【アイマス】千早「願い事」 (27)
トレーナー 「よし、10分休憩!」
春香 「ぜぇ、はぁ……」ハァハァ
千早 「春香、大丈夫……?」
春香 「だ、だいじょ……ぅ」ガックリ
千早 「ゆっくり座って……ね?」
千早 「はい、これお水」スッ
春香 「あ、ありがと千早ちゃん……」ゴクゴク
春香 「……っぷはぁ!生き返ったー!」ニッコリ
千早 「もう、おじさんくさいわよ?」クスリ
春香 「ま、まだ花の女子高生だよぉ!」ワタワタ
千早 「はいはい、分かってるわよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534090819
響 「春香ってば、だらしないぞー!」
真 「そうだよ、まだ大して踊ってないじゃないか」
春香 「真と響ちゃんが体力ありすぎなんだよぉ……」ハァハァ
千早 「最近は暑いものね……春香、口開けてもらえるかしら?」
春香 「?」アーン
千早 「はい、食べちゃって」ヒョイ
春香 「んむ……しょっぱぃ」ポリポリ
千早 「塩タブレットよ、水だけだと疲れやすくなってしまうから」
春香 「そっかぁ……えへへ、ありがと千早ちゃん」ポリポリ
伊織 「千早、私にも貰えるかしら?」
千早 「ええ、どうぞ水瀬さん」スッ
伊織 「ありがと……もぐ」
千早 「我那覇さんと真は要る?」
響 「自分、ちゃーんとスポーツドリンクにしてきたから大丈夫だぞ!」
真 「僕も!ゴメンね千早、わざわざ気を遣ってもらったのに」
千早 「いえ、気にしないで」
千早 「……誰も倒れてほしくないもの」ボソリ
真 「確かに……最近、熱中症とか多いもんなぁ」
伊織 「暑すぎるのよ……地球にクーラー付けて欲しいわ」グッタリ
春香 「皆の為にありがとう、千早ちゃん!」
千早 「べ、別に大した事じゃないわ」プイッ
響 「……春香が一番倒れそうだったんだけどなー」ジーッ
春香 「あ、あははー……」アセアセ
春香 「はぁ……私も運動して体力付けた方が良いのかなぁ」
伊織 「何よ、いつもはやってなかったの?」
春香 「お仕事も増えたし、最近はあんまり……」
真 「そうか、春香の家は結構遠くにあるもんね」
春香 「うん……帰った後も走ったりする余裕がなくて」
響 「でも、今は夏休みだろー?折角だし、特訓して体力つけちゃうさー!」
春香 「と、特訓かぁ……何すれば良いかな?」
伊織 「ジム通いでもする?水瀬家自慢のトレーニングルームでも良いけど」ニッコリ
真 「良いね!そうしようよ春香!」キラキラ
春香 「私じゃ無茶だよぉ……」ガックリ
伊織 「なっさけないわねぇ……」
響 「それじゃ、ペットの散歩とかどうだ!?」
春香 「私、ペット買ってないよぅ……」ガックリ
伊織 「中々難しいわね……」
真 「そうだね……千早、何かないかな?」
千早 「……それなら、朝のジョギング程度から始めてみるのはどうかしら?」
春香 「ジョギング?」
千早 「ええ、朝なら比較的涼しいから運動しやすいし」
千早 「早朝ロケでもない限り、一定の時間が取れるでしょう?」
春香 「そ、それはそうなんだけど……」
伊織 「……どーせ、朝起きれないとか言い出すんでしょ?」
春香 「…………」のワの
真 「ああ……まぁ、休みだもんね」
響 「休みの日って、ついつい一杯寝ちゃうんだよなー……気持ちは分かるさー」
春香 「うん……だから、そんな一杯走れないと思うんだ」
千早 「……それじゃあ、私の家に泊まらない?」
真 「……ん?」
伊織 「千早?」
千早 「そ、その……今は夏休みな訳だし」ワタワタ
千早 「別に、嫌なら良いのだけれど」プイッ
春香 「えっ、良いの?やったー!」
響 「むぅ……それなら自分の家にお泊まりでも良かったじゃないか―!」ウガー
春香 「ふっふーん、春香さんは先着順なのです!」ドヤッ
伊織 「何言ってるのよまったく……」
千早 「…………」グッ
―――――
千早 「…………」ドキドキ
春香 「おっじゃましまーっす!」
千早 「……それじゃ、ご飯も食べてきた事だし」
春香 「ちーはーやーちゃん!」
千早 「?」キョトン
春香 「お風呂にする?ご飯にする?そ・れ・と・も……」
千早 「シャワーよ、早く浴びましょう」
春香 「もう、折角なんだからノってよー!」
―――――
千早 「…………」ジーッ
春香 「千早ちゃん、どうかした?」
千早 「い、いえ……なんでもないわ」
千早 「…………」チラリ
千早 「……くっ」
―――――
千早 「それじゃ、おやすみなさ――」
春香 「えーっ!?」
千早 「……明日、朝起きて走るんでしょう?」
春香 「でも、折角のお泊まりなのに……」プクー
春香 「ね、千早ちゃん!もうちょっとお話しようよ!」ニコニコ
千早 「…………」
春香 「……ダメ、かな?」ウルッ
千早 「っ……だ、ダメじゃないわ」プイッ
春香 「やった!それじゃあね……」
千早 (……甘やかし過ぎかしら)
春香 「……千早ちゃん?」
千早 「ううん、何でもないわ」ニッコリ
