「どうだったよ」

女「なんか微妙な反応に見えた」

「そんなはずないと思うけどなぁ」

女「こういうの、なんだか気が進まないや」

「あいつの気持ちを探りたいって言ってたじゃん」

女「それはそうだけど……嘘付いてまではさ」

「じゃあストレートに聞けば」

女「それは……その……」

「でしょ？」

女「……むう」

男「……」

「どうしたんだよ、怖い顔して」

男「あいつに告白してきたやつがいるらしい」

「おー、それは確かに心中穏やかじゃないだろうな」

男「別に、単純に好奇心で気になるだけだ」

「はいはい、そうですか」

男「隣のクラスって言ってたな……一体誰だ？」

「聞いてみればいいじゃん、本人に」

男「出来るか、んなもん」

「じゃあどうしようもないだろ。座して待て」

男「……く」

女（……あれから数日）

男（待てども何も、行ってこない）

女（やっぱりボクなんかに興味ないのかな）

男（もう返事、してしまったのか？）

女「……」

男「……」


「まだるっこしいねぇ、全く」

「まあ、他人のことはいくらでも言えるから」

「私ならストレートに聞くぞ」

「ほんとかなぁ……」