【ミリマスSS】莉緒「セクシーが封印されたわ!」P「そんなバカな」 (27)

アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
ギャグ時空なので深く考えずにお楽しみください。

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prrrrr

P「ん、電話だ。もしもし」

莉緒「大変よプロデューサーくん!」

P「お、おぉ。朝からどうした莉緒。今日はオフだよな」

莉緒「セクシーが……」

P「セクシー?」

莉緒「セクシーが封印されちゃったのよ!」

P「そんなバカな」
 

 
莉緒「いま劇場にいるのよね? すぐに行くから」

P「いや来られても困るんだが……」

莉緒「行くから。待っててね。約束よ。それじゃあ切るわね」

P「え、あぁ。なんだったんだ……」
 

 
1時間後

P「寝ぼけてたのかな……」

バタバタバタバタ

ガチャ

莉緒「プロデューサーくん!助けて!」

P「本当に来た」

美咲「わぁっ。莉緒さんどうしたんですか!?」

莉緒「美咲ちゃんも居たのね。ちょうど良いわ」

P「ちょうど良くはない」

莉緒「セクシーが封印されてしまったのよ!」

美咲「え、えぇーーーー!!!」

P「リアクションは青羽さんに一任しよう」
 

 
P「莉緒、順を追って説明してくれるか?」

莉緒「今朝ね、夢を見たの」

P「夢」

莉緒「私の前にセクシー仙人が現れてね」

P「セクシー仙人」

莉緒「お前にセクシーの資格は無い、剥奪する!って言って私のセクシーを」

P「よーし、今日もお仕事頑張るぞ」

莉緒「聞いてよぉ!」

P「はい」
 

 
莉緒「それで、セクシー仙人が私の身体からセクシーを抜き取っちゃったの!」

P「へぇそりゃ一大事」

美咲「セクシー仙人さんってどんな人だったんですか?」

莉緒「え、うーんと。ちょっと覚えてないかな。夢だし」

P「覚えてないのかよ。青羽さんは仕事に戻って良いですよ」

美咲「はぁい」
 

 
莉緒「びっくりして飛び起きて、鏡を見てみたらビックリ。自慢のセクシーが本当に封印されてるの!」

P「そんなバカな」

莉緒「本当よ!見て分からないの!?プロデューサーくんのバカ!にぶちん!意気地なし!」

P「ひでぇ言われよう」

莉緒「ちょっと見ててね」

P「え、うん」

莉緒「……」クネクネ

P「……」

莉緒「……」クネクネ

P「……」

莉緒「ね?」

P「なにが?」
 

 
莉緒「普段通りの私だったら今ごろプロデューサーくんは鼻血が止まらなくなっているはずだもの」

P「怖すぎるわ」

莉緒「やっぱりセクシーが封印されてるのよ。どうにかしないと大変なことになるわ」

P「そうかもしれないね」

セクシービースト(SB)「話ハ聞カセテ貰イマーシタ!」バァン

P「うわぁ部外者だ!もしもし警備室ですか!?」

警備員「セクシーだったので通しました」

P「ちくしょうめ!」

SB「765プロセクシー四天王ノ一角ガ堕チタトナレバ、千載一遇ノチャンスデース」

P「日本語上手いっすね」
 

 
SB「今コソ私ガセクシー界ノトップに返リ咲ク時デース」

莉緒「くっ、確かにセクシーを封印された私には荷が重いわ」

P「俺にも重いです」

SB「セクシーノ海ニ飲マレテ死ニナサーイ!」ブオッ

??「莉緒さん、危ない!」

SB「ムッ!?」

P「お、お前は……!」
 


莉緒「真ちゃん!」

真「怪我は無いですか莉緒さん、セクシーが封印されたと聞いて飛んできました」

P「言ったの?」

莉緒「うん、朝にグループチャットで」

P「仲良いね君たち」

SB「ククク……誰カト思エバ、トンダ子猫チャンデースネ」

P「悪役が板について来ましたね」
 

 
莉緒「ま、真ちゃん。でも……」

真「えぇ、分かっています。今のボクは彼女のセクシーパワーに遠く及ばない」

P「セクシーパワー?」

SB「格ノ違イヲ、魅セテアゲマース」

真「でも、時間を稼ぐことは出来る! 莉緒さん、今のうちに!」

SB「セクシーセット……」ズズズ

真「うおぉぉぉぉ!!!」

P「何これ」
 

 
SB「シャイニング・セクシー!」カッ

真「ぐわぁっ!?」

SB「フンッ、コンナ小娘、ワタシノ『肌』ヲ魅セルマデモアリマセーン」

真「くっ、ここまでとは……。せめて時間稼ぎくらいは……」

このみ「やれやれ、そんなに弱気に育てた覚えは無いわよ。真ちゃん」

真「このみ師匠!」

莉緒「このみ姉さん!」

P「急に現れるの流行ってます?」
 

 
SB「コノミ・ババ。一人デコノ私ニ勝テルトデモ……?」

このみ「一人じゃないわ。真ちゃん、まだやれるわね?」

