桃井あずきちゃんメインのフリルドスクエアSSです。
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ある日の忍の部屋
あずき「ふわぁ~」
柚「あずきチャン、おっきなあくびだね」
忍「もう23時だもんね。あずきちゃん、眠い?」
あずき「うん……ちょっと眠いかも」
穂乃香「それじゃあ、今日のお泊り会はそろそろ寝る時間にしましょうか」
―――――
あずき「寝る準備できたよ!」
柚「あずきチャンは先に布団入っておいてー」
忍「アタシたちもすぐに寝るから」
あずき「はーい、それじゃあお先におやすみ大作戦!」
穂乃香「おやすみなさい、あずきちゃん」
忍「……」
柚「……」
穂乃香「……」
あずき「……AZZZZ」
柚「……あずきチャン、寝たね」ヒソヒソ
忍「相変わらず寝つきがいいね」ヒソヒソ
穂乃香「それじゃあ、今日も始めましょうか……」ヒソヒソ
柚「オッケー」
忍「待ってました」
穂乃香「これより、あずきちゃんかわいい会議を始めます」
柚「ぱちぱちぱちー」
忍「柚ちゃん、あんまり大きな音出さないの。あずきちゃん起きちゃうよ」
柚「ごめんごめん」テヘペロ
穂乃香「今回もみんなが見つけたかわいいあずきちゃんの報告をしましょう。今日は誰から報告を行いましょうか」
忍「じゃあ、アタシから」
穂乃香「では忍ちゃん、お願いします」
忍「あれはこの間、あずきちゃんと二人でミニライブに行った日、帰りの電車で……」
―――――
忍「あずきちゃん、今日のライブ楽しかったね!」
あずき「うん!お客さん、いっぱいいた!」
忍「初めてライブをやった時に比べて、少しずつだけど見に来てくれる人が増えてるよね。この調子でトップアイドルへの道、歩んでいこう!」
あずき「フリスクの四人でトップアイドル大作戦だね!」
忍「……あずきちゃん、その大作戦は安直過ぎると思う」
あずき「えーっ、いいでしょー?なんてったってトップアイドルだよ!」
忍「で、作戦の内容は?」
あずき「ええっっと、それは……考え中、かな?」
忍「あずきちゃんはそろそろ作戦の中身もちゃんと考えられるようになった方がいいと思うな」
あずき「ううーっ!それはプロデューサーを見習いながら頑張ってる最中だからーっ!」
忍「でもアタシ、あずきちゃんの立てる大作戦が好きだよ。中身はあったりなかったりだけど、あずきちゃんの大作戦がアタシたちを引っ張ってくれることも、たくさんあるからさ」
あずき「忍ちゃん……」
忍「だからこれからも、いっぱい大作戦立ててね!」
あずき「うん……頑張るねっ!あずきの大作戦で、フリスクをもっと盛り上げちゃおう大作戦!」
忍「まぁ、やっぱり作戦の中身はもうちょっと考えてほしいんだけどね」
あずき「ううう~~忍ちゃんのいじわる!」
忍「あはは……」
あずき「ふわぁ……」
忍「あれ?あずきちゃんどうしたの?」
あずき「えへへ……何だか眠くなってきちゃった」
忍「今日のライブ、いっぱい動いてたもんね。寝てていいよ、駅に着いたら起こすから」
あずき「それじゃ、ちょっとだけ……あっそうだ」
忍「ん?」
あずき「よいしょっと」ピトッ
忍「わっ」
あずき「忍ちゃんに寄り添っちゃおう大作戦!それじゃ、おやすみなさ~い」
忍「(……かわいいなあ!)」
―――――
忍「そこから駅に着くまで、あずきちゃんがアタシに寄り添って寝てたんだ。このまま時間が止まってほしいって思ったね」
穂乃香「なんて羨ましい……」
柚「あずきちゃんの程よい重みを全身で感じていたって言うんだね、忍チャン……!」
忍「寝顔もバッチリ堪能させてもらったよ」
穂乃香「寝顔なら、今も堪能できますよ」
柚「本物のあずきチャンがここで寝てますからなぁ」
忍「今日も幸せそうに寝てるね」
柚「愛嬌ある顔してるよねー。このこのー♪」ツンツン
穂乃香「あっダメです柚ちゃん!あずきちゃんが起きちゃう……」
あずき「んっ……」
三人「「「!」」」
あずき「んぅ……」
忍「ふぅ、びっくりした」
柚「いつも思うんだけど……あずきチャン、ぐっすり寝てるねー」
忍「ちょっと羨ましいな。そして、寝顔もかわいい」
穂乃香「かわいいですね」
柚「カワイイ!」
忍「それじゃあ次の報告、いこっか」
穂乃香「次は私がお話しましょう。お仕事の合間にカフェへ行った時の話なのですが……」
―――――
穂乃香「次のお仕事まで時間があるようです。それまでこちらのカフェで過ごしましょう」
あずき「はーい!」
穂乃香「あずきちゃんは何を頼みますか?」
あずき「それじゃあ……ホットココアで!」
穂乃香「私はミルクティーで。食べ物はどうしますか?」
あずき「ん~、ココアだけでいいよ」
穂乃香「あずきちゃんが飲み物だけなんて、珍しいですね……」
あずき「そうかな?」
穂乃香「ええ。よく食べるイメージでしたので。もしかして、ダイエット中?」
あずき「ち、ちがうよっ!」
穂乃香「怪しい……ちょっとお腹をチェックしますね。失礼します」ツンツン
あずき「わひゃあっ!?」
穂乃香「十分引き締まっていますね。日頃のレッスンの成果が出ているようです。失礼しました」
あずき「いきなりお腹を触られたからびっくりしたよ~」
穂乃香「ごめんね、あずきちゃん。でも、それならどうして?いつもなら後でいっぱいレッスンするから!って言ってケーキとか食べ始めるのに」
あずき「それはねー……ほら、もうすぐフリスクの四人でライブがあるじゃん」
穂乃香「はい。あと一週間ですね」
あずき「フリスクの衣装っておへそが出てるでしょ。四人で並んだ時にあずきのお腹だけぷにぷにだったら、カッコ悪いもんね」
穂乃香「なるほど……確かに、あの衣装はなかなか大胆ですよね」
あずき「だから、ライブが近くなったらおやつはお預け!ライブが終わった後の楽しみに取っておくんだ。名付けて、お楽しみのおやつ大作戦!」
穂乃香「ふふっ、素敵な大作戦ですね」
あずき「でしょー?あずきもアイドルだから、ライブまで体のコンディションはバッチリにしておかないとね!体型管理は仕事の基本だって、プロデューサーも言ってたしっ」
穂乃香「それは体型じゃなくて、体調では……」
あずき「あれーっ?まぁ、どっちも大事だよね!」
穂乃香「体調管理も大事ですからね。あずきちゃんも規則正しい生活を送ってますか?」
あずき「うん!バッチリだよ。ちゃんと一日三食食べてるし、早起きもしてるし!後、寝る前にストレッチもしてるんだ♪」
穂乃香「あずきちゃんがストレッチを……?」
あずき「穂乃香ちゃんみたいにスタイルよくて柔らかい体になりたくて!あずきはセクシーなアイドルだからね。もっとセクシーなボディを手に入れたいの!」
穂乃香「あずきちゃん……!ならば共に更なるせくしーぼでーを目指しましょう!」
あずき「えっ?それってまさか……」
穂乃香「さっそく今日のお仕事が終わったらレッスン場が借りられないか、プロデューサーさんに聞いてみますね」プルルル
あずき「ちょ、ちょっと待ったー!それ絶対あずきにはハードなやつ!」
穂乃香「大丈夫です、私があずきちゃんを更なるせくしーぼでーに成長させてあげますから!あっ、もしもしプロデューサーさん、穂乃香です。今日のお仕事が終わってからのことなんですが……」
あずき「穂乃香ちゃ~ん!誰か穂乃香ちゃんを止めてー!」
―――――
穂乃香「その後、あずきちゃんと一緒にレッスンしたのですが……途中から涙目になってましたね。ちょっとやりすぎちゃいました」
柚「やっぱり、何事も程々が一番だよね……」
忍「それにしてもあずきちゃんが穂乃香ちゃんみたいなスタイル、かぁ……」
柚「まず、身長が全然違うよねー。イメージできないっ」
穂乃香「ちっちゃくないあずきちゃんなんて想像できません……!」
忍「アタシよりも一回り小さいもんね」
柚「でも、あずきチャンは15歳だからまだまだ成長期だよね。これから伸びる……カモ?」
穂乃香「いつか私も追い越されてしまうんでしょうか……」
忍「さすがにそこまでは伸びないと思うけど……あずきちゃんにはフリスクの中で一番小さいままでいてほしいな」
柚「柚もそう思う!そうだ、これから毎日あずきチャンの頭を撫でよう。君はこのままでいいんだぞ~って気持ちを込めて!」
穂乃香「柚ちゃんはしょっちゅうあずきちゃんを撫でているような……」
柚「まぁね!あずきチャンはちっちゃくてかわいい!」
忍「ちっちゃかわいい!」
穂乃香「かわいいです!」
柚「ということでー、次は柚のターンだね!あれはある日の事務所でのこと……」
―――――
あずき「柚ちゃん、おっはよっ!」
柚「あずきチャン、おはよーっ」
あずき「今日は柚ちゃんと二人でレッスンだね!がんばろーっ!」
柚「やる気いっぱいだね~、あずきチャン」
あずき「えへへっ、毎日コツコツ、レッスンを頑張る大作戦だよ!」
柚「えらいぞ~」ナデナデ
あずき「も~、頭撫でないでよ~」
柚「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃないし♪」ナデナデ
あずき「柚ちゃんとあずきは同い年なんだよ?子供扱いしないでよーっ」
柚「まぁまぁそう言わずにー♪ちょうど撫でやすい位置に頭があるからさー」
あずき「もーっ!こうなったらお返し大作戦だよ!柚ちゃんの頭を撫でちゃえ~!」ナデナデ
柚「おっ、柚の頭まで手が届くかな~?」
キャッキャッ
P「おはよう……って何やってるんだ、君たち」
柚「あ、プロデューサーサン、おはよーございますっ」
あずき「プロデューサー、おっはよっ!今はねー、柚ちゃんとじゃれ合ってた!」
P「なんだ、それだけか。喧嘩じゃないならよし」
柚「喧嘩なんてしないよー!」
あずき「そうだよー!柚ちゃんは大事な友達で、仲間なんだから!」
P「ああ。先輩と後輩にも見えるな」
あずき「ええーっ!?あずきと柚ちゃんは同級生だよっ!」
P「あれ、そうだっけ?てっきりあずきの方が年下かと」
柚「身長差が原因かなー?」ナデナデ
あずき「もー!またそうやってあずきのこと撫でて!あずきはもう15歳だもん!子供じゃないよ!」
柚「ごめんごめん」
P「ははっ、冗談だよ。あずきも立派な大人だもんな」
あずき「そうそう!あずきもセクシーな大人なんだよっ!」
柚「(かわいい)」
P「(ホントの大人は自分からそんなこと言い出さないと思うが……まぁいいか)」
柚「あずきチャンが大人なのが分かったところで、そろそろレッスンルーム行こう!」
あずき「はーい、プロデューサー行ってきまーす!」
P「おう、頑張ってなー」
レッスン後
あずき「レッスンおーわりっ!」
柚「頑張ったったら頑張ったぁ~!あ、そうだ!アタシはちょっと野暮用があるから、あずきチャンは先に事務所に戻っておいてー」
あずき「はーい♪」
数分後 事務所前
柚「野暮用ってのはウソでー。あずきチャンとプロデューサーサンを二人にさせると面白いものが見られるんだよねー♪」
柚「さてさてー、今日はどんなあずきチャンが見れるかなっと。扉の前から録画開始~」スマホセット
―――
柚「ということでー、撮影した動画がこちらにありますっ!……見たい人、手を挙げてー」
忍「……」スッ
穂乃香「……」スッ
柚「忍ちゃんも穂乃香ちゃんも欲望に忠実だねー」
忍「だって、プロデューサーさんと二人でいる時のあずきちゃんって……」
穂乃香「私たちには見せてくれない表情を、見せてくれますから」
柚「そうなんだよね~。それじゃ、再生開始~」ポチッ
―――――
P「……途中で柚が戻ってきたらどうするんだ?」
あずき「その時は何とか誤魔化すから!だから、おねがーい!おねだり大作戦っ」
P「分かったよ、それじゃ、おいで」ポンポン
あずき「わーい♪ お邪魔しますっ」ポフッ
P「あずきは俺の膝の上に座るの好きだよなー」
あずき「なんか安心するの!心が落ち着く感じ?」
P「まぁ、体調管理も仕事の一つだからな。こんなので落ち着くんだったら、いくらでもするよ」
あずき「ありがとっ!……もういっこ、お願い言ってもいいかな?」ウワメヅカイ
P「何だい?」
あずき「頭、撫でてほしいなーって」
P「何だそんなことか。ほら」ナデナデ
あずき「えへへー♪」
P「柚に撫でられるのは嫌がってたのに、俺はいいのか?」
あずき「プロデューサーなら、いいのっ」
P「そっか。あずきはたまにこうやって甘えてくるよな」
あずき「うん……あずき、まだまだ中身は子供だから。甘えたくなる時もあるの」
P「まぁ、まだ15歳だもんな……」
あずき「お仕事ではセクシーな大人になって見せるから!だから、今だけは……ね?」
P「そうだな……子供っぽいあずきも大人っぽいあずきも、どっちもちゃんと見てるから」
あずき「あずきは百面相だから!色んなあずきの魅力、味わっていってね!」
P「もちろんだ。あずき自身も知らない魅力も、俺がちゃんと引き出してやるからな」
あずき「さっすがプロデューサー、頼りになるー♪」
P「好きな人のためだ、これくらいのことはするさ」
あずき「えっ、それって……」
P「ア、アイドルとしてなっ!好きなアイドルって意味だ!」アセアセ
あずき「だよねー!び、びっくりしたー」アセアセ
P「……そろそろ柚が戻ってくるかもしれないから、ここらへんにしておくか!」
あずき「そうだねー!あはは、はははは……」
P「ははは……」
あずき「……ねぇ、プロデューサー」
P「ん?」
あずき「……また今度、いっぱい甘えさせてねっ」
P「……ああ。二人でいる時だけだぞ?」
あずき「もちろんっ!二人だけの秘密の大作戦だねっ」
―――――
忍「ああー!ほんとにもうこの二人はー!」ジタバタ
穂乃香「公の場であんなことを……」
柚「ニヤニヤしちゃいますな~。甘えん坊のあずきチャンもかわいい!」
忍「かわいい!」
穂乃香「かわいい!……ということで今回の優秀賞を発表します。受賞者はあずきちゃんの隣で寝ることができます」
忍「今回はアタシのでしょ」
柚「いやいや、柚のでしょ!動画まで撮ってきたし」
穂乃香「いいえ、ここは譲れません。私のエピソードが優秀賞です」
忍「あずきちゃんはアタシと寝るの!」
柚「忍ちゃんはあずきちゃんに寄り添ってもらったんでしょ!今回はアタシと!」
穂乃香「いいえ、私とです!」
ワーワー
あずき「うーん……」
忍「しまった、あずきちゃんが……」
あずき「あれ?みんな、まだ寝てないの?」
穂乃香「これから寝ますから!今、あずきちゃんの隣に寝る人を決めようと……」
柚「そうだ、本人に直接聞いちゃおう!ねぇ、あずきチャンは誰と一緒に寝たい?」
あずき「えっ?あずきはねー……
……この前みたいに、プロデューサーと一緒に寝たいなー♪なーんて……」
穂乃香「……はい?」
柚「この前……」
忍「みたいに……?」
翌日
忍「プロデューサーさん、どういうことか説明してもらおうか」
穂乃香「あずきちゃんと一緒に寝たという事実、全部説明するまで離しませんから」
柚「洗いざらい白状するんだよ、プロデューサーサン?」
P「待ってくれ!いったい何があったっていうんだ!」
あずき「ごめんね、プロデューサーがあずきとプチ昼寝をした時のこと、バレちゃった♪」
P「あー、あの時の……ハッ」
忍「うわっ、ホントに一緒に寝たんだ……」
穂乃香「ずるいですよ!あずきちゃんを独り占めにして!」
P「そういうつもりじゃなかったんだが……」
柚「一緒に寝るだけじゃなくて、もっと色んなことしてそうだよね。そこんとこどうなの?あずきチャン」
あずき「あの日はね~、あずきがプロデューサーをいっぱい癒してあげたよ!思い返すと、ちょっと恥ずかしいことも……」
柚「恥ずかしいことだって!プロデューサーサンのエッチ~」ニヤニヤ
P「誤解だああああ!」
おしまい
以上となります。読んでくださった方、ありがとうございました。
筆者はあずきPですので、どうしてもあずき贔屓になってしまいましたが、四人の魅力が伝わればいいな、と思います。
一番最後の「Pとあずきが一緒に寝た」という事実に関してはいたわり大作戦特訓前のセリフから
何となくそんなことしてそうだなーと思って、書いてみました。詳細はカードにて。
総選挙終了まであと少しとなりましたが、よろしければフリルドスクエアに、桃井あずきに一票を!
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