【ガルパン】河嶋桃「小山柚子の異常な愛情」 (24)


* ゆずもも過激派注意

* 最終章はまだ見てません


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●あるひ


桃「…」カタカタ

柚子「…」カタカタ

杏「…」モグモグ

桃「…だーっ!」

柚子「わっ」

桃「なんでこんなに作業が多いんだ!」

柚子「うーん、廃校騒ぎで仕事がたまっちゃったね…」

桃「こうもやることが多いと…」

柚子「でも、私たちで頑張らなきゃ。こうして働けるだけ良いでしょ?」

桃「まぁ、廃校になるよりはマシだが…」

杏「ま、そうは言ってもちょっとくらい休憩したほうがいいかもねー」

柚子「(会長はさっきから干し芋食べてただけの気がするけど…)」

杏「この前買い換えた紅茶のパックあるよね?あれ出そっか」

桃「はっ、用意します」


●5分後

桃「…お待たせしました。会長、柚子」カチャカチャ

杏「おー」

柚子「桃ちゃん、そこ足元気を付けてね」

桃「私がそんなつまらないミスをするか!あと、桃ちゃんと呼っ…」

段差先輩「今です!」ガッ

桃「えっ、わっ!!」

柚子「えっ」


ガシャアアン!!

ビチャアアアッ


杏「あっ…」

桃「いたた…」

柚子「…」


杏「あー、かぁしま、大丈夫?」

桃「す、すみません会長、私は大丈…」

柚子「…」←紅茶まみれ

桃「あっ!?ゆ、柚子!?」

柚子「…」

桃「す、すまん柚子、すぐに…」

柚子「桃ちゃん」

桃「な、何だ!桃ちゃんと呼っ」

柚子「桃ちゃん」

桃「ひっ」

杏「(あっ、これアカン時の小山だ)」


柚子「桃ちゃん、私気を付けてって言ったよね」

桃「えっ」

柚子「そのカップ、会長がいつも使ってるお気に入りのヤツだって知ってたでしょ?」

桃「いやっ、その」

柚子「ちゃんとこっち見て」

桃「ひっ」

柚子「気を付けてって言って、桃ちゃんなんて言ったっけ」

桃「」

柚子「分かってるようなこと言ってたでしょ?ねぇ?」

桃「あっ…あの、その…」オロオロ

柚子「よそ見しないでって言ってるの」

桃「あぅ…あぅ…」ジワッ

杏「(あっ泣くなコレ)」


桃「あっ…あぁ…」

桃「あっ…ゆ、柚゛子゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!゛!゛」ビエエエエ

柚子「…」

桃「ごべんなさい…ご゛め゛ん゛な゛さ゛い゛ぃ゛…」ボロボロ

桃「会゛長゛…カ゛ッ゛プ゛…え゛っ゛ぐ゛…」ボロボロ

杏「あー…べ、別にいいよ、あはは…」

柚子「…ハァ」

柚子「桃ちゃん」ギュッ

桃「あぇ…?」グズッ

柚子「…ごめんね、桃ちゃん」

桃「え…」

柚子「桃ちゃんだって、わざとやったわけじゃないもんね」

柚子「ごめんね。言いすぎちゃったね」

桃「違っ…違うの…私が…」


柚子「ほら桃ちゃん、泣かないで」

桃「ぐすっ」

柚子「もう怒ってないから、ね?」

桃「あ…うん…」

柚子「ね、桃ちゃん、お風呂行こっか。紅茶でベタベタになっちゃった」

柚子「桃ちゃんも、目真っ赤だよ?行こっ」

桃「う、うん」

タタタ…

杏「…」

杏「…」

杏「…仕事しよ…」


●べつのひ


桃「…」カタカタ

杏「そんでさー」

柚子「うふふ…」

桃「…」カタカタ

柚子「…桃ちゃん、終わったー?」

桃「桃ちゃんと呼ぶなっ!」

桃「…いや、もう少しかかる」

柚子「手伝おっか?」

桃「問題ない。柚子は休んでいてくれ」

柚子「そう?それじゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」


●10分後


桃「…」カタカタ…

桃「…」カタ…

桃「…」

桃「…ゆ…ゆずちゃぁん…」ボソッ

柚子「んー?終わったの?」

桃「いや、その…」

柚子「…え、まだこれだけあるの!?」

桃「うぅ…」

杏「どれどれ…?ありゃ、これは…」


柚子「桃ちゃん、なんでこんなになるまで言ってくれなかったの?」

桃「だって…」

柚子「…分かった、私も手伝うから、これ貸して?」

桃「い、いや。これは自分で…」

柚子「え?」

桃「いつも柚子や会長に迷惑をかけてばっかりだし…」

桃「たまには、自分でなんとかしないと…」

柚子「でも、まだこれだけあるんだよ?一人じゃムリでしょ?」

桃「それは…」

柚子「私はコレ処理するから、桃ちゃんはコレね」

柚子「会長、これお願いします」サッ

杏「え?あ、はい」


●1時間後


柚子「…ふぅ」

杏「3人でやったら大したことなかったねー」

