僕は彼女と共に生きていく(25)
今日僕は、彼女と入籍した
彼女が16歳になるこの日をお互いに待ちわびていた
少女「お兄ちゃん・・・やっと出来るね」
僕は彼女を押し倒しキスをする
少女「んん・・・お兄ちゃん・・・大好き・・・」
僕達はその日、1つとなった
彼女と初めて会ったのは就職をして独り暮らしを始めたアパートに引越しした日のこと
引越し作業をしていると隣の部屋から彼女のお母さんが仕事に行くところに出くわした
挨拶をすると彼女を紹介される
当時まだ10歳だった彼女は元気に僕に挨拶してくれた
それから2ヶ月はたまに挨拶するだけだったが、関係が変わったのは6月の事…
ある日、例年にない大雨で家に帰ると彼女が震えて部屋の前に座りこんでいた
僕「ど、どうしたの!?こんなに濡れちゃって!!」
少女「あ、お兄ちゃん。鍵無くしちゃったみたいで中に入れないの・・・お母さんもうすぐ帰ってくると思うんだけど・・・くしゅん・・・」
僕「こんなに濡れてるから風引いちゃったんじゃない?うちにおいでよ、温まらないと・・・」
少女「えへへ~、そんな事すると淫行で捕まっちゃうよ~」
彼女はいたずらっぽく笑うが少し顔が赤い
僕「そういうのは気にしないでいいからおいで、風呂沸かすから」
僕は少し無理矢理に彼女を家に入れ風呂を沸かす
風呂が湧くまでの間にタオルを渡し、少しでも寒さが和らぐように暖房を入れる
僕「風呂から出たらこれ着てね」
少女「お兄ちゃんの服?おっき~」
僕「しょうがないでしょ」
少女「お兄ちゃん太ってるからね~、上だけで全身入っちゃいそう」
風呂が沸き、彼女は入る
僕はその間に彼女のお母さんに連絡するが、仕事中なのか電話に出ない
しょうがないので隣の玄関扉に封筒を貼り付けておく
次に部屋の中においてある見られたらやばいものを隠しておいた
少女「お兄ちゃん、出たよ~」
彼女は上だけ着て風呂から出てきた
少女「やっぱり大きすぎて下履けなかった」
と言う事は下から覗けば…などと妄想した自分を殴る
少女「な、何…何かの儀式?」
流石に怯える彼女にインスタントスープを与える
少女「お母さん帰ってこないね~」
窓の外を見ながら彼女は言う
まだ雨はやまない
しょうがないので彼女の分の夕食も作ってあげる
と言ってもインスタントラーメン
少女「お兄ちゃん、いつもこんなの食べてるの?不健康だよ」
わかってはいるが、楽だからやめられない
8時をまわるがまだ帰ってこない
僕は彼女の宿題を手伝ってあげたり一緒にゲームしたりした
結局彼女のお母さんが帰ってきたのは10時を過ぎていた
少女母「ごめんなさい。雨で帰れないのをいいことに残業を押し付けられちゃって・・・」
僕「いや、大変でしたね」
少女「おかあさ~ん・・・何もされなかったよ~・・・ふぁ~・・・」
彼女があくびをしながら言う
少女母「な、何言ってるの!?」
僕「いえ、自己防衛がしっかりしてていいじゃないですか」
少女母さんは恥ずかしそうに彼女を連れて家に帰っていった
次の日曜、洗濯物を干していると少女母さんにベランダ越しに声をかけられた
少女母「おはようございます」
僕「あ、おはようございます」
少女母「先日はありがとうございます」
僕「いえいえ、気にしないでください」
少女母「あの子ったらよっぽど嬉しかったみたいであの日の話ばかりするんですよ」
僕「へ~」
少女母「それで・・・わがままなお願いなんですが・・・」
僕「はぁ・・・」
少女「こんばんわ~」
彼女がやってきた
少女母さんから頼まれたお願いというのは僕が家にいる間、彼女と一緒にいてほしいということだった
転職することが出来そうだがそこは残業が多いらしく彼女を一人にしておくには心配であったが僕と一緒にいれば寂しくないんじゃないかと思い、僕が帰ってきてからでいいから一緒にいてほしいと頼まれた
親公認だし、幼い子を一人にしているよりかはと思い了解した
少女「お母さんも心配症だよね~」
僕「親だから心配するんだよ。でも働かないといけないしね」
少女「そうか~・・・寂しいけどお兄ちゃんがいるから平気」
僕は少女の頭を撫でる
少女「わ~、お兄ちゃんにいたずらされちゃった」
僕「そういう事は外では言わないでね」
少女「えへへ」
それから彼女との半同棲とも言える生活が始まった
少女母は遅くとも10時頃に帰ってくるがそれまで彼女と一緒に過ごす
最初は僕が帰ってきてから彼女が訪ねてきたがいつの間にか僕が帰ると彼女が夕食に準備をして待っていてくれた
少女「一緒にお風呂入ろ」
しょっちゅうそうやって誘ってくるが断り続ける
服の上からでもわかるくらい彼女が大人へと変わっていき、僕は自分を抑える日々を送った
そんな彼女との生活が終わりを告げたのは彼女が12歳・・・中学生に上がる前のことだった
少女母さんが仕事中事故にあい亡くなった
彼女の悲しみは想像を絶する
その時知ったが彼女のお父さんは彼女が幼い頃に無くなり祖父母もいない
遠縁の親戚だけが頼りだった
親戚父「少女は私達が引き取ります」
親戚母「うちも娘が欲しくて・・・本当に・・・」
本当は・・・僕が引き取ってあげたいと思ったし彼女にもそんな事を言われていた
でも・・・僕は言葉が出なかった・・・法律がそれを許さないというのもあるが怖かった・・・未成年の彼女を引き取って周りに何を言われるか・・・
少女が親戚に引き取られる日・・・彼女の目に涙が浮かんでいた
その時抱き締めるくらいは許されたかもしれないが・・・僕は彼女に手を振るだけで彼女を見送った
しばらくの間・・・僕は魂が抜けたようだったらしい・・・
好き・・・という感情ではないと思うが、いつも側にいてくれた人がいなくなると魂が抜けるらしい・・・
それから僕は仕事に打ち込んだ・・・あんまり成果は出なかったけど
彼女と離れて2年が経った頃、偶然夜の街で彼女を見かけた
別れてから時々彼女とメールのやり取りをしていたけど、1年ほど連絡しても返事がなかった
僕「しょ、少女ちゃん・・・どうしてこんな所に・・・」
少女「お兄ちゃん・・・久しぶりだね」
彼女は大人と変わらないスタイルになっていた
ただ顔つきだけは別れたときと変わらない幼さが見えた
少女「人と待ち合わせてるから・・・」
僕「こんな時間に?制服で?」
その時、時間は11時を回っていた
僕「中学生が一人でいていい時間じゃないよ」
少女「いいの!ほっといてよ!」
「あっと・・・ひよこちゃん?」
彼女と言い争っていると中年男が彼女に声をかけてきた
少女「キムヤさん?遅いから変なのに絡まれちゃったよ」
彼女はかすかに震えていた
僕「変なのって・・・」
キムヤ「かわいそうに。ほら、さっさと消えろ」
キムヤが僕に嫌悪の表情で言う
僕「おっさん、その子のなんなの?家族?恋人?」
キムヤ「べ、別にいいだろ・・・彼女とは付き合ってんだよ」
少女「もう関係ない人はほっといて行こう」
キムヤ「そ、そうだね。早く行こうか」
僕「あっと、そのまま行くんなら警察に通報するよ?」
キムヤ「だから!彼女とは清く付き合ってるって言ってんだろ!!」
僕「へ~、結婚指輪してるのに清く?こんな時間に中学生を連れ回して清く?」
キムヤ「そ、それは・・・」
僕「あんまふざけてると・・・通報よりもひどい目に合うよ?」
キムヤ「お、脅しか?」
僕「さぁ・・・どうかな・・・」
キムヤ「く、くそ~!!」
そう言い残してキムヤは彼女を残して行ってしまった
僕「・・・家出でもしたの?」
少女「・・・」
僕「今なら終電まで間にあうか・・・送って行くよ」
少女「・・・帰りたくない・・・」
僕「・・・ふ~・・・どうしようかな・・・」
色々話した結果、彼女を連れてホテルに行くことにした
同僚が話していた受付も監視カメラもないラブホテル・・・
いや、間違ってるのはわかっている・・・だけど彼女は僕の家に来るのも拒んだ
お母さんのことを思い出すからだろう・・・
彼女はベッドに座り僕はソファーに座った
僕「僕はこっちで寝るから早く寝るほうがいいよ」
少女「・・・こんなところにつれてきたのに何もしないの?」
僕「何もしないよ・・・」
少女「意気地なし・・・」
彼女が部屋にある電話に手をかける
少女「もしここで・・・警察呼んだらお兄ちゃん捕まっちゃうね」
そうするつもりはないのはよくわかっている
僕は彼女に隣に座り直す
僕「何があったの?こんな事をして・・・」
彼女が掴んでいた受話器を置かせる
少女「・・・別に・・・誰でもよくやってる事だし・・・私も初めてじゃないし・・・」
僕「嘘だね・・・あの男にあった時、怯えてたでしょ」
僕「こんな事するのは今日が初めて・・・そうでしょ」
少女「・・・なら確かめてみれば?お兄ちゃんなら・・・ただでいいよ」
彼女が顔を近づけてくる
僕は彼女を止める
僕「何があったのかは知らないし・・・君がどんな思いでいたのかはわからない」
僕「だけど自分を傷つけるようなことはしちゃだめだよ」
少女「ホント意気地なし」
彼女が離れ、立ち上がろうとしたので無理やり引き寄せベッドに押し倒す
僕に押し倒され彼女は怯えていた
僕「こうやって無理やりされちゃうかもしれないんだよ?」
僕「こんなに震えて・・・僕は君が大切だから・・・」
少女「大切だったら・・・なんで私を引取ってくれなかったの・・・お兄ちゃんと別れたくなかった・・・」
彼女の目に涙が浮かんでいた
僕「あの時は・・・ああするのが・・・」
少女「うそ!私のことが嫌いだったんでしょ!だから・・・だから・・・」
僕「違う!そんな事はない!ずっと心配していたよ」
僕「君からたまにメールが来ると嬉しかった」
少女「うそ・・・」
僕「本当・・・」
少女「本当なら・・・証明して・・・」
僕「しょ、証明って・・・」
少女「セックスしてなんて言わない・・・でも・・・キスを・・・して・・・」
僕は少しためらったが・・・彼女にキスをした
彼女に覆いかぶさり、顔を抑え、キスをした
少女「お兄ちゃん・・・」
口を離すと彼女の目に溜まった涙が溢れていた
少女「お兄ちゃん・・・もっと・・・もっとしてくれないと・・・証明にならないよ」
僕は再びキスをする
彼女は舌を絡めてきた
僕も舌を絡め、長い長いキスをする
少女「お兄ちゃん・・・大好き・・・」
僕「僕も大好きだよ・・・」
僕達は一晩中キスだけをしていた
翌日、彼女を親戚の家に送る
親戚父「あぁ・・・よかった・・・どこいったのかと心配して・・・」
親戚母「本当に心配したのよ」
親戚子「ふぁ~あ・・・なんだよ・・・ビッチが何帰ってきてんだ」
親戚母「親戚子!あんた何言ってるの!!」
あぁ・・・彼女が家出した理由がわかったかもしれない
僕「実は相談があるんですが・・・」
親戚父「はい」
親戚母「何でも言ってください」
僕は彼女を引き取る提案をする
親戚父「そうですね・・・寂しいですが・・・その方が・・・」
親戚母「えぇ・・・」
親戚子「なんだよ、淫行じゃねぇのか?」
何かと親戚子がつっかかってくる
僕「僕は彼女を預かるだけ。手を出したりはしないよ」
親戚子「どうだか。あんたロリコンな顔してるからわかんないな~」
僕「ロリコンな顔ってどういう顔だよ?太ってオタクっぽいって言うなら君も当てはまるね」
僕「あ、まさか、君は彼女に手を出そうとしてたの?」
その言葉を聞いて親戚子が怒り始めた
親戚子「ふざけんなよこの変態野郎!誰がこんなガキ・・・」
親戚子『俺に逆らうとこの家追い出すよ。大人しくやらせろよ』
少女『や、やめてください・・・』
親戚子『お前は俺のものになればいいんだよ!!』
突然流れた音声に驚き、彼女を見るとスマホを操作していた
少女「この間・・・言われたことを録音してたの・・・この前にもずっと言われてた」
少女「お風呂を覗かれたりもした・・・お金や下着を取られたりもした・・・もうここにはいたくない・・・」
親戚父が親戚子を殴り飛ばし、僕は彼女を連れて外に出た
玄関まで親戚母が見送ってくれる
僕「取り敢えず彼女が落ち着いたら荷物を取りに来ますので・・・」
そう言うと親戚母は頭を下げる
僕は彼女を連れて家に帰った
僕「本当に大丈夫?」
少女「うん・・・大丈夫・・・お兄ちゃんの部屋・・・久しぶり・・・」
少女は僕の家に入るとベッドに寝転がる
昨日あんまり寝ていない
彼女は寝息を立て始める
僕は彼女のそばに座り、彼女を撫でる
僕は彼女を守っていこうと誓った
それから彼女と一緒に暮らしている
何回か警察がやってきて彼女が監禁されているじゃないかと聞きに来たが、弁護士と親戚を連れて事情を説明した
嘘の通報をした親戚子は遠くに追いやられたらしい
それから2年・・・彼女は16歳になった
16歳になったその日、僕達は夫婦になった
そして・・・
少女「お兄ちゃん、どうしたの?」
僕の腕の中で彼女は聞いてくる
僕「うん・・・今までのことを思い出してた」
僕「もしかしたら・・・僕は最初から君が好きだったのかもしれない」
少女「私は最初から好きだったよ・・・あの雨の日じゃなくて、お兄ちゃんが引っ越してきたあの日」
少女「お兄ちゃんが転んだ私の傷の手当してくれたの覚えてる?」
僕「そんな事あったけ?」
少女「あったよ~、も~」
僕「ごめん、覚えてないや」
少女「しょうがないな~。それじゃあ・・・お詫びとしてもう1回・・・しよう・・・」
僕「もう1回で済むかな?」
少女「う~ん・・・わかんない」
彼女がキスをしてくる
僕は彼女を抱きしめ、彼女を愛す
僕は彼女と共に生きていく
おわり
おっさんと未成年の純愛を書いてみたかった
純愛とは言えないかもしれないけど
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