幼なじみ（以心伝心の仲）

男（困った時は幼馴染に相談だ！ って言っても、喋れないからな……）

男（まぁ、あいつなら俺の言いたい事を理解してくれるだろう）

男（とりあえずメールだ）ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

幼馴染「どうしたの！？」

男（はっや）

幼馴染「助けて、のみのメールが来たのなんて初めてだよ！ 何事！？」

男（とりあえず安価で会話を試みよう……丁度いい安価、来てくれ！！！）

男「>>4」

オレ シャベレナク ナタヨ

男「オレ シャベレナク ナタヨ」

幼馴染「……え？」

男「オレ シャベレナク ナタヨ」

幼馴染「いや……喋ってるじゃん、てかなんでカタコト？」

男「オレ シャベレナク ナタヨ」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

男（くそ……身振り手振りで説明しているが、分かってくれないか…！）

幼馴染「……ふむ？」

男「オレ シャベレナク ナタヨ！！！」

幼馴染「その言葉しか喋れない……ってこと？」

男「！！！」ｳﾝｳﾝ

幼馴染「いや、どういう事なのよ…てか、そろそろ学校行かないと遅刻するわよ」

男（どうしようか……こんな状況じゃ学校でもロクに授業を受けれないぞ……）

幼馴染「喋れないのは分かったから、とりあえず支度しなさいよ」

男（はぁ……しょうがない、後で解決策を探そう）

＿＿＿＿


男（という訳で、学校へ向かっているのだが…）

幼馴染「なんで喋れなくなったのか、分からないの？」

男「………」ｺｸｺｸ

幼馴染「そう……俺喋れなくなったよ以外には何か言えないの？」

男（ここで安価を取ろうか……いや、しかし、変な安価が来ても嫌だしな…）

男（まぁ良い！ なるようになれだ！）

男「>>6！！！」

伏見稲荷に来い

男「伏見稲荷に来い！！！」

幼馴染「ふぇぁっ！！？」

男「伏見稲荷に来い」

幼馴染「何事！？」

男「伏見稲荷に来い！伏見稲荷に来い！」

幼馴染「わかんないよ！ 法則性が！」

男「オレ シャベレナク ナタヨ！、伏見稲荷に来い！」

幼馴染「みんなこっち見てるって！ 静かにしてよ！ねぇ！」

男「伏見稲荷に……」

幼馴染「……え？」

男「来いぃぃぃぃぃぃぃぃ！」ﾀﾞｯ

幼馴染「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ！！！ こっち来ないでよぉぉぉぉ！」


＿＿＿＿＿


男（はぁ…はぁ…幼馴染は逃げるし、学校に遅刻するし……災難だ…）

教師「おい、男！ 遅刻だぞ！」

男（ぐっ……28歳独身女性教師がなんか言ってきた）

教師「今滅茶苦茶悪いことを思われた気がするんだが……そんな事は良い！ なぜ遅刻した！！」

男（……今の俺の持っている手札は“オレ シャベレナク ナタヨ”と“伏見稲荷へ来い”のみか…）

男（ここで安価を取るのはリスキーか…？）

教師「おい、黙り込んでどうした、まさか私に言えないような事をしていた訳ではないだろうな…！」

男（くっ、SS速報VIPのみんな、俺に力を分けてくれ…！！）

男（頼むｯｯ！！）

男「>>8」