ハンジ「戯れと」リヴァイ「日常風景」(310)

1スレ目、リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」
リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」 - SSまとめ速報
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11スレ目、リヴァイ「どこまでも」ハンジ「戯れてゆく」


の続き。12スレ目wwwどういうことだ
11スレ目の1レス目に1~10までのURLがあります。長すぎるので省略しましたww

短編の様なモノで基本リヴァイとハンジ(女)がただいちゃいちゃしてるだけという説明は果たして必要なのか

とにかく時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく。その為サ○エさん時空化
まれにR18エロ有り。ないかもなので期待はしないでくれ。〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ

月刊とかのネタバレとかあったりする。なるべく分からないように紛れ込ませるつもりだがどうなるか分からない
おまけのリヴァイ記憶喪失ネタが入る……予定
原作の連載終わったら終わらせようと思ってる。その前に終わったりちょっと続くこともあるかもしれない
そんな曖昧なスレ

【みんな暑い】


ハンジ「暑いねー」

リヴァイ「言葉に出すと余計に暑くなるぞ」

ハンジ「うん、あっつー」

リヴァイ「聞いてねぇな」

ハンジ「リヴァーイ、川に行こうよー」

リヴァイ「仕事をしろ」

ハンジ「いーじゃん、たまには」

リヴァイ「仕事バカが珍しいな」

ハンジ「こうも暑いとね」ハァー

エルヴィン「ハンジ、気持ちは分かるが会議中は会議に集中してくれ」


ハンジ「だって定例だし」

エルヴィン「定例会議も大事な仕事だ」

ハンジ「目新しいことないし」

ミケ「確かに」

エルヴィン「ミケ」

ハンジ「はいはい! 川で訓練しようよ! 万が一川に落ちたときの訓練!」

エルヴィン「お前な……」

リヴァイ「……悪くない」ボソッ

エルヴィン「リヴァイ……」

ミケ「暑いとグダグダだな」



【仲が良い】


ハンジ「結局却下された」ズーン

リヴァイ「当たり前だ」

ミケ「いきなりで全員いっぺんには無理だしな」

エルヴィン「分散して川で訓練することには許可を出しただろう」

ハンジ「今日がよかったー」

エルヴィン「無茶を言うな」ポンッ、ワシャワシャ

ハンジ「んー、まぁ、数日後でも川に行けるからいいか。ありがとう、エルヴィン」

エルヴィン「どういたしまして」ポンポンッ

ハンジ「どういう水着にしようかな」


リヴァイ「訓練用のものがあるだろうが」

ハンジ「いや、まぁ、そうだけど」

リヴァイ「遊びじゃねぇんだ」

ハンジ「うん、ソウダネー」

リヴァイ「……おい、てめぇ」

ハンジ「さーて! 仕事だ仕事!!」スタスタスタスタ

リヴァイ「待てコラクソメガネ!」スタスタスタスタ

エルヴィン「…………」

ミケ「……リヴァイとハンジは同じ日に訓練しそうだな」スンッ

エルヴィン「全く、あいつらときたら……」



【飽くまで訓練】


ハンジ「川だー!!」

モブリット「ハンジ分隊長、訓練ですよ」

ハンジ「分かってるよ。まずは準備体操だ!」

ニファ「晴れて良かったね」

ペトラ「うん、雨だと寒そうだもんね」

ケイジ「訓練一緒か」

エルド「ええ、まぁ」

グンタ「モブリット副長が一緒にと」

アーベル「あー悪いなぁ」

エルド「いえ。楽しみがてらやれるのはありがたいです」

オルオ「おい、遊びじゃねぇぞ」

ペトラ「ちゃんと準備体操してるでしょ。っていうかあんたこそちゃんと体操しなよ」


オルオ「俺ぐらいになると――」

ペトラ「兵長もしてるけど」

オルオ「準備体操は完璧にやる」

ペトラ「ならさっさとしなさいよ」

ハンジ「いっちにーさんっし!」ソワソワ

リヴァイ「散漫だ。ちゃんとやれ」

ハンジ「だってさー、早く飛び込みたいじゃないか」ソワソワ

リヴァイ「飛び込むな」

ハンジ「訓練だから! そっと入るより飛び込まないと!」

リヴァイ「…………」

モブリット「兵長、一理あるとか思わないでくださいね。遊びたいだけで言ってますから」

ハンジ「くっ、モブリットがいたら丸め込めないっっ」

リヴァイ「丸め込むつもりだったのか、このクソメガネが」



【冷静】


ハンジ「さぁ、とりあえず服のまま泳いでみようか。泳げないヤツはいないな?」

皆「「「はい!!」」」

ハンジ「じゃあ、みんな川に入って」

ジャブジャブ……

オルオ「うおっ、つめてっ」

エルド「川の水は冷えてるな」

ペトラ「事故で落下してこの温度の川だったら心臓止まりそう」ブルブル

グンタ「立体機動で準備運動してるようなものだとしてもツラいな」

ケイジ「川に入るのも久しぶりだな」


アーベル「基本的に夏にしか入らないしな」

ニファ「冬に事故で落ちたらと思うとゾッとしちゃう」

モブリット「まぁ、実際は心の準備も何もなく落っこちるよね」サラッ

「「「…………」」」

モブリット「? なに?」

ニファ「いえ……」

ケイジ「結構現実主義だよな」

アーベル「常に冷静でいないとハンジ分隊長の副長は務められないってことだな」

ケイジ「あー確かに」



【必要な事】


ハンジ「さて、どうだった?」

ケイジ「服のままってのはやっぱり大変ですね」

アーベル「まとわり付いて泳ぎにくいです」

ニファ「凄く体力使います」

モブリット「これに立体機動が付いていると溺れる可能性が高いですね」

ハンジ「そうだね。とはいえ立体機動をそうそう濡らすわけにはいかないからねぇ」


モブリット「木で重りを付けてみますか?」

ハンジ「それもいいね」

ペトラ(うわぁ、更にツラくなるぅ)

エルド(訓練も容赦ないなぁ。当たり前だが)

ハンジ「我々はどんな状況であれ生きなければならない。生き残るためにやれることをやっておこう」

ペトラ「…………はい!」

エルド「……そうですね。重りになりそうな木を集めてきます」



【ラッキー】


ペトラ「わっぷ、わわっ」バシャッ

オルオ「何やってんだ」ガシッ

ペトラ「ごほっ、ごめ、ありがと」

エルド「さすがに重りをつけてるとキツいな」

グンタ「うーん」

エルド「どうした?」

グンタ「いや、立体機動って浮くんじゃないかと思ってな」

ペトラ「えっ?」

グンタ「空洞も多いし……」

エルド「言われてみれば」

グンタ「訓練だから重りをつけるってのはいいとは思うけどな」

オルオ「うおっ、おぶっ」バシャッ


ペトラ「ちょっと、今度はあんたが何やってんの!」ガシッ

オルオ「ぶへっ! 滑ったんだよ、ごほっと」

ペトラ「滑ったって……きゃっ!?」ツルッ、ガシッ

オルオ「おい! うわっ!!」

バシャーンッ!!

エルド「あーあ」

ペトラ「ぶはっ! ちょっ、オルオ! どこ触ってんの!!」ベチーンッ!

オルオ「へぶぁ!!」

ケイジ「……何イチャイチャしてんだ、お前ら」

ペトラ「してません!!!」

オルオ「…………」ワキワキ

ペトラ「手をワキワキさせるなぁぁぁ!!!」ボゴォッ!!

オルオ「ぐはぁ!!!」



【お待ちかね】


ハンジ「上向いて浮いて流れる練習も、着衣のままゆっくり泳ぐ練習も終わったね?」

モブリット「終わりました」

ハンジ「よし!! みんな下に水着着てるね? しばらくフリータイムだ!!」

「「「よっしゃーーー!!」」」

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイ、あなたなんか今日静かだったね」

リヴァイ「特に何か言う事もなかったからな」

ハンジ「そうなのかい?」


リヴァイ「お前が全部やっていたからな」

ハンジ「リヴァイの出番とっちゃった?」

リヴァイ「いや、楽だった」

ハンジ「なら良かった」フフッ

リヴァイ「…………」チラッ

ハンジ「なんだい?」

リヴァイ「訓練用の水着なんだろうな?」

ハンジ「リヴァイ、今はフリータイムだよ」キランッ

リヴァイ「上司である自覚を持てクソメガネ」



【率先して遊ばねば】


ニファ「わぁ、かわいい水着」

ペトラ「ニファのもかわいい」

キャッキャッ♪

エルド「眼福」ウンウン

ケイジ「ああ、いい眺めだ」

モブリット「真顔で何を言ってるんだよ」

ケイジ「ほーう? 彼女らに魅力がないと?」ニヤニヤ


モブリット「そ、そうは言ってないだろ」

アーベル「水着を自由でいいと言ってくれたハンジ分隊長に感謝だな」

モブリット「……兵長には内緒だったみたいだけどね」

アーベル「え?」


ドボーンッ!!

ハンジ「ぷはっ!! いきなり突き落とすなよ! 危ないだろ!!」

リヴァイ「実戦に近い訓練だ」


アーベル「おー本当だ。お仕置き受けてる」



ハンジ「今はフリータイムだっての! 水着取れたらどうしてくれんだ!!」ザバッ

リヴァイ「――っ。そんなもん着るな」

ハンジ「あのね」スタスタ

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「一緒に落ちろ!」ガシッ、グイッ

リヴァイ「!!」

ドボーンッ!!

リヴァイ「ぶはっ、クソメガネ!」

ハンジ「ぶはっ! あはははははは!!!」


ケイジ「……仕置きというか、めちゃくちゃ遊んでるようにしか見えないな」



【純真……?】


オルオ「…………」ボー

グンタ「? オルオ、どうした?」

オルオ「……いや」チラッ

ペトラ「ほらっ」パシャッ

ニファ「やったなー? ほれー!」パシャーンッ

あははははは

オルオ「……」

グンタ(……なるほど)

ケイジ「よぉ、オルオ」ガシッ


オルオ「な、なんですか?」

ケイジ「エロい目で見すぎだろ」

オルオ「みみみみみみてないです!!」

ケイジ「いいんだいいんだ。若いんだから健全だ。ただガン見はやめておけ」

オルオ「は、はい」

ケイジ「さっきの感触思いだしてんだろ。わかるわかる」ウンウン

オルオ「いや、ちがっ!!」アセッ

モブリット「はい、ストップ」ベシッ

ケイジ「って」

モブリット「そこらへんでやめてあげなよ」

ケイジ「へいへい」


オルオ「いや、あの、その、また滑ってこけねぇか見てたんです」

ケイジ「…………」

モブリット「…………」

グンタ「…………」

オルオ「……あの?」

ケイジ「オルオ、悪かった! 俺が全面的に悪い!」

モブリット「君はとても優しいし面倒見もよさそうだね。どうだい? 第4分隊に来ない?」

グンタ「見とれてたんじゃなかったのか。って、しれっと勧誘しないでくださいよ、モブリット副長」

オルオ「…………」

オルオ(水着見てたのも事実だけど黙っておこう)



【ぬかった】


ハンジ「はぁー、遊んだ遊んだ」ゴロンッ

リヴァイ「ちゃんと部下を見てろ」

ハンジ「休憩中も抜かりないねぇ」

リヴァイ「当たり前だ」

ハンジ「よいしょっと」ムクッ

リヴァイ「……水着」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「前に着たヤツじゃねぇな」


ハンジ「あ、気づいてたんだ。そう、買ったんだよ」

リヴァイ「わざわざか」

ハンジ「前のやつ、上だけどっかにいったみたいでさ」

リヴァイ「……部屋がクソだからだろうが」シワー

ハンジ「多分リヴァイが捨てたと思うんだ」

リヴァイ「俺のせいにするな」

ハンジ「散乱してたゴミの中に混ざってたんじゃないかなって」

リヴァイ「…………お前は本当にクソだな、クソメガネ」

ハンジ「ひどいなー」ケラケラ

リヴァイ「はぁー……おい、ハンジよ」


ハンジ「ん?」

リヴァイ「お前、着替えはちゃんと持ってきたんだろうな?」

ハンジ「もちろ――あっ」

リヴァイ「おい」

ハンジ「いや、着替えはあるよ。あるある。その、中のがね……」

リヴァイ「……服の下に水着を着てきたのに忘れたのか」

ハンジ「……うん」

リヴァイ「そのまま着て帰れ」

ハンジ「えぇー……。なんか漏らしたみたいになりそう」

リヴァイ「なっとけ、クソが」


戯れはじめました

川遊びの話で終わった……多分続く
日曜に。ではまたーノシ


【スイー】


 ハンジ「みんなそろそろ上がろうか」
リヴァイ「…………」スイー


ペトラ「は………………い?」

ニファ「……ハンジ分隊長……」

モブリット「ハンジ分隊長!? ちょっ、何してるんですか、あんた!!」


 ハンジ「いやー、騒ぎすぎてちょっとクラっときてね。リヴァイに運んでもらってるんだよ」
リヴァイ「…………」スイー


ペトラ「あぁ、それで」

ニファ「納得するんだ……」

モブリット「木陰で休んでてくださいよ!! リヴァイ兵長も背に乗せなくていいですから!」



 ハンジ「体も冷えるし、移動も指導もできるし楽なんだけどな」
リヴァイ「……木陰から大声で叫びそうだった」


モブリット「気絶でもさせたらいいじゃないですか」

Σリヴァイ「……」ハッ!


 ハンジ「いやいや、何それがあったかみたいになってんのさ」
リヴァイ「……もういいだろ、降りろ」


 ハンジ「えー」
リヴァイ「降りろ」


ハンジ「ちぇー」パチャッ

モブリット「本っっ当にもう!!」

モブリット(隠す気ないだろ、この人たちは!!!)



【バレるか?】



ワイワイギャイギャイ


エルド「……なぁ」

グンタ「ああ」

エルド「あれで付き合ってないとかあるのか?」

グンタ「うーーん…………でもハンジさんだしなぁ」

エルド「あれくらい強烈じゃなきゃ無理なのかもしれないぞ」

グンタ「でもなぁ」


リヴァイ「いい加減にしやがれ、クソメガネ!!」ブンッ!!

ハンジ「ぎゃあぁぁあぁぁぁ!!」ヒュー


バシャーンッ!!

リヴァイ「乗っかるな! てめぇで動け!!」

ハンジ「うえっ、ごほっ。いーじゃんよ、少しくらい」

リヴァイ「横着してんじゃねぇよ。沈めるぞ」

ハンジ「リヴァイが言うと洒落になんないな」ケラケラ


グンタ「付き合ってる相手を投げ飛ばすか?」

エルド「それは……確かに」


モブリット(……ギリギリ隠せてる……んだろうか?)ヒヤヒヤ

オルオ「水の中にいてあれだけ人を飛ばせるってすげぇな」

ペトラ「さすが兵長よね! 人を乗せてもすいすい泳いでたし!!」

モブリット(盲目的信者は大丈夫そうだな……)トオイメ



【体力】


ケイジ「結構疲れたなぁ」ンー

アーベル「水の中だと余計疲れるな」

ニファ「でも楽しかった。あ、いや、訓練だけど」

モブリット「ははっ、まぁ少し遊びも兼ねてたからね」

ペトラ「ふわぁ」

エルド「眠そうだな」

オルオ「鍛練が足りてねぇな……ふわぁぁぁ」

ペトラ「自分もじゃないの。バカオルオ」


グンタ「まぁ、眠くなるよな」

ハンジ「巨人って泳ぐのかな?」

リヴァイ「知るか」

ハンジ「今度どこかで湖にでも落としてみようか?」

リヴァイ「巨人が泳げるほどの湖なんかあったか?」

ハンジ「3m級くらいなら深い川でなんとかならないかな」

リヴァイ「さぁな」

ケイジ「……お二人元気だな」

アーベル「鍛え方が違うってやつだな」


モブリット「言っておくけどまだ仕事終わってないからね」

ケイジ「うげっ、そうだった。書類残ってたな」

アーベル「このだるさでツラいなぁ」

ニファ「目覚ましの紅茶淹れるよ」フフッ

ケイジ「助かるよ」

リヴァイ「乗るんじゃねぇ! キリキリ歩け!」

ハンジ「えぇー? リヴァイは体力余ってんだからいいじゃん」

リヴァイ「余った体力をなんでお前に使わなきゃならねぇんだ」

ケイジ「…………ほんと、元気だな」



【バカな話】


ハンジ「背に乗るのは諦めるから前歩いて」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「あ、やっぱ後ろがいいかな……?」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「いや、今ノーパンだし」ヒソッ

リヴァイ「!?」ゴホッ

ハンジ「濡れた水着を着たままってのはやっぱり嫌でさ」

リヴァイ「てめぇはバカか」ヒソッ


ハンジ「戻ったらすぐに着替えるよ」

リヴァイ「当たり前だ」

ハンジ「あーなんか歩きにくい」

リヴァイ「そりゃそうだろ」

ハンジ「この兵服に腰巻があってよかったよ」ウンウン

リヴァイ「…………」

ハンジ「何? どしたの?」

リヴァイ「背負った方がやべぇんじゃねぇかと思ってな」

ハンジ「………………確かに」



【お見送り】


ハンジ「ふぅー、今日も暑いなぁ」スタスタ

ワイワイ……

ハンジ「ん?」


ペトラ「グンタ、おめでとう」

オルオ「ん」ズイッ

グンタ「お、ありがとう」

エルド「実家に帰るのか?」

グンタ「ああ。母さんも爺ちゃんも待ってるからな」

ハンジ「やぁ、おそろいだね」


「「「「ハンジ分隊長!!」」」」

ハンジ「グンタは帰省かい?」

グンタ「ええ、休暇をいただけたので」

ハンジ「おめでとうと言われていたけど……」

ペトラ「グンタの誕生日なんですよ」

ハンジ「ああ、夏生まれだったね。おめでとう」

グンタ「ありがとうございます」

ハンジ「何かあげられるものがあるといいんだが……」ゴソゴソ

グンタ「いえいえ、いいですよ、そんな」

ハンジ「うーん、手元にはないな。そうだ! 帰ってきたらリヴァイから貰った紅茶のティーパックあげるよ」

ペトラオルオ「「えっ!?」」


グンタ「ええっと、いいんですか?」

ハンジ「うん、いいよ。そこそこあるし」

ペトラオルオ「「……いいなぁ」」ボソッ

グンタ「…………貰ったらお前らにもやるからうらめしそうに見るな」

ペトラ「グンタ最高!」

オルオ「グンタかっけー!」

グンタ「こいつら……」

エルド「ははっ。…………グンタ、俺にもな」

グンタ「お前もかよ」

リヴァイ「グンタ」

グンタ「兵長!」


リヴァイ「ほら」ポンッ

グンタ「これは」

リヴァイ「手土産だ。帰るんだろ」

ハンジ「誕生日プレゼントか。渡すの間に合ってよかったね」

リヴァイ「…………」

グンタ「あ、ありがとうございます!!」

リヴァイ「いや」

グンタ「それじゃ、いってきます」

「「「「誕生日おめでとう! いってらっしゃい!!」」」」

ハンジ「いってらー」ヒラヒラ

リヴァイ「…………」ヒラヒラ


レスありがとうございます


7月30日 グンタ誕生日


日曜に。ではまたーノシ


【ばかっぷる】


女調査兵「ねぇ、ピザって10回言ってみて」

男調査兵「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」

女調査兵「ここは?」

男調査兵「ひざ」

女調査兵「ひじでしたー」アハハハ

男調査兵「お、しまった」

女調査兵「それじゃあ、次は好きって10回言ってみて」

男調査兵「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」

女調査兵「ふふっ、私も///」

男調査兵「――っ!?///」



ハンジ「…………」

リヴァイ「…………」シワー

ハンジ「ねぇ、リヴァ」

リヴァイ「やらねぇぞ」

ハンジ「いや、さすがにあれをやれとは言わないよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「言わないよ!」

リヴァイ「……じゃあなんだ」

ハンジ「ハゲって10か」

リヴァイ「言わねぇよ」



【超絶敏感】


ハンジ「なんでハゲ嫌なのさ」

リヴァイ「……」

ハンジ「ハゲる予定なの?」

リヴァイ「ハゲねぇよ」

ハンジ「じゃあなんでさ」

リヴァイ「……どこかで誰かが傷つくだろ」

ハンジ「誰か?」


リヴァイ「ネス」ポソッ

ハンジ「え?」

リヴァイ「後ろは向くなよ」

ハンジ「…………いるんだ?」

リヴァイ「お前があの言葉を口にしたときに勢いよく振り向いた」

ハンジ「マジか」

リヴァイ「300(メートル)は離れてるはずだが」

ハンジ「地獄耳だな、おい」



【振りほどかない】


ハンジ「リーヴァーイ!!」ダキッ

リヴァイ「……なんだ」

ハンジ「今日はハグの日だよ」

リヴァイ「考えた奴は何を考えてやがる」

ハンジ「正直この時期だと暑いよね」

リヴァイ「そう思うならやるな」

ハンジ「まぁ、それはそれ、これはこれだよね」

リヴァイ「暑苦しい」

ハンジ「ふふふ」



【塗り替えられた記憶】


ザアァァァァァ……

リヴァイ「…………」

ハンジ「バケツをひっくり返したような雨だね」

リヴァイ「ハンジか」

ハンジ「少しは涼しくなるかな?」

リヴァイ「……だといいがな」

ハンジ「……」

ハンジ(二人のこと……思い出したり……してるのかな…………?)

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「何?」


リヴァイ「シャワー代わりにするなよ」

ハンジ「しないよ!」

リヴァイ「前にしたことあっただろうが」

ハンジ「あれはっ! ……試しにやってみたかっただけだから」

リヴァイ「またやりかねん」

ハンジ「もうしない」

リヴァイ「…………」ジー

ハンジ「しないってば!」

リヴァイ「だといいが」フッ

ハンジ「なんだよ、もう」



【ぐったり?】


ハンジ「あ、茶トラ」

茶トラ「……」

ハンジ「寝てる……のか?」スタスタ

茶トラ「……」

ハンジ「…………おーい」

茶トラ「……」

ハンジ「……お腹は上下してるから生きてるね」

茶トラ「……」

ハンジ「茶トラくーん?」ツンツン

茶トラ「……」

ハンジ「おーい」

茶トラ「……」


ハンジ「暑さで気を失ってる……とか?」

茶トラ「……」

ハンジ「ちょっと、茶トラ、おいおい」ユサユサ

茶トラ「…………んにゃ?」

ハンジ「お、起きた」

茶トラ「にゃぁぁん」スリスリ

ハンジ「ああ、良かった。元気だ」ナデナデ

茶トラ「んにゃぁぁ」ゴロゴロ

ハンジ「こんなところで熟睡しないでくれよ。びっくりしたじゃないか」ナデナデ

茶トラ「んなぁぁ?」

ハンジ「野良猫にあるまじき行為だぞ」ナデナデ

茶トラ「にゃー」

ハンジ「呑気なもんだ」クスッ


レスありがとうございます


8月9日、ハグの日

日曜に。ではまたーノシ


【夜会の嗜み】


ハンジ「リヴァイ、今度夜会あるってさ」

リヴァイ「…………」シワシワー

ハンジ「はいはい、シワ伸ばそうか」グイー

リヴァイ「やめろ」ペシッ

ハンジ「寄付を募らなきゃいけないんだから我慢だよ」

リヴァイ「分かっている」

ハンジ「面倒臭くなったからって相手を酔い潰しちゃダメだよ?」

リヴァイ「しねぇよ」

ハンジ「睨んじゃダメだよ?」

リヴァイ「……しねぇよ」


ハンジ「間が空いたね」

リヴァイ「……」

ハンジ「…………お持ち帰りしちゃダメだよ?」

リヴァイ「そんなことするか」

ハンジ「こっそり酒とかだよ」

リヴァイ「…………」

ハンジ「なんだと思ったのかなぁー?」

リヴァイ「持ち帰ってもお前にはやらん」

ハンジ「あ、ちょっ、ごめん。嘘々。ごめんって」

リヴァイ「…………お前の方こそ」

ハンジ「ん?」


リヴァイ「飲みすぎるなよ」

ハンジ「大丈夫だよ」

リヴァイ「勝手に一人になるなよ」

ハンジ「分かってる」

リヴァイ「騒ぎを起こすなよ」

ハンジ「起こさないよ」

リヴァイ「喋りすぎるなよ」

ハンジ「私に注意多くないか?」

リヴァイ「それだけのことをやらかしそうだからだ」

ハンジ「しないっての」

リヴァイ「どうだかな」



【似合ってる】


壁||リヴァイ「…………」

ガチャッ

ハンジ「はぁー、コルセットきっつ」

ニファ「綺麗ですよ、ハンジさん」

ハンジ「ははっ、ありがとう」

リヴァイ「……」

ハンジ「……お待たせ、リヴァイ」

リヴァイ「……行くぞ」スッつ


ハンジ「ふふっ、エスコートありがとう」スルッ
§
リヴァイ「…………」

ニファ「いってらっしゃいませー」

ハンジ「いってくるよー」


ニファ「……はぁー、お似合いだなぁ」ウットリ

ナナバ「ほらほら、片付け残ってるよ」

ニファ「あ、はーい」

パタンッ



リヴァイ「…………」ジッ

ハンジ「ん?」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……ふふっ、ダーメ。口紅取れちゃうでしょ。……後でね」

リヴァイ「…………」ジッ

ハンジ「?」

リヴァイ「………………悪くない」

ハンジ「! ありがと」ニッコリ

リヴァイ「…………」



【自分のもの】


ハンジ「やぁやぁ、お待たせ」

エルヴィン「綺麗だね、ハンジ」

ミケ「……」スンッ

ハンジ「ありがとう」

リヴァイ「……」

ミケ「……お迎えか」

リヴァイ「……放っておくと遅刻する」

ミケ「そういうことにしておこう」

リヴァイ「…………」シワー



【それぞれの武器】


――夜会――

リヴァイ「……」

ミケ「ハンジのやつ、また声をかけられているな」

リヴァイ「……よく化けるものだな」

ミケ「まぁ、普段のハンジとは違うな」

リヴァイ「ふんっ」

ミケ「女の化粧は武器でもある。そんなにいじけるな」

リヴァイ「誰がいじけるか」

ミケ「ふっ」

リヴァイ「……チッ。…………武器、と言ったが娼婦でもねぇのにか」


ミケ「ああ、女同士の戦いで見くびられないためとかな」

リヴァイ「そんなもんがあるのか」

ミケ「男もあるだろう。見くびられないために何かをすることも」

リヴァイ「……なるほど」

ミケ「とはいえ、男相手だと夜会での化粧や着飾りは危険もあるがな」

リヴァイ「そんな目には会わせねぇよ」

ミケ「……」ヒュー

リヴァイ「茶化すな」

ミケ「いやいや、素直に感心しただけだ。まぁ、気を付けてやれ。ハンジはたまに抜けたところがあるからな」

リヴァイ「知っている」

ミケ「そりゃ、ごちそうさん」

リヴァイ「…………」シワー



【口紅】


ハンジ「……」クラッ

ハンジ(結構飲んだな……)

男「大丈夫で――」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「リヴァイ」

リヴァイ「……失礼」

男「あ、ああ」

リヴァイ「行くぞ」

ハンジ「うん。申し訳ありません、失礼致します」

男「いえ、お気をつけて」


ハンジ「…………ふはっ」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「今の人リヴァイに睨まれたと思ったんじゃないかな?」クスクス

リヴァイ「……睨んでねぇ」

ハンジ「私は分かってるけどさ」ぬクスクス

リヴァイ「……飲みすぎたか?」

ハンジ「うーん、なんでかよく声をかけられたからねぇ」

リヴァイ「無理はするな」

ハンジ「うん、ごめん」

リヴァイ「こっちだ」

ハンジ「バルコニー?」

リヴァイ「風にあたっておけ」

ハンジ「ありがとう」


リヴァイ「…………取れてる」クイッ

ハンジ「え……?」


リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……」


リヴァイ「っ…………」

ハンジ「…………ふっ」

リヴァイ「……なんだ」

ハンジ「我慢できなかったの?」クスクス

リヴァイ「…………」


ハンジ「仕方ないなぁ……ん――」
リヴァイ「――――」


ハンジ「…………」フフッ
リヴァイ「…………」


レスありがとうございます
ほんとありがたや~

日曜に。ではまたーノシ


【バレバレ】


ハンジ「そろそろ戻らないと」

リヴァイ「お前はもう帰れ」

ハンジ「えぇ? そういうわけにもいかないでしょ」

リヴァイ「これ以上飲んだら潰れちまうだろ」

ハンジ「あー……アルコールはもう飲まないよ」

リヴァイ「お前が飲まないようにしたとしてもだな」

エルヴィン「ここにいたか」

ハンジ「エルヴィン」

リヴァイ「……エルヴィン、こいつはもうダメだ」

ハンジ「なんかその言い方はちょっとあれじゃないかい?」


エルヴィン「確かに飲みすぎてるようだな」

ハンジ「え? 分かる?」

エルヴィン「いつもより赤い」

ハンジ「えぇー、マジでかー」

エルヴィン「そして赤くあるべきところが赤くなくなってる……と言いたいが赤いままかな?」

ハンジ「へ?」

エルヴィン「リヴァイ、これを」シュッ

リヴァイ「……ハンカチ?」

エルヴィン「口元が赤いぞ」

ハンジ「ピャッ!?」

リヴァイ「…………」



【お見通し】


リヴァイ「…………」…ゴシゴシ

ハンジ「あ、ああ、えっと、その」ゴシゴシ

エルヴィン「君に紅はもう付いてはいないが擦るとますます赤くなるぞ」

ハンジ「ますます?」

エルヴィン「リヴァイは加減を知らないな?」

リヴァイ「…………」ゴシゴシ

ハンジ「いや、ち、違うんだ。別に、その、キ、この為にバルコニーに来たんではないんだ」

エルヴィン「分かってるさ。飲みすぎたんだろ」クスクス

ハンジ「そうそう!」コクコクコク!

エルヴィン「そのついでにいちゃついていた、と」フム

ハンジ「ちがっ!! エールーヴィーンー!!」


エルヴィン「くっ、冗談だ。もう宿に帰ってもいいぞ」

ハンジ「そうなの?」

エルヴィン「あぁ、もう終わるようだからな。それに紅が落ちたままでは居づらいだろう?」

ハンジ「あ、う、うん」

エルヴィン「馬車は用意している」

リヴァイ「そうか」スッ

エルヴィン「そのハンカチはお前にやる」

ハンジ「エルヴィン達は?」

エルヴィン「もう少ししてから帰るよ」

リヴァイ「分かった。行くぞ」

ハンジ「あ、うん。じゃ、お先に」

エルヴィン「ああ」



【ちょっぴり虚しい】


ハンジ「リヴァイがあんなことするからー」ヒソヒソ

リヴァイ「てめぇもノってただろうが」

ハンジ「う、そうだけど」


エルヴィン「……そうだ、リヴァイ」

リヴァイ「?」

エルヴィン「手加減してやれよ」

ハンジ「!?」

リヴァイ「……余計なお世話だ」

エルヴィン「くっ、良い夜を」ヒラッ

ハンジ「~~~~っ! エルヴィンのバーカ!!」スタスタスタ


エルヴィン「ふっ」クックックッ

ミケ「……人が悪いな」

エルヴィン「これくらい、いいだろ。あてられたんだ」

ミケ「二人で消えるのを見逃しておいてか」

エルヴィン「馬には蹴られたくない」

ミケ「まぁ、な」

エルヴィン「それに一通り話は終えていたしな」

ミケ「確かに。しかし……」

エルヴィン「なんだ?」

ミケ「おっさん二人でバルコニーにいると痒くなるな」

エルヴィン「できれば美しいご婦人と二人きりがいいね」

ミケ「同感だ」スンッ



【高額だから】


ハンジ「兵舎への馬車が来るまで少し時間あるね」

ミケ「そうだな」

エルヴィン「……手加減、できたみたいだな?」ヒソッ

リヴァイ「……うるせぇぞ、クソマユゲ」

ハンジ「ねぇねぇ、かき氷ってやつ食べていかない?」

リヴァイ「かき氷?」

エルヴィン「あぁ、王都にしかない氷の菓子か」

ハンジ「そう! 話でしか聞いたことないんだけど氷を削ってシロップかけるんだって」

リヴァイ「今は夏だが?」


ハンジ「氷室っていうのがあってね。冬の氷を茅とかでくるんで山の洞窟に置いたり地中に埋めて夏まで持たせるんだ」

リヴァイ「持つものなのか」

ハンジ「持ってるみたいだね」

リヴァイ「……だとして、高ぇんじゃねぇのか」

ハンジ「……どのくらいなんだろう」

エルヴィン「シロップも高いだろうし結構するだろうな」

ハンジ「いけるかな?」

エルヴィン「高いといってもフルコース程ではないと思うが」

ハンジ「エルヴィンのふところは痛まない?」

エルヴィン「俺のおごり前提で話すんじゃない」



【初めてなので】


ハンジ「数量限定なんだね」

エルヴィン「それはそうだろうな」

ハンジ「朝取りに行くんだってさ。持って昼までみたいだね。で、また取りに行くと」

エルヴィン「朝と昼で限定しているようだな」

リヴァイ「いつの間に聞き出したんだ」

ミケ「ハンジだからな」

店員「お待たせいたしました」コトッ

ハンジ「おお! これがかき氷!」

リヴァイ「氷だな」

ミケ「身も蓋もないな」


ハンジ「暑いから尚更美味しそうだね」

エルヴィン「そうだな」

ハンジ「では早速、いただきまーす!」シャクッ

リヴァイ「……」シャクッ

エルヴィン「ああ、そういえば氷を一気に食べないようにな。頭がキーンと……」

ハンジ「――っ! ――っ!」キーン

リヴァイ「――――」キーン

エルヴィン「……なるらしい……と、遅かったか」

ミケ「……先に言え」キーン

エルヴィン「お前もか」


レスありがとうございます
すごい褒められた!ありがとう!!
うおわぁぁぁ!前のスレにURL貼っとくの忘れてた……すまん!!
余計な手間かけさせちゃってごめんよ


褒められて調子に乗りそう……だったけど前の投下分で誤字見つけた
ぬクスクスってなんだ。ぬはどっから出てきたんだ。雰囲気ぶち壊しやないかww

日曜に。ではまたーノシ


【第二の疑い】


――早朝――


リヴァイ「……」

ハンジ「やぁ、リヴァイ。朝の自主練かい?」

リヴァイ「ああ……お前は何してる」

ハンジ「朝の散歩かな」

リヴァイ「また徹夜したのか」

ハンジ「いやいやーたまたま朝早く起きただけさ」

リヴァイ「…………」ジッ

ハンジ「本当だってば」

リヴァイ「ならいいが」


ハンジ「疑り深いなぁ」

リヴァイ「日頃の行いの所為だろう」

ハンジ「酷いな……は、は、はっくしょい!!」

リヴァイ「……部屋に戻れ」

ハンジ「ふへへ、朝は少し涼しくなったよね」

リヴァイ「分かってるなら薄着でうろうろするな」

ハンジ「はーい。そうだ、自主練終わったんだろう?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「せっかくだから紅茶淹れるよ。シャワー浴びたら部屋においでよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「……O.K、あなたの部屋で待ってる」

リヴァイ「掃除しろ」



【のんびりとした朝】


リヴァイ「……」ガチャッ

ハンジ「おかえり。紅茶できてるよ」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「温かい紅茶で良かった?」

リヴァイ「水を浴びた」

ハンジ「それならちょうど良かった」

リヴァイ「…………」ズズズズ

ハンジ「どうかな?」

リヴァイ「あぁ……まぁまぁだな」


ハンジ「まぁまぁかー」

リヴァイ「俺が出るのが遅かった」ズズッ

ハンジ「蒸らしすぎたか」

リヴァイ「ああ……だがまぁ」

ピーチチチチチ……ピチュピチュッ

ハンジ「?」

リヴァイ「……悪くねぇ」

ハンジ「そう?」

リヴァイ「……」コクリッ

ハンジ「なら良かった」ニッコリ



【了解!】


リヴァイ「…………」スタスタ

リヴァイ「!」


黒猫「……」


リヴァイ「黒猫……」


黒猫「……」ピクッ

茶トラ「……」

リヴァイ「茶トラもいたか」

黒猫「……」ムクッ

茶トラ「……」


リヴァイ「…………茶トラは寝ているのか?」

黒猫「……ニア」

ハンジ「リヴァイ、何してんのって猫達か」

リヴァイ「ハンジ、茶トラの様子が変なんだが」

ハンジ「あぁ、寝てるだけだよ」

リヴァイ「そう、なのか?」

ハンジ「起こすのは忍びないけど……茶トラーごめん、起きてー」ユサユサ

茶トラ「……にゃ?」

ハンジ「ほら」

リヴァイ「……びっくりしたじゃねぇか」ナデナデ

茶トラ「にゃー」


黒猫「ニア」

リヴァイ「ん」ナデナデ

黒猫「♪」

ハンジ「びっくりするよね。私も見たときはびっくりしたよ」

リヴァイ「待て。前にもあったのか?」

ハンジ「うん」

リヴァイ「……野良猫にあるまじきだな」

ハンジ「あはは! 同じこと思ったよ」

リヴァイ「…………せめて黒猫と一緒の時だけにしろ」

茶トラ「にゃー?」

黒猫「ニア!」



【気遣いの男】


リヴァイ「おい、モブリット」

モブリット「はい」

リヴァイ「ハンジは研究室か?」

モブリット「ええ。今はみんな出払っていてハンジ分隊長だけだと思いますよ」

リヴァイ「分かった」

モブリット「あ、兵長」

リヴァイ「?」

モブリット「急ぎですか?」

リヴァイ「いや」


モブリット「そうですか……もし、寝ていたら少しだけでもそのままにしてあげてもらえませんか?」

リヴァイ「また寝てないのか」

モブリット「いえ、少々お疲れの様子でしたから」

リヴァイ「分かった」

モブリット「お願い致します」

リヴァイ「……モブリット」

モブリット「はい」

リヴァイ「いつも助かる」

モブリット「! いえ!」



【可愛い奴め】


キィー……パタンッ

リヴァイ「……」

ハンジ「」スヤァ

リヴァイ「…………」

リヴァイ(机の上で突っ伏しか)

ハンジ「」スヨスヨ


リヴァイ(世話の焼ける……)スッ、ヒョイッ
 ハンジ「」スヨスヨ


リヴァイ(軽いな……飯食ってんのか?)スタスタ
 ハンジ「」スヨスヨ



リヴァイ(今度外の飯屋に連れていくか)ソッ
 ハンジ「」スヤァ


リヴァイ「……」フゥ

ハンジ「」スヨスヨ

リヴァイ「…………せめてソファで寝ろ、クソメガネ」ナデ…

ハンジ「」スヨスヨ…ニヘラ

リヴァイ「…………」

リヴァイ(起きてんのか?)

ハンジ「」スヤァ

リヴァイ「…………」…ナデ


ハンジ「」スヤァ…ニヘラ

リヴァイ「……」ピタッ

ハンジ「」スヨスヨ

リヴァイ「……」…ナデナデ

ハンジ「」スヨスヨ…ニヘラ

リヴァイ「…………」ナデナデ

ハンジ「……ふへっ」スヨスヨ

リヴァイ「…………」ナデナデ

ハンジ「うーん、りあいー……」スヨスヨ

リヴァイ「…………」フッ


レスありがとうございます
フォローさんきゅーですぜ……


次は土曜だな。ではまたーノシ


【欲しいもの】


リヴァイ「何が欲しい?」

ハンジ「は?」

リヴァイ「もうすぐだろう? 何が欲しい」

ハンジ「モウスグ…………ああ! 誕生日!」ポンッ=3

リヴァイ「ああ」

ハンジ「欲しいもの……欲しいもの……きょ」

リヴァイ「巨人のくだりはもういい」


ハンジ「なんだよ、とりあえずやっとくもんだろ」

リヴァイ「……何かあるか?」

ハンジ「うーん……欲しいもの……ほしいも……」

リヴァイ「干しイモだな、分かった」

ハンジ「だー! 待った待った!! 冗談だから!」

リヴァイ「前日くらいまでには考えておけよ」

ハンジ「うん。できるだけ早く考えておくよ」

リヴァイ「ああ。あと、当日は出掛けるぞ」

ハンジ「了解!」



【仕事中毒者】


リヴァイ「おい、起きろ」バサァー

ハンジ「は? ほえ?」

リヴァイ「いつまで寝てやがる。出掛けるぞ」

ハンジ「え? なんでリヴァイが部屋に? 出掛ける?」

リヴァイ「今日はお前の誕生日だろうが。出掛けると言っていただろ」

ハンジ「たんじょうび…………あ」

リヴァイ「やはり忘れてやがったか」

ハンジ「どうりでモブリットたちに早めに追い出されたわけだ」

リヴァイ「あぁ、あいつらは良い仕事をした」

ハンジ「私の部下は優秀だ」ウンウン

リヴァイ「自ら気づけ」ガシッ、ギリギリ

ハンジ「いだだだだ!! ごめっ、ごめんってー!!」



【それも忘れてた】


――街――

ハンジ「うーむ、まさか服まで用意してあるとは」

リヴァイ「ニファは優秀だな」

ハンジ「うちの子はみんな優秀さ!」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「ところでどこへ行くんだい?」


リヴァイ「お前、欲しいもの決まってないだろう?」

ハンジ「あ」

リヴァイ「はぁ、まぁいい。店を覗いて欲しいものがあったら言え」

ハンジ「あはは……ごめんよ」

リヴァイ「禁書は無理だぞ」

ハンジ「分かってるよ」

リヴァイ「……巨人も」

ハンジ「それは本当に分かってるから」



【結局】


リヴァイ「おい、変なもんばかり見るんじゃねぇ」

ハンジ「だってこの模様凄くないか!?」

リヴァイ「巨人っぽいとか言うつもりか」

ハンジ「そうそれ!!」

リヴァイ「却下だ」

ハンジ「欲しいものって言ったのにぃ」


リヴァイ「指定した日までに決めておかないお前が悪い。俺が決める」

ハンジ「まぁ、リヴァイが決めるならなんでも嬉しいけどさ」

リヴァイ「…………」ジッ

ハンジ「?」

リヴァイ「行くぞ」

ハンジ「どこ行くの?」

リヴァイ「その服に合うものだな」

ハンジ「え?」



【居たたまれない】


ハンジ「ここのお店、美味しいんだよねぇ」

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「……どうかな?」ヘヘッ

リヴァイ「ん、悪くない」

ハンジ「普段使いもできるシンプルなネックレスだねぇ」シャラッ

リヴァイ「! 指輪」

ハンジ「あ、うん。気づいた?」

リヴァイ「悪い」

ハンジ「ううん。ね、リヴァイは今持ってる?」

リヴァイ「ああ、首に……」


ハンジ「付けてよ」

リヴァイ「ああ」チャリッ

ハンジ「ふふっ……貸して」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「私が付けてあげる」

リヴァイ「……好きにしろ」

ハンジ「んふふ」スッ

リヴァイ「…………」

ハンジ「はい、これでお揃い」スルッ、キュッ

リヴァイ「おい」

ハンジ「手握ったら指輪傷ついちゃうかな?」クスクス


リヴァイ「…………」キュッ

ハンジ「! ふふっ」

店員「お待たせしましたー。ご注文のお品でーす!」

ハンジ「うわっ!? ははははい!!」/// パッ

リヴァイ「…………」

店員「どうぞごゆっくりー」

ハンジ「は、はい」

リヴァイ「……」

ハンジ「あは、あははは……恥ずかしいね」ヘヘッ

リヴァイ「…………食うか」

ハンジ「うん。食べよう。とにかく食べて出よう」

リヴァイ「ゆっくり食え」



【眺める】


ハンジ「やっぱり美味しいね!」モグモグ

リヴァイ「そうか。もっと食え」

ハンジ「うん」モグモグ

リヴァイ「これも食え」

ハンジ「うん……って多いから」

リヴァイ「お前はすぐ痩せる。食えるときに食っとけ」

ハンジ「あー……うん、気を付けるよ」

リヴァイ「付いてるぞ」ゴシッ

ハンジ「お? ありがとう」

リヴァイ「落ち着いてゆっくり食え」ペロッ

ハンジ「そうだね」フフッ

リヴァイ「…………」ジッ



【微笑み】


ハンジ「あーお腹いっぱい!」

リヴァイ「おい、気をつけて歩け」

ハンジ「はいはい。大丈夫だって」

リヴァイ「まだ時間はある。どこに行く」

ハンジ「そうだなぁ……公園にでも行こうか」

リヴァイ「ほう?」

ハンジ「何?」

リヴァイ「てっきり本屋にでも行くのかと思っていた」

ハンジ「うーんまぁ、行きたいのもあるけど今日はなんだかさ、あなたと二人でゆっくりしたいなって」

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「!」


リヴァイ「どうした」

ハンジ「いや、あなた今すんごい柔らかい笑顔だったから……びっくりして…………」

リヴァイ「……したか? そんな顔」

ハンジ「したよ! したした! うわぁ、凄いレアリヴァイだよ!」

リヴァイ「珍獣みたいな扱いはやめろ」

ハンジ「そんなつもりじゃないけど。私は嬉しかったよ」フフッ

リヴァイ「そうか」

ハンジ「うん。惚れ直した」

リヴァイ「! ……バカか」

ハンジ「バカとはなんだよ、バカとは」クスクス

リヴァイ「公園だろ。行くぞ」キュッ
§
ハンジ「! うん!」



【のどか】


ハンジ「はぁー、風が気持ちいいね」

リヴァイ「だいぶ暑さも収まったな」

ハンジ「あ、ふふっ」

リヴァイ「どうした」

ハンジ「子供たちが楽しそうだなって」

リヴァイ「あぁ……」

ハンジ「…………」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……平和だなぁ、なんてつい思ってしまうね」

リヴァイ「壁の中だ」

ハンジ「うん。平和じゃないとおかしいよね」

リヴァイ「色々あるがな」


ハンジ「まぁねぇ。犯罪が無いわけではないけど。おおむね平和だ」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「そんな中、あなたと二人でこうやってゆっくりできるなんて贅沢だ」

