モバP「安価で飛鳥にエロ催眠かける」 (16)

「すー……すー……」
 目の前で椅子に深く腰掛け、寝息を立てるかのように呼吸を繰り返す自分の担当アイドル――二宮飛鳥の姿を、俺はそこはかとない緊張と興奮が入り混じった目線で舐めるように見まわしていた。
「……完全にかかってるみたいだな」
 知らない人が今の飛鳥の姿を見れば眠ってしまっているものと思うかもしれない。
 しかし違う。飛鳥は今、俺がかけた催眠術によって深いトランス状態にあるだけだ。
 深層意識はしっかりはたらいているし、肌に感じるこの部屋の空気の冷たさも、彼女の頬を撫でるエクステのこそばゆい感触も、ひょっとするとこの俺のいつもよりうるさい心臓の音をもちゃんと聞こえているかもしれない。
「初めて試したのは飛鳥だったけど、かかりやすい奴で助かった……。やっぱ男なら、持っとくものは担当アイドルと催眠術だな」
 元々テレビ番組で催眠術師がやっていたのに興味をひかれたことがきっかけで少しづつ勉強し始めたこの催眠術だが、試しにと思って「握った手が開かなくなる催眠」という簡単なものから飛鳥にかけてみたらこれが面白いくらいによくかかる。最終的に深いトランス状態まで誘うように誘導し、この防音地下室まで歩いて連れてきてもらったという訳だが。

 ……飲み会のタネにでもなればと思ってたが、実際ここまで無防備な姿の少女を目の前にすれば――自然と男としての汚い欲望が湧き上がってきても仕方ないというものだ。
 深いトランス状態にある飛鳥は今、俺の言葉の暗示のままに動かされる状態にある。少しばかり好きにさせてもらうとしよう。
「すー……すー……」
 変わらない一定のリズムで深い呼吸を繰り返す飛鳥。今更だが、普段は男女両方のファンから憧れの目で見られるアイドルが今は俺の言葉一つで自由にできる状態にあるのだと思うと、自然と興奮で心拍数が上がりそうだ。
 彼女の肩にゆっくりと手を添え、耳元へと落ち着いた声で言い聞かせるように囁く。

『――飛鳥、お前は今気持ちよく眠っている。周りの空気に包まれて溶かされるように……ゆっくり、ゆっくりと、深く落ちていく――。落ちれば落ちるほど、俺の言葉を聞けば聞くほど気持ちよくなっていく――』

「すー…………すー…………」
 念のためトランスの深化をかけておくと、より一層彼女の肩の力が抜けていくことが伝わってきた。
 ここまでくればもう大丈夫だろう。

『……じゃあ飛鳥。3、2、1で指を鳴らすと、お前は>>4になって目が覚める』


1.自分が全裸になっていることに気づけない
2.Pから何をされても違和感を感じない
3.強制発情
4.その他

2

『お前は俺から何をされても、それに違和感を感じない。体を触られても、服を脱がされても――』


 パチン!


 指を鳴らすと、添えた彼女の肩が小さくビクンと跳ねた。
 深いまどろみから目覚めたような飛鳥がゆっくりと瞼を開け、俺と視線が合う。
「……ん……あれ、プロデューサー……。……しまった、眠ってしまっていたのか」
「いや……さっき俺が事務室でお前に催眠をかけて、ここまでこの地下レッスン室まで来てもらったんだ。覚えてるか?」
「んん……催眠? ……あぁ、そう言えばそうだった、ような……」
 いつもよりぼおっとしたような表情で半目を開けたままの飛鳥。まだ深い催眠状態にあるため、意識があまり覚醒していないらしい。
 とはいえ俺の言葉に強い違和感を覚えていないという事は、とりあえず催眠はちゃんとかかっているという事だ。
「じゃあ飛鳥、これからお前の服を脱がせようと思うけど――いいか?」
「服? あぁ、わかった。キミが脱がせてくれるのなら、ボクは立った方がいいか?」
 そう言うと飛鳥は椅子からゆっくりと立ち上がり、俺の方に自分から近づいてきてくれた。彼女の透き通るような瞳は何の疑念や違和感も感じていない純粋な少女のそれで、思わず俺の中にある被虐心が頭をもたげそうになる。

