【モバマスSS】こずえ「こずえの、どりーむつあー、なのー…」 (25)

☆注意☆
このSSには以下の成分が含まれますのでご注意下さい。
・遊佐こずえ
・キャラ崩壊の可能性
・書き溜め

なお、スシローのこずえコミュを見てると更に楽しめる、かも。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1519047757

~事務所~

遊佐こずえ「すぅ……すぅ……」

こずえ「んむ……ふふ……」

桐野アヤ「……ふふっ、こずえ、ぐっすり寝てるな」

モバP「今日の撮影、凄く楽しがってはしゃいでたもんなぁ」

アヤ「アタシも見たかったなぁ。雪山でのびのび遊ぶこずえ」

モバP「ならアヤも買うか?こずえの写真集」

アヤ「当たり前だろ?アタシが悔しがってんのは生で見られなかったからだよ」

モバP「それは俺の特権だよ何言ってんだ」

アヤ「むっ、アタシだってアイドルの仲間なんだから生のこずえくらい見たっていいじゃんか」

モバP「ははっ、冗談冗談。次の仕事はこずえとアヤ、一緒にするから許してな」

アヤ「むー……約束だぞ」

モバP「おう約束だ。指切りする?」

アヤ「する」ギチッ

モバP「おう……って、なんか小指の力強」ゴギッ



モバP「」チーン

アヤ「わーっ!?プロデューサー!?」

モバP「アヤはもう少し力加減というものを覚えるべきだと思うんだ」サスサス

アヤ「ごっ、ごめん。力入りすぎちゃって」

モバP「まぁ俺だから良かったけど……ちひろさんとかが相手だったら無事じゃ済まされないぞ、多分」

アヤ「えっ、なんでちひろさん?あんまり強そうじゃないような……」

モバP「何を言うか。ちひろさんはな……」ガチャ

千川ちひろ「ただいま戻りました♪」

モバP「ヒエッ」

アヤ「おっ、噂をすれば」

ちひろ「あらっ、プロデューサーさんにアヤちゃん。お疲れ様です♪何をされていたんですか?」

モバP「こずえのお守りです。疲れて寝ちゃったもんで」

ちひろ「そういえば、今日はこずえちゃんのロケの日でしたっけ」

こずえ「すぅ……んむ……」

ちひろ「……この寝顔だと、うまくいったみたいですね♪」

アヤ「そう言うちひろさんは?なんか背負ってるみたいだけど……」

ちひろ「あぁ、これは……」



佐城雪美「すぅ……すぅ……」

モバP「あら可愛い」

ちひろ「雪美ちゃんもライブが近いですからね。レッスンに力が入ってたみたいで」

アヤ「そうか。頑張ったんだな」ナデナデ

モバP「とりあえずこずえの隣にでも寝かせてあげましょう。ずっとおぶってるのも辛いでしょうし」

ちひろ「そうですね……っと」ポフッ

雪美「すぅ……」

こずえ「んぅ……すぅ……」

ちひろ「ふふっ……こうして並んでいると、本当に天使みたい」

モバP「ですね」

雪美「すぅ……んふふっ……」

アヤ「お、笑った?楽しい夢でも見てんのかな」

こずえ「……んふっ……んぅ……」

モバP「あはは、こっちも笑ってる。2人して同じ夢見てたりしてな」



~~~



雪美「…………」

雪美「……?」ムクッ

雪美「あれ……ここ、どこ……?」

雪美「お屋敷……?」トテトテ

雪美「……」ガチャ

雪美「……!」パァ

雪美「いちご……!」テテテ

雪美「お皿にいっぱい……!」

雪美「それに……練乳も……!」

雪美「でも……これ……誰の……?」

雪美「食べて……いいのかな……?」

こずえ「いいよぉー……?」

雪美「わっ……!?」

こずえ「これ、こずえがよういしたのぉー……」

雪美「こずえ……だったんだ……」

こずえ「ゆきみー……こずえといっしょに、いちご、たべよー……」

雪美「食べていいの……!?」

こずえ「うん……くえー……」

雪美「うんっ……!食べる……!」

雪美「いただきます……」

雪美「はむっ……」パクッ