真「もちろん、です!」

このみ「セクシーとは心の在り方、目の前の相手に臆していてはセクシーは始まらないわよ」

真「はいっ!」

莉緒「真ちゃんのセクシーパワーが一気に高まっていく! これが真ちゃんの持つセクシーポテンシャルなのね!」

P「逃げていいですか?」
 

 
SB「二人纏メテ、捻リ潰シテアゲマース……」ユラァ

このみ「二人じゃないわ。莉緒ちゃん、早く帰って来なさいよ」

莉緒「このみ姉さん!」

真「やっぱりボク、このみ師匠と莉緒さんが並んでいるところが見たいです。それまで何とか、繋ぎます」

莉緒「真ちゃん!分かった、待ってて!すぐに戻るから!」

P「俺は何も分からないんですけど」

莉緒「プロデューサーくん!行くわよ!」

P「どこへ」
 

 
莉緒「決まってるじゃない、レッスンルームよ!」

P「初耳です」

莉緒「このみ姉さんと真ちゃんが時間を稼いでいる間に、私のセクシーを取り戻してみせるわ!」

P「取り戻すものなんですねセクシーって」

SB「行カセルトデモ……? シャイニング・セクシー!」カッ

このみ「バーニング・セクシー!」ゴォッ

莉緒「このみ姉さん!」

このみ「行きなさい莉緒ちゃん!」

莉緒「くっ。プロデューサーくんも早く!」

P「えー」
 

 
P「レッスンルームに着いたけど何するんですか」

莉緒「この部屋には大鏡がある。自分を見つめ直しながらセクシーパワーを高めることが出来るわ」

P「そうなんだ」

莉緒「時間がないからすぐに始めるわよ」バッ

P「急に薄着になるなビビるだろ」

莉緒「え?いまセクシーだった?」

P「うんまぁびっくりしました」

莉緒「まさか、セクシーが封印されたことにより己の中にセクシーパワーが溜め込まれて高まっているというの……?」

P「そういうもんなんですねセクシーって」

莉緒「この状態で今の私を一番魅力的に伝えるポーズを確認すれば……! プロデューサーくん、手伝って!」

P「がんばります」
 

 
SB「セクシー・フェニックス!」ズアオッ

このみ「ぐぅっ!?」

真「このみ師匠! な、なんてパワーだ……。まさにセクシーの暴風雨!」

美咲「わぁ事務室がぐちゃぐちゃ」

SB「グランドキャニオンデセクシーヲ鍛エナオシタ私ニ、モハヤ敵ハイマセーン」

このみ「ここまでの力を持っているとはね……」
 

 
バァン

莉緒「待たせたわね! このみ姉さん、真ちゃん!」

真「莉緒さん!」

このみ「待ちくたびれたわよ。莉緒ちゃん、その立ち姿……」

莉緒「えぇ」

このみ「『成った』ようね、身体からセクシーが満ち溢れているわ」

SB「ドンナ相手ダロウト、今ノワタシニハ敵イマセーン」

SB「シャイニング・セクシー!」カッ

莉緒「ハッ!」バッ

真「なっ!? 片手のポージングだけでセクシーを打ち消した!?」

P「そういう世界観なんだ」
 

 
SB「ナルホド、少シハヤルヨウデースネ」

莉緒「セクシーは、競い合うものじゃない。お互いに高めあうものなのよ」

SB「ソウイウ台詞ハ、私ニ勝ッテカラ言ッテクダサーイ!」

SB「セクシー・フェニックス!」ズアオッ

莉緒「行くわよ。このみ姉さんと真ちゃん、それにプロデューサーくんと一緒に高めたセクシーを」

P「あ、俺もなんだ」

莉緒「セクシー・ビューティー!」カッ

SB「グッ、確カニ強力。ダガ……!」

莉緒「今よ! このみ姉さん、真ちゃん!」

このみ「えぇ、行くわよ真ちゃん!」

真「はい!」
 

 
「「「セクシー・コンビネーション!」」」

SB「ウオオオオォォォオォ!!! マ、マサカ、コノ私ガ……!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 

 
このみ「ふぅ、これにて一件落着ね」

真「莉緒さんのセクシーが封印された時はどうなることかと思いましたよ」

莉緒「頼らせてもらっちゃったわね二人とも。御礼にランチでも奢るわ」

このみ「良いわね。駅前に気になるお店があるの」

真「わぁ~良いですね! また色々教えてください、師匠!」

莉緒「さ~あ行くわよ~! 当然、プロデューサーくんと美咲ちゃんも行くわよね?」

P「あ、いえ私はもう外出しないといけなくて」

美咲「私も今日はお弁当持ってきちゃってて」

莉緒「そう? じゃあまた今度ね。行ってきまーす」

P「……」

美咲「……」
 

 
美咲「あの、セクシーって何なんですか……?」

P「なんも分かりません」



おわり
 

終わりです。
セクシービーストさん再登場してほしいです。

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