黛冬優子「熱に触れて命を知る」 (40)
黛冬優子さんとPが二度目のセックスに臨むお話です
ぜんさく→
大崎甘奈「キャッチャー・イン・ザ・バスルーム」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1586884717/)
勃起したオチンチンに触れる。口の中でぐちゅぐちゅって唾液を溜めて、上下に扱いてるオチンチンの上に垂らしてあげた。唾液は手とオチンチンの隙間に入り込んで、ぬちゃぬちゃと粘ついていやらしい音を上げる。イスに拘束された男は、表情を歪ませた
これ好きなんでしょ? 前にやってあげたとき、すっごい気持ちよさそうにしてた。
言葉をかけると、男は恥ずかしそうに目をそらした。その弱々しい姿に微笑みながら、オチンチンを口に咥える。亀頭を唇で挟んで、くぽ、くぽって、わざとAVみたいな音を出してあげる。目をそらしても聞こえるように、アンタのオチンチンは今ふゆに舐められてるんだって思い知らせる。
竿の部分を手で扱きながら、亀頭や裏筋を舐め、唇で甘く挟む。舌先で尿道をチロチロとほじる。しばらくそうしてあげてると、オチンチンがいっそう固くなって、ピクピクし始めた。ああ、もうイくんだ。手を外して、喉の奥までオチンチンを咥え込む。じゅる、ずぞ、とカウパーと唾液の混ざった汁をすすり上げ、舌と口蓋で圧迫する
太ももをがっちり押さえて逃げないようにして、射精させた。舌の付け根、頬の内側、歯の裏側まで精液で汚される。一滴もそれを溢さないよう、唇をすぼませながらオチンチンから口を引き抜く。口に溜まった精液はなんとも言えない味で、鼻から通り抜ける匂いは正直に言うとひどい。
けど、コイツが出したものだと思うと、とたんにこの味も匂いも嫌いじゃなくなる。はぁはぁと息を上げている男へ口に溜まった精液を見せつけた。『れぇ』なんて、行儀の悪い声を出して。
唾液で薄めて、あえて喉を鳴らし精液を飲み下す。こくっ、こくっと……。美味しくないけど、美味し王に飲んであげた。唇から顎に、溢れた分が垂れて線を描く。指ですくい、舌で舐めとった。
なに? また固くなってるじゃない。そう耳元で囁いて煽った
精液を飲むところを見せつけられて興奮するなんて、変態じゃない? まあ、精液を飲んで興奮する女が言えた義理じゃないけれど。
いつの間にかふゆは裸になっていた。よだれでベトベトになったオチンチンをあそこにあてがって、そのまま
……ってところで目が覚めた。外は明るく、電線に止まったスズメが鳴いている。
「……あぁ~~~~!!!!」
下にマットレスはない。硬い床だけがある。そこでベッドから転げ落ちていたコトに気がついた。寝返りを打って、落ちて、その所為で目が覚めたんだ。あ~あ、良いところだったのに、もうちょっとで……いやいやいやいや
「なんて夢をみてんのよ……そしてなんで相手がアイツなのよ……」
思ってもないことをあえて口に出して、少しだけ生まれた『惜しい』という感情をねじ伏せた。心臓が痛いのは治ってないけど
スマホを手に取る。アラームが鳴る時間より前の時刻だった。このまま二度寝してやろうかしら。……いや、パンツが濡れてる。おねしょをしたわけじゃない。ただ、ああいう夢を見てしまったから、こうなってしまったんだろう
「……先にシャワーね」
睡眠は諦めて、替えのパンツを持って浴室へ向かう。夢で見た光景が脳から薄れていく。目を閉じて、光景と感触を忘れないように頭に描いていく。いやなんでこんなことしているの、と自分の行為にツッコミを入れた。同時にドアにぶつかった。おでこが頬と同じくらい赤くなってしまった
ふゆとプロデューサーが初めてセックスをしてから一週間が経った。
まだ『初めて』しか経験してなくて、当然夢みたいにフェラしたりとか、アイツを拘束してとかそういうのは一切無い。一回しかないんだし。そしてその一回はするというよりもむしろされてばっかりだった
事の発端はプロデューサーの体調不良。季節の変わり目に普段のたまりまくってる労働のストレスが爆発したのか、思いっきり体調を崩した。一応世話になってるし、一人暮らしだから色々大変だろうって思って、看病をしに行った
住所ははづきさんに聞いて、コンビニで栄養のある買い込んで、LINEで連絡を入れてからアイツに家に行った。本当に来るなんて、とアイツは驚いてた。来ないと思われてたの?