雪美「んむ……」モグモグ

雪美「美味しい……!」パァァ

雪美「いちご……好き……!」

こずえ「ふわぁ……よかったぁ……」ニコッ

雪美「こずえも……いちご、食べよう……?」

こずえ「うん……たべるぅー」パクッ

こずえ「ふわぁ……あまくて、おいしいねー……」

雪美「うん……ちょっと酸っぱいけど……美味しい……」

こずえ「それじゃあ……つぎは、れんにゅう、かけるのー……」

雪美「練乳……!」パァァ

雪美「早く……!早くかけて……!」

こずえ「うん……それっ、どばぁ~……」ニュルニュル

雪美「わぁ……!」

こずえ「これで、すっぱくないのー……」

雪美「うんっ……いっしょに、たべよ……!」

ゆきこず「「はむっ……」」パクッ

ゆきこず「「……」」モグモグ

ゆきこず「「おいしい……!」」パァァ



~~~



雪美「れんにゅ……いちご……んみゅう……」

アヤ「あははっ、雪美の奴、夢の中でまでいちご食ってやんの」

モバP「練乳いちごかぁ……随分と庶民的な食べ方してるな」

ちひろ「庶民的って……」

モバP「何かさ、いちごそのままよりは苺ショートとか苺パフェとか、お菓子にしたもの食べさせたくならない?」

アヤ「あっ、なんか分かるかも。その方が喜びそう」

モバP「だろ?俺もそっちの方が好きだって思ってたんだけど、そのままの方が好きなのかな」



こずえ「すぅ……すぅ……」

ゆきこず「「ごちそうさま……!」」

雪美「練乳いちご、美味しかった……!」

こずえ「よかったぁー……」

こずえ「ゆきみがよろこんでると、こずえもうれしいのぉー……」

雪美「うん……ありがとう、こずえ……」

グゥゥ…

雪美「あっ、あれ……?」

雪美「さっき……いちご、食べたばっかりなのに……」

こずえ「ふわぁ……?いちご、たりなかったぁ……?」

雪美「うん……ちょっと、足りなかったみたい……」

こずえ「それじゃあ……もっと……よういするのぉー……」

雪美「えっ……?」

こずえ「それぇー……」ポフッ

雪美「あっ……!」

雪美「いちごの、ショートケーキ……!」パァァ

こずえ「まだまだー……それぇー……」ポフッ

雪美「今度は、いちごパフェ……!」パァァ

こずえ「もっとだすのー……そりゃー……」ポフポフポフッ

雪美「いちごタルトに、いちご大福に、いちごパスタ……!」パァァァ

雪美「いちごのお菓子、いっぱい……!」

こずえ「まだまだ……いっぱいあるからー……たくさんたべてねぇー……?」

雪美「うんっ……!」

雪美「んふふっ……んふっ、んぅ……?」

ちひろ「あっ、起きましたか?雪美ちゃん」

アヤ「よっ、おはよう。よく眠れたか?」

雪美「んぅ、ちひろに、アヤ……?」ムクッ

雪美「……!」

雪美「P……!Pはどこ……?」

ちひろ「プロデューサーさん?プロデューサーさんなら……」ガチャ

モバP「ただいま……って、雪美。起きてたのか」

雪美「P……!」タタッ ポフッ

モバP「おっと、どうした?」ナデナデ

雪美「P……あのね……!」

雪美「私……夢の中で……いちご……いっぱい食べた……!」パァァ

モバP「おー、良かったな雪美。美味かったか?」

雪美「うんっ……!練乳いちごも、いちごのケーキも、いちごパフェも、美味しかった……!」

雪美「Pにも、食べさせたかった……」

モバP「ははっ、俺がそんなに食ったら太っちゃうよ」

雪美「そっか……」シュン

モバP(かわいい)

雪美「あっ、そうだ……こずえはどこ……?」

モバP「こずえ?……こずえがどうかしたのか?」

雪美「こずえ……夢の中で、私にいちご、食べさせてくれたから……」

モバP「ははぁ、なるほど。こずえなら……」

こずえ「ここに、いるよぉー……?」ヒョコ

雪美「わっ……!?」

アヤ(……あれ!?こずえ、隣で寝てたはずなのに、いつの間にアタシの後ろに!?)

