【モバマス】棟方愛海「事務所がもし100人の黒服に囲まれたら」 (51)


親愛なるPさんへ

これは私がPさんに送る最後の手紙、つまりは遺書になると思います。

いま私はとても暗くて狭いところにいます。

なんども脱出を試みましたがもう体力の限界です。

おそらくこのまま誰も来なかったら私は助からないでしょう。

なぜ、私がこんなことになったのか?

それはさかのぼること2時間前のことです……



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~2時間前~

みちる「お腹が空きました……」グゥ ~

法子「私もドーナツなくなりそう……」グゥ~

夏樹「緊急事態なんだ!私だって腹が減ってるんだから我慢してくれ!」

志保「夏樹ちゃん、今何時ですか?」

夏樹「まだ5時だ!あと少しでPさんが戻ってくるぞ!」

夏樹「それまで春菜は私と一緒に窓を見張ってくれ!絶対に誰一人事務所に入れるんじゃない!!」

春菜「は、はい!!」

夏樹「みんな!疲れているだろうがもう一踏ん張りだ!頑張ってくれ!!」


愛海「ねえ、疲れているなら私がマッサージしてあげようか?」ワキワキ

志保「そんなことしてる場合じゃないでしょう!?」

春菜「Pさんは外出、ちひろさんは休みで事務所には私たちしかいないんです!」

夏樹「事務所を謎の黒服たちから守ることができるのは私たちだけだ!下手に隙を見せると一気に攻め込まれるぞ!」

愛海「ご、ごめんなさい……」


法子「でもあの黒服さんたち誰なんだろうね?」

みちる「ハロウィンの仮装にしては時期を外してますしね」

春菜「帝愛の利根川さんの部下じゃないですか?」

夏樹「確かに同じような格好だけど誰もギャンブルなんかしないだろ」

志保「あれじゃない?あの人たち実はメン・イン・ブラックで宇宙人を捕まえにきたとか?」

夏樹「まじかよウサミン保護しないとヤバイな」


愛海「いや、どう考えても村上組の人たちでしょ」

法子「…………」

みちる「…………」

志保「…………」

春菜「…………」

夏樹「…………」

愛海「もっとわかりやすく言うとヤクz…「それ以上言っちゃダメ!」


春菜「だとしてどうして私たちが狙われるんですか!?」

愛海「し、知らないよ!本人たちに聞いてよ!!」

春菜「それができたら事務所で籠城なんかしません!!」

愛海「別に黒服さんじゃなくても巴ちゃんに電話して聞いたらいいじゃん!」

夏樹「なるほど、確かにその手があったな。えっと……巴の番号は……ん?」

法子「夏樹さん?どうしたの?」

夏樹「いや、携帯が圏外になってる……」



「「「「「えええーーーーーーー!!!!」」」」」



みちる「私の携帯も通じません!」

夏樹「妨害電波でも出してるのか?」

志保「だめ、事務所の電話も通じない」

春菜「これ明らかに敵意を持った行動じゃないですか!」

法子「どうしよう……Pさんにドーナツ帰りに買ってきてって電話したかったのに」

夏樹「いや、法子。それどころじゃないからな?」


愛海「まあまあ、みんな落ち着いてよ」

志保「愛海ちゃんは怖くないの?」

愛海「怖くないよ。黒服さんだって同じ人間だもん」

愛海「火の矢を放つ野蛮人じゃないんだから話せばきっとわかってくれるよ」

みちる「な、なんだかよくわかりませんがすごい自信です!」


法子「見て見て!扉の下から手紙が差し込まれてたよ!!」

夏樹「なに!みせてくれ!!」


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事務所の皆様へ

     命が惜しいなら棟方 愛海を渡せ

