狐娘「ワシがチョロいと言う風潮」 (46)
狐娘「納得いかん」
友狐「あら、あながち間違いじゃないと思うけど?」
狐娘「何を根拠に」
友狐「そうねぇ…雰囲気かしら」
狐娘「認めんぞ認めんぞ、ワシはチョロくなど…」
ショタ「お待たせしました~」
ショタ「お茶が入りましたよ」トコトコ
狐娘「おう、すまんの」
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友狐「悪いわね」ニコニコ
ショタ「友狐様、どうぞ」コト
友狐「はい、ありがとう」
ショタ「狐娘様も、どうぞ」コト
狐娘「うむ」
友狐「それにしても以外だわ」ズズズ
狐娘「何がじゃ?」フーフー アチチ
友狐「貴女がこんなかわいい式を使役するなんて…私てっきりこういうの嫌いだと思ってたわ」
ショタ「?」
狐娘「いや、こいつは式などでは無いぞ」フーフー
狐娘「ワシの子じゃ」フンス
友狐「へぇ…」チラ
友狐 (この娘の子供にしては妖気の類いは感じない…多分、血の繋がりは無いのね。何らかの理由で引き取ってあげた…って所かしら)
友狐「あーなるほど…」
友狐 (お人好しも来るところまで来た訳ね…ちょっとからかってみましょうか)
ショタ「えへへ」
友狐「あらやだ…私ったら、御免なさいね?」ニヤニヤ
友狐「もう…それなら手紙くらい出してよ」ニヤニヤ
狐娘「……チッ」ズズズ
友狐「だとしたら…相手の殿方は?やっぱりあの陰陽師クン?」ニヤニヤ
狐娘「居たな、そんな奴も…童の前でそういう話をするでないわ…」ズズズ
狐娘「みなしごだったのを…ワシが拾ってやっただけじゃ」
友狐「なぁんだ、じゃああの子とは結局何もなかったの?結構いい感じだったじゃない」ズズズ
狐娘「馬鹿言え何が良い感じじゃ…」
狐娘「つーか何百年前の話…とっくに死人じゃぞ、死人」ズズズ
狐娘「大体お主ワシの反応見て遊んどるだけじゃろ…ふざけんなよマジで…」
友狐「うふふ、さぁてどうでしょう」
狐娘「まったく…オイ、悪いが茶のおかわりくれんか」
ショタ「はい、すぐにお持ちしますね!」スクッ トテトテ
友狐「もう、コキ使ってばっかりじゃ駄目よ?」
狐娘「…ワシはおこたから出とう無いんじゃ。大体お主だって茶飲みたいじゃろ?」
友狐「そういう問題じゃありません」
狐娘「ぬう…」
友狐「いつか愛想尽かされても知らないわよ?」
狐娘「…ぬぅ」
友狐「にしても…うふふっ、素直な良い子ねぇ」
狐娘「まあな。」
友狐「…ねぇ」
狐娘「なんじゃ」
友狐「貴女の尻尾…元に戻す方法無いのかしら?」
狐娘「まーたその話か…さっきも言ったじゃろ?そんな事して何になるんじゃ」
友狐「だって…」
狐娘「寿命の話ならあの時みなで納得した上じゃし、見てくれの話ならワシは別に気にしとらん。何ら問題ない、そもそも蒸し返す様な話じゃあ無いんじゃぞ?」ククク
狐娘「とにかく!コレばかりは本当にどうにもならんの。あきらめい」
友狐「…」
狐娘「お主がワシを気遣って、苦しんで居るのは痛い程伝わってくるがな。その気持ちだけで十分じゃよ。」
狐娘「まぁ?あの化物をまた娑婆に解き放つおつもりなら話は別じゃが?」カカカ
友狐「ちょっと、やめてよ…」
狐娘「ワシとしてはそれだけは御免じゃぞ。お主とてそうじゃろ?」
友狐「……」
狐娘「むしろ逆にワシの尻尾三本程度で封じられたんじゃからそれだけでもお釣りが来るわ」ケタケタ
狐娘「つーかぶっちゃけ(ワシレベルの妖狐なら)尻尾六本もありゃ十分じゃろ」
友狐「そうかもしれない…でも…尻尾を抜かれる時の貴女を思い出すと…今でも胸が締め付けられるのよ…」ギュッ
狐娘「かかか、妖狐にとって尾を抜かれるのは地獄の苦しみじゃからなァ…いや、地獄も生ぬるいな、アレは」ケラケラ
友狐「…笑い事じゃないわよ…もう」
狐娘「思えばあの小僧、全く変なところでヘタレじゃったわ…」
友狐「陰陽師クン?」
狐娘「おう」
狐娘「山程もある鬼に雄叫び挙げながら斬りかかってた癖にのう…」
狐娘「どっかションベン臭いと言うか青二才と言うか…まぁ詰めの詰めが甘い」
友狐「あー…そうねぇ確かに」
友狐 (ヘタレは主に貴女に対してだけど…)
狐娘「ワシが一息に抜けと申しておるのにいつまでもグズグズと泣き事を抜かしおってからに…」
狐娘「三本目を抜く時なんざマジ泣きじゃったからの! かかか!」 (ワシもあんまり人の事言えんけど)
狐娘「じゃがワシの尾を引き抜ける法力を持った人間なんぞ他に居らんかったしな」
狐娘「まぁ、陰陽師と妖狐、もとは敵同士とは言え、共に戦った戦友みたいなモンじゃしな。ワシらに対してそれなりに思うところもあったんじゃろ」
友狐「…貴女ホント昔から勘は良い癖に鈍感よね」
狐娘「んあ?何がじゃ?」
友狐「ねぇ…しつこいようで悪いんだけど、本ッ当にあの子とは何もなかったの?」
狐娘「おかしな奴じゃな…無かったと言うとろうに」
友狐「…………」ウーン
狐娘「…今度はなんじゃ急に黙りおって」
友狐「貴女まさか…まだ生娘?」
狐娘「………」
友狐「どうしたの?急に黙っちゃって」ニコニコ
狐娘「あ?なんじゃ悪いかコラ。お?」
友狐「きゃーっ!やっぱりー!」キャイキャイ
友狐「なーんかウブだなーとは思ってたのよねー」ニヤニヤ
狐娘「……」
友狐「低めの声色で格好付けて『…拾ってやっただけじゃ』とか言ってた伝説の大妖狐が…」プルプル
狐娘「」
友狐「生娘!!!アハハハ!おっかしい!!!」バンバン
狐娘「…オイ…己の事を賢いと思うのならばその辺にしといた方がよいぞ…」ギロリ
狐娘「もし、本当に、『賢い』のなら。ワシの言わんとする事、解るじゃろ?なんせ『賢い』んじゃから」
友狐「」ピク
友狐「あら…、あら、あら、あらぁ?《賢狐》と呼ばれた私に随分なご忠告ね?」
友狐「もしかしなくても当て付けかしらぁ?」ジロリ
狐娘「…カカッ 脳味噌は使わねば錆びる」
狐娘「どれな…お主の錆び付いた脳味噌にも解るようにわ・か・り・や・す・く?言い方を変えてやろうかのォ?」
友狐「……」
狐娘「『尾の数が減っていたとしても錆の塊程度すり下ろすのは容易いのですよ』、と言った所かの」
友狐「フー…」
友狐「…六本尾風情が」ビキビキ
友狐「…丁度いいわ、貴女とはどちらが強いかはっきりさせたかったの」ゴゴゴ
狐娘「かかか、六尾に負ける九尾か…実に絵になるの。絵師を手配した方が良いんじゃないか?」ゴゴゴ
友狐「うふふ、喉笛を潰せばその減らず口も少しはマシになるのかしら?」ゴゴゴ
狐娘「おーおー…出来もせんことを口に出すもんじゃ無いぞ。より錆びて見え、おっと、口が滑ったわ!カカカカカ!」ケラケラ
友狐「どうやら舌も引き抜いた方が良さそうね」クスクス
狐娘「で?闘るんなら闘るでハッキリしてくれんかの?それともなんじゃ、」
狐娘「ビビってんのか?サビ狐」ズオッ
友狐「ほざけカタワ」ズオッ
狐娘「」バッ
友狐「」バッ
友狐「…ヲモッテ…トナサン……ニカシコミカシコミモウシアゲル…」ブツブツ ゴゴゴゴゴゴ
狐娘 (いきなり降ろしか…キレたらとりあえず大技ブッ放す悪癖は治っとらんようじゃな…くくく、血沸く血沸く…)スッ…バッ バッ バッ ゴゴゴゴゴゴ
友狐「…カノテキヲ…ス…ワザワイトナリテ…ナリイデタマエ…」ズオオオオオオオオ
狐娘「くっく、かかッ、カカカッ!クカカカカカッ!いいぞぉ…いい…!そう来なくてはなぁ…!」ズズズズズ ビキビキ
ショタ「お茶のおかわりですよー」トテトテ
狐娘・友狐「……」ゴゴゴゴゴゴ
ショタ「ひっ」ビクッ
友狐「あっ」スゥ…
狐娘「むゥ…」スゥ…
ショタ「」オロオロ
友狐「その…御免なさいね…びっくりさせちゃって…本当に…調子に乗りすぎたわ…駄目ね、私」シュン
ショタ「そ、そんな…謝らないでください…」
友狐「貴女にも…馬鹿にする様な事言っちゃって…最低ね、本当…お詫びの言葉すら見つからないわ…」シュン
狐娘「いや…ワシもカッとなって要らぬ挑発したのが悪かったんじゃ、そもそもお主の脳は錆びてなどおらん」シュン
ショタ「うーん…よくわかりませんがケンカなされてたんでしたら…」
ショタ「ここは仲直りの握手で水に流されては如何でしょう!?」パァァ
友狐「うーん…でもちょっと恥ずかしいかしら…」
狐娘「そ、そうじゃ…大人の喧嘩に童がでしゃばるでないわ!」
ショタ「まぁまぁ!そう仰らずに!ほら!」グイッ
ショタ「はい!仲直りのあくしゅー!」ギュッ
狐娘・友狐「////」
ショタ「みんな仲良くするのが一番です!」ニコー
友狐「…」チラ
狐娘「…」チラ
友狐「クスッ」
狐娘「ククッ」
友狐「うふっ あはははっ!」
狐娘「カカカッ! くくくっ!」
ショタ「良かった~!無事に仲直り出来たんですね。」
友狐「もう…!さっきの空気が嘘みたい」
狐娘「全くじゃぞ、お主には感謝せんといかんな」ワシャワシャ
ショタ「えへへ」
狐娘「…で、何の話じゃったかの」
友狐「貴女がチョロいかチョロくないか」
狐娘「ワシはチョロくなどないわ」
友狐「えー?そうかしら?」
狐娘「ようし、ここは1つ…こやつに決めて貰おうではないか」
ショタ「え?ぼくですか?」
狐娘「なぁ?ワシはチョロく無いよな?な?」チラッチラッ
友狐「えー?チョロいわよ。ねぇ?」チラッ
ショタ「あの…チョロい…ってどういう意味ですか?」
狐娘「そこからか…」
友狐「うーん何て言えば良いかしら…」
友狐「ここで言うチョロいは…例えばあなたが本気で困ってる時には必ず助けてくれたり…」
友狐「あなたに危険が迫れば必ず守ってくれて…」
友狐「あなたが寂しい時には優しく慰めてくれる…そんな人の事なんだけど…」
ショタ「はい」
狐娘「んん?」
狐娘「何か違くね?」
友狐「ま、厳密には違うけど。さっきの意味あいでだいたい合ってるわよ」
狐娘「そうなのか?」
友狐「ええ」
狐娘「まぁ確かに言われてみれば違和感は無いの…」
友狐「でしょ?」(ほらチョロい)
友狐「それじゃ、気を取り直して…」
ショタ「はい」
友狐「狐娘様はあなたが困ってる時…?」
ショタ「助けてくれます!」
狐娘「…」
友狐「危険が迫れば…?」
ショタ「守ってくれます!」
狐娘「……」
狐娘「寂しい時は…?」
ショタ「慰めてくれます!」
狐娘「………」
友狐「…狐娘様は?」
ショタ「チョロいです!」
狐娘「ぬがーっ!なんじゃコレ!八百長もいいとこじゃな!」バァン
友狐「あら、事前の打合せは無しよ?八百長とは失礼ね」
狐娘「だいたいワシがチョロい以前にお主のがチョロいわ!易々とたらし込まれおって、このたわけめ!」
ショタ「はい!ボクも狐娘様を守ったり助けたり慰めたりしたいです!」
狐娘「ぬうっ・・・た、たわけ十年早いわァ!」キュンッ
友狐「見事な反撃ね」
友狐「ところでチョロ狐さん?」
狐娘「誰がチョロ狐じゃ」
友狐「お茶菓子くらい出してよ」
狐娘「なんじゃお主偉そうに…」
友狐「あら、お菓子があった方が会話が弾むと思わない?久し振りに会ってお話するんだから、ね?」
狐娘「全くしょうがないのう…」
狐娘「台所の戸棚に何かあるじゃろ。自分で好きなの持って来くるがよい」
友狐「えー 私が取ってくるの?」
狐娘「ワシはおこたから出とう無いんじゃ。茶菓子が欲しけりゃ手前で用意せい。たわけめ」ヌクヌク
狐娘「それにこのこたつがぬくいのはワシの妖力を熱に変換してるからなんじゃぞ。ワシはここを動くわけにはイカンのじゃ」
友狐「…貴女ねぇ…何と言うか…セコくなったわねぇ…」
狐娘「なぁっ!?セ、セコな…」
友狐「さてと、セコい家主に代わって客人がお茶菓子を調達してきましょうかね」
友狐「お台所にはどう行けば良いの?」
狐娘「あ、あぁ、えーと、とりあえずこの部屋を出てじゃな…」
ショタ「あ、僕ご案内しますね。付いてきて下さい」スクッ
友狐「あら、ありがとう」ニコニコ
友狐「じゃあちょっと待ってて」
狐娘「お、おう」
狐娘「」ポツーン
狐娘「ぬう…」
狐娘「ワシも行けばよかったのう…」
狐娘「…」
狐娘「ちょっとからかってやるとするかの」ニィ
狐娘「久し振りに知恵比べと行こうじゃあないか」スッ バッバッバッ
-台所-
友狐「ここね。」
ショタ「はい!」
友狐「戸棚とか言ってたわね」
友狐「因みにどんなお菓子があるの?」
ショタ「おせんべいとかですかね?」
友狐「うふふ、おせんべい好き?」
ショタ「はい!」
友狐「じゃあそれにしましょう」
友狐「おっせんべい~っと」グイ
友狐「あら?あらら?」グイグイ
ショタ「どうかしましたか?」
友狐「戸棚が開かないわね」
ショタ「いえ、そんなはずは…さっきは普通に開きましたよ?」
友狐「…」
友狐「ふぅん…」
ショタ「おかしいな…ちょっと狐娘様に聞いてきますね!」タタタッ
友狐「止まりなさい!!」
ショタ「ふえっ?」ビクッ
友狐「ふふ、走っちゃだーめ」
ショタ「???」オロオロ
友狐「急に大きな声だしてごめんね?びっくりしちゃったわね」ナデナデ
ショタ「は、はい…どうされたんですか?」
友狐「閉じ込められちゃったの」
ショタ「閉じ込め?え?」
友狐「お台所全体を覆うように見えない壁…難しい言葉で言うと条件付き物理障壁結界って言うんだけど、それでお台所の出口も塞がれちゃってる訳ね。」
友狐「多分あのまま出口に走っちゃってたらお鼻をぶつけちゃってたから…」
ショタ「そうだったんですね…本当だ、通れない…」ペタペタ
ショタ「でも、どうしてこんな…さっきはこんな事なかったのに…」
友狐「ま、それは直接聞けば良いでしょ」
ショタ「?」
友狐「袖の内側の式神!出て来なさい?」
??『もう気付いたか。流石に賢狐の名は伊達では無いと言うわけじゃな。』ピッ
ショタ「うわっ!?袖から紙が!」
??『結構巧く隠匿したと思っとったんじゃがな』フワフワ
ショタ「そ、その声は…狐娘様!?」
狐娘『うむ。』
友狐「警戒して探知するまで全然気づかなかったわ。いつ式神なんて仕込んだの?」
狐娘『最初っからじゃ。最近何かと物騒じゃからな…イザという時のためにこやつの着る物に仕込んである。』
友狐「なるほどね。で?何よコレは」
狐娘『ま、ほんのちょっとした余興じゃな。ワシの全身全霊全力全開を以て生者拒絶の結界を張らせて貰った。』
友狐「余興ねぇ…」
狐娘『見事二人とも抜け出る事が出来たならワシの取って置きの油揚げをくれてやろう』
友狐「!」
友狐「…言質とったわよ」
狐娘『そう来なくては』
友狐「制限時間は?」
狐娘『特に設けるつもりは無いがあんまりにもチンタラやってると油揚げがワシの胃袋に収まってしまうかも知れんな』
友狐「多分知恵比べをご所望なんでしょうけど、力ずくで結界を破っても構わないのかしら」
狐娘『くくく、モチロン構わんぞ。出来る物ならな…言ったろう、全力で張らせて貰ったと。』
狐娘『お主は非常に優れた妖狐じゃがな、一撃に単純な破壊力を乗せるのはやや不得意…そこを突かせて貰った。せいぜいその結界に針の先程度の穴を開けるのが関の山じゃ』
友狐「ふぅん…」(流石に一筋縄ではいかないみたいね。ま、色々やってみましょうか)
友狐「それにしても…うふふ、非常に優れた妖狐、ね。ありがとっ!」クスクス
狐娘『あ、いや、な…ええい!今のナシじゃあ!ワシの方が優れておるからの!調子のんな!バーカ!バーカ!』
友狐「はいはい。わかってるわよ。」クスクス
狐娘『ま、まぁ、素直に解呪することをお勧めするぞ』ククク
友狐「ご忠告どうも」
狐娘『降参するなら台所から大きな声で降参と言うようにな。聞こえるから』
狐娘『他に何か質問はあるか?』
友狐「無いわ。始めましょ」
狐娘『ではの』シュボッ
ショタ「も、燃えちゃった…」
友狐「…」
友狐 (式神をわざわざ消した…小細工はナシ宣言って所かしら…いや、油断はできないか…)
友狐 (何はさておき、理詰めにしても力ずくにしても、先ずは結界の構成術式を把握しないと…接続用の何かがあるはず…『入口』は何処かしら…)
友狐「…ナラ…アルハズ…」ブツブツ
ショタ「あの、友狐様」
友狐「!」ハッ
友狐「ご、ごめんなさいね、何かしら?」
ショタ「何かお手伝い出来る事はありませんか?」
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