【艦これ】提督「安価で艦娘の個人情報を暴露したい」 (1000)

リカちゃんのあの騒動を参考にしました
緩くやっていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1604568374

とある鎮守府の執務室





提督「秘書艦、秘書艦はいないか~?」

比叡「司令!ここに!比叡が!います!」

提督「よぉ~し今日も元気いっぱいでなによりだ」

比叡「えへへ、元気は比叡の取り柄ですから!」

提督「そんな比叡に頼みがあるんだこの鎮守府は私と比叡が配属された鎮守府だよな」

比叡「前任の提督が勇退されて、その後釜として比叡と司令が配属されました!」

提督「その通り!だから私達はこの鎮守府の艦娘について全てを理解していない」

比叡「金剛お姉様もこの鎮守府に既にいらっしゃったので姉妹の絆は深まったとは言えません」

提督「そこで彼女らのことを知ると同時に親睦を深めようと思っていたんだ」

比叡「流石は司令です!とてもいい考えだと思います!」

提督「もっと褒めてくれても良いんだぞ!」

比叡「それはちょっと・・」

提督「冗談だ」

提督「比叡達艦娘は適正のある人間が手術か何かで艦娘になっているんだよな」

比叡「存在を置き換えるとかなんとか言われました」

提督「魂はそのままで体だけが変わるのか」

比叡「比叡に言われても困ります。超技術でどうにかなっているんですよ」

提督「一旦その話は置いておこう。つまり艦娘には人間だった頃の記憶や記録があるということだ」

比叡「それは個人情報で保護されているので比叡達が知る方法はありませんけどね」

提督「ふっふっふっ驚くなよ比叡」

比叡「ヒエーー!」

。今回私はその極秘資料を手に入れたのだ!」

提督「おい奇声をあげるからびっくりしたじゃないか!」

比叡「タイプミスを比叡のせいにしないで下さい!」

提督「とにかく!この資料を基に艦娘とコミュニケーションを図るんだよ!」

比叡「早速ミスしたから投げやりですね」

提督「うるさい!さっさとやっていくぞ!」




直下、会いに行く艦娘名

コンコン


<「失礼します」


浜風「陽炎型13番艦浜風、参りました」

提督「よく来てくれた浜風」

浜風「はぁ・・」

比叡「いつもと違うテンションで話しかけるから戸惑ってるじゃないですか」

提督「場を和ませようと思ったんだ」

浜風「和むもなにも来たばかりじゃないですか」

比叡「その通りですよ司令はなにを考えているんですか」

提督「なにって、そりゃあ、なぁ」


〈提督の視線はある一点に集中している〉


比叡「金剛型パンチ!」

提督「へぐぅ!」

比叡「ごめんね浜風ちゃん」

浜風「慣れてますから平気です」

提督「お前な、提督は上官なんだぞ?」

比叡「セクハラ司令に発言権はありません!」

浜風「もう帰っていいですか?痴話喧嘩を見たくはありません」

提督「まあそう言うな。実は浜風と話をしようと思ったから呼び出したんだよ」

浜風「憲兵さんに電話しないと」

提督「早い、まだ早いぞ浜風~」

比叡「ひぇーー!まだってことはナニかをする予定なんですか!」

提督「比叡は黙っててくれ」

浜風「もうなんなんですか早くして下さい」

提督「実はな浜風が人間だった頃の話で・・安価」





直下、浜風の過去の内容

提督「浜風って私の幼馴染なんだって・・幼馴染だとぉ?!」

比叡「自分で言っておいて驚かないで下さい!」

提督「い、いつのっていうか、お、同い年・・ですか・・?」

浜風「ええそうですよ」

比叡「とてもそうは見えません!」

浜風「こんな見た目ですから無理もありません」

提督「お、おぉ、?」

比叡「司令が混乱してる姿なんて初めて見ました」

浜風「提督、いえ彼は黒歴史をいくつも抱えています。どれを知られているか頭をフル回転させてるんですよ」

提督「い、いいいいつの、いつから、知って、ますか?」

浜風「安価」




直下、浜風の台詞、内容

浜風「もちろん幼稚園の頃から知ってますよ」

提督「ぐああぁああっ!!」

比叡「司令!」

浜風「小学校低学年の時に校内を下半身裸で走り回ってたのも覚えてますし」

提督「おぉあう!」

浜風「大学の時ヤリサーに入ったのに童貞のまま卒業した所まで知ってます」

提督「もう許して・・」

比叡「幼稚園から大学までずっと一緒だったんですか」

浜風「ここまでくると幼馴染というより腐れ縁かもしれませんね」

提督「黒歴史が、漆黒の堕天使が、ああ・・」

比叡「こんな司令の姿を見ることになるなんて」

提督「ぶつぶつ・・」

比叡「司令が反応しなくなっちゃいました」

浜風「彼は精神に深いダメージを負うとこうなってしまうんです」

比叡「あの、一つ聞いてもいいですか?」

浜風「彼についてですね」

比叡「そこまでの付き合いなのに、その、司令と、恋愛の話は・・」

浜風「それは内緒です」

比叡「そんなぁ」

浜風「比叡さんという秘書艦の前では話せません」

比叡「、、わかりました」

浜風「頑張って下さいね」


バタン


比叡「戦いも、恋愛も、負けません、から」

数分後


提督「私は一体なにをしていたんだ?」

比叡「黒歴史」

提督「ああぁああ~!」

比叡「司令、次の艦娘は誰にするんですか」

提督「あ、ああ。次は浜波にしよう」

比叡「あえて大人しい彼女を選んだんですか」

提督「それもあるが浜風と何度も間違えたのが申し訳なくてな」

比叡「なるほど謝るついでにコミュニケーションを図るんですね」

提督「浜波は既に呼んである」




直下、浜波の過去

提督「ほああぁあ?」

比叡「情けない声を出さないで下さい!」

提督「だ、だ、だって!浜波の資料見てたらヤバいこと書いてあるんだよ!」

比叡「大人しい彼女がヤバい訳ないじゃないですか」

提督「希代の詐欺師って書いてあるんだぞ!」

比叡「ひぇーー!!」

提督「た、確かに犯罪者が艦娘になることはあり得る。収監される際の精密検査で適正があれば艦娘になれる」

比叡「よりにもよって詐欺師だなんて!」


コンコン


「し、失礼、しし、します」



提督「来たぞおい!どうするんだ!」

比叡「呼んだのは司令じゃないですか!」



「あ、あの、し司令?」


提督「正直に話すしかないのか」

比叡「何かの間違いかもしれませんよ!その可能性に賭けましょう!」

提督「よ、よし」



直下、自由安価。誰が何をしてどんなことになったか。自由

なんやかんやあって浜波には正直に言いました



浜波「あ、あの、あたしが、詐欺師、なのは、本当です」

提督「マジか、マジですか」

浜波「で、でも、ふ、普通の人は、騙しません」

比叡「お金持ちだけを狙った詐欺!」

提督「やべぇぇぇ!!」

浜波「ち、違います!あたしは、詐欺師を、詐欺にかけてました!」

比叡「詐欺師を狙った詐欺?」

浜波「は、はい」

提督「鼠小僧的なヤツか?」

比叡「例えが古いのでわかりません」

提督「そんなー(T . T)」

比叡「イラっとするのでその顔は二度としないで下さい」

提督「うぃっす」

比叡「つまり騙された人のお金を取り返したんですね!やっぱり浜波ちゃんはいい子なんですよ!」

提督「そ、そうだと思ってた」

比叡「嘘つかないで下さいよビビリまくってたじゃないですか」

提督「そんなことない」

比叡「浜波ちゃんわざわざありがとうございました!」

浜波「あ、あの」

比叡「はい?」

浜波「す、少し、違い、ます」

比叡「何が違うんでしょうか?」

浜波「お、お金は、騙し取っても、か返して、ません」

提督「へぇ?」

浜波「あ、あたし、お金、大好き」

比叡「」

提督「」

浜波「え、えへへ」

提督「」

比叡「じゃあなんでわざわざ詐欺師を狙うんですか?!」

浜波「カモを、ね狙うのは、素人」

比叡「」

浜波「し、失礼、しました」



バタン



提督「人って怖いな」


直下、次の艦娘

トレーニングルーム的な部屋




アイオワ「Hi!AdmiralもTraining?」

提督「おっほぉ」



〈提督の視線は釘付けになった〉



比叡「目潰し!」

提督「ああぁいっっ!」

アイオワ「What?どうしたのよ比叡」

比叡「なんでもありません」

アイオワ「uh?」

比叡「司令は大きかったら誰でもいいんですか!」

提督「目が、目がぁ!」

アイオワ「Oh!ラピュタね!Meも知ってるわよ!」

比叡「ええもうそういうことにしておきましょう」

アイオワ「Admiralはラピュタで比叡がTraining?一緒にEnjoyしましょ!」

比叡「それよりアイオワさんが・・安価」



直下、アイオワの過去」

車、分からない
あとせっかくだから下2で再安価

比叡「退役した元米国海軍大将のお孫さんなんですか?」

アイオワ「Yes!Grandpaはとっても偉い人なのよ!」

比叡「そんな貴女がどうして艦娘になったんですか?」

アイオワ「比叡は日米和親条約は知ってる?」

比叡「当たり前ですそれを知らない艦娘は居ませんよ」

アイオワ「なら話は早いわ!Meに艦娘の適正があるならやるしかないじゃない!」

比叡「それはそうかもしれませんけど日本に来る理由にはなりませんよ」

アイオワ「Ahh~~ンン~」

比叡「何か言いにくいことでもあるんですか」

アイオワ「Little・・」

提督「目、うう」

比叡「司令はあんな状態ですし比叡も秘密は守ります」

アイオワ「OK、比叡を信じて話すわ」

アイオワ「Grandpaはとっても偉くてStrongだけどあるものには勝てなかったの」

比叡「強くても勝てないということは物理的なものじゃないんですね」

アイオワ「Sick」

比叡「病気、ですか、、」

アイオワ「どうやっても助からないと言われたわ。でもこの国が開発している新薬があれば助かる可能性があったの」

比叡「何か取り引きがあったんですね」

アイオワ「Japanの政府と製薬会社、さまざまな所が話し合ってこうなったのよ」

比叡「後悔はありませんか?」

アイオワ「Non、あるはずないわGrandpaの命には変えられないもの」

比叡「その、お祖父さんの容態はどうなったんですか?」

アイオワ「Yes!!」

比叡「あ、、良かったです!」

アイオワ「これからはJapanに恩返しの為に頑張ります!」

トレーニングルームから移動しました




提督「比叡ひどい」

比叡「胸ばっかり見てる司令がアホなんです!」

提督「上官にアホって言うな」

比叡「じゃあ変態!!」

提督「ならよし」

比叡「うわぁ」

提督「男は全員変態なんだよ」

比叡「、、知ってますよ」



下2、次の艦娘

<「千歳おねぇーー」



提督「あの声は千代田か」

千歳「あら二人ともちょうどいい所に居たわ良かったら匿ってくれないかしら」

比叡「隠れられるところなんてありません!」

千歳「少しの間執務室にでも居させてくれればいいわ」

提督「それならいいだろう」

比叡「もう甘いんですから」

提督「レディーファーストさ」

千歳「その考えは素敵ね提督」

再び執務室



提督「さてここに戻ってきたわけだが千歳はなぜ逃げていたんだ」

千歳「いつも一緒だと味気ないじゃない」

比叡「千代田さんが泣いちゃいますよ」

千歳「大丈夫よちゃんと分かってるから」

提督「せっかく千代田が居ないだ個人的な話でもしようじゃないか」

千歳「あら秘書艦の目の前で大胆ね」

提督「千歳が艦娘になる前の資料があるんだそれによると・・安価」




下2、千歳の過去

提督「かなりの人気スーツアクターだったらしいな」

千歳「昔の話ね懐かしいわ」

比叡「すうつあくたあ?」

提督「特撮の中の人って言えばわかるか?」

比叡「ああ!!」

千歳「私は戦隊モノを専門にやってたわね」

提督「ライダーはやらなかったのか」

千歳「ほらこの体でしょ?」


〈提督はタプンタプンと揺れる二つの西瓜に目線を奪われる〉


比叡「ギリギリ許しますよ」

千歳「比叡は優しいのね」

比叡「、やっぱり駄目です」

提督「待て話を聞くのが先だ」

比叡「いつもそうやって誤魔化す」

千歳「戦隊モノなら女性枠があるからサラシを巻いてなんとかなってたの」

比叡「それでもサラシ装備だったんですね」

提督「そんな千歳に艦娘の適正があれば喜んで引き受けるのは分かる。だがなぜスーツアクターを目指したんだ?」

千歳「、、私ね、元の顔が酷かったの」

比叡「酷いだなんてそんなこと言わないで下さい!」

千歳「運動神経が良くて顔を出さないで済むからあの仕事をしてただけ。正義だとか何も考えて無かったわ」

提督「ひょっとして艦娘になったのは千歳だからか?」

千歳「千歳に適正があるって言われてまず思ったのが綺麗。こんな顔になれるなら喜んでって二つ返事で引き受けたわ」

比叡「退役したら元に戻りますよ?」

千歳「しないわするわけ無いでしょ」

提督「私は誰も沈めるつもりはない」

千歳「素敵ねでも戻りたくない艦娘もいるって知っておいて」





下2、自由安価

千代田が来るくらいしか思いつかなかったから自由安価
探り探りでいきましょう



提督「女は顔が全てじゃないと思うんだけどな」

比叡「世間は司令みたいな人ばっかりじゃないんですよ」

提督「難しいな」

比叡「世の中単純なわけありません」



コンコン


<「提督、失礼してもいいかしら?」



提督「大丈夫だ入ってきてくれ」

扶桑「演習の書類を出しに来たわ」

比叡「この前扶桑さんがMVPをとった演習ですね!」

提督「改ニの艤装は合うみたいで良かったぞ」

扶桑「この艤装になるまでは何度迷惑をかけたかわからないわね。でもこれからは頼られるように頑張るわ」

提督「頑張る前にだな・・扶桑、お前って安価」




下2、扶桑の過去

提督「お前って子持ち・・なのか?」

扶桑「よく知ってるわね」

比叡「失礼ですけどおいくつなんですか?」

扶桑「子持ちと言ったばかりなのによくも聞けたものね、、」

提督「じゃあ何歳の子供がいるか教えてくれ」

扶桑「、、高校生よ」

比叡「本当ですか?!」

提督「とてもそうは見えないぞ」

扶桑「それは艦娘の体だからよ本当なら四十肩であんな重い主砲なんか持ち上げられないわ」

提督(四十肩っつった)

比叡(四十歳前後!!見えない!!)

提督「子持ちとしか書いていないということはバツ1か」

扶桑「2よ」

比叡「ひぇぇ!」

扶桑「2回目は私が悪かったのそれでお金に困ってた時に艦娘に適正があるとわかったの」

比叡「そりゃあ引き受けてますよね」

扶桑「私は子供と慰謝料の為に出撃するのよ」

提督「事情はわかった扶桑の出撃はより一層気を配る」

扶桑「嬉しいわね」

比叡「お子さんの為にも扶桑さんは沈められませんね!」

提督「私の腕の見せ所ということだな」

扶桑は退出しました



提督「比叡この話し合いは続けるべきだな」

比叡「そうですね最初はどうなるかと思いました」

提督「扶桑に子供がいることを知らなかったら私は彼女が中破した時に進撃をしていたかもしれない」

比叡「金剛型チョップ!!」

提督「・・随分と優しいチョップだな」

比叡「比叡達を信じて下さい!中破どころか小破だってしませんよ!」

提督「そうか頼もしいな我が秘書艦は」

比叡「司令の為に!全力で戦います!」




下3、自由安価
少し休憩

安価把握
あと改善点とかアドバイスあれば書いて欲しい
もう少し休憩

コテつけてみた
人数は4人くらいが限度
ほちぼち再開します

場所は執務室




浜風「あの先生の話覚えてますか?」

提督「黒ハゲだな」

浜風「そうそうあれは傑作ですよね」

提督「しかしまさかお前が艦娘になってたとはな」

浜風「言うつもりは無かったんですけどここで会ったのも何かの縁ですね」

比叡「、、、、」

提督「比叡はどうしたんだ」

比叡「なんでもありません!」

提督「なんだアレか?なら今夜は無しか」

比叡「司令、最低」

浜風「今のは私もどうかと思います」

提督「・・悪い」

提督「あーーあれだ、そろそろ遠征組が帰ってくるな」

比叡「、、そうですね」

提督「私が直々に迎えに行くとしよう!後は頼む!」


バタン


浜風「話の誤魔化しかたも変わってないな」

比叡「浜風さん負けませんよ」

浜風「何の話?」

比叡「司令は比叡のものです!」

浜風「それを選ぶのは彼よ」

比叡「絶対に負けない!」

浜風「まったく若いっていいわね」




下2、遠征組の代表で誰か

ドック近くの廊下



提督「この失言癖はいくつになっても治らないな」

文月「司令官~艦隊が帰投したよぉ~」

提督「おおふみぃお帰り」

文月「今日も大成功だった~」

提督「よぉしよし偉いぞふみぃ」

文月「ありがとう司令官~」

提督「文月、そういえば・・安価」





下2、文月の過去

提督「自衛隊のパラシュートに穴を開けるイタズラをしてたらしいな」

文月「どこでそれを知ったの~」



〈普段の文月からは考えられないような目つきで提督を睨む〉




提督「え、いや、あの、な」

文月「答えて~」

提督「し資料を、だな」

文月「どの~」

提督「どのって・・」

文月「答えろ」

提督「お、おおう」

文月「答えられないの~?」



〈文月はゴキゴキと右手を鳴らす。その目は笑っていない〉



提督「冷静になれ文月、私に暴力を振るえばどうなるかわかるな?」

文月「大丈夫~」

提督「そうだな文月は話がわかる良い子だもんな」

文月「死体は喋らないもん」




〈文月の右手は提督の顔面へ。しかしその刹那誰かがその腕を掴む〉




比叡「文月ちゃん!!」

文月「チッ」

比叡「司令資料はよく見て下さい!印付きは要注意と書いてあるでしょう!」

提督「お、おお」

比叡「文月ちゃんは元テロリストです!無期懲役の実刑が出てるんですよ!」

文月「なんだバレてるんだ」



〈文月の手から力が抜ける。その目に殺意はもう無い〉



提督「文月がテロリスト・・」

文月「えへへ~あたしの夢はね~この国を焼け野原にすることなんだよぉ~」

比叡「安心して下さい艦娘の姿では何もすることはできないようになってます」

文月「艦娘になると減刑されるから~退役するのが楽しみだな~」

提督「自分の役目は果たしてくれよ」

比叡「司令!」

提督「私の役目は提督だ人間のことは知らない」

文月「よくわかってるね司令官~長生きすると思うよ~」

文月は笑いながら部屋に戻りました




比叡「遠征から帰ってくるのが文月ちゃんだと思い出して慌てて追いかけたんです」

提督「文月に過去のことを聞くと思ったんだな」

比叡「司令ならやると思いましたよ」

提督「印付きかその説明は受けたが忘れていたな」

比叡「印付きは要注意で斜線が囚人でしょ」

提督「そうだな斜線はよく覚えていたんだが印は忘れていた」

比叡「しっかりしてくださいよ司令!」

提督「すまんすまん」





下2、次の艦娘

大淀「こんなところでどうしましたか?」

提督「いやなんでもないんだ」

比叡「そういう大淀さんはどうしたんですか?」

大淀「私はお昼休みでも頂こうかと思って食堂に行く所でした」

提督「昼かそうか丁度いいから私達も向かうか」

比叡「そうですね!」

大淀「では一緒に向かいましょうか」

提督「そうだ大淀お前って・・安価」





下2、大淀の過去

提督「熱血指導なヤンキー高校の国語教師だったらしいな」

大淀「あらご存知だったんですね」

比叡「え、、」

提督「ヤンキーは私の高校にいたがヤンキー高校までくると壮絶だろうな」

大淀「そんなことありませんよ」

比叡「ヤンキー高校、、熱血、、教師、、眼鏡、、」

提督「生徒の進路を決めるの大変だっただろう」

大淀「そうなんですよ卒業するまで進路が決まらない子もいて大変でした」

比叡「いや違いますよね、、あの人は数学の先生ですから、、」

提督「さっきから比叡はなにを言ってるんだ」

大淀「さあなんなんでしょうね」

食堂だよ



提督「俺は席をとっておくから。比叡日替わりでヨロシク」

比叡「わかりましたよー」



〈大淀と比叡の二人でカウンターに向かう〉



大淀「相変わらず仲が宜しいんですね」

比叡「司令のわがままに付き合えるのは比叡だけですから」

大淀「本当にそれだけですか?」

比叡「日替わりと、えっと、、」

大淀「ふふふ」

比叡「もう、大淀さん」

大淀「ちなみにですね比叡さん」

比叡「ひぇ?」

大淀「私の昔の髪型ってツインテールだったんです」

比叡「え」

大淀「そして服装はジャージ」

比叡「じ、実家は、極道、とか?」



〈大淀は満面の笑みで比叡に答える〉



大淀「ご想像にお任せします」

比叡「ひ、ひぇえーー!」



下3、自由安価
今日はもう寝ます
空いた時間にちょくちょくやるかもしれません

提督が一人で座っていると天龍摩耶不知火が近付いてくる




天龍「なんだよ提督ともあろう奴が一人でメシとは情けねぇな」

提督「比叡と大淀を待ってるんだぼっち飯は卒業済してるんだよ」

天龍「秘書艦と大淀だぁ?部下に気を使われてるだけなんだよ」




天龍はいわゆるヤンキーのような存在で誰に対しても喧嘩腰。摩耶はヤンキー仲間だが不知火はよくわからない




摩耶「提督いつになったら喫煙室ができるんだ?」

提督「諦めてくれと言っただろうここは軍施設なんだからな」

摩耶「ウッゼェな」



摩耶は舌打ちをして提督は睨む不知火はまだ黙っている



提督「天龍という艦娘がそうなのか元の人間がそうだったのか調べてみるか」

天龍「なにをぶつぶつ言ってんだよぉ」

提督「なになに天龍は艦娘になる前は・・安価」




下3、天龍の過去

提督「超がつく箱入り娘・・なのか」

摩耶「こんなガサツな天龍が箱入り娘なわけねーだろ!」

天龍「う、」

摩耶「は?なんだよそのリアクション」

提督「よく見ると斜線付きか、ということは天龍は囚人なのか」

摩耶「は箱ってそっちか?!」

天龍「、、、」

提督「その表情を見る限り複雑な理由があるようだな良かったら話してみないか」

摩耶「誰がお前なんかに話すかよ!」

天龍「いいぜ、、、ちょうどいい機会だから話してやるよ」

摩耶「お、おい」

天龍「俺が囚人なのも事実だし箱入り娘なのも事実だ」

提督「普通なら相反する2つの事象だな」

摩耶「囚人ってマジなのかよ、、、」

天龍「俺は親に大事に育てられ過ぎた。30を過ぎてもロクに男と話したことすらなかった」

摩耶「うわ」

提督「親の気持ちもわからなくもないがそれはやり過ぎだ」

天龍「そんな時1人の男に出会ったんだけどよ勘違いしてた俺はその男が白馬に乗った王子様だと思い込んだわけだ」

摩耶「キッツイぞ」

提督「続けてくれ」

天龍「あいつは王子様どころか真逆の存在だったんだよ」

天龍「アイツは結婚詐欺師だった俺を騙しやがったんだ」

摩耶「おいまてよ天龍は囚人つったよな」

天龍「俺はアイツを半殺しにしたんだよ」

提督「それで逮捕されて囚人か情状酌量があっても良さそうなものだがな」

天龍「上告する前に艦娘になったから刑が確定したんだよ減刑もあるから退役すればシャバに出れるだろ」

摩耶「超箱入りってそういうことかよ」

提督「家とブタ箱の2つに入っていたということだな」

天龍「この性格はいいぜ男に舐められることも無くなるからな」

提督「それは無くなると思うが日常生活に支障が出るぞ」

天龍「構いやしねぇよ」

摩耶(囚人なのも驚いたしこの見た目で年上なのかよ」

不知火「、、、」

提督「なんだ不知火どうしたんだ」

不知火「安価」




下3、不知火の台詞安価

不知火「あのときは騙してすみませんでした」

天龍「て、、、てめえ!!」

摩耶提督「いやいやいやいやいやいやいやいやいや」

摩耶「ふざけんなよ艦娘は男でもなれるとか聞いてねぇぞ!」

提督「艦『娘』だ!男がなれるわけないだろ!」

摩耶「じゃあどういうことなんだよ、、、」

天龍「どの面さげて俺の前に現れやがった!」

不知火「私も捕まったんですそれで裁判中に艦娘になったんです」

提督「ま待て不知火お前は男、なのか?」

不知火「女性に決まってるじゃないですか」

摩耶「でも結婚詐欺だって言っただろ?!」

天龍「お前は同性でも結婚できるって言ったじゃねぇかよぉ!」

摩耶提督「そっちか!!」

提督「そ、そうだよな冷静に考えると30過ぎの喪女がいきなり男と出会う方法が無いよな」

摩耶「そういや男に騙されたとは一言も言ってねぇ」

天龍「よくもこの俺を騙しやがったな!」

不知火「天龍さん言い訳をさせて下さい」

天龍「させるか!!」



〈殴りかかろうとする天龍の前に提督が立ちはだかる〉



提督「待て天龍暴力は許されない」

天龍「どけ!お前ごとやっちまうぞ!」

摩耶「落ち着け天龍ここで騒いでもいいことはねぇぞ」

天龍「チッ」

提督「不知火が悪いのは事実なんだろうが言い分があるなら教えてくれ」

不知火「私が結婚詐欺師なのは事実ですしかしそれは男に限ったこと。天龍さんは本気で好きになったんです」

天龍「調子のいいこと言ってんじゃねぇよ、、、」

不知火「海外では同性婚が認められています天龍さんと海外で暮らそうと本気で考えていたんです」

提督「それなのにどうして天龍を騙したんだ」

不知火「詐欺にあったんです」

摩耶「詐欺師が詐欺かよ笑えるな」

不知火「世の中には詐欺師を狙った詐欺師がいますそれに騙されて財産の殆どを失いました」

提督「詐欺師を騙すどこかで聞いたことがある気がするぞ」

不知火「天龍さんから騙し取ったお金でその詐欺師を捕まえようとしたんです」

提督「結果は失敗だったんだな」

不知火「天龍さんに半殺しにされ私は捕まって天龍さんからお金を騙し取ったという事実が残りました」

提督「話を聞く限りでは不知火に悪気は無かったんだな」

不知火「足を洗って天龍さんと生きたいと思えるくらいに本気だったんです」

天龍「なんだよ、、、なんであの時そう言ってくれなかったんだよ、、、」

不知火「貴女の気持ちを踏みにじることはしたくありませんでした」

提督「まだ天龍のことは好きなのか」

不知火「不知火にその資格はありません私は詐欺師なんです」

摩耶「なんでこんな話になってんだよぉ」

提督「私に言われても困る」

天龍「提督俺を戦場に出せ」

提督「今からか」

天龍「深海棲艦の奴らをぶっ飛ばせばこのイライラも落ち着く」

提督「しかし単艦というのは許可できない」

天龍「誰でもいいから護衛を付けろよ」

提督「誰でもいい。なら不知火にしよう」

天龍「ああ?!」

提督「誰でもいいと言ったのはお前だからな」

不知火「承知しました」

天龍「チッ、、、行くぞ」

摩耶「2人だけにしてもいいのか?」

提督「むしろするべきだと思った」

摩耶「天龍のこと不知火は知ってたのかもな」

提督「その可能性はあるだろうが私には関係ないことだ」




下3、自由安価

>>91
天龍「そんな時1人の男に出会ったんだけどよ勘違いしてた俺はその男が白馬に乗った王子様だと思い込んだわけだ」

天龍「あいつは王子様どころか真逆の存在だったんだよ」

に、なってるけどどういうこと?