こずえ「ゆきみー……いちご、おいしかったー……?」

雪美「……!」

雪美「うんっ、美味しかった……!」

雪美「ねぇ、こずえ……こずえが、あの夢、見せてくれたの……?」

こずえ「ふわぁ……どうだろうねぇ……?」

こずえ「でもー……ゆきみがうれしいと、こずえもうれしくなるのは、ほんとだよぉー……」

雪美「こずえ……!」

雪美「ありがとう……!」

こずえ「どういたしましてー……ふわぁ」ニコッ

モバP「ふーむ……この前のこと然り、やっぱりこずえには何か不思議なパワーがあるのかもなぁ」

アヤ「記憶力や演技力といい、本当底が知れないよ、こずえは」

ちひろ「えっ……前にもあったんですか」

アヤ「あったんだよそれが。ちょうど今日のロケをこずえに知らせた日に」

モバP「ええ。3人一緒に寝たと思ったら、3人一緒に同じ夢を見てたんです」

アヤ「そん時のこずえも知ってる素振りだったしな」

ちひろ「えぇ……それってもう人間業じゃないような」

モバP「だけど、こずえが俺たちのために夢を見せてくれたかもしれないって考えると嬉しくてなぁ……」

アヤ「分かる」

ちひろ(この親バカ共……)

ちひろ(……でも、雪美ちゃん、凄い良い笑顔……)

ちひろ(こんなに良い笑顔になれるなら、夢を見せることも悪くないのかもしれませんね)フフッ



雪美「こずえ……大好き……!」

~数日後~

モバP「それで」

前川みく「にゃ」

こずえ「ふわぁ……?」

モバP「どうして貴女は唐突にこずえを誘拐しようとしたのですか」

みく「誘拐なんてとんでもないにゃ!」

みく「ちゃんとこずえちゃんにも予定聞いて、暇だって確認した上で連れ出したんだし」

モバP「抜け駆けなんてお父さん許しませんよ!」

みく「誰がお父さんにゃ!それに抜け駆けって何にゃ!」

こずえ「ぷろでゅーさー、おとうさん……?」

みく「こずえちゃんも乗っていくのかにゃ……」

モバP「……こずえそれもう一回言って」

みく「早苗さんに通報してもいいんだよ?」

モバP「すいませんそれだけは勘弁してください」

みく「全く……Pチャンはこずえちゃんを溺愛し過ぎにゃ」

モバP「……まぁ冗談はこれくらいにして」

みく「冗談て!あーもう……ツッコミ疲れたにゃ」

モバP「真面目にどうしたんだ?こずえに何か用でもあったか」

みく「雪美ちゃんから聞いたんだけど、こずえちゃんって好きな夢を見させてくれるんでしょ?」

みく「みくも見たい夢があるから、こずえちゃんにお願いしようとしたのにゃ!」

モバP「あーなるほど。雪美経由で情報が回ったのか」

モバP「確かにそれだったら誘拐したくなるのも頷けるわ」

みく「だから誘拐じゃないっちゅーに!真面目どこ行ったにゃ!」

こずえ「みくー……どんなゆめ、みたいのー……?」

モバP「おっ、乗り気なのか」

みく「よくぞ聞いてくれたにゃ!こずえちゃん!」

みく「みくが見たいのはズバリ、猫ちゃんの海だにゃ!」

モバP「猫ちゃんの……」

こずえ「うみぃ……?」

みく「そうにゃ!みく、夢の中のこずえちゃんは好きなものを好きなだけ呼び出せるって雪美ちゃんから聞いたにゃ」

みく「寮じゃ飼えない猫ちゃんでも、夢の中だったら好きなだけ遊べるでしょ?」

みく「だったら、いっそのこと埋もれるほど呼び出してもらって、夢の中じゃないとできない遊びをしようかと思ったの!」

こずえ「……ふわぁ……?」

みく(あれっ……こずえちゃん、あんまり分かってない……?)

モバP「埋もれる程の猫かぁ。面白そうだな」

みく「Pチャンに分かってもらってもあんまり意味無いにゃあ……」

モバP「結構グサッと来たぞ今の」

こずえ「んー……やってみても……いいよぉ……?」

みく「本当!?」

こずえ「うん……こずえ……がんばるのー……」

みく「ありがとうにゃ!こずえちゃん!」

みく「これで長年のみくの夢が叶うにゃあ……!」

モバP「夢だけどな」

みく「まっ、まぁ、そうだけど……」

こずえ「それじゃあ……いっしょにおひるね……しろー……」

みく「もちろんにゃ!Pチャン、仮眠室借りるね」

モバP「レッスンの時間までには起きて来いよ」

みく「はーい!」

~仮眠室~

こずえ「おひるねー……」トテテ ポスッ

みく「こずえちゃんはお昼寝好きだにゃあ。まるで猫ちゃんみたい」

こずえ「ふわぁ……?こずえ、ねこちゃんー……?」

みく「そうにゃ。気まぐれで、いつも眠そうにしてるけど、甘え上手で、どこか鋭い。正に猫ちゃんだにゃ」

こずえ「そうなんだー……」

みく「……そうだ!こずえちゃん、ちょっとそのままストップにゃ」

こずえ「……?」

みく「お顔に触りますにゃ……っと、完成!鏡を見てみるにゃ」

こずえ「……わぁ、ねこみみー……」

みく「こずえちゃんの髪にぴったりな、白猫カチューシャにゃ。かわいいにゃ~」

こずえ「えへへー……ねこ、かわいいー……」

みく「その猫耳は今回のお礼にゃ。遠慮しないで貰っちゃって」

こずえ「みくー……ありがとう……」ニコッ

こずえ「ふわぁ……うれしくなったら……ねむくなってきたのぉー……」

みく「こずにゃんもおねむにゃ~。それじゃあベッドに横になるにゃ。みくはあっちのベッドで寝るから」

こずえ「だめー……」

みく「へっ、駄目?」

こずえ「みくー……こずえといっしょに……ねるー……ねろー……」クイッ

みく「一緒にって……一緒のベッドで?」

こずえ「そうだよぉー……」

こずえ「いっしょに、ねたほうがー……ふわぁって、するのー……」

みく「ふわぁ……?」

みく「よくわかんにゃいけど、こずにゃんがそうしたいって言うなら、そうするにゃ!」ボスッ

こずえ「やったー……」ニコッ

みく「んー……シングルだとちょっと狭いかにゃ?」

こずえ「だいじょうぶだよー……?」

こずえ「ふたりで、ぎゅーってすれば……せまくないのー……」

みく「んふふっ、ぎゅーって、かぁ……」

みく「まるで、猫ちゃんと一緒に寝る時みたいだにゃ」

みく「こずにゃんも、猫ちゃんみたいにあったかくて……」

みく「みく、すぐ寝ちゃいそうにゃ……ふわぁぁ」

こずえ「ふわぁ……んぅ……」

こずえ「すぅ……すぅ……」

みく「こずにゃんは、もうお休みかにゃ……」

みく「みくも、そろそろ……んにゅ……」

みく「すぅ……んぅ……」



~~~



ザァ… ザザァ…

みく「んっ……んぅ……?」

みく「……ハッ!?」

みく「ここは……夢の中かにゃ!?」

みく「……間違いないにゃ。こずにゃんと一緒に寝た記憶もちゃんとあるし」

みく「夢の中なのに意識がはっきりしてて……なんだか不思議な感覚にゃ」

みく「それで……」

ザァ… ザザァ…
ザザァ… ザァ…

みく「……みくはなんで絶海に浮かぶ漁船の上にいるのにゃ……?」

みく「えっ……おかしくない……?」

みく「みく、何かこずにゃんに伝え間違えたっけ……?」

ザバァァ!!

みく「に゛ゃ゛あ゛ぁ゛!?揺れてる!?波で船揺れてるにゃ!?」

みく「酔う!船酔いする!夢なのに!」

ザババババ!!!

みく「に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

みく「どういうことにゃああああ!!」

