【アイマス】千早「蘇える金狼」【コンマ・安価有り】 (198)

※この物語はあくまでもアイマスのIFの話です。

・登場人物に一部オリジナルのキャラも居ます
・そして鬱・残酷・不快になる描写もあります




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1575208850

花神

アイドル戦国時代と呼ばれる現代

年間約1万人以上も超えるアイドルがデビューしては消えていく

・・・・・

西園寺プロダクション

「うーん・・・さっきの人は微妙だったわね」

私の名前は近藤聡美。西園寺プロダクションに雇われている

?「私は良かったと思うんですけど」

聡美「さっきから、ずっと良かったと言ってますよ。お嬢様」

彼女は西園寺琴歌。西園寺家の当主でもある。西園寺と言えば数年前までは
あの水瀬グループと双璧を成すくらいだったが、今では没落して、見る影もなくるほど落ちぶれている。

聡美「全員受け入れる気ですか?」

琴歌「そ、それは・・・・」

?「まぁまぁ~落ち着いて欲しいですぅ~。カッコいい男の人なら沢山いた方がぁ~仕事のやる気もでますしぃ~」

聡美「・・・・・」

そしてもう一人、彼女は田崎恵。間延びした口調でイライラさせる女
彼女を事務員要員として、お嬢様は採用したみたいだけど・・・完全に失敗

>>3
あります。全てのアイマスの作品は一応誰かは出します

聡美「次の方。どうぞ・・・」

ガチャッ

「失礼します」

聡美「えっと・・・名前は・・・紺野くんね」

「はい・・・紺野です」

聡美「16歳・・・若い。なんでこの西園寺プロダクションに来たの?」

紺野「えっと・・・・アイドル業界に興味があったんです」

紺野「今の時代はアイドル戦国時代。様々なアイドルが誕生しては消えていく・・・・」

紺野「そんなアイドル達とともに一時代を築けたらいいなぁって」

紺野「思って応募しました」

聡美「ふーん・・・・」

琴歌「ではどんなアイドルなら一緒にやっていけると思いますか?」

紺野「えっ・・・」

琴歌「誰でも良いです。どんな今いるアイドルでも昔のアイドルでも」

紺野「えっと・・・・えーっと」

聡美(もしかして、アイドルの事全然知らない?)

紺野「・・・・・うーん」

↓コンマレス
1~20 答えられない 21~30 小早川瑞樹 31~40 よっくん 41~50 近藤聡美
51~60 日高舞 61~70 東郷時麗華 71~80 如月千早 81~90 伊吹翼 91~100 八宮めぐる

紺野「よっくん・・・」

聡美「よっくん?もしかして西園寺プロダクションに昔居た」

恵「分かりますぅ~よっくんって凄く魅力的なんですよねぇ~」

恵「菊地真くんとか後追いの系列は居ますけどぉ~彼女には遠く及びませんよねぇ~」

紺野「そう。あの菊地真なんて全然大したことない」

聡美「その菊地真はどこのプロダクション所属でしょう?」

紺野「えっ・・・」

聡美(やっぱり全然知らない・・・)

聡美(まさかこの程度も知らず、うちに来たの?)

紺野「えっと・・・・えーっと」

↓コンマレス
1~20 答えられない 21~40 765プロ 41~60 こだまプロ 61~80 913プロ 81~100 961プロ

紺野「わかりません」

恵「・・・・・・」

聡美「・・・・・・」

琴歌「まぁ・・・そうですね。うふふ」

聡美(さすがのお嬢様でも声が出ないか・・・・菊地真の所属している事務所も言えずに来るなんてね)

聡美「それでは次の質問は・・・・」

・・・・・・・

聡美「終わった終わった・・・」

琴歌「お疲れ様です」

恵「私もいっぱい相手の話を聞いて疲れたですぅ~」

恵「TwitterとInstagramの更新しなきゃ~」

聡美「まぁ・・・・最終的に決めるのはお嬢様ですから。ちゃんと決めてくださいね」

琴歌「なんとか一週間以内に決めます」

聡美「頑張って・・・・それじゃあ私は引き上げるから」



居酒屋

カランカランッ

?「遅かったわね。10分遅刻よ」

聡美「ごめん、玲子。仕事で遅れてしまって」

尾崎玲子「珍しいわね。聡美が仕事に熱中するなんて・・・・」

玲子「仕事なんていつも17時に帰るって言っていたのに」

聡美「色々あってね・・・・面倒なのよ」

彼女は尾崎玲子。フリーのプロデューサー・・・・いや今は876プロにいるんだっけ?

玲子「それじゃあ一杯目は何にする?」

聡美「ビールで・・・」

私にとって彼女は古くからの付き合いであり、今でも続いている

・・・・・・・

聡美「アンタのところのアイドル。水谷絵理・・・また曲がヒットしているみたいね」

玲子「彼女は才能が凄い・・・もっともっと売れる」

聡美「そうなの・・・玲子は昔からそういう才能はあったから」

玲子「・・・・・・」

玲子「私よりも聡美の方がある」

聡美「いや、私なんて」

玲子「一体今は何しているの?まさかまだアルバイトとか」

聡美「・・・・そんな感じ」

玲子「もう30近いのよ。そろそろ本格的に将来を見据えて」

玲子「876プロに来ない?」

聡美「876プロに・・・・」

玲子「あそこには日高舞の娘も居て・・・結構面白いの」

玲子「聡美なら絶対気に入ると思うわ」

聡美「アイドルからはもう関わりたくないのよね~」

玲子「・・・・・・」

玲子「・・・・・五十嵐社長」

聡美「!!!!!」

玲子「最近聞いたんだけど死んだみたいよ」

聡美「・・・・・」

玲子「聡美が恨んでいるあの社長もこの世にはいない・・・・」

玲子「だからこそ・・・・前を向いて・・・・」

聡美「無理よ・・・壊れたものは2度と戻らない」

聡美「私にはあの時のようにはなれない」

聡美「例え憎き相手が消えようが・・・・」

聡美「私は永遠に恨み続ける」

玲子「聡美・・・・」

1週間後

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「うるさいよ・・・・今日は土曜日・・・・」

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「うぁぁぁぁぁぁ、もぅ」

バンッ

「起きてください・・・休みの日だからって寝坊助はダメです」

紺野「寝かせてくれ・・・もう一時間」

「ダメです!!!」

ユサユサ

紺野「・・・・・・」

紺野「分かったよ・・・起きる」

リビング

「いただきます!!!!」

紺野「いただきます」

紺野「・・・・」

今日の朝食はトーストにベーコン・・・そしてスクランブルエッグ・・・・オレンジジュース

紺野「嬉しい・・・これほどまでに洋が揃っている」

「あまり好きではありません。日本人なら・・・・ご飯に納豆・・・・そして味噌汁に漬物だと思うのですが」

紺野「そうか?古い考えだと思うけど」

「いえ、毒されているだけです!!!」

紺野「あんまり大声を出したらまた怒られるよ」

ガチャッ

?「・・・そんなに日本食が食べたければ勝手に作ればいい」

「えっ・・・」

紺野「あっ・・・」

?「2度と食べるな」

ガシッ

「待ってください・・・なにも」

?「食べるな!!!」

「・・・・・そんなぁ」

紺野(可哀そうと思っていいのか?自業自得と思っていいのか?)

・・・・・

紺野「ごちそうさま」

?「郵便物がそういえば届いていましたよ」

?「西園寺琴歌と書かれていましたけど・・・・どなたですか?」

紺野「えっと・・・バイトの面接先のお偉いさん」

?「バイトの合否判定の通知って事ね」

紺野「・・・・・」ドキッドキッ

ビリビリ

紺野「・・・・・・・合格」

紺野「やった!!!!合格した」

?「・・・・・・おめでとう」

?「色々これから大変だと思うけど、頑張って」

紺野「うん!!!」

図書館

紺野「休みの日に行くとするなら、図書館は鉄板だな」

紺野「午前中はここに居よう」

紺野「しかし・・・受かったのは良いけど。アイドルの事全然知らない」

紺野「うーん。不安になるけど・・・・まぁ、なんとかなるか」

紺野「・・・・・・」

紺野「今は忘れて、本を読むことに集中しよう」

読む本
↓コンマレス
1~20 冒険もの 21~40 歴史もの 41~60 探偵もの 61~80 エッセイ 81~100 日常系

紺野「ここは冒険ものでも読むか・・・」

・・・・・・・

紺野「この辺の本は読んだからなぁ・・・新しいのは・・・・」

紺野「えっ・・・伝説の小説『カタハネ』がある」

群像劇の名作小説であり、冒険をしながら真実に迫っていくという・・・・何度も映像化や舞台化もしている

紺野「しかし、小説はあまり出回っていなくて・・・」

紺野「図書館に置いているなんてラッキーかもしれない」

紺野「これを読もう・・・・」

ドンッ

?「キャッ」

紺野「あ・・・・ごめん」

紺野「大丈夫?」

?「平気です。すみません。こちらこそ・・・・」

?「それよりもその・・・・小説」

紺野「カタハネの事か?」

?「あの・・・・借りるのですよね?」

紺野「そのつもりだけど。もしかして君もこれを?」

?「・・・・・」コクッ

紺野「・・・・・別に今すぐ読みたいってわけではない」

紺野「先に借りても良い」

?「本当ですか!!」

紺野「ああ。それに小説は読んではないが、映像化は何回も見た」

紺野「特に、音無琴美版のアンジェリカの演技は最高とまで思う」

?「・・・・・・確かにあの人の演技は素晴らしい」

紺野「音無琴美がこの映画の後に早死したのは残念だ」

紺野「もっと生きていれば大御所の大女優になれたのに」

?「子孫の方が継いでくれると私は信じています」

紺野「音無琴美に子供、良い年齢だしな・・・そろそろ舞台に出て来てもいいはずなのに」

紺野「もしかしたら、そっちの道には行かなかったのかもな」



・・・・・・

結局読もうとした本はあの子に譲り、別の本を読むことにした

紺野「・・・・・アイドルの本でも読むか」

ここ50年のアイドルの歴史

50年前

スクールアイドル全盛期時代

いわゆる芸能プロダクションを介さず一般高校の生徒を集めて結成されたアイドルの事をスクールアイドルと呼んだ。
つまり芸能人ではなく、ご当地アイドルのような存在が当時のブームであり、主流であった

代表的なアイドル
■μ's
スクールアイドルの代名詞と呼べる人気アイドルグループ
活動時期は1年間のみであったが様々な伝説が残り・・・今でも語り継がれている
■A-RISE
こちらも人気のスクールアイドルグループ。メンバーのほとんどは高校卒業後も芸能界事務所にも入り長年活躍する
■Aqours
スクールアイドル中期に登場した。沼津のアイドルグループ
あの小原グループの会長も在籍していた。
■Saint_Snow
北海道の姉妹ユニットのスクールアイドル。実力や人気は高かったが無冠で終わった
■虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
後期に登場したスクールアイドル。他とは違い個々でソロ活動を行う異色の存在を放った
■ピッチ・カート
数々の不正やトラブルを起こし、スクールアイドル時代を終わらせた

この時代を題材にした作品
『ラブライブ!』
『ラブライブ!サンシャイン』
『えみつんは最高のリーダー』
『スクールアイドルの全て』
『山頂アタック物語』

紺野「スクールアイドルって言うのが流行った時代があったんだな。へぇー」

40年前

バンドアイドル時代

この時代はアイドルの主戦場はバンド活動となる。その為数々のバンドアイドルグループが流行した

代表的なアイドル
■放課後ティータイム
バンドアイドルの先駆け。全国であずにゃんブームを巻き起こす。
■にゅーろん☆くりぃむそふと
奇抜なメンバーで活動を行う。息の長いグループ
■Poppin'Party
王道的なメンバーで構成されたこの時代の中心的なバンドアイドルグループ
■Glitter*Green
Poppin'Partyの先輩アイドルバンドグループ
■CHiSPA
メンバーの入れ替わりが激しいが、人気は保っていた怪物グループ
■Roselia
クールな印象が目立つグループ。しかし本人たちは意外にもお茶目
■Afterglow
放課後ティータイムの後継グループ。
■ハロー、ハッピーワールド!
DJのミッシェルは長年謎に包まれた存在であった。
■Pastel*Palettes
商業バンドとして人気は高かったが、それを良しとしないアンチも一定数いた
■Myself ; Yourself
男女混合のアイドルバンドグループ。様々なネタがあり、コアな人気があった
■Girls Dead Monster
メンバー全員が早死にしたため、三大幻のバンドと呼ばれている
■第二文芸部
三大幻のバンドの1つ。こちらもメンバーが早死にしたため活動期間は短い
■CaS
三大幻バンドの1つ。存在すら架空だと思われていたが近年の映像の発掘により、存在が確定した

この時代を題材にした作品
『けいおん!』
『ガールフレンド(仮)』
『バンドリシリーズ』
『エンジェルビーツ』
『フラグクラッシャー、フラグ一級建築士兄貴』
『キラ☆キラ』
『私が天使のなった理由』

30年前

この時代はアイドルの冬の時代と呼ばれ代表的なアイドルも少ない

しかし、この時代には後の765プロ社長の高木、961プロ社長の黒井が共同でプロダクションを切り盛りしたり
美城グループの専務であり、手腕を振るう美城敦子がアイドルをしたり、現在もアイドル界で活躍する人たちも現れ始める

代表的なアイドル
■美城敦子 シンデレラプロダクション(現346プロダクション)所属
アイドルというよりはプロデューサー寄りだった。現在でも346プロでアイドル達をプロデュースしている。
■金田百合子 新アイドル先駆け → 461プロダクション → 913プロダクション → 919プロダクション → 774プロダクション所属
給料を高く出してくれる事務所へ移籍を繰り返すアイドル。現在はゴールドプロダクションの社長
■神長瑠衣 919プロダクション所属
「ストレートラブ!」で一世風靡したアイドル。今でも人気は高い。
■歌田音 新アイドル先駆け → 461プロダクション
ラジオのDJとして有名な彼女もかつてはアイドルをしていた。
■音無琴美 461プロダクション所属
短命で時代を駆け抜けたこの時代ナンバー1アイドル。彼女の死がきっかけで高木と黒井は別々の道を歩むことになる

この時代を題材にした作品
【961プロと765プロの歴史】
【美城がゆく】
【時は金なり】

20年前

この時代からアイドルが次々と大量に出現し、アイドル戦国時代へと突入する
様々な個性を持ったアイドルおり、現在でも活躍する人物もいる。

代表的なアイドル
■日高舞 913プロダクション所属
活動期間3年間でありながら全ての曲がミリオンヒットする化け物アイドル
近年も復活して世間を騒がせた。娘もアイドルで876プロの日高愛
■柊志乃 913プロダクション → 346プロダクション → バッカスプロダクション所属
実力は高かったが、未成年飲酒を繰り返しその度に自粛していた為、売れるのが遅れた
■高橋礼子 763プロダクション → 346プロダクション → フリーランス
幼少の頃から大人の色気を出して、同世代とは変わったアイドル
■川島瑞樹 346プロダクション → 961プロダクション
346プロダクションの顔と言えば最近まで彼女だった。世代交代した後は961プロダクションへ移籍
■神山満月 961プロダクション所属
余命1年をアイドル活動に費やした伝説のアイドル。彼女の死がアイドル戦国時代へと少女達を駆り立てた

