由比ヶ浜「あの日…あの時を」 (26)
由比ヶ浜「ヒッキーがいけないんだからね」
由比ヶ浜「そうだよ…ヒッキーが悪いんだから」
桜咲く季節
青く輝く空
外からは笑い声や泣き声が聞こえる中、ここ奉仕部では、由比ヶ浜結衣は己の震えを止められず涙を流していた。
呆然とし座り込む雪ノ下雪乃…その傍らには掠れた声で呻く比企谷八幡。
3月某日
卒業式の日
赤く染まる奉仕部
由比ヶ浜結衣は
由比ヶ浜「私…じゃない…悪くない」
由比ヶ浜「ヒッキーがいけないんだからね」
奉仕部でただそう呟いていた
赤い手を胸に抱きながら
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由比ヶ浜(またあの夢)
由比ヶ浜(いつも決まってみる夢…私はいつもあの日を繰り返して見ている)
由比ヶ浜(私は悪くないんだから)
由比ヶ浜(あの後警察が来て私は取り押さえられた)
由比ヶ浜「誰も私のこと心配なんてしてくれない」
由比ヶ浜(あれから3年)
由比ヶ浜(私はまだ呪縛に囚われ苦しんでいる)
由比ヶ浜(助けてよ…ヒッキー…ゆき…)
由比ヶ浜「…雪ノ下…雪乃」
由比ヶ浜(3年前に聞いた話だと鬱か何かで入院だったっけ?)
由比ヶ浜(苦しいのは私なのに…なんで私だけ…みんなじゃなくてなんで私だけなの?)
由比ヶ浜「…そういえばみんなどうしてるんだろう」
由比ヶ浜「…」
由比ヶ浜母親「どこに行くの?」
由比ヶ浜「どこでもいいでしょ」
由比ヶ浜母親「そう…」
由比ヶ浜「ねぇ…あの時のみんなどうしてるか知ってる?」
由比ヶ浜母親「三浦さんは聞いてるけど他は知らないわ」
由比ヶ浜「そう…」
由比ヶ浜(優美子の話をママから聞いた)
由比ヶ浜(どうやら隼人くんとは付き合えず専門に進学)
由比ヶ浜(ホストに金を貢いでるらしい…とんだ女王様だ)
由比ヶ浜「姫菜はいいや別に仲良くないし」
由比ヶ浜「とべっち…もいいか」
由比ヶ浜(やっぱり隼人くんだね…同じ思いなはずだし)
誠(世界や言葉から逃げるために転校してきたけど・・・)
誠(友達ができるか不安だ・・・)
誠(あー緊張する・・・)
誠(どんな子がいるんだろ?かわいい子いたらいいなあ)
担任「こほん、突然だが転校生を紹介する」
由比ヶ浜(おお、どんな人だろ)ワクワク
葉山(この時期に転校生か、珍しいな)
担任「よし入っていいぞ」
誠「・・・」ガラガラ
誠「えーと、榊野学園から来ました伊藤誠です」
一同「ざわざわ・・・ざわざわ・・・」
由比ヶ浜(あれ、どこかで見覚えあるかも・・・?)
誠「来たばかりで分からないことだらけですが、よろしくお願いします」ペコリ
誠「あ、よかったらここの街案内してください」ニコッ
女子「ねえねえ、結構イケメンじゃない?」ザワザワ
担任「おーい、お前ら静かにしろー」
担任「伊藤の席は後ろから二番目の窓側だ」
担任「あ、そうだ後で職員室に来るように」
誠「はい!」ニコッ
誠(へえ、ぱっと見かわいい子結構いるなあ! レベル高いかも)
誠「ふう・・・」イスニスワリ
担任「みんな伊藤と仲良くしてやってくれ」
担任「よしこれでHRは終わりだ」
担任「じゃあ授業の準備しておくように」ガラガラ
誠(ちょ、人集まりすぎでしょ・・・)
ガヤガヤ・・・ガヤガヤ・・・
葉山「俺は葉山隼人だ。 よろしく」ニコッ
誠「おーイケメンさんよろしく! なんて呼んだらいいかな?」
誠(すごい爽やかだ)
葉山「隼人って呼んでくれ!」
誠「わかった、隼人ね。 俺のことは誠でいいから!」
葉山「誠だね、了解」ニコッ
三浦「ってかあんた何でこの時期に転校?」
誠(お、かわいいな。 けど気が強そうだ)
誠「えっと、親の仕事の都合でね」アハハ
三浦「ふーん。 あーし三浦由美子っていうからよろしく」
誠「由美子ちゃんね、よろしく」ニコッ
誠「金髪似あっててかわいいね!」
三浦「あ、ありがと・・・」
女子A「ねえねえ、伊藤君って彼女いるの!?」
女子B「好きな食べ物は!?」
女子C「趣味は!?」
誠「ちょ、いっぺんに聞かれても・・・」
葉山「まあまあ。 みんな落ち着いて」
女子「そ、そうだよね! ちょっとはしゃぎすぎちゃったかも」アハハ
誠「ごめん、ありがとね」
葉山「いやいや、どういたしまして」ニコッ
由比ヶ浜「ねえ、伊藤君! あたし達ってどこかで会ったことない?」
誠「なになにナンパ?」クスッ
由比ヶ浜「違うしっ!」
誠「あはは、ごめんごめん。 えっと、会った事だっけ?」
由比ヶ浜「そうそう! なんか見覚えあるからどこかで会ったかなって!」
誠「んー、こんなかわいい子と会ってたらそのこと覚えてるはずだしなあ」
由比ヶ浜「か、かわいいってそんな・・・」
誠(ん? なんだこの反応初々しいな)
誠(見た目に反して純情とか・・・?そんなわけないか)
誠「まあ、会った事はないかも。 ごめんね!」
由比ヶ浜「そっか、ごめんね変なこと聞いて! あ、あたし由比ヶ浜結衣っていうんだ、よろしくね!」
誠「結衣ちゃんね、よろしく!」
由比ヶ浜「なにか分からないことあったら遠慮なく聞いて!」
誠「ありがと、優しいね」ニコッ
由比ヶ浜「そんなことないのにー! あ、ごめんちょっと席外すね!」テフリフリ
誠「あ、わかった!いってらっしゃい」フリフリ
戸部「やあやあ転校生君、俺は戸部翔だ!とべっちって呼んでくれー!よろしくぅー!」
誠「俺は伊藤誠、よろしく! 誠でいいよ!」
戸部「おう!そーいえば部活入る予定とかはあるのー?」
誠「いや、まだ未定かな。 とべっちは何部に入ってるの?」
戸部「俺はサッカー部だぜ! 隼人君と一緒だ!」
誠「へえ、隼人もサッカー部なのか。 なんとなくそんな気はしたけど」
戸部「それに部長候補なんだぜ!隼人君まじぱねーわ!!」
誠「隼人ってすごいんだな」
葉山「いや俺なんてまだまださ」
戸部「またまた謙遜しちゃってーっ!!」コノコノ
三浦「隼人運動マジうまいからね」
葉山「いやいやそんなことないよ」アハハ
三浦「テニスも上手じゃん」
誠「イケメンな上に運動神経もいいのかあ」
戸部「それに頭もいいんだぜ!まじぱねー!」
誠「完璧じゃん!」
三浦「そーそーほんと完璧だから」
誠「というか由美子ちゃんて隼人のこと好きなの? さっきから褒めまくり」クスッ
戸部「あ、思ったそれ! どーなのさ!」
三浦「そ、そんなわけないじゃん! は、話に乗ってただけだしっ」アタフタ
誠「ふーん?」ニヤニヤ
【最悪のSS作者】ゴンベッサこと先原直樹、ついに謝罪
http://i.imgur.com/Kx4KYDR.jpg
あの痛いSSコピペ「で、無視...と。」の作者。
2013年、人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者を詐称し、
売名を目論むも炎上。一言の謝罪もない、そのあまりに身勝手なナルシズムに
パー速、2chにヲチを立てられるにいたる。
以来、ヲチに逆恨みを起こし、2018年に至るまでの5年間、ヲチスレを毎日監視。
自分はヲチスレで自演などしていない、別人だ、などとしつこく粘着を続けてきたが、
その過程でヲチに顔写真を押さえられ、自演も暴かれ続け、晒し者にされた挙句、
とうとう謝罪に追い込まれた→ http://www65.atwiki.jp/utagyaku/
2011年に女子大生を手錠で監禁する事件を引き起こし、
警察により逮捕されていたことが判明している。
戸部「あ、その反応はもしや!」
三浦「ほ、ほんとに何もないしっ!」
葉山「まあまあ」
誠「隼人プレイボーイだなー」
戸部「まじそのモテ力わけてほしいくらいだわー」
誠(隼人から由美子ちゃん奪ったらどうなるんだろ? ってそんなゲスいこと考えちゃだめだよな)
戸部「ってか隼人君は由美子のことどう思ってるのさ!!」
葉山「あはは、友達として好きだよ」
誠「返しまでかっこいいな」
三浦「ちょっ、い、今好きって・・・」
戸部「あ、照れてるー」アハハ
誠「由美子ちゃんかわいいー」
由美子「か、かわいいっていうなし!」
キンコーンカンコーン
誠(初授業か・・・教科書まだもらってないし寝るかな)
女子A「あ、あの・・・」
誠「ん? どうしたの?」
誠(隣の席の・・・女子Aさんだっけ? どうしたんだろ)
女子A「良かったら教科書いっしょに見る?」
誠「うん! ありがとね、教科書なくて困ってたんだ」アハハ
女子A「そっか、よかった」ニコッ
誠「優しいねー!ほんと助かるよ」ニコッ
女子A「そ、そんな優しいなんて・・・」
誠「あはは、かわいいー」
女子A「も、もう!」
ワイワイワイワイ
静「転校生君、初日から授業聞かないで雑談とはいい度胸してますね」ニコッ
誠「ひっ! ご、ごめんなさい・・・」
戸部「誠まじぱねー」アハハ
葉山「やれやれ何やってるんだか・・・」
静「後で生徒指導室に来るように」
誠「は、はい・・・」
誠(くそーなんで俺だけこんな目に・・・ってかこれだけで生徒指導って・・・)
女子A「ご、ごめんね私のせいで・・・」
誠「いやそんなことないよ。 女子Aさんと話せてうれしいし」ニコッ
女子A「え、そ、そう?」
誠「うんうん、楽しくてつい話し込んじゃった」アハハ
女子A「あ、ありがとね!!」
女子A(伊藤君って私に気があるのかな? ってそんなわけないかアハハ-)
誠(そういえばあの先生キレイだよなー)
誠(生徒と先生の禁断の恋に!なんてならないか)
静「――――――であるからして・・・」
女子A(伊藤君かっこいいなあ)ジー
誠「ん? 俺の顔に何かついてる?」
女子A「ひゃっ! ご、ごめんね! 何もついてないから大丈夫だよ!」アタフタ
誠「そう? それならいいけど」
誠「そんなにあわててどうしたの?」クスッ
女子A「な、なんでもないです・・・うぅ」
誠「そう?」
女子A「う、うん・・・ごめんね!!」
誠「いや大丈夫だけどさ」ニコッ
女子A「うぅ・・・ありがと・・・」
女子A(恥ずかしすぎて今なら[ピーーー]る・・・)
キンコーンカンコーン
誠(ふう、やっと授業終わったあー!)
戸部「おーい誠、飲み物買いにいこーぜ!」
誠「おー行く行くー」
誠「そういえばあそこで絵書いてる子は?」
戸部「あーあれは海老名さん! なんでも腐女子?とやらみたいだぜ」
葉山「彼女結構オープンだからね。 特にそういうのも隠してないし」
誠「普通は隠すのにすごいな」
戸部「そこが海老名さんのいいとこよ! まじぱねーわ!」
誠「だなー後であいさつしに行くか」
葉山「そうだね、他にも色んな人と親睦を深めるといいと思うよ」
戸部「それは隼人君だからできることっしょ!」
誠「あはは、確かに。 でもとべっちもできると思うけどね」
戸部「嬉しいこと言ってくれるじゃん」ウリウリ
葉山「まあ色んな人と話して損はないからね」
葉山「っと、自販機ついたみたいだね」
誠「何にしようかなーっと!マッカンでいっか」ピッ
誠「そーいや由美子ちゃんが好きな飲み物って何ー?」
葉山「レモンティじゃなかったかな」
誠「おっけーありがと!」ピッ
戸部「なになに買ってくのー?」
誠「好感度アップを狙ってね」アハハ
葉山「誠もやるね」クスッ
戸部「誠マジぱねー!!」
――教室――
誠「ふう到着~」
誠「っと、そうだ」
誠「優美子ちゃんー」
三浦「なにー?」
誠「はい、レモンティー」
三浦「え、これあーしに?」
誠「そうそう、ついでに買ってきたんだー」
三浦「ありがとー!誠気が利くじゃん」
誠「優美子ちゃんのためだからね」ニコッ
三浦「そういうことさらっと言うなし」
誠「あはは、まあ由美子ちゃんに喜んでもらいたいからさ」
三浦「そっか、ちょっと照れる・・・」
誠「かわいいー」
三浦「か、かわいいっていうなー!」
誠「そういえばそのネイル綺麗だよね」
三浦「これ? 手入れとかしっかりしてるからね」
誠「そっか、こまめなんだね」
三浦「まあネイル好きだからさ」
誠「似あってていいね」ニコッ
三浦「そ、そう? ありがと・・・」
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