【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】三冊目 (675)

・注意

これは

オリロンパキャラ作成スレ

にて作成されたキャラクターによるオリロンパです。

ロンパシリーズのネタバレが含まれる場合があります。

オリキャラで物語は進行しますのでご注意ください。

前スレ〈プロローグ―CHAPTER01〉
【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】
【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】 - SSまとめ速報
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〈CHARTER02〉
【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】二冊目
【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】二冊目 - SSまとめ速報
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【プロフィール】

【女子その一】

・【月読 汐里】(ツクヨミ シオリ)
・【超高校級のビブリオマニア】
・身長…162cm 胸囲…84cm
・キーワード
【主人公】…この物語の主人公。
【速読】…本を読むスピードが速い。
【飴好き】…飴を好んで食べている。
【歩く百科事典】…本で知識を得ているため非常に物知り。
【近視】…本の読みすぎで目が悪く眼鏡をかけている。

【音野 響】(オトノ ヒビキ)
【超高校級のバイオリニスト】
身長…159cm 胸囲…82cm
・キーワード
【引っ込み思案】…積極的な行動が出来ない。
【天然】…どことなくずれた言動をする。
【お淑やか】…身の振る舞いや話し方が落ち着いている。
【バイオリンが父親】…バイオリンを自分の父親だと言っている。

【天馬 千里】(テンマ センリ)
【超高校級のスプリンター】
身長…197cm 胸囲…71cm
・キーワード
【車に勝った】…車と走りを競って勝った逸話がある。
【断崖絶壁】…胸が小さい。
【超高身長】…二メートルに届きそうな高身長女子。
【精神が男子寄り】…女子としての自覚があまりない。

【鏡在 凛】(キョウア リン)
【超高校級のアパレル店員】
身長…168cm 胸囲…78cm
・キーワード
【外見で人を見る】…内面より外見を重視する。
【かなりの偏食】…食べられる物が酷く偏っている。
【自由奔放】…周りを気にせず自分のやりたいように生きている。
【強引】…人の意見を聞かずに自分の意見を押し通そうとする所がある。

【女子その二】

【ミシェル=ラマン】
【超高校級のラガーマン】
身長…188cm 胸囲…91cm
・キーワード
【手加減不可能】…手加減が出来ない。
【ネグロイド】…いわゆる黒人女性。
【自分の容姿にコンプレックス】…自分の容姿にコンプレックスを抱いている。
【あがり症】…人と話す時に緊張して上手く喋れない。

【黒頭 明夜】(クロウズ メイヤ)
【超高校級の古武術家】
身長…160cm 胸囲…88cm
・キーワード
【無敗】…ただの一度も負けた事がない。
【物静か】…人への接し方や言葉づかいが穏やか。
【純粋無垢】…心身共に汚れがない。
【金髪ロング】…長い金色の髪を持つ。

【入野 ちの】(イリノ チノ)
【超高校級のグラビアモデル】
身長…165cm 胸囲…80cm
・キーワード
【甘え上手】…甘えるのが上手い。
【大食い】…人の標準以上に食べる。
【露出狂】…わざと肌を見せようとする。
【好運】…運がいい。

夜方々木 別離(ヨモモギ ベツリ)
【超高校級の別れさせ屋】
身長…155cm 胸囲…90cm
・キーワード
【妖艶】…人を惑わせる美しさ。
【享楽的】…快楽を我慢する事をしない。
【いつも眠たげ】…常にあくびをしたり眠そうな目をしている。
【ビターエンド主義】…ハッピーエンドもバッドエンドも求めていない。

【男子その一】

【佛生 空也】(ブッショウ クウヤ)
【超高校級の修験者】
身長…180cm 胸囲…86cm
・キーワード
【強い信念】…心の中に強い信念を抱いている。
【粗衣粗食】…質素な衣食を心がけている。
【盲目】…目が見えない。
【元御曹司】…かつては大財閥の御曹司だった。

【武忍 影虎】(タケシノ カゲトラ)
【超高校級の影武者】
身長…145~197cm 胸囲64~91…cm
・キーワード
【爺むさい】…言動が年寄りじみている。
【多芸】…数多くの技能を持つ。
【忠誠心】…高い忠誠心を抱いている。
【布を被って全身を隠す】…布を被って全身を隠している。その下の姿は誰も見ていない。

【広生 燕次】(ヒロオ エンジ)
【超高校級のスーツアクター】
身長…185cm 胸囲…87cm
・キーワード
【絶倫】…身体的能力が優れている。
【仮面を装備】…顔にヒーローのお面を着けている
【規律正しい】…正義感が強く道徳を重んじる。
【一人じゃ何も出来ない】…スーツアクターとしての仕事以外はポンコツ。

【更科 学人】(サラシナ ガクト)
【超高校級の科学部】
身長…178cm 胸囲…77cm
・キーワード
【腹違いの兄弟】…更科新太とは腹違いの兄弟。
【放浪癖】…気がついたら姿を消している。
【口が悪い】…平気で人を貶したり馬鹿にする。
【むっつりスケベ】…興味のないふりをしているがエロイ事に興味津々。
【スパコン並みの知能】…科学者としては紛れもない天才。

【男子その二】

【川田谷 昌】(カワタヤ マサ)
【超高校級の作詞家】
身長…170cm 胸囲…73cm
・キーワード
【礼儀正しい】…態度がきちんとしている。
【メモ魔】…何でもメモしなくては気がすまない。
【粗忽者】…おっちょこちょいな所がある。
【音痴】…歌う事は得意ではない。

【クリストファー・ロングフェロー】
【超高校級のレンタル彼氏】
身長…145cm 胸囲…64cm
・キーワード
【男の娘】…男でありながら女子にしか見えない容姿を持つ。
【聞き上手】…人の話を聞くのがとても上手い。
【バイセクシャル】…男でも女でも恋愛対象になる。
【心優しい】…思いやりがあり、気遣いのできる性格。

【更科 新太】(サラシナ アラタ)
【超高校級のブロガー】
身長…163cm 胸囲…68cm
・キーワード
【腹違いの兄弟】…更科学人とは腹違いの兄弟
【残念思考】…思考が所々残念。
【喋れない】…言葉を喋る事が出来ないため電子機器を使って会話を行う。
【不器用な優しさ】…伝わりにくい優しさを見せる。
【観察者】…物事に関わるよりそれを観察する事を選ぶ。

【四杖 礎】(ヨツエ イシズエ)
【超高校級の準備委員】
身長…179cm 胸囲…81cm
・キーワード
【献身的】…人のために尽くしたがる。
【人を避ける】…直接人の前に出てくる事は少ない。
【器用貧乏】…器用だが突出した物がない。
【失敗恐怖症】…失敗する事を極端に恐れる。

【????】

モノクマ「はぁ……本当にまいったなぁ」

モノクマ「まさかこんな所で死ぬなんて思ってなかったよ」

モノクマ「だけどコロシアイ的にはなかなか良さそうな不信の種はあるからなぁ……このままでいくしかないか」

モノクマ「うぷぷ、とにかくボクは見守るだけだから頑張ってね」

モノクマ「このコロシアイの先には……うぷぷ、新しい世界が待ってるんだから!」







CHAPTER03【軽き命、重き絶望】(非)日常編






【十一日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……さて、行きましょうか」

クリス、新太、武忍、夜方々木……

この十日で四人も死んだ。

月読「命が軽いわね……本当に」

この異常な状況に誰かが影響されないといいんだけど……

月読「全く、なんで私がこんな……」

自分で言うのもなんだけど、私は一人で本読んでいるタイプなのに……

【食堂】

広生「おい、やめろ!」

天馬「何してんだよお前!」

月読「……何の騒ぎ」

音野「あっ、月読さん……!」

四杖「い、入野さんが……!」

月読「……」


入野「ふざけないでよ!そんなもの償いになんてならないよ!!」

佛生「……」


入野が佛生に掴みかかろうとしているのを広生と天馬が抑えている。

佛生を睨み付ける入野の顔は離したら何をするかわからないのを如実に表していた。

入野「自分が罪人!?そう思うなら出てこないでよ!ノコノコ顔出してどう思われるかもわからないの!?」

佛生「……」

入野「っ、また黙り!なんであなたが……あなたこそ、死んじゃえば――」

パン!

入野「……」ヒリヒリ

鏡在「あー、痛っ。アタシの手よくも痛くしたわね?」

入野「……なんで」

鏡在「いや、うっさいんだもんアンタ」

鏡在「ギャーギャーギャーギャーやかましいったらありゃしない。アタシからしたら坊主もアンタも空気悪くしてる同類だっての」

入野「私はっ……!」

黒頭「入野様!」

鏡在「アンタも出ていってくんない?アタシはあの布被り死んだから精々してるけど」

佛生「……承知、いたしました」

入野と佛生が出ていって、妙な沈黙が辺りを包む。

鏡在「あー、めんどくさ」

その中でもいつも通りの鏡在は、うんざりしたように厨房に引っ込んでいった。

今回はここまでで。

川田谷「今佛生君とすれ違ったけど、なんか問題は山積みって感じだね」

鏡在が引っ込んでいったのと同時に川田谷が食堂にやって来た。

そういえばいなかったわね……

月読「貴方どこに行ってたの」

川田谷「ちょっと確認にね……で、連絡通路に新しい通路が出来てるのを見つけたよ」

学人「また行ける所が増えたか……」

天馬「よっしゃ、だったら後でまた調べねえとな!」

ミシェル「二人ハ……?」

広生「放っておくしかあるまい」

今の入野は冷静ではないものね……


そして私達はまたグループで新しい通路を調べる事になった。

一緒に調査するメンバーを選んでください。

入野、佛生は選べません。

↓2、もしくは↓3までです。

学人「おい月読」

月読「……あら、貴方が名前を呼んでくるのは珍しいわね」

いつもは女ばかりだもの。

学人「ふん、私なりにお前は評価しているんだ。今回の調査に同行してもらうぞ」

月読「別に構わないけれど……他のメンバーは?」

学人「既に四杖と護衛に黒頭をつけてある」

月読「手早いわね……いいわ、行きましょう」


【連絡通路】

情報エリアに繋がる通路、その反対側にその通路は出現していた。

四杖「本当に……いつの間にこんな通路を作ってるのでしょう」

学人「おそらくあらかじめ存在はしているんだろうさ。それを巧妙に隠蔽しているだけでな」

月読「まあ、そうでもないと説明はつかないものね」

黒頭「何があるかわかりません。警戒を密にお願いいたします」


連絡通路を抜けると今までのようにホールのような場所に出る。
そこにある台座の地図によるとここは……

月読「……医療エリア、らしいわね」

学人「ある部屋は三つのようだな」

正面、左、右……医療エリアと言うからには、きっと……

【医務室】

右の部屋の扉を開けるとそこは十のベッドが並んだ部屋。

薬の入ったらしき棚もあるし……文字通り医務室みたいね。

学人「入っている薬は風邪薬に胃薬頭痛薬……適量なら問題ない薬ばかりだな」

四杖「包帯や輸血用の血液もあります」

黒頭「これで多少の怪我には対応出来そうですね」

月読「そうね……ミシェルに吹き飛ばされた天馬が通いそうだわ」

最も、それぐらいで済めばいいけど……

【薬品庫】

左の部屋……そこには大量の薬が詰められた棚がズラリと並んでいた。

見るからに毒とわかるものから用途すらわからない物まで……

学人「青酸カリトリカブトヒ素……ここにいる全員を殺しても余るほどの毒があるな」

四杖「仮死薬と蘇生薬なんて物もありますよ」

黒頭「睡眠薬もありますね……」

月読「……」

棚の一つを開けてみると【モノクマ特製時限式毒薬】というラベルが目に入る。

【この毒薬は文字通り時限式の毒薬です。
一のラベルは一日で、二のラベルは二日で毒性を発揮します。
これを上手く使ってレッツコロシアイ!】

月読「とんでもないわね……こんなもの使われたら学級裁判なんてどうしようもない」

この毒薬は特に警戒しておいた方が良さそうね。

【????】

正面の扉を開けようと手を伸ばす。

ガチャガチャ

月読「開かないわね」

学人「なんだと?鍵でもかかっているのか」

モノクマ「その通り!なぜならそこには条件を満たさないと入れないのです!」

四杖「モ、モノクマ!?」

黒頭「条件、とは?」

モノクマ「うぷぷ、この先の部屋はラブモジュールって言うんだ。この部屋に入るためには隠された鍵と招待券、そして……うぷぷ」

モノクマ「まあ、暇があったら探してみたら?何があるかは開けてからのお楽しみだよ!」

月読「ラブモジュールね……いったい何なのかしら」

そういえば私……どこのかわからない鍵と招待券持ってるのよね。

まさかあれが……

その後食堂に集まった私達は報告を兼ねて昼食をとっていた。

天馬「ラブモジュールね……いったいなんなんだろうな?」

鏡在「わざわざ鍵かけてる辺り怪しいわよね!」

広生「そちらもだが、薬品庫には警戒が必要だろう。毒なら誰でも殺人が可能だからな」

川田谷「さすがに、誰もなにもしないなんて楽観視はもう出来ないからね」

ミシェル「ウウウ……怖イ」

音野「入野さん達の事もありますし……私達、いつになったら日常に戻れるんでしょうね」

日常ね……はたしてここから帰ってまた日常に戻れるのかしら?

月読「この鍵と招待券……どうしようかしら」

どうも言う機会を逃しちゃったのよね……

月読「まあ、他にも条件はあるみたいだから……」

はっきりするまでは伏せておきましょうか。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

広生「月読、ちょっといいか」

月読「何かしら?」

広生「少し付き合ってほしい。誰か第三者がいた方がいいんでな」

月読「……わかったわ」


広生「佛生、話がある」

佛生「広生殿と月読殿……なんですかな?」

月読「……」

広生の言う付き合ってほしい事は佛生と話す事だったのね……

広生「はっきり言おう。佛生、お前が武忍を殺す考えにまで至った根本の罪はなんだ?」

佛生「……」

広生「お前は孤立し始めている。それは新たなコロシアイの引き金になりかねない」

佛生「……」

広生「それを打開するためにもお前の事を知る必要があるんだ」

月読「……」

佛生の罪、書庫でも一応調べてはみたけど何もわからなかった。

それはいったい……

1…少なくとも、人の命は関わってるんじゃない?
2…私も、そろそろ話してほしいわね

↓2

月読「少なくとも、人の命は関わってるんじゃない?」

佛生「……」

月読「貴方は以前に一生かかって償う必要があると言っていたもの」

佛生「……そう、ですな」

広生「何があった?何をしたんだ佛生」

佛生「某は…………かつて違うコロシアイに参加しておりました」

広生「な、に……!?」

月読「コロシアイに、参加……」

佛生「そして、生き延びた」

佛生「クロとして、この手で……全てを壊した愚か者」

佛生「それが佛生空也という男なのです」

佛生はかつてコロシアイに参加して……クロとして生き延びた。

それが佛生の罪。

確かにそれなら……重い罪、でしょうね。

【広生燕次の好感度が3上がりました】

【佛生空也の好感度が2上がりました】

月読「佛生の罪……」

ただ事ではないとは思っていたけど、まさかコロシアイ参加者だったとはね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、佛生は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

月読「あら……」

バイオリンの音……これは音野の演奏?

展望室を覗いてみると、そこにはバイオリンを弾いている音野。

入野「……」

そしてそれを静かに聴いている入野がいた。

音野「少しは落ち着きましたか?」

入野「……うん」

音野「それなら良かったです」

月読「音野」

音野「あっ、月読さん」

月読「入野に演奏を聞かせていたのね」

音野「はい。私も昨日月読さんにされていたように誰かのためになれたらって」

月読「……そう」

ちょっと照れ臭いわね。

入野「……はぁ」

1…音野の演奏は効いたみたいね
2…それで、貴女はどうなの?

↓2

今回はここまでで。

月読「それで、貴女はどうなの?」

入野「……わかんない」

月読「……」

入野「空也くんを許せない。空也くんがきっかけで別離ちゃんがあんな事したのは事実だもん」

音野「入野さん……」

入野「だけど、私が空也くんを……殺したって私がただ死ぬだけで」

月読「そうね。はっきり言うけど貴女が人を殺すなら私は必ずその罪を暴くわ」

入野「はっきり言うなぁ……」

月読「命が懸かってるここで貴女を見逃すなんて言う人間は信用出来ないでしょう?」

入野「あはは、そうだね」

音野「私も同じ事言われましたね……」

月読「あれは貴女があまりに思い詰めてたからよ」

入野「……」

入野「しばらく私、食堂に来る時間とかずらすね?空也くん見たらまたあんな事しちゃいそうだから」

月読「それが貴女の答えなら、そうすればいいわ」

音野「わかりました」

入野「うん、ありがとう」

入野がどうしてここまで夜方々木の事で思い詰めているかはわからないけれど。

今はただ、見守るしかないわね。

【音野響の好感度が3上がりました】

【入野ちのの好感度が3上がりました】

【入野ちの通信簿イベントその1】

入野「うーん……疲れたよー……」

月読「気を張る事ばかりだもの、無理もないわ」

入野「癒しが欲しい……」

癒しね……私は本さえあればそれが癒しだけれど。

入野「というわけで膝借りるね?」

月読「は?」

気付いた時には入野が私の膝に頭を乗せていた。

入野「あー、癒されるよー……汐里ちゃんの膝枕私好きだなー……」

月読「……ちょっと」

入野「ふああ……なんだか眠くなってきちゃった。おやすみなさい……」

月読「ちょっと」

入野「すう……」

月読「……」

あっという間に眠られたわ……少しは遠慮がないのかしら。

月読「……はあ」

だけど無理やり起こしたりする気になれないのは……この子が甘え上手って事なのかしら?

【入野ちの通信簿1】
【遠慮がないと言ってもいいレベルで甘えてくる入野。
しかし甘え上手なのか不思議と怒る気になれない月読なのであった】

月読「入野に許せと言うだけなら簡単なんでしょうけど」

武忍に対する感情を考えたら私が言えた事ではないのよね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、佛生、音野、入野は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

天馬「そういやお前もう大丈夫なのかよ」

学人「……ふん、まずは生きる事を優先するという結論に至ったんだでな」

月読「それは何よりだわ。また倒れられても困るもの」

学人「ふん」

天馬「よっしゃあ!だったら走るぞ!」

学人「……どうしてそうなる」

天馬「いいか!倒れるような奴には何よりも体力が必要なんだよ!」

天馬「だからあたしが徹底的に鍛え上げてやるよ!礼はいらないぜ!」

学人「……」

月読「……」

いらないも何も学人からしたらお礼を言うような事じゃないと思うわ。

学人「……」

学人が何とかしろって目でこちらを見てくるわね……

1…自分で何とかしてもらいましょう
2…しかたないわね……
3…まさか私にも走れとは言わないわよね?

↓2

しかたないわね……

月読「天馬」

天馬「なんだよ?」

月読「いきなり走っても体力がつくどころかまた倒れる可能性の方が高いんじゃないかしら?」

天馬「そういや、そうだな」

月読「それに学人は学者肌の人間よ。ここで走るよりはやっぱり帰ってから走った方が環境的にもいいと思うのよ」

天馬「……だな」

月読「だから今回は見送って、帰ってから鍛え上げてあげたら?」

天馬「おう!そうと決まればあたしがなまらないように走らないとな!」

月読「……なんとかなったわね」

学人「おい、帰ってから走る事になっているんだが」

月読「帰ってから後は自分で何とかしてちょうだい」

そこまでは面倒見切れないわよ……

【天馬千里の好感度が3上がりました】

【更科学人の好感度が4上がりました】

【更科学人通信簿イベントその1】

月読「まいったわね」

学人に話があるんだけど、どこにも見当たらないわ……

月読「学人って、フラフラどこにいるかわからない時があるのよね……」

とにかく探しましょう。

月読「……」

いないわね……

月読「……」

本当にどこにいるのかしら。

月読「……」

もしかして部屋にいるのかしら?

月読「……」ピンポーン

……いないわね。

月読「はあ、一度戻りましょうか」



学人「……」

月読「……」

前にもこんな事があったわね……

学人「なんだ月読……おい、なぜ私を睨む」

月読「……今貴方の首に鈴をつけたい気分だわ」

学人「似たような事をよく言われるが、なんの話だ」

ああ、周りも苦労してるのね……

【更科学人通信簿1】
【フラフラしてよく居所がわからなくなる学人。
すれ違う事もかなりあり周りも苦労されられる事が多いようだ】

月読「まずは生きる事を優先ね……」

そうね、まずは生き延びる……とても大切な事だわ。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、佛生、音野、入野、天馬、学人は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

今回はここまでで。

ミシェル「……」

月読「あら……ミシェルじゃない」

ミシェル「アッ」

月読「こんな所でどうしたの」

ミシェル「エット、メイヤト待チ合ワセ……」

月読「メイヤ?ああ、黒頭の事ね」

ミシェル「タックルスルノ直スノ手伝ッテモラッテル……」

月読「あらそうなの……っと、噂をすれば来たわよ」

黒頭「ミシェル様、お待たせしました……あら、月読様もいらしてたんですか」

ミシェル「ウウン」

月読「通りがかったのよ。ミシェルのタックル癖を直しているんだって?」

黒頭「はい。ミシェル様からの頼みで」

1…それで直りそうなの?
2…これで天馬の怪我も減るわね
3…黒頭なら怪我もしないだろうから安心ね

↓2

月読「それで直りそうなの?」

黒頭「そうですね……なかなか根気はいりますが地道に積み重ねていけば直せるとは思います」

ミシェル「ウウッ、ゴメンナサイ」

月読「またやりそうな雰囲気になってるわよ……」

黒頭「せめて手加減は出来るように持っていきたいんですが……」

前途多難ね……

【ミシェル・ラマンの好感度が3上がりました】

【黒頭明夜の好感度が3上がりました】

【ミシェル・ラマン通信簿イベントその1】

ミシェル「ウウッ……」

月読「どうしたのミシェル。厨房前でオロオロして」

ミシェル「ドリンク……」

月読「ああ、貴女厨房に入るの禁止だったわね……わかった、私が取ってくるわ」

ミシェル「ア、アリガトウ」

月読「これぐらいならお安いご用よ」


月読「これでよかったかしら」

ミシェル「ウ、ウン」

月読「……ねぇ」

ミシェル「ナ、ナニ?」

月読「そんなに緊張しなくても、もうちょっと力抜いていいのよ?」

ミシェル「ウッ」

月読「……と言ってなんとかなるなら苦労しないわね」

ミシェル「ゴ、ゴメンナサイ……」

月読「謝らなくてもいいわよ」

本当にどうしたものかしら……

【ミシェル・ラマン通信簿1】
【人と話す時に緊張からか力が入っているミシェル。
本人にもどうしようもなく謝るぐらいしか出来ないようだ】

月読「ミシェルは大丈夫かしら」

黒頭に任せるしかないけど気にはなるのよね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、佛生、音野、入野、天馬、学人、ミシェル、黒頭は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

ここまでで。

四杖「……」ボー

月読「……四杖?」

四杖「は!?つ、月読さん!?」

月読「珍しいわね。貴方がそんなにボーッとしてるなんて」

四杖「い、いえ、すみません」

月読「謝らなくていいわよ。それで?話せるなら聞いてもいいけれど」

四杖「……あの、入野さんの事なんですが」

月読「入野?」

四杖「朝の事もありますから少し心配なんです。もしわたくしが力になれるなら……」

月読「なるほどね……」

1…なら見かけたらなるべく声をかけてあげて
2…学人といい、貴方の献身には頭が下がるわ
3…だったら食事を用意してあげたらいいんじゃないかしら?

↓2

月読「学人といい、貴方の献身には頭が下がるわ」

四杖「そ、そんな!わたくしはただ……」

月読「別に悪く言っている訳じゃないわよ?私にそういう事は出来ないから、純粋にそう思っただけ」

四杖「そ、そうですか……?」

月読「まあ、気にかけてあげて。入野も夜方々木の事で傷ついているのは間違いないから」

四杖「わ、わかりました」

だけど普段あまり姿を見せないのに、四杖は人をよく見てるのね。

……あまり一人だからって気を抜かない方がいいかもしれないわ。

【四杖礎の好感度が6上がりました】

【四杖礎通信簿イベントその1】

月読「……」ペラッ

四杖「どうぞ」

月読「あら、ありがとう。これはハーブティー?」

四杖「はい、月読さんは本を読む機会が多いのでアイブライトを」

月読「ああ、アイブライトは古くから目の万能薬と言われていたものね……だけどこの宇宙ステーションによくハーブがあったわね」

四杖「あっ、いえ、それはわたくしの私物です」

月読「ハーブが私物?」

四杖「はい。お茶を出す機会は多かったので様々な効能の物を持ち歩くようにしているんですよ」

月読「そこまでしているの……貴方らしいと言えばらしい話ね」

うん、美味しい。

こうして美味しいハーブティーが飲めるんだから、よしとしましょうか。

【四杖礎通信簿その1】
【お茶を出す機会が多かったらしい四杖は様々な効能のハーブを持ち歩くようにしている。
それもまた四杖の献身的な一面なのかもしれない】

【夜イベント】

1…佛生の言うコロシアイ……本当にあったのかしら
2…指を切ったわ……医務室に行きましょう
3…音野に厨房に呼ばれたわ

↓2

【書庫】

月読「……」

佛生は言っていた。
かつて自分はコロシアイに参加して、クロとして生き延びたと。

月読「もし今回と同じなら……同時期に、おそらく同年代の複数人の行方不明事件があったはず」

書庫の本に該当するような事件について書かれた物があればいいんだけど……

月読「……」

背表紙から本の内容にあたりをつけて抜き出していく。

新聞でもあればまだ良かったのかしらね……

月読「……さて、始めましょうか」

パラパラとめくりながらページの一文、一文字も見逃さないように読み進める。

その中で、一冊……目を引く文のある物を見つけた。

【行方不明事件!才能溢れる若者に何が?】

月読「……」

【中学生でありながらその溢れる才能から将来希望ヶ峰へスカウトされる事が有力視されていた学生Aさんが行方不明になった。
Aさんの知人によると母子家庭で育っていたAさんは母親に楽をさせたいと語っていたらしく、家出などは考えられないという事だが――】

月読「……」

才能溢れる若者……その行方不明事件。

月読「記事の日付は四年前……佛生にもう少し詳しく聞けばわかるかしら……」

カタッ

月読「……!」

【書庫に現れたのは?】

↓2

川田谷「あれ?月読さん何して……なんて本読んでる以外にないか」

月読「川田谷、どうしてここに?」

川田谷「なんか眠れなくてね。小説でもあれば……ってこれ何かの記事?」

月読「えぇ、まあ」

川田谷「才能溢れる若者の行方不明事件か……俺達も地球じゃこんな風に書かれてるのかな?」

月読「どうかしら……希望ヶ峰が大騒ぎしてるのは間違いないでしょうけど」

新入生が揃って行方不明なんて前代未聞だもの。

川田谷「だけど何でこんな古い記事を?わざわざ夜に読んでるし、横に積んである本は事件扱ってるのだし、意味がある気がしてしょうがないんだけど」

月読「……」

1…佛生の事を話す
2…このコロシアイ、どうも手慣れてる気がするのよ
3…どこから手がかりが出てくるかわからないでしょう?