この時代を題材にした作品
【満月をさがして】
【961プロの野望】
【アイドル戦国時代の幕開け】

10年前

様々なアイドルが出現する中で天下を取ったのが346プロダクション
この時代には沢山のアイドルがいるが紹介したくてもしきれないため、数名だけ選出する

代表的なアイドル
■和久井留美 346プロダクション → 919プロダクション所属
趣味が仕事の仕事人間。不器用なアイドル
■三船美優 346プロダクション → こだまプロダクション所属
落ち着いている雰囲気で天然売りのアイドル
■高垣楓 346プロダクション所属
346プロダクションで現在もトップのアイドル。この時代で売れたアイドルで唯一の346プロに残る
■服部瞳子 346プロダクション → 913プロダクション所属
346プロダクション時代はあまり売れなかったが、移籍してブレイクした
■高峰のあ 346プロダクション → 961プロダクション所属
346プロダクションのアイドル達を大量移籍する原因を作った悪女。
■七海るちあ 太陽プロダクション所属
全国の少女たちに希望の歌を届ける
■櫻見枝絵留 プリンセスプロダクション所属
ドイツからの帰国子女。熱狂的なファンがいたが結婚して早々引退
■夏海里伽子 ファミーユプロダクション所属
有望なアイドル株であったが事故で引退
■花鳥玲愛 フリーランス
人の3倍活動するアイドル。早々にアイドル業を引退している

この時代を題材にした作品
【346プロの栄光】
【太陽の国を目指す者】
【アイドル火災】

現在のアイドル

現在のアイドルは765プロがまだまだ成長すると考えらる。
しかし、961プロや361プロも負けてはいない

現在の代表アイドル

■如月千早 765プロダクション所属
一時期はスキャンダルがあり休業もしていたが無事復活した。
■星井美希 765プロダクション所属
実力があり、765プロダクションを引っ張る存在
■四条貴音 765プロダクション所属
ミステリアスな雰囲気でファンを虜にする面妖アイドル
■高山紗代子 765プロダクション所属
妥協や慢心をゆるさないアイドル。765プロのメンバーとは亀裂があると噂がある
■福田のり子 765プロダクション所属
アグレッシブなアイドル。765プロを抜け出して世界へ行くと噂もされている。
■伊吹翼 765プロダクション所属
765プロダクションに突如合われた新鋭。次々と賞を取り、今後が期待される
■獅子原玲音 961プロダクション所属
オーバーランクアイドル。765プロでも現在の彼女に勝てるアイドルは居ない。
■黒井詩花 961プロダクション所属
黒井社長の娘。961プロダクションの悪いイメージも彼女の活躍に期待
■日高愛 876プロダクション所属
あの日高舞の娘。確実にキャリアを積んでいる
■水谷絵理 876プロダクション所属
引きこもりの女の子だったが、876プロの手腕により売れるアイドルに変身した。
■ひかり&つばめ&のぞみ こだまプロダクション所属
通称新幹少女。こだまプロダクションの稼ぎ頭
■桜井夢子 フリーランス → 913プロダクション所属
かつてはフリーランスで活躍していたが今は913プロダクションに属している
■サイネリア フリーランス
ネットで活躍するアイドル。水谷絵理とはたまにコンビを組む
■東豪寺麗華 東郷寺プロダクション所属
東郷寺グループの令嬢。実力は高く人気も高い
■三条ともみ 東郷寺プロダクション所属
東郷寺プロダクションで活躍するアイドル。
■朝比奈りん 東郷寺プロダクション所属
東郷寺プロダクションで活躍するアイドル
■レッドショルダー 東郷寺プロダクション所属
東郷寺プロダクションの新鋭コンビ。
■佐野美心 DNAプロダクション → 東郷寺プロダクション所属
弱小のDNAプロダクションを救った救世主。しかし、東郷寺プロダクションに吸収される
■雪月花 花鳥風月プロダクション → 東郷寺プロダクション所属
かつてはコネなどを使ってやりたい放題のアイドルユニットであった。
東郷寺プロダクションで大人しくなり、方向転換した。
■桑山千雪 283プロダクション所属
新設の283プロダクションで売れ始めているアイドル

紺野「・・・・・・」

聡美「へぇー、アイドルの本を読んでるのね」

紺野「あっ・・・近藤聡美さん」

聡美「受かったから勉強しているの気?」

紺野「・・・・・暇つぶしですよ。休みの日に図書館にはよく行きます」

紺野「それにお金もかからないし・・・色々と知識も付いて便利」

聡美「ふーん・・・・今は若者の活字離れが進んでいるというのに」

紺野「車輪の上に居る人間にはそうかも知れないけど・・・自分は違う。」

聡美「・・・・・・」

聡美「それで読んでみて、一番印象に残ったアイドルは?」

紺野「うーん。選ぶならこの人かな」

紺野「如月千早」

聡美「如月千早・・・・765プロダクションの」

紺野「なんていうか、この人には惹かれるものがある」

紺野「曲を聞いてみたい・・・って思ってしまった」

紺野「彼女の代表曲って?」

聡美「蒼い鳥」

紺野「蒼い鳥・・・・・昼からCDショップに行ってみます」

聡美「今彼女は人気だから売り切れているかもね」

聡美「ネットで購入した方が早いわよ」

紺野「いや・・・今日はネット出来る日じゃないから」

聡美「ネット出来る日?」

紺野「家族で使う日を決めているんです。」

聡美「だったら、使える人に頼んでみれば・・・」

紺野「いや・・・今日は頼みにくい人で」

聡美「・・・・だったら私の家に来る?蒼い鳥くらいあるけど」

紺野「えっ・・・・」

聡美「どうする?」

紺野「・・・・・・・」

↓コンマレス
1~50 家に行く 51~100 行かない



紺野「いや・・・今日はそういう気分じゃないです」

聡美「そう・・・」

紺野「それじゃあ・・・また。」

聡美「・・・・・」

聡美(しかし、どうしてこの子をあのお嬢様は選んだのか・・・)

聡美(これからの西園寺プロダクションに必要な人材だと思っているのか)

聡美(時間もあるようだし・・・・観察してみようかしら)

紺野「・・・・・・?」

公園

紺野「・・・・・・」

聡美「酷い・・・花火のゴミが沢山ある」

紺野「ここではよく、夜中に花火大会をする連中がいるんです」

紺野「後片づけもせずに帰る・・・」

サッ

聡美「掃除・・・」

聡美「もしかしていつも掃除している?」

紺野「まさか・・・自分はそんな善人者ではない」

紺野「ただの暇つぶし・・・」

紺野「よいしょっ」

聡美「・・・・・」

紺野「ここにもゴミ発見・・・」

紺野「ここにもあった」

聡美(本当にただの暇つぶし・・・ボラティア精神のある子なのかしら?)

訂正

聡美(本当にただの暇つぶし・・・それともボラティア精神のある子なのかしら?)

30分後

紺野「だいぷ片付いた・・・」

紺野「聡美さんは暇なのですか?」

聡美「別に暇ってわけじゃないけど・・・・なんとなく気になって」

紺野「ふーん・・・・」

聡美「貴方こそ、休みの日なんだから友達と遊んだりしないの?」

聡美「私が10代の頃はずっと友達と遊んでいたわよ」

紺野「・・・・人は孤独だ。いくら群れようとも最後は1人死ぬ」

紺野「だったら今のうちに一人でも生きていけるように・・・」

聡美「友達がいない言い訳ね」

紺野「!!!!!」

聡美「交わりがあるからこそ人なの、孤独では人は育たない・・・生きていけない」

紺野「だったら友達をください。30人くらい」

聡美「自分で作るものよ・・・」

・・・・・・

スーパー

紺野「うん・・・ここの店はキャベツともやしが安い」

聡美「価格調査?まるで主婦ね」

紺野「・・・・・」

紺野「なんだこのもやしは・・・300円もする」

聡美「これは765プロのタイアップ商品ね」

紺野「高槻やよい家のもやしパーティー・・・・こんなものを買う奴がいるのか?」

オタクA「おっ・・・・まだ売っているでこざる」

オタクB「これを5つ買えば、765プロのグッズが貰えるんだ」

オタクC「ハァハァ・・・・やよいたん♪」

紺野「・・・・・」

紺野「なるほど、上級国民には売れているのか」

聡美「上級国民じゃないわよ。ただのアイドルファン」

紺野「いくらアイドルファンとはいえ」

紺野「あんな量も少ない、価格も高いもやしを買うのか」

聡美「5つ買えばグッズを貰える」

紺野「・・・・なっ」

紺野「だとしても」

聡美「765プロのブランドは凄いって事よ。多少の悪い製品でも売れる」

紺野「・・・・・」

紺野「最低だな。西園寺プロダクションはそんな汚い商売をしちゃだめだよ」

紺野「絶対に・・・」

聡美(アイドル界なんて汚い商売は当たり前なのよ・・・ピュアな少年君)



店員「タイムセール。今ならもやしを10袋買うとなんと2袋の値段を割り引くよ」

店員「さらに30袋なら10袋の値段を引く」

紺野「うぉぉぉぉ、お得だ。大量に買うぞ。30袋買う」

聡美「もやしを30袋も買って良いの?」

紺野「安いんだから買うに決まっている」

紺野「この波に乗らねば」

聡美「・・・・・」

・・・・・・・・

店員「ありがとうごさいました」

紺野「♪~」

紺野「今日はもやし祭りだ」

聡美「それだけ使うは大変よ」

紺野「大丈夫、大丈夫」

紺野「これくらいすぐに消費しますよ」

?「あっ・・・・」

紺野「珠美・・・さん」

脇山珠美「こんなところで偶然会うなんて」

紺野「今日は学校に行っているはずでは」

珠美「剣道の練習は終了したのが早かったんです」

珠美「だから買い物もこんなにたくさん」

珠美「もやしも買いました!!!!」




紺野「もやし・・・まずい。もしかして30袋買った?」

珠美「安かったんです。当然買います!!!!」

紺野「二人合わせて60袋・・・・うわぁ」

聡美「この人は貴方の恋人?」

珠美「//////」

珠美「なっ・・//なっ・・・////」

紺野「・・・・・」

紺野「ねぇ聡美さん。今夜家に来て夕飯を食べていかないですか?」

聡美「夕飯・・・別に良いけど」

紺野「よしっ、これで少しはもやしを消費できる」






・・・・・・

聡美「なかなか大きな家ね。金持ちなの」

紺野「まさか・・・贅沢な暮らしなんて出来ない」

ガチヤッ

珠美「ただいま帰りました!!!!」

紺野「相葉さんと・・・水本さん・・・・そして岡崎さんと早坂・・・」

紺野「結構な人が帰ってきているな」

相葉夕美「おかえりなさい」

水本ゆかり「えっと・・・凄い量のもやしですね」

岡崎泰葉「おそらく・・・タイムセールでたくさん買ったのでしょう」

早坂美鈴「これだから単細胞人間は・・・・安物買いの銭失いって言葉を知らないのか?」

聡美「凄い・・・ハーレムじゃない。みんな貴方の彼女?」

紺野「この人たちは居候の人間です。身寄りのない彼女達を引き取った」

夕美「初めまして、相葉夕美と言います。よろしくお願いします」ペコリッ

聡美(なんだ・・・全員と愛人関係を結んでいるのかと思った)


ゆかり「水本ゆかりです・・・」

泰葉「岡崎泰葉です」

美鈴「・・・・・早坂美鈴だ」

美鈴「そこのオバサンは彼女か?」

聡美「オバサンって・・・まだ私は20代よ」

美鈴「ウチからしたらババアだ!!!」

紺野「こらっ、何を言っている」

珠美「そうですよ・・・・年上の人になんて事を言うのですか!!!!」

紺野「この人は彼女ではない。バイト先の上司だ」

珠美「そ、そっちですか・・・・」

紺野「あっ・・・・ババア呼ばわりは良くない」

紺野「ちゃんと謝れ」

美鈴「事実を言っただけだ」

夕美「ごめんなさい・・・失礼な事を言ってしまって」

聡美「気にしていない・・・無礼な餓鬼に腹を立てるほど・・・未熟では無いわ」

聡美「私の娘だったらこんなこと言ったらぶん殴るけど」

紺野(絶対気にしているな・・・)

台所

聡美「この家では何人の人が暮らしているの?」

紺野「最大は12人。全員が揃うことは無いけどね」

聡美「・・・・・・」

紺野「・・・・・・」

紺野「早坂美鈴の事は自分からも謝ります」

聡美「彼女は教育がなっていない今時の子ね」

紺野「・・・・・ずっと施設で暮らしていたみたいです」

紺野「そして施設でいじめられて、居場所も無かった」

紺野「典型的な車輪の下の人間だ」

聡美「・・・・・」

紺野「さっ・・・パーッと行きますか。」

紺野「もやしパーティを・・・・」

もやし料理の王道と言えば、1つしかない

ホットブートでもやしを焼いて・・・食べる。

ジュワァァァァァァ

珠美「いい音がします!!!!」

夕美「うん」

美鈴「もやし60袋を消費するなら・・・・1人、8.6袋・・・・・」

泰葉「無理に食べなくても、数日に分けて食べれば」

ゆかり「もやしが少し痛んできています・・・今日中に消費しないと危ないかもしれない」

美鈴「まったく・・・」

珠美「珠美はお腹がかなり空いていますのでたくさん食べられます」

ゆかり「私はダイエット中なので・・・・よろしくお願いします」

夕美「私もお昼沢山食べたから・・・・」

珠美「心配いりません!!!」

紺野「流石武道っ娘。頑張ってください」

聡美「君は食べないの?」

紺野「あんまり大食いってキャラじゃないので」

紺野「応援する側に回る」

ジュワァァァァァァ

紺野「そろそろ、焼けてきた」

紺野「特製のたれをかけるよ」

ジュワァァァァァァァァァァァァァァァァァ

泰葉「良い匂い」

夕美「うん・・・・美味しそう」

紺野「どうぞ、召し上がれ!!!!!」

珠美「いただきまーす」

パクッ

美鈴「・・・・・・」

パクッ

ゆかり「頂きます」

パクッ

聡美「なにこれ・・・・甘っ」

紺野「隠し味に蜂蜜を入れてみました」

聡美「は、蜂蜜!!!」

美鈴「馬鹿・・・こんなもの食えるか!!!!」

夕美「うーん・・・・ちょっと甘すぎるかな」

美鈴「冗談じゃない・・・ウチはもういらん!!!!」

美鈴「あとはオマエが処理しろ」

ガシッ

紺野「おい。抜け駆けは禁止だ。全員で処理する」

紺野「完食するまでここから出られない・・・・全部食うんだ」

美鈴「ふ、ふざけるな!!!!」

泰葉「残したら怒られちゃいますよ」

夕美「そうだね・・・絶対に残すことは出来ない」

美鈴「くっ・・・・・」

聡美「・・・・・」

地獄の夕食が始まった

ジュワァァァァァァ

聡美「甘っ・・・」ムシャムシャ

美鈴「・・・・くっ」パクパク

泰葉「・・・・」モグモグッ

珠美「うーん・・・・」モグモグッ

紺野「みんな。味を変えてみたタレを用意したよ」

聡美「・・・・今度は大丈夫なの?」

紺野「ああ、食べてみてください」

夕美「じゃあ貰うね」

夕美「・・・・・たれをつけて」

パクッ

夕美「うげっ・・・・味があってないよ。余計に味が悪い」

紺野「蜂蜜の配分を変えてみたけど。ダメか・・・・」

聡美「料理下手?それともわざと?」

泰葉「前までは普通に料理を作っていたのですけど、学校のとある先輩の影響で変な遊び癖を覚えてしまって・・・・」

ゆかり「・・・・・・」

紺野「・・・・・」パクッ

紺野「本当だ・・・・まずっ」



珠美「気合です。どんな味だろうと・・・気合で食べればなんとかなります」

珠美「はぁぁぁぁぁぁぁ」

パクッパクッパクッ

紺野「頑張れ・・・・珠美さん。いっぱい食べて消費するんだ」

美鈴「オマエも食え・・・全然食べてないだろ」

紺野「食べてるよ・・・ほらっ」パクッ

聡美「全然食べてないわよ・・・私も見ていたけど」

紺野「・・・・・・」

ゆかり「女の子に処理を任せるなんて、情けないです」

ガチャッ

?「ご飯の香りがするっちゃ」

紺野「おお、援軍が来た。」

聡美「この子も居候の1人?」

聡美(幼い子が来たけど・・・)

