【リレーSSリベンジ】女「わたし、桃の妖精なの」(26)

昔VIPで立てた未完のリレーSSスレです。
途中で落とすには惜しい出来なんで、こっちで続けましょう。誰でも書きこんでくれてOK!

ルール
・書く前に「今から書くよ」と宣言してください
・書くのは基本1レスで。最大30行まで入るみたいです。
・続けて書くのもOK。連投する場合は「続けます」みたいな宣言してね
・目標400レスぐらい。300レス過ぎたらまとめに入るつもりで

では張り切って完結めざそう!


~~~♪~~~♪

ピッ

女「もしもし?男?起きてた?」

男「ん。もう寝るところ。今すげーセクシーな格好してるぜ、俺。見たい?」

女「ばか言ってんじゃないわよ、そんなの全然見たくないわ」

女「そんなことより明日さ、遊びに行かない?私、ヒマなのよねー」

男「ほほう。振った男相手に夜中に電話をかけてきてデートの誘いとはねー。
  先週までの俺だったら、ノータイムでOKしてさっそく勝負パンツの調達
  に走るところだったな」

男「ま、正直言って今でも女に未練たっぷりの俺にとって、それでも女と一緒
  に出かけられる極めて魅力的なオファーではあるわな」

女「でしょ?ちょうど映画のタダ券をバイト先でもらったの。せっかくだから
  一緒に見に行こうよ」

男「話は分かったよ」

男「だが、断る」

男「あちーし、だりーし、なにより女と一緒に出かけても今さらメリットねーし」

女「そんなこと言わないでさー」

男「女さ、あんまりそういう構い方するの、やめてくれねーかな」

男「一応これでも俺さ、お前に振られてショック受けてるんだぜ。何より振られ
  た理由を女がはっきり教えてくれないのがツラい」

男「俺はさ、女、失恋の痛手から立ち直りたいんだよ。それにはまず、女のこと
  忘れなきゃならないんだ。分かるよな?」

女「・・・分かるわ。そのことについてはホントに申し訳ないと思ってる」

女「私、決して男のことが嫌いでもないし、他に好きな人がいるわけでも
  ないって言ったでしょ?」

女「むしろ、とっても好き・・・・」

男「そんな甘言で俺を中途半端に誘惑して何がしたいんだよ。ドキッとする
  じゃねーかよ」

女「時期が来たら必ず事情は話すから・・・」

女「だからさ、とりあえず明日映画いっしょに行かない?」

男「やだ」

女「お願い、行こうよ」

男「あー、うぜーな、じゃあ映画見るだけだぞ!」ピッ

男「(・・・・なんだかんだ言って喜んでる自分が嫌になるな。
  一体なんなんだよ、あいつ・・・)」

男「はー、何で妹が・・・」

ドッッドッド

男「まだ踊ってやがる」


男「いつからああなっちゃったのかな・・・」



~~~♪~~~♪

男「おっと、また女からだ何のようだ?」

ピッ

男「もしもし、どうしたんだ?」

女「・・・待ち合わせ」

男「ん?」

女「待ち合わせ場所はいつもの喫茶店ね」

男「は?いつものって、あのコーヒーのうまい喫茶店のことか?」

女「わかってるくせに」

女「・・・10時ね、」

ピッ

男「(おいおい、2人の思い出の場所で待ち合わせって・・・)」


男「・・・」

翌日

男「こんにちわー、マスター、女来てる?」

主「いらっしゃい。まだだよ」

ウェイトレス「男さんの方が先に来るのは珍しいですね」

ウ「いつも女さんが先に来てコーヒー飲んでることが多いですもんね」

男「そ、そうだっけ?」


男「(はあ、なんかなあ。先週まではこの席で女となんの屈託もなく喋れてたのになあ)」

男「(無理に告白なんかしなきゃよかったかなあ)」

ウ「深刻な顔してますね、男さん」

ウェイトレスは近所でも評判の美人だ。にっこり笑いながら、俺にアイスコーヒーを持ってきてくれた。

男「ありがと。しかし、女遅いなあ」

ウ「今日はデートですか?」

男「あ、ああ。なんか映画にどうしてもって女が言うから・・・」

ウ「羨ましいですね。私もお二人のようなカップルになれたらいいなあ、って思います」

男「(・・・・・・そんなんじゃないんだよ、)」


~~~♪~~~♪

ピッ

男「もしもし、女?」

女「・・・・・」

男「どうしたんだよ、もうすぐ9時だぜ?」

女「・・・・・」

男「(どうしたんだ?)」

男「おい!おん」

ピッ!

男「・・・なんなだよあいつは!」


その後、10時を回ったが女は現れなかった。

男「もう11時か・・・」

男「仕方ない映画館でも見てくるか」


男「マスターお勘定!」

俺は喫茶店を出た。

俺は駅前の映画館まで足を運んだ。

男「(帰れば良いのに・・・なにやってんだか)」


館内は休日のせいでごった返しており、扉の前で足を止めた。
入り乱れる人々、この中に女がいたって見つけられるわけがない。


俺はズボンのポケットからケータイを取り出し、彼女に電話をかけた。

~~~♪~~~♪



女「もしもし?」

男「女、なんだよ、お前どこにいんの?」

女「男?映画館まで来てくれたのね?」

男「は?お前、俺のこと見えてるの?」

女「男のことは何でも見えるの。ねえ、そのまま映画館の前をまっすぐ行って港の公園に来て」

女「そして、あの海の見えるベンチで待ってるわ」

女「男に話さなきゃいけないことがあるの」プツ

男「は?おい!・・・・なんだよなんだよ、訳わかんないよ」


映画館を出て商店街を抜けると港の公園に着く。

ここも女と何度も来たところだ。学校で出会って、二人だけで初めて町を歩いた時に来た
公園だ。海の見えるベンチで1時間近く黙って二人で海を見ていた。不思議と沈黙が苦痛
にならなかった。

