周子「小腹すいたーん」  LiPPS P「あたしもーん」 (31)

美嘉「LiPPSの女性プロデューサーは適当人」 LiPPS_P「んなこたぁない」
美嘉「LiPPSの女性プロデューサーは適当人」  LiPPS P「んなこたぁない」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1577085588/)

の続編になりますが、本作から読み始めても特に問題はありません


※呼称について
本作は女性P(LiPPS P)と男性P(モバP)の二人のプロデューサーが出てきます
基本的に「Pさん(女)」、「モバPさん(男)」で区別しますが「プロデューサー」という呼び方については
P(女)に向けてのものになります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1580040697


周子「Pさん何か奢って~。あんみつがいいなー」グダー

LiPPS P(以下、P)「給料日前でそんな余裕ないっつーの。今日のご飯ですら厳しいんだから」

周子「そんな何に使うん?」

P「タバコとかゲームとか・・・まぁ色々」

周子「タバコ止めればいいじゃん」

P「そう簡単に止められないのがタバコの怖いところさ!」

周子「そんなキメ顔で言うことじゃないと思うなー」


P「とにかく給料日までは何も奢れませーん」

周子「それじゃあ、あそこにでも行こうかな」ムクッ・・・

P「あそこ?」

周子「Pさんも一緒に来る?」

P「?」
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周子「ここだよー」

【献血センター】

P「献血センター?」


P「今から献血するの・・・? いや、周子の趣味って事は知ってるけどさ」

周子「そ。献血するとお菓子とかお茶が飲み放題なんだよー」

P「あ、それ何か聞いた事ある」

周子「献血できてお腹も満たせる。一石二鳥だね~♪」

P「そんな動機でいいのか疑問だけどな」

周子「動機はどうであれ社会貢献は社会貢献だから」

P「まぁ確かに」


~ 献血センター ~

受付「――――ではそちらのお席でしばらくお待ちください」

P・周子「はーい」



周子「というかノリでPさん連れてきちゃったけどお仕事とか大丈夫だった?」

P「んー・・・たまに事務所に献血バスが来て献血する社員とかもいるし問題ないんじゃないか? まぁバレなきゃいいんだよ」


周子「前もそんな事言ってサボって一緒にゲーセン行ったのバレたやん」

P「あれは最後にプリクラ撮ったのがマズかったよなぁ・・・あんな証拠残したら言い逃れできないし」

看護婦1「あら周子ちゃん」

周子「あ、どもー♪」

看護婦1「いつもありがとね♪ 今日は・・・お友達も一緒?」

P「いえ、友達とかでは―――周子「そうでーす」


P「ちょ、周子・・・」

周子「わざわざ訂正しなくてもいいじゃん?」

P「そりゃそうかもだけど」

P(・・・まぁでも周子と同じくらいの年齢に見られてるって考えれば悪い気はしないか)フッ

看護婦1「最初彼氏さんとかなのかなと思ったけど、周子ちゃんアイドルだもんね」ウフフ

P「」

看護婦1「じゃあね♪」スタスタ

周子「はいはーい」フリフリ


P「・・・」

周子「悪気があるわけじゃないからさ」

P「分かってるよ」

周子「後で彼氏ですって訂正しようか?」

P「そこじゃないだろ」

周子「冗談冗談♪」


「Pさん、塩見さん。どうぞー」

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― 献血後 ―

周子「はー、スッキリした~」

P「うぅ・・・フラフラする気が・・・・周子はよく平気でいられるな」

周子「まぁ慣れだよね」

看護婦2「献血後は30分ほど休憩して頂くので、休憩スペースをご自由にお使い下さい」

周子「待ってましたー♪」

P「・・・あたしはタバコ吸ってくるわ」

看護婦2「あ、Pさんはおタバコを吸われるようですけど献血直後はお控えくださいね」

P「うそーん」


P「という事はあと30分は吸えないの・・・!?」

周子「30分なんてすぐやん」

P「もうかれこれ二時間は吸ってないんだぞ!? 死んでしまう!」

周子「大げさだなー」

P「大げさなもんか! 喫煙者に3時間近くの禁煙というものがどれ程の―――」