紺野「首藤葵・・・6人いる居候の最後の1人」

首藤葵「うちの名前は首藤葵。よろしくねっ♪」

聡美「私の名前は、近藤聡美・・・よろしく。」

紺野「聡美さんは自分のバイト先の上司」

葵「ああ、西園寺プロダクションね」

夕美「それで・・・他のみんなは?」

葵「今日は向こうで泊まるみたいやけん」

ゆかり「最近・・・体調が悪かったですからね」

泰葉「・・・・」

美玲「そんなことはどうでも良いから、早く晩御飯を食べろ」

美玲「今日中に処理しないといけないんだよ。誰かさんのせいでな!!!!!」

葵「お腹空いている・・・・」

葵「もやし炒めだっちゃ・・・あたしは大好物なんよ」

紺野「沢山あるよ」

葵「頂きまーす」

葵「・・・・・」パクッ



葵「甘い・・・味付けが濃いけんね・・・もう少し味付けを変えれば」

葵「ちょっと待ってて」

聡美「・・・・・」

紺野「聡美さん・・・・彼女は滅茶苦茶料理上手いですよ」

紺野「ここから料理を再生する。」ドヤッ

聡美「何誇っているのよ。もとはと言えば貴方が変な味付けをするから悪いのに」

数分後

葵「みんなお待たせっちゃ♪」

葵「これでなんとかなるけんね」

ジュワァァァァァァ

美玲「・・・・・・」

パクッ

美玲「美味しい・・・」

泰葉「うん・・・この味ならご飯が進みそう」

聡美「本当ね。これは凄い。あんな甘い料理からよく持ち直した」

葵「♪」


・・・・・・・

珠美「もうお腹いっぱいで食べられません」

紺野「60袋なんとか消費できた」

紺野「みんな、悪かった。安いからと言って買い過ぎるのは良くない」

美玲「ふん、次からは気を付けろよ」

泰葉「遊ぶのもほどほどにして欲しいですね」

夕美「さぁ、片付けしよっ♪」

ゆかり「手伝います・・・・」

聡美(さっきからなんだか・・・気になることがある)

聡美(違和感?それとも・・・・)

紺野「聡美さん」

聡美「どうしたの?」

紺野「今日はありがとうごさいました。西園寺プロダクションでも頑張るつもりなので・・・よろしくお願いします」

聡美「期待はしていない。だけど来るからにはそれなりに頑張ってね」

紺野「はい!!!!!」

美玲「期待されていないのに喜んでいるぞこのバカ」

葵「つっこんじゃあいけんよ」

病院

?「・・・・・どうしてこの時間に呼んだのです?」

★「忙しかったかな?でも大切な話があるから・・・・」

★「フフフ、ねぇアイドルしてデビューする気はない」

?「断ります。なんで私がアイドル界に・・・」

?「話題提供づくり。それとも・・・・」

★「如月千早ちゃんのあの事件をあのままで終わらせて良いのかと思う」

?「・・・・・・はっ?」

?「その名前を口にしないでください」

?「もう関係ないし、語りたくもない」

★「悔しいと思わない?のうのうと暮らしているのよ彼女は」

?「・・・・・・」

?「それは・・・・・」

★「私に任せて、如月千早ちゃんを見返そうよ」

★「・・・・・フフフ。アイドル界も・・・」

・・・・・

・・・・

・・・

・・



原作『THE IDOLM@STER』

出演

●紺野
この物語の主人公
西園寺プロダクションで働く

●小太刀凪
もう一人の主人公
西園寺プロダクションで働く

〇近藤聡美
西園寺プロダクションのプロデューサー

〇西園寺琴歌
西園寺プロダクションの社長

○田崎恵
西園寺プロダクションの事務員

○小早川紗枝
西園寺プロダクションでかつて活躍したアイドルの妹

〇天海春香

〇如月千早

〇萩原雪歩

〇四条貴音

〇我那覇響

〇星井美希

〇高槻やよい

〇双海真美

〇双海亜美

〇三浦あずさ

〇水瀬伊織

〇秋月律子

〇音無小鳥

〇赤羽P

〇高木順二朗

〇日高愛

〇水谷絵理

〇岡本まなみ

〇石川実

〇尾崎玲子

〇サイネリア

〇桜井夢子

〇日高舞

〇島村卯月

〇渋谷凛

〇本田未央

〇赤城ミリア

〇アナスタシア

〇緒方智絵里

〇神崎蘭子

〇城ケ崎莉嘉

〇多田李衣菜

〇新田美波

〇双葉杏

〇前川みく

〇三村かな子

〇諸星きらり

〇高垣楓

〇千川ちひろ

〇美城敦子

〇玲音

〇黒井詩花

〇高峰のあ

〇川島瑞樹

〇楪いのり

〇ひかり

〇こだま

〇つばめ

〇東郷寺麗華

〇三条ともみ

〇朝比奈りん

〇佐野美心

〇レッドショルダー

〇雪

〇月

〇花

◎相葉夕美

◎岡崎泰葉

◎脇山珠美

◎水本ゆかり

◎早坂美玲

◎首藤葵

◎紺野雪菜

◎紺野藍子

◎紺野悠貴

◎レオン

◎一ノ瀬志希

◎島村むつみ

◎三好紗南

◎成宮由愛

◎中野有香

◎日野茜

◎二宮飛鳥

◎冴島清美

◎土屋亜子

◎浜口あやめ

登場作品
『THE IDOLM@STER』
『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS』
『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!』
『THE IDOLM@STER SHINY COLORS』
『THE IDOLM@STER SideM』
『ギルティ・クラウン』
『大図書館の羊飼い』
『五等分の花嫁』
『ソード・アート・オンライン』
『手垢濡れの天使』

■結城晴

■結城明日奈

■中野一花

■中野二乃

■中野三玖

■中野四葉

■中野五月

■中野六海

■榊原夏来

■榊原里美

■榊原日菜子

■如月嶺衣奈

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「zzzzzzzzzzzzz」

ジリリリリリリリリリリ

美玲「うるさいぞ!!!!さっさと起きろ!!!」

紺野「・・・・・・・・ん」

美玲「日曜日なのに・・・朝早くから時計をセットするな!!!!」

紺野「・・・・よしっ」

紺野「朝だ・・・また今日も一日」

・・・・・・・・

ニュースキャスター「本日の特集は913プロダクション」

ニュースキャスター「輝くアイドルの歴史の中でも、もっとも謎に包まれている」

ニュースキャスター「ゲストは現在アイドルの・・・桜井夢子さんに来ていただいています」

桜井夢子「913プロダクションの桜井夢子です」

ピッ

紺野「なにするんだ。テレビのチャンネルを変えて」

珠美「この時間は皇室番組と決まっています」

夕美「そうだね・・・いつもその放送を見ているし」

紺野「しかしだよ。たまには別の番組を見るという選択をだな」

珠美「いりません!!!!」

夕美「うーん・・・・」

紺野「・・・・・」

紺野「あぁ、もう分かったよ。もういい」



こいつらには頭の選択肢が少ない

いつも通りの行動をしていてもたまには遊ぶというのが大切なのに

紺野「・・・・」パクパクッ

紺野「・・・・」ムシャムシャ

紺野「・・・・」ゴクンッ

紺野「ごちそうさま」

紺野「今日は帰るのが遅くなるかもしれないから・・・・」

夕美「遅くなるの」

珠美「そうなのですか・・・晩御飯はどうします?」

紺野「いらない。それじゃあ」

バタンッ

紺野「・・・・・・西園寺プロダクション」

今日から西園寺プロダクションのバイトとしての人生が始まる

正直アイドル事務所のバイトなんて、どんなことをするのか分からないけど

新しい自分の道として・・・・悪くない一歩だ

事務所

紺野「・・・・・」ドキドキッ

?「ねぇ・・・・君ってこの事務所の人?」

紺野「今日から入るバイトだよ・・・だからこの事務所の人と言っていいのか」

?「バイトかぁ・・・・実はあたしもそうなのよ」

小太刀凪「小太刀凪、よろしくね」

紺野「紺野だ。よろしく」

凪「ねぇ、何をするかって聞いてる?」

紺野「いいや、全然知らない」

紺野「それにまず。どんなアイドルが所属しているのかも知らない」

凪「そうね・・・あたしもホームページみたけど書いてなかったし」






ガチヤッ

聡美「あらっ、早いのね。もう来てるなんて」

紺野「おはようごさいます」

凪「・・・・・おはようごさいます」

聡美「しかし、よく事務所に入れたわね。閉まっていなかったの?」

紺野「開いてましたよ。もしかして勝手に入るのはダメだったかな」

聡美「開いていた・・・・」

聡美「恵ね・・・・あの子たまに事務所を閉めないから」

ガチャッ

恵「ごめんなさいですぅ~、遅れてしまいましたぁ~」

聡美「恵、最後帰る時事務所閉めた?」

恵「覚えてないですぅ~」

聡美「貴方ねぇ・・・・この間も閉め忘れて空き巣に入ったじゃない」

恵「ああ、そうでしたぁ~」

聡美「・・・・・・ハァ」

凪(大丈夫なの?この事務所)

ガチャッ

琴歌「すみません。遅れました」

聡美「これでお嬢様も来たことですし、全員集合ね」

琴歌「はい・・・・」

琴歌「それでは新生西園寺プロダクションとしての活動を始めたいと思います」

パチッパチッパチッパチッ

琴歌「さて・・・・まずは西園寺プロダクションについてお話ししよう思います」

琴歌「西園寺プロダクションは当時社長。つまり私の母が興しました」

琴歌「かなりの勢いがあり、アイドル業界でも注目されていました」

聡美「しかし、五年前の飛行機事故で当時の主な西園寺プロダクションの全員が死に・・・西園寺財閥の重役や社長本人も死んだ」

聡美「今では没落している」

紺野「・・・・・悲惨な話ですね」

琴歌「私はもう一度。アイドル界を復活させたいと思っています」

琴歌「みなさんには是非その一員となって頑張ってほしいのです」

凪「・・・・・・」

凪「それであたし達は実際に何をすればいいの?」

凪「所属のアイドルだってまだ知らないのに」

琴歌「所属アイドルはいません」

凪「・・・・・・はっ?」

恵「本当の事ですぅ・・・今はまだ一人もいない状況なのですぅ~」

紺野「・・・・・」

聡美「そこで、今から仕事についてだけど・・・まずは」

聡美「アイドルを集める事、1人ノルマ最低2人」

凪「・・・・嘘。アイドルを自前調達するって事?」

琴歌「はい♪」

紺野「えぇ・・・・」

聡美「あと集められなかったら給料にも影響するから」

恵「それって私もですかぁ~」

聡美「当たり前よ」

恵「えぇ~」

・・・・・・

凪「ハァ・・・ノルマ2人」

凪「絶対給料にも影響する」

紺野「あてはある?」

凪「ないわ。もうどうしようか悩んでいる」

凪「そっちは?」

紺野「ありよりはべりいまそかり」

紺野「なんなら凪さんの分までノルマ達成できるくらいある」

凪「マジ!!!!」

紺野「卍」

紺野「早速行ってみる?」

凪「お願いしていいの」

紺野「ああ、その代わり報酬は高いぜ」

自宅

美玲「また新しい人を連れてきたぞ。コイツ」

夕美「モテモテだね♪」

ゆかり「・・・・・巨乳」

泰葉「・・・・まさか恋人」

珠美「青春ですね!!!!アツアツです!!!」

葵「素直に祝福するっちゃ」

凪「へぇー、女を侍らせているんだ」

紺野「・・・・・・言っておくが恋人ではない」

紺野「小太刀凪という、同じバイト仲間」

紺野「単刀直入に聞く、この中でアイドルになりたい人はいるか?」

紺野「未経験大歓迎。誰でもオーケー」

泰葉「・・・・・・お断りします」

ゆかり「私も興味は無い・・・・です」

珠美「剣道以外眼中なし」

美玲「誰がするか!!!」

葵「今は創作料理の勉強に凝っているけん・・・・ごめん」

紺野「・・・・・・」

凪「アンタ。人望ないわね」

紺野「夕美さんだ・・・・夕美さんなら」

夕美「学業優先かな・・・」

紺野「」

凪「・・・・・・」

・・・・・・

凪「どうするのよ?あてはもうない?」

紺野「・・・・・・ない」

凪「そう・・・・」

凪「やっぱり他人に頼るのは良くないかぁ。ありがとう」

紺野「自分もどうするか1から考え直さないと」

紺野(まさか誰一人としてアイドルになろうとしなかったのは誤算だ)

紺野(絶対に似合っていると思うんだけどなぁ)

紺野(こうなればあの人にも声を掛けてみるか?)