俺は、先週意を決して女に付き合ってくれと告白した。

正直言って9割方勝てる確信のあった勝負だった。

しかし女はじっと俺の目を見つめて、悲しそうな表情をしながら俺の告白を断った。何度
聞いても理由は「今はだめなの」としか女は言わなかった。

芝生の広場を抜けて歩道を右に曲がると眼前に海が広がる。その岸壁の前のベンチに女は
ポツンと座っていた。


男「なんだよ、こんなところに呼び出したりして、映画はどうしたんだよ」

女「ん、あれね、あれはもうどうでもいいの」

男「はぁ?」

女「それより時期が来たのよ」


男「そういえばそんなこと言ってたな、あれってどういう意味なんだ?」

女「あなた、今日が何の日かわかる?」

男「何の日?いや、さっぱりわからん」

女「まあ、当てられっこないでしょうね、これを見て」

そういうと女はかばんの中からある物を取り出した


男「・・・何だそれ?」

女「桃よ!桃!」

女はいきなり声をあげた。

潮風で舞う女の長い黒髪、手に握っているのは確かに桃であった。

男「ご、ごめんよ、その桃う、うまそうだな!」

女「そうよ、桃が美味しい季節よ」

男「で?・・・なに?」

男は首をかしげる。

女「そうね、あなた『大食いと桃』って話知ってる?」

男「・・・さあ、」

女「ある村に桃を好んで食べる人々がいたの。村中のみんなは毎日のように桃を食べて
    幸せに浸っていた。でも、ある大食い男だけは桃を一度も食べさせてもらえなかった。」

男「・・・・・」

女「大食い男が桃が美味しいと気づけば、村から桃が消えてしまうのを皆が恐れていたからよ。」

男「それがどうした?いい加減に」

女は男を無視して続ける...


女「ところが、ある日、その村の女の子の一人が大食い男に桃をあげてしまった」

*****

少女『お兄ちゃん、どうして桃食べないの?おいしいよ?みんな大好きだよ?』

大食い男『え、なんだ、それ?俺そんなもの見たことないぞ?』

少女『一個あげるね!』

大食い男『ぱく、うぉぉぉぉぉ!なんだこれは上手い!信じられない!』

****

女「そして大食い男は桃の味を知ってしまった」


男「待て、女。お前がなんの話をしてるのかさっぱり分からん」

女「まだ分からない?」

女「無理もないか。もう少し話しを続けさせて」

女「大食い男はそれから村の桃を食べるために盗みを働いたり、暴力に訴えたり。早い話が
  覚せい剤の禁断症状みたいなもんね。桃を食べるためならなんでもするようになったの」

女「そしてついに怒った村人に大食い男は殺されそうになった」

俺は黙って女の話を聞くしかなかった。しかし、女の話を理解できているとはとても言えなかった。
なおも女は話を続けた。

女「ところがもともと大食いなだけで悪人じゃなかった大食い男を、桃の妖精が不憫に思って
  助けたの」

女「妖精は妖精界のルールで人間社会に干渉すると妖精の姿を剥奪される」

女「・・・・・それが私」

男「はああ????」

女「私の正体は桃の妖精」

男「ええええええっと、まじですか???」


女「信じてくれるの?」

男「正直、まだ信用してない、いくらなんでもありえない」

女「じゃあどうしたら信じてくれる?」

男「その妖精ってのは何が出来るんだ?


女「いまはもう、妖精じゃないから、何も能力は使えないの、それより、その大男なんだけ
    どね、どうやって助けたかわかる?」

男「なんだ?普通に仲直りさせたんじゃないのか?」

女「違うわよ、そんな簡単にいくほど、彼の犯した罪は軽くなかったの、だから、もう一度
    最初からやり直す、チャンスをあげたの」

男「チャンス?」

女「その大男を赤子まで退行させて、桃の中につめて川に流したの」

男「それってまさか・・・」

女「考えてるとおりよ」


男「じゃ、じゃあ、俺と付き合えないって言ったのは・・・」

女「私は妖精の姿を剥奪された桃の妖精。妖精ではないけど妖精のように年を取らない」

女「これから男は1年1年逞しくなって社会に出て、経験を積みながら成長していくでしょ?
  そして年齢とともに風格が出てきて、やがて子孫に囲まれながらこの世を去っていく」

女「私はいつまでたってもこの姿のまま」

女「年を取ることができないの。それがどんなに辛いことか、男に分かる?」

今から書くよ

先生『カハハハ!この桃の精というのはケツメドの暗喩なのですぞ!』

スネ夫『やめなよ先生。創発板のマイナーリレースレッドネタなんて誰も分からないって……』

先生『期待を込めて立てられたスレッドを仕様もないホモスカネタで埋める背徳感は堪らないですぞ!』

ハッケヨイ『どっちみち荒らしと変わらないでごわす』

先生『カハハハ!こんな過疎板で予防線も張らずに始めた方が悪いんですぞ!これからここは殺人鬼スネ夫スレの出張スレですぞ!』

ハッケヨイ「ちなみに、ここはどこなの板のスレなのでごわすか?」
先生「カハハ!!!!知らないですぞ!」
スネ夫「早く、こいつらを封じ込めるためにもスネ夫スレをたててあげてください…」

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