↓2

月読「このコロシアイ、どうも手慣れてる気がするのよ」

川田谷「手慣れてる?」

月読「動機といい、学級裁判の流れといい、あのオシオキといい……初めて行われてるとは思えない」

川田谷「なるほどね……つまり月読さんは前にもコロシアイが起きてるって考えてるわけだ」

月読「可能性の話よ」

実際は佛生の話がある以上本当にあったんでしょうけどね……

川田谷「うーん……そうなると、ますます黒幕が強大になるね……まいったな」

月読「それは宇宙ステーションに連れてこられた時点でわかっていた事よ……」

なんとか、誤魔化せたわね。

最も……あまり嬉しくない事を再確認したけれど。

【川田谷昌の好感度が4上がりました】

月読「……」

川田谷が帰った後も私は一人調べものを続けていた。

だけどあの本以上の収穫は、残念ながら見つからず。

月読「……戻りましょうか」

結局私が部屋に戻ったのは深夜一時頃。

月読「……」

黒幕がもし四年前にもコロシアイを起こしていたとして……

そんな相手に私達はどう、立ち向かうべきなのかしらね……

【十一日目】→【十二日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……43
 
天馬……26
 
鏡在……21
 
ミシェル……31
 
黒頭……32
 
入野……28
 
佛生……26
 
広生……27
 
学人……29
 
川田谷……28
 
四杖……33

【十二日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……」

朝か……まだ少し眠いわね。

【食堂】

鏡在「ちょっと月読!コロシアイが前にもあったってどういう事よ!」

月読「……」

食堂に入った私はいきなり鏡在にそんな事を言われた。

……なんでそれを知ってるのよ?

天馬「昨日調べてたんだろ?何かわかったのかよ」

ミシェル「ホ、本当ナノ……?」

月読「……」チラッ

川田谷「……!」ダラダラ

天馬の言葉で察した私が川田谷に視線を送ると、向こうは手を合わせて謝罪の意を示してきた。

えぇ、そうね、これは貴方が粗忽だって事をすっかり忘れていた私の責任よ……

今日は喋るのに時間を費やす食事になりそうね……はあ。

月読「疲れたわ……」

こうなるのが嫌だし、不安になるだけだから一人で調べていたのに。

会ったら川田谷には一言言わないといけないわね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

音野「だ、大丈夫ですか……?」

月読「質問攻めは辛いわね。特に鏡在の容赦のなさは記者になれるレベルよ」

黒頭「お疲れですね。ですが、月読様の着眼点は正しいとわたしは思いますよ」

音野「それじゃあ、やっぱり前にもコロシアイが……?」

黒頭「それはわかりませんが、モノクマは作業的に人の命を奪っている……わたしはそう感じるのです」

月読「作業的にね……」

黒頭「わたしの主観でしかありませんが……」

音野「怖いですね……私達、本当にとんでもない相手を敵に回してるんじゃ……」

1…だとしても、私達はこのままこんな生活を受け入れるわけにはいかないわ
2…あまり不安にならない方がいいわよ
3…向こうに私達を選んだ事を後悔させてやりたいわね

↓2

月読「だとしても、私達はこのままこんな生活を受け入れるわけにはいかないわ」

音野「月読さん……」

月読「この十日で四人の死を見た。この先モノクマが何をしてくるかもわからない」

月読「相手がなんであろうと関係ない」

月読「なんとしてでも、こんな生活からは抜け出してやるのよ」

黒頭「意外でした……月読様はもっと静かにこの生活に臨んでいるかと」

月読「そうね……自分でも正直意外だわ」

この宇宙ステーションに来てから私は何かが変わったと感じる。

いや、変わらざるを得なかった……というべきなのかしらね。

月読「そのために貴女達にも頑張ってもらうわよ?」

音野「は、はい!」

黒頭「もちろんです」

このコロシアイからの脱出……きっと遂げてみせるわ。

【音野響の好感度が5上がりました】

【黒頭明夜の好感度が5上がりました】

月読「……少し熱くなっちゃったわね」

まあ、脱出へのモチベーションが上がるなら問題ないわ。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、黒頭は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

月読「ちょっと川田谷」

川田谷「ご、ごめん!つい口が滑っちゃってさ……」

月読「……」

佛生「何か、あったのですかな?」

川田谷「いや、コロシアイが前にも起きてるかもしれないって月読さんの考えをつい話しちゃって……」

佛生「それは……」

月読「はあ、もういいわ。だけどこうなると貴方には秘密とか話せないわね」

川田谷「あ、あはは……」

佛生「川田谷殿は……某の罪を知ったわけではないのですな」

川田谷「えっ、罪?」

月読「佛生、川田谷に話すと広まるわよ」

佛生「……」

川田谷「えっと……」

1…広まってほしいわけではないんでしょう?
2…私はみんなに下手に混乱してほしくないのよ
3…とにかく川田谷、これからは気をつけてちょうだい

↓2

月読「広まってほしいわけではないんでしょう?」

佛生「……そう、ですな」

川田谷「えっと、結局どういう事かな?」

月読「色々あるって事よ。聞かないでもらえると助かるわ」

川田谷「ま、まあそういう事なら聞かないけどさ」

佛生「かたじけない」

川田谷「いや、俺が聞いたら本当にいつ口滑らせるかわからないからさ……」

月読「……」

自分で言う事じゃないわよ川田谷……

【佛生空也の好感度が3上がりました】

【川田谷昌の好感度が3上がりました】

月読「なんとか川田谷には漏れずに済んだわね……」

武忍とは違う意味で危険ね、彼は。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、黒頭、川田谷、佛生は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

鏡在「全く川田谷は紛らわしいわね!」

月読「……」

鏡在「入野とあの坊主も相変わらずだし、布被りいなくなったのになんでこんな雰囲気のまんまなわけ!?」

学人「私に聞くな」

鏡在「ああ、もう!アタシはさっさと帰りたいけど我慢してるってのに!やんなるっての!」

学人「帰りたいか……」

1…我慢って不穏な事言うわね
2…まるで帰りたくないみたいな反応ね
3…ここだと、助けも期待できないものね

↓2

月読「まるで帰りたくないみたいな反応ね」

鏡在「なに、そうなの」

学人「馬鹿な事を言うな。私とていつまでもこんな所にいるつもりはない」

学人「ただ、帰った後私は今までのようには生きていけないだろう」

学人「そう思っただけだ」

学人は新太の殺人の償いをするって言っていたものね。

鏡在「ふーん……アンタって意外に律儀なのね」

鏡在「愚弟が勝手にした事など私が知るか~ってタイプだと思ってた」

学人「おい鏡在、今のはまさか私の真似か」

鏡在「似てたでしょ?」

学人「どこがだ……!」

月読「……」

でも変わったわね、学人は。

気付いてるのかしら、貴方女呼びから私達を名字で呼ぶようになってるって。

新太の殺人がきっかけだろうっていうのは……皮肉だけれど。

【更科学人の好感度が4上がりました】

【鏡在凛の好感度が3上がりました】

月読「誰も彼も変わらずにはいられないのかもしれないわね」

もっと平和な形で変われたら、よかったんだけれど。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、黒頭、川田谷、佛生、学人、鏡在は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

入野「むぐむぐ……」

天馬「……」

月読「……」

時間をずらして食堂に来る入野のために食事を用意してたけど……

入野「んっ……おかわり!」

天馬「まだ食うのかよ!?お前今までそんなに食ってなかっただろ!」

入野「今までは抑えてたからね!」

月読「既に今までの倍は食べてる気がするんだけど」

抑えてたにしても限度があるんじゃないかしら……

天馬「こりゃ、用意してた分じゃ足りねえな……」

1…食材足りるかしら……
2…抑えてたなら今までも足りなかったんじゃないの
3…ストレスでやけ食いしてるんじゃないでしょうね?

↓2

月読「抑えてたなら今までも足りなかったんじゃないの」

入野「んー……正直に言っちゃうとそうだけど、仕事上抑えるのは慣れてたからそんな辛くはなかったかな」

天馬「あたしには考えらんねえ……」

月読「それはこれだけ食べる事?それとも抑えてる事?」

天馬「そりゃもちろん抑えてる事だよ!あたしなんか走ってるから抑えるなんてしたら餓死しちまう」

それは大げさじゃないかしら。

入野「むぐむぐむぐむぐ……」

何にせよ、抑えてたのをやめただけならまだマシなのかしら……

【入野ちのの好感度が3上がりました】

【天馬千里の好感度が3上がりました】

月読「食料に限度がなくて助かったわ」

食料不足でコロシアイだなんて、冗談じゃないもの。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、黒頭、川田谷、佛生、学人、鏡在、入野、天馬は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

ミシェル「ラグビーシタイ」

月読「……」

いつもと違ってはっきりと口にしたミシェルのその言葉。

それはいいんだけど、なぜ私に言うのかしら?

広生「俺もスーツアクターとして思いきり動いてみたいが……いかんせん機会がないな」

月読「貴方達は天馬や黒頭みたいにはいかないものね」

ミシェル「我慢スルシカナイノハワカッテルケド……」

広生「こればかりはな……この超高校級の才能というものは中に根付いた物」

広生「それを振るえないのはどうも落ち着かない」

1…スーツアクターとして動くって具体的には何をしたいの
2…ボールだけなら倉庫にあるんじゃないかしら
3…やりたい事が出来ないのは辛いわね

↓2

月読「やりたい事が出来ないのは辛いわね」

広生「月読も書庫が開く前は本を探していたものな」

月読「そうね……」

ミシェル「ハァ……」

もうすぐ二週間……こういった所でもコロシアイでの弊害が出てきてるわね。

月読「どうにかならないかしら……」

考える必要があるかもしれない、わね。

【広生燕次の好感度が4上がりました】

【ミシェル・ラマンの好感度が4上がりました】

【夜イベント】

1…音野がまた女子会を開くみたい
2…川田谷が視線を感じると言わなくなったわ
3…入野が厨房に籠ってるみたいね
4…倉庫にボールってあったかしら

↓2

音野「二回目の女子会です!」

黒頭「今回は以前のように何をすればいいのかわからないという事はありませんね」

月読「前回話し合って結論は出なかったけどね」

音野「だ、大丈夫です!今回は助っ人がいますから!」

月読「助っ人?」

音野「はい!ではお願いします!」

【音野の呼んだ助っ人とは?】

【一人選んでください】

【男子でも可です】

↓2

四杖「あの……音野さんに呼ばれましたけど、本当にいいのでしょうか」

月読「……」

黒頭「こんばんは四杖様、どうぞこちらに」

四杖「は、はい」

音野「それでは……」

月読「音野」

音野「はい?」

月読「ちょっとこっちに来なさい」

音野「はあ……」


月読「これは何の集まりだったかしら」

音野「ふふっ、嫌ですね月読さん。私でも言った事は忘れませんよ」

音野「これは女子会です!」

月読「……四杖の性別は」

音野「えっ、もちろん四杖さんは男子…………」

音野「……!」ハッ

その今、自分の変な事に気付いたような顔は何かしら……

音野「ど、どうしましょう!準備委員の四杖さんなら、きっといい知恵が借りられるって事にしか気が回ってませんでした……!」

月読「そういう意味では正しい人選よ。これで学人や佛生連れてきてたら頭痛くなってたわ」

音野「ここはやっぱり引き取ってもらうべきですか……?」

月読「それは四杖に失礼よ。とにかく今回は四杖にはいてもらって進めましょう」

音野「わ、わかりました」


黒頭「粗茶ですが……」

四杖「す、すみません」

月読「戻ったわ」

音野「戻りました……」

黒頭「おかえりなさい」

四杖「あ、あの、わたくしがいるのは何かまずかったのでは?」

月読「そういうのじゃないわ。とにかく四杖、助っ人として来たからには頑張ってもらうわよ」

四杖「は、はあ……それで何をすれば」

音野「あの、女子会についてご教示願えたらと……」

四杖「……」

四杖「!?」

その後混乱する四杖に説明して、女子会について色々聞いた。

なかなか参考になったわね……それが男子の四杖の教えっていうのがあれだけど。

【音野響の好感度が4上がりました】

【黒頭明夜の好感度が4上がりました】

【四杖礎の好感度が4上がりました】

月読「さて、そろそろ部屋に戻りましょうか」

少しでも仲を深めればコロシアイも起きにくくなるわよね……なんて。

そんな風に考える私は冷たいのかしら。

月読「ダメね……本でも読んで落ち着きましょう」

パラパラと本を読みながら部屋までの道を進む。

今思うと、それがいけなかったのかもしれない。

ズッ

月読「っ……?」

突き飛ばされるような感覚と急な痛み。

床に倒れた私から眼鏡が飛んでどこかに落ちる。

月読「は、なに……」

痛む脇腹に手をやってみると、手が真っ赤に染まっていた。

そしてようやく把握した……私は、刺されたんだと。

誰かの走る足音、だけど視界はぼやけて誰なのかがわからない。

月読「痛っ……!」

っ、何で刺されたかはわからないけど、抜かれて血が溢れ出してる……!

このままだと、私は……死ぬ。

月読「まずい、わね……!」

医務室までは距離がある……ここは部屋に戻って、止血を……

カツカツ

月読「っ」

誰か来た……まさかとどめをさしに?

【刺された月読の下に現れたのは?】

↓2

シャンシャン……

月読「この音は……佛生の錫杖……」

佛生「むっ、この臭いは……」

月読「佛生……!」

佛生「月読殿、いったいどうされたのですか?この臭いは血の……」

月読「これは……」

……刺されて、とは言えなかった。

ここで刺されたなんて言えば、また疑心暗鬼に陥る……それこそ武忍の思惑通りに。

月読「ちょっと、怪我しちゃってね……止血したいから医務室まで肩を貸してくれないかしら」

佛生「承知しました。それでは手を……」

佛生の肩を借りて医務室に向かう。

それまでもてば、いいんだけどね……

【医務室】

月読「うっ、くうっ……」

なんとか、血は止まったわね……だけど数日はお風呂は控えるべきかしら……

佛生「……」

月読「ありがとう佛生。貴方のおかげで助かったわ」

佛生「いえ……しかし、それは本当にちょっとの怪我なのですかな?」

月読「……」

話すべきかしら……佛生ならそうそう人に話はしないでしょうけど。

月読「……本当にちょっとした怪我よ。思ったよりは深かったけどね」

佛生「……わかりました。月読殿がそうおっしゃるのであれば、某は何も言いませぬ」

月読「……」

さすがに感づかれてるわね……

月読「感謝するわ……」

佛生「では、某はこれで……どうかお気をつけて」

月読「……えぇ」

……私は誰かに刺された。

いったい誰に?

月読「……本当に、問題がなくならないわね」

【佛生空也の好感度が5上がりました】

【十ニ日目】→【十三日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……52
 
天馬……29
 
鏡在……24
 
ミシェル……35
 
黒頭……41
 
入野……31
 
佛生……34
 
広生……31
 
学人……33
 
川田谷……31
 
四杖……37

【十三日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「っ、はぁ……」

やっぱり痛むわね……

廊下の血痕はなんとか処理したし、事件の痕跡はなくなったと思うけど……

月読「眼鏡……ヒビ入ってるわね」

はぁ……普段使いだったから愛着あったんだけれど。

月読「予備を使うしかないわね……」

【食堂】

音野「あれ?月読さん眼鏡変えましたか?」

月読「えぇ、ちょっとね……」

黒頭「そちらも似合っていますよ月読様」

月読「ありがとう」

黒頭「しかし……どこか動きがぎこちないですね」

広生「怪我でもしているのか」

月読「そんな事はないわよ」

さすがに黒頭や広生には不自然に思われるか……注意しないといけないわね。

佛生「……」

佛生は黙っていてくれるみたいだけど……いつバレるかは、私次第ね。

月読「……はぁ」

包帯を換えるのも一人だと一苦労ね……

月読「かといって、佛生に任せる訳にもいかない……」

どうしたものかしら……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

天馬「……んー?なんでだ?」

広生「どうした」

天馬「いや、医務室行ってきたんだけどな?なんつうか包帯がすっげえ減ってんだよ」

月読「……!」

広生「包帯が?」

天馬「後ガーゼもだな。誰か怪我したのか?」

広生「そんな事は誰も言ってはいなかったが……」

月読「……」

まいったわね……包帯の量を把握してるとは思わなかったわ。

広生「しかし怪我をしているなら言えばいい……わざわざ隠す理由はなんだ?」

天馬「そこがわかんねえんだよなぁ」

1…怪我した事だけ伝える
2…黙ったままでいる
3…口止めして全て話す

↓2

月読「……」

疑心暗鬼に陥るのが嫌だから黙ったままでいようとしたのに……このままだと違う面で……

月読「広生、天馬」

それなら、方法は……

天馬「おっ、月読も気になるだろ?消えた包帯なんて……」

月読「それについては心配ないわ」スッ

広生「なっ、お前いきなり服を……!」

天馬「って、なんだよこれ!?」

腹部に巻かれた包帯に二人の息を呑むのが伝わってくる。

月読「これは、ここだけの話にしてほしいんだけど」


広生「刺されただと!?」

天馬「いったい誰にだよ!つうかなんで黙ってたんだ!?」

月読「最初の事件で武忍がやった事を思い返せばわかるでしょう」

広生「疑心暗鬼に陥るからか……」

天馬「っ、それはわかるけどよ!」

月読「……とにかく、この事は内密にお願い」

広生「……」

天馬「くそっ、だったらあたしがそいつを捕まえてやるよ!」

月読「ちょっと天馬!」

広生「……俺もそいつを放置するわけにはいかん。探すのだけはさせてもらうぞ」

月読「……わかったわ」

【天馬千里の好感度が5上がりました】

【広生燕次の好感度が5上がりました】

月読「……天馬も広生も無茶はしないといいけれど」

誰がしたかは……私も知りたいのよね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【天馬、広生は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

学人「……」

ミシェル「ウウウ……」

また、珍しい組み合わせね……

学人「おい」

ミシェル「ヒイッ!?」

学人「……」

学人の額に青筋が……

ミシェル「ア、アノ」

学人「なんだ」

ミシェル「ヒッ……」

月読「……あのままだと危険ね」

学人が、だけど。

1…あんまり怯えないでいいわよ
2…眉間に皺寄せてると余計に怖いわよ
3…ミシェル、何を話したいの?

↓2

月読「ミシェル、何を話したいの?」

ミシェル「アッ……」

学人「ちょうどいい。通訳は任せた」

月読「余裕ね……貴方あのままだとタックルやられてたわよ」

学人「なに!?」

月読「それで?私に話してくれれば伝えるわよ」

ミシェル「エット……イシズエガ探シテタ」

月読「四杖が?」

ミシェル「ウン」

学人「……それを言うためだけに三十分もそこにいたのか」

三十分……ミシェルにしては持った方ね。

学人「はぁ……わかった。四杖はどこにいた」

ミシェル「ジ、情報エリア……」

学人「そうか」

月読「ミシェルもよく耐えたわね……話せたらもっとよかったけど」

ミシェル「ダッテ……緊張シテ」

ミシェル「ガクト……カッコイイシ」

……ん?

【ミシェル・ラマンの好感度が4上がりました】

【更科学人の好感度が4上がりました】

月読「……学人がかっこいい、ね」

変態的な面を知ってるからなんとも言えないわ。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、天馬、学人、ミシェルは選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

今回はここまでで。

音野「今日は何を弾きましょうか?」

月読「そうね……」

川田谷「あっ、いたいた。音野さん、ちょっといいかな」

音野「はい、どうしましたか?」

川田谷「ちょっと弾いてもらいたい曲があるんだけど……」

音野「えっ、でも……」

月読「あら、私は構わないわよ。まだ何を聞くかは決めてなかったもの」

音野「わかりました……それで何を弾けばいいですか?」

川田谷「これなんだけど……」

音野「…………はい、ありがとうございます」

月読「あら、楽譜返していいの」

音野「覚えましたから大丈夫です!」

川田谷「あの十数秒程度で覚えたんだ……」

音野「こんな風に覚えられるのは楽譜だけなんですけどね……それじゃあ、弾きます」

音野が弾き始めた曲……それは私の記憶の中にはまるでない曲。

だけど聞いた限りでは悪い曲じゃないわね……

川田谷「……~~♪」

月読「!?」

川田谷「―#:@+……♪」
ちょっと……

音野「ふぅ……っ!?」

演奏の終わった音野がビクッと震えると耳を塞ぐ。
最後の方は演奏聞けなかったわ……

音野「っ、あ、あの!」

川田谷「……あれ、もう終わったの?」

音野「い、一応」

1…川田谷、今のはなに
2…演奏はよかったわね……演奏は
3…この曲、聞いた事がないんだけれど

↓2

月読「演奏はよかったわね……演奏は」

音野「あ、ありがとうございます」

川田谷「あはは、そう言ってもらえると作曲したかいがあるよ」

音野「これ川田谷さんが作曲したんですか?」

川田谷「いつもは作詞だからたまにはね。つい考えてた詞を歌っちゃったけど」

あの歌らしき物はそれだったのね……

川田谷「どうかな?いい歌だったでしょ」

月読「……曲はよかったわ」

音野「そ、そうですね……」

川田谷「あはは、それならよかった」

あくまで、曲は……よ。

【音野響の好感度が4上がりました】

【川田谷昌の好感度が3上がりました】

月読「……川田谷は作曲も出来るのね」

歌だけはひどい物だったけど。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、天馬、学人、ミシェル、音野、川田谷は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

佛生「……」

四杖「佛生さん、どうぞ」

佛生「かたじけない……」

四杖「いえいえ、わたくしにはこれぐらいしか出来ませんから」

佛生「……本来ならば某は拘束されても仕方がない事をしたのです。食事を用意していただけるだけでもありがたき事」

佛生「某は、死して償うべきなのでしょうがな……」

四杖「佛生さん……」

月読「拘束なんてモノクマの思う壺よ」

佛生「月読殿」

1…それに貴方は生きて償うべきなのよ
2…入野とはあれからどうなの
3…誰かが孤立するのは避けるべきでしょう?