↓コンマレス

1~50 今日は諦める 51~100 もう1か所あてのある場所へ行く

紺野「今日はやめよう」

凪「・・・・・・」

凪「ねぇ。この後暇?」

紺野「ああ、暇だけど」

凪「ちょっと買い物に付き合ってくれない?沢山買いたいものがあるのよねぇ」

紺野「別にいいけど」

凪「よしっ、奴隷ゲット!!!」

紺野「えっ・・・」

凪「いや、何でもないわよ。さぁ行きましょ」

紺野「?」

この時はまだ知りもしなかった。地獄の荷物運びが待ち受けていることを・・・

・・・・・・・

天海春香「もう・・・・千早ちゃん。遅いですよ」

如月千早「ごめんなさい。ちょっと支度に遅れて・・・」

春香「さぁ、いっぱい服を買おう♪」

始まりは1週間前だった

・・・・・・

765プロダクション

春香「えーっ!!!!千早ちゃん私服7着しか持ってないの?」

千早「そうだけど」

菊地真「僕も初めて聞いた時は驚いて・・・・」

双海真美「天下のアイドルなのにそれはないっしょっ」

高槻やよい「うっうー、私でも倍はありますよ」

水瀬伊織「よく今まで生きてきたわね千早」

千早「なんJのスレッドを見ても5着とか4着の人もいるし・・・・別に・・・・」

四条貴音「はて・・・・なんじぇいとは何ですか?」

我那覇響「とにかく・・・・アイドルなんだからもっと持っておいた方が良いぞ」

千早「・・・・・?」

秋月律子「確かにこれは大問題ね。アイドルとしての自覚がない・・・」

律子「今度の休み、最低でも10着は買う事!!!!」

千早「別にそんなに要らない」

赤羽根P「アイドルなんだぞ。それではいけない」

・・・・・・・・

春香(結局千早ちゃんは納得していなかったけど、頑張ってなんとか10着を買わせて見せます)

・・・・・・

千早「ジャージ・・・・・これを10着買えば」

春香「もしかして私服をジャージにするつもり?」

千早「そうだけど」

春香「ダメだって・・・・もっとオシャレな服を選ばないと」

千早「なんJ民に聞いたら、ジャージがコスパが良いって聞いたわ」

春香「この前もそうだけど。なんJで何?」

千早「えっ・・・春香知らないの?」

春香「・・・・・うん」

千早「そういう冗談はやめてクレメンス」

春香「クレメンス?」

千早「・・・・・・・」

凪「どう・・・・これ似合ってる?」

紺野「似合っていると思うけど・・・・」

紺野「・・・・・・・」

紺野(凶悪すぎる。この人・・・あの胸は・・・)

凪「じゃあこの服も買う」

紺野「いっぱい買うな・・・」

凪「実は先週引っ越したばかりなんだよね~」

凪「服とかも全然ないから、いっぱい買う必要があるわけ」

凪「荷物運びよろしく」

紺野「はいはい・・・」

紺野「まだ時間掛かるだろ。終わったら呼んで」

凪「うん・・・分かった」

紺野「どっかで時間潰すから」

紺野「時間を潰すなら・・・」

紺野「本屋でも見るか・・・・」

紺野「・・・・・」

紺野「おっ、週刊少女百合の最新号がある」

紺野「・・・・・おお」

紺野「これは尊い・・・魔法少女の漫画・・まど×さや」

千早「まど×さや何てありえない・・・ここは普通にまど×ほむよ」

紺野「まど×ほむなんて(ヾノ・∀・`)ナイナイ」

紺野「あんなのは陰キャの願望だよ。現実は陽キャはまど×さや」

千早「まど×ほむは尊いのよ。あんな男狂いの助六は論外」

紺野「助六!!!!それは禁句だぞ」

千早「スケベのろくでなし、じゃない」

紺野「なっ・・・・なんて人だ。純愛を理解できないなんて」

千早「冗談じゃない・・・あんな子は」

女の子「あっ、如月千早だ」

男の子「本当だ、765プロの如月千早」

千早「しまった・・・・」

千早(春香から逃げる為に本屋に来たのは良いが、今度はみんなにバレてしまった)









ザワザワ

紺野「凄い人が集まってきたぞ」

千早「えっと・・・えっと・・・」オロオロ

女の子「サインお願いします」

男の子「握手てくれ」

オタク「千早たん・・・・・(*´Д`)ハァハァ」

おっさん「おい、グッズくれや」

百合オバサン「千早さん・・・地球温暖化についてホテルで語り合いましょ」

ザワザワ

千早「・・・・・」

紺野(有名人か?なら・・・・少し助けてやるか)

紺野「あっ!!!あんなところに伝説のアイドルが!!!」

男の子「えっ」

女の子「どこどこ」

おっさん「いねぇじゃねぇか」

オタク「あれ・・・・千早たんも居なくなっている」

・・・・・・・・・

千早「ハァハァ・・・・」

紺野「運動不足だ・・・もっと鍛えないと・・・ハァハァ」

紺野「ここまでくれば自由だ。あとは見つからないように頑張って」

千早「・・・・ありがとう」

紺野「例には及ばず。その代わり誰かを助けてあげてください」

紺野「・・・・誰かを助けて・・・その誰かもまた誰かを助ける・・・」

紺野「幸せの輪ができて、みんなが笑顔でニコニコ」

紺野「幸せスパイラルだ」

千早「・・・・」

千早(この子。頭が・・・・)

紺野「それじゃあ・・・また・・・・・」

タッタッタッタッタ



・・・・・・・

凪「そろそろ。呼ぶか・・・電話番号は・・・」

ピッポパッポッピッ

プルルルルルルプルルルルルルル

「はい・・・・」

凪「今買い物が終わったから、来てくれない」

凪「場所は・・・・」

「・・・・・・・」

春香「千早ちゃーん」

春香「どこ?どこ行ったの?」

完全に迷子になった

紺野「くそっ・・・どこだ。」

紺野「・・・・・・」

紺野「このショッピングモール広すぎる。どこがどこだが」

紺野(誰かに聞いた方が良いな)

紺野「そこの人。ちょっと訪ねたいことがあるんです」

?「えっ・・・」

紺野「場所です。女性の服がある場所ってどこですか?」

?「色々あります・・・」

紺野「じゃあ全部言って欲しい。どことどこと・・・・」

?「えっ・・・・」

紺野「こっちはちよっと急いでいるんです。早急にお願いします」

?「・・・・・・」

ガシッ

〇「おい・・・・お前、何している?」

紺野「何って、何もしてないよ」

〇「人様の妹に手を出して・・・そういう言い訳は良くないな」

ボコッ

紺野「うごっ・・・・」

紺野(コイツ・・・殴ってきた)

紺野「・・・・・おっ・・・・」

バタンッ

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・・

紺野「・・・・・・ここは」

〇「気が付いたか・・・」

紺野「あれ・・・・」

〇「悪かったな。さっきは殴ってしまって」

〇「だが、気安く妹に近づくからこうなったことは覚えておけ」

紺野「さっきの人、妹さんだったのか」

〇「ああ・・・汚らわしい奴には触れて欲しくない」

△「そんなことを言うのはあまりにも可哀想だろ、夏来」

夏来「旬、世の中にはどんな屑がいるか分からない・・・」

旬「大丈夫だって、見た目的にも健全そうじゃないか」

旬「ごめんね。友達がいきなり殴ってしまって」

旬「僕の名前は冬美旬」

旬「そしてこっちが・・・」

夏来「榊原夏来だ・・・・」

紺野「どうも。紺野です」ペコリッ

旬「ん・・・・」

旬「・・・・・・」ジー

旬「どこかで見たことあるような・・・・」

紺野「世の中には似た人間が3人いるって聞きます」

紺野「自分は会うのは初めてですよ」

旬「そうだね・・・・勘違いかもしれない」

旬「お詫びと入っては何だけど・・・・ジュースを奢るよ」

紺野「・・・・・ほんとぉ?」

旬「安いお詫びだと思うけど・・・・」

紺野「ならエナジードリンクを・・・・一本200円の奴」

夏来(一番高いのを選んだな)

旬「分かった・・・」

・・・・・・・

旬「それじゃあ・・・」

夏来「・・・・・今後は紛らわしい真似をしないように」

紺野「・・・・・」ノシッ

紺野「・・・・・フフ」

紺野「エナジードリンク。いただきまーす」

プシュッ

紺野「・・・・・」ゴクッゴクッ

紺野「ぷはぁぁ」

紺野「人の金で飲むドリンクは旨い」

紺野「・・・・・」ゴクッゴクッ

紺野「うめぇぇぇぇ」

凪「なにエナジードリンクを飲んでいるのかな~?」

紺野「・・・あっ」

紺野(すっかり)

凪「アンタが教えてもらった携帯番号に電話しても本人が出ないし」

紺野「嘘・・・携帯番号間違えた?」

?「その為に私が来た」

紺野「あっ・・・」


紺野雪菜・・・・自分の姉であり。家の実権を握っている

雪菜「女性との約束を果たさず、エナジードリンクを飲む」

紺野「それは・・・・」

雪菜「・・・・・財布を出しなさい」

紺野「えっ・・・」

雪菜「いいから出しなさい」

紺野「は、はい」

雪菜「5,000円か・・・」

雪菜「うちの弟がご迷惑を掛けました。これで許してください」

凪「5,000円貰っていいの?」

雪菜「はい、迷惑料です」

雪菜「弟もそれを喜んでいます。そうですね?」

紺野「はい・・・・貰って欲しいです」

雪菜「それと荷物も運ぶこと」

凪「沢山買ったから、いっぱいある」

紺野「はい・・・・」

紺野(重たい・・・・どんだけ買い物したんだ)

雪菜「男なんだから、それくらい持ちなさい」

凪「でも手伝っていただきありがとうごさいます」

雪菜「いいの、こんな出来損ないの弟。こき使ってこその存在する」

紺野「う・・・・」

凪「ははは・・・」

凪(凄いハッキリ言う人だ・・・こわっ)

紺野「・・・・・藍子と悠貴は?」

雪菜「あの二人なら生きている。今回ものうのうと生き延びた」

雪菜「ハッキリ言って次はダメかも知れない・・・・・来年には死んでいるかも」

紺野「・・・・そっか」

凪「・・・・・その二人も家族?」

紺野「妹の紺野藍子と紺野悠貴。二人とも体が弱くな・・・病弱で最近は・・・ダメみたい」

雪菜「・・・・・昔からどれだけ苦労してきたか。きっと恩を返さないまま死ぬ迷惑な妹」

凪(いくらなんでも恐ろしい会話ね)



雪菜「そして問題は・・・あの居候のゴミ共」

雪菜「どうするか・・・・・」

紺野「・・・・・」

凪(アイドルの事についてだけど・・・・この人を誘ってみようかしら)

凪「紺野雪菜さん。1つお話があるんだけど・・・」

雪菜「はい」

凪「今西園寺プロダクションはアイドルを集めているんだけど」

凪「もしよかったら、アイドルに興味ないかなぁーって」

紺野「な・・・・な・・・・」

紺野「無茶だ。姉さんはアイドルが大大題嫌いなのに」

紺野「絶対オーケーなんて言わない」

凪「言ってみなくちゃ分からないでしょ?」

雪菜「・・・・・・」

雪菜「残念だが私はアイドルというものがとても・・・・嫌いだ」

雪菜「下品な女が媚びを売る世界だと認識している。」

雪菜「地上最低のショウだ」

凪「・・・・・・」

紺野「・・・・・」

雪菜「だが・・・別の子を紹介しよう。」

凪「ほ、本当!!!!」

紺野「嘘・・・・」

雪菜「明日の・・・そう・・・18時くらいに待ち合わせをしよう」

凪「ありがとうごさいます」

紺野(嘘・・・・まさか協力してくれるなんて)

紺野(だったら自分も姉さんに言えば)

紺野「あの・・・・」

雪菜「今、考えたでしょ?」

雪菜「自分も頼み込んだから、なんとかしてくれると」

紺野「うっ・・・」

雪菜「嫌よ。だって愚かな弟を甘やかせばもっと愚かに堕落する」

雪菜「ただでさえ家の恥なのに・・・・」

紺野「・・・・・」

凪「まっ・・・・私の件が落着したら手伝ってあげるから」

凪「落ち込まない・・・落ち込まない」

・・・・・・・

次の日

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「zzzzzzzz」

ガチャッ

泰葉「起きてください」

紺野「ん・・・・」

泰葉「朝です・・・・学校に行く時間です」

紺野「そっか、学校か」

紺野(アイドルを勧誘するなら学校が一番良い)


リビング

夕美「・・・・・」ポロポロ

ゆかり「・・・・・・」ポロポロ

紺野「2人が泣いている」

泰葉「今朝起きたら、雪菜様にお叱りを受けて・・・」

泰葉「おそらくはお花の件とフルートの件です」

紺野「ははは、またか」

お花をまた飾っていたから怒られて
朝からフルートの練習でうるさいから怒られたのだろう

紺野(この家は姉さんが支配しているからな)

紺野「そんなに泣くことは無い。今日はいい天気だし・・・」

紺野「怒られたって・・・・次に生かせば」

ゆかり「・・・・・」ポロポロ

ゆかり「フルートを没収されました」

夕美「お花・・・・全部捨てられた」ポロポロ

紺野「自分だって5000円無くなった」

紺野「だが生きている。ほらこの通り・・・」

紺野「元気出して前を向こう!!!!」

ゆかり「・・・・・」ポロポロ

夕美「・・・・・」ポロポロ

泰葉「あんまり能天気な発言は逆効果です。私がなんとかしておきますので・・・・気にしないでください」

紺野「・・・・・」

別に能天気な発言を言ったわけではない
泣いたって意味がない・・・終わった事なんだし、もう取り戻せない
だったら切り替えて生きていくしかない

・・・・・・

学校

キーンコーンカーンコーン

紺野「2時間目は音楽か・・・移動しないと」

凪「ねぇ・・・理科室ってどこ?」

紺野「理科室は3階の・・・・」

紺野「って。一緒の学校だったなのか」

凪「今日転校してきたの・・・・よろしくね」

紺野「よろしく・・・」

凪「それよりもこの学校って、結構ガラが悪いのね」

凪「さっきユスリの現場を目撃したけど」

紺野「ゆすり!!!!」

紺野「特徴は・・・」

凪「赤い髪のサイドテール」

紺野「あいつか・・・またか・・・・」

?「・・・・・・」

紺野「五十嵐響子」

五十嵐響子「どうしたの?」

紺野「どうしたのじゃない」

紺野「お前またゆすられているのか?」

響子「えへへ・・・・」

紺野「ええへじゃない!!!!!」

紺野「そんな負け犬になってどうする。学生のうちからそうだと社会からも負け続ける」

響子「私・・・そんなに強くないし・・・・相手はカースト上位の子だし」

紺野「と言っても学校内だけの話だ。」

紺野「先生に言って止めさせる」

響子「待って・・・それはダメ」

紺野「でも」

響子「ちゃんと言うから先生には内緒で」

紺野「・・・・・・」

五十嵐響子

この学校で自分が唯一友達だと思う人

鳥取から上京してきたらしいけど、いじめを受けていて
ヘラヘラしてて学校のスクールカーストでは底辺に居る

紺野(どうせ、今回も有耶無耶にするつもりだろうが・・・・)

キーンコーンカーンコーン

響子「あっ、もう授業が始まっちゃう」

紺野「ああ、そうだな」

紺野(そうだ。五十嵐響子をアイドルに誘うか)

紺野(ルックスも悪くない・・・むしろいい方だ)

紺野(アイドル活動で有名になり、周りにいじめっ子から守ってもらうのも手だな)

紺野(放課後、聞いてみるか)

相馬先生「今日の音楽はみなさんで歌いましょう」

相馬先生「曲は、音無琴美の空」

紺野(・・・・・・良い選曲だ)

音無琴美・・・アイドルだけではなく、音楽界の・・・芸能界の最高傑作

早死にした彼女の存在はとてもおしい・・・今生きていたなら、大御所として芸能界を・・・・

空になりたい 自由な空へ 翼なくて翔べるから 素敵ね

空になりたい 好きな空へ 雲で夢描けるから

始まりはどこになるの?お終いはどこになるの?