「……どういう構造してんだこの服。お前ほんとこういうの着るの好きだよな――」
 平静さを保つためにいつも通りの口調を装ってはいるが、ずっと密かに触りたいと思っていた担当アイドルの素肌に触れ、一枚一枚衣服を脱がせていく興奮は、俺のズボンの中の息子を痛いくらいに怒張させるには十分すぎる刺激だった。
 とうとう上下の下着姿だけになった飛鳥をそのまま直立させ、彼女の白い柔肌を舐めまわすように観察する。いかにも彼女が好みそうな黒いレース付きブラジャーとパンツが、飛鳥の汚れを知らなさそうな肌と対比になっているところがやたら俺の興奮を加速させる。
「……? どうしたんだい? そんなにボクのカラダをじっくり見て……」
「ん、あぁ、下着もよく似合ってると思ってな……」
「ふふ、そうかい? キミに褒められるとなんだか悪い気分はしないな……」
 密室で、男の目の前で、下着姿になって全身を見られていても彼女は下着を褒められたことをどこか嬉しそうな表情で喜んでいるようだ。
 ……いかん、このままじっくり見ているのも楽しそうだが、俺の興奮はもっと先へ進むべきだと大声で主張してくる。
(そうだな……)

次はどんな催眠をかける?
1.マゾ化
2.感度上昇
3.体が動かせなくなる
4.その他

(……よし)
 俺は再び飛鳥の耳元で、刷り込ませるようにしっかりと囁いた。
『飛鳥。今からお前は軽く股を開いた姿勢のまま、体が動かせなくなる。腕も脚も石になったかのように重くなり、自分の意志では少しも動かせなくなる――』

 パチン!

「……っ!」
 指を鳴らしてやると、彼女は早くも自分の身に起こった異変に気が付いたようだ。両手を腰骨にぴったりと添わせたまま、脚は軽いガニ股のような体勢になり、その場から身じろぎ一つできなくなったことを感じたのだろう。
 こちらとしては更に言いなりになる少女が身動きもできなくなってくれて、更に被虐心に火が付いたところだ。
「……っ、ぷ、プロデューサー。何か……ボクのカラダがさっきからおかしいんだが……」
「あぁ、それは飛鳥が俺に対して万が一にも抵抗ができなくなるようにさっき催眠をかけたんだ。男ってのは、無抵抗な女を好きにするのが興奮するものだからな」
「そ、そうなのか? キミがそれでいいならいいんだが……」
 相変わらず俺の行動に対して何の疑問も抱けなくなっている飛鳥がどこか滑稽にすら映る。念のために今この様子はビデオで録画してはいるものの、催眠が解けた時のこいつが後で自分の姿を知ったらどう思うんだろうか。
 まぁこうなれば、いつか役に立つと思って買っておいたグッズが使えるかもしれない。

「飛鳥、これ何だか分かるか?」
「? 何か小さな機械のように見えるが……。すまない、今一つピンと来ないな」
「そっか。これはクリバイブっていってな、お前の皮を剥いたクリトリスに固定して刺激を与えるブラシが付いてるんだ」
「……あぁ、所謂アダルトグッズという奴だね。それなら僕も聞いたことがあったが、そんな形のものは初めて見たな」
 羞恥心が消えている飛鳥がまじまじと興味深そうに手の平のクリバイブを見つめてくる。……14歳って言っても最近の女の子はアダルトグッズの事くらいは知ってるんだなぁ。
 少し伸びてしまうが下着を取り払って足元まで下ろすと、少しだけ陰毛が生えた飛鳥の女性器が露になった。まだ使い込まれていないピンク色の陰唇に埋もれるように、皮をかぶったクリトリスの頭がほんの少しだけ見える。

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