周子「はいはい。一緒にお菓子食べに行こ」グイーッ

P「タバコぉぉぉぉ!!!!」ズルズル


~ 休憩スペース ~

P「おぉ~! これが噂の・・・」キラキラ

周子「色々あるでしょ?」

P「ねぇ、本当にこの自販機とかテーブルの大量のお菓子って・・・」

周子「食べ放題です」キリッ

P「すげー!」

P「そんじゃコーラとチョコレート食べよ~っと♪」

周子「ちょい待った」

P「ん?」

周子「コーラもいいけど、ここに来たらまずはこれを飲むべきだよ」

P「え、何?」

周子「シューコちゃんオススメの~・・・・じゃーん、緑茶~♪」

P「えぇ・・・お茶かよー。だったらあたしコーラの方がいいな」

周子「まぁまぁ飲んでみなって」コポコポ・・・・コトッ

P「仕方ないなぁ。んぐっ・・・んっ・・・・・ん?」

周子「どう?」

P「美味いなこれ」

周子「でしょー♪」


周子「ここの看護婦さんの実家がお茶農家さんで、たまに美味しい茶葉を持ってきてくれるんだー」

P「へぇ、通りで」

周子「大概の人はジュースとか飲みに行くからここでお茶を飲む人は通なんだよ~」

P「献血の通ってのも変な話だけどな」アハハ

P「」ゴクゴク

P「ふぅ・・・・ねぇ、周子って休みの日とか何してるの?」

周子「どうしたん急に?」


P「いや、よく献血には来てるみたいだけどそれ以外で普段どんな事してるのかなーって。さすがに毎回献血って事はないでしょ?」

周子「そりゃね。うーん、そうだね・・・ダーツバーに行ったりとか?」

P「バーって・・・それ大丈夫?」

周子「行きつけのお店だから安全だよ♪ モチロンお酒も飲まないし」

P「それは当たり前だ」


周子「そうだ今度ダーツバーも一緒に行こうよ。Pさんとダーツ対決してみたいな」

P「ダーツねぇ・・・あたし結構得意だよ? 周子にあたしの相手が務まるかどうか」ニヤリ

周子「おっ、言うね~。それじゃあ約束ね♪」
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~事務所~

P・周子「ただいまー」

モバP「なんだ、二人で出かけてたのか」

フレデリカ「なになにー? もしかしてデート?」

周子「ま、そんな感じ?」フフッ


フレデリカ「いいなぁ~。フレちゃんもプロデューサーとデートした~い」

モバP「・・・二人で遊びに行ってたのか?」

P「!? ち、違う違う! 遊びに行ってなんかないって!」

モバP「でも周子がデートって言ってるぞ? お前またサボって―――」

P「だから違うって!・・・・献血に行ってただけだからっ!!!」

モバP・フレデリカ「献血・・・?」

P「あっ」

周子「あらら、言っちゃった」

モバP「何でまた献血なんて・・・」

P「その場のノリ、的な?」アハハ・・・

モバP「どんなノリだよ」

フレデリカ「別に隠さなくてもいいんじゃない? ここにもたまに献血バス来たりするよ?」

P「そうだけどさ、一応勤務中だし何か言われるかなと思って」チラッ

モバP「あぁそう言うことか」

P「」チラッ、チラッ・・・

モバP「・・・フレデリカの言う通り、ウチの会社でも勤務中に献血する社員もいるからな。別に責めたりなんてしないよ」コホン

P「え、マジ!?」パァー


モバP「ただ次からは俺かちひろさんに一言声かけてから行けよ?」

P「うんうん! かけるかける!」

周子「良かったねPさん」

P「ふぃー、ハラハラした~」

モバP「日頃の行いが悪いからそうやって後ろめたい気持ちになるんだぞ」

P「へいへい。さーて、一服してから仕事再開するかー」テクテク

バタン・・・

モバP「まったく」ハァ・・・


< コンド、フレチャンモイクー?
< ノン!


― 十分後 ―

モバP「遅いな・・・いつまでタバコ吸ってるんだ」

ガチャ

モバP「やっと戻って来たか・・・って!?」

P「うぅ・・・」ヨロヨロ
早苗「Pちゃん着いたわよ」

モバP「お、おい! どうしたんだ!?」

周子「Pさん!?」

早苗「廊下でよろよろとふら付いてたから連れてきたの。Pちゃん大丈夫?」

P「う~ん・・・」


モバP「さっきまで普通に元気だったのに」

周子「あ、まさか献血したから!? いや、でもちゃんと休憩も取ったはずだし・・・」

P「お・・・す・・・・・・・た」

モバP「何だ!? 何て言ってるんだ!? おいっ!」ユサユサ!


