～昼休み～

女子達「出来杉さんって本当に素敵！」ｷｬｯｷｬｯ

出来杉「照れるな～。普通だよ普通」ｷﾘｯ

女子達「キャーｯ//素敵！」ｷｬｯｷｬｯ

ジャイアン「なぁスネ夫」

スネ夫「なんだいジャイアン？」

ジャイアン「出来杉さ……ちょっとばかし調子乗ってないか？」

スネ夫「え？」

ジャイアン「ちょっと女にモテるからってよ」ｲﾗ

スネ夫(うわあ……僻みだわ)

スネ夫「そ……そうだねぇ？」

～帰宅中～

しずか「出来杉さんって本当に天才よね♪」

出来杉「静くん照れるよ//」

しずか(こりゃキープしとかなきゃな)

しずか「今日も一緒に勉強しましょ！」


ジャイアン「なぁスネ夫」

スネ夫「なんだい？」

ジャイアン「やっぱり調子乗りすぎじゃないかと思うんだ」

スネ夫(ゲッ！まだ続いてたのかよ！引っ張るな～。)

スネ夫「そうだねぇ。少しね？」ﾊｧ

ジャイアン「そうだろ？ちょっとさ……イタズラしようぜ」

スネ夫(面倒くせええええ)

スネ夫「うん…………良いよ」ﾄﾎﾎ

～次の日～学校

先生「野比～また宿題忘れたのか！」

のび太「すいません」ﾊｧ

先生「今日のプールの授業の海パンはちゃんと持ってきたのか！？」

のび太「はい！今穿いてます！！」

スネ夫「気が早いよのび太は！」

クラス全員「アハハ」ﾄﾞｯ

ジャイアン「…………ﾌﾌ」

～プール授業後～

クラス「ザワザワ」

先生「みんな！どうしたんだね？」

スネ夫「しずかちゃんの……下着が……//」

しずか「うえええん！」ｼｸｼｸ

先生「なに！？盗まれた？」

スネ夫「らしいです」

のび太(しずかちゃんのパンツかぁ……//ﾌﾌ)