こずえ「みくの……みたがってた……ゆめだよぉ……?」フワッ

みく「こずにゃん!?いつの間に……いや、その前にこれはどういうことにゃ!?」

こずえ「みくがいってた……ねこのうみ……なのぉー……」

こずえ「それぇー……」ビシィ!

ザバァァァン!!

猫と魚の中間生物「ニ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

みく「に゛ゃ゛あ゛ぁ゛!?なんにゃあの生き物!?頭は猫ちゃんなのに身体は魚にゃ!?キモっ!?」

こずえ「もっとー……それぇー……」ビシィ!!

猫と魚の中間生物たち「「「ニ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」」」ザババババ

みく「しかもいっぱいいるにゃああああ!!!」



~~~



ガチャ

モバP「おーいみく、そろそろレッスンの時間だぞ……」

こずえ「すぅ……すぅ……」

みく「うぅっ……さか……な……んぐ……!」

モバP「……」

モバP「……うなされてる!?」

~数分後~

みく「たっ、大変な目に遭ったにゃ……」ゲッソリ

みく「まだちょっと視界ふらふらする……」

こずえ「みくー……ごめんねぇー……」シュン

みく「いやいや……こずにゃんは悪くないにゃ。みくの言葉足らずのせいだにゃ……」

モバP「猫の海って伝えてまさか本当に猫が泳いでる海が出てくるのは思わんよなぁ確かに……」

こずえ「またこんど……みくがみたいゆめ、みせてあげるのぉー……」

みく「い、いや、遠慮しておくにゃ……」

モバP(災難過ぎる……今度飯でも奢ってやるか……)

モバP「……おっと、みく、そろそろレッスンの時間だが……この調子で出られるか?」

みく「んなっ、大丈夫にゃ!マジメネコチャンはこれくらいでへこたれないにゃ!」

こずえ「みくー……」

みく「ん、何にゃ?こずにゃん」



こずえ「……がんばれー、にゃーん……」キューン



みく「……!」

こずえ「……?」

みく「かっ……」

みく「かわいい……!」

みく「かーわいーいにゃあー!!こずにゃーん!!」ダキッ

こずえ「ふわっ、だっこぉー……?」

みく「やっぱりみくの見る目に狂いは無かったにゃ!こずにゃんは猫ちゃんアイドルにぴったりにゃー!」

モバP「なんだ、元気じゃん」

みく「当たり前にゃ!こんなに可愛いもの見て元気にならない訳ないにゃ!」

みく「さぁレッスンにゃ!今なら何だって出来そうにゃあああ!!」バターン

モバP「……行っちゃった」

こずえ「みく……げんきになって、よかったねー……」

モバP「そうだな。お前のおかげだぞ、こずえ」ナデナデ

こずえ「ふわぁ……?こずえの、おかげー……?」

モバP「ああ。こずえの可愛い姿はみんなを元気にさせるんだよ」

こずえ「そうなんだぁー……?」

モバP(やっぱ、夢を見せられるとか関係無く計り知れないよなぁ……)

~数日後~

ガチャ

緒方智絵里「おはようございます……」

モバP「おっ、智絵里?おはよう」

モバP「智絵里、今日予定あったっけ?」

智絵里「えっと、お仕事やレッスンはありませんけど……」

智絵里「ちょっと寂しかったので、来ちゃいました。えへへ」

モバP(かわいい)

こずえ「あっ、ちえりー……おはよう……にゃん」

智絵里「こずえちゃん、おはよう……えっと、にゃん?」

智絵里「猫耳も付けてる……それ、どうしたの?」

こずえ「みくに、もらった……」

こずえ「こずえの、かわいいすがたはねー……みんなを、げんきにするんだってぇ……?」

こずえ「ちえりもー……げんきに……なれぇー……」パァー

智絵里「うふふっ、こずえちゃんに元気、貰っちゃいました♪」

モバP(なにこのかわいい生き物達……)

智絵里「あっ、そうだ。こずえちゃんに会ったら頼みたいことがあるんでした」

モバP「おっ、智絵里も見たい夢があるのか?」

智絵里「そうなんです。一度、見てみたい景色があって」

こずえ「みたい……けしき……」

智絵里「原っぱいっぱいに四つ葉のクローバーが生えていたら、どんな感じなのかなぁ、って……」

モバP「それはまた、智絵里らしい願望というか何というか」

智絵里「えへへっ」

こずえ「それなら、かんたんだよぉ……?」

こずえ「みくのときみたいに……まちがえることもないのー……」

智絵里「本当……!?」

こずえ「ふわぁ……ちえり、いっしょに、おひるねするのー……」

智絵里「うんっ……!こずえちゃん、ありがとう……!」

モバP「こずえ、最近同じ頼まれごとばっかりだけど、大丈夫なのか?疲れない?」

こずえ「こずえは……おひるねするだけー……」

こずえ「つかれたりは……しないよー……?」

モバP「なら良いんだけどな」

モバP(どういう仕組みなんだろうな……)

~夢の中~

智絵里「ん……うぅ……?」

智絵里「はれ……?ここは……原っぱ……?」

智絵里「……あっ、思い出した」

智絵里「確か、こずえちゃんに夢を見せてもらって……それで……」

智絵里「……!」

智絵里「あっ……やっぱり……!」

智絵里「原っぱに生えてるの……全部、四つ葉のクローバーだ……!」

智絵里「凄い……!夢みたい……!」

こずえ「ほんとうに、ゆめだよぉ……?」ヒョコ

智絵里「わっ……!?」

智絵里「あっ、こずえちゃん……!」

智絵里「本当にありがとう……!私、この景色、絶対忘れないよ……!」

こずえ「ふわぁ……しあわせ、いっぱいだねぇ……」ニコッ

智絵里「そうだね、幸せの象徴がいっぱい」

智絵里「……あっ、そうだ……!」

智絵里「こずえちゃん、ちょっと待っててね」

智絵里「んしょ……んしょ……」ゴソゴソ

こずえ「……?」キョトン

智絵里「……よしっ、できた……!」

智絵里「こずえちゃん、これ、私からのプレゼント」ポフッ

こずえ「あっ……くろーばーの、かんむりー……」

智絵里「えへへっ、全部四つ葉のクローバーで作った特別製だよ」

こずえ「ちえりー……ありがとうー……」ニコッ

智絵里「どういたしまして♪」

こずえ「ねぇ……もっとあそぼー……ちえりー……」

智絵里「そうだね。まだまだ原っぱでできる遊びはたくさんあるから……」

智絵里「起きるまで、いっぱい遊ぼっか♪」

智絵里「んみゅ……ふふっ……」

こずえ「すぅ……すぅ……」

モバP(……2人とも、凄い幸せそうな顔してるなぁ……)

モバP(夢の中も幸せでいっぱいなんだろうな、四つ葉のクローバーだけに)