『正直、もうかなり良くなってるから……』
申し訳なそうに言われた。ちょっと顔が赤いくらいで、曰く体温も37度を少し越すくらい。『仮病だったの?』と訊くと『そう思われても仕方ないな』と力なく笑った。疑っていない、具合が悪いなら休んで欲しいと言えなかった事を悔いた
昼も食べて無くて、食欲が戻ってきていると零していた。それは都合が良いって、もう一回買い出しに行って手料理を振る舞ってあげた。
『わざわざここまで……すまない、材料費は出すよ』
『いいの、これはお見舞いなんだから……じゃ、今度どっかでご飯食べるときに奢ってよね。あ、あのラーメン屋の辛いヤツ。アレ気になってたから』
今度の約束をして、料理を食べてもらう。少しの工夫と真心を込めた手料理。お菓子を作って食べさせたことはあるけど、こういうのは初めてじゃない? ちょっと材料費が財布に痛いけど、次に奢ってもらえる、次に一緒にご飯を食べられると思うと悪い気は一切無かった
『おいしい』
『味わって食べなさいよ』
自分もお腹が減ってるはずなのに、料理に手をつけられなくて、ただプロデューサーが匙を動かしていくのを観ていた。お腹は膨れてないのに、その光景で満たされた
『ごちそうさまでした。ありがとう、冬優子』
『……おそまつさま。立たなくていいから、食器はそこに置いといてよ。洗うし』
『いやいや、流石にそこまで至れり尽くせりだと気が引ける。せめてこれくらいはさせてくれ』
『尽くされなさいよ病人なんだから……それより汗拭いたり、着替えたりとかした方がいいんじゃないの?』
『……そうする。すまんな、ありがとう』
そう言ってプロデューサーはお風呂場に向かった。ふゆは急いで自分の分を食べて、お皿を洗った。ゴミ袋にコンビニ弁当や紙皿、割り箸が多く棄てられているのが見えた。普段の食生活が心配になった
シャワーの音は聞こえない。濡れタオルか何かにしたんだろう。そう思って、寝室に向かう。
ベッドに腰掛けて、上を脱ぎ、体を拭っている男の姿があった。
『なんだ? どうかしたのか?』
『いや……ゼリー買ってきてるけど、いつ食べるんだろうって』
『そっか、ありがとう。これが終わったら食うよ。』
風呂桶から湯気が出ていた。プロデューサーはそこへタオルを浸けて、捻って搾り、また体を拭く。
目病み女と風邪引き男って言葉があるらしい。まあ最近調べて知ったんだけど。風邪を引いている男は魅力的に見えるって言葉だ。実際、その通りだと思う。この時、ちょっと気だるそうに体を拭いていた姿を愛おしく感じた。普段、事務所じゃ観られない表情と動き、肌面積に胸が締め付けられる
『……手伝おうか? 背中とか届かないでしょ』
『いや……ああ、そうしてくれると助かる。これのお返しは何が良いかな』
『……味卵で』
『了解』
タオルを受け取って、背中を向けてもらった。お湯の温度がどんどん下がって、手の中でタオルが冷たくなっていく。冷え切らないうちに、水と布越しに体に触れた。硬かった。ちょっと痩せているのか、骨張っていた
『……』
『あ~……気持ちいい……いたいいたいいたい』
普段は絶対に触れられないところだった。うなじに見とれて、同じ所を何度も擦ってしまった。お湯にタオルを浸け直して、また温めてから触れる。
『あ~……ありがたい……』
前から聞こえる声は、耳まで行っても脳には来なかった。ただ目の前の肌色と、ずっと思っていたことだけがあった。
この時……いや、それよりもずっと前からふゆは確信していた。こいつは善良で、お人好しで、プロデューサーだから……きっと、自分が普通に想いを伝えたところで、望んだ結末はやってこない。といって待ってても、こいつは絶対に来ない。ま、当たり前のことだけど
だから
『……冬優子? どうした?』
普通じゃない方法で、やるしかないんだろうなって。いつかそうしないと、こいつと一緒になんてなれない。いつかやらないと、待つだけじゃきっとこいつは来ない。
その『いつか』が『今』だろうと思った。多少強引で、クソみたいな女のやるコトだろうと、手段を選べるほどふゆは強さも魅力もない。こうするしかないから。こうするだけで結ばれるなら、いくらでもするから
背中に抱きついた。首まで手を回して、胸板に手のひらが触れた。
『冬優子!?』
見とれていたうなじに吸い付いた。しょっぱくて汗臭かった。嫌じゃなかった。ベロを這わせて舐めていく。まだ拭けて無くて汚いはずなのに、舌でなぞるのを止められなかった
くすぐったいのと、それ以上の倫理規範からアイツはふゆをどけようとする。けど、体調不良で弱った男と、普段からレッスンをして体力作りをしてて、まだ若々しい未成年の女子だったら、辛くもこっちに軍配があがった。体調を崩してなかったら簡単に負けちゃってたでしょうね
うなじから僧帽筋、肩甲骨までキスする。いやらしく、わざとリップ音を立てて『やめるんだ』という声をかき消した
そのまま手を降ろして、股間部分に触れた。背中よりもずっと熱かった。後ろに体重を持って行って、プロデューサーを仰向けに倒した。起き上がらないようにすぐに上へ乗って、赤い顔を見下ろした
ダメだなんて言ってるけど、こっちはそうじゃないんじゃない?
