【消滅都市】 チーフ 「これは、奪還に向けた布石」 (2)

アプリゲーム「消滅都市」のSSです。

公式でチーフのサブイベントが用意されないので、書いてみようかと思った次第。

○第二部の根幹に関するネタバレがあります。

○オリジナル設定ありのため、公式とは無縁です。

以上の注意事項を念頭に入れておいていただけるとありがたいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531749670

――――探偵グループの拠点にて

チーフ「この体は…。転移は成功したようだな」

リサ「本当に、タクヤくんは無茶ばかりするのね」

探偵グループの上司、リサ。彼女は事情を知る、数少ない協力者だ。
タクヤであった頃と視線が違うため、どこか違和感を拭えない。

チーフ「二人きりならその名前で呼んでもかまわないが、誰が聞いているかわからない。控えてくれないか」

リサ「うーん、そうね。どうもちぐはぐな感じが抜けないもの」

リサ「思い込むために呼んでみたけれど止めておくわ。チーフと呼べばいいのね?」

チーフ「そうしてくれ。これからはこの体を借りて、『組織』への対抗勢力を整えることになるからな」

チーフと呼ばれた壮年の男の目は、まだ見えぬ敵を見据えているかのようだった。

リサ「…ホント、ノートに書かれてあることは呪いみたいなものね」

リサの呟きは、白い吐息とともに虚空へ消えた。

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