席には提督と摩耶だけが残りました





摩耶「同性婚か」

提督「私は否定しないが国が許可しないだろう」

摩耶「それが普通なんだよ」

提督「そうとは限らないぞこの国はそういうのに疎いからな」

摩耶「知らねぇよ」

愛宕「あら2人だけで食事なんて羨ましいわね」



〈笑顔の愛宕が2人の席に近付いてくる〉



摩耶「たまたまこうなっただけだコイツと2人だなんてごめんだぜ」

愛宕「もう摩耶ちゃんったら」

提督「私もどちらかというと愛宕と2人で食べたいな」

愛宕「嬉しいこと言ってくれるじゃない」

摩耶「おいおい提督ともあろう奴が差別か?」

提督「お前はタバコ臭いから嫌なんだよ」

愛宕「あら~言われちゃったわね」

摩耶「クソが」

提督「せっかくだから愛宕も確認してみるかふむ・・」




下3、愛宕の過去

提督「ああぁああ?!」

摩耶「なんだよウルセェな」

提督「あ、愛宕お前はアイドルだったのか?!」

愛宕「昔の話よ~」

摩耶「はああ?」

提督「歌って踊れるあのアイドルなのか!」

摩耶「さっきから声がデカいんだよ」

提督「学生の頃好きだったんだ興奮するに決まってるだろ!!」

摩耶「マジかよ、、、」

愛宕「嬉しいわねファンがこんなに近くに居てくれたなんて」

提督「握手会にも何度も行ったあのアイドルが目の前に!」

愛宕「姿は違うけど中身は本物よ」

提督「うおーーうおおおーーーー!」

摩耶「ばっかじゃねぇの」

提督「ああああ握手をして下さい!」

愛宕「もちろんよ」




〈愛宕は優しく提督の手を握るその仕草は当時と何も変わっていない〉




提督「感激だ感無量だ感動した・・」

摩耶「くだらねぇな」

愛宕「ごめんね摩耶ちゃん」

摩耶「はんっ」

比叡「なにを、大声、出して、ますか」



〈日替わりランチを机に乱暴に置く比叡。その目は愛宕を睨んでいる〉



大淀「ここは食事を食べるところですのでお静かにお願いしますね」

提督「あ、はい」

愛宕「どうしたの比叡ちゃん?」

比叡「なにも、ありま、せんよ」

摩耶(比叡のヤツ本気で怒ってやがるな巻き込まれる前に逃げるのが正解か)

大淀(全部聞こえてましたよ提督これからどうするんですか)






下3、自由安価

お、じゃあ無視で
あと突拍子もなさすぎるのは再安価でいきます
とりあえず下3、自由安価

比叡の異常を察した提督大淀達に謝り2人だけにして欲しいと頼む



提督「ああなんだ、その」

比叡「、、、」

提督「学生時代の話というか、若気の至りなんだよ」

比叡「、、、」

提督「比叡悪かった」

比叡「なにがですか」



〈比叡の刺すような視線が提督に刺さる〉



提督「比叡という秘書艦がいるにも関わらずはしゃぎ過ぎた」

比叡「それで」

提督「本当に悪かったごめん比叡」

比叡「その言葉はもう聞き飽きました」



〈ついに喋ることをやめ食事のみをとる提督もランチを口に運ぶが一切味は感じなかった〉

提督「艦娘とのコミュニケーションが大事なのは分かってくれるよな」

比叡「、、、もぐもぐ」

提督「あれは本心じゃないわけではないとも言えるかもしれないんだ」

比叡「、、、」

提督「つまりだな私にとって比叡は大事な存在なんだ」

比叡「ご馳走様でした」




〈提督を一切無視した比叡は空になった器を持ち席を立つ。それと同時に提督も立ち上がる〉



提督「比叡が1番なのに変わりないこれはどうやっても覆らない」

比叡「え~っと午後の業務はなんでしたっけ」

提督「秘書艦を比叡以外の誰にもやらせるつもりはない側にいて欲しいのはお前だけだ」

比叡「そうです確か資料の整理が残ってました」

提督「愛してるぞ比叡」

比叡「そんな安っぽい言葉聞きたくありません」

提督「やっと口をきいてくれたな」

比叡「、、、」

提督「大淀ーー!午後の業務は頼むぞ!」




<「承りました」



提督「行くぞ比叡」

比叡「え、ちょ、どこに、仕事は」

提督「お嬢様の機嫌を取るより大事な仕事なんてないだろ」

比叡「この、キザ男」




下3、自由安価
少し休憩

ふざけんなよあの可愛いの塊の比叡殴るとかよく書けるな
下でもいいけどちょっと休憩したいから再安価下2

提督の部屋に比叡と共にやってきました



提督「とりあえず座っててくれ」

比叡「ここでいいですか」

提督「飲み物は紅茶でいいな作法は自己流だぞ」

比叡「金剛お姉様が買ってくれた茶葉は美味しく淹れて下さい」

提督「任せとけーー」

比叡(司令って悪い人です大して顔も良くないのに自分に自信満々で口も軽過ぎます)

提督「お湯を入れて蒸らすんだったなと」

比叡(いいところなんて殆どないのにどうしてこの人のことしか考えられないんだろう)

提督「結構な時間蒸らすんだなそれじゃその間にやっちまうか」

比叡は提督のベッドに寝転びました




比叡「こんな時間にサカるなんて猿以下です」

提督「マッサージだと言ってるだろ」

比叡「必要ありませんバケツで全部元通りです」

提督「筋肉疲労はあるかもしれないだろ」




〈提督は比叡に跨り優しく背中を押す〉




比叡「んぐぐぐ、んっ」

提督「ここが効くってことは凝ってる証拠だ」

比叡「いいぃいっ、あああ、う」

提督「夜もこれくらい声を出してくれたらな」

比叡「いま、言う、ことじゃ、な、う」




下3、自由安価

マッサージの結果たれ比叡が出来上がりました



比叡「ひぇぇぇん、、、」

提督「マッサージが良過ぎてしまったようだな紅茶が冷めてしまう」

比叡「ひひえ、ひぇぇ」

提督「行儀が悪いぞ座って飲め」

比叡「ひえええん」

提督「仕方ないな今日だけだぞ」



〈寝転ぶ比叡を抱き起こしティーカップを口まで運ぶ〉



比叡「ひえー」

提督「提督が淹れた紅茶だ味わって飲むんだぞ」

垂れ比叡から戻りました



比叡「毎回この手で誤魔化されると思ったら大間違いですからね!」

提督「悪かったと謝ったじゃないか」

比叡「ふん知りません!」

提督「怒った比叡も可愛いな」

比叡「もおーーーー!」

提督「はっはっはっ」

比叡「それでこれからどうするんですか」

提督「仕事は大淀に任せたからこれから自由時間だ」

比叡「ニートみたいなこと言わないで下さい仕事に戻りますよ」

提督「はいはいっと」




下2、次の艦娘

大淀にはお礼を言っておきました




提督「流石大淀だな面倒な仕事が終わってる」

比叡「大淀さんの面倒見が良かったのは元教師だったからなんですね」

提督「そうだなさっきも『今日は早かったですね』だもんな」

比叡「よく喧嘩するのも知られてちゃってますね」

提督「あれくらいで怒る比叡が悪いんだろ」

比叡「司令にはデリカシーがなさすぎます!」



〈2人が軽く言い合っているとそこにお茶を持った五月雨が入ってくる〉



五月雨「おおおお茶を、おおお持ちしました」

提督「五月雨ゆっくり歩くんだ!!」

比叡「ひぇぇーーー落ち着いて!」

五月雨「と、とととと」



〈ふらふらと歩きながらもなんとかお茶を溢さずに済んだ〉



五月雨「危なかったですね」

比叡「コップになみなみ注ぐからそうなるんです!」

提督「五月雨のドジは生まれ持ったものなのかそれとも・・」



下2、五月雨の過去

提督「五月雨は艦娘になる前は空港の管制塔で働いていたのか」

五月雨「その通りですナビゲーターをしていました!」

比叡「ひぇっ」

提督「じ事故は何件起こしたんだ?」

五月雨「失礼なこと言わないで下さい私が担当してる間は安全な離着陸しかありませんでした!」

提督「じゃあなぜそんなドジを繰り返しているんだ?」

五月雨「自分で言うのもなんですけどエリート組だったのでお茶汲みなんかしたことなかったんです」

比叡「頭をよくぶつけるのは?」

五月雨「まだこの体に慣れていないんです」

提督「艦娘になってそこそこ時間は経っているんじゃないのか」

五月雨「すぐ慣れる人とそうじゃない人は居ますぅ」

提督「まだ完全に慣れていないなら出撃は控えるか?」

五月雨「それは大丈夫ですトンボ釣りでもなんでもやりますやりたいです!」

比叡「危険じゃありませんか」

五月雨「空母の皆さんと出撃すれば間近で飛行機が見れるんですよこんなに嬉しいことは滅多にありません!」

提督「そういう考え方もあるのか」

比叡「彼女ならではかもしれませんね」

五月雨「お茶くみだって頑張りますから!」

提督「それは頑張らなくてもいい」

比叡「おお気持ちだけ、ね?」



下2、自由安価

刹那、執務室のドアが開く




赤城「話は聞かせていただきました」

比叡「一航戦のお二人が突然現れた?!」

加賀「やりましたね赤城さん」

赤城「そうですね」

提督「2人だけで話を進めないでくれ」

加賀「貴方の目は節穴なの」

提督「おおん?」

赤城「五月雨さんがそんな素敵な仕事をしていたなんて知りませんでした」

五月雨「え、えええ?」

赤城「彼女には航空管制を担当してもらうべきだと思います」

提督「ここには空港はないんだが」

加賀「それくらいわかっています貴方は一体なにを言っているんですか」

提督「なんで加賀はこんなに冷たいんだ」

赤城「空港はありませんが空母が複数人出撃すると艦載機が迷ってしまうことがあるんです」

加賀「スムーズに発着艦を行えれば戦果にも影響するわね」

提督「空母の航空管制か面白いかもしれんな」

五月雨「どの飛行機が飛んでいって誰が着陸しようとしてるのかはすぐに理解できます!」

加賀「決まりね」

比叡「駆逐艦をトンボ釣りじゃなくて航空管制として使うなんて聞いたことがありません」

提督「無謀だと思うか」

比叡「面白いと思います!」

提督「私もそうだ五月雨、次の出撃は大役を務めてもらうぞ」

五月雨「喜んでやらせてもらいます!」

赤城「上々ね」

3人は仲良く話ながら去っていきました


提督「どうだ比叡艦娘の過去を知ることは悪いことじゃないだろう」

比叡「いまのところ上手くいってますね」

提督「予想外のことも起こってはいるが許容範囲だ」

比叡「司令はこの調子で続けていきたいんですね」

提督「やめる意味がないだろう!」

比叡「偶然うまくいってるだけの可能性だってあるんですからね」



下3、次の艦娘
安価投げて寝ます
改善点とか何かあればついでに書いてくれたら嬉しい

殺伐とはしていない執務室に突如弥生が訪れる



弥生「司令官、、、戻って、きたよ」

提督「遠征組が戻ってきていたのか」

比叡「弥生ちゃんもお疲れ様でした!」

弥生「、、、」

提督「お怒ってる?」

弥生「怒ってなんか、ないよ」

提督「ですよねぇーー」

比叡「不機嫌そうに見えるだけで実際は違いますもんね」

弥生「絶好調、です」

提督「そんな弥生の過去はどうなっているんだろうな」




下3、弥生の過去

提督「比叡ちょっとこれ見てみ」

比叡「SCP財団、、、SCP-191、、、?」

弥生「何の話をしてるんですか」

提督「艦娘になる前の資料があるんだが弥生がSCP-191だと書いてあるんだ」

比叡「こんな財団聞いたこともありませんよ」

弥生「ふふふふ知ってしまいましたね」

提督「なにがなんだ」

弥生「この私の正体はサイボーグなんですよ」

比叡「ひええ?!」

弥生「SCP財団の秘密兵器、それこそが私なんです」

提督「サイボーグつってもなあ普通に飯食べてるけどな」

弥生「私は来るべき日の為に艦娘に混じりながら生活してるんです」

提督(あこれは厨二を拗らせてるヤツだ)

比叡(聞いたことがないってことは架空の組織ですよね)

弥生「私を怒らせない方が、いいですよ」

提督「ああうんそうだな」

比叡(この資料に書いてある以上は嘘はないと思うんですけどよくわかりませんね)

弥生「ふふふふふ」

提督(面倒なことになったら比叡とイチャつけないからあんまり触れないでおこう)

比叡(SCP-191何か意味がある数字なのかなあ)

弥生は怪しく笑いながら立ち去りました




提督「ああいう艦娘もいるんだな」

比叡「珍しいタイプなのには間違いないと思います」

提督「厨二ということは学生なんだろうなそれなら艦娘になるのも理解できる」

比叡「学生の子は艦娘の適正があっても断る子が多いです」

提督「それが普通だ給料はいいが死と隣り合わせの仕事なんかやりたくはないだろ」

比叡「ですよね」

提督「小学生や中学生の艦娘もいるとは聞いたが親はなにを考えているんだ」

比叡「親から離れられるというメリットはありますよ、、、」




下3、自由安価

比叡が突然落ち込んでしまいました




提督「どうしたんだ何か気に障ったのか」

比叡「なんでもありませんよ」

提督「いくら私でも弥生のような見た目に興奮したりなんかしない」

比叡「したら絶縁します」

提督「よし休憩にしようさっきとは別の茶葉の紅茶を淹れるぞ」

比叡「なにもないって言ってるじゃないですか!」




〈いつもの痴話喧嘩とは違い声を荒げ提督を拒絶する比叡〉




提督「よしならこの話は終わりだ仕事に戻ろう」

比叡「わかり、ました」

提督(ここまで本気で怒った比叡は見たことがなかった何かが比叡の琴線に触れたんだな)

提督はトイレ休憩だと言い執務室から離れました



提督(この鎮守府の艦娘の資料は持っているが私と共にここに来た比叡の資料はない)

提督(比叡の過去は本人から聞くしかない、もし上に聞いて確認しようものなら比叡は私を拒絶するだろう)

提督(さっきまでは問題なかったんだ弥生と話したあと突然機嫌が悪くなった)

提督(厨二だと言ったのがよくなかったのかしかし比叡も不思議そうにしていたぞ)

提督(なにが原因だったのか比叡はなにかを隠しているのか)

提督(よく考えなければまた比叡を傷つけてしまうぞ)




下3、提督の行動とか思考安価

金剛の部屋に榛名霧島と集まってもらいました





金剛「提督の話を聞く限りでは比叡が怒る理由はわかりませんネ」

榛名「会話の内容を脚色してはいませんよね?」

提督「比叡に関して嘘はつかないぞ」

霧島「その快さを日頃からも出してもらいたいものです」

金剛「比叡とはまだ付き合いは浅いけど大切な妹!不幸にするわけにはいきまセーン!」

榛名「さすがは金剛お姉様です!」

提督「ちなみにだが原因はお前たちにあるとは考えられないか」

霧島「ありえませんコミュニケーションもとれていますし最初から4人で居たかのような仲になっています」

金剛「最初は仲良くできるか不安でしたけどあんなに良い子はそうそういないヨ」

榛名「素敵な人だと自信を持って言えます」

提督「さっきの喧嘩を引きずっているとは考えられないか」

金剛「それもないヨ比叡の構ってちゃんモードが発動しただけデース」

榛名「扉の隙間から見ていましたが機嫌も直っているようでした」

提督「盗み見してんじゃねーー!」

榛名「あれは監視です昼間から夜戦だなんて榛名は!許せません!」

金剛「監視はいいけど一言欲しかったネ」

榛名「金剛お姉様がおっしゃるのなら次からはそうします」

霧島「、、、分析が終わりました」



〈霧島の眼鏡が光る〉



金剛「さすか霧島ネ!」

榛名「いったい何が原因だったんですか?」

提督「どういうことなのか教えてくれ」

霧島「安価」


下3、霧島の台詞安価

霧島「司令を振り向かせたいけど決定打がなくて凹んでいると推測できます!」

榛名「振り向かせるもなにも提督とお姉様はいい仲ではありませんか?」

金剛「甘すぎるネ榛名!提督は比叡にバーニングラブなのは嫌というほど見てますけど決定打がありまセン!」

霧島「言い換えるならなにかきっかけがあれば乗り換えてしまう可能性があるということよ!」

榛名「はっっっ!!」

金剛「提督が浮気性なのはみんな知ってマース!比叡が不安がるのも無理はないんデース!」

提督「あの怒りようはそんなのじゃなかった気がするぞ」

霧島「他に考えられる要素がないのでこれしかあり得ません!」

金剛「艦隊の頭脳を自称するだけはありますヨ!」

榛名「原因がわかってよかったですね」

提督「ああ、まあ、うん、そうだな」

提督は金剛の部屋をあとにしました




提督(霧島がああ言うなら的は外していないんだろうがしっくりこないあの怒り方はおかしい)

提督(いつもの可愛いらしく怒るのとは別物なんだあんな顔を比叡にはさせたくない)

提督(不本意だが上に確認するしかないかだが比叡の地雷を踏んでしまう可能性もある)

提督(私の性格から言って黙ってはいられない知ってしまえばすぐに比叡に話してしまうだろう)

提督(比叡に踏み入って欲しくない場所があるなら無理に入る必要もない黙っているのが正解なときもある)

提督(どのルートが正しいのか考え時だな)




下3、自由安価

中庭で比叡が1人佇んでいる




比叡「はあ、、、」

霞「随分と大きなため息ね」

比叡「霞ちゃんですかどうしてここに」

霞「こんな所で一人で居てまるで話しかけて下さいって言ってるようなものよ」

比叡「そんなつもりはなかったんですけど」

霞「冗談に決まってるじゃない隣座らせてもらうわよ」




〈比叡の隣に霞がちょこんと座る〉



霞「クズ司令官になにかされたとは違うみたいね」

比叡「これは自分の問題なんです司令は関係ありません」

霞「関係がないというより巻き込みたくないんじゃないの」

比叡「そんな、こと」

霞「比叡さんって嘘が苦手よねすぐにわかっちゃうわ」

霞「クズが関係ないなら艦隊についてじゃない比叡さんのなにかで悩んでる」

比叡「そうだとしても霞ちゃんは関係ないです」

霞「随分と冷たいわねやっぱり信頼できないの」

比叡「そうじゃないんですそれは違うんですよ」

霞「でしょうね巻き込みたくないのは私達も同じなんでしょう」



〈霞は立ち上がって比叡の前に立つ〉



霞「過去のことが邪魔をするのは誰にだってあるものよ艦娘というものはそれくらい特殊なの」

霞「この姿でいる間は現実での時間が止まっているのと同じこの姿は私であって私でない」

比叡「その言い方、霞ちゃんも過去になにかあるんですか」

霞「そうね私は、、、安価」




下3、霞の過去

霞「私は末っ子、しかもただの家庭じゃなくて大金持ちの末っ子よ」

比叡「それのどこが不満なんですか」

霞「それなりにお金はかけてもらったけど上のきょうだいに比べて私はスペア扱いなのよ」

比叡「人にスペアなんか存在しません」

霞「お金持ちの家庭では人に価値はないの家柄に大きな価値がある」

霞「あそこの家柄の血が欲しい血縁になりたいとかとかとかもう凄いのよ」

比叡「でも幸せだったんですよね」

霞「スペアの私が幸せなんか感じられるはずなかった習い事も全部きょうだいがやってるからやらされただけ」

霞「姉や兄になにかあれば私が代わりになるその為に私は生かされ続けたのよ」

霞「比叡さんも家族でなにかあったのね」

比叡「やめて下さい!」



〈比叡は耳を塞ぎ俯く〉



霞「止めろというならやめるわでもそれで解決するの」

比叡「やめてやめてやめて!」

霞「比叡さんが羨ましいわ」

比叡「う、う、う、、、」

霞「私は艦娘という逃げ道に走ったけどそれだけ誰も助けてはくれなかった」




<「比叡ーーーーー!!」




霞「比叡さんには助けてくれる人がいるそれがどれだけ幸せかわかっていないのよ」

比叡「嫌だ、、、」

霞「殻に閉じこもるのは楽でそれ以上は傷付かない、でも傷が癒えることも一生ないのよ」

比叡「一生、ない」

霞「巻き込むもなにもあのクズはそんな難しいこと考えられないわよ何かというと比叡比叡比叡」

霞「彼を信じるかどうかは貴女にかかっていると思うわ」






下3、自由安価

全力で走ってくる提督とは逆方向に霞は去っていきました



比叡「あの、司令、私」

提督「比叡ーーーー!」

比叡「うわあっっ!」

提督「大丈夫か怪我はしなかったかあのヒス駆逐艦め許さんぞ」

比叡「ち違います霞ちゃんはなにもしてません!」

提督「知ってるよそんなことくらい」




〈提督は比叡を強く抱き締める〉




比叡「し、司令、ここ、中庭で」

提督「いまさらなんだっていうんだ恥ずかしいことなんてないだろ」

比叡「それと、これとは、違います」

提督「違わないんだよ私はここの提督だ誰にも文句は言わせない」

比叡「比叡が、恥ずかしい、です」

提督「慣れろ」

比叡「ひええぇええ、、、」

提督「比叡がなにを抱えていても気にしない」

比叡「、、、」

提督「私に言えないのならそれでもいい」

比叡「いいん、ですか」

提督「そのかわり約束してくれ二度とあんな悲しい顔はするな」

比叡「そんなこと言われても困ります」

提督「困るな私を頼れ」

比叡「無理です司令は関係ありません」

提督「まだ言うのか」

比叡「言いますよ司令とは所詮艦娘の間だけの関係なんですから!」

提督「それは本気で言っているのか」



〈比叡は提督の顔を見れないがその声に怒気が混じっていることに気がつく〉



比叡「し司令が好きなのはこの比叡なんですよ元の人間じゃありません」

提督「どうしてお前が決めつけるんだ」

比叡「貴方は私が30歳を過ぎた行き遅れた女でも愛せるんですか」

提督「当たり前だ」

比叡「学校を卒業したばかりの子供でも愛せるんですか!」

提督「法律が許す年齢ならばな」

比叡「じゃあ、じゃあ」

提督「なんなんだ」

比叡「犯罪者でも、愛して、くれるんですか」

提督「安価」





下3、いい感じの台詞

提督「言ってもわからないなら結婚だ!ケッコンじゃない、結婚するぞ!」

比叡「なんで、そんな、私は」

提督「信じられないのなら今すぐでもいい!大淀ーーーー」

比叡「待って下さい!!」



〈提督の拘束から比叡は強引に離れる〉



比叡「司令が本気なのはわかりましたでもそれだけじゃいけないんです」

提督「どうしてなんだ」

比叡「全てを、話します」

提督「私を信じて話してくれるというんだなそれだけで嬉しいぞ」

比叡「後悔しても、知りませんよ」

比叡の部屋にやってきました



比叡「私はどんな罪を犯したと思いますか」

提督「どんなことをしたとしても比叡にはかわりない」

比叡「殺人ですよ」

提督「だろうな」

比叡「こんなわ、え?司令、いま、なんて」

提督「あそこまで言われたらある程度は想像できる軽い罪じゃないのはわかりきってたぞ」

比叡「ひぇ、、、」

提督「それで私なりに考えてみたんだ比叡が悲しい顔をする直前になにがあったか」



〈親から離れられるというメリットはありますよ〉



提督「比叡は親ということに引っかかっんじゃないか」

比叡「司令のくせにこういう時は冴えるんですね」

提督「親と何かあったその内容はわからないだが比叡は親を殺してしまったんだな」

比叡「過失じゃありません故意で親を殺したんです」

提督「母親と父親かもしそうなら無期懲役といったところか」

比叡「最高裁までいけば情状酌量でもう少し減刑されてたかもしれませんけど」

提督「・・なんだそんなことか」

比叡「な、なんだって、司令!」

提督「艦娘の減刑があっても数十年は刑務所の中だがたったそれだけじゃないか」

提督「私はいつまでも比叡を待つオッサンになろうが比叡と絶対に結婚してやるからな!」



比叡「安価」




下3、台詞とか行動とか何かいい感じのもの

比叡は提督の手を取り顔を近づけそして



比叡「、、、」

提督「お前からしてくれたのは初めてだな」

比叡「司令、本当に、いいんですね」

提督「比叡も愛しているし比叡じゃなくなったお前も愛する」

比叡「顔も、知らない、のに」

提督「あのなあ顔なんかジジイババアになったらシワだらけだろ」

比叡「う、うう、司令」

提督「比叡の泣き顔なんか見たくないんだよだから笑ってくれ」

比叡「え、えへ」



〈涙を浮かべながら笑う比叡の顔はどんなものよりも美しく見えた〉



提督「はじめから相談しろと言いたいがことが事だけに無理だったな」

比叡「司令、だから、話を、したんです」

提督「わかってるよ信じてくれてありがとう比叡」

提督は突然比叡を押し倒す



比叡「そそんなまだ明るいのに」

提督「夫婦になったんだからいつでもいいだろ」

比叡「よくありませんまだ仕事が残ってます!」

提督「大淀に任せればいいんだよ」



<「お任せください」



比叡「ひええぇええーーー!なんで扉の外にいるんですか!」

<「最悪の場合仲裁しようと思ってましたので」

提督「仕事を頼むついでに誰もここに近付けないようにしておいてくれ」

<「では仮眠中とでもプレートをかけておきますね」

提督「やり方は任せる」

<「ではお二人とも、ごゆっくり」

比叡「ごごゆっくりってそんな司令!」

提督「艦娘は妊娠しないんだからなにを気にする」

比叡「気にするというか私の準備がまだなんですお風呂にも入ってないんですよ!」

提督「それもまたソソるってやつだ」

比叡「ひぇーーーーーー!!」




下3、自由安価

この提督は生乳では鼻血は出さないから再安価下2

朝チュンならず夜です




提督「んごぉぉぉ」

比叡「艦娘の体って凄いあれだけ汗かいたのに全然余裕だなんて」

提督「ごあぁぁぁ」

比叡「ムードもへったくれもない寝顔もっとイケメンなら良かったのに」

提督「ふごっっ」

比叡「でもこの人だから私を受け入れてくれたんですよね」

提督「んごぉぉぉ」

比叡「艦娘になって終わりにしようと思ってたのにこの人のせいで生きる目的ができちゃいました」

比叡「こんな私を受け入れるだなんて物好きもいいところですよ」

比叡は浴場に移動しています



比叡(流石にあのまま寝るのは抵抗がありますね汗もそうですけど司令のあれが)

比叡(お風呂に入るかシャワーで流してすぐに部屋に帰りましょう)

比叡(早く帰って司令と一緒に寝て朝を迎えて、、、)

比叡(いやいやいやそれはどうなんですか!でもやることはやっちゃいましたし)

比叡(私は、司令の、女に、された)



〈比叡は先程までの行為を思い出し顔を赤らめ立ち止まる。ちょうどそこにある艦娘が通りかかった〉



下3、艦娘名

雲龍「廊下の真ん中で立ち止まるのは危ないわよ」

比叡「う雲龍さん」

雲龍「どうしたの」

比叡「べべべ別になにも」

雲龍「そうだったの」

比叡(雲龍さんって不思議な人ですよねいつもなにを考えているのか分からないというか)



〈立ち止まっていた比叡に顔を近づけていく雲龍〉



比叡「どどうしたんですか」

雲龍「匂い」

比叡「ひぇ?」

雲龍「貴女から嗅いだことのない匂いがするの例えるなら」

比叡「いいい一緒にお風呂行きませんか!」

雲龍「私と?」

比叡「比叡はこれから入ろうとしてたんです!」

雲龍「そういえば私もまだ入ってなかったわ」

比叡「一緒に行きましょうそうしましょう!」

雲龍「この匂いは生臭いというか」

比叡「いいから行きましょう!!」

割と広い浴場



雲龍「なんで私から離れるの」

比叡「と隣だと迷惑がかかりますから」

雲龍「気にしないわよ」

比叡「う、、、」

雲龍「体洗ってあげましょうか」

比叡「ええええ遠慮しておきます!」

雲龍「分かったわ」

比叡(早く体だけ洗ってしまえばなんとかなります!比叡全力で洗います!)




〈急いで体を洗う比叡を雲龍はぼーっと眺めている〉




雲龍(やっぱり秘書艦だと無駄な動きが少ないのね)

比叡(早く早く早く!)