えっちな漫画でしか観ないようなセリフをいう。『生理現象だ』って言われたから、じゃあふゆで一切エッチな気分になってないのね、って返した。
一瞬だけ目をそらされて、『それは』と口を開いたところに手で塞いだ。目をそらした一瞬も、『それは』に続く言葉も、あまり聞きたくなかった
いいから黙って、このままふゆに。
下も脱がして、固くなってるアソコを出す。漫画とかで観るよりグロテスク。モザイクとか黒線が入ってないとこんな感じなのねって感想が出た
ふゆもパンツを下ろす。いつもオナニーしてる時と比べるとあまり濡れてないけど、きっと大丈夫でしょ。そう思って、勃起したおちんちんをあてがって、挿入した
そこから先は、あんまりにも酷かったからあまり思い出したくない
ここまでです、続きはまた
BUMPが粋なことをしたのでこちらをご覧ください
https://youtu.be/hls_QvA5UHk
飴玉の唄?
続きです
>>9
はいその通りです…歌詞中のワンフレーズを…
痛くて、ただ痛くて。喉の奥から絞り出したような、唾液と混じって泡だって、食いしばった歯の間から漏れるような声を出してしまった。想像以上に痛い。切り傷とか、打撲とかと違う。内臓が断ち切られるような、あんまり味わったことのない痛み。
痛くてへたりこんで、涙ぐみながら固まった
『大丈夫か冬優子、いまならまだ』
心配してくれる声に何も言えなかった。死ぬほど痛い。出来ることなら中断したい。けど、ここで止めたらもう二度とチャンスは無くなる。こいつと結ばれるってことは絶望的になる。既成事実は完成させなきゃならなかった
けど、まあ。そこから体を動かせなくて。向こうも体温が上がったのか、顔を真っ赤にして、ボーッとなって。体を支えるために伸ばした肘がピキッて鳴った。手のひらが引き締まった腹筋に触れた
そのまま固まって、数分。アイツのオチンチンが柔らかくなって、ふゆがようやく治まりだした痛みに抗って腰を動かしたらすぐ抜けた。
互いに吐息以外何も吐けなくなって、数十秒後。ふゆが大泣きしちゃった
頭の中がグチャグチャになって、ボロボロと涙が零れてしまった。プロデューサーはおろおろとしながらも慰め、太ももに付いてる血を拭ってくれた。背中をさすってくれた
ごめんなさい、ごめんなさいとしゃくり上げている所を慰められる
申し訳なくて、情けなくて、涙を流す声と『大丈夫か』『落ち着こう、一回、一回落ち着こう』とかけられる言葉だけが部屋を埋める
自分が始めたことなのに何も出来なかった。被害者は怠そうな体を動かしてふゆに気遣う。されてばっかりで、情けない。何が『結ばれるには』だ、自分がそうしたいだけで相手のことは一切考えてなかったんだ。
慰められてから数分か、数時間か、ちゃんとしたのは分からないけど辺りは暗くなっていて。ようやく泣き止んだ頃には互いに無言で、何を言い合えばいいのか分からなくて気まずかった。
さっきまでの行為にあえて目を背けないでいよおうと、冷蔵庫に行ってゼリーを取ってきた。一緒に食べた、味はよく分かんなかった。そして帰った
帰り道には頭が冷えてて、自分がしたことの大きさと、相手にかけた迷惑で頭がいっぱいになった。申し訳なかった。去り際に言われた『ごめんな』ってセリフが頭の中で響いた。
ふゆにのしかかられているとき、プロデューサーの顔は真っ赤になっていた。辛かったろうに、苦しかっただろうに。謝るのはこっちの方なのに、いっぱい言ってもまだたりないくらい『ごめんなさい』がしたいのに、なんであなたが言うんだと、言わせてしまった自分を恥ずかしく思った
家に帰ってから、下腹部にある痛みにようやく気がついた。歩きにくかったことを思い出した
それでも、『ごめんな』の言葉が突き刺さった心の方がずっと痛かった。涙は出なかった。出そうと思っても出せなかった。
その翌日――も、プロデューサーはおやすみ。体調不良が長引いた、と言われた。あさひは『何日も会えなくてつまんない』とか言ってた。あいつの来てない事務所は少し肌寒かった
次の日にようやく来た。朝、顔を合わせたときに目をそらしてしまった。アイツは心配そうに『体は大丈夫か?』と聴いてきた。『具合が悪いとか、痛いとか……何か、違和感があるとか』なんて、横を向いた頬へ言葉をぶつけてくる
ふゆはそっぽを向いたまま『大丈夫、ありがとう……ごめんなさい』と言った。それ以来、あのときの事はアンタッチャブルなことになって。どちらからも切り出せず、表面上はいつも通りで今に至る。
今回はここまでです、続きはまた
―――
――
―
シャワーを浴びながら、見た夢の内容と、一週間前に起こした現実を交互に脳裏に描いて、自己嫌悪する。あの夢はきっと自分がやりたかった事(強調されてるけど)だと思う
何も出来なかった。いや、したんだけど、何も出来なかった。むしろアイツから気遣われて、涙と血を拭かれて、看病される側なのにしてばっかりで、ふゆはされてばっかりで……何度思い出しても情けない。
あんだけ散々な目に遭ったのに、あんな夢を見た自分を疑う。いや、確かにああいうことをしたくないってわけじゃないけど。それでも、いくらなんでも、自分がダメな人間すぎると嫌悪してしまう
もう痛くはない陰部の汚れを洗い流す。ぬるいシャワーを止めて、肌に着いた水滴をバスタオルで取っていった
脱衣所にタオルを放り込む。汚してしまったパンツ上に被せて隠した
あれ、お気に入りなのに。溜息の後、揃ってないブラとパンツを身に着けて、スヌーズを切り忘れたスマホをとりに寝室に戻った
それから着替えて、今日の仕事の準備をする。ブラとパンツがセットじゃなくなったのが少し残念だ
もうこんなの夏じゃない、と言いながら陽差しの下を歩く。カレンダーじゃまだ春なのに。制汗シートをコンビニで買おうか迷った。
いつも見かける路地裏のネコを見つけた。呼んだけど、日向には来なかった。熱いものね
まだ慣れていない暑さと一緒に歩いて、そんなこんなで事務所へ
「おはようございます! 今日もよろし……って、アンタだけ?」
「ああ、おはよう冬優子。もう時間だっけか」
今日はこれからスタジオでグラビア撮影。自分も愛読しているファッション雑誌のお仕事だった。ちょっと内心ワクワクしていた。
けど、あんな夢を見てからまだ数時間しか経って無くて。アイツの顔をまだちゃんと観ることが出来なかった
「……何よ」
「いや。すぐ準備するよ、待っててくれ」
手に持った資料を置いて、車の鍵を取りに行った。ふゆは玄関にUターンして待っていた。
移動中の車内は互いに無言だった。ふゆは何を言えばいいか分からなくて窓の外を見ていた。プロデューサーはなんで黙っているんだろう
心地良い無言とかじゃない空気に包まれていた
「お疲れ様でした、今日のデータはまた後日お送りしますよ」
「ありがとうございます、お疲れ様でした」
「ありがとうございました♫ 可愛く撮ってもらえて、ふゆ嬉しいです!」
カメラマンさんへの挨拶を済ませ、ケータリングのホットコーヒーを啜る。ホッとする匂いを鼻に入れつつ、スマホのたまった通知を処理していく。
すると、アイツがよく分からない女に言いよられているのが見えた。ちょっと困っている姿が視界の端っこに入った
「いやぁプロデューサーさんもアイドルかと思っちゃうくらいにカッコイイじゃないですか! どうですか本当にデビューとか! 元公務員や元教師の男性アイドルだっているんですし!」
……何あれ、スカウト? はっ、プロデューサーがアイドルになってどうすんのよ。いや、ありえないと言い切れないけど……というかアイツがスカウトねぇ、いろんなことがあ……いや、あれはそう言うのじゃない。スカウトとかじゃない。アイドルって言うのをダシにして、あの女は狙っているんだ
「そうだ今度お食事とかどうです? ウチの事務所の資料とか持って行きますから」
何よあの女。撮影が終わったとは言えここは仕事の場所でしょ。したくなる気持ちは分かるけど、逆ナンなら時と場所と相手を選びなさいよ
時と場所を選ばなかったふゆが言えたセリフじゃないけど
ああ、もう。プロデューサーが困っているじゃない。ああいうグイグイ推してくるタイプ苦手そうだし
しょうが無い
「……あ、すいません。ちょっと電話が。少し離れます」
そういってプロデューサーは早歩きでどこかに行った。逆ナンしてた女は『せめて連絡先だけでも交換したかった』と失敗したのを悔しがっていた。
ふゆが眺めていたスマホに、また一つ通知が来た。新しいそれへ『どーいたしまして』とスタンプ付きで返信しておいた
帰りの車中。無言だけど、さっきよりかは空気を軽く感じる。
「ありがとな」
「ま、アンタもメーワクそうにしてたものね」
「いやいや、迷惑だなんて」
「ああいうのはきっぱりと断るのが一番なのよ。第一、」
ここで言葉に詰まった。『会ったばかりの人間にあそこまで熱意を持つヤツなんているわけ無い』と言おうとしたけれど、隣に座っている男がその反例だった。
「……第一、あの人が本当にプロデューサーなのかどうか怪しいじゃない」
「確かに、名刺ももらわなかったなぁ」
代わりの言葉を出して、なんとかしのいだ。口を閉じて、窓の外を眺めた。醒めたばかりの夢と、一週間前の現実と、さっきプロデューサーが逆ナンされていた光景。これらを入れ替わり立ち替わりで思い出していく
こいつは人に好かれやすい。人当たりが良くて、優しくて、雰囲気も温かくて……ちょっとズレてるところもあるけど、そういうところも『良い』って思えるような、そんなやつ
街中で見つけてくれて、勝手に飛び出したふゆを待っていてくれたやつ。……その優しさや暖かさを、分け隔てることなく他人に与える人。とってもいい人。
「……ねぇ」
「ん?」
口を開く。舌を動かす。こいつが逆ナンされてるとき、胸に大きい石が生まれたように感じた。他の女が言いよっているのが不快だった。その後に来た短いメッセージに、周りに人がいなかったら飛び跳ねてしまうくらい嬉しくなっていた
ああ、こいつのことが好きなんだって、自分で自分に突きつけていた。自覚の再確認するのように好きを知った
「……“あれ”から、ちょうど一週間ね」
「――! ……ああ、うん」
緊張が伝わらないように声帯を震わせる。外の景色が流れを止めた、赤信号なんだろう。
こいつは人に好かれやすい。人当たりが良くて、優しくて、雰囲気も温かくて……ちょっとズレてるところもあるけど、そういうところも『良い』って思えるような、そんなやつ
街中で見つけてくれて、勝手に飛び出したふゆを待っていてくれたやつ。……その優しさや暖かさを、分け隔てることなく他人に与える人
「……ねぇ」
「ん?」
口を開く。舌を動かす。こいつが逆ナンされてるとき、胸に大きい石が生まれたように感じた。他の女が言いよっているのが不快だった。その後に来た短いメッセージに、周りに人がいなかったら飛び跳ねてしまうくらい嬉しくなっていた
ああ、こいつのことが好きなんだって、自分で自分に突きつけていた。自覚の再確認するのように好きを知った
「……“あれ”から、ちょうど一週間ね」
「――! ……ああ、うん」
緊張が伝わらないように声帯を震わせる。外の景色が流れを止めた、赤信号なんだろう。
「今まで言えなかったけど、あの後アフターピル飲んで避妊はちゃんとできてるから安心して」
「……」
「……その、ちゃんと謝れてなかったから言うわ。プロデューサー、ごめんなさい」
「……何度も謝ってくれただろう」
「足りないのよ。……それに、自分が悪くないのに謝るような男もいるし」
「……」
「……ふゆね、その、あのときは突発的だったけど……」
景色が動き出した。青信号なったんだろう。いつもはゆるやかなのに今回は急発進だった。体が後ろに引っ張られて言葉に詰まった
「……俺は、冬優子がなんでああいうことをしたのか、分からない程のバカじゃないと思う」
さっきまで口数の少なかったプロデューサーが、自分から切り出した。
「……勘違いだったら、自惚れも甚だしいけど」
「うぅん。多分……それで正解だと思うから」
「……そっか」
言葉で伝える前に失敗で気持ちが伝わってしまったのが恥ずかしいと思った。流れる景色が滲んだ。目元が暑いのに関係があると思う
「……で、俺はプロデューサーで、冬優子は、アイドルでさ」
「…………うん」
頷くのも躊躇う。会話を進めていくのが嫌になる。
なんでだろう。滲んでいくのが止められない。鼻で大きく深呼吸をしてしまう。瞬きを何度もしてしまう。心臓が早くなってしまう。悲しいって思ってしまう
ああ、多分、どこか分かってしまったんだ。これからフラれるんだって、察してしまったんだ。だから悲しくて、だから涙が出ちゃうんだ
ここまでです、続きはまた
ネタバレをするとフラれません
プロデューサーの言葉は途切れ途切れだった。きっと、何を言うか気遣って、拾い上げながら喋っているんだろう
「冬優子がさ、そこまで……俺に対してそういう思いを抱いてくれるのは嬉しい」
対して、こっちは何も言えない。喉に穴が開いて、言うべき言葉がどんどん零れてしまうような。
「そして、その……俺も、冬優子が想ってくれた分の責任は取ろうと思っている。」
口調は優しく、気遣うようで。いいから、終わらせるならもっとすぱっと、こっちが諦めたくなるよう――え?
「せ、せき」
さっきまで閉じていた喉が急に開いた。言いたいことが言えなかった。驚いたのは伝わったと思う。責任を取る?
