大人になったマミほむです。
GWに投稿するつもりでしたが間に合わずこんな時期に・・・
一応イメージ的には
ほむら(21)『聖夜に』 マミ(22)『乾杯♪』
ほむら(21)『聖夜に』 マミ(22)『乾杯♪』 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515218091/)
これの地続きのお話です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534228571
マミ(23)「暁美さん、終わりそう?」
ほむら(22)「もう少し待ってちょうだい。あとちょっとで終わるから。」チャッチャカチャカチャカ
マミ「・・・マメねぇ・・・そんな申し送り簿なんて作らなくてもちゃちゃっと口で伝えちゃったら良いじゃない・・・」
ほむら「それだとあとから確認したいことが出来た時に困るでしょう?こうして文書としてまとめておけばわざわざ私に聞かなくても確認できるんだから便利じゃない。」カッチャカカチャカチャ
マミ「私はそういうの無理ねぇ・・・たぶん分からない事があったら電話してちょうだいって言っちゃうわ。」
ほむら「せっかくのお盆休みなんですもの。そういう電話とかからは解放されたいじゃない。」カタタタタタン
マミ「休日保育なんてやってなければ私達も3日前からお休みだったのに・・・」
ほむら「必要としてるご家庭がある以上しょうがないわ。それに頭3日なだけマシでしょう?明日から就く人たちは中3日って中途半端なところで就くせいでちょっとした遠出も厳しいんだから。」チャッチャカチャカチャカッチャンチャン
マミ「まぁねぇ。そのおかげで私達は明日から最後まで全部連休なのよねぇ・・・」
ほむら「とりあえず今日この後はどうするの?着いてきて欲しいところがあるって言ってたけど?」キューーーン…キュッキュッキュフィーン
マミ「そうそう、高校の時の友人にお食事会に誘われててね♪是非友達も連れてきてって言ってたから♪」
ほむら「私なんかが行ってしまっていいのかしら?巴さんの友達でしょう?なんだか気まずいわ。」テキパキテキパキ
マミ「データ作りだけじゃなくて製本までするのね・・・えっと、そこは平気よ。むしろ連れて来て欲しいくらいの勢いだったから。」
ほむら「・・・?そう・・・?なら良いのだけれど・・・さ、申し送り簿はこんなところね。行きましょうか?」
マミ「はぁい♪施錠点検、火器消滅点検、備品の員数点検、全部OKよ♪あとは暁美さんがそのUSBを保管庫に戻したら可搬記憶媒体点検もOK♪」マミミン
ほむら「準備の良いこと・・・はい、しまったわ。施錠してちょうだい。」
マミ「よっし、じゃあ点検簿冊類全部OKね。さ、着替えて行きましょう♪」
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―――
―――翌朝
マミ「う゛ぅぅぅぅぅ・・・・頭がガンガンする・・・」
ほむら「あら、おはよう。昼まで寝てると思ったけど意外と早かったわね?」
マミ「あれ??私達・・・たしかみんなでお食事会を・・・」
ほむら「どこから話そうかしら?とりあえずまずはお説教かしら?そこに正座しなさい。」
マミ「・・・え?お説教?私なにか悪いことした・・・?」スワリスワリ
ほむら「巴さん・・・後学のために教えてあげる。世間一般ではね?ああいうお食事会のことを・・・合コンっていうのよ!!」ゴスッ!!!ゴスッ!!!ドスッ!!!