下3、自由安価
少し休憩
書いてて凄く楽しいわこれ

洗い終わった2人は浴槽に入っています





雲龍「お風呂はやっぱりいいわね」

比叡「生き返りますねぇぇぇ」

雲龍「随分と疲れてるのね」

比叡「はいそれはもう疲れてしまいました」

雲龍「今日は出撃がなかったんじゃないの」

比叡「あーーーーそういえば雲龍さんって大きいですよね!」

雲龍「積載量は多くないわよ」

比叡「その大きいじゃなくて湯船に浮いてるそれですよ!」




〈湯船には乳袋が4つ浮かんでいる〉




雲龍「貴女も大きいじゃない」

比叡「雲龍さんに比べたらそんなでもありません」

雲龍「そうかもしれないわね」

比叡「どれくらいの大きさなんですか」

雲龍「測ったことがないからわからないわ」

比叡「アルファベットの後半なのは間違いありませんよね」

雲龍「ベットなんて大きさはないわ」

比叡「そうじゃなくて、、、」

雲龍「ああAとかBの話ね」

比叡「雲龍さんって天然というかずっとそうなんですか」

雲龍「自分じゃわからないわね」

比叡「それじゃあ艦娘になる前はなにをされてましたか」

雲龍「安価」




下2、雲龍の過去

はい再安価下2

てめえ
再安価下2

雲龍「若手のレーサーだったわ」

比叡「すごいじゃないですか!」

雲龍「そうかしら」

比叡「だって限られた人しかなれない特殊なものですよ」

雲龍「そうでもないわよ周りには沢山レーサーがいたから」

比叡「それは当然だと思いますだってレースに出るのはレーサーじゃないですか」

雲龍「そういえばそうね」

比叡(雲龍さんはずっとこんな感じだったんだろうなだからレーサーにもなれたんですね)

雲龍(お風呂気持ちいい)

お風呂から出ました




雲龍「綺麗になってよかったわね」

比叡「え、はい」

雲龍「生臭い匂いはもうしないわ」

比叡「そうですねとってもよかったです!」

雲龍「秘書艦が生臭いのはあまりいいことじゃ」

比叡「その話は終わりにしましょうもう終わったんですから!」

雲龍「それもそうね」

比叡(ひぇぇ雲龍さんは油断できません)



下3、次の艦娘
寝ます
寝るとき以外の安価は下3は遠いですかそんなに人居ませんか


筆が早いのはとっても嬉しいけどもうちょっと句読点や三点リーダとか使った方がいいかも
>>92の最初の行とか天龍のほうが結婚詐欺やってたみたいに見えるし

安価下

アドバイスどうも、句読点は分かるけど3点リーダの使い方はよく分からない
何か例を出してくれたら嬉しい

>>92
>天龍「アイツは結婚詐欺師だった俺を騙しやがったんだ」

ここを
天龍「アイツは結婚詐欺師だった、俺を騙しやがったんだ」

こうすると結婚詐欺師があいつにかかるから分かりやすくなる

さらに
天龍「アイツは結婚詐欺師だった……俺を騙しやがったんだ」

とすると溜めができて騙された事への憤りが感じられる様になる(かも)
この辺は好みで

、は文章の切れ目に打つ(実際読んでみて息継ぎするところとか諸説あり)
…(三点リーダ)はキャラが絶句する、思考する、余韻に浸るなどの短い沈黙の間を表すときに使う

例として>>249
雲龍「そうでもないわよ周りには沢山レーサーがいたから」

比叡「それは当然だと思いますだってレースに出るのはレーサーじゃないですか」

これを
雲龍「そうでもないわよ、周りには沢山レーサーがいたから」

比叡「……それは当然だと思います、だってレースに出るのはレーサーじゃないですか」

に変えると文の切れ目がわかりやすいし、雲龍の発言に呆れて絶句してるのが伝わりやすい(かも)

明確な正解なんて無いから好きに書けばいいけど
読みにくい文はそれだけで敬遠する人もいるから気を付けてね

ありがとう参考にします
探り探りでやってみるので更新速度は落ちるかも

廊下で瑞鶴に出会いました




瑞鶴「こんな時間にお風呂だなんて随分と遅いじゃない」

雲龍「私は演習してたから」

比叡「比叡はその、仕事が」

瑞鶴「どんな仕事よ、大淀が午後から執務室で仕事してるのは見てるわよ」

比叡「あの、えっと」

瑞鶴「仕事をしてないのにこんな時間にお風呂に入る、ははぁん……」



〈瑞鶴は察したようで比叡をジロジロと見る、雲龍は何のことかは分かっていないようだ〉



比叡「ひえぇえん……」

瑞鶴「とりあえずおめでとうとは言ってあげるわね」

雲龍「なにがめでたいの」

瑞鶴「貴女みたいなお子様には言ってもわからないことよ」

比叡「あ…雲龍さんは艦娘の前はレーサーだったらしいです」

瑞鶴「うっそでしょ?!あんなに世間知らずなのに!」

雲龍「世間知らずは親知らずの亜種?」

瑞鶴「ほらこれよ?!」

比叡「雲龍さんは天然なんですよ、だからレーサーになれたんだと思います」

瑞鶴「天然とかってレベルを超えてるわよ……」

雲龍「世間知らずは痛そうね」

比叡「空母の人たちって独特ですよね」

瑞鶴「コイツと私を一緒にしないで!」

雲龍「そうよ私はレーサーだけど瑞鶴はそうじゃない、だから一緒じゃないわ」

瑞鶴「もう……」

比叡「ええっと瑞鶴さんは艦娘になる前は何をしてましたか?」




下3、瑞鶴の過去

瑞鶴「聞いて驚きなさい、私は芸能関係の仕事をしてたのよ!」

比叡「芸能人だったんですか?!」

雲龍「テレビで見たことないわよ」

瑞鶴「この姿で出たことなんて無いに決まってるでしょ!」

雲龍「そういえばそうね」

瑞鶴「でもテレビでは見たことないでしょうね、私はラジオのパーソナリティだったのよ」

比叡「声のお仕事をしてたんですね」

瑞鶴「そこそこ有名なラジオも担当してたの、そういえば提督にサインもあげたわよ」

比叡「司令にですか?!」

瑞鶴「随分と喜んでくれたわ、私のファンだったみたいで嬉しかったわね」

Nちゃん「ファンと聴いて」
Kさん「マイクチェックの仕事と聴いて」
Aさん「メディア関係の仕事と聞いて」

驚いた比叡だったがあることに気付く




比叡「司令にサインをあげたのはいつですか?」

瑞鶴「ついさっきよ、資料で見たとか言って私に会いに来たわね」

比叡「司令ぇぇ……!」

雲龍「どうしたの」

比叡「あの人はもう!大人しくできないんですか!」

瑞鶴「まだ遠くには行ってないんじゃないかしら」

比叡「ありがとうございます!」




〈比叡は瑞鶴が歩いてきた方向に向かって走っていく〉



瑞鶴「あの子も若いわね、青春してるって感じでいいわ」

雲龍「どういうこと」

瑞鶴「貴女に言ったところで……」

雲龍「ところで比叡と提督っていつからエッチしてたのかしらね」

瑞鶴「はああぁああ?!」

雲龍「さっきお風呂に入ったとき、首とか胸にキスマークがあったわよ」

瑞鶴「あ貴女……」

雲龍「この体になってからはまだやったことないから、早くしてみたいわ」




下3、自由安価

比叡は中庭にたどり着いた、そこには択捉を膝に乗せた提督が座っていた




提督「こんな時間まで起きてまったく択捉は悪い子だなあ」

択捉「えへへへへ、司令の膝の上が気持ちいいのがいけないんですよ」

提督「こいつぅ」

比叡「司令ぇ!!」

提督「どこに行ってたんだ比叡、寂しかったじゃないか」

比叡「貴方っていう人はぁーーーー!!」



〈提督に向かって顔を真っ赤にして怒る比叡〉



提督「そうかっかするな、こんな小さい択捉に興奮すると思っているのか?」

択捉「司令怖いです……」

提督「おおよしよし怖がる必要はないぞ~」

比叡「世の中には海防艦とケッコンする提督も存在してるんです!海防艦はお酒だって飲めるのを忘れたんですか!」

提督「えーもう仕方ないな、択捉もう降りてくれ」

択捉「嫌です択捉は悪い子なので言うことを聞きません」



〈択捉は向きを変え提督に抱き着く〉



比叡「司令ーーーー!」

提督「いやこれは択捉が悪いだろう」

択捉「司令、離しませんよ」

比叡「いいぃいい……」

提督「そんなに怒る必要はないと思うんだがな」

比叡「じゃあ司令は択捉ちゃんがどんな人だったのか知ってるんですか?!」

提督「まだ見てないから知らないな」

比叡「じゃあ確認して下さいよ!」

提督「わかったええと……」



下3、択捉の過去

提督「択捉はジュニアモデルというやつをやってたんだな」

比叡「それって中学生くらいのまでのモデルですよね」

択捉「私は小学生のモデルをしてましたよ」

提督「そうかそうだったのかぁ」

比叡「いやいやいや!択捉ちゃん前にお酒飲んでましたよね!!」

択捉「この体は成人判定なんだからいいんですよ~」



〈悪戯っぽく笑う択捉、再び提督に抱き着く〉



比叡「小学生だからって……」

提督「おいおい子供に嫉妬してるんじゃないぞ」

比叡「ううぅ」

択捉「司令の抱き心地、好きですよ」

提督「しかし小学生で艦娘か、親がよく許したな」

択捉「お国のためなら惜しむことはありません」

提督「しっかりしてる子じゃないか」

択捉「この体は大人ですから」

比叡「むうう」

択捉「でも…時々寂しくなっちゃうんです」



〈択捉は少し震えているようだ〉



択捉「たまにでいいのでこうやってお父さんみたいに接してもいいですか?」

提督「お父さんなあ、それだけでいいのか?」



〈提督は比叡の方を見て手招きする〉



比叡「えっと」

提督「ほら択捉お母さんもいるぞ」

択捉「おかあ、さん」

比叡「ここっちに、来ますか?」



〈言い終わるより先に択捉は比叡に抱き着く〉


択捉「んんんんん」

比叡「択捉ちゃん……」

提督「やっぱりこういう時は女がいいよな」




下3、自由安価

比叡に付いているキスマークを目ざとく見つけ
無邪気に何ですかこれと聞かれてたじたじに

3人で提督の部屋に来ました



提督「おいおい結婚初夜にいきなり川の字か」

比叡「司令が勝手に言ってるだけで実際には結婚してませんよ」

択捉「んん」

提督「大きな声を出すと択捉が起きるぞ」

比叡「もう…」

提督「しかしお国のために自分の子供を差し出すか、私にはできないな」

比叡「比叡も難しいかもしれません」

提督「比叡との子供をだぞ?考えられない」

比叡「なんでそうなるんですか!」

提督「私は比叡以外の女とは結婚するつもりはない」

比叡「もおおぉ」

択捉「……」

朝になりました



比叡「起きて下さい司令」

提督「ねむいぃ」

比叡「択捉ちゃんはもう起きて支度も終わってますよ」

提督「んんっ」

比叡「一家の大黒柱がそんなだらし無いのは格好つきませんよ」

提督「仕方ない、な」

比叡「今日も一日、気合い!入れて!いきましょう!」

提督「あ~比叡が可愛いからやる気が出るぅ~~」



下3、自由安価

執務室で仕事をしています



比叡「今日は新しく着任する艦娘がいますよ!」

提督「グラーフ・ツェッペリンが着任するようだな」

比叡「外国の人なんですかね?」

提督「アイオワはそうだったが100%そうだとは限らないみたいだな」

比叡「話を聞いてみるのがいいかもしれませんね」

<「提督、グラーフ・ツェッペリンさんをご案内します」



〈大淀に連れられてグラーフ・ツェッペリンが執務室に入ってくる〉



グラーフ「Guten Morgen、航空母艦グラーフ・ツェッペリン配置に着いたぞ」

提督「今日からよろしく頼むぞグラーフ・ツェッペリン」

比叡「強そうな艤装ですよ、期待できそうですね!」

グラーフ「活躍は保証するが一航戦ほどの実力を求められても困る」

提督「新米にそこまで求めることはない、安心してくれ」

比叡「困ったことがあったら比叡や司令を頼って下さいね!」

提督「お前のことを新米と言ったがそれは我々もだ、私と比叡は最初からこの鎮守府にはいなかった」

グラーフ「それは知っている、大淀から説明を受けた」

比叡「それにしてもカッコイイ艤装ですね~」

提督「比叡はこういうのが好きなのか」

グラーフ「んんっ」



〈イチャつきそうな2人をグラーフ・ツェッペリンは咳払いをして正す〉



提督「やれやれ新米に注意されてちゃ仕方ないな」

比叡「この様子だともしかして以前は何かお堅い仕事だったんですか?」




下3、グラーフ・ツェッペリンの過去

グラーフ「私はただのウェイトレスだ」

比叡「故郷はドイツなんですよね?」

グラーフ「ああドイツの酒場で働いていた」

提督「本場の酒場で働いてるってことはアレができるのか?」

グラーフ「抽象的過ぎてわからないぞ」

提督「アレだよアレ!」



〈提督はなにかを大量に持つジェスチャーをする〉



比叡「ビールジョッキをいっぱい持つんですか?」

提督「そうだよそれそれ!ニュースかなにかで見たことがあるんだ!」

グラーフ「それくらいできて当然だ」

提督「おおおーー!」

比叡「そんなに凄いことなんですね」

着任挨拶が終わったのでグラーフは一旦部屋に帰りました



グラーフ(ふむ荷物は全てあるな)

グラーフ(生活必需品はあると聞いていたがこれがないと始まらない)



〈グラーフ・ツェッペリンは荷物の中からコーヒーメーカーを取り出す〉



グラーフ(この国は日本茶は美味いがコーヒーは泥水と聞いた、豆の品質には期待できないだろう)

グラーフ(仕事中にビールは飲めないがドイツコーヒーなら問題はない)

グラーフ(豆を挽きながら湯を沸かす……)



〈部屋を見回すがポットがないことに気がつく)



グラーフ(なんということだ湯沸かし器はないのか、これではコーヒーが飲めないじゃないか)

グラーフ(仕方ないな食堂かどこかで湯沸かし器を借りるか)

グラーフ(いや湯沸かし器を持ち運べない可能性を考えるとこちらが動くべきだな)



〈グラーフ・ツェッペリンはコーヒーメーカーを抱えて移動を始める〉



下3、自由安価

グラーフ・ツェッペリンは移動中



グラーフ(しまったなこの鎮守府の地理がわからない、食堂はどこなんだ)

グラーフ(執務室から遠いとは考えられない一度そこに向かえばいいだろう)

グラーフ(そうだそこに行けば解決するんだ、Admiralかヒエーに聞けばいい)



〈今まで向かっていた方向から向きを変える、しかしその時に運悪く肘が壁に当たってしまう〉



グラーフ(しまったこのままではコーヒーメーカーを落としてしまう!)

グラーフ(これはドイツで買ってきたものだ、同じものがこの国にあるとは限らない)

グラーフ(なんとしても壊すわけにはいかない!)



〈グラーフ・ツェッペリンはなんとかコーヒーメーカーを抱き抱えるがその足取りはふらふらとして危ない〉

コーヒーメーカーは重くバランスが取れない、更に運の悪いことに地下への階段が目の前に迫る



グラーフ(なに!う、ぬああっっ!)



〈判断が遅れコーヒーメーカーと共に大きな音を立てながら落下していく〉



グラーフ「く、う」



〈艦娘が階段から落ちただけでは怪我はしない、だが重いコーヒーメーカーを抱えていれば話は別だ〉



グラーフ「いた、い……」

グラーフ「私は、一体、なにを、しているんだ」

グラーフ「こんな、出撃でも、ないことで」

グラーフ「せっかく、艦娘に、なったというのに、情けない」



下3、通りかかった艦娘

大きな音を聞きつけて明石が地下からやってくる



明石「わ、わ!どうしたんですか貴女誰ですか?!」

グラーフ「私は、グラーフ、ツェッペリン、今日、配属された」

明石「ああそういえばそんなこと聞いたような」

グラーフ「ううう」

明石「痛みますか入渠すれば怪我は治ると思いますけど」

グラーフ「コーヒー、が」

明石「コーヒー?」



〈そう言われて明石が周りを見渡すとなにかの部品が散乱していた〉



明石「なるほどなるほど、ここは明石にお任せ下さい!」

地下の明石実験室



グラーフ「取り乱してすまなかった」

明石「大事なものが壊れたら誰だって狼狽えますよ」

グラーフ「ここは明石のラボなのか」

明石「そうですよ、提督に特別に許可をもらって様々な実験をしてるんです!」



〈話をしながらコーヒーメーカーを直す明石〉



明石「はいこれで直りました!」

グラーフ「もうなのか」

明石「これくらい朝飯前ですよ、ついでにメンテナンスもしておきました!」



〈笑顔で話す明石にグラーフは思わず抱き着く〉



明石(えええ?私、そういう趣味はないんですけど!)

グラーフ「ありがとう、本当にありがとう……」

明石(涙声?そんなに大切なものだったんですか?)

グラーフ「異国の地に来て、友ができるか、受け入れられるかと」

明石「そうですね心細くなっちゃいますよね」

グラーフ「私、は」

明石「ここには滅多に人が来ませんから、ゆっくりしていって下さい」



下3、自由安価
寝ます
アドバイスは常に募集中
あと感想もあれば聞いてみたい

本場のドイツコーヒーが入りました




明石「おおお~これが本場の味ですか!」

グラーフ「感想はどうだ」

明石「ブラックでもちゃんと美味しいですよ!いやあ凄いですねグラーフさん!」

グラーフ「コーヒーには自信があるからな、明石に直してもらったコイツも問題無さそうだ」



〈グラーフ・ツェッペリンはコーヒーメーカーを撫でてやる〉



明石「元々は皆んなの部屋に湯沸かし器はあったんですけど、コスト削減とかで取り払われたんです」

グラーフ「付いていたものを取ったのか」

明石「そうなんですよ、湯沸かし器を外す費用で余計な出費が増えたってオチがつきました」

グラーフ「どこの国も同じということだな」

グラーフ「ラボに湯沸かし器がある意味はあるのか」

明石「そこはうまく言い訳したんですよ、前の提督は寛大な方でしたからね」

グラーフ「自分の部屋以外にラボまで与えられるということは、相当優秀なのか」

明石「いやーーあのーーーー優秀とは真反対といいますか」

グラーフ「コイツを直した手際は見事だったぞ」

明石「あれくらい誰でもできます私がやってるのは少々特殊といいますかね」

グラーフ「気になるな明石は一体なにを作っているんだ」

明石「じゃあ少し待ってて下さいね」




下3、明石が作った(作ってる)もの

グラーフ・ツェッペリンの前に艤装が運ばれてきた



グラーフ「これは駆逐艦の艤装か、特殊な改造でも施してあるのか?」

明石「改造はしてますけどこれは艦娘が身につけるものじゃないんです」

グラーフ「どういうことだ」

明石「これは無人化された艤装なんです」

グラーフ「無人、だと」

明石「ドローンの技術を応用したんです、アメリカだと無人爆撃機とかありますよね」

グラーフ「その技術を再現したというのか……」

明石「あれくらい見たらわかりますよー」



〈あはははと明石は笑いながら言うがグラーフ・ツェッペリンは考え込む〉



グラーフ(見ただけで再現できるなら苦労しない、そもそもこのコーヒーメーカーもドイツの職人に作ってもらった特注品なんだぞ)

明石「他にも作ってるものはあるんですけど、見せられるのはそれくらいですね」

グラーフ「まだあるというのか」

明石「ある程度完成してるのはそれだけですよー」

グラーフ「明石は、何者なんだ」

明石「それを聞いちゃいますかぁ?」



〈明石は笑うがさっきとは違い不気味なものを感じ取る〉



グラーフ「いや遠慮しておく、世話になったな」

明石「ここならいつでもお湯は沸いてますから、いつでも来て下さいね」

グラーフ「あ、ああ」

明石「また美味しいコーヒーを飲ませて下さいねー」

グラーフ(悪い奴ではないようだが、油断はならないな)



下3、自由安価

荷物を置いてグラーフ・ツェッペリンは執務室に向かった




提督「怪我は軽いもので済んでよかったな」

グラーフ「そのことはいい、部屋に湯沸かし器を付けるのはなんとかならないのか」

比叡「一度取ってしまったので難しいです、ガスの工事もしないといけませんから」

提督「ケトルでよければ用意できるぞ」

グラーフ「無いよりはマシだそれを頂こう」

提督「よし誰かにお使いに行ってきてもらうか、いま暇なのは誰だ?」

グラーフ「待て、ここにあるのではないのか」

比叡「そんな気の利いたものはありません、司令のポケットマネーで用意してくれるんですよ」

グラーフ「なんだと…」

提督「そんなに驚くことじゃないだろ、たかがケトル1台くらい問題ない」

グラーフ「私が言えたことではないが、いちいち金を出していては破産するぞ」

提督「金で解決するならそれでいいんだ、非番で外に出てくれる奴を募っておいてくれ」

比叡「承知しました!」

グラーフ「ま待てせめて私が行こう」

提督「お前はこの鎮守府の案内と書類関連が残ってるんだよ」

比叡「こっちの方が優先度が高いのでお願いします」

グラーフ「新入りの買い物を先輩がやるものではないぞ…」

提督「よそはよそだ、気にするだけ無駄だぞ」

比叡「外に出れて気分転換になるって人も居ますから!」



下3、外に出る艦娘

赤城は鎮守府の外に出たようです



赤城(私がグラーフさんの為に買い物をするというのもなにかの縁ということですね)

赤城(買い物は近くの家電量販店で済ませてあとは自由時間です、思う存分気分転換させてもらいましょう)

赤城(街をぶらぶらするだなんて艦娘になる前以来です、懐かしさすら感じてしまいます)

赤城(艦娘になると決めた時に様々な誘惑から遠のく覚悟はしていました、それでもやっぱり寂しさは感じていました)

赤城(航空母艦は大変な仕事でやりがいもあります、でもそれだけじゃ足りないときもあるんですよ)

家電量販店でケトルを入手しました



赤城(これでもうお使いは終わりですね、あとはなにをしてもいいわけです)

赤城(ケトルを持ったままなのであまり遠くに行くのは望ましくありません、近場で済ませた方がいいかもしれませんね)

赤城(私服で外に出たので艦娘と知られることもないでしょう、買い食いや買い物なんでもできます)

赤城(何かの施設に入って時間を過ごすのも悪くありませんね、目的を決めずに街を歩くのも久しぶりです)

赤城(さあなにをしましょうか)



下3、赤城の行動

みんなへのお土産選びながら散策

赤城は街ブラ中



赤城(皆さんへのお土産は忘れてはいけませんよね、加賀や瑞鶴達にも買っていかないと)

赤城(量が多くなりそうですね、配達サービスを使うことも視野に入れておきましょう)

赤城(忘れてはいけないのは提督と比叡さんの分ですね、お二人は休みなんてあってないものですから)

赤城(以前の提督も皆さんに好かれていましたが、今の提督の評判は悪くないみたいです)

赤城(比叡さんのことが好き過ぎるのが難点ですが、やっと一線を超えたらしいのでこれで少しは落ち着くでしょう)

赤城(もちろん、自分への買い物も忘れていませんよ)



下3、自由安価

引き続き街ブラ中



赤城「あ……」

赤城(とても加賀さんに似合いそうなバッグがありました)

赤城(ここはブランドショップですね、値段も高そうですがいいものもありそうです)

赤城(加賀さんがブランド好きかどうかは知りませんが、私があれを身に付けて欲しいんです)

赤城(予算外でも少しくらい目を瞑りましょう大切な一航戦へのお土産ですからね)



〈赤城は意を決してブランド店に入っていく〉

ブランド店内



赤城(何か視線がおかしいような、まさか艦娘とバレたのかしら)

赤城(目線が私というより荷物に向いている?)



〈赤城は自分の持っている荷物が視界に入る〉



赤城(しまった…ケトルの箱を持って入る場所ではありませんでしたね)

赤城(色々と物色しても良かったですが仕方ありません、加賀さんへのお土産を買って早く出ていきましょう)

赤城(恥ずかしいことをしてしまいました、1人じゃなかったら笑い者でしたよ)



下3、自由安価

相手にするのも面倒臭い
言っとくけど俺はお前らの為に書いてるんじゃないから勘違いするな
安価が絶対ならお前が安価が絶対のSSを書け、参加してやるよ

再安価下2

悪い安価じゃないけどややこしいから再安価で
安価内容把握

ブランド店を出ました



赤城(なんとかバッグは買えてよかったです、次はどこに行きましょう)



〈赤城がふと空を見上げるとなにかの気配を感じる〉



赤城(あれは艦載機、私の上を飛んでいるの?)

赤城(あの飛び方の癖は鳳翔さん、私を監視していたのね)

赤城(監視、私は鳳翔さんに信用されていないみたいね)

赤城(早く帰らないとなにを言われるかわからないわ、目標は達成したんだから早く帰らないと)



〈赤城は早足で鎮守府に急ぐ〉

鎮守府に帰ってきました



提督「もう帰ってきたのか随分と早かったな」

赤城「鳳翔さんに監視されていては買い物も楽しめません」

比叡「ひ比叡は頼んでませんよ!」

赤城「貴女達ではないのはわかっていますよ、中途半端で申し訳ありませんがお土産も渡しておきますね」

提督「お、おお」

赤城「ケトルもここに置いておきます、外に出れて嬉しかったですよ」



〈赤城は急ぎ足で執務室から出ていこうとする〉



比叡「どどこに向かうんですか?」

赤城「決まっているでしょう鳳翔さんの所ですよ」



下3、鳳翔さんとのやり取り

私のお土産はなんでしょうか?とウキウキの鳳翔さん

>>357
赤城「えっ…」
鳳翔「えっ…」

鳳翔さんは洗い場にいました



鳳翔「お帰りなさい早めに帰ってきたんですね」

赤城「ええ誰かさんが艦載機で見張ってたようですので」

鳳翔「あらあら随分と心配症な艦娘さんがいたんですね」

赤城「心配症というよりもっと相応しい言葉がありますよ」

鳳翔「なんでしょう」

赤城「毒親って知ってますか?」



〈鳳翔は答えることは無く、カゴから洗濯物を取り出す〉



鳳翔「畳むの手伝ってくれませんか?」

赤城「そうですねお手伝いさせていただきます」

2人は無言で洗濯物を畳んでいる



赤城「貴女のような人でも艦娘になれてしまうんですよね」

鳳翔「テロリストだってなれるんですから」

赤城「文月ちゃんのことを知ってるんですか」

鳳翔「貴女だってそうじゃないですか」

赤城「私は誇りある一航戦なんですよ」

鳳翔「他人より殺せるのが誇りですか、笑ってしまいますね」

赤城「口だけの貴女がよく言えますね」



〈赤城が言い終わるその瞬間、鳳翔は後ろにまわり込み赤城の首を締める〉



鳳翔「そんなこと言っちゃいけませんよ」

赤城「う、ぐ!」

鳳翔「いけま、せんよ」

赤城「ぐ、ぐくぅ」

鳳翔「ね?」



〈鳳翔は微笑みながら更に力を強くしていく〉



下3、自由安価

喧嘩はあかんよと龍驤の仲裁

2人の前に龍驤が現れる



龍驤「ええ加減にしときぃや、喧嘩はあかんよ」

鳳翔「あら龍驤さん」

龍驤「鳳翔さんは早く赤城から離れてな」

鳳翔「仕方ありませんね」

赤城「げほ、げほげほ」

龍驤「大丈夫か、よりによって鳳翔に喧嘩売るなんて一航戦でも無謀やで」

鳳翔「鳳翔『さん』ですよ」



〈鳳翔は微笑んでいるがその目は笑っていない〉



龍驤「ウチに喧嘩売るんか鳳翔」

鳳翔「うふふふふふ」

鳳翔は突然立ち上がる、龍驤は赤城の前に立ち庇おうとする



鳳翔「洗濯物は畳み終わりました」

龍驤「そうかいな」

鳳翔「ではあとはよろしくお願いしますね」

龍驤「お前はなにをしたいんや」

鳳翔「私達がやることはただ一つ、深海棲艦の殲滅じゃないですか」



〈鳳翔は軽く頭を下げてその場から立ち去る〉



赤城「情け無い、です、一航戦の、私が」

龍驤「あれはしゃあない相手が悪過ぎるんや」

赤城「うう、う、ううう」

龍驤「前の司令官はええ人やったけどそれ以上に印付きの艦娘の扱いがうまかったんや」

龍驤「共有スペースで一緒にならんようにしてくれたり、監視を厳しくしとった」

龍驤「鳳翔らに気付かれへんように司令官に知らせなウチらは終わる……」



下3、自由安価

執務室です



提督「やっばいなこれ」

比叡「またその資料を見てるんですか」

提督「斜線は置いといて印付きの艦娘を先にチェックしとこうかと思ったんだよ」

比叡「比叡に気は使わなくても大丈夫ですよ」

提督「正直気を使ってたんだが印付きがエグいんだよ」




〈比叡は提督が見ている資料を覗き込む〉



比叡「死刑の艦娘!!」

提督「よりよって鳳翔かよぉなにしたんだよぉあいつぅ」

比叡「子供達を殺したって書いてますね」

提督「うわぁうわぁぁぁ差し入れに毒仕込んだとか正気じゃねぇよぉ」

比叡「司令!もしかして文月ちゃんと鳳翔さんの部屋が近いのはそういうことだったのかもしれません!」

提督「私もいま分かった、前の提督が印付きは固めてたんだな」

比叡「間の部屋はそれぞれの艦娘の監視に使ってたんですよ!」

提督「それしかないな、でもいまは憲兵も居ないから実質アイツらは野放しか?」

比叡「なんで憲兵さんがいないんですか!」

提督「私に言うなよ上が判断したんだろ」

比叡「あれ待って下さい、鳳翔さんと部屋が近いあの人も印付きなんですか?」

提督「あいつか、どれどれ」


下2、印付きの艦娘

提督「マジだまるゆも印付きだ」

比叡「ひええぇええーー!」

提督「日頃もぐもぐ言ってるのはなんなんだよぉ」

比叡「艦娘としての自我じゃないですか、文月ちゃんも大人しい子供みたいですし」

提督「いや待て印付きだからと言って重犯罪者だとは限らない」

比叡「そそうですよ!まだ絶望するには早いです!」

提督「なになにまるゆの印付きの理由はだな」



下2、印付きの理由

猥褻物陳列罪と書いてありました



提督「おおん?」

比叡「これって外を裸で歩いたりとか、ですよね」

提督「それだけじゃ捕まらない見せつけたりとかしないとだな」

比叡「まるゆちゃんが、それを?」

提督「普通なら斜線なんだろうが印付きになってるってことは相当ヤバいんだ」

比叡「ひぇ……」

提督「あれか逆レでもしてたのか?」

比叡「そうかもしれませんね…」

大淀も加えて作戦会議



大淀「以前の提督のように憲兵を使って鳳翔さん達を監視するのが1番だと思います」

比叡「けどそれはできないんですよね?」

大淀「予算の削減で憲兵は無理ですね」

提督「あ詰んだ無理ゲーだ」

比叡「諦めないで下さい!」

大淀「まるゆさんはともかく鳳翔さんと文月ちゃんの対策は必須になってきますよ」

提督「いままで大丈夫だったのも様子見だった可能性があるな」

比叡「司令に被害が出てからでは遅いんです、真剣に考えましょう!」




下2、自由安価

閃く提督



提督「待てよ前任の提督は憲兵がいなくなるのは知ってたのか?」

大淀「ご存知だったはずです」

提督「なら鳳翔達の対応マニュアルか何か残してないか?」

比叡「あるかもしれませんね!」

大淀「提督の引き継ぎ資料にはなかったんですね」

提督「艦娘についてはなかった、斜線や印付きの資料を最近になって手に入れたくらいだからな」

大淀「なら書庫と倉庫を探しましょう、あるとすればそのどちらかです」

浜風と択捉が合流し、二手に別れる



提督「書庫は私と大淀がいれば十分だな」

大淀「倉庫は広いですから3人に任せましょう」

提督「しかし上は何を考えてるのか、こっちが気付かないならそれでいいと思ってるんだな」

大淀「前任の提督がうまく扱っていたのを資料で見て、大人しくなったと判断されたのかもしれません」

提督「テロリストが大人しくなるかよぉ」

大淀「なると思ったんですよ、どこの組織も上が無能なのには変わりませんね」

提督「大淀が先生の時の上は教育委員会か、ゴミの溜まり場だな」

大淀「あながち間違ってないですよ」



下2、自由安価

倉庫組



浜風「数年放置されているものは無視しましょう」

比叡「こんな感じで埃が溜まってる所は無視ですね」

択捉「わかりました!」

浜風「こんな所にあるのか疑問でしたが、わかりやすい所に置くのは危険ですね」

比叡「もしかしたら司令があの資料を手に入れたのは偶然じゃないかもしれません」

浜風「そう思えてきますね」

択捉「あの金庫は怪しくないですか、周りのものに比べて埃を被っている量が違います」

比叡「本当ですね」

浜風「ダイヤル式のようなので開けるのは苦労しそうですけど、大淀さんがなにか知ってるかもしれません」

文月「そうはさせないよぉ~~」




〈浜風が大淀達のいる書庫に向かおうと振り返ると、そこには満面の笑みで択捉を拘束している文月が居た〉

比叡「択捉ちゃん!」

文月「動いちゃだめぇ、この子の顔に穴が増えちゃうよ?」

択捉「ひ…」



〈択捉の顔にアイスピックを突きつける〉



浜風「艦娘がそんな武器で大怪我をするとでも思ってるんですか?」

文月「怪我なんてすぐ治っちゃうけどぉ、これで目玉を潰されたら痛いよぉ~」

択捉「いや、いやぁ…」



〈ジリジリと凶器を択捉の目に近付ける〉



比叡「択捉ちゃんを離して下さい!」

文月「じゃあその金庫を渡してよぉ」

浜風「こんなに重いもの持ち運べませんよ」

文月「お前らがそこから離れればいいんだよぉ~」

択捉「たす、け、おかあ、さ、ん」

比叡「択捉ちゃん!」

浜風「落ち着いて下さいまずは冷静になることが大切です」



下2、自由安価

浜風「そもそも貴女のデータは知られているんです、この金庫の中はどうでもいいのではないですか?」



〈浜風の言葉にピクリと反応する文月〉



比叡「そそうです貴女がテロリストで無期懲役なのも全て知ってるんですよ!」

文月「へぇ…」

択捉「ひ、い」

浜風「今更そんなものを隠しても無駄です」

文月「無駄かどうかはあたしが決めるんだよぉ」

浜風(せめてあの中身がどんなものか分かれば)

比叡(私は口下手だから無理に喋る必要はない、択捉ちゃんを助ける方法を考えるんだ!)

睨み合いが続く



浜風(このままではこちらが不利、ここは一か八かでいくしかない)

浜風「…もういいですよ比叡さん」

比叡「え、へ?」

浜風(話を合わせて下さい)



〈浜風はウインクで比叡に合図を送る〉


比叡「あ、ああそうですか」

文月「なんの話~」

浜風「提督の方がアレを手に入れたみたいです」

比叡「そそうですねもう手に入りましたよね」

文月「嘘ばっかり~そんな見え見えの芝居なんか意味ないよぉ」

浜風「意味がないかどうかその身で確かめて下さい」



〈浜風は金庫から完全に背を向け文月の方を見る、若干遅れて比叡も続く〉



浜風「貴女が択捉ちゃんを傷付けるのが先か、貴女を無効化するのが先か勝負です」

比叡「2対1でこっちは高速戦艦ですよ!」

文月「……チッ、USBのコピーがあったのは迂闊だったねぇ」

比叡「あ!」

浜風「すぅぅぅぅぅ」



〈浜風は思い切り息を吸い込むと大声で叫ぶ〉



浜風「提督ーーーーーー!!!!探しものはUSBメモリですよぉぉぉーーーー!!!!」




下2、自由安価

大声に意表を突かれた文月は一瞬拘束する手が緩む



比叡「いまですよぉ!!」

文月「うぐあっ!!」

択捉「きゃあっ」



〈比叡の体当たりで文月は倉庫の入り口付近まで飛ばされる〉



比叡「択捉ちゃん!!」

択捉「わ、私、こ、怖、ああ」

比叡「もう大丈夫ですもう大丈夫だから!」

浜風「ふうなんとかなりました」

文月「おまえぇ…」

浜風「私は学生の頃ディベート部で大声コンテストで優勝したことがあるんです、残念でしたね」

こちらは書庫



提督「USBメモリかそれなら心当たりがあるぞ」

大淀「凄い声でしたね、ここまでバッチリ聞こえてきました」

提督「浜風は文化祭の大声コンテストで優勝してるからな」

大淀「その時と体は違いますよね?」

提督「大声を出すにはコツがあるそうだ」

大淀「そうだったんですか」

提督「アイツが叫ぶ時は非常時でもあった、比叡も心配だし様子を確認しに行こう」



下3、自由安価
寝ます

書庫を出ると第17駆と出くわしました



磯風「司令っいまの浜風の声はなんだ!」

提督「探し物をしてたはずなんだが、どうやらなにかあったらしいな」

浦風「そんな悠長なこと言うとる場合じゃなか!」

谷風「浜風はどこにいるのさ!」

大淀「倉庫の方です私達も向かいましょう」

提督「比叡も居るから大丈夫だとは思うが様子は確認しておこう」

大淀「ここにはもう居る必要はありませんし提督もご協力下さい」

提督「当たり前だろ比叡がいる所に行かない理由が存在しないぞ」

倉庫前に集合しました



提督「あっぶねぇなーー!択捉の中身は小学生なんだぞ!」

浜風「隙を突かれてしまいました」

谷風「まあまあ全員無事で良かったじゃんかよぉ」

浦風「無茶はいけんよ浜風」

磯風「無事なのはわかった、これからはコイツの話だ」



〈拘束された文月は怪しい笑みを浮かべている〉



文月「ひひひっ」

比叡「文月ちゃんはこのまま放置するしかないんですか?」

提督「USBの中身を見てからだな、なにか対応策があるかもしれない」

大淀「USBはどこにあったんですか?」

提督「引き継ぎ資料の中にある、優先度は低いから見なくてもいいと言われていた」

提督「当時は気にならなかったがあの言い回しはそういうことだったんだろう」




下3、自由安価

提督は大淀と、浜風は17駆逐隊と話している間に比叡は考えていた



比叡(文月ちゃんの中身はテロリスト、なのに殺気が感じられなかった)

比叡(艦娘はそっとやちょっとじゃ怪我はしないけど頭が吹き飛んだり、急所を刺されれば死んでしまう)

比叡(さっきは本気で択捉ちゃんを傷付けるつもりはなかったの?)



〈文月はニタニタと笑ったままだ〉



比叡(なんでこんなに余裕があるんだろう捕まって自由に動けないはずなのに)

比叡(まさか自爆…はない火薬の臭いがしないし、爆発なら耐えられる可能性の方が高い)

比叡(なにかあるんだそうじゃないと説明がつかない)



〈比叡は思考を巡らせ、その結果ある仮説を導く〉


比叡(もしそうだとしたら……)

執務室である艦娘がなにかを探している




鳳翔(ここにもありませんね一体どこに隠したんでしょうか)

鳳翔(USBメモリならいくらでも隠せてしまいます、あまり時間をかけていると提督が戻ってきてしまいますね)



〈執務室のあらゆる場所を探すも中々見つけられない鳳翔、そんな時一人の艦娘が入ってくる〉



赤城「探しものはこれですか鳳翔さん?」



〈赤城の手にはUSBが握られている〉



鳳翔「わざわざ探してくださったんですねありがとうございます、さあこちらに渡して下さい」

赤城「よりにもよって貴女に渡すと思いますか?」

鳳翔「赤城は渡すしか選択肢はありませんよ」



〈ニッコリと微笑む鳳翔、その笑みに憂いは無い〉



赤城「例え貴女の中身が誰であっても私は一航戦です負けるはずありません」

鳳翔「随分と子供っぽいことを言いますねそういうところでボロが出るんですよ」

赤城「私は航空母艦赤城、一航戦の誇りをかけて!」

鳳翔「子供が大人に勝てるはずないでしょうに」




下3、自由安価

鳳翔と対峙する赤城の背後から加賀が現れる




加賀「なにをしているんですか2人とも」

赤城「邪魔をしないでください!」

加賀「喧嘩をするなとは言いませんが場所を考えてください、ここは執務室ですよ」

鳳翔「喧嘩だなんてそんなことありません」

加賀「殺気を溢れさせてよくそんなことが言えたものね」

赤城「加賀さんは離れてください巻き込みたくありません!」

加賀「巻き込むもなにもやめろと言っているんです」



〈加賀は赤城が持っていたUSBメモリを奪う〉



赤城「なにをするんですか!」

加賀「これが争いの種なんでしょう、暴力で解決できるだなんて学生気分が抜けてない証拠よ」

赤城が加賀の方を向き鳳翔に背を向けた刹那、1つの閃光が走る



加賀「な……」

赤城「加賀さん!」

鳳翔「あらごめんなさい、ついうっかりしてしまいました」

赤城「貴女はうっかりで艤装を使うんですか!」

鳳翔「うっかりはうっかりですよ加賀さんにも怪我はありませんし」

加賀「私の、持っていた、USBだけを、撃ち抜いたの」

鳳翔「困りましたねUSBメモリが壊れてしまいました、粉々になってしまったので修復は無理でしょう」

赤城「貴女って人は……」

鳳翔「つい、うっかりですよ」



下3、自由安価

加賀「これは鳳翔さんにとって不利なものだったんですね」

鳳翔「そうでしたでも残念ながら壊れてしまいましたね」

赤城「え、加賀さん?」



〈これと言いながら加賀が持っていたのは壊れたはずのUSB〉



鳳翔「なぜそれを?」

加賀「手品は得意なんですこの体になっても容易いものですね」

鳳翔「まあ、そうなんですね」



〈鳳翔は再び弓を構えるがUSBは加賀の両手では溢れるほどに増えている〉



赤城「加賀さん?!」

加賀「まだ増えますよ」



〈手だけではなく服からもUSBが落ちてくる〉



赤城「もう手品の域を超えてますよ……」

3人が居る執務室に比叡達が帰ってきました



提督「比叡の言う通りだったか」

比叡「やっぱり文月ちゃんは陽動で本命は鳳翔さんだったんですね!」

鳳翔「あらまあ」

浜風「いくら貴女でもこの人数には勝てません」

谷風「大人しくした方が身のためだぜぇ!」

提督「加賀メモリを…ををを?!」

比叡「こんなに沢山あったんですか!」

加賀「これは私の手遊びでこうなりました」

赤城「なんとかなったようですね……」



下3、自由安価

1人で2つ取るのはダメです
再安価下2

鳳翔は簀巻きにされました



鳳翔「とても残念ですが仕方ありません」

浜風「破壊されなくて良かったです」

比叡「皆さんのご協力があってのことですありがとうございます!」

提督「さてさて鳳翔と文月が欲しがってたこのUSBの中身はなんでしょねっと」



〈提督はUSBメモリをパソコンに接続する〉



磯風「どれもファイルのようだな」

谷風「ファイル名からは中身は推測できそうにないねぇ」

択捉(パソコンの壁紙が比叡さんだ)

提督「左上から確認していけばいいだろう」



〈提督はファイルを開き中身を確認していく〉

浜風「その中身はどんなものなんですか?」

提督「これは腕輪の設計図だ、なんでも特定の艦娘にショックを与えるとかなんとか書いてあるな」

比叡「ようはスタンガンみたいなものですね」

提督「それの上位互換だな艦娘を登録しておけばいつでも発動するらしい」

磯風「艦娘がその装置を外せば意味はないんじゃないのか?」

提督「外せるのは提督だけなんだと」

浦風「これをコイツらに付けとけばええんじゃな」



〈提督は更にファイルを開く〉



提督「どうやら前の提督は憲兵を引き揚げることには反対だったらしい、鳳翔達の対処に困ったらこれを使えということか」

比叡「でもそれって艤装じゃないんですよね、そんなの誰が作れるんですか?」

提督「無人艤装が作れるほどの技術者がここにはいるじゃないか」



下3、自由安価

明石のラボに移動



明石「まっかせてください!こんなの朝飯前です!」

比叡「明石さんはすごいですね!」

提督「前任が残していったってことは明石に作らせる前提だとは思ってたが、そう聞いて安心した」

明石「夢のホニャララもんの開発に比べれ…いえなんでもないです! 」

比叡「ええ…」

提督「なんてものを作ろうとしてんだ」

明石「えへっ」

提督「えへじゃないだろうがよぉ」

比叡「ほんわかパッパはマズイですよぉ」

グラーフ「そう興奮するなこれでも飲んで落ち着け」



〈提督達にコーヒーが差し出される〉



提督「ケトル使ってないし」

比叡「まあまあいいじゃないですか」

グラーフ「明石が作ろうとしているのは自立ロボの類いだ、それと比べるまでもない」

明石「設計図がある時点で余裕ですよ!」

提督「わかったなら8つ作っておいてくれ」

比叡「両手足分ですか?」

提督「鳳翔達は両手で十分だあとは予備だよ」

グラーフ「予備を使う日が来ないことを祈っているぞ」



下3、自由安価

さすが明石、あっという間に作ってくれました



文月「両手分とは随分と用心深いねぇ~」

提督「これでも妥協してんだからな」

鳳翔「こうなったら観念するしかなさそうですね」

比叡「元からおつとめなんですから観念しててください」

提督「言っとくけど出撃はちゃんとやれよ、お前らは今は艦娘なんだからな」

文月「わかってるよぉ」

鳳翔「あの腑抜け、いえ一航戦よりは活躍できますから、提督は私を使うしかありませんよね」

比叡「私……」

提督「比叡はいいんだよぉ出所して私の嫁になるんだろうがよぉ~」

文月(コイツらうざいよぉ~)

落ち着いたので休憩です



提督「あー疲れた書庫でのもの探しもこたえたな」

比叡「そんなに広かったんですか?」

提督「いやそこまでじゃないんだけどな」

比叡「鍛え方が足りないんですよ!」

提督「そうじゃないんだよなあ」

比叡「ないんですか?」

提督「ほら~昨日なにやったか思い出せよ~」

比叡「……ひぇ」

提督「あ~腰が痛くて仕方がないな~~」



下3、自由安価
寝ます

騒動から数日後、中庭には駆逐艦達に囲まれていた加賀が見られるようになりました



加賀(今日も受けがよかったわ)

提督「見てたぞ~相変わらず凄い手品だな」

比叡「艦娘になる前はマジシャンなだけありますね!」

加賀「喜んでくれて私も嬉しいわ」

提督「鎮守府の中で息抜きの方法は限られてくる、加賀の手品は本格的だから見てる連中も満足する」

比叡「比叡も間近で見たことありますけど凄かったです!」

加賀「ありがとう」

提督「謝礼と言ってはなんだが昼飯でも奢ろう、まだ食ってないよな?」

加賀「お言葉に甘えようかしら」

食堂へ移動中です




提督「職業がマジシャンってことは全国を飛び回ったりしてたのか?」

加賀「そこまでではないの」

比叡「劇場かなにかで披露してたんですか?」

加賀「私はある人の所で修行中の身だったの、人前でやることなんてなかったわ」

提督「おいおいあれで修行中なのか」

比叡「もしかして有名な人の弟子だったとかですか?」

加賀「そうね引田さんという人の所でお世話になっていたわ」

比叡「ひぇ~凄そうな名前ですね!」

提督「おおおおお前、まさか…」

加賀「もう昔の話よ、いまの私は一航戦の加賀」

比叡「もちろんです!これからも頑張って下さいね!」



下3、自由安価

執務室に金剛がやってきました



金剛「比叡ーー!」

比叡「どうしましたかお姉様?」

金剛「貴女が加賀にマジックを習っていると聞きましたヨ!」

比叡「簡単なものを教わっているところなんです」

金剛「ぜひ私に見せて下サイ!」

比叡「まだ金剛お姉様に見せられるレベルではないですよ」

提督「やってみたらいいじゃないか私も見てみたいぞ」

比叡「じゃあちょっとだけ…」

金剛「イェーー!」

手品は無事成功したようです




金剛「ンーー!さすが比叡ネ!」

提督「種は簡単なんだろうが比叡が器用なのがいいんだろうな」

比叡「喜んでもらえたなら嬉しいです!」

金剛「でもなんで貴女がマジックを習おうとしたんデス?」

比叡「その、択捉ちゃんに見せたいなと思ったんです」

金剛「オーー!」

提督「うんうん比叡はいい母親になるぞ」

比叡「そんな、まだ、早いです」

提督「うーん照れる比叡も可愛いぞ」

金剛「比叡が可愛いのは当然デース!」

比叡「ひぇぇっ」




下3、自由安価

ある日の朝、明石の研究室にて



明石「ううん起きたくないぃお布団と一生お友達でいたいぃ」

グラーフ「ワガママを言うんじゃないドックで仕事があるだろう」

明石「嫌だぁぁ」

グラーフ「明石がいないとどうにもならないんだろう」

明石「他の人がやって下さいよぉ」

グラーフ「替えがきくなら私がやってやる」

明石「グラーフさんには無理ですぅ」

グラーフ「なら諦めて起きるんだ」



〈グラーフの淹れたコーヒーが明石に差し出される〉



明石「んんんーー」

グラーフ「ラボで寝泊まりするのはいいが起きられないのなら意味はないぞ」

明石「わかってますよぉぉ」

なんとか起きた明石はドックに向かう



大淀「今日も遅刻しませんでしたね偉いですよ明石さん」

明石「これくらい余裕です!」

大淀「グラーフさん毎朝ありがとうございます」

グラーフ「気にすることはない」

明石「あれれ?」

大淀「明石さんの寝坊は何度言っても治らなくて前任の提督も諦めてたんですよ」

グラーフ「私のコーヒーはよく目も覚めるからな」

明石「私のことも褒めて下さいよぉ!」

大淀「遅刻せずに朝起きるのは当然なんですよ」

明石はドックで作業を始める



大淀「グラーフさん今日はいよいよ初出撃ですね」

グラーフ「訓練や演習は問題なかったあとは私の問題だ」

大淀「訓練と実戦は違いますもし危なければすぐに撤退して下さい」

グラーフ「私はAdmiralの指示に従うだけだ」

大淀「提督は艦娘の考えを尊重しています、もし提督の意見と相反した場合は各自の考えを優先するようにと言われていませんか?」

グラーフ「それは聞いたが私は艦娘だ、提督の指示は絶対というのが正しいだろう」

大淀「それは否定できませんがよく考えて行動して下さいね」




下3、自由安価

敵主力艦隊と会敵




グラーフ(さっきまでとはまるで違う!)

赤城「グラーフさんは下がって!」

浜風「対空捌ききれません!」

グラーフ「んあぁあっ!」 



〈グラーフ・ツェッペリンに艦載機の攻撃が集中する〉



赤城「大丈夫ですか!」

グラーフ「問題ない、たかが小破しただけだ」

浜風「次が来ます回避運動を!」

グラーフ(これが実戦、甘く見ていたつもりはないが練度不足ということだな)

グラーフ・ツェッペリンが損傷した以外に被害はありませんでした




提督「初めての出撃であれは上出来すぎる」

比叡「道中ではMVPも取ってましたよ凄いです!」

グラーフ「あれは偶然だそれより私だけがやられたのが情けない」

提督「新米はやられて当然だっての、この調子で実戦の勘も磨いていってくれ」

グラーフ「承知した次は完璧にやる」



〈グラーフ・ツェッペリンはドックに向かいました〉



提督「んーーーー無傷で帰ってくるのは無理だったか」

比叡「司令はMVPを取るより損傷無しで帰ってきて欲しかったんですよね」

提督「赤城と加賀を出すのは過剰だと思ったがこりゃ出してもよかったな」

比叡「でもほぼ初対面の主力艦隊の人と組むのは中々勇気が必要ですよ」

提督「こんな時こそ過去を調べて相性の良さそうな艦娘を知っておこうじゃないか」



下2、艦娘の名前

主力艦隊と聞いてポーラを思い浮かべる提督



提督「ポーラはどうだ海外艦という括りで仲良くなれそうじゃないか」

比叡「同じ国の艦娘ならそうかもしれませんけどドイツとイタリアじゃないですか」

提督「そうかもしれないがポーラはうちの主力じゃないか、ピンチの時になんとかしてくれるだろう」

比叡「強いのは事実ですね演習では何度も負けてます」

提督「比叡を負かせやがって許さねぇ」

比叡「訓練にまでそんなこと言わないで下さい!」

提督「さすがに冗談だ、それより主力のポーラの過去はどうなっているんだ」





下2、ポーラの過去

ちょうどその時執務室をポーラが訪れる



ポーラ「提督ぅ今日は食堂開いてないって本当ですかぁ?」

提督「私も朝聞いたんだが調理担当者に急病者が何人か出たそうだ」

比叡「今日は特例でケータリングを認めてますけど、調理器具と食材はあるので自由に使ってもらって構いませんよ」

提督「そうだポーラは元シェフなんだろう、軽く作れたりしないか?」

ポーラ「食材によりますけどぉ簡単でよかったら作れますぅ」

提督「なら作ってくれないか食べさせたい奴がいるんだよ」

ポーラ「わかりましたぁ~腕によりをかけて作っちゃいますよぉ」

食堂には豪華な食事がずらりと並ぶ



提督「なんだよこれぇ」

比叡「三つ星シェフの簡単に作るを舐めてましたね……」

ポーラ「こんなもので良かったらぁ~いつでも作れますよぉ」

提督「本場のシェフは違うな凄いわほんと」



〈料理が並べられているところにグラーフ・ツェッペリンがやってくる〉



グラーフ「なんだこれは誰かフルコースでも頼んだというのか」

ポーラ「これはぁ~ポーラが作ったんですよぉ」

提督「グラーフも知ってるだろうがポーラはうちの主力だ、仲良くなれば連携もうまくいくだろう」

比叡「ご飯を食べながらお話でもして下さい!」

グラーフ「Admiralの考えは理解できるがこれは凄いな」

ポーラ「簡単なものですけどぉ楽しんで下さいねぇ~」



下3、自由安価

ポーラの料理を堪能するグラーフ・ツェッペリン



グラーフ「これだけの料理を作れる腕があって艦娘になったのか」

ポーラ「料理はある程度楽しんだのでぇ少し違うこともやりたいなって思ったんですぅ」

比叡「ひぇぇ、凄いですね」

提督「天才の考えることはわからん」

ポーラ「天才だなんてやめて下さい~ポーラはまだまだなんですよぉ」

グラーフ「謙遜しなくていい腕前だ」

ポーラ「あへへぇありがとうございますぅ」

比叡「ポーラさんはイタリアン以外も作れるんですか?」

ポーラ「あんまり得意じゃありません~だから今度鳳翔さんに和食を習うんですぅ」

提督「なんだとぉ?!」

場の空気が変わる



提督「お前鳳翔がなにをしたのか知らないのか?!」

ポーラ「知ってるに決まってるじゃないですかぁ」

比叡「ならどうしてよりにもよって鳳翔さんなんですか!」

ポーラ「あの人がポーラになにかできるわけありませんよぉ」

グラーフ「そそうかポーラは料理のプロだからな」

提督「変なモノでも入れたらすぐにわかるのか」

ポーラ「入れる前に臭いでわかりますよぉ」

比叡「なら安心、なんですかね?」

提督「実力でもポーラなら鳳翔に負ける心配はないし例の腕輪もある」

ポーラ「犯罪と料理の腕前は別ですからねぇ」





下3、自由安価

料理を教わる日が来ました




鳳翔「いいですか和食は出汁が基本なんですよ」

ポーラ「カツオブシ~いっぱい~」

鳳翔「今日は市販のものを使いますがこれでも十分です」

ポーラ「なるほどぉ」

鳳翔「魚料理はお得意ですか?」

ポーラ「そこそこですぅ」

鳳翔「なら塩焼きと味噌焼きも教えてあげますね」

ポーラ「わ~ポーラとっても嬉しいですぅ」

立派な和食ができました




ポーラ「どれも美味しそうですねぇ」

鳳翔「味は保証しますよ」

ポーラ「では一口いただきますぅ」



〈料理を口にするポーラ、その味は良かったようだ〉



ポーラ「これが和食なんですねぇ」

鳳翔「和の心でもあります」

ポーラ「うーん不思議ですねぇなんで鳳翔さんがあんなことをしたんでしょう」

鳳翔「なぜそう思いますか?」

ポーラ「ポーラだからわかりますぅこれは中途半端に料理に携わっていた味ではありません~」

鳳翔「そうかもしれませんね」

ポーラ「なにがあったっていうんですかぁ?」

鳳翔「裁判でも話しませんでしたけど貴女ならわかってくれるかもしれませんね」

鳳翔「貴女は何のために料理を作っていましたか?」

ポーラ「シェフがポーラの夢だったからですぅ」

鳳翔「それと同じですよ」

ポーラ「はい~?」

鳳翔「私は大量に人を殺すのが夢でした」

ポーラ「そ、そんな」

鳳翔「私の街では大規模な炊き出しがあって街の料理人がそれを担当していました」

鳳翔「あそこに立つには料理人になればいい、そしてその料理に毒でも仕込めば私の夢は叶うと…」



〈鳳翔が言い終わる前にポーラの平手打ちが飛ぶ〉



ポーラ「そんな目的の為に料理を使わないで!!」

鳳翔「もう使ってしまいました」

ポーラ「貴女に頼んだのは間違いでしたもう2度と頼みません!」



〈ポーラは怒って立ち去ろうとするが鳳翔は続ける〉



鳳翔「貴女は思ったことがありませんか一生記憶に残る料理を作りたいと」

ポーラ「……」

鳳翔「私が殺す方法として料理を選んだのはその思いもあったからですよ」

鳳翔「ふふふふふ、私の料理は一生忘れられませんよ、料理人としては私の勝ちかもしれませんね」



〈ポーラは答えることはなく早足で立ち去った〉



下3、自由安価
少し休憩

ポーラの部屋に集まっています



ザラ「元気を出してポーラ貴女は間違っていないわ」

アクィラ「ポーラが落ち込む理由はわかるわねー」

ポーラ「最後になにも言い返せない自分が、悔しくて」

ザラ「急にそんなことを言うほうがおかしいのよ」

ポーラ「鳳翔さんの、料理が美味しかったのも、ショックです」

アクィラ「人格と料理は関係ないってことなのね」

ザラ「こういう時こそ飲んで忘れればいいのよワイン開けましょう!」

アクィラ「じゃんじゃん飲んでしまいましょうー」

暫くして



ポーラ「ううぅううん」

アクィラ「酔い潰れちゃいましたね」

ザラ「これで良かったのよポーラは繊細なんだから下手なことをすると逆効果なの」

アクィラ「艦娘になってからの付き合いなのに、よく理解できてますね」

ザラ「艦娘としてのザラがそうさせているのかもしれないわ」

アクィラ「艦娘って不思議ですよねー」

ザラ「いまに始まった話じゃないけど、不思議なのは不思議ね」

アクィラ「それじゃポーラはお任せしますねアクィラはそろそろ失礼しますー」



下2、自由安価

アクィラの部屋



アクィラ「お待たせリベちゃん」

リベッチオ「遅いー!いっぱい待ってたんだからね!」

アクィラ「ごめんごめんはい撫で撫でー」



〈リベッチオを舐め回すアクィラ〉



リベッチオ「もぉーこんなので騙されないんだから!」

アクィラ「アクィラはわざとやったんじゃないから許して欲しいわ」

ポーラの話をするアクィラ



リベッチオ「それは仕方ないねぇ」

アクィラ「ポーラはシェフじゃなくなったけど料理に対してはまだ強い気持ちを持っているのよー」

リベッチオ「そういうのリベもわかっちゃうな」

アクィラ「あらそういえばリベちゃんは艦娘になる前はなにをしてたのかしら?」



下2、リベッチオの過去

リベッチオ「リベはただの子供だよ~別に何もしてなかったし」

アクィラ「あらそうなのねー」

リベッチオ「でもお父さんがお金をいっぱい持ってるんだよ」

アクィラ「いいところのお嬢様ってとこかしら?」

リベッチオ「そんなのじゃなくてえっとね~なんか石油を沢山売ってるの!」

アクィラ「それって凄いじゃない羨ましいわー」

リベッチオ「お金があっても友達も誰も居なかったから寂しかった、だから今が1番楽しい!」

アクィラ「艦娘になる利点の1つはそれよね、普通に生活しているだけでは知り合えない仲間と出会えるもの」

リベッチオ「アクィラさんは出会いだけじゃないもんね?」

アクィラ「ううぅ」



〈リベッチオはアクィラに向けて足を伸ばす〉



リベッチオ「舐めて」

アクィラ「はぁい…」



〈アクィラはヨダレを垂らしながらリベッチオの足を舐め回す〉



リベッチオ「んんくすぐったい」

アクィラ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

リベッチオ「アクィラさんはいけない人だから艦娘になったんだもんね」

アクィラ「ふぁいそうれふぅ」

リベッチオ「リベみたいな子供をペロペロしたいから艦娘になった変態さんだもんね」

アクィラ「あはぁぁ」



〈変態と言われ悦んでいる様子のアクィラ〉



リベッチオ「変態変態変態っ!」

アクィラ「こんな、生活、最高、過ぎるぅ」





下3、自由安価
寝ます
誤字を利用しました

イッチがきちんと根っこの部分の艦娘のキャラを大事にしているおかげで
安価内容が飛躍していても艦これの世界観を保てているのが良いね

>>496ありがとう

なにか執務室で騒いでいるようです




提督「やっべぇよどうするんだよ」

比叡「印付きの艦娘つまりヤバい人がここに着任するってなんでですか!」

提督「こっちが聞きてぇよなんでここなんだよぉ」

比叡「あ理由書いてありました、どうやら例の腕輪が関係してるみたいですね」

提督「上に報告はいるだろうと思って知らせたのが間違いだったか!」

比叡「その腕輪の機能よさそうだから1人くらい印付きが増えてもいいよね、という感じです」

提督「いくら腕輪がよくても限度があるだろうがよぉ!」




下2、印付きの艦娘の名前

山風が着任しました




山風「あたし…白露型駆逐艦…その8番艦の…山風」

提督「着任を認めると同時に腕輪をしてもらうぞ」

山風「どうして…なの」

比叡「ここの決まりみたいなものです!」

山風「貴女は…してないのに」

提督「比叡は私の嫁だから特別だ!ああそうだ秘書艦でもあるからな」

山風「わかった…いいよ」

提督(よしよしこれで一安心だな)

比叡「貴女はある問題を抱えていますが艦娘に適正があったのでそれを受け入れた、これに間違いないですね?」

山風「うん…合ってるよ」

提督「山風はどんな理由で印付きなんだ……」



下2、印付きの理由

書類を確認している提督に山風が近付く



山風「あたしね…悪いことはしてないの」

提督「おお?」

山風「これは生まれ持ったもの…普通の暮らしは…もうできない」

比叡「司令から離れて下さい!」

山風「大丈夫だからね…提督」



〈ぼそぼそと提督の耳で話す山風〉



提督「お、おほ山風、や、やめろってぇ」

山風「見せた方が…わかりやすいから…少し我慢して」



〈提督の耳に息を吹きかける山風〉



比叡「そんな、司令がいいようにされてしまってます……」

山風「これはね…全部わざとじゃないの…そうなってしまうの」

比叡「沢山のパパを落としたって書いてありますけど、そういう意味なんですか?!」

山風「あたし…サキュバスみたい…男の人…絶対言うこと聞いちゃう」



〈提督は比叡にも見せたことのないような顔で蕩けている〉



山風「普通の社会だと…生活できない…女の子しかいない…鎮守府なら生活できる」

比叡「そんな印付きもあるんですね…」



〈山風は提督から離れようとするが誤って提督の股間に優しく倒れ込む〉



提督「はううぅううっ!!」

山風「もが…ごめ…なさ…」

比叡「喋っちゃダメです!!」

山風「んえ…でも…提督…わざとじゃ」

提督「あ」



〈提督は何度か震えたあとその動きを止めた〉



山風「ね…こうなっちゃうの」

比叡「山風ちゃんは司令に近付けさせちゃいけない!!」




下3、自由安価

提督は半泣き



提督「ううぅうういい歳した大人が情けねぇよぉ」

山風「ごめんね…パパ」



〈山風は上目遣いで提督を見つめる〉



提督「ししょうがないなぁ特別に許してやろう」

山風「ありがと…提督」

比叡「やっぱりわざとなんじゃないですか…?」

提督「ばっかお前山風はそんなことしないって!」

山風「嬉しい…ありがとう」

提督「ごめんな~抱きしめてやりたいけどある事情で着替えてこなきゃなんないんだ」

山風「うん…行ってらっしゃい」

提督「じゃあ比叡、あとは頼んだ!」



〈提督は早歩きで執務室から去って行く〉



比叡「…ここにいても仕方ないので部屋に案内しますね」

山風は部屋に案内されました



比叡「山風ちゃんのはわざとじゃないとして、本当に男の人だけになんですね」

山風「女の子とは…なにも起こらない」

比叡「男性限定であんなことが起こり続けるなんて普通じゃありません」

山風「うん…あたしもそう思う」



〈比叡はため息をつく〉



比叡「そうだというなら諦めます、何度も言いますけど司令と会う時は絶対に気を付けて下さいね!」

山風「わかった…1対1では会わない」

比叡「これでなんとかなればいいんですけど、不安です」




下3、自由安価

その日の夜、提督の部屋にて



提督「悪かったと言ってるじゃあないか」

比叡「ふんだ、司令のことなんて知りません」

提督「あれは事故に事故が重なったんだ」

比叡「喜んでたのは事実じゃないですか」

提督「あんなの耐える方が無理なんだって」

比叡「司令は山風ちゃんと仲良くしてればいいんですよ」

提督「拗ねてる比叡も可愛いんだけどそうじゃないんだよぉ」



〈比叡は提督に背を向けたままでいる〉



提督「結婚したいと思ってるのは比叡だけだし好きなのも比叡だけなんだって」

比叡「口ではなんとでも言えるんですよ」

徐に立ち上がる提督



提督「じゃあわかった証拠を見せてやる」

比叡「なにをしたって知りません」

提督「比叡の体に嫌というほど教え込んでやる」



〈強引に比叡を押し倒す〉



比叡「やめて下さいまだ許したわけじゃないんですよ!」

提督「あれくらいじゃ嫉妬しないようにするには体に刻むしかないんだよ」

比叡「あ、いや、あぁ、そこ、んんっ」

提督「今夜は私より先に寝れると思うなよ」






下3、自由安価

朝です



提督「ほらどうだ、これでわかっただろ」

比叡「ひぇ、ひぇぇぇん…」

提督「しかし本当に朝までとはな」

比叡「しれ、司令が…」

提督「あーこりゃ暫く勃たねぇかも、何ヶ月分だっての」

比叡「凄かった、ですぅ」

提督「私も満足できたがこのまま仕事は無理だな、シャワー浴びてくるか」

比叡「比叡も、行きますよぉ」

シャワー室




提督「おああぁ~生き返るわぁ」

比叡「ここはトレーニングのあと汗を流すシャワー室なんですから変な気、起こさないでくださいよ」

提督「勃つわけないだろって、ほら洗うから背中向けろ」




〈比叡とシャワーを浴びてスッキリする2人〉



提督「朝までやってそのまま仕事とは大人がやることじゃないな」

比叡「大学生でもこんなことしませんよぉ」

提督(なるほど、比叡は大学生以上ってことだな把握把握)



下3、自由安価

そのとき、シャワー室の扉が開く



大鳳「誰かと思ったら提督ですか、珍しいですね」

提督「ままままままぁな」

大鳳「朝のトレーニングって気持ちいいですよね」



〈提督は大鳳に背を向け比叡を覆い隠す〉




比叡(ななんで比叡を隠すんですか!)

提督(咄嗟に隠しちまったんだよ!)

大鳳「どうしました?」

提督「なんでもない、なんでもないからな~」

大鳳「いつにも増して変な提督ですね」

大鳳と雑談をしながら誤魔化していたが比叡の位置がよくないことに気付く



提督(おいこれ比叡の顔が私の股間にきてるぞ)

比叡(ひええぇええーーーー!)

提督(多分比叡も気付いてるな、なんとかしてやりたいが難しいな)



〈大鳳がシャワー室から出ていくのを待つがその時はこない〉



大鳳「提督は随分と念入りに洗ってるみたいですね」

提督「そりゃお前、あれだ、汗臭いまま仕事、できるかよ」

大鳳「そういえばそうですね」

提督(大鳳こそ洗いすぎなんだってよぉ!)



下3、自由安価

大鳳「そういえば提督は私の昔のこと知りませんよね」

提督「そう、だな」

大鳳「実は私バスケットボールの選手だったんですよ意外ですか?」

提督「大鳳、らしいというか」

大鳳「そう言われて悪い気はしませんね」

提督(雑談はいいから早く出ていってくれよ!!)



〈提督の祈りは届かない〉



大鳳「この前手紙が来てビックリしたんですよ、昔のチームメイトも艦娘になってたんです」

提督「それは、凄いな」

大鳳「さっきからどうしたんですか、体を洗わないならシャワーを止めないともったいないですよ」



〈提督の態度を不審に思った大鳳が提督に近付く〉



提督「やめろって!近付くなよ!」

大鳳「生娘じゃないんですから男の人の裸なんてなんとも思いませんよ」

比叡とご対面しちゃいました



大鳳「あのですね、お二人の関係はそれとなく知ってはいますよ」

比叡「ひぇぇぇん…」

大鳳「ここは艦娘も使う施設なんですよ私物化するなんてあり得ません」

提督「それは誤解なんだ汗を流しにきただけなんだって」

大鳳「それじゃあなんで比叡さんを隠したんですか」

提督「それはだな、気が動転したというか」

大鳳「大淀さんに言って注意してもらわないといけませんね」

提督「そんなつもりじゃなかったんだって…」

比叡「もうお嫁にいけませんよぉ」



下3、自由安価

朝の食堂です



金剛「提督も比叡も今朝は災難でしたネ」

比叡「大鳳さんが来なければあんなことにはならなかったんですよぉ」

提督「朝まで起きてたこっちも悪いんだけどな」

榛名「大淀さんにも絞られたそうですね」

提督「朝っぱらからコッテリいかれちまったよ」

霧島「シャワー室に入ってきたのが大淀でなかったら、もっと大変なことになっていたのは確実です」

金剛「霧島の言う通り、これからはちゃんと気をつけテ!」

比叡「はぁい…」

提督「いい勉強になったと学習しとかないとな」

朝食後、執務室



提督「ふあぁぁぁ…めちゃくちゃ眠いな」

比叡「比叡も眠たいです…」

提督「大鳳と大淀のがあってもまだ眠たいぞ」

比叡「秘書艦が居眠りなんてぇ…」

提督「気合い入れろ比叡~~~~」

比叡「気合い、入れて、いきま…せぇん」

提督「頑張れ比叡~~比叡が起きてないと私も寝ちゃうぞぉ」

比叡「ひぇ~~」



下3、自由安価
寝ます
感想とかあればいつでもどうぞ

執務室にて2人はなんとか眠らずに仕事をしている


提督「寝るなよ比叡~~」

比叡「司令こそ~~」



〈提督と比叡はお互いに頬を引っ張っている〉



提督「痛いと確かに目は覚めるな~~」

比叡「でも効率は悪いですよ~~」

提督「仕事中寝るよりマシだ~~」

比叡「わかりましたぁ~~」



〈奇妙な光景だが眠らずに仕事はできているようだ〉



下3、自由安価

眠らずにいるが限界は近い



提督「んぁ~~もう無理だぁ~~」

比叡「……」

提督「起きろ比叡~~」

比叡「はっ…寝てませんったらぁ」

提督「……」

比叡「起きて下さい司令~~」

提督「もう寝た方が早いだろぉ」

比叡「仕事が残ってるから無理ですよぉ」

提督「仕事なんてやってられるか~~」

その時提督が反応する



提督「あ~もうこれ寝てるわ~夢の中だからこんないい匂いがしてるんだな~」

比叡「比叡も同じ夢をみてます~この匂いはまるで金剛お姉様が作ったもののようです~」




〈半分寝ている2人に金剛達の姿は目に入らない〉




金剛「霧島、ゴー!」

霧島「ん、ん~マイクチェック、よし」

榛名「榛名は耳栓をしたので大丈夫です!」

霧島「2人とも、起きなさーーーーい!!」

提督比叡「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

起きました



提督「まだ耳がキーンとするな」

比叡「霧島の声はよく響きますからね」

霧島「心配だったので様子を見にきて正解でしたね」

金剛「眠たいのはわかるけど寝ちゃダメ!しっかりして下さい!」

提督「わかってるんだけど睡魔には勝てなかった」

榛名「え?よく聞こえません、大丈夫じゃありません」

比叡「榛名は耳栓を取らないと」

榛名「はい?」

比叡「金剛お姉様ーーー」

金剛「榛名は置いといて2人はこれを食べて下サイ!」

霧島「カフェインを配合したスコーンで効率よく眠気も覚めること、間違いなしです」

金剛「さすがは霧島ネ!」



下3、自由安価

もぐもぐタイムです



提督「あー目が覚めた気がする、ありがとな金剛」

金剛「これも提督と可愛い妹の為デース!」

比叡「お姉様のお菓子はいつ食べても美味しいです」

提督「確かにそうだよな艦娘になる前はそういう系の仕事でもしてたのか?」

金剛「ンーそれは違いますヨ」

霧島「趣味と仕事はまた別です」

榛名「え?」

金剛「榛名はいい加減耳栓を取るネ」

榛名「あ!皆さんの声がよく聞こえます!」

提督「金剛の仕事は想像もつかないが霧島はある程度予想できるぞ、先生とかだろ」

霧島「その根拠はありますか?」

提督「怒り方と声の張り方が大淀と似てるんだよ、大淀が先生だから近いはずだぞ」

金剛「さすがデース!霧島は英語の先生だったんですヨ!」

メガネをくいっとあげる霧島



霧島「艦娘になる前は進学校で英語教師、あの時の経験は間違いなく役に立っていますね」

提督「大淀もそんなことを言ってたから教職と相性がいいんだろうな」

比叡「金剛お姉様はどんな仕事をしてたんですか?」

金剛「その前に榛名の過去が知りたいネー」

榛名「榛名のですか?」

金剛「比叡と霧島は知ってたんですがこれは偶然デス、榛名のだけは知らないんですヨ」

提督「なら私が教えてやろうちょうど手元に資料があるんだ」



下3、榛名の過去

提督「榛名は雀士だったんだな」

榛名「その通りですよくご存知ですね!」

提督「いやだから資料を見たんだって、天衣無縫って書いてあるのはそういう所か?」

比叡「榛名が麻雀をやっていただなんて意外です」

霧島「運も必要ですがそれだけでは勝てるものではありません」

金剛「ジャンシー?まーじゃん?」

提督「おいおいまさか知らないのか?」

金剛「ンーごめんなさい全くわからないデス」

比叡「あの、少し思ったんですけど、まさか」

霧島「もしかしたら同じ考えかもしれません」

金剛「ンンン?」

比叡「金剛お姉様って実は子供だったりしませんか?」

霧島「子供でなくても未成年である可能性は高いと思われます」

提督「そうとも限らないだろギャンブルを知らない奴なら麻雀は知らなくて当然だ」

比叡「そう言われればそうですけど」

霧島「金剛お姉様の振る舞いはいつも尊敬していますが、子供が背伸びしていると言わるとそう思えます」

榛名「金剛お姉様はなにをされていたんですか?」




下3、金剛の過去

金剛「私はずっと修道女として生活していましタ」

比叡「修道女、つまりシスターさんですね!」

提督「元シスターならその性格は頷けるな」

霧島「すいません金剛お姉様失礼なことを言ってしまいました!」

金剛「気にしてないからいいヨ!霧島は正直な所も長所だからネ!」

榛名「シスターさんならギャンブルと無縁なのもわかります」

提督「子供とは真逆のしっかりした女性だったんだな」

金剛「それは過去のこと、いまは提督のために頑張る金剛デース!」

比叡「素敵ですお姉様!」

金剛「本当はネ艦娘になるかは正直迷ったヨ、でもこれも主のお導きだと思って引き受けたんデス」

提督「うーんこれはまさに天使、いやシスターか」

霧島「いまはもうお祈りもしていないんですか?」

金剛「ここじゃ修道女として生活できないから本格的なのはしてないヨ、でも心を落ち着かせる為に祈ることはあるネ」

榛名「もしかして部屋にあった変な女性の像はマリア像ですか?」

金剛「変なのって言わないで下サーイ!」

比叡「金剛お姉様も、みんな立派な人なんですね…」

金剛「比叡、落ち込む必要はないヨ」




〈比叡を優しく抱きしめる〉




金剛「過去にしがみ付いてちゃいつまでたっても先に進めまセン、前を向くことが大切デス」

比叡「はい……」

提督「さすがはシスターだ説得力が違うね」

霧島「お姉様の背中がいつにも増して立派に見えます!」




下3、自由安価

そのとき執務室のドアが開く



名取「あ、あの!これよかったら使って下さい!」

提督「なんの話だ?」

名取「えっと眠気覚ましが欲しいんですよね?」

霧島「それはそうですけど随分と奇抜なものをお持ちですね」



〈名取の手には洗濯バサミ、ガムテープ、唐辛子といったものがある〉



名取「ちゃ、ちゃんとガムもありますよぉ!」

提督「悪気はないだろうから怒ることはしないが、もう少し考えて欲しかったな」

名取「すいませぇん…」

榛名「洗濯バサミはわかりますがガムテープはどう使うのでしょうか?」

名取「スネに貼って剥がせばばっちり…」

提督「うおーーー!想像しただけで痛ぇーー!」

提督は悶えている




名取「えっと、もう解決したりしてますか?」

比叡「根本的な解決はしてないので一応、もらってはおきます」

名取「あ、どうぞ…」

金剛「名取は大人しそうにみえて結構アグレッシブですネ」

霧島「軽巡の人は変わった方が多い印象です」

榛名「提督、名取さんは以前なにをされていたかわかりますか?」

提督「お、おおちょっと待てよ」




下3、名取の過去

提督「名取はチアガールのセンターだと書いてあるな」

榛名「ということは学生なんですね」

名取「はいぃ…」

霧島「名取はもしかしてクイーンビーだったの?」

提督「なんだそれ有名なチームか?」

比叡「学校の中の女王様って意味ですよ」

霧島「アメリカだとチアリーダーはクイーンビーであることの象徴であったりします」

名取「ア、アメリカだなんてそんな!私はただの日本の学生ですよぉ」

提督「それじゃあ聞き方を変えてみるが名取の学校は体育会か?」

名取「そうですけどぉ…」

名取にいくつか質問がされ、その結果



提督「いやお前十分クイーンビーだわ」

名取「そんなぁ」

金剛「全校生徒が貴女に頭を下げるなんてあり得まセン!」

名取「その学校のしきたりでぇ」

霧島「普通は取り巻きが何人も居たりしません」

名取「私はなにも言ってないのにあの子達がぁ!」

榛名「チアリーダーになってから昼食を買ったことがないんですね」

名取「あの子達が勝手に買ってくるんですぅー!」

比叡「本人に自覚がないだけなんでしょうか」

提督「それとは違うな1つ確かなのは名取はリーダーとして適任だったということだろう」





下3、自由安価

榛名「榛名は本物のチアガールを見たことがありません、少しでいいので見せてくれませんか?」

名取「ええっとここではちょっと」

提督「場所があれば踊れるのか?」

名取「トレーニングの一貫で続けてますから…」

比叡「ぜひ一度見てみたいです!」

霧島「ですがチアリーディングは複数人でやるものでは?」

金剛「なら人を集めてチアをやればいいんですヨ!」

名取「ええええっとぉ」

提督「こっちとしては別に問題ないぞ」

比叡「部活のようなものだと思ってやってみませんか?」

名取「じゃあ…あの…やって…みます…」

金剛「鎮守府チアリーディング部の誕生ネ!」

チア部結成



提督「チアリーディング部は好調らしいな」

比叡「単調なトレーニングに飽きていた人も参加してるみたいです」

提督「大鳳も参加したらしいがなかなか面白いと言っていたぞ」

比叡「チアが面白いというのもありますけど名取さんが居るのも大きいですね」

提督「ありゃ凄いわ、私が見習う部分もあったりしたからな」

比叡「艦娘になったからというわけではなくて、名取さんがもともと持っているものなんですね」

提督「あれは一種の才能だな、名取はある意味恐ろしい奴だ」





下3、自由安価

チア部から要望があったようです



比叡「ユニフォームのデザイン案はこれで全部ですよ」

提督「マジかよぉなんで私がユニフォーム決めの大役任されるんだよぉ」

比叡「司令だからじゃないですか」

提督「慕われてないよりいいけどさぁ」

比叡「前任の提督は評判も良かったですけど司令も人気はありますよ!」

提督「うわーありがとうー嬉しいぞー」

比叡「心がこもってません!」

提督「いまはそれどころじゃないんだってぇ」

比叡「チアガールにとってユニフォームは戦闘服なんだと名取さんも言ってましたね!」

提督「あーもうわかったよ、独断と偏見で決めてやる!」

一方その頃チア部



大鳳「チアを舐めてたわけじゃないけど結構キツいわね…」

名取「出撃があるので抑えてはいますけど、あまり使わない筋肉を使いますから」

大鳳「あれで抑えてるっていうの?」

名取「本当ならあと5セットは追加でやるんですよぉ」

大鳳「壮絶ね…」

名取「大鳳さんはチアで1番大切なのはなんだと思います?」

大鳳「それだけ鍛えるということは筋肉よね」

名取「違います笑顔でいることなんですよぉ」

大鳳「笑顔なんて意識したことがないわ」

名取「チアは笑顔が命なんです大鳳さんも笑って下さい!」

大鳳「こ、こうかしら?」

名取「素敵です!その調子で頑張っていきましょうねー!」





下3、自由安価

そこに舞風が文字通り舞って現れる



舞風「それワン、ツー」

名取「舞風さんは動きが華やかで素晴らしいです!」

舞風「柔軟には自信があるからね~」

大鳳「私はダンスの経験なんてなかったけど案外なんとかなるものなのね」

名取「チアに大切なのは笑顔と情熱です!」

大鳳「名取の様子を見てたらわかるわ」

舞風「でもさ~前と違う体なのにチアもできるんだねぇ~」




〈舞風は踊りながら質問する〉




名取「戸惑いはしましたけど、案外なんとかなったんです」

大鳳「それって元の体と近いから?そらなら私と同じね」

舞風「舞風さんとも同じだよ~」

名取「いえ私の場合は胸が小さくなったんです、でもこの体なら動き易くていいですね!」

メンバー内に亀裂が走る



大鳳「聞きましたか舞風さん、胸が小さくなってよかったですって」

舞風「嫌味にしか聞こえないよ~」

名取「そんなつもりで言ったんじゃありません~~!」

大鳳「その胸ならダンクシュートも決めやすい、何度言われたことか!」

舞風「舞風も巨乳になりたかったな~」

名取「胸くらいどうでもいいじゃないですかぁ!」

大鳳「そんなことが言えるのはね、貴女が『持っている』からよ」

舞風「いいな~足元が見えないくらいの巨乳になりたいな~」

名取「そこまで大きくは……大きかったですけどぉ」

大鳳「艦娘の姿でもこの胸だなんて嫉妬しかしないわ」

舞風「せめてもう少しあったらな~」



下3、自由安価

殺伐とした空気の中、提督が現れた




提督「やってるなユニフォーム決めてきたぞ」

名取「提督!見せてください!」

提督「お、おう随分とやる気だな」

大鳳「まあここまでにしておきますか」

舞風「喧嘩したいわけじゃないし~」

提督「んなんだ、なにかあったのか?」

大鳳「もう大丈夫ですそれよりデザインを見せて下さい」

舞風「早く早く~」

提督「私が選んだのはこれだ!」

見せられた衣装はチアガールっぽさは感じられない



名取「なかなか見ないデザインですけどコンセプトはなんですか?」

提督「それはズバリ比叡に着せたい衣装だ!」

舞風「うわ~」

大鳳「ちゃんと考えたんですか?」

提督「チアリーディングのことはよくわからん!だから可愛いもの基準、つまり比叡基準で考えたんだ!」

名取「この衣装でもできないことはないですけど…」

大鳳「どことなく金剛型の雰囲気もあるから艦娘のチアとしたらどう?」

舞風「ありっちゃありかなぁ」





下3、自由安価

安価了解
休憩中

ペンを片手にデザインをジッと見る名取



名取「もう少しチアよりに整えれば、例えばこんな感じで」

提督「おおこれを比叡が着たら可愛いな!いや比叡はもともと可愛いけどな!」

名取「これならチアの衣装としても着れますね」

大鳳「名取がそう言うならいいんでしょうね」

舞風「デザインが決まったのはいいけどさ~誰が作るの?」

名取「明石さんに頼むつもりだったんですけど…」

提督「裁縫と機械いじりは違うだろぉ」

大鳳「裁縫な得意な方はいらっしゃいますか?」

舞風「裁縫ねぇ~聞いたことがあるような気がするけどな~」



下2、明石か裁縫ができそうな艦娘

扶桑に相談しにきました



扶桑「裁縫はできるけどユニフォームとなれば話は別よ」

提督「できないというわけじゃないんだな?」

扶桑「それはそうね」

提督「ならやってくれてもいいじゃないか」

扶桑「前になんて言ったか忘れたの、私は慰謝料と子供の為に出撃するの」

提督「金の問題なら出撃手当の分は私が払おう」

扶桑「そんな簡単にいいの」

提督「金で済むならそれで1番だ下手な条件よりわかりやすくていい」

扶桑「提督がそんなことを言うとは思ってなかったわ」

提督「私もなただの艦娘のワガママでここまではしないさ、名取は元学生でチアリーダーだったんだぞ」

提督「しかもただのチアリーダーじゃない、全国で1番を取れるような学校のチアリーダーなんだ」

提督「本音を言えば艦娘なんかやりたくなかったはずだそれをわざわざこっちを選んだ」

提督「そんな奴のささやかな願いくらい叶えて当然だろ、あとで口座教えてくれよ」

提督「言っとくが詐欺じゃないからな!嘘の口座番号教えんなよ!」

扶桑「…貴方のことを誤解してたみたいね」

提督「おお??」

扶桑「お金はいいわ、ユニフォームはちゃんと仕上げてあげる」

提督「それはありがたいが急にどうした?」

扶桑「ただのお人好しじゃない…それがわかったのだから十分よ」




下2、自由安価

瑞鶴も仲間に加わりました




瑞鶴「芸能の仕事をしてた時は運動なんかしてなかったけど、確かに動けるわね」

名取「初心者も大歓迎ですよ!」

瑞鶴「それに貴女の言うことわかるわ、胸が小さいと動きやすくていろんな動きができる」

名取「私の気持ちをわかってくれるんですね!」

瑞鶴「大きくても何もいいことがないのよ、テレビの仕事で胸が大きかったりするとカキタレにされることもあるし」

名取「かき?」

瑞鶴「貴女は一生わからなくていいことよ」

そんな2人を恨めしそうに見つめる視線




大鳳「胸の大きさで全てが決まると思ったら大間違いなんですよ」

舞風「チアガールで胸が大きくても邪魔なだけだもんね~」

大鳳「今まで気付かなかったけどチアこそ私がやるべきスポーツだったかもしれないわね」

大鳳「小さくても堂々と胸を張れる、小さいからこそ目立つ、小さきものの為にあるスポーツがチアなのよ」

舞風「あそういえば、聞いた話によるとまた新しくチア部に入るみたい」

大鳳「どんな子かしら、きっと同志に違いないわよね」

舞風「愛宕さんだよ~アイドル時代のダンスを活かしたいんだってー」

大鳳「……辞めてやろうかしら」



下3、自由安価
寝ます
シスター金剛はキますね

霧島がやってきました



霧島「貴女達は艦娘の姿に不満があるかもしれませんがそれは仕方のないことなんです」

霧島「チアに興味を持ってもらうには駆逐艦のような子達の手本とならなければいけません」

霧島「大鳳さんのように運動神経が抜群だったり、舞風みたいに楽しそうに踊ってくれる人は貴重なんですよ」

大鳳「霧島さんの言ってることはまともだと思います、けど私にも譲れないものがあるんです」

舞風「胸が小さいのが悩みな身としてはさぁ~」

霧島「顔が違うように体も違って当然です、無いものは仕方のないことなんです」

大鳳「仕方がないなら私がチアを辞めるのも仕方ありませんね」

舞風「さよ~ならのステップ~ワン、ツー」

霧島「そんな、待って下さい……もう」

中庭です




大鳳「本当に辞める必要はなかったかもしれないわね…」

舞風「ユニフォームも作ってくれてたらしいね~」

大鳳「名取が幸せそうな学校生活を送ってたのも少し引っかかってたのよ」

舞風「大鳳さんはバスケで活躍してたんじゃないの?」

大鳳「実力を出さないとレギュラーから外されるのよ、とても楽しいものじゃなかったわ」

舞風「なるほどぉそれに比べると名取さんは100%楽しんでやってたねー」

大鳳「趣味でやるバスケットは楽しいけど試合は別、私が艦娘の道を選んだのはその理由もあるの」

舞風「スポーツ選手は悩みが多いよね~」

大鳳「そういう舞風はなにをしていたの?」





下3、舞風の過去

舞風「うちの実家はねぇ華道とかそういうヤツの家元なんだよ~」

大鳳「由緒ある家柄なのね」

舞風「しかも舞風が跡継ぎ筆頭なんだよねぇ」

大鳳「それは想像以上に大変そうね」

舞風「舞風はダンスとかそういうのをずっとしたかったんだよぉだから艦娘になれて幸せだなぁ」

大鳳「貴女が普段踊っているのはそういうことなのね」

舞風「喜びの舞い~ワン、ツー」

大鳳「貴女も私も、逃げたという言葉で説明できてしまうわね」

舞風「……ん~」

落ち込んでいる大鳳




大鳳「現実から逃げたくせにワガママまで言ってるだなんて最低よね」

舞風「それは違うよ~こっちも現実で仕事もしてるよー」

大鳳「そうかもしれないけど…」

舞風「大鳳さんには悪いけどぉ舞風は逃げたとは思ってないよ~」

大鳳「えっ…」

舞風「艦娘から人間に戻ったらちゃんと跡継ぎの修行もするよ~」

大鳳「貴女は修行は嫌じゃないの?」

舞風「修行は好きじゃないけど舞風にしかできないこともあるから」

大鳳「舞風も、立派なのね」






下3、自由安価

鎮守府をウロウロしている大鳳



大鳳(子供に嫉妬して落ち込んで、私ってなにやってるんだろう)

大鳳(こんなのだから中途半端な結果しか残せなかったんです)

大鳳(向いてるからってだけでバスケットをやり続けたけどそれは間違いだったのね)

大鳳(艦娘は私に合っているかもしれない、けど一生この姿でいるわけじゃない)

大鳳(こんな調子じゃなにをやってもダメどんなことをしても結果は出せない)

大鳳(どうすればいいのかしら……)




〈そのとき金剛が大鳳の前に現れた〉



金剛「私でよければ話を聞きますヨ」

金剛の部屋、大鳳は自分の気持ちを吐き出す





金剛「大鳳さんの悩みは特別なものではありません、自由に生きることの方が難しいんデス」

大鳳「やっぱりそうなのよね、それが普通なのよ」

金剛「だからと言って大鳳さんを見捨てたりなんかしまセン!」

大鳳「金剛さん……」

金剛「迷える子羊を導くのも私の役目デス!」

大鳳「私は、どうすればいいの?」

金剛「心を落ち着かせることから始めましょう、こちらに来て下サイ!」



〈クローゼットからマリア像を取り出す〉



金剛「こうやって祈れば心の悩みが消えていくんデス」

大鳳「悩みが、消える…」

金剛「主よ…どうか彼女にお導きを……」

大鳳「……」





下3、自由安価

チア部の活動中



名取「大鳳さんが戻ってきてくれるんですか?!」

大鳳「私なりに気持ちに一定の折り合いをつける事はできたの、戻るとかその前にまずは謝らせて」



〈名取に向かって頭を下げる大鳳〉



名取「そそんな!謝る必要なんてないですよぉ!」

大鳳「いい歳した大人が頭も下げない方がおかしいの、これはケジメみたいなものなの」

名取「…わかりました、大鳳さんの謝罪を受け入れます」

大鳳「ありがとうこれで気持ちが晴れた気がするわ」

名取「それでチア部には戻ってきてくれるんですよね?」

大鳳「貴女と皆が許してくれるならだけど」

名取「もちろんですよぉ!さっそく練習しましょう!」

大鳳「若い子は眩しいわね…」

所変わって鎮守府内、渡り廊下で舞風が中庭を見下ろしている




舞風(ふうん大鳳さんは結局チア部に戻ったんだぁ)

舞風(ころころ意見を変えられる人は羨ましいなぁこれが実家だったら刺されてたもん)

舞風(艦娘の体は素敵だよね~火傷の跡も全部消えちゃうんだからさ~)

舞風(噂によると欠損は引き継がれるらしいけどそれ以外は問題なし)

舞風(お母様にやられた体の火傷の跡も綺麗にバッチリ~)

舞風(舞風の復讐はこれからだよ実家に帰って跡継ぎになったらお母様は消してやる)

舞風(殺人で捕まっても問題は無し、また艦娘になればいいんだからね~)

舞風(くるくる、踊り踊って、踊らされてるのは誰?)

