妹「こわっ。ていうかまじ?」
兄「そだよー」
妹「はえー」
妹「せぃっ!」シュパピーン
兄「うおっ! なぜいきなり包丁で攻撃するんだ」
妹「異世界人とか自称する兄がいたからあっ殺さなきゃ…(使命感)って思った」
兄「そうかそうか。やめてくれ」
妹「異世界人なら魔法で防げばいーじゃん」
兄「いやそういうわけにはいかないんだ」
妹「はい嘘松確定。はぁ~恥ずかしくないの? 今時中二病でも言い出さないよ?」
兄「いやほんと、ほんとだから」
妹「じゃあ証拠見せてよ」
兄「いいぞ。ほら」
妹「ほらじゃないが。」
妹2「いいからソースだせソースをよー」
妹3「精神科連れてくぞこらぁ。付き添うぞこのやろー」
兄「ほら」
妹・妹2・妹3『増えとる!』
妹「えっどゆことどゆこと????」
妹2「草生える」
妹3「やば。。。」
兄「ふっふっふ……」ニタリ
妹・妹2・妹3『いやなにわろてんねん』
兄「ハッハッハ(高笑い)」
妹「わたし、多重存在になってる……おかしいこんな事は赦されない」
妹2「こうなったら減らすしかない!しねぇ!!」シュバっ!
妹3「きゃあ!自分殺し!」ドタバタ
兄「うほほほ」
妹「いや説明しろや。ぶち殺すぞ」
妹2「そうだよ。ぶち殺すぞ」
妹3「わ、わたしはぶち殺すとかはあんまり……お兄ちゃんだし……」
兄「ほっほー」
妹「いやなにデレてるんじゃ。個性だしてんじゃねーぞ」
妹2「そうですわよ。お兄様に気に入られようと必死ですわ。この雌豚」
妹「おまえもかい」
兄「飽きたからそろそろ説明してやろう。これが異世界魔法なのだ」
妹「はい」
兄「はいじゃないが。」
妹「いやはいでいいだろ。話止めるなや。ぶち殺すぞ」
妹2「そうですわよ」
妹3「わ、わたしはぶち殺すとかはあんまり……」
妹・妹2(この女腹立つわあ……)
兄「今、俺はおまえの可能性を3つ引き出した」
兄「最初はほとんど同じ存在だった三人の『妹』が別々の存在になったのだ。すごくね?」
妹「すごいからはよもどして。つーか異世界人関係あんの?その怪奇現象」
兄「おおありだ。あと元にはもう戻せないぞ。もう運命のサイコロは振られたのだ」
妹3「か、かっこい~~。お兄ちゃんさすが!」
兄「ふふ」
妹2「この女まじなんなんですの?」
妹「いやそのお嬢様口調もまじなんなのって感じだけども」
兄「この『可能性を操作する技術』こそがつまり異世界を渡る技術なのだつまり」
兄「つまり異世界とは『あり得たかもしれない』世界つまり可能性の世界という事になるな」
妹「つまりつまりうるせーなこいつ。糞みたいな説明!」
妹3「わかりやすいよお兄ちゃん! つまりー!」
妹2「あっでも可能性を操作できるのなら」
妹2「『3人の妹に分かたれた妹が再び一人になる可能性』を引き出す事も可能でなくって…?」
妹「(よくわかんないけど)そうだよ」
兄「おお!それもそうだな!ほら」
妹「おお……。おお……?」
兄「いけるやん!」
妹「いやそんなスナック菓子で可能性いじられても困りますわよ……」
兄「ん?」
妹「お嬢様口調になってますわよかしら!?」
兄「これはさすがに草」
妹「いやなに草生やしとんねんますわよ。ぶち殺しますわよぞ」
兄「と、とんねんますわよ……www」ゲラゲラ
妹「くそがですわ」
兄「たぶん3人丸めたから全部の特性混ざっちゃったんだね」
兄「もしかしたらもう一人の方も……」
妹「いやあの感じはきついですわよお兄ちゃん……///」
妹「……えっなにこの心の奥底から湧き出る兄への憧れは」
妹「死にたいですわ……」
兄「それもおまえの可能性の一つだったってわけだ」
妹「どこに急にお嬢様口調になる妹がいるんですの……?」
妹「いやつーかはよ戻せやですわ。お、おにーちゃん♡」
兄「テラワロス。完全にやべーやつじゃん」
兄「かなり面白かったから戻してやろう。ほい」
妹「ほ、ほんとに戻した……? あっ大丈夫だね。セーフセーフ」
兄「というわけだ。」
妹「というわけだじゃねーよ。わたしはおまえの玩具か。殺意が湧く」
兄「おまえいつも殺意芽生えてんな……こわいわー」
兄「いやしかしこれで俺が異世界人だとおわかりいただけただろうか?」
妹「おかわりいただけねーわ。なんだおまえ神か? 人の可能性を弄びやがって…」
兄「いやいや実はね、この世界での操作ははじめてだからさ。しゃーない」
妹「?」
兄「異世界人つったじゃん?」
妹「うわえっ、まじかおまえ。つ、つまり」
兄「はっはっは。その通り。さっき『俺がおまえの兄』という可能性を引き出したのだ」
妹「怖すぎる……。あっそうだ死ね!」シュパピーン!
兄「うおっ!」ヒョイ
兄「い、いきなりなにをするんだーっ」
妹「可能性を操作する怪物を命に賭けて征伐しようと思って」
妹「あとさっきいたずらされたしかえし」
兄「なんという世界観。この世界ではまあまあの頻度で妹が包丁でガチ殺狙ってくるのか…」
妹「世界の敵みたいなやつがなにを言うのか。お兄ちゃんをぶっ殺すのは妹の特権」
兄「妹がどんどん漆黒のオーラに包まれる件について」
妹「お兄ちゃん必ずぶっ殺す系妹の爆誕だよ。おらァ!」シュパ
兄「うわっ」ひょい
妹「兄・即・斬!」シュパ
兄「まてっ。おちつけ。話せばわかる。悪意ない悪意ない」
兄「可能性いじれるけど悪意ない。それに制限ある」
妹「……ほんとぉ?」
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