ほむら(21)『聖夜に』 マミ(22)『乾杯♪』 (69)

大人になったマミほむです。
クリスマスに投下するはずがこんな時期に・・・

ぼちぼち投下していきます。


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マミホーム


マミ(22)「ジングルベール、ジングルベール、月がでたぁ♪」カチャカチャ

ほむら(21)「・・・」

マミ「おいらは浮かれてポンポコポンのポン、ヘイ♪」

ほむら「巴さん、その歌でたらめよ・・・」

マミ「あら、聴こえちゃった?ふふ、暁美さんはドラ○もんは読んだ事は?」

ほむら「ちょっとだけあるけど・・・全部読んでるわけではないわ・・・ド○えもんと今のその歌と何か関係あるの?」

マミ「分からないなら気にしなくても良いのよ。別に知らなくて困ることじゃないんですもの。」

ほむら「そう言われると逆に気になるじゃない・・・」ホムン



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マミ「また、そのうち教えてあげるわ。はい準備できたわよ♪」

ほむら「二人のささやかな女子会なのにずいぶん豪勢な食事ね。」

マミ「せっかくのクリスマスなんですもの。いつもより腕を振るっちゃったわ。」マミン

ほむら「じゃあ、これ。飲み物の方は私が準備したから。あと巴さん紅茶に入れるかなと思ってリキュールも買ってきたんだけど・・・」

マミ「わぁ、ありがとう。それじゃ早速使わせてもらおうかしら♪ちょっと紅茶準備してくるわね。」

ほむら「いきなり?てっきり巴さんは最初の一杯はとりあえずビールってなると思ってスーパード○イ買ってきたんだけど・・・」

マミ「なぁに?そのイメージ。そんなとりあえずビールだなんておじさんじゃないんだから。」

ほむら「なんだかイメージ的に仕事から帰ってきたらまずは冷蔵庫に直行して缶ビールを開けてそうだなと思って・・・」

マミ「思ってって・・・私がそんなことしてるの見たことないでしょう?」

ほむら「見たことはないんだけど・・・何故か頭にそういう姿が鮮明に浮かぶのよね・・・平行世界か何かかしら・・・?」

マミ「平行世界って・・・まぁ良いわ。はい、紅茶準備できたわよ♪これにリキュールをちょっと入れて・・・」

ほむら「一応後で試してみようと思ってウイスキーも持ってきてるから。」

マミ「あら、ありがとう。ウイスキーも紅茶と合うらしいわね。楽しみだわ。」

ほむら「それじゃ、2人しかいないけど聖夜に。」

マミ「乾杯♪」カチャン

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―――――

―――


ほむら「それにしても・・・」

マミ「そうねぇ・・・」

ほむら「・・・」

マミ「一緒に住んでると2人で女子会って言ってもなんだかいつもの晩御飯となんにも変わらないわね・・・ちょっと食事がクリスマスっぽいくらいで。毎年のことだけど・・・」

ほむら「・・・アルコールがあるわ・・・」

マミ「まぁ、確かに普段はお互いあんまりお酒は飲まないものね。」

ほむら「何か話しようにも職場も一緒だと特に目新しい話題もないし・・・本当にいつもの晩御飯ね・・・」

マミ「あ、そうそう。目新しいといえば先々週暁美さんに納車された可愛らしい車。あれ聞きたかったよ。急にどうしたの?」

ほむら「チンクエチェントのことかしら?」

マミ「チンク・・・?あの小さなルパ○が乗ってそうな車。あんまり見ない車だから急に車に目覚めたのかな?って思って。」

ほむら「チンクエチェントよ・・・イタリア語で500。というかあなた昔はティロ・フィナーレとかレガーレとか叫んでたのに何でイタリア語分からないのよ・・・」

マミ「その話はやめて!!蒸し返さないで!!」

ほむら「まどか達と学生時代に合宿免許取りに行った時に3人でどんな車が欲しいのかって話してたのよ・・・」

マミ「ちょっと待って。なにその仲良し組で合宿免許って?私誘われてないんだけど!」

ほむら「だってあなた、私達の一個上だから私達が合宿に行った時にはもう免許持ってたじゃない。」

マミ「そんなの!みんなが行くって知ってたら・・・私だって1年くらい待ったのに・・・」

ほむら「なに馬鹿なこと言ってるの・・・で、その話をした時にまどかがね・・・」

マミ「あら?3人って暁美さんと鹿目さんとあと一人は?美樹さん?佐倉さん?」

ほむら「いちいち話の腰を折るわね・・・わたしとまどかと美樹さんよ。杏子は16の時に二輪の免許取ってるから合宿で取る意味がないのよ。」

マミ「あぁ、そういえば佐倉さんカッコいいバイク乗ってたわねぇ。ドロドロドローって♪」

ほむら「話もどして良いかしら?どんな車欲しいかって話してた時にまどかがこう言ったのよ。」

――――――

まどか『ほむらちゃん、わたしねFIAT500なんて可愛らしくて乗ってみたいなぁなんて思うんだ。』ティヒヒ

――――――

ほむら「二人でおそろいも悪くないじゃない、なんて思ってそこからは学生時代のバイト代も今の職場の給料もずっとあの車を買うために貯め続けてたのよ。」

マミ「えっと・・・FIAT500っと・・・あぁこれね。確かに鹿目さん好きそうだけど・・・あれ?」ムニムニムニ

ほむら「だから先週の土曜日納車されてまず一番最初にまどかに会いに行ったわ。二人でちょっと遠出しましょうって。」

――――――

まどか『すごい!すごいよぉ!ほむらちゃん!!早く隣乗せてぇ!』ウェヒィ!!