↓2

月読「それに貴方は生きて償うべきなのよ」

佛生「……」

月読「それに貴方が死んでいたら私だってどうなっていたか」

四杖「えっ?月読さん、佛生さんと何かあったのですか?」

月読「まあ、色々とね……佛生」

佛生「……」

月読「貴方がこれからどう生きるかはわからないけど……死を償いにするのはやめる事ね」

佛生「……」

なんて、釈迦に説法ってやつかしらね。

だけど貴方がいなかったら私が死んでいたかもしれないという事は理解してほしいところね。

【佛生空也の好感度が3上がりました】

【四杖礎の好感度が3上がりました】

【四杖礎通信簿イベント2】

月読「……」ペラッ

月読「……」コクッ

あら、お茶がなくなったわね……

四杖「どうぞ」

月読「あら、ありがとう……ねぇ、四杖」

四杖「なんでしょう?」

月読「まさかずっといたの?」

四杖「はい、まあ……」

月読「貴方って全員参加の時はそうでもないけど、こういう時何かする以外は姿見せないわよね」

四杖「そうですね……あまり姿は見せないようにしていますから」

月読「姿を見せないように?なんでかしら?」

四杖「……それは、そうするべきだから、ですね」

月読「四杖?」

四杖「また何かあれば……」

……様子が変だったわね。

【四杖礎通信簿2】
【何かする時以外には姿を見せる事が少ない四杖。
なるべく姿を見せないようにしているという本人は言うが……】

月読「……佛生ももうあんな事をしなければいいわね」

本人の価値観ばかりは変えられないけど……そう願うわ。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【広生、天馬、学人、ミシェル、音野、川田谷、佛生、四杖は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

月読「……ねぇ」

鏡在「ちょっと動くんじゃないわよ!アンタは黙って突っ立ってなさい!」

なぜだか鏡在に捕まった私は脱衣場で着せ替え人形にされていた。

なんで私がこんな目に……

鏡在「うーん……ちょっと眼鏡外してコンタクトにしてみなさいよ」

月読「持ってないわよ、コンタクトなんて……」

鏡在「倉庫にあったからこれ使えば?」

月読「用意がいいわね……」

鏡在「使えるなら何でも用意しとくのは当たり前でしょうが」

1…そもそもなんで天馬じゃなくて私なの
2…なんか貴女のイメージ変わったわ
3…そういえばこんなに服どうしたのよ

↓2

月読「そもそもなんで天馬じゃなくて私なの」

鏡在「千里はダメよ。男の感覚叩き直すところから始めないといけないし、千里の身長に合う服はどうしても作れないのよ」

鏡在「まっ、アンタなら思う存分着せ替え出来そうだから付き合ってもらうわよ」

月読「……」

拒否権はないのね。

鏡在「ほら、さっさとコンタクトにしなさいよ。そうしたらこの服と……」

……まあ、たまには付き合うのもいいでしょう。

ただ包帯には全く言及しないとは思わなかったわね……服の下だからって事かしら。

【鏡在凛の好感度が5上がりました】

【夜イベント】

1…広生達はどうしてるのかしら
2…防犯グッズ倉庫にないかしら……
3…医務室に包帯変えにいかないと……
4…コンタクトね……

↓2

【書庫】

月読「……」

今私の手には鏡在に押し付けられた使い捨てコンタクトがある。

鏡在曰くなるべく着けて慣れるようにしろって話だけど。

月読「別に私は眼鏡でいいのに本当に強引よね……」

鏡在に何か言われるのも嫌だし、着けてみましょうか……


月読「……ん」

鏡を見ながらコンタクトを着けて、目をパチパチと瞬かせる。

月読「……」

普段眼鏡を着けてない顔をはっきり見た事はなかったけど……

月読「それなりに印象は変わるわね……」

何となく笑みを浮かべてみたり……いや、何をしてるのよ私は。

月読「自分の顔なんてまじまじと見るものじゃないわね……」

鏡を置いて顔を上げた私は……

そこにいた人と目が合った。

【一人選んでください】

↓2

学人「……」

月読「……」

学人はなぜか顎に手をやりながら私をジッと見つめている……

月読「ちょっと……学人?」

学人「ふん、ギャップという物もなかなか侮れんな」

月読「は?」

学人「お前は普段仏頂面とまでは言わんが笑顔を見せる事が少ない女だ」

学人「見せたとしても微笑むぐらいで今のような笑みはまずお目にかかれないだろう」

月読「……」

そんなにかしら……あまり笑わないのは自覚していたけど。

学人「普段はお堅い女の少女のような笑みか……いいものが見れたよ」

月読「……」

なんか満足して去っていったわ……

月読「今のって褒められたんでしょうけど嬉しくないわね」

そもそも少女のようなってまだ私十代の少女に分類される年齢なんだけど。

月読「……」

深く考えるとイライラしてきそうだから……えぇ、これ以上考えるのはやめましょう。

とりあえず私にはやはり眼鏡が合ってるわね。

【更科学人の好感度が8上がりました】

月読「包帯も変えたしそろそろ寝ましょうか……」

刺し傷だから即治るものでもないけど睡眠中の自然治癒力は馬鹿に出来ないものね。

月読「……」

目を閉じて、睡魔に身を委ねる。

そして私は眠りに落ちていった。

【????】

月読「……?」

ここは……どこかしら?

いくつも並んだ椅子。

目の前にある大きなスクリーン。

これは……映画館?

私は確か個室で寝ていたはずなのに……

ブー

月読「……」

ブザーが鳴ってスクリーンに映像が映る。

【大・炎・上】

月読「……!」

その映像は……あの悪趣味極まりない新太に対するオシオキ。

吊るされ、叩かれ、燃やされる地獄のような光景。

【愛・待ちわびて】

次に流されたのは夜方々木のオシオキ。

愛を求めた夜方々木を徹底的に侮蔑して殺す、最低の光景。

だけどなんでこんな映像が……







「ふぉっ、ふぉっ……良き映像じゃろう、月読の嬢よ」






月読「……」

横を見る。

少し離れた席で蠢いているのは白い布。

月読「……武忍」

武忍「ふぉっ、ふぉっ……久しぶりじゃな。こういうのもまた夢枕というのかの?」

月読「夢枕ね……貴方がいるなんて最低の悪夢よ」

武忍「ふぉっ、ふぉっ……言ってくれるわい」

月読「人の夢にまで現れてなんの真似かしら?安眠のためにも早く消えてくれると嬉しいんだけど」

武忍「なに、ちょっと聞きたい事があってのう」

月読「聞きたい事?」

武忍「わしが消えたはずなのに襲われた気分はどうかのう?」

月読「……」

武忍「わしがおろうがおるまいが結局月読の嬢は刺された。もしかしたら死んだかもしれぬ……ふぉっ、ふぉっ、嬢が第三の被害者であれば愉快極まりなかったのにの」

月読「……」

武忍「……はて?しかし変じゃな。なぜ月読の嬢はそれなのに相変わらず仲良しこよしをしとるんじゃ?」バサッ

月読?「過ごしている相手が私を刺したかもしれないのに」

月読?「おかしいわね、私は本さえあればよかった人間だったはずよ」

月読?「親にすら見放された私が今さら誰かとの絆でも求めてるっていうのかしら?」

月読「……」

月読?「いいんじゃない?もう殺したって?だって私は殺されかけた」

月読?「私は二回の学級裁判でも中心にいたわ。誘導なんて簡単じゃない」

月読?「ほら、殺しましょう。そしてあの愛書達の所に帰るのよ」

月読「…………」

これが夢ならこれはもしかして私の深層心理なのかしら。

それが武忍、ひいては化けた私として現れた……

もしそうだとするなら、なんて、なんて……







月読「今すぐその不快な物真似はやめなさい」

――馬鹿馬鹿しいのかしら私の深層心理は。






月読?「……」

月読「殺すですって?馬鹿馬鹿しい、そんな事私はしないわよ」

月読?「……なんでよ」

月読「さあ?明確な理由なんてないわ」

人を殺してはいけないなんて当たり前な話だ。

だけどこのコロシアイにはそんな法も倫理も善悪も何の意味を持たない。

月読「確かに私は刺されたわ。そしてその犯人はあの中にいるんでしょうね」

だから、なに?

月読「だけどそれは私が人を殺す理由になんてならないわよ」

月読「愛書達の事は気がかりよ。だけど私は書を愛してるがゆえに血に濡れた手で本を開くなんてごめんだわ」

それに、私は嫌なのよ。

わからないけど、私は……皆の命が消えてしまうのが嫌で嫌で仕方がない。

……本当に、どうしたのかしら私は。

月読「だからさっさとこんな悪夢からは目を覚まさせてもらうわよ」

月読「これ以上、くだらない話には付き合っていられないもの」

まあ、いいわ。

こんな夢にこれ以上いたくもないのは確かだから。

武忍「……ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ!」

月読「……」

武忍「いいのう、実にいいわ。その目、その表情……我が主の嫌いな物が詰まっておる」

武忍「恐怖と絶望に凍りつく顔が是非とも見たくなるわい……」

月読「……」

武忍「月読の嬢よ、はっきりと忠告してやるとしよう」

武忍「嬢は死ぬ、その甘さと強情さのために絶望に顔をひきつらせながらのう」

月読「あらそう……だったら決めたわ」

月読「私は笑って死ぬ、ああ、よかったと自分の人生という物語に誇りを持ってね」

その宣戦布告がこの夢の終わり。

遠のく意識の中、私は必ず生き延びることを……自分自身に誓った。

【十三日目】→【十四日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……56
 
天馬……34
 
鏡在……29
 
ミシェル……39
 
黒頭……41
 
入野……31
 
佛生……37
 
広生……36
 
学人……45
 
川田谷……34
 
四杖……40

【十四日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……」

朝ね……あの夢のせいで眠った気が全くしないわ。

月読「だけどはっきり言ってやったのはスッキリしたわね」

武忍にはそれはもう嫌な気分にさせられたもの。

月読「食堂に行くとしましょうか」

【食堂】

鏡在「ちょっと月読!」

月読「いきなり何よ」

鏡在「なんでまだ眼鏡なのよ!コンタクト慣らしなさいって言ったでしょうが!」

月読「朝も着けないといけないの?」

鏡在「……アンタって奴はどうもオシャレを理解できてないみたいね」

鏡在「女子集合!」

天馬「おっ、どうした」

鏡在「今日はこの月読を徹底的に改造するわよ!」

鏡在「名付けて月読改造計画!」

……そのままじゃない。

そしてあれよあれよという間に……私の改造計画とやらが始まる事になってしまった。

拒否権は……相変わらずないわね。

月読「改造計画ねぇ」

とんだ事になっちゃったわ……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

入野「こう?」

黒頭「はい、そうですね……腕はもう少し」

入野「なるほどなるほど」

月読「何をしているの?」

入野「あっ、汐里ちゃん!」

黒頭「入野様に少しばかり手解きを。わたしもまだまだ未熟なのですが……」

月読「黒頭ならいい指導になるんじゃない?貴女真面目だもの」

黒頭「恐縮です」

入野「そういえば汐里ちゃん!改造計画楽しみだね!」

月読「……」

忘れていてほしかったわ……

1…入野はなんで黒頭に指導してもらっていたの?
2…何を教えていたのかしら?
3…貴女達も参加するの……改造計画

↓2

月読「何を教えていたのかしら?」

黒頭「護身術ですね。相手の力を利用するので経験のない女性でも出来ますよ」

入野「何があるかわからないからね!」

月読「護身術……」

私も教えられてたら少しは対処出来たのかしら。

いや、不意討ちだったから無理だったかもね……

入野「汐里ちゃんも教えてもらおうよ!襲われてからじゃ遅いからね!」

月読「……」

既に遅いのよね……

黒頭「月読様は怪我をなさっているようですから無理をなさらない方がいいのでは?」

入野「えっ!汐里ちゃん怪我してるの!?」

月読「えぇ、少しね」

入野「そうなんだ……じゃあ無理はさせられないね」

月読「ごめんなさいね、治ったら付き合うわ」

いつ治るかはわからないけどね……

【黒頭明夜の好感度が5上がりました】

【入野ちのの好感度が4上がりました】

今回はここまでで。

【黒頭明夜通信簿イベント2】

月読「黒頭は超高校級の古武術家だけれど古武術にはいくつもの種類があるわよね?」

黒頭「そうですね。わたしが特に得意としているのは居合いと薙刀ですが……古武術と言われる物ならば会得しています」

月読「古武術を始めるきっかけはなんだったのかしら?」

黒頭「母が日本の文化を気に入っていたんです。そのためかわたしにも日本らしい物を習ってほしかったようで色々勧められまして……」

黒頭「その中でわたしにはこの古武術の世界が一番合っていたんです」

月読「それで超高校級にまでなるんだから……すごい話ね」

黒頭「それは月読様もそうなのでは?」

月読「……それもそうね」

私がこうなったきっかけ自体は逃避だもの……きっかけっていうのは大したことではないのかもしれないわね。

【黒頭明夜通信簿2】
【古武術を始めたのは母から勧められた中で一番合っていたから。
超高校級の古武術家の始まりはそんな些細なきっかけだったようだ】

月読「護身術……そもそも運動自体得意じゃないのよね私」

少しは身体動かすべきなのかしら……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【黒頭、入野は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

月読「コンタクトってやっぱり落ち着かないわね……」

鏡在「我慢しなさいよ。これもアンタの改造計画のためなんだから」

頼んでないんだけど……って言ったらまた騒ぐでしょうね……

広生「なんだ、コンタクトとは珍しいな」

月読「強制されてるのよ」

鏡在「アンタもいつでもそのお面取っていいのよ」

広生「取らないと前に言っただろう」

鏡在「強情ねぇ」

広生「どちらがだ」

1…そもそもなんで改造計画なんて始めたのよ
2…まだ広生の仮面取るの諦めてなかったのね……
3…昨日の着せ替えじゃ満足出来なかったの?

↓2

短いですがここまでで。

月読「そもそもなんで改造計画なんて始めたのよ」

鏡在「気分よ」

広生「言いきったな……」

鏡在「他に言い様ないじゃないの。それともアタシが何か考えあってこうしてるとでも思うわけ?」

月読「……ないわね」

鏡在「わかってんじゃない」

広生「月読、なぜ鏡在はあんなに偉そうなんだ」

月読「私に聞かないでほしいわ……」

それが鏡在だから……としか言い様がないわよ。

【鏡在凛の好感度が4上がりました】

【広生燕次の好感度が3上がりました】

月読「気分……」

それに巻き込まれる方の気持ちを考えてもらいたいわね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【黒頭、入野、広生、鏡在は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

音野「今日は私頑張ります!」

月読「頑張らなくていいわよ……」

なんでこの子は私の改造計画とやらにこんなノリノリなの?

学人「……」

音野「まずは髪をどうにかするみたいですよ?月読さんはあまり髪の毛手入れしてませんし」

月読「髪なんてきちんと洗ってればいいのよ」

音野「そうはいきません!今日は皆でお風呂に行ってそこから徹底的に……」

学人「……」ピクッ

月読「お風呂……」

マズイわね、お風呂に行ったら全員に傷がバレる……

鏡在は言ってないみたいだけど、この子は黙っててくれるかわからないのよね……

学人「……」

月読「……」

また、貴方って人は……

1…わかった、ちゃんとすればいいんでしょう?
2…髪の手入れは学人に頼むわ
3…全員である必要はないんじゃないかしら?

↓2

月読「髪の手入れは学人に頼むわ」

音野「えっ!?」

学人「なんだと!?」

月読「やっぱり聞き耳たててたわね」

音野「あれ?更科さん、いつの間に隣に……」

学人「……ふん、なんの話だ。私はただ思案にちょうどいい席を探していただけだ」

音野「そ、そうだったんですか……」

月読「……」

一言一句同じ言い訳を前に聞いたわよ。

音野「それであの、月読さんの髪の手入れ……更科さんがするんですか?」

学人「なぜ私がそんな事をしなければならないんだ」

月読「冗談よ。貴方だって髪の毛手入れしてるように見えないものね」

学人「ふん、当たり前だ。科学の探究の前にそんな事をしていられるか」

音野「じゃあ、やっぱり私達で……」

月読「……はぁ、わかったわよ」

音野「ふふっ、頑張りますね!」

どうにか対策を考えないとね……

【音野響の好感度が4上がりました】

【更科学人の好感度が4上がりました】

【音野響通信簿イベント3】

音野「はぁぁ……」

月読「……」

なんだか落ち込んでるわね……

月読「ため息ついてどうしたの」

音野「あっ、お姉様……」

月読「……はい?」

音野「あっ!?い、いえ、違うんです!」

月読「落ち着きなさい……それでどうしたのよ」

音野「その、私って天然なんでしょうか?」

月読「……」

音野「鏡在さんや天馬さんがよく私を天然だって言うんです。だけど違いますよね!?」

月読「……」

いや、貴女は……

音野「私全然天然じゃありませんよね月読さん!」

月読「……」

音野「あの、なんで目をそらすんですか」

月読「……残念ながら貴女は天然よ」

音野「!?」

月読「自覚なかったのね……わかってはいたけど」

音野「そ、そんな……私天然だったんですか……」

……こればかりは何も言えないわ。

【音野響通信簿3】
【自分を天然ではないと思っていた音野。
それを知って落ち込んでしまった彼女に月読は何も言えなかった……】

【更科学人通信簿イベント2】

学人「ふん、こんなものか」

月読「貴方が何か作業しているなんて珍しいわね」

学人「ちょっとした暇潰しだ。ちょうどいい、実験に付き合え」

月読「実験って何よ」

学人「立っていればいい。この眼鏡装着型の機器でお前を見るだけだからな」

月読「あらそう……わかったわ」

学人「……」ピピッ

月読「……」

学人「……ほう、ふむ」

月読「……ねぇ、何を見て」

学人「ふん、意外に着痩せするようだな。数値と実際ではやはり……」

月読「……それ何の機械なの」

学人「スリーサイズを数値化して見る機械だ」

月読「……」

学人「ふん、元々は違う用途の機械を作るつもりだったんだがな……」

月読「……」

本当にそうなのかしら……今までからしてそれが本命だった気しかしないんだけど。

【更科学人通信簿2】
【科学部として物も作る事が出来る学人。
しかし本人は否定しているが月読はその用途に邪なものが見えるようだ……】

ここまでで。

月読「はぁ……どうしたものかしら」

この傷……誤魔化せるようなものでもないのよね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【黒頭、入野、広生、鏡在、音野、学人は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

川田谷「ちょ、うわ、ごめん!」

書庫からの帰り道、トレーニングルームから川田谷が慌てた様子で出てきた。

月読「どうしたのよ」

川田谷「あっ、えっと……」

天馬「おいおい、そんなに慌てる事ないだろ」

月読「……天馬、貴女なんて格好してるのよ」

トレーニングルームから笑って出てきた天馬はいつも着ているジャージを脱いでいて……上に着けているのはスポーツブラだけだった。

天馬「別に減るもんでもないしいいだろ?それにあたしの胸なんか見て喜ぶ奴いねえって!」

ケラケラと笑う天馬に顔を押さえている川田谷……なるほど、トレーニングルームの扉を開けたらこの姿の天馬がいたってわけね。

1…貴女それで今日の集まりに参加する気なの
2…鏡在に言うわよ
3…天馬は気にしてないみたいよ川田谷

↓2

月読「貴女それで今日の集まりに参加する気なの」

天馬「おう、あたしらしく月読を改造してやるよ!」

月読「……不安だわ」

天馬「そう言うなって!」

川田谷「あ、あのさ、まず服を着てもらってもいいかな!?」

天馬「なんだ、そんなに照れてんのか?見たけりゃ別に……」

月読「天馬、そこまでにしておきなさい」

天馬「睨むなって!全くまるで姉貴みたいだよな月読は!」

月読「貴女みたいな妹がいたら苦労するわね」

川田谷「だから早く服を着てほしいんだけど!?」

【天馬千里の好感度が5上がりました】

【川田谷昌の好感度が4上がりました】

月読「天馬に改造計画をさせるのは不安ね……」

何を着させられるのかしら私……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【黒頭、入野、広生、鏡在、音野、学人、天馬、川田谷は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

月読「……」

四杖「ふう」

月読「……四杖」

四杖「はい?なんでしょうか?」

月読「貴方さっきから何をしてるのかしら?」

四杖「準備ですが……」

四杖が持っている幕には【月読汐里改造計画】と書かれている……

月読「……」

四杖「だいたいの準備は終わっていますからもう少しだけお待ちくださいね」

1…鏡在に頼まれたのかしら
2…あまり大がかりにしないでほしいんだけど……
3…準備って……具体的には何を?

↓2

月読「準備って……具体的には何を?」

四杖「皆さんが月読さんを改造するために必要な衣類やアクセサリー」

四杖「着替え用のカーテンと籠」

四杖「採点用のパネルとペンに……」

月読「採点?」

四杖「皆さんで評価すると鏡在さんは言っていましたが」

月読「……」

鏡在は何を考えているのよ……

四杖「盛り上がるようにわたくしも念入りに準備させていただきますね!」

月読「……」

やめてほしいんだけど……鏡在の事だからやめさせたら暴れるでしょうね。

それに四杖が真剣に準備しているのを邪魔するのもね……

【四杖礎の好感度が6上がりました】

鏡在「さぁ、始めるわよ!【月読改造計画】!」

音野「楽しみですね!」

月読「……」

今からでも中止にならないかしら。

天馬「で?まずはどうすんだよ凛」

鏡在「まずは髪からよ!どうも月読は洗ってるだけっぽいし」

黒頭「髪の毛ですか……」

月読「いいじゃないの……」

入野「つまりお風呂に汐里ちゃんを入れるんだね!」

鏡在「そういう事よ!ミシェル!そいつを逃げられないように運びなさい!」

ミシェル「ワ、ワカッタ」

月読「ちょっと……!」


鏡在「さーて行くわよ!」

広生「賑やかな事だな」

川田谷「そういえば佛生君は?」

四杖「入野さんと顔を合わせて空気を悪くしないように部屋にいるそうです」

学人「……」ガタッ

広生「ん?どこに行くんだ?」

学人「科学の探究だ」

四杖「科学の探究……ですか?」

学人「ふん、手早く済む事だ。すぐ戻る」

広生「科学の探究か……何をするつもりだ?」

川田谷「なんだったらついていってみようか?」

四杖「いいんでしょうか?」

川田谷「協力できそうなら手伝えばいいんだし、ほら行こう行こう!」

広生「おい押すな川田谷!」

【女子大浴場】

月読「とんだ事になったわね……」

入野「……あのさ、汐里ちゃん」

月読「何かしら」

音野「なんでウェットスーツを着てるんですか?」

月読「私がされるのは髪の改造、それならわざわざ裸である必要はないでしょう?」

天馬「そりゃそうかもしんねえけど……凛キレかけてんぞ」

鏡在「……」

ミシェル「ヒィィ……!」

月読「何を言われても今はこれを脱ぐ気はないわよ」

黒頭「そうですね……月読様は怪我をなさっているようですから、この方がいいかもしれません」

天馬「あー、そういやそうだったか」

音野「そうだったんですか!?」

月読「……まあね」

傷の深ささえバレなければ、問題ないわ。

このあからさまな刺し傷さえバレなければ……

鏡在「まあいいわ……それじゃあまずはその髪を改造するわよ!」

天馬「よっしゃ、しっかり洗ってやるよ!」

鏡在「いやいや、千里待ちなさい!」

天馬「なんだよ」

鏡在「今回は月読のキューティクル補修すんだから乱暴に洗われたら困るのよ」

黒頭「キューティクル……ですか?」

入野「髪の毛の一番外側の部分の事!私もケアしっかりしなさいって言われてるよ!」

鏡在「服が最高でも着てる人間がダメなら意味ないわけ。アンタは千里と違ってまだ補修でなんとかなる範囲だから」

天馬「そう褒めんなよ」

鏡在「誰がいつ褒めたのよ!?」

月読「……任せるわ」

髪を誰かに洗われるなんて初めてね……なんだか不思議な気分。

【個室エリア廊下】

学人「……この辺りか」カチャ

学人「……集音性能は問題ないな、ここからこの施設の構造と計算からどこまで内部を把握できるか……」

川田谷「何をブツブツ言ってるの?」

学人「なっ……貴様ら!?なぜここに!」

四杖「何かお手伝い出来る事がないかと」

広生「お前こそこんな廊下でヘッドフォンを着けて何をしているんだ」

学人「貴様らには関係ない。手伝いも不要だ」

川田谷「……あれ?そのヘッドフォンから聞き慣れた声が聴こえるけど」

学人「!?」ガタッ

カチャン!