出来杉「静くん。元気だしなね？」ﾖｼﾖｼ

出来杉「一体誰なんだ！こんな事をする人は！」

先生「みんな落ち着いて。」

先生「とりあえず」

先生「持ち物チェックをしようじゃないか！」

クラス全員「！！？？」ｻﾞﾜｯ

～持ち物チェック中～

先生「野比……なんにも持って来てないじゃないか」ﾊｧ

野比「いやぁ……寝坊してランドセルだけ持って来ちゃいました」ﾃﾍｯ

野比「けどパンツは入ってませんよ？」ﾄﾞﾔｧ

先生「まぁ……次から気を付けるように」

先生「次は……出来杉くんの持ち物だね」

出来杉「はい！これで全部です！！」ﾄﾞｻｯ

先生「ふむふむ。…………おや」

～持ち物チェック中～

クラス全員「！！」ｻﾞﾜｯ

ジャイアン「ﾌﾌ」

スネ夫「」

先生「これは一体なんだね」ﾊﾞｻｯ

出来杉「！？僕じゃない！僕じゃないです」ｱﾀﾌﾀ

先生「とりあえず詳しい話は職員室で聞こうかね」

出来杉「違うんだあああ！静くん？これは何かの間違いであっ」

しずか「最低。前からそういう人だとは思ってたけど」

出来杉「あぁ…………ああ……」ｶﾞｸｯ

のび太「出来杉の奴……抜け目ねーなあ」ﾌﾌ

ジャイアン「クックック」

スネ夫「」

～職員室～

出来杉「これは何かの間違いです！」

出来杉「そうだ！陰謀だ！」

先生「」

出来杉「僕がそんな事しそうに見えますか！？」

先生「しかしね…………確かに君の持ち物に入ってたんだよ」

出来杉「そんなあ……」

先生「とりあえずクラスの全員には説明しとくから今日は帰りたまえ」

出来杉「僕が犯人だって皆に言うんですか！？」

先生「大丈夫。ちゃんと説明するから」

出来杉「本当ですね！？僕は犯人じゃないんですから！！」

先生「気を付けて帰るように」

～クラス～

全員「ザワザワ」

先生「みんな……落ち着いて聞いてほしい」

先生「出来杉は認めてないが……十中八九犯人は出来杉だろう」

全員「あぁー」

女子達「最低！変態ね！」

先生「落ち着いて」

先生「とりあえず今日は帰りなさい。」

のび太(出来杉スゲーな)ﾜｸﾜｸ

～帰り道～

女子達「本当に最低よね！」

しずか「これは訴訟ものよ！」

ジャイアン「スネ夫ー」

スネ夫「なんだいジャイアン？」

ジャイアン「思いの外上手くいったな」ﾆﾔ

スネ夫「ちょっとやり過ぎだよぉ。」

ジャイアン「分かってるよな？絶対に人に言うなよ」

スネ夫「う……うん。」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

スネ夫(どうしよう)

～野比家～

のび太「ドラえも～～ん！」

ドラえもん「なんだい？」

のび太「僕もしずかちゃんのパンツが欲しいよ～～！」

ドラえもん「バカか君は。」

のび太「出来杉みたいにバレるのはゴメンだけどね」ﾌﾌ

ドラえもん「なにかあったのかい？」

ー説明後ー

ドラえもん「ふーん。なかなかやるね！あのインテリ」

のび太「インテリ？」

ドラえもん「いや。なんでもない」

のび太「それなら良いや！」

ドラえもん(あのインテリ坊やがねえ……)

～出来杉家～

出来杉父「急いで帰って来たぞ！」ﾊｧﾊｧ

出来杉「父さん……」

出来杉父「なにかの間違いだろう？分かっている。学校の方には私からも連絡しておく」

出来杉「さすが父さん！信じてくれるんだね！」

出来杉母「当たり前です。私達の大切な子供なんですから」

出来杉「とりあえず明日学校に行って皆に分かってもらうよ」

～次の日～学校～

出来杉「おはよう！」

クラス全員「来たぞ」ﾋｿﾋｿ

出来杉「？……え？」ﾊｯ!

黒板【出来杉は変態仮面です】

出来杉「なんだよ……これは」

女子「当然よ」ｷｬｯｷｬ

のび太「一体黒板になんて書いてあるんだろう？難しくて読めないや」

ジャイアン「クックッ」

スネ夫「……」

～ホームルーム～

先生「えぇ皆さん。出来杉君は無実でした」

クラス全員「！？」ｻﾞﾜｯ

先生「なのでこれからも今まで通りに接してあげましょう」

クラスモブ「ぜってー嘘だぜあれ」ﾋｿﾋｿ

出来杉「皆！信じてほしい！僕は無実だ！」ﾊﾞｯ

クラス全員「……」ｼｰﾝ

先生「ゴホン！それでは授業を開始します」

ジャイアン「どうなってんだ？」

～職員室～

校長「上手くいったかな？」

先生「えぇ。多少の混乱はあるでしょうが……まぁ大丈夫でしょう」

校長「そうかそうか。出来杉さんの父上とはプライベートでお付き合いがあるからね」

先生「そうなんですか」

校長「まぁ今回はの件も丸く収まってくれれば良いんだけどね」

先生「なるほど」

～授業中～

出来杉「イテッ」ｺﾂﾝ

出来杉「なんか当たったかな？」

男子モブ「ふふふ」ｸｽｸｽ

出来杉「ん？手紙？」ﾊﾟﾗｯ

手紙内容【変態。変態。変態。変態。変態。変態。変態。変態。変態。変態。変態。】

出来杉「えっ…………イテッ」ｺﾂﾝ

モブ男子「ふふふ」ｸｽｸｽ

出来杉「…………」

～給食中～

出来杉「今日はシチューか」ﾃｸﾃｸ

モブ男子「おっと。ゴメンよ」ﾄﾞﾝ

ガッシャアーン！！

出来杉「熱っ！熱いよぉ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

クラス全員「」ﾆﾔﾆﾔ

のび太「出来杉もノロマだなぁ……」ﾌﾌ

ジャイアン「イイネ」

スネ夫「大丈夫かな？」ﾊﾗﾊﾗ

ー次の日も次の日も出来杉へのイジメは続き、どんどんエスカレートしていきました。ー

ーそんな ある日ー

女子「キャー！！」

先生「どうした！？」ﾊﾞｯ

女子「誰か……誰か上から落ちてきました！！！」

先生「なんだと？！」

～学校～

先生「誰か救急車を！！」

先生「なんてバカな真似を……！」

ー救急車到着ー

救急隊員「それでは誰か付き添いで来てください！」

先生「はい！私が！」

校長「まさか……私の学校で……！！」ｶﾞｸｶﾞｸ

校内放送「皆さん。静かに教室で待機していて下さい」

学校中「ザワザワ」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

～職員室～

モブ先生「とりあえず保護者方に連絡してもらって」ｱﾀﾌﾀ

モブ先生「そうですね。後は緊急保護者会を開いて」ｱﾀﾌﾀ

校長「どうしようかどうしようか」ｵﾛｵﾛ

モブ先生「落ち着いて下さい。大丈夫ですから」

～夜・保護者会～

校長「この度はわざわざ集まって頂」

モブ保護者「イジメじゃないの！！」

モブ保護者達「ザワザワ」ｻﾞﾜ

校長「詳しい事は調査中で……」

モブ保護者「しっかり説明しろ！！」

ー保護者会終了ー職員室～

モブ先生「イジメはあったんですかね？」

校長「多分な……。だが知られたらマズイ！隠し通すんだ！」

モブ先生「 」ｺﾞｸﾘ

～病院～

先生「しっかりするんだ！出来杉くん！」

出来杉「先生……？」ﾊﾟﾁﾘ

先生「気がついたか……」ﾎｯ

出来杉「……死ねなかった」

先生「なんだと？」

出来杉「ウゥ……どうして僕は生きてるんだ！」

先生「……」

出来杉「僕は……弱い人間なんです。」

出来杉「勉強ばかり頑張ってきてせいで……。人との付き合い方が分からないんです」

出来杉「どうして……。どうして……こうなってしまったんだろう。」

～病院～

先生「出来杉……」

先生「人なんてな……皆そんなもんなんだぞ……。大人になればなる程 建前ばっかり気にして本音を伝えられない……」

先生「だがな？
……君はまだこれからがあるじゃないか。これからそんな相手を見つけられれば良いじゃないか！」

先生「私もダメな先生だった。友達とはなにか……。大切な何かを忘れていたよ」

出来杉「先生」ｼﾞﾜｯ

先生「大丈夫。これから頑張って行こうじゃないか！」

出来杉「はい！良い友達と出会えるように頑張っていきます」ﾌﾞﾜｯ

先生「そうだな」ﾆｺｯ

ー翌日ー

ー学校には大勢のマスコミが訪れた。

そして様々なイジメが露呈される。

バッシングが酷いなか校長は自殺。ー

事件は幕を閉じたー

～後日～空き地

ジャイアン「悪かった。出来杉……。全てスネ夫の案だったんだ！！」ﾍﾟｺﾘ

スネ夫「！？ちょ！」
ジャイアン「」ｷﾞﾛ

出来杉「もう良いんだよ……もう」

出来杉「なんだか僕も色んな事が分かった気がするんだ」ﾊﾊ

ジャイアン・スネ夫「出来杉……」

出来杉「これからは勉強も頑張るけど皆との時間も大切にして行きたいんだ」

ジャイアン「そうか……改めて宜しくな！これからも友達だぜ！」

出来杉「うん！宜しくね！」



のび太「友情って素晴らしいな～。」ｳﾝｳﾝ
fin－



しずか「いや……おかしくね？」

～END～