アヤ「……何ニヤニヤしてんだよ」

モバP「うおっ!?……って、なんだアヤか」

アヤ「人の寝顔を覗き見なんて良い趣味してるじゃん」

モバP「人のこと言えます?」

アヤ「それはそれ、これはこれ」

モバP「えぇ……」

アヤ「まぁいいや。プロデューサーはアレ、決まったのか?」

モバP「もちろん。もう買ってあるぞ」

アヤ「そりゃ準備が良いことで」

モバP「一年に一度しかない特別な日なんだ。早めに準備したって何もバチは当たらんさ」

アヤ「そうだけど、くれぐれもこずえにだけはバレるんじゃないぞ?」

モバP「ははっ、分かってる。そっちも準備は早めにな」

こずえ「ふわぁ……ちょっと、つかれたねー……」

智絵里「そうだね……夢の中でこんなに動いたのって、初めてかも」

こずえ「でも、たのしかったー……」ニコッ

智絵里「私も楽しかったよ、こずえちゃん」ニコッ

智絵里「こんなにいっぱいの四つ葉のクローバーに囲まれて、もはや幸運が幸運でなくなっちゃうんじゃないかな、ってちょっと思ったけど……」

こずえ「……」

智絵里「だけど、夢は夢。現実には持ち越したくても持ち越せない……」

こずえ「……うん、そうだねー……」

智絵里「……あっ!?ご、ごめんね、暗くなるようなこと言っちゃって」

こずえ「ゆめのことは……こずえがいちばん、しってるのぉー……」

智絵里「えっ……?」

こずえ「たのしいゆめも……それがゆめってわからなきゃ、かなしいだけなのー……」

智絵里「こずえちゃん……?」

こずえ「さぁ……もうそろそろ、おきるじかんだよぉ……?」フワッ

こずえ「めがさめてから、またあおうねぇ……」フワフワ…



~~~



智絵里「んみゅ……んぅ……?」

こずえ「あっ……おきたぁー……」ニコッ

智絵里「あっ、こずえちゃん、おはよう……」

こずえ「ゆめ、たのしかったー……?」

智絵里「夢……?」

智絵里「……あっ、思い出した。確かこずえちゃんに夢を見せてもらって、夢の中でたくさん遊んだんだっけ」

智絵里「楽しかったよ、こずえちゃん。ありがとう」ニコッ

こずえ「ふわぁ……どういたしましてー……」ニコッ

智絵里「夢の中で作った冠、他のみんなにも見せたかったなぁ……」

こずえ「ゆめはゆめだから……しかたないのぉー……」

こずえ「よつばのくろーばーは……かずかすくないから、しあわせなのぉー……」

こずえ「いっぱいあっていいのは、ゆめのなかだけー……」

智絵里「そうよだね……」

智絵里「夢だから、原っぱ一面の四つ葉のクローバーを用意できたんだよね」

智絵里「夢の中のあの景色……大切にしなきゃ」ニコッ

~そして、数日後~

こずえ「すぅ……すぅ……」

モバP「……よーし、ぐっすり眠ってる。準備も万端だな」

アヤ「全く……プロデューサーは毎回面倒なこと考えるよねぇ」

モバP「ここまで計画進めるの手伝ってくれた人は誰なんですかね……」

アヤ「アタシはこずえが好きだから付き合ってやってるだけだよ」

モバP「えぇ……」

こずえ「ん……すぅ……」

ちひろ「ほらお二人共、喧嘩してたらこずえちゃんが起きちゃいますよ?」

モバP「おっと、危ない危ない、せっかくのサプライズが台無しになる所だった」

モバP「さ~て……みんな良いか?こずえが起きたら一斉にだぞ」

雪美「うん……」

雪美「私たち……こずえに……たくさんのもの、貰った……」

智絵里「私も、夢を通じて色んなものを貰いました」

みく「みくは……まぁひどい目に遭ったけど」

みく「でも、こずにゃんはみくのために夢を見せようとしてくれたにゃ」

みく「その恩返しができるなら、これくらいどうってことないにゃ!」

モバP「みくにゃんは優しいなぁ」

みく「うっ……恥ずかしいにゃ」

こずえ「んっ……んぅぅ……?」

モバP「おっ……そろそろ起きるみたいだぞ」




ふわぁ……?



こずえは……いま……どこにいるのー……?



ゆめー……? げんじつー……?



みんなが……みえるのー……



ぷろでゅーさー……



あいどるの、みんなー……



みんなは……いま……どこにいるのー……?





こずえ「ふわぁ……」



こずえ「あれぇ……ぷろでゅーさー、みんなー……?」



「「「「「「誕生日おめでとう!!こずえ(ちゃん)!!」」」」」」



こずえ「……ふわぁ……!」



こずえ「ありがとう……!」



おしまい

こずえ誕生日おめでとおおおおおおおお!!!!
ヒャッハァァァァァァァァァ!!!
こず誕間に合ったぜぇぇぇぇ!!!
こずガチャも引かなきゃ!!でも金無ぇよヒャッハァァァァァァァァァ!!!

お目汚し失礼しました。

紗南「過去作だぞ!」ニュッ

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