『ちょっと千里!サボって何してんのよ!』

『あたしはやる事ねえんだし風呂入るぐらいいいだろ!暇なら凛も入るか!』

『ちょ、ちょっと!?脱がそうとしないで!』

『何してるのよ……貴女達は』

川田谷「あっ、これ……お風呂場にいるみんなの声だ」

四杖「そういえばこの壁の向こうは女湯でしたね」

広生「……何をしようとしていた」

学人「科学の探究だ」

広生「四杖!引き摺ってでも食堂に連れていくぞ!」

四杖「わ、わかりました」

学人「離せ!これから計算して内部を映像化……」

広生「させるわけないだろうが!」

川田谷「お、音声だけでなんか変な気分になるねこれ……」

広生「いつまで聴いている!」

川田谷「あいてっ!?」

入野「うん、いい感じだよ汐里ちゃん!」

ミシェル「キラキラシテル……」

鏡在「次はこれよ」

音野「髪飾りとリボンですか?」

天馬「そういや月読のリボン結構ボロボロだよな」

月読「ずっと使っていた物だもの」

黒頭「思い出の品なのですか?」

月読「特にはないわね……本当に長く使っていただけの物よ」

鏡在「それならこっちで新しいリボン着けてもいいわよね!」

月読「好きにしてちょうだい」

皆はあーでもないこーでもないと私の髪に着ける物を選んでいる……

どんなものになるやら。

音野「音符のヘアピンを見つけました!」

天馬「おっ、鉢巻きか」

鏡在「まっ、月読の髪なら無難に髪留めってところね」

入野「うーん、リボンがいいかな……ここはレースので!」

ミシェル「カチューシャ……イイカモ」

黒頭「これは綺麗なかんざしですね……」

月読「……」

何かしら見つけたみたいだけど……

【誰に話しかけますか?】

↓2

月読「音野……それは?」

音野「音符のヘアピンです!着けてみてください月読さん!」

月読「……」

着けるのは構わないけれど、このヘアピン……なんだか見てて不安になるんだけど。

月読「……」スッ

音野「似合ってますよ月読さん!」

月読「こういうのは貴女の方が似合うんじゃないの?」

音野「ふふっ、もちろん私も着けてますよ!」

月読「……」

なんでこんなに楽しそうなのかしら……

【音野響の好感度が3上がりました】

【他の女子の好感度が2上がりました】

明日早いのでここまでで。

月読「髪だけでなんか疲れたわ……」

鏡在「本番はこれからだってのに何言ってんのよ」

音野「私頑張って選びますね!」

天馬「まっ、やるからには張り切ってコーディネートしてやるよ!」

ミシェル「大丈夫カナ……」

入野「水着の時は可愛かったし大丈夫だよ!」

黒頭「これもよき思い出になればいいですね」

月読「まあ……それは大丈夫じゃないかしらね」

【食堂】

学人「……」

広生「……」

学人と広生の間に不穏な空気が漂ってるんだけど……

月読「……私達がいない間に何があったの」

川田谷「あ、あはは……色々ね」

四杖「こればかりはさすがに口には……」

何があったのやら。

鏡在「さあ、これから月読改造計画のメインを始めるわよ!」

鏡在「アタシ達女子が月読をコーディネートするから、それをアンタ達男子には採点してもらうわよ!」

川田谷「なるほど、このパネルはその為の物ってわけだね」

月読「ちょっと鏡在、まさか私にここで着替えろって言うの」

鏡在「カーテンあるからいいじゃないのよ」

月読「あのね……」

学人「やるなら早く始めろ。私は暇じゃないんだ」

月読「……」

貴方って人間は本当に……

鏡在「ほらギャラリーもこう言ってんだからさっさと着替えスペースに入りなさい!」

月読「……わかったわよ」

鏡在「その代わり順番くらいは選ばせてあげるわ。アタシ達の誰から改造してほしい?」

誰からね……

【最初に月読を改造する女子は?】

↓2

月読「黒頭、貴女からお願いするわ」

黒頭「わたしですか?承知いたしました」

シャッ

入野「明夜ちゃんからかー……やっぱり和服になるのかな」

川田谷「本人が普段和服だもんね」

鏡在「水着の事あるから不安なのよね」

学人「……」カチャカチャ

四杖「……あの、何をなさって」

広生「天馬!ミシェル!その機械を壊せ!」

ミシェル「エッ!?エット、エイッ!」

天馬「よくわかんないけどほらよ!」

学人「ちいっ!」

音野「あれは何をしているんでしょう……」


黒頭「終わりました。月読様、どうぞ」

【黒頭明夜のコーディネートは?】

↓3まで出た中でコンマが一番高いのを採用。

音野「わっ、着物ですか?」

月読「正確には振袖ね……振袖なんて初めて着たわ」

黒頭「やはりわたしは和服の事しかわかりませんので……」

入野「わあ、舞妓さんってやつだね!」

黒頭「髪は結い上げて先ほど選んだ簪をさしてみましたが……いかがでしょう?」

ミシェル「ワタシハ好キ……」

天馬「いいんじゃねえか?あたしも似合ってると思うぜ」

鏡在「選択肢が狭い中で頑張ったじゃないの。これが水着で出来たらどれだけ……」

まだ引きずってるのね……

鏡在「じゃあ男子、採点しなさい!10点満点でね!」

広生「9点だ。トップバッターという事もあって満点は避けさせてもらう」

四杖「7点でしょうか」

川田谷「俺は6点かな。似合ってるとは思うけど個人的には月読さんは洋服かなって」

学人「5点だ」

意外に低いわね……私は結構気に入ったんだけど。

【黒頭明夜……27点】

【続いて月読を改造する女子は?】

↓2

月読「ミシェル、次は貴女にお願いするわ」

ミシェル「エッ!?マ、マダ心ノ準備ガ……」

鏡在「どうせいつまで経っても出来ないでしょうが!さっさと行きなさい!」

ミシェル「ヒイッ」

シャッ

黒頭「ミシェル様はどのような服をお選びになるのでしょう」

音野「未知数ですよね」

入野「きっと可愛いやつだよ!」

天馬「いやいや、スポーツやってるからにはきっとそれっぽいのだろ!」

川田谷「みんなはどう思う?」

広生「確かに未知数ではあるな……予想が出来ん」

学人「ふん、なんでもいい」

四杖「そんなまた……」

ミシェル「デ、出来タヨ……」

【ミシェル・ラマンのコーディネートは?】

↓3まで出た中でコンマが一番高いのを採用。

月読「ちょっとミシェル……これサイズ少し小さくない?」

ミシェル「ソ、ソウカナ?」

鏡在「はー、なるほど。赤いチア衣装ね……」

天馬「チアガールってやつか!あたしの予想が当たったな!」

入野「でも可愛いし私のも当たりだよ!」

音野「月読さん、ポニーテールもよく似合ってます!」

黒頭「わたしのとは違い活動的な服装ですね」

広生「……普段本を読んでいるタイプの月読のああした格好は新鮮だな」

川田谷「いや、なんかギャップってやつかな。月読さん、着痩せするタイプだし……」

四杖「しかし、おへそや太ももが見えるのは少々男子には目の毒ですね……」

学人「……」

鏡在「それじゃあ採点よ!」

広生「9点だな。活動的なギャップも加味して判断した」

四杖「6点でしょうか……いえ、似合ってないのではなく目のやり場に……」

川田谷「9点かな。あはは、やっぱり女の子のそういう格好っていいよね」

学人「10点だ」

月読「……」

目線がなんかいやらしいわよ学人……

【ミシェル・ラマン……34点】

【続いて月読を改造する女子は?】

↓2

今回はここまでで。
次回は天馬の月読改造からです。

月読「次は……」

天馬「あたしに任せろ月読!あたしが満点になるようなコーディネートを見せてやる!」

月読「ちょっと……!」

シャッ

鏡在「あー、箸休め回ね。ろくに採点しなくていいわよ」

黒頭「手厳しいですね」

鏡在「アタシは千里のファッションセンスだけは信用してないの」

音野「い、いくらなんでも人に着せるなら気を遣うんじゃ……」

入野「千里ちゃんだからなー……」

ミシェル「ワカラナイカラ楽シミ……」

広生「天馬か……普段が普段だからな」

川田谷「さっきの事思い出すと……」

四杖「何かあったのですか?」

学人「……」



天馬「よっしゃあ、完成だ!」

【天馬千里のコーディネートは?】

↓3まで出た中で一番コンマが高いのを採用。

月読「……もっと酷い格好させられるかと思ったわ」

天馬「さすがにあたしもそこまで酷くはしねえって」

鏡在「タンクトップにデニムのショートパンツ……千里にしてはまともね」

音野「健康的でいいと思います!」

入野「ミシェルちゃんのチアガールもよかったけどこれも可愛いなー」

ミシェル「ワタシモアンナ格好ヨクシテル……」

黒頭「わたしもまだまだと痛感させられますね……」

広生「天馬らしくもあり、意外でもありだな」

川田谷「チアガールとは違う良さがあるよね!」

四杖「ショートパンツですから目のやり場も多少は……」

学人「こんなものか……」

鏡在「じゃあ採点よ!」

広生「8点だ。まともだがミシェルの後だと少しパンチが弱くもある」

四杖「9点ですね。ミシェル様に比べ目のやり場も困らない」

川田谷「10点かな。うん、やっぱりこういうのいいよね」

学人「9点だ」

天馬「よっしゃ、トップだぜ!」

【天馬千里……36点】

【続いて月読を改造する女子は?】

↓2

鏡在「やるじゃないのよ千里……だったら次はアタシがやってやるわ!」

月読「……」

何も言わせないのね……


シャッ

音野「アパレル店員の鏡在さんなら期待できますね!」

黒頭「安心感はあります」

入野「凛ちゃんならきっと凄いのがくるよ!」

ミシェル「ワクワク」

天馬「何でもいいさ!返り討ちにしてやらあ!」

広生「さて、どうなるか……鏡在の才能なら悪くはならないだろうが」

四杖「ファッションセンスに関しては確かですからね」

川田谷「安定感があるのは大事だよ」

学人「ふん、どうだかな」


鏡在「さあ、真打ち登場ってやつよ!」

【鏡在凛のコーディネートは?】

↓3まで出た中で一番コンマが高いのを採用。

月読「本当に、これだけは何も言えないわね」

鏡在「当たり前!アタシを誰だと思ってんのよ!」

音野「あれは……」

入野「ちょっと手が入った制服に上着、淡い色のスカート……」

ミシェル「リボンにサイドテール……」

黒頭「腕飾りもありますね」

天馬「つうか凛と全く同じ格好じゃねえか!所々の小物まで同じかよ!」

鏡在「はっ、アタシは常に最先端を行ってるわけ!だったらアタシと同じ格好させるのが最高にお洒落なのよ!」

広生「そう来るか……」

四杖「自信があるだけありますね……」

川田谷「さすが鏡在さんってところかな」

学人「……」

鏡在「さあ、決まりきってるけど採点よ!」

広生「10点だ。こればかりはな……」

四杖「10点です。文句のつけようがありません」

川田谷「10点だよ。シンプルに可愛いしお洒落だしね」

学人「8点」

鏡在「なんでよ!?なんで満点じゃないわけ!?」

月読「……」

多分露出が少ないからよ……

【鏡在凛……38点】

【続いて月読を改造する女子は?】

【残り……音野、入野】

↓2

月読「入野、頼めるかしら?」

入野「オッケー、頑張って可愛くするね!」

シャッ

鏡在「なんでよ……」

天馬「まあまあ、トップなんだしいいじゃねえか」

ミシェル「楽シイネ」

黒頭「そうですね。このような催しもいいものです」

音野「……もしかして私最後ですか!?」

広生「入野……露出好きの面があるのがな」

四杖「スカートのスリットや胸元のボタンを上までしない事からもわかります」

川田谷「男心はくすぐるんだけどね」

学人「期待には応えてもらおうか」


入野「お待たせー!」

【入野ちののコーディネートは?】

↓3まで出た中で一番コンマが高いのを採用。

月読「入野、これはどうなの……」

入野「可愛いでしょ?」

音野「水着……ですか?」

天馬「おいおい、あのジーンズ穴空いてんぞ。凛あんなの用意してたのかよ」

鏡在「あれはダメージジーンズよ!」

ミシェル「ワワワ……」

黒頭「わたしには思いつかないような服装……感服です入野様」

広生「……さすがに、どうなんだあれは」

四杖「ミ、ミシェル様より際どいところが……!」

川田谷「……というか穴からチラチラ見えてない?」

学人「……」

鏡在「さてと、採点よ!」

広生「3点だ。さすがに攻めすぎだ入野」

四杖「1点です……!下着見えてるのはあんまりかと……」

月読「!?」バッ

入野「あっ、ちょっと際どくいきすぎたちゃったかな……」

川田谷「5点かなぁ。やっぱり下着チラチラ穴から見えてるのはまずいよ……」

学人「10点だ」

わかりやすいわね、貴方は……

【入野ちの……19点】

ここまで。
次回はラストの音野の改造から。
なお採点は採用の際のコンマが基準になっています。

月読「音野、最後は貴女よ」

音野「は、はい!」

シャッ

鏡在「アタシの勝ちは決まったわね……月読に何させようかしら」

入野「えっ、そんなルールだったの!?」

天馬「だったらあたしだってもっと気合いいれてたってのに!」

ミシェル「ミンナ怖イ……」

黒頭「邪念漂いますね……」

広生「音野か……どう見る?」

四杖「音野さんなら酷い事にはならないのでは?」

川田谷「でも音野さん天然だからなぁ」

学人「……」


音野「あの、終わりました……」

【音野響のコーディネートは?】

↓3まで出た中でコンマが一番高いのを採用。

月読「…………」

音野「ど、どうでしょう?」

鏡在「あー……ゴスロリね。でもなんか、色々致命的よ」

黒頭「……」

天馬「似合わねえ」

入野「言い方!?」

ミシェル「ゴ、ゴメンナサイ……」

広生「……なんと言えばいいんだ」

四杖「その、個性的かと」

川田谷「いや、やっぱり天然だなぁ」

学人「……はあ」

鏡在「一応採点しといて」

広生「3点だ……まず丈が合っていない」

四杖「4点で……その、ノーコメントでお願いいたします」

川田谷「3点かな。月読さんへのチョイスとして色々失敗だよね」

学人「1点」

音野「…………」

【音野響……11点】

月読「はぁ、やっと解放されたわ」

音野「…………」グスッ

月読「……いつまで落ち込んでるのよ」

鏡在「結局アタシのかちだったわね!まっ、当たり前だけど!」

天馬「あたしだってあと少しだったんだからな!」

ミシェル「ホッ……低クナクテヨカッタ」

黒頭「この結果を受けてまた精進いたします」

入野「私モデルなんだけどなー……」

広生「点数をつけるというのは、いささか緊張したな」

四杖「新鮮な体験でした……」

川田谷「あはは、楽しかったよね」

学人「ふん、もう少し探究心に刺激がほしかったがな」

鏡在「さーて、一位になったし月読に言う事一つ聞いてもらうわよ」

月読「なにそれ、聞いてないわよ」

鏡在「言ったらアンタ逃げそうだから」

月読「……」

【鏡在が月読に要求したのは?】

【内容によっては安価下になります】

↓2

鏡在「自分で自分コーディネートしてみなさいよ」

月読「自分で?」

天馬「おぉ、せっかくだからやってみろよ月読!」

黒頭「それはよい考えですね」

ミシェル「ワタシモ見テミタイ……」

入野「うん、やってみようよ汐里ちゃん!」

音野「……私よりはきっとすごいと思いますよ」

月読「……わかったわ、少し待っててちょうだい」


シャッ


鏡在「男子!最後にまた採点してもらうわよ!」

広生「それは構わないが……」

四杖「月読さんのコーディネートですか」

川田谷「ある意味一番未知数だよね」

学人「刺激は期待できないな」

【月読汐里のコーディネートは?】

↓3まで出た中でコンマが一番高いのを採用。

月読「……どうかしら」

鏡在「へぇ、やれば出来るじゃない」

天馬「よく似合ってんじゃねえか!」

入野「ワンピースだー、汐里ちゃんによく似合ってるよ!」

ミシェル「ウ、ウン……」

音野「ふ、ふふっ……私とは本当に違います」

黒頭「音野様、お気を確かに」

広生「小物は鏡在を参考にしているのか」

四杖「やはり自分で選ぶだけあって着こなしています」

川田谷「みんなのも良かったけど、月読さんにはああいう系統が一番合うね」

学人「基本に立ち返る、か」

鏡在「じゃあアンタ達最後の採点よ!」

広生「10点だ。改造がいい影響を生んだのかもしれないな」

四杖「9点で。やはり鏡在さんのコーディネートが一番だったかと」

川田谷「10点かな。おとなしめの服装が月読さんにマッチしてるよ」

学人「8点だ」

【月読汐里……37点】

そうして、そこそこの盛り上がりを見せて私の改造計画は終わりを迎えた。

まあ、楽しくはあったわね……あら?


佛生「……仲を深められたようで何より」

佛生、来ていたのね。

……いずれ彼もこの輪にいられるようになればいいんだけど。

【全員の好感度が7上がりました】

【夜イベント】

1…音野がまだ落ち込んでるわね
2…片付けまでがなんとやら、ね
3…廊下に機械が落ちてたわ

↓2

月読「何なのかしら、この機械」

この手のを持っているとしたら、やっぱり学人よね。

月読「……学人の機械って嫌な予感しかしないわ」

しかもこの壁の向こうって女子の浴場じゃない。

月読「……」

1…本人に叩きつけてこようかしら
2…この先の平穏のためにも壊しておきましょう
3…学人の物とは限らないし、誰かに持っていってみましょうか【同時に人物指定】

↓2

月読「学人の物とは限らないし、誰かに持っていってみましょうか」

問題は誰に持っていくかよね……

川田谷「あれ、月読さん……そ、それは!?」

月読「あら、ちょうどいいところに来たわね……その様子だとこれは貴方のかしら川田谷」

川田谷「いやいや、それは俺じゃなくて学人君の……」

月読「ああ、やっぱりそうなの……そのわりに焦ってるのはなんでかしら」

川田谷「い、いや、俺は別に何も……」

月読「……」

川田谷「あ、あはは……」

その後川田谷を追求したけど白状しなかった……だけど何かあるわねこれは。

……処分しておいた方がよさそうね。

【川田谷昌の好感度が3上がりました】

月読「……」

明日で十五日目……そしてコロシアイは五日の間隔で起きている。

月読「ないと思いたいけど、そんな事言っていられないのも事実」

そろそろモノクマも動き出すかもしれない……油断は出来ないわ。

そんなモヤモヤを抱えながら、私は眠りについた。

【十四日目】→【十五日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……70
 
天馬……48
 
鏡在……42
 
ミシェル……48
 
黒頭……55
 
入野……44
 
佛生……46
 
広生……48
 
学人……58
 
川田谷……50
 
四杖……55

【十五日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……」

朝ね……

月読「…………」

何も、ない。

今日はここでモノクマが展望室に呼び出して動機を……というのはなさそうね。

月読「少しだけ、安心したわ」

食堂に行きましょうか。

【食堂】

月読「……」

時間をずらしている入野以外は集まってるみたいね。

鏡在「はー、久々に服で楽しんだわ」

天馬「次は音野辺りでやるか」

音野「わ、私ですか?」

広生「平和なものだな」

川田谷「これ以上何もないといいんだけどね」


全くね……

月読「……」

どうも落ち着かないわね。

やっぱり今までの事があるからかしら……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

川田谷「……」キョロキョロ

月読「……何してるのかしら」

学人「……」

川田谷「あっ、学人君!」

学人「なんだ」

川田谷「いや、昨日の事なんだけど……あの機械が月読さんに拾われちゃって」

学人「なに?」

月読「……」

昨日の……やっぱりあれは学人が関わっていたのね。

学人「それで奴はあの機械の用途を知っているのか」

川田谷「それは知らないとは思うけど……」

月読「……」

1…そんなに知られたらまずいのかしら?
2…聞き耳を立てる
3…あれなら処分したわよ

↓2

怪しいわね……聞き耳を立ててみましょう。

学人「そもそもなぜ拾われた。あれを最後に使っていたのはお前だろう」

川田谷「いや、広生君に引きずられていったから廊下に置き忘れちゃって……」

学人「馬鹿が!あれにはまだ再利用の価値があったというのに……」

川田谷「まだ覗くの諦めてなかったんだ……」

……覗く?

学人「人聞きの悪い事をほざくな!あれは科学の探究だと言っているだろう!」

川田谷「壁を透けさせて女子のお風呂見る事のどこに科学の探究があるのか俺にはわからないよ」

月読「……そういう事ね」

川田谷「うわっ、月読さん!?」

月読「やっぱりあれの使い道はろくな事じゃなかったのね」

学人「私は何もしていない。そこにいる男は音声だけ聞いて興奮していたようだが」

川田谷「ちょっと!?俺にだけ罪を着せるのは……」

月読「同罪よ」

全く、そんな事に情熱を燃やさないでほしいわ……

【更科学人の好感度が3上がりました】

【川田谷昌の好感度が3上がりました】

【更科学人通信簿イベント3】

学人「……」

月読「……」

学人が新太の部屋の前にいるわね。

また抱え込んでるのかしら……

学人「またいたのか」

月読「貴方こそ」

学人「ふん、私は愚弟に嫌みを言っていただけだ」

月読「…………今更だけど、貴方別に新太の事を嫌ってたわけではないわよね?」

学人「なんだいきなり」

月読「いえ、貴方はいつも新太を愚弟と呼ぶけど、それがなぜか気になっただけよ」

学人「ふん、私達兄弟は生まれから歪だったんでな」

月読「生まれから?」

学人「私と愚弟は兄弟とは言うが腹違い。それも双子の姉妹だった」

月読「……貴方の父親は姉妹に手を出したって事?」

学人「そういう事だ。それが発覚してすぐに男は行方をくらまし、おかげで母親は姉妹だというのに憎しみ合っていたし、それを私達に聞かせてきた」

学人「嫌ってたわけではないのかと聞いたな?答えは天才たる私にも永遠にわからん」

学人「兄弟をどう思うか?」

学人「あの愚弟と生きてきた日々はそんな凡人には簡単な問すら回答のないものにした」

月読「……」

学人と新太の兄弟関係は、特殊なものだったみたいね……

【更科学人通信簿3】
【学人と新太は父親が姉妹に手を出して出来た腹違いの兄弟。
そのせいか日々憎しみを聞かされてきた学人は新太をどう思うか自分自身でもわからないようだ】

【川田谷昌通信簿イベント2】

川田谷「月読さん!付き合ってくれないかな!」

月読「……とうとうおかしくなったのかしら」

この生活だと無理はないけど。

川田谷「あっ、間違えた!?違うんだ、俺はそんなつもりじゃ……」

月読「わかったから落ち着きなさい。それでどうしたのよ」

川田谷「いや、ちょっと作詞を手伝ってほしいんだよね」

月読「……超高校級の作詞家に手伝いが必要なの?」

川田谷「いや、フレーズはたくさん浮かぶんだけど、逆にどれもこれも良くて選べなくなっちゃったんだよね」

月読「……」

また規格外な話ね。

川田谷「そこで誰かに手伝ってもらってフレーズを絞ろうかなって思ってさ」

月読「なるほどね……別にいいわよ」

川田谷「ありがとう!それじゃあこのメモ帳に候補は書いてあるから……」

その後川田谷の作詞活動に付き合った……

結果十の新しい詞が出来たわ。

……超高校級の作詞家は伊達じゃないわね。

【川田谷昌通信簿2】
【いいフレーズが大量に浮かぶらしい川田谷はそれを厳選するのにも一苦労。
超高校級の作詞家にスランプの四文字はないようである】

月読「油断も隙もあったものじゃないわね……」

もっと違う方向にその頭脳を使ってほしいわ。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【学人、川田谷は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

鏡在「ふあ~あ」

月読「眠そうね」

鏡在「昨日の興奮がさめやらなかったのよ。だからあんま寝てないのよね」

月読「そう……それなら改造された甲斐もあったわ」

鏡在「なーに、あんなんで満足してんのよ!アンタは元々ダサいんだから後五回は改造しないと!」

あんな事を五回ですって……?

佛生「……」シャンシャン

鏡在「ちょうどいいところに!ちょっと坊主!」

佛生「某の事ですかな?」

鏡在「他に誰がいんのよ。ちょっとアンタ昨日参加してないんだから月読の改造案言うだけ言ってみなさいよ」

月読「ちょっと鏡在……」

鏡在「アンタだって元々目見えなかったわけでもないんでしょ?だったら想像ぐらいは出来るわよね?」

佛生「……ふむ」

1…改造なんてあれ限りよ……
2…無理にやらなくていいわ佛生
3…黙っている

↓2

月読「……」

下手に何か言えば鏡在が暴れそうね……

佛生「ふむ、月読殿ならばやはり清楚な感じが似合うのでは?」

鏡在「……案外まともな答えが返ってきたわね」

月読「何を言われると思ったのよ」

鏡在「尼の格好とか」

月読「さすがにどうなの……」

佛生「ふむ、そちらとも迷いましたが」

迷ったのね……

鏡在「まっ、それなりにまともで安心したわ」

今の台詞なかった事にしたわね。

鏡在「というわけでアンタも次回は参加しなさいよ」

佛生「しかし某は」

鏡在「アタシが決めたのが絶対よ!文句は言わせないわ!」

強引すぎるわよ……でも、これぐらいの強引さが時には必要なのかしら……

【佛生空也の好感度が3上がりました】

【鏡在凛の好感度が3上がりました】

【佛生空也通信簿イベント2】

月読「貴方は罪を償うために修験者になったのよね」

佛生「そうですな……日々を償いと修行に費やすためこの道を進もうと決意を」

月読「貴方はコロシアイに参加した……そしてクロとして生き残った」

佛生「今となっては誰も知らぬでしょうな。あの悲劇も、あの地獄も」

佛生「佛生の家は全てを無に帰しましたので」

月読「隠蔽したって事ね……貴方が人を殺したと知られるのがまずかったってところかしら」

佛生「……それだけならば、まだ救いがあったのかもしれませぬな」

月読「えっ?」

佛生「いえ……なんでもありませぬ」

佛生、貴方まだ何か隠して……?

【佛生空也通信簿2】
【かつてコロシアイに参加した佛生。
その事実を家に隠蔽された彼はまだ何かを隠しているようだ】

【鏡在凛通信簿イベント2】

鏡在「ちょっと月読!」

月読「何かしら」

鏡在「この料理アタシの嫌いな物ばっかりじゃないの!どういう事よ!」

月読「貴女の好き嫌いまで考慮してられないわよ」

鏡在「何よ、ちょっと好き嫌いがあるだけじゃない!」

月読「……ちょっと?私の知る限り貴女一般的な食材はことごとく駄目じゃない」

鏡在「ちょっとじゃない」

月読「……」

私と鏡在ではちょっとにとんでもない差があるのはよーくわかったわ。

【鏡在凛通信簿2】
【あまりに食べ物の好き嫌いが多い鏡在。
それをちょっとと表現する彼女に月読は頭が痛くなるのだった】

月読「あれをまだやらされるの……」

もうこりごりなんだけど。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【学人、川田谷、佛生、鏡在は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

今回はここまでで。

ミシェル「フン、フン!」

月読「精が出るわね」

スポーツをしてるとあんなにトレーニングをしないといけない物かと思うと私には出来そうもないわ。

四杖「ミシェルさん、毎日欠かさずトレーニングをしていますからね」

月読「毎日……」

ミシェル「フゥフゥ……」

四杖「お疲れ様でしたミシェルさん」

ミシェル「アリガト」

月読「……あら」

1…四杖とは話せるようになったのね
2…この機械壊れてない?
3…前にハンカチ渡された時とは偉い違いね

↓2

月読「四杖とは話せるようになったのね」

前は緊張するからって私に落とし物渡したぐらいだったのに。

ミシェル「イシズエハ話シヤスイカラ……」

四杖「会話はコミュニケーションの第一歩ですから。話しやすさは準備委員として当たり前のスキルですよ」

話しやすさ……ミシェルの様子を見るとそのすごさがわかるわ。

ミシェル「慣レモアルケド……最近ハヨク来テクレルシ……」

四杖らしいわね……

【ミシェル・ラマンの好感度が3上がりました】

【四杖礎の好感度が3上がりました】

【ミシェル・ラマン通信簿イベント2】

ミシェル「ウウウ……」

月読「貴女はいつも不安そうにしてるわね、ミシェル」

ミシェル「ソウカナ……」

月読「そこをどうにかしないと緊張しないなんて夢のまた夢ね……どうしてそうなったかはわかるかしら」

ミシェル「エット、多分シスターヤミンナガ……」

月読「シスター?」

ミシェル「昔住ンデタトコロニイタ親代ワリノ人……」

……ミシェルは施設で育ったって事かしら。

ミシェル「昔カラ身体大キクテ、シスターヤミンナニヨク悪ク言ワレタカラ……人ト話スト何言ワレルカ怖イ」

ミシェルの不安はそういうところから来てるのね……これはまた根が深そうだわ。

【ミシェル・ラマン通信簿2】
【施設で育ったミシェルは昔から身体が大きかったそこのシスターなどに色々といわれていたらしい。
その経験から人と話す時怖いというミシェルに月読は根の深い問題だと感じるのだった】

月読「ミシェルも少しは進んでるのかしら」

手加減についてはまだまだみたいだけど……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【学人、川田谷、佛生、鏡在、ミシェル、四杖は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

本日はここまでで。

入野「ふふふ~ん♪」

黒頭「……」

月読「あら、ブラッシング?」

黒頭「入野様から古武術の指導のお礼にわたしの髪に櫛を入れたいと言われまして」

入野「だってこんなに綺麗な金髪なんだよ!これはブラッシングしなきゃ!」

それってお礼というよりは貴女がしたかっただけじゃないの?

