工場長「では、ラーメン達の入場です！」

子供達「あっ、ラーメンが出てきた～！」



Aラーメン「ﾒﾝﾒﾝﾒｰﾝ!!!」ｳﾈｳﾈ

Bラーメン「ﾒｪｪｪｪｪｪｪﾝ!!!」ｳﾈｳﾈ

Cラーメン「ﾒﾝ…ﾒﾝ…」ｳﾈｳﾈ

Dラーメン「ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!」ｳﾈｳﾈ

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!」ｳﾈｳﾈ

Aラーメン「ﾒﾝﾒﾝﾒﾝﾒｰﾝ!!!」

Bラーメン「ﾒｪｪｪﾝ!!!　ﾒｪｪｪｪｪﾝ!!!」

Cラーメン「ﾒﾝ…」

Dラーメン「ﾗｰ!　ﾗｰﾗｰ!　ﾗﾗﾗｰ!」

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪｪｪｪ!!!」



子供達「わっ、どれも可愛い～！」

工場長「さぁ、五匹とも出揃いました！」

子供達「数え方は匹なんだ～！」

工場長「ではこれより――」

工場長「お前達には殺し合いをしてもらう」



Aラーメン「ﾒﾝﾒﾝﾒｰﾝ!!!」

Bラーメン「ﾒｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪﾝ!!!」

Cラーメン「ﾒﾝ…」

Dラーメン「ﾗｰ!!!　ﾗﾗﾗﾗﾗｰ!!!」

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ!!!」



工場長「始め！！！」

子供達「殺っちまえー！！！」

Aラーメン「ﾒﾝﾒｰﾝ!!!」

Bラーメン「ﾒｪｪｪｪｪｪﾝ!!!」



工場長「さぁ、まずはAラーメンとBラーメンが向かい合った！」

工場長「両者、やる気のようだ！　殺気満々ならぬ殺気麺々だ！」

子供達「いけーっ！！！」

Bラーメン「ﾒｪｪｪｪｪｪﾝ!!!」ｼｭﾊﾞｯ

Aラーメン「ﾒﾝ!」ﾋｮｲｯ

Aラーメン「ﾒﾝﾒｰﾝ!!!」ｸﾞﾙｸﾞﾙｯ

Bラーメン「ﾒｪｯ!!!」ﾐｼﾐｼ…

Aラーメン「ﾒｰﾝ!!!」ｷﾞｭｩｩｩｩｩ…

Bラーメン「ﾒｪ…」ｶﾞｸｯ



工場長「あーっと、Bラーメンの一撃をかわし、Aラーメンの締め付け攻撃！」

工場長「Bラーメン、ここで脱落ゥ！！！」

子供達「いいぞーっ！！！」

Dラーメン「ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!　ﾗｰ!」

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!　ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!」


Cラーメン「ﾒﾝ…」ﾋﾞｸﾋﾞｸ



工場長「一方、DラーメンとEラーメンも威嚇し合っている！　Cラーメンは怖気づいてしまっているぞォ！」

子供達「Cラーメン、何やってやがる！　このラーメンの恥さらしがーッ！」

Dラーメン「ﾗｰ!」ｳﾈｳﾈｳﾈｯ

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪｪｪｯ!!!」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!!

Dラーメン「ﾗ､ﾗｰ…」ｸﾞｼｬﾘ

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ!!!」



工場長「Eラーメン、Dラーメンのうねうね攻撃を、怒涛の連打で正面から叩き潰したァ！」

工場長「勝利の雄叫びを上げているゥ！」

子供達「なんて連打だ……！　高橋名人の連打より速ェ！！！」

Aラーメン「ﾒｰﾝ!!!　ﾒﾝﾒﾝﾒｰﾝ!!!」

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!　ﾗﾒｪｪｪｪｪｪｪ!!!」


Cラーメン「ﾒﾝ…ﾒﾝ…」



工場長「戦意のないCラーメンなど眼中にはないのか、激闘の勝者AラーメンとEラーメンが睨み合う！」

工場長「凄まじい殺気の飛ばし合いが繰り広げられております！」

工場長「さながらここは工場ではなくもはや戦場、ラーメン関ヶ原でありましょうか！」

子供達「うおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！」

工場長「ギャラリーの興奮も最高潮に高まっております！」

工場長「頂上決戦が始まったー！！！」



Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!!

Aラーメン「ﾒ､ﾝ…！」



工場長「Eラーメン、先程より凄まじい連打！　これはいきなり勝負が決まってしまったか！」

子供達「あれほど速さと重みを備えた連打、我々は初めて見るぞ！！！」

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪｪ!!!」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!!

Eラーメン「ﾗﾒｪ…」ﾌｩ…

Aラーメン「ﾒﾝ!」ｷﾞﾗｯ

Aラーメン「ﾒｰﾝ!!!」ﾆｭﾙﾙﾙﾙｯ

Eラーメン「ﾗﾒｪｯ!」ﾐｼｯ



工場長「あーっと、Eラーメンが連打を一瞬停止したスキを突いて……」

工場長「Aラーメン、十八番の締め付け攻撃ィィィィィ！！！」

子供達「す、すげェ！　あの連打を喰らいながら、コンマ一秒のチャンスを待ってやがったのか！」

Aラーメン「ﾒﾝﾒﾝﾒﾝﾒﾝﾒﾝﾒｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ!!!」ｷﾞｭｩｩｩｩｩ…

Eラーメン「ﾗﾒｪｪｪｪ!!!」ﾐｼﾐｼ…

Aラーメン「ﾒﾝ!!!!!!!!!!!」ｷﾞｭﾑｯ

Eラーメン「ﾗ…ﾗﾒｪ………」ｶﾞｸｯ



工場長「決まったァーッ！　アナコンダの如き強烈な締め付けで、Eラーメン息絶えたーッ！」

子供達「ありゃあ、全身の麺が砕けたな……えげつない技だぜ」

Aラーメン「ﾒﾝﾒﾝﾒｰﾝ!!!」ｳﾈｳﾈｳﾈ

Cラーメン「ﾒﾝ…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ…



工場長「Aラーメン、残るCラーメンに狙いを定めた！　Cラーメンは怯えているゥ！　動けない！」

子供達「よっしゃあ！　そのラーメン界のゴミクズを締め殺せぇぇぇぇぇ！！！」

工場長「さて、ここまでだ」

子供達「！？」

工場長「工場長のみが使用を許されるこの巨大麺棒で……」

工場長「ぬんっ！！！」ﾌﾞｵﾝｯ

Aラーメン「ﾒﾝｯ!?」



グシャッ！！！



Aラーメン「」ﾍﾟｼｬﾝｺ…

工場長「もうお前に用はない……」

子供達「な、なぜだ、工場長！？　なぜ最も強いAラーメンを潰した……！？」

工場長「なぜかって？　ヤツはもう使命を果たしたからさ」

工場長「おいしいチキンラーメンを作るという、な……」



Cラーメン「ﾒﾝ…ﾒﾝ……ﾒﾝ……」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ…



子供達「な、なるほどー！！！」

子供達「これまでの戦いは、全てCラーメンの臆病（チキン）さを増幅させるためのお膳立てに過ぎなかったわけだ！」

工場長「では皆さん、今日は特別に出来たてのチキンラーメンを食べてみて下さーい！」

子供達「わーい！！！」

Cラーメン「ﾒﾝｯ…!?」

子供達「いただきまーす！！！」

Cラーメン「ﾒﾝ…!　ﾒﾝﾒﾝ…!」

Cラーメン「ﾒﾝｯ……ﾒﾝｯ……ﾒ､ﾝ………………」