P「お腹・・・・空いた・・・・」グゥー


モバP・周子・早苗「」

モバP「」ペイッ
P「いでっ」ゴンッ


周子「あんなにお菓子食べたじゃん」

P「足らないよ・・・・やっぱお米食べたい・・・・」グゥー

モバP「お菓子って・・・・お前まさか、金が無いからって菓子食べに献血行ったんじゃないだろうな?」

P「」ギクッ

モバP「」ジーッ

P「・・・」

P「」・・・スッ

モバP「寝るなぁぁぁ!!! 起きろコラぁぁ!!!!」ユサユサユサユサ!


周子「あ~、良かった」ホッ
早苗「まったく世話焼けるんだから」ハァ・・・

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― 約一か月後 ―

周子「お腹空いたーん・・・」
P「あたしもーん・・・」

P・周子「・・・」

周子「今同じこと考えてる?」

P「多分」

周子「また倒れたりしないでよ?」

P「今日は小腹程度だから大丈夫だよ」


周子「じゃあ行っちゃう?」ニヤリ

P「行っちゃいますか」ニヤリ


P・周子「献血行ってきまーす♪」



バタン!


モバP「あいつら献血を何だと思ってるんだ」

美嘉「まぁまぁ社会貢献には変わりないんだしさ★」


モバP「そもそも、そんなに困るほど何に金使ってるんだ?」

美嘉「えーっと、確か今月はタバコ代と新作のゲームでしょー? それとスマホゲームのガチャガチャで三階に行ったとか何とか・・・?」

モバP「何だよ三階って」

美嘉「アタシにもよく分からないけど『天井二つ行ったから三階だ!』とか言って他のプロデューサーさん達数人と一緒に騒いでたよ」

モバP「・・・」

モバP「二天井はキツいなぁ」

美嘉「あ、分かるんだ」



終り


= おまけ =

~ ダーツバー ~

カランカラン・・・

店主「いらっしゃいませ。 え? 塩見周子がここに来たか、ですか・・・?」

店主「いいえ、そのような方は存じ上げませんね。他のお店に行かれてはいかがでしょうか?」フキフキ

店主「ん? 346の社員証・・・なるほど、プロデューサーさんでしたか。 はい、周子ちゃん来てましたよ」ニコッ

店主「なぜ嘘をついたかって・・・たまに今みたいに周子ちゃん目当てで来る方がいるんですよ。周子ちゃんは大事な常連さんですからね、嫌な想いはさせたくありませんので」フキフキ


店主「周子ちゃんがお店にいる時の他のお客様ですか? ここにいるのはほとんどが常連さんです。皆さん節度を持たれている方ばかりなので問題ありませんよ」

店主「たまに無理矢理周子ちゃんを連れて行こうとする方もいたりしますが、そういう場合は私を含め従業員がボロ雑巾にしt・・・誠心誠意説得してお帰り頂いておりますのでご安心下さい」ニコッ

店主「それで、周子ちゃんの話ですね? 先ほどまで常連のお客様達とダーツをしていたのですが・・・」

店主「突然店にスーツ姿の男性が入って来まして。 えぇ、咥えタバコの似合う若者でしたよ。その男が周子ちゃんに勝負を挑んだんです」

店主「『お嬢さん、この後の時間をかけて勝負しませんか?』と・・・」


店主「周子ちゃんのダーツの腕前は確かな物です。我々も『またか・・・』といった感じで眺めていたのですが、彼の自信に満ちた表情がとても印象的でしたね。周子ちゃんも呆気に取られたような表情をしていましたよ」

店主「その後は信じられませんでした。まさかあの周子ちゃんが負けるだなんて・・・約束通り二人はそのまま店を出て行きましたよ」

店主「なぜ止めなかったって?・・・勝負の世界での約束は絶対です。お互いが納得して勝負をしたのだから外野がとやかく言う資格はありません」

店主「ん、写真ですか?・・・・あ!? そうです、この男ですよ! お知り合いですか?」

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カランコロン・・・

店主「ありがとうございました」ペコリ

店主「・・・」フキフキ

店主「いやー・・・失礼な事を言ってしまいました」



店主「まさか女性だったとは」



モバP「もしもしちひろさん。やっぱあいつ(P)サボってました」
ちひろ『減給です』



~カラオケ店~

P「いーま、こんちきちーん! こんちきち~ん!!!」イエーイ♪
周子「いいぞいいぞ~♪」パチパチ


終り

以上になります
最後までご覧いただきありがとうございました!





ダーツがかなりうまいのはわかった……で、何故紗枝の歌を歌う?

>>30
特に意味はありません(笑)
周子とカラオケ行ったら何歌うかなと考えた時にパッと紗枝の歌が思い浮かんだので

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