マミ「痛い!!痛い!!レバーはやめて!!地味に響く!!」
ほむら「あなたは知っていたのかしら?昨日の”お食事会”がその実、合コンだったこと。」
マミ「え!?ししししし知るわけないじゃない!!私も行ってびっくりしたのよ!!おおおお男の人がいるー!!わー、びっくりって!!」
ほむら「・・・知ってたのね?」
マミ「ししししし知らなかっ
ほむら「知ってたわね?」ギロッ
マミ「・・・知ってました・・・」
ほむら「・・・はぁ・・・やっぱり・・・しょうもない男達とあなたの面倒みるので相当大変だったんだから・・・しかも同級生はいるし・・・」
マミ「同級生?」
ほむら「あの一番ウェイウェイ言ってたチャラ男よ。」
マミ「・・・??・・・あぁ~~・・・中沢君って言ってたかしら?」
ほむら「そ。まぁ先々週くらいに街で見かけた時は普通だったからたぶんあれがモテると勘違いしてあんな格好できたんでしょうけど・・・
マミ「まぁ・・・それは向こうも気まずかったでしょうねぇ・・・で、私の面倒っていうのは・・・?」
ほむら「・・・あなた・・・あれだけ騒いでて覚えてないの?」
マミ「また何かやらかしたかしら・・・?」
ほむら「・・・開幕ビール一気からの続けて3杯大ジョッキ。開始30分でもう壊れてたわ。」
マミ「・・・・ごめんなさい・・・やっぱり聞きたくないわ・・・」
ほむら「店のカラオケでいきなりデスメタル歌いだして・・・生のデス声って初めて聞いたわ。女性でもあんな声だせるのね。」
マミ「というか・・・あの店ただの家系居酒屋よね・・・カラオケなんてあったのね・・・って私達個室じゃなくて普通のテーブル席じゃなかった!!?」
ほむら「しかもデスメタルの後に続けて歌うのが、金太の大冒険って一体どういうセンスしてるのかしら・・・男性陣の股間触りながらノリノリで歌ってたわよ?」
マミ「もうやめて!!聞きたくないから!!!」ミミフサギ
ほむら「トドメにバスト占いの歌を歌い出した時は殺意すら感じたわ。」
マミ「本当にごめんなさい!!反省してますから!!決して悪意があった訳ではないと思うの!!多分!!」
ほむら「私よりも謝るべき人たちが他にもいるでしょう・・・あなたの友達の五十鈴さんと綾野さん。巴さんが“キーッス!!キーッス!!”って手拍子にコールかけてみんなの前でキスさせてたわよ?」
マミ「あら、それなら大丈夫よ♪あの子達人数あわせで呼ばれただけで元々そういう関係だから♪」
ほむら「そういう!!問題じゃ!!ないでしょう!!あの二人がデキてることくらいなんとなく二人の空気見てたら分かるわよ!!そういうことじゃなくて公衆の面前でキスコールかけたことを怒ってるのよ!!」ゴスッ!!!ドズッ!!!ボスッ!!!
マミ「だから!!レバーはやめて!!吐く!!吐く!!」
ほむら「挙句終わったと思ったら“ごちそうさまがぁ??聞こえない!!そぉれキーッス!!!キーッス!!!”って今度はディープキスさせて・・・最後の方、五十鈴さん涙目だったわよ・・・?まぁその後は恒例の嘔吐からの撃沈コースで静かなものだったけど・・・」
マミ「ちょっと二人に電話かけてきます・・・」マミマミ…
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―――
ほむら「どう?許してくれた?」
マミ「綾野さんは帰ってから五十鈴さんの泣き顔見れた上にその後大いに盛り上がったからGJだよ!!って言ってくれたけど・・・五十鈴さんは一緒にいたのに電話口にも出てくれなかったわ・・・」
ほむら「それは怒ってるのかしら?それとも恥ずかしいの?」