               黒服一同より愛を込めて

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愛海「」

法子「大丈夫!火の矢を放つ部族じゃないんだから話せばわかってくれるよ♪」

みちる「はやくパンを補充したいので扉を開けますね」

愛海「待って!開けちゃダメ!みちるさん待って!!」


志保「愛海ちゃん……もしかして巴ちゃんを怒らせるようなことしたの?謝らなきゃだめだよ?」

愛海「えっと……その……」

夏樹「なにやったか正直に言えよ。一緒にフォローしてやるから」

愛海「実は……」

みちる「実は?」

愛海「この前のロケで巴ちゃんのお山に登頂して……」

法子「登頂して?」

愛海「勢い余ってポロリしちゃった♪」テヘペロ

志保「…………」


春菜「とりあえず、扉を開けて黒服さんに入ってもらいますね」

愛海「春菜さんダメ!私を見捨てないで!!」

夏樹「ごめん、流石にフォローできねえわ」

愛海「そんなこと言わずに助けてよ!」

法子「命日にはドーナツをお供えするね」グスン

愛海「勝手に殺さないで!」


みちる「まあまあ、みなさん。そこまでにしましょう」

みちる「ここは私が交渉してきます!」フゴフゴ

志保「だ、大丈夫なの?」

みちる「任せてください!これでも交渉事は得意なんですよ」

法子「交渉なんてしたことあるの?」

みちる「はい!この前もお店のパンを値切ろうとしたPさんを噛み付いて追い払いました!」

夏樹「いや、それは交渉ではないだろ……」


みちる「とにかく任せてください!ここは大船に乗ったつもりで!」

春菜「念のために聞きますけど自分だけ逃げようなんて考えてませんよね?」

みちる「当たり前じゃないですか!私がみなさんを置いて逃げるなんて絶対に……」

愛海「…………」

法子「…………」

夏樹「…………」

志保「…………」

みちる「……ナイデスヨ」ボソ

春菜「声ちっさ!!?本当に逃げないですよね!!?」


夏樹「みちるのやつ大丈夫かな?」

志保「見てください!みちるちゃんが出てきましたよ!」

春菜「白旗振りながら歩いてますね」

法子「みちるちゃんがんばれ~♪」フリフリ

愛海「上手くいったらパン奢るからね~!!」


~30分後~

みちる「戻りました!」バーン

夏樹「無事たったのか!?」

志保「だいぶ時間が掛かったけど怪我はない?」

みちる「はい!黒服のみなさん、とっても紳士的でしたよ」

愛海「それで交渉はどうだったの!?うまくいった!?」

みちる「もちろんばっちりですよ……ところで愛海ちゃん!」








みちる「右手と左手、切り落とすのはどっちがいいですか?」

愛海「すごく物騒!!?」


愛海「ちょっとみちるさん!どこがバッチリなのさ!?」

みちる「最初は命を差し出せって言ってたんですよ?それに比べたらはるかにマシじゃないですか?」

志保「う~ん……確かにヤ◯ザと交渉してここまで持ってこれるのって?すごいような……」

愛海「いやだよ!手がなくなったらお山を愛でることができないじゃん!!」

法子「ねえねえ!それなら晶葉ちゃんに義手を作ってもらったら?ロケットパンチができるやつ!」

法子「そしたら遠隔操作で登頂できるようになるんじゃないかな?」

愛海「ふむ……なるほど……」

夏樹「いや、ちょっと考えてるんじゃねえよ!」


愛海「はッ!腕が機械になったらお山のやわらかさを堪能できないじゃん!そんなのダメだ!!」

愛海「やいやいやい!黒服ども!耳を皿にして聴けーい!」

愛海「この身体の毛先から足の爪の先まで全て私のもんだー!!絶対にやらないぞーー!!」

バキュン!バキューン!

愛海「ひぃいいいい!!!」

春菜「う、撃ってきましたよ!?」

志保「やだああああ!!まだファミレスのパフェ全制覇してないのにいいいい!!!」


夏樹「お、落ち着け!ただの威嚇射撃だ!こんなことでアイドルはうろたえない!!」

春菜「や、やっぱり愛海ちゃん差し出しません?このままじゃあ私たちまで危険ですよ」

愛海「やめてよ!そんなことしたら化けて揉んでやるんだから!!!」

法子「じゃあ逃げちゃおうよ!」

夏樹「逃げるたってどうやって……」

法子「あそこの排気ダクトから外に出ればいいんじゃないかな?」

夏樹「んなスパイ映画みたいなこと誰がすんだよ?あの中ゴ◯ブリの巣窟になってるぞ?」


志保「わ、私が行くよ!」

春菜「志保さん!?本気ですか!?」

みちる「やめておいた方がいいのでは……」

志保「止めないでみちるちゃん!この作戦が上手くいったら美味しいパンをご馳走してあげるから!」

志保「私が先頭をいくから!みんなは後ろをついてきて!」ゴソゴソ


志保「…………」ピタリ

夏樹「どうしたんだよ?進まないのか?」

春菜「大丈夫ですか~?」

志保「お……」

法子「お?」

志保「お尻がつっかえて進めない……」

みちる「だからやめた方がいいと言ったのに」


夏樹「まあ冷静に考えたらそうなるわな。ほらいつまで詰まってるんだ?早く出てこいよ」

志保「やろうとしているんだけど……」

みちる「けど?」

志保「胸がつっかえて戻れない!!」ジタバタ

愛海「86-57-91の魅惑のボディがこんなところで仇になるなんて……」

愛海「もう!そんなところで詰まるぐらいなら登らせてよ!!」

法子「…………」バチーン!

志保「ちょっと!いまお尻叩いたの誰!?」

法子「ごめんなさい、つい……」


『オラ!棟方出てこいやッ!?』

『いつまで逃げとんじゃワレッ!!?』




夏樹「くそ!志保は詰まったまま動かなくなるし、黒服は増えるし!いったいどうすりゃいいんだ!?」

法子「今度は私が行ってくる!」

春菜「ダメですよ!相手は発砲までしているんです!危険すぎます!!」

法子「大丈夫!人類みんな兄弟って言うし!とことん話してドーナツを酌み交わせばわかってくれるよ♪」ドナァ!


みちる「法子ちゃん行っちゃいましたね……」

夏樹「しかし、みちるもだけど法子もすげえ度胸だな。強面の黒服を前にしてもいつもと同じ様子だぞ」

愛海「いや、みんなは知らないだろうけど法子ちゃんってなんていうか……凄味があるんだよ?」

みちる「凄味?」

愛海「この前ね法子ちゃんのお山を狙ったらね、背後から守護霊的なものが現れたんだ」

愛海「で、気づいたら縛られて鞭でしばかれてたよ。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃないねアレは」

春菜「それって守護霊じゃなくて時子さんなんじゃ……」

夏樹「見ろ!法子が戻ってくるぞ!」


法子「ただいま~♪」

春菜「法子ちゃん!大丈夫ですか!?乱暴されませんでした!?」

法子「うん!みんなすっごくやさしかったよ!」

愛海「そ、それでドーナツを酌み交わした結果は?」

法子「えっとねえ……」






法子「マグロ漁船と蟹漁船どっちがいい?」

愛海「どっちも嫌だよ!?」


みちる「もうここで和解した方がいいと思いますよ?」

夏樹「そうだぞ、上手くいけば五体満足で戻ってこれるじゃないか」

愛海「下手すればドザエモンだよ!そんな危ないことはアイドルの仕事じゃない!!」

法子「どっちもいやならハマチの餌になるしかないって黒服さん言ってたよ?」

愛海「それは暗に死ねって言ってるんだよ!」


『あれ?巴のところの黒服さんたちじゃないですか。こんな所でなにしているんです?』




春菜「あの声は……Pさんです!!」

夏樹「やっと戻ってきたか。なんとかして緊急事態を知らせないとな」

みちる「でも電話は通じませんよ?」

法子「それならここににちひろさんが押収したウルトラレイナ様砲があるよ!」

法子「これを信号弾代わりにしたらどうかな?」

愛海「ナイスアイデアだけど……なんでそんなものあるの?」

法子「ちひろ山が登頂されそうになったら愛海ちゃんの顔面に撃ち込むって言ってたよ」

愛海「なにそれ!まったくちひろさんったらお山は大きいくせして器は小さいんだから!!」プンスカ

夏樹(やっぱりこいつヤキ入れてもらった方がいいんじゃないか?)


愛海「じゃあ、私が撃つからレイナ様砲を貸してよ」

みちる「撃った事あるんですか?」

愛海「大丈夫!ハワイで木場さんから教わったから!」

春菜「なんで木場さんがバズーカの撃ち方しってるんですか?」

愛海「細かいことは気にしない!いいから任せてよ!」

夏樹「まあそこまで自信があるなら任せてもいいんじゃないか?」


愛海「えっと確かこうやって肩に担いぐと……」


<ウルトラレイナサマ砲モードへ移行>
<エネルギーライン全段直結>
<ライディングギア、アイゼン、ロック>


春菜「なんかすごく不穏な音声が流れているんですけど大丈夫なんですか?」

みちる「レイナちゃん製のものを晶葉ちゃんが改造したって言ってましたけど……」


<チャンバー内、正常加圧中>
<ライフリング、回転開始>



<撃てます>

愛海「終わりにし「ハックション!」ようぜ!」バーン!