黒頭「少しくすぐったいですね」

入野「ふふふ、それが次第に心地よくなるんだよ」

何を言っているのよ……

入野「さてと!これから明夜ちゃんの髪をセットしちゃうよ!どんな髪型がいいかなー」

黒頭「入野様におまかせします」

入野「汐里ちゃんはどんな髪型が見たい?」

月読「私?そうね……」

1…三つ編みなんてどうかしら
2…ポニーテールなんていいんじゃない?
3…奇をてらって黒頭がしなさそうな髪型がいいわね

↓2

月読「奇をてらって黒頭がしなさそうな髪型がいいわね」

入野「うーん、だったら……」


入野「出来たよツインテール!」

月読「黒頭がと考えると違和感があるけど、金髪だからか妙に似合ってるわね」

黒頭「似合っているならよかったです」

入野「金髪ツインテって基本だよね!」

どこの基本よ。

入野「じゃあ次は……」


入野「盛ってみたよ!」

月読「これはまた……」

黒頭「頭が重いのですが、これは何かの修行なのでしょうか……」

入野「次は……」

入野による黒頭の髪弄りはそれからしばらく続いた。

黒頭も疲れたけど楽しんでいたみたいね。

【入野ちのの好感度が4上がりました】

【黒頭明夜の好感度が4上がりました】

【入野ちの通信簿イベント2】

入野「えーと」

月読「……ちょっと」

入野「どうしたの汐里ちゃん?」

月読「下着見えてるわよ」

入野「これ?見せてるんだよ?」

月読「……前々から思ってたんだけど貴女、露出狂の気でもあるの?」

入野「うーん、よくわからないけど。でも見られてるかと思うとドキドキしちゃうかな?」

月読「……」

もしかしてこの子、筋金入りなんじゃ……

月読「少しは自重した方がいいわよ。襲われでもしたらどうするの」

入野「そこは大丈夫!これでも運がいいから今汐里ちゃんに見られたのが初めてだし」

月読「運がいいからって貴女ね……」

入野「昔なんて偶然裸にパーカーだけになっちゃったけど誰にも気付かれなかったよ!」

……本当に偶然だったのかしらそれ。

【入野ちの通信簿2】
【見られる事にドキドキするという入野は運がいいのか実際に見られた事はないらしい。
筋金入りの気配を漂わせる入野に月読は戦慄するのだった】

月読「入野の様子は変わりないけど……」

時間はずらしたままだから佛生に会う気はないんでしょうね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【学人、川田谷、佛生、鏡在、ミシェル、四杖、入野、黒頭は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

天馬「はぁぁ……」

月読「……珍しいわね。貴女がため息だなんて」

天馬「つきたくもなんだろ、なんだかんだで出る方法全く見つかってないんだぜ?」

広生「気にしていたのか……意外だな」

天馬「お前らあたしをなんだと思ってたんだよ!」

月読「それはね……」

広生「聞きたいか?」

天馬「いや、やっぱいい。言うな、言うなよ!?」

1…でも実際問題どうしたものかしらね
2…地球に帰ったら色々と変わっていそうだわ
3…黒幕はどこでこんな宇宙ステーションを用意したのかしら

↓2

月読「黒幕はどこでこんな宇宙ステーションを用意したのかしら」

天馬「そりゃ、店に決まってんだろ!」

天馬「……宇宙ステーションってどこに売ってんだ?」

広生「宇宙ステーションの建設には莫大な資金も必要だ。その上モノクマや施設の設備も考慮すれば……」

天馬「百万ぐらいか?」

月読「桁が違うわよ」

天馬「宇宙ステーションって十万で買えんのか!?」

月読「……」

広生「とにかく相当な資金は必要だろう……この世界にどれだけその資金を用意できる人間がいるかは、わからんがな」

宇宙ステーションを用意できる資金力……

私の愛書達を資産としても不可能でしょうね。

【天馬千里の好感度が3上がりました】

【広生燕次の好感度が3上がりました】

明日は早いので今回はここまで。

月読「前に聞いたんだけど、貴女が車に勝ったって話は本当なの?」

天馬「おっ、なんだ!あたしの武勇伝が聞きてえのか?」

月読「気になるのは事実ね」

天馬「とはいってもな、あの時って実のところあたしは車に勝ったってより追い付いたんだよ」

月読「追い付いた?」

天馬「あの時どっかで強盗事件があってな。犯人が車に乗るのを見たあたしは走ってその車を追いかけたんだ」

月読「そんな背景があったのね」

天馬「で、追い付いたから車に蹴り入れて犯人引きずり出してやったんだぜ!」

月読「危ない真似するわね……返り討ちにあうかもしれなかったのよ?」

天馬「そうかもしんねえけど、あたしからしたらああいうの放置する方が気持ち悪いんだよ」

正義感が強いというのかしら……モノクマに率先して突っかかるのも天馬だものね。

【天馬千里通信簿2】
【車に勝った逸話は強盗犯を追いかけた事から来たもの。
危険を顧みずに動く彼女は正義感が強いようだ】

【広生燕次通信簿イベント2】

月読「スーツアクターともなると危険な仕事も多いのかしら」

広生「そうだな、崖から飛んだり、地面を転がったり、車に引きずられたり……色々ある」

月読「よく続けていけるわね」

広生「俺にはこれぐらいしか出来る事がないからな。幸い身体能力には恵まれていた」

月読「自己評価が低いわね……貴方の身体能力なら道は複数あったと思うけど」

広生「そうもいかない事情があってな……」

仮面で表情はわからないけど、なんだか遠い目をしている気がするわね……

【広生燕次通信簿2】
【スーツアクターとして危険な仕事も数多くこなす。
本人はそれぐらいしか出来る事がないと語るが……】

【夜イベント】

1…音野はそろそろ元に戻ったかしら
2…今日は何もなかったわね……
3…少しは怪我も治ってきたかしら……

↓2

音野「……」ズーン

まだ落ち込んでるわねあれは。

月読「音野」

音野「……なんでしょうか」

月読「まだ落ち込んでいたのね」

音野「別に落ち込んでなんて……私のファッションセンスがダメダメなのは事実ですから」

月読「……」

やりにくいわね……動機の時より対応に困るわ。

1…これから良くなればいいじゃない
2…貴女にはそれを補うほどの特技があるじゃないの
3…それでも昔の私よりは扱いいいのよ?

↓2

月読「それでも昔の私よりは扱いいいのよ?」

音野「それは……」

思い出される鏡在からの数々の罵倒……

月読「……」

なんか腹が立ってきたわね。

音野「あ、あの月読さん……なんだか顔が怖いですよ……」

月読「思い出すには不愉快な事ばかりだったのよ……むしろあんな罵倒されてないだけ貴女はマシじゃないかしら」

音野「でも月読さん、昨日は評価よかったじゃないですか」

月読「あれは運が良かったのよ」

音野「はっ!もしかしたら月読さんに教えてもらえば私も……」

月読「期待されても困るわよ」

音野「うう……」

月読「……」

はあ。

月読「それでもいいなら付き合うわ、好きにしなさい」

音野「……月読さん!」パァ

……私最近この子にすごく甘くなってないかしら?

【音野響の好感度が5上がりました】

月読「……」

結局今日は何事もなく過ぎたわね……

いいことなんだけど……どうしてこうも、不安を掻き立てられるのかしら?

月読「……」

とにかく、今後も何も起きない事を祈りましょう……

【十五日目】→【十六日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……75
 
天馬……51
 
鏡在……45
 
ミシェル……51
 
黒頭……59
 
入野……48
 
佛生……47
 
広生……49
 
学人……59
 
川田谷……51
 
四杖……56

【十六日目】

キーンコーンカーンコーン……

モノクマ「オマエラおはようございます!」

モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」

モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」

月読「……」

無事に、朝を迎えたわね。

モノクマ「あっ、そうだ!オマエラ展望室に集合!」

月読「……!」

やっぱり、来たわね……

【展望室】

モノクマ「オマエラよく集まったね!」

天馬「ちっ、またかよ……」

鏡在「人がせっかく寝てたの叩き起こして何のつもりよ!」

広生「おそらくは、今までのように動機……といったところか」

モノクマ「その通り!そろそろ新しい動機でもって思ってさ!」

学人「ふん……拒否権などないのだろう?さっさと出したらどうだ」

モノクマ「さすが殺人者の弟を持つだけあってキミは覚悟してるみたいだね!」

月読「……」

モノクマ「そんなに睨まないでよ月読さん!じゃあオマエラに送る今回の動機は……これだよ!」

モノクマが手を上げるとモニターが天井から下りてくる。

そして映像が流され始めた。

廊下を歩く誰か。

カメラを持ち歩いているのか、映像はその誰かの歩みに対応するように動く。

そしてしばらく歩いていると。

私が本を読みながら、廊下を歩いていた。

月読「……」

まさか、これ。

カメラにナイフが映る。

そして勢いよく私に迫ったその人物は、私の脇腹にナイフを突き刺した。

カメラが倒れて血を流す私を見下ろすように映して。

映像は終わった。

音野「えっ、い、今の……月読さん?」

モノクマ「本当はこれを月読さんが周りに話して大騒ぎになればよかったんだけど黙ってるからさ!」

モノクマ「だからボクが直々に伝えてあげる事にしました!」

モノクマ「見ての通り!月読さんは以前何者かに襲われました!」

モノクマ「もしかしたら死んでたかもしれないレベルの傷を負わされたの!」

モノクマ「なんかファッションショーしてたけど、月読さんが包帯巻いてたのはそのせいだよ!」

モノクマ「それを行ったのは、な、な、なんと!」







モノクマ「オマエラの中にいる内通者でーす!」






入野「内通、者?」

四杖「それは、武忍さんの事では」

天馬「まさか生きてやがるってのかよ!?」

佛生「馬鹿な……武忍殿が生きていられたはずがありませぬ」

黒頭「それに武忍様は夜方々木様が殺めたはず……だからこそ夜方々木様は」

広生「処刑されたはずだな」

川田谷「そ、それじゃあ、まさか……他にいるっていうのかい」

音野「内通者が、私達の中に?」

ミシェル「ヒィィ!?」

鏡在「何の冗談よ……」

学人「ちっ……」

月読「……」

モノクマ「内通者はいつもオマエラを見ているよ!月読さんのように襲いかかる機会を窺ってるんだ!」

モノクマ「このままだと殺されるよ!それが嫌なら何をするのか!」

モノクマ「オマエラならわかってるよね!」

やられる前にやれ……そう言いたいのね。

モノクマ「じゃあボクは帰るから!せいぜい内通者を抱えながら頑張ってくださーい!」

モノクマは消えた。

その場に残された私達の間には、重苦しい空気が流れる。

【月読に話しかけてきたのは?】

【一人選んでください】

↓2

佛生「月読殿」

月読「……」

佛生「やはり何者かに襲われていたのですな」

月読「……えぇ」

黙っていた事を動機に利用された。

私の選択は間違っていたっていうの?

佛生「月読殿……たとえ月読殿が話していたとしてもこの状況は生まれていたはず」

佛生「自分を責める事はありませぬ……」

月読「……ありがとう、とは言っておくわ」

そう思えるかは、別としてね……

重苦しい雰囲気のまま、一人、また一人と出ていく。

そして展望室には静寂だけが残された。

【佛生空也の好感度が10上がりました】

月読「……」

内通者……その存在が動機というわけね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

音野「月読さん!あうっ!?」

月読「……何をしてるのよ貴女は」

いきなり抱きつこうとするわ、急に止まって転ぶわ……

音野「だって怪我してるから……抱きついたら痛いかなと……」

月読「はぁ……そんな気を遣わなくてもいいわよ」

学人「ふん、何にしろ裏目に出たな」

月読「こうなるのが嫌だから黙っていたんだけど」

学人「それを奴が黙っていたままでいるはずもない」

月読「……そうね」

音野「武忍さんが、あんなにあっさり明かしたのも……もう一人の存在から目をそらすためだったんでしょうか」

月読「どうかしらね。ただ一つ言えるのは」

1…私は内通者じゃないって事かしらね
2…疑心暗鬼が酷くなるでしょうね
3…カメラで撮っていたなら私は動機のために襲われたのね

↓2

月読「カメラで撮っていたなら私は動機のために襲われたのね」

学人「そういう事になるな。話していたとしても内通者の存在を動機にしていたんだろう」

音野「あ、あれ?月読さんいっぱい血が出てましたよね?」

月読「そうね、はっきり言うと死の危険性を感じたわ」

音野「で、でも月読さんは動機のために襲われたんですよね?それなら殺したら……」

学人「動機の意味がなくなるな」

月読「……モノクマと内通者も、一枚岩じゃないという事かしら」

そうだとしても、やっぱりこれはおかしいわね……

どういう事なの……?

【音野響の好感度が4上がりました】

【更科学人の好感度が4上がりました】

月読「動機のために襲われた……だけど私は死にかけた」

これは何を意味して……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、学人は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

今回はここまで。
安価なら下です。

月読「本当にまいったわね……」

広生「疲れているな、飲むか」

月読「あら、ありがとう。珍しいわね、貴方がお茶を入れるなんて」

広生「普段と違う事でもしなければ落ち着かないんでな」

そういう事ね……

月読「動機はともあれいただくわ」

広生「ああ」

四杖「……」

月読「あら、四杖……」

手に持った盆にはお茶が二つ……広生と私の分かしら。

四杖「広生さん、どうぞ」

広生「ああ、すまないな」

四杖「……では」

1…四杖、私は二杯飲みたい気分だわ
2…広生、貴方なら二杯ぐらいなら飲めるでしょう
3…四杖を見送る

↓2

月読「四杖、私は二杯飲みたい気分だわ」

四杖「はい?」

月読「だからそれもこちらに貰えるかしら?」

四杖「はっ……は、はい!どうぞ!」

月読「ありがとう」

四杖「では……!」

広生「優しいものだな」

月読「あんな背中を見せられたらね」

まあ、二杯ぐらいなら問題ないでしょう。

【広生燕次の好感度が4上がりました】

【四杖礎の好感度が6上がりました】

【四杖礎通信簿イベント3】

月読「貴方は準備委員として失敗した事がないって聞いたけど」

四杖「は、はあ、わたくしに出来る限りの事はやってきました」

月読「相当優秀だったのね。失敗がなかったなんて」

四杖「い、いえ、そのような!」

月読「……貴方はどうも自己評価が低いわね。どうしてそこまで否定するのかしら」

四杖「そ、それは……」

月読「言いにくいなら無理には聞かないけど」

四杖「は、はあ、あの……申し訳ありません」

四杖は何があったのかしらね……

【四杖礎通信簿3】
【準備委員としての活動に失敗がない四杖。
しかしその成績とは裏腹に自己評価が低い四杖に月読は何かを感じるのだった】

月読「いつもとは違う事ね」

私も何かやってみようかしら……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、学人、広生、四杖は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

今回はここまで。

川田谷「内通者なんて本当にいるのかな」

月読「少なくとも私を刺した人間がいるのは事実よ」

川田谷「そうなんだよね……ああ、本当にまた変な空気になっちゃったな」

月読「……」

川田谷「こういうところが嫌だよね。まるで俺達が仲良くするのを見計らってるみたいでさ」

月読「そうね……」

1…そういえば、例の視線はどうしたのよ
2…事実、向こうはそのタイミングを狙っているんでしょうね
3…内通者はどんな気分で私達を見ていたのかしら

↓2

月読「内通者はどんな気分で私達を見ていたのかしら」

この日常を過ごしながら、私を刺した人間。

それはいったいどんな……

川田谷「笑ってたんじゃないかな」

月読「笑って?」

川田谷「今真実を告げればどうなるかとか、そんな事ばっかり考えてさ」
川田谷「武忍君だって俺達煽るの楽しんでたみたいだし……」

笑ってる、ね……

やっぱりろくな考え方はしてないって事かしら……

【川田谷昌の好感度が6上がりました】

月読「内通者……」

やっぱり武忍みたいな思考回路なのかしらね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、学人、広生、四杖、川田谷は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

天馬「くそっ、内通者なんて武忍みてえな奴がまだいんのかよ!」

鏡在「やってらんないわよね!布被りがいなくなってやっとマシな生活になったっていうのに!」

天馬「とにかく見つけたらただじゃおかねえ!取っ捕まえて絶対黒幕吐かせてやらぁ!」

鏡在「あはは、気合い十分じゃない!思い切りやっちゃいなさいよ千里!」

天馬「おうよ!まかせときな凛!」

月読「……」

相変わらずね、この二人は。

1…それで?当てはあるの天馬
2…貴女達はお互いをまるで疑ってないのね
3…万が一ミシェルや黒頭、広生だったらどうするのよ

↓2

月読「それで?当てはあるの天馬」

天馬「ない!」

鏡在「ないの!?」

天馬「凛と刺された月読が違う事しかわかんねえよ!あたし頭よくねえし」

月読「鏡在はどうして違うってわかるのかしら」

天馬「ん?だって凛だからな!なんつうか、凛はそういう事しないだろうなと思うんだよ」

理由になってないわよ。

鏡在「わかってんじゃない!さすが千里!」

それでいいのかしらね……

まあ、鏡在がそうだと決まったわけでもないんだから、あまり疑うのも問題かもしれないわね……

【天馬千里の好感度が4上がりました】

【鏡在凛の好感度が4上がりました】

月読「信じるのも悪くはないんでしょうけどね」

なんだか天馬は鏡在を疑う事すら考えてなさそうなのよね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選ぶ事が可能です】

【音野、学人、広生、四杖、川田谷、天馬、鏡在は選べません】

【生徒を選んでください】

↓2

ミシェル「ウウウ」

月読「やっぱり怯えてるわね……」

ミシェルの事だから無理もないとは思うけど。

佛生「……」シャンシャン

ミシェル「ヒッ」

佛生「ミシェル殿、ご安心を。某でございます」

ミシェル「クウヤ……」

佛生だとわかると落ち着いた?

どうしてなのかしら。

1…佛生に聞いてみる
2…ミシェルに聞いてみる
3…そこには触れずに話に入る

↓2

月読「ミシェル」

ミシェル「アッ、ナ、ナニ?」

月読「貴女怯えてたのに相手が佛生だとわかると落ち着いたけど……というより私にも普通に話すわね、どうしてなのかしら」

ミシェル「ソレハ、ソノ」

佛生「ミシェル殿なりに内通者の正体を考えておられたのでしょうな」

月読「……なるほどね」

刺された私と盲目の佛生だから内通者ではないと判断したのね。

ミシェル「ゴメンナサイ……」

月読「謝る必要ないわ。ミシェルが考えて出した結論なんでしょう?」

ミシェル「ウ、ウン」

佛生「ならば胸を張られよ。己の選択なのですからな」

ミシェル「ア、アリガトウ」

ミシェルも色々考えてるのね。

【ミシェル・ラマンの好感度が4上がりました】

【佛生空也の好感度が3上がりました】

【佛生空也通信簿イベント3】

月読「コロシアイを生き残った貴方はその後すぐ修験者として生き始めたの?」

佛生「いえ、解放されてすぐは何も出来ず……ただ日々を無為に過ごしておりました」

佛生「しかしそんな日々がいつまでも続くはずもなく……某は父に呼び出され叱責を受けたのです」

佛生「たかだか数人の命を踏みにじったぐらいでなんたる様であるかと」

月読「……」

佛生「某は何も言い返せませんでした。確かに某は命を踏みにじっておきながら何もなしていない」

佛生「故に……その罪を償う事に一生を捧げようと、そう誓ったのです」

月読「そういう事だったのね」

だけどクロとして生き延びたのにそこまでになるものなのね……

もし新太や夜方々木がクロとして生き延びたなら、どうなっていたのかしらね。

【佛生空也通信簿3】
【コロシアイを生き残った直後は何もする気力もなかった佛生。
皮肉にも父親の冷たい言葉が彼を修験者の道へと進ませる結果になった】

【食堂】

月読「……」

食堂には入野以外がいたけれど空気は相変わらず重い。

仕方がないわね……朝に内通者の存在を明らかにされたばかりだもの。

入野「……」

月読「あら」

音野「入野さん?」

入野「えっと、誰か飲み物くれるかな?」

天馬「ほらよ」

入野「ありがと!」

天馬の差し出したお茶を飲み干した入野は決意に満ちた表情を浮かべると、佛生の所に歩いていく。

広生「入野、何を」

黒頭「……今は見守りましょう」

入野「空也くん」

佛生「入野殿……」

入野「正直まだ複雑だけど。それでもこんな空気はやっぱりよくないと思うんだ」

佛生「……」

入野「だからせめて私と空也くんの間はきちんとしておこうって思って……虫が良いかな?」

佛生「いえ、某は赦しを乞う身。そう言っていただけるのであれば……」

入野「それじゃ、手出して!仲直りの握手、しよ」

佛生「……はい」

佛生が差し出した手を入野が握る。

完全に解決とは言わないけど、この二人の間の問題は……







入野「げほっ!」






黒頭「入野様?」

入野「げほっ!ごほっ!」

入野が口を押さえる。

その指の間から赤い物が溢れて床に落ちた。

学人「誰でもいい!水を持ってこい!」

四杖「は、はい!」

入野「ごほっ!うぐっ、おええっ!」

ミシェル「ヒッ、ヒイッ!?」

入野が床に倒れる。

学人が指を突っ込んで吐かせているけど、入野の吐血は全く止まらない。

入野「なん、なんで?」

月読「入野!」

入野「私、間違って、たの?ごほっ!」

入野が血走った目で佛生を見る。

その目にあったのは後、悔?

佛生「……」

入野「あ、は、は……」

入野「仲直りに、来なきゃ、私、死なずに、済んだの、か、な…………」

そんな、あまりにも、悲しい言葉を残して。

入野ちのは、その動きを永遠に止めた。

ピンポンパンポーン!

 
 
 
 
 
 
モノクマ「死体が発見されました!」

 
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を行います!」

 
 
 
 
 
 

今回はここまで。
次回より捜査に入ります。
ではまた次回。

明日からまた再開させていただきます。







CHAPTER03【軽き命、重き絶望】非日常編






月読「……」

見開かれた入野の目を閉じる。

何の慰めにもならないけれど、それくらいはするべきだと。

私の中の何かがそう告げていた。

天馬「どう、なってんだよ!?入野の奴、さっきまで普通に話してたじゃねえか!」

モノクマ「それはもちろん誰かに殺されたからでーす!」

ミシェル「ヒイッ!?」

モノクマ「本当に面白いよねオマエラは!どれだけ仲良しこよししても結局こうして殺しあう!」

広生「くっ」

黒頭「……」

モノクマ「うぷぷ、この後の学級裁判はいったいどんな醜い争いが見られるのかな?」

モノクマ「せいぜい楽しませてくださーい!」

モノクマは嘲り笑うように腹を抱えたままそこから消える。

代わりに残されたモノクマファイル、私達はすぐにそれを手に取る事は出来なかった。

鏡在「……どうすんのよ。このままってわけにもいかないでしょ」

学人「ふん、今回ばかりは同意だな。このままではいられん」

月読「……その通りね」

音野「月読さん」

月読「捜査を始めましょう。事件が起きてしまった以上、それが今私達に出来る事よ」

天馬「……よし!だったら見張りはまたあたしがやるぜ!誰にも証拠隠滅はさせねえよ!」

鏡在「千里がやるならアタシだってやるわよ!」

月読「そうね、じゃあ見張りは二人に」

川田谷「……ちょっと待って」

四杖「どうされました川田谷さん」

川田谷「俺は見張りを別の人にやってほしいんだけど」

音野「えっ、どうしてですか?」







川田谷「だって犯人、天馬さんだよね?」






今回はここまでで。

鏡在「はあ?」

天馬「あたしが犯人?どういう意味だよ」

川田谷「そのままの意味だよ。モノクマファイルには入野さんの死因はこう書いてあるんだ」

川田谷「薬物による中毒死……ってね」

学人「だろうな。入野のあの反応は毒による物なのは間違いない」

鏡在「それがなんで千里が犯人って事になるわけ!?」

川田谷「入野さんは佛生君に話しかける前お茶を飲んでいた。それを渡したのは天馬さんじゃないか」

月読「……」

確かに川田谷の言う通り……


【入野「えっと、誰か飲み物くれるかな?」

天馬「ほらよ」

入野「ありがと!」】


入野にお茶を渡したのは天馬ね。

川田谷「犯人かもしれない人が見張りなんて危険だと俺は思う」

広生「だが鏡在も共に見張りにつくならば問題ないんじゃないか?」

川田谷「もっと危ないんじゃないかな。鏡在さんはどうも天馬さんを盲信してるみたいだしね」

鏡在「なっ」

天馬「……わーったよ」

鏡在「ちょっと千里!?」

天馬「確かに聞いてみりゃあたしすっげえ怪しい。疑われんのも無理ないわな」

鏡在「何言ってんのよ!こんな奴の言う事なんか真に受けなくたって……!」

天馬「月読、あたし今回は見張り降りるわ!」

月読「貴女が言うならそれは構わないけれど」

天馬「……と言ってもうろちょろされても邪魔になるか。あたし今回は部屋にいるわ」

音野「そ、そこまでしなくても……」

天馬「あたしがそうしたいんだよ!まっ、あたしの無実は凛が頑張って証明してくれんだろ!」

鏡在「ちょっと話勝手に進めないでよ!」

天馬「なんだよ凛。もしかして出来ないのか?」

鏡在「はあ!?甘く見んじゃないわよ!千里が無実なんてソッコーで証明してやるわ!」

天馬「おう、頼んだ。じゃ、誰か付き添い頼むわ!」

黒頭「それではわたしが」

広生「俺も行こう」

天馬「サンキュー」

天馬はニッと笑うと食堂から足取り軽く出ていった。

それだけ鏡在を信頼してる……という事なのかしらね。

鏡在「……ちょっと」

天馬が出ていってすぐ、鏡在が眉をつり上げて川田谷を睨み付ける。

川田谷「俺は間違った事は言ってないよ」

鏡在「ふざけんじゃないわよ!千里が殺人なんてするわけないでしょうが!!」

川田谷「そんなの、あてにならないよ!だって今まで殺人を犯した二人だってそんな事する人間には見えなかったじゃないか!」

鏡在「この……!」

四杖「お、落ち着いてください!」

月読「……川田谷、どうも貴方は冷静じゃないわ。天馬が犯人かはこれからの捜査次第、捜査前に糾弾する話ではないはずよ」

川田谷「……」

月読「鏡在も無実を証明するなら、ここで突っかかってる余裕はないんじゃないかしら」

鏡在「っ、そんなの言われなくたってわかってるわよ!」

月読「……」

最初の事件は手探りで。

二番目の事件は武忍が被害者だった衝撃が強すぎた。

今回のこれこそが……コロシアイが生み出す不協和音、なのかもしれないわね。

音野「あの、見張りはどうしましょうか」

学人「それについてだが、今回は私達の前で起きた殺人だ。捜査も中心はここになるだろう」

月読「そうね、人がいない今見張りに人数を割くのも危険。食堂には常に何人かいるでしょうから、証拠の隠滅も難しいはずよ」

四杖「では今回は……」

月読「見張りはなしで行くわ」

ただでさえ、少し時間を使ってしまっている……捜査の手はいくらあっても足りないもの。

今回はここまで。

『捜査を開始します』

月読「まずはモノクマファイルの確認ね……」

『被害者は入野ちの。
死体発見現場は食堂。
死亡時刻は午後七時四十四分。
死因は薬物による中毒死。
目立った外傷はなし』

月読「やっぱり毒殺……」

死亡推定時刻が詳しいのは目の前で殺されたからでしょうね……

コトダマ『モノクマファイル3』を記録しました。
『被害者は入野ちの。
死体発見現場は食堂。
死亡時刻は午後七時四十四分。
死因は薬物による中毒死。
目立った外傷はなし』

月読「さて、まずは……」

鏡在「ちょっと月読」

月読「……何かしら?」

鏡在「アンタをこのアタシの助手にしてあげるわ!」

月読「……」

いきなり、何を言い出してるの?