リヴァイ「……夜にはらんちき騒ぎだがな」

ハンジ「あはは! みんな飲みたがりだからね」クスクス

リヴァイ「…………」

ハンジ「ん?」


リヴァイ「……」スッ
ハンジ「あ、リヴァ……ん」


リヴァイ「……」

ハンジ「……は……もう、ここ公園だよ?」

リヴァイ「そうだな」



【目撃!】


ハンジ「全く、困った人だなぁ」クスクス

「あー!」

ハンジ「!」

リヴァイ「……」

こども1「いまちゅーしてたー!」

こども2「してたー」

ハンジ「あ、わ、ちょっ、シィー! シィー!」

リヴァイ「見せ物じゃねぇぞ、ガキ共」

ハンジ「リヴァイ」


こども1「きゃーあ☆」

こども2「きゃははははは!」

タタタタタタタ…

ハンジ「あー……見られた」ガックリ

リヴァイ「……」フンッ

ハンジ「あーもー場所考えないとね」ハァー

リヴァイ「……」スッ

ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ「……戻るか」キュッ
§
ハンジ「そうだね」



【ワイワイガヤガヤ】


ネス「ハンジ、めでてぇな。ほら、のめ」

ハンジ「飲んでるよ」

ネス「よしよし、主役はどんどん飲んでけー!」

ミケ「ネスはできあがってるな」

ナナバ「さっきゲルガーと飲み比べやってたからね」

エルヴィン「ははっ、酔い潰れる者がどれだけ出るかな」

リヴァイ「汚したら片付けは本人たちにやらせる」

ハンジ「あはは! 翌日にできるかな~?」

ナナバ「二日酔いでダメそうだよね」

ミケ「吐きながらの掃除で終わらなさそうだな」


リヴァイ「吐いたら躾る」

ハンジ「そんな無茶な!」ゲラゲラ

エルヴィン「まぁ、どんちゃん騒ぎはいつものことだがな」

ナナバ「誰かの誕生日くらいバカ騒ぎしたいもんだしね」

ニファ「ハンジ分隊長の誕生日を祝してー!! かんぱーい!!」

モブリット「はい、乾杯」

ケイジ「かんぱい」

アーベル「かんぱーい」

ニファ「元気がなぁーい!!」

ケイジ「いやこれ何度目だ」

モブリット「13回目かな」

アーベル「数えてたのか……」


ナナバ「あっちも出来上がってんねぇ」

ハンジ「あはは……」

リヴァイ「あいつらは片付けるから大丈夫だ」

ミケ「リヴァイ基準は清掃の有無か」

エルヴィン「それしかないだろうな」

ハンジ「ふふふっ、楽しいねぇ」

リヴァイ「……」

ハンジ「ねぇ、リヴァイ」

リヴァイ「……そうだな」


レスありがとうございます


9月5日、ハンジ誕生日

ハンジさんおめー!ただ普通にデート。長引いて10話
台風に気をつけて
来週日曜に。ではまたーノシ


【後に躾】


――ハンジ休日――

ハンジ「今日はリヴァイ休みじゃないのかー」ゴロンッ

ハンジ「うーん……ダラダラするのもなぁ」

ハンジ「何か良い本があるかもしれないし本屋にでも行くか」ガバッ

ハンジ「着替え、着替えっと……」

ハンジ「あ」

ハンジ「スカートしかない」


ハンジ「…………」

ハンジ「洗濯は後回しだな!」

ハンジ「出掛けるか!」



リヴァイ「……」シワー

エルド「兵長、どうかしましたか?」

リヴァイ「いや……」

リヴァイ(誰かをしつけなきゃならん気がしたが……気の所為か)



【褒め言葉と無邪気な笑顔】


――街――

ハンジ「おや? 新しい店だな」

ハンジ「雑貨か」

ハンジ「ちょっと見ていくか」カランコロン

店員「いらっしゃいませ」

ハンジ「いろんなものが売ってるな。お、これナナバが好きそう」

店員「そちらのアロマキャンドルは王都から仕入れたんですよ」

ハンジ「へー、それにしちゃ安いね」

店員「ええ、王都での規格から外れた物なんですよ」


ハンジ「ああ、それで安く仕入れてるのか」

店員「はい。でもちょっと量が少ないとかで品質は同じものですよ」

ハンジ「それはいい。そんな仕入れができるなんて腕がいいんだね」

店員「い、いえ、そんな」

ハンジ「いやいや、誇っていいと思うよ」ニコニコ

店員「あ、ありがとうございます」

ハンジ「これはナナバへのお土産にしようかな。あとは、と」

店員「……ごゆっくりどうぞ」

ハンジ「うん、ありがとう」ニッコリ

店員「いえ!」



【ミケの嗅覚】


ハンジ「いいお店だったよ!」

ナナバ「へー、それはいいね。今度私も行こう」

ハンジ「店員さんもいい人でさ、ついつい長居しちゃったよ」

ナナバ「長話したの? 店員さん困ってなかった?」

ハンジ「してないよ。いろいろ聞いただけで店員さんもニコニコ対応してくれたし」

ミケ「…………それは男の店員か?」

ハンジ「うん、そうだよ」

リヴァイ「…………」

ミケ「ほう?」

ハンジ「なんだい?」

ミケ「いや」チラッ

リヴァイ「…………なんだ」


ミケ「いやいや」

リヴァイ「気持ち悪ぃな」

ミケ「んーまぁ、ちょっとな」

リヴァイ「はっきりしろ」

ミケ「んー……ハンジは人タラシだからなぁ、と」

リヴァイ「……ただの店員だろ」

ミケ「ああ、そうだな」

リヴァイ「なんだ」

ミケ「なんというか……勘だ」

リヴァイ「…………」

ハンジ「でさー、その店員さん優しく教えてくれてさー」

ナナバ「ふーん、親切な人だねぇ」

リヴァイ「…………」



【視察】


ハンジ「ねー、良いお店だったでしょ?」

ナナバ「そうだね。良い物がたくさんあった」

ミケ「例の店に行ったのか」

リヴァイ「……」

ナナバ「うん、気になってね」

ミケ「そうか、どうだった?」

ナナバ「良いお店だったよ。店員さんも親切」

リヴァイ「……」

ナナバ「…………」ニマッ

リヴァイ「なんだ」


ミケ「……ハンジ」

ハンジ「ん?」

ミケ「この間の演習なんだが……」

ナナバ「リヴァイ」ヒソッ

リヴァイ「……」

ナナバ「耳寄り情報、聞きたくない?」ンフフッ

リヴァイ「……」シワー

ナナバ「聞きたくないのかな?」

リヴァイ「……チッ、聞かせろ」

ナナバ「ふふふ、あのね……」



【おすすめのお店】


ハンジ「あのお店に行きたいだなんて嬉しいよ」

リヴァイ「そうか」

ハンジ「うん。良いお店なんだ」

リヴァイ「ほう」

ハンジ「良いカップなんかが売ってるといいね!」

リヴァイ「そうだな」

ハンジ「ここだよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「来たよー」カランコロン


店員「ハンジさん! いらっしゃいませ!」

リヴァイ「……」ピクッ

ハンジ「またお客さんを連れてきたよ!」

店員「これはこれは、助かります……よ」ビクッ

リヴァイ「…………」

ハンジ「あー、こんな怖い顔してるけど見慣れると可愛いよ?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「今の“あ?”は威嚇じゃなくて可愛いわけあるか! ってことだよ」

リヴァイ「…………」

店員「……」ゴクリッ

店員(……それを威嚇と言うのでは)


レスありがとうございます


普通の話が一番だよなっと思いつつこんな話
日曜に。ではまたーノシ


【いちゃこら】


ハンジ「ほら、これとか良くないかい?」

リヴァイ「お前、そんなもん買っても部屋のどこかで埋まるだろ」

ハンジ「失礼な」

リヴァイ「事実だ」

ハンジ「これニファへのお土産だし!」

リヴァイ「それなら大丈夫だな」

ハンジ「私への信頼ゼロ!!」

リヴァイ「お前の部屋への信頼はねぇな」


ハンジ「あなたが片付けるから信頼度100ぱーだろ」マガオ

リヴァイ「ふざけやがって」

ハンジ「本気だ」キリッ

リヴァイ「とことんクソメガネだな」

店員「…………」

店員(仲、良いんだな……)

店員「…………」

店員(ん? 彼が片付ける?)



【どういう……?】


ハンジ「お、入浴剤だよ」

リヴァイ「お前には必要の無いものだな」

ハンジ「また失礼な」

リヴァイ「まぁ、俺が使うがな」

ハンジ「私を入れるときにだろ」

リヴァイ「そうだな」

ハンジ「私に必要じゃないか」

リヴァイ「お前に、ではなく俺がお前を入れる時に必要なんだろうが。俺に必要だ」


ハンジ「なんかひねくれてるけど最終的に私用(わたしよう)じゃないか」

リヴァイ「お前が買う意味はねぇ」

ハンジ「ふむ、つまり俺が買ってお前に使ってやるぜ! ってことだね」

リヴァイ「…………」

ハンジ「助かるって言えよ」

リヴァイ「助かるのはお前だろうが」

店員「…………」

店員(…………風呂に……入れてる……?)



【見せたいのは1人】


ハンジ「あ、ほらほら」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「カップ、あったよ」

リヴァイ「……まだ今のが使える」

ハンジ「そう?」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「帰りに紅茶屋に寄るかい?」

リヴァイ「ん」


ハンジ「ふふっ、そうしよう」

リヴァイ「…………」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「なんか付いてるぞ」スッ

ハンジ「え? どこ――」


リヴァイ「……」
ハンジ「!?」


リヴァイ「……ここだ」

ハンジ「なっ!? リ、」

リヴァイ「シィー、静かにしろ。注目を浴びる」


ハンジ「ぐっ」キョロキョロ

リヴァイ「落ち着け」

ハンジ「もう! なんなんだい? キス魔にでもなったの?」ヒソヒソ

リヴァイ「……さぁな」チラッ

店員「!」

店員「……」フイッ

リヴァイ「……」

ハンジ「あーもう、見られてないよね?」

リヴァイ「ああ、客には見られてねぇ」



【念には念を】


ハンジ「これくださーい」

店員「あ、はい……」

ハンジ「? どうしたんだい? 元気がなさそうだけど」

店員「ああ、いえ。大丈夫です」

ハンジ「そうかい? ならいいけど」

リヴァイ「……」

店員「……」ビクッ

ハンジ「あー、彼が怖いのかな? 大丈夫だって。これでも本当に気の良い奴なんだ」


店員「は、はぁ」

ハンジ「一番の仲良しである私が言うんだから間違いないよ!」

店員「そう、ですか」

ハンジ「ほら、そんな顔してるから怖がられちゃうんだよ。笑って笑ってー」

リヴァイ「おかしくもねぇのに笑えるか」

ハンジ「おかしくてもなかなか笑わないもんね」

リヴァイ「……馬鹿言え、おかしければ笑う」

ハンジ「うっそだね! 嘘だよ、あははははは!」

リヴァイ「てめぇ、上等じゃねぇか」

ハンジ「あ、これ喧嘩売ってるように見えるけどただの軽口だから。わかりづらいけど」アハハハ!


店員「はぁ……」

リヴァイ「……ハンジ、早くしろ」スルッ

ハンジ「はいはい」

店員「……」

店員(さりげに腰に手を…………)チラッ

リヴァイ「……」

店員(…………これ牽制されてる、よな)ブルッ

店員(うわぁぁ、すっげぇーこえーーー!!!)

リヴァイ「…………」フンッ



【大人気】


ナナバ「あっはははははははははは!!!」バンバンッ!

ミケ「――っ! ――っ!」プルプル

エルヴィン「……それはそれは、面白そうだな」

ハンジ「?? そんなに面白いこと言った?」

リヴァイ「…………チッ」

ハンジ「なんかやたらとリヴァイが店でくっついてきたって言っただけなんだけど」

ナナバ「ぶふっ」

ハンジ「あ、あと目付きがめっちゃ悪かったって」


ナナバ「あはっ! あははははは!! もうやめて! あははははは!」

ミケ「ナ、ナナバ、落ち着け……っ」プルプル

エルヴィン「ツボに入ったか、分かるぞ」ウンウン

リヴァイ「……クソが」

ハンジ「????」

ナナバ「はぁーはぁー、でもさ、行っておいて良かっただろ?」

リヴァイ「…………ああ」シワー

ミケ「そんなにか」

ナナバ「うん、かなり」

ハンジ「すごく良いお店だよ。ミケも行ってみなよ」


ミケ「ああ、そうだな。今度の休みにでも行ってみるか」

エルヴィン「俺も行ってみたいな。リヴァイ、案内してもらえるか?」

リヴァイ「なんで俺だ」

エルヴィン「お前と行ってみたくてな」ニコニコ

リヴァイ「……胡散臭ぇツラしやがって」チッ

ミケ「リヴァイ、俺も案内してくれ」

リヴァイ「ナナバと行きやがれ」

ナナバ「私もリヴァイと行きたいわー」

ハンジ「何故リヴァイ人気」

リヴァイ「こいつらがクソだからだ」シワシワー


レスありがとうございます
読んでくれてありがたやー


タイトルの大人気はだいにんき、おとなげ
どっちでも可
日曜に。ではまたーノシ


【お疲れ集団】


リヴァイ「……」コンコンコン

リヴァイ「……」

リヴァイ「…………」

リヴァイ「入るぞ」ガチャッ

モブリット「……あー、リヴァイへーちょー……」グッタリ

リヴァイ「…………どうした」

アーベル「ふふっ、徹夜3日目です」グッタリ


ニファ「次の中央会議に間に合わせない……と、いけなく……て…………」グッタリ

ケイジ「ギリギリの締切だったんスけど……あと……すこし」グッタリ

リヴァイ「…………」

ハンジ「…………」ガリガリガリガリ

リヴァイ「もう終わるか?」

モブリット「はい……ハンジ分隊長が今書いているので終わりです」

ニファ「私たち……やりました……よ」

リヴァイ「……分かった。お前らはもう休め」


モブリット「へーちょう、後を……」ガクッ

ニファ「たの」ガクッ

ケイジ「み」ガクッ

アーベル「ます」ガクッ

リヴァイ「……少し待っていろ」スッ

リヴァイ「おい、そこの」

通りががりの調査兵「は、はい」

リヴァイ「エルドとグンタを呼べ。ああ、あとオルオとペトラもだ。分かるな? 急げ」

調査兵「はい!」ダッ

リヴァイ「……」

ハンジ「……」ガリガリガリガリ



【そいつらを休ませろ】


バーンッ!!

エルド「お呼び……!」

グンタ「で……!」

オルオ「しょう……!」

ペトラ「か……!!」

リヴァイ「来たか」

エルド「!? こ、この惨状は……?」

リヴァイ「3日の徹夜だ」


グンタ「な、なんで全員」

リヴァイ「全員必要だったんだろう」

オルオ「応援呼んでくれれば……」

ペトラ「ハンジさんの班は責任感の強い人が多いから……」

リヴァイ「とりあえず部屋に運んでやれ」

グンタ「はい。ペトラ、ニファを」

ペトラ「うん!」

オルオ「よいっせー!」

エルド「……ハンジ分隊長は」


リヴァイ「まだ終わってねぇ」

ハンジ「……」ガリガリガリガリ

エルド「だ、大丈夫なんですか?」

リヴァイ「終わったら運ぶ」

エルド「は、はい」

リヴァイ「早くそいつらを連れていけ」

エルド「はっ!! お前ら、行くぞ」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……」ガリガリガリガリ



【後は任せろ】


ハンジ「……!」ガリガリガリッ!

ハンジ「終わった……モブリット!」

リヴァイ「寄越せ」

ハンジ「……リヴァイ?」

リヴァイ「あれとまとめてエルヴィンのとこに持っていきゃあいいんだな?」

ハンジ「う、うん」

リヴァイ「寝ろ」


ハンジ「でも……」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「…………ははっ、うん、たの……んだ……よ……」

リヴァイ「…………部下と同じことを」

ハンジ「」スヤァ

リヴァイ「…………」ポンッ…ナデナデ

ハンジ「」スヤァ

リヴァイ「よくやった」



【全て確認済み】


ハンジ「――――はっ!?」

リヴァイ「起きたか」

ハンジ「リヴァイ! 資料は!?」

リヴァイ「落ち着け。エルヴィンに渡した」

ハンジ「間に合ったか」ホー

リヴァイ「なんとかな」

ハンジ「エルヴィン、目を通したかな」

リヴァイ「大丈夫だと言っていた」

ハンジ「直しは無い?」

リヴァイ「ああ」


ハンジ「確認もしてきてくれたんだね……ありがとう。モブリットたちは……」

リヴァイ「部屋に運んだ」

ハンジ「そうか、良かった。……無茶をさせてしまった」

リヴァイ「いつものことだろう」

ハンジ「あーいつも悪いな」ボリボリ

リヴァイ「今回は急だったんだろう?」

ハンジ「そ、資料が必要だってさ。……これで捕獲許可が下りればいいんだけど、ね」

リヴァイ「エルヴィンがなんとかする」

ハンジ「……ん」

リヴァイ「……今は休め」ナデナデ



【甘やかす】


リヴァイ「まだ寝てていいぞ」

ハンジ「そうだね、一段落ついたしゆっくり…………」フム

リヴァイ「?」

ハンジ「リヴァイはもう上がり?」

リヴァイ「もう夜だ」

ハンジ「ありゃ? 本当だ」

リヴァイ「だから休めと言っている」

ハンジ「そっかそっか。じゃあ、リヴァイ」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「おいで」バッ

リヴァイ「……」

ハンジ「抱き枕になってくれよ」


リヴァイ「…………抱き枕で済むと思うのか?」

ハンジ「あー…………今日のところは済んでほしいんだけど……」

リヴァイ「……………………仕方ねぇな」

ハンジ「ごめんね? その……明日、はいいからさ。頼むよ」

リヴァイ「……分かった」ギシッ


ハンジ「ふへへへー」ギュッ
リヴァイ「……」


ハンジ「あーこれこれ。温かい」ギュウ
リヴァイ「……寝ろ」


ハンジ「ん」ギュッ
リヴァイ「……」ナデナデ


ハンジ「」…スヤァ
リヴァイ「…………」ナデナデ



レスありがとうございます


日曜に。ではまたーノシ


【万全】


ハンジ「全っっ快!!」ガバッ!