―――――
千早 「……ん」パチリ
チュンチュン
千早 「……朝ね、少し寝過ごしてしまったかしら」
千早 「春香は……」キョロキョロ
春香 「…………♪」ダキッ
千早 「……もう、これじゃ動けないじゃないの」クスリ
千早 「ほら、春香」ユサユサ
春香 「んむ……お母さん、あと五分」ムニャムニャ
千早 「いつまで寝ぼけてるのよ」
春香 「はれ……ちはやちゃん?おはよう……」ショボショボ
千早 「おはよう、春香」
千早 「……涎、垂れてるわよ」
春香 「えっ、ホント!?」ワタワタ
春香 「ちょ、ちょっと顔洗ってくるね!」ダッ
千早 「あっ……」シュン
千早 (もう少しだけ、このままでも良かったのに……)
千早 「……!」ハッ
千早 「……な、何を馬鹿な事を考えているのかしら」
千早 「……私も用意しましょう」スッ
―――――
春香 「ほっほっほっ……」
千早 「春香、大丈夫?」
春香 「うん、大丈夫だよ!朝だから結構涼しいし!」
千早 「そう……それなら良かったわ」ホッ
春香 「でも、こんなゆっくりで大丈夫なの?」
千早 「大丈夫よ、ジョギングは喋れるくらいの速度で走るものだもの」
春香 「へぇ……そうなんだ」
千早 「それに……」
春香 「それに?」
千早 「……春香と話しながら走るの、私も楽しいから」
春香 「……えへへ♪」ニヤニヤ
千早 「もう、春香!ちゃんと前見ないと……」カァアア
春香 「へ?っとと、わぁ!?」
千早 「もう……だから言ったのに」
―――――
千早 「……ふぅ、到着よ。お疲れ様、春香」ニッコリ
春香 「はぁはぁ……つ、疲れた」ゼェゼェ
千早 「まぁ、ゆっくりでも長い時間走っていたんだもの」
千早 「水分補給、しっかりね?」
春香 「分かりました、如月隊長!なーんちゃって♪」テヘッ
千早 「ふふっ……もう、亜美と真美みたいね」
春香 「一度やってみたかったんだー♪」
春香 「でも……なんで神社がゴールなの?」
春香 「もしかして、なにか神様にお願いしたかったりとか……」
千早 「?別に何もないわよ?」
千早 「家からちょうどいい距離にあったから目的地にしただけ」
春香 「そ、それだけだったんだね……」
春香 「……よし、千早ちゃん!折角来たんだしお参りしていこうよ!」
千早 「えっ?でも……」
春香 「折角来たんだもん、お参りしていこうよ!」ギュッ
千早 「ちょっと、春香!?」
春香 「ほーら!早く早く!」
―――――
春香 「千早ちゃん、お願い事決まった?」
千早 「……ええ、決めたわ」
春香 「よーし、それじゃ……」チャリンチャリン
パンパン
春香 「…………」ムムム
千早 「…………」
春香 「……ふぅ、これで良いかな」
千早 「……春香は何をお願いしたの?」
春香 「えっ?私はその……こ、転ばないように、とか」
千早 「…………ふふ」クスクス
春香 「あーっ、笑わないでよ千早ちゃん!」
千早 「だ、だって……神様にお願いするのに、そんなお願いなんて」フフ
千早 「でも春香、トップアイドルになる!とか、そういうお願いじゃなくてもよかったの?」
春香 「うん、大丈夫!なんていうか、その……」
千早 「?」
春香 「……そういうのは、自分で叶えたいもん」
千早 「……そう」
春香 「そうだ!千早ちゃんは、どんなお願い事にしたの?」
千早 「私は……その」
春香 「?言いたくない事?」
千早 「……春香と、また二人で歌いたいって」
春香 「え?でも、結構歌ってる様な……?」
千早 「二人で、っていうのは最近なかったでしょう?」
千早 「いつも、みんなで歌うのばかりだったから」
春香 「そう考えたら、確かにそうかも……」
千早 「……ごめんなさい、ちょっとしたワガママよ」
春香 「そっか……」
千早 「…………」シュン
春香 「……千早ちゃん!今日はまだ仕事まで時間あったよね!」
千早 「え?た、確かに夕方まで仕事はないけれど……」
春香 「よーし……それなら、特訓ですよ!特訓!」
千早 「特訓?」
春香 「そう!デュエットの練習、カラオケでしようよ!」
春香 「ちゃんと出来るって分かったら、プロデューサーさんだって許可してくれると思うし!」
千早 「……許可、してくれるかしら?」
春香 「モッチロン!だからほら、一緒に歌いに行こ!」
千早 「……もう、いつも強引なんだから」
千早 (……少しだけ、ウソをついた)
千早 (本当は、『春香とずっと一緒にいられますように』って、お願い事だったんだけれど……)チラリ
春香 「ほーら、早く!」ニコニコ
千早 「……ええ」クスリ
千早 (……お願いする必要なんて、最初からなかったのかもしれないわね?)
おしまい
はるちはssです、ここまで読んでくださった方には感謝をば
塩タブレットって結局効果があるのか、これが良く分からない
変なところがあれば、それはちーちゃんの愛と補完してくださいませ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません