勇者「のんびり一人旅」(2)
『武の国』や『商いの国』などの大国が一斉に勇者を魔王討伐に送り出した!
俺のいる大陸の端に位置する『端の小国』(国というか街……いや、村?)も勇者を送り出すこととなった……。
俺だった。
ただの狩人に過ぎない俺が勇者に選ばれた理由は一番サバイバル技術に長けているから、だとさ。
小さな小さな国の、と前に付けるが国王サマ直々に命令されちまってるので断る訳にもいかず、俺は勇者として出発したのだった。
勇者「といっても?魔王なんぞは他の大国の勇者様が倒すだろうしな、俺はのんびり一人旅っと
お、ツノウサギだ、昼飯ー」
硬い木の枝を矢にして、放つ。
スコーンとある種小気味よい音を立てて眉間に突き刺さってツノウサギは昏倒した。
解体して適当に焼いて食べる。
勇者「~♪」
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