――――――

ほむら「・・・と私の予想ではこうなるはずだったんだけど・・・」

――――――

まどか『あ、ほむらちゃ~ん。わぁ・・・この車買ったんだね・・・』ティヒヒ…

ほむら『・・・?まどかがいいなって言ってたFIAT500よ?しかもまどかが将来買った時に一緒に並べて映えるように薄い紫にオールペンしてもらったわ。』

まどか『え??これFIAT500・・・なの??え??』

ほむら『????』ホムン

――――――

ほむら「・・・まさか・・・まどかの欲しいFIAT500が3代目の奴だとは思わなかったのよ・・・」

マミ「よねぇ・・・だって今スマホで画像検索したけど・・・出てくるのは新しいのばっかで。暁美さんが買ったやつって・・・時々何枚か紛れ込んでるこの古い奴よね?で、多分鹿目さんが欲しがってるのがこの新しい可愛らしい車よね?」

ほむら「・・・ふふふ・・・まどかは優しいから・・・困った笑顔でオーディオもナビも何も快適装備もないあんな狭い車で長距離ドライブ付き合ってくれたわ・・・信号待ちで1速に入れるたびにギア鳴りさせてまどかに不快な思いさせて・・・道中立ち寄ったSAから出るときにエンジン、カブらせて・・・ベチョベチョになったプラグ手入れしてる間ずっと極寒のSAで待ちぼうけさせて・・・ふふふ・・・あの時のまどかの寒そうな顔が忘れられないわ。」

マミ「ほら、落ち込まないの。鹿目さんの事だもの。きっとそれも良い思い出だよって笑って許してくれるわ。」

ほむら「挙句の果てに帰りにはガス欠で寒空の下立ち往生・・・まさか旧い外車の燃料計がどんぶり勘定だなんて知らなかったわ・・・ふふ・・・きっともう誘っても二度と一緒にドライブ行ってくれないわね・・・」

マミ「あぁ・・・もう・・・二人でお出かけするときは私の車貸してあげるから。その代わり暁美さんの車で今度ドライブに連れてってちょうだい♪」

ほむら「巴さんの車・・・可愛らしいけど・・・二人でデートって感じの車ではないわよね・・・?」

マミ「あら?荷物も沢山載るし、車中泊もできて便利じゃない。しかも見た目も可愛らしいし♪」


参考画像
2代目FIAT500
ttp://car-moby.jp/wp-content/uploads/2016/04/af6dcb7926e720a9c26e99ff5be4fc3b.jpg
3代目FIAT500

ほむら「なんて名前だったかしら?よく乗せてもらってるけどあの車お尻にクラシックって書いてあるだけだから・・・」

マミ「サンバー・クラシックよ。ホントはワーゲンバスが欲しかったんだけどねぇ。」

ほむら「そうそう。三番・クラシック。でも意外ね。巴さん、絶対イタリアの車欲しがるものだと思ってたから。旧いムルティプラとか。国産の軽自動車買ったって聞いたときは正直びっくりしたわ。」

マミ「ムルチ??外車も欲しかったけどねぇ。維持してく自信もないし何かそれっぽい車ないかなぁって探してたらサンバー・クラシック見かけてね♪あら、可愛いと思ってすぐ決めちゃったわ♪」

ほむら「ワーゲンバスが欲しかったのなら街中でたまに見かけるワーゲンのバスっぽく改造してある軽自動車じゃダメだったの?三番・クラシックとかじゃなくて。」

マミ「悪くないんだけどねぇ。なんだかああいうのって個人的にねぇ・・・なんだか憧ればっかり前面に押し出してるみたいで・・・考えすぎなのかもしれないけど・・・」

ほむら「考えすぎよ・・・」

マミ「そういえば美樹さんは何か言ってた?どんな車が欲しいとか。」

ほむら「あぁ、コルベットが欲しいとか寝言言ってたわ。」

マミ「あら、可愛らしい名前ね♪お菓子みたいで可愛いじゃない♪」

ほむら「あなた、どんな車か知ってて言ってるの?」

マミ「知らないけど・・・名前からするとコロコロしたマカロンみたいな雰囲気の車かなぁって。」

ほむら「そう・・・まぁ別に知らなくて困ることはないから良いんだけど・・・」

マミ「え・・・っと・・・・コ・ル・ベッ・・・」ムニムニ

ほむら「巴さん、調べるのは止めておきなさい。美樹さんが念願叶ってその車を買った時にどんな車か知ってたら新鮮味がないでしょう?」

マミ「それもそうね。それにしても美樹さんは何に乗っても絵になりそうよねぇ。マーチでもサーフでもミニバンでもなんでも似合いそうと言うか。」

ほむら「そうね。私がSUVやミニバンに乗ってたらすごく絵にならないのは容易に想像がつくわ。」


参考画像
シボレー・コルベット
ttp://kurubee.jp/wp-cntpnl/wp-content/uploads/2016/01/000.jpg

マミ「絵になるといえば佐倉さんよねぇ。ハーレーって言うんだっけ?ああいうの。革ジャンにデニムのパンツでドロドロドローって来た時は女の子同士なのにキュンときちゃったわ♪」

ほむら「巴さん、残念ながらハーレーは総称じゃなくてバイクメーカーの名前よ。あと杏子が乗ってるのはハーレーじゃなくてトライアンフよ。」

マミ「トライ・・・?何・・?そうなんだ。ああいうドロドロドローっていう黒いバイクって全部ハーレーって言うんだと思ってたわ。」

ほむら「トライアンフよ。ちなみに去年みんなでアウトレットに服見にいった時に杏子が下着屋の前で大騒ぎしてたの覚えてないかしら?」

マミ「なんだかそんなこともあったような・・・案内見てたら急に佐倉さんがここ行きたい!!って走り出して・・・あ!そうそう!それでみんなで追いかけたら下着屋の前で騒いでたわ!!でも結局入らずに他のお店行ったのよねぇ。あれ一体なんだったのかしら。」

ほむら「その時の下着屋の名前がトリンプ・ファクトリー。杏子の乗ってるバイクのメーカーがトライアンフ。この二つ、名前は全然違うけどローマ字表記の綴りが一緒なのよ。」

マミ「あらぁ、そういうことだったのね。でもアウトレットパークなんだからバイク屋さんがないことくらい想像できそうなものなのにねぇ。」

ほむら「今はポルシェ・デザインってアパレルブランドもあるのよ。あそこのアウトレットにも入ってたんだけど。だから杏子もトライアンフがそういうアパレル業界に手を出したもんだと思って期待にない胸を膨らませて飛び出した結果があれだったのよ。」

マミ「暁美さんもそんな佐倉さんの事言えるほど胸は・・・」

ほむら「黙りなさい。」

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参考画像

トライアンフ・ボンネビル
ttp://motosquare.jp/triumph/images/20131024/131030_t100se_650.jpg

トリンプ・ファクトリー
ttps://s3-media3.fl.yelpcdn.com/bphoto/W_77PHLP1OlH5YMftfyTIA/l.jpg

ほむら「それにしても、この七面鳥美味しいわ。やっぱりクリスマスはこれよね。去年までは私のリクエストで鍋だったけど・・・こういったいかにもなクリスマス料理も良いわね。」ホムホムホム

マミ「暁美さん。それニワトリよ・・・ちょっと豪勢に丸鶏にしたけどやっぱり正解だったわ。いくら二人とはいえケン○ッキーのチキンじゃ味気ないものね。」

ほむら「それに巴さんが出してくれたこの赤ワインともよく合うわ。やっぱり・・・ロマネ・コンティは別格ね・・・舌触りも滑らかで・・・酸っぱ過ぎず・・・渋みもほどほどですごく飲み易いわ。もう量販店で買うような赤ワインは飲めないわね・・・」

マミ(どうしよう・・・冗談のつもりでロマネ・コンティのラベル貼っただけなのに・・・っていうかロマネ・コンティが紙パックで販売してる訳ないじゃない!!今更amaz○nで690円の国産だなんて言ったらしばらく口利いてくれなくなるだろうなぁ・・・)

ほむら「私ばかり味わってたら悪いわ、こんな高いワイン。ほら巴さんもビールばっかじゃなくてこっちも飲んで。」トットットットット…

マミ「それじゃ・・・いただこうかしら・・・」クイッ

ほむら「このほど良い甘さも良いわ・・・巴さんの用意してくれた七面鳥の塩加減とすごいマッチするのよねぇ。やっぱり私には辛口よりもこういうちょっと甘みのあるワインの方が合うわ。」

マミ(それ・・・どちらかっていうと辛口の部類に入るんだけどなぁ・・・あとニワトリ・・・)

ほむら「今日は静かなのね?いつもの晩御飯の時みたいに喋ってくれないとなんだか調子が狂うわ。」

マミ「え??あぁ、ごめんなさい!!・・・そうそう、仕事はもう慣れた?」

ほむら「唐突ね?私の答えよりも巴さんから見てどうなのかしら?しっかり出来てるように見える?」

マミ「私から見ればしっかり保育士できてるわ。私が新米の頃よりもずっとしっかりやれてると思う。親御さんからの評判も良いしねぇ♪」マミン

ほむら「なら良かったわ。正直あまり自信はないのよね・・・」

マミ「それよりもなんで保育士になったの?いつ聞いてもはぐらかされちゃうし・・・そろそろ教えてくれても良いんじゃない?」

ほむら「別に隠すような理由でもないんだけど・・・ただ昔まどかの家に行った時、たっくんと遊んであげたり・・・杏子のところのゆまちゃんと遊んであげたりしてるうちに・・・私意外と子供が嫌いじゃないんだなって・・・」

マミ「なるほどねぇ。私はてっきり鹿目さんと同じ学校に行って同じ仕事をするものだと思ってたから。専門学校の新入生の中にあなたの顔を見つけた時はびっくりしたわ。」

ほむら「まどかは詢子さんが独立した時に役立ちたいって大学に行っちゃったから・・・あと私は大学とか行かずにとにかく早く働いて自立したかったのよね。昔っから病気で親に迷惑かけたりしてたから・・・」

マミ「一人でも頑張れてますよって姿を見せてあげたかったのね?ふふふ」

ほむら「・・・・・」コクン

マミ「なんて可愛らしいのかしら、私のほむちゃんは・・・健気ねぇ・・・もう抱っこしてあげちゃう!」ギュゥゥゥ

ほむら「ちょ・・・巴さん・・・苦しい・・・」

マミ「ふふふふ・・・」ナデナデナデ

ほむら「ちょっと巴さん!酔ってるでしょ!!」ホムホムホム

マミ「マミお姉さんは酔ってなんかいませぇん。あぁん・・・暁美さんのほっぺ柔らかくてトロフワねぇ・・・いつまでも触っていたくなるわぁ・・・」マミマミマミ

ほむら「あぁ、もう!絶対酔ってる!!」

ゴッ!!!!

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――

マミ「あれ・・・?私寝てた・・・?」

ほむら「みたいね・・・きっと飲みすぎでしょう?」

マミ「そんな酔うほど飲んでないんだけどなぁ・・・楽しかったのは覚えてるんだけど・・・でも頭ガンガンするし・・・知らないうちに飲みすぎちゃったのかなぁ・・・」

ほむら(盾でしこたま後頭部をぶん殴ったなんて言ったら流石に怒るかしら・・・)ホムン

マミ「うー・・・ん・・・まぁいいわ。飲みなおしましょう♪」

ほむら「その前に一回シャワー浴びさせてもらえる?飲んだせいか・・・ちょっと汗ばんじゃって・・・」

マミ「あらあら、相変わらずお酒はあまり強くないのねぇ。じゃあ暁美さんがシャワー行ってる間、マミお姉さんは一人で寂しく飲んでるわ。」

ほむら「・・・あなたも後で入った方が良いわ。いつになく酔っ払ってるみたいだし。」

マミ「そんなに酔ってないわよぉ。」

ほむら「・・・典型的な酔っ払いの発言ね。とにかくシャワー浴びてくるわ。」

マミ「はぁい、いってらっしゃぁい。」

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――

ほむら「巴さーん、シャワー空いたわよー。」

マミ「あらぁ、早かったのねぇ。ちょっと待ってねぇ、今いい所だから・・・ふふふふふふふ」

ほむら「・・・巴さん・・・スーパード○イの空き缶が大量に増えてるけどまさかこの量ひとりで飲んだの?」

マミ「もう暁美さん!酔っ払ってるの?あなたと私しかこの家にはいないのに私以外誰が飲むのよ。うふふふふふふ。」

ほむら「あぁ・・・もうお手本どおりの酔っ払いだわ・・・」

マミ「待ってねぇ。今いい所だから、ここが終わったら私もシャワー浴びるわ。」

ほむら「・・・?あら懐かしい。七海やちよ主演の「アザレアの花咲く」じゃない。高校生の頃みんなで観に行ったわね。七海やちよの演ずるこのはの演技が心を打つのよねぇ。」

マミ「そうそう。懐かしいでしょう?ぶーっ・・・・ふっふっふ・・・あぁ、面白い。」

ほむら「これって孤児院で出会った3人の女性の絆の話よね?笑うところあったかしら??」

『このは!!あやめが・・・!!』

『あやめ!!しっかりするのよ!!私達がついてるから!!』

ほむら「そうそう。高校に入学した頃このあやめって子が病気にかかっちゃってここで死んじゃうのよねぇ・・・この場面でみんなすごく泣いたのを覚えてるわ・・・」

マミ「うふふふふふ。あぁ、ダメだわ。お腹が痛い・・・」

『あちし達は3人で生きてくんでしょ・・・?』

『そうよ!3人で生きていくの!だからお願い・・・神様・・・』

『あちし・・・ひとりは嫌だよぉ・・・ひとりは・・・』アチ死ーン

『あやめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

マミ「あはははははは!あちしだけにあち死なぁんてねー。いぃぃっひっひっひ!!もうダメ!!息ができない!!!」

ほむら「巴さん・・・あなた絶対に飲みすぎよ・・・すぐシャワー浴びてきなさい・・・」ドンビキ

マミ「あぁ面白かったわぁ♪それじゃシャワー浴びてくるわねぇん♪」

ほむら「・・・冷たい水でも浴びて酔いを醒ましてきなさい・・・」

――――――

――――

――

マミ「信じぃたぁ夢ぇはぁ、ひとりぼっちぃ♪背中あわせ不安隠し笑っていたぁ♪」マミマミマミン

ほむら「・・・・」

マミ「ほむらちゃぁん。マミお姉さんがあがったわよぉ。」

ほむら「・・・・」スゥスゥ…

マミ「あらぁ?もう寝ちゃったの?」

ほむら「・・・・」ホムニャムニャ

マミ「もーう。こんなところで寝たら風邪引いちゃう。とりあえず寝室に運ばないと・・・っしょっと・・・相変わらず軽いわねぇ。」

ほむら「・・・・うー・・・ん・・・」

マミ「ふふふ・・・どんな夢を見てるのかしら・・・」

――――――

――――

――

ほむら『出口・・・出口は・・・?』

まどか『ほむらちゃん・・・!出口よりも・・・さやかちゃんを助けないと!!』

ほむら『美樹さんのことは杏子を信じるしかないわ・・・!私達は出口を探してって杏子に頼まれたでしょう?』

まどか『でも・・・でも・・・・!』

ほむら『割り切るのよまどか!!早く出口を探しましょう!』

まどか『・・・ほむらちゃん・・・どうしてそんなに冷たいの・・・?どうしてさやかちゃんのことそんなに簡単に割り切れちゃうの・・・』グスグス…

ほむら『割り切れるわけないじゃない!!!』

まどか『・・・!!』ビクッ!!!

ほむら『割り切れるわけないのよ・・・美樹さんだって大切な友達だもの・・・でも・・・ここでみんなで下手に助けに行って・・・もしまどかがあいつの手にかかるような事になったら・・・私はもう耐えられない・・・』

まどか『でも・・・!!・・・ごめん・・・ほむらちゃん・・・泣かないで。ほむらちゃんだって辛いに決まってるよね・・・ほら、出口探しに行こう・・・』

ほむら『ごめんなさい、まどか・・・見苦しいところを見せたわ・・・ここは杏子を信じるしかないわ。さぁ、探しに行きましょう・・・』

まどか『うん・・・あ・・・!あぁぁぁ・・・!』

ほむら『どうしたの?まど・・・・・!!』

まどか『あいつが・・・来ちゃった・・・ねぇ・・・あの肩に担がれてるの杏子ちゃんだよね!!ねぇ・・・!!杏子ちゃんが!!』

ほむら『まどか!!こっち!!逃げるわよ!!』ダッ!!!

まどか『杏子ちゃんが・・・!!杏子ちゃんが!!』

ほむら『早く!!あの部屋へ!!』

まどか『杏子ちゃんがぁ!!』

バタンッ!!!
ガチャガチャ!!!

ほむら『まどか!!扉を押さえるもの何か持ってきて!!そこのソファーとかで良いから!!』

ドンッ!!!
ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!

――――――

ほむら『これだけ積めばとりあえずこの扉を開けるのは無理だわ・・・』

ドンッ!!!ドンッ!!!ガゴンッ!!!

まどか『ほむらちゃん・・・杏子ちゃんは・・・』

ほむら『見たでしょう?まどか。あいつが手に持ってた斧・・・血だらけだったわ・・・多分杏子は・・・もう・・・』

ガンッ!!!ガギンッ!!!

まどか『そんな・・・嘘・・・だよね・・・?』フラフラ…

ドンッ!!!
ガンガンッ!!!

ほむら『・・・まどか・・・顔色が悪いわ・・・そこのソファーで休んでなさい・・・ここは私が見張っておくから・・・』

まどか『・・・うん・・・』フラフラフラ…バタン…

ゴガンッ!!!
ガゴンッ!!!

ほむら『しばらく寝てるといいわ。何かあったら起こしてあげるから・・・』

まどか『ごめんね・・・ほむらちゃん・・・迷惑ばかりかけて・・・』

ほむら『いいのよまどか。・・・?音が消えた?諦めたのかしら・・・??』

ギイィィィィ…

ゴス!!!ドカッ!!!グシャッ!!!グチャッ!!!

まどか『いやぁ!!!ぐぅ!!がぁぁ・・・!!』ボタボタボタボタッ…

???『・・・突然失礼』

ほむら『・・・!?そんな!!なんでロッカーの中からお前が・・・!!いやぁ・・・いやぁ!!まどかぁぁぁ!!!』




ホミさん『さあ・・・私が導いてあげるわよ。』



――――――

――――

――

ほむら「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガバッ!!!

マミ「・・・・・んん・・?どうしたの・・・?暁美さん・・・?」

ほむら「・・・夢!?・・・良かった・・・夢だったのね・・・?」ドキドキドキドキッ…

マミ「なにか怖い夢でも見たのかしら・・・?ほら、いらっしゃい。また寝付くまでお姉さんが抱きしめててあげる♪」グイッ

ほむら(今の夢の内容話したら絶対怒るわね・・・それにしてもまだ酔っ払ってるのね・・・)

マミ「・・・なんだか、暁美さんの叫び声で私のほうが目が冴えちゃったわぁ・・・」ナデナデナデ

ほむら「・・・ん・・・」トロホムーン…

マミ「んん・・・なんだかもう寝れそうにないなぁ・・・」サスサスサス…

ほむら「・・・・・・」スゥ…スゥ…

マミ「・・・・・・」マミマミマミ…


――――――

――――

――

マミ「・・・ん・・・あら、もう朝なのね・・・んんんん・・・あぁ、もう頭がガンガンするわ・・・昨日は飲みすぎたみたいね・・・」

ほむら「・・・・・」スゥ…スゥ…

マミ「・・・・・・!?え!?なんで私裸なの!?え!?暁美さんも下着姿!?え!?え!?えぇ!?」

ほむら「・・・もう・・・朝から煩いわね・・・」ホムゥン…

マミ「暁美さん!?これ・・・どういうこと!?」

ほむら「・・・もう・・・覚えてないのね・・・あれだけのことをしておいて・・・///」

マミ「私・・・ひょっとして・・・やらかしちゃった・・・かしら・・・?」

ほむら「気にしなくていいわ・・・ちょっと強引だったけど・・・私もホントに嫌だったら力づくでも拒否すれば済んだ話なんだもの・・・」

マミ(これはヤラかしちゃってますね・・・)

ほむら「とにかく・・・昨日はあなたのせいで一晩中寝かせてもらえなかったんだから・・・お昼まで寝かせてちょうだい・・・」ホムムン…

マミ「ちょっと待って!ちょっと待って!!私昨日どんな状態だったの!!?」

ほむら「・・・もう・・・私の口から言わせないで・・・///・・・すっごく激しかったわ・・・あと最後はお互いグチャグチャだったわ・・・あなたのせいで・・・」

マミ「私・・・そんなことしたの・・・?」サーーーーッ…

ほむら「そんな青ざめなくて良いわ。さっきも言ったけどあなたが始めた事とはいえ止めなかったのは私なんだから。」

マミ「私・・・なんてことを・・・ごめんなさい!!謝っても謝りきれるものじゃないけど・・・本当にごめんなさい!!」ドゲザーーーッ!!!

ほむら「だからさっきから言ってるでしょう。気にしなくて良いって。まぁ・・・私も途中激しすぎて頭真っ白になってたから・・・覚えてない部分もちょこちょこあるんだけれど・・・」

マミ「そ・・・そんなに激しかった・・・?」

ほむら「最初の方は随分気持ち良さそうな顔してたけど・・・もう途中から汗だくになるわ二人ともいろんな意味で昇天しかけるわで大変だったわ。まぁあなたは最後ひとりで昇天してそのまま今まで寝てたみたいだけど・・・」

マミ「なんだか・・・私最低ね・・・そんなひどいこと暁美さんにした挙句、最後は一人で・・・」

ほむら「だからそんなに気にしなくて良いって言ってるじゃない・・・」

マミ「でも・・・でも・・・一緒に暮らし始めて・・・可愛い妹が出来たみたいで嬉しかったのに・・・酔ってたとはいえそんなひどいことしてたなんて・・・」グスッグスッ…

ほむら「別に気にしなくて良いっていってるじゃない。・・・出会った頃の私達を思えば考えられないことだもの・・・私はむしろ強引にでも誘ってもらえて正直、少し嬉しかったわ。酔った勢いって言うのが引っかかるのなら今度はそうでない時に一緒にしましょう?」

マミ「暁美さん・・・こんな私でも受け入れてくれるの・・・?嬉しい・・・でも、酔ってない時になんて改めて言われるとなんだか恥ずかしいわ・・・///」

ほむら「私だって・・・一緒に暮らし始めてお姉さんが出来たみたいで嬉しかったもの・・・こんなことで巴さんが気に病んで二人の関係が気まずくなるほうが私は嫌だわ。」

マミ「暁美さぁん・・・」グスッグスッ…


――――――

――――

――

ほむら「ほら、元気出しなさい。冷麦食べて。」

マミ「そんなこといわれても・・・あと冬に冷麦はないと思うわ・・・」

ほむら「冬に冷やし中華より良いでしょう。棚に余ってたんだからわがまま言わないの。」

マミ「それにしても改めて見るとホントに部屋の中酷い惨状ね・・・これ全部私・・・?」

ほむら「そうよ。まぁ全部が全部というわけじゃないけれどもだいたい巴さんね。」

マミ「え・・・っと・・・私達・・・リビングでそんなに・・・その・・・ジングルベルしてたの・・・?」

ほむら「ジングルベル・・・?あぁ・・・そうね。この机とかそこのソファとかで。」

マミ「ええ・・・寝室じゃないんだ・・・」

ほむら「おかげで寝室は荒れてなかったのよ。どれだけ激しかったかはこの惨状を見たら分かるでしょう?というかあれだけ大きな声まで出して近隣から苦情が来なかっただけでも良かったわ・・・」

マミ「私・・・そんなに声大きかったのかしら・・・?」

ほむら「よく夜中に近隣住民のこと考えずに恥ずかしげもなくこんな大きな声出せるわって感心したわ。」

マミ「反省します・・・」


――――ドルルルルルルルッドッドッドッドッド……キュトン……

ほむら「えらく派手な排気音ね。杏子でも来たんじゃないかしら?」

マミ「まさか?今日来るなんて連絡もらってないし他の人のバイクでしょ?」

――――――ピーンポーン

ほむら「ほら。」

マミ「もぅ、来るのは構わないけど事前に連絡して欲しいわ・・・こんな荒れた部屋に入れるの恥ずかしい・・・」


――――――

――――

――

杏子「お邪魔しまーっす。って汚ねぇなこの部屋。」

ゆま「お邪魔します。マミさん、ほむらちゃんお久しぶりです。」ペコッ

ほむら「おひさしぶりね。杏子と一緒に暮らしてるとは思えないくらい礼儀正しい子になったわね。」

マミ「本当ね。それにとっても綺麗になったわ♪もう高校生くらいかしら?」

ゆま「まだ中学生だよ。ね、昨日は二人でジングルベル♪してたの?」

マミ「・・・・!!!ななななななに言ってるのゆまちゃん!!そそそそんなことする訳ないじゃない!!」

ゆま「え・・・?こんなにお酒とかいっぱいあるからてっきり二人でクリスマスパーティーでもしたのかなって思ってたんだけど違うの?」

マミ「あ・・・!あぁぁ!!あぁぁ!!ジングルベルってクリスマスパーティーね!!?ももももちろん二人で普通のクリスマスパーティーを極普通に何事もなく平和に挙行させていただいたわ!普通のクリスマスパーティーをね!!」

ほむら「巴さん。動揺しすぎよ。」

杏子「それにしても随分飲んだんだな。酒の缶どんだけ転がってるんだ?」

ほむら「杏子、誤解しないでちょうだい。9割は巴さんよ。」

杏子「は?9割って・・・お前これ半分でもひとりで飲むような量じゃねーぞ!?」

ゆま「マミさん、とりあえずみんなで部屋の掃除する?・・・あれ?ソファがすごい染みだらけ?」

マミ「ウソ!?だだだだだ大丈夫よ!ゆまちゃん!!そんなお気遣いしなくても!!私と暁美さんで掃除するから二人ともおとなしく座っててちょうだい!!くれぐれもあんまり色々と見ないようにね!!」

杏子・ゆま「・・・・???」

ほむら「ごめんなさいね。杏子、ゆまちゃん。お見苦しいところを見せてしまって。ちゃちゃっと綺麗にするからくつろいでてちょうだい。」

杏子「なんかマミの奴、すっげー慌ててるけどなんかあったのか?」

ほむら「さぁ?知られたくないことでもあるんじゃないのかしら?」ホムン

マミ「暁美さん!!ちょっとこっち来て!!」ガシッ!!!

ほむら「どうしたの?わざわざ廊下まで連れ出して?」

マミ「ソファが染みだらけってまさか昨日の?」

ほむら「そうよ?さっきも言ったでしょう?机とソファがあなたの言うところのジングルベルのメイン会場だったんだもの。」

マミ「そんな染みになるほど・・・えっと・・・すごかったの?」

ほむら「そりゃ、もうぐっちゃぐちゃよ。あなたが寝てる間にだいたいは掃除したけどあの辺りべっちゃべちゃだったんだから。」

マミ「べっちゃべちゃって・・・本当に何から何までごめんなさいね・・・あ・・・なんだか眩暈がしてきたわ・・・」マミーン…


――――――

――――

――

マミ「ごめんね、二人ともお待たせしちゃって。はい、紅茶淹れてきたわ。」

杏子「お、サンキュー。それにしてもちゃちゃっと掃除終わらすって・・・だいたいほむらの盾にゴミ放り込んだだけじゃねぇか・・・」

ゆま「ありがとう。いただきまーす。」

ほむら「あなた達がせっかく来てくれてるのに悠長に掃除なんてしてたら時間がもったいないでしょう?」

杏子「まぁ・・・お気遣いはありがたいんだけどさ・・・また昔みたいに盾の中にネズミとかいろいろ繁殖するんじゃねぇの?そんなことしてたら。」

ほむら「大丈夫よ。昔と違ってゴミは一時的に入れてるだけだから。溜め込まないようにしてるわ。」

マミ「ところで今日はどうしたの?急に連絡もなしにくるなんて珍しいじゃない?」

杏子「そうそう。これ昨日バイト先でもらったんだけど。ゆまと二人で食べようとも思ったんだけど・・・」チラッ

ゆま「いつもお世話になってるからマミさん達と一緒に食べよって。」

杏子「うん。ってゆまが言うからさ。まぁ、しょっちゅうバイト帰りにお邪魔してケーキ食わしてもらってるし・・・ゆまの分も持たせてくれるからさ。ちょっとしたお礼も兼ねてね。」

マミ「あら、美味しそうなケーキ。あ、これって神浜のウォールナッツのケーキじゃない!!良いの!?こんな良いものいただいちゃって?」

ほむら「ウォールナッツ?って有名なの?」

マミ「有名よぉ。お店自体は洋食屋さんだからねぇ。普段はケーキは作ってないのよ。ただクリスマスみたいに特別なイベントの時だけ数量限定で作るみたい。予約を取るのも一苦労ってテレビで言ってたわ。しかもお値段もけっこう立派なのよねぇ。手に入れるの苦労したんじゃないかしら?」

杏子「へぇ。私はバイト先でもらっただけだからさ。そんなすごいお店なんだ。」

ゆま「杏子、こんな良いもの貰えるなんてすごいね♪」

杏子「ん?いやなんかさ店長がこのケーキ持ってきてさ、今夜暇なら家きて一緒に呑まないか?って言うからさ。でも私妹いるしあんまり帰り遅くなるわけにはいかないからって断ったんだ。」

ほむら「それでくれるなんて太っ腹ねぇ。」

杏子「んで今日は無理だけど誘うって事は半分くらいはくれるつもりだったんだよねぇ?って聞いたらなんかホールでそのままくれたんだよ。」

マミ「佐倉さん。その店長ってもしかして男の人かしら・・・?」

杏子「よく分かったな?まぁ店長って言ったら大体男か。」

マミ「箱の隅のほうにに個包装でチョコのプレートが落ちてたわ・・・『メリークリスマス 杏子さん』だって・・・きっと特別な夜をあなたと二人で過ごしたかったんじゃないかしら・・・」

ほむら「罪な人ねぇ・・・」

ゆま「杏子・・・これはさすがに可哀想だよ・・・」

杏子「って言われてもなぁ・・・」

ゆま「今更これを返すのは失礼だからさ。今度杏子が何か作って持ってってあげなよ♪」

マミ「あら、いいアイディア♪」

杏子「はぁ?こんな高いもの貰ってるのに手作りのもの持ってく方が失礼じゃねーの?安く済ませようとしてるって思われちゃうじゃん。向こうも相応の値段のもの貰った方が嬉しいだろ。」

ほむら「杏子・・・『あなたの手作り』ってところに価値があるのよ・・・」

ゆま「杏子は男の人の気持ち分かってないよぉ・・・」

杏子「ん~・・・意味わかんねぇなぁ・・・」


――――――

――――

――

マミ「あぁ・・・美味しいわ・・・噂に違わぬ美味しさねぇ・・・」

ほむら「本当ね。これは話題になるのも頷けるわ。」ホムホム

ゆま「ねぇ。杏子がモテモテで良かったぁ。」

杏子「やめろってそういうの。はぁ・・・なんか気が重いなぁ・・・」

ゆま「気が重いって何が?」

杏子「なんかお礼しなきゃならねぇんだろ?なぁんか手作りのもの持ってくってのも私のガラじゃないしさぁ。かといって・・・なんか買って持ってこうとするとゆまが怒るだろうし・・・」

ゆま「当然だよ杏子。こんな良いもの貰ったんだもの。しっかり心をこめたお礼じゃないと。」

ほむら「ゆまちゃんをおじいちゃん達の家に預けて杏子の家で手料理でもご馳走したら良いじゃない。」

ゆま「なんで私がおじいちゃんの家に行く必要があるの?」

ほむら「決まってるでしょう?家に呼んで食事を振舞うんだもの。お酒も入るでしょうし家に泊まってもらってその夜は二人でセッ」

杏子「てめぇゆまになんてこと聞かせるんだ。[ピーーー]ぞ。」

マミ「ゆまちゃんだってもう中学生なんだもの。そこのところは理解できる年頃よ。」

杏子「てめぇら・・・私はねぇ、ゆまが汚れないようにそういう情報は一切入れないようにしてるんだ。余計なこと耳に入れるんじゃねぇ。ゆまの耳が腐る。」

ゆま「杏子ぉ、なんの話?」キョトン

杏子「あぁ、ゆまは本当に良い子に育ったよなぁって話だよ。」ワシャワシャワシャ

ゆま「もー、ゆまもう子供じゃないんだからね。頭なでるのやめてよね。」キャッキャッ

ほむら「過保護ね。」ボソボソ

マミ「えぇ、過保護ね。将来ゆまちゃんに彼氏ができたら絶対『お前みたいな男のところに家のゆまがやれるか!!』って叩き出すわ。」ヒソヒソ

杏子「・・・なんか言ったか?」

マミ・ほむ「「何にも。」」

杏子「ところでさ、来た時この部屋ひどい荒れようだったけど昨日一体なにがあったのさ?」

マミ「そそそそれは気にしなくていいわ。特に何もなかったし。ねぇ?暁美さん。ききき昨日は特に何事も異常なく極めて平和なクリスマスだったわよねぇ?」

ほむら「あなたのせいでまったく平和じゃなかったでしょう?あなたが酔っ払って夜中に私を無理やり」

マミ「シャァァァァァラップ!!!ななななな何を突然口走ってるのかしらね?こここここの子は?昨日の夜は何もなかった!!何もなかったの!!いいわね!?」

ゆま「ん?なぁにこれ?ソファの下になにか挟まってたよ?」

杏子「なんだそれ?パンツ?マミのか?」

ゆま「なんだかガビガビしてる・・・」

ほむら「ごめんなさい巴さん。片付けたつもりだったんだけど見落としてたみたいだわ。」ホムン

マミ「ちょっとぉぉ!!なんでそんなに冷静なのよ!!それはね!!あれよ!!そうそう!!QBがくわえて家に持ってきたのよ!!決して私のでも暁美さんのでもないわ!!」

ほむら「何言ってるのよ。QB最近うちに来てないじゃない。あれはまぎれもなく巴さんのパンツよ?」

マミ「だぁかぁらぁ!!暁美さんもちょっとは隠そうとしてちょうだい!!私達が今後も良き友人として扱ってもらえるか否かの瀬戸際なのよ!!」ヒソヒソヒソ

ほむら「なんで隠す必要があるのかしら?別にすべてを知られたところで杏子達なら今までと変わらず私達と付き合ってくれるものだと私は信じてるのだけれど。あなたは信用できないの?」

マミ「う・・・信用は・・・してるけど・・・」

ほむら「なら良いじゃない。変に隠してもわだかまりが生まれるだけよ。この二人なら話しても問題ないわ。」

マミ「・・・」ウルウル…

杏子「なんか盛り上がってるところ悪いけどさ・・・何があったのさ?っていうかこのガビガビになったパンツといいソファーの染みといい一体なんだこりゃ?」

マミ「・・・それは・・・///・・・私の・・・私達の・・・愛え」マミマミマミ

ほむら「ゲロね。」ファサ

マミ・杏・ゆま「え??」


――――――

――――

――

昨晩


マミ「・・・なんだか、暁美さんの叫び声で私のほうが目が冴えちゃったわぁ・・・」ナデナデナデ

ほむら「・・・ん・・・」トロホムーン…

マミ「んん・・・なんだかもう寝れそうにないなぁ・・・」サスサスサス…

ほむら「・・・・・・」スゥ…スゥ…

マミ「・・・・・・」マミマミマミ…

マミ(つまんないなぁ・・・)モソモソモソ

マミ(あ♪暁美さんのおなか♪そーれフニフニフニ♪・・・全然フニフニしないじゃない・・・触ってて気持ち良くないなぁ・・・)マミマミマミ

ほむら「・・・」ホムスピィー…

マミ(あ♪私のおなかプニプニしてて気持ち良いわぁ♪そーれプニプニプニ♪・・・・あれ?私ひょっとして太った?この歳でこれはまずくないかしら・・・?)モンモンモンモン…

マミ「暁美さん!!!寝てる場合じゃないわ!!!ダイエットするわよ!!ダイエット!!」ガバッ!!!

ほむら「え!?なに!?なに!?ちょっと!?今何時だと思ってるの!?っていやぁ!!引っ張らないで!!」ズルズルズル…

マミ「さぁ!!脂肪燃焼といえばこれ!『ビリ○ズ・ブートキャンプ 』やるわよ!!」マミーン!!!


参考動画

ttps://www.youtube.com/watch?v=h9-4DcvgkjU&t=26s

※MADとかではなく公式です

ほむら(あ、ダメだこれ。酔いが醒めないうちはおとなしく従ってた方が良さそうね・・・)ホムン…

マミ「さ、暁美さん!体力に自信がなくても大丈夫!!オロ○ミンCを呑んで、ウナギを食べて頑張っていきましょう!!」グビッグビッグビッ

ほむら「ちょっ・・・!巴さん!!それビールと七面鳥よ!!まだ呑むの!?」

マミ「さぁ♪まずはエクササイズ~ソーラン節~からよ!!」

ほむら「・・・」ホムン…ホムン…

マミ「ヤーレンソーランソーランソーランソーラン!!」

ほむら「・・・」ホームン,ホームン…

マミ「暁美さん!!声が出てないわよ!!はい!しっかりお腹の底から!!ヤーレンソーランソーランソーラン!!」

ほむら「ちょっ・・・・巴さん!!今夜中の3時半よ!!声を落として!!お隣さんに怒られるわ!!あと机からおりなさい!!」ヒソヒソヒソ!!!

マミ「そんなこと言ってたらお腹の脂肪とれないわよ!!さ!次はクロネコヤ○トよ!!」

ほむら「私は!!別に!!そんなに!!脂肪ついて!!ないから!!」ゼェ…ゼェ…

マミ「ほら!!暁美さん!!脚をしっかり動かして!!そんなんじゃ佐○急便に負けちゃうわよ!!これは佐川○便とクロネ○ヤマトの戦いなのよ!!はい!!佐○!!○川!!佐○!!○川!!あぁ!!私の脂肪が燃えていくわぁ♪なんて気持ち良いのかしら♪♪」ウットリ…

ほむら「そんな!!すぐに!!燃える!!訳!!ないじゃない!!」ゼハァ…ゼハァ…

――――――

――――

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26セット目

マミ「次はホホホイジャックよ!!ホホホイ!ホホホイ!ホホホイホーイ!!!暁美さん!!しっかり声出して!!声が小さくなってきてるわよ!!」ゴブゴブゴブッ

ほむら「巴!!さん!!目の・・・!!目の・・・!!前が!!チカチカ!!してきた!!わ!!というか!!お酒!呑みながら!!やったって!!意味!!ないでしょ!!!それ!!何本目!?」ホムムンホムムンホムムンムーン

マミ「水分補給は大事よ!!次はエクササイズ~与作~よ!与作は木を切る、ヘイヘイホー!!ほら、暁美さん!!与作をしっかり意識するのよ!!どう!?暁美さん!!与作は木を切ってる!?」ゴクゴクッ

ほむら「巴!!さん!!わかった!!から!!ソファから!!おりなさい!!」(やばいわ・・・・意識が飛びそう・・・・)ホムホムホー…

マミ「さぁ!ラスト!!泳げたい焼○くんよ!!毎日、毎日僕らは鉄板!毎日毎日僕らは鉄板!!上で焼かれて!イヤになっちゃう!!泳げたい焼きくぅ~~ん!!いいわよ!!さぁ!!暁美さん!!こっちにきて!!」

ほむら「・・・やっと・・・終わり・・・??」フラフラフラ…

マミ「休まずに良く頑張ったわ!!さぁ!!最後の締め行くわよ!!バンザァァァァイ!!!」マミーン!!!

ほむら「終わった・・・これで寝れる・・・」ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…

マミ「・・・・・・」スッキリ

ほむら「さぁ・・・満足したでしょう?もう寝ましょう?」ゼェ…ゼェ…

マミ「ううぉえ『テ ィ ロ ・ フ ィ ナ ー レ』ぇぇぇ!!!」ビチャビチャビチャベチャ

ほむら「ちょぉぉぉっとぉぉぉぉ!!!こんなとこで吐かないでよぉ!!きゃあぁ!!抱きつかないで!!ちょっと吐かないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

マミ「・・・・・・」バターン…

ほむら「そこらじゅうゲロまみれじゃない!!今日は厄日だわ!!」

マミ「うーん・・・」スヤスヤ…

ほむら「・・・」イラッ

マミ「・・・ホーリークインテット・・・」ムニャムニャ…

ほむら「あぁ・・・もう!!スウェットがゲロまみれだわ!!巴さんも・・・下着までいっちゃってるじゃない!!もういいわ!!裸で寝なさい!!もう知らないわ!!」ヌガセヌガセ

マミ「・・・寒いよぉ・・・」マミマミガクガク…

ほむら「・・・」ハァ・・・


――――――

――――

――

ほむら「で、巴さんをベッドまで運んで私はこの部屋の掃除をして寝た頃にはもう日の出を迎えていたわ。」ホムン

杏子「なんていうか・・・お疲れさん・・・」

ゆま「わぁ・・・ほむらちゃん大変だったんだねぇ・・・」

マミ「・・・」

杏子「おい、マミ。ほむらになんか言うことねーのかよ?」

マミ「良かったぁぁぁぁぁ!!私泥酔して暴れまわって嘔吐しただけなのね!?嘔吐しただけなのね!?本当に良かったぁぁぁぁぁ!!」

ほむら「良かったとはどういうことかしら?今の話のどこに良かった要素があったのか是非聞かせてもらいたいわ。」ギリギリギリ…

マミ「ちょっ・・・暁美さん・・・首絞まってる・・・それキマってる・・・!!死ぬ・・・!!死んじゃう・・・!!」マミミミミミ

杏子「おいおい!ほむら止めとけって!!マミが死ぬ!!」

ゆま「ほむらちゃん!ダメだよ!!マミさんの顔の色が大変なことになってる!!」

マミ「ごめんなさい・・・・!!暁美さん・・・!!放して・・・!!モゲる・・・!!モゲる・・・!!!」マミミミミミミミミ

ほむら「・・・まぁ、良いわ。どうせ良からぬ勘違いでもしてたんでしょう・・・」ハァ…

マミ「ごめんね、暁美さん・・・迷惑掛けたみたいで・・・でも、詳しいことは説明できないけど私にとっては本当に良いことだったのよ・・・」ゲホッゲホッ…


――――――

――――――

――――

――

杏子「それじゃ、またな。」

ゆま「お邪魔しました。マミさん、ほむらちゃんまたね。」

マミ「またね。次来る時は事前に連絡してくれてたら何かお菓子でも用意しておくわ。」

ほむら「ちょっと待ちなさい。ゆまちゃん。ヘルメット忘れてるわ。」

ゆま「あ、ホントだ。ありがとう♪それじゃまたね♪」

杏子「それじゃぁなぁ。」

―――バタンッ

マミ「あぁぁぁ・・・それにしても良かったわぁ・・・実はね・・・昨日の夜、私暁美さんにもっと酷いことしたんじゃないかって・・・ずっと不安だったの。だから暁美さんには申し訳ないんだけど・・・暴れて嘔吐しただけって聞いたときすごく安心したのよね・・・」

ほむら「あら?なんで私が杏子たちに話した事がホントのことだって疑いもなく思えるのかしら?私があの場でとっさにウソをついた可能性だってあるのよ?」ホムン

マミ「え・・・?ちょっと待って!!え!?昨日やっぱり私が想像してたとおりのとんでもないことしちゃったの!?」

ほむら「さぁ?どうかしら?」クスッ

マミ「ちょっと暁美さん!!お願いだから教えて!!昨日何があったの!?」

ほむら「そもそもあなたの想像するとんでもないことって何かしら?私には分からないわ。」ホムン

マミ「だから・・・その・・・ジングルベルといいますか・・・なんというか・・・」モゴモゴ

ほむら「ジングルベル?クリスマスパーティーなら昨日二人でしたじゃない?」

マミ「・・・もう!意地悪しないで教えてよ!!お願い暁美さん!!ホントのこと話して!」

ほむら「だったらちょっとは飲み過ぎを反省しなさい。来年のクリスマス普通に終えることが出来たら教えてあげるわ♪」クスクスッ

マミ「そんなぁ・・・来年のクリスマスまで悶々として過ごさなくちゃいけないの?お願い暁美さん!!一生のお願い!!ホントのこと教えて!!」

ほむら「さ、くだらないことしてないで大晦日の準備するわよ。まずは部屋の掃除。あとは買出しも行かなきゃ。まどかや美樹さん達も来るんだから食材も沢山準備しないと。」

マミ「私にとっては大事なことなのよぉ・・・待って暁美さぁん!!」

おしまい



クリスマスに投下する予定だったのが諸般の事情でこんな時期になってしまいました。
ただキャッキャウフフなほむマミが書きたかっただけなんだ。
後悔はしていない。

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