第十一の噂「真夜中の海」 (12)
:・・・はぁー、これで一体何人目だよ・・・
:無駄口叩いてる暇あったら探せ
:だってよ、これでもう10人目だぜ?さすがにおかしいと思わないか?
:まあな、一月でこれだもんな。今までより事故が多い
:夏だからってはしゃぎすぎるのもよくねーな、ま、気持ちはわからんでもないが。それによ
、事故が起きる時間が毎回同じってのはどうなんだ?これ本当に事故なのか?誰かに殺されて
るんじゃね?それとも幽霊につれさられた、とか
:・・・ふん、ばかばかしい
:あれ?先輩手が震えてますよ?ひょっとしてビビった?
:ん、んなわけねーだろ!ほら、さっさと見つけ出すぞ
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:ねえ知ってる?
:何が?
:ほら・・・呪いの海辺の
:あー、たしか今年海での事故多いんだっけ?行方不明者が絶えないって
:うん・・・多分溺れたとかなんでしょうけど、捜索開始から未だに一人も見つからないって
のは・・・
:こわいよね、わたしそこの海に行く予定だったんだけどやめようかな
:あんた最近彼氏できたんだっけ?二人で行って来たら?
:えー、やだよ
:いざってなれば守ってくれるんじゃない?それに呪いの海辺ってたしか・・・
:え、何?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530357353
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ユカリ:ふーん、呪いの海辺・・・ね
ミカ:そうなんです、今雛城高校ですごい話題になってるんですよ
ユカリ:どうせ誰かが適当なデマ流してるだけでしょ?呪いなんて・・・バカバカしい
ミカ:だーかーら!その噂を解明するために我々『オカルト解明隊』がいるわけですから
ユカリ:一応聞くけどその隊員数は?
ミカ:もちろん、先輩、私、そしてリーダーの逸島先輩の3人ですよ
ユカリ:いつから私は部員になったんだよ。それにチサトを勝手にリーダーにするな
ミカ:勝手にじゃないですよー、逸島先輩にちゃーんと了承得てますから?
チサト:えへへ、私一度でいいからリーダーになってみたかったんだ・・・
ユカリ:(ミカと一緒に絡むようになってからチサトがなんか砕けてきた気がする・・・悪い意味で)
チサト:それでミカちゃん、その呪いの海辺のこと詳しく教えてくれないかな?
ミカ:お、逸島先輩ノリノリですね!わかりました。その呪いの海辺って言われるようになったのはある事件が起きたあたりからなんです
ユカリ:事件?
ミカ:そもそもその海辺、呪いの海辺と言われる前は『純愛の海辺』ということである程度名が広まってたみたいです。真夜中に2時10分に好きな人のことを思い浮かべるか、好きな相手と手を繋ぎながら端から端へ歩くとその恋は無事成就するって。んで付き合って間もないカップルが試してみようってことで真夜中にそこの海辺に来たんですけど消息不明になっちゃったみたいで。最初は海で溺れたんじゃないかってなって捜索したみたいなんですけど、結局見つからず。そしてこの事件をきっかけにこの海辺での消息不明者が続出、それに目撃情報が一つも出ない、さすがにおかしいってなって『呪いの海辺』だとか言われるようになったみたいです
ユカリ:(純愛の海辺・・・)
ユカリ:それで何人が行方不明になったの?
ミカ:・・・んーとあれ?何人だっけー?直接現場に行けば思い出せそうな気がするんですけどねー
チサト:アハハ・・・ユカリちゃん、ためしに行ってみない?ダメかな?私もこの噂とても気になってるの・・・興味本位っていうのもあるけど私たちで何か手がかりとかつかめないかなって、消息が不明になった人たちを助けたいの、放っておけないよ
ユカリ:はぁ・・・チサトがそこまで言うなら仕方ないね、わかったよ、付き合ってあげる
ミカ:その言葉を待っていました!では〇〇時に△△に集合ってことで、では!
ミカ:(逸島先輩、ナイスです!いよっ、さすが頼りになるリーダー!)
チサト(リーダー・・・頼りになる・・・エヘヘ)
ユカリ:(・・・・・・やられた)
以前に↓のSSを書いていましたが都合によりエタッてしまいました。読んでいた者がいましたら申し訳ございません
第十一の噂 『雛城冷凍工場』 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506230250/)
今回のSSはちゃんと完結させますのでよろしくお願いします
・トワイライトシンドロームのSSです
・ユカリ、チサト、ミカという3人の女子高生が主人公です(詳しくはwikiで)
・物語は選択肢によって進みますが選択肢は安価で
・シナリオは分岐型で選択肢によってエンディングは変わります
○大吉エンディング(噂の真偽は完全に究明され事件解決)
○中吉エンディング(事件に一定の解決はみられるものの、噂の真相は最後まで分からずじまいで終わる)
○凶エンディング(事件が解決せず真相もわからずじまい。悪夢は続く)
○ゲームオーバー(死亡、または気絶)
・更新は都合により遅くなります
・ゲームと違い、短めに書き上げます
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ユカリ:ねむい、とてつもなくねむい・・・
ミカ:我慢してください、この事件が起きる条件として真夜中の2時じゃないとダメですから
チサト:海の風・・・気持ちいい、海なんてほんと久しぶり
ミカ:さっそく行きましょう!
ユカリ:とっととすませてかえろ
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ユカリ:・・・・・・
チサト:・・・・・・
ミカ:・・・・・・
ユカリ:・・・・・・
チサト:・・・・・・
ユカリ:・・・そういえば
ミカ:はい?
ユカリ:ちょっと聞きたいことあったんだけど
ミカ:なんです?
ユカリ:下2
A:行方不明者って結局何人なの?
B:ここの海に海水浴する人は多いの?
C:海辺意外での噂はあるの?
ユカリ:この海ってさ、私来たことないんだけど海水浴に来る人とか多いの?
ミカ:えー先輩知らないんですか?この海は人気でかなり来るんですよ。多い時で〇〇〇〇人来たこともあるとか
チサト:すごいね、どうしてそんなに人気あるんだろ
ミカ:波が強い、海の家の料理の味が最高、など理由は様々ありますが『純愛の海辺』の噂がやはりきいてるみたいです。カップル客が多いんだとか
ユカリ:ふーん、今の日本ってけっこうアホな輩多いんだね。こんな確証もない噂を信じてやってくるなんてさ
ミカ:相変わらず夢がないなぁ、こんなんだから・・・
ユカリ:何か言った?
ミカ:いえ、なんでもございません
ユカリ:だいたい手を繋ぎながら海辺歩くだけで恋がうまくいくなら皆試してるっつーの。しかもそんなオカルトに頼って恋を叶えるとかほんっと情けない。そんなにうまくいかせたいなら自分を磨いたり、相手の事をもっと知る努力しろよって私は思うね
チサト:ユカリちゃん、そろそろ・・・
ユカリ:・・・ごめん、一人でヒートアップしてた
ミカ:ほ、他に聞きたいことは何かあります?
ユカリ:下1
A:行方不明者って結局何人なの?
B:もうないよ、先に行こう
C:海辺意外での噂はあるの?
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