マミ「分からないわよぉ・・・はぁぁぁぁ・・・私もうお酒やめるわ・・・」
ほむら「それ今年に入ってから7回くらい聞いたわ。」
マミ「今度こそ絶対やめるの!!もう毎回毎回人に迷惑掛けてさすがに私も懲りたわよ・・・」
ほむら「そのくだりも今年4回目くらいね。」
マミ「そんな冷たくあしらわないでよ暁美さぁん・・・。」
ほむら「昨日も何度も止めたのだけれど・・・あなたが飲み過ぎないようにお酒取り上げても人のお酒に手を出すんだもの。止めようがないわ。」
マミ「お願い暁美さん!!次こんなことになりそうになったら殴ってでも止めてちょうだい!!」
ほむら「・・・お酒を断とうという気はないのかしら・・・まぁ無理だと思うけれど・・・」
マミ「だってぇ・・・お酒がなくなったらどうやってストレス発散したら良いのよ・・・」
ほむら「典型的なアル中の発言ね・・・とりあえずもう公共の場で呑もうとしてたら私が止めるわ。あなたが呑んで良いのはこの家だけね。」
マミ「え・・・!!!せめて知り合いの家とか・・・!!」
ほむら「ダメね。人の家でなんて呑ませたら何をやらかすか恐ろしすぎて一緒にいる私が楽しめないわ。」
マミ「・・・あうぅぅぅ・・・」
ほむら「この紙を私達の部屋、リビング、玄関に貼って。ついでに巴さんの携帯の待ち受けにもしなさい。とりあえず昨日の話はもうおしまい。あとはせっかくのお盆休みなんだもの。有意義に過ごしましょう?どうせあなたのことだから無駄にプランも立ててるんでしょう?」
マミ「・・・・“酒は呑んでも、呑まれるな”・・・・そうね・・・とりあえずお盆休みの行動計画持ってくるわ・・・」
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―――
ほむら「・・・えっと・・・初日。気になってた映画をひたすら観る・・・」
マミ「そう!こんな日のために今まで気になってた映画を全部リストアップしてあるの!」
ほむら「どれ??んっと・・・?“アザレアの花咲く”に“ジャンヌ・ダルク”・・・“悪魔のいけにえ”??・・・に“貴殿の名は”・・・あぁ、以前話題になったアニメ映画ね・・・。“アフガン”に、“FM神浜 聖電波発信所”?なにこれ?あと・・・・“ガン○ムUC全話”って巴さんあなたガ○ダムなんて一切興味ないじゃない・・・で?締めが・・・“フューリー”??あなたのセンス一体どうなってるのかしら・・・?」
マミ「えっと・・・暁美さん・・・すごく言い辛いのだけれど・・・“アフガン”と“ガ○ダム”と“フューリー”はあなたが観たいって言ってた映画よ・・・?」
ほむら「・・・・・・///」ホムン
マミ「・・・大丈夫よ?私も一緒に観るから・・・?」
ほむら「と、とにかく!!こんな映画全然オシャレじゃないじゃない!!やっぱり私達二人とも若いんだから日の差し込む明るい部屋でオシャレな服着て、ちょっと小洒落たオーガニックな洋風の軽食でも食べながら“プラダを着た悪魔”とか“アメリ”とか“マンマ・ミーア”とかそういったオシャレな映画を観て女子力を上げるべきよ!!」
マミ「暁美さん、その映画本当に観たいの?観たいならそれでも良いけど・・・」
ほむら「・・・全然・・・」
マミ「ね?無理はしないべきだわ。そんな休日は幻想であって私達は築20年過ぎたマンションの一室でスウェットやジャージ姿でスナック菓子齧りながら“悪魔のいけにえ”でも見てるほうがお似合いなのよ?」
ほむら「そこまで言われるとちょっとへこむわ・・・」
マミ「だいたい女子力ってあなた上げてどうするの?あまり男の人に興味があるようには見えないけど・・・」
ほむら「一応こう見えて男性とお付き合いしたことはあるのよ・・・?」
マミ「えぇ!!?ちょっと初耳なんだけど!!その話詳しく教えて!!」
ほむら「そんな喰いつく所じゃないでしょう・・・もう・・・高校生の頃の話よ?しかもすぐ自然消滅したから付き合ったうちにも入らないかも・・・」
マミ「なになに??さ、遠慮することはないわ♪なんで別れたの?どこまで進んだの?マミお姉さんに話してごらんなさい?」マミマミマミ
ほむら「向こうから告白してきたけど一回デートしたらそのまま自然消滅したわ・・・」
マミ「あら?なんで?なにか心当たりはないの?」
ほむら「・・・映画見終わった帰り、河川敷でおしゃべりしてるときに・・・落としちゃったのよ・・・」
マミ「・・・?落とした・・・?」
ほむら「・・・えっと・・・銃を・・・」
マミ「・・・え??」
ほむら「お父さんに持たされてる護身用の物よって咄嗟にウソをついたのだけれど・・・まぁ、向こうが調子に乗って“俺こういうので結構詳しいんだぜ?”とか言い出して弄りだしたのよね・・・」
マミ「なんとなくオチが読めてきたわ・・・」
ほむら「なんで素人って銃持つとすぐ引き金に指を掛けるのかしら?」
マミ「あぁ・・・やっぱりそういう・・・」
ほむら「お父さんに持たされてるって咄嗟に嘘ついたのが良くなかったのかしら?その後私にひたすら平謝り。学校で会っても何故か敬語だし、そもそも向こうからは一切話しかけてこなくなったわ・・・」
マミ「お父さんに本物の銃を持たされる娘って言ったら・・・まぁカタギじゃないわよねぇ・・・」
ほむら「そんな感じで私の甘酸っぱい青春時代のお話は終わりよ。さ、もうお昼も回ってることですしどんどん映画を消化していかないと今日中に観終わらないわ。」
マミ「甘酸っぱい要素どこにもなかったけど・・・まぁ良いわ。ツ○ヤでも行って映画借りてきましょうか。」マミン
ほむら「待って。巴さんゾマホンのプライム会員でしょう?それなら“アフガン”以外の映画は全部観られるわ。一部有料だけど・・・」
マミ「あら、ホント?でもどっちにしても借りに行かなきゃいけないわねぇ。」
ほむら「別に“アフガン”以外の映画でも良いわよ?わざわざそのためだけに出掛けるのも面倒でしょう?」
マミ「いーの、いーの。ついでに映画観ながら楽しむお酒とおつまみも買ってきましょう?」
ほむら「巴さん・・・まだ懲りてないのね・・・」
マミ「さ、○タヤとリカ○マウンテン行きましょう♪」
ほむら「まぁ良いわ・・・巴さんの車借りるわね?」チャラン
マミ「暁美さんの車でいかないの?」
ほむら「ちょっとした買い出しだもの。わざわざ暖気やらなんやらと面倒なのよ。」
マミ「そういうものなのねぇ・・・」
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―――
―――
『拙者・・・』
『某・・・』
『入れ替わっておるぅぅぅぅ!!!』
ほむら「・・・」
マミ「・・・」グギュゥゥゥゥゥ…
ほむら「巴さん。何か作る?」
マミ「え??あ・・・ごめんなさい・・・でも映画観てる最中だし終わってからにしましょう?」
ほむら「いいわよ。それに正直この映画なんだかよく分からないし・・・おうどんで良いかしら?」
マミ「ごめんね??それじゃあ私海老天とかしわ天と温玉乗っけでお願い♪」
ほむら「そんな手間暇かけるわけないでしょう。素うどんに毛が生えたようなもので良いわね?」トストストス
マミ「・・・はぁい・・・」
ほむら「巴さーん。カツオ出汁と昆布どっちがいいー??」
マミ「カツオ出汁でー!!」
『拙者たち、会えば絶対、すぐにわかるで候』
マミ「・・・何が悲しくて休日に上杉謙信と武田信玄が入れ替わる話なんて観なくちゃいけないのかしら・・・しかも上杉謙信が女性ってどういうこと??こんなアニメが流行るなんて世の中わからないわね・・・」ムニムニ
ほむら「お待たせ。あら??映画観ないの??スマホなんか弄って。」
マミ「予想以上に外れだったわ・・・流行の映画だからって面白いとは限らないのね・・・」ムニムニムニ
ほむら「そう・・・じゃあ次の映画観る??“ジャンヌ・ダルク”なんて面白そうだわ。私もちょっと見てみたかったのよね。」
マミ「そうね。じゃあそっちにしましょうか。再生っと・・・」
ほむら「あと、おうどんよ。冷めないうちに。」
マミ「はぁい、いただきます♪」
ほむら「あぁ、この導入部の音楽良いわねぇ。なんだか落ち着くわ。」
『乙女(ラ・ピュセル)!!乙女(ラ・ピュセル)!!』
『あら・・・やっぱりただの兵士達では足止めにもなりませんね・・・砦へようこそ、ラ・ピュセル御一行』
『やはりこの砦にもいたのね・・・魔女っ!!』
マミ「・・・あぁ・・・暁美さんが作ってくれたおうどん美味しいわ・・・疲れた胃袋にカツオ出汁が染み渡るようね・・」チュルチュルチュピッ
ほむら「ただの冷蔵のうどんよ。今時のこういう冷蔵の保存食って外れがないから助かるわ。」チュルルル
マミ「ふふふ・・・暁美さんの愛が感じられるからより一層おいしく感じられるのよ」マミン
ほむら「こんなものに愛もクソもないでしょう。小腹がすいたから私のを作るついでに作っただけだし・・・」
マミ「きっと中学生の頃だったら・・・自分の分くらい自分で作りなさい!巴マミ!!・・・とか言って作ってくれなかったわ♪そう考えると感慨深いわねぇ。」
ほむら「昔の話はやめなさい。あなたもティロ・フィナーレぇとかティロ・ボレぇーとかの黒歴史を掘りおこされたら死にたくなるでしょう?」
マミ「ナニモキコエナイ…ナニモキコエナイ…」マミミミミミ
ほむら「もう・・・変なこと言ってるとおうどんが冷めちゃうわ。早いところ食べましょう?」
マミ「こう・・・エアコンの効いた部屋で映画を観ながら温かいおうどんをすするってなんだか贅沢ねぇ・・・」チュルルルン
ほむら「中途半端な時間に食べ始めちゃったけど晩御飯どうしましょう?」ツルツルツル
マミ「夜はちょっと遅めの時間にピザでも取りましょ。せっかくのお休みなんですもの。家事からも解放されてちょっと不規則な生活を送っても罰は当たらないわ。ごちそうさま、美味しかったわ♪」
ほむら「もう食べ終わったの!?私より多めに入れてあったのに・・・」
マミ「冷める前に食べないとおうどんに失礼じゃない?それに映画も気になるから集中したいし。」
ほむら「それにしたって・・・まぁいいわ・・・」チュゾゾゾゾ
『――この方は・・・王太子様ではありません。』
『何を言っている。私こそがこのフランスの正統後継者シャルル・ド・ヴァロワなるぞ。』
『いいえ、そうではありません。天使様も私にそう教えてくださっています。』
ほむら「ごちそうさま。巴さんどんぶり良いかしら?水につけてくるわ。あ、あと映画止めておいてちょうだい。」
マミ「はぁい♪」カチチッ
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――――――
―――
『私が影の牢獄へと消えれば二度と門が開くことはない。』
『リズッ!!何を言って・・・!!これ以上大切な人を失うなんて私はっ・・・!!』
『泣かないでタルト・・・これからも私の魂はあなたとともに・・・』