「冬優子の俺に対する感情がわかってから……自分なりに考えた。年上の男に憧れているだけじゃないのか、とか。周りに男が自分だけしかいないからなんじゃ、とか。」
「――そ、そういうわけじゃ」
「ないよな。うん。多分だけど、冬優子はそういう感じじゃないって思ったし」
ようやく、景色からプロデューサーの方へ顔を向けられるようになった。横顔を観て、少し照れた。
「それから、冬優子について色々考えた。これまでの事とか、あのときの事とか。そうしているウチに、自分の心境の変化に気がついてさ。冬優子が俺の事を良いと言ってくれているって知って、初めてくみ取れたんだけど。自分の事も、それまでよく分からなかった」
驚いて引っ込んでいた涙が、また出てくる。今度は全く違う感情で。口をギュッと結んで、溜めた分が零れるはの耐えた
「……アイドルとプロデューサーだけど、そういう覚悟をしようと思った。それが、想われた方の責任だと考えた」
西日が車内に差し込んでいた。逆行になって、プロデューサーの顔がよく見えない。
色々と言葉を浴びせられた。報われたような気持ちになったけど、自分の中でどこかがが引っかかっていて。たまらず、質問を投げた
「……責任、だけ?」
プロデューサーは前を向いたまま答えた。
「……責任だけじゃない。責任だけなもんかよ。でも……正直に言うと、言葉にするのが恥ずかしいんだよ。この歳になると」
アクセルは踏まれ続ける。車は走る。建物の日陰に入って、西日で見えにくかった顔がようやく見えた。風邪でも引いたんじゃないかってくらい真っ赤で、恥ずかしそうに口の辺りをモゴモゴさせていた
なにそれ、と笑ってしまった。出ていた涙は引っ込んだ
それから、『ねぇ』と切り出して。自分のやりたいことを告げた。彼はそれじゃ一緒に帰ろうと答えてくれた。
◆◇◆
一週間ぶりなのに、とても懐かしいと感じた。靴をそろえて上がる。あのときと同じ匂いがした。心の中でお邪魔しますの代わりに『ただいま』と言ってみた。心の中で言ってみただけなのに、急に恥ずかしくなった
シャワーは先に借りた。ブラとパンツの上下が揃ってないのバレたくなくて、一緒に入りたくはなかった。体の汗を落として、バスタオルで体を隠して、ベッドで待つ。
ドキドキしながら待つ。ベッドのシーツに、一週間前の跡が残っていた。赤かった物は乾燥して、茶色に変色している。ボーッと眺めて、指先で撫でた。鳩尾辺りがキュッと締まった。
そうしている間に彼がやって来た。Tシャツとハーフパンツって、ラフな格好だった。そのままふゆの隣に座る。
「……冬優子がシャワーを浴びている間に、買ってきたから」
そう言って、ハーフパンツのポケットからコンドームの箱を取りだした。ビニール包装は破れて無くて、中には12個がそのまま入っていると分かった。前は使わなかった物だ
「……」
コンドームを目にして、ようやく心に体が追いついた。緊張が全身に行き渡る。体が硬くなって、息切れして、体が熱くなる
不安そうになってしまったのを察せられて、手を握られた。たったこれだけのことで安心できた
初めてのやりなおし。車内で、回りくどい言葉を使ってそう彼にお願いした。赤い横顔は縦に振られた。
頬に触れられた。向き合った。
プロデューサーとの、初めてのキスをした。前は自分が勝手に吸い付くだけだった。今回、初めて口と口で繋がった
歯磨き粉の味と、ぬちゃっていう触感。ふゆのよりも固くて、しっかりとした唇。近くまでやって来た匂い。閉じたまぶたの肌色が、少し暗くなる。
全てが強烈で、全部が新鮮だった。こんなにすごかったんだ、キスって。離れた彼の唇をこんなにも愛おしく想ってしまうのか
我慢できなくなって、今度はこっちからよりかかって、唇を奪う。そのまま体重を預けると、プロデューサーがマットレスに倒れた。その上に乗りかかる形になる。頬を両手で挟んで、ずっとくっつけられるように
唾液のやりとりをして、体をおしつける。ぐって、体重をかける。くっつく。暖かくて、熱くて、心地よい
太もも辺りに、筋肉とは違った硬さの物が触れているのに気が付いた。この感触をふゆは知っている
「……ふゆで興奮してるの?」
「……うん、そりゃ、その……するよ」
太ももを持ち上げようとするくらい主張しているアレ。パンツ越しでも分かるくらいに大きく、硬い。
押しつけていた体を起こして、下へ持って行く。脱がす、と言う前にパンツに手をかけた
「……俺も、恥ずかしくないわけじゃないからな?」
赤い顔で釘を刺された。その表情を可愛いと思ってしまった。いつもはカッコイイとか、そういう風に思うことのが多いのに
露出されたそれ――オチンチンは、先端から透明な体液を分泌していた。観るのは二度目だけど、グロテスクという感想はやっぱり出てくる。この人のじゃなかったら絶対観たくない。
オチンチンに触る。手の中でビクビクと脈打っている。強く握ってしまわないように、子どもの手を握るときのように指を曲げた。これからどうしたら良いんだっけ、手で擦ったりとか……
「……ねぇ」
「何?」
「……舐めても、いい?」
「……いや、無理しなくても」
「そういうんじゃなくて……ふゆが、したいから」
手の中で、オチンチンがいっそう硬くなった