桃「…」

柚子「…桃ちゃん…」

桃「…ごめんなさい」

桃「また、会長にも柚子にも迷惑を…」

杏「い、いいよいいよ、そんな気にしないで」

桃「…私…私なんかじゃ、生徒会なんて…」

柚子「桃ちゃん…」

桃「柚子…私なんて、生徒会にいても邪魔なだけじゃ…」

柚子「桃ちゃん、そんな…」


桃「…やっぱり、私ダメだな…柚子ちゃんがいないと、こんなこともできなくて…」

柚子「…ごめんね桃ちゃん、さっきはちょっと怖かったよね」

柚子「桃ちゃん、私も、桃ちゃんがいないとダメだから」ギュッ

桃「あっ…」

柚子「…一緒にがんばろ」

桃「…うん」

杏「(共依存…)」


●またべつのひ


桃「…」カタカタ

杏「…ねーかぁしま、知ってる?」

桃「どうしました、会長?」

杏「ブラック企業の新人研修ってさ、最初に新人の人格をボロクソに否定するんだって」

桃「はぁ」

杏「それで、『自分なんてダメだー』って新人が感じたところで優しい言葉をかけたり、自分に依存させて人格を壊すらしいよ」

杏「結局、『こんな自分でも社会が必要としてくれるんだ』って思わせて洗脳するんだって」

桃「…へぇ、そうなんですか。酷い企業もあるんですね」

杏「うんうん」

桃「…?」

桃「…あの、会長?どうしました?」

杏「(自覚ナシだったかー…)」


ガチャッ

柚子「おはようございます、会長」

杏「ヒエッ」

桃「おはよう、柚子」

柚子「桃ちゃん、おはよ」

桃「桃ちゃんと呼ぶな!」

桃「…そうだ、これ」サッ

柚子「え、これ…私の好きなところのシュークリーム?」

桃「この前仕事を手伝ってもらったからな…受け取ってくれ」

柚子「ありがとー桃ちゃん!あっちで一緒に食べよっ!」

桃「うわっ、急に抱き付くな!」

桃「(あぁ…喜んでくれた…よかった…嬉しい…)」

杏「(とか考えてそう…もう手遅れだこれ…)」


●またまたべつのひ


杏「(やべーやべー、生徒会室に忘れ物しちゃった)」

杏「(しかしこの時間の学校はちょっと怖いなぁ…)」


ガタタッ


杏「ん?」

杏「(なんだろ、誰かいるのかな?)」

杏「(生徒会室の方から音が聞こえたような…)」

杏「…あれ…?」

杏「(な、なんで電気がついてるの…?)」


杏「(な、中に誰かいるんだよね…?)」

杏「(…もうちょっと近づいてみよう…)」

…! ………!!

杏「(何か話し声が…誰だ…?)」


『…ね、柚子ちゃん…もうやめよう、こんな…』

『うふふ…桃ちゃん可愛い…』


杏「」


『ねぇ桃ちゃん、今どんな気持ち?』

『あの生徒会室で、あの会長の机でこんなことしてるの、どんな気持ち?』

『お願いだから…せめて服…服だけでも返して…』

『…』ベシッ

『ひゃあ!!』

『違うよね。ワンちゃんはそんなこと言わないでしょ?』グイッ

『痛っ…!やっ…!首輪引っ張らないで…!』

『ほら』

『わ…わんっ!わんっ!』

『うふふ…よくできました』ナデナデ

『えへへぇ…柚子ちゃぁん…好きぃ…』

『私も好きだよ、桃ちゃん…』


杏「」←白目


杏「(だ、ダメだこれ。ダメなヤツだ。帰ろう)」

ギシッ…!

杏「(あっ…!)」


『…あれ?誰か外にいるのかな?』

『えっ?』

『ね、桃ちゃん。挨拶しないとね』

『えっ、いやっ、ちょっ』

ガチャッ…

桃「い、いやっ!」


シーン・・・


柚子「あれ?」

桃「は、はぁぁ…」ペタン


タタタ…

杏「(な…何あれ?何だあれ!?夢?夢…だよね?)」

杏「(…何かまた電気付いてる教室があるけど無視無視。帰らなきゃ…!)」


『あっ…ダメだよひなちゃん、こんなところで…』

『んっ…たかちゃぁん…』


杏「(無視無視)」


『ダメだよ。待て、待てだよ優花里さん』

『そんなぁ…にしずみどのぉ…』


杏「(無視無視)」

杏「(というか風紀委員は何してるんだよ…)」


『ダ、ダメよ冷泉さん…!こ、こんなの校則違は…んっ…!』

『うるさいぞそど子。黙ってろ』


杏「(ダメだこりゃ)」


●そのあと


杏「…ね、五十鈴ちゃん、武部ちゃん…来年の生徒会、マジでよろしくね…」

沙織「え?は、はい」

華「(会長、凄く疲れていますね…お腹が空いているんでしょうか…)」



おしまい

らぶらぶ作戦のマジギレ柚子ちゃんが可愛すぎたので書きましたが、いまいち3人の口調が安定しません…
最終章6話で柚子ちゃんの桃ちゃん調教シーンがあるって噂なので楽しみです

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