鏡在「今までの裁判でアンタはなかなか活躍してたから選んであげたのよ!光栄に思いなさい!」

月読「……」

本当に人の話を聞こうって姿勢が全くないわね……

鏡在「千里がこんな事するわけないのよ……絶対に証拠掴んでやる……」ブツブツ

……それだけ天馬の無実を証明したいって気持ちが強い、そういう事にしておきましょう。

月読「それで?どこを調べるかは決まってるのかしら」

鏡在「舐めんじゃないわよ!既に当たりはつけてるわ!」

それは頼もしい事ね。

鏡在「このマグカップに千里がお茶入れたのはアタシも見てたし間違いないのよね」

月読「……」

鏡在がまず調べだしたのは天馬が入野に渡したマグカップだった。

川田谷の考え通りなら天馬はこのマグカップに毒を入れて入野に渡した……という事になるけれど。

鏡在「底に少し残ってる……ちょっとアンタ舐めてみなさいよ」

月読「……毒が付着してたら私死ぬんだけど」

鏡在「千里が毒なんて入れるわけないでしょうが!」

月読「そうだとしても毒を盛られていた入野が飲んだんだから毒が混入している可能性はあるでしょう」

鏡在「……それもそうね」

危うく殺されるところだったわ……鏡在に任せるのは危険ね。

月読「……」

このマグカップはここ最近入野が使っていた物ね。

食事の時間をずらしていた入野のために他のカップとは分けられていたから……その気になれば入野を狙って殺害する事は出来た。

だけどもし天馬が犯人だとして。

こんな、露骨に疑いをかけられる手段を選ぶのかしら?

コトダマ『入野のマグカップ』を記録しました。
『入野が死亡する前に飲んだお茶が入っていたマグカップ。
食事の時間をずらしていた入野のために他のカップとは分けられていた』

コトダマ『天馬の行動』を記録しました。
『天馬は入野のマグカップにお茶を入れて直接手渡している』

鏡在「入野は他に何も口にしてないわよね」

月読「そうね、それは間違いないわ」

入野は食堂に来てすぐにお茶を飲んで、その足で佛生の所に向かって……咳き込み出した。

入野の行動はみんな注目していたから他に口にしていた物があればわかるはず。

鏡在「ああもう!なんてタイミングで死んでくれたのよ!」

月読「それを責めるのはあまりに残酷よ。入野だって死にたくて死んだんじゃないわ」

鏡在「そんなのわかってるわよ!」

月読「……」

入野は天馬の渡したお茶以外は何も口にしてない……これは変わらない。

……天馬には不利な情報ね。

コトダマ『食堂での入野』を記録しました。
『入野は食堂に来てから天馬の渡したお茶以外は口にしていない』

月読「学人、何かわかった事はあるかしら」

学人「モノクマファイルの通り入野の死因は中毒死だ。毒の種類まではまだ不明だが……」

鏡在「何よ、何もわかってないんじゃない!」

学人「……」

月読「学人……一つ聞きたいんだけど」

学人「なんだ」

月読「入野の身体に、目立たない傷はない?」

学人「目立たない傷?」

月読「モノクマファイルの目立った外傷はなしの一文がどうも気になるのよ」

学人「なるほどな……生憎見つかってはいないが、もし見つけたら教えてやる」

月読「お願い」

鏡在「ちょっと月読!早く別の場所調べるわよ!」

月読「今いくわ」

学人「なぜあの女と動いているか疑問だな」

月読「拒否権がなかったのよ」

検視は学人に任せて……次はやっぱりあそこを調べる必要があるわね。

今回はここまで。
また更新ペースを戻せると思いますのでよろしくお願いします。

高翌良「…………絶望を与えるのが目的って、言ってたよね」

作佐部「あんなん無視や無視。サイコ野郎のアホ発言なんか相手にしてられんわ」

高翌良「それは、そうだけど…………」

……なんか、気になるんだよね…………。

アナスタシア「とにかく! アタシ達はこれから何日かここで過ごす事になるわけだ」

アナスタシア「バラバラになってる場合じゃねぇ、団結しないといけねぇんだ!」

アナスタシア「そんなわけで……朝は8時半から必ず全員でご飯を食べる事にするぞ!」

望月「ゲッ、めんどくせー……行かなくていいかな」

マリーア「そういうわけにもいかないだろう、モチヅキ。孤立する事は危険だ」

望月「うっせーな。それくらいあたしにも分かるっつーの」

観音寺「食事は……誰が作りましょうか?」

千道院「まぁ、各々でいいんじゃねぇの? 作れないヤツは誰かに作ってもらえばいいだろうし」

アナスタシア「それでいいだろうな。今日は取り敢えず解散するけど……他に何かあるヤツいるか?」

乾「あ、1つよろしいですか?」

アナスタシア「おう」

乾「先程モノクマに遭遇したのですが、その際にこれを渡されました」

高翌良「それは……」

安喰「鍵だねぇ」

乾「トラッシュルームの鍵だそうです。こちらで管理しろと言われました」

アナスタシア「なるほど……」

アナスタシア「持ち回り制にするか、誰か1人で管理するか決めないとな……」

高翌良(どっちがいいのかな……)



【選択してください。また、どちらにせよ最初に持つのは誰かも安価お願いします。】


↓1(持ち回り制or誰か1人が持つ)

↓2(結局誰が持つのか。>>249-252から1人選択)

高翌良「…………絶望を与えるのが目的って、言ってたよね」

作佐部「あんなん無視や無視。サイコ野郎のアホ発言なんか相手にしてられんわ」

高翌良「それは、そうだけど…………」

……なんか、気になるんだよね…………。

アナスタシア「とにかく! アタシ達はこれから何日かここで過ごす事になるわけだ」

アナスタシア「バラバラになってる場合じゃねぇ、団結しないといけねぇんだ!」

アナスタシア「そんなわけで……朝は8時半から必ず全員でご飯を食べる事にするぞ!」

望月「ゲッ、めんどくせー……行かなくていいかな」

マリーア「そういうわけにもいかないだろう、モチヅキ。孤立する事は危険だ」

望月「うっせーな。それくらいあたしにも分かるっつーの」

観音寺「食事は……誰が作りましょうか?」

千道院「まぁ、各々でいいんじゃねぇの? 作れないヤツは誰かに作ってもらえばいいだろうし」

アナスタシア「それでいいだろうな。今日は取り敢えず解散するけど……他に何かあるヤツいるか?」

乾「あ、1つよろしいですか?」

アナスタシア「おう」

乾「先程モノクマに遭遇したのですが、その際にこれを渡されました」

高翌良「それは……」

安喰「鍵だねぇ」

乾「トラッシュルームの鍵だそうです。こちらで管理しろと言われました」

アナスタシア「なるほど……」

アナスタシア「持ち回り制にするか、誰か1人で管理するか決めないとな……」

高翌良(どっちがいいのかな……)



【選択してください。また、どちらにせよ最初に持つのは誰かも安価お願いします。】


↓1(持ち回り制or誰か1人が持つ)

↓2(結局誰が持つのか。>>249-252から1人選択)

高翌良「…………絶望を与えるのが目的って、言ってたよね」

作佐部「あんなん無視や無視。サイコ野郎のアホ発言なんか相手にしてられんわ」

高翌良「それは、そうだけど…………」

……なんか、気になるんだよね…………。

アナスタシア「とにかく! アタシ達はこれから何日かここで過ごす事になるわけだ」

アナスタシア「バラバラになってる場合じゃねぇ、団結しないといけねぇんだ!」

アナスタシア「そんなわけで……朝は8時半から必ず全員でご飯を食べる事にするぞ!」

望月「ゲッ、めんどくせー……行かなくていいかな」

マリーア「そういうわけにもいかないだろう、モチヅキ。孤立する事は危険だ」

望月「うっせーな。それくらいあたしにも分かるっつーの」

観音寺「食事は……誰が作りましょうか?」

千道院「まぁ、各々でいいんじゃねぇの? 作れないヤツは誰かに作ってもらえばいいだろうし」

アナスタシア「それでいいだろうな。今日は取り敢えず解散するけど……他に何かあるヤツいるか?」

乾「あ、1つよろしいですか?」

アナスタシア「おう」

乾「先程モノクマに遭遇したのですが、その際にこれを渡されました」

高翌良「それは……」

安喰「鍵だねぇ」

乾「トラッシュルームの鍵だそうです。こちらで管理しろと言われました」

アナスタシア「なるほど……」

アナスタシア「持ち回り制にするか、誰か1人で管理するか決めないとな……」

高翌良(どっちがいいのかな……)



【選択してください。また、どちらにせよ最初に持つのは誰かも安価お願いします。】


↓1(持ち回り制or誰か1人が持つ)

↓2(結局誰が持つのか。>>249-252から1人選択)

モノクマ「うぷぷぷぷぷ。やーっと事件だよ!どんだけ日常パート長いんだよ、まったく!」

雪水「モノクマ……!」

何が、日常パートだ。何が、「やっと事件」だ。
人の命を、なんだと思ってるんだこいつは。

梶原「ど、どうせ、も、モノクマファイル、だ、だろ?
そ、それだけもらうから、か、帰れよ!」

モノクマ「あ、どーしたの?そんな陰キャ見たいなキレ方して」

夢川「私もさっさといなくなってほしいかなー。僕だって暇じゃないんだよね」

モノクマ「時は金なり。雄弁は銀。うんうん、いい心がけだね!
でも、ボクも大事な連絡があるんだよね!」

……どうせ、大事と言いながら意味のない話でも始めるつもりだろうが、とりあえず聞いておく

モノクマ「ボクってさ、クロとシロを公平に扱うつもりだし、捜査とか裁判だとかは
できるだけスムーズに進めたいんだよね。というわけで今回は捜査時間をかなり短縮させてもらうよ。
ほかの人が来たら伝えてね」

雪水「はぁ!?お前、それどういう意味で」

モノクマ「じゃあねー!」

……くそっ、先にどっかいっちまった。

梶原「こ、公平に扱うつもりなら……そ、捜査が長引くと、ク、クロが不利になる、ってこ、ことかな」

夢川「私はどっちかっていうと捜査しても意味ないって言いたいと思ったけどなー。
僕達が現場でつかめる証拠は少なくて、議論でなぞを解いてくのがメインなのかも」

二人が捜査に取り掛かろうとしてるのに、俺だけモノクマに怒っている場合でもないか。
捜査時間も短いんだ。はやく捜査を終わらせてしまおう。

捜査開始!

モノクマ「うぷぷぷぷぷ。やーっと事件だよ!どんだけ日常パート長いんだよ、まったく!」

雪水「モノクマ……!」

何が、日常パートだ。何が、「やっと事件」だ。
人の命を、なんだと思ってるんだこいつは。

梶原「ど、どうせ、も、モノクマファイル、だ、だろ?
そ、それだけもらうから、か、帰れよ!」

モノクマ「あ、どーしたの?そんな陰キャ見たいなキレ方して」

夢川「私もさっさといなくなってほしいかなー。僕だって暇じゃないんだよね」

モノクマ「時は金なり。雄弁は銀。うんうん、いい心がけだね!
でも、ボクも大事な連絡があるんだよね!」

……どうせ、大事と言いながら意味のない話でも始めるつもりだろうが、とりあえず聞いておく

モノクマ「ボクってさ、クロとシロを公平に扱うつもりだし、捜査とか裁判だとかは
できるだけスムーズに進めたいんだよね。というわけで今回は捜査時間をかなり短縮させてもらうよ。
ほかの人が来たら伝えてね」

雪水「はぁ!?お前、それどういう意味で」

モノクマ「じゃあねー!」

……くそっ、先にどっかいっちまった。

梶原「こ、公平に扱うつもりなら……そ、捜査が長引くと、ク、クロが不利になる、ってこ、ことかな」

夢川「私はどっちかっていうと捜査しても意味ないって言いたいと思ったけどなー。
僕達が現場でつかめる証拠は少なくて、議論でなぞを解いてくのがメインなのかも」

二人が捜査に取り掛かろうとしてるのに、俺だけモノクマに怒っている場合でもないか。
捜査時間も短いんだ。はやく捜査を終わらせてしまおう。

捜査開始!

【薬品庫】

月読「毒が凶器なら間違いなく出所はここのはずだけど」

鏡在「ああもう!こんな大量にあったら調べんのも一苦労じゃないのよ!」

月読「……」

ブツクサ言う鏡在は放置して毒薬の棚へと向かう。

月読「例の時限式の毒薬は……減ってないみたいね」

少なくともここが開放されてから今日までの分は調べてみたけれど使われた形跡はない。

最も錠剤だから、断言は出来ないけれど……

その他青酸カリ、トリカブト、ヒ素……どの毒薬も使われた形跡はなかった。

月読「……」

鏡在「あれ?何よこれ」

月読「どうしたの」

鏡在「他のビンと違って微妙に開いてんのよこれ」

月読「……これは栄養剤ね。モノクマの作った物みたいだけど」

【モノクマ印の栄養剤!一度飲めば元気もりもり!眠気も吹き飛ぶ優れもの!
注意……この栄養剤は経口専用です。それ以外の方法では絶対に摂取しないでください】

鏡在「ふーん、毒じゃないなら関係ないわね」

月読「……」

コトダマ『薬品庫の毒薬』を記録しました。
『薬品庫の毒薬に使用された形跡はなかった』

コトダマ『モノクマ印の栄養剤』を記録しました。
『モノクマが作ったらしい栄養剤。
内容は>>527

【医務室】

月読「……あら」

広生「月読と鏡在か」

黒頭「そちらもここの捜査に?」

月読「念のためね。天馬はどうだった?」

広生「疑われているというのに堂々としたものだった。鏡在なら必ず無実を証明できると言っていたぞ」

鏡在「……あの馬鹿」

黒頭「そして捜査の手が減るのは問題だからわたし達も行くように言われまして。広生様とこちらの捜査を始めたところです」

月読「天馬らしいわね。それで何か見つかった?」

広生「あまり進展はないな……こちらの薬品は多量に使えば致死量にもなる薬が主だが致死量に至るほど使われたものがまずない」

黒頭「後はゴミ箱からこちらが見つかったぐらいでしょうか」

月読「これは、使い捨ての注射器ね」

鏡在「注射器ぃ?そんなもの何に使ったのよ?」

黒頭「おそらくこの精神安定剤ではないかと。これは注射器で投与するものですから」

鏡在「ああ、それね。そういえば千里も前に使ってたわ」

月読「精神安定剤ね……」

半分ぐらい使われているけれど……それほどみんなの精神が安定してないって事ね。

コトダマ『捨てられた注射器』を記録しました。
『医務室のゴミ箱に捨てられていた使い捨ての注射器』

コトダマ『医務室の精神安定剤』を記録しました。
『医務室にある注射器で投与するタイプの精神安定剤。半分ほど使用されている』

鏡在「全く手がかりがまるでないわね」

月読「少し冷静になりなさい。荒れてたら色々見落とすわよ」

黒頭「この精神安定剤をお使いになりますか?」

鏡在「いらないわよ!さっさと戻しときなさい!つーか、それなんかラベル剥がれてんじゃない!」

月読「ラベル……?ちょっと黒頭、そのビンを貸してくれない?」

黒頭「どうぞ」

月読「……」ペリペリッ

広生「なんだ?随分綺麗にラベルが剥がれるな」

月読「……!」

鏡在「あっ、ちょっと月読!」

【薬品庫】

月読「……」ペリペリッ

これは……

鏡在「ちょっとどうしたのよ月読!アタシを置いてくとかどういうつもりよ!」

月読「……鏡在」

鏡在「なによ」

月読「……天馬の無実を証明できるかもしれないわ」

コトダマ『薬品のラベル』を記録しました。
『医務室の精神安定剤と薬品庫の栄養剤のラベルは綺麗に剥がれるようになっていた』

鏡在「……」

すっかり黙り込んだわね……

でも天馬の無実は証明できるとしても。

これだけだと犯人に繋がる手がかりにはまるでならないのよね。

音野「月読さん!」

月読「音野。捜査はどう?」

音野「今入野さんの部屋を調べていたんですけど……ゴミ箱にこんな物が」

音野の見せてきたそれはグシャグシャに握り潰された紙だった。

何か書いてあるみたいだけど……

月読「……!」

これは……

【佛生空也はかつてコロシアイに参加し、全てを失った。
それが前回彼が動いた動機である】

これが入野の部屋にあった……

コトダマ『入野宛の密告』を記録しました。
『入野の部屋にあった手紙。
内容は>>530

月読「……」

どういう流れかは輪郭が見えてきたけれど……

川田谷「あっ」

鏡在「……」

月読「川田谷、捜査は進んでるのかしら」

川田谷「いや、それは」

鏡在「ふん、千里を犯人だと決めつけてる奴の捜査が進むわけないじゃない」

川田谷「なっ……」

月読「鏡在」

鏡在「事実を言っただけよ」

川田谷「……」

月読「鏡在は気にしないで。それで、何でもいいから気になる事とかない?」

川田谷「そうは言ってもね……ああ、そういえば」

月読「なに?」

川田谷「いや、入野さんがさ。昼頃医療エリアに行ったのを見たんだよね俺」

月読「昼頃?間違いないのかしら」

川田谷「間違いないよ。お昼に食堂に行く直前だったから」

月読「昼頃……」

コトダマ『川田谷の証言』を記録しました。
『昼頃入野が医療エリアに向かうのを目撃した』

ミシェル「ウウウ……」

月読「……」

ミシェルが廊下の隅で蹲ってるわね……

鏡在「何してんのよアンタ」

ミシェル「ヒイイイイイッ!?」

鏡在「ちょっ!?ビックリさせんじゃないわよ!」

ミシェル「ヒイッ」

月読「怯えさせてどうするのよ……ミシェル」

ミシェル「ウウッ」

月読「捜査は……聞くまでもないわね」

ミシェル「ゴメンナサイ……」

鏡在「アンタねぇ……こっちは千里が冤罪にかけられてるっていうのに」

ミシェル「ソ、ソレハリンガ晴ラシテクレルカラ……」

鏡在「アンタ、人任せにしてんじゃないわよ!?」

ミシェル「ヒイッ」

月読「だから怯えさせてどうするのよ……」

ミシェル「ダ、ダケドコンナノ倉庫ニアッタ……」

月読「これは?」

ミシェル「シール上手ク剥ガスヤツ……床ニ捨テテアッタ……」

月読「……」

コトダマ『シール剥がし』を記録しました。
『ミシェルが倉庫で拾ったシール剥がし。
床に捨てられていたようだ』

月読「そろそろ学人の検視も終わったかしら……」

【食堂】

学人「来たか」

月読「どうだったの」

学人「ビンゴだ。入野の腕に注射の痕が残されていた」

月読「やっぱりそうだったのね……」

後は……

月読「……」ゴクッ

鏡在「ちょっと月読、アンタ何してんの!?」

月読「確かめていただけよ」

この推理が正しいかを、ね。

コトダマ『入野の注射痕』を記録しました。
『入野の腕に残されていた注射の痕』

コトダマ『マグカップの中身』を記録しました。
『入野のマグカップの中を月読が飲んだところ異常はなかった』

キーンコーン……カーンコーン……

モノクマ「うぷぷぷ……そろそろ始めよっか」

モノクマ「展望室に集合してくださーい!」

モノクマ「うぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぷ……」

鏡在「なんかムカつくわね……」

月読「とにかく行きましょう」

……今回は、少しまずいかもしれないわね。

【展望室】

音野「……何回やっても慣れませんね」

川田谷「慣れる方が無理だよ、こんなの」

ミシェル「ウウッ……」

四杖「また、あのような場所に行かなければならないのですか……」

広生「いったい誰が入野を」

黒頭「天馬様が、一番疑われているようですが」
鏡在「……」

学人「どうなんだ月読」

月読「どうやって入野を殺したかはだいたい目星がついたわ。だけど犯人はまだわからないわね」

佛生「ううむ……」

モノクマ「お待たせ!じゃあ早速……」

鏡在「ちょっと待ちなさいよ!千里がまだ来てないじゃない!」

モノクマ「えー?ああ、本当だ」

音野「どうしたんでしょうか……」

月読「はあ……何にせよ呼んでくるしかないわね」

鏡在「あの馬鹿!どこまで人に……!」

鏡在が展望室から出ていくのを私も追いかける。

川田谷「あっ、俺も行くよ!」

【個室エリア・天馬の部屋前】

鏡在「ちょっと千里!何してんのよ、早く出てきなさい!」

月読「……」

鏡在がドアをいくら叩いても天馬は一向に出てこない。

鏡在「ったく、本当に何して……」

ガチャッ

川田谷「……開いてる?」

月読「……」

何、この悪寒は……

鏡在「開いてるならちょうどいいわ!千里!アンタまさか寝てんじゃないでしょうね!!」

鏡在が部屋に飛び込むのに続くとシャワールームから水音が聞こえてくる。

鏡在「人に捜査させてシャワーとはいい度胸じゃない……!千里、開けるわよ!」

川田谷「えっ、俺もいるんだけど!?」

鏡在「罰よ!裸ぐらいどうって事……」

ガチャッ







《鏡在がドアを開けると湯気がシャワールームから漏れだしてくる》

《だけどその湯気に乗って、あってはならない臭いも一緒に来た》

《これは、つい最近嗅いだ臭い》

《私自身から漏れだしていたあの臭い》

《頭が痛くなるような血の、臭い》







《そして湯気が晴れたシャワールームでは》

《首から血を流した天馬が、壁にもたれかかったままシャワーを浴びていた》

本日はここまでで。

鏡在「……千、里?」

鏡在の呆然とした呟きがシャワーの音響く部屋の中でも一際大きく聞こえてくる。

そんな中で一つの事実に思い至った私は思わず叫んでいた。

月読「川田谷!今すぐ学人を連れてきなさい!」

川田谷「えっ、えっ!?」

月読「死体発見アナウンスが鳴ってないわ!天馬はまだ生きてるのよ!」

川田谷「わ、わかった!」

鏡在「っ、千里!」

私の言葉に光明を得たのか、川田谷と鏡在の顔に光が浮かぶ。

だけどその光は……

モノクマ「こらー!いつまで時間かかってるんだよ!」

この悪魔によって、かき消された。

鏡在「時間がかかるもくそもないわよ!千里が大変なのよ!」

モノクマ「大変?うわっ、本当に大変だよ!」

モノクマ「天馬さんが死んでるじゃないか!」

鏡在「ふざけた事言うんじゃないわよ!アナウンスが鳴らないって事はまだ生きてるって事でしょ!?」

モノクマ「……アナウンス?」

川田谷「死体発見アナウンスだよ!俺達三人が見つけたのに鳴って……」


モノクマ「なんで学級裁判しないのにアナウンス鳴らす必要があるの?」

月読「……!?」

学級裁判を、しない……!?

鏡在「ア、アンタ、何を言って……」

月読「……モノクマ、一つ質問するわ」

モノクマ「時間ないから手短にね!」

月読「複数の殺人事件が起きた場合、どうなるの」

モノクマ「それはもちろん最初の事件を優先させます!せっかくコロシアイしたのに二回目の事件優先したり、二回目のクロが一回目外したりして学級裁判にも望めないなんてあんまりだからね!」

モノクマ「捜査時間にもばらつき出てシロにも不公平だし、だから複数の殺人事件が起きた場合は一回目の事件の学級裁判のみ行います!」

モノクマ「それが終わるまでは途中でコロシアイが起きても全て無効!学級裁判は行われません!」

鏡在「じゃあ、何よ……千里が殺されたのは……」

モノクマ「無駄死にってやつだね!まあ、天馬さんも運が悪かったんだよ」

鏡在「……ふっ、ざけんなぁ!!」

月読「鏡在!」

モノクマに殴りかかろうとする鏡在を川田谷と抑える。

鏡在「運が悪かったで済まされていいわけ!?千里は殺されたのよ!?殺した奴も暴けないなんてそんなのおかしいでしょうがぁ!!」

川田谷「鏡在さん落ち着いてよ!入野さん殺したクロと天馬さん殺したクロが同じなら暴く事は出来るよ!」

鏡在「…………」

月読「鏡在?」

鏡在「そうよ、わざわざこんなタイミングで複数なんて変……同一犯に決まってる……」

川田谷「きょ、鏡在さん……うわっ!?」

私達を振りほどいて鏡在は部屋を後にする。

鏡在「絶対に逃がさない……この犯人だけは、絶対殺してやる!!」

その瞳に、抑えきれない憎悪を乗せて。

モノクマ「うぷぷ、やる気があるのはいい事だよ!それじゃあ二人も早く展望室に行ってね!」

川田谷「……俺も、行くよ」

月読「……」

川田谷「これ言ったら、鏡在さんにそれこそ殺されそうだな……」

鏡在が出ていって、モノクマと川田谷もいなくなった。

月読「……」

学級裁判が、行われない。

もし犯人が複数なら天馬は……

月読「……」

捜査の時間もない。

そしてこの学級裁判が終わった頃には、きっとここの痕跡も消える。

月読「……」

私は、天馬の部屋をグルッと見渡す。

そして机のメモ帳と裁縫セット、シャワールームに落ちていた血塗れの鋏を回収して……シャワーを止めて天馬の傍に座った。

月読「……天馬」


《天馬「あたしは天馬千里っていうんだ!よろしくな!」》

このイカロスで初めて話した人。

強引で、騒がしくて、正義感の強かった人。

月読「…………」

ポタッ、ポタッ……

シャワーは止めたのに、なぜか水滴がポタポタと床に垂れる。

その水滴が止まるのに、いったいどれだけかかったかはわからないけど。

それが止まったのと同時に、私は立ち上がった。

だから私は気付いた。

月読「これは……?」

天馬の背中に隠れた、それを……

【展望室】

モノクマ「遅い!遅いよ月読さん!もうみんな学級裁判場に行っちゃったよ!」

月読「わかってるわ……」

私は一人エレベーターに乗り込んで学級裁判場に向かう。

【超高校級のグラビアモデル】入野ちの。

甘え上手で、海の企画とかで盛り上げてくれた彼女。

佛生に歩み寄ろうとしたその気持ちは、最期後悔に変わってしまっていた。

【超高校級のスプリンター】天馬千里。

殺されたのに、学級裁判も行われない。

そんな彼女の無念はどうしたら晴らせるの?

ピンポーン!

学級裁判場に着いた……今回の学級裁判は、今までみたいにはいかない。

混乱と憎悪が漂う舞台。

命懸けの学級裁判。

私達の三度目のソレが今、始まる。


……だけど、天馬。

私には、わからないのよ。







【ダレモシンジルナ】

貴女が、何を思ってあのメッセージを残したのかが。






今回はここまで。

次回より学級裁判に入ります。

夢野「そ、それなんじゃがのぅ……」

夢野「どうやら……ウチや最原、春川ではダメらしいのじゃ」

春川「は?」

夢野「何でもウチらでは資格が無いらしい。そのせいで弾かれてしまうのじゃ」

最原「えっと……ウイルス扱いされて、そのせいで弾かれるって事かな」

春川「何それ。じゃあ意味無いじゃん」

夢野「んあー……ウチら以外の、こやつらの中の誰かに頼もうと思ったんじゃ」

夢野「それを一触即発の空気にしおったから、台無しになったのじゃ」

春川「殺されたいの?」

夢野「んあー! ウチをそんな目で見るでない!」

スグル「……なら、向井さんに任せてみませんか?」

向井「………………俺が?」

スグル「はい。僕は、この中ならば向井さんが適任だと思いますし……」

スグル「僕は……貴方を信じますから」

……………スグル………………

明日夜に更新します。

・コトダマ
 
『モノクマファイル3』>>509
 
『入野のマグカップ』
『天馬の行動』>>513
 
『食堂での入野』>>515
 
『薬品庫の毒薬』
『モノクマ印の栄養剤』>>527
 
『捨てられた注射器』
『医務室の精神安定剤』>>528
 
『薬品のラベル』>>529
 
『入野宛の密告』>>530
 
『川田谷の証言』>>531

『シール剥がし』>>532

『入野の注射痕』
『マグカップの中身』>>533
 
月読達の目の前で命を落とした入野。
その捜査の果てに、部屋に閉じこもっていた天馬が死亡するという事態が発生した。
第一容疑者だった彼女の死はいったい何をもたらすのか。
学級裁判が行われない殺人……その死を飲み込めないまま新たな学級裁判の幕は開く。

 
 
 
 
 
 
     学級裁判 開廷!!

 
     Third Murder Case

 
 
 
 
 
 

モノクマ「それでは学級裁判の簡単な説明を行いましょう!」
 
モノクマ「学級裁判では誰が犯人かを議論してもらい、最終的には投票によってクロを決めていただきます!」
 
モノクマ「過半数が正しいクロを指摘出来ればクロはおしおきされ、オマエラは再びイカロスに」
 
モノクマ「クロへの投票が過半数に満たなかった場合はシロが全員おしおきされ、クロは地球に帰還する事が許されます!」

鏡在「……ちょっといい?」

モノクマ「また鏡在さん?毎回毎回飽きないねぇ」

鏡在「一応聞いとくわ……千里を殺したのは誰?」

学人「そもそもどういう事だ。なぜ天馬が死んでいる」

音野「そ、そうですよ!天馬さんが亡くなったってどうしてですか!?」

月読「……首を斬られていたのよ。間違いなく死んでいたわ」

広生「ならばなぜアナウンスが鳴らない?天馬が殺されたならそちらも捜査しなければならないはずだ」

川田谷「それがさ……天馬さんの学級裁判は行われないらしいんだ」

四杖「な、なぜそのような!?」

月読「一度事件が起きた場合、その学級裁判が終わるまでに起きた殺人は無効になる……そうだったわねモノクマ」

モノクマ「その通り!だから天馬さんについては学級裁判は開かれません!」

佛生「命を奪われたというのに、それを奪った咎人が誰かもわからぬと……」

鏡在「そういう事だから名乗り出ても死なないってわけ。ほら、さっさと白状しなさいよ」

鏡在の言葉に、だけど応える人間は出てこなかった。

鏡在「……あっそ。やっぱ同じってわけ?」

黒頭「入野様と天馬様を殺害した犯人は同一だと?」

鏡在「じゃなかったら黙りの意味ないでしょ!よーくわかったわよ、だったら炙り出して……」

川田谷「本当に、そうかな?」

鏡在「……何か言った?」

川田谷「そもそも名乗り出たくても出られない……その可能性はないのかな?」

ミシェル「エット、ツマリ」

学人「天馬は自殺だと言いたいのか?」

鏡在「はあ!?ふざけんな、なんで千里が自殺しなきゃいけないのよ!」

川田谷「そんなの決まってるじゃないか……」

川田谷「天馬さんが入野さんを殺したからだよ!」

鏡在「なんですってぇ!?」

月読「……」

川田谷はあくまでも天馬犯人説を覆すつもりはないみたい。

まずそこからどうにかしないと、議論は出来ないようね……

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『入野のマグカップ』
『食堂での入野』
『天馬の行動』

川田谷「【犯人は天馬さん】なんだよ!」

川田谷「そう考えれば全ての辻褄は合うんだ!」

鏡在「何が辻褄よ!」

鏡在「千里が犯人だなんてそんなわけないでしょうが!」

広生「しかし入野が死ぬ直前【天馬に渡された】お茶を飲んだのは間違いない」

鏡在「そんなの知らないわよ!」

鏡在「だいたい千里がなんで入野を殺すのよ!」

黒頭「確かに天馬様に入野様を殺す動機はありません」

四杖「では【無差別】だったという事で……?」

鏡在「千里をなんだと思ってるのよ!」

ここであの事実を明らかにするのは簡単だけど。

まずは外堀を埋めましょう……事実を積み重ねてね。

【】をコトダマで論破しろ!

↓2

月読「それは違うわよ」BREAK!


月読「いいえ、入野のマグカップは食事の時間をずらしていた彼女のために分けられていた……つまり無差別ではないわ」

音野「じゃあ入野さんが狙われていた……という事ですか?」

月読「そうなるわね」

学人「なぜ狙われたか……そこは重要ではないな。問題は別にある」

そう、天馬が入野を狙っていたとするなら……

あまりに大きな問題があるわ。

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『天馬の行動』
『モノクマファイル3』
『川田谷の証言』

佛生「【入野殿が狙われていた】……」

ミシェル「デモ、ドウシテ?」

広生「今回の動機は武忍以外の内通者の存在だったな……」

四杖「まさか【入野さんが内通者】だったと仰るつもりですか!?」

川田谷「それは今となってはわからないけど」

川田谷「入野さんが天馬さんに殺されて天馬さんは罪の意識からか自殺……」

川田谷「【不自然な所もない】以上、これが正解なんだよ!」

【】をコトダマで論破しろ!

↓2

月読「それは違うわよ」BREAK!


月読「川田谷、貴方本当に不自然な所がないと思ってるのかしら?」

川田谷「逆にどこが不自然なんだい?天馬さんが毒入りのお茶を入野さんに渡した……シンプルじゃないか」

月読「そうね、確かにシンプルだわ……天馬が全く犯行を隠そうとしていないって事実から目を背ければね」

音野「犯行を隠そうとしていない……」

月読「単純に考えればいいわ。もしも天馬が犯人だとして……学級裁判を逃げきれたかしら」

四杖「それは、無理なのでは……入野さんにマグカップを渡した瞬間は見られていたわけですから」

月読「そこよ」

学人「愚弟や夜方々木を思い出せ。あの二人は自分の犯行を隠そうとしていた」

広生「しかし今回の事件、天馬が犯人ならばあまりにも犯行があからさま過ぎるな」

月読「コロシアイをするのに全く学級裁判の事を考えてない……これが不自然でないとはとてもじゃないけど言えないわよ」


川田谷「その推理は拙い詞だね!」反論!


月読「……どうやらまだ引かないようね」

川田谷「当たり前だよ。だって月読さんのその推理は十分説明がつくからね」

   【反論ショーダウン開始!】

コトノハ>>557
『マグカップの中身』
『食堂での入野』
『入野の注射痕』


川田谷「月読さんの主張はこうだ」

川田谷「天馬さんが入野さんを殺したなら犯行を隠そうとしていないのは不自然」

川田谷「だから天馬さんは犯人じゃない」

月読「そうよ」

月読「貴方はそれにどう説明をつけるって言うのかしら?」

川田谷「簡単だよ。月読さんたちみたいに思わせるのが狙いだったとしたら?」

川田谷「あえて堂々と毒を飲ませる事で月読さんみたいに考えるのを期待してね」

川田谷「もしくは天馬さんは最初から自殺するつもりだったって見方もある」

川田谷「月読さんの推理じゃ何も変わらないんだ!」

川田谷「【天馬さんが入野さんに毒を飲ませた】って部分は覆せないよ!」

【】をコトノハで斬れ!

↓2

月読「その乱丁、修正させてもらうわ」


月読「……天馬が毒を飲ませた」

月読「その前提が間違っていたとしたら?」

川田谷「……は?」

月読「あのマグカップ、少し中身が残っていたのよね」

黒頭「まさか月読様」

月読「えぇ、それを飲んだわ」

川田谷「なっ!?」

音野「つ、つつつ月読さんなんてことを!?は、早くペッしてください早く!死んじゃいますよ!」

月読「入野の死に様を考えればもしも死ぬならとっくに死んでるわよ」

学人「マグカップに毒は入っていなかった……そういう事か」

四杖「ど、毒が入っていなかった……?」

佛生「月読殿は事実こうして喋っておられます……それが全てかと」

広生「入野は別の形で殺されたのか?」

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『食堂での入野』
『捨てられた注射器』
『モノクマ印の栄養剤』

黒頭「【天馬様の渡したお茶に毒が入っていなかった】のなら……」

黒頭「どのようにして入野様は殺害されたのでしょうか」

四杖「マグカップが違うという事は……」

四杖「【あらかじめ毒を飲まされていた】……?」

ミシェル「【見エナイ針トカデ刺シタ】トカカモ……」

佛生「単純に、【他の物を口にしていた】のではないですかな?」

鏡在「何にせよこれで……」

鏡在「【千里の無実は証明された】わけね!」


【】をコトダマで論破しろ!

↓2

月読「それは違うわよ」BREAK!


月読「いいえ、入野は天馬から差し出されたお茶以外は口にしていないわ」

佛生「ふむ……つまり入野殿は別の形にて毒を摂取した事になりますな」

広生「別の形か……しかしいったいどんな手段を使ったんだ」

学人「そもそも入野の殺すに至った毒がまだ判明していない」

音野「えっ?それは当然あの薬品庫の毒を使ったんじゃ……」

そうとも、言い切れないのよね……

【薬品庫の毒を使ったという推理に対する反証は?】

>>557から正しいコトダマを選べ!

↓2

月読「この栞を挟み込むわ」


月読「薬品庫の毒薬は調べたけれど、どれも使用された形跡はなかったわ」

音野「じゃあいったいどうやって入野さんを……あっ、医務室にも薬はありますよね!」

黒頭「医務室はわたしと広生様が調べましたが、致死量に至るほどの量は消費されていませんでした」

音野「あ、あれ……?じゃあ犯人は毒なんてどこから持ってきたんですか?」

学人「……一つ妙な事はある」

四杖「妙な事?」

学人「入野の死体の状態から毒物を特定しようとしたが……不可能だった」

鏡在「アンタが知らない毒ってだけじゃないのそれ」

学人「私は天才だぞ?貴様らとは違うんだ、だいたいの毒物の反応は把握している」

月読「学人にもわからない毒物……」

どうやら私の推理は当たっているようね……

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『モノクマ印の栄養剤』
『医務室の精神安定剤』
『薬品庫の毒薬』


川田谷「学人君にもわからない毒……」

広生「[薬品庫の毒薬]が使用されていないとなると……ますます特定は困難になるな」

ミシェル「実ハ[毒ジャナイ]トカ……」

鏡在「毒じゃないのにどうやって毒殺すんのよ!」

四杖「使用したか気付かれない量を[徐々に飲ませていた]というのは?」

黒頭「それでも死に至るまでに使用量は減るわけですから……難しいかと」

音野「その毒がある場所に出入りしないといけませんしね……」

佛生「難しい話ですな……」

[]に正しいコトダマで同意しろ!

↓2

月読「そのページに答えがあるわ」


月読「そうね……ミシェルの言う通り、毒じゃなかったんじゃないかしら」

ミシェル「エッ」

音野「ど、どういう事ですか?毒じゃないって……」

月読「薬品庫にあった栄養剤。あれには使用された形跡があったわ」

川田谷「え、栄養剤?」

鏡在「そういえばそんなのあったわね。だけど栄養剤でどうやって殺すのよ」

月読「それについてはこの栄養剤の説明文が鍵になるわ」


【モノクマ印の栄養剤!一度飲めば元気もりもり!眠気も吹き飛ぶ優れもの!
注意……この栄養剤は経口専用です。それ以外の方法では絶対に摂取しないでください】


広生「……栄養剤としては問題ないようだが」

学人「待て。経口以外での摂取を禁じているようだが……その場合どうなる」

月読「それについてはモノクマに聞くしかないわね……どうなのモノクマ」

モノクマ「えー、その栄養剤はボクが作ったんだけど……効き目が強いんだよね」

モノクマ「経口なら問題ないんだけどそれ以外で摂取すると……」

モノクマ「ズバリ死にます!」

鏡在「はあ!?」

四杖「なんというものを……!」

モノクマ「だからちゃんと口から以外はやめろって書いてあるでしょ!ボクに責任転嫁されても困るよ!」

月読「使用された形跡がある毒になる栄養剤……」

月読「他に毒がない以上、これが凶器のはずよ」

学人「奴の作った物ならばこの天才たる私が把握していないのも当たり前か」

佛生「しかし……経口以外と言っても多種多様」

佛生「入野殿はどのようにその栄養剤を摂取したのか」

月読「それは既に見当がついているわ」

【入野が栄養剤を摂取した方法を示す証拠は?】

>>557から正しいコトダマを選べ!

↓2

月読「この栞を挟み込むわ」


月読「学人に調べてもらった結果、入野の腕には注射痕が存在したの」

黒頭「注射痕、ですか」

月読「そう、入野はこの栄養剤を注射された事で死亡したのよ」

学人「あの注射痕はそんなに日が経っていなかった……間違いないだろう」

音野「で、でも食堂に注射なんてありませんでしたよ?」

月読「もちろん別の場所で射ったのよ」

その証拠も既に見つけているはずよ……

【別の場所で注射が射たれた証拠は?】

>>557から正しいコトダマを選べ!

↓2

月読「この栞を挟み込むわ」


月読「医務室に捨てられていた注射器……あれの中身が栄養剤だったんじゃないかしら」

広生「あの注射器か……!」

黒頭「犯人は入野様に栄養剤を注射し、殺害したのですか」

音野「だ、だけど入野さんはどうしてそれを言わなかったんでしょう。無理やりなら食堂に来た時言いますよね?」

四杖「無理やりではなく騙して注射した……入野さんは何も知らずに毒を注射されたのではないでしょうか」

月読「……」

注射された……本当にそうなのかしらね。

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『川田谷の証言』
『モノクマファイル3』
『シール剥がし』

学人「入野を殺した【凶器は栄養剤】……」

川田谷「【栄養剤を注射】されてそれが毒になったわけだね」

黒頭「【医務室に注射器があった】という事は」

音野「【本当の現場は医務室】だったんですね!」

四杖「抵抗がない事から入野様はおそらく騙されて栄養剤を注射されたかと」

鏡在「入野は【犯人に医務室に連れてかれて】毒をくらったってわけね」

佛生「これが犯行の流れ……ですかな」

ミシェル「ウン……多分」

【】を正しいコトダマで論破しろ!

↓2

月読「それは違うわよ」BREAK!


月読「犯人に連れていかれた……それはどうかしら」

鏡在「他に何があんのよ?だって一緒に行かなきゃ入野がいつ医務室に行くかなんてわかんないじゃない」

月読「そうね……だけどもし入野が一人で医務室に行っていたとしたら?」

月読「川田谷、確か貴方は入野が昼頃に医療エリアに向かうのを見たのよね?」

川田谷「う、うん、まあ……まさかあの時に!?」

学人「昼頃……モノクマ、栄養剤はいつ効力を発揮する」

モノクマ「だいたい七、八時間後ぐらいかな!」

広生「モノクマファイルによれば入野の死亡時刻は午後七時四十四分」

四杖「計算は合いますね……」

月読「川田谷、その時入野は一人だった……そうよね?」

川田谷「間違い、ないよ。俺は誰も見てない」

音野「医務室で待っていたんじゃ……」

黒頭「入野様がいつ来るかもわからないのにですか?そんな目立った行動を取れば怪しまれるはずです」

ミシェル「エット、オ昼ハドウダッタッケ?」

佛生「入野殿以外は揃っていたかと……」

月読「つまり入野が医務室にいただろう時刻には、私達は食堂にいた事になる」

鏡在「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!それじゃあ、何?」


鏡在「入野は自分で自分に栄養剤を注射したってわけ!?」

月読「……」

入野が自分で注射した……それを暴くだけの証拠はある。

だけど、この事件……


犯人の影が全く見えない。

この中に犯人はいるはずなのに、トリックを暴いても……

月読「……」

手がかりが少ない。

そして犯人は未だに尻尾すら見せていない。

これはまずい、わね……


     【学級裁判中断!!】

今回はここまでで。

     【学級裁判再開!!】


広生「入野が自分で栄養剤を注射した……」

音野「え、えっとその場合どうなるんですか?」

学人「入野が自ら栄養剤を毒と理解して注射した、もしくは経口と理解せずに注射した……」

佛生「自分から毒とわかっていて摂取した……いわゆる自殺の場合投票はどうなるのですかな」

モノクマ「その場合は入野さんに投票してください!」

川田谷「天馬さんの次は入野さんが自殺の可能性って……」

月読「……」

入野が自殺?

それだけはあり得ない。

死に際の後悔に満ちた瞳は……自分の意思で毒を注射した人間のものじゃない。

  【言質ブックマーカー開始!!】

差し込む台詞
月読「入野が医務室に向かった目的は……」


「入野さんが自ら栄養剤を注射した……」

「つまりこの事件……真相は自殺だったと?」

「しかし入野は佛生と和解するために食堂に来たはずだ」

「心残リヲナクシテオキタカッタノカモ」

「しかしそれは叶わなかった……残念でなりませぬ」

「少なくとも俺の見た限りでは入野さんが自分の意思で医務室に行ったのは間違いないよ」

「でも自殺ならどうしてわかりやすい毒を使わなかったんですか?」

「恐怖に負けたか……何か目的があったか」

「こっちはいい迷惑よ!」

発言を差し込む事で新たな発言を引き出せ!

↓2

月読「この栞を差し込めば……!」

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『医務室の精神安定剤』
『薬品のラベル』
『モノクマファイル3』


四杖「【入野さんが自ら栄養剤を注射した】……」

黒頭「つまりこの事件……真相は自殺だったと?」

広生「しかし【入野は佛生と和解するために食堂に来た】はずだ」

ミシェル「心残リヲナクシテオキタカッタノカモ」

佛生「しかしそれは叶わなかった……残念でなりませぬ」

川田谷「俺の見た限り【入野さんが自分の意思で医務室に行った】のは間違いないよ」

月読「入野が医務室に向かった目的は……」

広生「医務室にある注射器で【栄養剤を注射するため】だろうな」

音野「でも自殺ならどうしてわかりやすい毒を使わなかったんですか?」

学人「恐怖に負けたか……何か目的があったか」

鏡在「こっちはいい迷惑よ!」

【】を正しいコトダマで論破しろ!

↓2

月読「それは違うわよ」BREAK!


月読「……本当に入野は栄養剤を注射するつもりだったのかしら」

学人「事実入野は栄養剤を注射している」

黒頭「他の目的があったとは考えにくいですね」

月読「いいえ、もし入野が医務室に向かったのなら……他に目的になりそうなものがあるわ」

音野「それって……」

月読「精神安定剤よ。どうも頻繁に使われていたみたいね、私が見た時は半分近く減っていた」

川田谷「ああ、それならよくミシェルさんとか四杖君が使ってるよね」

四杖「お、お恥ずかしい限りで」

ミシェル「ウウッ、正直落チ着カナイカラ……」

鏡在「アンタは入野が精神安定剤使うために医務室行ったんじゃないかって言いたいわけ?」

月読「そうよ」

月読「入野は精神が不安定だった。だから安定させるために医務室に向かった」

月読「そう考えても……」


四杖「その準備不足、正させていただきましょう!」反論!

  【反論ショーダウン一閃開始!】

四杖「お待ちください月読さん!」

四杖「確かに医務室には精神安定剤がございますが……」

四杖「しかしそ【れ】が目的だったとは言えないのでは?」

月読「入野は薬品庫の毒薬を使わなかった」

月読「自殺だとすればあまりに不自然だわ」

月読「入野は死ぬ気なんてなかったはずよ」

四杖「わたくしだって【入】野さんが自殺などと思いたくはありません」

四杖「し【か】し入野さんが栄養剤を注射したのはもはや疑いようがない」

四杖「【入野さんが栄養剤を自分の意思で注射した事実がある】以上……」

四杖「入野さんの自殺という線は消【え】る事がないのです!」

【】を組み合わせて【】を斬れ!

↓2

月読「その書は、落丁しているわ」


月読「もし、入野が栄養剤ではなく精神安定剤を注射したと思っていたとしたら?」

四杖「それは、どういう?」

月読「簡単な話よ」

月読「入野は精神安定剤を注射したつもりだったのよ……中身が栄養剤だとも知らずにね」

佛生「入野殿はお間違えになられたと……?」

ミシェル「ソンナヒビキミタイナ……アッ」

音野「ミシェルさんも私をそんな風に思ってたんですか!?」

川田谷「お、落ち着いて音野さん」

学人「だが事実、そうそう間違える物ではないだろう」

月読「もちろんただ間違えた訳じゃないわ」

月読「犯人は入れ替えたのよ、栄養剤と精神安定剤をね」

その証拠、私は既に握っているはずよ。

【栄養剤と精神安定剤を入れ替えた証拠は?】

>>557から正しいコトダマを選べ!

