夏海「智花、怜、おはよー」

怜「おはよう、夏海」

智花「おはよう、夏海ちゃん・・・・・・はぁ」

夏海「どしたのどしたの？朝からため息何か吐いちゃって」

智花「最近、転校生さんが学園にいることが少ないでしょ？それでちょっと・・・・・・」

夏海「あー、確かに寂しいわね。あいつがいないと学園の活気が減ってる気がするし」

怜「本人はクエストに精を出しているからな。あまり無理強いして残ってくれとも言い辛い」

智花「あ、精を出すって響きってなんとなく卑猥だよね」

夏海「流れをぶった切らないでくれる？」

怜「そ、そうか？それはすまなかった」

夏海「怜も分かってないなら反応しなくていいから」

怜「いや、大丈夫だ。わかっているさ、うん」←分かってない

夏海「テロップにばらされてるんだけど？」

智花「それで、しばらく転校生さんに料理を作ってあげられてないなぁって思って」

夏海「ま、まあまあ、転校生もクエスト先でいい物食べてるだろうし、気にしないでいいんじゃない？」

怜「ああ。この前楠木といったクエストでは帰りに銀座によって寿司を食べて来たと言っていた」

夏海「限度があるでしょ！」

智花「わ、わたしだってお寿司くらい！」

夏海「対抗しないで！」

怜「寿司を甘く見るなッ！あれは職人が何年も技術を磨いてようやく成し遂げられる技なんだぞ！」

夏海「あたし、怜の地雷がわからないわ」

智花「怜ちゃん・・・・・・ごめんね、わたしが間違ってた」

怜「まあ転校生は半月で技術を取得していたが」

夏海「あいつ何者なの？」

智花「それで、最近はずっと調理実習の肉じゃがぐらいしか作ってあげられてないから、レパートリーを増やしたいなって思って」

夏海「調理実習の度に肉じゃが食べさせられる転校生の身にもなりなさいよ」

怜「というより、この学園調理実習が多くないか毎週、下手をすれば毎日やっているときもある気がするんだが」

智花「まあ汎用約束のシステム上しかたないよ」

夏海「こら、メタいこと言わないの」

怜「ふむ、そうだな。私も結構な頻度であんみつが好きだと言っているような気がする」

夏海「それを言ったらあたしも結構な頻度で締め切りがヤバくなってるんだけど」

智花「それはいつものことだよね」

怜「なんだ、普段通りじゃないか」

夏海「辛辣！」

夏海「まあまあまあ、それで、レパートリーを増やしたいって言ってるけど、例えばどんなのがいいのよ」

智花「そうですねぇ、やっぱりちょっと凝ったものがいいですかね。例えば」

ミナ「ビーフストロガノフ！」ﾆｭｯ

智花「そうそう、ビーフストロガノフとか」

夏海「うわ！いつの間に！？」

怜「風槍、おはよう」

夏海「突然出て来たミナに違和感はないわけ！？」

怜「校門前で話しているのだから誰が通ってもおかしくないだろう？」

夏海「あたしたち校門前にいたの！？どうりで寒いと思ったわ！」

智花「え、夏海ちゃん、何を言って・・・・・・」

夏海「ああもう、気にしないで！描写不足の問題だから！」

怜「夏海、一度保健室に行くか？」

夏海「大丈夫だってば！気にしないでって！ほら、寒いし教室まで行きましょ？ね？」

～教室～

夏海「それで、ビーフストロガノフだったっけ？ちょっと挑戦しすぎじゃない？てかあれはミナに乗っただけでしょ？」

智花「でも、なんだか響きがかっこいいよね！」

怜「響きで料理を作ろうとしてはいけないぞ。ちゃんと自分のレベルに合ったものを選択しないと」

夏海「ま、そうよね。とくにそんな鍋物なんか失敗したら大量に廃棄物ができるわけだし」

智花「失敗したら転校生さんが食べてくれるから！」

夏海「あいつもそろそろ死ぬわよ？」

みちる「学園が吹き飛ぶよっ！」

怜「松島、おはよう」

智花「みちるちゃん、おはよう！」

みちる「おはよ～・・・・・・じゃなくて！朝からなに不吉な話してるの！？」

夏海「不吉な話扱いされる料理・・・・・・」

夏海「そういえば、智花のカレーが調理室を吹っ飛ばしたって話があったわね」

怜「ああ、ロカと雀と李が全治3ヶ月の重傷を負ったあれか」

みちる「思ったより深刻だった！？」

智花「い、今はちゃんと上達してるもん！」

みちる「殺傷能力がね！」

夏海「そんな料理を毎日食べさせられる転校生の身にもなりなさいよ！あいつ最近トイレで血を吐いてるのよ！？」

怜「そうだったのか？」

夏海「そうよ。それで、最終的にジェンニのためにお赤飯が炊かれたけど」

智花「あれって勘違いだったんだっけ？」

みちる「ちょっとまって、なんで夏海ちゃんは詳細を知ってるの？」

夏海「ともかく！」

ましろ「智花だけに・・・・・・ふふ」

夏海「帰れ！」

みちる「あの人これ言うためだけに来たの！？」

夏海「こほん。あんまり転校生の消化器官と呼吸機能とその他諸々にダメージ与えちゃだめでしょ」

怜「そういえば、服部が血便や血尿が出ていると心配していたな」

みちる「待って待って、なんでみんなそんなに転校生君の下の事情に詳しいの？」

智花「えっ、下の事情なんて・・・・・・みちるちゃん、エッチな話は禁止！」

みちる「えっ、これ私が悪いの？」

夏海「まあまあ、その辺りは触れない方がいいわよ。転校生って頭の先からつま先までプライバシーがないから」

みちる「皆にはデリカシーがないよね」

怜「最近は血の汗が出ているとか。その状態でコッコを背に乗せ走る姿はさながら汗血馬のようだと」

みちる「今すぐに病院に行って！」

夏海「そういえば、あいつ今日誰とクエスト行ってるんだっけ？ありす？」

怜「ああ、楠木と間宮、それからディオールとコッコと皇だな」

みちる「へぇ、なかなか見ない組み合わせだね」

智花「わたしも転校生さんといっしょに神戸のスイーツめぐりしたいなぁ」

みちる「えっ、く、クエストだよね？警備クエストだよね？」

怜「ディオールの権限、というか教司会からのクエストでヴィアンネの本部の人間が来日する前に日本のスイーツを調べ上げるようにと」

みちる「職権乱用にもほどがあるよ！」

夏海「エミリアが血の涙を流してたのよね。スイーツ食べるだけのクエストってことで」

智花「エミリアちゃん、また体重増えたって言ってたからかなぁ・・・・・・」

夏海「あの血の涙は体重が増えたからなのか行けなかったからなのか・・・・・・」

みちる「それを差し置いても、最近の転校生君のクエストって変なのしかないよね」

怜「ああ。皇のセコンドについたり、大漁の下着をはいては脱いでを繰り返したり、落語をしたりだな」

夏海「まともなやつが一つもない！」

智花「下着は競売にかけられて、学園の運営費になったんだよね。わたしも5着買っちゃった！」

みちる「その運営費は全部リラクゼーションルームの家具で消えたらしいけどね」

怜「今リラクゼーションルームには最高級のマッサージチェアや噴水、馬車、打ち上げ花火なんかが設置されているな」

夏海「室内よね！？」

みちる「ていうか、執行部の人たち下着クエストとか何考えてるんだろ・・・・・・」

夏海「執行部にも転校生のファンは多いからね」

みちる「クエスト界隈、職権乱用しすぎだよ・・・・・・」

怜「とはいえ、転校生もクエストばかりで大変だろう。戻ってきたら労ってやらないとな」

智花「そうだね。いくら物を食べたりだとか、落語をしたりって言ったって毎回遠方まで行ってるわけだし」

夏海「移動って疲れるのよねー。座ってるだけなんだけど、疲れる」

みちる「うんうん。それじゃあ、なにか慰労会みたいなことする？」

夏海「ほっといたらまたすぐにどっかに連れて行かれそうだし、いいんじゃない？」

怜「なら、今から教室を抑える準備をしておくか」

智花「そうだね。わたし、疲労に効く料理を」

夏海「と、智花は人員集めしてくれない？ほら、顔広いし！」

みちる「そ、そうだよ！あんま豪勢だと逆に疲れちゃうかもしれないから、料理とかも軽いのでいいしさ！」

夏海「デリバリーのピザとか頼むのもいいかもね。なんかパーティーっぽくない？」

智花「それもそっか。それじゃあ南智花、はりきっていってきます！」

夏海「いってらっしゃ～い」

みちる「えっ、智ちゃん、今から授業なんだけどーっ！」

夏海「あ、忘れてた！」

怜「智花が集めてくる人数にもよるが、やはり広めの教室を・・・・・・」

夏海「こっちも戻ってきてっ！」

智花「ところで、転校生さんっていつ帰ってくるんだったっけ？」

怜「1時間後のはずだ」

夏海「早くも計画倒れになりそうなんだけど！？」

みちる「もっと早く教えてよ！」

～おまけ～

―クエスト最終日―

転校生「お待たせ～」

ありす「ぉまたせ・・・・・・した・・・・・・」

ジェンニ「おまたせしました」

千佳「いいっていいって。ウチらもゆっくりお茶飲んでたところだし」

絢香「ここのワッフルおいしいよね。紹介してくれてありがとう」

シャルロット「ご家族の方は元気そうでしたか？」

転校生「イエスイエス。相変わらずだったよ。まあ特別感はないね。それがいいんだけど」

ありす「たのし・・・・・・と、ばかぃ、ぇした」

ジェンニ「おねえさん、きれいでした」

転校生「んじゃ、そろそろ帰ろうか。新幹線で帰る？飛行機で帰る？」

ジェンニ「シンカンセン！」

絢香「ってことみたいだから、新幹線に乗りましょうか」

千佳「オッケー。スイーツいっぱい食べれて、ウチもう大満足よ！ヴィアンネに入信しよっかな・・・・・・」

シャルロット「このようなクエストは稀にしか発令されませんが・・・・・・また機会があればお誘いいたしますね」

ありす「ぉみやげ・・・・・・かぃ・・・・・・」

転校生「んじゃ、とりあえず三宮でお土産買って、そっから新幹線に乗ろうか。スイーツめぐりをしてきたんだし、やっぱりお土産もちょっと高めのスイーツかな」

千佳「ありすちゃん、こいつに財布開けさせちゃだめよ」

ありす「ぁぃ、ゎかり・・・・・・た・・・・・・」

転校生「なんで！？」

クレプリ「そりゃあ、な？」

絢香「転校生君のちょっとはちょっとじゃないから」

シャルロット「お土産代もヴィアンネ教司会から出ますので、金額に関しては気にしなくて構いませんよ」

転校生「よし、とりあえず片っ端から全部買うか」

ジェンニ「いっぱい買います」

千佳「限度があるから！」

明日から長野までスキー旅行に行ってくるので、投下しておきました。
何がしたかったのかってありすAAを作ってみたからそれを出したかっただけなんだよね。
いちおうそれっぽく作っては見たけれど、外形は多分大丈夫。多分。
問題は目。AAで目を作るのが難しいです。
余裕が出来たらクレプリAAも作ってみたい所存。


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありすありあり（合言葉）

白いバージョンも。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありすありあり（合言葉）