【艦これ】龍驤「足りないもの」その10【安価】 (980)

とうとう10スレ目です


引き続き注意

欠損表現、安価有り


前スレ
【艦これ】龍驤「足りないもの」その9【安価】
【艦これ】龍驤「足りないもの」その9【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527155234/)


前々スレ
【艦これ】龍驤「足りないもの」その8【安価】
【艦これ】龍驤「足りないもの」その8【安価】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525947221/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528021108

登場人物の一覧になります
名前だけですが、安価を取る際に参考にして下さい
性格等は過去スレを参照でお願いします


駆逐艦





皐月
清霜

黒潮
不知火
卯月
朝霜
叢雲
陽炎
島風
(潮)


軽巡(雷巡)
阿武隈
多摩
夕張
神通
川内
龍田
天龍
北上


重巡
加古
羽黒


潜水艦
伊401
伊168
伊8
伊58
呂500
伊19
伊26


戦艦
ガングート
長門
金剛
(榛名)


空母
雲龍
天城
葛城
加賀
瑞鶴
翔鶴
隼鷹
飛鷹
龍驤

その他
秋津洲
明石
提督

ーー

提督「…入院中わざわざ来てもらって申し訳なかった」


龍驤「ごめんな?でもどないやっても鎮守府やないと処理できへん書類があったんよ」


榛名「榛名は大丈夫ですが…」


龍驤「もしかして体調悪い?申し訳ないけどあと少しだけ待って欲しいねん」


提督「…どうしても無理なら医務室を利用してくれ」


榛名「いえ、そうではなくて……」


龍驤「じゃあ他に何かあるん?」


榛名「はい……」

提督「…霞のことか?霞なら今自室にいるはずだが」


榛名「そうでは無いんです。貴方達はどんな手を使って榛名をここに着任させたんですか?」


龍驤「それはやな…」


榛名「この鎮守府の事を悪く言う噂が流れているのは知ってます。霞ちゃんが元気に居るということは、噂は間違っているのでしょう」


榛名「でも、私の提督達は納得するとは思えないんです。火の無い所に煙は立たない、これが私の提督の考えだったはずです」


榛名「一体、どんなやり取りがあったというのですか?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「…ここはこういう所だからいろいろツテはあるんだ」


提督「それに、金剛達が向こうの提督に掛け合ってくれたというのが大きかった」


榛名「お姉様が!?」


龍驤「榛名だけでも比叡の料理という悪夢から逃したって欲しいって、頼み込んでくれたらしいんや」


榛名「金剛お姉様達が……」


提督「榛名が他の鎮守府に移れば比叡も反省するキッカケになるだろうと、向こうの提督は判断してくれたんだ」


龍驤「だから榛名は金剛らの気持ちに甘えたらええんやで」


榛名「……はい!」

龍驤「ほな手続きも終わったし、もう帰るんか?」


榛名「退院したわけでは無いので、このまま帰るしかありません」


提督「…少しでも時間があるなら、霞の所に寄ってやってくれないか?」


榛名「はい、そのつもりです!」


龍驤「榛名がここに来るってなってから、霞もえらいご機嫌なんや」


提督「…直接話してやれば、さらに機嫌も良くなると思う」


榛名「榛名にお任せ下さい!」


下1~3高コンマ 霞の部屋の様子や霞の状況等

ーー『作業中!入るべからず!』


榛名「あら…立ち入り禁止みたいですね」


榛名「きっと大事な作業をしているんでしょう。邪魔をしてはいけません」


榛名「ならせめて、メッセージでも書いておきましょう」


榛名「毎日頑張っていて偉いですね、私も姉として誇らしいです。霞ちゃんと一緒に戦える日を楽しみにしてます…と」


榛名「ドアに貼り付けておけば気付いてくれますよね。それじゃあ…榛名は帰ります」


榛名「……霞ちゃん、頑張ってね。大好きですよ」ボソボソ


榛名「…よし、病院へ帰りましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

清霜「あれは今度ここに来る榛名さん…」


清霜「ここにいる戦艦は長門さん以外全員ポンコツで、あたしが憧れる戦艦像が歪んじゃうの!」


清霜「だから榛名さんは何としてもカッコいい戦艦で居て欲しいんだけど…」


榛名「……」


清霜「あ、霞の部屋の前から移動するみたい。よし、後をつけてみよう!」

榛名「……」


清霜「そのまま帰るのかな?それとも何処かに寄って帰るのかな?」


清霜「どっちにしろ変な行動はしないで欲しいなぁ…」


榛名「……」


清霜「…ん!何か動きがあったね!」


清霜「離されないように気をつけて尾行しないと…」コソコソ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

榛名「……」


清霜「訓練所の一角で正座して…精神統一してるのかな?」


榛名「……」


清霜「流石は本物の戦艦だよね!流れ出るオーラが違うよ!」


榛名「……」


清霜「…でもなんで急に精神統一なんてしてるんだろう。まだ退院できないんだよね?」


清霜「気になる……よし、終わったタイミングで何してたか聞いてみよっと!」

ーー


榛名「ふぅ…」


清霜「榛名さん、こんにちは!」


榛名「あら清霜ちゃんこんにちは」


清霜「今精神統一してたんだよね!やっぱり戦艦ってカッコいいよね!」


榛名「そう言ってくれたなら、榛名は嬉しいです」


清霜「でもさ、なんで急にここでやり始めたの?病院には帰らなくてよかったの?」


榛名「安価」


下1~3高コンマ 榛名の台詞、行動他

榛名「頭の中の霞ちゃんが溢れ出しそうだったので、少し冷静になっていました」


清霜「ええ……」


榛名「知っていますか?霞ちゃんって凄く可愛いんですよ!」


榛名「最初はツンツンしてて、私にも言葉はキツいものでした。でも!一度デレてくれたらもう……!」


榛名「あんなに可愛い子は見たことがありません!」


清霜「なんで…どいつもこいつも戦艦はポンコツなの…」

霞「お姉さま!!」


榛名「霞ちゃん!どうしてここに!?」


霞「お姉さまの気配がして、部屋を出てみたらメモがあって…慌てて鎮守府を探してたの!」


榛名「榛名に会いに来てくれるなんて、嬉しいです!」


霞「ううん、元はと言えばお姉さまに気付かなかった私が悪いの!」


榛名「あぁ霞ちゃん……なんて愛おしい…」


霞「お姉さま…なんて魅力的なんだろう…」


清霜「……もうほっとこう」


下1~3高コンマ 霞と榛名の展開や、その他起こったこと等

例の組織「コンマ神様、私達に出番を下さい」土下座

榛名「霞ちゃん……いい?」


霞「うん……久しぶりだから、ゆっくりね…」


榛名「霞ちゃん……」ススッ


霞「……っ」プルプル


榛名「ふふ……可愛いですよ…」チュッ


霞「ん……」


榛名「ん……んむ…」


霞「んふ……」とろーん


榛名(ふふ…舌を絡めると気持ち良さそうな顔するの…かわってませんね…)


霞(お姉さま大好き…もっと…もっとぉ……)

霞「ふぁ……」ぽー


榛名「こうやって霞ちゃんを抱きしめるのも久しぶりですね」ギュッ


霞「お姉さま、もっと抱きしめてぇ……」


榛名「うふふ、甘えん坊なのも相変わらずね」ナデナデ


霞「んん……お姉さまぁ…」


榛名「早く病院に帰らないといけませんが…霞ちゃんの側を離れる訳にはいきませんからね」


榛名「好きなだけ愛でてから、病院には帰りましょう」


霞「んん……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

加賀「…見た、瑞鶴?」


瑞鶴「私は見れないけど、音は聞こえてたわ」


加賀「榛名と霞、背の高さがあんなに違うのに…」


瑞鶴「榛名は無理やりじゃなくて、優しく優しく舌を絡めてたわね」


加賀「ええ、途中から霞の顔が蕩けていたもの」


瑞鶴「なんとなく想像できるわ…」

加賀「…負けていられませんね」グイッ


瑞鶴「へ?ちょっと加賀…!」


加賀「瑞鶴の腰が砕けるようなキスを見せつけてあげましょう」


瑞鶴「そんなつもりじゃなかったのに!そもそも私達はここに訓練しに来たんでしょ!?」


加賀「問答無用です」グッ


瑞鶴「……!」


加賀(舌を吸い上げれば……榛名達を超えられる…)


瑞鶴「ん…んむ……!」

ジュル…ジュルルッ……


霞「凄い音……」


榛名「かなり激しいキスですね…」


霞「瑞鶴さんが抑えられてて…うわ、うわわ……」


榛名「瑞鶴さんの口からヨダレも垂れてます…」


霞「でも…凄く気持ち良さそう」


榛名「それに二人は恋人同士なんですね。そんな雰囲気がします」


霞「そうよ。でもこんな所でキスなんて…大胆ね」


榛名「恋は盲目と言います。ここはそっとしてあげましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

加賀と瑞鶴にあてられて、霞の部屋で致してしまう榛名と霞

百合好き提督「これからは兄弟と呼ばせてくれ!」

ーー榛名の鎮守府


榛名「鎮守府を移るなら、色々と荷物も持っていかないといけません」


榛名「必需品や、嗜好品も……いるものは全て持っていきたいですね」


榛名「今日は半日の外出許可をもらっています。それまでにある程度目処を立てておきたいですね!」


榛名「それでは…整理をしながら…」


金剛「榛名、今大丈夫デスか?」


榛名「金剛お姉様!体調はどうですか?」


金剛「取り敢えずトイレからは出られるようになりマシタ…」


榛名「そうなんですね…」

金剛「榛名、まずは謝らせて下サイ。あの鎮守府へ異動すれば比叡の手から逃れられると思っていマシタが…」


金剛「あの鎮守府が、まさかあんな鎮守府だったなんて思わなかったんデス」


榛名「なぜですか?あの鎮守府は凄く魅力的でしたよ!」


金剛「いえ…榛名は本当の姿を知らないんデス…」


金剛「あの鎮守府は、艦娘同士にエロイこと強制にさせているそうなんデス…」


金剛「ごめんなさいデス…まさかそんな所だとは…」


榛名「安価」


下1~3高コンマ 榛名の台詞、行動他

榛名知ってるんですよ?
お姉さまも霧島と…

榛名「金剛お姉様は誤解してます!あれは強制されてません!」


金剛「本当なんデスか…?」


榛名「はい!皆さん自発的にしてました!」


金剛「それもどうかしてマスよぉ……」


榛名「なぜですか!?この鎮守府でも何人かは…」


金剛「確かにそうデスが、普通コソコソとするものデス。二人で出かけたりするのがマナーデース」


金剛「まさか鎮守府の中で…スるなんて…」


榛名「そこまで深刻な問題なのでしょうか?」

榛名「提督と秘書艦さんは勿論、一航戦や五航戦。駆逐艦同士や、駆逐艦とレ級…いえ、とても強い艦娘さんと関係を持ってたりしてました!」


金剛「あぁ…やっぱりその鎮守府は…」


榛名「どうしましたか金剛お姉様?」


金剛「榛名……貴女はいつか必ず助け出しマース!」


榛名「……?はい、榛名は大丈夫です!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

比叡「金剛お姉さまに足りないのは榛名達への『理解』です。私が金剛お姉さまに足りないものを埋めて差し上げます…。」

比叡「金剛お姉様!」


金剛「げ……」


比叡「金剛お姉様に足りないのは榛名達への『理解』です。私が金剛お姉さまに足りないものを埋めて差し上げます!」


榛名「その手に持っているのは…」


比叡「これは私の創作料理です!名付けて背徳と理解の交響曲!この料理を食べればお姉様もきっと…」


金剛「…ッ!!」ダッシュ


比叡「お姉様!?どこへ行くんですか!?」


金剛「交響曲なんてありえません!比叡の料理は不協和音デーース!」


比叡「なら榛名に!……居ない!?」


比叡「料理名に背徳がついている料理は…榛名は大丈夫ではありません…」ダダダッ


比叡「なんでこうなるの~!」


ーー

10スレ目もよろしくお願いします


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

朝霜「あぁ、そろそろ例の男の尻尾くらいは掴みたいぜ!」
レ級「ソノ男ニモ尻尾ガアルノカ!?」
龍驤「ちゃうねんちゃうねん」

ーー


レ級「あ~あ、暇だ…暁は用事だって言うし、駆逐古姫…クキはギソクの調整…」


レ級「今まではどっちかと過ごしてたってのに…」


レ級「ま、アタシを取り合って喧嘩されるよりマシか。暁とクキはどっちも譲らないしな」


レ級「たまには鎮守府をブラブラしてみるか~」


下1~3高コンマ レ級の行き先やその他起こったこと等

ーー食堂


レ級「とりあえずここで時間潰すか~」


潮「……」


レ級「あ!アイツはえっと……乳デカじゃなくて…パイズリ女でも無くて…」


潮「…潮です」


レ級「そうそう!ってアタシの独り言聞こえてたのか」


潮「レ級さん声大きいんです…それよりパイズリって…」


レ級「なんか漣がそんな事を言ってたぞ」


潮「漣ちゃん…」

レ級「ここで一人で居るなんて珍しいな。大体の奴は二人とかで食ってるぞ?」


潮「だって…皆さん忙しそうだったので…」


レ級「ならアタシが付き合ってやる!今日はちょうど暇なんだ」


潮「えぇ…」


レ級「なんでそんなに嫌がるんだ?」


潮「レ級さんって…怖そうだから…」


レ級「アタシのどこが怖いんだ?駆逐艦の彼女が居るんだぞ?」


潮「うぅ…わかりました…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

珍しい組み合わせやなぁと言って昼食を持ってきて一緒のテーブルに座る黒潮

川内「やぁ、珍しい組み合わせだね」


潮「川内さん!!」


レ級「お~ここで潮の救いのヒーロー登場か」


川内「そんな大袈裟なもんじゃないって。あの時潮を見つけたのはたまたまなんだからさ」


潮「でも!あの時川内さんが私を拾ってくれなかったら…!」


川内「はいはい、十分感謝してくれてるのはわかったから。それよりさ、一緒にご飯食べようよ」


潮「はい!」


レ級「アタシの時とこんなにも表情が違うもんか…」

ーー

川内「……なるほどねぇ、レ級が暇してたんだ」モグモグ


レ級「今までどっちかと一緒だったからな。それでブラブラしてたら潮が目に入った」


潮「私は川内さんに会えて嬉しいです!」


川内「そんな大袈裟だよ。同じ鎮守府だから毎日会えるでしょ?」


潮「会えない時もあります!だからこうやって会えて幸せです!」


レ級「ほんとに潮は川内が好きなんだな。ちょうどいいから二人は付き合ったらどうだ?」


潮、川内「安価」


下1~3高コンマ どちらかの台詞、行動他

潮「いや、そういうのではないんですけれど……」

潮「なんかそういうのとは違うんですよね…」


川内「そうそう、潮が私に持ってる感情って先輩への憧れ~みたいな感じだよね?」


潮「そうです!そんな感じです!」


レ級「うーーん…好意は好きと一緒じゃないのか?」


川内「レ級には難しいか……あ、葛城と龍驤さんって恋人じゃないけど仲いいでしょ?あんな感じ」


レ級「葛城と龍驤も恋人じゃなかったのか?この前寝てる龍驤を葛城が舐めてたと思うぞ」


潮「ひぇ…」


川内「葛城、なにしてんの…」

潮「あの、それは…どこを舐めていたんですか?」


レ級「詳しくは見てないけど、ペチャペチャ舐める音はしてたし、葛城が龍驤に覆い被さってた」


川内「……これはちょっと問い詰めないといけないかもね」


レ級「ん…アタシは余計な事を言ったのか?」


川内「そんな事ないよ。むしろ有難かったね」


潮「なんでここの人達って…人前でエッチな事ができるんですか…」


川内「それは色々理由はあると思うけど、やっぱり龍驤さん達を見てるからかな」


レ級「龍驤と提督はたまに昼からヤってるからな」


川内「それもあるけど、他の理由もあると思うよ」

潮「他の理由?」


川内「レ級はギリギリ知ってるんじゃない?北上とか龍驤さんがさ、医務室とか自室で叫んでたじゃん?」


レ級「あぁあれか。最初は何事かと思ったぞ」


川内「あれって精神的におかしくなってた時でさ、言ってみれば一番恥ずかしい姿じゃない?」


潮「その姿を見慣れてるから、エッチなことは別に…って話ですか?」


川内「私はそう考えてるんだけど、どう?」


レ級「あまり理解はできないが、アタシが一番恥ずかしいのを見られてるなら、二番目に恥ずかしいのを見られても問題は無い」


潮「わかるような…わからないような…」


川内「ここにはそういう事情があるってことだよ~」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー


「う…うぐ………助けて……」


「誰か……誰でもいいから…」


「あ……鎮守府が…ある………」


「助かっ……た……」バタッ


憲兵「……ん、あれは……」


憲兵「……おい大丈夫か!しっかりしろ!おい!」

ーー

提督「…鎮守府の前に倒れていた艦娘か」


龍驤「憲兵さんによると、例の組織から逃げてきたらしいねん」


提督「色々と話を聞きたいが、状態はどうだ?」


龍驤「先生にちょっとやったらええって言われてるよ」


提督「…よし、話を聞こうじゃないか」


下1~3高コンマ 逃げ出してきた艦娘とは?何か特徴があっても可

片目潰れショートヘア由良

最上「はぁ…はぁ……」


提督「最上、大丈夫か?」


最上「うん…助けてくれて…ありが…とう…」


龍驤「色々聞きたいことはあるけど…なんでここに助けを求めたんや?」


最上「必死に逃げて…走って…たどり着いたのが…ここだったんだ…」


龍驤「偶然来たっちゅうことか…」


提督「キミはどこかの鎮守府所属だったのかい?」


最上「ううん…違うよ…」

最上「ボクはあの組織で…チューナー…調整役で…」


龍驤「なんや?なんの話をしてるんや?」


最上「提督……あの人を…あの組織を…止めて…」


提督「最上?」


最上「あの人達が…やろうとしてることは…禁忌の…」


最上「ぅぐっ……!ゲホ、ゲホッ!」ビシャッ


龍驤「最上!先生、血が!」


千歳「しっかりして!もう喋らなくていいから!」


最上「ダメだよ…ボクはそんな考えじゃ…なかったのに…」


最上「ボクは…ただ……ぅべっ」ゴポッ


千歳「もう喋っちゃダメ!お願いだから!」


最上「はぁ……はぁっ……」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

葛城
タンスが二重底になっているのを発見
みてみると『神風の、つくってしまった~!マル秘ノート!』とか書かれたノートと前に見つけた設計図から作られたと思われるアタッチメントをみつける

ーー


提督「…先生、最上はどうですか?」


医者「できる限りの治療はしました。後は最上さんの生命力頼みです」


提督「そうですか…」


龍驤「この最上は気になることだらけや。なんとかして話は聞きたいな」


提督「そうだな、なんとか元気になってもらって、幹部さんに報告を…」


龍驤「司令官、それやけど幹部さんにはまだ黙っといてもらえる?」


提督「…どうしてだ?」


龍驤「ちょっと考えてることがあるねん」

龍驤「なんでもかんでも幹部さんに報告するのは、ウチらにとって良くないんと違うんかな?」


提督「…幹部さんを疑っているのか?」


龍驤「正確には幹部さんのその上や。あの人も大本営のトップっちゅうわけと違うからな」


提督「幹部さんは深海棲艦との平和的解決を望む組織のトップだ。だが龍驤の言う通り大本営のトップでは無い」


龍驤「もっと言うんやったら幹部さんは支店長みたいなもんや」


龍驤「司令官、ウチらはとんでもない相手と喧嘩しようとしとる。だから皆んなを危険な目に合わせる確率は少なくしたいねん」


龍驤「もちろんずっと秘密にするわけやないよ。ただ、今すぐに教える必要は無いんと違う?」


提督「…わかった、幹部さんへの連絡は考えておこう」


龍驤「あとは最上が持ち直してくれるのを待つだけや…元気になってな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

