凪「はーちゃん。お誕生日おめでとうございます」

颯「なーもね」

凪「アイドルになり、今まで同じ時間を共有していたそれは減り、夜な夜な寂しい思いをしていますが」

颯「え……」

凪「はーちゃんが」

颯「なーっ！！」

凪「でも」

凪「Pという新たなおもちゃ……もとい、信頼できる人ができ」

颯「もう！」

凪「私達の人生は変わりつつあります」

凪「もう……昔みたいには戻れないのかもしれません」

颯「なー……」

凪「さらばやさしき日々よ……」

凪「もう戻れない……もう帰れない」

颯「ん？」

凪「太陽の牙ダ「ストーップ！！」

凪「まぁ、実際に双子だからという理由での仕事は、歌以外まったくありませんからね」

颯「うん。でもそれはPちゃんがそうやってお仕事を取って来てくれるから」

凪「お正月の、はーちゃんのお口からチーズがとろりと垂れてエモいと拡散したのは、何を隠そうこの乃木元帥。おっと凪元帥です」

颯「なー？！」

凪「ネット界隈では、あの白いモノが垂れた画像掲載以来、はーちゃんの仕事をえちちな目で見てばかりと大評判です」

颯「知らなかったよ！むしろ知りたくなかったよ！！」

凪「対抗秀吉として、凪もこけしを持ったのですが、インパクトがなく……加工してgiftでこけしだけ震えるように」

颯「なー！！」

凪「おっと、りあむさんみたいにエゴサをいつもしているのがバレてしまいましたな」

凪「最近、はーちゃんの寝顔をインスタに載せたところ、大評判で」

颯「何してくれるの！」

凪「うっかり、胸元を開けてブラジャーのカップまで見えてしまうのは、何故か消されてしまいましたが」

颯「ちょ！！」(///)





（注意。事務所が消しました）

凪「……というわけで、我々はまったく同じの人間ではありません」

颯「今更だよ！」

凪「というわけで」

凪「誕生日ケーキはチョコレートの方を所望しますね」ｽｯ

颯「はーも、それが欲しいんだから！！」ﾀﾞﾒﾀﾞﾒ

凪「ほら、はーちゃんは写真映りがいいから『はいチーズ』ケーキを」ﾑｸﾞｸﾞ

颯「なーだって、これからどんどん写真を撮らないとね」ﾑｸﾞｸﾞｸﾞ

凪「では、妥協案としまして、あそこにある『橘です』と書いてあるいちごのショートケーキなら」

颯「壊すから！事務所での人間関係がめちゃくちゃになるから！！」

凪「おや、こないだりあむさんから、メンチカツサンドのメンチカツを頂いた時は凪スマイルで快く譲っていただいたので」

颯「ただの食パンだよ！……というか、何をしてるの！！」

凪「では、ここは姉である私が先に頂くということ」ｸﾞﾇﾇ

颯「お姉ちゃんなら、妹に譲るべきだと思うんだけどなー」ｸﾞﾇﾇﾇ

凪「おや、普段対等な対馬ばかり主張しているのに、このようなケーキのいいときだけ妹扱いをしろと？」

颯「はーだって、普段お姉ちゃんぶらないじゃない！」

凪「凪はいいんです。普段の面の皮を凪取って……もとい剥ぎ取りましたから」

颯「意味わかんないよ！！」

由愛「……あ、あの」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

凪･颯『はい？』ｷﾞｽｷﾞｽ

由愛「ひぃぃぃ……」

奈緒「あー……由愛に何か打開作があるのか」

由愛「は、はい……その」



由愛「縦に半分ずつにすれば……」

凪･颯『……』

凪･颯『…………』

凪･颯『あぁ！』

奈緒「思いつかなかったのかよ！」

奈緒「はぁ……まったく」

由愛「で、でもよかったです……」



颯「ところでPちゃんはまだ来ないの？」

凪「おや？堂々と名前をあげることで、私のモノ宣言ですか？」

颯「ふぇ？(///)ふぁ……そんなんじゃないよ！！」

凪「そんなん扱いですか。今の言葉を録音してPに聞かせないと」

颯「なー！」

凪「まぁ、見つめられただけで恋する年頃ですからね」

由愛（……お向いの百合子さん？）

颯「むむむっ、そういうなーはPちゃんのことどう思ってるのさ！」

凪「凪は表だけで判断する人間ではありません。中で見るものです」

凪「そう……Pは」



凪「中はおっきい人間ですよ」



颯「中？えと…………//////」ﾎﾟﾝｯ

凪「おやおや、思春期ですね」

颯「お、同い年なのに……///」





奈緒「///」

由愛「///」



凪「……何故、そこの二人も照れているんでしょうか？」

凪「……皆さん、純情でしたか。これは失礼しました」

奈緒「お、おぅ……///」

凪「生娘はこれだから」ﾔﾚﾔﾚ

颯「なーだって経験ないじゃんっ！！」

凪「では、二人で出演する時はこれから」



凪『どうもミロワールの経験のない方です』

颯『どうもミロワールの経験のある方です』



凪「としないといけません」

颯「なー！！」



おしまい