上を見て あなたに聞いてみたら

始まりとお終いなんて 繋がって巡るモノ

大事なのはやめない事と諦めない事

春は花をいっぱい咲かせよう 夏は光いっぱい輝こう

奇跡じゃなくて 運じゃなくて 自分をもっと信じるの

秋は夜を目一杯乗り越え 冬は雪を目一杯抱きしめ

笑っていいよ 泣いていいよ だって巡ってまた春は来るから

紺野「津軽レインぼぉぉォォォォォ」


765プロダクション

春香「ただいまぁ~、やっと仕事終わった」

小鳥「お疲れ様です。春香ちゃん」

小鳥「お茶とお菓子」

春香「ありがとうごさいます」

小鳥「そういえば、昨日はどうだったの?千早ちゃんとのデートは・・・・」

小鳥「やっぱり最後はホテルに連れ込んで・・・あんなことやこんな事・・・グフフフ」

春香「そんなことしてませんよ!!!!」

貴音「服は買ったのですか?」

春香「ううん、千早ちゃん途中で逃げちゃった」

貴音「敵前逃亡は重罪・・・・・あとで罰を与えねば」

小鳥「よっぽど嫌だったんだ」

春香「千早ちゃんの私服が増えるか・・・・小鳥さんが結婚するか・・・どちらが早いか」

小鳥「ピヨッ!!!!」

春香「千早ちゃんの件が終わったら次は小鳥さんの旦那さん探しですよ!!!」

プルルルルルルプルルルルルルル

小鳥「あっ・・・携帯電話だ」

小鳥「ちょっと席を外します」

春香「あっ・・・逃げた」

バタンッ

ピッ

小鳥「もしもし・・・」

小鳥「・・・・・・」

小鳥「そう・・・・熱が下がったのね」

小鳥「お母さん。今日は帰るの遅いから・・・・」

小鳥「ごめんね」

ピッ

小鳥「ふぅ・・・・・」

小鳥「私って独身じゃあ・・・無いんだけどね」

小鳥「フフフ」

・・・・・・・

キーンコーンカーンコーン

凪「やっとお昼ね・・・」

凪(購買部でお昼ご飯を買いに行きたいところだけど・・・)

凪(あいつの事が気になる。昨日の5,000円でお昼代が無いはず)

凪(弁当を持っていれば話は別だけど)

凪「様子をみてあげよう」

・・・・・

武道場

?「はぁぁぁぁぁぁぁ」

シュバッッ

?「やぁぁぁ」

シュバッバッ

?「ハァハァ・・・・」

紺野「どうですか?効果のほどは・・・・」

?「全然効果ない・・・普段と変わらない」

紺野「失敗か・・・」

凪「ここに居たんだ。探したわよ」

紺野「小太刀さん。どうしたんだ」

凪「昨日の5,000円で、昼食代が無いと思って探していたの」

凪「もしかして弁当持ってたりする?」

紺野「心配ご無用。お昼なら・・・ある」

凪「そう・・・だったら心配して損した。昼食買っていこ」

紺野「今の時間はもう売り切れていて、変えないと思うよ」

凪「・・・・えっ」

?「購買は人気ですからね」

?「押忍。あたしの名前は三年生の中野有香と申します」

凪「今日から転校してきた。小太刀凪・・・」

中野有香「諦めて・・・・放課後まで我慢するしかない」

紺野「いや・・・・大丈夫。昼ご飯ならその辺にある」

凪「どういうこと?」

紺野「ちょっと待っててください。調達してきますから」

・・・・・・・

10分後

紺野「たくさん取れた」

凪「それってバッタ・・・・」

紺野「そう、バッタです。美味しいよ」

ボリボリボリボリッ

凪「・・・・・」

有香「・・・・・」


紺野「どうぞ・・・・」

凪「食べられるわけないでしょ!!!!!」

有香「押忍・・・・随分とワイルドな方ですね」

紺野「美味しいのに・・・」

ボリボリボリボリッ

ムシャムシャ

凪「・・・・・」

凪(一般人の感覚からズレている。絶対に普通じゃない)

有香「・・・・・」


凪「我慢するしかないのね・・・」

紺野「バッタを食えばいいじゃん」

凪「それは嫌」

有香「良かったら、サンドイッチ・・・・手作りですが食べますか?」

凪「えっ・・・いいの?」

有香「作り過ぎたんで、大丈夫」

紺野「・・・・・」

凪「ありがとうごさいます」

有香「・・・・・・」

有香「押忍。今後の学校生活を願って頑張ってください・・・転校生さん!!!!」

バタンッ

凪「・・・・・」

凪「私が転校生って何で知っているの?」

紺野「さぁ」

紺野「でも・・・あの人はちょっと変わっている人だ」

凪「変わっている?」

紺野「あんまり近づかない方が良い。危険すぎる」

凪「でもアンタは・・・・仲良くしてたけど」

紺野「自分は実験のデータを取る為に頼まれただけだ」

凪「実験のデータ?」

紺野「部活なんだよ・・・」







放課後

理科室

ガラガラガラッ

紺野「・・・・・」

紺野「ダメだった。【疲れない薬】は・・・」

?「ダメだったか。次はもっと調合を変えてみたのを用意した」

紺野「一ノ瀬先輩。またデータを取りに・・・・」

一ノ瀬志希・・・・科学部の先輩であり、変な薬を作る事を生きがいとする

一ノ瀬志希「うん。今度の相手はもう決めているから」

紺野「・・・・はいはい」

教室

千早「うーん・・・・困った」

765プロダクションで打線を組んだ

1右 北沢志保
2中 四条貴音
3左 伊吹翼
4三 萩原雪歩
5一 高山紗代子
6捕 島原エレナ
7DH 矢吹可奈
8二 三浦あずさ
9遊 望月杏奈
投 如月千早

千早「なんj民ならこの打線で満足してくれるか・・・・」

千早「もう少しネタを入れるべきか」

♪~

千早「春香からlineが来た」

千早「・・・・・今日の放課後買い物に行く」

千早「また服を買いに・・・・冗談じゃないわ」

千早「今日は体調が悪いから・・・休むと・・・」

カチカチカチッ

千早「スマホは便利ね。」

紺野「打線って野球でもするんですか?」

千早「!!!!!!!」

千早「貴方・・・昨日の」

千早(まさか同じ学校の生徒だったなんて)

紺野「・・・・・」

紺野(765プロダクションの如月千早)

紺野(あの人気・・・765プロ故)

紺野(これから西園寺プロダクションとして活動するなら、倒さなければならない存在)

紺野「お願いごとが一つあります」

千早「お願い事・・・?」

紺野「薬の実験です。一ノ瀬志希先輩を知っているでしょ」

千早「ええ、変な実験をしている部活をしているのは知っているけど」

千早「部員は彼女だけのはず」

紺野「・・・・・色々と事情があって」

千早(彼女は変な薬を作っては、生徒に実験させる。まさか自分に当たるとは)


千早「別に薬の実験になっても良いけど」

千早「失敗して、変な事にはならない?」

紺野「いや・・・今までの実験で、なにか変な事になった・・・・ことは無い」

紺野「あの先輩もそこまで馬鹿じゃない。ちゃんとそこは弁えている」

千早「そう・・・」

紺野「用意した薬は2つです。」

紺野「疲れない薬と罪を告白する薬」

紺野「どっちか一つを飲んでほしいのです」

千早「・・・・・・」

千早(疲れない薬・・・飲んだら疲れずに済む?)

千早(それよりも、もう一つの薬・・・・罪を告白する薬)

千早(罪を告白する・・・気になる。私の罪とは)

千早「罪を告白する薬を飲んでみるわ」

紺野「良いのですか。そっちで」

千早「どうせ罪なんて、暴かれているわ」

千早「弟の事・・・・思い当たるのはそれしかない」

千早「・・・・・」ゴクッゴクッ

千早「にがっ・・・」

紺野「言い忘れていましたけど、ものすごく苦いですよ」

千早「・・・・うぅぅ」

紺野「そうだ。ビデオ撮影して効果を記録しないと・・・・」

バタンッ

千早「」

紺野「倒れた!!!もしかして今度のは・・・まずかった」

千早「・・・・・」ブツブツ


千早「・・・・」ブツブツ

紺野「えっ・・・何」

千早「・・・レイナ・・・・ミズハ・・・・ごめんなさいごめんなさい」

千早「ごめんなさい・・・・ごめんなさいごめんなさい」

千早「ごめんなさい・・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

紺野「・・・・・」

千早「ごめんなさい。ごめんなさい・・・・ごめんなさい」

紺野「まるで壊れたカセットだ」

ずっと、ずっと謝り続けていた。それが彼女の罪なのか




生徒会室

ガラガラガラッ

凪「失礼します」

雪菜「うむ・・・」

雪菜「さてと・・・18時。約束通り・・・・アイドル活動に相応しいピッタリの下品な女を連れてきました」

凪「本当!!!ですか」

雪菜「・・・日野茜」

日野茜「はいはい~!!!雪菜ちゃんの為なら何でも協力するよ!!!」

雪菜「見ての通り、元気だけが取り柄の頭空っぽ女・・・・・煮るなり焼くなり自由に使ってもいい」

茜「なんだか、酷い事を言われている気がするけど」

雪菜「褒めている、扱いやすくて便利です」

凪(全然褒めてない・・・)



・・・・・

凪「あの・・・本当にアイドル活動をしてくれるの?」

茜「一応前から興味ありました!」

茜「好きなアイドルは・・・・913プロダクションの桜井夢子!」

茜「あの人の曲を聴くと元気になります!」

茜「凪ちゃんは誰が好きですか?」

凪「そうね・・・考えたこともなかったわ」

凪「うーん・・・」

凪「961プロダクションの高峯のあ辺り」

茜「高峰のあさんですか!」

茜「何度かお会いしたことはありますが、良い人ですよね!」

凪(良い人かどうかは分からないけど)

凪(取りあえず1人ゲット。残り1人も見つけないと)

凪「ねぇ日野茜さん。周りでアイドルになりたい、又は興味があったりする人は居る?」

茜「いえ、周りは部活に熱中しているから・・・いない!」

凪「・・・・・そう」

凪(だとすれば、一から勧誘しないといけない)

凪(転校してきたばかりだから全然知らない)

凪(明日考え直そう)

凪「早速だけど、カラオケでも行って実力を測ってみたい」

茜「はい」

凪(上手ければいいけど・・・・)

・・・・・・

千早「ん・・・・」

千早(確か私は薬を飲んで・・・それから・・・)

紺野「・・・・・・」

千早「あの・・・」

紺野「あっ、気が付いたんですね」

千早「私、何かあったの?」

千早「薬を飲んでからの記憶が無いの・・・・」

紺野(正直に伝えた方が良いか、それとも誤魔化した方が良いか)

紺野(どちらに転んでも良い展開にはならない)

↓コンマレス
1~50 正直に伝える 51~100 誤魔化す

紺野(実験に協力してくれたんだ。正直に話さないと)

紺野「ずっと・・・謝っていました」

千早「謝っていた?」

紺野「レイナ、ミズハって名前の人に」

千早「!!!!!!」

千早「・・・・・・」

紺野「あの・・・」

千早「このことは誰にも言わないで」

千早「私たちだけの秘密で・・・・お願い」

紺野「ああ」

千早「絶対あの人にも秘密!!!!」

紺野「分かったって。誰にも言わない」

・・・・・

理科室

志希「そう・・・・また失敗」

志希「そっか・・・完全に行き詰まり」

志希「どうしようかなぁ~うーん★」

紺野「あの・・・どうせだったら別の事をしませんか?」

志希「ん・・・それはどういう事」

紺野「アイドル活動。なんてのは」

紺野「自分、アイドル事務所でバイトしているんだけど」

紺野「人数が足りなくてね。アイドル募集中なんだ」

紺野「一ノ瀬先輩なら、きっと素晴らしいアイドルになりそうだ」

志希「・・・・・・・」

志希「フフフ」

志希「きっとでは無い。必ずよ」

志希「今のアイドル業界はぬる過ぎる」

志希「765プロや961プロを見ても・・・・大物っていう匂いがしない」

志希「だが、この天才たるあたしがいれば・・・

志希「アイドル界は大きく変わることになる」

志希「つまらない世の中を面白く・・・」

紺野「じゃあ・・・協力してくれる」

志希「・・・・・」コクッ

志希「気分転換に少しだけ」

紺野「よしっ」

紺野(まずは1人目・・・ゲット)

・・・・・・・



西園寺プロダクション

恵「それでは是非お願いしますぅ~」

ピッ

恵「これで1人手に入れちゃいました~」

聡美「そう・・・・おめでとう」

恵「あれあれ~聡美さんはまだなんですかぁ~」

聡美「・・・・」イラッ

聡美「こっちは質重視なの!!!」

聡美「どうせ、連れてくる子なんて大したことのない素人」

聡美「私は逸材を手に入れて見せる」

とある企業のパーティー会場

・・・・・

琴歌「・・・・・・」

琴歌(私みたいな没落財閥がこのような場所に居て良いのやら)

成金女「おやおや~、そちらに居る方は・・・・西園寺家のご令嬢」

成金女「こんな場所に居るなんて場違いではありませんか?」

琴歌「・・・・」

クスクスッ

?「そういう貴方も、今窮地に立たされているのにそんな口をきいて良いのですか?」

成金女「・・・モンデンキントのジョセフ・真月」

ジョセフ・真月「このモンデンキント負けて、赤字続きだと聞きましたよ」

成金女「!!!」

成金女「・・・・・・・」

タッタッタッタッタ

琴歌「・・・・ありがとうごさいます」

ジョセフ・真月・・・・今や急成長の企業『モンデンキント』を仕切る中心人物

ジョセフ・真月「いえいえ、多少落ちたとしても西園寺一族なら挽回できます」









琴歌「そうだと良いですけど・・・」

ジョセフ・真月「それに最近。アイドル業を再開したと聞きます」

琴歌「まだ・・・内緒にしているんですけど。よくご存じで」

ジョセフ・真月「よろしければ。協力しようと思いまして」

ジョセフ・真月「会長の孫なんですが・・・1人アイドルとして是非ピッタリの方がいます」

琴歌「ほ、本当ですか」

ジョセフ・真月「ええ、今すぐこちらに来てください」

・・・・・・・

ジョセフ・真月「こちらの部屋の中に会長のお孫さんがいらっしゃいます」

琴歌「モンデンキントの会長のお孫さんに会うのは初めてです。」

琴歌(どんな方なのか・・・楽しみです)

ガチャッ

琴歌「失礼いたします」

?「・・・・・・・誰か来た」

有香「押忍っ!!!ジョセフ・真月・・・・・彼女は?」

ジョセフ・真月「西園寺家の当主です」

有香「西園寺・・・あの飛行機事故の・・・・」

琴歌「西園寺琴歌です。よろしくお願いします」

有香「押忍。中野有香です」

?「・・・・・・」

?「・・・・・・」

有香「そして・・・今から【妹】達を紹介します」

有香「まず初めに中野一花」

中野一花「・・・・よろしくお願いします」ペコリッ

琴歌「・・・・よろしくお願いします」

有香「中野二乃・・・そして向こうが中野三玖」

中野二乃「・・・・・」コクリッ

中野三玖「・・・・・」

有香「2人はシャイな方なので、あまりしゃべりたがらないのです!」

琴歌「・・・・・よろしく」

有香「次に中野四葉。隣が中野五月」

中野四葉「はい!中野四葉!よろしくお願いします!」

中野五月「・・・・・中野五月です。」

五月「パーティー会場には沢山の料理が出されていると聞きます」

五月「生ハムメロンなるものあるとかないとか・・・・」

琴歌「会場にありました。生ハムメロン」

五月「!!!!!!」



?「五月ちゃん。また食べ物の話をしている」

五月「食べる事はこの世で一番楽しい事です。食欲こそが人間に与えられた至福のひと時・・・」

?「また太っちゃうよ」

五月「・・・その分運動してますから!!!!」

有香「・・・・・・」

有香「じゃれ合ってないで挨拶しなさい!」

中野六海「・・・・・あっ、中野六海と言います。よろしくお願いします」

琴歌「うふふっ、よろしく」

有香「さらに向こうで寝ているのが、中野与七」

中野与七「zzzzzz」

有香「最後に・・・・」

中野幸村「中野幸村です。どうぞ名前だけでも覚えてください」ペコリッ

琴歌「・・・・?」

琴歌(1人だけ男の子?)

琴歌「はい。名前だけでなく今後もよろしくお願いします。」

ジョセフ・真月「世にも珍しい八つ子です」

有香「世界でも事例は少ない・・・・とても希少な存在」






琴歌「ジョセフ・真月さん。アイドルにピッタリの方というのは・・・・」

ジョセフ・真月「中野有香さんです」

有香「押忍!」

有香「西園寺プロダクションには前々から是非入ってみたいと思っていたんです!」

有香「この度復活したおかげでようやくかなう事が出来た!」

琴歌「そんな・・・ありがとうごさいます」

ジョセフ・真月「・・・・・フフフ」

五月「生ハムメロン・・・食べたいです」

一花「私達はこの部屋から動いちゃダメなんだから、我慢しないと」

二乃「・・・・・」

四葉「会場にどんな方がいるかは少し気になりますよね」

有香「・・・・・・・」

有香「今日は特別に会場に行っても良い。」

六海「えっ・・・」

三玖「本当に・・・・?」

ザワザワ

有香「ただし・・・・選んでもらうのは西園寺琴歌さんに一人だけ」

琴歌「私が選ぶんですか!!!!」

有香「押忍!」

琴歌(押忍でごり押しされている気がしますけど・・・・)

ジョセフ・真月「選んであげてください。私からもお願いします」

琴歌「うーん・・・・」

連れて行く子
↓コンマレス
1~10 中野有香 11~20 中野一花 21~30 中野二乃 31~40 中野三玖 41~100 中野四葉
51~60 中野五月 61~70 中野六海 71~80 中野与七 81~90 中野幸村 91~100 ジョセフ・真月

パーティー会場

琴歌「さっきよりも人が多くなってます」

四葉「うわぁ・・・この人たちってみんな偉い人ですよね」

四葉「私だけが姉妹の中でもこの会場に参加できる・・・・」

四葉「・・・・・」ゾクッ

琴歌「どうされますか?」

四葉「五月には悪いけど・・・食べ物を堪能したいと思います」

四葉「あそこにあるのはタピオカミルクティーですよね!」

琴歌「そうだと思いますわ。種類も何十種類用意していると聞きました」

四葉「飲んでみたかったんです。飲むのは初めてで」

琴歌「・・・・それじゃあ全部取ってきますわ」



・・・・・・・・

四葉「うーん・・・・違うのを飲んでもあんまり味が変わらない」

四葉「・・・・飲み過ぎて気分が・・・・」

琴歌「タピオカとミルクティーですから。所詮の基本ベースは同じですわ」

四葉「うっ・・・・」

?「なかなか、見ないメンツね」

四葉「!!!!」

琴歌「結城明日奈さん・・・」

結城明日奈・・・ご令嬢でありながら重度のゲーマーであり
世界中のゲーム大会で優勝している・・・あだ名は閃光のアスナ

結城明日奈「西園寺家の当主様にモンデンキントの会長のお孫さん」

明日奈「そして40年前は伝説のバンドの・・・・」

琴歌「明日奈さんは婚約者が決まっていると聞きました」

琴歌「あめでとうごさいます」

明日奈「相手は大手ゲームの人で、まだあんまり会ってないけど」

明日奈「卒業したら結婚・・・かな・・・親が勝手に決めたことだし」

四葉「・・・・・・・親が勝手に決めた結婚で良いのですか?」

明日奈「それは・・・賛否両論があると思うけど。私は別にどうでも良いの」

明日奈「ゲームさえ、続ける事が出来れば」

琴歌「・・・・・」

琴歌「もしゲームに飽きてしまった時は、アイドル活動をしてもらえると嬉しいですわ」

明日奈「アイドル?」

琴歌「ええ。西園寺は最近活動を再開しました」

明日奈「ほ、本当に!?」

四葉「はい!お姉ちゃんも参加します」

明日奈「もしかして中野姉妹全員加入している?」

明日奈「そうなれば楽しくなりそうだけど」

四葉「いえ、私は出ません」

明日奈「そうなの・・・・残念。天下取れそうなのに」



?「おい・・・挨拶もせずに何をしている明日奈」

明日奈「兄さん」

結城浩一郎「父さんも怒っているぞ。早く戻れ」

?「オレだって、遊びたいのに・・・ズルい」

?「まぁまぁ・・・・あとでカードゲーム一緒にしよっ」

琴歌「結城兄弟、全員来ていたのですか」

結城友奈「どうも、よろしく」

結城晴「ふん。」

四葉「見るのは初めて・・です」

浩一郎「・・・・・」

浩一郎「さぁ行くぞ」

明日奈「みんな。またね♪」

琴歌「はい。またですわ」

・・・・・

・・・・・

次の日

ジリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリ

紺野「zzzzzzzzz」

美玲「うっさい!!早く起きろ!!!!」

紺野「もう・・・・朝か」

紺野「・・・・・・」

昨日は1人アイドルをゲットした。
引き続き、アイドルを探さないといけない

紺野「うまく見つかると良いけど」

リビング

紺野「・・・・・ん」

紺野「今日の朝食・・・・ごはんだけ?」

雪菜「・・・・・」

雪菜「もうお金が底を尽きています」

雪菜「これから朝と昼と夜はそれだけで暮らしてもらいます」

紺野「・・・・」

雪菜「・・・・・・」サッサッ

紺野(姉さんだけ、のりたまのふりかけを使っている)

美玲「ウチにものりたまをくれよ」

雪菜「・・・・・早坂美玲」

雪菜「この、のりたまのふりかけを使えるほどにお前は稼いでいるのか?」

美玲「・・・・まだ働ける年齢じゃない」

雪菜「だったら黙れ。口だけのゴミが逆らうな」

美玲「・・・・・」

雪菜「それとも白米だけでは食べられないのかな?」

雪菜「そうかそうか・・・だったら。没収だ」

美玲「えぇ・・・そんな」

紺野「・・・・・」

この家は姉さんの支配下にある。逆らうものや口答えするものは容赦しない

雪菜「この美玲のごはん・・・食べる?」

紺野「頂きます」

紺野(とは言え、ごはん一杯だけではお腹が持たない。美玲の分まで食べよう)

紺野「うん。美味しい」

美玲「・・・・・・・」プルプル

美玲「くっ・・・・・」

タッタッタッタ

バタンッ

雪菜「ああいうクソガキは嫌いだ」

キーンコーンカーンコーン

紺野「放課後暇か?」

凪「どうしたのよ急に・・・・もしかしてデートの誘い?」

紺野「そうだよ。デートだ」

凪「・・・・・」

凪「もしかしてアイドル候補を探すの?」

紺野「その通り。候補も決まっている」

凪「本当!?」

紺野「ああ。この人しかいないって断言できる」

紺野「ズバリっ音無琴美の子孫だ」

凪「!!!!」

紺野「アイドル界で頂点を目指すなら、中心の軸となる存在が必要となる」

紺野「それにピッタリなのは音無琴美さんの子孫であるが一番だ」

紺野「彼女の子孫なら、絶対に素質はある」

凪「音無琴美・・・・」

かつて461プロダクションで一世風靡したアイドル
人気絶頂の時に突如引退して2年後に子供を出産して亡くなる

凪「少なくとも、その子孫は年齢的に20代後半・・・アイドルとしては遅いのではないの?」

紺野「そんなことは無い。実力さえあれば何歳だって始められる・・・特にあの音無琴美の子供なら絶対に出来る」

凪「・・・・・自身満々ね」

凪「まぁ、私も次の候補が誰も居ないから付き合うわ」

凪(本当に手に入るのかな?)

放課後

凪「それで音無琴美の子供は・・・・どこにいるのよ?」

紺野「さぁ・・・どこだろうな」

凪「もしかして知らないの」

紺野「だが、ヒントはある。」

紺野「この間、ここ50年のアイドルの歴史という本を読んだ」

紺野「そしたら音無琴美という人物には、ある人物が関わっていたんだよ」

紺野「961プロダクションの黒井社長」

凪「へぇー・・・そうなの」

凪「・・・・・」

凪「今から961プロダクションに乗り込むとか言わないでしょうね」

紺野「その通り。今から乗り込んで話を聞く」

凪「・・・・・・マジで言ってるの?」

紺野「ああ。本気だ!!」

凪「・・・・・」

961プロダクション

紺野「なかなかのビルだね。アイドルも沢山在籍しても邪魔にはならない」

凪「961プロダクションの在籍しているアイドルの数は20名も居ないくらい」

紺野「少ないね」

凪「少数精鋭で765プロとは対極に位置する。」

凪「その分実力は高いアイドルが沢山・・・・・」

紺野「ふーん。例えばどんなアイドルがいるんだ」

凪「Sランクアイドルの玲音、高峰のあは有名ね」

紺野「高峰のあ・・・・」

紺野「とにかく・・・中に入る。黒井社長に会う」

ウィーンッ

紺野「・・・・・失礼します!!」

受付嬢「何の御用でしょうか?現在新規アイドル面接は受けておりません」

紺野「今すぐ黒井社長に会わせてください」

凪(直球で来たわね)

受付嬢「・・・・・・」

受付嬢「失礼ですが、貴方は社長の知合いですか?」



紺野「知らない。会ったことも無い」

紺野「でも会いたいんです」

受付嬢「そうですか。でしたらお引き取りください」

受付嬢「また後日、改めて・・・」

紺野「いつ会えるんですか?」

受付嬢「そうですね・・・・早くても半年後くらいに・・・」

紺野「・・・・半年後」

受付嬢「社長は忙しい方ですから・・・・」

・・・・・・・

紺野「半年も待つのか・・・・」

凪「いや、絶対に会わせてもらえないわよ」

凪「諦めるて別の方法を考えるべきだと思うけど」

紺野「諦めるか。こうなったら侵入する」

凪「!!!!!」

紺野「何としても音無琴美さんの遺伝子を手に入れる。」

?「無駄だよ。侵入したってこの961プロダクションのセキュリティは強固」

?「入るにはこの961プロダクションのカードが必要となる」

凪「やっぱり大手のセキュリティはしっかりしているのね」

紺野「なるほど・・・・」

紺野「それで、貴方は961プロダクションの関係者?」

小松伊吹「え・・・もしかして、この小松伊吹を知らないの?」

凪「・・・・・聞いた事あるような、無いような・・・」

紺野「まったく知らない」

伊吹「・・・・・」

伊吹(この961プロダクションのBランクアイドル・・・・あたしを知らない)

伊吹(嘘・・・よね)

伊吹「まぁいいわ。中に入りたいならあたしとゲームしない?」

紺野「今はそれどころでは無い。用がある」

伊吹「勝てば961プロダクションの中に入れるとしても?」

紺野「・・・・なに」

紺野「やるよ。するに決まっている」

凪「へぇー気前良いのね」

伊吹「それでは場所を移動しましょ」



カラオケボックス

伊吹「さてと・・・ルールは簡単」

伊吹「今からカラオケで歌い、高得点を取った方が勝ち」

紺野「なるほど・・・上手く歌えば良いんだな」

伊吹「勝てば、961プロダクションのカードを貸してあげる」

伊吹「しかし、あたしが勝った時は五万円払ってもらう」

紺野「五万円!!!!」

紺野「・・・・・・・」

凪(なるほど・・・やはり裏があるのね)

凪(相手はアイドル?らしいからそれなりに上手に歌えるはず)

凪(金を毟り取られる)

伊吹(たまに沸くのよね~961プロダクションの中に入りたいって人物)

伊吹(そういった人たちと勝負して、五万円を巻き上げる)

伊吹(とても良い稼ぎ。アンタも養分になりなさい)

紺野「五万円程度。音無琴美の子孫の為なら賭けられる」

凪「けど・・・今お金ないじゃあ・・・・」

紺野「勝てばいいのだよ。勝てば払わなくて済む」

伊吹「まずは・・・あたしから。選曲は公平にランダムで・・・・」

♪~

伊吹「この曲は・・・・・」

伊吹「Oneday 投げ遣りな気持ちでドアを開け放して」

伊吹「Someday 何かカマしてやろうと思い立つ」

伊吹「Today 誰よりもhighな自分でいられるように」

伊吹「Let’s go! 君とギター積み込んで 今旅に出よう!」

紺野「・・・・・・」

凪「上手い・・・・流石アイドル」

伊吹「何もいらない~だってさ」

・・・・・・

・・・・

・・・

伊吹「ふぅ・・・・さてと、どれくらいの点数か」

小松伊吹のカラオケ点数
↓コンマレス

小松伊吹 32点

伊吹「32点か・・・まずまずの結果ね」

凪「32点って低いんじゃないの?」

伊吹「この採点はAランクアイドル水瀬伊織を基準にした採点となる」

伊吹「高得点を取れるってことは水瀬伊織と同等という事」

伊吹(今のアタシはBランク、悔しいけど・・・・まだ)

紺野「次は俺のターン」

紺野(カラオケなんて何年ぶりだろう)

紺野(知っている歌がくればいいのだが)

♪~

伊吹「これは・・・・神山満月の曲ね」

紺野「・・・・よしっ」




紺野「遠すぎる恋の道しるべ」

紺野「もうスキを増やせない NON NON」

紺野「夢の中はまるで別世界」

紺野「ストレートに想いも言えるのに」

紺野「オキニイリの服を毎日着ちゃうの」

紺野「あの人の目線がこっちにチラついてきますように」

・・・・・・

・・・・

・・・

アイドル界には興味があった

毎年何万というアイドルが生まれては消える・・・

中には騙されて、酷い目に遭う者もいる

なのにどうして目指すものは絶えないのだろうか・・・・

紺野「Iloveyouなんてとても言えない」

紺野「たばこの吸い方マネしてる事も」

紺野「あなたのハートからレインボーが私にスキと気付かせた~」

・・・・・

紺野「ハァハァ・・・・」

紺野「やるべきことはやった・・・・」

紺野「後は点数を・・・32点以上取れば勝つ」

紺野「頼む・・・・勝ってくれ」

カラオケの点数
↓コンマレス

紺野の点数 6点

紺野「・・・・・・・」

伊吹「残念だったね。さぁ50000円払ってくれるかしら?」

紺野「・・・・・文無しだ」

伊吹「そう・・・それなのに勝負したんだ」

伊吹「1週間くらいなら待ってあげても良いわよ」

紺野「・・・・・」

凪「待って。この私も勝負する」

凪「5万円とは言わず・・・12万で」

凪「その代わり、勝ったら。さっきの勝負もチャラで」

伊吹「へぇー、12万もの大金を賭けて勝負するの」

紺野「良いのか?小太刀さん」

凪「私だってまだ1人アイドルを集めなきゃいけないわけ」

凪「ならば・・・ここで私が勝って。音無琴美の子孫を手に入れる」

伊吹(馬鹿がもう一匹釣れた)


♪~

凪「この曲は・・・」

凪「どこかへおでかけ~おじょうさま」

凪「喉がからから限界ぎりぎり発狂寸前」

凪「きゅゅゅゅゅゅゅんっ!」

伊吹(この歌はかなり難しい曲。この勝負はもらっ)

紺野「頑張れ・・・小太刀さん」

・・・・・・・

凪「しゃなりしゃなりおじょうさま」

凪「100年生きてるロリータ~愛した人には背を向けて」

凪「ルビーの瞳、濡れたまつげのヴァンパイアガール」

凪「きゅゅゅゅゅゅゅゅゅん♪」

凪(100年生きているか・・・この曲は私にとっては皮肉な曲ね)

凪「ハァハァ・・・・」

凪「・・・・」

紺野「良かったよ。凄く・・・感動した」

凪「おそらく負けた・・・私じゃ無理ね」

凪「12万の準備しなきゃ・・・」

カラオケの点数
↓コンマレス

伊吹「嘘・・・・1点差で・・・・このアタシが負けた」

伊吹「あり得えない。このBランクアイドルの・・・・このアタシが」

凪「これも勝負の結果。勝ちは勝ち・・・・ギリギリでも確かな勝利」

凪「約束通り、961プロダクションのカードキーを貸してもらう」

伊吹「くっ・・・・」

紺野「これで961プロダクションに入れる」

紺野「そして黒井社長に会える」

伊吹「・・・・・」

伊吹(フフフ、バカね。簡単にこのまま行かせると思う?)

伊吹(盗難があったと連絡するから、アンタたちは使った瞬間に照合されてアウトよ)

961プロダクション

凪「さてと・・・」

紺野「いよいよカードキーを使って中に入る」

凪「勘違いしているようだけど、カードキーなんて使わない」

凪「どうせあの女は盗難されたとか言って、連絡しているに決まっている」

凪「・・・・・だから使った瞬間アウトよ」

紺野「まぁ通報されてなくても本来はアウトだけど」

凪「君ならどうする?」

紺野「どうすると言ったって・・・・なぁ・・・・」

↓コンマレス
1~50 素直にカードキーを届ける 51~100 小松伊吹が賭け事をした事をネタに黒井社長に会う

紺野「961プロのアイドルである小松伊吹が賭け事しているというのを脅せば・・・」

紺野「勿論、こっちもただでは済まない。下手すれば停学も考えないと」

凪「・・・・・」

凪「でも、痛みなしでは得られない」

紺野「その通り・・・・」

凪「武器も渡しておくから」

凪「はいっ」

紺野「ボイスレコーダ」

紺野「もしかして、会話を録音していたのか」

凪「もし、負けても良いように手は打っておくもの・・・お金を払った後でね」

紺野「・・・・・・」

紺野(本来なら自分は負けていた。だが小太刀凪さんは助けてくれている)

紺野(なんとしても音無琴美の子孫を入手する)

紺野「よしっ」

受付嬢「また・・・貴方ですか。何の御用ですか?」

紺野「実は・・・あるアイドルの情報がありまして・・・・」

・・・・・・・・・

・・・・・・

961プロ役員「たとえこれが、事実だとしても。君たちもただでは済まない」

961プロ役員「親御さんや学校には連絡・・・警察にも言わなければいけない」

961プロ役員「それを理解している?」

紺野「理解していないのはそっちだろ」

紺野「961プロのアイドルがこんなことをして・・・」

961プロ役員「・・・・・」

961プロ役員「何が目的だ・・・・」

紺野「別に961プロダクションを追い詰めるとか・・・・そんなことはしない」

紺野「社長に会いたい。それだけです」

961プロ役員「・・・・・・・」

961プロ役員「・・・・・・少し待っていろ」

30分後

ガチャッ

黒井崇男「・・・・・」

凪(この人が961プロダクションの社長)

紺野「・・・・・」

黒井「小太刀凪・・・・そして紺野・・・」

黒井(来る前に少し調べたが・・・害はなさそうだ)

黒井(この私に会い。一体何を言うのか?)

紺野「別に脅すわけでは無い。聞きたいことがあるだけです」

紺野「かつてプロデュースをしていた音無琴美さんの事です」

黒井「・・・・・・・ほぉ」

黒井「この世に存在しないアイドルの話を聞いてどうする?」

紺野「この世に存在していなくても子孫は居るはず」

黒井「・・・・・」

紺野「その人の居場所を教えて欲しいのです。かつてプロデュースしていた貴方なら知っているはず」

凪「・・・・・」ゴクッ

黒井「何故、知りたいのだ?」



紺野「アイドルデビューさせる」

黒井「・・・・・・・」

黒井「ほぉ・・・」

凪(バカ。別の言い訳しなさいよ・・・・よりにもよってアイドル・・・・)

凪(教えてくれない可能性だって)

紺野「音無琴美の子孫なら。アイドルとしても成功する確率は高い」

黒井「当たり前だ。あれ以上の逸材は見たことが無い」

黒井「・・・・」

黒井「音無琴美には一人の子供がいる。名は音無小鳥。年齢は2X歳」

黒井「デビューするには遅い。」

紺野「いや、まだ行けます!!」

紺野「音無琴美の娘なんです。出来るはず!!」

黒井「落ち着け。音無小鳥にはさらに子供がいる」

紺野「!!!!!!」

黒井「そうだな・・・・今の時間なら、河川敷にでもいるだろ」

黒井「場所は教える・・・後は自分で勧誘するんだな」

紺野「・・・・ありがとうごさいます」

紺野(嬉しいこれで・・・)

凪「・・・・失礼を承知で聞きます」

凪「黒井社長は勧誘しなかったのですか?音無琴美さんの娘や・・・その子供を」

黒井「・・・・・音無琴美がどうしてアイドルを辞めたか知っているか?」

黒井「私には関わる資格が無いのだよ。2度とね」

黒井「もう直接会わないことにしている」

紺野「・・・・・」

・・・・・・・・・・

河川敷

黒井『私には関わる資格が無いのだよ。2度とね』

黒井『もう直接会わないことにしている』

紺野(本当は会いたいんだろうな。未練たらたらって感じだった)

紺野(もし・・・音無琴美さんの子孫を手に入れて・・・活躍したら・・・会わせよう)

凪「もしかしてあそこに居る子?」

凪「さっきからずっと絵を描いているけど」

紺野「そうかもな・・・」

紺野「それじゃあ・・・後は任せた」

凪「どこへ行くのよ」

紺野「あの子を説得するのは小太刀凪さんだ」

紺野「俺じゃない・・・ちゃんと勝負して勝って・・・・ボイスレコーダにまで録音した凪さんに権利がある」

紺野「まぁ・・・失敗したら。次は自分が行くけど」

凪「・・・・」

凪「失敗なんてしない。私が説得して見せる」

?「・・・・・・・ゴホッゴホッ」

?「・・・・・」

凪「嫌いな絵ね」

?「!!!!!」

凪「私の名前は小太刀凪っていうの。よろしく」

?「あの・・・えっと・・・」オロオロ

凪「私も時々を絵を描くのよ。風景画」

凪「一つ書くごとに世界観が生まれて」

凪「この世界は私が創造しているって気分になる」

?「・・・・・・・」

凪「貴方の描く世界観。隣に座ってみて良い?」

2時間後

?「・・・・・・」

?「・・・・・・・」

カキカキ

?(2時間も無言で見つめられている)

?(本当に絵を見ている)

凪「・・・・・・・」

凪「・・・・・・・」

?「・・・・・・今日はもう終わりです」

凪「お疲れ様・・・ジュース奢るけど飲む?」

?「・・・・・あり、がとうごさいます・・・」


・・・・・・

凪「ナタデココジュース。タピオカジュースよりこっちの方が好き」

凪「飲んだことある?」

?「いえ・・・・ジュース・・・・あんまり飲まない・・・・」

凪「そう・・・」

?「どうして・・・初めて会った・・・私に・・・」

凪「・・・・フフフ」

凪「勧誘しに来たの」

凪「アイドルに興味ない?」

?「・・・・・・・アイ・・・ドル」

?「・・・・・」

凪「別に断っても良いの・・・」

凪「でも私は君に・・・なってほしい」

凪「君には才能がある。絵を描いているときに思った」

凪「もっと色んな経験を積めば、将来凄い人間になると」

凪「人間の生涯は短い」

凪「短い期間に色々な経験を積んだ方が良いと思う」

?「・・・・・・」

?「・・・・・・」

?「・・・・ママに・・・・相談します」

凪「良いの?」

?「・・・・・」コクッ

?「ゴホッゴホッ・・・」

凪「大丈夫?」

?「平気・・・・です・・・・」

凪(後は親がオーケー出してくれればいいけど)

?「あの・・・・・」

?「もう一度・・・・・名前・・・聞いて良いですか?」

凪「小太刀凪」

?「私・・・名前・・・・由愛」

凪「由愛・・・良い名前ね」

凪「明日もまた。河川敷に行っても良い?」

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

ゲームセンター

紺野「この時間なら、学校の帰りにプリクラを撮ろうとする学生もいる」

紺野「その中から適当に声を掛けてみるか」

?「上手いですぅ~、凄く上手ですぅ~」

△「んっふふふふ♪こんなものじゃない」

ガチャッガチャッ

〇「また・・・動きが速く・・・」

紺野「田崎恵さん。こんなところで何を」

恵「紺野君ですかぉ~」

恵「見てくださいよぉ~紗南ちゃんの動きを」

紺野「ん・・・・」

ガチャッガチャッ

ガチャッガチャッ

紺野「凄いレバーの動き・・・」

三好紗南「うりゃうりゃゃゃ」

ガチャッガチャッ

紗南「終わり」

〇「おめでとう。これで10人抜きですね」



紺野「・・・・見覚えがある顔だ。図書館で会わなかったか?」

〇「そうですね。この間はありがとうごさいました」

恵「島村むつみちゃんと知り合いなのですかぁ~?」

紺野「この間、図書館で会っただけだよ」

島村むつみ「『カタハネ』をもうすぐ読み終えます・・・もう少し待ってください」

紺野「いいよ。別に今は・・・・読書する気分でも無いし」

紺野(そうだ。この子を誘ってみよう)

恵「言っておきますが、この子と今ゲームしている子は既に私が誘ってありますぅ~」

紺野「そうなのか・・・」

むつみ「はい。もしかして西園寺プロの人?」

紺野「バイトだけど」

むつみ「よろしくお願いします」

紗南「むつみ。次は協力プレイしよっ」

恵「まだするんですかぁ~」

紺野「・・・・・・」

紺野(恵さんはもう二人ゲットしている)

紺野(自分も早く探さないと)

「あっ・・・」

泰葉「あれ、ゲームセンターで会うなんて珍しいですね」

紺野「岡崎・・・泰葉さんこそゲームするんだ」

泰葉「いえ、病院の帰りのバスの時間まで時間があったので入っただけです」

紺野「病院の帰り・・・」

?「兄さま」

?「お久しぶり」

紺野「藍子と悠貴。退院おめでとう」

紺野「今回は意外と早かったな」

紺野藍子「はい。今回は調子も良くなるのは早くて」

紺野悠貴「ご迷惑をお掛けしました」ペコリッ

紺野「・・・・・」

この2人は紺野藍子と紺野悠貴。自分の妹でもある
幼いころから入退院を繰り返している。医者からは大人にはなれないだろうと宣告まで受けている

紺野「そうだ。なぁ今からゲームで相手して欲しい人がいる」

藍子「ゲームですか?」

恵「紗南ちゃんは凄いですぅ~」

紺野「恵さん。今から勝負しないですか?」

恵「勝負ですか?」

紺野「今から格ゲーでそこの子と勝負して、勝った方が3,000円支払う」

恵「・・・・・」

恵「別にいいですよ~。紗南ちゃんに勝てる相手なんて早々居ないですからぁ~」

紺野「よしっ」

紺野(この勝負貰った。勝って臨時収入を手に入れる)

藍子「どうする。私が行く?」

悠貴「お姉ちゃんは休んでて・・・」

藍子「そう。なら休んでおく」

悠貴「・・・・・」

悠貴「よろしくお願いします。紺野悠貴です」

紗南「三好紗南。」

紗南「1つ聞いても良い?ゲームの経験は?」

悠貴「オンラインゲームを少々。格闘ゲームの経験は2、3回」

紗南(2、3回で挑むなんて・・・格の違いを見せつけてあげる)

悠貴「キャラはどれが良いのか。分からない」

藍子「取りあえず適当に選んでみた方が良いね」

藍子「操作になれることからまずは・・・・」

悠貴「・・・・・・うん」

紗南(このゲームでは、大抵のキャラは普通に使える)

紗南(でも初心者にはコマンドが複雑すぎて、操作は難しい)

紗南(余裕で勝つ)

「ファイト」

紗南「早速だけど、コンボを決める!!!!」

ガチャッガチャッ

紺野「動きが速い」

恵「もう体力を半分削ってますぅ」

悠貴「・・・・・・」

紗南「どう!!!!もうすぐ終わるけど!!!!」

ガチャッガチャッ

悠貴「操作方法は慣れないと扱いづらいけど・・・・」

悠貴「この程度なら後は何とかなる!!!」

ガチャッガチャッ

紺野「避けた!!!」

むつみ「それだけではありません。立場が逆転しました」

ガチャッガチャッ

紗南「ああ・・・ダメ・・・」

ガチャッガチャッ

「KO」

紺野「勝った。やった!!!」

悠貴「・・・・・・・」

紗南「もう一戦、もう一戦だ!!!」

五等分が終わったからモチベが落ちたとか自分に言い訳してそうだな

>>173
貴方の好きな、三玖もこの世界では救われますよ

・・・・・・・

何度戦っても紗南は勝てなかった

紗南「ハァハァ・・・」

悠貴「・・・・・」

紗南「100円が切れた。もう戦えない」

紗南「完璧に負けた・・・・・」

紺野「・・・・・・・」

紺野(初めてゲームをしている姿を見たが・・・一方的なワンサイドゲーム)

紺野(相手もかなりの手練れには違いないが、格が違い過ぎる)

紗南「本当に、格闘ゲームは初心者か!!!!」

悠貴「うん・・・・」

紗南「・・・・・・」

紗南「三好紗南だ。今度は負けない・・・修業して勝ってやる」

悠貴「紺野悠貴です」

泰葉「盛り上がっていますけど、そろそろ帰える時間ですよ」

悠貴「あっ・・・」

泰葉「さぁ・・・早くバスに乗って」

紗南「・・・・悠貴・・・・ユウキ」

紗南「・・・・・・・」

紗南(ALOっていうオンラインゲームにユウキっていう伝説の最強プレイヤーがいるけど)

紗南(まさか・・・・)

・・・・・・

紺野「2000円だ。さっきゲームセンターで遊んだ金をそのままやる」

悠貴「あ、ありがとうございます」

悠貴「でも・・・二千円本当に貰って」

藍子「結構な大金ですね。特に兄さんは高校生になったし色々とお金がいるのでは?」

紺野「気にすんな、高校生ならバイトくらいして稼ぐ」

紺野(そのお金は悠貴のおかげで手に入ったんだからな。プレイ代くらいは払わないと)

紺野「給料日が楽しみだ」




ガチャッ

紺野「ただいま」

泰葉「ただいま帰りました」

雪菜「・・・・良く帰ってきた」

悠貴「この度はご迷惑をお掛けして申し訳ございません」

藍子「今後も度々ご迷惑をお掛けすると思いますが、お許しください」

紺野「・・・・・」

2人は帰ってから早々に、姉さんの前で土下座をした

雪菜「顔を上げろ。」

雪菜「足手まといだという感覚。忘れるな」

雪菜「お前達は病弱で早死にする。沢山の人のお世話になりながら、迷惑を掛けながら」

雪菜「・・・・・・・」

紺野(そこまで言わなくたっていいのに)

雪菜「藍子、悠貴今から外で三人、夕食を食べよう」

雪菜「丁度、お食事券がある」




紺野「ちなみに・・・今日の自分と岡崎泰葉さんの夕飯は・・・」

雪菜「白ご飯だ」

泰葉「また。ですか」

雪菜「嫌なら食べなくても良い」

泰葉「いえ。食べせて頂きます」

悠貴「ごめんなさい」

紺野「謝ることは無い。食事を楽しんで来いよ」

紺野「・・・・・・・」

リビング

泰葉「・・・・・・白ご飯。いつまで続くのでしょう」

紺野「さぁ。金が入れば豪華になる?」

泰葉「少し酷いと思いませんか」

泰葉「自分の妹に対しての扱い・・・・仮にも血のつながった相手に対して」

紺野「・・・・そんなことよりも」

泰葉「そんなことで済ますのですか」

紺野「その話はまた今度だ。今はこの食事の事について考えよう」

泰葉「・・・・・」

紺野「今のままではただの白ご飯」

紺野「しかし・・・あるものを買ってきた」

紺野「アラアラアラアララララ~」

泰葉「もしかして」

↓コンマレス
1~50 アラ 51~100 ごはんですよ!








泰葉「アラ・・・」

泰葉「長崎出身なのでアラという海苔佃煮があるのは知ってます」

紺野「その通り。アラだ」

泰葉「しかし、関東でも売っているものですか?」

紺野「アンテナショップで買ってきた」

紺野「久しぶり関西の雰囲気を味わえてよかった」

泰葉「・・・・・・・・・」

泰葉「その海苔の佃煮を私にくださるのですか?」

紺野「条件付きでね」

紺野「今アイドルにピッタリな人材を探している」

紺野「岡崎泰葉さんなら。そういう逸材を知っているはず」

泰葉「・・・・」

泰葉「ないことは無いです。」

紺野「本当に!?」

泰葉「と言っても今もその場所に居るかどうかはわかりませんが」

泰葉「候補は二つ・・・・・」

紺野「・・・・・」ゴクリッ

泰葉「それは・・・・」

・・・・・

・・・・

・・・・

名前だけ挙げたキャラが再登場するのと
バカの寿命が来るのとどちらが先か

>>182
安心してください。貴方の好きな土屋亜子もすぐに登場しますよ

・・・・・



音無小鳥の家

小鳥「ただいま~」

ガチャッ

由愛「・・・・おかりなさい。ゴホッゴホッ」

小鳥「ちゃんと家で大人しくしていた?」

由愛「・・・・・・・」コクッ

小鳥「・・・・・」

小鳥「なら、スケッチブックを見るわね」

由愛「・・・・・」

小鳥「・・・・・・絵が増えてる」

小鳥「どうして外に出たの?家で大人しくしなさいとあれほど言ったのに」

小鳥「ママの言うことが聞けないなら。没収するよ」

由愛「・・・・ごめんなさい」




小鳥「ダメとは言わない。だけど・・・・ちゃんと体を治してから。」

小鳥「元気になるまでは・・・・ね?」

由愛「・・・・」コクッ

小鳥「それじゃあ。夕飯を作るわね」

小鳥「今日は、由愛の好きな近江ちゃんぽん」

由愛「ほんとぉ?」

小鳥「ええ。最近作ってなかったでしょ?」

由愛「・・・・・・」

由愛「・・・・・・」

小鳥「どうしたの?」

由愛「夕飯の前に伝えたいことが・・・・あります・・・・」

・・・・・・

・・・・

・・・


次の日

西園寺プロダクション事務所

琴歌「という事は1人は集めたんですね」

紺野「1人は集めた。だがもう1人集めないと」

琴歌「わたくしも、もう1人集めないといけませんわ」

紺野「・・・・・宛はある?」

琴歌「いえ、手詰まりですわ」

紺野「フフフフ。実はアイドルにピッタリな子を2人・・・宛があります」

琴歌「2人も!?凄い」

紺野「しかし、場所が関東ではなく。関西・・・三重と奈良。」

琴歌「関西の方なんですね」

紺野「そこで・・・・お願いがあります。」

紺野「今度の週末に勧誘するために、関西へ行きませんか?」

紺野(交通費は沢山かかる。関西へ行くだけのお金も無い)

紺野(ここは会社の経費で・・・・)

琴歌「別に構いませんわ」


琴歌「京都に用事がありますので、そのついでに」

紺野「はい。ありがとうごさいます」

紺野「よしっ」

紺野(アイドルの勧誘のついでに関西に行けるなんて、このバイトを始めて良かった)

・・・・・・

凪「へぇー京都に行くんだ。良いなぁ京都」

凪「一度は行ってみたい」

紺野「関西で行くなら加古川とか赤穂とかの播州の方が良い」

紺野「もしくは伊賀上野」

凪「三重って東海じゃない」

紺野「名張とか、伊賀上野は関西だよ」

紺野「ちなみ徳島、福井の一部も関西だ」

凪「ふーん。なんだか複雑ね」

紺野「関東の方が分かりにくいと思うけどな」


紺野「結局どうだった?」

紺野「昨日の音無琴美さんの子孫は・・・」

凪「無事にオーケーよ。でも体調が悪いから暫く安静だって」

紺野「それは良かった。音無琴美さんの子孫と仕事が出来るなんて幸せなことは無い」

紺野「いずれは活躍して、女優としてもデビューして・・・」

凪「最後は手出すつもり?」

紺野「そうそう。最後はモノにして幸せな家庭を築いて・・・・」

凪「・・・・・マジで手を出すの」

紺野「冗談に決まっているだろ。流石にマズイでしょ」

凪「良かった冗談で。あんな子に手を出そうとしたら軽蔑していた」

紺野「・・・・」

土曜日

新幹線

琴歌「人が多くて自由席が満席ですわね」

紺野「新幹線って座れるものだと思っていた」

琴歌「確実に座れるなら指定席にしないと、今の予算では捻出は出来ませんが」

紺野「これも訓練の一環として、京都駅まで立ちっぱなしで・・・・」

紺野(今後、イベントとかで立ちっぱなしもあり得るだろうし)

紺野「・・・・ん」

?「・・・・・・」キョロキョロ

紺野「あいつ・・・まさか」

紺野(こんなところで出会うとは、関東に居たんだな)

?「・・・・・指定席にすれば良かった。あぁ~早く座りたい」

紺野「変装しても獣の臭いで分かりまするぞ」

?「け、獣の臭いって。私は・・・」

?「あっ!!!!」

紺野「久しぶりだ。前川みく」

前川みく「会いたくない奴に出会ってしまった。」

紺野「昔は一緒にキャットフード食べる仲だったのに」

みく「それは昔の話!!!!」

みく「隣の号車に移るから。近づいたら不審者として叫びますから」

紺野「おい・・・・」

紺野「・・・・・なんだよ。つれないなぁ」

紺野(5年も経てば人も変わるか・・・)







琴歌「今、前川みくさんとお話していませんでしたか?」

紺野「知っているんですか?」

琴歌「知ってるもなにも、346のアイドルで今人気急上昇中ですわ」

紺野「へぇー、アイドルやっているんだ」

紺野「負けちゃいられないな。西園寺プロダクションも早く売れて・・・・超えて見せる」

紺野「・・・・・ワクワクが止まらない」

琴歌「・・・・・・」

・・・・・・・

琴歌「はい。こんにちは!!」

琴歌「琴歌チャンネルの琴歌ですわ」

琴歌「本日は京都に来ていまして・・・早速ですが、皆さんは京都と言えば何を想像しますか?」

琴歌「私は八つ橋ですわ」

琴歌「ということで、八つ橋専門店に来ています」

琴歌「ますばこの八つ橋・・・・」

パクッ

琴歌「この餡との絡みが良いですわ~」

紺野「・・・・・・」

西園寺琴歌さんは動画サイトでチャンネルを作って活動している

登録者は300万人という・・・どれくらい凄いのかは分からないけど

紺野「琴歌さん。少し良いですか?」

琴歌「はい」

紺野「その試食で食べたのは・・・八つ橋は八つ橋でも生八つ橋」

紺野「その中でも餡入りの生八つ橋だ」

紺野「八つ橋と言えば・・・・こっちの焼いたやつ」

紺野「琴歌さんの動画見ている層がどんな人かは不明だけど」

紺野「勘違いを起こすかもしれないから訂正した方が良いかもしれない」

琴歌「なるほど、八つ橋と言っても種類があるのですか・・・・勉強になりましたわ」

琴歌「それでは、もう一度取り直しますわ」

紺野「・・・・・取り直すの?」

琴歌「より良い。動画を撮る為には・・・もう一度取り直します」

紺野「はぁ・・・・」

・・・・・・・

紺野「まだ撮影しているな・・・・お土産でも買うかな」

紺野「まだ恵さんからゲットしたお金もあるし・・・」

紺野「しかし、京都で買うか・・・うーん」

?「そこにある八つ橋。全種類ください」

店員「は、はい」

紺野「すげぇ・・・」

紺野「全種類買うって、車輪の上の人間か!!!!」

紺野(一度でも良いから行ってみたいセリフ・・・羨ましい)

?「あの・・・」

紺野「えっ・・・」

?「さっきからジロジロ見ていますけど。私の知合いですか?」

紺野「いや、初めて会うけど」

?「本当ですか?」

紺野「本当だ。」

?「・・・・・・・」

琴歌「お待たせしましたわ」

紺野「あぁ、撮影終わったんだ」

?「・・・・・」ジー

琴歌「あっ、中野五月ちゃん」

中野五月「・・・えっとっ。貴方は・・・」

琴歌「この前のパーティで会った。西園寺琴歌です」

五月「この前のパーティですか・・・」

五月「先日はありがとうごさいました」ペコリッ

紺野「中野・・・五月」

琴歌「紺野君の学校に中野有香さんって名前の方いませんか?」

紺野「武道っ娘の先輩だね」

琴歌「その妹です」

紺野「!!!!!!」

紺野「あの人の妹さんか・・・」

紺野(見た感じだと似ても似つかない)

五月「姉の知合いですか?」

紺野「知り合いっていうよりは・・・なんていうか」

紺野「協力者というか・・・」

五月「・・・・・」

?「五月~早く次の目的に行くよ~」

五月「一花。もう少しお土産を買いたいです」

一花「もう少しだけよ」

紺野「また。新しい子が来た」

琴歌「中野一花ちゃんです。この子も中野有香さんの妹ですわ」

紺野「一体何人妹居るんだ」

一花「・・・・・」

喫茶店

一花「初めまして。中野一花と言います」

一花「姉がお世話になっています」

紺野「逆にお世話になっているよ。実験にも協力してくれて」

五月「実験?」

紺野「そう、鍛えている良い体だからね・・・多少激しいのも耐えてくれる」

琴歌「・・・・」

五月「・・・・」

一花「・・・・」

紺野「ん・・・・どうしたんだ。シーンとして」

五月「・・・・姉に何をしているんですか。最低です!!!!」

紺野「えっ・・・」

一花「男の人だから卑猥なのは仕方ないですけど・・・姉を利用するなんてね。引く・・・」

琴歌「これからアイドルとして活動する人ですので守らないと・・・・いけませんわ」

紺野「勘違いしていないでくれ」

紺野「別に卑猥なことしてないって!!!」




紺野「それにこれからアイドル活動するって・・・・」

琴歌「西園寺プロダクションのアイドルですわ」

紺野「なかなかのセンスだ。」

一花「あの・・・もしかして西園寺プロダクションに関わってます?」

紺野「スタッフだけど」

五月「危険すぎます。こんな変態がいる事務所に姉が加入するのは・・・・」

紺野「むしろ中野有香先輩の方が危険だろうに」

一花「・・・・・」

一花「どの辺りが危険?」

紺野「雰囲気が・・・怒らせるととんでもない事になりそう」



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