………ちゃ…………」

シャロ「な、何なのよ一体……大丈夫ココア?」

チヤ「大変!すぐに冷やさないと!」

ココア「っ…まだじんじんしてる…どうして…チノちゃん…」ポロッ…

ココア「あ、あれ…おかしいな……グスッ…涙が…止まらないよ……」ポロポロ…

シャロ「普通じゃないわね………チノちゃん」

チヤ「ええ……」
リゼ「二人にはまだ話してなかったな…じつは………」



リゼ「というわけなんだ」

シャロ「なにかの病気………精神的な……」
チヤ「恐らく……凄く怖かった…あんなのいつものチノちゃんじゃないわ…取り憑かれてるみたいにも見えたし……」

ココア「やめてっ…勝手なこと言わないでっ!……」

チヤ「ご、ごめんねココアちゃん…」
シャロ「な、なんでチノちゃんのことかばうのよ…あんたのこと殴ったのに」

リゼ「よせシャロ 済まない……ココア…来るべきじゃなかった…また、後日出直す…いこうみんな」

ココア「ごめんみんな……」

シャロ「…ふん…ココアのばか…」
チヤ「ココアちゃん…いつでも相談乗るからね…」

リゼ「ココア………チノのこと任せたぞ……」

ココア「………………グスッ…しっかりしなきゃ…私が…」



コンコン…

ココア「ち、チノちゃん……?」

「…………」

ココア「は、入るね?」

ガチャ…

ココア「チノちゃん………?」

チノ「…………すぅ……すぅ……」

ココア「寝てるの…………」

チノ「…………」Zzz…

ココア「チノちゃん……すごい泣き跡…」

ナデナデ…

ココア「……………おやすみ…」

チノ「んっ………」

チノ(私…あの後寝ちゃって………あ…)

ココア「すぅ………すぅ……」Zzz…

チノ(あっ…手…………ココアさん……)ギュッ… 

ココア「あ…チノひゃ………起きたんらね………」ゴシゴシッ

チノ「っ…/////…………わ、私のことは放っておいてっていいましたよね……」

ココア「…放っておけないよ……だって…私のいもうなんだから……」

チノ「…………ココアさん……キス……してください…」

ココア「…………え……」

チノ「私…辛くて…………苦しいです……ココアさん………ココアさん……お願いします………キス…して…」

ココア「………うん………んっ…」

チノ「っ………嬉しいです……グスッ…」

ココア「チノ…ちゃん……」

チノ「ココアさん…好き…」

end…

後日談

チノ「………」

ココア「ただいまー」

チノ「……どこ…行ってたんですか」

ココア「えっ…か、カイダシにちょっと…」

チノ「ふぅん…………あ、そういえばまた携帯見させてもらいましたよ」

ココア「…も、もう!チノちゃん!人の携帯は勝手に見ちゃいけな…

チノ「…ウルサイ……………」

ココア「っ…ご、ごめん……」

チノ「ま、いいですよ、連絡先は消させてもらいました、それとあの三人がうるさいので着信拒否にしちゃいました」

ココア「えっ…?な……」

チノ「…私以外の連絡先はいらないですよね?」

ココア(うそっ…お姉ちゃんとお母さんのもない……)

チノ「あと、これからはどこか行くときちゃんと私に行く場所行ってからにしてくださいね」

ココア「な、なんで…」

チノ「なんでって…私とココアさんは好き同士なんですからっ」



ココア「…も、もう…やだ………」

チノ「え?」

ココア「もう…やだよぉ……」ポロポロ…  

チノ「なにが嫌、なんですか?」

ココア「私……こんな………グスッ……こんなことになるなんて……チノちゃん…どうして…」

チノ「………全部、あなたのせいですよ?こうなったのも全部…あなたのせい……」

ココア「…わ、私の…………せい?…」

チノ「はい…ココアさんがみんなに優しいのがいけないんです…私だけをミテくれないから………私は…気が狂いそうになる私を必死に抑えた…そして…ココアさんを拒絶したら治るかと思った…でも…ココアさんは…みんなに優しいから…私は……だから…ふふっ…ふふふ……クスッ…ココアさん!……私…!……あなたを…一生……死ぬまで離しません…絶対に…………二人だけでここで暮らしましょう?…もうあんな邪魔者たちなんていらない……私とココアさんだけいれば十分……」

スッ…

ココア「や………ぁ………」ガタガタッ…

チノ「何で震えているんですか?…また…殴られると思ったんですか?」

ココア「っ……ごめんなさい………」

チノ「好きって言ってください…」

ココア「す、好き…チノちゃん…好き……」

チノ「はいっ…私も好きです……」

ココア(みんな…助けて……)

終わり

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