ゲンドウ「冬月が!?」(44)
リツコ「ハイ。試験的にシンクロテストを行ったところ、同日のアスカの500倍、レイとシンジ君の約200000倍のシンクロ率を記録しました。」
ゲンドウ「…よし、冬月をエヴァンゲリオン2205号機の専属パイロットとする」
アスカ「…マジ?」
ミサト「マジよ」
シンジ「…副司令が、パイロット??」
ミサト「そうよ。」
アスカ「信じらんない…」
シンジ「シンジだけにね」
アスカ「死ねぇぇぇぇ!!!!」ドゴォ!!!
シンジ「ぐはっ」
ミサト「落ち着いて!副司令は、さっそく次の使徒戦から投入されるそうよ。」
シンジ「…何でシンクロテストをやったんですか??」
ミサト「…さあ?リツコが突然言い出したみたい。」
アスカ「で、シンクロ率はどうだったのよ?」
ミサト「……大変言いにくいんだけど。」
ミサト「…5…%」
アスカ「5%!?」
ミサト「違うわ…5000万%よ」
アスカ「フン!大したことないじゃな…」
アスカ「…」
アスカ「」
アスカ「ごせんまんパーセントぉ!?」
ミサト「そうよ」
シンジ「それじゃあ僕はもうエヴァのパイロットじゃなくていいじゃないですか!?」キラキラ
ミサト「…そう、かな?」
シンジ「やった!僕はパイロットをやめるよ!!」
アスカ「ごせんまん」
ミサト「…詳しい説明は、明日碇司令よりあるそうよ。」
シンジ「僕、碇シンジは、エヴァのパイロットを卒業します!」
アスカ「ごせんまん」
シンジ「僕のことは嫌いになっても、NERVのことは嫌いにならないでください!!」
アスカ「ごせんまん」
ミサト「…」
翌日
ゲンドウ「葛城三佐から聞いているように、新たに冬月がパイロットになった。」
シンジ「いえーーい!!!!」パチパチ
レイ「…」
アスカ「ごせんまん」
ゲンドウ「…冬月は次の使徒戦から活躍してもらう。」
シンジ「父さんバンザーイ!副司令もバンザーイ!」
レイ「碇君うるさい」
アスカ「ごせんまん」
青葉「パターン青!使徒です!」
ゲンドウ「ナイスタイミングだな」ニヤァ
ゲンドウ「冬月、初陣だ」
冬月「待て碇。」
冬月「俺はパイロットなど了承していない。」
ゲンドウ「構わん。出撃」
冬月「だが、このプラグスーツのデザインはおかしいだろ。プリキュアか、これは。」
ゲンドウ「冬月、何故プリキュアを知っている」
冬月「…え、いや、あの、それは、だな。違うぞ、碇、決して毎週楽しみにしているわけでは…」
ゲンドウ「…冬月、お前には失望した。エヴァに乗れ」
日向「アスカ、レイ、副司令、正常にエントリー」
青葉「続いて…」
ゲンドウ「待て。シンジはどうした。」
マヤ「さあ?」
シンジ「綾波ーアスカーがんばれー」
ゲンドウ「応援するな、シンジ、お前も出撃だ」
シンジ「え?」
ゲンドウ「…え?」
シンジ「乗るの!?」
シンジ「だって、副司令は僕の代わりでしょ!?」
シンジ「僕はもうパイロットをやめるよ、父さん!!」
ゲンドウ「…勘違いしているようだな」
ゲンドウ「お前は冬月と一緒に戦うんだ」
ゲンドウ「何か言いたいことはあるか」
シンジ「はい、僕はもうエヴァに乗りたくありません」
ゲンドウ「ならば出ていけ。」
シンジ「だからそうしようと思ってたらオメェが呼びとめたんだろうが」
ゼルエル「がおー」
レイ「副司令、気をつけて」
冬月「ああ、わかっとる。A.T.フィールド展開!」キュイイイイイン
マヤ「2050号機、超強力なA.T.フィールドを展開!」
青葉「あれ?2200号機じゃね??」
日向「違う、5022号機だよ。」
ゲンドウ「2205号機だよ!!!ちゃんと覚えてよおおおおおお!!!!!!!!!」
ドガーーーーーンン!!!!!
シンジ「たーまやー」
ゲンドウ「ねえお願いだから出撃してよ!!!!!応援してないでさ!!!!!!!」
マヤ「アスカのシンクロ率ダウン!起動指数を下回っています!」
ゲンドウ「どうして!?どうしてなのおおおおおおお!!!????困るよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
青葉「2200号機、頭蓋全部に損傷!」
日向「目標、5022号機に接近!!!」
マヤ「2050号機、アンビリーバブルケーブル切断!」
ゲンドウ「ねえみんな2205ぐらい覚えてよ!!!!!あとアンビリーカブルケーブルだしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
冬月「くっ…あと5分か…」
レイ「援護します」
冬月「そうか、すまないね。」
ゼルエル「がおー」ガシッ
冬月「うっ!!」
レイ「副司令!!!!!」
アスカ「ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…ごせんまん…」
アスカ「アーハハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハハアッハッハッハッハッハ!!!!!」
弐号機「がおー」
マヤ「弐号機、起動!」
青葉「まさか!?シンクロ率は起動指数以下だぞ!?」
ミサト「まさか…」
リツコ「暴走!?」
ゲンドウ「暴走とかやめて!!!!!!!マジでやめてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
日向「一方シンジ君は千葉県に」
マヤ「まさか…」
青葉「房総!?」
ゲンドウ「ふざけてる場合じゃないでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?ねぇ、真面目にやろうよ、ねぇ!!!」
日向「ゼルエルのトイレットペーパー…もとい腕が、5022号機に巻きつきました!!」
マヤ「まさか…」
青葉「包装!?」
ゲンドウ「包装とか言ってる場合じゃないでしょぉ!?早く何とかしてよ!!!さあ何とかしてよ!!!ねぇ!!あと2205号機だしぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」
レイ「副司令!!」
冬月「…くっ。凄い力だ…」
レイ「はっ!!」ズババババババ
ゼルエル「ぐあー」ドーン!!!
冬月「ありがとう。」
レイ「いいえ。それより、目標が起き上がる前に、早く攻撃を!」
アスカ「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」ドゴォォォォォォォ
レイ「きゃあああああ!!」
冬月「君、何をしている!?」
アスカ「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」ドゴォォォォォォォ
冬月「ぎゃああああああああ!!」
ミサト「アスカ!やめなさい!!!」
日向「エヴァ零号機・5022号機、沈黙!!!!」
ゲンドウ「やめてよね!!??仲間割れとかやめてよね!!!!!??????」
リツコ「こうなったら手段は一つね…!」
ミサト「碇司令に」
マヤ「エヴァに」
青葉「乗って」
日向「頂くしか」
リツコ・ミサト・マヤ・日向・青葉「ありませんね」
ゲンドウ「なんでそうなるの!?おかしいでしょ!!??司令が戦闘とかおかしいでしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!????????????????ねぇ誰か同意してよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
日向「司令、玉座の間…ではなく、魂の座に座ってひたすら『歩け』と念じるだけです!40秒で支度して下さい!」
ゲンドウ「君はラピュタの見過ぎだよぉぉぉぉぉ!!!しかも玉座と魂の座とか全然似てないしぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!バルスで使徒が倒せりゃ苦労しないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」
リツコ「乗ってください!(はぁと」
ゲンドウ「いやキモいし!!!とにかくキモいし!!!!!!!!!!!!!!!」
ミサト「司令、逃げちゃ駄目よ!エヴァから、何より、自分から。」
ゲンドウ「待ってよ!!!!何で上から目線なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??俺司令だよ!?一番偉いんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????????????」
日向「乗ってください!」
青葉「乗ってください!」
マヤ「不潔…何でもありません乗ってください!」
ゲンドウ「聞こえたよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!ばっちり聞こえたからね!!!!!」
ミサト「…分かったわ。ネルフ外の人間に、公平な方法で、『乗った方がいいと思う』か『乗らないほうがいいと思う』かを聞いてみましょう。」
ミサト「もし『乗った方がいい』と言われたら、エバーにお乗りください。その方法とは…」
ゲンドウ「…方法とは?」
ミサト「安価よ!!!!」
ゲンドウ「安価!?」
日向「いいですね!」
ミサト「それじゃー>>20さん。『乗った方がいい』と思ったら『1』を、そうでないなら『2』をお願いします!!!!!」
1
ミサト「決定ね」
ゲンドウ「待ってよ!!!!!!!!!!!!!!!今自分で書き込んだでしょ!!!???ねぇ、アリなの!!!!???ねぇえええええええええええええ!!!!」
リツコ「往生際が悪いですわ、碇司令。」
日向「碇司令!」
青葉「司令!」
マヤ「令!」
ゲンドウ「なんでそこ一文字ずつ減らすの!?もう『令!』なんか意味分かんないよ!!??」
リツコ「面倒だわ、碇指令を拘束、強制エントリー。その後、発進。」
ミサト「発進!」
ゲンドウ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ゲンドウ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ」
ゲンドウ「ぎゃああああああああああ」
数ヵ月後…
シンジ「僕の父さんは、どうなったんですか?」
加持「碇司令はね…」
そう言うと、加持リョウジは指で空を指した。
加持「お星様になったのさ…」
シンジ「…そう、ですか…」
シンジ(あんな父親でも、父さんは父さんだ…。僕は父さんのことを、一生忘れないよ…)
シンジ(ううっ…)
レイ「碇君」
シンジ「なに綾波?」(あれ?今何か大事なことを考えていた気が…)
レイ「こっちに来て」
シンジ「???」
レイ「お墓…碇司令の」
シンジ「すごい…無駄に立派だね!」
レイ「この引き出しには、碇司令の持ち物をミキサーで粉砕したものが入っているわ」
シンジ「僕も、何か供えていい?」
レイ「構わないわ」
シンジ「じゃあ、父さんから貰ったカセットプレイヤー…壊れてるけど。」
レイ「私も碇司令のグラサンを破壊して供えるわ」
シンジ「わざわざ破壊して供えるの!?」
レイ「ええ」
青葉「おお、シンジ君、レイ。」
シンジ「青葉さんも、何か供えるんですか?」
青葉「ああ、切れたギターの線を。」ナムナム
レイ「…碇司令も、喜んでいるわ」
ゲンドウ「誰が喜ぶかああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シンジ「ひぎゃっ!!!」
レイ「」
青葉「ぎゃあああ!!!幽霊!化け物!ゴリラ!!!!!!!!」
ゲンドウ「生きてるしぃぃ!!!!化け物じゃないしぃぃぃ!!!!最後のだけ余計だしぃ!!!!!」
ゲンドウ「…」
冬月「あれから7カ月…生きてたのか。」
ゲンドウ「ああ。エヴァはどうなった」
冬月「使徒も全部来たし、解体されたよ。」
ゲンドウ「…人類補完計画は」
冬月「中止された。キール議長が定年退職したおかげで、ゼーレで内部分裂が起きているそうだ。」
ゲンドウ「…そうか」
ゲンドウ「…変わったな…ネルフは今、何をしているんだ」
冬月「経営が苦しくてな、現在は副業で始めた便利屋が本業に…」
ゲンドウ「…」
リツコ「司令」
ゲンドウ「何だ」
リツコ「あんたじゃありません」
冬月「何だね、赤木博士。」
リツコ「…今月も赤字です。」
冬月「…そうか」ズーン
ゲンドウ「私は司令じゃないのか」
冬月「ああ、死んだと思ってたからな。」
ゲンドウ「副司令は誰が??」
冬月「青葉くんがやっとるよ」
ゲンドウ「青葉二尉が!!??」
冬月「碇、彼は今副司令だ。」
冬月「ちなみに、葛城三佐は一佐に、伊吹二尉は二佐に、日向二尉は三尉になった。」
ゲンドウ「日向二尉だけ下がってないか??」
冬月「彼は葛城一佐の件で問題があってな…」
ゲンドウ「そうだ、レイはどうしている!!??」
冬月「レイは今、房総から帰ってきたシンジ君と付き合っとるよ。」
ゲンドウ「そうか……なんだと!!!!!!!!!????????」ガバッ
ゲンドウ「シンジを拘束しろ、冬月」
冬月「待て碇、まさかお前は息子に嫉妬を…」
ゲンドウ「…」
冬月「ロリコンめが…」
ゲンドウ「うるさい」
冬月「お前は変わっとらんな…」
冬月「ちなみに付き合っとるというのは嘘だ。」
ゲンドウ「…そうか」ホッ
冬月「だが、レイから恋愛相談を受けたのは事実だ。」
ゲンドウ「…やはりシンジを拘束」
冬月「だから待てって」
ゲンドウ「…で、私は『便利屋ネルフ』で何をすればよいんだ」
冬月「あー、仕事の依頼を受けたら、やっといてくれ。」
ゲンドウ「…わかった」
ゲンドウ(…何でコイツに従わなきゃならんのだ)
依頼主X「おーい部屋を片付けてくれ!」
ゲンドウ「はいはい只今!!」
依頼人Y「おーいゴキブリを退治してくれ!」
ゲンドウ「いえっさー!!!」
依頼人Z「おーい引っ越しを手伝ってくれ!」
ゲンドウ「アイアイサー!!」
依頼人A「エヴァシリーズが襲ってきました!」
ゲンドウ「はーい!!!」ドカーン!!!
依頼人S「Mサトさんが酔っ払って暴れているんです!!」
ゲンドウ「よっしゃ任せろ!!!!!シンジ!!」
依頼人S「せっかく名前を隠しているのに!!!」
ゲンドウ「…疲れた…」
ゲンドウ「でも今日はお給料日だ!」
リツコ「ほれ」
ゲンドウ「これだけ!?」
リツコ「文句言うな!」
ゲンドウ「えっ…」
ゲンドウ「くそ…103円でどう生活しろと言うんだ…」
ゲンドウ「…」
ゲンドウ「…」
ゲンドウ「…と言う夢を見た」
シンジ「夢オチはよくないよ、父さん」
ゲンドウ「…そうか…」
===
==
=
ゲンドウ「…ここは」
ゲンドウ「便利屋ネルフ…」
ゲンドウ「…戻ってきてしまったのか…夢の世界に!?」
ゲンドウ「起きなくては…今すぐ…」
シンジ「起きる?ここは現実だよ。父さんが望んだ世界」
ゲンドウ「…望んだ!?こんな世界…望んだ覚えは無い!!」
シンジ「夢オチは新たな世界の始まりだ!これは天から下された裁きなのさ!」
ゲンドウ「私はシンジが何を言っているのかわからん!!」
シンジ「父さんは、夢オチという卑怯なマネをした。だから、この世界を現実にしたのさ、『あのお方』がな!」
ゲンドウ「阿笠博士か!?」
シンジ「ハァ?何言ってんだアニオタのロリコンが!!あのお方と言ったらカヲル君に決まってるだろう!!!」
ゲンドウ「ああ、そうだな。」
ゲンドウ「…元の世界に戻りたい」
シンジ「…詳しいメカニズムは僕も知らない。」
シンジ「だけど一つだけ、元の世界に戻す方法がある。」
ゲンドウ「それは何だ!?」
シンジ「さあね。便利屋ネルフのどこかに転がっているんじゃない?じゃあな、クソ親父!!!」
ゲンドウ「待てシンジ!!行くなーっ!!!!!」
ゲンドウ「…と言う訳なので給料を上げて下さい」
ゼーレの人「ダメ」
【完】
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