舞風「ふんふふ~んエレクトラを踊りましょう~それワン、ツー」



〈舞風は華麗に舞いながらその場所を後にする〉





下3、自由安価

執務室にて



提督「お疲れ舞風~っと」

舞風「なぁに?舞風になにかあるの?」

提督「ああお前再検査受けてこい」

舞風「再、検査…?」

比叡「定期検査に含まれてる精神鑑定ですよ」

提督「前回やった結果再検査らしい、すぐに病院に来てくれだとよ」

舞風「ちょちょっと待ってよ」

提督「再検査の結果によっちゃそのまま解体の可能性もあるってよ」

比叡「舞風ちゃん心当たりはない?」

舞風「待ってよ全然意味わかんないよ」

提督「わかるもなにもないんだよ、艦娘になったとき説明は受けただろ?」

舞風「なんでどうして、舞風だけがそうなるの」

資料を見ながら話す提督




提督「艦娘から人間に戻るのに明確な条件はない、だが深海棲艦が暴れてる最中に辞める奴はいないよな」

比叡「所属する鎮守府の海域が浄化されたタイミングで艦娘を辞めるのが一般的ですね」

提督「そのまま他の鎮守府に転属して艦娘を続ける物好きもいるけどな」

比叡「艦娘をやめるのに条件はありませんが、辞めさせるのに条件はあります」

提督「お前はなにを考えた?誤魔化しても無駄だと思うぞ」

舞風「納得いかない!文月や鳳翔はどうなのさ!」




〈舞風の叫びが執務室に響く〉



提督「バーカあいつらは最初から狂ってんだよ、わかりやすく言うなら艦娘になる前から狂ってんの」

比叡「艦娘になってからあんまりよくないことを考えたりしてない?」

提督「そんな危ない奴が艦娘なんか続けられるわけないだろ、諦めて再検査行ってこい」




下3、自由安価

再検査でも引っかかりました




医者「艦娘になれば刑期が短縮される、ならば犯罪を犯してもなかったことになると考えてしまう艦娘は意外といるんです」

医者「ある程度人数がいるなら対処もしやすい、そういうわけで貴女が検査に引っかかったんですよ」

舞風「言い訳をするだけ無駄だって言いたいんですね」

医者「わかってもらえてなによりです」

舞風「舞風の環境も知らずに、よくそんなことが言えるよねぇ」

医者「私は相談役ではないのでそういうことを言われても困ります」

舞風「ああそうですか」

医者「代わりと言ってはなんですが悩みが消えると評判の鎮守府を紹介できますよ」

舞風「ふーーーん」

医者「このままだと貴女は解体しかありません、一度見学に行かれてはどうですか?」

舞風「艦娘を辞めたくないから行くしかないよぉ」

山の中に佇むとある鎮守府




舞風(なんで鎮守府なのに山の中にあるんだろう)

イム提督「出撃は問題ありません裏山からすぐに抜錨できるようになっているんですよ」

舞風(え?!)

イム提督「驚かれるのも無理はありませんしかし仏の心があればこれくらい容易いものなのです」

舞風(なにこの人、お坊さんで提督?いやそれよりなんか背後に光が…)




〈イム提督の背後には太陽のような光がある〉




イム提督「これは後光というものです、正しき心の持ち主に宿るとされているものなので安心して下さい」

舞風(これはガチなやつだ…一目見たらわかるやつ…)

イム提督「あなたの心は汚れていても魂は汚れていません、どうかここで仏の心を学んで下さい」

舞風「は…はい……よろしく…お願い……します…」

舞風から連絡がありました



提督「やっぱり再検査に引っかかったと、だが他の鎮守府に転属することで解体は免れるらしい」

比叡「舞風ちゃん…」

提督「アイツの気持ちもわかるぞ?罪が軽くなるってんなら殺したい奴の1人や2人…」

比叡「やめてください!!」

提督「ん…悪い悪い」

比叡「私は止まれなかった…どうしても殺さないといけなかったんです……!」

提督(確執がどうこうっていうより毒親か、それで比叡は大学生以上ってことだな)

提督(それでいて最高裁まで裁判が進んでいない、ここまできたらある程度は絞り込めるな)

提督(しかし舞風が検査で引っかかったのはマズかったな、うるさい幹部クラスの誰かが来てもおかしくはない)

提督(こっちは悪くねぇっていうんだよ、このシステムに問題があるってわかんねぇのかなぁ)






下3、自由安価
寝ます

後日



比叡「大本営から手紙が来たみたいですよ」

提督「うーわ絶対舞風に関してだろ」

比叡「司令は悪くないと思うんですけど」

提督「所属してる艦娘の不祥事は私の監督不行届になるんだよ」

比叡「そうなってしまうんですね」

提督「嫌だ開けたく無いなかったことにしてやる」

比叡「そんなの駄目ですよ!」

提督「うるせー私はここの提督だ!少しくらい我儘言ったっていいだろ!」

そこに浜風がやってきました



浜風「提督にお客さまがお見えになってます」

提督「あとにしてくれというかキャンセルだ、今日は誰とも会わない」

浜風「そういうわけにもいきません、とても大事な人ですから」

提督「それを大淀が言うならわかるが浜風が言っても説得力が無いぞ」

浜風「私でも知っている人が来たんですよ?」

提督「おい…まさか…」




〈手紙は提督の手から比叡の足元に落ちる〉



比叡「この手紙、なんて書いてあるんでしょう…」



『今度査察に行くわね
              カーチャンより』



比叡「お母さん…?司令の母親?」

提督「なんで来るんだよもぉーーー!」




下2、自由安価

カーチャンが来ました



カーチャン「うわ息子だ」

提督「実の息子にうわっとか言うな」

カーチャン「あたしは言う権利があるね!」




〈提督と母親が言い合っている横で浜風と比叡は小声で話している〉




比叡「司令のお母さんって偉い人だったんですか?」

浜風「昔からではありません艦娘が存在するようになってから大本営に配属されたんですよ」

比叡「あ、もしかしてお母さんは元艦娘とか…?」

浜風「いえ、大本営の偉い人と再婚したんです」

比叡「ええええええ!」

比叡の声が聞こえたようでこちらに話しかける



カーチャン「偉い奴の嫁になればそれなりの地位が約束されるんだよ!」

提督「自慢してんじゃねぇ!」

カーチャン「あんたを若くして産んどいて良かったよ、やっぱ若さは武器だわ」

提督「知らねぇって」

比叡「あの、じゃあもしかして…」

カーチャン「あ、コイツが提督になれたのとあたしの権力は別ね、だって今は苗字違うし」

比叡「そうなんですか……」

カーチャン「随分綺麗なお姉ちゃんだけどまさかこの子が例の?」

浜風「そうですよお母さん」

カーチャン「あんた…人はよく見た方がいいよ?コイツに良いとこなんてなんにも無いんだから」

提督「本人の前で言うな」

カーチャン「あたしも秘書艦連れて来てるからさ雑談でもしながら待っててよ、その間にコイツは絞っとくから」




下3、秘書艦の名前

客室



ビスマルク「私はビスマルク型戦艦のネームシップのビスマルク、よく覚えておきなさい」

比叡「は、はい!」

ビスマルク「この私と会えるだけで光栄なのよ有り難く思いなさい」

比叡(大本営の偉い人の秘書艦だから簡単には会えないのは本当ですね)

ビスマルク「なに?ビスマルクでは不満があるというの?」

比叡「いえいえそんなことありません!」

ビスマルク「当然よ」

比叡(うーーん会話がしづらいです…)

ビスマルク「それにしてもここはなにも無いし狭いわね、どうなっているのよ」

比叡がお茶を淹れました



ビスマルク「部屋は狭いけどお茶は美味しいわね」

比叡「お口に合ったならよかったです!」

ビスマルク「普段はコーヒーしか飲まないけどこういうのもいいわね」

比叡「これは金剛お姉様に教えてもらった茶葉なんですよ」

ビスマルク「金剛、姉妹艦ね」

比叡「金剛型のネームシップ、尊敬してやまない金剛お姉様です!」

ビスマルク「声がうるさいわよ」

比叡「すすいません…」

ビスマルク「Admiralはこの私をいつまで待たせるのかしら」

比叡(司令、比叡はもう限界です!!)





下3、自由安価

客室で待っているのも限界なので戻りました



比叡「大淀さんから教えてもらいましたが執務室から司令の部屋に移動したんですか…」

ビスマルク「浜風もいなかったわね」

比叡「3人で部屋にいるんですね」

ビスマルク「もしかしたら貴女の提督の首が飛ぶのかもしれないわね」

比叡「そんな!!」

ビスマルク「彼の後任に浜風が就く、Admiralと浜風は知り合いだったらしいから有り得ない話じゃないわ」

比叡「司令は悪くないんです!みんなの為に頑張っていたんですよぉ!」

ビスマルク「甘いわねこの世界は結果が全てなのよ、提督の部屋に行けばわかるわね」

提督の部屋を開けるとそこには




カーチャン「おらぁ投げ連!」

提督「アイクラでハメんなよ!!」

浜風「あ、スマッシュボール取りました」

カーチャン「やっべロボが取った!」

提督「ビームで焼かれるぅぅぅ!!」




〈そこにはスマブラで対戦している3人がいました〉



比叡「な、なんでゲームを…」

ビスマルク「ちょっと貴女達!」

比叡「ビビスマルクさん落ち着いて……」

ビスマルク「私も混ぜなさいよ!スマブラと聞いて黙ってられないでしょ!」

比叡「ええ…」

カーチャン「よっしビスマルクも入れて4人でやるわよ!」

浜風「比叡さんは私と交代しますか?」

比叡「いえ…ここで見てます…」

提督「うげ、ビスマルクはガノンかよ」

ビスマルク「私が負けるはずないわ!」

比叡「ひぇぇ……」





下3、自由安価

熱戦中です



浜風「よし」

カーチャン「この子は相変わらずこの手のゲームは強いわね!」

提督「新作が出るたびにやり込んでるならな」

ビスマルク「この私が負けるなんてあり得ない、もう一度よ!」

浜風「受けてたちます」

比叡「皆さんお茶でも如何ですか?」

浜風「いただきます」

カーチャン「気が利くわねこの子、気に入ったわ」

提督「比叡は自慢の秘書艦だからな」

比叡「そんな…ありがとう、ございます」

カーチャン「さあ続きをやるよ!」

白熱中です



提督「なぁオイ」

カーチャン「なに、よ」

提督「比叡と結婚するから」

カーチャン「ふーん」

ビスマルク「なんですって?!」

浜風「隙あり」

ビスマルク「アーーーー!」

提督「よし1人減った」

ビスマルク「貴方なにを言ってるかわかってるの、比叡は重犯罪者なのよ!」

提督「それがどうした」

ビスマルク「どうしたって…」

提督「いいよな別に」

カーチャン「あたしは問題ないねー」

ビスマルク「Admiralまで!」

カーチャン「コイツがしたいってんなら止めないし比叡はいい子だから問題なしってね」






下3、自由安価

ビスマルク「だって彼は提督なのよ?!」

カーチャン「わかってないねぇアンタは」

浜風「隙あり」

カーチャン「うっげぇ!」

提督「容赦がないな」

カーチャン「…ビスマルクをなんであたしの秘書艦にしたのか、それもわかってないみたいだね」

ビスマルク「私は戦艦ビスマルクよ、秘書艦になるのと当然だわ」

カーチャン「そんなこと言ってたら一生そのままだよ」

ビスマルク「どういう意味よ」

カーチャン「アンタは一生人の上に立つことは無いって言ってんの」

ビスマルク「なんですって?!」

カーチャン「犯罪者かなんだか知らないけど中身を見ないで判断するなんて最低、1番やっちゃいけないことなんだよ」

ビスマルクは狼狽えながらも応戦する



ビスマルク「私は間違ってはいないわ!人の上に立つのなら危険因子は省いて当然よ!」

カーチャン「中身を知らずに判断する奴は危険だねぇ」

ビスマルク「ウグッ……」

カーチャン「その調子じゃまだまだ下っ端で良さそうだね」

浜風「はいメテオで終わりです」

提督「クソがぁーーー!」




〈決着がつきコントローラーを離す提督〉





カーチャン「なぁアンタ、比叡はいい子なんだろ?」

提督「当ったり前だよ世界一の女だ」

カーチャン「いい所はいくつ言える?」

提督「1時間言い続けやろうか!」

カーチャン「逆に悪いところは?」

提督「ねぇ!!」

カーチャン「この上司とビスマルクみたいな上司、選ばれるのはどっちなんだろうねぇ」

ビスマルク「グ……グググ…」






下3、自由安価

ビスマルクは下を向き黙り込む




カーチャン「あんたはまだまだ若いね、でも若者は悩むものだから大いに悩んで学びな」

カーチャン「ビスマルクはあたしがわざわざ選んだ秘書艦なんだ最低でもうちの息子を超えてもらわないとね」

提督「おぉん?上等だかかってこいよ!」

ビスマルク「私はビスマルクで、ネームシップの、戦艦なのよ」

カーチャン「やれやれあんたはまず素直になる所からだね」

浜風「提督のお母さんは説得力がありますよね」

提督「私が見ていないような景色を見て何度も修羅場を潜ってる、説得力はあって当然だ」

浜風「マザコンですか?」

提督「バーカ上司として評価してんだよ」

カーチャンに比叡が近付く



比叡「あの、私は」

カーチャン「アンタはなにも言わなくていい、息子が選んだんだから間違いないんだろう」

カーチャン「ただ一つ言っておくよ、夫婦ってのは支え合うもんなんだそこを忘れちゃいけない」

比叡「はい!」

提督「バツイチがなんか言ってるぞ」

カーチャン「うるさいねアンタがデきたから結婚しただけで別に好きじゃなかったんだよ!」

提督「息子にそれを言うなって」

カーチャン「いいかい艦娘は妊娠しないけど避妊はしときな!人間に戻ったときも流れで生でヤろうとするに決まってるんだよ!」

提督「比叡とは結婚するんだから子供がデきてもいいだろ」

カーチャン「アンタなんかまだ父親の器じゃないって言ってんだよ!」

比叡「随分と賑やかな親子ですね…」

浜風「提督は母子家庭でしたが2人が騒がしいのでいつも元気でパワフルでしたよ」




下3、自由安価
寝ます

執務室で2人になりました




カーチャン「ここからは真面目な話だよ」

提督「舞風についてだろあれはこっちは悪くないぞ」

カーチャン「あたしもそう思う、けど上はそうとは思わないだろうね」

提督「めんどくせぇ」

カーチャン「そこである条件を飲んでくれるならマイナスを消すどころかプラスにしてやってもいいよ」

提督「ロクでもないこと言うんだろ」

カーチャン「あんたは印付きとか斜線って言ってわかるのかい?」

提督「わかっちまうんだよなぁ」

カーチャン「なら話は早いその艦娘を引き取って欲しいんだよ」

提督「これ以上更に増えるのかよぉ」

資料を渡させる提督




カーチャン「あの手錠はいいねよくもまあ思い付いたもんだよ」

提督「あれの設計図は前任の提督が残していったんだよ」

カーチャン「ほうそれは知らなかったねぇ」

提督「最悪引き取ったとして本当にプラスになるんだろうな?」

カーチャン「少なくともあんたがあの子に対してやろうとしてることの助けにはなるね」

提督「それを先に言えって、印付きでも引き取ってやる」

カーチャン「なら1人ずつ頼むよ先に斜線の艦娘を送るから」

提督「明石に手錠の予備を増やしてもらっておくか」






下2、艦娘の名前

数日後、艦娘が着任しました




比叡「今日くる艦娘は資料でいう斜線の子なんですよね」

提督「なにか犯罪を犯して塀の中に居たやつだ」

比叡「艦娘はプリンツ・オイゲンです海外の方かもしれませんね」

提督「その可能性は高いだろうな」

比叡「海外でも重犯罪なら変わりませんよね…」

提督「お国柄があるかもしれんがこればっかりはわからん」



〈部屋がノックされる〉



比叡「来たみたいですね」

提督「入ってきてくれて構わないぞ」

プリンツ・オイゲンが着任しました



プリンツ「Guten Morgen、私は重巡プリンツ・オイゲン宜しくお願いします」

提督「来たな」

比叡「貴女は司令のお母さんの所に居たんですよね」

プリンツ「いろいろと話も聞いています、私に手錠をするんですよね?」

提督「手錠じゃない腕輪だ変な行動をするとあることが起こる」

プリンツ「それを両手に付けるんですか」

比叡「話を聞いてるってことは理解もしてるんですね」

プリンツ「もちろんですよ」

提督「さて、このプリンツ・オイゲンはナニをやらかしたんだ……」




下2、プリンツ・オイゲンの過去

提督「最高司令部の機密情報へハッキングか」

プリンツ・オイゲン「ハッキング疑惑です!私はそんなことしてません!」

比叡「でも裁判は終わったんですよね?」

プリンツ・オイゲン「まだ途中でした!捕まったときの精密検査で適正がわかったんです!」

提督「地裁や高裁の判決もまだなのか」

プリンツ・オイゲン「国の偉い人も困ってるんですよ私が冤罪だから!」

比叡「どう思いますか司令?」

提督「私は裁判官じゃないから白か黒の判断はできない、だがこの腕輪はつけてもらうぞ」

プリンツ・オイゲン「わかりましたぁ…」

自室に案内されたプリンツ・オイゲン



プリンツ・オイゲン(生活必需品はあるのは本当だったんだこれなら向こうより過ごしやすいな)

プリンツ・オイゲン(捕まってたから私物なんて殆どないから荷物は少ない、けど)



〈プリンツ・オイゲンは荷物に入っている機械の部品を組み立てる〉



プリンツ(パーツで持ってくれば小型PCくらい余裕ですね)

プリンツ(さて電波は、あWi-Fiがロックもかかってない!)

プリンツ(ネットリテラシーが低いところは遊びやすくていいですね、まずはなにからしようかな)

プリンツ(Admiralの情報を調べるとまたややこしいことになるからそれ以外で)

プリンツ(ふんふふ~んここなら伸び伸びできそうで良かった!)






下2、自由安価

提督以外の艦娘の情報を集めていくプリンツ・オイゲン



プリンツ(お友達になれそうな人を探してたけど、ここは私と同じような人が多いんだ)

プリンツ(他の鎮守府じゃ受刑者や異常者なんかは居て1人なのにここは何人もいる)

プリンツ(そうか!きっと私と同じ冤罪の人が集まってるに違いない!)

プリンツ(この腕輪はルールとして付けてるだけでブラフ!だって私は悪くないもん!)

プリンツ(あんな軟弱なプロテクトを使ってるのが悪くて私は悪くない!)

プリンツ(よしそうとわかったらこの人と話をしに行こう!)






下2、印付きか斜線の艦娘の誰か

まるゆのもとへ行こうとするプリンツだったが…



プリンツ(一体どこにいるんだろう部屋にもいなかった)

プリンツ(猥褻物が読めませんでしたけどまるゆさんも冤罪なんです!)

プリンツ(異常者の艦娘は本当なら憲兵がついてないといけないのにそれがない、それはまるゆさんが安全な証明!)

プリンツ(でも会えないと話ができないから困ったなぁどこに行ったんだろう)




〈プリンツ・オイゲンは廊下をウロウロと歩く〉



プリンツ(この鎮守府の地図は軽く調べられたけど人がどこにいるかまではわからないからなぁ)

プリンツ(どこに居るんですか~~)



〈廊下を歩いているとロッカーが目に入り、プリンツはそれにもたれかかる〉



プリンツ(うーん他の人にしようかな文月ちゃんなら話も合いそう)

プリンツ(あれなんだろうこのロッカー変な割れ目があるけど)

プリンツ(なんだろうこれ取っ手じゃないしなんでこんなものが?)

プリンツ・オイゲンはロッカーを触っている




プリンツ(なにこの感覚、粘土?柔らかいコンクリート?なんでここだけ感触が違うんだろう)




〈問題の割れ目も触っていると自分の指が濡れていることに気付く〉



プリンツ(えええなんで濡れてるの?!まさかペンキを塗りたてだった?)

プリンツ(変に柔らかいのもそれが原因?大変Admiralに謝らないと!)



〈プリンツ・オイゲンが執務室に向かおうとした瞬間、指から塗料ではない匂いがしていることに気付く〉



プリンツ(え、この匂いって)


〈プリンツ・オイゲンが気付くと同時にロッカーの一部が震えていることにも気がつく〉



「はあはあはあはあはあはあはあ…バレちゃうよぉ」

プリンツ「……」




下2、プリンツの行動や言動

プリンツ・オイゲンは走る



プリンツ「へ、変態だー!まるゆがアレならヤバい奴らしかいない!!」

まるゆ「待って、待って…」

プリンツ「ひいいいーーー!追いかけてきてるぅーー!」

まるゆ「もっと触って見て、見て、見て!まるゆの裸をもっと見て下さいーー!」

プリンツ「きゃああぁああ~~!!」

まるゆ「隊長や比叡さんは気付いてすらくれないんです!帽子かけや間接照明になってあそこを見せてるのにーーー!」

プリンツ「ぎゃーーーーー!!」

まるゆ「待って待って待って待って待って待って待てーーーーーー!」

ギリギリ逃げ延びたプリンツ・オイゲン



プリンツ(変態すぎるよぉなんなのこの鎮守府もう帰りたいよぉぉ)

プリンツ(異常者は本物だしこの調子でいけば受刑者も…)




〈息を整えていたプリンツ・オイゲンの前に文月が現れる〉




文月「新人さ~ん!」

プリンツ「きゃあっ!!」

文月「あたしと~~遊ぼ?」

プリンツ「あ遊ぶって、なに、を」

文月「もう~わかってるくせにぃ」



〈文月はプリンツ・オイゲンに近付き胸ぐらを掴む〉



プリンツ「ひゃあっ!!」

文月「あたしのこと嗅ぎ回ったら~コロしちゃうよ?」

プリンツ「ひゃ、ひゃい……」







下2、自由安価

執務室に駆け込むプリンツ・オイゲン




プリンツ「たたたたた助けてください!!」

比叡「プリンツさん…」

プリンツ「文月さんが怖くてまるゆさんが変態なんです!」

提督「助けてやらないこともないがお前の態度次第だ」

プリンツ「態度ってこんなに必死で頼んでるじゃないですか!」

提督「お前ハッキングしただろ」

プリンツ「それ…は」

提督「荷物に紛れ込ませればパソコンやタブレットは持ち込めるからな」

比叡「アクセス履歴から見るとタブレットじゃないみたいですよ」

提督「なら小型のパソコンってとこだな」

プリンツ「全部気付いてたんですね……」

提督「いやーカーチャンに聞いといて良かったわ」

比叡は明石特製のタブレットを持っている



比叡「貴女が使っていたWi-Fiは明石さんが設置したダミーなんです」

提督「お前が見てたのもこっちが用意した情報しか書いてないものだったんだよ」

プリンツ「この私がそんな手に引っかかるなんて」

提督「ハッキングするなとは言ってなかったから罰は与えない」

プリンツ「じゃあ…」

提督「罰は与えないがお前を助けることもしない」

プリンツ「そんな!!」

提督「世の中そんなに甘くないってことだ」

比叡「腕輪があるから怪我をさせられることはないと思うけど、脅されたりはする……かもしれません」






下2、自由安価

プリンツ・オイゲンの部屋にて



プリンツ「ぐすん…」

グラーフ「コーヒーを飲むか?本場の味は故郷を思い出すのにいいぞ」

プリンツ「いただきますぅ……」

グラーフ「プリンツのようなのをハッカーというんだろう」

プリンツ「私はホワイトハッカーを目指していたんですよぉ」

グラーフ「それはなんなんだ?」

プリンツ「簡単に言えば悪くないハッカーです…」

グラーフ「よくわからないが根っからの悪人ではなさそうだな」

プリンツ「ホワイトハッカーになる為にはその実力を示さないといけなくて、その為に重要そうなサイトをハッキングして…」

グラーフ「それだけか?」

プリンツ「……楽しみながらやってました」

グラーフ「そういう所があるからだろう」

グラーフ「悪意は無かったかもしれないが面白がって嫌がらせをしているのとなにも変わらない」

プリンツ「うう…」

グラーフ「今回のはいいお灸になったと思った方がいい」

プリンツ「はい……」

グラーフ「変なことをしない限りはここは良い鎮守府だ、慎ましく過ごすように努めることを勧めよう」

プリンツ「あのクソババアよくも、よくも私をこんな鎮守府に送ったなぁ!」

グラーフ「まずはその性格をなんとかする所からか」




下3、自由安価
寝ます

談笑する2人



グラーフ「そうかあの店は私も働いていたことがあるぞ」

プリンツ「格式高いビアホールで働いていたなんて凄いですね!」

グラーフ「プリンツは色んな店に行ったことがあるんだな」

プリンツ「私もビールは大好きです!」

グラーフ「確認するが年齢は守っていたな?」




〈饒舌に話していたプリンツ・オイゲンは黙り込む〉



グラーフ「ものの言い方から考えてプリンツは学生なのには間違いないだろう」

プリンツ「ドイツは16歳からお酒が飲めるんですよ…」

グラーフ「ならちゃんと16歳になってビアホールに来ていたんだな?」

プリンツ「ああ~このコーヒー美味しいですよぉ~!」

グラーフ「プリンツはなにを考えていたんだ」

プリンツ「私のことはもういいじゃないですか!それより他のことを教えて下さい!」

グラーフ「生憎だが私もここに来て日が浅い、この鎮守府のことを熟知しているとは言えない」

プリンツ「じゃあもういいですAdmiralか他の安全な人に聞きます!」

グラーフ「そうか気を付けろよ」




〈プリンツ・オイゲンは急ぎ足で部屋を後にする〉




グラーフ(重犯罪というより子どもの悪戯の延長戦か単純ではあるが拗らせると厄介だ)

グラーフ(私は調べられて困ることはないが他の奴はそうはいかない可能性がある)





下3、自由安価

廊下にて龍驤と出会う



龍驤「キミが新入りかさっそくやらかしたみたいやねぇ」

プリンツ「やらかす?どんな意味ですか?」

龍驤「盛大に失敗したってことや」

プリンツ「ああれは失敗じゃありません!Admiralの策に乗ってあげただけです!」

龍驤「強がり言うても中身は子供なんもわかってるで」

プリンツ「むうう~!」

龍驤「前のとこではどうやった知らんけどここはある程度自由にはやれると思うで」

プリンツ「やれる範囲で色んなことをしますよ!」

龍驤「それはかまへんけど個人情報とか探るのはやめたってな」

龍驤に詰め寄るプリンツ・オイゲン





プリンツ「趣味趣向の全てはデータで説明できるんです!個人情報をしればその人を知ったも当然です!」

龍驤「いいや違うよ人の中身はそんな単純やない」

プリンツ「いままでは全部そうでした!これは変わりないものです!」

龍驤「キミは外見と中身は違うってことを誰にも教えてもらってないんやね」

プリンツ「なんですかそれ」

龍驤「そうかほなウチがどんなことをしてたか教えたるわ」




下3、龍驤の過去

龍驤は突然プリンツ・オイゲンを引っ叩く




プリンツ「え、ええ、ええええ?」

龍驤「ウチはこう見えて元熱血教師なんや!!お前みたいなん見とったら血が疼く!」

プリンツ「ええちょ、ま待って」

龍驤「言うてわからん奴は教育するしかない!!」




〈龍驤は再びプリンツ・オイゲンを引っ叩く〉




プリンツ「い痛っ、痛いです!」

龍驤「それはウチの心の痛みや!お前の根性叩き直したるから覚悟しとけ!!」

グランドで誰かが走っているようです




提督「プリンツは龍驤に捕まったらしいな」

比叡「あの人の熱血っぷりは凄いですから」

提督「体罰禁止なんか無視するに決まってるぞ」




「あと10周やーーーー!」

「もう、無理ぃーー!」



比叡「龍驤さんも一緒に走ってるから文句も言いづらいですよね」

提督「本当なら艦娘殴ってる時点で終わりなんだがそうとも言えねぇんだよな」

比叡「龍驤さんの熱血教育論を永遠に聞かされるはめになりますよ」

提督「おー怖い怖い、触らぬ神に祟りなしってな」






下3、印付き艦娘の名前

後日、今度は印付きの艦娘が着任しました




提督「プリンツがあれだったから次の奴もマシだといいな」

比叡「文月ちゃんみたいなのだと少し困りますね…」

提督「でもなーこっちから迎えに行く時点で嫌な予感しかしないんだよなー」

比叡「執務室まで来てもらうことも危険だというんですかね」

提督「わからんがカーチャンに従うしかないだろうよ」

比叡「もう彼女は会議室に居るみたいですよ」

提督「よしじゃあ入りますかと…」






下3、大和の印付きの理由

再安価下3

現在の印付きを書いておくので参考にしてみて
文月→テロリスト
鳳翔→大量殺人
まるゆ→変態オブ変態

会議室にて



大和「初めまして大和と申します」

提督「なるほどお前は裏社会でのフィクサーだったのか」

比叡「裏ってことは暴力団とかそういうものですよね?」

大和「ご想像にお任せします」




〈大和は笑顔で答えるがその笑みは本物ではない〉




提督「でフィクサーさんがどうして艦娘なんかになったんだよ」

大和「ご想像にお任せします」

提督「うーーーーん…答えられる質問以外には答えない?」

大和「初対面で相手を信用しろと言う方が無理なのではないですか?」

提督「さすがは裏社会で生き残ってただけある、用心深さは本物だな」

大和「お褒めいただきありがとうございます」

比叡「基本的なことをすいませんフィクサーって結局なんですか?」

提督「事件を揉み消したりなかったことにするみたいな感じだろ?」

大和「その認識で間違いありません」

提督「どんな事件を消したとかは聞くつもりはないが会話はしてくれよ」

大和「善処致しますね」

比叡「それでは大和さんこの腕輪を装着して下さい」




〈大和に腕輪を付ける〉



大和「これで自由を奪ったということですか」

提督「悪いがその腕輪はこっちの保険だ、それが有るとないでは大違いなんだよ」

比叡「危険な香りがする大和さんだなぁ……」





下3、自由安価

提督「これを着けさせておいて何を言うかと思うかも知れないが、こちらとしては必要以上に大和の行動を制限するつもりはない」

提督「仕事さえこなしてくれたらあとは自由にさせてやりたい
、いきなり信用はできないと思うがこれからよろしく頼む」



〈提督は大和に頭を下げる〉



大和「提督が艦娘に頭を下げるなんて聞いたことがありません」

提督「誰に対してもこうじゃないその腕輪を着けさせることへのケジメだ」

大和「提督は他の人とは違うみたいですね」

提督「1つだけ言っておくが比叡になにかあったら私は容赦が無いからな」

大和「まあ比叡さんは大切な方なんですね」

提督「なによりも大事で可愛い存在だ!比叡は可愛いぞぉーー!!」

比叡「恥ずかしいからやめて下さい!」

大和の部屋です




大和(あの世界で生きるのは大変なので私は休憩がしたかっただけなんです)

大和(こんな腕輪なくても何もしないのに、でも提督には好感を持てました)

大和(艦娘はほんの息抜きと思っていましたが本格的にやってみるのも面白いかもしれませんね)




〈大和は自分の荷物を整理している〉



大和(私は戦艦大和として生まれ変わったと胸を張ることはできません、しかしこの姿は幻ではありません)

大和(表での生活で鈍らないよう鍛錬も兼ねてトレーニングといきましょう)

大和(でもその前に、荷物を整理しなければいけませんね)







下3、自由安価

大和はトレーニング中




大和(筋肉の付きかたが違うので鍛え方も効率よく行わなければいけませんね)




「はい!はい!もっと脚を上げてーー!」

「んぎぎぎ」

「無理はしないで自分のペースでいいですよ!」




大和(さっきから中庭でなにをしているんでしょうか気になりますね)




〈大和は窓から中庭の様子を覗く〉



「腕はもっと上に!太陽が真上にあるイメージです!」

「やあっ!」

「いいですよ大鳳さんその調子です!」



大和(あのユニフォームは、チアガールですか?」

中庭にやってきた大和




大和「鎮守府でチアガールなんて初めて聞きました」

名取「私がやりたいって言ったら許可してくれたんですよ!」

大鳳「今までとは違うトレーニングで新鮮よ」

大和「筋肉はちゃんとつくんですか?」

大鳳「彼女の脚を触ってみたら分かるわよ」




〈大和が名取の脚を触る、その感触は大木のようだった〉



大和「軽巡なのに凄いですね」

名取「ひゃあんそんなに触らないで下さい!」

大和「これは面白いかもしれませんね」




下3、自由安価

大和はチア部に仮入部しました




大和「これは、以外と、難しい、ですね」

名取「スポーツやトレーニングとは違いますからね!」

大鳳「でも呑み込みは良さそうですよ」

大和「こんな、動き、したこと、ないです」

名取「チアは全てに通じるんです!鍛えていけばいいことありますよ!」

大和「刺激的、ですね」




下3、自由安価
寝てました、寝ます

慣れないストレッチをしているとバランスを崩す大和



大和「あっとととと」

名取「大和さん!」

大和「あ、あ~~~~」




〈尻餅をつく大和、そこに偶然浜波が通りかかる〉



浜波「だ大丈夫、でですか」

大和「いたたすいませんお手数おかけします」



〈手を出してきた浜波と目が合う大和、瞬間2人の時間が止まったように〉



名取「2人ともどうしました…?」

大和「名取さん今日はありがとうございました、少し野暮用ができたのでこれにて失礼させてもらいます」

名取「あ、はい…」

鎮守府内、人通りの少ない廊下




大和「詐欺師の詐欺師、その目の鋭さはそういう理由だったんですね」

浜波「や大和さんは、フフィクサー、た只者じゃない」

大和「私は裏での生活に疲れてこの道を選びましたが貴女はそうではなさそうですね」

浜波「わわかり、ますか」

大和「貴女は正義の味方を気取る勘違いさんではありません、全ての行動に理由があるんでしょう」

浜波「さ流石、ですね」

大和「なにか大きいヤマがあるんですか?」

浜波「そそれは、その」

大和「私でよければお手伝いしますよ貴女と繋がりを持っているのは悪いことではなさそうですから」







下3、浜波の台詞又は行動

浜波「じじゃあ、おお言葉に、あ甘えて」

大和「ふふっありがとうございます」

浜波「ああたしも、き協力者は、ほ欲しかった」

大和「大和ならその条件を満たしているということですね」

浜波「そそうです」

大和「それではやろうとしていたことを教えていただけないでしょうか?」

浜波「わ分かりました」





〈浜波の口から計画の内容が話される〉

浜波「こ、この近くのま街にカカジノができるんです」

大和「IR関係ですね」

浜波「ででもそんなは話、ありません」

大和「カジノを建てるには役所や都道府県が動かないといけないんですよ?」

浜波「か関わってる人、ぜ全員グル」

大和「まぁ……」

浜波「か架空のこ工事を、か空発注しして、おお金、た沢山動きます」

大和「そのお金を騙し取るんですね」

浜波「ううまくいけば、ご5000億、て手に入ります」

大和「それは魅力的ですね」

浜波「わ分け前は、どどうしますか?」

大和「それは私の動きを見て浜波さんが判断してもらっていいですよ」

浜波「わわかりました」






下2、自由安価

プリンツ・オイゲンの部屋





プリンツ「私になにか用事があるんですか?」

浜波「す少し、手伝って、ほ欲しいんです」

大和「浜波さんが貴女なら私達を助けてくれると言うんです」

プリンツ「私にできることは限られていますけど」

浜波「し調べて、ほ欲しいことが、ああります」

プリンツ「だめですよぉ!Admiralからハッキングはするなって言われてるんです!」

大和「ハッキングではありませんあくまでも調べて欲しいだけです」

プリンツ「調べるにはハッキングしないといけないじゃないですか!」

大和「それは貴女の考え方次第ではありませんか?」

浜波「そそうそう」

尚も協力を頼む2人




大和「貴女にとっても悪い話ではありませんよ」

プリンツ「嫌です私と大和さんには腕輪が着いているんですよ!下手なことをしたらどうなるかわかりません!」

大和「ですから下手なことではなく調べて欲しいだけなんです」

浜波「おお金も、いいっぱい、手に入る」

プリンツ「お小遣いを貰ったくらいじゃ私は動きません!」

浜波「ひゃ100億」




〈その言葉を聞いたプリンツは固まる〉




浜波「た足りないなら、200億」

プリンツ「ま待って下さい……」

浜波「300、400」

プリンツ「な……なにをしようとしてるんですか……?」

大和「協力していただけますね?」




〈大和は微笑みながら語りかける〉




プリンツ「よ…よろしくお願いします」



下2、自由安価

プリンツ・オイゲンは部屋で1人考えている




プリンツ(協力するとは言ったけどどうしよう本格的にやるなら道具が必要になってくる)

プリンツ(持ってきたような玩具なんかじゃなくてもっと高性能なPCは絶対に必要)

プリンツ(それに目立つことをしてたら見つかっちゃうよぉ部屋は大丈夫そうだけど監視カメラも何箇所かあるし)

プリンツ(目立たないようにやりつつどうにかして高性能な端末を手に入れる)

プリンツ(難易度は高いけど500億の報酬だからなぁ簡単には諦めたくないよ)

プリンツ(どうしようかなぁなにかいい考えはないのかなぁ)

数日後、プリンツ・オイゲンの部屋にて




プリンツ(できた、これで完璧だ)



〈クローゼットの中にCPUやSSDが並んでいる〉



プリンツ(ジャンク品をかき集めてそれぞれを繋げる、これならスーパーコンピュータの廉価版として動く)

プリンツ(排熱の問題はあるけどずっと使うわけじゃない大和さん達が欲しい情報だけを調べられたらいい)

プリンツ(使い捨てには勿体ないけどバレないことが優先これなら大丈夫)

プリンツ(こっちの準備は終わりました、あとは指示を待ちましょう)




下2、自由安価

大和の部屋にて





大和「外に出る必要があると思いますが印付きが簡単に外出許可はおりないと思います」

浜波「そそうですね」

大和「鎮守府の外には私のお友達がたくさんいますからそれを使いますか?」

浜波「いいえか考えてるこことがあるので、だ大丈夫です」

大和「それはよかったですでは中のお友達を探しましょうか」

浜波「さ探しますか?ももう別にいいなくてもへ平気です」

大和「艦娘はそうかもしれませんが1人味方につけたい人がいるんです」

男子トイレに大和が




提督「あのなあこんな所にまで来るなっての」

大和「ここでなら提督とだけお話しできますよね」

提督「なんだ比叡に聞かれたくない話か?」

大和「その通りですそして提督に手伝って欲しいことがあります」

提督「比叡に関係するなら聞かせろよ~」

大和「大金が手に入るヤマがあるんですがそれに協力して欲しいんです」

提督「パス、金と比叡なら比叡を選ぶ」

大和「提督がなにをしようとしているのか大和は知っていますよ」

提督「ほぉん言ってみろよ」

大和「貴方は比叡さんの刑期を短くするために色々と動き回っていますね?」

提督「ほほぉ」

大和「裁判官も警察も正義の味方なんかではありませんお札の束の味方です」

大和「比叡さんの為にもお金はあるだけあって損はありませんよ?」






下2、提督の台詞又は行動

提督「金は行動についてくるもんだ金を得るために行動するんじゃない、お前達がやろうとしてることは道理が通ってるのか?」

大和「お前たち、という言い方が気になりますね」

提督「話を逸らすなこっちはある程度わかってんだよ」

大和「それはブラフではありませんか?」

提督「浜波とプリンツ・オイゲン」

大和「…泳がせていたんですか」

提督「そうだな文月や鳳翔みたいに誰かを傷つけるっていうか、比叡が傷付く可能性がなさそうなら無視でいいかと思ってた」

大和「貴方は本当に比叡さんのことしか考えていないんですね」

提督「私はそういう人間なんだよ」

大和「わかりましたここではあれですので場所を変えましょう」

鎮守府内、人通りの少ない廊下




大和「私達は詐欺師達からお金を巻き上げようとしているんです」

提督「相手は国と都道府県と建設会社と、ええい数えるのも面倒くさい」

大和「この一連の流れはいずれニュースになりますが聞いたこともない階級の人間が頭を下げて終わります」

大和「この詐欺によって得するのはお金が大好きで仕方ない連中だけです普通の会社員や現場の作業員には一切お金は入りません」

提督「その金がお前たちの懐に入っても同じだろう」

大和「少なくとも比叡さんは助かりますよ」

提督「比叡の名前を出せばいいってもんじゃないからな」

大和「大和は全てを伝えましたあとは提督の答えを聞かせてください」






下2、提督の返事

提督「相手が相手だ不正を暴くだけじゃ足りない、 それに大本営の権力が必要となってくるだろう」

大和「それは大丈夫です私達はあくまで提督個人にお願いしているんです」

提督「バーカ後始末の問題かあるだろうがよ」

大和「大和を誰だかお忘れですか?」

提督「…マジで言ってんのか」

大和「こんなことが表に出れば国のお金の信用つまり日本銀行にも関わってきます、一連の流れからの謝罪よりもダメージは深刻です」

提督「お前たちが騙し取れば国は表に出したくない事件なのか」

大和「まさにそういうことです」

提督「お前らはなにをしようとしてんだよぉ」

提督は頭を抱え悩む





提督「そうだお前SCP財団を知っているか?出来れば調べて欲しい」

大和「それがなにか関係するんですか?」

提督「うまくいけばことがスムーズに運ぶぞ」

大和「ということは協力していただけるんですね?」

提督「100%協力というよりは黙認だ」

大和「いまはそれで十分ですまた今度お願いを持ってきますね」

提督「言っておくが私はただの提督だなんの特殊能力もないんだからな」






下3、自由安価

プリンツ・オイゲンの部屋にて





大和「提督の許可も頂いたので情報収集です、プリンツさんこのリストの方々を調べてもらえますか?」

プリンツ「なにを調べればいいですか?」

大和「そうですねお金の動き方がわかればベストです」

プリンツ「わかりました!あっという間に調べちゃいますよ!」

大和「頼もしいですね宜しく頼みます」

プリンツ「でもAdmiralが協力してくれるなんて以外でした」

大和「協力ではなく許可をいただいたという形です」

プリンツ「Admiralにもなにか考えがあるんですか?」

大和「それは貴女に教えられませんプリンツさんはお仕事をお願いします」

執務室にて



比叡「ぼーっとしてどうしたんですか?」

提督「ちょっとな~」

比叡「さっきもトイレが長かったです、もしかして体調が良くないんですか?」

提督「大丈夫だ大丈夫ー」

比叡「顔色は悪くなさそうですけど」

提督「なんだ顔をジロジロ見てチューでもして欲しいのか?」

比叡「比叡は真面目に心配してるんですよ!」

提督(あー比叡は可愛い、やっぱり助けるのが優先でいいよなぁ)






下3、自由安価

提督は突然立ち上がり比叡は驚く





比叡「ひぇぇっ?!」

提督「ダメだダメだじーっとしててもいいことなんか1つもない!」

比叡「どどこに行くんですか?」

提督「演習かなにか見に行く!とにかく執務室からは出るぞ!」

比叡「ま待って下さい司令ぇ!」





〈提督は急いで上着を取りそれを羽織るが違和感を覚える〉




提督(なんだぁ…なにかじめっとしてるぞ雨も降ってないのに)



〈提督は上着を見るが違和感はない、だがある場所に違和感を覚える〉



提督(服のスタンドの色こんなだったか?なにか形も違う気がするぞ)

スタンドを凝視する提督、そのときスタンドから雫が垂れてきた




提督「なんだこれのせいで湿ってたのか」

比叡「どうしたんですか?」

提督「いやなにか知らないがスタンドが濡れてるんだよ、それで上着が湿ってた」

比叡「別の上着にしますか?」

提督「んー部屋まで取りに行くか、これは乾かしておこう」



〈湿った上着を椅子にかけて部屋から出る2人〉



「い、いまのはヤバかったですよぉ」

スタンドに擬態していたまるゆ



まるゆ「あんなに私の割れ目を凝視されたら、もぉぉぉ…」

まるゆ「見て欲しいのに、見つからないのが快感にっ!」



〈まるゆは震えながら執務室を歩く〉



まるゆ「見せたい自分と!見つからないことに興奮を覚える自分が!ああぁああ!」

まるゆ「次はどんなことをすれば興奮するんですか!私は一体どこまで行くんですかぁ!!」



〈まるゆは新しい道を開いた〉




下3、自由安価

執務室の外にて




青葉「ああ青葉ばばばばばばば」




〈青葉は見たものが信じられず動揺している〉



青葉「ススススタンドがががままままるゆさんにににに」

青葉「あば、あばばばばばばばばばば」




〈震えている青葉にまるゆが近付く〉



まるゆ「青葉さんそのカメラで私を撮って下さい!!」

青葉「わわわ割れ目がうううう上着ががが」

まるゆ「私の裸を見て!撮って!撮って下さいぃ!!」



〈まるゆの絶叫は放心状態の青葉には届かない〉




青葉「あば、あばぁぁ」

まるゆ「…この感覚を忘れないようにしておきましょう」




下2、自由安価

例の廊下




青葉「青葉になんの用事でしょうか…?」

大和「そう警戒しないで下さい貴女をどうこうしようとしているんじゃないんです」

浜波「す少して手伝ってほ欲しいんです」

青葉「どどうして青葉なんですか?」

大和「ふふふっ」




〈大和は答えずに変わりに微笑む〉




青葉(無理無理無理!まるゆさんといい頭のおかしい人の相手なんかできません!)



〈青葉は立ち去ろうとするがそのきっかけがわからない〉



青葉(普通に断れば最悪殺されるかもしれませんここは刺激しないように穏やかに断りましょう!)





下3、青葉の台詞又は行動
寝ます

考え込む青葉に大和が語りかける





大和「青葉さんにとっても悪い話じゃないんですよ」

青葉「ななにがですか」

浜波「あ青葉さんのややりたいことがでできますよ」

青葉「なんのことだかわかりません!」

大和「貴女の過去もこちらは全て知っています」

青葉「それがどうしたんですかぁ…」

浜波「おお願いしますきょ協力して下さい」

大和「青葉さんのような方が必要なんですぜひ協力してもらえませんか?」

浜波「わ悪い話じゃなないですから」

青葉「い…嫌ですーーー!青葉は危険なことはしたくありませんーーーー!」





〈青葉は走って2人の前から逃げる〉

大和と浜波の会議




大和「青葉さんにご協力いただけないのは残念ですね」

浜波「し仕方ないです」

大和「計画の進み具合はどうなっていますか?」

浜波「じゅ順調にす進んでても問題ないです」

大和「こちらで用意できるものはありませんか?」

浜波「あありませんあ後は情報のせ正確さです」

大和「プリンツさんにかかっているということですね」

浜波「へヘマを踏まないようにき気をつけましょう」





下2、自由安価

プリンツ・オイゲンの部屋にて




浜波「ああたしが欲しかったのはこ、この情報です」

大和「さすがはプリンツさんですね」

プリンツ「この情報があれば成功するんですか?」

浜波「ま間違いなくだ大丈夫です」

大和「それは心強いですね期待していますよ」

プリンツ「詐欺師を詐欺にかけるって簡単じゃないですよね本当に大丈夫なんですか?」

浜波「あ安心しててく下さい」

プリンツ「そこまで言うなら任せますいい結果を期待していますね」

例の廊下にて




提督「準備が揃ったから行ってきますってか」

浜波「ああたしが行かないとい意味がありません」

提督「お前はそんな簡単に外に出せないんだよ」

浜波「きょ許可はいりませんただみ見逃してほ欲しいんです」

提督「鎮守府の出口にある監視カメラはどうするんだ」

浜波「たたまたま、故障してたらう嬉しいです」

提督「あ~~そういうことかよ…」

浜波「おお願いしします」

提督「わかったよこっちでうまくやっといてやる」

浜波「あありがとうございます!」





下2、自由安価

後日、提督の部屋にて




浜波「あひゃああぁああっ!!」

提督「おいおいマジで成功したのかよ」

大和「まさかこんなにうまくいくとは思っていませんでしたね」

プリンツ「5000億も騙し取るだなんて信じられません…」

浜波「おおおお金!!使いきれないくらいのお金!」




〈浜波は転がりながら喜びを爆発させる〉




提督「騙し取ったとしてもそれをどうやって保管するんだよ」

大和「口座をいくつも用意しておきましたのでそれに分けて保管しておきます」

提督「用意周到だな」

大和「お金はいくらあっても困りませんからね」

提督は3人に向けて話す




提督「お前たちに協力したんだこれからはこっちを助けろよ」

大和「もちろんですよ」

提督「プリンツは比叡の特定を頼む資料は渡してあるだろ」

プリンツ「艦娘になる前の比叡さんの情報を調べます!」

提督「大和は裁判官と弁護士の買収を頼む」

大和「承りました」

提督「浜波は…大人しくしてろ」

浜波「あひゃひゃあっ!ひゃあぁあ!!」

提督「金がいくらあっても比叡の代わりにはなんねぇからな」




下2、自由安価

プリンツ・オイゲンが手を挙げる



プリンツ「Admiral!私の部屋にスパコン置いてもいいですか!」

提督「却下だ」

プリンツ「理由を説明させて下さいこれはこの鎮守府のためでもあるんですよ!」

提督「お前が遊びたいだけだろ」

プリンツ「スパコンがあれば深海棲艦の言語を解読したりこちらの情報を暗号化出来たりするんです!」

提督「ほぉん」

プリンツ「国のスパコンの用途は決まっていて深海棲艦のためには使えません、なら自分たちで作ればいいんですよ!」

提督「やっぱり役に立ちませんでしたじゃ済まないぞ」

プリンツ「絶対大丈夫です!私を信じてください!」

提督「ハッカーを信じられるほど余裕はない」

プリンツ「この地方で深海棲艦との戦いが終われば比叡さんと2人で暮らせるんですよ!」

後日




比叡「随分と大きい荷物ですね」

提督「そうみたいだな」

比叡「これ全部プリンツさんの荷物なんですか」

提督「あいつは金を持ってない大したもんじゃないだろう」

比叡「それにしても大きいですよ部屋があれで埋まりませんか?」

提督「支障があるなら片付けさせる、問題はないだろ」

比叡「司令がそう言うならいいんですけど」

提督(私と比叡の幸せな生活のために頑張れよ~)




下3、自由安価

プリンツ・オイゲンは思考中




プリンツ(深海棲艦の言語はもちろん日本語じゃないごく稀に言葉を話す個体はいてもそれは例外)

プリンツ(解析していてわかったのはアルファベットのように何種類も区別があるわけじゃないけど明らかに違いはある)

プリンツ(肯定と否定がそれぞれ1つの言葉になっていて一人称の区別はない?)

プリンツ〈普通なら仮説をたてるので精一杯だけどスパコンがあれば検証までできる!)

プリンツ(Admiralは先に協力してくれたし、なにより噂のイム提督送りにはなりたくないもん!)

執務室にて提督は思考中




提督(深海棲艦の言語の解読は必須事項だと言われながら今日まできている)

提督(その原因は深海棲艦の鹵獲が難しいからと言われてきたが本当はそうじゃないんじゃないか?)

提督(解読されるのが不都合だからそうしてこなかった、そうだとして不都合な理由はなんだ?)

提督(…考えるだけ無駄か私の手に余る問題だ)

提督(確かなのはプリンツ・オイゲンの解読はうまくいっていて戦果も上々、それで十分だ)

提督(下手のことに突っ込むと比叡と暮らす未来が危うくなる、それだけは避けたい)

提督(私は世界平和よりも比叡との生活が大事だ)






下3、自由安価

優雅なティータイムデース




金剛「ンーーこの紅茶も美味しいネー」

提督「比叡が淹れた紅茶は全部美味い」

比叡「もう司令ったら…」

榛名「今日のお仕事は大丈夫なんですか?」

提督「問題ないぞーだからこうやってお茶会に参加してるんだ」

霧島「最近の戦果は上々です仕事も早く終わってるんですね」

提督「まあそういうことだよな~」

榛名「そうですね最近の出撃は理にかなったというか無駄がありません」

金剛「そう言われれば確かにそうデース」

提督「私は早くこの地域を浄化して比叡と結婚したいんだよ」

比叡「司令ぇ…!」

霧島「どんな理由であれ戦果を挙げることは悪いことではありせん」

提督「そういうことだ、比叡の紅茶をお代わり」

比叡「もおおぉ…」






下2、自由安価

話題は変わる



金剛「そういえば今朝の新聞は見ましたカ?」

霧島「なにやら穏やかではないニュースがありました」

榛名「10人以上の社長や会長が辞任や首になったりしていました」

金剛「物理的に首が飛んだような人も居ましたネー」

比叡「なにかあったんでしょうか…」

霧島「なにかあったのを表に出さないために首を切ったのでしょう」

榛名「とてつもなく大きな事件があったんでしょうか」

金剛「私達も一歩間違えば巻き込まれていたかもしれませんネ」

提督は考える




提督(やっぱり大事になったか、だが大和が上手く動いたようで事件の内容は表に出てきていない)

提督(桁違いの金は手に入ったがこうやってお茶会をしててもいいもんなのかねぇ)

比叡「難しい顔をしてどうしましたか?」

提督「いや~比叡は可愛いなと思ってたんだよ」

比叡「もおおぉおお!」

榛名「提督の感情表現はいつも大胆ですね」

提督「可愛い奴に可愛いって言わない理由がないだろ」

霧島「気持ちを口に出さない男の人より魅力的ですよ」

提督「ありがとうありがとう」

提督(ん~どうしたもんかねぇ)





下3、自由安価
寝ます

緊急会議です




プリンツ「事件が表に出ることはありませんでしたが決して表に出てこない人達が動いているみたいですぅ!」

大和「予測はしていましたが随分と早かったですね」

プリンツ「私達が騙し取ったとバレるまで時間はありません!」

提督「金を使わなけれは問題ないだろう」

プリンツ「そういう単純な問題じゃないんですよぉ!浜波さんが詐欺を働いたこともすぐに知られます!」

提督「いいや鎮守府の中にいる限りは大丈夫だ前科のあるやつはそう簡単に外に出れないのは周知されている」

大和「ですがそれは提督の協力があれば問題ないのも推測できますよね?」

提督「そうだなだから狙われるなら私なんだろう」

提督は淡々と話す




大和「随分と落ち着いているように見えますがなにか策があるんですか?」

提督「お前と浜波が協力してくれればなんとかなる」

大和「その内容はどうなっていますか?」





〈提督はこの地域の海図を広げる〉




提督「プリンツ・オイゲンの解析によってこの辺りに深海棲艦の拠点、基地のようなものがあることがわかった」

提督「古い資料によるとここは元々無人島だった、それを奴らがいいように使っている」

プリンツ「それがどうしましたか?」

提督「まずはここに居る奴らを滅ぼして海域を浄化する、そしてその後この無人島にカジノを建てる」

大和「まあ…」

提督「浜波と大和の金があればいけるだろ、この無人島の周りの土地も買っておいてくれ」

プリンツ「そんなの成功するんですかぁ?!」

提督「カジノを建てるって話を現実にしてやるんだよ、むしろ感謝されるんじゃないか」





下2、自由安価

まだバレてないから再安価下2

大和が疑問をぶつける



大和「カジノを建てるのは良いと思いますが建築業者にお知り合いはいらっしゃいますか?」

提督「そこなんだよなぁそれがどうにもならないんだ」

プリンツ「私はもちろん知りませんよ」

大和「私は少し心当たりがありますが信頼できるかは別です」

提督「お前の言う心当たりって死体を消すのが専門の奴らだろ」

大和「表向きではちゃんとした建築業者なんですよ?」

提督「却下だ却下、こればっかりは私が探すしかなさそうだな」

後日、執務室



比叡「またその資料と睨めっこですか?」

提督「そうだなぁ」

比叡「印付きや斜線の艦娘はもう大丈夫だと思いますけど」

提督「念入りに調べて悪いことはないだろう」

比叡「そうかもしれませんけど、いつもに比べて真剣に見てるなって思ったんです」

提督「まあそういうときもあるだろ~」





下2、艦娘の名前

部屋がノックされ那珂ちゃんが入室する




那珂「艦隊のアイドル~~那珂ちゃんだよぉ!」

提督「あーいまはオフでいいから」

那珂「うぃっす」

比叡「那珂さんは相変わらずですね」

那珂「違う違う私は那珂ちゃん、おーけー?」

提督「そんなのはどうでもいいんだよ那珂ちゃん」

那珂「さすが提督わかってるぅ~」

提督「文月たちと比べるとどれだけやりやすいか」

那珂「ん~~あんなキチってるのと一緒にしないでぇ~」

那珂ちゃんはダラけながら話を聞く



那珂「それでぇオフの那珂ちゃんとなにがしたいの?握手までしか無理なんだからね」

提督「馬鹿野郎私が比叡以外の女を抱くと思ってんのか?」

比叡「やめてください司令!!」

那珂「わぁ~アツアツだねぇ~」

提督「もう本題に入っていいか?お前が艦娘になる前のことが関係するんだ」

那珂「那珂ちゃんの過去を知ってどうしたいの~?」

提督「グーで殴るぞ」

那珂「うぃっす、もう邪魔しません」






下3、那珂の過去

提督「那珂ちゃんは土建屋の娘なんだな」

那珂「うす」

比叡「あのもしかして那珂ちゃんも働いてたりしますか?」

那珂「なんでそう思った?」

比叡「被弾したとき威勢のいい声が聞こえたような気がしたので…」

那珂「うんまあ間違ってないかな、那珂ちゃんガテン系だったし」

提督「女性でガテン系は珍しいよな」

那珂「そんなことないよ割目立ってないだけで割といるから」

那珂ちゃんに資料を渡す提督




提督「これを見て那珂ちゃんもある程度わからないか?」

那珂「凄い規模の工事になるってことはわかるよ」

提督「これを那珂ちゃんの親の会社に依頼したらやってくれるのか?」

那珂「ここの地方の会社じゃないから難しいかな」

提督「絶対に無理ではないんだな?」

那珂「そうだけど、どうして?」

提督「この工事をしたい人間は表に出たくないらしい、金は出すからやってくれないかと頼まれた」

那珂「うーーーん…相談してみるね」

提督「必要ならある程度の金は前払いするそうだとも伝えておいてくれ」

那珂「了解しました!那珂ちゃんにお任せあれー!」

比叡(司令の知り合いにそんな人って居たんですね…)






下3、自由安価

考え込む提督




提督(物騒な連中がこの鎮守府を襲撃する前に一定の成果は必要になってくるか)

提督(プリンツ・オイゲンにデマを流すのと情報操作をしてもらえば時間は稼げる)

提督(那珂の会社もかつてないプロジェクトもということで乗り気なようだこれなら大丈夫)

提督(あとはあの無人島にいる深海棲艦の奴らを滅ぼせばいい、そうすれば全てうまくいく)

提督(奴らの戦力を剥ぎ取りつつ一気に攻め込めば落とせる、奴らの思考パターンも掴んだ)

提督(私も覚悟はできた、死か比叡の2択しかなくとも私は進む)

数日後




大淀「ここ最近の戦果は目を見張るものがありますね」

浜風「このままいけば勲章ものですよ」

提督「私はそんなのが欲しくて提督をやってるんじゃないんだよ」

大淀「そうですね提督は比叡さんの為にやっているんですものね」

提督「わかったらお前らも出撃してこい作戦は伝えた通りだ」

浜風「では行ってきます」

提督(練度が低い連中を出撃させても戦果は挙がってるやはり情報解析が効いているな、このペースでいけば終わりもみえてくる)





下3、自由安価

出撃中、緊急入電




比叡「大淀さんからの緊急連絡です!」

提督「まさか誰かに被害が出たのか?!」

比叡「わかりませんがとにかく繋ぎますね!」





〈出撃中の大淀と繋がる〉




大淀「初めに言っておきますが被害が出たわけではありませんのでご安心下さい」

提督「ふぅ~安心したわ」

大淀「敵の拠点があるとされる報告から白旗を挙げた深海棲艦が現れたんです」

提督「構わん沈めろ」

大淀「私も最初はそう考えていたんですがあの話を知っていたんです」

提督「なんの話だよ」

大淀「提督のご友人が進めている建設事業についてですよ」

提督「大淀その深海棲艦とは話せるのか」

大淀「そのつもりで提督に連絡したんですよ」






下2、深海棲艦の種類

白旗を挙げていたのは集積地棲姫




提督「まずはお前に質問があるなぜこちら側の情報を知っていた?」

集積地棲姫「パソコンがアルからわかル」

提督「そんな海のど真ん中まで電波があるわけないだろ」

集積地棲姫「夜中の限らレタ時間だけ使エル」

比叡「集積地棲姫は物資や物を集めていることが多いと聞きます、壊れたパソコンを集めて直したのかもしれません」

提督「確かに筋は通っているがまだ納得はできない」

集積地棲姫「戦わずに済むナラそれがいい金儲けもデキそうだ」

提督「いままで散々暴れ回ってよく言えたものだ」

集積地棲姫「ワタシは金が欲シイお前たちは基地が欲シイ、協力しない手はナイ」

提督「お前が信用できないな」

集積地棲姫「金をくれるナラあの基地は放棄シテやる」

比叡「基地を放棄したとしても深海棲艦が居なくなるわけじゃありません、もしかしたら他の地域に移動するだけかも」

提督「聞いてみるか、おいその基地を放棄したとしてそこに居る連中はどうなる」

集積地棲姫「何人かは協力スル」

提督「全員じゃねぇのかよ!」

集積地棲姫「あの基地はワタシのモノだが言うコトを聞かない奴がイル」

提督「ならそいつをどうにかすれば考えてやる」

集積地棲姫「仲間を消セと言うノカ」

提督「消せとは言っていない無力化でもなんでもいいとにかく迷惑をかけないようにしろ」







下3、自由安価

後日、夜中




提督「さあ集積地棲姫どうなったか返事を聞かせてもらおうか」

集積地棲姫「説得しタラなんとかなっタぞ」

提督「おいおいそんなアッサリ済むのかよ」

集積地棲姫「金を手に入レルのは戦いだ、今後はカジノが新しい戦いダト言った」

提督「そんなんで済むなら艦娘は要らないぞ」

集積地棲姫「ワタシが特殊なんだ金が欲しイ深海棲艦はそうそう居ない」

提督「お前は金を儲けてなにをするつもりなんだ?」

集積地棲姫「言う必要はナイはずだ」

提督「そうかもしんねぇけどよ」

集積地棲姫「こっちは課題を終わらセタ次はそっちの番ダカらな」

提督「はいはいわかってるっての」

数日後、鎮守府の客室にて




カーチャン「この地域の深海棲艦を無効化しただって?!」

提督「ああ終わったぞ」

カーチャン「あ、あんたねそんな簡単に済めばどれだけ楽か、悪い冗談はやめな!」

提督「冗談でこんなこと言うかよ」

カーチャン「い一体どうやったって言うんだい」

提督「それは秘密だ、それよりこの鎮守府はもういらないよな?解体の準備を頼みたいんだよ」

カーチャン「あり得ない、私の息子にしてもこんなことはあり得ないんだよ…」





下3、自由安価

※※




「ここか準備はいいか」

「対象はここに居るはずだ」

「あそこの部屋だな灯りも確認した」

「ぬかるなよ」

「お互いにな」




〈提督のことを嗅ぎ付けた暗殺部隊が鎮守府に忍び込む〉




「武器の使用は最小限だ」

「艦娘に気付かれたら厄介だからな」

「ここからは口を開かずに行動するぞ」




〈一歩一歩と提督の部屋に近付いていく〉

(この部屋だな人影もある)

(俺が行く残りはバックアップを)




(男は静かにドアを開ける、しかしそこに提督の姿はなかった〉




(人影はダミー人形だと?!)

(おいなんだあれは!)




〈天井からぶら下がっていたのは一枚の紙だった〉

〈一足遅かったですね。では、ごきげんよう〉




(ハメられたのか!!)

(気配はした絶対にここには誰かがいる!)

(対象が居ない以上ここには用はない引き上げだ!)

逃げていく暗殺部隊に一筋の矢が放たれる




(ぐああぁああ!)



鳳翔「あらあら随分と間抜けな人達ですね」

(気配はこいつのものだったか!)

(相手は1人だ消せば問題ない!)



〈鳳翔に襲いかかろうとするが逆に吹き飛ばされる〉



(なっ……?!)

文月「人間って脆いよねぇコイツらやっちゃっていいんだよねぇ?」

鳳翔「そう仰られていましたね」

文月「こっちはストレス溜まりまくってるんだよぉお前らで解消させてもらうからねぇ」

(クソ…!)

鳳翔「この方は楽しめそうですね」

文月「あたしの分も残しておいてよぉ~」






下3、自由安価

後日





大和「暗殺部隊が帰還しなかったのを受けてこの件はアンタッチャブルとなりそうです」

提督「こっちとしてはその方がありがたいな」

プリンツ「深海棲艦を働かせるのも批判が出てましたけどそういう意見は潰しておきました!」

提督「ご苦労~」

浜波「む無人島へのう埋め立てもじゅ順調らしいです」

提督「カジノ建設は船で資材やらなにらを運び込んでやってると聞いてるな」

大和「こんなに順調にいくなんて思っていませんでした」

提督「私もだなお陰で鎮守府は解体で私の仕事も終わりだ」

大和「大本営へ栄転するのが普通ですが貴方はそうではありませんよね」

提督「当たり前だろ比叡を自由にするのが優先だ!」

プリンツ「裁判官や弁護士の買収は終わったそうです」

浜波「すすごい執念」

提督「浜波とプリンツ・オイゲンは艦娘を辞めても問題ないだろうが大和はどうする?」

大和「鳳翔さんと文月さんと共に新たな鎮守府に向かおうかと思ってます」

提督「受け入れられるかぁ?」

大和「ふふふっお金はまだ沢山余っていますから」

提督「ほーんなるほどな」

大和「カジノの経営は任せておいて下さい提督にご迷惑をかけることはありませんから」





下3、自由安価

浜波「ああたしもまだ艦娘つ続けます」

プリンツ「カジノができるまで一年ほどかかるのでそれまでは艦娘をしてます!」

提督「お前らが大人しくできるわけねぇだろ」

大和「失礼ですねそんなことありませんよ」

浜波「し暫くはだ大丈夫」

プリンツ「こんなに刺激的なことはもうないと思うのであとは趣味の範疇ですよ」

提督「プリンツの趣味とか怖ぇ~~」

大和「私にとっては息抜きなんです、もっと楽しませてもらわないと困りますよ」

大本営にて



元帥「君の息子はずいぶんと派手にやったものだねぇ…」

カーチャン「義理だけどあんたの息子でもあるんだよ」

元帥「カジノの件に彼が関わっていると聞いて驚いたよ」

カーチャン「騙し取った金で本当にカジノを建てるとは思わなかったねぇ」

元帥「深海棲艦を働かせるというのも予想外だこの一件は未来を変えた」

カーチャン「カジノのお陰で客が入って経済も回る、深海棲艦のせいで停滞してた金が動くよ」

元帥「これをたった1人の人間がやるとは…」

カーチャン「あの子はそんなことをしたつもりはないんだよ、たった1人の女のためにこうなった」

元帥「提督にしておくには惜し過ぎる人間だ」

カーチャン「総理大臣になれと言ってもあの子はやらないよ、誰に似たのかしらないけどそういう子だからね」







下3、自由安価

鎮守府地下、明石のラボにて




提督「さぁ~て楽しい尋問タイムだ」

「俺たちはなにも喋らない」

提督「あ、悪いけど明石が薬飲ませて大体の情報は他の奴から聞き出したから」

「…」

提督「こっちはお前がリーダーだってことがわかって1対1で話してるわけ」

「なにが目的だ」

提督「お前らは任務に失敗して帰る場所もない、そこで新しい就職先を案内してやろうかと思ってな」

「断る」

提督「まあそう言わずに話だけでも聞けよ」

提督「カジノって言えばイザコザは必須だそこでボディーガードが欲しかったんだよ」

提督「サングラスに黒スーツなら誰かわかんねぇからできるだろ?」

「そういう問題じゃない」

提督「ちゃんと働けば給料も出すぞ」

「断る」

提督「ならわかったこっちも最終手段だ」

「命乞いはしないぞ」

提督「殺したりなんかするはずない、いやある意味死ぬことになるな」




〈明石はある装置を運んでくる〉



「それで拷問しようというのか」

明石「違いますこれはクラッカーマシンです!」

「ああ?」

提督「これでお前のキンタマを潰して女にする」

「お…」

提督「そしてお前を強制的に艦娘にしてやる!適正なんか知ったこっちゃねぇ!」

明石「この子の威力は抜群ですよぉーー!」



〈装置が唸りをあげる〉



「卑怯な…!」

提督「女にされたくなかったら協力しろいいな?」





下3、自由安価

クラッカーマシンはクルミを砕く




明石「ほーら貴方のクルミもこうなっちゃいますよぉ」

提督「命を取られるより辛いことが待ってるぞぉ」

「わかった、わかったよ……」

提督「よーし交渉成立だな他の奴らにも話をつけるぞ」

「お前たちはただの民間人じゃないのか」

提督「いーやただの提督だ」

明石「私はただのマッドサイエンティストでーす!」

「こんなタチの悪い奴らは初めてだ……」

執務室にて



比叡「明石さんとなにを話してたんですか?」

提督「んーまあ色々とな」

比叡「そうですよね積もる話があってもおかしくないですもんね」

提督「カジノができるまでそれの護衛で鎮守府は残る、だが大半の奴らは艦娘は辞める」

比叡「深海棲艦がいなくなったんですから当然といえばそうですね」

提督「比叡も辞めるのか」





〈比叡は提督に背を向ける〉




比叡「お答えできません」

提督「次の鎮守府に行ったとしても減刑には限りがあるだろう」

比叡「知りません」

提督「比叡は私が守る」

比叡「よく、わかりません」

提督「私を信じてくれないか」



〈比叡は提督の方を向くことができない〉



比叡「司令、いままでありがとうございました」

提督「あの裁判は間違っている、正しい判決が比叡を導く」

比叡「ありがとう…ございました」





下3、自由安価

提督は比叡の正面に回り込む




提督「お前がこっちを見れないなら私が見える位置に行く」

提督「比叡が昔を見るなら私が見えなくするお前から離れないし離さない」




〈比叡は震えて下を向いている〉




提督「ありがとうで終わらせない、これから末永くよろしくだ」

比叡「司令ぇぇぇ…!!」

提督「比叡を不幸になんかさせるものか」

比叡は泣きながら話す




比叡「私……親から…嫌われてて……」

提督「ああ」

比叡「就職できてやっと…離れられると思ってたのに……」

提督「親が会社に乗り込んできたんだな」

比叡「会社もクビになって…お金を…ずっと取られてて…」

提督「比叡は正しいことをしたんだ」

比叡「違います!私は両親を殺した犯罪者です!」

提督「比叡がやってなかったら私がやっていた、比叡を苦しめる奴に生きる価値はない」

比叡「そんなこと…言わないで……」

提督「お前を無期懲役にする奴らが悪い、比叡はなにも間違っていないんだよ!」




下2、自由安価

やっぱ寝ます
安価は下2で

比叡「やめて下さい!私のしたことは許されないことなんですよ!!」





〈比叡は自らの行いを正当化してほしい訳ではないと気付く〉




提督「いや……」

比叡「今の私なら…殺す以外でちゃんと親に立ち向かえてたと思うんです…あの頃の私は全部真っ暗であれしかないと思い込んで…」

提督「わかった間違っていないというのは訂正する、比叡は間違えさせられたんだ」

提督「いまの比叡はそうかもしれないが、その時の比叡はそうするしかないくらいに追い込まれていたんだ」




〈比叡は提督の話を聞いている〉




提督「間違いだから罪に問われるのは仕方ないだが酌量がなく必要以上になっているんだ」

提督「私はそれが許せないどんな手を使ってでも正しい判決が出るようにしてやる」

比叡「やめて…下さい……」

提督は比叡を抱き締める




提督「無罪にするなんて無茶は言わない前例を踏まえてちゃんとした判決を出せと言ってやるんだ」

比叡「いや、いやぁ……」

提督「お前は呪縛から逃れられていないそれを断ち切るには外部からの力が必要だ」

提督「それが私だお前を自由にして幸せにするのは私以外にありえない!」




〈比叡は震えているがそれでも提督は抱き締める〉




提督「私の側から離れるんじゃないぞ」

比叡「はい……」

提督「比叡は私のものだ誰の文句も言わせない」




下2、自由安価

作戦会議です




大和「裁判官の買収を進めていると比叡さんの判決は工作されたものだとわかりました」

提督「なぁに~?!」

大和「子が親を殺すのは許されないという古い考えがあったようです普通なら情状酌量されるべきです」

提督「よりにもよって比叡を苦しめやがって!」

大和「比叡さんだけではありません過去に何人も同じ思いをした人がいるようですよ」

提督「泣いてきたのは比叡だけじゃないってか許せねぇ!」

大和「提督は一般人です下手なことはできません」

提督「馬鹿野郎がなんでもかんでも消せばいいってもんじゃねぇ!」

大和「ではどうお考えなんですか?」

提督「カジノが出来たらそこに通わせて破産させてやる!!」

大和「まぁ」

提督「遠隔もイカサマも合法だ!関係者全員を地獄に落としてやる!」

大和「裁判の準備は進めていますが比叡さんはいつ人間に戻るんですか?」

提督「カジノが出来る前には裁判を終わらせたいから一か月以内だな」

大和「うまくいくことを祈っています」

提督「祈るもなにも比叡は悪くないって言ってるだろ!」

大和「そうですねそうでした」

提督「待ってろよ比叡お前との生活は誰にも邪魔させないんだからな!」




下2、自由安価

提督は意気揚々と話す




提督「まずは仕込みだ不正をしていた裁判官どもや関係者に甘言を囁き儲け話があると破滅させてやる!」

大和「それはいい考えですね」

提督「うちにはうってつけの奴が居るし問題なくやってくれるだろう」

大和「浜波さんに話しておきますね」

提督「比叡を泣かせた罪、万死に値するぞ!」

大和(ただの人間かと思っていたんですけど比叡さんが絡むと知恵が働くなんて珍しい人ですね)

提督「死ぬだけなんて生ぬるい、生き地獄を見せてやる!」

比叡は1人考えている




比叡(司令は普段はそんなことないのに私が絡むと想像以上のことをしてしまいます)

比叡(私の裁判もきっと司令が色んなことをやって望む結果が出てもおかしくありません)

比叡(でもそれでいいんでしょうか私は両親を殺したんです2人もやってしまったんです)

比叡(こんな私が普通に生活してもきっとボロが出てしまいますそうなれば司令を巻き込むことになります)

比叡(司令は不幸になるべき人じゃない私が居なければ司令はきっと幸せになる)

比叡(でも司令はなんとしてでも引き止める、なら私が比叡じゃなくなればいい)

比叡(艦娘になる前の私の顔も名前も知らない司令の知らないうちに解体して人間に戻れば大丈夫)

比叡(司令のことは大好きでした今までありがとうございました)

比叡(比叡のことは忘れて幸せになって下さい)





下2、自由安価

そのとき比叡の部屋の家具が動く




比叡「ひ…誰?」

「私は幸せを見つけましたよ自分だけの幸せを」

比叡「自分の幸せと司令は関係ありません…」

「他人の幸せってなんでしょう、隊長の幸せってなんでしょうか?その中身は私にはわからないけど今の隊長は幸せそうですよ」



〈比叡ははっとする〉



「隊長は比叡さんの側にいるだけで幸せなんですその比叡さんが居なくなったらどうなるでしょう」

「隊長と比べて貴女は悲しい顔をしています、自分に正直になるほうが幸せになれますよ」

比叡「自分に正直に……」




〈比叡が目を瞑ると提督の姿が真っ先に思い浮かぶ、比叡を支えていたのは彼だった〉




比叡「私、司令と…」

「そうです正直になって全てを曝け出すんです、私みたいに!!」

比叡「ひええぇええーーーー!」

比叡の叫び声を聞いた提督が慌てて飛び込んでくる




提督「どうしたんだ?!」

比叡「か間接照明がままるゆさんに!」

まるゆ「隊長も比叡さんも私を見て下さい!!」




〈まるゆは全裸で2人に迫る〉




提督「気持ち悪いもん見せんじゃねぇ!」

まるゆ「比叡さんを1人にする隊長が悪いんですよ!」

提督「なんだとぉ?!」

まるゆ「比叡さんは1人で泣いてたんです隊長なら泣く前に気付いて当然です」

提督「比叡?」

比叡「違います泣いてなんかいません!」

まるゆ「いいえ泣いていましたよ比叡さんの心が」



〈そう言われ比叡はなにも言い返せなかった〉

提督「比叡どうして私に相談してくれなかったんだ?」

比叡「司令には関係ないことです…」

提督「関係ないことは存在しない私は比叡の為に存在しているんだぞ!」

比叡「もういいんです決めたことなんですよ!」

まるゆ「そんな悲しいことは言わないで下さい隊長の前から黙って消えたりなんかしたらみんなが悲しみます」

提督「比叡お前!!」

比叡「私は司令が好きなんです!だから不幸にはなって欲しくありません!」

提督「お前が居ない方が不幸に決まってるだろうが勝手に決めつけんな!!」

比叡「艦娘じゃない私のことを知らない癖に!!」




〈シーンとなる部屋、禁忌を口に出したように空気が重くなる〉




提督「比叡…」

比叡「解体すれば私のことを探すことすらできません!所詮司令とはそれまでの仲なんですよ!」

提督「どうしてだ比叡なぜなんだ」

比叡「うわぁーーーー!」



〈比叡は部屋を飛び出した、もう二度と帰るつもりはなかった〉





下2、自由安価

比叡を追いかけて部屋を飛び出す提督、しかしそこには




提督「比叡っ?!」




〈比叡以外にも大和やプリンツ・オイゲン達も倒れている〉



提督「いったい誰がやったんだまた暗殺部隊かなにかが来たのか?!」



〈提督の視界に謎の銃を持った弥生が入る〉




提督「お前がやったというのか」

弥生「怒ってはいません……私が来たのはあなたたちを『消す』ため……さあ、司令官、かっ覚悟」




〈銃を構える弥生、引き金に指をかけ提督に狙いを定める〉

銃から何かが発射されるしかしそれは提督には当たることはなかった




提督「な……まるゆ?」

まるゆ「隊長はお守りします!」

弥生「へ変態!」



〈まるゆに向けて銃を放つが当たらない〉



弥生「ななんで?!」

まるゆ「もぐもぐ~~」




〈弥生の攻撃を掻い潜りついに正面に立つ〉



弥生「わ私はSCP財団のササイボーグで!」

まるゆ「もぐもぐアタック!」




〈まるゆの股間が弥生の顔面に〉

弥生は倒れた





提督「お前そんなに強かったのか…」

まるゆ「擬態するには強くなければいけませんから」

提督「とにかく助かった礼を言うぞ」

まるゆ「お礼はあとですいまは比叡さんが優先です」

提督「わかってるよお前は残りを頼む」

まるゆ「まるゆにお任せを!」




〈まるゆは大和達を担いで立ち去る〉




提督「まるゆは一体なんなんだ…いやいまは比叡が優先だ!」




下2、自由安価
寝ます

地下の明石ラボ




明石「比叡さん達は気絶しているだけで命に別状はありません」

提督「あったら弥生はリンチだったぞ」

明石「手当ても終わりましたのでもうすぐ目が覚めると思います」

提督「ご苦労だった明石」

明石「いえいえ私は弥生さんが使ってた変な銃が手に入りましたので大満足です!」

提督「それを解析して作れそうなら量産しておいてくれカジノの護衛で使う」

明石「わかりました明石にお任せください!」

目が覚めた比叡、だがその場から離れようとする





比叡「ううぅうう…」

舞風「どこに行こうとしてるの」

比叡「舞風…さん」




〈比叡は舞風を見て一瞬身構えるも雰囲気が違うことに気付く〉




舞風「ここで逃げることは貴女の救いにはならない」

比叡「そんなの、私の勝手です」

舞風「逃げることは一瞬楽になるだけど苦しみは一生続く」

舞風「自分を受け止めてくれる人が居るならそれに甘えることも必要」

舞風「罪は償う必要があるだけど全ての罪に罰があるわけじゃない」

舞風「比叡さんをなによりも大切に思ってくれる人を悲しませちゃいけないよ」

比叡「司令が、悲しむ」

舞風「比叡さんは許されてもいいんだよ」





下2、自由安価

明石「SCP財団とは?」クチュクチュ
弥生「あっSCP財団は超常的なあっ存在を確保、収容、あっ保護する機関であっあっあっ」

比叡は決心し提督の所に向かう




比叡「私にとって大切なのは…司令!」

舞風「どうぞ向かって下さい」

比叡「ありがとうございました舞風さん!」





〈去っていく比叡を満足そうに見る舞風〉




舞風「助けを求めて手を出さなければ救われない、イム提督の教えは正しいんだと思います」

舞風「私も親を許せたわけじゃありませんが復讐はやっちゃいけないことだと学びました」

舞風「罪には罰たとえ家元で親でも裁きは受けるべき、そうですよねイム提督」




〈光の中から声が聞こえる〉



「罪を憎んで人を憎まず、その心を忘れてはいけません」

舞風「ありがとうございますその心を忘れずに修行を続けていきます」

提督と話す比叡




提督「ばっか野郎がなんで1人で逃げようとしてんだよ!」

比叡「ううぅうう…」

提督「お前は私の側にいろ!勝手に解体するのも許さん!」

比叡「わかり、ました」

提督「カジノができるまで護衛任務をやるつもりだったが比叡が我慢できないなら先にやっちまうぞ!」

比叡「やる、なにを」

提督「お前の裁判のやり直しだ!比叡は悪くねぇんだよーーーー!」






下2、自由安価

1年後




私は艦娘を辞め人間に戻り、高裁判決を不服として最高裁に上告しました

そこから判決が出るまでは非常に早くてびっくりしました、多分司令が色んなことをしてくれたんですね

最高裁の結果は艦娘の兵役で補えるくらいに減刑されました、私は自由の身になったんです

でも司令は『私』が誰か分かっていません人間の頃の資料は知っていても名前、顔、姿は知らないんです

せめてお礼をと思いましたがこんな姿で行っても邪魔になるだけなのはわかっています

だけど遠くからお礼だけでもしたいと思っていまはカジノに向かっています

なにやら噂によると司令がカジノの関係者になったとか…それを確かめる為にでも行かなければいけませんね

海上カジノ





「ここがカジノ…」

集積地棲姫「そうだゼここは日本初のカジノだ!」

「深海…いえスタッフさんですか?」

集積地棲姫「スタッフであり役員ダ、ここハ私の土地なんダゾ!」

「そうなんですね」

集積地棲姫「財布の中身ガ無くなるマデ遊べ!」

「ほどほどにしておきます…」




〈女性はカジノの中に入る〉




「凄い空間…」



〈目線の先ではスロットマシーンが稼働している〉




「ボーナスかヒューあんちゃんやるねぇ」

「悪いけどあたいは女だ」

「ゲ…」

「人を見かけで判断してんじゃないよー!」



〈大柄な女性が暴力を振るう〉



「ああいう人には近付かないようにしないと…」

「う、うう」

「あたいはこれでもアイドルだったんだよ、それを男なんだと?!」

「ゆ、ゆるして」

「48発のパンチに耐えられたら許してやるよ!」

女性は歩き疲れたようで休憩している




(凄いところだなぁギャンブルをやる人以外にもたくさん人がいる)

(女の人同士で抱き合ってる人も居たし学生が入ってこないように学校の先生が見張ったらもしてた)

(昔見たアイドルの人が歌ってたりもしたしここは自由な場所なんだなあ)




〈女性の元に1人近付いてくる〉



「貴女も疲れたのね」

「あ、はい」

「ここは広くて見て回るだけで精一杯よ」

「あの、貴女はよくここに来るんですか?」

「そうね」

「はええぇええ…」

「勘違いしないで欲しいのだけどギャンブルをしに来てるんじゃないの、ただこの場所に来たいから来てるだけ」

「そうなんですか」

「ここは私にとって特別な場所だからよ」





下2、自由安価

981

女性は話を続ける




「ここは私たちが手に入れた場所なんです」

「はあ…?」

「こんなこといきなり言われてもわけが分かりませんよね」

「そそうですね」

「実は私は艦娘だったんですよ」




〈そう言われて驚く女性、艦娘だった頃の面影はない〉




「ええっと」

「この近くにあった鎮守府に所属してたんですこの地域の深海棲艦を無力化してからはカジノ建設の護衛をやってました」

「そう、なんですね」

「そこの提督とは知り合いだったんですいえ幼馴染と言った方がいいかもしれませんね」




〈そう言われて女性はハッとする〉



(この人は、浜風さんだ)

「彼はいま提督はやめちゃったのなにをするのか知らないけど迷惑だけはかけて欲しくないわね」

「あのその人って…」

「大本営に栄転する話もあったのに断ってなにをするのか想像できないわ」

「あの…」

「久しぶりに連絡が来たと思ったらまた変なことを頼まれるし勘弁して欲しいわね」

「なにを、頼まれたんですか?」

「貴女をここに連れて来て欲しいって」

提督「比叡ーーーーーーーー!!」




〈女性の後ろから提督が抱き着く〉




「ひええぇええっ?!」

提督「やっと見つけたぞお前苦労させやがって!!」

「ひひひ人違いで、わわ私は」

提督「馬鹿野郎がお前のことを間違えるはずないだろ!!」

「し……司令ぇ」





下3、提督の台詞又は行動
多分最後の安価

カッコカリではない結婚指輪を差し出してプロポーズする提督

提督の叫びを合図に人が集まってくる




「ひ、ひええ?!」

「皆さんにも来てもらったんですよ」

「か艦娘になる前のか顔や姿は分からないのに」

「私たちは姿が変わっただけで簡単に切れる仲じゃないということですよ」

「比叡ーー!」

「金剛、お姉さま」

「さすが私の妹ですね!」

「金剛お姉さまの場合シスターの格好をしていれば分かってしまいますよ」

「比叡さんこれでも分からないと言いますか?」




女性〈比叡〉の周りにはかつての仲間が揃う




提督「一部ここに居ない奴もいるがそれはまあよしとしよう」

「し司令いったいなななにを」

提督「私と結婚して下さい」




〈提督は指輪を取り出し比叡に見せる〉

提督「この指輪はカッコカリなんかじゃなく本物の指輪だ」

比叡「わわたしでいいんですか」

提督「受け取ってくれるかよし!」

比叡「ででもまだ、ここ心の準備も」

提督「なんならすぐにでも式はできるぞ!その為に作ったんだからな!」




〈提督が合図を送ると壁が開きチャペルが現れる〉




「ひええぇええーーー!」

提督「よしお前ら比叡を着替えさせてバージンロードに立たせろ!」

「わかりました」

「ああああああの!」

提督「ひゃっほぉーー!比叡と結婚式だぜぇ、生きててよかったぁ!」

カジノが見えるどこかの場所





文月「ハッピーエンドかぁあたしの1番嫌いなやつだ」

鳳翔「あらあら」

文月「鳳翔さんもそう思うでしょぉ?」

鳳翔「それはどうでしょう」

文月「次の鎮守府でも深海棲艦を滅ぼせば減刑で外に出れる!その時がこの国の最後だよぉ!」

鳳翔「そうなるといいですね」

文月「あたしは絶対に諦めないよぉ!」

鳳翔(文月さんが出れるなら私も出れるでしょう、その時は文月さんを…ふふふ今から楽しみですね)

文月「あははははっはははっ!」

鳳翔(罪のない子供たちを殺めるのもよかったですが勘違いした人を殺める方が面白いですからね)

カジノのチャペルにて





「あの、そんな、いきなり」

「動かないで下さいメイクがしづらいです」

「綺麗にしてあげるからネー!」

「金剛さんって普段からそんな話し方なんですね」

「Oh!Very Beautiful!」

「やばいアイオワさんがなに言ってるかわからない」

「ドレス持ってきました!」

「こっちも終わります早く着替えて下さい」

「ひえぇん…」

扉を開くとそこには




提督「比叡ーーーー!可愛いぞーーー!」

「あ、あああ」

「私が手を取ります提督のところに行きましょう」




〈浜風とバージンロードを歩き提督の元に向かう〉




提督「やっばめちゃくちゃ可愛いわさすが比叡だな」

「もう私は、比叡じゃ」

提督「あだ名みたいなもんでいいだろほら早くこっち来いって」




〈提督と比叡は並び神父の方を向く〉




「神父役は私がやるネーーー!」

「似合ってますよお姉さま!」

「汝はこの女を妻としよき時も悪き時も、富める時も貧しき時も病める時も健やかなる時も、共に歩み他の者に依らず死が二人を分かつまで愛を誓い、 妻を想い、妻のみに添うことを神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

提督「もちろんだ!」

「いい返事デス、では汝は、この男を夫としよき時も悪き時も、富める時も貧しき時も 病める時も健やかなる時も、共に歩み 他の者に依らず死が二人を分かつまで 愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

「誓い、ます」

「皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、結婚の絆によって結ばれたこの二人を神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう
祈りましょう」



〈手を合わせる〉



「宇宙万物の造り主である父よ、 あなたはご自分にかたどって人を造り夫婦の愛を祝福してくださいました、 今日結婚の誓いを交わした二人の上に、満ちあふれる祝福を注いでください」

「二人が愛に生き、健全な家庭を造りますように、喜びにつけ悲しみにつけ信頼と感謝を忘れずあなたに支えられて仕事に励み、困難にあっては慰めを見いだすことができますように」

「また多くの友に恵まれ結婚がもたらす恵みによって成長し、実り豊かな生活を送ることができますように私たちの主によって」




〈全員の祈りが祝福が2人に注がれる〉

そして




「ここはカジノじゃなかったんですかーー?!」

提督「ここは私と比叡だけの教会だ!いまから新婚旅行に行くぞ!」



〈2人の前にはクルーザーがある〉



提督「浜風!暫くは帰ってこないからあとは頼むぞ!」

「はいはいわかりました」

提督「細かいことは大和に任せておけ!それじゃあ比叡出発だ!」

「ままだ着替えてもないんですよ!」

提督「関係あるか!早く行くぞ!」



〈提督は比叡をお姫様抱っこして走り出す〉



「恥ずかしいです司令ーーーーー!」

提督「恥ずかしがらせてんだよ!」

「ここの船でどこに行こうって言うんですか!」

提督「そんなもん考えてないに決まってるだろ、とりあえず世界一周はしとくか!」

「ひええぇええ~~!」





〈おめでとうございます、隊長達なら本当に世界一周しちゃうかもしれませんね〉

〈しかし比叡さんが幸せになって本当に良かったですね私も見てました〉

〈まあ見てたと言っても式に参加したんじゃなくて上から見てたといいますか〉

〈いやぁこれで終わってしまうのが残念です、ですが2人が幸せになったことは……間違いありませんよね、それでは失礼します〉


〈お〉
〈し〉
〈ま〉
〈い〉



ありがとうございました

乙ん
サキュバス山風ちゃんの話ももうちょっと見たかったぜ

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