花丸「本の中に君と二人」 (6)
その出会いはマルの人生の中でも特別なものでした、まるで神様か仏様からの贈り物
黒澤ルビィちゃん
中学一年生からの付き合いだけれど、一番の友達....いや、違う
友達であり、理解者であり、
初恋の人
たった二人で過ごした三年間は寂しいなんて思ったことは一度もなくて
一日一日が輝いてた
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実はマルの一番の自慢はね、この三年間で一番ルビィちゃんと話したのはマルってことなんだよ
だって、他の人から見たルビィちゃんは可愛いってだけかもしれないけど
夢を、好きなものを語る輝きは、それらを突き通そうとする強さはマルしか知らないんだって
それは今でも変わってないよ
aqoursに入っても善子ちゃんと漫才やってても忘れてないよ
でも、そんなマルの一番は簡単に壊された
鹿角理亞ちゃん
北海道でsaint snowが破れた後の理亞ちゃんを見たルビィちゃんを見てマルはすぐに気が付いた
とても強いルビィちゃんだって、まるで独りぼっちのお姫様の前にさっそうと現れて救ってしまうような
かっこいい王子様のようなそんな瞳だって
だからマルはまるで心配しなかった、善子ちゃんは分かってないなぁって内心でほくそ笑みながら
一番分かってなかったのはマルだった
小さい子だって分かるような事に気が付かなかったのは....マルだった
運命の出会いを果たした、王子様とお姫様はいずれ結ばれる運命なんだって
マルの自慢の三年間は、出会って間もない、日数で言えば一ヵ月もないであろう少女に負けてしまった
それからもマルのルビィちゃんとの自慢の一番は続いていた
しかしその内容に理亞ちゃんの名前が挙がるたびに心を抉られてる
ルビィちゃんの理亞ちゃん熱は冷めることは無く
気が付けば少しづつその一番に他の子たちが迫っていた
ある休日
丸祖父「なんだ今日は休みか花丸」
花丸「んー...」
丸祖父「なら倉庫の掃除に行ってくれんか?」
花丸「面倒ずら...」
丸祖父「じいちゃん昨日年金が入ったんじゃが」
花丸「のっぽパン....」
丸祖父「おうよ」
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