憲兵さんが提督に「夕雲と幹部さんがきています」と報告にくる

最上復活(特に後遺症もない)
色々聴取

ーー


神通「提督!大変です!」


提督「そんなに慌ててどうしたんだ?」


神通「川内姉さんから緊急通信です!」


川内『提督!例の傀儡?要はサイボーグ的な奴が鎮守府に向かってるっぽいよ!』


提督「なんだと!?」


川内『多分最上を回収しようとしてるんだろうね。あと三十分もしたら攻撃されるよ!』


提督「…勝てそうか?」


川内『無理!あんな大群で攻めてこられたら私達全滅だよ!』


提督「全滅…!」

川内『コイツらの動き見てるとさ、なんかに向かって行ってるんだよね。もしかしたら最上に発信機か何か埋め込まれてない?』


提督「発信機…」


川内『最上が動かせないなら、なんとかして取り出すしか無いよ!以上、私はコイツらを監視してるから!』


提督「……先生、最上を調べてみてくれませんか?」


医者「わかりました」


龍驤「司令官、緊急放送しとこか。万が一それがここに来たら…」


提督「そうだな、頼む。動ける奴はもう行動するように知らせてくれ」


龍驤「了解やで!」


下1~3高コンマ 最上に発信機はあった?あった場合その場合や、取り出せたか等も

ーー

医者「……あった、これだ!」


千歳「機械に反応があった時はまさかこんな場所に…って思ったけど…」


医者「最上さんに失礼かもしれないがここでよかった。もし内臓の内側だったりしたら、切開している時間は無かった」


千歳「最上ちゃん……自分の下半身に細工されてたことは知ってたのかしら」


医者「多分…知らなかっただろうね。こんな奥に小さな発信機なんて、気付くきっかけがない」


千歳「…とにかく早くこの発信機を何処かに持っていかないと!」

朝霜「おーおー、乙女の股にそんなもん突っ込んでやがったのか」


千歳「朝霜!?」


医者「君は……」


朝霜「あたいのことは聞いてんだろ?それ、寄越せ」


千歳「……貴女正気!?相手は人でも艦娘でも無いのよ!?」


朝霜「特務艦として命令する。その発信機をこっちに渡せ」


千歳「貴女……!!」


朝霜「聞こえなかったか千歳。早くしろ」


千歳「……もう!」スッ


朝霜「おっ、サンキュー」パシッ

医者「君は勝つ自信があるのかい?」


朝霜「ん?ねーよ」


千歳「だったらなんで!」


朝霜「司令とここの奴らの為だ。誰かが犠牲にならねぇ限りアイツらは退けられねぇ」


医者「君は死にに行くというのかい!?」


朝霜「どうだろうな。アイツらが予想より弱かったら全員ブチのめして終わりだ」


千歳「そんなの…!」


朝霜「いいから後は任せろって。絶対この鎮守府には近付けさせねぇよ」ダダダッ


千歳「あぁ!朝霜っ!」

ーー

朝霜「お……見えてきたな。アレがそうか」


ザッザッザッザッ


朝霜「うじゃうじゃいやがる…何匹いるかわかんねぇなこりゃ」


朝霜「……あたいは何人死なせちまったっけなぁ」


朝霜「ごめんな、あたいに力が無かったから助けられなくて」


朝霜「お前らの名前はピアスにして身体に刻んだけどよ、やっぱりこれってあたいの勝手だよな」


朝霜「勝手ついでにさ…一つお願い聞いてくれよ」


朝霜「あたいに……力を貸してくれ」


朝霜「司令を、ここの皆んなを守りたいんだ」


朝霜「ここにいる奴らは全員凄ぇんだ。ハンディキャップなんか無ぇみてぇに明るく過ごしてやがる」


朝霜「こんな最低の奴らは……世界の宝だ。死なせるわけにはいかねぇ」


ザッザッザッザッ


朝霜「……行くぞっ!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

葛城
例の設計図の奴から使ったアタッチメントを明石に無理やり作ってもらい、朝霜に加勢

特務艦ズ「助太刀いたす!」

ーー

ズズズ……


提督「音が……止んだ…」


龍驤「ということは朝霜が勝ったんか、それとも……」


提督「…音が止んで朝霜から連絡が無ければ、急いで逃げるように朝霜は言った」


龍驤「まだわからん!もう少し待ってみよ!」


提督「…あぁ」


龍驤「大丈夫や、深海棲艦の鬼や姫を素手でやる奴なんや!こんな所で…死ぬはず無いんや…」

提督「……もうそろそろ…」


龍驤「あかん!まだ待つんや!」


提督「龍驤……」


龍驤「アイツは…司令官を取ろうとした奴なんや!そんな簡単にくたばる奴やない!」


提督「…………」


ガチャ


龍驤「朝霜か!!」


朝霜「しれぇ……」ぬちゃっ


龍驤「ひっ……!!全員…血塗れ…!!」


提督「朝霜、意識はあるのか!?」


朝霜「し…しれぇ……」フラフラ


提督「しっかりしろ朝霜!!」ギュッ

朝霜「…全部ブチのめしたからご褒美くれ!」


龍驤「へ…」


提督「お前……この血は返り血か?」


朝霜「へへへっ、あたいがヘマすると思ってたのかよ?」


龍驤「よ、よかったわぁ…」ヘナヘナ


提督「怪我は無いのか?」


朝霜「流石に無傷ってわけじゃなかったけどよ、とりあえずおねだりできるくらいには元気だぜ!」


提督「そうか……ありがとう朝霜」


朝霜「礼はいらねぇよ!それよりご褒美くれよ、司令!」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

心配させやがって……!(きつーく抱きしめ)

提督「……仕方ない」


朝霜「へへへ…楽しみだ……」


提督「……」ギュッ


朝霜「なんだ…抱きしめてくれるだけか…?」


提督「……」ギリッ


朝霜「ん……」


提督「……」ギリギリッ


朝霜「はぁっ……強っ……」

提督「…まだ大丈夫か?」ギリギリ


朝霜「あっあっあっ…もっと…」


提督「限界なら言えよ……」ギリギリッ


朝霜「ぁ………ぐ…」


朝霜「司令…やっぱりアンタ…最高……」ガクッ


提督「…朝霜?」


朝霜「」ブルブル


龍驤「気絶しながら絶頂しとる…」


提督「すまない龍驤。だがこればっかりは褒美をやらないといけないだろう」


龍驤「ええよ、これくらいやったら。朝霜…生きててよかったわ…」


提督「また、朝霜に借りができてしまったか…」


ーー

朝霜は強い
最上はこのまま仲間になるのでしょうか


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー

提督「…最上、何があったのか語ってくれるか?」


最上「うん……ボクが知ってることは全部話すよ」


龍驤「辛いかもしれんけど、ウチらも知りたいんや」


最上「……あれはどれくらい前だったかなぁ…」


最上「その日はね、ボクは休みで仲の良かった時雨と出かけてたんだ」

最上「久しぶりの休日だったからね。二人で目一杯遊んだんだ」


最上「そして最後はゆっくり帰ろうってことで水上バスで帰ることにしたんだ」


最上「車内では時雨がすぐ寝ちゃったんだ。疲れてたんだろうね、ボクもウトウトしちゃってたんだ」


最上「そしたら……ボク達の船に深海棲艦の魚雷が直撃したんだ」


最上「ちょうどね、ボク達の真横に…………」


最上「時雨が窓際に座ってて……う、うぅ……」グスッ


提督「最上、無理はしなくていい」

最上「…ううん、続きを話すよ。その事件でボクは軽症だったんだ。普通なら大怪我をしてたんだろうけど…時雨が盾になったんだ」


最上「時雨はちょうどボクにもたれかかるように寝てたんだ。だからボクはほとんど怪我がなかった」


最上「じゃあボクの身代わりになってくれた時雨は…………」


最上「ひっ…ひっ………」グスグス


龍驤「最上……」


最上「ぐすっ……時雨は…酷い怪我だった…」

最上「右半身は大火傷で…腕と脚が…無くなってたんだ……」


最上「顔の半分も焼け爛れて…右目も………」


最上「このままだったら…永く生きられない程の火傷だって…時雨は…」


最上「提督も時雨を救おうとしてくれたけど…どうやってもダメだったみたい…」


最上「ボクはずっと後悔してたんだ。もしあの時一緒に出掛けなかったら…もしボクが窓際に座ってたら…」


最上「ボクはどうしても時雨を救いたかった。どんな手を使っても助けようとしたんだ」


最上「そんな時……あの組織がコンタクトを取ってきたんだ」

最上「私達なら不可能を可能にできる。救えない命も救えるって」


最上「ボクは藁を掴む気持ちでその人達に会った。そしたら時雨を助けてくれるって言われたんだ」


最上「それだけじゃなくて、無くした腕と脚も生えてくるって。その話を聞いた時は夢じゃないかと思ったよ」


最上「時雨を助ける条件として、向こうは鎮守府を抜けることを要求してきた。だからボクは鎮守府を辞めたんだ」


最上「そしてボクはその組織に合流したんだ。時雨の治療の研究に使うからってボクの血も提供した」


最上「でも……そんなにうまい話は無かったんだよ」

最上「奴らは時雨を助けるつもりなんて一つも無かった!」


最上「アイツらは変な研究ばっかりしてて、ボクの言うことなんて聞くそぶりも無かったんだよ!」


最上「逃げ出そうにも部屋の扉は開かないし、地下だったからどうにもできなかった」


最上「何もしない日が続いたと思ったら、今度は手錠をされて研究室に運ばれたんだ」


最上「ボクには傀儡の調整役になってもらう。ボクの血を使ったからそれが丁度いいんだって」


最上「何を言ってるのかわからなかったけど、それを見てびっくりしたよ」


最上「その傀儡は…ボクそっくりの体型をしてたんだ」

最上「顔はのっぺら坊だったけど、輪郭は間違いなくボクだった」


最上「でもソイツらはまだ再現度が足りない。協力してもらうって言われてボクを裸にして……」


最上「そこから毎日血を取られて…いや、ずっと血は抜かれてたと思うな」


最上「多分ボクが逃げ出せないようにしたかったんだよね。血が少ないと激しい運動もできないし」


最上「アイツらは喜んでたよ、生身のチューナーがあれば傀儡の精度が違うって。データだけの時と段違いだって」


提督「まさかあれは艦娘の情報を使って作られてるのか…?」


龍驤「何が目的でそんなことをしとるんや…」

最上「それなんだけど、アイツらの目的ってわかったかもしれないんだ」


龍驤「ほんまなんか?」


最上「これだけじゃないかもしれないけど、ボクが居た所がやろうとしてたことはわかるよ」


最上「アイツらは傀儡を売ろうとしてたみたいだね」


龍驤「売る?誰と商売するって言うんや?」


最上「……深海棲艦とじゃないかな」


龍驤「はぁ!?」


提督「何か根拠があってのことか?」


最上「提督、さっき言ったよね。ボク達の乗ってる船に深海棲艦の魚雷が直撃したって」

最上「ボクが深海棲艦にやられたって言わなかったのはなんでだと思う?」


龍驤「なんでって、意味が同じやからやろ?深海棲艦が撃った魚雷なんやし」


最上「違うんだ。あの時の魚雷は深海棲艦が撃ったものじゃなかったんだ」


最上「あの魚雷は……アイツらが撃ったんだ」


提督「人間が深海棲艦の魚雷を持っていたというのか!?」


最上「提督、持ってたとしたらどんなことが考えられる?」


提督「それは……」


最上「ボクはねあの組織は深海棲艦と取り引き、商売をしてたんじゃないかなって思うんだ」


龍驤「傀儡が売れた金で深海棲艦の魚雷を買った!!」


最上「そうだとしたら色々辻褄が合うと思わない?ボクの想像と聞こえてきた話を合わせたんだけど」

最上「なんであの水上バスに魚雷を撃ったのかとか、わからないことも多いから全部が全部合ってるとも言えないけどね」


提督「……いや、重要な事を言ってくれて感謝する」


最上「それでさ、提督に確認して欲しいことがあるんだけど…」


提督「…時雨のことだな」


龍驤「最上、覚悟はできとる?」


最上「……うん。それにまだ死んでないかもしれないから!」


提督「わかった、時雨がいた病院を教えてくれ……」


下1~3高コンマ 時雨の状態やその他諸々等

再安価

下1~3高コンマ でお願いします

ーー

提督「……すまない最上、時雨は…」


最上「………ふぐぅぅぅぅ…」


龍驤「……」


最上「ごめんね…ボクのせいで……時雨…時雨……」


龍驤「…司令官、時雨はちゃんと弔われたんか?」


提督「いや、それが……鎮守府に確認を取ったんだが、死体が盗まれたらしい」


最上「え……」


提督「数日後に見つかったそうだが、脳髄…脳だけが欠損していたそうだ」


龍驤「うえ……なんでそんなことを…」

提督「……最上のいう組織が回収したとしたら、傀儡の何かに使われているのかもしれない」


龍驤「もしかして最上の体をした傀儡の頭の中に…」


最上「やめてよ!!そんなこと言わないで!!」


龍驤「あ、ごめん…そんなつもりやなくて…可能性の話で…」


最上「許せない……!アイツらは絶対許さない!!」


最上「全員頭を潰して殺してやる!!」


最上「ふーっ!ふーっ!!」


提督「…最上、落ち着くんだ。興奮すると体に障るぞ」


最上「だって!時雨が殺されたんだよ!!ボクの…せいで…………!」


最上「わぁぁぁぁぁぁ~~!!」


龍驤「司令官、そっとしといたろ」


提督「…そうだな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

北上「提督、ちょっといい?緊急通信なんだけどさ」ガチャ


提督「なら執務室に行こう。ここでじゃなくてもいいだろう?」


北上「それがさ、最上にも関係するかもしれないんだよね」


北上「出撃中の艦隊に『ボクは本当は時雨なんだ、お願いだから最上に会わせて』って駆逐水鬼が接触が接触してきたんだって」


龍驤「それは……」


北上「『信じてもらう証拠はある。最上が逃げ出した詳細を語れるよ』って言ってるんだ」


最上「まさか……!」


提督「心当たりがあるのか?」

最上「あのね、ボクが逃げ出せたのは偶然だったんだ。突然施設の中で騒ぎがあって、ボクの警備が薄くなった」


最上「それにいつもは閉まってる扉の鍵が開いてた。血を抜かれ過ぎてフラフラだったけど、それでもなんとか逃げることができたんだ」


北上「なるほど、その駆逐水鬼がこの事を言えれば時雨…なのかもしれないね」


提督「だがそのまま鎮守府に呼ぶのはリスクが有り過ぎる。非武装という条件なら中に入ることを許可しよう」


北上「わかった、そう返事するね~」


最上「まさか…本当に時雨なの?でも…なんで……深海棲艦に…」

ー工廠


神通「提督…深海棲艦を連れてきました…」


駆逐水鬼「……」


響「非武装なのには間違いないよ。海上で装備は捨ててもらったから」


不知火「私達は艤装を展開しておくので、もしもの時も安心です」


最上「ねぇ…キミは本当に時雨なの……?ボクが救えなかった……時雨…」フラフラ


駆逐水鬼「安価」


下1~3高コンマ 駆逐水鬼の台詞、行動他

駆逐水鬼「最上!よかった無事だったんだね! 」ダキッ


不知火「!!」スチャッ


響「不知火、下ろしても大丈夫だよ」


不知火「……わかりました」スッ


駆逐水鬼「あそこから一番近い鎮守府はここだったから…ここになら保護されてるんじゃないかって…」


最上「本当に…時雨なんだよね…」


駆逐水鬼「そうだよ、僕は最上の時雨だよ」


最上「初めてあげた…プレゼントは?」


駆逐水鬼「お洒落な服とアクセサリーだったよね」


最上「あぁぁ……」ギュッ

龍驤「最上、合っとるんか?」


最上「間違いないよぉ…時雨、時雨……」ギュッ


駆逐水鬼「最上……」


提督「…時雨、落ち着いたら覚えている事でいいから教えてくれるか?」


駆逐水鬼「うんわかったよ。でももう少し待って欲しいな」


最上「うっうう………うぅぅ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

駆逐水鬼「……これが僕が知ってる深海棲艦の情報だよ」


龍驤「前に羽黒らがくらった艤装を破壊する弾の量産をしようとしとるんか…」


駆逐水鬼「量産する為の機械は、間違いなく人間が作ったものだよ。何処から持ってきたのかはわからないけどね」


提督「そうなると最上の話が現実味を帯びてきたな…」


最上「やっぱりあの組織は深海棲艦と売買をしてるみたいだね」


龍驤「深海側に機械が渡ったとしたら、人間側に何が売られたのかが気になるな…」

龍驤「それで時雨、一つ気になっとったんやけど……時雨は本物の時雨か?」


駆逐水鬼「……うん」


龍驤「なんでそんな体になっとるかは、聞いてもええ?」


駆逐水鬼「…正直言って僕もわからないんだ。苦しくて苦しくて…体が焼けそうに熱い毎日が終わったと思ったら……こんな姿だったんだ」


駆逐水鬼「周りは深海棲艦だらけだし、自分の言葉は通じないから…本当に何が起こったかわからなかったんだ」


駆逐水鬼「それでもなんとか人の言葉が通じる深海棲艦を頼っていって……最上が捕まってる施設を特定できたんだ」


駆逐水鬼「それで騒ぎを起こして、最上が逃げ出せるように色々と細工したんだ」


龍驤「なるほどなぁ…」

駆逐水鬼「でも僕は本当に時雨なのかはわからない。オリジナルからコピーされた時雨かもしれない」


駆逐水鬼「時雨としての記憶はあるけど、それだけじゃ証拠にならない」


駆逐水鬼「だから……」


最上「時雨……」ギュッ


最上「どんな形でもいい…時雨が帰ってきてくれただけで…ボクは……」


駆逐水鬼「…ありがとう最上。それとごめんね、僕のせいで色々と迷惑をかけて」


最上「迷惑だなんて思ってない……こうしてもう一度…会えたんだから……」


最上「時雨……時雨…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ピキィン


駆逐水鬼「……ぎっ!」ビクッ


最上「時雨……?」


駆逐水鬼「最上…離れて……!!」


最上「ど、どうしたのさ?」


駆逐水鬼「早く…っ!!」


最上「え、え……」


駆逐水鬼「ぁ……ぐぅ……!!」


不知火「…!最上さん離れて下さい!」スチャ


響「これは厄介なことになりそうだね」スッ

駆逐水鬼「うがぁぁぁぁぁぁっ!」


最上「時雨…どうしちゃったのさ……」


神通「提督、ここから離れ下さい!非武装とはいえ相手は深海棲艦です!」


不知火「神通さん撃ちますか!?」


神通「いえ、まだ大丈夫です。ですが照準は合わせていて下さい」


響「了解」

ギャアァァァァァァァァ!!


提督「誰の声だ!?」


北上「提督!明石が頭抑えて転がり回ってる!」


龍驤「それって……」


提督「もうあのスイッチは廃棄した。ということは……」


龍驤「時雨は電波か何かでおかしくなっとるんか!?」


提督「時雨も明石も一緒なら、受信器を取り外すことはできない」


龍驤「電波を出してる何かを特定するしかないで!」


提督「今動けるメンバーで周辺を探してもらおう。電波が届く範囲に何かがあるはずだ!」

明石「ぃぎっ!!あ、がぁぁぁぁぁぁ!!」


秋津洲「明石!しっかりするかも!!」


明石「いだいいだいいだぃぃぃぃぃぃ!!だずげで!だれがだずげで!!」


秋津洲「明石っ!!」


明石「ギャァァァァァァァ~!!」


北上「いい、早く機械か何かを見つけて!このままだと明石が大変なことになる!」


瑞鶴「索敵なら私達に任せて!」


加賀「機械なら見つけ次第破壊。誰かが持っていたならぶちのめして破壊でいいわね?」


天城「やってやろうぜ!」


雲龍「ええ、手加減無しでいきましょう」

ーー


明石「あ……ぅ……」ガクガク


秋津洲「明石……どんどん弱ってるかも…」


駆逐水鬼「グゥゥゥゥッ!」


神通「こっちも三人で抑えているのは限界かもしれません」


龍驤「ほなウチもそっちに加勢するわ」


北上「……!雲龍から入電!深海棲艦を発見だって!」


北上「それで相手は武装じゃなくて、変な機械を持ってるって!」


提督「それの可能性がある…倒せそうなら倒すように言ってくれ」

ーー海上


雲龍「そう、倒してもいいのね」


ザザザザザッ


雲龍「今日の私は機嫌が悪いのよ。仲間を傷付けた報いを受けなさい」


ザザザザザッ


雲龍「こちらに気付いたわね。でも……もう遅いわ」バシュッ


雲龍「その変な機械ごと粉々にしてあげるわ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

雲龍「あの子……海防艦のはずよね?何故深海棲艦と共に戦っていたの?」


占守「……」


雲龍「それにあの強さ、半端では無いわ。あの子以外は蹴散らせたのに、あの子へのダメージはほとんど無かった」


雲龍「艦載機も殆どやられてしまったわ。でもあの機械は破壊できたから、私の役目は終わったはず」


占守「……」


雲龍「でもね……私は敵前逃亡するような艦娘じゃないの」

雲龍「……これを使うしかないのかしら」スッ


雲龍「葛城が持っていたデバイス。秋津洲を騙して作らせたとか言ってたわよね」


雲龍「命を燃料に、大きな力を得ることができる……」


占守「……」


雲龍「危険だからって取り上げたけど、まさか自分で使うことになるなんて」


雲龍「……覚悟なさい」グッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ズズズズズ……


雲龍「沈んだ……ということはやっぱりあの子は艦娘では無かった…」


雲龍「勝てたのはこれのお陰ね。秋津洲の趣味でこんな形をしてるとはいってたけど…」ハザードオンッ


雲龍「玩具みたいな見た目と違って効果は凄いわ。艦載機がフル回復した上に、体も軽かった」


雲龍「これはもしもの時の為にとっておきましょう」


雲龍「……全て終わったわ。帰りましょう。私も中破したんだから」


……トウ


雲龍「……何かしら?」

ア……


アリガ……トウ……


雲龍「…これはあの子の声だと言うの?」


雲龍「……お礼を言われる事じゃないわ」


雲龍「せめて……安らかに眠ってちょうだい」


雲龍「…鎮守府へ帰りましょう……」フラッ


雲龍「あれ……おかしいわね…体が…怠くて……」


雲龍「前は…どこ?視界がグルグル回って……」


雲龍「あ……あぁ……?」


下1~3高コンマ 下1~3高コンマ この後の展開や雲龍は帰れたのか等

雲龍「う………前に進めない…立っていられない…!」クラッ


雲龍「はあ……はぁっ……」


ヌロォ……


雲龍「あれは…さっき沈めた深海棲艦の…残骸…」


雲龍「なんで…全て沈まなかったの……」


ヌゥ……


雲龍「あ…こっちに来る……」

雲龍「迎撃しないと……でももう艦載機は飛ばせない…」


ヌロ…ヌロォォ……


雲龍「あぁぁ………」


ヌム…ヌヌ…


雲龍「やめ…て……私の体を……」


ヌロォ……


雲龍「う…どんどん体を上がってくる……」

雲龍「やめて……うぅ…力が入らない…これを引き剥がせない…」


ヌロッ……


雲龍「え……何をするつもりなの…」


グググッ


雲龍「私の口を…こじ開けようとして…る……」


ググググググッ


雲龍(あぁ、力が………このまま…じゃ……)


ヌブッ……


雲龍(あ……………………)

レ級「超重力砲っ!!」ズアッ!


雲龍「……っ!!」ゴォォォッ


レ級「よし、上手く雲龍の上を通したぞ!」


葛城「雲龍姉、大丈夫!?」


雲龍「え…えぇ……当たってないのに…凄い衝撃だったわ…」


レ級「当たり前だ!直撃したら粉々だからな!」


雲龍「…よくそんなのを躊躇いなく撃てたわね」

レ級「時間が無かったんだ。お前は深海棲艦のコアに寄生される所だった」


雲龍「コア……」


レ級「前に言ったよな、アタシ達は共食いするって。それはこのコアを食う為なんだ」


レ級「アイツら、かなり強かったみたいだな。コアだけで動くなんて滅多に無い」


葛城「ねぇ、コアってことは…」


レ級「そうだ、アタシが吹き飛ばしたのは深海棲艦の脳みそだよ」


葛城「うげ……」


雲龍「…何にせよ助かったわレ級。何かお礼をしないとね」


レ級「それは楽しみだ!だが今は鎮守府に戻るのが先だろ?」


雲龍「そうね……鎮守府に帰りましょう」


ーー

全キャラの過去は回収していませんが、安価によってはこのまま終わるかもしれませんね


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー


幹部「また深海棲艦を鹵獲するとは…やはり君は何か持っているんじゃないかい?」


提督「そんな運は欲しくありませんね…」


幹部「ははは、確かにそうだろう。それに君の噂がまた増えたそうじゃないか。大変なことが重なるね」


提督「もう……気にしないことにしました」


幹部「それがいいだろう。周りの声なんて気にしたら負けだ」


提督「それでも、演習の度にヒソヒソされるのだけは慣れませんね……」

幹部「それで、件の深海棲艦はどこに?」


提督「今連れてきます。龍驤、頼む」


龍驤「ほら、こっちやで」ガチャ


駆逐水鬼「……」


提督「まだ人の言葉は満足に喋れませんが、聞き取りはできるので意思の疎通はできます」


駆逐水鬼「……」コクリ


龍驤「この子は報告通り、出撃中の艦隊が非武装状態やったのを保護したんや。その場で沈めれへんかったのはこっちの言葉に反応したからやで」


提督「性格も大人しいので、このまま様子を見ようと思っています」


幹部「安価」


下1~3高コンマ 幹部の台詞、行動他

幹部「君がそう言うなら任せても大丈夫だろう。わざわざ報告してくれて感謝するよ」


提督「いえ、幹部さんに知らせるのが義務ですので」


龍驤「幹部さんに言うといたら間違い無いしな~」


幹部「うむ、ならこれで失礼する。あ、いつも通り見送りは結構だ」ガチャ


提督「はい、ありがとうございました」


龍驤「……何も反応無かったな」


提督「…そうだな」

駆逐水鬼「まだ僕のことを知らないとは考えられない?」


提督「その可能性もあるが、朝霜が傀儡軍を倒したことは知っているはずだ」


龍驤「時雨に関して何も詮索してけぇへんだってことは…やっぱり幹部さんは無関係なんか?」


駆逐水鬼「もしくは幹部さんの更に上の立場の人かもしれないね」


提督「人間側の誰かが組織と取り引きをしていたことはわかっている。そいつは大本営側に居ると思ったんだが…」


龍驤「幹部さんがシロなんやったら、協力してもらった方がええかもしれんね」


提督「そうだな……」

ーー


幹部「うむ、やはりこの鎮守府の雰囲気は良いようだな…」


ギッギッギッギッ


駆逐古姫「モンド……」


幹部「君は……元気にしてたかい?」


駆逐古姫「なぁ…モンドはモンドなんだよな……」


幹部「どうしたんだね?何故そんな悲しそうな顔をしているんだい?」


駆逐古姫「モンドは……弱い奴の味方なんだよなぁ……」グスッ


幹部「急にどうした?話を聞かせてくれるかい?」

駆逐古姫「提督達は…お前を疑ってたんだ…」


駆逐古姫「ニンゲン側に裏切り者がいるって……」


駆逐古姫「私はモンドは違うって言ったけど、証拠が無いって……」


幹部「ふむ……」


駆逐古姫「なぁ……お前は違うよな……カッコイイ…ヒーローなんだよなぁ……」


幹部「安価」


下1~3高コンマ 幹部の台詞、行動他

幹部「カッコイイかどうかは置いといて、ヒーローでありたいものだね」


駆逐古姫「それ、どういう意味なんだ…モンドは…裏切り者なのか…」


幹部「君に難しい話はわからないさ」スッ


駆逐古姫「あ、あっ……待ってくれ……」


幹部「…ヒーローとは英雄。だが弱い者の味方をすることだけが英雄じゃないんだ」


幹部「時には強い者の味方もするし、弱い者の味方もする。悪を挫くこともあれば、弱い者イジメをすることもある」


幹部「…英雄とはそういうものだよ」

駆逐古姫「ちがうっ!!」


幹部「……」


駆逐古姫「モンドは!あの時私の願いを聞いてくれた!」


駆逐古姫「脚も武装も無くした私を!殺さずに受け入れてくれた!」


駆逐古姫「お前は私にとってのヒーローなんだ!」


駆逐古姫「だからそんなこと…言わないでくれ…」


駆逐古姫「う……うぁぁぁ……」


幹部「安価」


下1~3高コンマ 幹部の台詞、行動他

幹部「君のような子を泣かせるのは格好つかないな……」ナデナデ


駆逐古姫「うぁぁ…?」


幹部「……仕方ない。一緒に提督君の所へ行こう」


駆逐古姫「モンドぉ……」グスッ


幹部「安心したまえ、君の前では嘘を付かないと約束しよう」


駆逐古姫「ひ…ひぐっ……うん…」


幹部「…私も覚悟を決めろということか」

ーー執務室


駆逐古姫「ぅっ、ぐすっ……ひぐっ…」


龍驤「よしよし、ここでゆっくりしときな」


幹部「提督君ハッキリ言おう。私は君達が言う組織と関わりがある」


提督「…やはりそうだったんですね」


幹部「だが勘違いしないで欲しい。君達が不利益になるように動いたことは無いんだ」


提督「どういうことですか?」


幹部「まず…君達は組織はどんな集団だと思っている?」


提督「体の一部が再生したり、死ぬような怪我が治ると甘い言葉で艦娘を誘い、その艦娘を使って傀儡を作っているんじゃないですか?」


幹部「…うむ、大まかな流れは合っている」

提督「そしてその組織は作った傀儡を深海棲艦に売り、得た金銭で深海棲艦の武器や武装を買っていたんですよね?」


幹部「…驚いたよ。そこまで知っていたのか」


提督「ええ、傀儡のチューナーであった最上の情報のおかげです」


幹部「ここに調整役の艦娘がいるのかい!?」


提督「えぇ、研究所から逃げ出してきたのをこちらで保護しました」


幹部「参ったよ、流石は提督君といった所だね……」


提督「それで幹部さん、その組織は何をしようとしているんですか?貴方なら知っていますよね?」


幹部「あぁ。あの組織は簡単に言えば第三勢力になろうとしているようだ」


提督「第三勢力……」

幹部「調整役の情報から傀儡を作り、そこに記憶をインストールし艦娘のようなモノを作る」


幹部「そして武器武装は深海棲艦の物を使う。艦娘と深海棲艦のイイ所取りをしようとしているようだね」


提督「…何故そんなことをするんです?」


幹部「金だよ。このままいけば数年後には我々人間側と深海棲艦の決着は付く。そうなれば何処が困る?」


提督「武器を作っている…会社や…国が……」


幹部「そうだ。この第三勢力に関するプロジェクトは各国も極秘に参加しているんだ」


龍驤「戦争を長引かせる為にそんなことをしようとしとるんか!?」


幹部「武器という物は安価に作れて高く売れる。こんな美味しい商売は無いんだよ」

提督「……」


幹部「何も言えないのは無理も無い。私も話を聞いた時は唖然としたよ」


龍驤「それで…アンタはその組織と何をしとったんや?」


幹部「組織の研究所は極秘でね。組織内でも何処になんの研究所があるかはわかっていないんだ」


幹部「そこで私は研究所と研究所の間に入り、情報の共有なんかをしていたんだ」


龍驤「信じてええんやな?」


幹部「…あの子の前で嘘は言わないと約束したからね」


駆逐古姫「モンド……」


幹部「…これが私の真実さ。幻滅したかい?」


駆逐古姫「安価」


下1~3高コンマ 駆逐古姫の台詞、行動他

駆逐古姫「艦娘の力をくれる……やっぱりモンドはヒーローだ!」


幹部「君にとってヒーローか…そうか、ありがとう」


駆逐古姫「それに脇でおにぎりを作らされてそれを美味しそうに食べる姿を何度も見せられてるんだ。今更幻滅なんてしないぞ!」


幹部「おいそれは他人に言うなと!」


駆逐古姫「……しまった」


龍驤「おい特殊性癖のロリコン、後で話ししよか?」


提督「幹部さん……」


幹部「すまない……私の夢だったんだよ…」

すいません駆逐棲姫の表記を間違っていたのに今気付きました



龍驤「なるほどなぁ…ちょくちょくクキが出かけるのはオッサンの為やったんか」


幹部「……組織を行き来する時に、丁度この鎮守府の近くを何度も通るんだ」


駆逐棲姫「すまないモンド。でも私を裸にして色々やってることは絶対に言わな……もがっ 」バッ


幹部「クキ君……!!」


駆逐棲姫「もがもが……」


提督「……」


龍驤「ロリコン、表出ろ」


幹部「今クキ君の話は関係ないだろう!!」

幹部「とにかく!君達が知っている方の組織については以上だ!」


龍驤「次はアンタの番やな。レ級呼んでくるからちょっち待っとき」


幹部「それだけはやめてくれ!!」


提督「…幹部さん一ついいですか?」


幹部「大丈夫だ!間違ってもクキ君の純潔は奪ったりしていない!」


提督「そこじゃありません。今私が知っている方の組織…と言いましたよね?」


幹部「…あぁそうか、あの話もしなくてはいけないんだった」

幹部「以前死んだ男の話はしたね?あの男についても知っていることは教えよう」


提督「…あの男が組織のトップでは無いんですか?」


幹部「そうだ。正確にはトップだった、という表現が正しい」


幹部「組織はあの男を消そうとした。それを察知した男が逃げたんだよ」


提督「何故逃げる必要があったんですか?クーデターか何かがあったんですか?」


幹部「あの男は……本物だった。本当に傷付いた艦娘を救おうと考えていたんだ」


提督「……どういうことですか」


幹部「傀儡を作っているあの技術。本来は高性能の義肢を作る為のものだったんだよ」

幹部「本人の血や体を使い、それに対応した義肢を作る。研究はかなり進んでいたそうだ」


幹部「そして実用間近となったある日、彼は自分の技術が悪用されそうになっていたことに気付いた」


幹部「なんとかして装置や研究結果を廃棄しようとしたが間に合わず、相棒の艦娘と共になんとか逃げ出すのが精一杯だった」


幹部「本来なら調整役はどんな艦娘でも構わないんだが、組織の元々の目的を利用して欠損のある艦娘を集めていたんだ」


提督「じゃあ…その死んだはずの男は…」


幹部「彼は国に殺されたんだよ。彼の組織を乗っ取ったのも私達の国だ」


提督「そんな……」


幹部「だが本当に死んではいない。死んだことにすれば国外に逃げられないということだろうね」

幹部「以前私が彼を悪のように言ったのにはそういう理由があったんだ。もし君の元に彼が現れたら、君ごと消されていただろうからね」


提督「…そういうことだったんですか」


幹部「彼はまだ国内の何処かにいる。それしか何もわからないんだ」


提督「何故国は彼を消そうと考えているんですか?」


幹部「傀儡のシステムを作ったのは彼だ。ということは壊し方も知ってるということになる」


幹部「早い話しが傀儡に対しての特効兵器を作られることを恐れているんだ」


幹部「彼にそんなつもりは無いとは思うが、国はそうは思ってないんだよ」

幹部「彼は組織が見つける前に、私達の元に現れてくれたらいいんだが…」


提督「何も手掛かりは無いんですか?」


幹部「相棒の艦娘は吹雪ということだけだ、他に情報は一切ない。だから組織も血眼になって探しているよ」


提督「その男が……」


幹部「その組織を壊滅させることは非常に難しいだろう。いくつもの国を相手にするようなものだからね」


幹部「だが……私には考えがあるんだ」


提督「それはどんなものなんですか?」


幹部「私の役職を思い出したまえ。深海棲艦との平和的解決だよ」

幹部「組織は我々が深海棲艦を滅ぼす前に動き出そうとしている。ならその前に人間と深海棲艦が和解してしまえばいいんだよ」


幹部「難しいかもしれないが、実現すれば組織の存在意義を無くすことはできる」


提督「そうなったとしても、人間対傀儡の構図が出来上がるだけではないんですか?」


幹部「それは無い。連中の狙いはあくまで第三勢力になること。言ってしまえば集中的に攻撃されたら持たないんだ」


幹部「傀儡の元々の目的は欠損した体を補うこと。戦闘用に作られたものでは無いからね」


提督「人間対傀儡になれば、あっという間に我々が勝つんですか」


幹部「そういうことだね」

幹部「そう……そうだよ!」


提督「はい?」


幹部「私とクキ君が密かに会っていたのはそういう理由だ!」


提督「はぁ……」


幹部「どうすれば深海棲艦と和解できるか、人間と友好な関係にある深海棲艦に協力してもらっていたんだよ!!」


幹部「そうだね、クキ君!」


駆逐棲姫「モンド、今日は私の脇舐めないのか?」


幹部「おぉぉぉぉぉーー!!」

幹部「……伝えるべきことは全て伝えた。それじゃあ提督君、また何かあったら呼んでくれ!」ダッ


レ級「オッサン、何処に行くつもりだ?」


幹部「ひゅっ……」


駆逐棲姫「あ、お姉ちゃん!」


龍驤「司令官らが真面目な話ししてる間に呼んできたで~」


レ級「話しはぜーーーんぶ龍驤から聞いてるぞ」


幹部「……いや、少し待って欲しい。私はあくまで和解の為にだな」


レ級「和解するのに脇でおにぎりを握る必要があるのか!?」


幹部「……無いかもしれないし…あるかもしれないな」


レ級「安価」


下1~3高コンマ レ級の台詞、行動他

レ級「なら私の口で握ったおにぎりを用意しよう」


幹部「いや、それは別に無くても……」


レ級「ふんっ!」ドゴッ


幹部「ぅご……い、いただこう…」


レ級「よし、ならそこで待ってろ」


龍驤「はいよレ級、ご飯やで」ほかほか


レ級「サンキュー龍驤」

ーー


レ級「……」もぐもぐ


提督「俺達は何を見せられているんだ?正座している幹部さんの前でレ級はひたすらご飯を食べている」


龍驤「見とったらわかるわよ」


幹部「……」


レ級「……」もぐもぐ


駆逐棲姫「まさかお姉ちゃん、アレをするつもりなのか?」


提督「何なんだ?教えてくれクキ」


駆逐棲姫「安価」


下1~3高コンマ 安価の台詞、行動他

レ級「ぺっ……よし、これを食べろ」コロッ


幹部「これは……?」


提督「どういうことだ?レ級の口から石ころが出てきたぞ」


駆逐棲姫「あれはご飯だったものだ。お姉ちゃんは噛む力が凄いから、ご飯を圧縮できるんだ」


龍驤「お茶碗一杯分の量のご飯が、親指くらいの石になったね」


幹部「これを……食べろというのか…」


レ級「そうだ、食べろ」

幹部「……硬いな」


レ級「食べろ」


幹部「……」


駆逐棲姫「モンド!飲み込むと内臓がとんでもないことになるから気をつけろ!」


提督「そんなに危険なのか?」


駆逐棲姫「ニンゲンの体なら消化できずに詰まって死ぬ」


駆逐棲姫「噛むにしても歯は折れるかもしれないな」


龍驤「さぁ、ロリコンはどうするんや?」


幹部「安価」


下1~3高コンマ 幹部の行動やその他起こったこと等

幹部「……む、以外といけるな」ボリボリ


レ級「嘘だろ!?」


駆逐棲姫「流石モンドだ!木原を倒せたんだからそれくらい余裕だ!」


幹部「ふふふ、全覚に比べれば余裕だよ」ボリボリ


龍驤「なんの話しをしてるんや?」


提督「多分必殺仕事人の内容だろう…」


レ級「あ…あたしのプライドが……」

ーー


幹部「レ級君、これでよかったんだね?」


レ級「…あぁ、そうだよ」


駆逐棲姫「モンド、もう帰るのか?おにぎりはいいのか?」


幹部「今日は遠慮しておくよ。提督君、死んだはずの男のことで何かわかれば教えてくれ。もちろんこちらが何かわかれば君にもすぐ教えよう」


龍驤「まてやロリコン。まだウチとの話が残っとるで」


幹部「……提督君、なんとかならないか」


提督「いくら幹部さんでも…そうだ、クキは幹部さんのことをどう思っているんだ?」


駆逐棲姫「安価」


下1~3高コンマ 駆逐棲姫の台詞、行動他

駆逐棲姫「モンドはヒーローだ。あとおにぎりも美味しそうに食べてくれるのは嬉しい」


龍驤「幻滅したんと違うん?」


駆逐棲姫「初めてやらされた時はコイツの頭はおかしいのかと思った」


幹部「……」


駆逐棲姫「でも、あんなに美味そうに食べてくれる内に嬉しくなった!」


幹部「クキ君…」


駆逐棲姫「だから私はモンドが悪いとは思ってない」

提督「…本人がそう言うならこっちから何か言うことはありません」


提督「ただし、これからはコソコソせずに堂々と会いに来て下さい」


幹部「……わかった、できるだけそうしよう」


駆逐棲姫「提督、ここのお風呂は男と女別だろう?困ったな」


龍驤「なんで困るんや?」


駆逐棲姫「だっていつもおにぎりを握る前は、一緒にお風呂入って丁寧に洗ってくれるんだ」


龍驤「それはお風呂屋さんか?」


駆逐棲姫「いいや、なんか風呂とベッドだけある部屋だ」


幹部「さらばだ!!」ダッシュ


レ級「殺す」ダッ


駆逐棲姫「モンド、またな~!」


提督「……」

提督「…クキ、洗われるのはどこだ?」


駆逐棲姫「もちろん脇に決まってるだろ?」


提督「それをもう少し早く言って欲しかったな…」


龍驤「アホ、脇でもアウトや。そもそもラブホに連れ込んでる時点であかんっちゅうねん」


提督「……そうだな」


駆逐棲姫「私はモンドのこと好きなんだけどな~」


ーー

駆逐棲姫と駆逐古姫をどこから間違えていたのかわかりません

あとは考えていたことをほぼ出せてよかったです


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

2018年1月10日
お前ら「龍驤『足りないもの』か…。どんな結末を迎えるんだろう?」

2018年6月現在
お前ら「龍驤『足りないもの』も10スレ目か…。どんな結末を迎えるんだろう?」

それから月日は流れ、2023年某日
お前ら「龍驤『足りないもの』も100スレ目か…。どんな結末を迎えるんだろう?」

更に月日は流れ、2073年某日
お前ら(2代目)「龍驤『足りないもの』も1000スレ目か…。どんな結末を迎えるんだろう?」

ーー


医者「提督さん、診療所の完成を前倒ししてもらってありがとうございました」


提督「いえ、こちらとしても先生が居てもらえるだけで助かります」


龍驤「退院したての飛鷹とか、何人かお世話になるのは確定しとるからな~」


千歳「それで、改め確認するけど私の専門が心療内科。カウンセリングも大丈夫よ」


医者「そして私は内科。怪我の手当てや傷を縫うといった簡単な外科処置なら私も千歳もできますが、本格的な外科処置は別の病院にお願いして下さい」


提督「ええ、わかりました」

医者「診療所にあるベッドは診察用とは別に三つ。点滴等が行えますが…医務室でも同じようなことはやっていたみたいですね」


龍驤「ぶっちゃけグレーゾーンなんやけど、見逃してくれたら助かるわ…」


千歳「あとは私用に相談室が欲しかったんだけど、ここでは要らないのよね?」


提督「…誰も気にしないからな。カウンセリングはその個人の部屋でやってくれて構わない」


千歳「自分の心の中を他人に聞かれてもいいなんて、本当に素敵な鎮守府ねここは」


龍驤「足りへんもんは皆んなで補うんや。誰かの助けになれるんやったら、全力で助けたるんやで」


医者「本当にこの鎮守府で雇ってもらえて感謝です」


提督「…先生、今日からお願いしますね」


下1~3高コンマ 診療所を訪れた艦娘とその目的(治療内容)等

龍田(天龍に無理矢理連れてこられた)

ーー

天龍「おう千歳、ちょっといいか?」


千歳「あら天龍。龍田を引っ張ってどうしたの?」


龍田「天龍ちゃん離して…」


天龍「ダメだ。この際だからお前にはちゃんと治療を受けてもらう」


龍田「嫌よ…」


天龍「俺が言ってるんだぞ?」


龍田「いくら天龍ちゃんの頼みでも……イヤ…」


天龍「なんでだよ龍田?」


龍田「もう……裏切られるのが怖いの…」

龍田「ここの皆んな…提督は…凄くいい人なのはわかるわ…」


龍田「だから…すぐに信じられると思う…」


龍田「けど……それでもし裏切られたら……もう私は……」


天龍「提督が裏切ると思ってんのかよ?」


龍田「天龍ちゃんにはわからないわよ!!私は信じてた提督に裏切られたの!!」


龍田「やめてって言ったのに!私は……言ったのよぉぉぉぉ!」


天龍「……千歳、頼む」


千歳「…龍田、場所を移しましょうか」

ーー龍田の部屋


龍田「…ごめんなさいさっきは叫んじゃったりして」


千歳「いいのよ、よくあることだから」


龍田「……私って酷い?」


千歳「ううん、もっと凄い子が過去に居たわよ。突然ガラスを食べ始めたり、五重人格の子とかね」


龍田「上には上がいるのね……」


千歳「でもね、その子達はちゃんと立ち直ってくれたの。だから龍田、貴女も大丈夫なのよ」


龍田「……そう」


千歳「じゃあ龍田、私とお話ししましょうか」


下1~3高コンマ カウンセリングの結果やその他起こったこと等

龍田のトラウマって前の提督に襲われたことだったよね?

カウンセリングを受けた日の夜、トラウマになった場面で天龍や龍驤、提督に助けられる夢を見る
そのお陰か、もう一度だけ信じてみようという気持ちになる龍田)まだ完治ではない

ーー


天龍「まだ龍田は篭ってんのか」


千歳「そうね、私を部屋から追い出してからずっと部屋に居るわ」


天龍「龍田の叫び声が聞こえたから何事かと思って来てみたら、千歳が追い出されてやがったからな」


千歳「…ごめんなさい。アプローチの仕方が良くなかったみたいなの」


天龍「気にしてねぇよ。心の病気は最適な治療法が無いのは知ってるからな」


千歳「そう言ってもらえたら助かるわ…」

千歳「泣いてるにしても静か過ぎるから、なんとか部屋は開けて欲しいのよ」


天龍「俺だけがアイツの部屋の合鍵を持ってるから、開けようと思えば開けられるぞ」


千歳「なら天龍だけ入ってあげて」


天龍「千歳は入ってこねぇのか?」


千歳「私は……嫌われちゃったみたいだから」


天龍「おいおい、専門家がそれじゃ困るぞ?」


千歳「いいのよ、今は天龍が側に居てあげるのが一番だから」


天龍「……わかったよ。龍田、入るからな」ガチャ



下1~3高コンマ 部屋の様子や龍田の状態等

龍田「あら~天龍ちゃん」


天龍「……」キョロキョロ


龍田「大丈夫よ、もう平気だから~」


天龍「嘘言わなくてもいいぞ。ここには俺しか居ないからな」


龍田「……」


天龍「千歳追い出して暴れてただろ?元に戻したつもりだろうが、俺にはわかるからな」


龍田「…流石は天龍ちゃんね~」

天龍「……何がダメなんだ?」


龍田「すぐ隣に他人が居る所。誰かとすれ違うだけで頭がおかしくなりそうなの」


天龍「龍驤さんでもダメか?」


龍田「天龍ちゃん以外は無理よ」


天龍「俺と居れば他人が居てもいいんだな?」


龍田「天龍ちゃん以外は目に入らないから大丈夫よ~」


天龍「…わかったよ」

天龍「龍田、お前はどうしたいんだ?」


龍田「天龍ちゃんしかいない世界に行きたいわ~」


龍田「天龍ちゃん以外の人達は~全員死んでもいいもの~」


天龍「……提督もか?」


龍田「男は私が殺すわ。全員串刺しにして殺すの」


天龍「……俺は…どうすりゃいいんだ…」


龍田「天龍ちゃんは~私の側にずっと居てくれたらいいの~」


龍田「もう……貴女しか信じられるものは無いの…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

天龍付き添いの上で龍田を入院させる

天龍「龍田には……俺しか居ない……」


天龍「そんな事有り得ねぇ…けど……龍田はそう言ってる……」


天龍「俺が居なくなったら……龍田は……?」


天龍「あ……あ……あぁ…」


天龍「龍田……」


天龍「たつ…た…………」


龍田「天龍ちゃん……来て…」


天龍「……あぁ、もう離さねぇ…」ギュッ


龍田「天龍ちゃん…これで私は…私達は幸せになれるわ……」

ーー数日後


龍驤「天龍と龍田がずっと一緒におるようになって何日か経ってもうたな」


提督「…出撃や遠征も二人一緒で無いと死ぬとまで言われたからな」


千歳「ごめんなさい、まさか天龍まで引っ張られるなんて……」


提督「それくらい龍田の抱えているものは黒かったんだな」


龍驤「でもいい加減出てきてくれな健康状態も気になる。司令官、強引かもしれんけどなんとか出てきてもらおう」


提督「マスターキーはこちらにあるから部屋を開けることはできるが…」


千歳「大丈夫、今度こそ私が力になってみせるわ!」


提督「…よし、なら開けるぞ」ガチャ


下1~3高コンマ 部屋の様子や二人の状態等

ベッドの中でお互いの思いを囁きあってる

龍田、天龍「…………」


龍驤「静かやと思ったら寝とったんやね」


提督「それにしても二人で抱き合って寝てるとは…」


千歳「龍田は天龍が側に居て欲しい。天龍は龍田から離れたら龍田がどうにかなってしまうと、思い込んでしまってるかもしれないわね」


龍驤「なんとかならんのか?」


千歳「できないことはないけど、根気がいるわね」


提督「二人を救えるのは千歳しか居ない。なんとかしてやってくれないか?」


千歳「……いえ、ちょっと待って。もう一人救えるかもしれない人を知ってるわ。その人に頼ってみましょう」

ーー夜


龍田「天龍ちゃん…天龍ちゃん…」


天龍「龍田…離れてごめんな…」ギュッ


龍田「ずっと一緒に居てくれないと、私……」


天龍「大丈夫だ、龍田は俺が守る」


龍田「あぁぁ……私の世界は天龍ちゃんよ…」


天龍「それより龍田、早く飲もうぜ。霞がくれた睡眠薬だ」スッ


龍田「これで天龍ちゃんと夢の中でも一緒ね……」


天龍「同じ薬を飲むんだから、当然だよな」

龍田「でも天龍ちゃんが飲ませてくれないと…私飲めない…」


天龍「…そうか、これは霞が作ったやつだからか」


龍田「天龍ちゃん以外の人は…信じられないの…」


天龍「わかったよ、ちょっと待ってろ」


天龍「……ん、いくぞ」


龍田「ん……んぐっ……」


天龍「……ぷぁっ」


龍田「この薬…天龍ちゃんの味がする…これで安心ね…」


天龍「……俺も飲んだし、早く寝ようぜ」


龍田「天龍ちゃんお休みなさい。大好きよ」


天龍「龍田は俺が守ってやるからな」


下1~3高コンマ 龍田が見た夢の内容等

>>354

天龍も出来れば龍田含む鎮守府全員で楽しくパーティーをする夢を

ーーーー


龍田「…あれ、ここって……」


「こっちに来い!」グイッ


龍田「や…ヤダ!乱暴しないで!」


「黙れ!練度も上がらないお前を生かせやってるだけ感謝しろ!」ビリビリッ


龍田「いやぁぁぁぁぁぁーー!!やめて!やめてぇ!!」


「せめて俺の性奴隷にして…………!」ドスッ


「な、何が…………」ズルッ


龍田「あ……?」


提督「龍田、大丈夫か。助けに来たぞ」


龍田「ていとく……?」

龍驤「龍田、もう大丈夫やで」


龍田「龍驤…さん……」


天龍「あのクソ野朗龍田の服破りやがって…俺のでよかったら羽織ってくれ」サッ


龍田「天龍ちゃん…」


提督「龍田、お前の事は俺達が守ってやる。だから俺達のことを信用して欲しい」


龍驤「ここには龍田を傷付ける人なんておらんのやで?」


天龍「俺以外の奴だってお前を守れる。それは龍田が一番わかってるはずだろう?」


龍田「私は……」


ーーーー

ーー


龍田「……夢…」


天龍「龍田……起きたのか…」


龍田「天龍ちゃん……私、夢を見たの…」


龍田「あの時……私が乱暴されそうになった時、天龍ちゃんと…提督と龍驤さんが助けてくれたの」


龍田「それで……俺達を信じろって言うの…」


天龍「……いい夢じゃねぇか」


龍田「……ね」

龍田「天龍ちゃんは、何か夢を見たの?」


天龍「この鎮守府の全員で、楽しくパーティしてる夢だったよ」


天龍「もちろんそこには龍田が居て、楽しそうに喋ってた」


龍田「……そう」


天龍「なぁ龍田……提督達をさ…頼ってもいいんじゃねぇか…」


龍田「……」


天龍「いきなり信じろとは言わねぇよ。でもよ……ここの奴らは…酷い奴じゃねぇだろ?」


龍田「……」


天龍「な、龍田……外…一緒に出ようぜ」


龍田「……」コクリ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー食堂


龍田「……」


天龍「怖くねぇよ。大丈夫だ龍田」


龍田「あ…………」


ワイワイワイワイ


天龍「寝坊しちまったみてぇだな。もう全員揃ってやがったか」


龍田「……」


天龍「龍田、皆んなが怖いか?」


龍田「…まだわからないわ……」


安価「ん、あの二人は…」


下1~3高コンマ 二人に話しかけてきた人物名を。複数も可

ガングート「貴様達を見るのは久しぶりだな。ちょうどいい、ここに座れ」


龍田「ん……」


天龍「大丈夫だ龍田、座ろうぜ」


龍田「……」カタッ


ガングート「二人はいつも何を食べるんだ?」


天龍「朝食のご飯の方だ」


ガングート「おい!天龍と龍田に飯の方の朝食を頼む!」


間宮「わかりました!」


ガングート「すぐに出来るだろうからそこで待っているといい」


天龍「あぁ、そうさせてもらう」

ガングート「ふむ、やはりここの朝食も美味いな」


天龍「…そういえばガングートは鎮守府の外で同棲してるんだったよな?なんでここで朝食食ってるんだ?」


ガングート「それは…」


響「それはね、孫さんと喧嘩したからなんだ」ヒョコッ


ガングート「ちっこいの……!」


天龍「何が原因で喧嘩したっていうんだよ?」


響「喧嘩というより、正確にはガングートが一方的に怒っただけなんだけどね」


ガングート「……うるさい」

響「昨日は大変だったんだよ。夜中に起こされたと思ったら永遠語ってくるんだ」


響「私は孫が好きなのだろうか。好きだとしたら何故あんな態度を取ってしまうのかって」


ガングート「それは他言するなと言っただろう!」


響「おや、つい口が滑ってしまったようだ。悪気は無いんだよガングート」


ガングート「ほう……なら私にも考えがある」


響「……なんだい?」


ガングート「ちっこいのは以前、ネコミミとやらを着けて鏡の前で嬉しそうにしていたな」


ガングート「その時これで司令官の……と独り言も言っていたようだな?」


響「な…!隠れて見るなんて卑怯じゃないか!」


ガングート「私も見たくて見たじゃない。裸で鏡の前に立つならドアをちゃんと閉めろ」


響「わーわーわーわー!!」

電「響ちゃんが変態さんになってしまったのです…」


雷「暁の悪影響が原因よ!」


暁「なんで私に飛び火するの!」


電「真っ昼間から盛ってるのが悪いのです」


暁「違っ……!そもそもレ級が!」


レ級「あたしのせいにするな!」


わーわー


天龍「すぐこうなっちまうのか…そうだ、ここは賑やかな所なんだよ……なぁ龍田?」


龍田「安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞、行動他

…決めたわ天龍ちゃん、私ももう一度千歳の治療を受けてみるわ

私も天龍ちゃんとあんな風に笑えるようになりたいもの

龍田「ふふふ、本当にそうね…」クスクス


響「龍田さん……」


電「なんで…泣いてるのですか…?」


龍田「…………」ポロポロ


ガングート「……ここには貴様らの敵は居ない。好きなだけ甘えればいいんだ」


レ級「深海棲艦のあたしがいるんだぜ?普通あり得ないって!」


暁「ならその深海棲艦の恋人の私はもっとあり得ないわね!」

雷「龍田さん!私を頼ってくれていいのよ!」


電「……なのです!電も力になれるのです!」


響「だから龍田さん、私達を信用して欲しいな」


龍田「…………ぐすっ」


龍田「ありがとう……みんな…ありがとう……」ポロポロ


天龍「龍田……そうだよな、龍田には提督も…皆んなもいるんだからな」

千歳「……よかったわ、霞ちゃんの薬を使ってトラウマを克服する作戦がうまくいって」


提督「あれで龍田も天龍も、元気になってくれるはずだ」


龍驤「しかし千歳のカウンセリングであかんかったのが、薬だけで乗り越えてまうやなんて……流石は霞やな」


霞「あれくらいどうってことないわ。私が普段使ってる薬から、性的興奮を楽しむ要素を抜いただけだもの」


千歳「それが十分凄いと思うわ……」


霞「それに上手くいったのは司令のお陰でもあるわ。あの薬は自分の欲求やなってほしい現実を夢で叶えてくれるの。助けて欲しいって思わせた司令達の勝ちよ」


龍驤「別に勝ち負けや無いと思うけど…そう言ってくれたら嬉しいわ」

霞「……さて、食べ終わったし私は部屋に帰るわ」


千歳「頼んだものは全部できてたわよね?」


霞「これからやるなは個人的なヤツよ。たまには嗜好を変えたのを楽しもうと思ってるの」


龍驤「ほんまに凄いなぁ霞は」


千歳「この鎮守府で怒らせたらいけないのは彼女かもしれませんね提督」


提督「…そうかもしれないな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

天龍&龍田の治療開始

>>1次第だろうな
再安価でもよし、安価を最低限にするって手もあるし

再安価

下1~3高コンマ でお願いします

出番がなかった医者は、何してたか

ーー


ガングート「そろそろあいつの居る部屋に帰るか……今日は出撃も無いしな…」


ガングート「だがどんな顔をすればいいのかわからん。私が勝手に飛び出してきてしまったしな」


ガングート「……私は一体どうしたというのだ!こんな事で悩んだことなどなかっというのに!」


ガングート「ええいウジウジするのは私らしくない、ここは私の部屋なんだ!」


ガングート「堂々と帰ってやる!おい、帰ったぞ!」ガチャ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

いつも通りに迎えてくれる孫

孫「お帰りなさいガングートさ~ん」ダキッ


ガングート「貴様!いきなり私に抱き着くとは何事だ!」


孫「そんな事言わないで下さいよ~」


ガングート「ん?貴様……酔ってるのか?」


孫「酔ってなんかないですよぉ~」


ガングート「……おい、部屋の中を見せろ」グイッ


孫「あぁぁ~」

ガングート「やはりそうか、コイツ……夜通し飲んでいたな」ゴチャゴチャ


孫「うぃ~~っ」


ガングート「全く、世話が焼ける。おい、こっちに来い!」


孫「ガングートさ~ん」フラフラ


ガングート「何故私がこのようなことを……!」


ガングート「私は戦艦ガングートなんだぞ!それを酔っ払いの介護などを!」


孫「ありがとうございます~」

ガングート「貴様はここに……寝てろ!」ブンッ


孫「おぅふ…」ボスッ


ガングート「はぁ……これで終わったか…」


ガングート「…む、そういえばコイツの部屋には初めて入ったかもしれないな」


ガングート「寝室は別にしているし、以前一緒に寝てしまった時は私の部屋だったしな」


ガングート「この際だ、何か変なものが無いか見てやろう」


ガングート「私の私物でもあれば……銃殺刑にしてやる!」


下1~3高コンマ 孫の部屋にあった物等。何も無くても可

酒造関係の資料や研究日誌、ガンクードの好物が記されたレシピノート

ガングート「これは日記……どれ、中身を見てやろうじゃないか」


ガングート「何々…………な、なんだこの日記は!」


ガングート「私が好きすぎて辛い、怒った顔も可愛い……!?何を言っているんだコイツは!」


ガングート「日本の男は愛情表現が控えめじゃなかったのか!?」


孫「うぅ~ん…」


ガングート「なんなんだコイツは……それにそう思ってるなら直接言えばいいものの…」ブツブツ

ガングート「几帳面な性格が出ているのか、ほぼ毎日日記は付けているようだ」


ガングート「む……私が盛大に勘違いした日もちゃんとつけてある」


ガングート「事実は無かったとはいえ、反省することばかり。ガングートさんにこれ以上嫌われないように頑張る……か」


ガングート「……私の何処がいいのだ。まだ理解できん」


ガングート「ん……昨日の日付のものもあるのか」


ガングート「昨日の件に関しては私が責められていてもおかしくないが……見てみるか」ペラッ


下1~3高コンマ 孫の日記の内容を

ガングート「またガングートさんを怒らせてしまった。僕はまだまだガングートさんの事は理解できていない。更に嫌われてしまう前に、ちゃんと反省しなければ…………」


ガングート「反省会からの飲酒が今まで続いていたというのか。ふん、単純な男だ」


ガングート「作る料理が美味いだけの男なんだコイツは。それ以外に取り柄なんてない」


ガングート「そのはずなのに……何故私は…こんなにもコイツが気になるのだ…」


ガングート「クソ…!理解し難い!」


ガングート「……こんな時は演習だ!主砲をぶちかませばイライラも消える!」


ガングート「鍵はかけていってやる!後は自分でどうにかしろ!」


孫「Zzz……」


ガングート「人の気も知らずにコイツは……せめての情けだ布団はかけていってやろう」


ガングート「あぁそれから目が覚めた時の為に水も用意してやらないと…………」


ーー

展開によっては早めに終わってもいいかもしれませんね


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー


阿武隈「うぅ~今日も被弾しちゃいましたぁ~」中破


多摩「運が無かったにゃ。あの砲撃は仕方なかったと思ってお風呂でリフレッシュするにゃ」脱ぎ脱ぎ


阿武隈「あたしは中破してるのに、多摩さんは無傷なんて…羨ましいですぅ」脱ぎ脱ぎ


多摩「偶然にゃ。多摩だって中破や大破する時もあるにゃ」


阿武隈「じーーー……」


多摩「ひとをジロジロ見てどうしたにゃ?」


阿武隈「最近の多摩さんって、特に元気ですよねぇ」

多摩「そうかにゃ?」


阿武隈「それにお肌もつやつやしてますよねぇ」


多摩「自分じゃわからないにゃ」ツヤツヤ


阿武隈「……そんなに彼氏さんとラブラブなんですか!」


多摩「にゃ…」


阿武隈「プライベートも充実して、出撃も好成績…なんなんですか!あたしへの当て付けですか!」


多摩「そんなつもりは無いにゃ」


阿武隈「多摩さんを見てたら凄く健気だなぁって思いますよぉ!いっつもご飯とか作りに行ってあげて……なんですか?もうゴールイン間近とか言うんですかぁ!?」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「……一緒にいるのが楽しすぎて、結婚なんて考えてもいなかったにゃ」


阿武隈「惚気かぁ~~~~いいなぁ~~」


多摩「そっちから聞いてきたんだにゃ」


阿武隈「あれですか、お風呂出たらまた彼氏の所に行くんですよね?」


多摩「…そうにゃ」


阿武隈「いいなぁーーー彼氏とイチャイチャする為に念入りに洗うんですよねぇ~~」


多摩「……先に入ってるにゃ」ガラッ


阿武隈「あ、待って下さいよぉ~」

ーー


多摩「お風呂でも阿武隈はしつこかったけど、入渠時間のお陰でなんとか解放されたにゃ」


多摩「今日はもう出撃は無いから、早く先生の所に行くにゃ」


多摩「とりあえず部屋に行って、掃除と…洗濯もしておくにゃ」


多摩「早く帰ってこれるなら料理の買い出しをして、遅いならご飯を作って置いておくにゃ」


多摩「先生…喜んでくれるかにゃ」


多摩「できたら夜は二人でご飯を食べたいにゃ~」


多摩「…よし、行くにゃ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー夜

多摩「お帰りなさいにゃ!」


先生「ただいま、多摩さん」


多摩「今日はそんなに遅くなかったにゃね」


先生「残る仕事も無かったですし、多摩さんが待ってるって言ったら皆んな空気を読んでくれたみたいで…」


多摩「先生の職場の人達にも知られちゃってるにゃよね…」


先生「鎮守府でも自分達の関係は知られてるんですよね?」


多摩「にゃ……今日もそれで絡まれたばっかりにゃ…」

多摩「先生、先にご飯にするにゃ?」


先生「そうですね……今日のおかずは何ですか?」


多摩「それは…その……」モジモジ


先生「どうしたんですか?」


多摩「鰻とか…精がつくもので揃えてみたんだにゃ……」


先生「それは……」


多摩「今日も……可愛いがって欲しい…にゃ」


先生「わかりました、なら先にご飯ですね。お風呂は後で一緒に入りましょう」


多摩「うにゃぁ……」

ーー

先生「多摩さん、今日は泊まっていきますか?」


多摩「うんにゃ…明日の午前中に出撃があるから、帰っておきたいにゃ」


先生「わかりました、なら程々にしておかないといけませんね」


多摩「そのかわり…いっぱい愛して欲しいにゃ……」


先生「任せて下さい。私も慣れてきたと思うので、精一杯頑張りますね」


多摩「うにゃ……にゃぁ……」


先生「真っ赤な顔の多摩さんも可愛いですね」


多摩「これは……お湯が熱いからにゃ」


先生「…そういうことにしておきましょうか」


多摩「にゃ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

幸せすぎて二度寝
勿論出撃に遅れてしまいニヤニヤされながら提督と龍驤に怒られる

球磨はともかく、大井は登場時から廃人になってなかったっけ?

初登場では車椅子必要なくらいには弱ってたわな

ーー翌日、早朝


多摩「ヤバイにゃ!まさかあのまま寝落ちするにゃんて…!」ダダダッ


多摩「今日の出撃は多摩が旗艦にゃ!絶対に遅れたらマズイにゃ!」


多摩「最悪タクシーに乗って……!」


球磨「……」


多摩「急ぐにゃ……!」ダダダッ


多摩「……にゃ?あれは…前に多摩を助けてくれた球磨にゃ?」


球磨「……」


多摩「こんな朝早くに何をしてるにゃ…」

北上さん(別鎮守府)にナニカサレテ車椅子乗ってたね

大井「……」


多摩「大井は相変わらず車椅子に乗ってて…元気そうじゃないにゃ」


多摩「球磨は大井を散歩させてるのかにゃ?それにしては時間が早すぎるにゃ…」


球磨「……」


多摩「向こうはこっちに気付いてなかったにゃ。少し……後をつけてみるにゃ」


多摩「鎮守府へは最悪タクシーで向かうにゃ。それよりも今は球磨と大井が気になって仕方ないにゃ」


多摩「二人は…球磨はどこに行こうとしてるんだにゃ?」


下1~3高コンマ 球磨の向かった先やその他起こったこと等

例の組織と接触中

甘い言葉に惑わされて大井の治療と引き換えに自分の身体を差し出そうとしている

>>466>>468ありがと

今見直してきたけど、向こうの多摩も球磨に腰抜け呼ばわりされるくらいには情けなかったみたいね

ーー墓地


多摩「ここは……」


球磨「多摩の墓だクマ」


多摩「気付いてたのかにゃ…」


球磨「ずっと気付いてたクマ。気配がダダ漏れだクマ」


多摩「にゃ……それより多摩の墓って…」


球磨「多摩は………殺されたんだクマ」


球磨「全部、北上のせいで……クマ達の人生は狂わされたんだクマ」

多摩「北上が……」


球磨「北上は大井を強姦した後も、何事も無かったかのように生活してたクマ。そんな態度に我慢できなかった多摩は、北上に楯突いたんだクマ」


球磨「でも……その後多摩は死んだクマ」


多摩「なんでにゃ!?」


球磨「クマが出撃中に、北上と多摩が演習中の事故で重体。その後回復することは無く……よくある話クマ」


球磨「誰も演習中の二人を見ていなかったし、事故が故意であることは証明できなかったクマ」


球磨「そもそも演習で怪我なんてしないはずなのに……クマ」


多摩「……」

大井「多摩姉……さん…」ギシッ


多摩「大井の意識が……」


球磨「多摩のことになると、大井は少し反応するクマ。ほら、このお花を供えてあげるクマ」


大井「あ……多摩姉…さん……」プルプル


球磨「………多摩、今クマ達が何を思ってるかわかるクマ?」


多摩「それは……」


球磨「…クマは北上を殺したいにゃ。アイツは今ものうのうと鎮守府で生きてるにゃ。大井の世話はクマに丸投げして」


球磨「大井の世話が嫌なんじゃないクマ。ただ……アイツは許しておけないクマ」


球磨「絶対に……殺す」


多摩「にゃあ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

提督「多摩の大馬鹿野郎はどこだぁ!!」
龍驤「恋人さんに会いに行ったまま帰って来ーへん」

球磨「…変なこと言ってすまないクマ。今のは気にしなくていいクマ」


大井「ぁ……う……」


球磨「クマ達はもう少し散歩して帰るクマ。お前も急いでたみたいだし、早く帰るクマ」


大井「……」


球磨「……それじゃクマ」キイッ


多摩「にゃ……」


多摩「そんなこと言われて……多摩は素直に帰れる性格じゃないにゃ」

ーー某鎮守府


北上「ふんふふ~ん」ザッザッ


多摩「…何してるにゃ?」


北上「おろ、どこの多摩姉?そっちこそこんな時間にどうしたの?あたしは鎮守府前で掃除だよ~」


多摩「そうにゃね、この鎮守府の多摩は『事故で死んだ』からここにはいないにゃね」


北上「……」ピタッ


北上「その事を口にするってことは、覚悟できてんの?」

北上「あれは事故ってことでもう解決してんの。何?今更蒸し返すつもり?」


多摩「じゃあ大井のことはどう説明するにゃ?」


北上「あれはそう本人が望んだんじゃないの?」


多摩「よくもまぁ嘘をペラペラと…」


北上「はぁ…あのさ、証拠でもあるわけ?大井があたしに襲われたって言ってんのは球磨だけだかんね」


北上「あたしは不幸な事故で姉を亡くした可哀想な艦娘なの。これはもう覆らない」


北上「それか喧嘩するっていうなら喜んで受けるけど?今だと誰も見てないし証拠も残らないしさ」


北上「…他所者が首突っ込んでんなよ、あ?」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「喧嘩は得意だけど、まぁここは引くにゃ」


北上「なにそれ、負け惜しみ?」


多摩「北上、よそ者でも手出しできる存在はいるんだにゃ。今にそれがわかるはずにゃ」


北上「へー楽しみにしとくね~」


多摩「……多摩はこれで帰るにゃ」


北上「二度と来るなよバーカ」


多摩「……」スタスタ


北上「キモ……なんなのさアイツ…」

北上「よそ者だけど手出し…どうせ弁護士とかその辺でしょ?」


北上「球磨が頼んだんだろうけど、もう遅いんだよね~」ギラッ


北上「もうすぐ球磨は大井を連れて戻ってくるはず。そしたら一突きで余裕だよね~」


北上「ついでに大井もヤっとかないとね。もし頭戻ったらヤバイし」


北上「いや~下準備も大変だったよね~球磨は隙見せないし、大井は病院だし」


北上「この辺りで通り魔のフリして通行人刺すのも面倒だったよね~」

北上「ま……今日でその面倒臭いのも終わるしいっか」


北上「球磨なんて一捻りだし……準備の方が大変ってよっぽどだよね」


北上「そういえば前の多摩もそうだったっけ?誰も見てない時間を作るのに右往左往して…」


北上「肝心の多摩は首をグリッて折るだけでよかったもんね~」


北上「完全犯罪は難しいってことか……ほんとストレス溜まるわ~」


北上「……さて、そろそろかな?」ギラッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

多摩から連絡を貰った幹部さん登場

ーー

球磨「……」


北上「…来た。話かけられる前に一撃で……」


幹部「一撃でどうするのかね?」


北上「っ!!だ、誰…オッサン…ここは鎮守府で…」


幹部「私は君達の提督の上司にあたる幹部だ。聞いたことはないかい?」


北上「……ハッタリ言ってんじゃないよ」


幹部「ふむ、君にはこの勲章が見えないのかね?」キラッ


北上「…っ!!」

幹部「その隠し持ったナイフをこちらに渡しなさい。今ならまだ自首できる」


北上「…なんでナイフを持ってるなんて言い切れるの?」


幹部「その不自然な膨らみはナイフくらいしかあり得ないんだよ。いやぁ多摩君も良く見ていたね」


北上「あのクズ…」


幹部「私も偶然この近くに居て良かった。さぁ、今ならまだ間に合うんだ。早くナイフをこちらへ渡しなさい」


北上「…………」

朝霜「いっとくけどオッサンを刺そうとしても無駄だぜ?」


北上「どこから現れたのさ!?」


朝霜「あ、あたしは特務艦な。ほら」キラッ


北上「……チッ!」


朝霜「あたいと喧嘩するか?三秒で気絶させてやるぜ?」


幹部「これ以上罪が重くならない内に、投降しなさい早く!」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞や行動他

北上「こんな所であたしは……うぐっ!!」


朝霜「なんだ仮病か?」


幹部「いや……違う、これは…」


北上「ギッ……いぃぃぃぃぃっ!!」ユラァ


朝霜「右目に赤い炎!」


幹部「深海棲艦…!そうか、彼女は寄生されていたのか!」


朝霜「普通寄生されたら直ぐに狂うだろ!?」


幹部「いや、寄生する部位によってはこういうこともありえる!彼女の場合は脳の一部からおかしくなっていったんだろう!」


朝霜「そんなのアリかよ!」

北上「あぎゃっ!ぃぃっ……がぁぁぁっ!!」ガシャン


朝霜「なんだよあのデタラメな量の魚雷は!」


幹部「艦娘としての艤装と深海棲艦の艤装が同時に出現しているのか!」


朝霜「いくらあたいでもこれは無理だ!全部捌ききれねぇよ!」


北上「い……いぃぃ…」フラフラ


幹部「なんだ…こっちを見ていないぞ?」


朝霜「アイツ……自分を制御できてねぇのか?」

北上「がぁぁぁぁっ!!」ジャキッ


朝霜「魚雷の方向が全部明後日向いてやがる…このままじゃ一つ撃ったら全部誘爆するぞ!」


幹部「発射の阻止を……!」


朝霜「そんな暇ねぇ!!オッサン、こっちに来い!!」ガバッ


幹部「くぉっ!」


朝霜「あたいも艤装展開しないと持たねぇ!!」バッ


北上「…………あは」


ピカッ

ーー

ズズズズズズズズ…


幹部「ぅぐ……あ、朝霜君、無事か!?」


朝霜「イッテェ……陸上だとダメージ増える仕様はなんとかならねぇのか。気持ちいいからあたいはいいけどよ…」


幹部「損傷具合はどうだ!?」


朝霜「なんとか中破だ。それにしてもヒデェな、アイツのいた所を中心に壊滅状態じゃねぇか」


幹部「ここが鎮守府の入り口なのは不幸中の幸いか。あと数十メートル内側なら鎮守府も……」


朝霜「民間人にも被害は出てただろうな」

幹部「…そうだ、北上君は!」


朝霜「……死んだよ」


幹部「なぜそう言い切れる!?」


朝霜「これ、何かわかるか?あたいにへばり付いてたもんだ」ネチャッ


幹部「……そうか、木っ端微塵か」


朝霜「ハラワタが飛び散ってんだ、跡形もねぇだろ」


幹部「彼女が出していた艤装は完全なものでは無かった。だからダメージが通ってしまったのか」


朝霜「探せば脚の一部でも見つかるだろうけどな」

朝霜「……おいオッサン。あたい達でこれだけ被害出てんだ。すぐそこまで球磨来てたよな?」


幹部「しまった!!彼女達は……!」


球磨「な、何で………」


大井「…ぅあ…」


多摩「……っ!!」ボロボロ


球磨「何でクマ達の前で…盾になってるクマ……」


多摩「……怪我は…無いにゃ…?」


球磨「…おかげさまで」

多摩「なら良い…にゃ」フラッ


朝霜「おい多摩!しっかりしろ!!」ガシッ


多摩「……」


幹部「艤装の展開が間に合わなかったのかい!?」


朝霜「わかんねぇ!吹き飛ばされただけならいいけどよ、そうじゃねぇなら死ぬぞ!」


幹部「待っていたまえ!今搬送先に連絡する!」


朝霜「おいしっかりしろ!おい!」


多摩「……」


球磨「なんで…球磨なんかを庇ったんだクマ…」


朝霜「おい!聞こえてるか!多摩!!」


多摩「……」


朝霜「これは……オッサン!早く呼べよ!」


幹部「こっちは連絡済みだ!後はくるのを待つしかない!」


朝霜「クソッ…!」


下1~3高コンマ 多摩の状態やその他起こったこと等

ーー病院

先生「…………さん、多摩さん…」


多摩「う…にゃ……?」


先生「多摩さん!わかりますか?」


多摩「先生……?」


先生「よかった…記憶障害も無さそうですね」


多摩「ここ…は……?」


先生「一つずつ説明するので、落ち着いて聞いて下さいね」

先生「深海棲艦と思われる個体の魚雷の爆発から、多摩さんは球磨さんと大井さんを庇いました」


先生「その時に多摩さんは艤装を展開する前に、二人の前に立ったんです。それから艤装を展開したので、タイミング的にはギリギリでした」


先生「もしあと一秒でも遅れていたら、多摩さんは……」


多摩「…ごめんにゃ。あの時は球磨と大井を助けるので精一杯だったんだにゃ」


先生「今回は間に合いましたので、多摩さんに後遺症はありません。入渠で全て治りました」


先生「頭に衝撃があったので、記憶障害の疑いがありましたが…それも大丈夫だとわかりました」


多摩「にゃ……」

先生「でも多摩さん、私がどんな気持ちだったかわかりますか?突然緊急連絡があったと思ったら、さっきまで隣で寝ていた人が運ばれてきたんです」


先生「それも…もしかしたら生死の判断を迫られるような状態だったんです」


多摩「ごめん…ごめんにゃ先生…」


先生「出撃での怪我なら私も理解できます。ですが今回のは…」


多摩「…誰かを救いたい気持ちで一杯だったんだにゃ。ごめんにゃ先生…」


先生「えぇ……多摩さんがそんな人なのは誰よりもわかっているつもりです。だから……」


多摩「え……?」


先生「安価」


下1~3高コンマ 先生の台詞、行動他

先生「私が貴女を守ります。これからはずっと一緒に居てくれませんか?」


多摩「それって……」


先生「…本当は今度指輪を買って言うつもりだったんですが……つい勢いで…」


多摩「……先生らしいにゃ」


先生「すいません、病院でなんて……」


多摩「本当にゃ、ロマンチックのカケラも無いにゃ」


先生「こんなプロポーズでは…ダメですか?」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「ほんとに…子供みたいに幼稚にゃんだから…」ポロポロ


先生「多摩さん…」


多摩「そんな先生には…多摩がついてないとダメにゃね…」


先生「……はい、お願いします」グスッ


多摩「なんで先生が泣いてるにゃ…」


先生「だって…嬉しくて……」


多摩「そんなので多摩を守れるにゃ?」


先生「はい!一生をかけて守ってみせます!」


多摩「ふふ…頼りにしてるにゃよ、旦那さん」


ーー

このまま終わらせるよりも、鎮守府のメンバー全員の過去や解決できるものはやった方がいいでしょうか?

あと初めての安価パターンが出てきましたが、少しドキッとしました


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー


北上「やぁやぁ、大変だったね~そして、おめでとう多摩姉」


多摩「北上、来てくれたのかにゃ」


北上「鎮守府でたった一人の姉妹艦が入院してんだよ?そりゃお見舞いにも来るよ~」


多摩「退屈だったから有り難いにゃ」


北上「言ってもあと数日で退院でしょ?怪我は入渠で治ったし、後は検査をすれば帰れるじゃん」


多摩「そうにゃね、北上と違って早く帰れるにゃ」


北上「うわー…その皮肉は無いわ…あたしガチで廃人寸前だったんだからね?」


多摩「ごめんにゃ、冗談にゃ」

北上「それはさておき、幸せの絶頂にいる多摩姉にお客さんが来てまーす」


ガングート「……」


多摩「ガングートにゃ…」


北上「多摩姉、悩める乙女の話しを聞いてあげてよ~」


ガングート「おい北上、乙女というのは止めろ」


北上「なんでさ~女の子はみんな乙女なんだよ?それより早く相談しちゃいなよ。ここにはあたし達しか居ないしさ!」


ガングート「確かにここなら夕張のドローンは飛んでいないが…」


多摩「ガングート、多摩になんの相談にゃ?」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞、行動他

ガングート「…どうすれば素直になれるんだ」


多摩「それは男の人に対してにゃ?」


ガングート「……そうだ。何故貴様は相手に好きなどと言えた」


多摩「ガングートは相手に好きって言いたいのかにゃ?」


ガングート「それは…自分でもわからない。ただあいつの前だと何も言葉が出てこなくなる」


ガングート「普段の会話は問題無いんだ。ただあいつのことを考えると私は……」


多摩「そうなのかにゃ…」

ガングート「私はあいつが好きなのかわからない。好きだから一緒に居たいのか、都合が良いから側に置いておきたいのかもわからないんだ」


北上「つまり下僕としてなら孫さんは私の側に置いてやるってこと?」


ガングート「それは…」


北上「言葉は悪いけどさ、そういうことじゃない?」


ガングート「……わからない、私はどうすればいいのかわからないんだ」


ガングート「多摩!どうすれば自分の心をさらけ出せる?どうなれば素直になれるんだ!」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「まずは自分の気持ちを確認するにゃ。胸はドキドキする?目を見て話せるかにゃ?」


ガングート「胸がドキドキというのはよくわからないが、アイツと目を合わせて話したことはあっただろうか…」


北上「まさか今まで無いの?」


ガングート「いや…アイツを殴った時は睨みつけたが…」


北上「なにそれ…普段の会話はどうしてんの?」


ガングート「料理や酒を見ながら喋っているし、私は自分の部屋に居ることの方が多い」


多摩「同棲してるのに自分の部屋に引きこもってるのかにゃ?」


ガングート「そうだな…」

北上「これは……孫さんが可哀想だね~」


ガングート「何故そう言い切れる!」


北上「だってさ、それって孫さんがガングートさんの身の回りの世話してるだけじゃん」


北上「まともに話すのは食事の時だけって…」


ガングート「うるさい!そんなことは自分でもわかっている!」


北上「その気が無いなら別れてあげるのも優しさだよ?」


多摩「孫さんにも選ぶ権利はあるにゃ。早く結論を出さないと捨てる前に捨てられるにゃよ?」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞、行動他

ガングート「それは嫌だ!アイツに捨てられたくなんてない!」


ガングート「私はどうすればいいんだ!?目を合わせればいいのか?部屋から出ればいいのか!?」


北上「とりあえずどっちもじゃないかな~」


多摩「もっと話しをしたり、ガングートが料理とかお弁当を作ってあげてもいいにゃ」


北上「とにかくさ、もっと二人だけの時間を作ることが大事なんじゃない?」


多摩「多摩もそう思うにゃ」


ガングート「そうか!アドバイス感謝する!」ガチャ


北上「多摩姉さ、ガングートさんって…」


多摩「あんなニブチン、久しぶりに見たにゃ」

ーー部屋


ガングート「二人だけの時間…アイツとどんな話をすればいいのだ…」


ガングート「普段の会話……私はどんな話をしていた?」


ガングート「ダメだ、思い出せない……」


ガングート「こんなことでは…孫に捨てられてしまう……この私が…」


ガングート「料理…!は孫の方が美味い…私が作ったところで…」


ガングート「家事………私は…孫に比べると……」


ガングート「私は……こんなにも魅力が無い女だったのか……」


ガングート「嫌だ……捨てないでくれ…孫……」


ガングート「…………」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

ガングート「む…………寝てしまっていたのか…」


孫「ガングートさん、ご飯ができましたよ」


ガングート「貴様…帰っていたのか」


孫「はい、そうしたらガングートさんがここで寝てたんです。珍しいですね、自分の部屋で寝ていないなんて」


ガングート「…そうか」


孫(ヨダレを垂らしながら寝ていたのは言わない方が良さそうですね…)

ガングート「…今日の料理も美味そうだな」


孫「ガングートさんがそんな事を言ってくれるなんて…!嬉しいです!張り切って作った甲斐がありました!」


ガングート「孫、疲れているんじゃないのか?」


孫「それはそうですが、自分が好きな仕事ですし、何よりガングートさんの為にも作っているんです!」


孫「また新作のお酒を持って帰ってきますから、楽しみにしていて下さいね!」


ガングート「……」


孫「ガングートさん、どうしました?」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞、行動他

ガングート「私に禁酒をさせろ…」


孫「ガングートさんが禁酒だなんて…!!」ガタッ


ガングート「やはり…私といえば酒なのだな…」


孫「貴女ほど美味しそうに僕のお酒を飲んでくれる人は居ないんです!ガングートさん、どうしたんですか!?」


ガングート「どうしたも…何も……」ウルウル


孫「ええっ!?なんでそんなことになっているんですか!?」

ガングート「私は貴様のことが好きなのかわからない……」


ガングート「それに私は料理はお前以下で、家事は足元にも及ばない…」


ガングート「そんな私を…貴様は捨てるのだろう……」


孫「何を言ってるんですか!そんなことありません!」


ガングート「いい…もうわかっている……」


ガングート「貴様にも…相手を選ぶ権利がある……もう…いいんだ…」


ガングート「今まで……ありがとう…」


孫「安価」


下1~3高コンマ 孫の台詞、行動他

孫「ガングートさん勝手に決めないでください。貴女を捨てたりなんてしません」


ガングート「気を使わなくてもいい…ここを明日には出ていく…」


孫「ガングートさん!」ガシッ


ガングート「離せぇ…」


孫「嫌です!僕の話しを聞いて下さい!」


ガングート「……」

孫「貴女が料理が下手でも、家事が得意でなくてもいいんです!」


孫「僕の側で、可愛い笑顔のままでずっと居て下さい!」


ガングート「……」


孫「貴女は僕のお酒…僕にとっては存在そのものを認めてくれたんです!それだけでどれだけ救われたのかわさりません!」


ガングート「……」


孫「これだけ言ってダメなら…ガングートさん!」ギュッ


ガングート「なにを…する……」


孫「今からガングートさんを僕のモノにします。意味はわかりますね?」


ガングート「それは…」


孫「嫌なら言って下さい。でもガングートさんのことが嫌いでないことを証明するにはそれしか思い付きません!」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞、行動他

ガングート「……」グイッ


孫「わっ…!」ドサッ


ガングート「どんな事でもリードされるのは性に合わないんだ」


孫「ガ…ガングートさん……?」


ガングート「だが……すまん少し考えさせてくれ……」スッ


孫「待って下さいガングートさん!こんな時間に外に出ていくなんて!」


ガングート「心配するな…鎮守府に行くだけだ…」


孫「でも…!」


ガングート「貴様はそこで…待っていてくれ」ガチャ

ーー鎮守府


ガングート「私はどうしたというのだ……」


ガングート「顔に火傷を負った時でさえ、こんなに悩んだことは無いというのに…」


ガングート「一度冷静になるべきだな……」


ガングート「こんな時は海でも見て落ち着こう」


ガングート「海の向こうには我が祖国があるんだ。それを思い出せばいい…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ガングート「……」


孫「ガングートさん!」


ガングート「貴様…待っていろと言っただろう。それにここは鎮守府だ、許可無しに勝手に入ってくるな」


孫「許可は龍驤さんという人に取りました!」


ガングート「龍驤…余計なことを……」


孫「僕も隣に座っていいですか?」


ガングート「……好きにしろ」


孫「ありがとうございます」

孫「ガングートさん。さっきは強引なことをしようとしてすいませんでした」


ガングート「…もういい。気にしていない」


孫「そうですか……ガングートさん、あんな事を言い出したのは、僕や周りの人が結婚と揃えて口に出していたのが原因ですよね」


ガングート「……」


孫「ガングートさんは僕と居て楽しくありませんか?」


ガングート「そんな事は…ない」


孫「僕もです。ガングートさんと一緒にいれるだけで楽しいんですよ」


ガングート「……」

孫「ガングートさん、何も結婚とか籍を入れるとか、絆の表し方ってそれだけじゃないと思うんです」


ガングート「……」


孫「ガングートさん、ずっと僕の隣で笑ってくれていますか?僕のお酒を飲んでくれますか?」


孫「僕の帰る所に、ガングートさんが待っていてくれていますか?」


孫「ガングートさんの答えが…聞きたいです」


ガングート「安価」


下1~3高コンマ ガングートの台詞、行動他

ガングート「私も貴様には側に居て欲しい。お前の側を離れたくはない」


ガングート「だが私は今まで色恋沙汰には興味が無かった。だからこの感情が好きというものなのかわからないんだ」


ガングート「そんな私でいいなら……貴様の側に居てやろう」


孫「……ありがとうございます!」


ガングート「こちらこそだ。自分の側に居ろと言ってくれて嬉しかったぞ」


孫「いえそんな……」

ガングート「だが私の体を許したつもりは無いからな!さっきのは…忘れろ!」


孫「わ、わかりました!」


ガングート「今度強引に襲おうとしてみろ、貴様は銃殺刑だからな!!」


孫「了解です!ガングートさんには指一本触れません!」


ガングート「い、いや……そこまでは言ってない…」


孫「はい?」


ガングート「ん……」

ガングート「おい……」


孫「どうしましたか?」


ガングート「……口くらいなら…許してやらないことも…ないかもしれない……」


孫「……」


ガングート「今なら誰も見てないし……一回くらい…なら…」


孫「ガングートさん……」ギュッ


ガングート「……ん」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

川内「いいねぇ、青春だねぇ」


龍驤「あんな純粋なキスなんて久しぶりに見たわ~」


漣「これで…ガングートさんも…デレてくれたら…いいんですけど…」


川内「それは難しいんじゃない?本人に自覚無いみたいだし」


龍驤「そもそも今の状態がデレちゃうか?最近やと酔い潰れた孫さんの世話までしとるみたいやしな」


漣「バカップル…乙…」


川内「それは間違っても本人に言っちゃダメだね。混乱してとんでもないことになっちゃうかも」


龍驤「とりあえず今は温かく見守ったろうや」


漣「めでたく…鎮守府に新たな…カップルが誕生…しましたとさ…」


川内「めでたしめでたしってね」


ーー

なんだか中途半端だったかもしれません


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー


龍驤「あれ?川内は何処におるんや?」


漣「ニンジャなら…今日は休暇で…外に出てます…」


龍驤「そうか、すっかり忘れとったわ」


漣「普段から…川内さんには…お世話になってます…ならね…」


龍驤「だから行き先は誰も聞けへんし、そのことには触れたれへんねん」


漣「川内さんの…ことですから…変なことは…してませんよ…」


龍驤「今やと千歳もおるし、相談するんやったらそれでええしな」


漣「川内さんには…ゆっくり休んで…もらいてぇです…」


下1~3高コンマ 川内の向かった場所や行動他

ーー某所


川内「ここに来るのも久しぶりか……でも先ずは体を清めないといけないからね」


川内「誰も居ないのを確認して……と」シュルッ


川内「服は濡れないように少し離れた所に置いてっと」


川内「さてそれじゃあお邪魔させてもらいます…」チャプッ


ドドドドドドド


川内「うーんここの滝はいつ見ても滝!って感じだよね。人の手を入れようにもこんな場所じゃ重機も持ってこれない」


川内「はぁ、いいなぁ……」

川内「私達はいつも水の上で戦ってるけど、こうやって水に浸かることって少ないんだよね」


川内「あ、出撃中に浸かるってことは沈んでるんだから当然か……」


川内「……山水は刺すように冷たいけど、私にとっては心地良いんだよね」


川内「心が洗われるようっていうのは、こういうのを言うんだろうね…」


川内「鎮守府に滝ひいてくれるのが一番なんだけど…流石にそれは無理か」


川内「……うん、こんなものにしとくかな」ザパッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー滝下流、温泉街


川内「疲れを癒すのはやっぱり温泉だよね!」


川内「体は清めてきたから、好きなだけ温泉に浸かるぞ~!!」


川内「さて、どこにしようかな……」


川内「…………よし!」


川内「ここに決めた!ここの温泉は最高は気がする!」

ーー温泉


川内「はぁ…いい……ここにして正解だった…」チャプン


川内「滝も良かったけど……癒されるのは温泉……」


川内「あぁぁぁ……ずっと入ってたい……」


川内「もう私温泉と結婚する……うん…」


川内「…………いい…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー


「マッサージのコースはどうされますか?」


川内「お任せでお願いします」


「わかりました、それでは楽にしていて下さいね」


川内「ふぅ…ん………はぁ……」


川内「んんっ………ふぅ……」


川内「あっ…あぁっ………ん…」


川内「はぁっ………」

「お客さん全身に疲れが溜まってますね。力仕事でもなさっているんですか?」


川内「まぁそんな感じ…です……」


「それは大変ですね。なら少しサービスさせてもらいます」グッ


川内「あぁん………」


「女性が体を壊してはいけません。念入りにマッサージを…」グッグッ


川内「ん、あ、ぁぁ……」


川内「気持ち…いい………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー夜

川内「さて、お待ちかねの夕食だ!」


ズラーッ


川内「一人でこんなに贅沢な料理が食べられるなんて……!」


川内「海の幸に山の幸……どれも美味しそう!」


川内「今日はオフなんだから誰にも文句は言われないし、好きなだけ食べて楽しむぞー!」

ーー

川内「間宮さんの料理も美味しいけど、こういう所で食べるご飯は違うよね!」


川内「好きなだけ食べても文句は言われない…いいよねぇ…」モグモグ


川内「私は大食いってタチじゃないけど、それでも美味しいものはたくさん食べたいからね!」


「失礼します、お客様へのサービスになります」ガラッ


川内「私何も頼んでなかったけど…サービスならお願いします!」


「はい、少々お待ちください」


川内「なにがあるんだろう…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

皐月「じゃーーん!僕だよ!」


川内「皐月!?何してるの!?」


皐月「ちょっとしたアルバイトだよ!この仕事凄く楽しいの!」


川内「皐月、お金に困ってるなら言ってよ。少しくらいなら助けてあげられたよ?」


皐月「違う違う!お金が目的でアルバイトをしてるんじゃないの!」


川内「じゃあ何で仕事してるのさ?」

皐月「ね、川内さん……」ジリッ


川内「なに!?どうして近付いてくるの!?」


皐月「あのね、サービスっていうのは胸をマッサージしたりする内容なんだ」


川内「胸を……」


皐月「みんな僕に胸をイジられたら、ビクビクしながら喜んでくれるの」


川内「……」


皐月「ね、川内さん。疲れは取れたかもしれないけど、まだ色々溜まってるよね?」サワサワ


川内「……っ!」


皐月「僕と一晩楽しまない?もちろんサービスだから安心してよ!」


川内「安価」


下1~3高コンマ 川内の台詞、行動他

川内「鎮守府でも出来るじゃんそれ!今私は一人で楽しんでるんだから、ほらいったいった!」


皐月「ぶーぶー」


川内「文句言ってもダメ!さっさと鎮守府に…帰った!」バタン!


川内「もう…皐月は一体何をしてるのさ。あんなの遊女と変わんないじゃん…」


川内「本人はそうは思ってない所が厄介だね……」


川内「…でもそれはまた帰ったらにして、私は引き続き料理を楽しむぞ!」

ーー


川内「はぁ…料理美味しかった…」


川内「残すかと思ったけど、あれだけ美味しいと全部食べちゃうんだね…」


川内「もう何も食べられない……幸せ……」


川内「うん…今日はもう寝ようかな……」


川内「鎮守府には明日帰るし……今日はゆっくり……」


川内「お休みなさい……」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー深夜


皐月「川内さんにはああ言われたけど、オッパイを目の前にして諦めるわけにはいかないからね!」


皐月「そーと、そーっと……」カチャ…


川内「Zzz……」


皐月「よしよし、ちゃんと寝てるみたいだね」


皐月「浴衣で寝てるから胸が触りやすいんだよね……こんな風にさ」サワッ


川内「ふぅん……」


皐月「感度はいいみたいだね。さてさて、次は直接楽しもうかな!」

皐月「なるほど、川内さんのは葛城さんほどコリコリしてないんだ」クニクニ


川内「ふっ…ん……」


皐月「そういえば川内さんって卯月と一回しただけなんだっけ?自分でもしなさそうだから、こんなに触り心地がいいんだね~」


川内「あ…ぁぁん……」


皐月「よし……十分ほぐれたし……次は吸っちゃおうかな!!」


皐月「へへへへ……ほぼ初モノ…ヨダレが止まらないや…」ジュルッ


皐月「いただきまーーーす!」ガバッ


川内「……」

皐月「ふへへへへへへ!」


川内「うぅん……」ゴロッ


皐月「へ…?」


川内「…んんっ!」ドゴォ!


皐月「うごっ!!」


川内「ん……すう……」


皐月「川内さ……ん…寝相…悪……過ぎ……」ガクッ


川内「Zzz……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー翌朝


川内「ん~~気持ちいい朝!なんか変な夢を見た気がするし、部屋に血の跡があった気がするけど…ま、気のせいだよね!」


皐月「」


川内「今日はもう鎮守府に帰らないといけないけど、帰るまでが休暇だもんね!」


川内「食べ歩きしながら帰ろう~っと!」


川内「でも帰る前に一回温泉には入っとこうかな。まだ時間はあるしね!」

ーー


川内「電車の時間はまだあるし、とりあえずこのお店で一休み…と」


川内「本当は皆んなにお土産を買っていきたいけど、全員に配るとなるととんでもない値段になっちゃうからな~」


川内「特定の子にあげるのはえこひいきになっちゃうし、一番いいのが何も言わないってことになっちゃうんだよね」


川内「今回の休暇は皐月に知られちゃったから後で口止めするとして……」


川内「せめて提督と龍驤さんにはお土産を買っていかないと」


川内「あの二人なら口も堅いし、なんならお楽しみ中に渡せば誰にも知られることは無いね!」


川内「さて、何を買っていこうかな…」


下1~3高コンマ 川内が買ったお土産等

ーー

川内「何があるかな…なんかこう温泉って感じの……」


[超絶効果!スッポンマムシドリンク!ウナギエキス入り!]


川内「……」


[今ならとろろ芋を使った栄養剤もオマケについてきます!]


川内「すいませんこのドリンクって……」


「それかい?そのドリンクはここじゃないと作れない特注品だよ!」


「この地方で獲れるスッポンは、特に滋養強壮にバッチリだ!ウナギもそうだな!」


「それに山芋、これも効くんだ!他の地方のものに比べて、倍近い効果があるらしい!」


川内「倍近い効果……」

「これを買えば一晩中旦那さんもハッスルしてくれるぜ!」


川内「これって、元々性欲が強い人が飲んだらどうなりますか?」


「そうだな……一晩じゃおさまりきらねぇだろうな!」


川内「それじゃあダメか…」


「まぁ待ちな、ならこのオマケの錠剤をお嬢ちゃんが使えばいいんだ」


川内「それって女の人にも効果あるの?」


「当ったり前だ!効果抜群ってな!」


川内「へぇ……」

「ここは子作りしても中々できなかったり、マンネリしてきたアベック達が来るので有名なんだ。お嬢ちゃんは知らなかったのかい?」


川内「そっか、だからあんなにカップルが多かったんだ…」


「新しい刺激を求めたり、子どもが欲しいってんならどうだい?今ならサービスしてやるぞ!」


川内「……うん、それ下さい」


「まいどあり!」


川内「温泉っぽくはないけど、喜んでもらえそうなものは買えたからいいかな!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー後日、鎮守府医務室


葛城「う~風邪引いたのかな…喉が痛い…」


葛城「でも診療所に行く程じゃないし…風邪薬でもないかな」ゴソゴソ


葛城「こういう時に限って北上も誰も居ないんだもんな~」


葛城「ん、これって……山芋SP…?」


葛城「山芋って確か健康にいいのよね。うん、これを栄養剤代わりに飲もうかしら」

龍驤「ごめんな北上、アレ置いといてもらって」


北上「確かにアレ目立つからね~ここならカモフラージュになるでしょ~」


龍驤「こうやって代わりの瓶持ってきたし、これでやっと部屋に持って帰れるわー」


北上「これで堂々とお楽しみだね~」


龍驤「……そうやね」モジモジ


北上「誰にも見つからない内にちゃっちゃと回収を……って葛城!その薬!!」


葛城「……え?」ゴクリ


北上「の……飲んじゃったの?」


葛城「え、だってこれ……栄養剤ですよね?」


北上「あちゃー…よりによって葛城が…」

葛城「なんですか!?これってそんなにヤバい薬なんですか!?」


龍驤「それは精力剤や…」


葛城「せいりょく……!」


北上「女の人も使えて、しかも効果がエゲツないやつだよ…」


葛城「だってそんな事一言も書いてなかったですよ!」


龍驤「アホ…容れ物の形よく見てみぃや…」


葛城「ぅ…な……!!」カァァァ


北上「思いっきりチ◯ポの形してるよね~」

葛城「な、なんてものを持たせてるんですか!!」


龍驤「勝手に飲んだのはお前やろ!」


北上「それよりさ、葛城をどうするかだよね~」


葛城「吐き出せば間に合いますか!?」


北上「無理だね~その薬は即効性だね~」


葛城「そんな…」


北上「龍驤さん、襲われる前に逃げた方がいいね」


龍驤「よし、頼むわ」


葛城「ちょっと!一人にしないで下さいよ~~!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

龍驤、北上は逃げ切っているので再安価させて下さい



下1~3高コンマ 再安価お願いします

ーー

夕張「大丈夫ですか葛城さん?」


葛城「ふぅぅぅぅ~~!!」ブルブル


明石「くくく口に…たたたタオルを…してます…」


陽炎「少しでも性欲を誤魔化そうとしてるのね」


葛城「助けて…!自分じゃどうにもできないの……!」カクカク


秋津洲「何もないのに腰振ってるかも…もう限界かも…」


葛城「う……うぅぅぅんっ!」ビクッ


夕張「触らなくても腰を振った刺激だけでイッてるんですね…」

陽炎「そんな葛城さんに朗報よ!これを使って!」バーン


葛城「それは……?」


明石「ははははは張り子…です…」


秋津洲「又の名をバイブかも」


夕張「ある人からのリクエストで作ったんですが、我々だとサイズが合わない可能性があったので、太いものに慣れてる葛城さんにテストして欲しいんです」


葛城「はぁ~~はぁっ……!」プルプル


秋津洲「葛城さん…イケナイ薬の中毒者みたいかも…」


明石「どどどど…どうぞ……」スッ


葛城「もう止められないわ……!!」

ーー

明石「うわ…うわわわ……」


秋津洲「凄い音してるかも…」


陽炎「ぐっちょんぐっちょん鳴ってるわね」


夕張「成る程、太さはもう少し太くても大丈夫そうですね」


明石「ままままだ…ですか…?」


秋津洲「一人でしやすいように、もう少し長くてもいいかも」


陽炎「それだと持ち運びに不便よ?」


秋津洲「あ、そっか……」


明石「ぶぶぶ分割式に…しししますか?」


夕張「それ、いいかもしれないわね。あとは……」


葛城「ぎもぢぃ……ぎもぢぃよぉ……」


ーー

こうなるとは思ってませんでした


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー

龍驤「……うん、わかったわ」ガチャ


龍驤「司令官、お客さんやって」


提督「…誰か来る予定でもあったか?」


龍驤「無かったと思うけど、漣が通したってことは変な連中や無いことは確かやね」


提督「なら知り合いの誰かということだろう…」


龍驤「でも漣が戻ってきたのって比較的最近やから、漣が知ってるってことは昔からの知り合いなんかなぁ…」

ーー

伊58「お邪魔するでち」ガチャ


龍驤「ゴーヤ……」


提督「その格好は…」


伊58「スーツを持ってなかったからバーテンの服でち。提督、これを受け取ってくだち」ズシッ


龍驤「なんやその茶封筒。随分分厚いけど」


提督「……金か」


伊58「そうでち。お店を開くために貸してもらってたお金でち」


龍驤「全額……用意できたんやね」


提督「あの金は返さなくてもいいと言っていたのに…」


伊58「それじゃあゴーヤが納得いかないんでち」

伊58「これだけ稼ぐのは大変だったんでち。バーだけじゃとても稼げないから、お昼も営業してたんでち」


伊58「ランチはおかげさまで好調でち。その分大変になったけど、ろーもよく手伝ってくれてるでち」


提督「…そうか」


龍驤「なぁゴーヤ……その…」


提督「…………」


伊58「安価」


下1~3高コンマ 伊58の台詞、行動他

伊58「過去は過去、ゴーヤ達は今を生きるでち」


提督「……あの時は本当にすまなかった」


龍驤「ほんまに、どうやって償えばええか…」


伊58「それ以上は言わないでくだち。全く…たった過去は過去だっと言ったばかりじゃないでちか」


伊58「そんなノータリンの提督にお客さんでち。ろー、入ってきてくだち」


呂500「提督!お久しぶりですって!」


提督「ろー…スク水ということは…」


呂500「はい!呂号第五百潜水艦、戦線に復帰しますって!」

龍驤「ほんまに大丈夫なんか?無理してないか?」


呂500「はい!全然大丈夫ですって!」


提督「…医者からの許可もあるのか」


伊58「それはこれでち。体もメンタルも問題無いでち」スッ


提督「…ろーが帰ってきてくれるなら助かる。伊401だけではできないことも多かった」


呂500「びしびし出撃しますって!」


伊58「じゃあゴーヤは帰るでち。ろー、頑張るでちよ」


呂500「任せて下さいって!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

龍驤「司令官、ろーが帰ってきたしあと二人くらい潜水艦の子がおったら安定に運用できるからって申請出してたやん?どうやらあの申請が通ったみたいやねん」


龍驤「でもまぁウチらの所に来るってことは、それなりにワケは有るみたいやけど…」


提督「…それでも潜水艦が来てくれるのは有難い。ろーと伊401だけでは不安もあったからな」


龍驤「伊168達には…ウチらからはとてもいい出せんしな」


提督「一生恨まれてもおかしくないんだ。本当に……謝っても謝り切れない…」


龍驤「触れへんようにしてくれてる皆んなには感謝やわ…」

龍驤「ほんまは新しい子に来てもらうんやなくて、伊26達のケアをしたらなアカンのはわかってんねん」


龍驤「でも……あの子らを見ると……色々と…」ブルブル


提督「大丈夫だ龍驤、皆んなならわかってくれる…はずだ…」


龍驤「ごめん、ごめんな司令官…潜水艦の皆…」


提督「…さぁ、気を取り直して二人を迎えてやろうじゃないか」


龍驤「うん、そうやね……」


下1~3高コンマ 伊14、伊13の見た目やその他特徴等。どちらか一方だけでも可

ーー


伊13「あの…ヒトミと言います…」


伊14「私はイヨ!提督よろしくね!」


龍驤「見た目は普通やけど……伊14、アンタは酒飲まなやってられへんタチか?」


伊14「…やっぱりわかる?」


提督「小刻みに手が震えているし、酒の匂いもする。うちにも昔居たからよくわかる」


伊14「うん…イヨはアルコール中毒で……前の鎮守府ではそれが原因で追い出されちゃったの…」


提督「ここには診療所もある。先生によく相談してくれ」


伊14「そうするね…」

龍驤「伊13は何も問題無さそうやけど?」


伊13「私は……人が触ったものに…触れません…」


提督「潔癖症ということか」


龍驤「だからそんな手袋してるんやね」


伊13「これが無いと…ドアも開けられません…」


提督「相当な潔癖症か…」


伊13「ごめんなさい…やっぱり…迷惑ですよね…」


提督「とりあえずヒトミは何が許せて何が許せないのかを、わかる限り紙に書いてくれ」


龍驤「そうしたらこっちもやりやすいし、伊13も傷付けへんやろ?」


伊13「いいの…?」


龍驤「もちろんや、皆んなで助け合っていこな」

伊14「よかったね姉貴!受け入れてもらってさ!」


伊13「でも…私凄く…面倒臭いですよ…?」


提督「潔癖症くらいなんとも無い。そんなに気にしなくていいんだ」


龍驤「それより潜水艦としてかなり忙しいと思うから、それは覚悟しといてな~」


伊14「もちろん!置いてもらうんだから、しっかり働くよ!」


提督「なら伊14は先生の所に行ってきてくれ。症状がどんなものか知りたい」


龍驤「案内はウチがするからついてきてな~」


下1~3高コンマ 伊14の状態は?

ーー

医者「伊14さんはとりあえず禁酒です」


伊14「やっぱりそうだよね…でもね!簡単に禁酒できるなら苦労はないの!」


千歳「そうよね、だからアルコール中毒になってしまったんだものね」


伊14「水代わりにお酒を飲んじゃうし、飲まないと手の震えが止まらないし……」


先生「なら一度アレを試してもらおうか」


千歳「伊14ちゃん、この後って何か予定あった?」


伊14「ここの人達に挨拶して周るくらいかな」


千歳「ならそれは後にしてくれる?提督には私から説明しておくから」


伊14「いいけど、私は何をされるの……?」

千歳「大丈夫よ、悪いことじゃないから」


先生「これを飲んで寝てくれるかい?」スッ


伊14「これ…」


千歳「これはイイ夢を見られる薬なの」


伊14「いい夢ってどういうこと?」


千歳「それは貴女次第よ。人によってはトラウマを乗り越えるきっかけになったり、そもそも全く関係の無い夢を見たりするの」


医者「君がどんなものを抱えているのかも知りたいしね」


伊14「そういうことか、危険が無いなら飲んじゃうよ!」


千歳「飲んだらここのベッドに横になってね。すぐに眠くなるはずだから」


医者「ゆっくり、リラックスして眠りについて下さい」



下1~3高コンマ 伊14が見た夢の内容等

ーー

伊14「……うわっー!!」ガバッ


千歳「どうしたの伊14ちゃん、大丈夫?」


伊14「びっくりした…夢でよかったぁ…」


医者「どんな夢を見たんですか?」


伊14「呂500と二人で酒盛りしてたら、鎮守府が大火事になる夢を見てた…」


千歳「どんな夢なのよ…」


医者「ですがやはりお酒は飲んでいたようですね」


千歳「そうね、火が…っていうのはわからないけど」


伊14「ならもう行っていい?姉貴が心配なの!」


医者「大丈夫ですが、お酒は飲まないで下さいね」


伊14「わかってるよー!」

伊14「姉貴はどこに行ったんだろ。伊401さんの所に行ったのかな?」


伊14「はぁーあ……とりあえずビールでも飲もう…」プシュッ


伊14「ふぅ…寝起きのビールは美味しいなー」


伊14「うん!これで気合い充分!さてさて~姉貴はどこに行ったんだー」


伊14「姉貴ー!イヨはここにいるよー!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

ガングート「おい貴様!私の酒が飲めないというのか!」


伊13「ううう……」


ガングート「ほら飲め!私の男が作った酒だ!」グッ


伊13「お酒臭い…それに指紋だらけのコップを近付けないで…」


ガングート「なんだとぉ?」


伊14「美味しそうなお酒!でも姉貴が絡まれちゃってるのか…」


ガングート「新入りのくせに中々度胸があるじゃないか!気に入った、こっちに来い!」


伊13「やだぁ…消毒してない手で触らないで…」

伊14「どうしよ、大変なことになる前に入っていった方がいいかな?」


ガングート「おらぁ~酒を飲めぇ~」グデングデン


伊13「嫌だ…なんでこの人は昼間から酔ってるの…」


伊13「もしかして…ここってイヨちゃんみたいな子しか居ないの…?」


ガングート「うぁぁ~~」


伊14「ここからどうなるんだろ。とりあえずビールはもう一本あけて…」カシュッ


伊14「ぷはぁ……さて、どんな風になるんだろ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

伊13「助けて…誰か……」


長門「……」


ガングート「お、長門も来たか。おい、貴様も飲め!これは私の……」


長門「……!」ズダァァァンッ!


伊14「えぇ!?いきなりぶん投げた!」


伊13「あ、あの……そんなことして…大丈夫ですか…?」


長門 問題ない。コイツはそういう奴た


ガングート「ぐぉぉぉ…」


伊13「寝てる……」


長門 この鎮守府に来たばかりだというのに災難だったな


長門 コイツは酒が入っていない時は頼れる。そのつもりで接してやってくれ


伊13「わかりました…」

長門 伊13、歓迎する。よくこの鎮守府へ来てくれた。握手を


伊13「あの…ごめんなさい…私…」


長門 そうか、伊13は潔癖症だったんだな


伊13「もう…知ってるんですか?」


長門 提督に聞いたんだ。すまない、消毒液は持ち歩いていない


伊13「いえ…私が悪いので…」


長門 これからは鎮守府の各所に消毒液を置くらしい。握手はその時だな


伊13「そんな…私の為に……」


長門 前の鎮守府でどうだったかは知らんが、ここはそういう所だ。安心しろ


伊13「ありがとう…ございます…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

ーー

漣「え~~…宴もたけなわと…言いますが…」


川内「漣、そんなのいいからちゃっちゃと始めようよ!」


漣「わかりました…それでは…呂500こと…ろーちゃんの復帰祝いと…伊13…伊14の…着任祝いを…始めます…」


漣「それでは…はっけよい……のこった!」


伊13「へ?えっと……」


黒潮「大丈夫やで、あれは漣のボケやから」


伊14「びっくりしたぁ、相撲でもとるのかと思ったよ」

伊13「あの…提督は何処へ…」


黒潮「それなんやけど、ろーちゃんが関係してるんよ」


川内「龍驤さんもね。その辺は後で説明してあげるよ」


伊14「よーしならお酒だ!沢山飲むぞー!」


千歳「はい、イヨちゃんにはこれね」


伊14「ありがとう千歳さん!」ゴクゴク


川内「千歳さんいいの?」


千歳「大丈夫よ、あれはノンアルコールだから」ヒソヒソ


川内「なるほど…」


下1~3高コンマ 歓迎会での出来事やその他起こったこと等

ガングート「ウラー!私もたくさん飲むぞ!みんなも飲め飲め!」


伊13「またあの人…騒いでる…」


伊14「さっき長門さんに投げられてたのに懲りないね~」


漣「ちなみに…お酒の提供元は…ガングートさんの…彼氏さんです…」


黒潮「なんや、知らん間に孫さんと付き合ってたんかいな」


川内「あれはもう事実上付き合ってるようなもんだからね」


伊14「そっか~ここは割と自由なんだね!」

漣「もっというなら…ガングートさんは…同棲してます…」


伊14「本当に!?」


伊13「凄く…大胆…」


川内「あとは軽巡の多摩が婚約してて、瑞鶴と加賀さんは式までやってるよ~」


黒潮「式いうても、地元のお祭りやけどな」


川内「それでも二人は喜んでたからいいの」


伊14「いいな~」


伊13「イヨちゃんは…お酒をやめる所からだよ…」


伊14「わかってるけどさ~」


漣「む…ひょっとして…ヒトミ氏は…彼氏居たこと…有りですか…?」


伊13「安価」


下1~3高コンマ 伊13の台詞、行動他

伊13「えっと……ノーコメントで……」


漣「なんだ…つれませんな…」


伊14「そういう事を聞くならまず自分からじゃない?」


漣「なるほど…じゃあ私は…ご主人様の…元カノです…」


伊14「うそ!?マジで!?」


漣「ご主人様の…初めての女は…漣だったんです…」


伊13「今の彼女は龍驤さんですよね…」


伊14「もしかして寝取られたの!?ねぇ!?」


漣「これ以上は…秘密ですぞ…」


伊14「えー聞かせて!姉貴も聞きたいよね!?」


伊13「あの…嫌じゃなかったら聞きたいです…」


黒潮「やっぱり女の子なんやなぁ、こういう話題には食いつくね」


川内「この調子でここに溶け込んで欲しいね」


ーー

普通なら追加はありませんでしたが、動ける潜水艦が欲しかったので特別に追加しました


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー


提督「伊401達が出撃してしばらく経つが、作戦はどうなっただろうか…」


龍驤「時雨から聞いた新型兵器の工場がある拠点。その場所がわかったのはよかったんやけど、あの辺りは空母がうじゃうじゃおってこっちの戦力的に厳しかったんよな」


提督「…うちにいる空母全員を動員すればいけなくはない。しかしそうすると鎮守府の警備が薄くなってしまう」


龍驤「おまけに飛鷹は退院して間がないし、正攻法やとリスクが高すぎたんよね」


提督「…そこで潜水艦による奇襲作戦だ。伊401だけならともかく、呂500や伊13達が来てくれたおかげでこの作戦を実行に移すことができた」


龍驤「あの海域におるのはほとんど空母や。沈められるだけ沈めてくれたら、こっちも出撃できる」


提督「…今は伊401達が頑張ってくれるのを祈ろう」

龍驤「全員練度は問題無い。あとは敵さんがどれだけ対潜装備してるかと、護衛がおるかどうかやね」


提督「…駆逐や軽巡はほとんどいなかったはずなんだ。削れるだけ削って欲しい所だ」


龍驤「もしあかんでも無理はするなって言うてるから、情報は持ち帰ってくれるはずやで」


提督「…潜水艦がダメならあとは正面突破しかない。そうなると厄介だ」


龍驤「あの子らやったらやってくれるって!呂500もおるし大丈夫やで!」


提督「…そう信じていよう」


漣「ご主人様…潜水艦隊からの…入電です…」ガチャ


龍驤「あの子らはやってくれたんか!?」


漣「安価」


下1~3高コンマ 入電の内容を

漣「それが…海域には空母が…殆ど居なかった…そうなんです…」


漣「それで…基地にもあっさり…侵入できた…らしいんですが…」


漣「そこに居たのは…改造された…艦娘だった…らしいです…」


漣「『鎮守府に帰りたい…提督に会いたいよぉ…』『どうしてこんなことに…私は…間違ってたの…?』『もう、元の身体には戻れない…お願い、死なせて…』……と言っていたそうで…酷い有様だった…そうです…」


龍驤「そんなアホな……」


提督「…時雨と同じような状態ということか?」


漣「いえ…それより…酷いです…」

漣「ある子は…腕は無いし…ある子は…内臓が見えてたりして…」


漣「生きてるのも…辛いと…言っていた…そうです…」


龍驤「……」


漣「もしかしたら…欠陥艦や…失敗作の脳に…どこからか持ってきた…記憶を…インストールした…かもしれません…」


龍驤「そんなん…無理やぁ…ウチはよう沈められへんよぉ……」


漣「保護するにしても…数が多いですし…多分…長期間は…もちません…」


漣「本人達も…そう望んでいるので…ここは……」


提督「……」


漣「ご主人様…決断を…」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「………静かに眠らせてやってくれ」


漣「……了解しました」


龍驤「あぁぁぁぁ……」


提督「すまない龍驤…だが長く持たない、今苦しんでいるというなら…楽にしてやるのが、あの子達にとって一番なんだ…」


龍驤「わかってる、わかってるんよぉ……う…うぅぅ……」グスッ


提督「…伊401達の残弾、燃料はあるのか?」


漣「殆ど会敵していないので…十分です…」


提督「…わかった」


漣「潜水艦隊に…返信しますね…」

ーー


伊401「ろーちゃん、返事はなんて来た?」


呂500「……静かに眠らせてやってくれ…ですって」


伊13「うん…そうだよね……」


伊14「生きてるだけでも辛いなら、そうしてあげるのが一番だよ」


呂500「ごめんなさい…今から貴女達を沈めますって…」


「ううん、私達は自分達を攻撃できないから…」


「最後は提督に会いたかったけど…仕方ないよね」


「息をするだけで辛い毎日はもう嫌…早く終わらせて…」


呂500「わかりましたって……」

「そうだ…攻撃するならあの装置も一緒にやってよ」


伊401「あれって……」


「何かはわからないけど、きっと重要なものだと思う」


「この拠点はあれを守るためにあるみたいだから」


伊13「みんなの魚雷を集中させたら…なんとかなりそう…」


伊14「弾薬はほぼ満タンだし、多分できるよ」


伊401「ろーちゃん、どうする?」


呂500「…はい、ここの皆んなと装置を、同時に攻撃しますって」


伊13「了解……」

ーー


呂500「みんな、準備オッケーですかって」


伊13「大丈夫…」


伊14「こっちも問題ないよ」


伊401「うん、大丈夫」


呂500「じゃあ……いきますって…」


「……」プルプル


伊13「あの子達…震えてる…」


伊14「当然だよ。今から死ぬっていうんだからさ」


伊401「もし私があの立場だったら…」


呂500「余計なことは考えるな!ですって!!今は任務に集中ですって!!」


伊401「……そうだよね、ごめんねろーちゃん」


呂500「全員同時にいきますって!三、二、一……!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

吹雪「ダメェーーーー!!」ザザザッ


呂500「!!」


伊401「誰ですか!?どうしてこんな所に!?」


伊13「あの姿…吹雪…?」


伊14「いや違う!本物はあんなに肌が白くないし、角も生えてる!」


呂500「どいて下さいって!あの子達はもう…!」


吹雪「私の司令官ならまだ救えます!だから攻撃は中止して下さい!」


伊401「どうするろーちゃん?あの子達を救えるなら、それに越したことはないよ?」


呂500「……ここは危険ですって。どこか安全な所で話し合いましょうって」


吹雪「わかりました。あの子達は私が運びます」

ーー


呂500「まず貴女は誰ですかって」


吹雪「私は…吹雪です」


伊13「そんな姿なのに…ですか…?」


吹雪「一度轟沈してしまったんですが、私の司令官が助けてくれたんです」


伊14「轟沈したのに助かるなんて…」


伊401「そういえば長門さんもそうだって言ってた。でもそのせいで長門さんは喋れなくなったし音も聞こえなくなったって」


呂500「吹雪はそんな見た目になっただけで、他に何もなかったんですかって?」


吹雪「いえ、私は左腕がありませんでした」


伊13「え、でも……今あるよ…?」


吹雪「この腕は司令官が作ってくれたんです」

伊401「作ったってことは高性能の義肢とか?」


吹雪「いえ…腕そのものです」


伊14「そんなのあり得ないって!腕が生えてきたとでもいうの!?」


吹雪「……これを見てもらえれば信じてもらえますか?」スッ


伊13「うわっ…!」


呂500「左腕に、つなぎ目みたいなのがありますって」


吹雪「これが証拠です。司令官は艦娘の体から本人の腕脚や内臓を作れるんです」


吹雪「だからあの子達だって救えます。お願いします、だからあの子達をこちらに預けてもらえませんか?」


呂500「安価」


下1~3高コンマ 呂500の台詞、行動他

呂500「これはもうろーちゃんが判断できませんって。提督に聞いてみますって」


吹雪「あの!司令官のことは言わないで下さい!」


伊14「なんで?それ言わないとどうしようも無いじゃん」


吹雪「でも!ダメなものはダメなんです!」


伊13「怪しい…です…」


吹雪「だって司令官は……司令官はぁ!」


伊401「まぁまぁ、吹雪の言う司令官のことは黙って報告してみてよ。提督なら何か知ってるかもしれないよ」


呂500「わかりましたって。皆んなは偵察をお願いしますって」

ーー

提督「……なるほどな」


呂500『提督はどう思いますかって。本当に吹雪があの子達を救えますかって』


龍驤「なぁ司令官、もしかしたらその吹雪って…」


提督「あぁ、俺もそう思っていた。見た目が深海棲艦のようだというのが気になるが、例の男の吹雪の可能性がある」


龍驤「そうしたらその子らを救えるって話もわかるんよな」


提督「なら呂500。こちらからの質問を吹雪にしてみてくれ」


呂500『了解ですって!』

伊401「ろーちゃん、了解ってことは何か答えは出たの?」


呂500「はい!吹雪に提督からの質問があるんですって!」


吹雪「なんですか?答えられるものなら答えます」


伊13「答えられない質問なら…どうするの…」


吹雪「…その時は別の質問をして下さい」


伊14「答えられる質問が無いってオチじゃないの?」


吹雪「そんなことはありません!」


呂500「じゃあ質問しますって。えっと…安価」


下1~3高コンマ 提督の質問内容等

呂500「君の司令官は、昔は艦娘を救おうとする何処かの組織のトップだったんじゃないかな?…ですって」


吹雪「!!」


呂500「ろーちゃんにはなんの事かわかりませんって。でも吹雪の司令官のことは提督には言ってませんって」


伊13「それなのに司令官のことを…知ってたってことは…」


伊14「やっぱり何か知ってたんだね」


伊401「吹雪、なんて答えるの?」


吹雪「そこまで知ってるなら……そういうことなんですよね…」


吹雪「わかりました、司令官のことを伝えて下さい。そして質問に対する答えは、その通りです……と」


呂500「わかりましたって」

ーー


提督「やはりそうだったか…」


龍驤「例の男は国内を逃げ回ってるんやんな?たまたまあの拠点の近くにおっただけなんかな?」


提督「わからないが、その男なら酷い状態だという彼女達を救えるかもしれない」


龍驤「ほな任せてみよか…」


提督「例の男がどんな方法で治すのかも知りたいしな」

ーー

呂500「提督から返事が来ましたって。あの子達を頼みますって」


吹雪「わかりました、任せて下さい!」


呂500「でも、私達が一緒に行くことが条件ですって」


吹雪「それは……」


伊401「提督は司令官のことを知ってたんだよ?だから敵じゃないって!」


伊13「貴女達が何処に居るのかも…喋りません…」


伊14「こう見えて口は堅いんだから!」


吹雪「……わかりました、その条件を飲みます。皆さん、ついてきて下さい」

ーー某所


伊13「こんな洞窟に拠点があるなんて…」


伊401「ここだとレーダーに映らないし、電波も届かないね」


伊14「誰かが入ってきてもわかるしね」


呂500「でも逃げ道がありませんって」


吹雪「それは大丈夫です。私、沈んだ影響なのか、この姿になったからなのかはわかりませんが、練度が元の倍になったんです」


伊13「倍……!」


伊401「元々改二だとしたら…限界突破してるよ…」


呂500「凄く強いんですって…」


吹雪「…ここです。司令官、艦娘さん達を連れてきました」


下1~3高コンマ 男の見た目やその他特徴等

男「話しに聞いた通りの人数だ。よし、入ってきてくれたまえ」


伊14「ねぇ姉貴、あの男の人ってさ…」ヒソヒソ


伊13「印書に残らなくて…すぐ忘れちゃそうな感じだね…」ヒソヒソ


伊14「本当に、どこにでもいるような男の人だよね…」


男「さて、潜水艦の人達は待たせてしまうが、まずはこの子達からだ」


「あの…」


「私達は本当に助かるんですか?」


「私なんて体の半分肉が無いのに…」


男「大丈夫だ、こっちに任せて」

ーー

呂500「そんなにすぐわかるんですかって?」


男「血液を採取できればデータは問題無い。あとはどれくらい時間がかかるかだね」


伊401「長くてどれくらいなんですか?」


男「それは補う部位による。腕なら成長するのを待たないといけないし、内臓なら手術が必要になる」


吹雪「私の時は全部で一週間くらいでしたね」


男「そうだね、それくらいだったね」


呂500「ねぇ、この子達は本当に治るんですかって?嘘言ってませんかって」


男「安価」


下1~3高コンマ 男の台詞、行動他

男「こんな時に嘘を吐く理由は無いよ…まぁ信じられないのも無理はないがね」


呂500「当たり前ですって。その子達は生きるのも辛いって言ってました。無駄に生かすんだったら…」


男「なるほど、それが君達の提督の考え方なんだね。役に立たないものは処分してしまえと」


呂500「違います!ろーちゃんはそんなこと言ってませんって!」


男「意味は一緒じゃないかい?欠陥品はいらないという考え方だろう?」


男「昔似たような考えの艦娘が居たんだ。彼女の技術は素晴らしいものだったけど、考え方がこちらとまるで違っていたんだ。君達の提督もそういうことなんだ」


伊401「……違います!私の話を聞いて下さい!」

ーー

吹雪「そんな鎮守府があるなんて…」


伊401「嘘じゃありません!あの鎮守府では龍驤さんも瑞鶴さんも、皆んな支え合って生きてるんです!」


伊14「ちなみに私はアル中だよ!」


伊13「私は…潔癖症です」


呂500「ろーちゃんは体と心を怪我してましたって」


伊401「私も心を少し病気してたの。でも皆んな明るく、助け合って生きてるの!」


伊401「だから提督のことは悪く言わないで下さい!私にとって一番大切な人なんです!」


男「安価」


下1~3高コンマ 男の台詞、行動他

男「成る程、君達はあの鬼畜カニバエロ鎮守府と噂されているあの鎮守府の……噂など当てにならないものだな」


伊401「貴方もその噂を知ってたんですね…」


吹雪「結構有名な噂ですよ。鬼畜提督って言えば話しは通じます」


呂500「提督……」


男「こっちは足りないのなら作ってしまえばいいと思っていたし、それを実現させた。だが君たちは全く別のやり方でそれを補っている…ということか」


吹雪「全部の鎮守府がそうなったら素敵ですね…」


男「こんな知識や技術なんか必要無くなるな」

伊13「ねえ…このことを龍驤さんに教えてたら…」


伊401、呂500「「多分やらないよ」ませんって」


伊14「なんで即答できるの?」


伊401「龍驤さんは受け入れたというか…うーんなんて言うか…」


呂500「とにかく、龍驤さんはやらないと思いますって」


吹雪「そんなに言い切れるだなんて…なんで…」


男「……君達、鎮守府の番号はわかるかい?」


伊401「ここって通信できるの?」


男「特殊な装置を使えば少しの時間なら可能だ。その龍驤さんと話がしたい」


呂500「…わかりましたって」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞や言ったこと等を

ーー

男「……」


吹雪「どうしたんですか司令官?」


男「なんだか電話の向こうで喧嘩しているようなんだが…」


伊401「ええ?提督と龍驤さんが喧嘩してるの?」


男「龍驤さんは君達の言う通りいらないと言った。だが提督の方は治して欲しいそうだ」


呂500「提督が…」


男「君達が話した方がうまくまとまるだろう。ほら、通信をかわろう」


呂500「ろーちゃんが話しますって!かわって下さい!」


下1~3高コンマ 電話の向こう側、提督と龍驤の様子やその他起こっていたこと等

龍驤「なんでや!なんでわがっでぐれへんのぉ!!」ボロボロ


提督「俺はどんな姿であれ龍驤を愛すると誓った。だがその愛する人にやっぱり五体満足にいてもらいたいんだ!」


龍驤「ほなウチの腕と脚が無ぐなっでがらの時間は嫌やっだっでごどやな!」


提督「そうは言ってないだろう!」


龍驤「ぞういうごどになるやん!!」


漣「あの~…聞こえますか…見事に修羅場ってるので…早く帰ってきて…下さい…」


龍驤「司令官のわがらずや!!そんな人やど思わんがっだ!!」


提督「だからそうじゃないと……!」

ーー


呂500「うん、早く帰りましょうって」


伊401「あんなに言い争ってる二人なんて初めてかも…」


伊13「ずっと…仲は良さそうだったもんね…」


男「提督さんには申し訳ないと伝えて下さい。こちらが余計なことを言ってしまったせいで喧嘩してしまったようですし」


吹雪「私からも謝ります」


伊14「そう伝えておくけど、話聞いてくれるかな」


呂500「だから急いで帰りますって!」

男「あの子達のことは大丈夫だ。必ず助けてみせる」


吹雪「心配しないで下さい!」


伊401「また少し時間を空けてまたここに来ますね」


伊13「さようなら…」


呂500「急速潜航!いきますって!」


伊14「ちょっと待ってって~!」


下1~3高コンマ 鎮守府の様子や提督と龍驤の状態等

ーー


呂500「大急ぎで帰ってきましたって!」ダダダッ


伊401「とりあえず執務室に…!」ガチャ


漣「だからですね…ご主人様…言い方という…ものがあるんですよ…」


提督「しかし…」


漣「なぜ結論を…最初に言うんですか…そこは…ちゃんと理由が…先でしょう…」


提督「…そうだったのか……」


漣「乙女心が…わかってない…」


伊14「提督ただいま!こっちは損害無しだよ!」


伊13「あの…それより龍驤さんは…」


漣「龍驤さんは…部屋に帰りました…なので…お願いします…」


漣「ご主人様は…漣がキツく…絞っておきますゆえ…」


呂500「ならお任せしますって!」

ーー龍驤の部屋


伊401「龍驤さん、大丈夫ですか?」ガチャ


朝霜「静かにしな、泣き疲れて寝ちまった所だ」


龍驤「すぅ……」


呂500「龍驤さん、目の周りが…」


伊14「よっぽど泣いてたんだね」


朝霜「龍驤さんの話を聞く限り、こりゃ司令が悪いな」


伊13「私も…そう思う…」


朝霜「司令には他に意味があったんだろうけど、言い方が悪いぜ」


伊401「龍驤さん大丈夫かな…」


朝霜「これで鬱が加速は勘弁してやって欲しいがなぁ…」


ーー

もしかしたら次回の安価内容によっては、最終回の可能性があります


よろしくお願いします

ーー


漣「欠損組と…そのパートナーのみなさん…集まってもらって…感謝です…」


漣「今日は…お伝えした通り…元の体に戻りたいかどうかの…アンケートを…します…」


漣「ちなみに漣ですが…この姿でいることが…自分への罰であり…ご主人様や皆さんへの…謝罪だと思っているので…治そうとは…思いません…」


瑞鶴「でも提督は許したって言ってるんでしょ?」


漣「漣が…納得しねぇんです…」


瑞鶴「ふーん…本人が拒否するって言うなら仕方ないわね」

漣「そういう…瑞鶴さんは…どうですか?」


瑞鶴「私はこのままでいいわ」


漣「どうして…ですか?」


瑞鶴「だって目が見えなくても不自由無いし。飛鳥がいるし、加賀だっているもの」


漣「なるほど…」


天城「天城も別にこのままでいいな。腕が無くても別に困りはしねぇ。タバコが吸い辛いぐらいだな」


漣「なるほど…なるほど…」

レ級「アタシは尻尾が生えるならそうして欲しいけど、超重力砲も気に入ってんだよな~」


駆逐棲姫「お姉ちゃんがいらないっていうなら、私も脚はいらない」


漣「ほうほう…」


長門 私もこのままでいい。この姿でいることが私だと思うんだ


島風「私は元に戻りた~~い!時間制限無しで提督と遊びたいもん!」


漣「島風さんは…そう言うと…思ってました…」

漣「この場にいない…伊168さんや…榛名さんの答えは…わかりませんが…ここにいる人達の…回答は…こんな感じですね…」


漣「ね、ご主人様…戻りたい派は…少数派でしょ…」


提督「……」


瑞鶴「提督は何もわかって無いんだから」


天城「龍驤さん泣かせるなんて許せねぇよ」


提督「……愛する人に五体満足で居て欲しいというのは間違いなのか?」


長門 そうじゃないと言っている


提督「……加賀、お前はどう思っている。瑞鶴が五体満足…目が見えるようになって欲しいとは思わないか?」


加賀「安価」


下1~3高コンマ 加賀の台詞、行動他

加賀「瑞鶴の意思は私の意思よ。貴方は愛する人の言葉にもう少し耳を傾けるべきね」


提督「……」


加賀「貴方は正論を言ってるつもりかもしれない。けどこの鎮守府の事情は貴方が一番良く知っているでしょう?」


天城「足りないものを自分で集めといて、いざとなったらそれを否定するのはどうだ?」


暁「私も天城さんの意見に賛成よ!」


長門 私もだな

霞「…ごめんなさい、私は司令と同じ意見よ。お姉様には五体満足で居て欲しい」


漣「榛名さんが…そのままでいいと…言ってもですか…?」


霞「その時は………お姉様の意見を尊重するわね」


漣「ですよね…」


霞「お姉様が助けてって言うなら指の代わりくらいやってやるわ!!」


加賀「私もです。瑞鶴の面倒は一生見るつもりよ」


暁「私は事情が特殊なのよね。尻尾ってよくわからないし」


レ級「あった方が便利だが、暁が側にいてくれるなら尻尾はいらないな」


駆逐棲姫「私もお姉ちゃんがいるならそれでいい」

長門 私は将来どうなるかわからないが、これはもう受け入れたんだ


長門 音が聞こえず、喋ることもできないこの姿を含めて私なんだ


天城「あー天城もそれに近いな。あれだけ悩んで腕は諦めたんだ。今更生えても別にって感じだな」


島風「そんなこと言われたら島風が悪者みたいじゃない…」


漣「いえいえ…そんなことありません…むしろ悪っぽいのは…ご主人様です…」


瑞鶴「提督、自分の考えを押し付けるのはダメよ。もっと龍驤さんと話し合うべきね」


暁「龍驤さんを本気で愛してるなら、そうしてあげて」


漣「さぁご主人様…どうしますか…」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「まだまだてんでダメだな……俺も……」


瑞鶴「私達の言葉が提督に通じたなら良かったわ!」


加賀「なら行きなさい提督。貴方がやることはわかっていますね」


提督「……あぁ、皆んなすまなかった」ガチャ


暁「全くもう!世話がかかるんだから!」


レ級「あれだけ仲良くても喧嘩するもんなんだな~」


漣「仲がいいから…こそですよ…」


長門 そういうことだな

提督「俺は足りないものは補い合えば、それは欠点でないと思っていた」


提督「誰にだって足りないものはある。それが見た目に見えるかどうかの違いだ」


提督「そう思っていたが……龍驤は…」


提督「愛する人が助けて欲しいというのなら、全力で助けてやる」


提督「そもそもその欠損…足りないものが無ければと……」


提督「…いや、これ以上はうまく言葉にできない。とにかく龍驤に会おう」


提督「龍驤…………」


下1~3高コンマ 龍驤の部屋の様子や龍驤の状態等

ーー龍驤の部屋


提督「龍驤入るぞ」


…う……ぅぐ……


提督「……龍驤、どうしたんだ?」ガチャ


龍驤「うぅぅぅ……!」ブルブル


提督「どうしたんだ龍驤!?大丈夫か!?」


龍驤「わ……わからず屋は…触らんとい……!」


提督「無視できるわけないだろう!何かの発作か?どうすれば治るんだ!?」


龍驤「く………薬…が…」


提督「わかった!少し待ってろ!」


龍驤「ぐぅぅ……」ブルブル

龍驤「うぁぁぁぁぁーー!!」


提督「どこだ、どこが痛むんだ!?」


龍驤「腕と……脚……!」


提督「摩れば楽になるか!?」ススッ


龍驤「違う……!左腕と…左脚がぁ……!」


提督「……それは…」


龍驤「助けて……誰か助けて…」


龍驤「あ……あぁぁぁーーーー!!」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「早く薬を……!」


龍驤「もう…それはええから……キミが…近くにおってくれたらええよ…」


提督「龍驤……」


龍驤「司令官……抱きしめて……」


提督「……」ガバッ


龍驤「あぁぁぁ……」


提督「龍驤……………」


龍驤「あのな司令官…そのまま……左脚触ってくれへん…?」


提督「……」

龍驤「付け根を触るんやなくて…腕があるもんやと思って…触って…」


提督「…こういうことか?」ススッ


龍驤「ぁぁ…うん……そう……」


提督「脚も同じように触ればいいんだな?」


龍驤「お願いできる……?」


提督「もちろんだ」


龍驤「ありがとう…ありがとうな……」

ーー


提督「…落ち着いたか?」


龍驤「…ごめんやで、迷惑かけて」


提督「あれは幻肢痛だな?薬があるということは、俺に隠していたのか」


龍驤「…そうやね」


提督「何故だ、俺に相談してくれたら……」


龍驤「…うん。司令官に触ってもらうだけでこんなに楽になるんやったら、我慢せんと言えばよかったね」


提督「……龍驤、幻肢痛と戦いながらでもその姿でいるんだな」


龍驤「当たり前やん…」


提督「……何故なんだ?幻肢痛だけでも無い方がいいだろう?」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞、行動他

龍驤「あの子の事を忘れないため…ちゅうのもあるけど、この姿だからこそここにおる、そしてこれからここに来る皆の痛みや苦悩が見えるからやね」


龍驤「幻肢痛もそうやけど、キミが見逃した事もウチが気付けるかもしれんやろ?」


提督「……深海棲艦との争いが終わって、この鎮守府が無くなっても…か?」


龍驤「鎮守府が無くなってもあの子らが突然消えるわけと違うやろ?」


龍驤「ウチにはキミがおってくれることが、失った腕と脚以上に必要なんや」


龍驤「これで納得してくれるか?わからず屋の司令官」


提督「……あぁ」

提督「俺は龍驤が…愛する人には五体満足でいて欲しいと思っていた……」


提督「だがそれは…相手の気持ちを考えていない…意見の押し付けだった……」


提督「そうだ…俺はなんの為に足りないもの…この鎮守府の方針を決めたんだ…」


龍驤「もしかしたらウチが怪我したことによって、司令官の考えがちょっと変わってたんかもね」


提督「龍驤……こんな男で済まない……」ボロボロ


提督「俺は龍驤を…この世で一番愛している……」


龍驤「…うん、知ってるで」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「俺だけではまた今日と同じ過ちを犯してしまう。だから頼む…頼りない司令官で申し訳ないが、これからもずっと俺のそばに居続けてくれ…」


龍驤「うーん…どうしようかな…」


提督「頼む……」


龍驤「ごめんごめん、冗談や。もちろん司令官の側におるからな」


提督「龍驤ぉ……!」ギュッ


龍驤「…司令官、絶対離さんとってな。ウチは他人より軽いから、目離したらどっかに飛んでいってしまうかもしれん」


提督「あぁ……離すもんか…」


龍驤「落ち込んで辛い時も、ずっと側におってな」


提督「当たり前だ……」

龍驤「ほなウチを愛してるって証拠、行動で示してもらおかな。一回くらいやったらできるやろ?」


提督「…わかった。少し待っていてくれ、ゴムを取ってくる」


龍驤「あのな司令官、それなんやけどな…」


提督「どうした?」


龍驤「ウチ……司令官の子ども…欲しいなって…」


提督「…本気か?」


龍驤「そもそも人と艦娘の間に子どもって出来にくいのは知ってるよ」


提督「それもあるが……龍驤は…」


龍驤「うん、ウチの体が出産に耐えれるかって話やんな」

提督「そうだ、だから俺はずっと避妊を続けてきた。何もしなくても妊娠する確率は低いというのに」


龍驤「はっきり言うて、ウチの場合やと子どもの命と引き換えになる可能性の方が高いらしいわ」


提督「なら無理だ!俺にとって龍驤は全てなんだ!!」


龍驤「でもウチは女の子が欲しいねん。自分の命と引き換えであったとしてもや」


提督「……あの子が原因か」


龍驤「司令官、命を生み出せるのは女なんや。その女の子の命をウチは…」


提督「あれは仕方ないことだったと何度も言っただろう!」


龍驤「それでも……諦めきられへんねん。だからな、司令官…」


提督「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

提督「…確かに龍驤が女の子を産めばあの子の代わりになるかもしれない」


提督「だが俺にとって龍驤の代わりはいないんだ。龍驤にも俺の気持ちはわかって欲しい」


龍驤「ウチが……」


提督「意見の押し付けはやってはいけないんだったよな?」


龍驤「うん……そっか…ごめんな、ウチ…自分のこと考えてなかったわ……」


提督「あの子の事を考えるなとは言わない。だがそれよりも大事なのものがあるということはわかってくれ」


龍驤「そうやんな…ごめんな司令官、変なこと言うてしまって」


提督「いや、かえって言ってくれてよかった。そうじゃなきゃ自分の大切さに気付けなかっただろう?」


龍驤「…うん、そうやね」

龍驤「はぁ……皆んなに迷惑かけてしもうたね。謝りに行かなあかんな」


提督「まだ何人か残ってるかもしれないな。さっきまで会議をしてたんだ」


龍驤「何の会議?なんか作戦でもあった?」


提督「欠損組が例の男の技術で治したいか、という会議だ」


龍驤「あぁ、みんなそのままでええって言うたやろ?」


提督「……そうだその通りだ」


龍驤「これは司令官のおかげやで。皆んなで助け合う、補い合うって決めて、皆んなが協力してくれてるんや」


龍驤「司令官が中途半端やったらそうはなってない。ほんまにキミは一番の男やで」


龍驤「これからも自慢の旦那さんで居てな!」


提督「……あぁ!」


龍驤「さて、ほな皆んなに謝りに行かなあかんか。司令官、義足付けて」


提督「よし待ってろ」


龍驤「心配かけてごめんと…これからもよろしくってところやね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったこと等

龍驤「……」


提督「どうした龍驤、何が…」


龍驤「司令官ちょっと静かにしとって」ヒソヒソ


提督「……」コクリ


龍驤「そーっと…ドアまで……」


龍驤「……誰かおるんか?」ガチャ


漣「うげっ……!」

龍驤「ほぉ…盗み聞きとは感心できへんな?」


漣「これは…違うんですぞ…龍驤さんが…心配で…」


龍驤「…どこから聞いとった?」


漣「司令官…抱き締めて…の所から…」


龍驤「ほとんど最初からやないか!!」


漣「お、お助け……!」


龍驤「ウチから逃げ切れる思うなよ!」


漣「なら漣は裏技を使います」バッ


龍驤「艤装展開は無しやろ!!」


漣「そんなこと言ってられねぇんですよ!!」

瑞鶴「提督、龍驤さんと仲直りできたのね」


提督「心配をかけたみたいで済まん」


加賀「全く、貴方は私の提督である前に瑞鶴の提督なんです。舵取りは間違えないで下さい」


提督「そうだな、もう間違えない」


天城「ほんとか?信用できんのか?」


暁「間違った方向に行ったら私達が修正してあげたらいいのよ!」


長門 提督にも足りないものがあると、これではっきりわかったしな


提督「みんな、また迷惑をかけるかもしれないが、これからもよろしく頼む」


霞「えぇ、ずっと付き合ってあげるに決まってるじゃない」


漣「いい感じに締めようとしないで下さい!覗いてたのは皆さんも同罪でしょう!」


龍驤「漣はタチが悪いんや!覚悟せぇ!」


漣「ぎぇぇ~!どうか、どうか命だけは~~!!」



龍驤「足りないもの」
第一部完

第一部完ということは第二部をやれということですね

ちょうど足りないものも10スレ目でしたので、いい区切りといえば区切りでした


まだ過去を回収していない子もいますので、第二部はその辺もやっていきたいです


それではここまで見て下さった皆さん、ありがとうございました。
このSSは皆さんの安価のお陰でここまで来れました、本当に感謝です
それでは第二部でお会いしましょう

あとすいません補足というか、もしこのスレで完結していたら、残っている謎や伏線は余ったスレに書いておくつもりでした


内容の半分以上は考えてありましたが、残り半分は安価でいく予定でした


このシリーズの感想や、あと第二部のタイトルでいいのがあれば採用するので、書き込んでみて下さい


第二部の再開時期は未定ですが、そんなに遠くない内に再開したいと思っています
それでは今度こそ失礼します

基地にあった謎の装置「………」
基地にあった謎の装置「………」
基地にあった謎の装置「………」








基地にあった謎の装置「えっ?」

武蔵「足りないもの?」
  「飯が美味い…戦闘は楽しい…」
  「みんなも提督も帰ってきた…」
  「う~ん… ないぞ!」ニコッ
五月雨「あっそ…」ゲンナリ

タイトル案はシンプルな『足りないもの2』とか
『続・足りないもの』『足りないもの・改』とか

タイトル案…

『龍驤「足りないものは」提督「皆で補いあう」』とか?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom