西住みほ「夜ごはんできたよ」 (21)

みほ「朝ごはんができたよ」 みほ「昼ごはんができたよ」の続き

みほ「きょうはいつもより多めに血を入れてみたよ」

みほ「見て見てこのカレー甘口なのにこんなに赤いよ?」

みほ「私の血が君の身体に入って一つになるなんてドキドキするね」

みほ「え?この鎖を解けって?」

みほ「ダメだよ せっかくエリカさんから取り戻したのに」

みほ「ドラム缶にコンクリ詰めにしたらにげられないよね?」

みほ「待っててね ホームセンターでドラム缶とか買ってくるから」

まほ「君はまた捕まったのか」

まほ「ん?エリカをどうしたかって?」

まほ「みほには樹海に生き埋めにしろと言われたが流石に一応あいつも私の後輩だからな 可愛そうだから金品取って山奥に置いてきた」

まほ「流石に私の手を汚すのはちょっとなぁ」

まほ「前回はお前を助けに来た奴に攻撃されて私は3日くらい入院したんだぞ」

まほ「まったく見張りも楽じゃない でもみほにお姉ちゃんらしい所みせないとな 私のお姉ちゃん力の高さに全米が泣くな」

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オレンジペコ「王子様!助けに参りました!」鳩尾にエルボー

まほ「ゲェー!!」

オレンジペコ「ほら見張りは気絶させました 多分この人はかつて私とあなたを引き裂いた隣国の姫の従者の生まれ変わりですよ」

オレンジペコ「さぁ逃げましょう」

聖グロリアーナ

オレンジペコ「ここにいてくださいね」

オレンジペコ「鎖を解け?ダメですよ 悪い魔女の魔法のせいで私から離れようとするじゃないですか」

オレンジペコ「魔法が解けるまでこのままですよ」

オレンジペコ「懐かしいですね お城の箱庭で膝枕したのを思い出します」

オレンジペコ「早く前世の記憶を取り戻してくださいね」

アッサム「また捕まったんですね...」

アッサム「ペコにも困りましたね」

アッサム「解放してくれ?」

アッサム「すいません 解放するとペコに魔女の使い魔扱いされて酷い目にあわされてしまいますから」

アッサム「そのせいでダージリン様は入院してますから」

アッサム「そんな目で頼まれたら断れませんわ...//」

アッサム「鎖の鍵を置いて置くのでそれで逃げてください」

アンツィオ学園

アンチョビ「おい!お前大丈夫か!?こんなにボロボロで...」

アンチョビ「泳いでここまで来たのか...」

アンチョビ「ウチで少し休んで行くといい」

2週間後

アンチョビ「お前は本当に私がいないとダメだな」

アンチョビ「お前の世話は一生私がしてやるぞ」

アンチョビ「ケータイを返せ?」

アンチョビ「あんな物いらないだろ?」

アンチョビ「お前には私がいればいいんだ」

アンチョビ「他にはなにもいらないだろ?」

アンチョビ「そうだろ?」

夜中

杏「愛の力ってすごいね また君を見つけちゃったよ」

杏「じゃあ私たちの愛の巣に帰ろうか」

杏「君のして欲しいことならなんでもしてあげるよ」

杏「だからもう逃げないでね」

杏「ほら鎖も解いてあげたよ 私は君を拘束したりしないから」

杏「ね?会長は優しいんだよ?」

杏「ケータイも整備しといてあげるから預かるね」

杏「久しぶりに大洗をふらついてきたら?」

杏「ずっと縛られてて身体も鈍ってるでしょ」

大洗の街

左衛門佐「お前は...」

左衛門佐「前世で私に仕えていた武士じゃないか」

左衛門佐「思い出せないのか?」

左衛門佐「最後に燃えさかる城で来世では結ばれようと心中したではないか」

左衛門佐「さぁ今世では結ばれよう」

左衛門佐「明日にでも祝言をあげよう」

オレンジペコ「なにふざけたこと言ってるんですか」



オレンジペコ「彼は私の仕えた城の王子様です!」

左衛門佐「いや彼は私に仕えた武士だ!」

オレンジペコ「城の箱庭で一緒に花を摘んで小鳥と戯れたりしたんですよ!」

左衛門佐「私だって一緒に城を抜け出して夜桜を見たりしんだぞ!」

オレンジペコ「彼は今世では私と結ばれるんです!」

左衛門佐「いや私だ!!」

麻子「この和風前世女と洋風前世女が喧嘩してるうちに逃げるぞ」

麻子ハウス

麻子「久しぶりのお前の匂いだ」抱きっ

麻子「ずっとメールしたんだぞ」

麻子「1億通ぐらい」

麻子「寂しくて死にそうだった」

麻子「ほら腕もこんなに傷だらけだ」

麻子「お前が悪いんだぞ...一緒にいてくれないから」

麻子「もう離さないからな」

東ゴルドー

みほ「早く彼を返して」

メルエム「我が怯えているだと....」

ネテロ「あの娘 ワシより強くね?」

麻子「帰ってしまうのか?」

麻子「でもまた来てくれるよな?」

麻子「1分おきにメール送るからな」

麻子「絶対見ろよ」

麻子「じゃないと...またリスカしてしまうかもしれない」

杏「おかえりー」

杏「じゃあケータイ返しとくね」

杏「ご飯?お風呂?それとも私?」

1週間後

杏「明日あたり私の両親に会いに行こっか」

杏「なんでって?」

杏「それは結婚の報告だよ」

杏「え?嫌なの?」

杏「なんで?なんで逃げるの?」

杏「待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って侍って待って待って待って待って待って待って待って」



ミカ「どうしたんだい?そんなに震えて」

ミカ「見ず知らずの私でよかったら話してみてくれないか?」

ミカ「そうか..それは辛かったね」ナデナデ

ミカ「よかったら私と旅にでないかい?」

ミカ「そうすれば新しい何かに出会えるかもしれないよ」

ミカ「手を繋いで一緒に一歩を踏み出そう」

その頃エリカは

エリカ「樹海であった蛮族を力で屈服させて長になったけれど
やっぱり婿はあいつね 近いうちに迎えにいくわ」

エリカ「彼と私は樹海で幸せに暮らすのよ 邪魔する奴は排除するわ」

その頃杏は

杏「どこへ逃げても無駄だよ...ケータイには発信機と盗聴器とかその他もろもろつけさせてもらったから」

その頃麻子は

麻子「このケーキ美味しいな あいつにメールで写真を送ってやろう」パシャ

その頃オレンジペコと左衛門佐は

オレンジペコ「私と彼は前世で結婚の約束をしたんです!」

左衛門佐「私なんて父が決めた許嫁だったぞ!」

その頃アンチョビは

アンチョビ「どこに行っちゃったんだよ...お前には私がついててやらないと...」

アンチョビ「あっ...どこに行ってたんだよ!!」

ミカ「僕たちは旅の途中さ」

アンチョビ「お前には聞いてないぞ!」

アンチョビ「なぁいっしょに帰ろう!お前には私がついてないとダメだろ? なぁ?」

ミカ「彼に君は必要ないよ」

アンチョビ「はぁ?何言ってるんだ?」

ミカ「いらないってことさ」パァン!

アンチョビ「ひっ!!」

ミカ「次は当てるよ?」

ミカ「さぁ行こう 君を苦しめる者は私が全て消してあげるから」

ミカ「私たちは運命共同体なんだ 君に出会った瞬間そう感じた」

ミカ「行こう私たちの聖域へ」

ミカ「行きたくない?いや君の心はそんなこと言ってないよ」

ミカ「私は君のことを誰よりも理解してる」

ミカ「だから私の言うことは君の言うことも同じさ」

まほ「甘いな」手刀

ミカ「くっ....」バタッ

まほ「悪いけどこいつは貰っていくぞ」

まほ「私の世界1プリティーな妹がこいつを求めているんだ」

まほ「ていうか連れていかないと私がコンクリ詰めにされかねない」

まほ「それだけは阻止したい お姉ちゃんその点に関しては全力だぞ」

まほ「みほが明日帰ってくるからそれまでに連れて帰るのだ」

まほ「ではさらばだ!」

・・・・・・・・

まほ「ほら!みほ!こいつは確保しておいたぞ」

みほ「会いたかったよ」抱きっ

みほ「なんで逃げたの?」

みほ「なんで?」

みほ「私ね 君を私だけの物にしたいんだ」

みほ「剥製ってわかる?」

みほ「君をそうしようって思って」

みほ「そうすれば逃げられないよね」

みほ「君はいつもほかの女の子に手を出してばかり」

みほ「でも君は悪くないよ?君を誘惑する雌猫が悪いんだもん」

みほ「あっ!いいこと思いついちゃった」

みほ「君と肉体関係をもった人を全員消そう」

みほ「ね?いい考えだよね?」

みほ「君の匂いがするのは君だけでいいんだよ」

みほ「ちょっと待っててね すぐに全員捕まえてくるから」

みほ「こう見えて私って結構強いんだよ」

みほ「ケータイ少し借りるね まずは麻子さんかな」

・・・・・・・・

麻子「あいつからメールだ! なになに会いたいから廃工場に来てくれ...」

廃工場

麻子「どこにいるんだ?」

みほ「・・・・・」手刀

みほ「まず一人」

杏の家

杏「あちゃーもうきちゃったか」

みほ「会長 あなたも私の彼を誘惑してたぶらかしたんですよね」

杏「それはこっちのセリフでしょ 彼は私の物だよ」ナイフ構え

みほ「遅いです」手刀

みほ「二人目...」

樹海

エリカ「あんたとは決着をつけたいと思っていたところよ あいつをかけて勝負!」

みほ「そんな必要ないよ」手刀

みほ「三人目」

オレンジペコ「だから私の王子様なんです!」

左衛門佐「違う!私の武士だ!」

みほ「どっちも違うよ」

みほ「彼は来世も今世も前世も私の物」

みほ「五人目」

アンチョビ「どこだよ....私を一人にしないでくれ...お前には私がいないと」

みほ「気持ち悪い勝手な思い込み...彼が必要としてるのは私だけ」

みほ「六人目」

みほ「みてみんな捕まえてきたよ」

みほ「どうしたら君は私だけ見てくれるの?」

みほ「あっ私が彼女達を食べちゃえばいいんだ」

みほ「そうすればこの人達の君を引きつけた部分を吸収出来るもんね?」

・・・・・・・・

みほ「ふぅ美味しかった」

みほ「どう?私変わった?」

みほ「口元の血はすぐ拭くから」

みほ「ねぇ?私はこんなに君のために色々してるのに」

みほ「君は答えてくれないの??ねぇ!ねぇ!」

みほ「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」

まほ「みほもうやめよう.....」

みほ「なんでやめる必要があるの??」

みほ「私はただ彼と居たいだけなのに」

まほ「いい加減受け入れろ ここがどこだかわかるか?」

みほ「え?私たちの家の地下室だよね?」

まほ「違う病室だ....」

みほ「なに言ってるの?」

まほ「お前は彼の死が受け入れられずに彼が生きている妄想にとりつかれてるだけなんだ」

みほ「そんなの嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!」

まほ「彼の目を見ろ 目が死んでる」

みほ「嘘だもん!! 彼は生きてるんだよ!!」

ミカ「そうだ...彼は生きているし彼を狙う女の子も沢山いる...ほらそしたらどうするんだい?」

みほ「彼を誰にも渡したくない私だけの....」

まほ「いい加減にしろ!!」ビンタ

みほ「えっ....」

まほ「彼がこんなこと望むのか? 妄想の世界の中でこんなことをするお前を」

ミカ「彼女の言葉に耳を貸す必要はないよ 君は君のやりたいようにするといい」

みほ「彼の.....」

まほ「そうだ!!目を覚ませ!!」

みほ「あっ....」

ミカ「どうやら目覚めてしまったようだね 私の計画もこれで終わりかな?」

病室

みほ「ここは...」

まほ「みほ!目が覚めたのか!!」

みほ「なんだか長い夢を見ていた気がするの」

まほ「ああ彼が死んだショックでお前は精神を病んでしまっていたんだ」

みほ「うん...」

お墓

みほ「本当に死んじゃったんだね....」

みほ「やっぱり寂しいよ....」

ミカ「やぁ」

みほ「あなたはミカさん...」

ミカ「彼を生き返らせる方法があるんだけど聞くかい?」



みほ「夜食が出来たよ」に続く

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