法子「ごめん、くしゃみしちゃった」

愛海「もおおおおおおお!!!!射線がずれちゃったじゃんかあああああ!!!!」

夏樹「弾は!レイナ様砲の弾はどこにいったんだ!?」


『あ、愛海……?なぜ俺を……?』ガクリ

『Pさん!お気を確かにッ!誰や撃ったんはッ!?』

『棟方ですッ!あの小娘が窓辺でバズーカ構えてましたッ!』

『あのガキ……村上の家と戦争するきじゃなッ!?』




法子「Pさんに直撃したみたいだね」

愛海「あわわわわわわ!!!」

夏樹「もう無理だ。あきらめろ愛海、ここまできたら関係修復は不可能だ」

愛海「そんなこと言わないで!まだ手はあるはず!そうだよね、春菜さん!」

春菜「わ、私ですか!?」


愛海「お願い春菜さん!黒服さんと交渉してきて!」

春菜「いやですよ。私にいいことが全くないじゃないですか」

愛海「じゃあ、せめて私が死ぬ前に春菜山を登頂させてくれる?」ワキワキ

春菜「それ脅しじゃないですか……わかりました、行きますよ」

春菜「もしもの時は眼鏡を拾ってくださいね」トボトボ

夏樹「いや、拾うのは骨だろ。眼鏡なんかどうすんだよ」


法子「あ!春菜さん出てきたよ!」

みちる「緊張してるみたいですね……右腕と右足が同時に前に出てます」

夏樹「ヤクz …黒服と交渉することなんて普通の人生じゃまずないからな」

夏樹「春菜の反応が一番普通なんだよ」

愛海「でもなんか意気投合してない?」

法子「本当だ!なんか偉そうな人と楽しそうにしてる!」

みちる「春菜さんが戻ってきます!……こころなしか肩を怒らせてますね」

夏樹「なんか嫌な予感がするな……法子、みちる、構えておけ」


春菜「愛海ちゃん!そのタマ取らせてもらいます!!」バーン!

夏樹「やっぱりな!取り押さえろ!縄で縛り付けるんだ!!」

法子みちる「「はい!!」」

春菜「あ!ちょっと待って!いやーーーーーー!!!!」






春菜「申し訳ありません、若頭……」

愛海「裏切るなんてひどいよ!!」プンスカ


みちる「それで、なんで裏切ったんですか?」

法子「愛海ちゃんを捕まえて自分だけ助かるつもりだったの?」

春菜「違いますそんなんじゃありません!」

夏樹「じゃあなんでだよ」

春菜「……サングラス」

夏樹「ん?」

春菜「黒服さんの仲間になるとあのイカしたサングラスをもらえるんです!」キリッ!

