【となりの関くん】横井(関君、授業中なのにカチャカチャうるさいなぁ) (24)

関(横井さん、今日も可愛いなぁ)ハァハァ

関(隣の席になれたのは運がよかった)

関「フヒヒ」(横井さんの気を引きたいなぁ)

関(横井さんとお話したいけど、きっかけがないし、自分から話しかける勇気もないしなぁ)

関(そうだ、何か変わったことでもして注目してもらおう)フヒヒ

関(ドミノでも作ってみよwwwww)

 カチャカチャカチャ……


横井「……」


 カチャカチャカチャ……

横井「……はぁ」

横井(うぅ、勉強に集中したいのに隣の人がうるさくてできないよぉ)

 カチャカチャカチャ……

関「」チラ

横井「……」

関(見てくれてるかなぁ。休み時間になったら話しかけてくれたりして)ソワソワ

横井「……」


 カチャカチャカチャ……

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 カチャカチャカチャ

横井(あぁぁぁぁ、もうほんとにうるさい。でも男子に面と向かって注意するの怖いし……)

横井(授業終わったら先生に相談しよう)




 キーンコーンカーンコーン

関(終わった、横井さん何かツッコんでくれるかなぁ)チラ

横井「」ガタ

関(あれ、どっかいくのか)

関(ああ、早く横井さんとお話したいよぉ)

関(横井さん可愛いよ横井さん)ハァハァ

職員室にて

横井「先生、すみません」

先生「ん?どうした、横井」

横井「あの、私の隣の関君が授業中にドミノやったり将棋やったりして、コソコソ遊んでて……」

横井「それで、その……それがうるさくて私、気が散ってしまうんです」

横井「1回2回の話じゃなくて、ほぼ毎日で……」

横井「この前席替えしたばっかりだし、これがまだ続くと思うと私……」

先生「そうか、わかった。関には俺から話しておく」

先生「もちろん、横井がチクったことは秘密にしておく」

先生「俺の授業なのに気づかなくてすまんな」

横井「いえ、すみません。ありがとうございます」

関「せ、先生、話ってなんですか?」

先生「関、どうして呼ばれたのか心当たりないのか?」

関「…ぇと、…その……」ボソボソ

先生「お前、俺が気づいていないとでも思ってるのか?」

関「ぁ、ぁの……」オドオド

先生「お前、よく授業中に授業そっちのけで遊んでるだろ」

関「ぁ…」

先生「あれな、マジでやめろ」

先生「やる気がないなら帰れってあまり言いたくはないけどな、学校は勉強しにくるところなんだよ」

関「は、はぃ……」

先生「俺の授業だけじゃなくて、他の教科でもやってるそうじゃないか」

先生「先生方にも失礼だし、真面目に勉強してる奴らにも迷惑なんだよ、わかってるのか、ん?」

関「す、すみませんでした」

先生「ふん、まぁもうやらないならいい。今回はこれで許してやる」

先生「もうやるんじゃないぞ」

関「はぃ、……すみませんでした……」

関(クソ…クソ…あの糞教師め。横井さんに話しかけられるかもしれない貴重な休み時間を潰しやがって)

関(あぁあぁ、イライラする)

関(ん?次は移動教室か。みんなもういないし)

関(カバンから教科書出してっと……ん?)


関(こ、これは……横井さんのハンカチ!)

関(横井さん机に置きっぱなしで移動教室行ったのか)

関「………」キョロキョロ

関「………」

関「………」サッ

お昼休み

横井「あれ、、、あれ?」

モブ「どうしたの、るみ?」

横井「えっとハンカチがなくて。どっかで落としちゃったかなぁ」

関(机に置いたことは忘れてるみたい。好都合かも)

モブ「職員室行ってくれば?落とし物届いてるかもよ?」

横井「そうだね、行ってくる」

横井「3限の休み時間にお手洗いで使ったのは覚えてるんだけどね。うーん、どこで落としたかなぁ」

関(フヒヒ…横井さんがトイレで使った後のハンカチ)

その夜

関「ハァハァハァハァハァハァ」シコシコシコシコ

関「横井さん横井さん横井さん」シコシコシコシコ

関「ハァハァハァ、横井さぁん」ドピュドピュッドピュ


関「っふぅ。4回もイッた」

関「横井さんオカズにすると捗るなぁ」

関「今日は横井さんの使用済みハンカチもあったし」ハァハァハァ

関「……もう一回やろ」

次の日

関(はぁ、今日も横井さん可愛いなぁ)チラッ

関(クラスで一番、いや、学年で一番可愛いよね)チラチラッ

関(仲良くなりたいなぁ。でも俺友達いないし、せめてまずは友達から……)チラチラチラッ

横井(うぅ、関君の視線を感じる……さっきからちょくちょく見てるよね)

横井(もしかして先生に告げ口したの、バレたのかな)


………

モブA「ねぇ、前から思ってたけどさぁ、横井の隣のアイツ」

横井「ん?あぁ、関君?」

モブA「そう、アイツ、横井のことめっちゃ見てるよね」

横井「あ、やっぱりそうなのかな?」

モブB「うんうん、ジーーっと見つめたり、チラ見したり、ちょっとキモいかも」

横井「あぅぅ。私何かしたのかなぁ」

モブB「あれは、るみに気がある目だね」

横井「え、気があるって……うそ。そんなことありえないよぉ」

モブA「いやいや、あれは明らかに狙ってる女を見る男の目だよ」

横井「でも私、関君とまともに話したこともないし……」

モブB「"まともに"でしょ?なんかあいつキモヲタっぽいし、

モブB「るみが鉛筆拾ってあげた時とかの何気ない会話で、自分に気があるんじゃないかって勘違いしそうなタイプだよ」

横井「うぅ…そうなのかなぁ。ちょっと怖いかも」


関「……」

関(クソ…クソ…あのブスども、俺の横井さんに変なこと吹き込んでるんじゃねえよ)