性器といっても、排泄器だし、ここでオシッコとかもしているハズだ。さっきシャワーを浴びたとは言え、これを口に入れるなんて、と思ってしまう。
思ってしまう、のだけれど
ふっ、ふぅと息を整えてから、先っぽのピンクの部分にキスをする。唇だけを吸い付かせて、透明な汁を啜った。しょっぱくて、渋くて、変な味がする。不味い。こんなの世の女性は良く口に入れられるわね
本当に不味い。嫌な味。臭い。
「ちゅっ……んっ、ちゅるっ」
でも、この男の物だと思うと。この人が出した一部で、自分で興奮してくれた証左みたいな物だと思うと。
「んっ……ふっ……ふぅっ……♡」
吸い付いた口を離すことができない。むしろ、もっと奥まで咥えこんでしまう。
今朝、夢で見たように……とは行かないけど、初めてだし。舌とかどう使えば良いのか分からない。咥え込んでると唾液がダラダラと漏れちゃう。顎が疲れてくる。どうやって気持ちよくすればいいのだろう。どうしたら喜んでもらえるんだろう。
オチンチンを咥えたまま動けないでいた。すると、頭に暖かい感触が来た。手のひらが乗せられていた。そのまま髪の毛を好くように撫でられる。軽く纏めていたヘアゴムをほどかれる。
撫でられるのがむずかゆくて、オチンチンから口を離した
「っ、すまん、嫌だったか? ごめんな、髪の毛ほどいて」
「嫌じゃない」
そのまま彼の手の上へ、自分の手を重ねる。もっと撫でて欲しいと目で訴える。視線をぶつけ断ってから、自分の手を離した。不器用な動きから熱が伝わる。
そのまま髪の毛から頬へ指が移る。さっきみたいに、キスをした
「……フェラした後なのに。嫌じゃないの、こう言うのって」
「俺はあんまり……嫌じゃないよ。冬優子が愛おしくなって、キスしたいって思ったから」
「……ばか」
目を閉じて、唇を軽く突き出す。またキスしてくれた。無性に嬉しくなった
もう一度仰向けに寝てもらう。大丈夫か、って心配されたけど、二度目なんだしとつっぱねた
コンドームをオチンチンに着けて、その上に跨がる。前みたいな体勢。けど、前よりもずいぶんとアソコは濡れているし、血はもう流した後だ。
腰を上げて、入り口にオチンチンをあてがって、ゆっくりと腰を落としていく。
「んっ……はぁっ……」
異物感がぬぐえない。痛みはないけど、押し込まれる圧迫感がある。前の自分は良くこんな変な感触に耐えられたね
「あぁっ……」
自分の中に、彼のものが全部入った。陰毛と陰毛が触れ合う。見下ろして彼と目を合わせる。
「……気持いい?」
「……ああ」
「……よかった」
肺の中にある空気を全部吐き出すくらいに、安心した。自分でも、前の『途中で軟らかくなってしまったこと』が結構トラウマになっていたから
おへそ辺りに手を突いて、AVで観たように騎乗位ピストンを始める
でもこれが全然上手くいかない。オチンチンが抜けないように注意していると全然上下に動けないし。ずっとスクワットをしているようなものだから、太ももに乳酸がたまる
たんっ、たんってリズミカルにやって、プロデューサーを気持ちよくさせたいのに。それどころか、段々と自分の方が気持ちよくなってきちゃってる。自分の中にこの人のモノが入ってて、繋がっていて。繋がっているだけで、上手にピストンもできてないのに、自分だけどんどん気持ちよくなっちゃっう
「冬優子……」
「いい、から……!」
何かを言われかけた。でも遮った。きっと、中断しようとか、無理しなくても良いとか、そういうことを言われルと思ったから
今回だけは無理をさせて欲しい。気持ちよくなっちゃってるけど、本当はあなたを気持ちよくしたいんだから。一週間前に自分勝手な行為で迷惑かけた分。それよりも、アイドルとして活動するときにしてもらった分。私にこれまでくれた分。もらった全部をあなたに返せるほどの量は、『私』の中にあるもの全部をかき集めても足りない。
だから無理でも、無理をしてでも、あなたに返したい。気持ちよくなって欲しい。この瞬間だけは、プロデューサーじゃなくて一人の男として快感を味わって欲しい。
オチンチンはまだ硬い。私の中でピクピクしているのが分かる。興奮はしてくれている。だからこのまま
「……冬優子」
気がついたときには、抱き締められていた。さっきまで仰向けで見下ろしていた顔が、目の前にある。
「……俺もしたくなったから、動いて良いか?」
「……」
正直で、優しくて、たまに嘘吐き。そして、私の事を見透かしているかのように、言って欲しい言葉をくれる人。
そんなこの人の、見え見えの気遣った嘘が嬉しくて、またもらってしまったことが申し訳なくなった
耳元で『ありがとう』と囁いた。ほどいた髪の毛が邪魔になって、私の目元を隠してくれた。
ぬちっ、ぬちっ、ぬちゃって、粘ついた愛液がナカで擦られて、泡立つ音がする。背中まで手を回して抱き締める。おっぱいを押しつけるようにすると、彼がすこし体をビクって跳ねさせた。大きい方じゃないけど、反応してくれたから嬉しくなった
お尻を鷲掴みにされて、腰をぶつけられる。さっき優しく頭を撫でていた掌で、強くお尻を揉まれる。ああ、この人はまぎれもない男なんだって分かって、更に興奮した。
自分だけ気持ちよくなっているのかと思っていたけど、そうでも無くて。対面座位になってからは私もだけど、この人も気持ちよくなっているみたい
息を荒げて、耳元ではぁはぁと興奮しているのがわかる声とか。『髪を解いているの可愛い』とか『好きだ』とか、車内で恥ずかしがって言ってくれなかったこともまで囁いてくれる
こっちはもう、ちゃんとした文章を言えるほど呂律は回らなくなっているんだけど。『あー』とか『うー』とかしか出せない。演技して可愛い喘ぎ声を出そうとしてるのにできなくて。幸せと嬉しさと気持ち良さが全身の細胞に入り込んで、何もでき無くさせてくる感じ
「冬優子……冬優子……! 冬優子……!」
名前を呼ばれる度に体が昂ぶる。ふゆって呼んで、なんて言ってた昔の自分を嘘だと思いたくなる。すがりつくように名前を呼ばれるのが気持ちいい。
ナカで大きいおちんちんが愛液をかき出すように動く。自分の指で届かないところまで、触れない場所まで擦られる。何回もイってしまってる。体がビクビクって跳ねて、ナカでオチンチンを締め付ける度にまた気持ちよくなってしまう
耳元で囁かれる甘い言葉が脳を溶かす。抱きついている手、絡みついている足。それらに力が入らなくなる。お尻を掴んでいたはずの手の片っぽが、私の頭にあった。頭を抱き寄せられる。首下に鼻先がつく。この人の匂いでいっぱいになってしまう
くっついて、互いの体の境界線も分からなくなるくらいにドロドロに溶け合って。吐息と、ピストンの音が部屋いっぱいに広がる
最初はいやだった押し広げられる感覚も、もうこれが無いと駄目になってしまうくらい。ピストンのために引き抜かれるときに物足りなさがやって来てしまう
すき、すきと自分は言っているつもり。だけど、ちゃんと発声できてるかわからない。
「冬優子……もうっ……!」
ピストンが更に激しくなる。これ以上はダメ、これ以上は壊れてしまう、でも止めないで。もっと。と、頭の中が真っ白になった
耳元で、彼がこれまでで一番大きな吸って吐いてをした。はぁ、はぁって獣みたいに。オチンチンがナカでピクピク跳ねている。ぐっ、ぐって押し広げられる。
射精したんだ。ナカで、気持ちよくなって。オチンチンを引き抜く前に見つめ合った。ディープキスして、舌を絡ませた。まだ物足りない、いやらしい女って思われたかも。まあ、この人にならどこまでも見せられるから、そこまで抵抗はなかった
コンドームにはいっぱいの精液がたまっていた。触ってみると、ふよふよとしていた。
互いに汗だくでベトベト。シーツも濡れている。けど、二人とも無言のまま、同じ箇所を見つめた
「……する?」
「……お願い」
そのまま二回戦に行った。すごい気持ちよかった。
◆◇◆
自分の行いを正当化するつもりはない。あの行為がきっかけになったことは確かだろうが、それでも許されないこともまた確かなんだ。この結果には、遠回りしたりで、他の道順を通ってもたどり着けただろうから
一週間前の行いは、まさしく罪であって。まだ罰が下りてないだけ。いずれ、何らかの形で因果応報はある。それを絶対に忘れてはいけない。アイドルでありながら、抱いてはならない感情を得たこと。自分勝手に犯したこと。それでもまだ求めてしまったこと。この報いはきっと、必ず来る
だから、いつ来ても良いように。この人からもらった分を、黛冬優子が持つモノ全部で返す。報いが来たときに『これでいい』と思えるように
あれから。
結局ココンドームは四個使った。最後の方は互いに全く動けず、そのままイった。精液も少なくなってて、ここらで切り上げるかってなって、今は一緒にお風呂。
「……なあ、冬優子」
「なぁに」
「こういうのって、普通逆じゃないのか?」
「いいの。ふゆはこうしたいんだから」
彼に背中を預けてもらって、後ろから抱きつく。おっぱいを押し当てると、やっぱり反応する。体をよじらせて、むにむにって形を変えさせた。
「どう?」
「……俺はこう言うの、好き」
「ふふふ♡」
好きって言うの、抵抗なくなってるじゃない。
おっぱいを離す。そして、肩に手をそえる。
「うわっ、ガッチガチじゃない。凝り過ぎ……」
「ああ、まぁ……デスクワークだからなぁ……」
指先に力を入れて、肩を揉む。大きな背中を観ながら、この人からもらったモノを確認しながら肩を揉む
「あ~……気持いい……極楽……」
「ちょっとオッサン臭いわよ」
「そ、そうか?」
「……そういう所もいいと思うけど」
凝った肩を揉んでほぐして、お湯で火照った体をくっつけて。背中にキスをした。しょっぱくはなかった
「冬優子」
「ん?」
「ありがとな」
「……こっちのセリフ」
お風呂から上がったら、上下が揃ってないブラとパンツをどうしようと考えた。まあ、この人はそんなことを気にしないか、と開き直ることにした。お湯は熱いまま、私達の体温を上げていく
【終わり】
ここまでです、ありがとうございました。
月末限定に冬優子のウワサが来ていますね。お客さん、死ぬまで楽しんでみませんかコイツが!
本当に遅くなってすいません、更新を滞らせてごめんなさい
なんでここまで遅々としていたのかというと、見切り発車で書き始めたため「どうすんだよ…」と次の展開を思いつかなかったことが原因です。
呼んでくださったみなさま本当にありがとうございます。次からはちゃんとします
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません