【艦これ】提督「ヤバい借金した」【コンマ】 (344)








安価貰ったり貰わなかったりしますたぶんきっとそんな感じ








提督「ヤベぇヤベぇヤベぇ……ヤベぇ! キエエエエエエエエエエエエッ! 」

言語中枢が崩壊する程度にはマジヤバい、死ぬ

「…………」

慌てふためき過ぎて寧ろ真顔で喋ってるだけなんだけど人間って怖いね
無様過ぎて自分でも笑えてきたけどもっと怖い見た目だと思う
それを眺めるは少なくとも一応能力だけは信頼している側近中の側近
つまりは海軍内限定で俗に言う秘書艦

「…………」

提督「…………何か言ってくれよもう」

↓1
可哀想な秘書艦


霞「だから何よ。……はぁ? 」

提督「反応が雑ぅ……借金がヤバいんだよ霞くん」

霞「ヤバいのはクズ様の頭では? 毎度毎度面倒事ばかり呼び込んでくるこのクズ! 」

提督「八割くらいお前らの所為だと思うんだが……いや、今はもういいよそういうなんかテンプレ的なのは」

霞「はぁ。お人好しが過ぎると好人物ではなくてただの馬鹿だと思うけど? 」

提督「…………」

霞「…………」

提督「…………金貸してくれない? 」

霞「死ね」

提督「ふえぇ……」


霞「まぁ、事情だけは聞いてあげる。後で酒の肴にして嘲笑しておくけど」

提督「なんだお前冷血女か」

霞「そうね」

提督「あ、そう……」

霞「ええ」

提督「…………」

霞「…………」

提督「…………親友の連帯保証人になったらそいつ親友じゃなかったんだよ」

霞「うわぁ……」


提督「ねぇ聞いて? 聞いて? 本当頼むわマジで聞いて冷静に見えるかもしれないけど心折れそうなんだよ俺」

霞「お人好しだとは思ってたけどさすがに酷過ぎない? 度を越した馬鹿? 」

提督「言わないでよ海兵の元同期だったんだよ頼むよ」

霞「はぁ。……因みにその押し付けられた借金の理由は? 」

提督「ヤの付くヤベぇ人の女寝取っちゃったんだって」

霞「この下半身脳が! クズ! クズ! 短小! ゴミ! 」

提督「俺じゃねぇってそれしたやつ……つーか謂れのない罵倒勘弁して本当」


提督「で、こうまぁ、艦娘の皆さんって高給取りだろう? 」

霞「まぁ、そりゃあ生命賭けてクソ程も価値の無い銃後のアホ共守って差し上げてますから。……あんたもじゃない? 」

提督「お前の同僚に幾ら貸してると思ってんだ。
……しかもここって割と皆ギャンブラーとかお人好しとかなんかそういうやつら多いだろう? 」

霞「そうね。あんたに似てアホなのとクズなのと度を越したお人好しだらけね。
それであなた何度貸して裏切られてるの? 」

提督「え、いや、え、……あー……二、三回? 」

「若年性健忘症の上官とか誤射対象よね」

提督「ふえぇ……」


霞「まぁ……あんたにはそれなりに恩もるし付き合ってはあげる。貸さないけど」

提督「貸してよ……マジで貸して……靴舐めるから」

霞「私がそんな女扱いされてる不快感……はこの際どうでもいいとして、取り敢えず目標額は? 」

提督「…………マ……」

霞「あ? 大きい声で! 」

提督「……………………五百万円丁度です! 」

霞「うわぁ……」

提督「やめてその顔! 心底から憐れむ顔しないで! 」


霞「…………」

提督「…………」

霞「…………で? 」

提督「うん? 」

霞「取り敢えず誰に借りるの? 頭に生ゴミ詰めたクズ提督様」

提督「ひっでぇな……えーと、まぁ一応貸しがある>>10

霞「ふぅん。……そいつもお人好しのあんたに付け込んだクズの一人なのね」ボソッ

提督「うん? 」

アークロイヤル


アークロイヤル「少し躾がいるみたいね。そこに座って、そう……Swor

霞「いいから貸しなさいじゃないと問答無用で解体するわよ」

アークロイヤル「……無理」

霞「無理っていうのは嘘吐きの言葉だって習わなかった? 」

提督「なんでそんなブラック飲食みたいなこと言うの君……はい、ごめんなさい土下座続けます、はい」

兎に角紅茶だラム酒だと騒ぐ天然入った騎士様が一番手

一応それなりに信頼関係は築けている筈だがどうしたものか

さすがにこの年で泣き落としなんぞ男が廃るし海軍として名が折れる

というか悍ましい見た目が想像でき過ぎて病む、というか死ねる

アークロイヤル「あー……まぁ……あー……」

霞「四の五の言うな馬鹿。裁定は借金理由で判断するったら」

提督「え、言わせるの……? 」

霞「あ? 」

提督「…………コワイ」


アークロイヤルが提督に借金した理由
>>12

ネルソンの酒代のツケが予想以上だった


アークロイヤル「その……あー……」

霞「あ? 」

提督「ヒエッ」

相変わらず我が側近中の側近は容赦と慈悲が無い

タマまで縮み上がった俺と冷や汗を拭うアークロイヤルを完全無視して続きを促す鬼がいる

アークロイヤル「…………Admiralには申し訳無いのだがな」

霞「こんなやつどうでもいいわ。で? 」

アークロイヤル「あー……ほら、その、Nelsonの酒代が……」

霞「クズ! 借りる相手間違ってるじゃない! クズ! 」

提督「いてっ、痛ぇよ! 仮にも上官だぞ俺は」

霞「認めたやつ以外全部クズよ! 上官とか関係無い! 這いつくばれ! 」

提督「やめて! そこ蹴られたら死ぬ! 男として死ぬぅ! 」

霞「死ねぇ! 」

提督「ヒエッ」

アークロイヤル「ヒエッ」


提督「」

アークロイヤル「……なぁ……上官云々は置いといてそこまでやったかAdmiralは」

霞「知らないわよそんなの。……で、貸すの? 貸さないの? ていうか返してやりなさい理由なんて情状酌量にしかならないわ」

アークロイヤル「…………はぁ」

暗に低減してやるから絶対貸せという恫喝である

股間を押さえて涙目になりながら蹲る情け無い男にとっては結構それなりにありがたい。情け無いけど

けど、滅茶苦茶情けなさ過ぎて余計涙が出る。死にたい

アークロイヤル「…………私の所為ではないと思うが、まぁAdmiralには世話になっているからな」

霞「出すもの出してさっさと消えなさいったら! 」

提督「情緒不安て……やめてくれその眼光で俺を見るな自殺するぞ俺」

マジ怖いなんなのこの子アークロイヤルも死んだ目で財布出してるよおかしいよこんなの今すぐ酔いたいくらいだよ俺

アークロイヤル「……………………ほら、これ以上は、出せない」

霞「ふん……」


↓1コンマ十の位×……?


一の位


1~6……一万円
7~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス


【0×1=は? 】


提督「え……? 」

霞「は……? 」

アークロイヤル「出せないものは出せん」

チャリンチャリン

音高く鳴る音は小銭が舞う虚しい音

要らないとは言えないがさすがにそれくらいは俺も持っている

というか普通に数万くらい財布に入っている

提督「……マジか」

アークロイヤル「あぁ」

霞「…………」

ある意味俺より酷いやつを見た気がするが悪いのは全部Nelson、間違い無い


【残借金499万とちょっと】






霞「…………」

提督「…………」

霞「…………」

提督「…………」

霞「…………完璧に時間の無駄だったわね」

提督「…………嗚呼」



血涙すら流しそうなアー様に別れを告げまともな額を貸してくれそうな子を探す

次の心当たりを言おうとしたら霞が死ね死ね光線のような何かを放ってきた怖かった

↓1次のターゲット


叢雲「いいわよ」

提督「え……」

霞「え……」

叢雲「あ? 」

何とはなしに廊下をぶらつくこと数分

一番目に出会ったのは当基地頭おかしいランキングトップ層の叢雲さん

ついでに慈悲と慈愛の心ランキングトップ層でもある叢雲さん

霞「出しなさいな。出して消えなさいな」

叢雲「は? 」

そして、そんな相手に早くもやさぐれた目を向ける我が秘書艦様

↓1
取り敢えず叢雲が金を貸したい理由とか貸しの内容


提督「」

霞「は? ……は? 」

叢雲「何か文句ある? 」

十一月の寒々とした廊下

それが更に寒くなる事象など普通は無い

それを容易く実現させる素晴らしい我が艦隊なんと素晴らしいなんだこれ素晴らしい巫山戯んな死にたい

提督「」

叢雲「で? 幾ら欲しいの? え? 」

霞「えぇ……」

叢雲さんのなんかアレな理由は置いといて貸してくれそ

霞「待ちなさいったら! ここのなんかアレなところが見えてきたでしょうが! 別の問題あるでしょうが! 」

提督「まぁ……」

叢雲「……」

霞「死ぬ程趣味悪いけどこいつがその肉バ……バ、バなんとかなわけ? それともどっかその辺のアレ連れてきたわけ? あ? 」

提督「ヒエッ」

叢雲「んー……まぁ、いっか」

開陳される情報の中身は当然知っているけどなんかもうそういう問題じゃない気がする

さっさと終わらせないと霞が発狂して俺のタマとかその辺がお釈迦。マジヤベぇなアハハ

↓1
肉バイブって実際何よ提督なのかそれ以外のアレなのか


叢雲「こちとら金有り余った乙女なのよ何か文句ある? 」

霞「大ありよこの趣味最低女! 」

叢雲「あ? 司令官侮辱するとか舐めた真似してくれるじゃないこの未通女! 」

霞「なっ、なんですってこのクソビッチ! 」

叢雲「ざーんねーんでーしたー! 私が操捧げるのは一生の内でこいつだけよばーかばーか」

霞「あ"あ”ぁ"ん”? 」

ガチギレした女二人の罵倒とかなんだもうこれ怖いな

取り敢えず死んで詫びればいいのかなそれでいこうもうなんか序盤から大体終わってる気がするなんなのなのこれ

なんかもうほぼ100%告白みたいなこと言われたけど頭が拒否した然もありなん

この状況で逆プロポーズとか灰色の脳細胞てーとくくんでも無理だよそんなの無理無理ファッキン


叢雲「死ねぇぇぇぇっ! 」

霞「あんたこそぉぉぉぉっ! 」

提督「あわわわわ……っ」

借金? 借金って何だっけ? ぼくどこそこのあれなショタくんだから分からなーい☆

心底からそう言いたいがこっちは三十路手前のおっさん予備軍だ畜生!

勝手に乱闘を始めたなんかつえーやつらを抑えることは不可能である

霞「あんたこれにアレしてアレしてアレさせたのかあぁん? 」

提督「ヒエッ」

叢雲「そりゃあもうズッポシグポグポヤったわよばーか! 」

霞「あぁん? 」

もうどうしたらいいか分かんなーい☆


叢雲「女でもヤりたいしそこそこイケメンで金持ちでお人好しの上官がいたら股開くでしょーがぁぁぁぁ! 」

霞「はしたないし趣味悪いし借金背負わされてるボンクラでしょうがぁぁぁぁ! こんのクソビッチィィィィ! 」

提督「お、おう……」

艤装取り回して暴れるのはさすがのお人好しでもどうかと思うよマジで。いや、止める勇気は無いけど無理だけど

叢雲「で、幾ら貸せばいいのよぉぉぉぉ! あとその分今夜徴収するわよぉぉぉぉ! 」

霞「出せるだけ出……あんたはもう一発も出すなはしたないわねこの変態ぃぃぃぃ! 」

提督「えぇ……」

叢雲って欲しがりで甘えたがりで虐められたがりだから疲れるんだよなーアハハッ

金と体液以外なら大概出すんだけどなーアハハッ

提督「……すまん、出せるだけくれ」

叢雲「アァァァァン? 」

霞「死ねぇぇぇぇ! 」


↓1コンマ十の位×……?


一の位

1~5……一万円
6~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス





【2×一万円=は? 】




霞「あっははははっ! ざまぁないわねこのクソビッチ! 」

叢雲「だぁから相手はこいつだけって言ってるでしょうが! あと出せないものは出せない! 」

提督「えぇ……」

なんかもう物凄いスピードで殴り合っているような艤装ぶん回しているようなアレの中器用に手渡された二万円

要らんとは口が裂けても言えないしアーちゃんよりはマシだがマジ時間の無駄

あれだけバコバコして楽しませてアフターフォローまでしてこの有様

マジで肉バイブ程度の価値しか無ぇのか俺泣きたいなもう!

叢雲「所詮そこに真の愛は無いのよぉぉ! 」

霞「あっははは! あーっはっはっは! 」

提督「…………次、行こうか」


【残借金497万とちょっと】






霞「プ-クスクス」

提督「ひっでぇ……マジひっでぇ……」

意味の分からない死闘を潜り抜けた秘書艦様は本気で俺の矜持をへし折るつもりらしいマジ辛い

霞「で? 次の候補(笑)は? 」

提督「えーっと……あ、ほら丁度歩いてるわあいつ」

霞「はぁん? ちょっとはまともに貸してくれるといいわねぇ(笑)」

提督「…………」

アー様、叢雲と来てまぁ初期設定が低いのは兎も角上がってはいる
次はマジで本気でどうにかしてほしい女神様が欲しい
事と次第によっては一生を捧げる所存だよマジで

↓1
次なるなんかアレな艦娘


川内「何? 夜戦? 夜戦なら任せておいて! 」

霞「あ? 夜戦……? 」

川内「……? 」

提督「…………」

アホ程うるせぇ川内くんが次なる女神様候補である

うるせぇのは兎も角能力は折り紙付きの化け物戦力

手当も馬鹿みたいに付いてるから貸してくれる筈だ

つーかそうであってるくれないと俺ヤバい殺される

↓1
なんかこう貸しとか川内が金返さなきゃならない理由


川内「え? お金返せばまた夜間の無断出撃黙認してくれるの? 」

霞「んなわけ無

提督「おうとも幾らでも黙認してやらぁ! どんとこい川内! ニンジャ! 」

川内「っしゃぁぁぁぁ! さっすが話が分かるぅぅ! 」

ハイ、 ターッチ! イェイ!

パーンと鳴った手のひらは心地良い痺れを与えてくれる

ちょっと夜戦に関してタガが外れたアホだが能力だけは折り紙付き

そんな川内くんは幾ら貸してくれるのかな?

霞「……まともな額だといいわね(笑)」

提督「言ってろ」

感覚がアホなら貸してくれる額もアホかもしれない

つーかもうそれに期待するしか未来が無い

頼む川内頼まれてくれ川内なんかもう投げ遣りだけど任せたぞ川内!


↓1コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス


【8×一万円=……はぁ】




霞「プ-クスクス」

提督「うっそぉん……」

川内「うん? 」

てめぇの巫山戯た感情が迸った先の後処理にどれだけ苦労したと思っているんだ

それなりに戦果があるから黙認してやってるけど正直赤字だぞ巫山戯んなボケェ!

俺の下半身と体力が元手な分叢雲の方がまだマシじゃねぇかこの野郎

アー様(笑)とかいうアレなやつよりは断然まともだがなんかおかしいんじゃねぇのかこれおい

提督「取り敢えず、君、暫く出撃厳禁ね。神通監視に付けるからゆっくり休め」

川内「アイエエエエ!ジンツウ!? ジンツウナンデ!? 」

自分の胸に手を当てて考えてくれ

無いようで結構あるそれは実際柔らかいと思うけどだからどうした泣きたいのはこっちだボケ死にたい


【残借金489万とちょっと】



霞「ほら次」

提督「はい」

なんかもうまた憐れみ向けられそうなんで、次

せめて十万単位で貸してくれる子いないのここ

悪意ある高利貸しでいいから取り敢えず当座と面目立たせてマジ頼むよ本気で心から嘆願プリーズヘルプ


↓1
女神たり得る資質を持つけどアレな艦娘


提督「頼む! 」

霞「無様ね」

電「……? 」

何も無い平和な時間が好きな子には申し訳無いがこちらはそれどころじゃあない

明日の生命すら危うい男にとって優しく穏やかな女の子にする土下座など安い安い

ついでに薄情な部下や心をへし折ろうとしてくる秘書艦の所為で心に余裕が無い

ここらでちょいと、余裕が欲しい! 頼む! 希望を見せてくれ!

霞「で? この無様な男への借りって何? 無いなら無いでいいのよ? 」

電「え、えーっと……」

なんかこう、せめて……なのです! くらいは言わせてあげた方がいいと思う。けど言えない! 辛い!


↓1
電の借り。別に無くても良い


電「そこまでなのです! 霞ちゃん! 」

霞「は? 」

提督「……」

状況がよく分かっていないのかなんなのか霞に対してそれっぽいポーズで威勢の良いことを言う電ちゃん

その姿は実に可愛らしくもうそのまま食べちゃいたいくらい愛らしい金があれば俺が買っている

電「お人好し度やアホさは兎も角として! 電は司令官さんに大恩があるのです! 」

霞「ふぅん……」

提督「お人好し度……」

愛らしい姿は置いておいて吐いた毒は的確にクリティカルに俺を貫く

置いておいてといったが寧ろその姿形と声が鋭い穂先となって俺の心を破壊する

電「前にいた泊地のクソ提……なんかアレな人に当てたアレを何とかした上に引き取ってもらったのです! 」

霞「えぇ……」

提督「暴露しなくてもいいと思うなぁ……俺も巻き込まれるんだよなぁ……」

電「はわわわ」

可愛いけどなんか前にいた皆さんの所為で前フリにしか見えない


霞「あんたたまには非情も必要なのよ? こんなの引き取ってなんか良いことあった? 」

提督「? 普通に戦力だし癒されるが? 」

電「はわわわっ、問題、無いですか……? 無いですね? 無いのです! 」

提督「え? 」

霞「……は? 」

電「ほえ? 」

かくかくしかじかうんたらかんたらで取り敢えず事情はパーフェクト

腹の色は知らないが見た目と言動は美少女て間違い無い君に賭ける! 頼む!
なんなら後頭部踏んでもいいから助けてくれお願いします電様仏様!

クスリと嗤った口の端に邪気があるような無いような気もするが知ったことな

俺は明日の生命と食事と金が欲しいんだ! 文句あるか!


↓1コンマ十の位×……?
一の位


1~6……一万円
7~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス


【1×百万円=女神様! 】





提督「一生を捧げます愛してます踏まれても罵られても縋り付きますありがとう! 」

電「ふへへhッんんっ! 司令官さんそんなみっともないことはやめるのです! らしくないのです! 」

霞「相ッ変わらず無様だけど漸くまともなやつがいたわね」

電「ほえ? 」

提督「電様ぁぁぁぁ! 」

百万円だよ? ぽーんと、ドーンとピン札の束て百万円だよ? 傅くの当たり前でしょ? 変なもの見る目で見ないでくれる?

電様に変な目とか万死に値するよ? こんな幼女神に邪心とか抱かないよ? ええ、これが誠心誠意感謝の土下座です

提督「どう? 次の休みちょっと遊びに行かない? 」

電「行きます! 電の本気を見せるのです! 」

提督「はいはいいつも見……見せる? 」

霞「あーあ……私しーらない」

電様に不敬な目を向けやがる秘書艦殿

頭おかしいなこいつやべぇなこいつはい終わった次の秘書艦は電様で決まりです反論は受け付けません! 以上!


【残借金389万とちょっと】




提督「へっへっへ……これであとちょっとだぜ」

霞「さんすうもできないの? 半分もいってないわよ間抜け! クズ! 」

提督「…………」

おおっと油断してつい口元が緩んでしまったか

だがしかし電様のお慈悲を賜った俺に敵は無い

借金地獄などスルッと抜け出し次の休みは電様とバカンスなのである

合間に川内のボケの尻拭いをしたり叢雲にアヒンアヒン言わされるかもしれないがそれはそれ

勝ったも同然のこの状況笑わずにいられようか

提督「フゥーハハハ! さぁ! 次の女神を探しに行こうぞ! 」

霞「はいはい。……返済できたとしてどうにかなるのかしらね、人生」


↓1
当方優しい人を探しています


潮ちゃん把握致しました
ちょっともう限界なので今日は寝ます申し訳無い
たぶん夜くらいには返済生活再開しますお願いします

よろしければまたお願い致します
ありがとうございました


ゆっくり再開致します
たぶん今日はそんなに進めません



提督「お願い致します女神潮! 」

潮「え? えっ? え……えっ? 」

霞「綺麗な土下座ね。あんたそれ仕事にしたら? 」

女の子に華麗な土下座をキメる仕事ってなんだ

いや、まぁそれで金が貰えるならやっても良い気がするけども

潮「提督? 霞ちゃん? 潮は何をしたら良いんでしょう……? 」

霞「このお人好しで間抜けなクズにお金を恵んでくれると嬉しいわ」

提督「このとーり! 頼む! 」

潮「……えーっと」

電様の次くらいには女神度が高そうな潮が次なるターゲットである

別にこう押しに弱そうだとかなんなら押し倒さそうな程のオドオドとかそういうのは関係無い

あくまで自分の目的は金である、金



↓1
潮の借り。そんなもの無い場合もアリ


霞「」

提督「あー……」

潮「そ、その節は……どうも……」

俺としては元々知っていたことであるし

潮も俺限定であれば男相手でもまともに話せるようになってきたことであるし

潮の姉妹や仲の良い何人かは事情を知っていることでもある

提督「けどやっぱ普通そういう反応かー」

潮「仕方無いですよ……潮も正直、まだ……」

霞「」

この通り俺の城には電様を始めとしてワケアリな子がそれなりにいる

だがだからこそ秘書艦たる霞も含め他人の事情や過去は詮索しないのが不文律なのである

だから、ウチの潮が元公衆便所、つまり男たちの下衆な欲望の為だけに存在させられていたことも殆ど知られていない

俺が助けたときも潮は無理矢理させられた笑顔を引き攣らせて汚液に塗れながらもしゃぶらされていたものだった

霞「」

潮「霞ちゃん? 潮は気にしていま……いえ、気にしてはいるけど大丈夫だから……」

提督「一応断っておくと俺は何もしてないぞ」

なんといっても俺は紳士なのだから

その小柄で華奢な体躯に似合わぬ二つの果実に目線を引かれないとは言えないけれど

潮「お金……お金を提督に貸せばいいんですね? 」

提督「頼む」

霞「」


↓1コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス


【6×百万円=六百万円】




提督「」

霞「」

潮「えと……あのー……? 」

我が秘書艦殿は漸く再起動できそうな辺りで再度停止信号を叩き込まれて白目を剥いている

かく言う俺もあまりに意味の分からない事態に呆然とするしかなかった

もうなんか最初から潮に頼めば余計な時間を使わなくてもよかったんじゃないかってなんかアハハと乾いた笑いが漏れる

潮「その……提督には本当にお世話になりましたし……今も、汚い身体の潮を置いてもらってて」

提督「お、おおおおおおう……いやあのうん、そりゃあまぁ何もしてないとは言わないよ俺も」

潮「はい」

身体中で使われたことの無い場所は無いと潮は言っていた

開発、調教、そんな生易しいものでは無い

ただ、自分たちが気持ち良く悦に入る為の玩具

そこから救い出した相手なのだからよもや小銭だけなんてことは無いだろうと思っていたが……

提督「……俺が言うのもなんだけど将来が心配だよ、潮」

潮「はぁ……」


潮「でも……これで足りますよね? 潮は提督に一生を使い潰してでもお返ししたいんです!
もう少し真っ当な時間を生きてきたなら身体も使、うんで、すけど……」

潮の言葉を聞いて俺は恥じた

紳士を気取って身体に目を向けたことを仕方が無いと肯定するなんて、やつらと同じだ

その華奢な身体を自分で抱いて、俯いたその顔に心を動かされない者はいないだろう

彼女に悪いところなんて砂一粒分すらもありはしない

悪いのは、全て彼女をただ浪費していたクズたちの方

提督「潮……」

潮「提督……」

霞「」

何がお人好しだ

何が紳士だクソ喰らえ

真なる聖女とは潮のことを言うのだ

それが証拠に顕現を見た霞はあれから一言も喋らず神妙に泡を吹いている


【財産211万円くらい】



提督「…………」

霞「…………」

提督「…………ど、どうだ? 」

霞「…………正直私に何か言える状況じゃないわ」

提督「だよな」

霞「…………」

無理矢理過去を暴くようなことをされたにも拘らず潮は嫌な顔せず大金を貸してくれた

小躍りする程喜ぶべき筈だったがその辺りももうどうでもよくなっている俺がいる

霞「……あんたのお人好しも捨てたものじゃないのかもね」

提督「お、おう」

ストレートに霞から褒め言葉をいただくなんていつ振りだろう

理由は決して良いものではなかったが


霞「はぁ……で? 」

提督「うん? 」

霞「ヤの付くアレな皆さんには耳を揃えてお返しできると思うけどこれからどうするわけ? 」

提督「どうって……どう? 」

アー様(笑)とかいうやつと飲んでみてもいいし

いつも通り叢雲にアホ程使われてもいいし

川内の監視を任せた神通を労いに行くのもいいし

電様に何か貢物を奉りに行くのもいいし

提督「…………潮に甘味でもプレゼントしてくるわ」

霞「…………そうね、それがいいと思うわ」

意味の分からないレベルで全てが終わったためどうにも締まらない解散とあいなった

霞も何やら毒気を抜かれ尽くして罵倒する元気も無いらしい






…………………………………………












どうしましょう……
確かにガバガバな確率ですけどまさかこんな早く出ると思ってなかったんですが

取り敢えず終わりにして再開したいんですけど……うーん

別の提督でやるか同じ提督の借金(借り含む)取り立てどっちの方がとかありますか?


仕切り直しの方が多いですかね?
確かに綺麗に終わった感はありますが

それでは次回このお人好し提督のエンドを書いて次のはキャラメイクっぽいところから再開します

ご希望ありがとうございました


取り敢えずまとめだけ置いていきます

次回は明日か明後日になるかと思いますのでよろしくお願い致します
ありがとうございました


【女神と聖女とその他の皆さんまとめ】





アークロイヤル→ネルソンの酒代のツケが予想以上だった(数百円)
叢雲→肉バイブを調達してくれたから→(2万円)
川内→夜間無断出撃を黙認してくれるから(8万円)
電→前の泊地で上官に「流れ弾」当てた件を処理した(100万円)
潮→公衆便所にされていた処を救い出してくれたから(600万円)


あんまり絞り過ぎると長々と続いてしまいますし
返済生活の終了は狭過ぎない門にしたいところなのです
今回は順調に金額が上がっていきましたが
一応返済時点で最も高額な金額を出してくれたかつくられた関係を見てエンドにしたいので……

あと頑張ったつもりですがRはフレーバーということで一つ


アークロイヤル「だからその妙な間? というか、その、あれはなんなんだと訊いている」

提督「? 別になんでもないと思うけど」

霞「そうね」

あれから暫く経っているにも拘らずアークロイヤル(笑)は未だに変なことを言う。

ツケを払わされ過ぎて壊れてしまったのだとしたら実に悲しい。

財布の中身も女として壊れている気がするので頭も壊れたとなるとあとは騎士然とした外面だけか。

提督「それがあるだけでアー様(笑)は安泰な気もするけど」

アークロイヤル「! だから! その間はなんなんだと……!
それからそもそも名前を縮めるんじゃない」

提督「はいはい」


叢雲「あの子明日は遠征よね? 」

提督「ソッスネ」

叢雲「じゃあ、空けときなさい」

提督「ウィッス」

霞「こんなやつのどこが良いんだか」

叢雲「抉り回して殴り付けるような動きと大きさね。あとはどうでもいいわ」

提督「もうちょっと優しいとか顔とか……あぁ、そうですか興味無いですかつまんない男ですみませんね」

無料の動くバイブとしてもう少し無いかと思ったら当然のように無かった

霞「……変態クズ女が」

叢雲「ハンッ。……あ、あと回数こなせるのとカリのエグさも好きよ? 」

提督「ド-モ」

心底から信じられないといった顔の霞と余裕の笑みを浮かべる叢雲が罵り合うのもいつものこと。

信じられないという顔には多分に挑発が込められているし、

笑みとはいっても分かりやすく青筋立てて目も据わっているのだがまぁ良い。俺には関係無い


川内「…………ヤセン……」

提督「霞、パス」

霞「要らない。あんたこれとも遊んであげればいいじゃない」

川内「ヤ……セ、ン……? 」

提督「趣味じゃない」

川内「…………」

普段は神通に監視させ出撃は通常通り完全管理。

時折死んだ目で纏わりつかれるが気分で出撃された後の始末よりは余程楽。

神通には特別に手当を増額したが資材に関しても管理が行き届いた分を回したと思えばいい。

霞「あ、今夜か明日こいつの部屋に行けば面白い夜戦が見られるわよ」

川内「マジ?!行く行く超行く! 」

提督「来んな。……今日から明日の昼まで神通には監視も休んでもらうからそれで頼む」

川内「だから提督のこと好きなんだよっ」

提督「はいはい。……はぁ」

霞「目の前で軍規違反黙認する方の身にもなれってのよ、クズ」

組織として処理する金や資材は書類上を流れていくものだ

やり方さえ間違わなければ多少の増減などどうとでもなる

どうとでもならないのは正規ではない処理をする疲労感である


電「司令官さん! 次は例の泊地で汚職将校を狙うのです」

提督「お、おう……」

霞「経済観念と趣味と騒音レベルが終わってるよりはマシね」

提督「……一番疲れるんだけどな」

気付けば電は凄まじい勢いで鎮守府や泊地、果ては要港部にまで横の繋がりを拡大していて

合同演習や作戦行動中、時にプライベートでさえ腐ったアホの掃除に精を出すようになってしまった

前出の自分勝手たちに比べれば圧倒的に世の為人の為になっているとは思うのだが……

必要に応じて上への根回しから絶妙な状況のセッティングにまで奔走しなければならないのは俺である

問題……ないですか? はい

なるべくなら、戦いたくはないですね。はい

何も無い平和な時間も、とっても好きなのです。はい

電の本気は見ているだけなら兎も角巻き込まれた方は大変どころでは、ない

はにゃあーっ?! は正直俺のセリフだと思う








…………………………………………









霞「ま、よかったわね」

提督「金は返せたしな」

生来のお人好しがああなってこうなったのならそれもまた良し

電にしろ潮にしろ、助けて後悔したことは一度も無い

仮令それが彼女たちの一生を歪に背負うものだとしても

あそこで見捨てていたのなら俺は俺では存在し得ない

勝手な話ではあるけれど霞がなんだかんだと世話を焼いてくれるのも俺を見てくれているからだと思う

もし俺がただ効率と規律を重視する人間であったのなら

きっと霞はここまで親身に、そして心からの注進を叫んではくれなかっただろう


霞「ただあんたこれからは早々他人を信じないで」

提督「……あぁ」

おまけとして元親友の死体も見ることになったが良い方に考えようと思う

裏切られたとはいえ海軍兵学校からの同期だったがまぁ……いいと思う

というか良いと思わないとどうもこの基地で心を保つことはできない気がする

大本命は電だがいつの間にか霞が詳しい流れを知っていたりだとか

普段は執務の終わった後に訪れる叢雲が珍しくオフの日の朝から獣染みた狂い方をしたりだとか

一週間くらい期待に満ちた顔で纏わり付いてきたので狂喜乱舞する川内を辛い夜戦に送り出したりだとか

潮が、潤んだ瞳と上気した頬に淫らな笑みを纏わせて寝室に押し掛けて来たりだとか

真実はもう一生分からない

けれど、何かがどこかで終わらされた悪寒が絶えない

同時にそれはここで終わらない何かが始まった予感で

その報酬を、死ぬまで払わされるのはきっと確定事項なのだ


提督「ま、いいだろこれで。……お疲れ様、霞」

霞「はいはいお疲れ。……潮に刺されないよう精々気を付けなさい」

提督「ん……」

時刻は既にテッペンを回る少し前

今日も、霞はよくやってくれた

そして、明日も変わらずいてくれるのだ

その小さくて大きな背中に、人知れず感謝の言葉を投げ掛ける

直接伝えるには気恥ずかしくて、きっとちゃんと気持ちが伝わらないから

提督「今日もありがとう、霞。…………明日もまた」








…………………………………………






「汚いっ、汚いっで、すからあんっ……ッ」

頤を反らせて嫌々と首を振り股座に侵入した俺を手で押し退けようとする。

ソコはもう何も汚くなんて、無いのに。

彼女の意志をまるっきり無視した暴虐の跡なんて、無いのに。

それでも、潮という女の子は自らを汚物と同義に扱う。

特に、忌まわしい記憶が最も残る秘処に関しては

「んぅ……だめ、だめっ、ですぅ……っん」

じゅるじゅる、べちゃべちゃ。

初めて身体を重ねてまだ数度。

慣れ、という優しさが身体に染み渡るまでまだ足りないのかもしれない。

けれど、その度に心そのものに触れることを極度に恐れられるのも、面白くない。

彼女なりに俺のことを想ってくれているのだとしても、あんまりじゃないか。

勿論、拒絶反応染みた振る舞いの割に溢れてくる秘蜜は多い。

本気で拒まれているわけではないと、それくらいは分かるのだが。

なにしろ誘ってくるのはいつも、潮だ


「ん……嫌なら、やめるけど? 」

「…………」

「ん? …………んんっ」

「んっ……っはあぁぅんっ」

不意打ち気味に長くした舌を突き入れる

跳ねた腰が寝台を軋ませて、柔らかくハリのある太腿が俺の頭を締め付ける

もう十分に濡れて痛みなんてものは無いだろう

それでも、止めてやらない

男として女の子から、特に潮のような可憐で可愛くも妖艶で美しくもある相手から言ってもらいたいことでもあるけれど

まず一番に、潮が本当に心を開いて心底から俺が欲しいと口に出すまでは、決してゼロ距離まで近付かない

それが或いは俺自身の恐れであるのかもしれなかった


潮と初めて寝た日。

俺は半ば予想していたけれど、潮にとっては本当に想像の範囲外だったらしい。

最初は無垢な涙を静かに流して、理由が分かってからわんわんと喜びに咽び泣いた。

ただ玩具として使われ続けているうちは不便であり身体の負担になるからだったのだろう。

処女膜なんてものをわざわざ直してなんかいなかった。

けれど、初めて自分が選んだ男の前に立ってみて、無意識が気付いたのだ。

「彼にとってのソレは、傷なのだ」と。

否、「彼の前にいる自分にとって、傷なのだ」と。

だから、そう。

あの日が、潮の大人になった日であり。

一瞬、子供還りを許された日でもある。

膜、というよりは気分的には壁に近い。

無理矢理に引き裂かれたことはあっても許したことなんて、無かった。



『こんなっ……こんな、ことって……』


『あなたの初めてかは、分からないけど』


『でも、こんな私があなたに初めてをあげられて……嬉しい』


『人間に生まれればよかった、なんて何度も思って絶望して……変わらない毎日にまた絶望して』


『けど、まさか最後に、こんな、こんな……こんなことってっ……』


『壊して、ください。あなたが治した潮を、あなたのモノに作り変えてほしいんです』


『だから、もう一度壊して。あなたが、絶対に捨てられない潮に……潮のあなたを、潮に見せてください』



また、軽く腰を跳ねさせて

上気した頬に張り付いた黒髪が淫ら

開かれた唇は熱く湿った呼気しか漏らさない

「っ……だ、さいっ」

「ん? 」

「く、ださい……あなたを、潮に」

「……」

「あなたが救った女は、あなただけのモノです。他全て忘れられるように、刻み付けて塗り潰すように」

「…………」

「さぁっ……ください……あなたしか知らない私に、違ったあなたを、おしえてください」

高揚感が溢れさせた涙をそのままに

情欲と、反してあまりにも尊過ぎる透明な声が耳朶を灼く

本当に、上手い子だと思う

本当に、罪多き子だと思う

本当に、無垢な子だと思う

本当に、幸せにしてやらなければならない

それが、絶望感の渦に飲み込まれた彼女に手を差し伸べた責任だから

「…………潮ッ」

「んっんぅっ……あはっ……あぁ……あなたが、すごいっ……っ! 」








…………………………………………











あなたは、本当に悪い人

今まで見た男の中で、一番酷い人

きっとこれからも、あなただけ

許されないことをした男は沢山いる

けれど、絶対に許さないと決めた男の人はあなただけ







「ふふ…………せめて、あなただけは他の人に迷惑かけちゃ、だめです」

私をすっぽり包みこんで抱き締める胸板に、頭を擦り付ける

あぁ……こんなに酷い匂い、絶対に、許せない

許してしまったら、そんな自分を私は許せないだろう








「………………………………愛してます、提督」









                 完


ちょっとこの辺が限界ですね……
アー様を全く活躍させられなかったあたり特に反省

最初の方やって今日は終わります







………………………………





提督「ほえー……」



 

↓2
提督の借金(取り立て)理由


提督「詐欺られた……」

この世で最も罪深い行為は人を騙すことだと思う

友人同士でのくだらないじゃれあいなら兎も角

大金の絡む詐欺はときに人を絶望に叩き込む

提督「……………………ほえー」

そして、騙された事実は金を度外視して頭を破壊する

まさか俺はから、どうして俺を、へ

提督「やべぇよやべぇよ……」





目標額
このレスのコンマ
1~50……500万円
51~99……1.000万円
00……いちおくえん

↓2
詐欺の内容
適当でよければありきたりなもの用意します


【残借金500万円】






提督「おま……詐欺で五百万円っておま……」

ただ単に五百万円の損失を負った、ならばまだよかった

投資なりギャンブルなり間抜けな自分と強欲に諦めもついただろう

これでも天下の帝国海軍で高級将校などやっているのだ

暫く切り詰めればまた貯金など勝手に増える

提督「借金が、五百万円なんだよなぁ」

財布にあるのは当座を凌ぐ一万円ポッキリ

これでは自販機で何かを買うことさえできやしない


婚活詐欺、というのは話だけ聞けば実にシンプル

騙される方がアホだと思う人も多いだろう


お付き合いないし結婚を匂わせてくる

理想的な恋人を演じる

何かと口実を設けては金をせびる

ある日突然いなくなる


これだけである

提督「……………………死にたい」


自分の場合は役者を目指している、という理由だった

少ない時間もレッスンに充てたいだの

衣装を自腹で用意して少しでも目立ちたいだの

大物俳優に贈り物をして取り立ててもらいたいだの

それがいつしか親にプレゼントを贈りたいやら

久々に会う友人に哀れまれたくないやら

ついにはストレートにあのワンピースが欲しいやら

なんだかんだと毟られ続け気付けば貯金は底を尽き

最奥までラリった頭は消費者金融に手を突っ込ませた


提督「……………………」

それでも浮かんでくるのは彼女の笑顔や怒った顔で

この後に及んで脳は夢か何かなのだと心を守る嘘を並べ立てる

提督「……………………」

「あのー……」

提督「……………………」

「あの…………あのっ! 」

提督「!? 」

だから、ぼんやりと働きを拒否する頭は彼女に気付かなかった

我が艦隊で最も俺を理解しているであろう部下

所謂ところの秘書艦が執務室に入ってきたにも拘らず

提督「あー…………おはよう」

金は無くとも朝は来る

女はいなくとも仕事は来る



↓2
秘書艦(最初のターゲット)


榛名さん把握致しました
辛辣な子じゃなくてよかったですねぇ……

たぶん明日か明後日また来ます
今回も参加していただいてありがとうございました


榛名「提督! 朝ですね、調子はいかがでしょうか? 」

提督「あぁ……ちょっと普通に何もやる気が起きないんだ」

榛名「? 榛名にできることならお任せください。体調が悪いだとか? 」

提督「いや……うん、大丈夫だから……ありがとう榛名さん」

榛名「さんは付けなくていいと何度も……榛名はいつでも大丈夫ですから。何かあれば遠慮無く仰ってくださいね? 」

提督「……あぁ、でも榛名さんに愚痴を溢し始めたらいよいよ終わりだよ」

榛名「ときには上官だとか部下だとかを忘れて私事を相談することも必要ですよ。あとさんは付けなくていいです」

提督「それこそ今はプライベートじゃないから付けなきゃ駄目だろう。
いつか、酒でも飲みながら愚痴りたくなればさんは付けないさ。…………たぶん」

榛名「はぁ……」


提督「…………」

榛名「…………」

提督「…………」

榛名「…………」

提督「…………」

榛名「…………」

提督「…………」

榛名「…………えーと、執務を始めないと

提督「死にたい……」

榛名「えぇ……」







…………………………………………


榛名「つまり選ぶ目の無いセンス最悪の腐った精神を持つ性悪女に騙されて貢がされたと? 」

提督「お、おう……まぁ……そう、なりますね」

冷静に、クールに、それはもう理性的にインテリジェンスに状況を説明した

プライベートではないと宣言しておきながら完璧に私事オンリーである

情け無いことこの上無い

提督「…………やっぱ詐欺か」

榛名「詐欺ですね、間違い無いです」

提督「…………」

詳しく成り行きを説明した相手に、それも女性目線で断言されると心に、クる


榛名「えーと……そ、それで」

提督「……あぁ」

榛名「お金を、貸してほしいと? 」

提督「…………まぁね、断ってくれて構わない」

榛名「…………」

提督「…………」

榛名「…………」

提督「…………」

朝の仕事始め以前に金の無心をしてくる上官と部下

信頼の低下は免れ得ずあとはもう野となれ山となれ状態である

値踏み中なのか状況を整理しているのかそれとも断り方を思案しているのか


榛名「んー……」

提督「…………」

我が秘書艦は可愛らしい顔を少しだけ険しくさせながら俺の顔をじっと見つめている




榛名的な提督への貸付理由や元からある借り
↓1


榛名「お貸し、しましょう」

提督「え、マジ? 」

思案、といっても然程の時間は要さなかった

こんなにも情け無い巫山戯た理由で頭を下げる男相手ならば即断即決と表現しても良い

榛名「榛名は提督のことをお慕いしていますから」

提督「あぁそうお慕……え? 」

榛名「はい、提督の為ならばどんなことだって、榛名は大丈夫です」

提督「…………」

待て待て待て待てまるで意味が分からんぞ

女性に騙されて金を毟られたと思ったら女性が金を貸してくれるという

状況も立場も全く違うが正直女性全体がもう全く信じられない

というか女性を見る自分の目が全く信じられなかった


榛名「榛名は提督の力になりたいんです。今までの提督を見ていて助けないなんて、そんなのは、嘘です」

提督「…………」

その瞳はストレートに好意を示していて

好意は真っ直ぐに俺の瞳と心を捉えて離さない

提督「ッ……」

思わず、目を逸らす

今の自分に彼女の純粋な目は、耐えられなかった

俺が如何に下らなくてつまらない人間か思い知らされるようでもある

榛名「えーと……榛名もあまり持ち合わせがあるわけではないのですが……」

事の次第はトントン拍子に進んでいって

このまま事が成り行く先の気配さえ見えそうな程彼女の動きは素早い

提督「…………ちょっと頭混乱してきた」

虚無よりは混乱の方がマシ、と言えないこともないだろうか


↓1コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス


【3×十万円=三十万円】



榛名「榛名は……」

提督「うん」

榛名「榛、名……は……」

提督「あぁ」

榛名「…………」

提督「…………」

榛名「…………榛名は大丈夫じゃありません! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 」

提督「おいやめろ何やってんだ財布を投げるんじゃない」


榛名「…………」

提督「…………」

榛名がいきなり叫んで財布を投げ捨てたのでびびったけど普通に凄いと思う

慕っている上官が困っていたとしてぽーんと三十万とか貸せないよ普通

普通じゃない額貢いで借金背負ったアホに言われたく無いかもしれないけど

提督「…………や、あの、凄く嬉しいんだけど、いいのか? 」

榛名「あぁ……足りない……足りない……全く、足りない……」

提督「足りてないのは俺の頭だぞ! あははは、は……は……? 」

ヤベェ目が据わっていらっしゃる


提督「本気の本気で感謝するよ榛名さん。一日もやしだけにしてでもなるべくすぐ返すから」

榛名「…………」

提督「や、それは勿論明日や明後日には返せないかもしれないけども」

榛名「…………」

提督「こんな馬鹿な上官でもよければこれからも頼む。
正直今すぐ見捨てられると思っていたから本当に嬉しいんだら」

榛名「…………」

提督「俺はこれからまぁ……他にも貸してくれそうな子を探してくるけど……榛名さん? 」

榛名「……………………」

提督「……………………? 榛名、さん? 」

榛名「……………………………………………………チャンスだったのに」

提督「? 」

上官に大きな恩を与えるチャンスかな?

十二分に大きな恩なので心配する必要は全く無いと思う







…………………………………………



榛名「いっそ誰か適当な子に出してもらって二人で返済していく方向性で……」






提督「何人かそれなりの貸しがある子もいるしどうにかしたいところだが……榛名さん何か言った? 」

榛名「ハッ……い、いえ、榛名は大丈夫です」

提督「? 」

先程まで何事か呟いたり無言になったりしていた榛名も元に戻ったようで何よりである

最初は一人で行くから多少でも仕事を片付けておいてくれと頼んだが彼女は同行を願い出てくれた

情け無い上官の様子を確認したいという気持ちも分かるが少々気は重い

死に体になっているとはいえ細やかなプライドが無くなったわけではないのだ

自分を慕ってくれている女性の前で借金を説明して金を無心するなんて、辛い

提督「あ、いい所にいた」

榛名「…………ふぅん」


↓2
ターゲットにされた脛に傷ありそうな方


羽黒「な、なるほど」

提督「はい。幾許かでもお貸しいただけると」

榛名「…………」

工廠に続く廊下で丁度一人で歩いている羽黒を見つけた

できればあまり大勢がいるところで借金の話などしたくはない

相手によっては今日中に部下全員が知ってしまうかもしれないが

羽黒「司令官さんにはお世話になっていますけど……」

提督「頼む。方々への返済が終われば身辺の整理も含めてなるべく早く返す」

羽黒「えぇっと……」

榛名「…………」


羽黒的な提督への貸付理由や元からある借り
↓2


羽黒「あの……えっと……」

提督「うん? 」

榛名「…………」

困ったような顔は、分かる

いきなり廊下で上官とその副官に借金を申し込まれれば困惑は当然だ

けれど、その顔には困惑以外の何かも含まれている気がする

優しさからくる憐れみだろうか

突然の話の所為で失望させただろうか

それともずっと黙りしている榛名への疑問だろうか

幾つも羽黒の反応に対する候補は出たけれど、どれも全く違う気がして仕方無い

羽黒「お貸し、します、はい」

提督「ありがとう。なるべく早く返せるよう努力する」

榛名「…………罪悪感……? でも……自分のことじゃない…………お姉さんのこと……? 」

羽黒「ッ……?! 」

提督「? 」


↓1コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~9……十万円
0……百万円
ゾロ目ボーナス




!?????!!!?!?!?


【8×百万円=800万円】



榛名「」

羽黒「えっと……ここには無いので今から下ろしてきます」

提督「や、いや、いやいやいやいや……ちょっと待ってちょっと、頼むから皆俺の頭壊そうとしないで」

ハッピャクマンエンクライナラスグニダセマス……?

あぁ、八百万円くらいならすぐに出せます、ということか

一瞬脳が仕事を放棄して、転瞬、今度は仕事を辞めたいと悲鳴を上げたような気がする

隣で茫然自失に陥り歯軋……歯軋り?

ちょっとよく分からないが混乱している榛名の様子を見ても俺は間違っていないと思う


羽黒「その、司令官さんにはとてもお世話になっていますので……はい」

提督「そりゃあまぁ仕事だし雑なことはしていない筈だけど……えぇ……」

羽黒「うーん……えーっと……どうしましょう? 」

どうしましょうはこちらのセリフであると理解するまで説明して差し上げたい

いくら彼女たちが生命を張る代償として高給取りだとしても

仮に彼女が生命を捧げる程の借りなのだと俺の仕事振りを認識していたとしても

言ってしまえばそれはお互い背負った国と仕事の為である

俺たちは上官と部下であり、共に戦う僚友であるに過ぎない

尊い関係ではあるが、そこに無償の奉仕など介在することは有り得ない


提督「まぁ……貸してくれるっていうなら、今からすぐ借用書用意するから」

羽黒「いえいえ、そんなもの必要ありませんよ。司令官さんのことは信頼していますので、心から」

榛名「……」ピクッ

提督「や、それじゃあ意味が無いんだ。
これは目に見える証が必要なのに上っ面だけ見ていた俺への戒めでもあるわけだから」

羽黒「そこまで言うなら一応いただきますけど……私は本当に要らないんですよ」

提督「いいから。せめて情け無い上官にけじめくらいつけさせてくれ」

羽黒「ふふ……司令官さんは、真面目ですね。そんなところも慕われる理由、なんでしょう」

榛名「……」ピクッ

提督「慕われる、か。それも今回のことで……なぁ……」







…………………………………………



あれから俺と羽黒は榛名を立会人として借用書を取り交わした

榛名は自分がしっかりと貯めていれば、と終始暗い顔だった

俺自身素人同然ではあるが借金の返済には一本化が重要なこともあるという

債務整理に関する話など納得できる部分が多かったこともあり任せることにした

ほぼ羽黒からの受け売りだが不審な点は全く無かったと思う

そもそも馬鹿なことをしたのは俺

そんな馬鹿に大金を無利子で貸してくれるのは羽黒

「借用書は借り入れ側を守る壁でもあるんですよ」

そんなフォローに表れる羽黒の気遣いに感動したこともある

思えば俺を騙した女にそんな心からの優しさなど一度も無かった

見た目だけなら羽黒と同じくらいの美人だったけれど、それ以外は雲泥の差である


兎も角、俺は羽黒の助言に従って榛名から借りたお金はすぐに返した

これで俺が借りた相手は羽黒一人

榛名に借りた事実は消えないが苦しいのは俺だけで済む

榛名は懐が痛まなくて済んだのだ

俺としても失った信用を取り戻すためにこれからは一層精進するつもりである

榛名も変わらず秘書艦として従ってくれるというしこれ程嬉しいことも無い


提督「これからはより一層皇国と艦隊の為に頑張らないとな」

羽黒「__さんっ、お待たせしました」

提督「ん? あぁ、いや、待ってないよ羽黒さん」

一層、頑張っていくというのは嘘ではない

兵学校を志した少年の頃からそれなりに長いときが過ぎた

けれど今が人生で一番と言う程に意識は高まっている

だから本来ならば俺は今も執務室で作戦を練り込んだり

さもなくば資料室で過去の戦術について研究でもしていなければならないのだけれど

羽黒「だめ、ですよ__さん? せめて私のことは呼び捨てにしてくれないとって約束したでしょう? 」

提督「あ、あぁついクセで……悪いな、羽黒」

羽黒「いえいえ、そういうところも私は……ふふ」

借金の負い目、というわけでもないが羽黒のお願いはできるだけ聞くようにしている

自分が楽をしたり楽しむためではないが羽黒は思い詰めるタイプだと思う

だから、部屋に籠る俺を案じてたまには外に出ようと誘う彼女とのこれは単なる息抜きである

あくまで、これは彼女の優しさを無碍にしないための行動

或いは疲れを飛ばして更に仕事へ意識を集中させる、準備だ。そう、準備である

疚しいことなど何も無い


羽黒「今日はですね、冬も間近なのでアウターを見ていただこうかと」

提督「俺のセンスだぞ? 見る目の無い馬鹿の

羽黒「だめっ、だめです。そういう卑下するようなことはもう言わないって約束、でしょ? 」

提督「すまない羽黒さ……羽黒」

羽黒「ふふ……ま、そういった部分もこれから直していきましょうね? 」

提督「……あぁ」

何があろうと暫く彼女とは離れられないのだ

返済は当然として、それだけで全てが済むわけでもない

消費者金融といった一企業等は別として

個人からの借金とは同時に心も貸していただいたということである

だから、せめて俺にできることなら彼女に応えてやりたいと思う

幾つかした約束は今も増え続けているけれど、それが不思議と心地良い

これも約束を課すことで俺に努力していると感じさせる羽黒の気遣いだとしたら

彼女が持つ気高過ぎる程の優しさは如何程なのだろう


羽黒「__さん? ね、私、手が冷たくなってきちゃいました」

提督「ん……あぁ」

繋いだ手はほんのりと冷たくて、すぐに温かくなり、時期に熱くなるだろう

今日は今や定例と化した羽黒とのお出掛け

いつもはほぼ毎日執務を補佐してくれる榛名に休みも与えることができている

明日からはまたいつも通りの働き詰め

だからせめて、この瞬間は羽黒の気遣いに感謝しよう

提督「そういえば、名前で呼んでくれるんだな」

羽黒「ええ、__さんの頼みですから」

提督「いや、これは俺ばかり呼び捨てというのもバランスが……」

羽黒「ふふ……ええ、ええ、そうでしょうね、あなたなら」

提督「うん? 」

羽黒と榛名はどこか似ている

テレビでも滅多に見ない美人であったり

案外と変なところで抜けていたり

細やかな気遣いと優しさが溢れていたり

けれど、何が似ているって時々よく分からないことを口にすることだ


羽黒「あ、そういえば」

提督「? 」

羽黒「今日は榛名さんにもお土産、買っていきましょうね」

提督「あぁ、そうだな。榛名さんにはいつも助けてもらっているし」

羽黒「いつも、ええ、本当に……あのときは、特に」

提督「? なんかあったのか? 」

羽黒「さぁ……? 」

提督「んん? 」

羽黒「何がいいかなぁ……やっぱりカタチとして、そこに残るものがいいですよね? 」

提督「どうかな。こういうときってどちらかというと残らない菓子類とかの方が喜ばれるそうだけど」

羽黒「えー? そうですか? 」

提督「や、俺より羽黒の方が明らかにまともだしな。羽黒に全部頼むよ」

羽黒「それもダメですよ? __さんが、心を、込めて、選ばないと」

提督「……難しいことを言うな」

取り敢えず、頑張ろう

目先のプレゼントも、この先の借金返済生活も

きっと、羽黒や榛名が助けてくれるんだから、うん

俺に恐れることは、何も無いのだ







…………………………………………










「ふふ……そういう、ことだったんだ……あの子、それを知っていたのに……嗚呼……………………牝狐がッ」







ーーーーーーーーーーーーーーーー私は、大丈夫です、__さん









                 完


二人目っていうのは予想外ですがちょっと消化不良な気が……
ただでさえ>>1は冗長になりやすいので長引かせたくないんですが
ここまで短いとあんまり掘り下げができないんですよね
貸す理由だとかで多少はできるんですが……

よければもう一周くらい別の提督でやらせてください


提督「当泊地は本日も平和です、っと。…………俺の懐事情以外は」





↓2
提督の借金(取り立て)理由


提督「何故だ……何故来なかった……おかしいこんなことは許されない」

買った

見た

負けた

事実はそれだけである

もう少し細かくいうと競馬に大金を注ぎ込んで、負けた

一番人気は絶対に買わないのの何が悪い

そんな馬券を買って何が楽しいんだ、まったく

提督「とはいえ金が無ければ次も買え……いやいやいや」

天下の帝国海軍軍人としてこんなことはもうやめなければ

競馬は見るもの。そうしないとさすがに自分を許せない


借金額
このレスのコンマ

1~50……500万円
51~99……1.000万円
00……いちおくえん


↓2
同情してくれる、かは分からない秘書艦の方


浜風さん把握致しました

コンマ十の位×……?
一の位

1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円

次はこんな感じで進めてみようと思います
1.000万返すまで何人に会うのか分かりませんが……


また明日か明後日に再開します
またよろしければお願い致します
ご参加ありがとうございました


再開します
それからコンマ00は即1.000万達成ということでよろしくお願いします


浜風「…………」

提督「…………」

浜風「…………」

提督「…………」

浜風「…………」

提督「…………」

浜風「…………」

提督「…………」

浜風「…………積み重ねがあるとしても競馬で1.000万は最早才能では? 」

提督「…………そうだな」


正直引くに引けなくなった感は否めない

元々それなりに裕福な家庭に育ったが父親の会社はこの戦争中にあって益々成長しており、

恥ずかしいことだが貸してほしいと頼めば返す必要は無いと言われて与えられるだろう

また俺個人としても任官当初から順調に昇進してきたものの、

大した趣味も無く精々が無心で続けられる筋トレくらいのものなのだ

貯まっていた分と親への無意識的な安心感や依存心が恐らくのめり込んだ一因なのだろう

それから生来の捻くれ気質と熱しにくく冷めにくい性格も災いした

今までギャンブルには何一つ手を出さなかったにも拘らず

些細なきっかけで興味を持って後はご覧の結果

昨日一日は毎日競馬を楽しめるこの世の中なんぞ終わってしまえばいいと本気で思ったくらいだ


浜風「海大の甲種課程を修了してその歳で泊地の長にまでなっておいてこれとは」

ーーご両親が聞いたら泣くでしょうね

まったくもってその通りである

冷たい視線然もありなん

自分の間抜けは自分が一番よく分かっている

浜風「だからといって部下に無利子で借りるというのも巫山戯た話ですが」

提督「面目次第もございません」

浜風「はぁ」

できればこのドン底に落ちたことを機に親からは完全に巣立っておきたいところだが……



↓2
浜風的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


提督「ん、んん? 」

浜風「提督は趣味の無いつまらない人間だけあって暇さえあれば筋トレばかりして、
しかも食事は味気ないことこの上無いですよね」

提督「そうか? 」

浜風「しかもストイックを気取っているのか分かりませんが女遊びもしない」

提督「女所帯で変なことしてられないだろう」

浜風「それに生まれながらに裕福で何不自由無く育ったからか無駄に余裕とカリスマのような何かもあります」

提督「理由は兎も角ちょっと嬉しい」

浜風「つまり、ここから導き出される私の望みは……」

提督「うん」

浜風「調教してください……! 筋肉質でストイックな成金サドに調教されたかったんです、私」

提督「えぇ……」

一応筋が通っているような気はしなくも無いような気もするが意味が分からない

そもそも欲望がニッチ過ぎる


提督「つーか君さ……仮にも上官に結構ヤバいこと言ってなかった? 」

浜風「どうぞその怒りも躾への熱意に変換してください」

提督「…………」

趣味が無いだの食事が味気ないだの

ストイックを気取っているだの親を成金だの

他は兎も角親のことをとやかく言われるのは気に食わない

それが俺の怒りを煽る手管だとすれば、寧ろ……

提督「捻くれ野郎舐めるなよ。そう言われてはいそうですかと言うわけ無いだろうが」

浜風「分かっています。だから、これは取引です」

提督「あん? 」

浜風「私はお金を貸す。提督は私を調教する。……どうです、素晴らしい等価交換でしょう? 」

提督「……馬ッ鹿じゃねぇの? 」

浜風「ふん……競馬で1.000万も借金する男のクセに」

提督「」



↓1
クチクカンハマカゼの調教費用
コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【3×一万円=3万円】



提督「えっ」

浜風「えっ」

提督「……え? 」

浜風「……は? 」

三万、円? 変な顔で見つめていたであろう俺に差し出されたのはピン札三枚

決して感謝の念が無いわけではないが……

提督「これで、調きょ……調教しろと? 」

浜風「一回三万円で女を抱けるなんて破格の待遇では? 」

提督「いや、まぁ、そりゃあ……えぇ……」

浜風「はぁ……別に私はいいんですよ、受け取っていただかなくても」

提督「申し訳ございませんでした」


勿論謹んで受諾し三万円は受け取ったとも

浜風には約334回で返済できてよかったですね、なんて巫山戯たことを言われた

浜風としてはあくまで自分の肉欲を満たすためらしかった、けれど

一年の殆どを二人の性生活に費やすというのは既に夫婦か何かだと思う

面倒なことを言われそうなので敢えて言わなかったが

浜風「さ、行きますよ提督。夕食前には終わらせてその後は……ふふ」

提督「…………」


↓2
三万円以上は貸してくれそうなまともっぽい方


【残借金997万円】



隼鷹「雨だ……こいつは……もう……飲むしかないなぁ! な! 」

提督「何言ってんだお前」

浜風「飲酒後は勃ちが悪くなると……どうですか? 」

提督「……個人的にはよっぽど飲まないとあまり変わらないが」

隼鷹「ん? 何か言った? 」

提督「別に。……酒は筋肉に悪いんだ、飲むのは最高で月に三回と決めている」

隼鷹「それが今日だろ~? なぁ飲もうぜぇ~? 」

浜風「申し訳ありませんが今晩はもう別の用

隼鷹「いいつまみも用意するからさ! あたし以外が! 」

浜風「ふむ……私は、それでも、構いませんが提督は? 」

提督「食い気に負けるレベルの欲望でよく年に334回とか宣ったなお前。……あー、隼鷹? 」

隼鷹「うん? 」


↓2
隼鷹的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


提督「金を返せ」

隼鷹「今度なぁ~」

提督「駄目だ。今すぐ返せ」

隼鷹「んなこと言われてもさぁ~、あたしにそんな金があると思う? 」

提督「内臓を売ってでも用意しろ。硬くなり切った肝臓以外で」

浜風「ん、んんっ……金を、返せ? 貸してくれではなく? 」

提督「こいつは俺が気紛れで飲むときにはいつもタカリに来るんだ」

隼鷹「タカリとか言うなよぉ。優秀な提督への信頼だぜ? 」

提督「俺の家の金への信頼だろうが」

浜風「はぁ。……こんな頭ハズレ馬券にお金を借りる方がいるとは」

隼鷹「うん? 」

提督「いいから返せすぐ返せ」


↓2
イケルマデツケルゼさんの恩返し
コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【7×十万円=70万円】



隼鷹「しゃーないなぁ。ほら、持ってけドロボー! 」

提督「もっと貸していた気がするが……まぁ、事情が事情だ、感謝する」

隼鷹「あ~あぁ……今日は折角心行くまで飲もうと思ってたんだけどなぁ~」

提督「いつも飲んでいるだろうが。……隼鷹」

隼鷹「んー? 」

提督「今は状況が不味いがそのうちまた奢ってやる。楽しみにしておけ」

隼鷹「い~いねぇ~。愛してるよてーいとくぅ」

提督「はいはい。……行くか、浜風」

浜風「ええ。……その余裕とカリスマで馬は何とかならなかったんですか? 」

提督「うるせぇな隠れM」


↓2
次なるターゲット


【残借金927万円】



神通「おはようございます、提督」

提督「ん、おはよう神通」

浜風「おはようございます神通さん。……この人までお金にだらしなかったらどうしよう」

提督「お前は股がだらしな痛いっ脛を蹴るな馬鹿」

神通「? お金……ですか? 」

提督「あぁ……えーっと」

浜風「これに一晩幾ら払えます? 」

神通「は、はい……? 」

勿論浜風の巫山戯た話はすぐに訂正した

真面目で堅い神通にこんなことを説明し直すのは辛かったが



↓2
神通的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


神通「少しでよければ……融通しますけれど……」

提督「本当に済まない。間抜けな上官と見下げてくれて構わない」

浜風「寧ろ私を見下げて蔑んでください」

神通「? 」

提督「そいつのことは気にしないでくれ」

神通「はぁ。……あの、些少ですけれど」

提督「いやいや、いいんだ。気持ちだけで既に嬉しい」

神通「こちらこそ那珂ちゃんが大変ご迷惑をお掛けしまして申し訳ありません」

提督「気にするな。那珂だって反省していたんだから姉のお前が必要以上に詫びてはあいつのこれからにも悪い」

あれはさすがにどうかと思ったがまだ俺の助けられる範囲だった

だから助けた、それだけのことである

別段それに対して怒っているわけでもないし、恩を売ったつもりも無い

神通「そう、ですね……ええ、提督の仰る通りです」

浜風「さて、酒浸り以上か以下か……」


↓1
ナカチャンノタメニさんの贖罪
コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【おおっと……? 】



神通「申し訳ありません! 」

提督「い、いや、悪いのは俺だから……」

浜風「まったくですね」

神通「その……私も那珂ちゃんの為に色々とお詫びを入れたり、その」

言わずとも分かる

詫び、というよりは根回しや悪く言えば賄賂の類のことだろう

俺も未だにその辺りへの気配りは怠っていない

揉み消したと確信できることはきっと永遠に無いのだ、不祥事というものは

浜風「いや、私それ知りませんけど那珂さんは何をやらかしたんですか。神通さんが素寒貧になるなんて」

提督「或いはお前が喜びそうなアレなこととか色々」

浜風「うわぁ……」

神通「あんまり口外しないでくださいね? 那珂ちゃんも反省してますから……たぶん」

たぶんでいいのか鬼の二水戦

身内に甘いといつか痛い目に遭うぞ、そう、馬鹿な息子を持った俺の親のように



↓2
せめて一万円くらい貸してくれそうな方


間宮「どうぞ、召し上がれ♪ 」

浜風「あふぃがふぉうごひゃいまふっ」

提督「物はしっかりと咀嚼しろ浜風」

しっかりと咀嚼し嚥下しなければ折角ある栄養素が無駄になるではないか

それと純粋に、汚い。両親との会食でこんなことをすれば平気で俺の頭に特大のたん瘤ができるだろう

提督「いつも悪いな。あまり甘味は食べないことにしている」

間宮「いえ、存じていますから。それにストイックな提督でも楽しめるメニューを考えるのも楽しいですし」

提督「そうか。……本当に感謝している、その辺は間宮にしか頼めないからな」

間宮「いえいえ……勿体無いお言葉ですよ」

トレーニングというのはただタンパク質を摂れば良いというものではない

何事もそうだが兎に角バランスが重要なのだ

或いはトレーニングの密度と同じくらいには食事が筋肉のコンディションを決めると言っても良い

そのために俺専用の食事を用意してもらっている間宮にこんなことを頼むのは心苦しいのだが致し方無い

間宮「……お金、ですか? 」

提督「あぁ……苦労をかける」

浜風「ふぁむっ、むっ、んむふぁう」


↓2
間宮的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


間宮「提督のお陰でこの甘味処も順調ですから」

提督「済まない……本当に済まない」

浜風「ふぁぁむっ……ん、んん……提督のお陰、ですか? 」

間宮「ええ、ここのお店は私の我儘で開けさせてもらっているんだけど」

浜風「こんなに素晴らしい場所が間宮さんの我儘だなんてとんでもないですよ」

間宮「ふふ、ありがとう。……でもね、それでも結局初めて誰かが食べてくれて初めて価値を見つけてもらえるできょう? 」

浜風「まぁ……確かに」

間宮「提督が大本営に掛け合ってくれたんだけど予算が下りなくて」

ーー結局、提督が開店資金と当座の資金を用意してくださったの

ーーそれも、全てポケットマネーで

提督「恥ずかしい話をするな。間宮にはいつも専用メニューを用意してもらっている恩がある」

間宮「では恩に返された恩に恩で返すだけですよっ♪ 」

提督「む……」


↓1
カンタイノアイドルさんの慈愛
コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【一の位9=百万円】



間宮「今の私にはこれくらいしか……すみません提督」

提督「いやいやいや、何度も言って重みが薄れると困るが本当に感謝する」

その札はピン札を束にしたものなんかではない

売れたり売れなかったり

喜ばれたり喜ばれなかったり

ときに新メニューの希望を受けたり

ときに値下げ交渉なんてものがあったり

様々な苦労を経て得られた間宮自身の努力の証

折れ曲がった札や所々破けた札の混じるそれは実際の金額以上に、重い

間宮「私こそいつか提督にお借りした分、全部返しますから提督も頑張ってくださいねっ」

提督「あぁ、頑張ってみるよ。……それと」

間宮「はい? 」

提督「これは別として店の分は返さなくていい。あれは俺が好きで出しただけだ」

浜風「そんなカッコつけなくても」

間宮「ふふ……」



↓2
次も沢山貸してくれるといいなー


膣内ちゃん把握致しました
今回も実に順調でしたね!

次回は明日か明後日になるかと思います
今日もご参加ありがとうございました


今日は那珂さんの追加で貰って終わりですね申し訳無い


提督「那珂ちゃんはー、みんなのものなんだからー、そんなに触っちゃダメなんだよねー? 」

那珂「キャラどうにかしようよ。……舞台裏は見ないでねって言ったでしょ? 」

浜風「あの、そもそも最初から那珂さんのところに来るべきだったのでは」

提督「正直なところ覚悟が必要だった」

浜風「分からなくも……無いですけど」



↓1
那珂さんの不祥事ってどういう方向のアレ?


那珂「撮られた相手は一人だけだよ? 」

提督「君さぁ……」

浜風「神通さんの苦労が偲ばれる一言ですね」

那珂「撮られちゃったものは撮られちゃったし、ね? 」

提督「ね? じゃねぇんだけど……」

海軍は彼女に対してチャリティーライブ等の活動をする上でバックアップをしていた

それは彼女自身が広報活動に寄与するものとして認められたためである

そしてその行動管理に幾許かの緩さがあったことも認めよう

軍人として持つべき責任や自覚というものを意識した範囲での火遊びならば許されたかもしれない

けれど、さすがに先日のアレは許される範囲を大きく逸脱するものだった

提督「俺の懐なんぞどうでもいいが軍や政府、身内にまで迷惑を被っているじゃねぇか」

週刊誌に撮られて掲載されるなんてのはどう足掻いても許される範囲では、無い


那珂「でも軍だって那珂ちゃんの広報活動に横槍入れたりしてたし?
イメージアップにも随分貢献してきた筈だし?
今だってチャリティーライブの入りは変わんないよ? 」

提督「お前の鋼メンタルはどうなってるんだ」

浜風「あの、そんな大事なら私たちが知らないのって……? 」

提督「ネットだろうがなんだろうが軍が金を出して政府がケツ持てば幾らでもどうにかなるんだよ」

浜風「うわぁ……」

那珂「検閲って何それディストピアかな? 」

提督「…………」

浜風「! そう、その顔ですよ提督! その顔で、躾けてください……! 」

那珂「躾け? 」

余計に場を乱さないでおいてほしいものである



↓1
不祥事的なアレは置いておいて
那珂的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


那珂「でー? お金、欲しいの? 」

提督「…………あぁ」

浜風「煽ってるんですかそれは」

那珂「や、これは元々のキャラだよ? 」

提督「……そうか」

別段悪意なんてものは無いのだろう

これでも当時はそれはもう萎れて死んだような顔をしていたものである

俺や神通がなんとか慰めて宥めすかして立ち直らせようとした結果が良く出過ぎただけ

そう、そうであってほしいものだ

那珂「まぁ、提督には感謝してるし。普通に凄い尊敬してるから、いいよ? 」

提督「頼む。別にお前相手だからといって返済を怠るようなことはしない」

那珂「そういうところは本当尊敬してるからだいじょーぶ。で、えーっとねー……」



ナカチャンさんの義理
コンマ十の位×……?
一の位


1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


許された、か……?
ちょっと今回は遅かったのでここまでです申し訳ありません

今日と明日は厳しいと思いますが明後日くらいにはまた来ます
ご参加ありがとうございました


ちなみに金額100万円で何人か並ぶとそこからまた安価でエンドが決まるので……
今のところ方向性は兎も角那珂さんも可能性あります

今日は厳しそうなので次の方の安価だけ投げていきます申し訳無い


【一の位9=百万円固定】



那珂「取り敢えずこれでいいかな? もうちょっとすればまだ貸せるよ? 」

浜風「ぽーんと百万円……でもそれ何故札束で持っているんです」

那珂「細かいことは気にしちゃだーめ。皺が増えちゃうよ? 」

浜風「……まだ下り坂には入っていませんので」

提督「ありがとう那珂。借用書、書こうか? 」

那珂「要らなーい。別に那珂ちゃんはあげる、というか返すってことでもいいし」

提督「相手の評価や関係性でその辺は変えない主義でな。ましてや金のことだ」

那珂「ふーん……ま、本気で今すぐ必要になったら言ってね? すぐ用意するから」

提督「用意ね……あのときの男とはお前

那珂「切れてるってばー。そこまで信用無い? 」

浜風「ありませんね」

那珂「むぅー……」


↓1
なんとか善性を保っていそうな方


ちょっとだけ、ちょっとだけ……


鳳翔「お金……ですか? 」

提督「見下げ果ててくれて構わない。
ただただ自分の身と見栄の為に部下から金を借りたいクズの頼みだ」

鳳翔「いえいえ……提督が普段から私たちの為に執務なさっているのは存じておりますよ」

浜風「無駄にストイックですからね。今回で前代未聞の競馬馬鹿に成り下がりましたけど」

提督「……そうだな」

鳳翔「浜風ちゃん? いくら信頼関係の上だとしても目上の相手ですよ? 」

浜風「いえ、煽って怒りを生むのが目的ですので。今晩までどれだけ溜められるか」

鳳翔「……提督? 」

提督「信じられないだろうが全て浜風の趣味嗜好だ。
自分から部下に手を出したことは無いしこれからも無い」

浜風「その通りです。自縛的なのも考えものですね」

鳳翔「は、はぁ」

さすがの鳳翔も思うまい

まさか浜風が被虐体質を持て余し上官の男に調教願望を押し付けているなど

今になって漸く頭が理解したくないものを受け入れ始めたからか頭が痛くなってきた



↓1
鳳翔的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


鳳翔「まぁ……提督とは古い付き合いもありますしね」

提督「すまない。その付き合いに泥を塗ってしまった」

鳳翔「いえ、あなたにも人並の人間らしさがあって嬉しいです、本当に、心から」

提督「……」

鳳翔「不興を承知の戯言ですけれど……あなたは家格なんてものに引っ張られて、それに反発して、ここにいるのでしょう」

提督「……」

鳳翔「家から離れたくて、でも離れられなくて。そんなあなたは肩を張って自己を律して、そこから逃げられなかっただけ」

提督「……」

鳳翔「切っ掛けは少々行き過ぎたものかもしれません。
それでも……私は、あなたのそれを咎めるなんて、できませんよ」

提督「……」

鳳翔「今こそ、あなたが独り巣立って羽撃くときです、提督閣下」

その礼と献身に、俺は応えることが、できるだろうか

浜風「…………こういうときって大抵」



↓1
カンタイノハハさんの愛念
コンマ十の位×……?
一の位



1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【8×一万円=8万円】





鳳翔「……そう、鳳翔の名の実に三文字は奉仕なのです」

提督「おい鳳翔が壊れたどうすればいい」

浜風「知りませんよそんなの……あなたの所為では? 」

提督「や、そりゃそうだが」

鳳翔「そう……奉仕、奉仕です。提督ももう少し私たちにその優しさを還元してくだされば良いのです」

提督「俺の名前に奉仕は入って無いんだけどな」

浜風「だからこういうときはって……あぁ、せめてこのおはぎは食べさせてください」

提督「それくらい歩きながら食え」

鳳翔「なりません! そんなことで大和の女を名乗れますか! 」

浜風「んぐはむんゆぐぁつへいほぐ? 」

提督「……済まない鳳翔。もう、いいんだ。全て、俺が悪い」

そうでなくてはならない

鳳翔の財布を見て俺はそう思った

嗚呼、世はなんて無情なのだろう、と



↓1
なんか取り敢えず潤ってそうな方


名取「は?! な、なんでしょうか」

提督「あー……そのだな」

浜風「提督は名取さんの働きに応じた得難い給金を無償で貸し出せ、と仰せです」

名取「は、はい? 」

提督「違う。いや、違わないけど取り敢えず違うんだ」

名取「……? 」

取り敢えずばかり言っている気がする

確かに姑息な手段であることは百も千も万も承知だがしかし

提督「この間抜けを少しでも哀れと感じてくれるのなら、頼む」

浜風「いっそその軍帽を携えて物乞いでもしたら良いのでは? 」

名取「!? 命令ですか? そうなんですね? 」

名取は、混乱しているようである

正直俺もそうなりたいくらいだ

だが、現実は実に非常で


↓1
名取的な提督への貸付理由や借り(無くてもいい)


名取「あ、あの……ありがとうございます」

提督「……は? 」

名取「私を、私なんかを……頼ってくれて、ありがとうございます」

提督「うん? 」

名取「私なんて、提督さんには何にも思われていないとばかり……」

提督「名取は十二分に働いてくれているさ。名取が名取である意味を感じさせてくれる程度には」

名取「提督さん……」

提督「ただ戦えるだけの木偶の坊に用は無い。
意志を持ち、揺らぎを抱えて葛藤を克服するその姿がただ、尊いんだ」

すなわち、それを真なる生と呼ぶ

名取「ふふ……あはっ……やっぱり、私の提督さんですね……提督さぁん……! 」

提督「……うん? 」

浜風「……あ、私は別にセフレでいいので」



アイユエイザユカンさんの愛情
コンマ十の位×……?
一の位


↓1
1~4……一万円
5~8……十万円
9又は0……百万円固定
ゾロ目……百万円
00……いっせんまんえん


【9×一万円=9万円】




名取「!! やりました!では、私はこれで……」

提督「えっ」

浜風「義理は愛より強し、と」

愛とはなんぞや、心から知りたい

あの、やるせない虚しさを湛えた名取の顔なんて見たくはなかった

愛に勝る物は無い

無い袖は触れない

それは矛盾しないのだと

よーく分かった一時であった

浜風「ちゃんちゃん」



↓1
なんか本当愛とかじゃなくてお金くれそうな方


浜波さん把握致しました
二人しか掛け合ってないのに17万円なんて凄いですね!

今日は厳しいような気がしますが明日はなんとかたぶん来ます
こんな夜に今日ご参加ありがとうございました

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