放課後

関「ぁ、ぁの、横井さん」ボソボソ

横井「え?な、何かな?」

関「きょ、きょ、今日、よ、よかったらこの後、ふぁ、ふぁみ、ファミレスいかない?」

横井「ぇ?」

関(よし、誘えた。横井さん誘ったぞぉ~)

関(どうだあのブスどもめ、俺だってな、普通に横井さんとお話できるんだからな)

横井(どうしよう、ほとんど話したことないのに関君に誘われちゃった)

横井(関君とファミレスとか絶対話続かないよぉ)

横井「えっと、今日はちょっと都合悪くて、またこんd

関「じゃ、じゃあ、明日は?明後日もおれなら空いてるよ?」

横井「あ、いや、えっと、今週はずっと難しくて……」

関「だ、だだ、だったら、いつならいいかな?どど、ど、土日でもいいよw」

横井(うぅ、遠回しに断ってるのに引き下がってくれない…)

モブA「おーーい、横井~~」

モブB「るみ~、早くかえろー」

横井「あ、うん、今行くー」(た、たすかった)

横井「ごめん、関君、私行くね。また明日~^^」タタタッ



関「………」

関「チッ……」

関(マジ何なんだよ、あいつらぁ。俺と横井さんとの会話をぉ)

横井「ふたりともさっきはありがとぉ。助かったよ」

モブA「あはは、あんたもあんなんに目をつけられるとか災難だったね」

モブB「たまらず声かけちゃったわ」

横井「本当に助かったよ。関君、今日がダメなら明日、明後日って外堀埋めようとしてくるんだもん」

モブA「いるいる、遠回しに断ってやってるのにグイグイくるやつwww」

モブB「ああいうの、キモヲタ童貞に多いよねwww」

横井「あはは」

別の日

イケメン「横井さん、君が好きだ。みんなで遊んでいるうちに自然と君ばかり見るようになっていた」

イケメン「どうか僕と付き合ってほしい」

横井「イケメン君、私なんかでいいの?」

イケメン「ああ、横井さんがいいんだ。いつも真面目で明るくて、優しい横井さんがぼくは好きだ」

横井「ありがとう。ぜひ、私とお付き合いしてください」ペコリ

イケメン「やった。嬉しいよ!」

横井「よろしくね、イケメンくん」



関「………」

関「………」

関(校舎裏でたまたま見かけたからついてきたけど、何だよアレ)

関(横井さんが、、俺の横井さんがイケメンと付き合う?)ガクブル

関(はあ?なんだよそれ)

関(横井さんは俺の、俺のものなのに……これからたくさんお喋りするのに……)

関(なんでイケメンなんかと……)

関「………」

関(このままじゃ、横井さんの処女がイケメンに……イケメンなんかに……)

関「………」

関(イケメンよりも先に……)

関「………」

帰り道

横井(はぅぅ、夢みたい///)

横井(初めて告白された。私にも人生初の彼氏ができたよぉ///)

横井(イケメン君、かっこよかったなぁ///)

横井(明日から放課後一緒に帰ったり、デートしたりできるんだよね)ワクワク

横井(あぁ、今私すごく幸せかも///)


関「やぁ、横井さん」ニタァ

横井「」ビク

横井「あ、せ、関くん?」

横井(なんだろう、関君が笑ってて………


……この感じ……なんだかちょっと怖い)



……

関「ちょっとお話があるんだけどいいかな?」

横井「えと、私もう帰らなきゃいけなくて。。。も、門限がもうちょっとで」

関「すぐ済むから………ね?」壁ドン

横井「ひっ、、わ、わかった。でも本当にすぐ帰る……からね?」ビクビク

関「うんうんwwww」

関「………」

関「…………すぐに済むよ」ニヤリ

横井「」ゾク

数時間後

横井「」ピクピク

関「ふぅ、よかったよ横井さんwww」

横井「ひ、ひどい。私、初めてだったのに……ヒック…ヒック…」シクシク

関「でもこれで僕たち、恋人同士だね。つながった時の写真もあるし」

関「これからよろしくwww」

横井「や、いやだよぉ…こんなのってないよぉ…ヒック…ヒック…」シクシク

関(ふふ。もう授業中にくだらないことして横井さんの注意を引く必要ないんだ)

横井「ヒック…ヒック…」

関(横井さんはぼくのものだ、イケメンのものじゃない。横井さんはぼくのものだ)

関「明日も、明後日も、たくさんしようね、横井さん」

横井「うぇぇん……ヒック…ヒック…」ポロポロ

短いけどこれで終わりです。最後だからアゲ。
アマゾンプライムビデオで観たからネタとして。

自分からは積極的に話しかけないのに、横井さんに憎からず想われてる関くんが
ハーレムものの主人公を思わせてイラッときたので書きました。
本当はこのように内気で友達がいなくて、だから独りよがりで一方的で、
思い込みの激しい卑屈なキモい陰キャラであるべき。

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