↓2

月読「この栞を挟み込むわ」


月読「医務室を捜査した時、精神安定剤のラベルは剥がれるようになっていたわ」

黒頭「それは間違いありません、わたしの目の前で剥がれかかっていましたから」

鏡在「そういえばアンタ、その直後薬品庫に走ってったわね」

月読「確かめたかったのよ、栄養剤のラベルをね」

川田谷「そ、それでどうだったの?」

月読「栄養剤のラベルも、剥がれるようになっていたわ」

学人「なるほどな。犯人は栄養剤と精神安定剤のラベルを入れ替える事で罠を張ったわけか」

広生「もしも精神安定剤を使おうとすれば毒となる栄養剤を注射する事になる……自らな」

音野「犯人が直接注射するわけじゃないから、アリバイとかも全く関係ありません……」

そう、それが今回のクロの恐ろしいところ。

クロがする事はただ栄養剤と精神安定剤のラベルを入れ替える事だけ。

後は被害者になる相手が勝手に自分から毒を注射してくれる……

殺人そのものは衝動的だった新太や夜方々木とはまるで違う。

これは冷酷な殺意を秘めた殺人事件なのよ。

今回はここまで。
次回学級裁判終了です。

川田谷「……だけど、なんというか入野さんも運が悪いよね」

月読「……運が悪い?」

川田谷「だってそうでしょ?クロのトリックが精神安定剤と栄養剤のすり替えならそれを使っていたのは別の人かもしれない」

川田谷「さっき言ったようによく使ってたミシェルさんとか四杖君が、被害者になってた可能性もあったって事だからさ」

ミシェル「ヒイイイッ!?」

四杖「そう聞くと、寒気がいたしますね……」

黒頭「入野様も今日という日に精神安定剤を使おうとしなければ助かったのでしょうか……」

学人「そんな仮定に意味はない。入野は死んだ、それが全てだ」

月読「……」

入野はたまたま今日という日に精神安定剤を使おうとした。

だから運悪く栄養剤を注射してしまい殺された……


……本当にそうなの?

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『モノクマファイル3』
『入野宛の密告』
『シール剥がし』


黒頭「今回の犯人が行ったのは……」

川田谷「【精神安定剤と栄養剤のラベルの入れ替え】だね」

学人「入野は仕掛けられた罠にはまり命を落とした……」

音野「【そのタイミングが夕食時だった】から今回の事件は複雑になったんですね……」

鏡在「それで【千里が疑われて】……挙げ句に」

四杖「わたくしやミシェル様も被害者になっていたかもしれないとは……」

ミシェル「ウウウッ、ゴメンナサイ……自分ジャナクテ安心シテル自分ガイル……」


佛生「ミシェル殿……それを責める事は誰にも出来ませぬよ」

広生「【偶然医務室に向かった】から殺されたか……残酷な話だ」

【】を正しいコトダマで論破しろ!

↓2

月読「その文、間違っているわ」BREAK!


月読「……違う、たまたまなんかじゃないわ」

広生「なに?」

月読「入野が今日精神安定剤を必要としたのはたまたまじゃない……クロの計算の内だったのよ」

鏡在「それどういう事よ!犯人は催眠術でもかけたってわけ!?」

月読「そんな必要はないわ。ただ精神安定剤を必要とする状態にすればいい」

学人「精神を揺さぶり不安定にしたという事か。しかしどうやってだ」

学人「入野を狙い撃ちにしたというなら、当然クロは動機に加え手を打ったんだろう?」

月読「そうよ、音野」

音野「は、はい!」

月読「入野の部屋にあったという手紙、出してくれるかしら」

音野「わ、わかりました!」

黒頭「入野様の部屋にあった手紙ですか」

川田谷「グシャグシャだけど……何が書いてあるの?」

音野「え、えっと……」

月読「……佛生」

佛生「なんですかな?」

月読「その手紙には例の事が書かれているわ……もしもマズイなら、詳細は伏せるわ」

佛生「……そう、でしたか」

佛生「構いませぬ、某の罪……この場に暴きたててくだされよ」

月読「……その入野宛の手紙には」


月読「佛生がかつてコロシアイに参加し、全てを失った……それが前回の事件の動機だと書かれているのよ」

鏡在「は、はああああ!?」

四杖「佛生さんが、かつてコロシアイに……!?」

川田谷「ちょっと待って、そんなニュース聞いた事ないよ!?」

川田谷「佛生君は佛生財閥の御曹司、当然そうなれば大騒ぎになるはずだ!」

月読「ただ生き延びたなら、そうかもしれないわね」

学人「……佛生、貴様クロとして生き延びたな?」

佛生「……はい」

ミシェル「ク、クロ……」

佛生「某はかつて、共に生き延びていた七名の命を奪った大罪人であります」

黒頭「それが佛生様の罪……」

月読「これでわかったでしょう?入野がどうして精神安定剤を必要としたか」

音野「た、確かにこんなの聞かされたら……落ち着くわけないです」

月読「ただでさえ佛生が絡むと入野は冷静になれなかった」

月読「そこに佛生がかつてコロシアイに参加し、それも少し考えればクロとして生き延びたとわかる情報を得てしまったら……」

月読「答えは火を見るより明らかよ」

月読「そしてこの手紙もまたクロの工作なら……」

月読「クロは一人しかいないわ」

音野「えっ!?」

月読「私はかつて佛生にこの話を聞かされたの」

そしてもう一人……当事者の佛生と私以外に。

この話を知っている人間がいる。

入野を殺した犯人は……

【人物を指名しろ!】

↓2

月読「犯人は、貴方よ」


月読「……広生」

広生「……」

月読「貴方は知っていたはずよ。佛生がかつてコロシアイに参加していたという事実を」

月読「そもそもこの話は……貴方が佛生から聞き出した事だもの」

黒頭「……つ、月読様?いったい何を仰って」

月読「入野を殺したのは貴方ね、広生」

広生「…………」

四杖「ひ、広生さんが、入野さんを……?」

川田谷「ほ、本当にそうなの?あんなに真面目だった広生君がクロって……」

月読「新太や夜方々木もそんな事をするようには見えなかった……貴方が言った事よ川田谷」

川田谷「ぐっ」

広生「……」

広生は全く口を開こうとしない。

まるで何も聞こえていないみたいに。

その仮面の下の表情を窺い知る事は出来なかった。

広生「……ふっ」

学人「……今、笑ったか?」

広生「はっ、これが笑わずにいられるか」

広生「月読、どうやら真実を見通してきたその目も曇ったようだな」

月読「反論がある、という事かしら」

広生「無論だ」

広生「いいか?確かに俺は佛生の罪……コロシアイ参加者であるという事を知っていた」

広生「しかしそれは同時に月読、お前にも突き刺さる」

音野「月読さんが犯人だって言いたいんですか!?」

広生「俺じゃない以上後は月読しかいないだろう」

広生「佛生にはまず手紙は出せないだろうからな」

佛生「そう、ですな」

広生「しかしだ。もう一つ可能性がある」

ミシェル「可能性……?」

広生「何者かが俺と月読を陥れるため、手紙を出した可能性だ」

広生「考えてもみろ、俺や月読がクロで手紙を出したなら真っ先にそれを回収するはずだ」

広生「その手紙はあまりに致命的な証拠になるんだからな」

広生「そして被害者の部屋を捜査するのは不自然じゃない……入るのも容易い」

四杖「た、確かに……」

広生「つまり俺達の会話を聞いていた人間がいてそれが真犯人……議論して暴かなければな」

黒頭「広生様……」

広生「そんな顔をするな黒頭。俺は犯人ではないんだ」

月読「……」

このために、貴方は手紙を処分しなかったのね。

私、さらに聞いていた何者かという選択肢を残すために。

月読「……」

広生……私、初めてよ。

貴方をこんなに怖く感じるのは。

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『シール剥がし』


広生「確かに俺は佛生の秘密を知っていた」

広生「だがそうだとするなら手紙を処分しないのは不自然だ」

広生「つまり犯人は他にいる」

広生「きっと俺と月読、佛生の会話を聞いていたんだろう」

広生「その人物が手紙を書き、入野に栄養剤を注射するように仕向けた」

広生「これが真実なんだ」

月読「……」

駄目……広生の言葉を論破できる証拠がない。

だったらどうするの……このままだと広生は逃げ切る。

月読「……」

一か八かの賭けになる。

だけどこれしか方法はない。

いいわ、この袋小路を抜けるために……

私は、今嘘をつく……!

【コトダマを変化させます】

コトダマ『シール剥がし』
『ミシェルが倉庫で拾ったシール剥がし。
床に捨てられていたようだ』



ウソダマ『シール剥がし(嘘)』を記録しました。
『ミシェルが倉庫で拾ったシール剥がし。
床に捨てられていたようだ。
犯人に関する決定的証拠が付着している』

     【議論開始!!】

ウソダマ>>632
『シール剥がし(嘘)』


広生「確かに【俺は佛生の秘密を知っていた】」

広生「だがそうだとするなら【手紙を処分しないのは不自然】だ」

広生「つまり犯人は他にいる」

広生「きっと俺と月読、佛生の会話を聞いていたんだろう」

広生「その人物が手紙を書き、入野に栄養剤を注射するように仕向けた」

広生「【これが真実】なんだ」

ウソダマで【】を偽証しろ!

↓2

月読「この書に文を書き加えるわ……!」偽証!


月読「それは違うわ広生」

広生「……なんだと?」

月読「犯人は貴方よ。そして……その決定的証拠もあるわ」

黒頭「そ、そんな!」

学人「その証拠とはなんだ?」

月読「これよ」

鏡在「それシール剥がしじゃないの」

ミシェル「ワ、ワタシガ見ツケタヤツ」

川田谷「どこにあったんだいミシェルさん」

ミシェル「倉庫ダケド……」

音野「なるほど!犯人はそれを使ってラベルを剥がしたんですね!」

月読「そうでしょうね」

四杖「それが、広生さんが犯人だという決定的証拠なのですか?」

月読「えぇ、だってこれには広生を示す決定的証拠が付着しているのよ」

広生「俺を示す証拠が付着だと?いったいなんだと言うんだ?」

広生「言ってみろ月読……!」

これが最後よ……とにかく何でもいい。

広生のこの余裕を崩す……!

  【言質ブックマーカー開始!!】

差し込む台詞
月読「このシール剥がしには……貴方の指紋が付着しているわ」


「いったいそのシール剥がしにどんな決定的証拠が付着している?」

「そこまで言ったからには自信があるんだろう?」

「早く言ってみろ」

「……おい」

「何を黙っている」

「早く言え月読」

「…………ちっ」

「いい加減にしろよ、月読!」

「なぜ俺の言葉を無視する!」

「なぜ黙っているんだ!おい!」

「早く言えと言っているだろうが!!」

「……」

「なるほど、ハッタリというわけか」

「決定的証拠などあり得ない事とは思っていたがな」


とにかく待つのよ、広生の冷静さを奪って……

一番苛立った時に全てを賭ける……!


発言を差し込んで新たな発言を引き出せ!

↓2

月読「この栞を差し込めば……!」

     【議論開始!!】

コトダマ>>557
『モノクマファイル3』


広生「いったいそのシール剥がしにどんな決定的証拠が付着している?」

広生「そこまで言ったからには自信があるんだろう?」

広生「早く言ってみろ」

広生「……おい」

広生「何を黙っている」

広生「早く言え月読」

広生「…………ちっ」

広生「いい加減にしろよ、月読!」

広生「なぜ俺の言葉を無視する!」

広生「なぜ黙っているんだ!おい!」

広生「早く言えと言っているだろうが!!」

月読「このシール剥がしには……貴方の指紋が付着しているわ」

広生「【俺はあの時手袋をしていたんだぞ】!!そんなわけがあるか!!」

広生「……」

広生「なるほど、ハッタリというわけか」

広生「決定的証拠など【あり得ない事】とは思っていたがな」

コトダマ、もしくは【】を記憶して【】を論破しろ!

↓2

月読「……やっと、捕まえたわ」BREAK!


月読「……」

広生「ふん、嘘とは堕ちたな月読」

月読「えぇ、そうね……」

月読「だけどおかげで、貴方を捕まえたわ広生」

広生「……何を言っている?」

川田谷「えっとさ、広生君……」

川田谷「【あの時手袋をしていた】って、どういう意味かな?」

広生「あの時、手袋……!?」

音野「覚えて、ないんですか?はっきり言ってましたよ……?」

学人「月読の作戦勝ちだな。貴様は黙りだった月読を相手に苛立ち、冷静さを欠いてその嘘を否定した」

学人「シール剥がしを使用した際、手袋をしていたから指紋が残るはずがないという犯人にしか出来ない否定でな」

広生「なっ……!?」

月読「確かに……嘘をついて私は堕ちたのかもしれないわね」

月読「だけど広生」

月読「入野を殺した貴方より……堕ちたつもりはないわ」

広生「っ、くうっ、お……俺は……!」

広生「俺は……俺は、俺は、俺は、お、れ、は……!」


広生「うああああああああああああああっ!!!」ダァン!グシャッ!ガンッ!


黒頭「……広生、様」

月読「事件を、まとめるわ……」

それで、終わりよ。

  【クライマックス推理開始!】

ACT.1
今回の事件は被害者の【1】と佛生が対立した事から始まっていたのかもしれないわね。
少なくとも犯人はそれを利用しようと考えたんだから。

ACT.2
犯人の行った行動……まず犯人は倉庫から【2】を持ち出して【3】エリアに向かった。
そこにある二つの部屋に……今回仕掛けるトリックに必要な物があったのよ。

ACT.3
犯人はまず【4】に向かうと棚から【5】を取り出した。
【5】は経口以外で摂取すると毒になる……そこに目をつけたのね。

ACT.4
犯人は【2】を使って【5】の【6】を剥がすと、今度は同じエリアの【7】に向かう。
そこには色んな人が使っていた【8】が置いてあって……犯人は同じように【6】を剥がすと【5】と【8】のそれを入れ替えたのよ。
【8】だと思って使った相手が自動的に毒殺されるように……

ACT.5
そして最後に犯人は【1】に対して手紙を出した。
そこには佛生の秘密が書かれていて……それを知って精神的に不安定になった【1】は【7】に向かったのよ。
全てが自分を殺すための罠だとも知らずにね……

犯人がしたのはたった二つの作業だけ……

だけどそれだけで貴方はこの殺人を完遂したのよ【9】

1…今回の事件の被害者は?
2…倉庫から持ち出されたのは?
3…犯人が向かったエリアは?
4…犯人が【5】を取るために入った部屋は?
5…凶器となったのは?
6…犯人が剥がしたのは?
7…次に犯人が向かった部屋は?
8…【7】にあった【5】と入れ替えた物は?
9…今回の事件の犯人は?

【】を埋めて推理を完成させろ!

↓2

  【クライマックス再現開始!】

ACT.1
今回の事件は被害者の入野と佛生が対立した事から始まっていたのかもしれないわね。
少なくとも犯人はそれを利用しようと考えたんだから。

ACT.2
犯人の行った行動……まず犯人は倉庫からシール剥がしを持ち出して医療エリアに向かった。
そこにある二つの部屋に……今回仕掛けるトリックに必要な物があったのよ。

ACT.3
犯人はまず薬品庫に向かうと棚からモノクマ印の栄養剤を取り出した。
モノクマ印の栄養剤は経口以外で摂取すると毒になる……そこに目をつけたのね。

ACT.4
犯人はシール剥がしを使ってモノクマ印の栄養剤のラベルを剥がすと、今度は同じエリアの医務室に向かう。
そこには色んな人が使っていた精神安定剤が置いてあって……犯人は同じようにラベルを剥がすとモノクマ印の栄養剤と精神安定剤のそれを入れ替えたのよ。
精神安定剤だと思って使った相手が自動的に毒殺されるように……

ACT.5
そして最後に犯人は入野に対して手紙を出した。
そこには佛生の秘密が書かれていて……それを知って精神的に不安定になった入野は医務室に向かったのよ。
全てが自分を殺すための罠だとも知らずにね……

犯人がしたのはたった二つの作業だけ……

だけどそれだけで貴方はこの殺人を完遂したのよ広生、燕次。

       COMPLETE!!

広生「うああああああああああああああっ!!!」

モノクマ「うるさいな!議論も終わったみたいだし、投票始めるよ!」

モノクマ「ではでは投票タイムと参りましょう!」

モノクマ「今回クロと決まったのは誰か!」

モノクマ「そしてそれは正しいのか!」

モノクマ「投票タイム開始ー!」

これで三回目……投票という名の死刑宣告を私はすぐに終わらせる。

そして広生の叫びが響き渡る中で回り出すルーレット。

今までにないほどひたすらに精神を磨り減らした学級裁判。

広生燕次…8票
入野ちの…1票
投票放棄…広生燕次

それは、そんな結果を残して終わりを告げた。

     【学級裁判閉廷!!】

今回はここまで。
次回で第三章を終わらせたいと思います。

モノクマ「大正解ー!」

モノクマ「今回入野ちのさんを殺したクロは」

モノクマ「広生燕次クンでしたー!」

広生「はあっ、はあっ……!」

暴れていた広生の周りは酷い有り様だった。

広生自身の席はバラバラに壊され、隣にいた佛生やミシェルの席にまでその余波は及んでいて。

モノクマ「あーあー、また随分壊してくれちゃって。黒頭さんもこんな狂暴な人最後まで信じちゃうなんて馬鹿だねぇ」

黒頭「……」

入野に投票したのは黒頭だったのね……無理もないわ、広生と一番仲が良かったのは彼女だから。

川田谷「だけどどうして?俺には広生君が入野さんを狙った理由がわからないよ」

四杖「わたくしも入野さんと広生さんには何か蟠りがあるようには見えませんでした……いったいなぜ?」

広生「…………」

月読「広生、貴方が入野を殺した動機は何?」

広生「入野を殺した動機……」







広生「殺しやすかった、からだ」






ミシェル「……エッ」

広生「今回のトリックを思いついた時、誰が一番殺しやすいか考えた」

広生「精神を不安定に出来て、孤立していて……入野は条件にピッタリだった」

黒頭「広生、様……?」

広生「本当はお前でもよかったんだ黒頭。俺に気を許しているお前なら隙をついて殺す事は出来たからな」

広生「だけど思い直した。学級裁判で間違いなく俺には投票しない人間を確保しておくべきだと」

黒頭「そん、な……」

音野「ひ、広生さん!あなた、なんでそんな……!」

月読「……」

上を向いて立ち尽くしながら語るこの男は誰?

これが本当にあの広生燕次なの?

学人「随分と落ちぶれたものだな。普段のお前はどこへ失せた」

広生「普段の俺?ああ……あのヘドが出る役立たずか」

佛生「……まるで多重人格かのような仰りようですな」

広生「そんなものじゃないさ……あれは演じていた俺だ」

モノクマ「うぷぷ、広生クンはそうしないと生きていけない可哀想な子だからね!」

月読「演じないと生きていけない?」

もしかして、広生が仮面を外さないのもそれに関係が……

広生「俺は産まれた頃から常に死と隣り合わせに生きてきた」

広生「赤ん坊の頃コインロッカーに捨てられた俺はあと少し遅ければ死ぬという状態だったらしい」

広生「周りが助けてくれたのは赤ん坊の頃まで……幼児期の俺は公園で、いつ死ぬかもわからない暮らしをしていた」

広生「ホームレス達や公園に来る誰かに媚びて何かを恵んでもらう事でその日その日を生きてきた」

広生「だがそれも成長すれば長続きなどしない……俺は完璧に生きる術を失ったんだ」

広生「生きる事を諦めた俺は最期を迎えるためにさまよった……そこで、今いる事務所に拾われたんだ」

広生「広生燕次と名乗った俺の過酷な生活で培った身体能力はアクションに申し分なかった」

広生「だが俺には、致命的なまで俺自身という軸がない」

広生「常に何かを演じなければ、誰かにとっての役割がなければ、まともに歩く事すら出来ないんだ」

広生「普段の行動も前にテレビで見た仮面のヒーローを演じてようやく為せる」

広生「わかるか?正義感の強いスーツアクター広生燕次なんて作り上げたただの張りぼてだ」

広生「本当の俺は、名前すらない、誰かに媚びて、依存してしか生きていけない……それだけの存在なんだよ」

川田谷「それが広生君の……」

広生「今回コロシアイに乗ろうと考えたのは、俺自身を確立するためだ」

四杖「確立、ですか?」

広生「佛生を見て気付いたんだよ。死を背負うという事は自分自身を形作るのだと」

広生「死を背負えば俺はもう一人じゃない。俺の肩に殺した人間の犠牲という重石が乗る」

広生「そうすれば誰にも、親にすら存在を認められなかった俺は、今度こそ……俺自身になれる、はずだった」

広生「それも、もう……終わりだがな」

月読「……」

彼にとって今まで生きてきた広生燕次は虚像だった。

名前すらなかった自分自身を一番認められなかったのは……彼だったのかもしれない。

鏡在「……千里を殺したのはアンタなわけ?」

広生「それは違う。俺は捜査中黒頭と常に一緒だった」

鏡在「じゃあ誰なのよ!?誰に千里は……!」

広生「さあ、な。これから死ぬ俺にはわからない事だ」

広生「モノクマ、もういい」

モノクマ「うぷぷ、わっかりました!」

モノクマ「今回は【超高校級のスーツアクター】である広生燕次クンのためにスペシャルなオシオキを用意いたしました!」

黒頭「広生様……!」

広生「……悪いな」

黒頭「えっ?」

モノクマ「それでは張り切って参りましょう!オシオキターイム!」

「広生燕次という役がこういう時なんと声をかけるか、俺にはわからない」

そう、虚ろな声で呟いて。

広生燕次だった彼は連れ出されていった。







      【GAME OVER】

 【ヒロオクンがクロにきまりました】

   【おしおきをかいしします】






広生が連れ出されたのは何もない荒野。

ただ立ち尽くす広生を、何体ものモノクマが取り囲んだ。

【大ピンチ!?孤独なヒーロー最期の戦い!】

【超高校級のスーツアクター広生燕次処刑執行】

爪を振りかぶって襲いかかるモノクマ達に広生クンは全く抵抗しません。

腕を、脚を、胴を次々にモノクマの爪が切り裂いていくのにも、自分から流れる血にも興味がないと言わんばかりにただ上を向いたままの広生クン。

それに何を感じたのかモノクマ達は怒ったように腕を振り回すと、巨大なモニターを持ってきます。

広生クンにだけ見えるようにモニターの電源がつき……しばらくすると、広生クンがモノクマ達を薙ぎ倒し始めました。

さっきとは急転して頭を振り、何かをぶつけるようにモノクマ相手に暴れまわる広生クン。

モノクマ達はその姿にウンウンと頷くと……広生クンに殺到します。

そして数分もしない内に……モノクマ達にズタズタにされた広生クンは血だるまとなってその場に転がっていました。

いくら強くても現実は数には勝てないんだよね……うぷぷ。

モノクマ「アーハッハッハッハッ!」

モノクマ「落ちぶれたヒーローにはふさわしい末路だよねー!」

月読「……」

広生は途中までオシオキを受け入れているように見えた。

だけどモノクマに何かを見せられてから……まるで人が変わった、いいえ。

私達の知る広生に戻ったかのように暴れだした。

いったい広生は……何を見せられたの?

黒頭「広生様、わたしは、それでも……」

音野「黒頭さん……」

広生が処刑されて、入野の事件は終わった。

だけど今回の事件はそれだけじゃない。

鏡在「それで誰なのよ……千里を殺したのは!」

モノクマ「何まだそんな事言ってるの?天馬さんは無駄死にしたの!いい加減認めなよ!」

鏡在「ふざけんな!千里は無駄死になんかじゃない!アタシは絶対に千里を殺した奴を見つけ出して……!」

天馬の死、それはまだ私達の中に暗い影を落としている。

その影が牙を剥くのは何に対してなのか……私達はまだ知らない。

【食堂】

月読「……」

入野が殺された痕跡はもうどこにもない。

私の目の前で苦しんで死んでいったあの姿は、忘れたくても忘れられない。

月読「……」

あまりに命が軽すぎるこのステーション……不安の種も次から次に芽を出すここで生き延びるなんて本当に出来るのかしら……

月読「……」

【食堂にいた月読の元に現れたのは?】

一人選んでください。

↓2

黒頭「あ……」

月読「黒頭」

やっぱり沈んでるわね……無理もないわ、広生が殺しをしたどころか普段の関わりは演技で、自分を殺していたかもしれないって言われたんだから。

黒頭「月読、様」

月読「大丈夫……ではないわよね」

黒頭「そう、ですね……広生様の心の闇があれほどとは、思ってもいませんでした」

月読「……考え込まない方がいいわよ。今日は色々ありすぎたもの」

黒頭「そうかも、しれません……それでも考えてしまうんです」

そう言って俯く黒頭の姿から普段の落ち着きは感じられない。

月読「……」

……これはほっとくわけにもいかないわね。

黒頭「あっ」

黒頭の身体を引き寄せて抱き締める。

参っていた証明か黒頭は何の抵抗もしなかった。

月読「黒頭、泣いちゃいなさい」

黒頭「はい……?」

月読「貴女は古武術の使い手だし強いでしょうけど、だからといってそれは泣いたらいけないなんて事ではないわ」

黒頭「……」

月読「悲しいなら我慢する必要なんてどこにもない……私は、そう思うわよ」

黒頭「ありがとう、ございます。ではお言葉に、甘えさせていただきますね……」

嗚咽を漏らす黒頭の背中をポンポンと優しく叩いてやる。

その背中は、とても小さく儚いように……私は感じた。







CHAPTER03【軽き命、重き絶望】END

生き残りメンバー12→9人

To Be Continued...






【ヒーロー仮面】を手に入れた。
〈CHAPTER03を読み明かした証。
広生燕次の遺品。
彼が普段から着けていたヒーローの仮面。
見られたくなかったのか、見たくなかったのか。
彼の心境はもはや誰にもわからない〉

CHAPTER03終了です。

CHAPTER04はまた次スレを立てたいと思います。

また色々聞かせていただけるとありがたいです。

次スレを立てました。

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