ハンジ「…………」

ハンジ「リヴァイ?」キョロキョロ

ハンジ「……寝過ぎたか」

ハンジ「私は今日は非番のはず」

ハンジ「どうしようかな」

ハンジ「とりあえず朝食かな」


ハンジ「着替え着替え……用意されている……」

ハンジ「用意周到だな」

ハンジ「まぁ、楽でいいけど」ゴソゴソ

ハンジ「もう遅いからスープの具とか残ってなさそうだなぁ」

ハンジ「昼は外に行ってみようかな」カサッ

ハンジ「ん? メモ?」

ハンジ「“本屋には行くな”」

ハンジ「…………」

ハンジ「お見通しか」チッ



【ならざるを得ない】


――食堂――

ハンジ「おや、みんな揃ってるね」

モブリット「おはようございます、ハンジ分隊長」

ニファ「おはようございます……というにはちょっと遅いですけど」エヘヘ…

ハンジ「ははっ、まぁ仕方ないさ」

ケイジ「今日は非番ですよね?」

ハンジ「そう、みんな非番だよ。さすがにね。みんなよく眠れた?」

アーベル「ぐっすりです。夢も見ませんでした」

ハンジ「無茶させてしまったねぇ……そうだ! 特に用事がないならお昼は外に食べに行かないかい? おごるよ?」

ケイジ「いいんスか?」


ハンジ「うん。いつも苦労をかけてる君たちを労いたいんだ」

ニファ「そんな、苦労だなんて」

ハンジ「たまにはみんなとお出掛けするのもいいだろう?」

モブリット「……本屋には行きませんよ?」

ハンジ「君はリヴァイの回し者かな?」

モブリット「あぁ、やっぱり兵長にも止められていましたか」

ハンジ「わざわざ着替えの横にメモを置いていってたよ。朝の挨拶も無しに行くなってメモだけね」

ニファ「……着替え」

モブリット「兵長に着替えの準備までさせたんですか……」アキレ

ハンジ「頼んだわけじゃないよ! 勝手に準備してくれてただけだ」

ケイジ「……兵長って面倒見がいいよな」

アーベル「というかハンジさん相手だとそうなっちゃうんじゃ……」



【あれなら本屋に行かない】


エルド「兵長、確認お願いします」

リヴァイ「ああ」

ザワザワ…

リヴァイ「!」


ハンジ「どこに行こうか?」

ニファ「大通りに新しいお店ができたらしいですよ」

ハンジ「いいねぇ、新規開拓。そこに行こうか」


ケイジ「酒置いてるかな」

アーベル「昼から飲む気かよ」

モブリット「せめて夜になってからにしなよ」


リヴァイ「…………」

エルド「兵長? 外に何か……あぁ、ハンジ分隊長と班の人たちですか。出掛けるみたいですね」

リヴァイ「……班員と一緒か」

エルド「?」

リヴァイ「ならいい」フイッ

エルド「??」



【ニファのおすすめ】


――食後――

ニファ「ここ良い物があるんですよー」

ハンジ「雑貨屋さんか」

ニファ「以前ハンジ分隊長に教えていただいた所も良かったですけどここも良いですよ」

ハンジ「可愛いものが多いね」

ニファ「はい!」

ケイジ「……ファンシーだ。少女的なファンシーさだ」

アーベル「俺たちの異物感凄いな」


モブリット「……外に出てようか」

ケイジアーベル「「賛成」」

ハンジ「君たちどこ行くんだい?」

ケイジ「すんません、さすがに居心地が……」

アーベル「外で待ってます」

モブリット「確か隣に文房具店があったな……そこにいます」

ハンジ「あー……分かったよ。また後でね」

ニファ「ええー! 行っちゃうの?」

ハンジ「まぁまぁ、男共にはちょっとアレだから」


ニファ「むぅ」

ハンジ「ほらほら、むくれると可愛い顔が勿体ないよ。いや、むくれた顔も可愛いけどね」

ニファ「ハンジさん……」ポッ

ケイジ「ハンジさんが天然でニファを口説いてるぞ」

アーベル「いつものことだろ」

モブリット「ほっといて行くぞ」

ニファ「何買おっかなー」フンフフーン♪

ハンジ「うーん……あ」スッ

ハンジ(これお土産にしようかな。お礼を込めて)フフッ



【きっと似合う】


――リヴァイ自室――

コンコンコンッ

リヴァイ「ハンジか、開いてる」

ガチャッ

ハンジ「良かった、部屋にいた」

リヴァイ「昼、出掛けていたようだが」

ハンジ「うん、みんなと食事にね」

リヴァイ「本屋には行かなかったようだな」

ハンジ「それなんだけどモブリットってあなたの手先なの?」

リヴァイ「あ?」


ハンジ「本屋には行かないって言われたよ」

リヴァイ「1日潰れるからな」

ハンジ「じゃあ、今度付き合って」

リヴァイ「何がじゃあなのか分からんが」

ハンジ「あ、そうそう、これあげる」ガサッ

リヴァイ「?」

ハンジ「雑貨屋で……」

リヴァイ「あの雑貨屋か?」シワー

ハンジ「あの? あぁ、違う違う。ニファおすすめの雑貨屋だよ」

リヴァイ「そうか」ガサゴソ

ハンジ「あなたにどうかなと思って」


リヴァイ「……ハンカチ」

ハンジ「端っこに猫の刺繍付き!」

リヴァイ「……」シワー

ハンジ「黒猫だよ、黒猫。かわいいでしょ?」

リヴァイ「……俺に、これを、使えと」

ハンジ「端っこにちっちゃくあるだけだからいいでしょー」

リヴァイ「…………」

ハンジ「真っ白いハンカチの端に小さい黒猫の刺繍。あなたに似合うかなって」

リヴァイ「…………」シワシワー

ハンジ「で、汗とか拭いてる時にその黒猫がちらっと見えて調査兵団内に物議を醸すの」

リヴァイ「人で遊ぶんじゃねぇ」


レスありがとうございます


日曜に。ではまたーノシ


【お喋り】


ハンジ「猫の刺繍ダメかなぁ。ギャップがいいかなと思ったんだけど」

リヴァイ「……まぁいい。それより」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「忘れずに来たな」

ハンジ「…………」

リヴァイ「“明日はいい”と言っていたからな」

ハンジ「……う、まぁ」

リヴァイ「口実か?」スッつハンカチ

ハンジ「そ、それはお礼」

リヴァイ「そうか」

ハンジ「そうだよ」


リヴァイ「ちゃんと本屋にも行かなかったな」

ハンジ「……読み耽って来ないかもしれないから行くなってことだったんだね」

リヴァイ「さぁな」

ハンジ「……むっつりめ」

リヴァイ「お前に対してはわりとオープンだと思うがな」

ハンジ「あーもう! こういうときはお喋りなんだから!!」

リヴァイ「バカ言え……」

リヴァイハンジ「「俺は元々結構喋る」」

リヴァイ「……」

ハンジ「知ってる」ニシシ

リヴァイ「はっ、だろうな」



【忘れてた】


ハンジ「……はぁーー」ペシャー

ナナバ「机と仲良くして。なんだかお疲れだね。昨日非番じゃなかった?」

ハンジ「あーうん、非番だったけど」

ナナバ「前日までの資料作りの疲れが残ってるの?」

ハンジ「いやぁ、それは残ってないかなぁ」

ナナバ「そういや出掛けてたもんね」

ハンジ「うん。楽しかった」

ナナバ「ふーむ……結構長い間放置されてるようなもんだったからねぇ。久しぶりではっちゃけちゃったかな?」

ハンジ「なんのこと?」

ナナバ「リヴァイのことだけど」

ハンジ「…………」


ナナバ「当たりか」

ハンジ「悪いとは思っている」

ナナバ「仕方ないさ。あんたにしかできないことだしね」ポンッ、ナデナデ

ハンジ「でも三回は多くないか?」

ナナバ「詳しく聞きたいわけじゃないんだけど」

ハンジ「これからしばらくは大丈夫なのにさぁ」

ナナバ「三回が多いか少ないかは人それぞれだろうから言及しないけど、ずっと我慢してくれてたんでしょ」

ハンジ「確かにそうだけ……あ」

ナナバ「何?」

ハンジ「前日に抱き枕になってもらってたんだった……」

ナナバ「我慢させたあげくのおあずけか……そりゃはっちゃけるわ」



【可愛い部下】


リヴァイ「そこまでだ! 休憩しろ」

エルド「はぁー」ドサッ

グンタ「いつもだが結構キツかったな」

エルド「どこかと合同だとつい力も入っちまうしな」

ケイジ「あー分かるわー」

アーベル「入る入る」ウンウン

エルド「ですよね。あいつらとか入りすぎてもう屍状態ですよ」

オルオ「うぐぐ……」グッタリ

ペトラ「はぁ、はぁ」グッタリ


ケイジ「ペース配分も考えねぇといけねぇぞー」

オルオ「は、い」

ペトラ「ひゃい……」

ケイジ「ダメだこりゃ」

グンタ「あいつらは頑張りすぎなんですよね」

アーベル「リヴァイ兵長の下で働きたくてしょうがないんだろうな」

ケイジ「ある程度実力がねぇと兵長の下にずっといられねぇからな。かわいいもんだ」

オルオ「必要、な、ことですから……」

ペトラ「これ、くらい、こなさないと…………」

ケイジ「…………兵長も嬉しいだろうな」フッ

アーベル「そうだな」フッ



【あの人なら仕方ない】


オルオ「よし、回復した」フゥー

ペトラ「なんとかやれる」ハァ

ケイジ「若ぇな」

アーベル「俺らがえらく年食ってるみたいだろうが」

ペトラ「兵長は…………え?」

エルド「ん? どうした?」

ペトラ「へ、兵長が手を拭いてる……」

エルド「いや、拭くだろ」

ペトラ「ハンカチ、が……」

みんな「「「「ん?」」」」


リヴァイ「……」フキフキつ黒猫刺繍入りハンカチ

みんな「「「「…………」」」」

ケイジ「いや……よく分かったなと言うべきか?」

アーベル「確かにちっちゃい刺繍だな」

エルド「そっちですか。黒猫刺繍に驚かないんですか」

ケイジ「驚いてはいるが……」

アーベル「誰の仕業か分かるからなぁ……」

グンタ「……ハンジ分隊長ですか」

ケイジ「兵長も律儀に使うからな」

アーベル「うちの上司が悪いな」

エルド「あー……いえ、いつものことですし」ハハッ…



【使ってほしかった】


ハンジ「評判は上々じゃないか」

リヴァイ「? なんのことだ?」

ハンジ「黒猫刺繍ハンカチだよ」

リヴァイ「……」

ナナバ「そういやそんなの使ってたね」

ミケ「気にしてなかったから知らん」

エルヴィン「そういえばリヴァイが可愛い刺繍入りのハンカチで手を拭いたりしてるとざわついていたな」

リヴァイ「使ってたか?」


ナナバ「えぇ……どういうことよ」

エルヴィン「着るものやらには意外と無頓着だからな」

ナナバ「ハンカチにはこだわりあるかと思ったけど」

ミケ「清潔であれば問題ないんだろう」

ハンジ「俺にこれを使えと、とか言ってたのに」

リヴァイ「刺繍が小さい」

ハンジ「デカイ方がよかった?」

リヴァイ「バカ言え」

ハンジ「あぁ、小さすぎて気づかずただの白いハンカチに見えて使ってたってことね」


リヴァイ「ああ」

エルヴィン「だが使うと決めて仕舞わずにいたんだろう?」

リヴァイ「…………貰ったしな」

ミケ「律儀だな」スンッ

ハンジ「多分、休みの日とかに使うつもりだったんだろうけど普段使いに混ざったんだろうね」

ナナバ「…………混ぜたのあんたでしょ」

ハンジ「ん? なんのことかな?」

リヴァイ「てめぇの仕業か」シワー

ハンジ「いやぁ、なんのことやらさっぱりだよ」


レスありがとうございます


次は水曜だな。無理なら日曜に。
ではまたーノシ


【祝】


ハンジ「ハッピーバースデー! エルヴィン!!」

エルヴィン「ありがとう」

リヴァイ「ん」ズイッつ酒

エルヴィン「ありがとう、リヴァイ」

ミケ「今日は新兵も混ざってるみたいだな」



コニー「待て、サシャ! 待てだぞ!!」

サシャ「うぅ、ごちそう……ごちそうが……」ダラダラ

エレン「めちゃくちゃよだれくってるな、サシャのやつ」

ミカサ「エレン、近づいてはダメ」

アルミン「ごちそうだからね」アハハ…

ユミル「汚ぇな」

クリスタ「サ、サシャ落ち着いて」

ジャン「落ち着かねぇだろ、あいつ」

ライナー「サシャ、乾杯もまだだし、団長が手をつけるまで待てよ」

ベルトルト「そ、そうだよ」

サシャ「ううぅ……」



リヴァイ「…………なんだありゃあ」

ハンジ「なんかやばげな子だね」

ナナバ「ハンジに言われるほどかぁ」

エルヴィン「まぁ、調査兵団の食料事情は良いとはお世辞にも言えないからな。待たせては悪い」

ミケ「早速乾杯するか」

エルヴィン「あぁ」

ハンジ「では! 調査兵団団長、エルヴィン・スミスの誕生日を祝してーーかんぱーーーい!!!」

「「「「「かんぱーーーい!!!」」」」」

ミケ「飲め、エルヴィン」

エルヴィン「あぁ、ありがとう」



【賑やか】


サシャ「ああ!?」

ライナー「なんだ、どうした」

サシャ「こ、このパンはもしかして余ってますか……!?」

ジャン「ああ?」

ユミル「食い意地が入ってんな」

サシャ「余っているのなら私が……」

コニー「待てよ、そりゃジャンケンだろ」

ミカサ「エレンに食べさせてあげたい」

エレン「いや、俺は別に」

ミカサ「ちゃんと食べて」

エレン「お、おう」


ジャン「ちっ! 俺も食いてぇな!」

エレン「腹減ってんのか」

ジャン「なんだ、エレン。この程度でもう食べられねぇのかよ。情けねぇ」フンッ

エレン「ああ? なんだと……!」

アルミン「あ、ちょっと、二人共!」

ユミル「お? 面白いことになりそうだな」ニヤニヤ

クリスタ「み、みんな、落ち着いて」

ジャン「これは俺のもんだ!」

エレン「なんでだよ! 勝手に決めんな!」

サシャ「一番お腹が空いてるのは私です! 私が貰います!!」

コニー「だから、ジャンケンだろ」



ハンジ「なんだか騒がしいね」

リヴァイ「チッ、ガキ共が」

ミケ「余ったパンの取り合いのようだな」スンッ

ナナバ「子供だねぇ」クスクス

ハンジ「このままでは喧嘩になってしまうな。仕方ない」ガタッ

エルヴィン「何をするつもりなんだ?」

ハンジ「怪我をされても困るからね、勝負方法を提案してくるよ」スタスタ

リヴァイ「行かせていいのか? 禄でもねぇ提案しそうだが?」

エルヴィン「まぁ、その時は止めるよ」



【大盛り上がり】


ハンジ「はいはーい、みんな注目ー」パンパンッ

エレン「ハ、ハンジさん」

ハンジ「壁外調査前なんだから喧嘩はご法度だよー」

アルミン「す、すみません」

ハンジ「だから勝負方法は怪我をしないものにしようね」

アルミン「……え?」

ハンジ「そうだな、パンの争奪だから、競争して先にパンを手にいれた者の勝ちにしよう」

アルミン「えぇ……」


ハンジ「このパンを手に入れたい者はついてきてくれ!」

ウオオオォォォォ!!!

104期「「「「!?」」」」

ハンジ「おー、みんな乗ってきてくれたね」

サシャ「そ、そんな」

ハンジ「サシャ、安心してくれ。パンはひとつだけじゃない。まだいくつか残っている」

サシャ「ほ、本当ですか!?」

ハンジ「ああ、更に!」

サシャ「!?」

ハンジ「競争してパンを奪い、一位になった者には明日の夕飯に肉を付けよう!!」

ウオオオォォォォ!!!

サシャ「ウオオオォォォォ!!!」



リヴァイ「ああ言っているがいいのか?」

エルヴィン「ハンジのポケットマネーだろう」

ミケ「いや、違うな」

リヴァイ「あ?」

ナナバ「さぁさぁ、誰に賭ける? 参加者は名前を書いていってねー!」

リヴァイ「……」

エルヴィン「楽しそうで何よりだ」



【巻き込む】


ハンジ「さぁ、参加者は出揃った!」

ハンジ「サシャを筆頭にエレン、ジャン、コニー、ミカサ、ライナー、ベルトルトの新兵たち!」

ハンジ「そして、ネス、ゲルガー、エルドにオルオ、そしてそして我らが最強2トップ!」

リヴァイ「あ?」

ミケ「ん?」

ハンジ「巨人の匂いで数をも把握! 実力は言わずもがな!! 第一分隊長ミケ・ザカリアス!!」

ミケ「……」

ハンジ「そして言わずと知れた人類最強調査兵団兵士長!! リヴァイ!!」

リヴァイ「…………おい」


ハンジ「計12名に対しパンの総数は6個!! 熱い戦いが始まります!!」


エレン「嘘だろ……!?」

ジャン「第一分隊長のみならずあの兵長まで出てくんのかよ!」


リヴァイ「おい、クソメガネ、出るとは言ってねぇ」シワー

ミケ「同じく」

ハンジ「エルヴィンの誕生日の余興だよ、余興。盛り上げてくれよ、お二人さん」

リヴァイ「…………」

ミケ「エルヴィン……」スンッ

エルヴィン「二人が出るのか、楽しみだな」ニコニコ

リヴァイ「…………」シワー

ミケ「…………」スンッ…



【大接戦】


ハンジ「あーっと、さすが調査兵団2トップ! 速い速い!!」

ナナバ「ぶっちぎりね」

エルヴィン「あの二人相手ではな」

ハンジ「おっとぉ? 後ろから鬼気迫る勢いでやってきたのはぁーーサシャだぁぁぁぁ!!」

ナナバ「え?」

エルヴィン「四つん這いだが速いな」

サシャ「ぱぁぁぁん!!」ドドドドッ!!

リヴァイ「あいつは獣か」

ミケ「パンへの執着が凄いな」


エレン「くっそ!」

ジャン「食い物が関わるととんでもねぇな」

ミカサ「エレン、任せて」

エレン「いや、自分で……」

ダッ!

エレン「……取りてぇんだが」

ライナー「あれは聞いてないな」

コニー「ライナーもこんなところにいるのかよ」

ライナー「今から本気出す。じゃあな」ダッ!

エレン「うわっ、はえぇ」

ジャン「先輩方もやっぱはえぇな……ん?」


ゲルガー「う、うーえぇぇ、飲み過ぎた……」ヨロヨロ

ネス「お、同じく」ウエェ

エルド「俺もちょっとマズいな……オルオ、頼んだぞ」

オルオ「おう! おりゃあぁぁぁ!!」ドドドドッ!!

エレン「は、はえぇ」

ジャン「だいぶ減ったとは言え……」

コニー「負けてられねぇな」

ウオオオォォォォ!!!

ナナバ「思った以上に白熱してるね」

エルヴィン「なかなか面白いじゃないか」

ハンジ「みんなー、がんばれー!!」


ベルトルト「はぁ、はぁ、みんな頑張ってるなぁ」


レスありがとうございます


随分前にリクエストされたパン食い競争を入れてみた……ら、終わらなかったww
日付過ぎてしまった
続きは日曜に。ではまたーノシ

四つん這いのサシャこえぇw

たまに出てくるけど「よだれくう」ってどこの言葉?

そっかエルヴィンの誕生日だったから水曜更新だったのね
おつおつ~

「よだれくう」自分も何かと思ってたw 関西の方の方言らしい?


【それはそれ、これはこれ】


ハンジ「さぁ、トップはもう吊るされたパンに辿り着くぞー!!」

サシャ「くっ!!」

リヴァイ「吊るされた……」

ミケ「ぶら下がっているな」

ハンジ「ちなみに! パンは口だけで取らないと失格だよー!!」

リヴァイ「…………」シワー

ミケ「嫌なのか?」

リヴァイ「マヌケじゃねぇか」

ミケ「良い年してやりたいことでもないな」スンッ


リヴァイ「パンもほしいわけじゃねぇしな」

ミケ「なら勝ちを譲ってやるか?」

リヴァイ「……それはねぇな」

ミケ「俺もだ」

ハンジ「おお!? ミケとリヴァイが更に加速ぅぅぅ!! 本気だぁぁぁ!!」

ナナバ「大人気ないねぇ、あの二人」クスクス

エルヴィン「負けず嫌いなところはあるな」

ナナバ「エルヴィンも参加すれば良かったのに」

エルヴィン「いやいや、もう年だからな」

ナナバ「調査兵団にいて何を言ってんの。しかもミケの方が年上でしょうが」アハハ



【迫り来る影】


ハンジ「今回の勝負はパンを取ったらそこで勝敗が決まる!」

ハンジ「さぁ、リヴァイにミケ! どちらが先にパンを口にするのかぁぁ!!」

ミケ「リヴァイ。これは俺が有利だ」

リヴァイ「あ?」

ミケ「俺の背なら簡単に取れてしまう」

リヴァイ「……」チッ


ミケ「悪いな」ダッ

リヴァイ「クソが……なめてんじゃねぇ…………よ!!」ダンッ!

ミケ「何!?」

ハンジ「おおっと、リヴァイ!! 飛び上がったぁぁぁ!!」

エルヴィン「幅跳び……というには飛距離と高さが凄いな」

ナナバ「いやぁ、あの身体能力はほんっと感心するわぁ……ん?」

エルヴィン「どうした?」

ナナバ「あれは……」



【やらないといけないような】


ハンジ「さぁ! 勝利の女神はどちらに微笑むかぁぁ!!」

ミケリヴァイ「「――――!!」」

ハンジ「!? あれは!!」

サシャ「ぱぁぁぁん!!!」ダンッ!

ハンジ「二人の優勝争いにサシャが参せーーーん!!」

ウオオオォォォォ!!!

ハンジ「いったい誰が――――!!」

ブチブチブチッ!!

ハンジ「これは……!!」

ナナバ「今、すごい僅差だったね」

エルヴィン「誰が一番かよくわからなかったな」


ハンジ「判定人、判定は!」

モブリット「……僅差ではありましたがハンジ班による協議の結果……」ゴニョゴニョ

ハンジ「……うむ」

ゴクリッ……

ハンジ「判定は!」

ハンジ「優勝はリヴァイ!」

ウオオオォォォォ!!!

ハンジ「続いて二位はミケ! そして惜しくも三位、サシャ! あの中に飛び込んでよくぞやった!!」

サシャ「くぅーー!!!」モシャモシャモシャモシャ

リヴァイ「……」

ミケ「悔しがりながら食べてるな」


リヴァイ「…………食うか?」ムシリッ

サシャ「!? いいんですか!!?」パァァァァ

リヴァイ「ああ。一部は食っちまったが」

サシャ「問題ありません!!! ありがとうございます!!」モシャモシャモシャモシャ

ミケ「…………俺のもやろう」

サシャ「いいんですかぁぁ!!?」パァァァァ

ミケ「ああ」

サシャ「ありがとうございますぅ!!」モシャモシャモシャモシャ

ナナバ「なんか飢えた小動物にエサやってるみたいになってるね」

エルヴィン「二人とも根が優しいからなぁ」ウンウン



【馬気分】


ミケ「新兵が三人、半分もパンを取ったのか」

ハンジ「まぁ、酒でダメになっちゃったのがいたからね」

リヴァイ「だらしねぇな」

ナナバ「まぁ、騒いだ後のパン食い競争だからねぇ。酒入ってるのは仕方ないんじゃない? で、順位は?」

ハンジ「えっとね、四位がミカサで、五位がオルオ、六位がライナーって子」

リヴァイ「オルオ、入ったか」


ハンジ「ギリギリでミカサに抜かされちゃったんだよね」

エルヴィン「確か104期首位の子じゃなかったか?」

ハンジ「そうそう。そしてエレンの幼馴染だよ」

ナナバ「はい、全連単の奴いるー? さすがにいないか。三連単の奴はー?」

リヴァイ「…………馬になった気分だな」

ミケ「俺を単勝で賭けた奴には悪いことをしたな」スンッ

リヴァイ「悪く思う必要ねぇだろ」



【新兵たち】


コニー「サシャ、お前すげぇな!!」

サシャ「うぅ……でも一位になれませんでした…………肉……」

ライナー「いや、僅差で三位は凄いだろ。そこは喜んでいいところだと思うぞ」

サシャ「肉…………」

コニー「ダメだコイツ」

エレン「いやぁ、兵長たちすげぇな。全然追い付けなかった」

ミカサ「エレン、食べて」

エレン「お前が取ったんだからお前が食べろよ」

ミカサ「これはエレンのだから」

エレン「あのなぁ」


アルミン「まぁまぁ、半分こにしたら?」

ミカサ「半分…………」ムシリッムシリッ

アルミン「ミカサ?」

ミカサ「三人で食べよう」

アルミン「いいのかい?」

ミカサ「ん」

アルミン「じゃあ、貰うよ。ほら、エレンも」

エレン「まぁ、それなら」

ジャン「ちっ!!」

ベルトルト「うーん、いい運動だったなぁ」

ユミル「ベルトルさん、参加するなら真面目にやってくれよ」


ベルトルト「え?」

ユミル「新兵の中で賭けしてたんだが荒れたぞ」

ベルトルト「え」

クリスタ「ユミル、ベルトルトのせいじゃないでしょ」

ユミル「まぁ、おかげで儲けたと言えば儲けたんだけどな」

クリスタ「もう」

ライナー「本気出してたら俺も抜いてただろうに」

ベルトルト「い、いや、そんなことはないよ」

ライナー「にしても、サシャはとんでもなかったな」

ユミル「あー、あれが一番荒れたな。あいつの食い物に対する執着マジで怖ぇな」


レスありがとうございます
>>208すまーんww方言で大まかな出身バレるわー。いや、今までも……?
そう、>>209の言う通り関西、もしくはそれ以南、西日本あたりで使われてるらしい
ざっくり書いたけどその中で使われてない県もある。話をでかくして誤魔化す
んで、食うだと思ってたら繰(く)るの変化だってさ。よだれを繰る……舞って戻ってきたりしそう(汚い)


リクエストのパン食い競争……一年以上前だったりする……?ごめんな、本当にごめんな
日曜に。ではまたーノシ


【罰】


ナナバ「やぁ、昨日の優勝商品は?」

リヴァイ「今それを待ってる」

ナナバ「ふーん。いやぁ、昨日は稼がせてもらったわー」

リヴァイ「そうか」

ナナバ「ミケとリヴァイはまぁ、予想通りだったけどサシャがね」

リヴァイ「あいつな……」

ミケ「獣だったな」

ナナバ「やぁ、ミケ」

ミケ「ああ。リヴァイは夕飯まだなのか?」


ナナバ「待ってる最中だってさ」

ミケ「待ってる?」

ハンジ「はい、お待たせー」

リヴァイ「ん」

ミケナナバ「「…………」」

ハンジ「どうかした?」

ナナバ「あんたが調理したんだ?」

ハンジ「うん。リヴァイがやれって。勝手に参加させた罰だってさ」

ナナバ「……ふーん?」チラッ

リヴァイ「…………」モグモグ



【共犯者に俺も何かさせるか】


ハンジ「あー、肉焼いてたら腹減っちゃったよー」グー

リヴァイ「…………ん」ズイッ

ハンジ「お、マジ? 分けてくれるの? いいの?」

リヴァイ「…………」シワー

ハンジ「はいはい、早く食べるよ。あーん」パクッ

ミケナナバ「「…………」」

ハンジ「うっまー! 自分で作っといてなんだけどうっまー!!」

リヴァイ「そうか」モグモグ


ナナバ「なんか見せつけられてるだけな気がするんだけど」

ミケ「いつものことだがな」

ハンジ「リヴァイは? 美味しい?」

リヴァイ「ああ、悪くない」モグモグ

ハンジ「そっかぁ、罰であっても焼いた甲斐があったよ」エヘヘ

ナナバ「……勝手に参加させた罰、ねぇ」

ミケ「……勝手に参加させた罰、か」フム

ナナバ「え?」

ミケ「ん?」



【行きにくい店】


リヴァイ「おい、クソメガネ」

ハンジ「ん? どうしたんだい?」

リヴァイ「この書類なんだが」

ハンジ「あーこれ。資料にミケの報告書がいるね。って、ミケに聞いた方が早くないかい?」

リヴァイ「あいつは今日、非番でいない」

ハンジ「いない? 出掛けてるの?」

リヴァイ「ああ、ナナバとな」

ハンジ「あー、ナナバね」

リヴァイ「巻き込んだ罰だと」


ハンジ「罰?」

リヴァイ「エルヴィンの誕生日のだ」

ハンジ「ああ、パン食い競争」

リヴァイ「行きたかった店が女ばかりで行きにくかったらしい」

ハンジ「良い香りのするものって女性用ばっかりだもんねぇ」クスクス

リヴァイ「デカいヒゲ面じゃあな」

ハンジ「あはは! 一人じゃお嬢さん方が驚いてしまうね!」


ミケ「へっくし!」

ナナバ「風邪? 最近冷えてきたからねぇ」

ミケ「いや……大丈夫、だと思うが」ズズッ



【聞く箇所が悪い】


ヒョオオォォォ……

ハンジ「うっわ、さっむ!!」

リヴァイ「だいぶ寒くなってきたな」

ハンジ「真冬ほどじゃないけど着るものに困るねぇ」

リヴァイ「厚着しすぎても暑いからな」

ビョオオォォォ……

ハンジ「くあーさむっ。木枯らし1号だね」

リヴァイ「……2号や3号もあるのか?」

ハンジ「あるね」

リヴァイ「あるのか」


ハンジ「でも1号にだけ注目されがちだね」

リヴァイ「そうだな」


ペトラ「あれは兵長とハンジ分隊長」


ハンジ「2号や3号は立場弱いね」

リヴァイ「確かにな」


ペトラ「……2号、3号? 立場?」


ハンジ「やっぱり1号が本命になっちゃうよね」

リヴァイ「だろうな」


ペトラ「えっ、な、なんの話?」



【天然たらしの罪】


ペトラ「木枯らし、の話でしたか」

ハンジ「なんの話だと思ったのさ」ケタケタ

ペトラ「い、いえ、あの……」///

リヴァイ「お前が妙な言い方をするからだ」

ハンジ「私の所為だけかい? リヴァイも共犯だろ」

リヴァイ「なんの罪を犯した」

ハンジ「ふむ……可愛い子を惑わせた罪?」キリッ

ペトラ「かっ!?」///

リヴァイ「また妙な言い方しやがって」チッ


レスありがとうございます
いや、関西出身ではないからつい……と書いて自ら場所を狭める。そんな気にすることでもねーべさ
サシャのよだれ真拳想像してワロタwwwよだれ真拳の最初の被害者はコニーだわ


調べたら木枯らし1号って明確な定義があってびっくりした。日にちとか気圧配置とか風速とか
しかも関東地方(東京)近畿地方(大阪)でしか発表されないという……
日曜に。ではまたーノシ


【じゃれ待ち】


ナナバ「ここ?」

ミケ「ああ」スンスンッ

ナナバ「まぁ、可愛らしい小物店だ」

ミケ「一人ではちょっとな」

ナナバ「確かにミケだけだったら注目浴びちゃうね」クスクス

ミケ「ここに売ってるはずの石鹸が欲しい」

ナナバ「はず?」


ミケ「ニファに聞いた」

ナナバ「あの子いろんな店開拓してるわね……」

ミケ「休みの日はあちこち見て回ってると言っていたな」

ナナバ「……ミケとニファって仲良かったっけ?」

ミケ「この間ハンジとリヴァイのジャレ合いが収まるまで世間話をしていただけだ」

ナナバ「あいつら何してんの」

ミケ「頭からインクを被ったのにそのまま仕事をしようとしてリヴァイから怒られていた」

ナナバ「ハンジ……」ハァー



【異物感】


「わぁ、これかわいい」

「本当だぁ。私も買おうっと」

きゃいきゃいあはは

ミケ「…………」

ナナバ「…………」

ナナバ(ミケの存在感すごいなぁ)アハハー

ミケ「早く買って出るか……」


ナナバ「ふっ、そうだね」

ナナバ(でかい体をちっちゃくしようとしてる)クスクス

ミケ「…………」ムゥ

ナナバ「ん? 何?」

ミケ「面白がっているだろう?」ムゥ

ナナバ「いやいや、そんなことないよ。ちょっと可愛いなと思っただけさ」クスクス

ミケ「面白がってるじゃないか」ムムゥ

ナナバ「面白がってないってば。ほらほら、目的の石鹸コーナーだよ」ポンポンッ

ミケ「む」スンスンッ



【口が滑った】


ナナバ「どんな石鹸なの?」

ミケ「淡い緑色の石鹸だ」

ナナバ「いろいろあるけど」

ミケ「うん?」

ナナバ「緑色の石鹸。たくさんあるよ?」

ミケ「む」

ナナバ「どれ?」

ミケ「…………」ムムム

ナナバ「見た目は正確に覚えてないんだね?」

ミケ「……ああ」ムー


ナナバ「石鹸の商品名は?」

ミケ「なんだったか……」ウーン

ナナバ「じゃあ、匂いは?」

ミケ「……フルーティーな香りだった」ウーン

ナナバ「フルーティーねぇ……」

ミケ「…………っ!」

ナナバ「ん? どうかした?」

ミケ「…………いや」

ナナバ「?」

ミケ「あ、これだな」スンスンッ

ナナバ「これか……」

ミケ「ん?」


ナナバ「いや、今後ミケからこの香りがするのか、と思って」

ミケ「この香りが心地好くてな」スンスンッ

ナナバ「……そう。ミケって香りがあるものってあんまり好きじゃないのかと思ってたよ」

ミケ「強すぎる香りは好きではないな」

ナナバ「ふぅん? 思ったんだけど、この店いろんな香り充満してるけど大丈夫なの?」

ミケ「実はあまり大丈夫ではない」

ナナバ「早く買って出ようか」ヒョイッ

ミケ「おい、石鹸」

ナナバ「買ってあげる。プレゼントだよ」

ミケ「は?」

ナナバ「もうすぐミケの誕生日だろ」ニッコリ

ミケ「あ、あぁ」



【取り寄せより】


――ミケ誕生日当日――


「「「「「ミケ(さん)おめでとう(ございます)!!!」」」」」

ミケ「ああ、ありがとう」

ナナバ「おめでとう。石鹸、使ってる?」

ミケ「ああ、お蔭で毎日気分がいい」

ナナバ「そっか」フフッ

ハンジ「石鹸? プレゼントしたの?」

ナナバ「うん。この間、店に行ったときにね」

リヴァイ「一人じゃ入りにくい店か」


ミケ「あれは一人では無理だった」シミジミ

ハンジ「別の店で取り寄せはできなかったの?」

ミケ「!」

ナナバ「あー、その手が……でもあの時は商品名もわからなかったから、ね?」ポンポンッ

ミケ「……そうだな」ズーン|||

ハンジ「あはは! 次からは取り寄せてもらえばいいじゃないか。落ち込むな、ミケ」ポンポンッ

ミケ「取り寄せ……」

リヴァイ「……まぁ、そこにあることがわかってるならそこで買えばいいんじゃねぇか」

エルヴィン「一人で恥ずかしいならまたナナバに付き合ってもらえばいいしな」

ハンジ「うおっ、エルヴィンが湧いて出た」

エルヴィン「人を虫か何かのように」



【気づいてたよ】


ナナバ「エルヴィン、終わったの?」

エルヴィン「終わらせた。ミケの祝いをしないわけにはいかないからな。おめでとう」

ミケ「ああ」

エルヴィン「石鹸か。ミケが気に入っているのならとても良い香りのものなんだろうな」

ミケ「まぁな」スンッ

ハンジ「匂いと言えば昔、風呂入ってない私に近づかなかったよねー」ケラケラ

ミケリヴァイエルヴィン「「「それは今もだな」」」

ハンジ「声を揃えなくてもいいだろうよ」

ナナバ「…………」


―――
――


ハンジ『じゃあ、どんな香りならいいんだよ!?』

リヴァイ『風呂に入らねぇで逆切れか』

ミケ『入ってくれればそれでいいが香りならナナバのようなフルーティーな香りがいい』

リヴァイ『お前も答えるんじゃねぇよ』

ナナバ『はいはい。とにかく風呂に行きなさいな』

―――
――


ナナバ「…………」

ナナバ(フルーティーな香りの石鹸、ね)クスッ


レスありがとうございます
というわけでさっそくというか丁度誕生日だったのでミケナナってみた
風味だけど


11月1日 ミケ誕生日


日曜に。ではまたーノシ


【飲み会名物猥談】


ナナバ「相変わらず仲は良さそうだね」

ハンジ「まぁまぁねー」グビッ

ナナバ「まぁまぁ、ねぇ」

ハンジ「そういえばさ、脱ぐのはともかく着るときってなんかマヌケじゃない?」

ナナバ「いきなり何の話よ、この酔っ払い」

ハンジ「なんとなく疑問が湧いたから」

ナナバ「着るときかぁ」

ハンジ「脱ぐのはストリッパーとかいるくらいエロティシズムがあるわけだけどさ」

ナナバ「逆は無い、か」


ハンジ「まぁ、特殊な感じであるかもしれないけど」

ナナバ「特殊だろうね」

ハンジ「上はまだカッコいい着方とかあるけど下はなぁ」

ナナバ「あーなんか分かるかも」

ハンジ「だろ?」

ナナバ「パンツ穿くところは見られたくないかもしれない」ウーン

ハンジ「なんかね、ちょっとマヌケな感じがするんだよ、うん」

リヴァイ「…………」グビッ

ミケ「二人とも酔ってるな」



【今度やろう】


ナナバ「脱ぐのも場合によっては結構微妙じゃない?」

ハンジ「パンツ?」

ナナバ「うん」

ハンジ「うーん……脱がされるからなぁ」

ミケ「……」チラッ

リヴァイ「……」

エルヴィン「……」グビッ

ナナバ「あーそっか、脱がされるもんなぁ」

ハンジ「そうそう。そういや男って脱がしたいもんなの?」

ナナバ「そうなんじゃないの?」

ハンジ「ふーん?」


ミケ「……」チラッ

リヴァイ「……」グビッ

エルヴィン「…………」チラッ

ハンジ「わっかんないなぁ」

ナナバ「今度脱がしてみれば?」

ハンジ「あ、そうするか」

ミケ「……」チラッ

リヴァイ「…………」シワー

エルヴィン「…………」ブフッ

リヴァイ「…………さっきからチラチラ見てんじゃねぇよクソ野郎ども」

ミケ「いや……見るだろ」

エルヴィン「…………」プルプル))

リヴァイ「クソがっ」



【良いこと聞いた】


ナナバ「よく考えたらさ」

ハンジ「うん」

ナナバ「脱がすのは肌を露わにしていくんだからエロティシズムあって当たり前じゃない?」

ハンジ「確かに」

ナナバ「着るときはそれを隠していくんだからエロティシズム無くてもおかしくないと思う」

ハンジ「その分マヌケに見える?」

ナナバ「マヌケってわけでもないだろうけどね」

ハンジ「でもさ、上着を着るのはカッコいいときあるよ」

ナナバ「どんなとき?」


ハンジ「こう、バサーって羽織るとき?」

ナナバ「あージャケットとかね」

ハンジ「そうそう、片腕通しながらさ」

ナナバ「腕を先に通して雑にセーターとか着るときもいいかも」

ハンジ「ほうほう」

リヴァイ「…………」シワー

ミケ「眉間にシワが寄ってるな」

エルヴィン「後でやらされるかもしれんと思ってるか?」

リヴァイ「…………」シワー



【ほほう】


ハンジ「……にしてもパンツ問題は大変だ」

ナナバ「そうだねぇ」

リヴァイ「……バカか」ボソッ

ミケ「シッ、こっちに話題が飛んでくるぞ」

リヴァイ「…………」

ナナバ「だけどあんたは脱ぐときも色気なさそう」ケラケラ

ハンジ「しっつれーな! あるよ! ……多分」


ミケ「……」チラッ

リヴァイ「…………」シワー

エルヴィン「……」チラッ

ナナバ「なんかスッポーン!って脱ぎそうな感じだし。ってか風呂入るときそうだし」ケタケタ

ハンジ「色気込めて脱げって言われたら色気込めるさ!」

リヴァイ「…………」ピクッ

ミケ「…………」

エルヴィン「…………」ブフッ



【させるか!】


ナナバ「えー? 色気込められるの?」

ハンジ「込められるよ!」

ナナバ「どんな風に?」

ハンジ「こんな……」スッ

ベシッ!!

ハンジ「ってぇ!!」

リヴァイ「やめろ、クソメガネ」


ハンジ「本当に脱ぐわけないだろ! フリだよ、フリ!」

リヴァイ「……フリでも見苦しいもん見せんな」

ハンジ「えー? 実は見たいん」

ガシッ!!

リヴァイ「や、め、ろ、と、言っ、て、い、る」ギリギリギリギリギリギリ

ハンジ「あだだだだだだだ!!! 分かった分かった! やめるからあだだだだだだだ!!!」

ナナバ「あはははははは!!」バンバンッ!!

エルヴィン「酔いが回ってるな」クスクス

ミケ「こっちに飛び火しないといいが」グビッ


レスありがとうございます
ナイルもそうかー。そういや前にミケの誕生日をナイルに祝わせたような……?
ごめんよナイル……今年も祝ってないけども


次も日曜に。ではまたーノシ


【気になる仕草】


ハンジ「ねぇねぇ、男どもはどんな仕草に女の色気を感じるの?」

リヴァイ「あ?」

ナナバ「カッコいい男の仕草について話してたんだよ」

ミケ「話がコロコロ変わるな」

ナナバ「そこまでずれてはないでしょ?」

エルヴィン「確かにな。それで、男の仕草とやらはなんだったんだ?」


ハンジ「えっとねー、腕まくりするときとか」

ナナバ「汗を拭うときとか?」

エルヴィン「ほう」

ハンジ「あと筋肉がムキッってなるのいいよね、筋肉」ムッハー

ナナバ「いいねぇ」

リヴァイ「…………」

ミケ「ハンジが言うと解剖したそうに聞こえるな」



【厄介な酔っ払い】


ハンジ「それで? 色気ある女の仕草とは?」

リヴァイ「…………」グビッ

ミケ「そうだな……うなじ?」

ハンジ「それ部位。仕草」

ミケ「汗をかいたときにうなじを撫であげる」

ハンジ「ほうほう」

エルヴィン「髪を耳にかけるとかか?」

ナナバ「なるほど」


リヴァイ「…………」

ハンジナナバ「「で?」」

リヴァイ「……………………」

ナナバ「お、こいつ黙秘する気だぞ」

ハンジ「させるかぁ! 言えー」

ナナバハンジ「「言えー!!」」

エルヴィン「……」ニヤニヤ

リヴァイ「…………」チッ



【今何考えやがった!!】


ハンジ「リヴァイはどこに魅力を感じるのかなぁ?」

リヴァイ「質問変わってねぇか?」

ナナバ「仕草ね、仕草」

リヴァイ「…………」

ナナバ「また黙っちゃったよ」

ハンジ「そんなに言いたくないの?」

リヴァイ「……考えたことがねぇ」

ハンジ「あーなるほど?」

ナナバ「じゃあ、今考えなよ。どんなときに色気を感じるか」


リヴァイ「……」

リヴァイ「…………」

リヴァイ「………………」チラッ

ハンジ「?」

リヴァイ「……………………」フイッ

ハンジ「……」

リヴァイ「…………」

Σハンジ「!」ハッ!

ハンジ「黙れ!!」

リヴァイ「……何も言ってねぇ」



【逃がさない】


ナナバ「リヴァイはむっつりスケベだなぁ」

リヴァイ「誰がだ」

ハンジ「むっつりだよ、むっつり」

リヴァイ「お前が勝手にそう思っただけだろうが」

エルヴィン「そうなるとハンジがむっつりだな」

ハンジ「違うよ!」

エルヴィン「だが何も言ってないにもかかわらず助平なことだと思ったんだろう?」

ハンジ「エルヴィンから助平なんて言葉が出るとは思わなかったよ」

エルヴィン「そうか? それで?」


ハンジ「ぐぬっ、その、リヴァイのことなら表情とかで分かるし」

ナナバ「あーあっついあっつい!」パタパタ

ハンジ「あーもー!!」

エルヴィン「……」クスッ

リヴァイ「…………」…フゥー

エルヴィン「で? どういうときに色気を感じるんだ? リヴァイ」

リヴァイ「!」

エルヴィン「……」ニコニコ

リヴァイ「……クソが」



【女の命】


リヴァイ「だから、考えたことねぇから分からねぇ」

ナナバ「そこを考えてみてって言ってるのに」

ミケ「…………考えた結果がアレか」フム

ハンジ「ミィィケェェ」ゴゴゴゴ

ミケ「アレと言っただけだ」

ハンジ「んもう、普段の仕草での話だからね!」

エルヴィン「普段だとさ。本当に何もないのか?」

リヴァイ「むしろ何故そこまで聞きたがるのか分からんが」

エルヴィン「酒の席だしな」

リヴァイ「普段……」


ナナバ「なんでもいいんだよ。ちょっと“お?”と思うような仕草でさ」

リヴァイ「……………………髪を」

ハンジ「お、何なに?」

リヴァイ「下ろすとき?」

ナナバ「ほー、なるほど」

エルヴィン「普通だな」

ミケ「女の髪はテッパンだな」

ハンジ「そういや三人とも髪に関係してるね」

ナナバ「ミケはうなじがメインだけどね」

エルヴィン「………………誰の髪かな?」ボソッ

リヴァイ「眉毛に火ぃつけるぞクソマユゲ」


レスありがとうございます
広がりええよね。でも下手すると周りのものを巻き込んで大変に
広い所推奨


日曜に。ではまたーノシ


【突然の抱擁】


ハンジ「あー、ミケお疲れー」

ミケ「ああ」

リヴァイ「今から飯か」

ミケ「お前たちもか」

エルヴィン「まぁな」

ハンジ「あれ? ナナバは?」

ミケ「おつかいだ。そろそろ帰ってくるとは思うが」

バンッ!!


ハンジ「あ、ナナバ」

ナナバ「…………」ツカツカツカ

ミケ「? ナナバ、どうした」

ナナバ「…………」ジッ

ミケ「?」

ガシッ!


ミケ「!?」
ナナバ「……」ギュー


ハンジ「ありゃりゃ」

リヴァイ「なんかあったか」



【むしゃくしゃを納める】


エルヴィン「珍しいな」

ハンジ「そうだねー。どうしたの? ナナバ」


ミケ「いや、その前に、これ」ワタワタ
ナナバ「…………憲兵に会った」


ハンジ「あー、最悪だったねぇ」

リヴァイ「それはムカつくな」

エルヴィン「運が悪かったな」

ナナバ「おい、コラ、何も言ってないのに共感するな。何があったか聞け」バッ

ミケ「……はぁー」

ハンジ「なんで絡まれたの?」


ナナバ「下手なナンパしてたから注意した」

ハンジ「あー」

エルヴィン「放っておけないほど下手だったか」

ナナバ「ああ、最悪だったよ。女の子の手に怪我させてたし」

ハンジ「それはダメだわ」

ナナバ「でしょ」

リヴァイ「それを止めた腹いせに何か言われたか」

ナナバ「そう! 腹立つ!」

ミケ「その場は丸く納めたんだろう?」

ナナバ「まぁね。でもムカつく。殴り倒したかったわ」ムー

ミケ「よく抑えたな」ポンポン

ナナバ「……」ムー



【来客】


――数日後――

ハンジ「ナナバー、お客さんが来てるってー」

ナナバ「客?」

ハンジ「可愛い金髪のくるくるした髪の子」

ナナバ「んー?」

ハンジ「前に憲兵のナンパから助けた子じゃない?」

ナナバ「あ! それだわ」

ハンジ「お礼に来たんじゃない?」

ナナバ「わざわざいいのにね」

ハンジ「ほらほら、待ってるから行って行って」

ナナバ「はいはい」

ハンジ「…………」フム



【出歯亀】


リヴァイ「わざわざ呼び出して何かと思えば」

ハンジ「可愛い子なんだって」

リヴァイ「興味ねぇ」

ミケ「何故俺まで」

ハンジ「憲兵からどうやって助けたのか気にならない?」

リヴァイ「気にならねぇ」


ミケ「ナナバのことだからかっこよく助けたんだろう」

ハンジ「はい、ミケきっと正解」ビシッつ

ミケ「そうか」

ハンジ「だから気になる」

リヴァイ「…………また、たらしこんだか」

ミケ「うちはカッコいい女が多い」

ハンジ「大丈夫、野郎共もカッコいいよ」

ミケ「そりゃありがとさん」



【そんなの関係ねぇ】


女「あの、あの時はありがとうございました!」

ナナバ「うん、その後は何も変わりない?」

女「はい。大丈夫です」

ナナバ「そう、良かった。わざわざお礼をありがとうね」

女「いいえ! 危険を省みず助けてくださったんですから当然です」

ナナバ「危険……まぁ、危険か」

女「あの、あの、よろしければその、今度お礼にお食事でも、と」モジモジ

ナナバ「いやいや、お礼の品貰ったし充分だよ」

女「あ……それでも、よければ、二人で食事に行きませんか?」ポッ

ナナバ「あー」

ナナバ(これは男と思われてるかな?)

ナナバ「もしかしたら勘違いされてるかもしれないけど私は女だよ?」


女「え? ふふっ、またそんな」

ナナバ(信じないか。うーん、それなら)

ナナバ「お嬢さん、失礼」スッ

女「あ……」

ナナバ「これで信じてもらえるかな?」ペトッ

女「!?」

ナナバ「分かってもらえたかい?」

女「胸……お、女の人」

ナナバ「そうそう」

女「あ……」

ナナバ(なんだか申し訳ないなぁ)

女「あ、あの、それでは、お姉様」ポッ

ナナバ「そうきたか」


レスありがとうございます
伸び縮みするんだよ、たぶんww


日曜に。ではまたーノシ


【雪崩のごとく】


女「ナナバお姉様」

ナナバ「あー……」

ナナバ(困った)

ナナバ「…………」チラッ

扉<ヒソヒソ

ナナバ(覗き見……盗み聞きの代償でも払ってもらおうかね)

ナナバ「お嬢さん、ごめんね。私には付き合っている人がいるんだ。だから君と二人きりで食事には行けない」

女「えっ」


ナナバ「私を凄く愛してくれていてね」ツカツカ

女「?」

ナナバ「だから……」

ガチャッ!

ハンジ「おわっ!」

リヴァイ「……」

ミケ「うおっ」

女「きゃっ!」

ナナバ「例え相手が同性でも心配でご覧の通りさ」

女「あ……」



【彼女の思考】


女「恋人が、いらしたんですね……」

ナナバ「うん」

ナナバ(これで諦めてくれるかな)フゥー

女「……ところで」

ナナバ「ん?」

女「どなたが恋人ですか?」

ナナバ「…………」チラッ


ミケ「……」

リヴァイ「……」

ハンジ「へへっ♪」テヘペロ

ナナバ(どちらではなくどなた……ハンジも入ってるな、これ)

女「もしかして……」ハッ!

ナナバ「ん?」

女「全員……っ」

ナナバ「そうもくるか」



【綺麗なものが好き】


ナナバ「恋人は一人だよ。その人はねぇ……」チラッ

ミケ「!」ギクリッ

ナナバ「この人だよ」グイッ

ミケ「ナ……」

ナナバ「…………」ジッ

ミケ「…………っ」

ナナバ「……」ニッコリ

ミケ「…………」ハァー


ナナバ「こんな風にね、心配して来てくれるくらい愛されてて私も他に目がいかないんだ。ごめんね」

女「――っ、で、でも」

ナナバ(んー? ダメ押しあったほうがいいかな?)

ナナバ「ねぇ、ミケ?」スルッ

ミケ「は?」

――グイッ!

女「!?」

ハンジ「うおっ」

リヴァイ「……」



ナナバ「――――」
ミケ「!?」


ナナバ「…………これで、信じてもらえるかな?」

ミケ「………………」

女「あ、あ、」///

ナナバ(……やりすぎちゃったかな)ウーン

女「はい!」パァァ///(やだっ、いいもの見ちゃった!)

ナナバ「…………」

ナナバ(今、心の声が透けて見えたような……)



【ほほう?】


ハンジ「いやー、ビックリしたねぇ」

ナナバ「まさか、恋人だっていうのを疑われるとはねぇ」

ハンジ「そっちじゃないよ」

ナナバ「何? ミケにキスしたこと?」

ミケ「フリだ、フリ」

ナナバ「はいはい、手で口元覆ってキスしたフリね」

ハンジ「まさかそんな行動に出るとは」

ナナバ「手っ取り早いでしょ」


ハンジ「そうだけど、ミケにねぇ」

ナナバ「リヴァイにしてよかった?」

リヴァイ「……」

ハンジ「それは…………ダメだ」

ナナバ「でしょ」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……なんだよ」

リヴァイ「ほう?」

ハンジ「なんだよ!!」///



【からかわれる最年長】


ミケ「ふぅ、しかしいきなりアレは心臓に悪い」

ナナバ「あらそう? ドキドキしちゃった?」フフッ

ミケ「そりゃあな」ハァー

ハンジ「……リヴァイさんや」

リヴァイ「なんだ、ハンジさん」

ハンジ「あの二人ムフフなのかな?」

リヴァイ「なんだ、ムフフってのは」

ハンジ「分かれよー。良い仲かってこと」

リヴァイ「あぁ…………さぁな」


ミケ「良い仲ならフリはせん」

ハンジ「あ、聞こえてた?」

ミケ「当たり前だろうが」

ナナバ「へー、人前でしちゃうタイプなんだ」

ミケ「いや、そういう意味では」

ナナバ「ごめんごめん、分かってるって」クスクス

ミケ「…………」ムゥ

リヴァイ「……良い仲ならミケは尻に敷かれるな」

ハンジ「だねぇー」

ミケ「聞こえてるぞ」ムムゥ


レスありがとうございます


なんかミケナナのようなものが続いてしまった
日曜に。ではまたーノシ


【おいかけっこ】


ハンジ「冬っていいよね」

リヴァイ「何がだ」

ハンジ「サボっても多少は平気」

リヴァイ「何をだ」

ハンジ「お風呂」

リヴァイ「……」

ハンジ「……」

リヴァイ「何日目だ」


ハンジ「さあ?」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……」

ダッ!

リヴァイ「ってめぇ!! 待ちやがれ!!」

ハンジ「やなこった! やなこった! やなこったぁぁぁぁぁ!」

バタバタバタバタバタ…

エルヴィン「廊下を走るんじゃないぞー」

ナナバ「子供か」



【籠城と現実逃避】


ガンガンガンッ

ハンジ「ニファが可愛い」

ニファ「え!?」

ハンジ「可愛いなぁ。かわいいかわいい」ナデナデ

ガンガンガンッ

ニファ「えっ!? えっ!?」ワタワタ


モブリット「ハンジ分隊長」

ガンガンガンガンガンガンッ


ハンジ「かわいいなぁぁぁ」ガシッ
ニファ「えええええ!?」


モブリット「リヴァイ兵長がそろそろ扉を壊しそうなんでニファを放してもらえますか?」


ハンジ「やだぁぁぁ!! タワシでこすられるぅぅぅ!!」
ニファ「…………何日入ってないんですか」



【盾のつもりが】


ガンガンガンッ

ニファ「ハ、ハンジさん」
ハンジ「ニファァァァァ」ギュー


モブリット「ニファも離れたほうがいいよ」


ニファ「そ、そうしたいのはやまやまですが」ググッ
ハンジ「だめぇぇぇ!! ニファが離れたら乱暴されるぅぅ!!」ギュー


ガンッ!! バキッ!

モブリット「ああぁ……」

リヴァイ「人聞きの悪ぃこと叫んでんじゃねぇクソメガネが!」



ニファ「扉が……」
ハンジ「あーあー! いーけないんだ! いけないんだ! エールヴィンに言ってやろ!!」


リヴァイ「勝手に言え。行くぞ、クソメガネ」ガシッ
§
ハンジ「いいやぁぁ! ニファァァァァ!!」ズルズル、ガシッ
ニファ「あ、ちょっ、」ズルズル


リヴァイ「ニファか。丁度いい、手伝ってくれ」
§
ハンジ「え」
ニファ「はい、わかりました!」

ハンジ「え」


モブリット「いってらっしゃいませ」

イイヤァァダァァァァァァァァ……

モブリット「やれやれ」



【苦労人】


モブリット「さて、片付けるか」

エルヴィン「騒がしいな」

モブリット「団長」

エルヴィン「これ、リヴァイか?」コンッ

モブリット「はい。その扉はリヴァイ兵長が」

エルヴィン「分かった。修理は手配しておこう」

モブリット「ありがとうございます」

エルヴィン「しかし、備品を壊さずいちゃついてほしいものだな」フゥ

モブリット「ええ、本当に」シミジミ



【男女三人】


ニファ「兵長、この石鹸使っていいですか?」

リヴァイ「ああ、頼む」

ニファ「これ良い香りですねぇ」

リヴァイ「ナナバに分けてもらった」

ニファ「さすがナナバさん」

リヴァイ「あいつは良い物を持っている」

ニファ「確かに」

ハンジ「人の頭の上で仲良く会話しないでくれないかな」

ニファ「……」


ハンジ「?」

ニファ「嫉妬されなくても大丈夫ですよぅ」ウフフ

ハンジ「違うから!」バシャッ!

リヴァイ「暴れるな。湯が跳ねる」

ハンジ「これどういう状況なんだよ」

リヴァイ「俺と」

ニファ「私が」

ハンジ「私を洗ってるんだろ、わかってるよ!」

ニファ「いくら言ってもお風呂をサボるからですよ」

ハンジ「少しくらいいいじゃんよー冬なんだしぃ」


リヴァイ「全く少しじゃねぇからだ」

ハンジ「ぶーぶー」

リヴァイ「豚なるな。大人しくしていろ」

ニファ「すぐ終わりますからね」

ハンジ「ぬぅー」

ニファ「…………」

ニファ(まぁ、すんごくおかしな状況ではありますけどね……)

ニファ(慣れちゃったけど)

リヴァイ「頭動かすなよ」ワシワシ

ハンジ「はいはーい」


レスありがとうございます


アニメは今日から。楽しみだわー!
MAPPA今期作画凄いのいろいろやってるけど頑張れという気持ち
日曜に。ではまたーノシ

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