男「うおおおおおお!!!異世界に転生したからには無双すっぞオラァん!!」 (5)



神「……で、せっかく公爵家長男の剣術と魔術に秀でた天才坊やに生まれ変わったのに数分で死んだと」


男「はいいいいい!!!ごめんなさぁあああい!!」

神「……あのさあ」

男「スライムっぽいのって何か弱いイメージあってええええ!!」

神「まぁ、あれは強くはないが弱くはないね」

神「何せあの世界のスライムは不死だからね」

男「ふおおおおおおお倒せねえええええ」

神「やかましいわ」




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男「ところで神様ぁ!!!次は俺!何に生まれ変われますか!!」

神「ノミ」

男「あっハァン辛辣ぅっ!!」


神「だって今度はお前の思考パターンを想定して転生先を探したら検索結果0件って出てさ」

男「ぇえええええ」

神「せめて君が車三台の下敷きになってなければ転生以外の方法もあったのにね」

男「反省はしてません」

神「まぁね。交差点を歩いていた幼い子供を五人も交通事故から救ったしね」

神「そこを評価してるからどっか別の世界に行かせてあげようかなって思ったわけだし」

男「何なら信長の側近とかそういう人生歩みたいっす!!!」

神「君の世界の蘭丸、あれ実は女だし実は信長の妹だし実は信長の代わりに死んだ影武者だよ」

男「ファァアアアすげぇこと聞いたぁああ!!??」

神「やかましいわ」




男「ぶっちゃけ俺どうなりますか!!!」

神「天使になるか昇天して輪廻の環に戻る感じだね」

男「ふわっとしてるぅ!!」

神「つまり俺の雑用係か、次の転生先はノミ」

男「マジでかああああああああ!!!」ガクッ


神「……はあ」

神「じゃあ……死神とかやってみる?」

男「……」

神(お、何だ食いついたのか)

男「多分それ愛染ってやつが黒幕っすね」

神「何の話?」




神「死神ってのは、別に誰かを殺すとか生かすって役職じゃない」

神「いま君が考えた何かと戦う物語の存在でもないんだ」

男「めっちゃ陰キャなジョブですか!!!」

神「話聞けや」


神「あー……だが、その陰の者という表現は確かだな」

神「死神は『本来死ぬ運命にある者を数奇な道に誘う』仕事を任された者を示すんだからな」

男「陰キャだ……」がっくり

神「暗いだけでは相手は乗ってこないぞ。時には君みたいにウンザリするほど声を大きくしなければ相手に届かない時もある」

男「天職では?」

神「相手に共感できる才能が求められるけどな」

男「神は言っている……ここで死ぬ運命ではないと」ドヤァ

神「正解は『めんどくせーなー、こいつ』でした」

男「ンンンン!!!ジャミングぅぅうう!!」

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