夏樹「ごめん、ちょっと理解したくないわ」

春菜「どうしてですか!?」


愛海「そんなことで私を裏切るなんて見損なったよ!罰として春菜山を登らせて!!」ワキワキ

夏樹「でも、黒服達に囲まれる原因は愛海だぞ?」

みちる「そうですよ、私だって美味しいパンをくれるって言われたら裏切ります!」

法子「私もドーナツをプレゼントされたら愛海ちゃんを差し出すだろうなぁ……」

愛海「……確かに私もお山を触らせてくれるって言われたら裏切るな」

夏樹「こいつらどうしょうもねえな」


愛海「という訳で夏樹さんはなにかいい案ない?」

夏樹「そう言われてもなあ……」

愛海「お願いだよ!パンキチやドナキチの交渉は当てにならないし、メガキチは裏切るし!」

愛海「おまけにパフェキチはダクトに詰まったまま動かなくなる!!」

志保「」チーン

愛海「頼れるのはもうナツキチしかないの!」

夏樹「いや、この流れでナツキチ呼びはやめろ。私まで同類だと思われる」


法子「みんな!巴ちゃんがいるよ!」

みちる「きっと痺れを切らせて直接手を下しにきたんですよ!」

愛海「ひぃいいいいいいい!!!」ガタガタガタ

春菜「もうここまで来たらどうすることもできませんよ。素直に謝りませんか?」

愛海「やあああああ!!!!ハマチの餌にされるううううううう!!!!」

夏樹「大丈夫だって、巴は私たちの仲間だろ?そんな酷いことはしないって」

愛海「でも……」

夏樹「ほら、私らも一緒にいてやるから……な?」

愛海「わ、わかった!私、巴ちゃんに謝ってくる!」


巴「で、どういうつもりじゃ?」

愛海「この通りです。どうかお許しください」ドゲザー

巴「ロケで人の胸を晒すような真似をしておきながら……!!」ビキビキビキ

夏樹「気持ちはわかるが愛海はこの通り反省しているんだ。許してやってくれないか?」

巴「それはずいぶんと虫のいい話じゃのお!?」

愛海「ご、ごめんなさい!次回からはこのようなことにならないよう登山技術を磨き、放送コードに引っかからないようにしますから!!」

巴「そもそも人のを揉むなッ!!!」


みちる「いったい巴ちゃんは愛海ちゃんをどうしたいんですか?」

巴「そんな難しいとこは要求せん。ただ落とし前をつけてもらうだけじゃ」

愛海「落とし前っていったい何をすればいいの?お山のマッサージとか?」ワキワキ

夏樹「巴、両手切り落としていいぞ。懲りてないみたいだから」

巴「おう、そうじゃな」

愛海「やだなぁ!マウンテンジョークだよ!ジョーク!本気にしちゃダメ!!」

愛海「もうふざけません!だから黒服さん、そのドスをしまってください」


巴「なに、うちも血を見るようなことはしとうない……」

春菜「じゃあどうするんですか?」

巴「なに簡単じゃ……目には目を、歯には歯を、ブラチラには……こうじゃ!?」バサァ!

愛海「へ?」

みちる「おや?」

法子「薄ピンクだ!」

夏樹「その……けっこうかわいいの履いてたんだな」

愛海「ッ!?////////」


愛海「ちょっと巴ちゃん!いきなりなにすんのさ!?///////」

巴「決まっておるじゃろ、スカートめくりじゃ!」

みちる「巴ちゃんらしい豪快なめくりでしたね」

法子「スカートの中身が丸見えだったよ」

夏樹「でもなんでスカートめくりなんだ?」


巴「ウチが恥をかかされた映像はPが手回ししてすでに抹消済み」

巴「つまり、下着を見たんはあの場にいたTVスタッフと通行人……だいたい100人ぐらいじゃ」

巴「そして今、この場にいるはウチの組いn…知り合い100人が愛海のスカートの中身を目撃した」

巴「お互い同じ恥をかいたということで手打ちじゃ」

法子「見事な大岡裁きだね!」

巴「けじめはつけた!これで帰らせてもらう……おまえらも引け!」

黒服×100「「「「「へい!!」」」」」


愛海「」

夏樹「まあ……これにて一件落着ってやつか?」

みちる「安心したらお腹が空きました……」グゥ~

法子「私もドーナツ買ってくるね!」トテテテテ

春菜「…………」

夏樹「どうしたんだ春菜?」

春菜「いや、何か忘れているような……?」


夏樹「どうせあれだろ?黒服さんからサングラスをもらえなかったとかじゃないのか?」

春菜「そうでした!?これじゃあせっかく構成員になった意味がありません!」

春菜「巴ちゃ~ん!待って~!!」バタバタバタ

夏樹「まったく……みんな相変わらずだな」

夏樹「とはいえ、私もなんか忘れているんだよな……まあ忘れるってことは大したことじゃないか」


志保「ちょっとだれかいないの!?私、ダクトに詰まったままなんだけど!?」

志保「お願い!誰か助けて!!」

志保「これからはパフェを控えて体型維持するからー!」ジタバタ

志保「ぐすん……もうダメだ……きっと助からない」

志保「ごめんねみんな。謎は残らないように遺書は残しておくから……」

志保「えっと書き出しは……親愛なるPさんへ、これは私がPさんに送る最後の手紙……」


皆に忘れられた槙原志保の救出は翌日に行われたという。


おわりです。

パニックルーム的な密室サスペンスを書こうとしたらこんなことになった。

いったいどこで間違えたのか?

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