ほむら「・・・・」グシュ…
マミ「・・・・」グズグズ…
ほむら「・・・これは・・・」グシュン
マミ「ええ・・・当たりねぇ・・・」グスン…
ほむら「予想外の掘り出し物だわ。私これのBD買うわ。」グスグス…
マミ「あぁ・・・これだったら公開当時に映画館で観たかったわ・・・」
ほむら「でも映画館だとこうして家みたいに周りに気にせずに泣けないわよ?」グシュグシュ
マミ「じゃあプロジェクターと音響設備買いましょう。そうしたら家でも映画館気分で観れるわ。」チーーン
ほむら「また思いつきで・・・そんなお金ないでしょう・・・まぁ、でも本当に出来たら素敵ねぇ・・・」
マミ「チーズアーモンドとビールも合うし・・・映画も面白いし・・・最高の休日ねぇ・・・」パキッ!!ゴブッゴブッ
ほむら「ちょっと!!何目を離した隙にお酒呑み始めてるのよ!!」
マミ「これ一本だけ!!ほら、暁美さんの分のほろ酔いもちゃんとあるから。」
ほむら「・・・一本だけよ?」
『タルトは今まで良くやってくれた。だから代わりに彼女の望みに従ってみたのさ。君達からすると“感謝のお礼”とでも言うのかい?』
『私達も祈りましょう。聖女の・・・乙女の伝説の最後に――』
『すべてのことに―――ありがとう(メルシー・ヴレモン)』
ほむら「やっぱり当たりだわぁ。ゾマホンで早速BD注文するわ!!」ボロボロボロ
マミ「あぁん・・・泣いてる暁美さんが可愛いわ♪ほぉら、マミお姉さんの胸で泣いて良いのよぉ♪」ワキワキワキ
ほむら「あぁ・・・感動も台無しだわ・・・この酔っ払い・・・」
マミ「ほぅら、ほむらちゃんのほっぺはふよふよでちゅねぇ~。ふよふよふよ~」モヨモヨモヨ
ほむら「もう・・・そんなに柔らかい物が触りたいなら自分の胸でも揉んでたら良いじゃない・・・」
マミ「そんなのただの変態じゃない!!暁美さんのほっぺの柔らかさが良いのよぉ♪そぉれふよふよ~・・・・はむ!!」カプッ
―――ゴグッ
マミ「あ・・・あ、あ、あごが割れる・・・!!暁美さん・・・グーで殴るのはなしよ・・・!!」
ほむら「そんなに!!柔らかい物が好きなら!!」ヌガシッ!!
マミ「暁美さん!!やめて!!脱がさないでっ!!」
ほむら「こぉのぷよんぷよんしたあなたのお腹でも触っていれば良いでしょうがぁぁ!!」プヨプヨプヨプヨ
マミ「やめて!!精神的にもくるからやめてちょうだい!!」
ほむら「こんなに蓄えて!!こんなに蓄えて!!」モニョモニョモニョモニョ
マミ「痩せます!!痩せますから!!もうやめてぇ!!」
ほむら「まったく・・・」
マミ「うぅぅぅぅぅぅ・・・暁美さんにムチャクチャにされたわ・・・もうお嫁にいけない・・・」グスン…
ほむら「人聞きの悪いこと言わないでちょうだい。」
マミ「・・・・・・」グスグス…
ほむら「・・・もしかして本当にイヤだった・・・?」
マミ「・・・うぅぅぅ」グス…スンスン…
ほむら「ごめんなさい・・・ちょっとおふざけが過ぎたわ・・・許してちょうだい・・・?」サスサスサス
マミ「がおぉぉぉぉ!!」ガバッ!!!
ほむら「ちょっ!!!嘘泣き!!?」
マミ「うふふふふふ・・・こうしてマウントとって両手を押さえつけられたら何もできないでしょう??さぁて、今までのお礼をさせていただこうかしら♪」シッカリ
ほむら「あなただって私の手を押さえてたら何も出来ないでしょう?今なら許してあげるから離しなさい。やめないなら手を離した瞬間今度は顔面にグーパンいくわよ?」
マミ「ふーん??そういう事言っちゃうんだ??手を使わなくたって暁美さんの弱点ぐらい、いくらでも攻められるんだけどなぁ?」ペロッ
ほむら「・・・え?ちょっと冗談よね?ちょっ・・・ちょっと待ちなさい!!このまま今は優位にたってても何だったら明日落ち着いてからグーパンでもなんでも喰らわせられるのよ!?だから落ち着きなさい!!考え直して!!?」ホムホムホムム
マミ「はいはぁい、マミお姉さんは酔っ払っちゃってますからぁ♪明日土下座すりゃ良いんでしょぉ??さぁって・・・暁美さんの弱点は・・・首筋!!」ハムチュプッ
ほむら「ぬうぅぅぅぅぅん!!ちょっ・・・いや!!やめてぇぇぇぇ!!」ビクン
マミ「あららぁ?さっきまでの威勢の良い暁美さんはどこに行ったのかしらぁ??・・・ふふふふふふ♪」ハブチュチュチュチュプチュ
ほむら「はっ・・・・あぁうぅぅぅ!!!ごめんなさい!!もう生意気言いませんから!!いや!!いやぁ!!」ビクビク
マミ「うぅん??本当に心の底から謝ってるのかなぁ??このまま手を離したらえげつないくらい殴られそうだから怖くて離せなぁい♪」ルロルロルロニュクッチュ
ほむら「絶対殴ったりしない!!本当!!だからお願い・・・!!あっ!!あぅぅんっ!!も・・・もう許して・・・!!」ガクガクガク
マミ「そこまで言うんなら・・・」
ほむら「はっ・・・あふぅぅ・・・」ナミダメ
マミ「うふふ・・・とぉ見せかけて・・・首筋からのぉ、耳!!」ヌロロロクチュ
ほむら「ふゃぁぁぁぁぁん!!ダメ!!ダメっ!!無理無理無理!!!」ゾクゾクゾク
マミ「こぉら、暴れないの。おとなしくしてなさい♪」ヌルロヌルロルロロチュプ
ほむら「・・・あっ・・!!はっ・・・・はぁ・・・!!はふぅん!!」ビクビクッ
マミ「あら??」
ほむら「ハァ・・・・ハァ・・・・」グッタリ
マミ「うふふ・・・顔真っ赤にして涙ぐんじゃって♪可愛い♪」
ほむら「・・・巴さん・・・もう・・・」ハァ…ハァ…
マミ「ふふふ♪だらしなくお口半開きにしちゃって♪さぁって・・・お楽しみはこれからよ♪」マミマミマミマミマミマミマミ
ほむら「・・・せめて電気消してちょうだい・・・///」
マミ「そしたら暁美さんの可愛らしい顔が見られないじゃない。とりあえず、まずはこの邪魔な上着をまくっ・・・て・・・ブラを・・・ずらしてぇ・・・・」ガクンッ…
ほむら「・・・・??巴さん・・・??」
マミ「・・・んご・・・」zzzzz…
ほむら「・・・ちょっと・・・まさか寝落ち??」ユサユサ
マミ「・・・んが・・・・」ズゴゴゴゴゴ…
ほむら「・・・・・」イラッ
――――――――――――
――――――
――
――翌朝
マミ「暁美さん、おはよ!」
ほむら「・・・おはよ・・・」ジョバァァァ
マミ「あぁぁ、なんだかぐっすりよく眠れたわぁ♪でもなんやかんや映画2本しか観られなかったのは残念ねぇ・・・しかも一本は駄作過ぎてほとんどまともに観てないし・・・」
ほむら「・・・そうね・・・」ジャッ…ジャッ…ジャッ…
マミ「んーーー♪♪良い匂い♪♪今日の朝食は野菜炒め??」
ほむら「・・・そんなものかしらね・・・」ジャァァ…ワッシャシャシャシャ…
マミ「・・・暁美さん・・・ひょっとして何か怒ってる・・・??」
ほむら「・・・昨日のことどこまで覚えてるのかしら・・・??」
マミ「・・・??“貴殿の名は”を観てぇ・・・“ジャンヌ・ダルク”観てぇ・・・たしか感動して号泣してる暁美さんをよしよししながらそのまま寝ちゃったんじゃないかしら・・・??」マミン
ほむら「・・・・そ・・・・随分と都合の良い記憶力だこと・・・」
マミ「・・・????ひょっとしてまた酔って何かやらかしましたか・・・??」
ほむら「・・・・さぁ・・・?どうかしら・・・はい、朝ごはんよ。」ガチャン!!
マミ「あら、ありがとう♪ごめんね、暁美さん・・・昨日また何かやらかしたみたいね・・・後で詳しく聞かせてちょうだい・・・」
ほむら「・・・早く食べてもらえるかしら・・・片づけが出来ないわ・・・」ジロッ
マミ「・・・はい・・・いただきます・・・暁美さんは食べないの??」
ほむら「私はトーストだけで良いわ。」ホムホムホム
マミ「あら??見たことない食材ね??なぁにこれ??茶色くて大きい。お豆??」
ほむら「・・・・・・」ホムホムホム
ほむら「・・・・・・」ホムホムホム
マミ「ん??紫花豆かな??炒め物で使うなんて珍しいわねぇ。いつの間に買って来たの??」
ほむら「・・・・さぁ???」
マミ「はむ・・・うん??なんだかたんぱくねぇ。お豆なのにエビっぽいというか。意外ねぇ。あと食感も表面はパリパリしててなかなか♪」ハムハムハム
ほむら「・・・お気に召したみたいで嬉しいわ・・・」
マミ「ちょっとお茶とってくるわね。」トストストス
ほむら「・・・・ごめんなさい、気がつかなかったわ。」
マミ「はい、暁美さんのコップ。そうそう、一個気になったんだけどね?」
ほむら「・・・・何かしら・・・?」ゴクゴク
マミ「台所の上にゴキ○リホイホイ置くのってあんまり感心しないわ。ああいうのは床とかの隅っこに置かなきゃ。しかも一箇所に4つも5つも置いてもあんまり意味なくないかしら??それにやっぱり調理するところにゴ○ブリホイホイがあるのって衛生的にも・・・ねぇ・・・??」モグモグモグ
ほむら「・・・大丈夫よ。あの中空っぽだから。」
マミ「空っぽ???新品あけたの??」ムシャムシャ
ほむら「・・・さぁ??」
マミ「・・・・???・・・・・・・!!!!!?????」ハムハムハム…ムグッ
ほむら「・・・・・・」
マミ「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!!この野菜炒めの茶色いのってまさか!!!!???」
ほむら「・・・・聞きたいの??知らない方が良いんじゃない??あなたそれを紫花豆だと思って食べてるのよね??ならそれで良いじゃない?それでも聞きたい??」
マミ「え?え?え?え?ちょっと待って!待って!!あぁぁ!!!トイレ!!!トイレ行ってくる!!!」バタバタバタバタ!!!
ほむら(いくら怒ってるとは言っても食べ物にゴキ○リなんて混ぜるわけないじゃない・・・まさかここまで上手くハマるなんて思わなかったわ・・・)
――――――『うぅお【テ ィ ロ ・ フ ィ ナ ー レ 】ぇぇぇ!!!』
ほむら(私のこと、あそこまでドキドキさせておきながらあんなオチをつけてくれたんだもの。相応の報いは受けてもらうわよ。)
マミ「うぅぅぅぅぅ!!ゴ、ゴ○ブリ食べちゃったよぉぉぉ!!!」グスグスグスグス
ほむら「・・・・・・」ドキッ…///
マミ「ごめんなさい、暁美さん・・・そんなに怒らすようなことしちゃったの・・・??」グスグスグス
ほむら(泣いてる姿もなかなか・・・)ホムーン
マミ「う゛ぇぇぇぇん・・・ごべんね暁美ざぁん・・・」ダキッ
ほむら「・・・もう・・・いくら怒ってても食べ物にゴキブ○なんて入れたりしないわよ・・・逆にそういうことしそうって思われてたことのほうがショックだわ・・・」ナデナデナデナデナデナデ
マミ「ホント!?ホントのホントに!?マミの野菜炒めの中にゴキ○リは入ってなかったの!??」ウワメヅカイ
ほむら「本当に本当よ。あと自分の事マミって言うの止めなさい・・・(萌えるから・・・)」ホムラムラムラムラ
マミ「本当にごめんなさい・・・ね・・・昨日何をやらかしちゃったのか教えて・・・??そこまで怒ってたんだもの・・・ちゃんと償いはさせてもらうから・・・」グジュグジュグス
ほむら「とりあえず場所が悪いわ・・・寝室で話しましょうか?」ニヤッ
おしまい
一旦終わりです。
お盆休み中に間に合えばもう一本投下したいなぁ・・・
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